JP2002139482A - 固相抽出用充填剤及び固相抽出用カートリッジ - Google Patents
固相抽出用充填剤及び固相抽出用カートリッジInfo
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- JP2002139482A JP2002139482A JP2000301833A JP2000301833A JP2002139482A JP 2002139482 A JP2002139482 A JP 2002139482A JP 2000301833 A JP2000301833 A JP 2000301833A JP 2000301833 A JP2000301833 A JP 2000301833A JP 2002139482 A JP2002139482 A JP 2002139482A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】固相抽出用充填剤において充填剤の細孔径を制
御することにより回収率の優れた固相抽出用充填剤、そ
れを用いた固相抽出用カラム、カートリッジおよびそれ
を用いた医薬関連試料の処理方法を提供すること。 【解決手段】標準ポリスチレンを試料に用いたゲルパー
ミエーションクロマトグラフィー測定においての排除限
界分子量が1×103〜1.5×104の範囲を有する粒
子であることを特徴とする固相抽出用充填剤、それを用
いた固相抽出用カラム、固相抽出用カートリッジ及びそ
れを用いた試料の処理方法に関する。
御することにより回収率の優れた固相抽出用充填剤、そ
れを用いた固相抽出用カラム、カートリッジおよびそれ
を用いた医薬関連試料の処理方法を提供すること。 【解決手段】標準ポリスチレンを試料に用いたゲルパー
ミエーションクロマトグラフィー測定においての排除限
界分子量が1×103〜1.5×104の範囲を有する粒
子であることを特徴とする固相抽出用充填剤、それを用
いた固相抽出用カラム、固相抽出用カートリッジ及びそ
れを用いた試料の処理方法に関する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一定の排除限界分
子量、あるいは一定細孔径を有する固相抽出用充填剤、
それを用いた固相抽出用カラム、カートリッジおよびそ
れを用いた医薬関連試料の処理方法に関する。
子量、あるいは一定細孔径を有する固相抽出用充填剤、
それを用いた固相抽出用カラム、カートリッジおよびそ
れを用いた医薬関連試料の処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、液体中からの試料の抽出には、液
−液抽出法が多く用いられてきたが、作業の煩雑さ、溶
媒を多量に使用する、さらには使用する溶媒が環境、人
体に対する影響が大きい等の問題点があった。現在で
は、合成法の発達に伴い、シリカ系及び合成高分子系多
孔性粒子を用いた、作業が簡単で溶媒の使用量も少なく
自動化により多量の試料を処理することができる固相抽
出法が用いられるようになってきた。
−液抽出法が多く用いられてきたが、作業の煩雑さ、溶
媒を多量に使用する、さらには使用する溶媒が環境、人
体に対する影響が大きい等の問題点があった。現在で
は、合成法の発達に伴い、シリカ系及び合成高分子系多
孔性粒子を用いた、作業が簡単で溶媒の使用量も少なく
自動化により多量の試料を処理することができる固相抽
出法が用いられるようになってきた。
【0003】固相抽出に用いられる充填剤は、無機系基
材としては、シリカゲルまたはシリカゲルの表面を化学
修飾した化学結合型シリカゲル、有機系基材としては、
ポリスチレン−ジビニルベンゼンに代表される合成高分
子系及びこれらの表面を化学修飾したものが用いられて
いる。
材としては、シリカゲルまたはシリカゲルの表面を化学
修飾した化学結合型シリカゲル、有機系基材としては、
ポリスチレン−ジビニルベンゼンに代表される合成高分
子系及びこれらの表面を化学修飾したものが用いられて
いる。
【0004】従来、固相抽出に用いられる充填剤として
無機系または有機系の充填剤が示されているが、例え
ば、特開平6−258203号公報にはジビニルベンゼ
ンと多価アルコールポリ(メタ)アクリル酸エステルの
共重合体を充填した固相抽出用カートリッジカラムが示
されているが、ここでは架橋共重合体粒子表面の疎水性
と親水性の問題について論じられているに過ぎずない。
無機系または有機系の充填剤が示されているが、例え
ば、特開平6−258203号公報にはジビニルベンゼ
ンと多価アルコールポリ(メタ)アクリル酸エステルの
共重合体を充填した固相抽出用カートリッジカラムが示
されているが、ここでは架橋共重合体粒子表面の疎水性
と親水性の問題について論じられているに過ぎずない。
【0005】このように固相抽出用充填剤については、
粒子表面の疎水性と親水性といった化学的性質のみが考
察され、細孔分布等の物理的性質に関する検討は十分行
われていなかった。
粒子表面の疎水性と親水性といった化学的性質のみが考
察され、細孔分布等の物理的性質に関する検討は十分行
われていなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の固相
抽出用充填剤粒子表面の疎水性と親水性と言った化学的
性質を考察した上で、充填剤の細孔径範囲等の物理的性
質を検討することにより、優れた性能の充填剤を得るこ
とを目的とする。
抽出用充填剤粒子表面の疎水性と親水性と言った化学的
性質を考察した上で、充填剤の細孔径範囲等の物理的性
質を検討することにより、優れた性能の充填剤を得るこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく鋭意検討を続けた結果、細孔径分布を制御
することにより、試料回収率の優れた固相抽出用充填剤
が得られることを見出し本発明を完成するに至った。
を解決すべく鋭意検討を続けた結果、細孔径分布を制御
することにより、試料回収率の優れた固相抽出用充填剤
が得られることを見出し本発明を完成するに至った。
【0008】すなわち本発明は、以下の事項に関する。 [1]測定試料に標準ポリスチレンを用いたゲルパーミ
エーションクロマトグラフィーにおける排除限界分子量
が、1×103〜1.5×104の範囲を有する粒子から
なることを特徴とする固相抽出用充填剤。 [2]粒子が、少なくとも架橋性単量体を含む単量体を
重合することにより得られる合成高分子粒子である上記
[1]に記載の固相抽出用充填剤。 [3]合成高分子粒子が少なくとも架橋性単量体(A)
及び非架橋性単量体(B)の重合体である上記[2]に
記載の固相抽出用充填剤。 [4]架橋性単量体(A)として、芳香族系ジビニル化
合物を単量体総量に対して30質量%以上含むことを特
徴とする上記[3]に記載の固相抽出用充填剤。
エーションクロマトグラフィーにおける排除限界分子量
が、1×103〜1.5×104の範囲を有する粒子から
なることを特徴とする固相抽出用充填剤。 [2]粒子が、少なくとも架橋性単量体を含む単量体を
重合することにより得られる合成高分子粒子である上記
[1]に記載の固相抽出用充填剤。 [3]合成高分子粒子が少なくとも架橋性単量体(A)
及び非架橋性単量体(B)の重合体である上記[2]に
記載の固相抽出用充填剤。 [4]架橋性単量体(A)として、芳香族系ジビニル化
合物を単量体総量に対して30質量%以上含むことを特
徴とする上記[3]に記載の固相抽出用充填剤。
【0009】[5]架橋性単量体(A)として、多価ア
ルコールポリ(メタ)アクリル酸エステルを単量体総量
に対して10質量%以上含むことを特徴とする上記
[3]または[4]に記載の固相抽出用充填剤。 [6] 非架橋性単量体(B)として、N−ビニルカル
ボン酸アミドを単量体総量に対して5〜60質量%含む
ことを特徴とする上記[3]ないし[5]のいずれかに
記載の固相抽出用充填剤。 [7]N−ビニルカルボン酸アミドがN−ビニルアセト
アミドである上記[6]に記載の固相抽出用充填剤。
ルコールポリ(メタ)アクリル酸エステルを単量体総量
に対して10質量%以上含むことを特徴とする上記
[3]または[4]に記載の固相抽出用充填剤。 [6] 非架橋性単量体(B)として、N−ビニルカル
ボン酸アミドを単量体総量に対して5〜60質量%含む
ことを特徴とする上記[3]ないし[5]のいずれかに
記載の固相抽出用充填剤。 [7]N−ビニルカルボン酸アミドがN−ビニルアセト
アミドである上記[6]に記載の固相抽出用充填剤。
【0010】[8]カラム、カートリッジまたはリザー
バーに充填して用いることを特徴とする上記[1]ない
し[7]のいずれかに記載の固相抽出用充填剤。 [9]目的成分の濃縮及び/または夾雑物の除去に使用
することを特徴とする上記[1]ないし[8]のいずれ
かに記載の固相抽出用充填剤。 [10]平均粒径が、1〜200μmである上記[1]
ないし[9]のいずれかに記載の固相抽出用充填剤。 [11]上記[1]ないし[10]のいずれかに記載の
固相抽出用充填剤を充填してなる固相抽出用カラム。
バーに充填して用いることを特徴とする上記[1]ない
し[7]のいずれかに記載の固相抽出用充填剤。 [9]目的成分の濃縮及び/または夾雑物の除去に使用
することを特徴とする上記[1]ないし[8]のいずれ
かに記載の固相抽出用充填剤。 [10]平均粒径が、1〜200μmである上記[1]
ないし[9]のいずれかに記載の固相抽出用充填剤。 [11]上記[1]ないし[10]のいずれかに記載の
固相抽出用充填剤を充填してなる固相抽出用カラム。
【0011】[12]上記[1]ないし[10]のいず
れかに記載の固相抽出用充填剤を充填してなる固相抽出
用カートリッジ。 [13]目的成分の濃縮及び/または夾雑物の除去に使
用することを特徴とする上記[11]に記載の固相抽出
用カラム。 [14]目的成分の濃縮及び/または夾雑物の除去に使
用することを特徴とする上記[12]に記載の固相抽出
用カートリッジ。 [15]上記[11]または[13]に記載の固相抽出
用カラムを用いることを特徴とする環境または医薬関連
試料の処理方法。 [16]上記[12]または[14]に記載の固相抽出
用カートリッジを用いることを特徴とする環境または医
薬関連試料の処理方法。 [17]蛋白成分含有試料の処理に用いる上記[15]
または[16]に記載の環境または医薬関連試料の処理
方法。
れかに記載の固相抽出用充填剤を充填してなる固相抽出
用カートリッジ。 [13]目的成分の濃縮及び/または夾雑物の除去に使
用することを特徴とする上記[11]に記載の固相抽出
用カラム。 [14]目的成分の濃縮及び/または夾雑物の除去に使
用することを特徴とする上記[12]に記載の固相抽出
用カートリッジ。 [15]上記[11]または[13]に記載の固相抽出
用カラムを用いることを特徴とする環境または医薬関連
試料の処理方法。 [16]上記[12]または[14]に記載の固相抽出
用カートリッジを用いることを特徴とする環境または医
薬関連試料の処理方法。 [17]蛋白成分含有試料の処理に用いる上記[15]
または[16]に記載の環境または医薬関連試料の処理
方法。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明において固相抽出用充填剤
は、測定試料に標準ポリスチレンを用いたゲルパーミエ
ーションクロマトグラフィーにおける排除限界分子量
が、1×103〜1.5×104の範囲を有する粒子であ
る。前記粒子は、無機系または有機系の基材に限定され
ないが、大量合成の容易さ、細孔径制御の再現性のよさ
等を考慮すると、有機系基材の合成高分子系固相抽出用
充填剤が好ましく、有機系基材の合成高分子としては、
例えばポリスチレン−ジビニルベンゼン系;ポリアクリ
レート、グリシジルメタアクリレート、エチレングリコ
ールジメタクリレートなどのポリ(メタ)アクリレート
系及びこれらの各種共重合体などが挙げられる。
は、測定試料に標準ポリスチレンを用いたゲルパーミエ
ーションクロマトグラフィーにおける排除限界分子量
が、1×103〜1.5×104の範囲を有する粒子であ
る。前記粒子は、無機系または有機系の基材に限定され
ないが、大量合成の容易さ、細孔径制御の再現性のよさ
等を考慮すると、有機系基材の合成高分子系固相抽出用
充填剤が好ましく、有機系基材の合成高分子としては、
例えばポリスチレン−ジビニルベンゼン系;ポリアクリ
レート、グリシジルメタアクリレート、エチレングリコ
ールジメタクリレートなどのポリ(メタ)アクリレート
系及びこれらの各種共重合体などが挙げられる。
【0013】本発明において固相抽出用充填剤は、望ま
しくは少なくとも架橋性単量体(A)を含む単量体を重
合して得られるものであり、または、架橋性単量体
(A)及び非架橋性単量体(B)を共重合体して得られ
るものである。本発明の固相抽出用充填剤は、非架橋性
単量体(B)を含まず、架橋性単量体(A)のみを単量
体として重合して得られる重合体も含まれる。
しくは少なくとも架橋性単量体(A)を含む単量体を重
合して得られるものであり、または、架橋性単量体
(A)及び非架橋性単量体(B)を共重合体して得られ
るものである。本発明の固相抽出用充填剤は、非架橋性
単量体(B)を含まず、架橋性単量体(A)のみを単量
体として重合して得られる重合体も含まれる。
【0014】本発明において架橋性単量体(A)として
は、使用される単量体と重合するものであれば特に限定
はなく、ジビニルベンゼン、ジビニルトルエン、ジビニ
ルキシレン、ジビニルナフタレンなどの2個以上のビニ
ル基を有する芳香族化合物;エチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)
アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリ
レート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレ
ート、グリセリンジ(メタ)アクリレート、トリメチロ
ールプロパントリ(メタ)アクリレート、テトラメチロ
ールメタントリ(メタ)アクリレート、テトラメチロー
ルメタンテトラ(メタ)アクリレートなどの多価アルコ
ールポリ(メタ)アクリル酸エステル等が挙げられる。
は、使用される単量体と重合するものであれば特に限定
はなく、ジビニルベンゼン、ジビニルトルエン、ジビニ
ルキシレン、ジビニルナフタレンなどの2個以上のビニ
ル基を有する芳香族化合物;エチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)
アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリ
レート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレ
ート、グリセリンジ(メタ)アクリレート、トリメチロ
ールプロパントリ(メタ)アクリレート、テトラメチロ
ールメタントリ(メタ)アクリレート、テトラメチロー
ルメタンテトラ(メタ)アクリレートなどの多価アルコ
ールポリ(メタ)アクリル酸エステル等が挙げられる。
【0015】ジビニルベンゼン、ジビニルトルエン、ジ
ビニルキシレン、ジビニルナフタレンなどの2個以上の
ビニル基を有する芳香族化合物は単量体総量に対して3
0質量%以上、好ましくは45質量%以上含有すること
が好ましい。これら2個以上のビニル基を有する芳香族
化合物の中でも、入手の容易さ等の点からジビニルベン
ゼンを用いるのが好ましい。本発明において用いられる
ジビニルベンゼン等の2個以上のビニル基を有する芳香
族化合物の純度に特に限定はないが、純度55質量%以
上のものを使用することが好ましい。
ビニルキシレン、ジビニルナフタレンなどの2個以上の
ビニル基を有する芳香族化合物は単量体総量に対して3
0質量%以上、好ましくは45質量%以上含有すること
が好ましい。これら2個以上のビニル基を有する芳香族
化合物の中でも、入手の容易さ等の点からジビニルベン
ゼンを用いるのが好ましい。本発明において用いられる
ジビニルベンゼン等の2個以上のビニル基を有する芳香
族化合物の純度に特に限定はないが、純度55質量%以
上のものを使用することが好ましい。
【0016】本発明においては、さらに架橋性単量体
(A)として、多価アルコールポリ(メタ)アクリル酸
エステルが用いられる。多価アルコールポリ(メタ)ア
クリル酸エステルの中でも、反応性及び反応時の操作
性、さらに生成した共重合体粒子の膨潤度のバランスを
考慮すると、エチレングリコールジ(メタ)アクリレー
トまたはグリセリンジ(メタ)アクリレートを用いるの
が好ましい。これら多価アルコールポリ(メタ)アクリ
ル酸エステルは単量体総量に対して10質量%以上、好
ましくは20〜25質量%含有することが好ましい。
(A)として、多価アルコールポリ(メタ)アクリル酸
エステルが用いられる。多価アルコールポリ(メタ)ア
クリル酸エステルの中でも、反応性及び反応時の操作
性、さらに生成した共重合体粒子の膨潤度のバランスを
考慮すると、エチレングリコールジ(メタ)アクリレー
トまたはグリセリンジ(メタ)アクリレートを用いるの
が好ましい。これら多価アルコールポリ(メタ)アクリ
ル酸エステルは単量体総量に対して10質量%以上、好
ましくは20〜25質量%含有することが好ましい。
【0017】本発明において非架橋性単量体(B)とし
て、N−ビニルホルムアミド、N−ビニルアセトアミ
ド、N−ビニルプロピオンアミド、N−(プロペニル−
2−イル)ホルムアミド、N−(プロペニル−2−イ
ル)アセトアミド等のN−ビニルカルボン酸アミドが用
いられ、これらの中でも親水性、反応の操作性の点でも
N−ビニルアセトアミドが好ましく用いられる。N−ビ
ニルアセトアミドは単量体総量に対して5〜60質量
%、好ましくは5〜30質量%含まれる。
て、N−ビニルホルムアミド、N−ビニルアセトアミ
ド、N−ビニルプロピオンアミド、N−(プロペニル−
2−イル)ホルムアミド、N−(プロペニル−2−イ
ル)アセトアミド等のN−ビニルカルボン酸アミドが用
いられ、これらの中でも親水性、反応の操作性の点でも
N−ビニルアセトアミドが好ましく用いられる。N−ビ
ニルアセトアミドは単量体総量に対して5〜60質量
%、好ましくは5〜30質量%含まれる。
【0018】本発明の固相抽出用充填剤は多孔性であ
り、その多孔性を付与する目的で単量体混合物に希釈剤
を添加して重合される。用いる希釈剤としては、単量体
混合物に溶解するが重合反応には不活性で、さらに生成
した重合体を溶解しない性質の有機溶媒が使用可能であ
る。例えば、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、ジ
エチルベンゼンのような芳香族炭化水素類;へキサン、
ヘプタン、オクタン、デカンのような飽和炭化水素類;
イソアミルアルコール、ヘキシルアルコール、オクチル
アルコール、2−エチルヘキシルアルコールのようなア
ルコール類;ジクロロメタン、ジクロロエタン、トリク
ロロエタンのような脂肪族ハロゲン化炭化水素類;酢酸
エチル、酢酸ブチル、フタル酸ジメチル、フタル酸ジエ
チルのような脂肪族あるいは芳香族エステル類などが挙
げられる。これらの希釈剤として用いる有機溶媒は単独
または2種類以上混合して使用することができる。
り、その多孔性を付与する目的で単量体混合物に希釈剤
を添加して重合される。用いる希釈剤としては、単量体
混合物に溶解するが重合反応には不活性で、さらに生成
した重合体を溶解しない性質の有機溶媒が使用可能であ
る。例えば、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、ジ
エチルベンゼンのような芳香族炭化水素類;へキサン、
ヘプタン、オクタン、デカンのような飽和炭化水素類;
イソアミルアルコール、ヘキシルアルコール、オクチル
アルコール、2−エチルヘキシルアルコールのようなア
ルコール類;ジクロロメタン、ジクロロエタン、トリク
ロロエタンのような脂肪族ハロゲン化炭化水素類;酢酸
エチル、酢酸ブチル、フタル酸ジメチル、フタル酸ジエ
チルのような脂肪族あるいは芳香族エステル類などが挙
げられる。これらの希釈剤として用いる有機溶媒は単独
または2種類以上混合して使用することができる。
【0019】標準ポリスチレンを試料に用いたゲルパー
ミエーションクロマトグラフィー測定においての排除限
界分子量が1×103〜1.5×104の孔径の該共重合
体においては、トルエンまたはトルエンと2−エチルヘ
キシルアルコールのようなアルコール類を混合して使用
することが好ましい。
ミエーションクロマトグラフィー測定においての排除限
界分子量が1×103〜1.5×104の孔径の該共重合
体においては、トルエンまたはトルエンと2−エチルヘ
キシルアルコールのようなアルコール類を混合して使用
することが好ましい。
【0020】これらの希釈剤の添加量は架橋性単量体
(A)及び非架橋性単量体(B)の総量に対して10〜
300質量%であることが好ましく、ゲルパーミエーシ
ョンクロマトグラフィーでの測定におけるポリスチレン
の排除限界分子量が1×103〜1.5×104の孔径の
該共重合体においては、50〜150質量%であること
が好ましい。
(A)及び非架橋性単量体(B)の総量に対して10〜
300質量%であることが好ましく、ゲルパーミエーシ
ョンクロマトグラフィーでの測定におけるポリスチレン
の排除限界分子量が1×103〜1.5×104の孔径の
該共重合体においては、50〜150質量%であること
が好ましい。
【0021】本発明の共重合体粒子は適当な分散安定剤
を含んだ水性媒体中で懸濁重合の方法によって製造され
るが、この場合用いられる重合開始剤は、ラジカルを発
生する公知のラジカル重合開始剤であれば特に限定され
ることはなく、一例をあげれば、2,2’−アゾビスイ
ソブチロニトリル、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチ
ルバレロニトリル)のようなアゾ系開始剤をあげること
ができる。重合開始剤の濃度は単量体に対して0.1〜
5質量%が好ましい。
を含んだ水性媒体中で懸濁重合の方法によって製造され
るが、この場合用いられる重合開始剤は、ラジカルを発
生する公知のラジカル重合開始剤であれば特に限定され
ることはなく、一例をあげれば、2,2’−アゾビスイ
ソブチロニトリル、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチ
ルバレロニトリル)のようなアゾ系開始剤をあげること
ができる。重合開始剤の濃度は単量体に対して0.1〜
5質量%が好ましい。
【0022】本発明における重合反応は適当な分散安定
剤を含んだ水性媒体中で撹拌して希釈剤を含む単量体溶
媒を懸濁させて重合させる懸濁重合の方法を適用するこ
とができる。分散安定剤としては、公知のものが使用す
ることができ、通常、ゼラチン、ポリアクリル酸ナトリ
ウム、ポリビニルアルコール、ヒドロキシエチルセルロ
ース、カルボキシメルセルロースなどの水溶性高分子化
合物が用いられる。用いる分散安定剤の濃度は、水性媒
体に対して0.1〜5質量%が好ましい。水性媒体は水
を主体とする媒体であり、水のほかに塩類その他の水溶
性成分が溶解していてもよい。
剤を含んだ水性媒体中で撹拌して希釈剤を含む単量体溶
媒を懸濁させて重合させる懸濁重合の方法を適用するこ
とができる。分散安定剤としては、公知のものが使用す
ることができ、通常、ゼラチン、ポリアクリル酸ナトリ
ウム、ポリビニルアルコール、ヒドロキシエチルセルロ
ース、カルボキシメルセルロースなどの水溶性高分子化
合物が用いられる。用いる分散安定剤の濃度は、水性媒
体に対して0.1〜5質量%が好ましい。水性媒体は水
を主体とする媒体であり、水のほかに塩類その他の水溶
性成分が溶解していてもよい。
【0023】重合反応は、水性媒体中への単量体類の溶
解を抑制する目的で、水性媒体中に塩類を溶解して反応
させることが好ましい。用いる塩類としては、塩化ナト
リウム、塩化カルシウム、硫酸ナトリウムなどが挙げら
れる。
解を抑制する目的で、水性媒体中に塩類を溶解して反応
させることが好ましい。用いる塩類としては、塩化ナト
リウム、塩化カルシウム、硫酸ナトリウムなどが挙げら
れる。
【0024】N−ビニルカルボン酸アミドは水への溶解
性が高いので、溶解を抑制するためには塩類を高濃度で
使用することが好ましい。使用する塩類及びその濃度は
特に限定されるものではないが、使用する塩類により溶
解度に違いがあるため、水性媒体中に対して、例えば塩
化ナトリウムであれば0.1〜15質量%、塩化カルシ
ウムであれば1〜40質量%溶解して使用することが好
ましい。
性が高いので、溶解を抑制するためには塩類を高濃度で
使用することが好ましい。使用する塩類及びその濃度は
特に限定されるものではないが、使用する塩類により溶
解度に違いがあるため、水性媒体中に対して、例えば塩
化ナトリウムであれば0.1〜15質量%、塩化カルシ
ウムであれば1〜40質量%溶解して使用することが好
ましい。
【0025】分散安定剤及び塩類を含んだ水性分散媒相
と、架橋性単量体(A)及び非架橋性単量体(B)を含
む単量体混合物を希釈剤と混合し重合開始剤を溶解させ
た有機溶媒相との質量比(液比)は、N−ビニルカルボ
ン酸アミドが水への溶解性が高いため、大きすぎると、
水性分散媒相へ分配するために収率が低下する。また液
比が小さすぎると有機溶媒相の懸濁分散が不安定にな
る。このため水性分散相対有機溶媒相の液比は、2:1
〜10:1が好ましい。
と、架橋性単量体(A)及び非架橋性単量体(B)を含
む単量体混合物を希釈剤と混合し重合開始剤を溶解させ
た有機溶媒相との質量比(液比)は、N−ビニルカルボ
ン酸アミドが水への溶解性が高いため、大きすぎると、
水性分散媒相へ分配するために収率が低下する。また液
比が小さすぎると有機溶媒相の懸濁分散が不安定にな
る。このため水性分散相対有機溶媒相の液比は、2:1
〜10:1が好ましい。
【0026】重合反応は窒素置換後、通常の撹拌下で4
0〜100℃に加熱し、大気圧下で5〜16時間反応を
行う。撹拌により前記有機溶媒層は球状の粒子となって
水性媒体中に分散し反応が進行する。このときそれぞれ
の粒子は希釈剤を含んだ状態で重合が行われ、重合体が
網状に成長するため、あとで希釈剤を除去すると、多孔
性の粒子が得られる。
0〜100℃に加熱し、大気圧下で5〜16時間反応を
行う。撹拌により前記有機溶媒層は球状の粒子となって
水性媒体中に分散し反応が進行する。このときそれぞれ
の粒子は希釈剤を含んだ状態で重合が行われ、重合体が
網状に成長するため、あとで希釈剤を除去すると、多孔
性の粒子が得られる。
【0027】反応後の粒子の分離は濾過等によって容易
に分離することができ、また希釈剤の除去は、アセト
ン、メタノールのような溶媒で洗浄後乾燥することによ
って容易に行うことができる。このようにして得られ
た、一定範囲に細孔径が制御された充填剤は、粒径が1
〜200μm、好ましくは1〜100μm、より好まし
くは20〜70μmに分級し固相抽出用充填剤として使
用される。
に分離することができ、また希釈剤の除去は、アセト
ン、メタノールのような溶媒で洗浄後乾燥することによ
って容易に行うことができる。このようにして得られ
た、一定範囲に細孔径が制御された充填剤は、粒径が1
〜200μm、好ましくは1〜100μm、より好まし
くは20〜70μmに分級し固相抽出用充填剤として使
用される。
【0028】本発明の固相抽出用充填剤は、微量成分の
濃縮・除去などに幅広く応用可能であるが、特にカラム
またはカートリッジ等のリザーバーに充填して用いるこ
とができる。固相抽出法は固相抽出用として作成された
充填剤をカラムまたはカートリッジにおいてリザーバー
と呼ばれる容器に充填され使用されるものであるが、カ
ラム、カートリッジまたはリザーバーの容器の形状、材
質は固相抽出操作中に容器が使用する有機溶媒に不溶性
でありさらに容器自身より不純物の溶出がなければ、特
に限定されない。
濃縮・除去などに幅広く応用可能であるが、特にカラム
またはカートリッジ等のリザーバーに充填して用いるこ
とができる。固相抽出法は固相抽出用として作成された
充填剤をカラムまたはカートリッジにおいてリザーバー
と呼ばれる容器に充填され使用されるものであるが、カ
ラム、カートリッジまたはリザーバーの容器の形状、材
質は固相抽出操作中に容器が使用する有機溶媒に不溶性
でありさらに容器自身より不純物の溶出がなければ、特
に限定されない。
【0029】本発明においてカートリッジとは、内径2
〜6mmφ、長さ10〜30mmの円筒状で両端をフリ
ットまたはフィルターを入れゲルの流出を防止し、フリ
ットまたはフィルターは中心に0.1〜1mmの穴のあ
いたキャップによって留められているものを意味する。
カートリッジ単独では液を流す為に必要な接続コネクタ
ーを持たないので、専用のカートリッジホルダー、ガー
ドホルダーまたはホルダーと呼ばれるリザーバー容器に
装着して用いる。
〜6mmφ、長さ10〜30mmの円筒状で両端をフリ
ットまたはフィルターを入れゲルの流出を防止し、フリ
ットまたはフィルターは中心に0.1〜1mmの穴のあ
いたキャップによって留められているものを意味する。
カートリッジ単独では液を流す為に必要な接続コネクタ
ーを持たないので、専用のカートリッジホルダー、ガー
ドホルダーまたはホルダーと呼ばれるリザーバー容器に
装着して用いる。
【0030】さらにカラムは、内径2〜6mmφ、長さ
10〜50mmの円筒状で両端をエンドフィッティング
で止めているものである。エンドフィッティングにはゲ
ル流出防止の為のフリットまたはフィルターと共に接続
コネクターを持つので、直接接続し液を流す事ができる
ものを意味する。
10〜50mmの円筒状で両端をエンドフィッティング
で止めているものである。エンドフィッティングにはゲ
ル流出防止の為のフリットまたはフィルターと共に接続
コネクターを持つので、直接接続し液を流す事ができる
ものを意味する。
【0031】これらカートリッジ及びカラムの材質とし
ては、例えば、ステンレス、ガラスのような無機材質、
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエーテルエーテル
ケトンのような合成樹脂材質等が挙げられるが、特に使
用の簡便性、価格などを考慮するとポリエチレン製のも
のが好ましく、容積1〜200mL好ましくは1〜10
0mLの注射器型等が挙げられる。
ては、例えば、ステンレス、ガラスのような無機材質、
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエーテルエーテル
ケトンのような合成樹脂材質等が挙げられるが、特に使
用の簡便性、価格などを考慮するとポリエチレン製のも
のが好ましく、容積1〜200mL好ましくは1〜10
0mLの注射器型等が挙げられる。
【0032】固相抽出用カラムまたはカートリッジは固
相抽出操作中に充填剤が溶出しないようにカラムまたは
リザーバーの両端にフィルターまたはフリットと呼ばれ
る5〜200μm、好ましくは10〜50μmの板状多
孔性のものをセットして用いる。フィルターまたはフリ
ットの材質は特に限定されるものではなく、ステンレ
ス、ガラス、ポリエチレン、ポリテトラフルオロエチレ
ン製のものを挙げることができるが、価格、操作性の点
等からポリエチレン製のものが好ましい。
相抽出操作中に充填剤が溶出しないようにカラムまたは
リザーバーの両端にフィルターまたはフリットと呼ばれ
る5〜200μm、好ましくは10〜50μmの板状多
孔性のものをセットして用いる。フィルターまたはフリ
ットの材質は特に限定されるものではなく、ステンレ
ス、ガラス、ポリエチレン、ポリテトラフルオロエチレ
ン製のものを挙げることができるが、価格、操作性の点
等からポリエチレン製のものが好ましい。
【0033】固相抽出用充填剤のカラムまたはカートリ
ッジのリザーバーへの充填量は粒子のかさ密度、試料の
濃縮量によって異なるものの、通常、3mLのそれぞれ
の容積に対し30〜500mg、好ましくは50〜30
0mgである。
ッジのリザーバーへの充填量は粒子のかさ密度、試料の
濃縮量によって異なるものの、通常、3mLのそれぞれ
の容積に対し30〜500mg、好ましくは50〜30
0mgである。
【0034】本発明の固相抽出用充填剤が充填されてな
るカラムまたはカートリッジ等の使用用途に特に制限は
ないが、固相抽出用充填剤の性質上、環境関連試料、医
薬関連試料等の分析処理の際に、微量含有する希薄な目
的物質を濃縮する目的で、及び/または共存する夾雑物
を容易に除去する目的等で用いることができる。さらに
河川水中の農薬等有害物質の測定、農作物中の残留農薬
の測定、血清中の薬物の測定等に好適に用いられ、例え
ば、アルブミン等の吸着除去に有効であるがこの限りで
はない。
るカラムまたはカートリッジ等の使用用途に特に制限は
ないが、固相抽出用充填剤の性質上、環境関連試料、医
薬関連試料等の分析処理の際に、微量含有する希薄な目
的物質を濃縮する目的で、及び/または共存する夾雑物
を容易に除去する目的等で用いることができる。さらに
河川水中の農薬等有害物質の測定、農作物中の残留農薬
の測定、血清中の薬物の測定等に好適に用いられ、例え
ば、アルブミン等の吸着除去に有効であるがこの限りで
はない。
【0035】本発明の環境または医薬関連試料の処理方
法は、上記充填剤及び/または上記固相抽出用カラムま
たは固相抽出用カートリッジを用いて目的成分を固相抽
出する固相抽出方法である。本発明の処理方法は、各種
試料の分析の際に、微量含有する希薄な目的物質を濃
縮、及び/または共存する夾雑物を除去するものであ
り、各種分析時の前処理及び/または後処理として、応
用できるものである。
法は、上記充填剤及び/または上記固相抽出用カラムま
たは固相抽出用カートリッジを用いて目的成分を固相抽
出する固相抽出方法である。本発明の処理方法は、各種
試料の分析の際に、微量含有する希薄な目的物質を濃
縮、及び/または共存する夾雑物を除去するものであ
り、各種分析時の前処理及び/または後処理として、応
用できるものである。
【0036】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説
明するが、本発明はこれら実施例によりなんら限定され
るものではない。
明するが、本発明はこれら実施例によりなんら限定され
るものではない。
【0037】実施例1 破砕したN−ビニルアセトアミド(昭和電工株式会社製
NVAモノマー)18.75gを純度81%のジビニル
ベンゼン(三共化成株式会社製DVB−H)41.25
g、エチレングリコールジメタクリレート(新中村化学
工業株式会社製NKエステル1G)15.00gのモノ
マー相とトルエン(和光純薬工業株式会社製)30.2
8g、2−エチルヘキサノール(和光純薬工業株式会社
製)10.10gの希釈剤相の混合液に溶解し、次いで
2.2’−アゾビス(2.4−ジメチルバレロニトリ
ル)2.00gを溶解して油層を調整した。
NVAモノマー)18.75gを純度81%のジビニル
ベンゼン(三共化成株式会社製DVB−H)41.25
g、エチレングリコールジメタクリレート(新中村化学
工業株式会社製NKエステル1G)15.00gのモノ
マー相とトルエン(和光純薬工業株式会社製)30.2
8g、2−エチルヘキサノール(和光純薬工業株式会社
製)10.10gの希釈剤相の混合液に溶解し、次いで
2.2’−アゾビス(2.4−ジメチルバレロニトリ
ル)2.00gを溶解して油層を調整した。
【0038】脱イオン水286mLに塩化カルシウム1
03.5g、塩化ナトリウム10.35gを溶解し塩溶
液を作成する。続いて脱イオン水100mLにポリビニ
ルアルコール(クラレ株式会社製クラレポバールPVA
−224)4g、塩化ナトリウム4gを溶解した液から
86mL取り塩溶液へ加える。さらに10mLの脱イオ
ン水に6.4mgの亜硝酸ナトリウムを溶解した液から
7mL取り塩溶液に加える。このように調整した塩溶液
を水層とする。
03.5g、塩化ナトリウム10.35gを溶解し塩溶
液を作成する。続いて脱イオン水100mLにポリビニ
ルアルコール(クラレ株式会社製クラレポバールPVA
−224)4g、塩化ナトリウム4gを溶解した液から
86mL取り塩溶液へ加える。さらに10mLの脱イオ
ン水に6.4mgの亜硝酸ナトリウムを溶解した液から
7mL取り塩溶液に加える。このように調整した塩溶液
を水層とする。
【0039】油層と水層を混合しエクセルオートホモジ
ナイザー(株式会社日本精機製作所製)を用い、5分間
1800rpmの高速撹拌することにより油滴を20〜
100μmに調整した。次いで1Lセパラブルフラスコ
に移し、水浴中、窒素ガス雰囲気下で、100rpmに
て撹拌しながら70℃へ昇温して6時間反応を行った。
冷却後、生成した共重合体粒子はNo.101の濾紙に
より濾別し、脱イオン水2L、アセトン2Lで洗浄後、
ステンレス製バット上に広げ風乾し、さらに60℃で1
6時間減圧乾燥した。得られた共重合体粒子を風力分級
装置(NIPPON PNEUMATIC MFG社製
MINI.CLASSIFIER)を用い、40〜7
0μmに分級し固相抽出用充填剤とした。
ナイザー(株式会社日本精機製作所製)を用い、5分間
1800rpmの高速撹拌することにより油滴を20〜
100μmに調整した。次いで1Lセパラブルフラスコ
に移し、水浴中、窒素ガス雰囲気下で、100rpmに
て撹拌しながら70℃へ昇温して6時間反応を行った。
冷却後、生成した共重合体粒子はNo.101の濾紙に
より濾別し、脱イオン水2L、アセトン2Lで洗浄後、
ステンレス製バット上に広げ風乾し、さらに60℃で1
6時間減圧乾燥した。得られた共重合体粒子を風力分級
装置(NIPPON PNEUMATIC MFG社製
MINI.CLASSIFIER)を用い、40〜7
0μmに分級し固相抽出用充填剤とした。
【0040】(ゲルパーミエーションクロマトグラフィ
ーによる排除限界分子量の測定)40〜70μmに分級
された共重合体粒子をパッカーとポンプを用い、内径
4.6mm、長さ150mmの液体クロマトグラフィー
用ステンレスカラムに平衡スラリー法で充填し、充填カ
ラムを得た。このカラムを高速液体クロマトグラフに接
続し、テトラヒドロフランを移動相として、0.33m
l/minの流速で流し、標準ポリスチレンスタンダー
ド(昭和電工株式会社製Shodex(昭和電工登録商
標)STANDARD Sシリーズ)平均分子量2,4
00,000、平均分子量1,070,000、平均分
子量460,000、平均分子量156,000、平均
分子量66,000、平均分子量28,500、平均分
子量11,600、平均分子量7,000、平均分子量
5,050、平均分子量3,250、平均分子量2,4
50、平均分子量1,680、平均分子量1,320、
平均分子量980、平均分子量580、及びベンゼンを
各々注入し得られたクロマトグラムから溶出時間を求
め、縦軸を平均分子量の対数、横軸を溶出時間としたグ
ラフにプロットすることにより排除限界分子量を測定し
た。得られた、排除限界分子量は7000であった。
ーによる排除限界分子量の測定)40〜70μmに分級
された共重合体粒子をパッカーとポンプを用い、内径
4.6mm、長さ150mmの液体クロマトグラフィー
用ステンレスカラムに平衡スラリー法で充填し、充填カ
ラムを得た。このカラムを高速液体クロマトグラフに接
続し、テトラヒドロフランを移動相として、0.33m
l/minの流速で流し、標準ポリスチレンスタンダー
ド(昭和電工株式会社製Shodex(昭和電工登録商
標)STANDARD Sシリーズ)平均分子量2,4
00,000、平均分子量1,070,000、平均分
子量460,000、平均分子量156,000、平均
分子量66,000、平均分子量28,500、平均分
子量11,600、平均分子量7,000、平均分子量
5,050、平均分子量3,250、平均分子量2,4
50、平均分子量1,680、平均分子量1,320、
平均分子量980、平均分子量580、及びベンゼンを
各々注入し得られたクロマトグラムから溶出時間を求
め、縦軸を平均分子量の対数、横軸を溶出時間としたグ
ラフにプロットすることにより排除限界分子量を測定し
た。得られた、排除限界分子量は7000であった。
【0041】(表面積の測定)COULTER社製 C
OULTER SA3100の装置を用いて表面積の測
定を行なった結果、この共重合体粒子の表面積は635
m2/gであった。
OULTER SA3100の装置を用いて表面積の測
定を行なった結果、この共重合体粒子の表面積は635
m2/gであった。
【0042】(固相抽出による回収率測定1)40〜7
0μmに分級された共重合体粒子250mgを3mLの
リザーバーに充填し、固相抽出用カートリッジとし、以
下の手順で回収率測定を行った。 1.固相抽出用カートリッジを、吸引マニホールドにセ
ットする。 2.アセトニトリル5mLを、5mL/minで通液す
る。 3.脱イオン水5mLを、5mL/minで通液する。
0μmに分級された共重合体粒子250mgを3mLの
リザーバーに充填し、固相抽出用カートリッジとし、以
下の手順で回収率測定を行った。 1.固相抽出用カートリッジを、吸引マニホールドにセ
ットする。 2.アセトニトリル5mLを、5mL/minで通液す
る。 3.脱イオン水5mLを、5mL/minで通液する。
【0043】4.濃縮用試料として0.25ppmに調
整された試料100mLを、5mL/min通液し、試
料を固相抽出用カートリッジ中に濃縮(吸着)させる。
整された試料100mLを、5mL/min通液し、試
料を固相抽出用カートリッジ中に濃縮(吸着)させる。
【0044】5.脱イオン水5mLを、5mL/min
で通液する。 6.アセトニトリル5mLを、5mL/minで通液し
溶出液を回収する。 7.回収した溶出液から20μLを採取し高速液体クロ
マトグラフ装置により分析しその面積値を求める。
で通液する。 6.アセトニトリル5mLを、5mL/minで通液し
溶出液を回収する。 7.回収した溶出液から20μLを採取し高速液体クロ
マトグラフ装置により分析しその面積値を求める。
【0045】8.濃縮用試料に使用したものと同一物質
を標準試料として、5ppmに調整した試料20μLを
高速液体クロマトグラフ装置により分析し、その面積値
を求める。 9.濃縮試料の面積値/標準試料の面積値で回収率を求
める。共重合体の濃縮能力が弱いと試料が共重合体に吸
着されず回収率が低下する。回収率測定の結果を表1に
示したが、回収率は85%以上あり試料濃縮力に優れた
固相抽出用充填剤であることがわかった。
を標準試料として、5ppmに調整した試料20μLを
高速液体クロマトグラフ装置により分析し、その面積値
を求める。 9.濃縮試料の面積値/標準試料の面積値で回収率を求
める。共重合体の濃縮能力が弱いと試料が共重合体に吸
着されず回収率が低下する。回収率測定の結果を表1に
示したが、回収率は85%以上あり試料濃縮力に優れた
固相抽出用充填剤であることがわかった。
【0046】実施例2 希釈剤相をトルエン37.50g、2−エチルヘキサノ
ール12.50gに変更した以外は実施例1と同様の方
法で合成した。ゲルパーミエーションクロマトグラフィ
ーによる排除限界分子量、表面積の測定、固相抽出によ
る回収率測定も実施例1と同様の方法で行ない、得られ
た排除限界分子量は15,000、表面積は601m2
/gであり、表1に示すように実施例1と同様、試料濃
縮力に優れた固相抽出用充填剤であることがわかった。
ール12.50gに変更した以外は実施例1と同様の方
法で合成した。ゲルパーミエーションクロマトグラフィ
ーによる排除限界分子量、表面積の測定、固相抽出によ
る回収率測定も実施例1と同様の方法で行ない、得られ
た排除限界分子量は15,000、表面積は601m2
/gであり、表1に示すように実施例1と同様、試料濃
縮力に優れた固相抽出用充填剤であることがわかった。
【0047】比較例1 希釈剤相をトルエン49.90g、2−エチルヘキサノ
ール16.60gに変更した以外は実施例1と同様の方
法で合成し、評価した。ゲルパーミエーションクロマト
グラフィーにより得られた排除限界分子量は25,00
0、表面積は643m2/gであった。固相抽出による
回収率測定の結果、表1に示すように回収率が低く試料
濃縮力の劣る固相抽出用充填剤であることがわかった。
ール16.60gに変更した以外は実施例1と同様の方
法で合成し、評価した。ゲルパーミエーションクロマト
グラフィーにより得られた排除限界分子量は25,00
0、表面積は643m2/gであった。固相抽出による
回収率測定の結果、表1に示すように回収率が低く試料
濃縮力の劣る固相抽出用充填剤であることがわかった。
【0048】比較例2 希釈剤相をトルエン77.91g、2−エチルヘキサノ
ール13.75gに変更した以外は実施例1と同様の方
法で合成し、評価した。ゲルパーミエーションクロマト
グラフィーにより得られた排除限界分子量は60,00
0であり、表面積は788m2/gであった。固相抽出
による回収率測定1の結果は、表1に示すように回収率
が低く試料濃縮力の劣る固相抽出用充填剤であることが
わかった。
ール13.75gに変更した以外は実施例1と同様の方
法で合成し、評価した。ゲルパーミエーションクロマト
グラフィーにより得られた排除限界分子量は60,00
0であり、表面積は788m2/gであった。固相抽出
による回収率測定1の結果は、表1に示すように回収率
が低く試料濃縮力の劣る固相抽出用充填剤であることが
わかった。
【0049】
【表1】
【0050】(高速液体クロマトグラフ測定条件) カラム:Shodex(昭和電工株式会社登録商標)
C18−5A(4.6mmφ×150mm) 移動相:アセトニトリル/水=40/60(V/V) 流速:1.0mL/min 検出器:紫外吸収検出器 測定波長:UV254nm 試料注入量:20μL
C18−5A(4.6mmφ×150mm) 移動相:アセトニトリル/水=40/60(V/V) 流速:1.0mL/min 検出器:紫外吸収検出器 測定波長:UV254nm 試料注入量:20μL
【0051】実施例3 実施例1で得られた共重合体粒子(排除限界分子量70
00)を40〜70μmに分級し、50mgを1mLの
リザーバーに充填し、固相抽出用カートリッジとし以下
の手順で回収率測定を行った。
00)を40〜70μmに分級し、50mgを1mLの
リザーバーに充填し、固相抽出用カートリッジとし以下
の手順で回収率測定を行った。
【0052】(固相抽出による回収率測定2) 1.固相抽出用カートリッジを、吸引マニホールドにセ
ットする。 2.メタノール1mLを、1mL/minで通液する。 3.50mMリン酸ナトリウム緩衝液(pH6.0)1
mLを、1mL/minで通液する。
ットする。 2.メタノール1mLを、1mL/minで通液する。 3.50mMリン酸ナトリウム緩衝液(pH6.0)1
mLを、1mL/minで通液する。
【0053】4.濃縮用試料として牛血清アルブミン2
0mgを含む50mMリン酸ナトリウム緩衝液(pH
6.0)2mLに、ケトプロフェン、ピンドロール、プ
レドニゾロンをそれぞれ0.2ppm、0.5ppm、
1.0ppmの濃度となるように溶解させたものを、1
mL/minで通液し試料を固相抽出用カートリッジ中
に濃縮(吸着)させる。 5.メタノール5%を含む50mMリン酸ナトリウム緩
衝液(pH6.0)1mLを、1mL/minで通液し
洗浄する。 6.メタノール1mLを、1mL/minで通液し溶出
液を回収する。
0mgを含む50mMリン酸ナトリウム緩衝液(pH
6.0)2mLに、ケトプロフェン、ピンドロール、プ
レドニゾロンをそれぞれ0.2ppm、0.5ppm、
1.0ppmの濃度となるように溶解させたものを、1
mL/minで通液し試料を固相抽出用カートリッジ中
に濃縮(吸着)させる。 5.メタノール5%を含む50mMリン酸ナトリウム緩
衝液(pH6.0)1mLを、1mL/minで通液し
洗浄する。 6.メタノール1mLを、1mL/minで通液し溶出
液を回収する。
【0054】7.回収した溶出液から20μLを採取
し、高速クロマトグラフ装置−1、−2により分析しそ
の面積値を求める。 8.濃縮用試料に使用したものと同一物質を標準試料と
して1ppmに調整した試料20Lを高速液体クロマト
グラフ装置−1により分析しその面積値を求める。 9.アルブミンを1mg/mL含む50mMリン酸ナト
リウム緩衝液(pH6.0)標準試料20Lを高速液体
クロマトグラフ装置−2により分析し、その面積値を求
める。 9.濃縮試料の面積値/標準試料の面積値で各薬物の回
収率、およびアルブミンの吸着率(除去率)を求める。
し、高速クロマトグラフ装置−1、−2により分析しそ
の面積値を求める。 8.濃縮用試料に使用したものと同一物質を標準試料と
して1ppmに調整した試料20Lを高速液体クロマト
グラフ装置−1により分析しその面積値を求める。 9.アルブミンを1mg/mL含む50mMリン酸ナト
リウム緩衝液(pH6.0)標準試料20Lを高速液体
クロマトグラフ装置−2により分析し、その面積値を求
める。 9.濃縮試料の面積値/標準試料の面積値で各薬物の回
収率、およびアルブミンの吸着率(除去率)を求める。
【0055】比較例3 粒子径40〜70μmのオクタデシルシリカ50mg
(排除限界分子量10万)を1mLのリザーバーに充填
した市販の固相カートリッジを用いて実施例3と同様の
操作を行い各薬物の回収率、およびアルブミンの吸着率
(除去率)を求めた。
(排除限界分子量10万)を1mLのリザーバーに充填
した市販の固相カートリッジを用いて実施例3と同様の
操作を行い各薬物の回収率、およびアルブミンの吸着率
(除去率)を求めた。
【0056】実施例3では3種類の薬物が効率よく濃
縮、回収される一方、高分子量夾雑物であるアルブミン
の吸着が殆ど回避されていることが判った。一方、比較
例3では、酸性、塩基性の薬物の中に回収率の低いもの
が見られた上、アルブミンの吸着も若干認められ、サン
プルの前処理という観点から問題が生じていることが判
った。
縮、回収される一方、高分子量夾雑物であるアルブミン
の吸着が殆ど回避されていることが判った。一方、比較
例3では、酸性、塩基性の薬物の中に回収率の低いもの
が見られた上、アルブミンの吸着も若干認められ、サン
プルの前処理という観点から問題が生じていることが判
った。
【0057】
【表2】
【0058】(高速クロマトグラフ装置−1 測定条
件) カラム:Shodex(昭和電工株式会社登録商標)
Silica C18M 4D 移動相:アセトニトリル/水=40/60 流速:1.0mL/min 検出器:紫外吸収検出器 測定波長:UV254nm 試料注入量:20μL
件) カラム:Shodex(昭和電工株式会社登録商標)
Silica C18M 4D 移動相:アセトニトリル/水=40/60 流速:1.0mL/min 検出器:紫外吸収検出器 測定波長:UV254nm 試料注入量:20μL
【0059】(高速クロマトグラフ装置−2 測定条
件) カラム:Shodex(昭和電工株式会社登録商標)
Protein KW−803 移動相:100mMリン酸ナトリウム緩衝液(pH6.
5) 流速:1.0mL/min 検出器:紫外吸収検出器 測定波長:UV280nm 試料注入量:20μL
件) カラム:Shodex(昭和電工株式会社登録商標)
Protein KW−803 移動相:100mMリン酸ナトリウム緩衝液(pH6.
5) 流速:1.0mL/min 検出器:紫外吸収検出器 測定波長:UV280nm 試料注入量:20μL
【0060】
【発明の効果】本発明の固相抽出用充填剤は、従来の充
填剤においては考えられることのなかった充填剤の持つ
細孔径を制御することによって得られた回収率の優れた
充填剤であり、特に環境関連試料、医薬関連試料等に微
量含有する希薄な目的物質を容易に濃縮すると共に共存
する夾雑物を容易に除去することができる。よって各種
の分析を精度よく容易に行なうことができ、河川水中の
農薬等有害物質の測定、農作物中の残留農薬の測定、血
清中薬物の測定等の幅広い分野に有効である。
填剤においては考えられることのなかった充填剤の持つ
細孔径を制御することによって得られた回収率の優れた
充填剤であり、特に環境関連試料、医薬関連試料等に微
量含有する希薄な目的物質を容易に濃縮すると共に共存
する夾雑物を容易に除去することができる。よって各種
の分析を精度よく容易に行なうことができ、河川水中の
農薬等有害物質の測定、農作物中の残留農薬の測定、血
清中薬物の測定等の幅広い分野に有効である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08F 212/34 C08F 212/34 220/20 220/20 220/28 220/28 226/02 226/02 290/06 290/06 (72)発明者 鈴木 廣志 神奈川県川崎市川崎区扇町5番1号 昭和 電工株式会社内 Fターム(参考) 4D017 AA03 AA11 BA04 BA07 CA13 CB01 DA03 DB02 EA05 4G066 AB03A AB13A AC14B AC17B AC26B AC35B BA09 BA20 BA38 CA20 CA54 EA01 FA05 FA07 FA37 4J027 AC03 AC04 AC06 BA13 BA18 CB09 CC02 4J100 AB15P AB16P AL62Q AL63Q AL66Q AL67Q AN04Q AN04R AN05Q AN05R BA03Q BA08Q BA13Q BA13R BA14Q BA14R CA04 CA05 EA09 JA17
Claims (17)
- 【請求項1】測定試料に標準ポリスチレンを用いたゲル
パーミエーションクロマトグラフィーにおける排除限界
分子量が、1×103〜1.5×104の範囲を有する粒
子からなることを特徴とする固相抽出用充填剤。 - 【請求項2】粒子が、少なくとも架橋性単量体を含む単
量体を重合することにより得られる合成高分子粒子であ
る請求項1に記載の固相抽出用充填剤。 - 【請求項3】合成高分子粒子が少なくとも架橋性単量体
(A)及び非架橋性単量体(B)の重合体である請求項
2に記載の固相抽出用充填剤。 - 【請求項4】架橋性単量体(A)として、芳香族系ジビ
ニル化合物を単量体総量に対して30質量%以上含むこ
とを特徴とする請求項3に記載の固相抽出用充填剤。 - 【請求項5】架橋性単量体(A)として、多価アルコー
ルポリ(メタ)アクリル酸エステルを単量体総量に対し
て10質量%以上含むことを特徴とする請求項3または
4に記載の固相抽出用充填剤。 - 【請求項6】非架橋性単量体(B)として、N−ビニル
カルボン酸アミドを単量体総量に対して5〜60質量%
含むことを特徴とする請求項3ないし5のいずれかに記
載の固相抽出用充填剤。 - 【請求項7】N−ビニルカルボン酸アミドがN−ビニル
アセトアミドである請求項6に記載の固相抽出用充填
剤。 - 【請求項8】カラム、カートリッジまたはリザーバーに
充填して用いることを特徴とする請求項1ないし7のい
ずれかに記載の固相抽出用充填剤。 - 【請求項9】目的成分の濃縮及び/または夾雑物の除去
に使用することを特徴とする請求項1ないし8のいずれ
かに記載の固相抽出用充填剤。 - 【請求項10】平均粒径が、1〜200μmである請求
項1ないし9のいずれかに記載の固相抽出用充填剤。 - 【請求項11】請求項1ないし10のいずれかに記載の
固相抽出用充填剤を充填してなる固相抽出用カラム。 - 【請求項12】請求項1ないし10のいずれかに記載の
固相抽出用充填剤を充填してなる固相抽出用カートリッ
ジ。 - 【請求項13】目的成分の濃縮及び/または夾雑物の除
去に使用することを特徴とする請求項11に記載の固相
抽出用カラム。 - 【請求項14】目的成分の濃縮及び/または夾雑物の除
去に使用することを特徴とする請求項12に記載の固相
抽出用カートリッジ。 - 【請求項15】請求項11または13に記載の固相抽出
用カラムを用いることを特徴とする環境または医薬関連
試料の処理方法。 - 【請求項16】請求項12または14に記載の固相抽出
用カートリッジを用いることを特徴とする環境または医
薬関連試料の処理方法。 - 【請求項17】蛋白成分含有試料の処理に用いる請求項
15または16に記載の環境または医薬関連試料の処理
方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000301833A JP2002139482A (ja) | 2000-08-21 | 2000-10-02 | 固相抽出用充填剤及び固相抽出用カートリッジ |
US09/932,994 US6602928B2 (en) | 2000-08-21 | 2001-08-21 | Packing material and cartridge for solid phase extraction |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000249740 | 2000-08-21 | ||
JP2000-249740 | 2000-08-21 | ||
JP2000301833A JP2002139482A (ja) | 2000-08-21 | 2000-10-02 | 固相抽出用充填剤及び固相抽出用カートリッジ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002139482A true JP2002139482A (ja) | 2002-05-17 |
Family
ID=26598162
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000301833A Pending JP2002139482A (ja) | 2000-08-21 | 2000-10-02 | 固相抽出用充填剤及び固相抽出用カートリッジ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002139482A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004137341A (ja) * | 2002-10-16 | 2004-05-13 | Shinwa Kako Kk | コポリマー、これを用いた吸着剤又は濃縮媒体、固相マイクロ抽出用注射針 |
JP2005528628A (ja) * | 2002-06-03 | 2005-09-22 | バリアン・インコーポレイテッド | 試料前処理中の極性保持に優れた重合体 |
US8101073B2 (en) | 2004-08-31 | 2012-01-24 | Shinwa Chemical Industries, Ltd. | Separating agent for solid-phase extraction |
JP2017037069A (ja) * | 2015-08-06 | 2017-02-16 | 三菱化学株式会社 | 分離剤及びその製造方法、並びに当該分離剤を用いた標的分子の分離方法及びクロマトグラフィー用カラム |
CN108956258A (zh) * | 2017-05-22 | 2018-12-07 | 上海安谱实验科技股份有限公司 | 用于大体积样品的固相萃取盘及其处理方法 |
JP2021030164A (ja) * | 2019-08-26 | 2021-03-01 | 学校法人 名古屋電気学園 | 多孔性吸着媒体、多孔性吸着媒体を備えた固相抽出用カートリッジ及び多孔性吸着媒体の製造方法 |
-
2000
- 2000-10-02 JP JP2000301833A patent/JP2002139482A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005528628A (ja) * | 2002-06-03 | 2005-09-22 | バリアン・インコーポレイテッド | 試料前処理中の極性保持に優れた重合体 |
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JP2017037069A (ja) * | 2015-08-06 | 2017-02-16 | 三菱化学株式会社 | 分離剤及びその製造方法、並びに当該分離剤を用いた標的分子の分離方法及びクロマトグラフィー用カラム |
CN108956258A (zh) * | 2017-05-22 | 2018-12-07 | 上海安谱实验科技股份有限公司 | 用于大体积样品的固相萃取盘及其处理方法 |
JP2021030164A (ja) * | 2019-08-26 | 2021-03-01 | 学校法人 名古屋電気学園 | 多孔性吸着媒体、多孔性吸着媒体を備えた固相抽出用カートリッジ及び多孔性吸着媒体の製造方法 |
JP7329205B2 (ja) | 2019-08-26 | 2023-08-18 | 学校法人 名古屋電気学園 | 多孔性吸着媒体、多孔性吸着媒体を備えた固相抽出用カートリッジ及び多孔性吸着媒体の製造方法 |
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