JP2002141720A - アンテナによるモード切替可能な携帯端末機器およびそのモード切替方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 アンテナによりモードの切替を簡単にした携
帯端末機器を提供する。 【解決手段】 ホイップアンテナ２に固定された磁石部
７と、筐体１に固定され、磁石部７の位置を検出する磁
気センサー５と、ホイップアンテナ２を伸長または収納
する際に、磁気センサー５で検出された磁石部７の位置
により、モードを切り替える切替手段とを備え、磁石部
７は、下金具部２ｂに接続され、ホイップアンテナ２を
伸長した際、下金具部２ｂがアンテナサポート部２ａに
当接し、磁石部７が、磁気センサー５に近づくことによ
り、キー操作無効の動作モード，ＬＣＤ表示のＯＮ・Ｏ
ＦＦモードなどを切り替える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、携帯端末機器に関
し、特に、伸縮可能なアンテナによりモード切り替えを
簡単にした携帯端末機器に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に、送受信が可能な情報携帯端末の
多くは、カバンに入れて持ち運びしたり、ポケットに入
れての持ち運びが常である。これに伴い携帯電話の誤動
作防止のために、キー操作無効となるモード設定が用い
られているが、これは急な着信への対応が要求された場
合に、暗証番号の入力等の操作が必要とされ、また使用
後には再びキー操作無効に設定が必要となることが予想
される。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の携帯端末機器では、着信への対応が急を要する場合、
暗証番号の入力などの操作，使用後のキー操作無効への
設定などが必要とされ、手間がかかるという問題があっ
た。

【０００４】そこで、本発明の目的は、上記問題を解決
すべく、アンテナの伸長・収納だけでキー操作無効のモ
ード切り替えが可能となる携帯端末機器を提供すること
にある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の携帯端末装置は、筐体と、筐体に取り付け
られ、伸長または収納可能なホイップアンテナとを備え
た携帯端末機器において、ホイップアンテナに固定され
た磁石部と、筐体に固定され、磁石部の位置を検出する
磁気センサーと、ホイップアンテナを伸長または収納す
る際に、磁気センサーで検出された磁石部の位置によ
り、モードを切り替える切替手段とを備えたことを特徴
とする。

【０００６】また、筐体に固定され、ホイップアンテナ
をネジ締めによって固定するナット部およびアンテナサ
ポート部と、ホイップアンテナに固定され、ホイップア
ンテナを伸長した際、アンテナサポート部に当接する下
金具部とを備えるのが好ましい。

【０００７】さらに、磁石部は、下金具部に接続される
のが好ましい。

【０００８】またさらに、ホイップアンテナを伸長した
際に、磁石部が、磁気センサーに検出されるのが好まし
い。

【０００９】また、モードは、キー操作無効の動作モー
ドであるのが好ましい。

【００１０】さらに、動作モードは、ＬＣＤ表示のＯＮ
・ＯＦＦモード、ＬＣＤバックライトのＯＮ・ＯＦＦモ
ード，または１０キー部のバックライトのＯＮ・ＯＦＦ
モードであるのが好ましい。

【００１１】またさらに、磁気センサーは、リードスイ
ッチであるのが好ましい。

【００１２】また、本発明のモード切替方法は、筐体に
取り付けられ、伸縮可能なホイップアンテナにより送受
信する携帯端末機器のモードを切り替えるモード切替方
法において、ホイップアンテナに磁石部を取り付けて、
筐体に取り付けられた磁気センサーにより、磁石部の位
置を検出することにより、モードを切り替えることを特
徴とする。

【００１３】以上説明したように、本発明は、特に、摺
動可能なホイップアンテナに設けられた磁石と、磁石の
位置を検出する磁気センサーとにより、動作モードを切
り替えることを特徴とする。装置の動作モードの切り替
えとして、キー操作無効のモード切り替え，ＬＣＤ表示
のＯＮ・ＯＦＦモードの切り替え，ＬＣＤバックライト
の切り替え，１０キー部のバックライトのＯＮ・ＯＦＦ
モードの切り替えに用いることができる。

【００１４】

【発明の実施の形態】次に、図面を参照して、本発明の
実施例について詳細に説明する。

【００１５】図１，図２は、本発明の携帯端末機器の実
施例の構成を示す部分断面図である。図１は、アンテナ
収納時を示し、図２は、アンテナ伸長時を示す。この携
帯端末機器は、送受信可能な携帯端末機器において、ホ
イップアンテナ２にマグネット（磁石）７を取り付け
て、ホイップアンテナ２による位置を検出する磁気セン
サー５を有することを特徴とする。また、磁石７は、図
１のアンテナ収納時には、磁気センサー５の上には位置
していないが、図２のアンテナ伸長時には、磁気センサ
ー５の真上に位置している。この磁気センサー５で検出
された磁石７の位置により、端末のモードやソフト等の
動作モードを切り替えることを特徴とする。

【００１６】次に、図２を参照して、本発明の携帯端末
機器の実施例の構成についてより詳細に説明する。磁気
センサー５としては、リードスイッチやホール素子等が
あるが、この実施例では、リードスイッチを利用した例
で説明する。図２に示すように、この携帯端末機器は、
筐体１，ホイップアンテナ２，ナット部３，板バネ部
４，リードスイッチ５，スイッチ検出回路６，磁石部７
を備える。筐体１は、表側筐体１ｂと裏側筐体１ａとを
組み合わせることにより一つの筐体１を形成している。
ホイップアンテナ２は、裏側筐体１ａと一体となってい
るナット部３とアンテナサポート部２ａとのネジ締めに
よって固定され、筐体１内に固着されたプリント基板１
ｃに実装されている板バネ部４とナット部３との圧接に
よって電気的に接続されている。ホイップアンテナ２が
伸長時には下金具部２ｂが、アンテナサポート部２ａに
固定され、下金具部２ｂに接続されている磁石部７が、
プリント基板１ｃに搭載されているリードスイッチ５の
上部にくる構造となっている。このように、ホイップア
ンテナ２が伸長時に、本発明の携帯端末機器の特徴とす
る磁石部７が、リードスイッチ５の上部に位置する構造
により、アンテナを伸長または収縮させるだけで動作モ
ードを容易に切り替える機能を持つ。プリント基板１ｃ
には、板バネ４の他にリードスイッチ５のＯＮおよびＯ
ＦＦを検出するスイッチ検出回路６や、携帯端末の受信
回路，制御回路等（図示せず）が形成されている。

【００１７】以上説明したように、本発明の携帯端末機
器は、特に、下金具部２ｂに接続された磁石部７を設け
ることにより、ホイップアンテナ２の摺動（伸長，収
納）によるリードスイッチ５の切り替えを可能にするリ
ードスイッチ５の周辺構造を有することを特徴とする。

【００１８】次に、図２を参照して、本発明の携帯端末
機器の実施例の動作について説明する。上述したよう
に、ホイップアンテナ２の下金具部２ｂに磁石部７を接
続することにより、ホイップアンテナ２が伸長時には下
金具部２ｂがアンテナサポート部２ａに固定され、下金
具部２ｂに接続されている磁石部７がプリント基板１ｃ
に搭載されているリードスイッチ５の上部にくるように
する。

【００１９】図３は、本発明の携帯端末機器の実施例に
おけるリードスイッチの構造を示す拡大断面図である。
リードスイッチ５は、磁石部７が近づくと、リードスイ
ッチ端子５ａを通して磁気回路が構成され、エアギャッ
プであるリードスイッチ接点５ｂ間に磁気吸引力が生
じ、この磁気吸引力がガラス管内のリードスイッチ接点
５ｂのバネ性を上回ると、リードスイッチ接点５ｂが接
触して回路を閉じ、逆に、磁石部７を遠ざけると、吸引
力がリードスイッチ接点５ｂのバネ性を下回り、リード
スイッチ接点５ｂが開放する。磁界の向きについてはリ
ードスイッチ５に平行方向に設置されているが、リード
スイッチとの位置関係を少しずらせば、垂直方向に設置
しても切り替えが可能である。

【００２０】また、このホイップアンテナ２の摺動によ
るリードスイッチ５の切り替え手段と、プリント基板１
ｃ上にあるスイッチ検出回路６とを使うと、アンテナを
伸長または収縮させて、キー操作無効のモードが使用可
能な通常モードに切り替えることができる。

【００２１】次に、本発明の他の実施例について説明す
る。本実施例では、ホイップアンテナ２の摺動により、
装置のモード切り替えとして、ＬＣＤ表示およびバック
ライトのＯＮとＯＦＦとを切り替えることを可能にする
手段を有することにより、未使用時のＬＣＤ消費電流を
セーブすることが可能となる効果が得られる。また、本
発明の他の実施例として、装置のモード切り替えとし
て、１０キー部のバックライトの電源切り替えにも用い
ることができる。

【００２２】

【発明の効果】以上説明したように、本発明では、アン
テナを伸長，収縮させることにより、簡単に装置の動作
モードを切り替えることができる。従って、例えば送受
信が可能な携帯端末でキー操作無効のモードに設定され
ている場合に、急な情報受信や着信に対応すべく、暗証
番号入力作業等のロック解除設定をすることなく、アン
テナの伸長のみで、キー操作無効モードからキー操作が
使用可能な通常モードへの切り替えが可能であるという
効果を奏する。

【００２３】また、未使用時にはアンテナを収納するだ
けでキー操作が無効に設定され、素早い着信への反応
と、未使用時のキー操作無効モードへの切り替えが漏れ
なく可能であるという効果も奏する。

【００２４】さらに、他の実施例で説明したように、装
置のモード切替として、ＬＣＤ表示およびバックライト
のＯＮ，ＯＦＦを切り替えることにより、未使用時のＬ
ＣＤ消費電流を節約できるという効果も奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の携帯端末機器の実施例の構造（アンテ
ナ収納時）を示す部分断面図である。

【図２】本発明の携帯端末機器の実施例の構造（アンテ
ナ伸長時）を示す部分断面図である。

【図３】本発明の携帯端末装置の実施例におけるリード
スイッチの構造を示す拡大断面側面図である。

【符号の説明】 １ 筐体 １ａ 表側筐体 １ｂ 裏側筐体 １ｃ プリント基板 ２ ホイップアンテナ ２ａ アンテナサポート部 ２ｂ 下金具部 ３ ナット部 ４ 板バネ部 ５ 磁気センサー（リードスイッチ） ５ａ リードスイッチ端子 ５ｂ リードスイッチ接点 ６ スイッチ検出回路 ７ 磁石部

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】筐体と、前記筐体に取り付けられ、伸長ま
   たは収納可能なホイップアンテナとを備えた携帯端末機
   器において、 前記ホイップアンテナに固定された磁石部と、 前記筐体に固定され、前記磁石部の位置を検出する磁気
   センサーと、 前記ホイップアンテナを伸長または収納する際に、前記
   磁気センサーで検出された前記磁石部の位置により、モ
   ードを切り替える切替手段とを備えたことを特徴とす
   る、アンテナによるモード切替可能な携帯端末機器。
2. 【請求項２】前記筐体に固定され、前記ホイップアンテ
   ナをネジ締めによって固定するナット部およびアンテナ
   サポート部と、前記ホイップアンテナに固定され、前記
   ホイップアンテナを伸長した際、前記アンテナサポート
   部に当接する下金具部とを備えたことを特徴とする、請
   求項１に記載の携帯端末機器。
3. 【請求項３】前記磁石部は、前記下金具部に接続された
   ことを特徴とする、請求項２に記載の携帯端末機器。
4. 【請求項４】前記ホイップアンテナを伸長した際に、前
   記磁石部が、前記磁気センサーに検出されることを特徴
   とする、請求項１〜３のいずれかに記載の携帯端末機
   器。
5. 【請求項５】前記モードは、キー操作無効の動作モード
   であることを特徴とする、請求項１〜４のいずれかに記
   載の携帯端末機器。
6. 【請求項６】前記動作モードは、ＬＣＤ表示のＯＮ・Ｏ
   ＦＦモード、ＬＣＤバックライトのＯＮ・ＯＦＦモー
   ド，または１０キー部のバックライトのＯＮ・ＯＦＦモ
   ードであることを特徴とする、請求項１〜４のいずれか
   に記載の携帯端末機器。
7. 【請求項７】前記磁気センサーは、リードスイッチであ
   ることを特徴とする、請求項１〜６のいずれかに記載の
   携帯端末機器。
8. 【請求項８】筐体に取り付けられ、伸縮可能なホイップ
   アンテナにより送受信する携帯端末機器のモードを切り
   替えるモード切替方法において、前記ホイップアンテナ
   に磁石部を取り付けて、前記筐体に取り付けられた磁気
   センサーにより、前記磁石部の位置を検出することによ
   り、モードを切り替えることを特徴とするモード切替方
   法。