JP2002139308A - 部品寸法測定装置 - Google Patents
部品寸法測定装置Info
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Abstract
交叉する方向の寸法を安定した精度で測定することがで
きる寸法測定装置を提供すること。 【解決手段】 ターンテーブルの搬送面に載置されて搬
送される部品の、搬送面からの高さとして計測される寸
法を、ターンテーブル外周付近に搬送方向と直交する方
向に配置されたCCDラインセンサを用いて測定する寸
法測定装置において、搬送面をその搬送方向に複数の領
域に分割し、搬送面の高さに対応する、CCDセンサの
画素(基準画素)を、分割した各領域毎に予め格納して
おく(基準画素テーブル)。測定の際には、前記基準画
素テーブルを参照して基準画素を選択し(S23)、部
品を走査した結果(S25、26)得られるエッジ情報
と(S27)、そのとき選択されている基準画素(S2
3)とから各寸法の割り出しのための処理を行う(S2
8)。
Description
置に関し、特に、周回走行する無端搬送体で搬送される
部品の、搬送方向と交叉する方向の寸法を、イメージセ
ンサを用いて測定する寸法測定装置に関する
は、主要寸法が規格寸法に合致しているかどうかの検査
を行うために、その主要寸法を効率良く測定する必要が
ある。そこで、例えば、特公平4−12803号公報に
は、ねじを搬送用ベルトで連続的に搬送し、搬送経路の
途中に配置された一次元イメージセンサで、その検出位
置を通過するねじの各部寸法を次々に測定する装置が開
示されている。
略構成を示す図である。当該測定装置は、ねじSの径方
向の寸法の他、ねじSの軸方向の寸法、すなわち、全長
L、頭部S1の高さh、首下部S2の長さlをその測定
対象としている。ここで、頭部高さhは、頭部座面S3
からねじSの上端(頭頂部)までの長さであり、首下長
さlは、頭部座面S3からねじSの下端までの長さであ
る。
動側プーリ360の間に2本の搬送用ベルト310a、
310bを間隙をおいて平行に張架してなる搬送装置を
備えている。ねじSは、本図に示すように、首下部S2
が前記間隙にはまり込み、頭部座面S3が両搬送用ベル
ト310a、310bの搬送面(外周面)に支持された
状態(引っ掛けられた状態)で矢印の向きに搬送され
る。
を検知する一次元イメージセンサ(不図示)が設けられ
ており、当該一次元イメージセンサは、その基準位置が
搬送用ベルト310a、310bの位置P、すなわち搬
送面の高さに合わせて配置されている。この状態で、一
次元イメージセンサをスキャンさせると、図11(b)
に示すように、ベルト位置P(基準位置)を境にして頭
部S1の高さhと首下長さl、および全長Lに対応する
イメージセンサ出力信号が得られる。このイメージセン
サ出力信号は、ねじが1本通過する間に百ないし数百回
前後出力されるようになっており、ねじ1本分のデータ
の中で、ねじ頭頂部の位置でスキャンしたとみなされる
最大値のデータがねじの上記各部のデータとして採用さ
れる。
部を次々に測定することが可能となり、効率良く測定す
ることができる。
定装置では、搬送用ベルトの厚みがその長手方向(走行
方向)に不均一であると、搬送面が上下に変位してしま
う。その結果、一次元イメージセンサの前記基準位置と
現実の搬送面の位置とがずれてしまい、基準位置に基づ
いて演算される頭部高さhと首下長さlとに誤差が生じ
てしまう。このため、上記測定装置では、全長Lはとも
かく、頭部高さhと首下長さlの測定精度が不安定にな
ってしまうといった問題が生じるおそれがある。
体で搬送される部品の、搬送方向と交叉する方向の寸法
を安定した精度で測定することができる寸法測定装置を
提供することを目的とする。
め、本発明に係る部品寸法測定装置は、イメージセンサ
を有し、周回走行する無端搬送体の搬送部位で支持さ
れ、前記イメージセンサの検出位置を通過する部品を検
出して、搬送方向と交叉する方向の部品寸法を測定する
部品寸法測定装置であって、周回走行に伴い、前記検出
位置において、搬送方向と交叉する方向に周期的に変位
する前記搬送部位の位置に応じて、部品寸法の測定基準
となるイメージセンサの基準画素を選択する基準画素選
択手段と、前記イメージセンサにおいて、前記部品の輪
郭の一点を検出した検出画素と、当該検出が行なわれた
際に前記基準画素選択手段が選択している基準画素とか
ら前記部品寸法を割り出す寸法割出手段とを備えたこと
を特徴とする。
部位の、走行方向複数の領域に分割された各領域と各領
域毎に定められた基準画素とを対応付けて記憶する記憶
部と、前記検出位置をどの領域が通過しているのかを特
定する特定部と、前記特定部が特定する領域が更新され
ると、前記記憶部から更新後の領域に対応する基準画素
を読み出し、これを部品寸法の測定に用いる基準画素に
選択する選択部とを有することを特徴とする。
送部位を搬送面とし、当該搬送面で部品を載置支持して
部品を搬送する部品寸法測定装置であって、前記基準画
素手段は、さらに、部品寸法の測定に先立ち、部品が載
置されていない状態の前記搬送面を前記イメージセンサ
に前記各領域ごとに複数回検出させ、各領域において搬
送面を検出した画素の内、最も低い位置を示す画素を基
準画素として前記記憶部に記憶させる基準画素選定部を
有することを特徴とする。
用した場合を例にとって説明する。当該ねじ検査装置
は、ねじの主要寸法を計測して、良品・不良品判定を行
い、その選別を行う装置である。ねじの測定対象となる
箇所は、図1に示すように、軸方向の寸法として全長、
頭厚および首下長さ、軸方向と直交する方向の寸法とし
て頭径、ねじ外径および谷径である。なお、図1は、後
述する搬送部で搬送されるねじを断面で表した図であ
る。
の概略構成を示す斜視図である。本図に示すように、当
該ねじ検査装置1は、ねじを供給する供給部10、供給
されたねじを搬送する搬送部20、搬送されるねじを検
出する検出部30、検出されたねじの良品・不良品判定
を行うコントローラ40、および、ねじを良品と不良品
とに振り分ける選別部50とから構成される。
じを整列しながら送り出す、振動式の第1パーツフィー
ダ11と、第1パーツフィーダから送り出されたねじ
を、直線的に移送する、同じく振動式の第2パーツフィ
ーダ12とからなり、第2パーツフィーダ12から送り
だされるねじは、その頭部を下方に向けた倒立状態で、
搬送部20の後述するターンテーブル21上に間隔をも
って載置される。
ターンテーブル21を図中の矢印Aの向きに等速で回転
駆動するモータ(以下、「搬送モータ」と言う。)22
とを有している。ターンテーブル21は、円盤の中央部
分が同心円状にくり貫かれた形状をしており、リング状
に残存する外周部(以下、「搬送リング」と言う。)2
1aの上面がねじの搬送面21bとなる。ねじは、前記
第2のパーツフィーダ12によって、ターンテーブル2
1の回転中心から距離R(本例では、R=136mm)の
位置に載置され、距離Rを半径とする円周上を搬送され
る。
ーンテーブル21の回転軸とは、減速機(不図示)を介
して連結されており、搬送モータ22の出力軸には、そ
の回転角度を検出するためのロータリエンコーダ23が
取付けられている。前記減速機の減速比は50であり、
ロータリエンコーダ23の分解能は2048[パルス/
回転]である。したがって、ターンテーブル21の1回
転当たり、ロータリエンコーダ23からは102400
(=2048×50)個のパルス信号が出力されること
となる。
周側に設けられた光源31と搬送リングの一部を挟んで
当該光源と対向して設けられた1次元イメージセンサカ
メラ32とを有している。当該1次元イメージセンサと
してCCDラインセンサ(以下、単に「CCDセンサ」
と言う。)33が用いられており、当該CCDセンサ3
3は、その感光画素の配列方向が、搬送リング21aの
搬送面21bと直交する方向、すなわち、搬送されるね
じの軸の方向と平行となる姿勢で設けられている。ま
た、CCDセンサ33の画素数は2048であり、画素
ピッチは0.014mmである。
で走査を繰り返し、当該CCDセンサ33の検出位置を
通過するねじを走査する。図3は、CCDセンサ33に
おける走査結果の一例を示す模式図であり、同図(a)
は、図1に2点鎖線で示すCの位置を走査したときの様
子であり、同図(b)は、図1に2点鎖線で示すDの位
置を走査したときの様子である。また、図3では、光源
からの光を遮るものがなく十分受光した画素(白画素)
を白丸で、ねじやターンテーブル21(搬送リング21
a)の陰になって受光量の微少な画素(黒画素)を黒丸
で表現している。なお、CCDセンサ33における各画
素位置は画素番号(アドレス)で識別され、最上位の画
素331を1番として、最下位の画素332(2048
番)まで連番が付されている。
の画素から昇順に所定番号の画素まで検査し、白画素か
ら黒画素または黒画素から白画素に切り替わる位置(以
下、「エッジ位置」と言う。)を抽出する回路(以下、
「エッジ抽出回路」と言う。)300(図5)を有して
いる。エッジ位置は、画素位置(画素番号)で特定し、
図3(c)に示すように、例えば、白画素333から黒
画素334に切り替わる場合には、当該黒画素334を
エッジ画素とし、その画素位置をエッジ位置とする。一
方、例えば、黒画素335から白画素336に切り替わ
る場合には、当該白画素336をエッジ画素とし、その
画素位置をエッジ位置とする。すなわち、画素の状態が
切り替わった場合に、切り替わり後の画素をエッジ画素
とし、その位置(画素番号)をエッジ位置とするのであ
る。以上の定義から明らかなように、エッジ画素は、C
CDセンサ33の走査ライン上に存するねじ(被検出
体)の輪郭上の1点(輪郭点)を示すものである。
2048番までの画素の内、1回の走査において利用す
る(検査する)画素の範囲を複数設定できるようになっ
ている。この範囲を、ゲートと言い、図4に示すよう
に、ねじの外径と谷径の測定にはゲート1が用いられ、
頭厚と全長と首下長さの測定にはゲート2が用いられ
る。
り、画素番号の小さい方をゲート開始番号(GateSt
r)、画素番号の大きい方をゲート終了番号(GateEnd)
とする。ゲート1のゲート開始番号Gate1Strおよびゲー
ト終了番号Gate1End並びにゲート2のゲート開始番号Ga
te2Strおよびゲート終了番号Gate2Endは、以下のように
設定される。
の高さの位置にある画素の番号。以下、この画素を「測
定基準画素」と言う。
換算した値(整数)。すなわち、頭厚を画素ピッチで除
し、小数点以下を四捨五入した値。 ScrLeg:首下長さの規格値を画素の個数に換算した値
(整数)。算出方法は、HeadThickの場合と同様。
画素の個数に換算した値。算出方法は、HeadThickの場
合と同様。 TableOffSet:ターンテーブル21のねじ搬送面21b
からのオフセット値(整数)。ゲートが、ねじ頭部の一
部(少なくとも最大径部分)を含み、かつ、テーブル
(搬送リング)と被らないように設定される値。
ンサ33における走査結果の利用を、ねじの完全ねじ部
の範囲に限定するものであり、ゲート2は、ターンテー
ブル21を除外し、ねじのほぼ全長の範囲に限定するも
のである。なお、上記HeadThick、ScrLeg、HeadOffSe
t、TableOffSetは、ねじの種類やサイズによって異なる
ものであり、各値を求めるのに必要な各規格値などは、
検査者によって、対応するねじ毎に、キーボード44を
介して入力されるようになっている。
ル21をその回転軸を中心に等角度で100の領域(m
=0〜99)に分割した場合の各領域におけるねじ搬送
面21bに対応する画素(測定基準画素)の番号であ
る。当該TableData[m]の求め方等については、後で詳述
する。図2に戻り、コントローラ40は、CCDセンサ
33の検出結果とロータリエンコーダ23からの出力結
果をもとにねじ各部の寸法を割り出し、割り出した各寸
法とROM42(図5)に予め格納されている各寸法毎
の設定された公差範囲とを比較して良品・不良品判定を
行う。なお、各部寸法の割り出し方法については後述す
る。
る選別モータ51の回転軸の先端部分に、4枚の羽根5
2a〜52dが90°の等間隔で設けられた構成の選別
機を有している。当該選別モータ51は前記コントロー
ラ40によって回転制御され、不良品と判定されたねじ
が、図2に示す状態で静止している羽根の位置に来るタ
イミングで90°回転される。当該不良品は、当該羽根
によって掃き出され、搬送リング21a外周側に設けら
れたシュート53を介して不良品箱(不図示)に収容さ
れる。良品と判定されたねじは、選別機を通過し、搬送
方向下流側に設けられた衝立て54によって塞き止めら
れて、搬送リング21aの外周側に転げ落ち、シュート
を介して良品箱(いずれも不図示)に収容される。
示す。本図に示すように、エッジ抽出回路300がCP
Uバス301を介してコントローラ40のCPU41と
接続されており、当該CPU41はロータリエンコーダ
23と選別モータ51に接続されている。CPU41か
らCCDセンサ33に走査信号が出力されると、CCD
センサ33は、1ライン分の画素データを保持する。保
持された画素データは、不図示のクロック発生器から入
力されるクロック信号にしたがって、1番の画素のもの
から順にシリアルに出力される。画素データは、クロッ
ク信号の1パルスに付き1個出力され、出力された画素
データは、A/D変換器302によって256(0〜2
55)階調の濃度データに変換された上で、比較器30
3に入力される。比較器303は、入力された濃度デー
タと、基準濃度レジスタ304に格納されている基準濃
度とを比較し、濃度データが基準濃度以上の場合は、
「1」を、濃度データが基準濃度未満の場合は「0」を
出力する。ここで、この「1」と「0」で現される情報
を2値情報と言い、2値情報が「1」の画素を白画素、
「0」の画素を黒画素とする。なお、基準濃度レジスタ
304には、初期値として、ROM42に格納されてい
る値がCPU41によって書き込まれる。また、当該基
準濃度レジスタ304内の基準濃度は、コントローラ4
0のキーボード44(図1)などを介して、変更するこ
とが可能である。
排他的論理和(以下、「Ex-OR」と言う。)素子305
の一方の入力端子に入力される。Ex-OR素子305のも
う一方の入力端子には、比較器303からの2値情報
が、1Dot Delay回路306によって1画素分遅延され
て入力される。その結果、比較器303から異なる状態
を示す2値情報が連続して出力されたとき、すなわち、
比較器303からエッジ画素の2値情報が出力されたと
きに、Ex-OR素子305から「1」(以下、「エッジ信
号」と言う。)が出力されることとなる。したがって、
Ex-OR素子305の出力を監視することによって、比較
器303から出力される2値情報に対応する画素がエッ
ジ画素か否かの判定を行うことができる。
情報は、そのまま、桁連結回路307を介して、エッジ
位置・エッジ個数抽出回路308に入力され、Ex-OR素
子305の出力結果は、スイッチ素子309を介して
(当該スイッチ素子309がオンの間)、エッジ位置・
エッジ個数抽出回路308に入力される。また、前記ク
ロック発生器から出力されるクロックパルスの数をカウ
ントするドットカウンタ310が設けられている。ドッ
トカウンタ310は、CPU41から走査信号が出力さ
れると、CCDセンサ33から画像データを出力するた
めの前記クロック信号のパルス数を1から2048まで
カウントする。したがって、当該ドットカウンタ310
のカウント値が、比較器303から出力される2値情報
に対応する画素の画素番号となる。ドットカウンタ31
0のカウント値は、比較器311と前記桁連結器307
に入力される。
(画素番号)と、ゲート開始レジスタ312に格納され
ているゲート開始番号(GateStr)およびゲート終了レ
ジスタ313に格納されているゲート終了番号(GateEn
d)とを比較し、入力カウント値(画素番号)が、ゲー
ト開始番号からゲート終了番号までの範囲にある間、前
記スイッチ素子309をオンし、それ以外の間は、スイ
ッチ素子309をオフする。
から入力されるカウント値(画素番号)と比較器303
から入力される2値情報とを対応付けて、エッジ位置・
エッジ個数抽出回路308に出力する。エッジ位置・エ
ッジ個数抽出回路308は、Ex-OR素子305から前記
エッジ信号が出力されたときにドットカウンタ310か
ら出力されるカウント値(画素番号)と、比較器303
から出力される2値情報とをエッジ情報記憶RAM31
4に書き込む。
4を示す図である。エッジ情報記憶RAM314は、0
〜63のアドレスで識別される64個の記憶領域を有し
ており、この内、0番の記憶領域はエッジ個数の記憶
に、1〜63番の記憶領域は画素番号(エッジ位置)と
2値情報の記憶に用いられる。同図(b)は、一つの記
憶領域を示す。当該記憶領域は、32ビットの記憶容量
を有するが、本実施の形態では、下位16ビットが使用
される。下位16ビットの最上位ビット、すなわち、最
下位から第16番目のビットB15に前記2値情報が記憶
され、最下位から第15番目までのビット列B0〜B14
に画素番号が記憶される。なお、アドレス0番も同様な
記憶領域であるが、前記したように、エッジの個数が記
憶されるだけである。
は、桁連結器を介して入力される画素番号と2値情報の
内、上述したように、エッジ画素の画素番号と2値情報
のみをアドレス1番の記憶領域から順に書き込んでい
く。画素番号2048が入力されると、すなわち、1走
査が終了すると、当該走査におけるエッジの個数をアド
レス0番の記憶領域に書き込む。
(以下、「RAMブロック」と言う。)は、本図に示す
他5個、合計6個設けられており、ゲート別に使い分け
られるが、本実施の形態では、ゲートは2つしか設定し
ないので、実際に使用するRAMブロックは2個だけで
ある。また、ゲート1に用いるRAMブロックをRAM
ブロック1、ゲート2に用いるRAMブロックをRAM
ブロック2とする。
回の走査において、各ゲート内で検出されたエッジ位置
と2値情報およびエッジ個数が、各ゲート毎に割り当て
られたRAMブロックのエッジ情報記憶RAM314に
記憶されることとなる。コントローラ40のCPU41
は、ドットカウンタ310のカウント値から1走査が終
了したのを検知すると、各エッジ情報記憶RAM314
から2値情報とエッジ位置とを読み出す。このとき、先
頭番地(0番地)のエッジ個数を参照することによっ
て、何番地まで読み出せばよいのかが分かるので、不必
要な読み出し処理を行わなくて済む。その結果、全ての
番地から読み出すのと比較して、読み出し時間の短縮が
図られる。
蔵し(不図示)、ロータリエンコーダ23から入力され
るパルス信号の個数をカウントしている。1つは、ター
ンテーブルの回転を1回転以上連続して検出するもの
で、初期値が2147483647であり、ターンテー
ブルを毎分9回転させても、約38時間(214748
3647÷2048÷50÷9÷60)、桁あふれする
ことはないもので、ねじ検査時の搬送方向と交叉する方
向の部品寸法を測定するのに使用する。これを第1ダウ
ンカウンタとする。
100ブロックに分割するために使用するもので、一回
転分カウント値−1(102399)を初期値としてい
る。これを第2ダウンカウンタとする。CPU41は、
ロータリエンコーダ23からパルス信号が入力される毎
にCCDセンサ33に走査信号を出力し、得られたエッ
ジ情報と第1ダウンカウンタのカウント値とから、以下
のようにして、前記ねじ各部の寸法を割り出す。 頭径 ゲート2で、エッジ0個の状態(ねじがCCDセンサ3
3の検出位置にかかっていない状態)から一つでもエッ
ジが検出されると(CCDセンサ33が、ねじ頭部の搬
送方向先端部を捉えると)、そのときの第1ダウンカウ
ンタのカウント値HsをRAM43に記憶する。その
後、再びエッジが0個になったとき(ねじ頭部の搬送方
向後端部が、CCDセンサ33の検出位置を通過した瞬
間)の第1ダウンカウンタのカウント値HeとRAM4
3に記憶した前記カウント値Hsとの差から頭径を割り
出す。 ねじ外径 ゲート1で、エッジ0個の状態(ねじの完全ねじ部がC
CDセンサ33の検出位置にかかっていない状態)から
初めて2個以上エッジが検出されると(CCDセンサ3
3が、搬送方向前方のねじ山頂部を捉えると)、そのと
きの第1ダウンカウンタのカウント値DsをRAM43
に記憶する。その後、再びエッジが0個になったとき
(搬送方向後方のねじ山頂部がCCDセンサ33の検出
位置を通過した瞬間)の第1ダウンカウンタのカウント
値DeとRAM43に記憶した前記カウント値Dsとの
差からねじ外径を割り出す。なお、1個ではなく、2個
以上のエッジが検出されたことをもって、CCDセンサ
33がねじ山頂部を捉えたと判断するのは、誤検出を防
止するためである。 ねじ谷径 ゲート1で、エッジ0個の状態(ねじの完全ねじ部がC
CDセンサ33の検出位置にかかっていない状態)か
ら、初めて2個以上のエッジが検出され(CCDセンサ
33が、搬送方向前方のねじ山頂部を捉え)、次に、エ
ッジが1個になったとき(搬送方向前方のねじ谷底部が
CCDセンサ33の検出位置を通過した瞬間)の第1ダ
ウンカウンタのカウント値dsをRAM43に記憶す
る。その後、再び、2個以上のエッジが検出されると
(CCDセンサ33が、搬送方向後方のねじ谷底部を捉
えると)、そのときの第1ダウンカウンタのカウント値
deとRAM43に記憶した前記カウント値dsとの差
からねじ谷径を割り出す。 頭厚 上記カウント値Hsと上記カウント値Dsとから、ねじ
頭部の搬送方向先端部と搬送方向前方のねじ山頂部との
間の中間地点を算出し、当該中間地点においてゲート2
で検出したエッジ位置(画素番号)とターンテーブル2
1のねじ搬送面21bの位置(TableData[m])との差か
ら頭厚を割り出す。すなわち、頭厚を求めるに際して
は、ゲート2における、ねじ頭部の搬送方向先端部から
搬送方向前方のねじ山頂部に至る間の走査分を、全てR
AM43に格納しておき(エッジ位置と第1ダウンカウ
ンタのカウント値とを対応付けて格納しておき)、その
内の前記中間地点のデータが用いられる。 全長、首下長さ ゲート2において検出されたエッジ位置の内、最も高い
エッジ位置(一番若い画素番号)とねじ搬送面21bの
位置(TableData[m])との差から、全長を割り出す。
上記頭厚を差し引いて求める。続いて、測定基準画素
(TableData[m])について説明する。上述したように、
ねじの測定箇所の内、頭厚や全長などのねじ軸心方向の
寸法は、ターンテーブル21の搬送面21bを基準位置
とし、そこからの高さとして測定される。具体的には、
測定基準画素からエッジ画素までの高さとして測定され
る。
精度などに起因して、回転に伴って、ターンテーブル2
1のねじ搬送面21bの位置が上下方向に周期的に変動
してしまう。したがって、測定基準画素を固定してしま
ったのでは、測定誤差が生じてしまう。また、測定基準
画素はゲート設定の基準位置にもなっている(特に前記
式(4))。本例のねじの場合はともかく、テーブル搬
送面21bから僅かな高さしかないような測定箇所を有
する部品の場合には、ゲート終了位置(画素)を、テー
ブル搬送面21bすれすれに設定する必要がある。しか
し、この場合、上記した搬送面21bの上下変動によっ
て、測定箇所が捉えられなかったり、ゲートがターンテ
ーブル21(搬送リング21a)に被ってしまったりし
て、測定誤差が生じるばかりでなく、そもそも測定自体
ができなくなってしまうおそれがある。
ル21の搬送面21bを回転軸を中心に等角度で100
の領域に分割して、予め各領域の搬送面21bの高さ
(上下方向の位置)を測定し、各領域ごとに測定基準画
素を設定することとしている。以下、100分割した各
領域をブロックと言う。なお、各ブロックの測定基準画
素の画素番号は、RAM43に設けられた基準画素テー
ブル430に格納される。図8は、基準画素テーブル4
30を示す。本図に示すように、ブロック番号m(m=
0〜99)と測定基準画素の画素番号TableData[m]とが
対応付けて格納されるようになっている。
テーブル430の決定処理を示すフローチャートであ
る。なお、本フローチャートをその内容とするプログラ
ムは、「測定基準画素決定」や「ねじ検査」などを項目
とするメニュー画面がコントローラ40の表示部に表示
され、「測定基準画素決定」が選択されると起動され
る。その際、コントローラ40のCPU41は、搬送モ
ータ51を起動してターンテーブル21を回転させ、前
記エッジ抽出回路300を動作可能な状態にする。
ロック1を用い、ゲートをターンテーブル21の搬送面
21bの高さ(上下方向の位置)が検出できる適当な範
囲に設定する。すなわち、ゲート終了番号をターンテー
ブル21の搬送面21bよりも十分低い位置にある画素
の番号とし、ゲート開始番号をターンテーブル21の搬
送面21bよりも十分高い位置にある画素の番号とする
のである。
(メニュー画面で「測定基準画素決定」項目を選択する
場合には)、ターンテーブル21の搬送面から、被検査
対象であるねじを取り除いておく必要がある。先ず、初
期設定として基準画素テーブル430の全ての画素番号
格納領域にゲート開始番号を格納する(ステップS
1)。
入力されて、第2ダウンカウンタのカウント値が1つ減
少した時、その値を1ブロック分あたり検出されるパル
ス数1024で除算すれば、その商(少数点以下切り捨
て)はブロック番号(変数「m」)となっている(ステ
ップS3)。そして、CCDセンサに走査信号を出力し
て(ステップS4)、走査が終了すると(ステップS5
でYes)、RAMブロック1のエッジ情報記憶RAM
314からエッジ情報を読みとる(ステップS6)。
プS7でYes)、2値情報から、最初のエッジ画素
(エッジ情報記憶RAM314のアドレス1番に格納さ
れているもの)が黒画素であると判定した場合(ステッ
プS8でYes)には、当該黒画素の画素番号が、変数
「m」で特定される基準画素テーブル430の画素番号
(TableData[m])よりも大きいか否か、すなわち、その
とき走査したエッジ画素が基準画素テーブル430に格
納されている画素番号の画素よりも低い位置の画素か否
かを判定し(ステップS9)、低ければ、そのとき走査
したエッジ画素の画素番号を、基準画素テーブル430
に上書きし(ステップS10)、そうでなければ(ステ
ップS9でNo)、そのとき走査したエッジ画素を無視
して、ステップS2へリターンする。
1回の走査においては、必ずエッジ画素が1個(1個の
み)検出され、そのエッジ画素は黒画素(2値情報が
「1」)のはずであるので、上記ステップS7でエッジ
の有無を、ステップS8でエッジ画素の種類を確認して
いるのは、それぞれのステップでNoと判定された場合
には、その走査は何らかの原因による誤走査であるとみ
なし、これを無視するためである。
ーンテーブルが1回転するまで(ステップS11でYe
s)繰り返す。その結果、基準画素テーブル430に
は、各ブロック毎に、そのブロック内において検出され
たエッジ画素の内、一番低い位置のエッジ画素の画素番
号が格納されることとなり、当該画素番号がそのブロッ
クにおけるTableData(測定基準画素の画素番号)とな
る。
準画素とするのは、ターンテーブル21のねじ搬送面2
1bに微少なごみ等が付着していた場合に、その影響を
取り除くためである。すなわち、検出された複数のエッ
ジ位置から平均のエッジ位置を求め、当該平均位置に対
応する画素を測定基準画素とすることも考えられるが、
そうすると、当該ブロック内にごみが付着していた場合
には、当該ごみの高さが前記平均値に影響をおよぼして
しまい、ねじ搬送面の正確な位置(高さ)が得られなく
なってしまうからである。一方、100分割した内の一
つのブロック内でのねじ搬送面の上下の変動量は僅かで
あり、ねじの寸法測定に悪影響を及ぼすものではないの
で、1点の検出値(測定値)をもって、そのブロックで
のねじ搬送面の高さの代表値としても差し支えないから
である。
らなくなるので、基準画素テーブル430作成処理は、
電源をONした後、次の「ねじ検査」の前に、必ず1回
は行う必要がある。図10は、主に、ねじ検査の際に起
動されるプログラムのフローチャートを示す。当該プロ
グラムは、コントローラ40の表示部に表示されたメニ
ュー画面において、「ねじ検査」の項目が選択されると
起動される。その際、コントローラ40のCPU41
は、搬送モータ51を起動してターンテーブル21を回
転させ、前記エッジ抽出回路300を動作可能な状態に
する。なお、第1および第2のパーツフィーダ11、1
2は、個別に設けられたスイッチ(不図示)が作業者に
よってオンされると起動される。
コーダ23からパルス信号が入力されて、第2ダウンカ
ウンタのカウント値が1つ減少した時、その値を1ブロ
ック分あたり検出されるパルス数1024で除算すれ
ば、その商はブロック番号となっている(ステップS2
2)。そして、基準画素テーブル430からそのブロッ
ク番号に対応した測定基準画素の画素番号(寸法の割り
出しに用いる基準画素の画素番号)を取り出し(ステッ
プS23)、前記(1)〜(4)式によって、ゲート開
始番号とゲート終了番号とを算出して、各RAMブロッ
ク1,2内のゲート開始レジスタとゲート終了レジスタ
の更新を行う(ステップS24)。
て(ステップS25)、走査が終了すると(ステップS
26でYes)、RAMブロック1のエッジ情報記憶R
AM314からエッジ情報を読み取る(ステップS2
7)。そして、前記〜で説明したように、検出エッ
ジ個数などのねじの検出状態に応じた、各寸法の割り出
しに必要な処理を行って(ステップS28)、ステップ
S21にリターンする。
かたちで載置された場合には、当該ねじに限り、測定基
準画素を切り替えないようにしてもよい。すなわち、ゲ
ート2でねじ頭部の搬送方向先端部が捉えられてから、
ねじ頭部の搬送方向後端部がCCDセンサに検出位置を
通過するまでの間にブロックの境界が来た場合には、ね
じ頭部の搬送方向後端部がCCDセンサに検出位置を通
過するまでは、ねじ搬送方向前方のブロックの測定基準
画素のままとし、ねじ頭部の搬送方向後端部がCCDセ
ンサに検出位置を通過したときに、測定基準画素を切り
替えるのである。
ば、CCDセンサにおいて、ターンテーブルの搬送面か
らの距離として把握されるねじの軸心方向の寸法の測定
基準となる画素が、CCDセンサの検出位置における搬
送面の上下変位に応じて切り替えられるので、精度のよ
い測定結果が得られることとなる。以上、本発明を実施
の形態に基づいて説明してきたが、本発明は上記実施の
形態に限らないことはもちろんであり、例えば、以下の
ような形態とすることもできる。 (1)上記実施の形態では、ターンテーブルを100の
ブロックに等分割したが、分割数は100に限らず、任
意である。分割数は、ターンテーブルの単位走行距離当
たりの搬送面の上下変動の度合い、および、被検査対象
であるねじの大きさや要求される測定精度を考慮して決
定されるものである。
の度合いが大きいほど、ねじが小さいほど、あるいは、
厳しい測定精度が要求されるほど、細かく分割し、分割
数を多くするのである。また、等分割ではなく不等分割
としてもよい。例えば、搬送面の上下変位の激しい領域
は細かく、緩やかな領域は大きく分割するのである。 (2)上記実施の形態では、被検査対象(被測定対象)
にねじを例にとって説明したが、被測定対象はねじに限
られないことはもちろんであり、本発明は、他の物品
(部品)の測定に適用できることは言うまでもない。 (3)上記実施の形態では、被測定対象を搬送する無端
搬送体として、ターンテーブルを用いたが、無端搬送体
はターンテーブルに限らず、例えばベルトコンベアのコ
ンベアベルトでもよい。 (4)上記実施の形態では、全長、頭厚、首下長さ、頭
径、ねじ外径および谷径の全部を測定することとした
が、測定箇所は任意に選択できることは、言うまでもな
く、同様の手法により測定可能な箇所については、追加
することも可能である。
寸法測定装置によれば、無端搬送体の搬送部位で支持さ
れた部品の、搬送方向と交叉する方向の部品寸法を測定
する部品測定装置において、搬送方向と交叉する方向に
周期的に変位する搬送部位の位置に応じて、部品寸法の
測定基準となるイメージセンサの画素が選択され、当該
イメージセンサにおいて、部品の一点を検出した検出画
素と、当該検出が行なわれた際に選択されている基準画
素とから前記部品寸法が割り出されるので、精度の良い
測定結果を得ることが可能となる。
式図である。
めの図である。
である。
である。
ーチャートを示す図である。
る。
Claims (3)
- 【請求項1】 イメージセンサを有し、周回走行する無
端搬送体の搬送部位で支持され、前記イメージセンサの
検出位置を通過する部品を検出して、搬送方向と交叉す
る方向の部品寸法を測定する部品寸法測定装置であっ
て、 周回走行に伴い、前記検出位置において、搬送方向と交
叉する方向に周期的に変位する前記搬送部位の位置に応
じて、部品寸法の測定基準となるイメージセンサの基準
画素を選択する基準画素選択手段と、 前記イメージセンサにおいて、前記部品の輪郭の一点を
検出した検出画素と、当該検出が行なわれた際に前記基
準画素選択手段が選択している基準画素とから前記部品
寸法を割り出す寸法割出手段と、 を備えたことを特徴とする部品寸法測定装置。 - 【請求項2】 前記基準画素選択手段は、 前記搬送部位の、走行方向複数の領域に分割された各領
域と各領域毎に定められた基準画素とを対応付けて記憶
する記憶部と、 前記検出位置をどの領域が通過しているのかを特定する
特定部と、 前記特定部が特定する領域が更新されると、前記記憶部
から更新後の領域に対応する基準画素を読み出し、これ
を部品寸法の測定に用いる基準画素に選択する選択部
と、 を有することを特徴とする請求項1記載の部品寸法測定
装置。 - 【請求項3】 前記部品寸法測定装置は、前記搬送部位
を搬送面とし、当該搬送面で部品を載置支持して部品を
搬送する部品寸法測定装置であって、 前記基準画素手段は、さらに、 部品寸法の測定に先立ち、部品が載置されていない状態
の前記搬送面を前記イメージセンサに前記各領域ごとに
複数回検出させ、各領域において搬送面を検出した画素
の内、最も低い位置を示す画素を基準画素として前記記
憶部に記憶させる基準画素選定部を有することを特徴と
する請求項2記載の部品寸法測定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2000333742A JP3822789B2 (ja) | 2000-10-31 | 2000-10-31 | 部品寸法測定装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2002139308A true JP2002139308A (ja) | 2002-05-17 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006078327A (ja) * | 2004-09-09 | 2006-03-23 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 油井管用特殊ねじ継手のねじ部の検査方法 |
JP2013104688A (ja) * | 2011-11-10 | 2013-05-30 | Ochiai Yukio | 螺子類の寸法測定装置 |
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