JP2002139776A - 閃光発生回路 - Google Patents

閃光発生回路

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JP2002139776A
JP2002139776A JP2000329225A JP2000329225A JP2002139776A JP 2002139776 A JP2002139776 A JP 2002139776A JP 2000329225 A JP2000329225 A JP 2000329225A JP 2000329225 A JP2000329225 A JP 2000329225A JP 2002139776 A JP2002139776 A JP 2002139776A
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Japan
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arc tube
trigger
flash
capacitor
voltage
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JP2000329225A
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English (en)
Inventor
Katsumi Motomura
克美 本村
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】コストの低減化および基板回路面積の削減化が
図られた閃光発生回路を提供する。 【解決手段】主コンデンサ13から放出される電力が流
れる放電ループL1内に、トリガコイル16_3の一次
側巻線16_3aを、発光管16_1とともに配置し、
内蔵電池1の電圧を昇圧回路11で所定の電圧にまで昇
圧して、主コンデンサ13およびトリガ用コンデンサ1
6_2に電力を蓄積し、トリガスイッチ15を閉成して
一次側巻線16_3aに電流を流して二次側巻線16_
3bからのトリガ電圧で発光管16_1を発光させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、閃光を発光させる
閃光発生回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、被写体輝度が不足している場
合、シャッタ動作に同期してフラッシュ光(閃光)を発
光して写真撮影を行なうカメラが知られている。このよ
うなカメラには、フラッシュ光を発光させるための閃光
発生回路が備えられている。
【0003】図14は、従来の閃光発生回路の回路図で
ある。
【0004】図14に示す閃光発生回路200には、カ
メラ全体の制御を行なうための内蔵電池1に接続された
昇圧回路211が備えられている。この昇圧回路211
は、内蔵電池1からの電圧を所定の電圧にまで昇圧す
る。
【0005】また、閃光発生回路200には、昇圧回路
211によって昇圧された電力を、ダイオード212を
経由して蓄積する主コンデンサ213が備えられてい
る。主コンデンサ213の(−)側はダイオード212
のアノード側に接続され、そのダイオード212のカソ
ード側は昇圧回路211の(−)出力側に接続されてい
る。また、主コンデンサ213の(+)側は昇圧回路2
11の(+)出力側に接続されている。さらに、主コン
デンサ213の(−)側,(+)側には、抵抗素子21
4とトリガスイッチ215とが直列に接続され、さらに
この主コンデンサ213に並列に、発光管216が配置
されている。発光管216は、陽極216aと、陰極2
16bと、側面電極216cとを有し、内部にはキセノ
ン(XE)ガスが封入されている。
【0006】さらに、この閃光発生回路200には、所
定の巻数の一次側巻線218aと、その巻数よりも大き
い巻数の二次側巻線218bとから構成されたトリガコ
イル218が備えられている。一次側巻線218aの一
端は、トリガ用コンデンサ217を介して、抵抗素子2
14とトリガスイッチ215との接続点に接続されてい
る。一方、二次側巻線218bの一端は、発光管216
の側面電極216cに接続されている。これら一次側巻
線218a,二次側巻線218bの各他端は、発光管2
16の陽極216aに共通接続されている。
【0007】このように構成された閃光発生回路200
では、先ず、トリガスイッチ215が開放された状態で
内蔵電池1からの電力が昇圧回路211で昇圧される。
昇圧された電力はダイオード212を経由して主コンデ
ンサ213に蓄積される。また、この昇圧された電力
は、一次側巻線218a→トリガ用コンデンサ217→
抵抗素子214→ダイオード212の経路を通って、ト
リガ用コンデンサ217にも蓄積される。
【0008】次に、撮影にあたってカメラのシャッタの
動きと同期してトリガスイッチ215が閉成される。す
ると、トリガ用コンデンサ217に蓄積された電力が放
出される。これにより、一次側巻線218aに電流が流
れて二次側巻線218bに起電力が誘起される。ここ
で、二次側巻線218bの巻数は、一次側巻線218a
の巻数よりも大きいため、二次側巻線218bに誘起さ
れる起電力は増幅されて大きくなる。このように大きな
起電力がトリガ電圧として発光管216の側面電極21
6cに与えられるため、発光管216に封入されている
キセノンガスが励起されて、主コンデンサ213の
(+)側→陽極216a→陰極216b→主コンデンサ
213の(−)側の放電ループLを通って、主コンデン
サ213に蓄積された電力が放出され、発光管216か
ら閃光が発生する。このようにしてフラッシュ光の発光
が行なわれる。
【0009】図15は、従来の、図14に示す閃光発生
回路とは異なる閃光発生回路の回路図である。尚、図1
4に示す閃光発生回路200と同じ構成要素には同一の
符号を付して説明する。
【0010】図15に示す閃光発生回路210を構成す
る昇圧回路211の(+)出力側はダイオード212を
経由して主コンデンサ213の(+)側に接続され、ま
た昇圧回路211の(−)出力側は主コンデンサ213
の(−)側に接続されている。さらに、主コンデンサ2
13の(+)側,(−)側には、直列接続された抵抗素
子214およびトリガスイッチ219が配置されてい
る。また、この主コンデンサ213の(+)側,(−)
側は、発光管216の陽極216a,陰極216bに接
続されている。抵抗素子214とトリガスイッチ219
との接続点は、トリガ用コンデンサ217を介してトリ
ガコイル218の一次側巻線218aの一端に接続さ
れ、そのトリガコイル218の二次側巻線218bの一
端は、発光管216の側面電極216cに接続されてい
る。これら一次側巻線218a,二次側巻線218bの
各他端は、発光管216の陰極216bに共通接続され
ている。
【0011】このように構成された閃光発生回路210
では、トリガスイッチ219が閉成されると、トリガ用
コンデンサ217に蓄積された電力が放出され、これに
より一次側巻線218aに電流が流れて二次側巻線21
8bに大きな起電力が発生し、この起電力がトリガ電圧
として発光管218の側面電極216cに与えられて、
発光管216に封入されているキセノンガスが励起さ
れ、主コンデンサ213の(+)側→陽極216a→陰
極216b→主コンデンサ213の(−)側の放電ルー
プを通って、主コンデンサ213に蓄積された電力が放
出され、発光管216から閃光が発生する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述した閃光発生回路
200,210では、トリガスイッチ215,219が
閉成されてトリガ電圧が発光管216に与えられると、
発光管216内で放電が瞬時に開始され、ピーク光量が
大きく発光時間が短い急峻な立ち上がりの発光カーブ
(以下、単に急峻な発光カーブと記述する)を辿って発
光が終了する。このような急峻な発光カーブによる発光
では、一般に近距離におけるフラッシュ光による露光制
御を精度良く行なうことは困難である。特に、所定の光
量に達した時点でフラッシュ光の発光を停止するように
制御する露光調節回路を備えた自動調光閃光発生装置で
は、光量調節を行なうにあたり、フラッシュ光の発光持
続時間が余りに短いため、露光調節回路の応答遅れがフ
ラッシュ光の発光に追随できず、従って自動調光閃光発
生装置の光量調節がかなり困難であるという問題があ
る。
【0013】また、フラッシュ光の発光の途中で停止さ
せるために、発光管216を経由する放電ループ内に無
接点スイッチを配置しておき、その無接点スイッチをオ
フすることにより発光を停止するという技術が知られて
いるが、発光接続時間が短かいフラッシュ光で所定の光
量を得るためには極めて大きな電流が流れることにな
り、放電ループ内に配置する無接点スイッチもその大電
流に耐え得るだけの、寸法の大きな、コスト的にも高い
ものを採用する必要がある。
【0014】さらに、急峻な発光カーブによる発光で
は、フラッシュ光の色温度が高く、青味成分の多い光が
発光される。写真撮影において、このような青味成分の
光の色味を補正するためには、例えば発光部の前に、透
明板が着色処置されてなるプロテクタを配置する必要が
あり、コストアップになるという問題もある。
【0015】このような問題を解決するために、発光カ
ーブがなだらかになるように、放電ループ内にチョーク
コイルを追加した技術が提案されている。
【0016】図16は、従来の、主コンデンサと直列に
チョークコイルが接続されるとともに、発光管に並列に
サイリスタが接続されてなる閃光発生回路の回路図であ
る。
【0017】図16に示す閃光発生回路220では、主
コンデンサ213と直列にチョークコイル221が接続
されている。また、発光管216に並列にサイリスタ2
22が接続されている。サイリスタ222のゲートに
は、そのサイリスタ222のオン,オフ制御を行なうた
めの制御端子224が接続されている。また、サイリス
タ222のゲートと主コンデンサ213の(−)側に
は、そのサイリスタ222のゲート電圧を調節するため
の抵抗素子223が備えられている。
【0018】この閃光発生回路220では、カメラに電
源が投入された最初の時点では、制御端子224に
‘L’レベルの制御信号が入力されており、サイリスタ
222はオフ状態にある。また、主コンデンサ213お
よびトリガ用コンデンサ217の双方にはともに電力が
蓄積される。
【0019】ここで、トリガスイッチ219が閉成され
ると、トリガ用コンデンサ217に蓄積された電力が放
出され、一次側巻線218aに電流が流れて二次側巻線
218bに起電力が発生し、この起電力が発光管216
の側面電極216cに与えられて、発光管216に封入
されているキセノンガスが励起され、主コンデンサ21
3の(+)側→チョークコイル221→陽極216a→
陰極216b→主コンデンサ213の(−)側の放電ル
ープを通って、主コンデンサ213に蓄積された電力が
放出され、発光管216から閃光が発生する。ここで、
放電ループ内にはチョークコイル221が備えられてい
るため、発光管216に流れる電流のピーク値が抑えら
れ、従って発光カーブがなだらかになりフラッシュ光の
色温度が下がり、発光色は青味成分の少ない自然色に近
いものとなる。
【0020】次いで、自動調光閃光発生装置の露光調節
回路(図示せず)で発光光量が積分され、所定の光量に
達した時点で、制御端子224に‘H’レベルのパルス
信号が入力されてサイリスタ222がオンする。ここ
で、サイリスタ222の、オン状態におけるインピーダ
ンスは、発光管216の、励起状態におけるインピーダ
ンスよりも小さく(例えば1/10)、従って主コンデ
ンサ213に蓄積された電力は、主コンデンサ213の
(+)側→チョークコイル221→サイリスタ222→
主コンデンサ213の(−)側の経路でバイパスされて
発光が停止する。ここで、サイリスタ222に流れる電
流のピーク値は、チョークコイル221により抑えられ
るため、サイリスタ222は許容電流の比較的小さな素
子で済む。このようにして、近距離においても精度の高
い光量制御が行なわれる。
【0021】図17は、従来の、主コンデンサの両端に
チョークコイルとサイリスタが直列に接続されてなる閃
光発生回路の回路図である。
【0022】図17に示す閃光発生回路230には、主
コンデンサ213の両端にチョークコイル221とサイ
リスタ222が直列に接続されている。
【0023】トリガスイッチ219が閉成されると、ト
リガ用コンデンサ217に蓄積された電力が放出され、
一次側巻線218aに電流が流れて二次側巻線218b
に起電力が発生し、この起電力が発光管218の側面電
極216cに与えられて、発光管216に封入されてい
るキセノンガスが励起され、主コンデンサ213の
(+)側→陽極216a→陰極216b→主コンデンサ
213の(−)側の放電ループを通って、主コンデンサ
213に蓄積された電力が放出され、発光管216から
閃光が発生する。
【0024】次いで、自動調光閃光発光装置の露光調節
回路(図示せず)で発光光量が積分され、所定の光量に
達した時点で、制御端子224に‘H’レベルのパルス
信号が入力されてサイリスタ222がオンする。する
と、主コンデンサ213に蓄積された電力は、主コンデ
ンサ213の(+)側→チョークコイル221→サイリ
スタ222→主コンデンサ213の(−)側の経路でバ
イパスされて発光が停止する。このようにして、チョー
クコイル221により、サイリスタ222に大きなピー
ク値を有する電流が流れることが防止される。
【0025】しかし、上述した閃光発生回路220,2
30では、発光管216やサイリスタ222に流れる電
流のピーク値を抑えるために、チョークコイル221が
追加されているため、コストアップし、またその分基板
回路面積が大きいという問題がある。
【0026】本発明は、上記事情に鑑み、コストの低減
化および基板回路面積の削減化が図られた閃光発生回路
を提供することを目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の閃光発生回路は、昇圧回路、その昇圧回路によって
昇圧された電力を蓄積する主コンデンサ、その主コンデ
ンサから放出される電力により発光する発光管、および
トリガ用コンデンサと、一次側巻線がそのトリガ用コン
デンサに接続されそのトリガ用コンデンサに流れる電力
を二次側巻線に伝えて上記発光管にトリガ電圧を与える
トリガコイルとを有するトリガ回路を備え、上記トリガ
コイルの一次側巻線が、前記発光管とともに、上記主コ
ンデンサから放出される電力が流れる放電ループ内に配
置されてなることを特徴とする。
【0028】本発明の閃光発生回路は、トリガコイルの
一次側巻線が、発光管とともに、主コンデンサから放出
される電力が流れる放電ループ内に配置されているた
め、発光管が放電を開始してから発光光量のピーク値が
最大になるまでの時間が遅れるとともに発光光量のピー
ク値も比較的小さく、発光持続時間が長く維持されて比
較的なだらかな発光カーブが得られる。従って、従来技
術のように、なだらかな発光カーブを得るために放電ル
ープ内にチョークコイルを追加する必要はなく、コスト
の低減化および基板回路面積の削減化が図られる。
【0029】ここで、上記トリガコイルの一次側巻線は
上記発光管の陽極側に配置されてなるものであってもよ
く、あるいは上記トリガコイルの一次側巻線は上記発光
管の陰極側に配置されてなるものであってもよい。
【0030】このように、トリガコイルの一次側巻線
が、発光管の陽極側に配置されたり、あるいは発光管の
陰極側に配置されたりするものであると、回路設計の自
由度が高まる。
【0031】さらに、本発明の閃光発生回路は、上記放
電ループ内に無接点スイッチを備えたものであってもよ
い。
【0032】放電ループ内に無接点スイッチを備える
と、発光開始タイミングでその無接点スイッチをオンに
して発光管からフラッシュ光を発し、所定の光量に達し
た時点で、その無接点スイッチをオフにしてその閃光を
停止することにより、自動調光閃光発生装置における自
動調光制御を行なうことができる。
【0033】上記の無接点スイッチを備えた場合に、さ
らに、その無接点スイッチがオン状態からオフ状態に遷
移したときに上記トリガコイルの一次側巻線に生じる逆
起電力による電流をバイパスさせるバイパス用ダイオー
ドを備えることが好ましい。
【0034】上記無接点スイッチとしてオン状態からオ
フ状態に瞬時に遷移する性能の良いものを使用すると、
調光性能は向上するが、トリガコイルの一次側巻線に大
きな逆起電力が発生する。ここで、上記のバイパス用ダ
イオードを備えておくと、その発生した逆起電力がその
まま無接点スイッチに印加されてその無接点スイッチが
破壊されてしまうという故障の発生を防止することがで
きる。
【0035】また、上記トリガ用コンデンサが、上記発
光管にトリガ電圧を与えるタイミングで、上記発光管の
陽極と陰極との間に、上記主コンデンサから放出される
電力の流れを助長する極性の電圧を付与するものであっ
てもよい。
【0036】あるいは、上記トリガ用コンデンサとは別
に、上記発光管にトリガ電圧を与えるタイミングで、そ
の発光管の陽極と陰極との間に、主コンデンサから放出
される電力の流れを助長する極性の電圧を付与する電圧
付加用コンデンサを備えてもよい。
【0037】この電圧付加用コンデンサを備えた場合
に、その電圧付加用コンデンサは、発光管にトリガ電圧
を与えるタイミングで、主コンデンサと共同して、主コ
ンデンサとこの電圧付加用コンデンサとが直列接続され
たときの電圧を発光管の陽極と陰極との間に付与するも
のであることが好ましい。
【0038】発光管にトリガ電圧を与えるタイミング
で、その発光管の陽極と陰極との間に、上記極性の電圧
を付与すると、発光管にトリガ電圧を与えたときに発光
管が発光し易くなり、トリガ用コンデンサの容量を下
げ、あるいはトリガ電圧を下げることができる。
【0039】さらに、上記トリガ用コンデンサが、上記
発光管にトリガ電圧を与えるタイミング以前は放電され
た状態に維持され、上記主コンデンサから放出される電
力を通過させることによって上記トリガコイルを経由し
て上記発光管にトリガ電圧を与えるものであってもよ
い。
【0040】また、上記トリガコイルの一次側巻線が上
記主コンデンサと直列に配置されてなることが好まし
い。
【0041】トリガコイルの一次側巻線が主コンデンサ
と直列に配置されていると、そのトリガコイルの一次側
巻線が発光管に流れる電流のピーク値を抑えるチョーク
コイルの役割を担うこととなり、このためなだらかな発
光カーブを得ることができる。
【0042】さらに、本発明の閃光発生装置は、上記主
コンデンサから供給され上記発光管を経由して流れる電
流を、その発光管に電流が流れている途中でバイパスす
ることにより上記発光管に流れる電流を停止させるバイ
パス回路を備えたものであってもよい。
【0043】このようなバイバス回路を備えると、発光
管からの閃光を途中で停止することができる。従って、
光量制御を行なうことができる。
【0044】また、上記バイパス回路は、上記発光管と
直列に配置された抵抗、および上記抵抗と上記発光管の
一方の端子との間の接続ノードとその発光管の他方の端
子との間にその発光管と並列に配置されてなるスイッチ
素子を有するものであってもよい。
【0045】バイパス回路が、このように配置された抵
抗およびスイッチ素子を有するものであると、発光管か
ら閃光を発光するにあたり、一次側巻線と上記抵抗との
双方により発光管に流れる電流のピーク値が抑えられて
より一層なだらかな発光カーブが得られるとともに、発
光管からの閃光を途中で停止するにあたり、上記スイッ
チ素子に流れる電流のピーク値を抑えることができる。
【0046】さらに、上記バイパス回路が、互いに直列
に配置された抵抗とバイパスのオン,オフを制御するス
イッチ素子とを有するものであってもよい。
【0047】バイパス回路が、互いに直列に配置された
抵抗と上記スイッチ素子とを有するものであると、発光
管からの閃光を途中で停止するにあたり、一次側巻線と
抵抗との双方によりスイッチ素子に流れる電流のピーク
値を抑えることができる。
【0048】また、上記発光管を流れる電流によりその
発光管から所定の光量の光が発せられたタイミングを検
出して上記バイパス回路に電流のバイパスを指示する調
光回路を備えたものであってもよい。
【0049】このような調光回路を備えると、発光管か
ら所定の光量の光が発せられたタイミングでその発光管
からの閃光を停止することができるため、自動調光閃光
発生装置を実現することができる。
【0050】さらに、上記バイパス回路が、装着、取外
し自在に、上記発光管と並列に接続されたものであって
もよい。
【0051】このようにすると、フラッシュ光の発光を
途中で停止しない通常のフラッシュ装置と、所定の光量
に達した時点でフラッシュ光の発光を停止するように制
御する自動調光閃光発生装置(オートフラッシュ装置)
との双方の製造にあたり、発光管が実装される閃光発生
回路と、上記バイパス回路とを区別して製造することが
でき、回路部品の共通化が図られて製造工程の簡素化や
製品管理の手間が削減される。また、通常のフラッシュ
装置の筐体に、上記バイパス回路が実装されてなる回路
基板が組み込まれたアダプタを装着することによりオー
トフラッシュ装置を簡単に実現することができる。
【0052】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。ここでは、カメラに搭載された閃光発生回路
について説明する。
【0053】図1は、本発明の第1実施形態の閃光発生
回路を示す図である。
【0054】図1に示す閃光発生回路10には、カメラ
全体の制御を行なうための内蔵電池1に接続された昇圧
回路11が備えられている。この昇圧回路11は、内蔵
電池1からの電圧を所定の電圧にまで昇圧する。
【0055】また、閃光発生回路10には、昇圧回路1
1によって昇圧された電力を、ダイオード12を経由し
て蓄積する主コンデンサ13が備えられている。主コン
デンサ13の両端には、抵抗素子14とトリガスイッチ
15とが直列に接続されている。
【0056】さらに、閃光発生回路10には、発光管1
6_1と、トリガ用コンデンサ16_2と、トリガコイ
ル16_3とを有するトリガ回路16が備えられてい
る。
【0057】発光管16_1は、陽極16_1aと、陰
極16_1bと、側面電極16_1cとを有し、内部に
はキセノン(XE)ガスが封入されている。この発光管
16_1は、主コンデンサ13から放出される電力によ
り発光する。また、トリガコイル16_3は、所定の巻
数の一次側巻線16_3aと、その巻数よりも大きい巻
数の二次側巻線16_3bとから構成されている。一次
側巻線16_3aの一端は、発光管16_1の陽極16
_1aに接続されている。また、この一次側巻線16_
3aの一端は、トリガ用コンデンサ16_2を介して、
抵抗素子14とトリガスイッチ15の接続点にも接続さ
れている。一方、二次側巻線16_3bの一端は、発光
管16_1の側面電極16_1cに接続されている。こ
れら一次側巻線16_3a,二次側巻線16_3bの各
他端は、主コンデンサ13の(+)側に共通接続されて
いる。
【0058】トリガコイル16_3は、トリガ用コンデ
ンサ16_2に流れる電力を二次側巻線16_3bに伝
えて発光管16_1にトリガ電圧を与えるものであり、
このトリガコイル16_3の一次側巻線16_3aは、
発光管16_1とともに、主コンデンサ13から放出さ
れる電力が流れる放電ループL1内に配置されている。
【0059】このように構成された閃光発生回路10で
は、先ず、トリガスイッチ15が開放された状態で内蔵
電池1からの電力が昇圧回路11で昇圧される。昇圧さ
れた電力はダイオード12を経由して主コンデンサ13
に蓄積される。また、この昇圧された電力は、一次側巻
線16_3a→トリガ用コンデンサ16_2→抵抗素子
14→ダイオード12の経路を通って、トリガ用コンデ
ンサ16_2にも蓄積される。
【0060】次に、撮影にあたってカメラのシャッタの
動きと同期してトリガスイッチ15が閉成される。する
と、主コンデンサ13の電圧が、トリガスイッチ15を
経由して、トリガ用コンデンサ16_2の一端に印加さ
れ、これによりトリガ用コンデンサ16_2の他端か
ら、その印加された電圧よりも、そのトリガ用コンデン
サ16_2の電圧分だけ高い正の電圧が出力される。こ
の正の電圧は、発光管16_1の陽極16_1aおよび
一次側巻線16_3aに付与される。これにより、トリ
ガ用コンデンサ16_2に蓄積された電力が放出されて
一次側巻線16_3aに電流が流れ、二次側巻線16_
3bに起電力が誘起される。ここで、二次側巻線16_
3bの巻数は、一次側巻線16_3aの巻数よりも大き
いため、二次側巻線16_3bに誘起される起電力は増
幅されて大きくなる。このように大きな起電力がトリガ
電圧として発光管16_1の側面電極16_1cに与え
られるため、発光管16_1に封入されているキセノン
ガスが励起されて、主コンデンサ13の(+)側→一次
側巻線16_3a→陽極16_1a→陰極16_1b→
主コンデンサ13の(−)側を経由する放電ループL1
を通って、主コンデンサ13に蓄積された電力が放出さ
れ、発光管16_1から閃光が発生する。このようにし
てフラッシュ光の発光が行なわれる。
【0061】本実施形態の閃光発生回路10では、上述
したように、トリガ用コンデンサ16_2により、トリ
ガスイッチ15が閉成した時点の、発光管16_1にト
リガ電圧を与えるタイミングで、発光管16_1の陽極
16_1aと陰極16_1bとの間に、陽極16_1a
側が前述した正の電圧、陰極16_1bが負の電圧とい
うように、主コンデンサ13から放出される電力の流れ
を助長する極性の電圧が付与される。従って、発光管1
6_1に付与されるトリガ電圧と相俟って、発光管16
_1が発光し易くなる。
【0062】図2は、図1に示す閃光発生回路10の発
光特性と、従来の、図14に示す閃光発生回路200の
発光特性を示す図である。
【0063】図2に示す曲線Aは、従来の閃光発生回路
200の、発光が開始されてから終了するまでの発光特
性を示す発光カーブである。一方、曲線Bは、本実施形
態の閃光発生回路10の、発光が開始されてから終了す
るまでの発光特性を示す発光カーブである。尚、曲線A
で表される発光量の積分値と、曲線Bで表される発光量
の積分値とに大きな差はない。
【0064】従来の閃光発生回路200では、図14を
参照して説明したように、放電ループ内に発光管のみが
配置されているため、その発光管内で放電が瞬時に開始
され、曲線Aで表される急峻な発光カーブを辿って発光
が終了する。このような急峻な発光カーブによる発光で
は、一般に近距離におけるフラッシュ光による露光制御
を精度良く行なうことは困難である。また、フラッシュ
光の色温度は高く、青味成分の多い光が発光されるた
め、例えば樹脂材料を着色して形成されたプロテクタ
を、発光部の前に配置する必要がある。
【0065】一方、本実施形態の閃光発生回路10で
は、トリガコイル16_3の一次側巻線16_3aが、
発光管16_1とともに、主コンデンサ13から放出さ
れる電力が流れる放電ループL1内に配置されているた
め、図2に示す曲線Bのように、発光管16_1が放電
を開始してから発光光量のピーク値が最大になる時間が
遅れ、また発光光量のピーク値も比較的小さくてなだら
かな発光カーブとなり、発光持続時間が長く維持され
る。
【0066】また、閃光発生回路10の発光管16_1
に流れる電流値は、従来の閃光発生回路200の発光管
に流れる電流値と比較して小さく、このためフラッシュ
光の光量を維持しつつもフラッシュ光の色温度が下がる
こととなり、発光色も青味成分の少ない自然色に近いも
のとなり、それ自体で写真適性の良い光を得ることが可
能となる。さらに、発光管16_1に流れる電流値が小
さいため、発光管16_1の寿命が延びるという利点を
有する。
【0067】また、従来の、なだらかな発光カーブを得
るために放電ループ内にチョークコイルを追加する技術
と比較し、コストの低減化および基板回路面積の削減化
が図られる。
【0068】図3は、本発明の第2実施形態の閃光発生
回路を示す図である。
【0069】尚、図1に示す閃光発生回路10と同じ構
成要素には同一の符号を付し、特徴部分について説明す
る。
【0070】本実施形態の閃光発生回路20は、トリガ
用コンデンサ16_2が、発光管16_1にトリガ電圧
を与えるタイミング以前は放電された状態に維持され、
主コンデンサ13から放出される電力の通過によってト
リガコイル16_3を経由して発光管16_1にトリガ
電圧が与えられる。
【0071】図3に示す閃光発生回路20を構成する発
光管16_1の陽極16_1aと陰極16_1aとの間
に、陽極16_1a側から順に、トリガ用コンデンサ1
6_2とトリガスイッチ15が直列に接続されている。
また、トリガ用コンデンサ16_2には、抵抗素子14
が並列に接続されている。
【0072】カメラに電源が投入された最初の時点で
は、トリガスイッチ15は開放されており、電源投入
後、主コンデンサ13が充電される。一方トリガ用コン
デンサ16_2は放電された状態にとどまる。
【0073】次に、撮影にあたってカメラのシャッタの
動きに同期してトリガスイッチ15が閉成される。する
と、主コンデンサ13の(+)側→一次側巻線16_3
a→トリガ用コンデンサ16_2→トリガスイッチ15
→主コンデンサ13の(−)側の経路を通って電流が流
れる。一次側巻線16_3aに電流が流れるため、二次
側巻線16_3bから側面電極16_1cにトリガ電圧
が与えられて、主コンデンサ13の(+)側→一次側巻
線16_3a→陽極16_1a→陰極16_1b→主コ
ンデンサ13の(−)側を経由する放電ループL2を通
って、主コンデンサ13に蓄積された電力が放出され、
発光管16_1から閃光が発生する。このように、トリ
ガスイッチ15が閉成された時点で主コンデンサ13か
ら放出される電力を通過させることにより、一次側巻線
16_3aに電流を流してトリガ電圧を得、このトリガ
電圧により発光管16_1を発光してもよい。
【0074】図4は、本発明の第3実施形態の閃光発生
回路を示す図である。
【0075】図1に示す閃光発生回路10では、トリガ
コイル16_3の一次側巻線16_3aが発光管16_
1の陽極16_1a側に配置されていたが、図4に示す
閃光発生回路30では、トリガコイル16_3の一次側
巻線16_3aが発光管16_1の陰極16_1b側に
配置されている。また、放電ループL3内の、一次側巻
線16_3aと主コンデンサ13との間に無接点スイッ
チ17が配置されている。無接点スイッチ17は、その
無接点スイッチ17のオン,オフ制御を行なうための制
御端子18を有する。また、主コンデンサ13の両端に
は、抵抗素子14とトリガ用コンデンサ16_2が直列
接続されている。これら抵抗素子14とトリガ用コンデ
ンサ16_2との接続点は、ダイオード16_4を経由
して陰極16_1bおよび一次側巻線16_3aに接続
されている。
【0076】本実施形態の閃光発生回路30では、カメ
ラに電源が投入された最初の時点では、制御端子18に
‘L’レベルの制御信号が入力されており、無接点スイ
ッチ17はオフ状態にある。また、主コンデンサ13お
よびトリガ用コンデンサ16_2の双方にはともに電力
が蓄積される。
【0077】ここで、撮影にあたってカメラのシャッタ
の動きと同期して制御端子18に‘H’レベルの制御信
号が入力される。すると、無接点スイッチ17がオンに
なり、トリガ用コンデンサ16_2に蓄積されている電
力が、ダイオード16_4→一次側巻線16_3a→無
接点スイッチ17を経由して放出される。これにより、
一次側巻線16_3aに電流が流れ二次側巻線16_3
bから側面電極16_1cにトリガ電圧が与えられて、
主コンデンサ13の(+)側→陽極16_1a→陰極1
6_1b→一次側巻線16_3a→無接点スイッチ17
→主コンデンサ13の(−)側を経由する放電ループL
3を通って、主コンデンサ13に蓄積された電力が放出
され、発光管16_1からフラッシュ光が発生する。次
いで、自動調光閃光発光装置の露光調節回路(図示せ
ず)で発光光量が積分され、所定の光量に達した時点
で、制御信号が‘L’レベルに変化し無接点スイッチ1
7がオフして発光が停止する。このように、放電ループ
L3内に無接点スイッチ17を配置し、その無接点スイ
ッチ17を制御することにより、近距離においても精度
の高い光量制御を行なうことができる。
【0078】図5は、本発明の第4実施形態の閃光発生
回路を示す図である。
【0079】図5に示す閃光発生回路40では、放電ル
ープL4内に無接点スイッチ17が配置されている。ま
た、この閃光発生回路40を構成するトリガ用コンデン
サ16_2は、発光管16_1にトリガ電圧を与えるタ
イミング以前は放電された状態に維持され、主コンデン
サ13から放出される電力の通過によってトリガコイル
16_3を経由して発光管16_1にトリガ電圧を与え
るものである。
【0080】発光管16_1の陽極16_1aと陰極1
6_1bの間には、陽極16_1aから順に、ダイオー
ド16_4とトリガスイッチ15とが直列に接続されて
いる。また、トリガスイッチ15には抵抗素子14が並
列に接続されている。さらに、陰極16_1bと主コン
デンサ13の間には、無接点スイッチ17が配置されて
いる。
【0081】カメラに電源が投入された最初の時点で
は、制御端子18に‘L’レベルの制御信号が入力され
ており、無接点スイッチ17はオフ状態にある。主コン
デンサ13は充電され、一方トリガ用コンデンサ16_
2は放電された状態にとどまる。
【0082】ここで、撮影にあたってカメラのシャッタ
の動きと同期して制御端子18に‘H’レベルの制御信
号が入力される。すると、無接点スイッチ17がオンに
なり、主コンデンサ13に蓄積されている電力が、一次
側巻線16_3a→ダイオード16_4→トリガ用コン
デンサ16_2→無接点スイッチ17を経由して放出さ
れる。これにより、一次側巻線16_3aに電流が流れ
二次側巻線16_3bから側面電極16_1cにトリガ
電圧が与えられて、主コンデンサ13の(+)側→一次
側巻線16_3a→陽極16_1a→陰極16_1b→
無接点スイッチ17→主コンデンサ13の(−)側を経
由する放電ループL4を通って、主コンデンサ13に蓄
積された電力が放出され、発光管16_1からフラッシ
ュ光が発生する。次いで、所定の光量に達した時点で、
制御信号が‘L’レベルに変化し無接点スイッチ17が
オフして発光が停止する。このように構成して、精度の
良い光量制御を行なってもよい。
【0083】図6は、本発明の第5実施形態の閃光発生
回路を示す図である。
【0084】図6に示す閃光発生回路50では、放電ル
ープL5内に無接点スイッチ17が配置されている。ま
た、この閃光発生回路50を構成するトリガ用コンデン
サ16_2は、発光管16_1にトリガ電圧を与えるタ
イミングで、発光管16_1の陽極16_1aと陰極1
6_1bとの間に、主コンデンサ13から放出される電
力の流れを助長する極性の電圧を付与する。
【0085】この閃光発生回路50では、最初の時点で
は、制御端子18に‘L’レベルの制御信号が入力され
ており、無接点スイッチ17はオフ状態にある。主コン
デンサ13には、ダイオード12を経由して電力が蓄積
される。また、トリガ用コンデンサ16_2にも、ダイ
オード12→抵抗素子14→トリガ用コンデンサ16_
2→一次側巻線16_3a→抵抗素子16_6を経由し
て電力が蓄積される。
【0086】ここで、撮影にあたってカメラのシャッタ
の動きと同期して制御端子18に‘H’レベルの制御信
号が入力される。すると、無接点スイッチ17がオンに
なり、トリガ用コンデンサ16_2の一端(無接点スイ
ッチ17側)の電位は、主コンデンサ13の(−)側の
電位にまで急激に引き下げられる。すると、トリガ用コ
ンデンサ16_2の他端から、主コンデンサ13の
(−)側の電圧よりもそのトリガ用コンデンサ16_2
の電圧分だけ低い負の電圧が出力される。この負の電圧
は陰極16_1bに付与されて、さらに、トリガ用コン
デンサ16_2に蓄積された電力が、無接点スイッチ1
7→ダイオード16_5→一次側巻線16_3aの経路
を通って放出され、これにより一次側巻線16_3aに
電流が流れ二次側巻線16_3bから側面電極16_1
cにトリガ電圧が与えられて、主コンデンサ13に蓄積
された電力が、陽極16_1a→陰極16_1b→一次
側巻線16_3a→ダイオード16_4→無接点スイッ
チ17を経由する放電ループL5を通って放出され、発
光管16_1からフラッシュ光が発生する。このよう
に、無接点スイッチ17がオンになった時点の、発光管
16_1にトリガ電圧を与えるタイミングで、発光管1
6_1の陽極16_1aと陰極16_1bとの間に、陽
極16_1aに正の電圧、陰極16_1bに前述した負
の電圧というように、主コンデンサ13から放出される
電力の流れを助長する極性の電圧が付与されるため、発
光管16_1に付与されるトリガ電圧と相俟って、発光
管16_1が発光し易くなる。
【0087】次いで、所定の光量に達した時点で、制御
信号が‘L’レベルに変化して無接点スイッチ17がオ
フになり発光が停止する。このように構成して、精度の
良い光量制御を行なってもよい。
【0088】図7は、本発明の第6実施形態の閃光発生
回路を示す図である。この図7に示す閃光発生回路で
は、放電ループL6内に主コンデンサ13の(+)側か
ら順に、発光管16_1、トリガコイル16_3の一次
側巻線16_3a、および無接点スイッチ17が直列に
配置されている。また、主コンデンサ13の(+)側と
(−)側との間には、(+)側から順に抵抗素子14と
トリガ用コンデンサ16_2が直列接続されている。こ
れら抵抗素子14とトリガ用コンデンサ16_2との接
続点と、発光管16_1と一次側巻線16_3aとの接
続点との間は直結されている。さらにトリガコイル16
_3と無接点スイッチ17との接続点と主コンデンサ1
3の(+)側との間には、無接点スイッチ17側がアノ
ード、主コンデンサ13側がカソードのバイパス用ダイ
オード16_7が接続されている。
【0089】この閃光発生回路60では、カメラに電源
が投入された最初の時点では、制御端子18に‘L’レ
ベルの制御信号が入力されており、無接点スイッチ17
はオフ状態にある。また、主コンデンサ13およびトリ
ガ用コンデンサ16_2の双方には電力が蓄積される。
【0090】ここで、撮影にあたってカメラのシャッタ
の動きと同期して制御端子18に‘H’レベルの制御信
号が入力される。すると、無接点スイッチ17がオンに
なり、トリガ用コンデンサ16_2に蓄積されている電
力が、一次側巻線16_3a→無接点スイッチ17を経
由して放出される。これにより、一次側巻線16_3a
に電流が流れ二次側巻線16_3bから側面電極16_
1cにトリガ電圧が与えられて、主コンデンサ13の
(+)側→陽極16_1a→陰極16_1b→一次側巻
線16_3a→無接点スイッチ17→主コンデンサ13
の(−)側を経由する放電ループL6を通って、主コン
デンサ13に蓄積された電力が放出され、発光管16_
1からフラッシュ光が発生する。次いで、自動調光閃光
発光装置の露光調節回路(図示せず)で発光光量が積分
され、所定の光量に達した時点で、制御信号が‘L’レ
ベルに変化し無接点スイッチ17がオフして発光が停止
する。
【0091】ここで、無接点スイッチ17がオフする
と、その直前まで一次側巻線16_3aに流れていた電
流が急激に遮断されることになり、その一次側巻線16
_3aに大きな逆起電力が発生する。この逆起電力が無
接点スイッチ17にそのまま印加されると無接点スイッ
チ17が破壊される恐れがあるが、この図7に示す第6
実施形態の閃光発生回路の場合、バイパス用ダイオード
16_7が備えられているため、トリガコイル16_3
に発生した逆起電力に起因する電流はそのバイパス用ダ
イオード16_7を通って流れ、無接点スイッチ17に
その逆起電力による大きな電圧が印加されることが防止
され、その無接点スイッチ17の破壊の発生が防止され
る。
【0092】ここで、図4に示す第3実施形態の閃光発
生回路30と図7に示す第6実施形態の閃光発生回路6
0とを比べると、2点の相違点が存在する。
【0093】そのうちの1点は、図4に示す閃光発生回
路30には、図7に示す閃光発生回路60に備えられて
いるバイパス用ダイオード16_7が備えられていない
ことである。
【0094】これは、発光管16_1に流れる電流の大
きさや、無接点スイッチ17の耐圧や、その無接点スイ
ッチ17の、オンからオフに遷移するときの遷移速度等
に応じて、バイパス用ダイオード16_7を備える必要
があり、あるいはそのようなバイパス用ダイオードはな
くても無接点スイッチ17が破壊されることはない、と
いう相違が存在するからである。発光管16_1に比較
的大きな電流が流れる設計になっている場合、あるいは
無接点スイッチ17の耐圧が比較的低い場合、あるい
は、その無接点スイッチ17の、オンからオフへの遷移
速度が比較的速い場合には、バイパス用ダイオードが必
要となり、それとは逆の場合にはバイパス用ダイオード
は必ずしも必要ではない。
【0095】また、図4に示す閃光発生回路30と図7
に示す閃光発生回路60との間のもう1つの相違点は、
図4に示す閃光発生回路30には、抵抗素子14とトリ
ガ用コンデンサ16_2との接続点と、発光管16_1
と一次側巻線16_3aとの接続点との間にダイオード
16_4が備えられており、図7に示す閃光発生回路6
0ではそれらの間が直結されている点である。
【0096】前述したように、無接点スイッチ17がオ
ンになり、トリガ用コンデンサ16_2に蓄積されてい
た電力が放出されることによって発光が開始され、した
がって、発光開始後、無接点スイッチ17がオンからオ
フに遷移するタイミングではトリガ用コンデンサ16_
2は空の状態になっている。
【0097】ここで、無接点スイッチ17がオンからオ
フに遷移すると、図4に示す閃光発生回路30の場合
は、その遷移のタイミングで発光が停止するが、図7に
示す閃光発生回路60の場合は、厳密にはその遷移のタ
イミングでは発光は停止せず、その後トリガ用コンデン
サ16_2が充電されてから発光が停止することにな
り、その分オーバ露光ぎみとなるおそれがある。したが
って発光停止の僅かな遅れが露光に大きく寄与する、例
えばマクロ撮影に用いられる閃光発生回路の場合はダイ
オード16_4を備えることが好ましく、一方、それほ
どの近距離で撮影されることのないカメラに搭載される
場合はそのダイオード16_4をなくして、その分コス
トの低減を図ってもよい。
【0098】図8は、本発明の第7実施形態の閃光発生
回路を示す図である。
【0099】この図8に示す閃光発生回路70では、放
電ループL7内に、主コンデンサ13の(+)側から順
に、発光管16_1、ダイオード16_4、トリガコイ
ル16_3の一次側巻線16_3a、および無接点スイ
ッチ17が直列に配置されている。
【0100】また、主コンデンサ13の(+)側と、ト
リガコイル16_3と無接点スイッチ17との接続点と
の間には抵抗素子14が接続され、発光管16_1とダ
イオード16_4との接続点と、トリガコイル16_3
と無接点スイッチ17との接続点との間には電圧付加用
コンデンサ16_8が接続され、発光管16_1とダイ
オード16_4との接続点と、主コンデンサ13の
(−)側との間には抵抗素子19が接続され、ダイオー
ド16_4と一次側巻線16_3aとの接続点と、主コ
ンデンサ13の(−)側との間にはトリガ用コンデンサ
16_2が接続されている。
【0101】この閃光発生回路70では、カメラに電源
が投入された最初の時点では、制御端子18に‘L’レ
ベルの制御信号が入力されており、無接点スイッチ17
はオフ状態にある。その状態で、主コンデンサ13には
電力が蓄積され、電圧付加用コンデンサ16_8にも、
抵抗素子14→電圧付加用コンデンサ16_8→抵抗素
子19を経由する経路で電力が蓄積され、さらにトリガ
用コンデンサ16_2にも、抵抗素子14→一次側巻線
16_3a→トリガ用コンデンサ16_2を経由する経
路で電力が蓄積される。
【0102】ここで、撮影にあたってカメラのシャッタ
の動きと同期して制御端子18に‘H’レベルの制御信
号が入力される。すると、無接点スイッチ17がオンに
なり、電圧付加用コンデンサ16_8の一端((+)に
充電された、無接点スイッチ17側)の電位が主コンデ
ンサ13の(−)側の電位にまで急激に引き下げられ
る。すると、電圧付加用コンデンサ16_8の他端(発
光管16_1側)は、主コンデンサ13の(−)側の電
圧よりもその電圧付加用コンデンサ16_8の両端電圧
分だけ低い負の電圧となり、この負の電圧が発光管16
_1の陰極16_1bに付与される。したがってこの瞬
間は、発光管16_1の陽極16_1aと陰極16_1
bとの間には、主コンデンサ13と電圧付加用コンデン
サ16_8の充電電圧との和、すなわち主コンデンサの
充電電圧のほぼ2倍の電圧が印加されることになる。
【0103】また、無接点スイッチ17がオンになる
と、トリガ用コンデンサ16_2に蓄積された電力が、
一次側巻線16_3a→無接点スイッチ17の経路を通
って放出され、これにより一次側巻線16_3aに電流
が流れ二次側巻線16_3bから側面電極16_1cに
トリガ電圧が与えられて、主コンデンサ13に蓄積され
た電力が陽極16_1a→陰極16_1b→ダイオード
16_4→一次側巻線16_3a→無接点スイッチ17
を経由する放電ループL7を通って放出され、発光管1
6_1からフラッシュ光が発生する。
【0104】このように、図8に示す閃光発生回路70
の場合、発光管16_1にトリガ電圧を与えるタイミン
グで、電圧付加用コンデンサ16_8の作用により、発
光等16_1の陽極16_1aと陰極16_1bとの間
に、主コンデンサ13の充電電圧の約2倍の電圧が印加
され、発生管16_1に付与されるトリガ電圧と相俟っ
て、一層確実に発光することになる。
【0105】次いで、所定の光量に達した時点で、制御
信号が‘L’レベルに変化して無接点スイッチ17がオ
フになり発光が停止する。このように構成して、精度の
良い光量制御を行なってもよい。
【0106】図9は、本発明の第8実施形態の閃光発生
回路を示す図である。
【0107】この図9に示す閃光発生回路80では、ト
リガコイル16_3の一次側巻線16_3aが主コンデ
ンサ13と直列に配置されている。これら直列に配置さ
れた一次側巻線16_3aと主コンデンサ13に対して
並列に発光管16_1が配置されている。発光管16_
1の両端には、抵抗素子14とトリガスイッチ81が直
列に配置されている。これら抵抗素子14とトリガスイ
ッチ81との接続点と、主コンデンサ13と一次側巻線
16_3aの接続点との間には、トリガ用コンデンサ1
6_2が配置されている。また、トリガコイル16_3
の二次側巻線16_3bは、発光管16_1の側面電極
16_3cに接続されている。
【0108】このように構成された閃光発生回路80で
は、先ず、トリガスイッチ81が開放された状態で内蔵
電池1からの電力が昇圧回路11で昇圧され、ダイオー
ド12→主コンデンサ13→トリガコイル16_3の一
次側巻線16_3aの経路で主コンデンサ13に電力が
蓄積される。また、ダイオード12→抵抗素子14→ト
リガ用コンデンサ16_2→トリガコイル16_3の一
次側巻線16_3aの経路でトリガ用コンデンサ16_
2にも電力が蓄積される。
【0109】次に、撮影にあたってカメラのシャッタの
動きと同期してトリガスイッチ81が閉成される。する
と、トリガ用コンデンサ16_2に蓄積された電力が放
出され、一次側巻線16_3aに電流が流れて二次側巻
線16_3bに起電力が発生し、この起電力が発光管1
6_1の側面電極16_1cに与えられて、発光管16
_1に封入されているキセノンガスが励起され、主コン
デンサ13の(+)側→陽極16_1a→陰極16_1
b→一次側巻線16_3a→主コンデンサ13の(−)
側の放電ループL8を通って、主コンデンサ13に蓄積
された電力が放出され、発光管16_1から閃光が発生
する。
【0110】ここで、トリガコイル16_3の一次側巻
線16_3aが主コンデンサ13と直列に配置されてい
るため、その一次側巻線16_3aが発光管16_1に
流れる電流のピーク値を抑えるチョークコイルの役割を
担うこととなり、なだらかな発光カーブが得られる。
【0111】図10は、本発明の第9実施形態の閃光発
生回路を示す図である。
【0112】図10に示す閃光発生回路90には、前述
した閃光発生回路80が実装された回路基板91が備え
られている。この回路基板91は、接続端子91_1,
91_2を有する。
【0113】また、閃光発生回路90には、接続端子9
2_1,92_2を有する回路基板92が備えられてい
る。回路基板92には、サイリスタ93と、サイリスタ
93のゲートに接続された抵抗素子94からなるバイパ
ス回路90_1が実装されている。このバイパス回路9
0_1は、主コンデンサ13から供給され発光管16_
1を経由して流れる電流を、その発光管16_1に電流
が流れている途中でバイパスすることにより発光管16
_1に流れる電流を停止させる役割を担うものである。
【0114】さらに、回路基板92には、発光管16_
1を流れる電流によりその発光管16_1から所定の光
量の光が発せられたタイミングを検出してバイパス回路
90_1に電流のバイパスを指示する調光回路95が実
装されている。この調光回路95は、受光センサ95_
1と、コンデンサ95_2と、スイッチ素子95_3
と、増幅器95_4と、可変抵抗器95_5と、比較器
95_6と、トリガパルス発生器95_7とから構成さ
れている。
【0115】受光センサ95_1は、発光管16_1か
らの閃光を受光する。コンデンサ95_2は、受光セン
サ95_1で受光された光量に対応する電荷を蓄積す
る。スイッチ素子95_3は、発光管16_1から閃光
が発生する以前はオン状態に制御されることによりコン
デンサ95_2の残存電荷を放電し、閃光が発生される
時点ではオフ状態に制御されることによりコンデンサ9
5_2に電荷を蓄積させる。増幅器95_4は、コンデ
ンサ95_2の電荷に応じた電圧にまで増幅する。可変
抵抗器95_5は、フイルム感度,絞り,所望の明暗等
に応じた閾値を設定するためのものである。比較器95
_6は、増幅器95_4からの電圧と可変抵抗器95_
5で設定された閾値を入力し、増幅器95_4からの電
圧が上記閾値を越えた場合に‘H’レベルの信号を出力
する。トリガパルス発生器95_7は、比較器95_6
からの‘H’レベルの信号を受けてトリガパルスを出力
する。
【0116】次に、この閃光発生回路90の動作につい
て説明する。トリガスイッチ81が閉成されて発光管1
6_1から閃光が発生するまでの動作は、前述した閃光
発生回路80の動作と同じであるので説明は省略する。
発光管16_1から閃光が発生すると、受光センサ95
_1でその閃光が受光され、コンデンサ95_2には、
受光された光量に対応する電荷が蓄積される。増幅器9
5_4は、この電荷に応じた電圧にまで増幅する。増幅
された電圧は電圧比較器95_6の正相(+)端子に入
力される。比較器95_6の逆相(−)端子には上記閾
値が入力されている。比較器95_6は、これら電圧と
閾値とを比較し、増幅器95_4からの電圧が上記閾値
を越えた場合に‘H’レベルの信号をトリガパルス発生
器95_7に向けて出力する。これにより、トリガパル
ス発生器95_7からトリガパルスが出力される。
【0117】トリガパルス発生器95_7から出力され
たトリガパルスは、サイリスタ93のゲートに入力され
る。すると、サイリスタ93がオン状態になり、主コン
デンサ13に蓄積された電力は、主コンデンサ13の
(+)側から順に、接続端子91_1→接続端子92_
1→サイリスタ93→接続端子92_2→接続端子91
_2→トリガコイル16_3の一次側巻線16_3a→
主コンデンサ13の(−)側の経路でバイパスされる。
このようにして、主コンデンサ13から供給され発光管
16_1を経由して流れている電流がバイパス回路90
_1に流れるため、発光管16_1に流れている電流が
停止して発光が停止する。ここで、トリガコイル16_
3の一次側巻線16_3aがチョークコイルの役割を担
うため、サイリスタ93に比較的大きなピーク値を有す
る電流が流れることが防止される。
【0118】本実施形態の閃光発生回路90では、トリ
ガコイル16_3の一次側巻線16_3aが主コンデン
サ13と直列に配置されているため、発光管16_1か
ら閃光を発生するにあたり、一次側巻線16_3aによ
り発光管16_1に流れる電流のピーク値が抑えられて
一層なだらかな発光カーブが得られるとともに、光量制
御にあたり、サイリスタ93に流れる電流のピーク値も
抑えられるため、サイリスタ93は比較的小さな電流に
耐え得るだけの、寸法の小さな、コスト的にも安価なも
のを採用することができる。また、上記調光回路95を
備えたものであるため、所定の光量に達した時点でフラ
ッシュ光の発光を停止するように制御する自動調光閃光
発生装置を実現することができる。
【0119】さらに、本実施形態の閃光発生回路90で
は、バイパス回路90_1および調光回路95が実装さ
れた回路基板92が、発光管16_1等が実装された回
路基板91に、装着、取外し自在に接続される構成であ
る。このため、フラッシュ光の発光を途中で停止しない
通常のフラッシュ装置が組み込まれてなるカメラと、所
定の光量に達した時点でフラッシュ光の発光を停止する
ように制御する自動調光閃光発生装置(オートフラッシ
ュ装置)が組み込まれてなるカメラとの双方のカメラの
製造にあたり、回路基板91と回路基板92とを区別し
て製造することができ、部品の共通化が図られて製造工
程の簡素化や製品管理の手間が削減される。また、通常
のフラッシュ装置が組み込まれたカメラの筐体に、回路
基板92が組み込まれたアダプタを装着する構成を採用
することにより、オートフラッシュ装置を備えたカメラ
を簡単に実現することができる。
【0120】尚、この本実施形態の閃光発生回路90で
は、調光回路95からの信号でサイリスタ93を制御す
る例で説明したが、これに限られるものではなく、ガイ
ドNo.に応じた信号でサイリスタ93を制御してもよ
い。
【0121】図11は、本発明の第10実施形態の閃光
発生回路を示す図である。
【0122】図11に示す閃光発生回路100には、主
コンデンサ13の(+)側と発光管16_1の陽極16
_1aとの間に直列に配置された抵抗素子102が実装
された回路基板101が備えられている。また、その抵
抗素子102と発光管16_1の陽極16_1aとの接
続点と発光管16_1の陰極16_1bとの間に、接続
端子101_1,92_1および接続端子101_2,
92_2を経由して、サイリスタ93が配置されてい
る。これら抵抗素子102,サイリスタ93が、本発明
にいうバイパス回路に相当する。
【0123】本実施形態の閃光発生回路100は、この
ように配置された抵抗素子102およびサイリスタ93
を有するものであるため、発光管16_1から閃光を発
生するにあたり、一次側巻線16_3aと抵抗素子10
2との双方により発光管16_1に流れる電流のピーク
値が抑えられてより一層なだらかな発光カーブが得られ
るとともに、発光管16_1からの閃光を途中で停止す
るにあたり、一次側巻線16_3aと抵抗素子102と
の双方によりサイリスタ93に流れる電流のピーク値が
抑えられる。
【0124】図12は、本発明の第11実施形態の閃光
発生回路を示す図である。
【0125】図12に示す閃光発生回路110は、発光
管16_1の陽極16_1aと陰極16_1bとの間
に、接続端子91_1,92_1および接続端子91_
2,92_2を経由して、互いに直列に配置された抵抗
素子111とバイパスのオン,オフを制御するサイリス
タ93とを有する。これら抵抗素子111,サイリスタ
93が、本発明にいうバイパス回路に相当する。
【0126】本実施形態の閃光発生回路110では、こ
のように互いに直列に配置された抵抗素子111および
サイリスタ93を有するものであるため、発光管16_
1からの閃光を途中で停止するにあたり、一次側巻線1
6_3aと抵抗素子111との双方によりサイリスタ9
3に流れる電流のピーク値が抑えられる。
【0127】図13は、本発明の第12実施形態の閃光
発生回路を示す図である。
【0128】図13に示す閃光発生回路120は、IG
BT素子124に一連のパルス信号を入力してパルス駆
動させて発光管16_1から閃光を発生するものであ
る。この閃光発生回路120は、前述した図9に示す閃
光発生回路80と比較し、トリガスイッチ81がサイリ
スタ121に置き換えられている。サイリスタ121の
ゲートには抵抗素子122および制御端子123が接続
されている。また、放電ループL9内に、コレクタが発
光管16_1の陰極16_1bと接続されるとともにエ
ミッタがトリガコイル16_3の一次側巻線16_3a
を介して主コンデンサ13の(−)側に接続されたIG
BT(Insulated Gate Bipolar
Transistor)素子124が配置されてい
る。IGBT素子124のゲートには制御端子125が
接続されている。
【0129】このように構成された閃光発生回路120
では、カメラに電源が投入された最初の時点では、制御
端子123には‘L’レベルの制御信号が入力されてお
り、サイリスタ121はオフ状態にある。また、内蔵電
池1からの電力が昇圧回路11で昇圧され、ダイオード
12→主コンデンサ13→トリガコイル16_3の一次
側巻線16_3aの経路で主コンデンサ13bに電力が
蓄積される。さらに、ダイオード12→抵抗素子14→
トリガ用コンデンサ16_2→トリガコイル16_3の
一次側巻線16_3aの経路でトリガ用コンデンサ16
_2にも電力が蓄積される。
【0130】次に、撮影にあたってカメラのシャッタの
動きと同期して制御端子123にトリガパルスが印加さ
れる。また、制御端子125には一連のパルス信号が入
力される。制御端子123にトリガパルスが印加される
ため、サイリスタ121がオン状態になりトリガ用コン
デンサ16_2に蓄積された電力が放出され、一次側巻
線16_3aに電流が流れて二次側巻線16_3bに起
電力が発生し、この起電力が発光管16_1の側面電極
16_1cに与えられて、発光管16_cに封入されて
いるキセノンガスが励起される。一方、制御端子125
にも一連のパルス信号が入力されるため、IGBT素子
124はその一連のパルス信号に応じてスイッチング動
作を開始する。すると、主コンデンサ13の(+)側→
陽極16_1a→陰極16_1b→IGBT素子124
→一次側巻線16_3a→主コンデンサ13の(−)側
の放電ループL9を通って、主コンデンサ13に蓄積さ
れた電力が放出され、発光管16_1から閃光が発生す
る。ここで、トリガコイル16_3の一次側巻線16_
3aが主コンデンサ13と直列に配置されているため、
IGBT素子124に流れるパルス電流のピーク値が一
次側巻線16_3aにより抑えられる。従って、チョー
クコイルを備える必要もなく、許容電流の比較的小さな
IGBT素子124を採用することができ、コストの低
減化が図られる。
【0131】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
コストの低減化および基板回路面積の削減化が図られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の閃光発生回路を示す図
である。
【図2】図1に示す閃光発生回路の発光特性と、従来
の、図7に示す閃光発生回路の発光特性を示す図であ
る。
【図3】本発明の第2実施形態の閃光発生回路を示す図
である。
【図4】本発明の第3実施形態の閃光発生回路を示す図
である。
【図5】本発明の第4実施形態の閃光発生回路を示す図
である。
【図6】本発明の第5実施形態の閃光発生回路を示す図
である。
【図7】本発明の第6実施形態の閃光発生回路を示す図
である。
【図8】本発明の第7実施形態の閃光発生回路を示す図
である。
【図9】本発明の第8実施形態の閃光発生回路を示す図
である。
【図10】本発明の第9実施形態の閃光発生回路を示す
図である。
【図11】本発明の第10実施形態の閃光発生回路を示
す図である。
【図12】本発明の第11実施形態の閃光発生回路を示
す図である。
【図13】本発明の第12実施形態の閃光発生回路を示
す図である。
【図14】従来の閃光発生回路の回路図である。
【図15】従来の、図14に示す閃光発生回路とは異な
る閃光発生回路の回路図である。
【図16】従来の、主コンデンサと直列にチョークコイ
ルが接続されるとともに、発光管に並列にサイリスタが
接続されてなる閃光発生回路の回路図である。
【図17】従来の、主コンデンサの両端にチョークコイ
ルとサイリスタが直列に接続されてなる閃光発生回路の
回路図である。
【符号の説明】
1 内蔵電池 10,20,30,40,50,60,70,80,9
0,100,110,120 閃光発生回路 11 昇圧回路 12,16_4,16_5 ダイオード 13 主コンデンサ 14,16_6,94,102,111,122 抵
抗素子 15,81 トリガスイッチ 16 トリガ回路 16_1 発光管 16_1a 陽極 16_1b 陰極 16_1c 側面電極 16_2 トリガ用コンデンサ 16_3 トリガコイル 16_3a 一次側巻線 16_3b 二次側巻線 16_7 バイパス用ダイオード 16_8 電圧付加用コンデンサ 17 無接点スイッチ 18,123,125 制御端子 90_1 バイパス回路 91,92,101 回路基板 91_1,91_2,92_1,92_2,101_
1,101_2 接続端子 93,121 サイリスタ 95 調光回路 95_1 受光センサ 95_2 コンデンサ 95_3 スイッチ素子 95_4 増幅器 95_5 可変抵抗器 95_6 比較器 95_7 トリガパルス発生器 124 IGBT素子

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 昇圧回路、 該昇圧回路によって昇圧された電力を蓄積する主コンデ
    ンサ、 該主コンデンサから放出される電力により発光する発光
    管、およびトリガ用コンデンサと、一次側巻線が該トリ
    ガ用コンデンサに接続され該トリガ用コンデンサに流れ
    る電力を二次側巻線に伝えて前記発光管にトリガ電圧を
    与えるトリガコイルとを有するトリガ回路を備え、 前記トリガコイルの一次側巻線が、前記発光管ととも
    に、前記主コンデンサから放出される電力が流れる放電
    ループ内に配置されてなることを特徴とする閃光発生回
    路。
  2. 【請求項2】 前記トリガコイルの一次側巻線が前記発
    光管の陽極側に配置されてなることを特徴とする請求項
    1記載の閃光発生回路。
  3. 【請求項3】 前記トリガコイルの一次側巻線が前記発
    光管の陰極側に配置されてなることを特徴とする請求項
    1記載の閃光発生回路。
  4. 【請求項4】 前記放電ループ内に無接点スイッチを備
    えたことを特徴とする請求項1記載の閃光発生回路。
  5. 【請求項5】 前記無接点スイッチがオン状態からオフ
    状態に遷移したときに前記トリガコイルの一次側巻線に
    生じる逆起電力による電流をバイパスさせるバイパス用
    ダイオードを備えたことを特徴とする請求項4記載の閃
    光発生回路。
  6. 【請求項6】 前記トリガ用コンデンサが、前記発光管
    にトリガ電圧を与えるタイミングで、前記発光管の陽極
    と陰極との間に、前記主コンデンサから放出される電力
    の流れを助長する極性の電圧を付与するものであること
    を特徴とする請求項1記載の閃光発生回路。
  7. 【請求項7】 前記発光管にトリガ電圧を与えるタイミ
    ングで、前記発光管の陽極と陰極との間に、前記主コン
    デンサから放出される電力の流れを助長する極性の電圧
    を付与する電圧付加用コンデンサを備えたことを特徴と
    する請求項1記載の閃光発生回路。
  8. 【請求項8】 前記電圧付加用コンデンサは、前記発光
    管にトリガ電圧を与えるタイミングで、前記主コンデン
    サと共同して、該主コンデンサと該電圧付加用コンデン
    サとが直列接続されたときの電圧を前記発光管の陽極と
    陰極との間に付与するものであることを特徴とする請求
    項7記載の閃光発生回路。
  9. 【請求項9】 前記トリガ用コンデンサは、前記発光管
    にトリガ電圧を与えるタイミング以前は放電された状態
    に維持され、前記主コンデンサから放出される電力の通
    過によって前記トリガコイルを経由して前記発光管にト
    リガ電圧を与えるものであることを特徴とする請求項1
    記載の閃光発生回路。
  10. 【請求項10】 前記トリガコイルの一次側巻線が前記
    主コンデンサと直列に配置されてなることを特徴とする
    請求項1記載の閃光発生回路。
  11. 【請求項11】 前記主コンデンサから供給され前記発
    光管を経由して流れる電流を、該発光管に電流が流れて
    いる途中でバイパスすることにより前記発光管に流れる
    電流を停止させるバイパス回路を備えたことを特徴とす
    る請求項1記載の閃光発生回路。
  12. 【請求項12】 前記バイパス回路は、前記発光管と直
    列に配置された抵抗、および前記抵抗と前記発光管の一
    方の端子との間の接続ノードと該発光管の他方の端子と
    の間に該発光管と並列に配置されてなるスイッチ素子を
    有するものであることを特徴とする請求項11記載の閃
    光発生回路。
  13. 【請求項13】 前記バイパス回路が、互いに直列に配
    置された抵抗とバイパスのオン,オフを制御するスイッ
    チ素子とを有するものであることを特徴とする請求項1
    1記載の閃光発生回路。
  14. 【請求項14】 前記発光管を流れる電流により該発光
    管から所定の光量の光が発せられたタイミングを検出し
    て前記バイパス回路に電流のバイパスを指示する調光回
    路を備えたものであることを特徴とする請求項11記載
    の閃光発生回路。
  15. 【請求項15】 前記バイパス回路が、装着、取外し自
    在に、前記発光管と並列に接続されたものであることを
    特徴とする請求項11記載の閃光発生回路。
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