JP2002139070A - アクチュエータのトルク伝達機構 - Google Patents
アクチュエータのトルク伝達機構Info
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- JP2002139070A JP2002139070A JP2000334724A JP2000334724A JP2002139070A JP 2002139070 A JP2002139070 A JP 2002139070A JP 2000334724 A JP2000334724 A JP 2000334724A JP 2000334724 A JP2000334724 A JP 2000334724A JP 2002139070 A JP2002139070 A JP 2002139070A
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- friction
- output
- shaft
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- One-Way And Automatic Clutches, And Combinations Of Different Clutches (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 トルク伝達機構において、正転及び逆転され
る入力軸のトルクを効率よく伝達するとともに出力軸の
逆入力による回転を規制する。 【解決手段】 中間部材31は、当接面31a、摩擦面
31d、伝達軸31e及びスプリング32を備えてい
る。当接面31aは、谷部と山部からなるカム面で形成
され入力軸24の突起26の当接面26aと当接する。
摩擦面31dと摩擦部材21aはスプリング32の付勢
力により摩擦係合される。伝達軸31eは、出力軸41
と一体回転可能に連結されている。突起26がカム面の
谷部に保持された状態では、摩擦面31dは摩擦部材2
1aと摩擦係合し出力軸41の逆入力による回転を規制
する。また、突起26がカム面の山部に保持された状態
では、中間部材31が軸線下方に変位して前記摩擦係合
を解除するとともに突起26と前記山部に設けた係合部
31bが係合して一体回転することにより出力軸41に
トルクを伝達する。
る入力軸のトルクを効率よく伝達するとともに出力軸の
逆入力による回転を規制する。 【解決手段】 中間部材31は、当接面31a、摩擦面
31d、伝達軸31e及びスプリング32を備えてい
る。当接面31aは、谷部と山部からなるカム面で形成
され入力軸24の突起26の当接面26aと当接する。
摩擦面31dと摩擦部材21aはスプリング32の付勢
力により摩擦係合される。伝達軸31eは、出力軸41
と一体回転可能に連結されている。突起26がカム面の
谷部に保持された状態では、摩擦面31dは摩擦部材2
1aと摩擦係合し出力軸41の逆入力による回転を規制
する。また、突起26がカム面の山部に保持された状態
では、中間部材31が軸線下方に変位して前記摩擦係合
を解除するとともに突起26と前記山部に設けた係合部
31bが係合して一体回転することにより出力軸41に
トルクを伝達する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気アクチュエー
タと被駆動装置の間に設けられ、電気アクチュエータに
よるトルクを被駆動装置に伝達するトルク伝達機構に関
する。
タと被駆動装置の間に設けられ、電気アクチュエータに
よるトルクを被駆動装置に伝達するトルク伝達機構に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来から、例えば、特開平10−309
060号公報、特開平11−69709号公報などに示
されているように、電動モータによって回転駆動される
入力軸と、直線運動によってベッドを起倒させる出力軸
とをボールネジ機構を介して接続しており、電動モータ
の正転によってベッドを起こすとともに電動モータの逆
転によりベッドを倒すようにした電動モータのトルク伝
達機構は知られている。この場合、ベッドを起こすため
の電動モータの正転を効率よく出力軸に伝達する必要が
あるとともにベッドを起こした状態で、出力軸、ボール
ネジ機構及び入力軸を介したベッドから電動モータへの
逆入力によって電動モータが逆転されてしまうことを防
止するために、入力軸には逆転防止機構が設けられてい
る。
060号公報、特開平11−69709号公報などに示
されているように、電動モータによって回転駆動される
入力軸と、直線運動によってベッドを起倒させる出力軸
とをボールネジ機構を介して接続しており、電動モータ
の正転によってベッドを起こすとともに電動モータの逆
転によりベッドを倒すようにした電動モータのトルク伝
達機構は知られている。この場合、ベッドを起こすため
の電動モータの正転を効率よく出力軸に伝達する必要が
あるとともにベッドを起こした状態で、出力軸、ボール
ネジ機構及び入力軸を介したベッドから電動モータへの
逆入力によって電動モータが逆転されてしまうことを防
止するために、入力軸には逆転防止機構が設けられてい
る。
【0003】この逆転防止機構は、入力軸の外周上に同
入力軸と一体回転するように組み付けられた固定リング
と、入力軸の外周上に回転可能かつ所定の摩擦力により
同入力軸とともにつれ回りするように組み付けられて、
固定リングと対向する対向面にて同固定リングと摩擦係
合する可動リングと、入力軸を回転可能に支持するハウ
ジングと可動リングとの間に設けられて、電動モータの
正転方向への可動リングの回転を許容するとともに電動
モータの逆転方向への可動リングの回転を禁止するワン
ウェイクラッチとを備えている。
入力軸と一体回転するように組み付けられた固定リング
と、入力軸の外周上に回転可能かつ所定の摩擦力により
同入力軸とともにつれ回りするように組み付けられて、
固定リングと対向する対向面にて同固定リングと摩擦係
合する可動リングと、入力軸を回転可能に支持するハウ
ジングと可動リングとの間に設けられて、電動モータの
正転方向への可動リングの回転を許容するとともに電動
モータの逆転方向への可動リングの回転を禁止するワン
ウェイクラッチとを備えている。
【0004】これにより、電動モータの正転時には、ワ
ンウェイクラッチの作用により可動リングが入力軸すな
わち固定リングと一体的に回転し、入力軸の自由な回転
を許容する。一方、前記出力軸からの逆入力により入力
軸を逆転させようとする力が作用すると、ワンウェイク
ラッチの作用により可動リングがハウジングに対して固
定され、同可動リングは固定リングとの摩擦係合により
入力軸の回転を阻止するように作用する。
ンウェイクラッチの作用により可動リングが入力軸すな
わち固定リングと一体的に回転し、入力軸の自由な回転
を許容する。一方、前記出力軸からの逆入力により入力
軸を逆転させようとする力が作用すると、ワンウェイク
ラッチの作用により可動リングがハウジングに対して固
定され、同可動リングは固定リングとの摩擦係合により
入力軸の回転を阻止するように作用する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の電動リ
ニアアクチュエータにおいては、ベッドを倒すための電
動モータの逆転時にも、ワンウェイクラッチの作用によ
り可動リングがハウジングに対して固定された状態で入
力軸が逆転される。このため、入力軸を、同入力軸と可
動リングとの間に生じる所定の摩擦力に抗して回転させ
なければならない。したがって、前記のように電動モー
タによって入力軸を逆転させる際には、入力軸を正転さ
せるのに比して回転効率が悪くなるので大きな駆動力が
必要となる。
ニアアクチュエータにおいては、ベッドを倒すための電
動モータの逆転時にも、ワンウェイクラッチの作用によ
り可動リングがハウジングに対して固定された状態で入
力軸が逆転される。このため、入力軸を、同入力軸と可
動リングとの間に生じる所定の摩擦力に抗して回転させ
なければならない。したがって、前記のように電動モー
タによって入力軸を逆転させる際には、入力軸を正転さ
せるのに比して回転効率が悪くなるので大きな駆動力が
必要となる。
【0006】
【発明の概略】本発明は、上記した問題に対処するため
になされたもので、その目的は、入力軸の正転及び逆転
駆動時に、回転トルクの伝達を効率よく行うとともに出
力軸の逆入力による逆回転を簡単な構成及び方法で規制
するアクチュエータのトルク伝達機構を提供することに
ある。
になされたもので、その目的は、入力軸の正転及び逆転
駆動時に、回転トルクの伝達を効率よく行うとともに出
力軸の逆入力による逆回転を簡単な構成及び方法で規制
するアクチュエータのトルク伝達機構を提供することに
ある。
【0007】本発明の構成上の特徴は、ハウジング内に
組み付けられ電気的に制御されて回転軸を正転及び逆転
させる電気アクチュエータから被駆動装置に回転トルク
を伝達するトルク伝達機構において、前記電気アクチュ
エータの回転軸にトルク伝達可能に連結されて同回転軸
と一体的に軸線回りに回転する入力軸と、前記ハウジン
グに組み付けられ前記入力軸により軸線回りに回転駆動
されて回転トルクを前記被駆動装置に伝達する出力部材
と、前記ハウジングに固定されて前記出力部材に形成し
た摩擦面と摩擦係合して前記出力部材の軸線回りの回転
を規制する摩擦部材と、前記摩擦面が前記摩擦部材に摩
擦係合する方向に前記出力部材を付勢する付勢手段とを
備え、前記入力軸及び前記出力部材に互いに当接する当
接面をそれぞれ形成し前記出力部材に対する前記入力軸
の軸線回りの相対回転位置に応じて前記出力部材を前記
付勢手段に抗して変位させ前記摩擦面と前記摩擦部材と
を離間させ、かつ前記入力軸及び前記出力部材の各周方
向の一部に係合部をそれぞれ形成し、前記入力軸及び前
記出力部材が前記摩擦面と前記摩擦部材とを離間させる
軸線回りの相対回転位置にあるとき、前記各係合部が互
いに係合して前記入力軸と前記出力部材とを一体回転さ
せるようにしたことにある。
組み付けられ電気的に制御されて回転軸を正転及び逆転
させる電気アクチュエータから被駆動装置に回転トルク
を伝達するトルク伝達機構において、前記電気アクチュ
エータの回転軸にトルク伝達可能に連結されて同回転軸
と一体的に軸線回りに回転する入力軸と、前記ハウジン
グに組み付けられ前記入力軸により軸線回りに回転駆動
されて回転トルクを前記被駆動装置に伝達する出力部材
と、前記ハウジングに固定されて前記出力部材に形成し
た摩擦面と摩擦係合して前記出力部材の軸線回りの回転
を規制する摩擦部材と、前記摩擦面が前記摩擦部材に摩
擦係合する方向に前記出力部材を付勢する付勢手段とを
備え、前記入力軸及び前記出力部材に互いに当接する当
接面をそれぞれ形成し前記出力部材に対する前記入力軸
の軸線回りの相対回転位置に応じて前記出力部材を前記
付勢手段に抗して変位させ前記摩擦面と前記摩擦部材と
を離間させ、かつ前記入力軸及び前記出力部材の各周方
向の一部に係合部をそれぞれ形成し、前記入力軸及び前
記出力部材が前記摩擦面と前記摩擦部材とを離間させる
軸線回りの相対回転位置にあるとき、前記各係合部が互
いに係合して前記入力軸と前記出力部材とを一体回転さ
せるようにしたことにある。
【0008】上記のように構成したアクチュエータのト
ルク伝達機構において、電気アクチュエータの回転軸を
正転又は逆転駆動させると、回転軸と入力軸は一体回転
する。この入力軸の回転により、入力軸及び出力部材の
各当接面が所定の相対回転位置で互いに当接すると、出
力部材は付勢手段の付勢力に抗して変位し、摩擦面と摩
擦部材が離間する。また、この相対回転位置では、入力
軸に形成された係合部と出力部材に形成された係合部が
互いに係合し、入力軸と出力部材が一体回転する。これ
により、出力部材が被駆動装置に回転トルクを伝達す
る。
ルク伝達機構において、電気アクチュエータの回転軸を
正転又は逆転駆動させると、回転軸と入力軸は一体回転
する。この入力軸の回転により、入力軸及び出力部材の
各当接面が所定の相対回転位置で互いに当接すると、出
力部材は付勢手段の付勢力に抗して変位し、摩擦面と摩
擦部材が離間する。また、この相対回転位置では、入力
軸に形成された係合部と出力部材に形成された係合部が
互いに係合し、入力軸と出力部材が一体回転する。これ
により、出力部材が被駆動装置に回転トルクを伝達す
る。
【0009】また、この状態で、電気アクチュエータの
駆動を停止させるか、あるいは電気アクチュエータを前
記駆動方向と反対方向に駆動して入力軸を同反対方向に
回転させると、入力軸に形成された係合部と出力部材に
形成された係合部の係合が解除される。入力軸がさらに
回転されると、入力軸と出力部材の相対回転位置に応じ
て、出力部材は付勢手段により摩擦面と摩擦部材が摩擦
係合する方向に付勢されて摩擦面と摩擦部材が摩擦係合
する。
駆動を停止させるか、あるいは電気アクチュエータを前
記駆動方向と反対方向に駆動して入力軸を同反対方向に
回転させると、入力軸に形成された係合部と出力部材に
形成された係合部の係合が解除される。入力軸がさらに
回転されると、入力軸と出力部材の相対回転位置に応じ
て、出力部材は付勢手段により摩擦面と摩擦部材が摩擦
係合する方向に付勢されて摩擦面と摩擦部材が摩擦係合
する。
【0010】このように、入力軸から出力部材に回転ト
ルクを伝達する場合は、摩擦面と摩擦部材を離間して摩
擦力を解除し、各係合部で互いに係合して入力軸と出力
部材を一体回転させるため、入力軸から出力部材に電動
モータの正転及び逆転による回転トルクを効率よく伝達
することができる。また、入力軸から出力部材に回転ト
ルクを伝達しない場合は、出力部材の摩擦面を摩擦部材
に摩擦係合させているため、被駆動装置からの逆入力に
よる出力部材の軸線回りの逆転を含む回転を規制するこ
とができる。
ルクを伝達する場合は、摩擦面と摩擦部材を離間して摩
擦力を解除し、各係合部で互いに係合して入力軸と出力
部材を一体回転させるため、入力軸から出力部材に電動
モータの正転及び逆転による回転トルクを効率よく伝達
することができる。また、入力軸から出力部材に回転ト
ルクを伝達しない場合は、出力部材の摩擦面を摩擦部材
に摩擦係合させているため、被駆動装置からの逆入力に
よる出力部材の軸線回りの逆転を含む回転を規制するこ
とができる。
【0011】また、前記本発明の構成上の特徴における
出力部材を、前記ハウジングに軸線回りに回転可能かつ
軸線方向に変位不能に組み付けられ前記被駆動装置に回
転トルクを伝達する出力軸と、前記出力軸に軸線方向に
変位可能かつ軸線回りに一体回転するように組み付けら
れた中間部材とで構成し、前記中間部材に前記入力軸の
当接面に当接する当接面を形成するとともに前記入力軸
の係合部に係合する係合部を形成し、前記付勢手段は前
記中間部材に形成された摩擦面が前記摩擦部材に摩擦係
合する方向に前記中間部材を弾性的に付勢するようにす
るとよい。この場合、例えば、前記付勢手段が前記中間
部材を前記出力軸の軸線方向であって前記入力軸側に付
勢して前記中間部材の摩擦面と前記摩擦部材とを摩擦係
合させ、前記入力軸が、その当接面にて、前記中間部材
との相対回転位置に応じて前記中間部材の当接面を前記
出力軸側に押圧して前記中間部材の摩擦面と前記摩擦部
材とを離間させるように構成できる。また、前記付勢手
段が前記中間部材を前記入力軸の軸線方向であって前記
出力軸側に付勢して前記中間部材の摩擦面と前記摩擦部
材とを摩擦係合させ、前記入力軸が、その当接面にて、
前記中間部材との相対回転位置に応じて前記中間部材の
当接面を前記入力軸側に押圧して前記中間部材の摩擦面
と前記摩擦部材とを離間させるようにも構成できる。
出力部材を、前記ハウジングに軸線回りに回転可能かつ
軸線方向に変位不能に組み付けられ前記被駆動装置に回
転トルクを伝達する出力軸と、前記出力軸に軸線方向に
変位可能かつ軸線回りに一体回転するように組み付けら
れた中間部材とで構成し、前記中間部材に前記入力軸の
当接面に当接する当接面を形成するとともに前記入力軸
の係合部に係合する係合部を形成し、前記付勢手段は前
記中間部材に形成された摩擦面が前記摩擦部材に摩擦係
合する方向に前記中間部材を弾性的に付勢するようにす
るとよい。この場合、例えば、前記付勢手段が前記中間
部材を前記出力軸の軸線方向であって前記入力軸側に付
勢して前記中間部材の摩擦面と前記摩擦部材とを摩擦係
合させ、前記入力軸が、その当接面にて、前記中間部材
との相対回転位置に応じて前記中間部材の当接面を前記
出力軸側に押圧して前記中間部材の摩擦面と前記摩擦部
材とを離間させるように構成できる。また、前記付勢手
段が前記中間部材を前記入力軸の軸線方向であって前記
出力軸側に付勢して前記中間部材の摩擦面と前記摩擦部
材とを摩擦係合させ、前記入力軸が、その当接面にて、
前記中間部材との相対回転位置に応じて前記中間部材の
当接面を前記入力軸側に押圧して前記中間部材の摩擦面
と前記摩擦部材とを離間させるようにも構成できる。
【0012】また、前記本発明の構成上の特徴における
出力部材を、構成部材の数を減らすとともに軽量化を図
るため、前記ハウジングに軸線方向に変位可能な出力ロ
ッドで一体的に構成することもできる。
出力部材を、構成部材の数を減らすとともに軽量化を図
るため、前記ハウジングに軸線方向に変位可能な出力ロ
ッドで一体的に構成することもできる。
【0013】また、本発明の他の構成上の特徴は、前記
入力軸及び出力部材のいずれか一方の当接面を周方向に
沿って谷部と山部とを有するカム面で構成し、前記入力
軸及び出力部材の他方に径方向に突出した突起を形成
し、前記入力軸及び前記出力部材の他方の当接面を前記
突起に形成するようにしたことにある。この場合、前記
突起の当接面が当接する前記カム面を、谷部の両側にて
対称の山部を形成するとよい。また、前記入力軸及び出
力部材の一方に形成したカム面の山部に前記入力軸及び
出力部材の一方に形成した係合部が設けられ、前記入力
軸及び出力部材の他方に形成した突起の一部を前記入力
軸及び出力部材の他方に形成した係合部とするとよい。
入力軸及び出力部材のいずれか一方の当接面を周方向に
沿って谷部と山部とを有するカム面で構成し、前記入力
軸及び出力部材の他方に径方向に突出した突起を形成
し、前記入力軸及び前記出力部材の他方の当接面を前記
突起に形成するようにしたことにある。この場合、前記
突起の当接面が当接する前記カム面を、谷部の両側にて
対称の山部を形成するとよい。また、前記入力軸及び出
力部材の一方に形成したカム面の山部に前記入力軸及び
出力部材の一方に形成した係合部が設けられ、前記入力
軸及び出力部材の他方に形成した突起の一部を前記入力
軸及び出力部材の他方に形成した係合部とするとよい。
【0014】これによれば、前記突起に設けた当接面が
カム面の谷部に当接すると、摩擦面と摩擦部材が摩擦係
合して保持される。この状態で電気アクチュエータの回
転軸を正転又は逆転駆動させると回転軸と入力軸は一体
回転し、この入力軸の回転に応じて、前記突起に設けた
当接面がカム面の山部で互いに当接すると、出力部材
(又は中間部材)は付勢手段に抗して変位し摩擦面と摩
擦部材が離間する。また、カム面の山部に係合部を形成
するとともに、突起の一部に係合部を形成するようにし
ていれば、前記摩擦面と摩擦部材が離間した状態で、カ
ム面の山部に形成された係合部と突起の一部に形成され
た係合部が互いに係合して入力軸と出力部材が一体回転
する。
カム面の谷部に当接すると、摩擦面と摩擦部材が摩擦係
合して保持される。この状態で電気アクチュエータの回
転軸を正転又は逆転駆動させると回転軸と入力軸は一体
回転し、この入力軸の回転に応じて、前記突起に設けた
当接面がカム面の山部で互いに当接すると、出力部材
(又は中間部材)は付勢手段に抗して変位し摩擦面と摩
擦部材が離間する。また、カム面の山部に係合部を形成
するとともに、突起の一部に係合部を形成するようにし
ていれば、前記摩擦面と摩擦部材が離間した状態で、カ
ム面の山部に形成された係合部と突起の一部に形成され
た係合部が互いに係合して入力軸と出力部材が一体回転
する。
【0015】また、この状態で電気アクチュエータの駆
動を停止させるか、あるいは電気アクチュエータを前記
駆動方向と反対方向に駆動して入力軸を同反対方向に回
転させると、前記突起に設けた当接面が入力軸の回転に
応じてカム面の山部から谷部に戻るように回転する。そ
して、前記突起の当接面が谷部に当接すると、出力部材
は付勢手段の付勢力により摩擦面と摩擦部材が摩擦係合
する方向に付勢され摩擦面と摩擦部材が摩擦係合する。
動を停止させるか、あるいは電気アクチュエータを前記
駆動方向と反対方向に駆動して入力軸を同反対方向に回
転させると、前記突起に設けた当接面が入力軸の回転に
応じてカム面の山部から谷部に戻るように回転する。そ
して、前記突起の当接面が谷部に当接すると、出力部材
は付勢手段の付勢力により摩擦面と摩擦部材が摩擦係合
する方向に付勢され摩擦面と摩擦部材が摩擦係合する。
【0016】更に、本発明の他の構成上の特徴は、入力
軸を、前記ハウジングに軸線方向に変位可能に組み付け
るように構成し、ハウジングに入力軸を軸線方向に変位
させて摩擦部材と出力部材の摩擦面との摩擦係合を解除
させる操作部材を設けたことにある。
軸を、前記ハウジングに軸線方向に変位可能に組み付け
るように構成し、ハウジングに入力軸を軸線方向に変位
させて摩擦部材と出力部材の摩擦面との摩擦係合を解除
させる操作部材を設けたことにある。
【0017】これによれば、操作部材を手動操作するこ
とにより、出力部材の摩擦面と摩擦部材の摩擦係合を解
除することができる。したがって、例えば、摩擦面と摩
擦部材とが固着して、入力軸の回転に応じて離間不能と
なった場合や、モータの断線、システムの異常時及びバ
ッテリー上がりなどのようにモータの回転による入力軸
の回転駆動が困難な場合であっても、手動操作により摩
擦部材と摩擦面との摩擦係合を解除することにより、入
力軸の回転トルクを出力部材に伝達することができると
ともに被駆動装置からの逆入力により出力部材を回転さ
せることもできる。
とにより、出力部材の摩擦面と摩擦部材の摩擦係合を解
除することができる。したがって、例えば、摩擦面と摩
擦部材とが固着して、入力軸の回転に応じて離間不能と
なった場合や、モータの断線、システムの異常時及びバ
ッテリー上がりなどのようにモータの回転による入力軸
の回転駆動が困難な場合であっても、手動操作により摩
擦部材と摩擦面との摩擦係合を解除することにより、入
力軸の回転トルクを出力部材に伝達することができると
ともに被駆動装置からの逆入力により出力部材を回転さ
せることもできる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の各実施形態を図
面に基づいて説明する。図1は、本発明の第1実施形態
である車両用駐車ブレーキ100の全体を概略的に示し
ている。
面に基づいて説明する。図1は、本発明の第1実施形態
である車両用駐車ブレーキ100の全体を概略的に示し
ている。
【0019】車両用駐車ブレーキ装置100は、左右後
輪RW1,RW2にそれぞれ組み付けられた駐車ブレー
キユニット11,12を備えている。この駐車ブレーキ
ユニット11,12は、ケーブル13の巻き上げによっ
て左右後輪RW1,RW2に制動力を付与し、同ケーブ
ル13の巻き戻しによって前記制動力を解除する。この
ケーブル13は、車体に組み付けられたケーブル巻き上
げ機構Aによって巻き上げられるとともに巻き戻される
ようになっている。このケーブル巻き上げ機構Aには、
コントローラCが接続されており、同コントローラCは
張力センサTによって検出されたケーブル13の張力に
応じて前記ケーブル巻き上げ機構Aによるケーブル13
の巻き上げ及び巻き戻しを制御する。
輪RW1,RW2にそれぞれ組み付けられた駐車ブレー
キユニット11,12を備えている。この駐車ブレーキ
ユニット11,12は、ケーブル13の巻き上げによっ
て左右後輪RW1,RW2に制動力を付与し、同ケーブ
ル13の巻き戻しによって前記制動力を解除する。この
ケーブル13は、車体に組み付けられたケーブル巻き上
げ機構Aによって巻き上げられるとともに巻き戻される
ようになっている。このケーブル巻き上げ機構Aには、
コントローラCが接続されており、同コントローラCは
張力センサTによって検出されたケーブル13の張力に
応じて前記ケーブル巻き上げ機構Aによるケーブル13
の巻き上げ及び巻き戻しを制御する。
【0020】ケーブル巻き上げ機構Aは、図2に示すよ
うに、ハウジング21に組み付けられてコントローラC
により電気的に制御される電動モータ22を備えてい
る。電動モータ22の回転軸22aの端部には外スプラ
イン22bが形成されており、同スプライン22bは、
回転軸23に設けた内スプラインに歯合している。回転
軸23の外周面上には駆動ギヤ23aが形成されてお
り、駆動ギヤ23aは、入力軸24の外周上に一体的に
回転するように組み付けた減速用の大ギヤ25と歯合し
ている。図2〜図4に示すように、入力軸24は、ハウ
ジング21内に回転可能かつ軸方向に変位不能に組みつ
けられており、先端部には、一体的に突起26が形成さ
れている。突起26は、軸線に対して径方向両側に張出
した形状とされており、突起26の下面は後述する当接
面31aと当接する当接面26aを構成している。ま
た、突起26には、軸線方向に凸部26bが設けられて
いる。
うに、ハウジング21に組み付けられてコントローラC
により電気的に制御される電動モータ22を備えてい
る。電動モータ22の回転軸22aの端部には外スプラ
イン22bが形成されており、同スプライン22bは、
回転軸23に設けた内スプラインに歯合している。回転
軸23の外周面上には駆動ギヤ23aが形成されてお
り、駆動ギヤ23aは、入力軸24の外周上に一体的に
回転するように組み付けた減速用の大ギヤ25と歯合し
ている。図2〜図4に示すように、入力軸24は、ハウ
ジング21内に回転可能かつ軸方向に変位不能に組みつ
けられており、先端部には、一体的に突起26が形成さ
れている。突起26は、軸線に対して径方向両側に張出
した形状とされており、突起26の下面は後述する当接
面31aと当接する当接面26aを構成している。ま
た、突起26には、軸線方向に凸部26bが設けられて
いる。
【0021】本実施形態においては、出力部材を中間部
材31と出力軸41で構成している。中間部材31は、
入力軸24の当接面26aと当接する小径の当接面31
a及び大径の摩擦面31dとを形成してなる二段の円盤
と、同摩擦面31dの中心で軸線方向に伸びる伝達軸3
1eとにより一体的に構成されている。当接面31a
は、同面内で円周方向に沿って、谷部と、同谷部の両側
にて対称に山部とが形成されたカム面とされている。当
接面31aの山部頂上であって径方向外端には、上方に
突出した係合部31bが設けられており、当接面31a
の中心には凸部26bを回転可能に保持する凹部31c
が設けられている。摩擦面31dはハウジング21の内
部に形成された摩擦部材(摩擦面)21aと摩擦係合す
るようになっている。伝達軸31eには、端部に外スプ
ライン31fが形成されている。また、付勢手段として
のスプリング32が、中間部材31と、出力軸41の一
端部に設けられた大径の平面部41aとの間に圧縮状態
で保持されており、摩擦面31dを摩擦部材21aと摩
擦係合させる。
材31と出力軸41で構成している。中間部材31は、
入力軸24の当接面26aと当接する小径の当接面31
a及び大径の摩擦面31dとを形成してなる二段の円盤
と、同摩擦面31dの中心で軸線方向に伸びる伝達軸3
1eとにより一体的に構成されている。当接面31a
は、同面内で円周方向に沿って、谷部と、同谷部の両側
にて対称に山部とが形成されたカム面とされている。当
接面31aの山部頂上であって径方向外端には、上方に
突出した係合部31bが設けられており、当接面31a
の中心には凸部26bを回転可能に保持する凹部31c
が設けられている。摩擦面31dはハウジング21の内
部に形成された摩擦部材(摩擦面)21aと摩擦係合す
るようになっている。伝達軸31eには、端部に外スプ
ライン31fが形成されている。また、付勢手段として
のスプリング32が、中間部材31と、出力軸41の一
端部に設けられた大径の平面部41aとの間に圧縮状態
で保持されており、摩擦面31dを摩擦部材21aと摩
擦係合させる。
【0022】出力軸41は、ハウジング21内に軸線回
りに回転可能かつ軸線方向に変位不能に組み付けられ、
内スプライン41bが外スプライン31fと歯合して、
中間部材31とともに一体回転可能とされている。出力
軸41の外表面にはウォームギヤ41cが形成されてお
り、ケーブル13を巻き上げ及び巻き戻す扇形の巻き上
げギヤ14と歯合している。
りに回転可能かつ軸線方向に変位不能に組み付けられ、
内スプライン41bが外スプライン31fと歯合して、
中間部材31とともに一体回転可能とされている。出力
軸41の外表面にはウォームギヤ41cが形成されてお
り、ケーブル13を巻き上げ及び巻き戻す扇形の巻き上
げギヤ14と歯合している。
【0023】このように構成した第1実施形態の作動を
説明すると、左右後輪RW1,RW2に制動力を付与す
る場合は、コントローラCが張力センサTの検出した張
力に基づいて電動モータ22を正転制御する。そして、
ブレーキユニット11,12が左右後輪RW1,RW2
に制動力を付与するのに必要な張力が得られるまで、ケ
ーブル巻き上げ機構Aを作動させる。このとき、電動モ
ータ22の回転は、駆動ギヤ23aに伝達され入力軸2
4が一体回転する。これにより、当接面26aが当接面
31aのカム面の谷部から山部に沿って回転し、図4の
2点鎖線で示すように、中間部材31はスプリング32
の付勢力に抗して軸線方向の下方に変位される。したが
って、摩擦面31dと摩擦部材21aが離間され摩擦係
合が解除される。
説明すると、左右後輪RW1,RW2に制動力を付与す
る場合は、コントローラCが張力センサTの検出した張
力に基づいて電動モータ22を正転制御する。そして、
ブレーキユニット11,12が左右後輪RW1,RW2
に制動力を付与するのに必要な張力が得られるまで、ケ
ーブル巻き上げ機構Aを作動させる。このとき、電動モ
ータ22の回転は、駆動ギヤ23aに伝達され入力軸2
4が一体回転する。これにより、当接面26aが当接面
31aのカム面の谷部から山部に沿って回転し、図4の
2点鎖線で示すように、中間部材31はスプリング32
の付勢力に抗して軸線方向の下方に変位される。したが
って、摩擦面31dと摩擦部材21aが離間され摩擦係
合が解除される。
【0024】そして、ひきつづき入力軸24が回転する
と突起26と係合部31bが係合し、入力軸24、中間
部材31及び出力軸41は一体的に回転される。これに
より、ウォームギヤ41cと歯合したケーブル巻き上げ
ギヤ14が回転され、ケーブル13を巻き上げて必要な
張力を付与する。所定の張力を張力センサTが検出した
とき電動モータ22の駆動が停止されケーブル13の巻
き上げ作動は停止される。
と突起26と係合部31bが係合し、入力軸24、中間
部材31及び出力軸41は一体的に回転される。これに
より、ウォームギヤ41cと歯合したケーブル巻き上げ
ギヤ14が回転され、ケーブル13を巻き上げて必要な
張力を付与する。所定の張力を張力センサTが検出した
とき電動モータ22の駆動が停止されケーブル13の巻
き上げ作動は停止される。
【0025】この状態では入力軸24には駆動力が伝達
されていないため、入力軸24は自由に回転可能であ
る。したがって、当接面26aは自由に当接面31aの
カム面の山部から谷部へ滑りながら変位することができ
るため、突起26は、図4に示すように、2点鎖線で示
す回転位置から実線で示す回転位置まで回転する。
されていないため、入力軸24は自由に回転可能であ
る。したがって、当接面26aは自由に当接面31aの
カム面の山部から谷部へ滑りながら変位することができ
るため、突起26は、図4に示すように、2点鎖線で示
す回転位置から実線で示す回転位置まで回転する。
【0026】当接面26aが当接面31aのカム面の谷
部で当接すると、スプリング32の付勢力によって、中
間部材31が、図4に示すように、2点鎖線で示す位置
から実線で示す位置へ軸線方向に変位するため、摩擦面
31dと摩擦部材21aが摩擦係合されて、出力軸41
の回転が規制される。
部で当接すると、スプリング32の付勢力によって、中
間部材31が、図4に示すように、2点鎖線で示す位置
から実線で示す位置へ軸線方向に変位するため、摩擦面
31dと摩擦部材21aが摩擦係合されて、出力軸41
の回転が規制される。
【0027】また、左右後輪RW1,RW2の制動力を
解除する場合は、コントローラCが電動モータ22を逆
転制御して、制動力が解除されるようにケーブル巻き上
げ機構Aを作動させる。
解除する場合は、コントローラCが電動モータ22を逆
転制御して、制動力が解除されるようにケーブル巻き上
げ機構Aを作動させる。
【0028】このとき、入力軸24の回転に伴い、当接
面26aは当接面31aのカム面上を正転駆動時とは逆
向きにカム面の谷部から山部に沿って回転する。このた
め、中間部材31は軸線下方に変位し、摩擦面31dと
摩擦部材21aが離間され摩擦係合が解除される。さら
に入力軸24が回転することにより、突起26と係合部
31bが係合する。ここで、当接面31aのカム面は左
右対称に設けられている。このため、入力軸24を正転
駆動時と同一回転量だけ回転させると、当接面26aは
当接面31aのカム面の山部で当接し摩擦面31dと摩
擦部材21aが離間するとともに、突起26と係合部3
1aが係合する。
面26aは当接面31aのカム面上を正転駆動時とは逆
向きにカム面の谷部から山部に沿って回転する。このた
め、中間部材31は軸線下方に変位し、摩擦面31dと
摩擦部材21aが離間され摩擦係合が解除される。さら
に入力軸24が回転することにより、突起26と係合部
31bが係合する。ここで、当接面31aのカム面は左
右対称に設けられている。このため、入力軸24を正転
駆動時と同一回転量だけ回転させると、当接面26aは
当接面31aのカム面の山部で当接し摩擦面31dと摩
擦部材21aが離間するとともに、突起26と係合部3
1aが係合する。
【0029】これにより、入力軸24、中間部材31及
び出力軸41は一体的に回転され、ケーブル巻き上げギ
ヤ14がケーブル13を巻き戻す方向に回転しブレーキ
ユニット11,12の作動を解除する。
び出力軸41は一体的に回転され、ケーブル巻き上げギ
ヤ14がケーブル13を巻き戻す方向に回転しブレーキ
ユニット11,12の作動を解除する。
【0030】このように、左右後輪RW1,RW2に制
動力を付与及び解除するためにケーブル巻き上げ機構A
を作動させると、摩擦面31dと摩擦部材21aが離間
し、出力軸41に効率よく回転トルクを伝達することが
できる。したがって、ケーブル13を巻き上げ及び巻き
戻しして、ブレーキユニット11,12を作動及び解除
させ、左右後輪RW1,RW2に制動力を付与及び解除
することができる。
動力を付与及び解除するためにケーブル巻き上げ機構A
を作動させると、摩擦面31dと摩擦部材21aが離間
し、出力軸41に効率よく回転トルクを伝達することが
できる。したがって、ケーブル13を巻き上げ及び巻き
戻しして、ブレーキユニット11,12を作動及び解除
させ、左右後輪RW1,RW2に制動力を付与及び解除
することができる。
【0031】また、左右後輪RW1,RW2に制動力を
付与した状態を保持するため、ケーブル巻き上げ機構A
を停止させると、当接面26aは当接面31aのカム面
の谷部で当接するようになり摩擦面31dと摩擦部材2
1aが摩擦係合し、ケーブル13に付与された張力によ
り出力軸41が回転することを規制して、左右後輪RW
1,RW2に制動力を付与した状態を保持することがで
きる。
付与した状態を保持するため、ケーブル巻き上げ機構A
を停止させると、当接面26aは当接面31aのカム面
の谷部で当接するようになり摩擦面31dと摩擦部材2
1aが摩擦係合し、ケーブル13に付与された張力によ
り出力軸41が回転することを規制して、左右後輪RW
1,RW2に制動力を付与した状態を保持することがで
きる。
【0032】次に、上記第1実施形態の入力軸24をハ
ウジング21に軸線方向に変位可能に組み付けるととも
に、同入力軸24をハウジング21に組み付けた操作部
材により軸線方向に変位させるように変形した第2実施
形態について説明する。なお、中間部材31、出力軸4
1などの他の部分に関しては、上記第1実施形態と同じ
構成とされている。
ウジング21に軸線方向に変位可能に組み付けるととも
に、同入力軸24をハウジング21に組み付けた操作部
材により軸線方向に変位させるように変形した第2実施
形態について説明する。なお、中間部材31、出力軸4
1などの他の部分に関しては、上記第1実施形態と同じ
構成とされている。
【0033】この第2実施形態においては、図5に示す
ように、入力軸24はハウジング21内に軸線回りに回
転可能かつ軸線方向に変位可能に組み付けられる。ま
た、操作部材としてのプッシュボタン51が、ハウジン
グ21の上面に固着したケース52内にスプリング53
とともに収容されて組み付けられている。
ように、入力軸24はハウジング21内に軸線回りに回
転可能かつ軸線方向に変位可能に組み付けられる。ま
た、操作部材としてのプッシュボタン51が、ハウジン
グ21の上面に固着したケース52内にスプリング53
とともに収容されて組み付けられている。
【0034】プッシュボタン51は、円柱状に形成され
た押し込み操作部51aと、同操作部51aよりも大径
の係止部51bと、軸線方向に沿って円柱状に形成され
た軸51cとからなる。軸51cは、先端部が円錐状に
形成され入力軸24の後端部と当接可能とされている。
ケース52には、一面部にプッシュボタンの押し込み操
作部51aより大径でかつ係止部51bより小径の孔5
2aが形成されており、同ケース52は、プッシュボタ
ン51を軸線方向に変位可能に収容している。スプリン
グ53は、係止部51bとハウジング21の外面の間に
圧縮状態で組みつけられ、プッシュボタン51をケース
52の内面に当接させる方向に付勢している。
た押し込み操作部51aと、同操作部51aよりも大径
の係止部51bと、軸線方向に沿って円柱状に形成され
た軸51cとからなる。軸51cは、先端部が円錐状に
形成され入力軸24の後端部と当接可能とされている。
ケース52には、一面部にプッシュボタンの押し込み操
作部51aより大径でかつ係止部51bより小径の孔5
2aが形成されており、同ケース52は、プッシュボタ
ン51を軸線方向に変位可能に収容している。スプリン
グ53は、係止部51bとハウジング21の外面の間に
圧縮状態で組みつけられ、プッシュボタン51をケース
52の内面に当接させる方向に付勢している。
【0035】このように構成した第2実施形態の作動を
説明すると、プッシュボタン51の非操作時には、スプ
リング53の付勢力によりプッシュボタン51は常に軸
線上方に付勢されており、入力軸24を軸線方向に変位
させない。したがって、プッシュボタン51の非操作時
には、上記した第1実施形態と同様に動作する。
説明すると、プッシュボタン51の非操作時には、スプ
リング53の付勢力によりプッシュボタン51は常に軸
線上方に付勢されており、入力軸24を軸線方向に変位
させない。したがって、プッシュボタン51の非操作時
には、上記した第1実施形態と同様に動作する。
【0036】また、プッシュボタン51を軸線方向に押
し込んだ場合には、軸51cが入力軸24の後端面に当
接して、入力軸24を軸線下方に変位させる。入力軸2
4が下方に変位することによって、当接している中間部
材31をスプリング32の付勢力に抗して軸線下方に変
位させる。そして、摩擦面31dと摩擦部材21aが離
間する。また、プッシュボタン51の押し込み操作を解
除したときは、スプリング53の付勢力によりプッシュ
ボタン51は軸線上方に変位される。また、入力軸24
は、スプリング32の付勢力により、中間部材31と当
接した状態で軸線上方に変位され、摩擦面31dと摩擦
部材21aが摩擦係合した状態とされる。
し込んだ場合には、軸51cが入力軸24の後端面に当
接して、入力軸24を軸線下方に変位させる。入力軸2
4が下方に変位することによって、当接している中間部
材31をスプリング32の付勢力に抗して軸線下方に変
位させる。そして、摩擦面31dと摩擦部材21aが離
間する。また、プッシュボタン51の押し込み操作を解
除したときは、スプリング53の付勢力によりプッシュ
ボタン51は軸線上方に変位される。また、入力軸24
は、スプリング32の付勢力により、中間部材31と当
接した状態で軸線上方に変位され、摩擦面31dと摩擦
部材21aが摩擦係合した状態とされる。
【0037】このため、本第2実施形態においては、手
動操作により摩擦面31dと摩擦部材21aを離間させ
かつ摩擦係合させることができる。したがって、摩擦面
31dと摩擦部材21aが固着して、入力軸24の回転
に応じて摩擦面31dと摩擦部材21aとを離間させる
ことができない場合や、電動モータ22の断線、コント
ローラCの異常時及びバッテリー上がりなどのように、
電動モータ22の回転による入力軸24の回転駆動が困
難な場合であっても、手動によりプッシュボタン51を
押し込み操作する。これにより、摩擦面31dと摩擦部
材21aとを離間させ、その後にプッシュボタン51の
押し込み操作を解除しても、回転トルクを入力軸24に
伝達して、ケーブル13の巻き上げ及び巻き戻しを行う
ことができる。また、プッシュボタン51の手動操作を
維持して、摩擦面31dと摩擦部材21aとを離間させ
た状態を保持することで、ブレーキユニット11,12
からの逆入力によりケーブル13の巻き戻しを行うこと
もできる。
動操作により摩擦面31dと摩擦部材21aを離間させ
かつ摩擦係合させることができる。したがって、摩擦面
31dと摩擦部材21aが固着して、入力軸24の回転
に応じて摩擦面31dと摩擦部材21aとを離間させる
ことができない場合や、電動モータ22の断線、コント
ローラCの異常時及びバッテリー上がりなどのように、
電動モータ22の回転による入力軸24の回転駆動が困
難な場合であっても、手動によりプッシュボタン51を
押し込み操作する。これにより、摩擦面31dと摩擦部
材21aとを離間させ、その後にプッシュボタン51の
押し込み操作を解除しても、回転トルクを入力軸24に
伝達して、ケーブル13の巻き上げ及び巻き戻しを行う
ことができる。また、プッシュボタン51の手動操作を
維持して、摩擦面31dと摩擦部材21aとを離間させ
た状態を保持することで、ブレーキユニット11,12
からの逆入力によりケーブル13の巻き戻しを行うこと
もできる。
【0038】また、上記第2実施形態においては、プッ
シュボタン51の押し込み操作により入力軸24を軸線
方向に変位させて実施したが、図6に示すように、ネジ
が形成されたキャップ61により、入力軸24を軸線方
向に変位させて実施してもよい。
シュボタン51の押し込み操作により入力軸24を軸線
方向に変位させて実施したが、図6に示すように、ネジ
が形成されたキャップ61により、入力軸24を軸線方
向に変位させて実施してもよい。
【0039】この場合においては、キャップ61には、
ハウジング21に形成された雌ネジに螺合する雄ネジ6
1aと、操作部61bとが形成されている。同キャップ
61の内面は、後端面を円錐状に形成した入力軸24に
当接している。操作部61bは、レンチ等で操作可能な
形状とされている。
ハウジング21に形成された雌ネジに螺合する雄ネジ6
1aと、操作部61bとが形成されている。同キャップ
61の内面は、後端面を円錐状に形成した入力軸24に
当接している。操作部61bは、レンチ等で操作可能な
形状とされている。
【0040】この場合、キャップ61が図示状態であれ
ば、入力軸24は下方に変位しないので、上記した第1
実施形態と同様に動作する。
ば、入力軸24は下方に変位しないので、上記した第1
実施形態と同様に動作する。
【0041】また、操作部61bを一方向に回転操作し
て、キャップ61を軸線下方に変位させると、入力軸2
4はキャップ61に押されて軸線下方に変位する。した
がって、中間部材31はスプリング32の付勢力に抗し
て軸線下方に押し下げられ、摩擦面31dと摩擦部材2
1aは離間する。
て、キャップ61を軸線下方に変位させると、入力軸2
4はキャップ61に押されて軸線下方に変位する。した
がって、中間部材31はスプリング32の付勢力に抗し
て軸線下方に押し下げられ、摩擦面31dと摩擦部材2
1aは離間する。
【0042】また、操作部61bを他方向に操作して、
キャップ61を軸線上方に変位させると、入力軸24は
スプリング32の付勢力により中間部材31とともに軸
線上方に変位する。したがって、摩擦面31dは摩擦部
材21aと摩擦係合する。
キャップ61を軸線上方に変位させると、入力軸24は
スプリング32の付勢力により中間部材31とともに軸
線上方に変位する。したがって、摩擦面31dは摩擦部
材21aと摩擦係合する。
【0043】したがって、この場合も、摩擦面31dと
摩擦部材21aが固着して、入力軸24の回転に応じて
摩擦面31dと摩擦部材21aとを離間させることがで
きない場合は、キャップ61を操作することにより摩擦
面31dと摩擦部材21aを離間することができて、電
動モータ22の回転を入力軸24に伝達して、ケーブル
13の巻き上げ及び巻き戻しを行うことができる。ま
た、キャップ61の上下位置に応じて、谷部にて中間部
材31の摩擦面31dと摩擦部材21aとを離間させな
いクリアランスに調整することができるとともに、摩擦
面31dと摩擦部材21aの摩擦係合力を調整すること
も可能となる。
摩擦部材21aが固着して、入力軸24の回転に応じて
摩擦面31dと摩擦部材21aとを離間させることがで
きない場合は、キャップ61を操作することにより摩擦
面31dと摩擦部材21aを離間することができて、電
動モータ22の回転を入力軸24に伝達して、ケーブル
13の巻き上げ及び巻き戻しを行うことができる。ま
た、キャップ61の上下位置に応じて、谷部にて中間部
材31の摩擦面31dと摩擦部材21aとを離間させな
いクリアランスに調整することができるとともに、摩擦
面31dと摩擦部材21aの摩擦係合力を調整すること
も可能となる。
【0044】次に、上記第1実施形態の突起26と中間
部材31を図7に示すように変形した第3実施形態に係
る車両用駐車ブレーキ装置について説明する。なお、入
力軸24の突起26、中間部材31以外の部分に関して
は、上記第1実施形態と同じ構成とされている。
部材31を図7に示すように変形した第3実施形態に係
る車両用駐車ブレーキ装置について説明する。なお、入
力軸24の突起26、中間部材31以外の部分に関して
は、上記第1実施形態と同じ構成とされている。
【0045】この第3実施形態においては、入力軸24
の先端部には、上記第1実施形態の突起26に代わる当
接部27が一体的に設けられている。当接部27は、径
方向に伸びるI字状のアーム27aと、同アーム27a
の各先端部から延出して径内方に突出し互いに対向する
一対の係合爪27b,27bとからなる。係合爪27
b,27bの各上面は、後述する中間部材33の当接面
33aに当接する当接面27c,27cを構成する。ま
た、係合爪27b,27bの回転方向端面は、後述する
中間部材33の係合部33bと係合する係合部27d,
27dを構成する。
の先端部には、上記第1実施形態の突起26に代わる当
接部27が一体的に設けられている。当接部27は、径
方向に伸びるI字状のアーム27aと、同アーム27a
の各先端部から延出して径内方に突出し互いに対向する
一対の係合爪27b,27bとからなる。係合爪27
b,27bの各上面は、後述する中間部材33の当接面
33aに当接する当接面27c,27cを構成する。ま
た、係合爪27b,27bの回転方向端面は、後述する
中間部材33の係合部33bと係合する係合部27d,
27dを構成する。
【0046】中間部材33は、下方に向けた当接面33
a及び小径で摩擦部材21aに摩擦係合する摩擦面33
cを形成してなる二段の円盤と、摩擦面33cの中心で
出力軸41にトルク伝達する伝達軸33dとにより一体
的に構成されている。当接面33aは、図8及び図9に
示すように、円周方向に沿って谷部と山部が交互に一対
ずつ形成されたカム面で形成されている。当接面33a
の山部であって、径方向外端には下方に突出した係合部
33bが設けられている。また、摩擦面33cを摩擦部
材21aと摩擦係合させる方向に付勢する付勢手段とし
てのスプリング34が当接部27内に収容されており、
当接部27の内面と中間部材33の間に圧縮状態で保持
されている。
a及び小径で摩擦部材21aに摩擦係合する摩擦面33
cを形成してなる二段の円盤と、摩擦面33cの中心で
出力軸41にトルク伝達する伝達軸33dとにより一体
的に構成されている。当接面33aは、図8及び図9に
示すように、円周方向に沿って谷部と山部が交互に一対
ずつ形成されたカム面で形成されている。当接面33a
の山部であって、径方向外端には下方に突出した係合部
33bが設けられている。また、摩擦面33cを摩擦部
材21aと摩擦係合させる方向に付勢する付勢手段とし
てのスプリング34が当接部27内に収容されており、
当接部27の内面と中間部材33の間に圧縮状態で保持
されている。
【0047】このように構成した第3実施形態の作動を
説明すると、入力軸24が回転されると、当接面27c
が当接面33aのカム面上を当接しながら回転する。当
接面27cが当接面33aのカム面の山部で当接する
と、中間部材33はスプリング34の付勢力に抗して軸
線上方に変位される。したがって、摩擦面33cと摩擦
部材21aが離間して摩擦係合が解除される。また、係
合部27dと係合部33bが係合することにより、入力
軸24と中間部材33と出力軸41が一体的に回転す
る。したがって、巻き上げギヤ14を回転させて、ケー
ブル13を巻き上げ及び巻き戻しする。
説明すると、入力軸24が回転されると、当接面27c
が当接面33aのカム面上を当接しながら回転する。当
接面27cが当接面33aのカム面の山部で当接する
と、中間部材33はスプリング34の付勢力に抗して軸
線上方に変位される。したがって、摩擦面33cと摩擦
部材21aが離間して摩擦係合が解除される。また、係
合部27dと係合部33bが係合することにより、入力
軸24と中間部材33と出力軸41が一体的に回転す
る。したがって、巻き上げギヤ14を回転させて、ケー
ブル13を巻き上げ及び巻き戻しする。
【0048】また、ケーブル13の張力が所定の張力に
なると、電動モータ22の駆動が停止される。この状態
では、入力軸24は自由に当接面33aのカム面の山部
から谷部に滑りながら回転可能である。これにより、当
接面27cは当接面33aのカム面の谷部で当接するた
め、スプリング34の付勢力により、摩擦面33cと摩
擦部材21aが摩擦係合する。
なると、電動モータ22の駆動が停止される。この状態
では、入力軸24は自由に当接面33aのカム面の山部
から谷部に滑りながら回転可能である。これにより、当
接面27cは当接面33aのカム面の谷部で当接するた
め、スプリング34の付勢力により、摩擦面33cと摩
擦部材21aが摩擦係合する。
【0049】このため、左右後輪RW1,RW2に制動
力を付与及び解除するためケーブル巻き上げ機構Aを作
動させると、摩擦面33cと摩擦部材21aが離間し、
出力軸41に効率よく回転トルクを伝達することができ
る。このため、ブレーキユニット11,12を作動及び
解除させることができ、左右後輪RW1,RW2の制動
力を付与及び解除することができる。
力を付与及び解除するためケーブル巻き上げ機構Aを作
動させると、摩擦面33cと摩擦部材21aが離間し、
出力軸41に効率よく回転トルクを伝達することができ
る。このため、ブレーキユニット11,12を作動及び
解除させることができ、左右後輪RW1,RW2の制動
力を付与及び解除することができる。
【0050】また、左右後輪RW1,RW2に制動力を
付与した状態を保持するため、ケーブル巻き上げ機構A
を停止させると、当接面27cは当接面33aのカム面
の谷部で当接することにより摩擦面31cと摩擦部材2
1aが摩擦係合し、ケーブル13に付与された張力によ
り出力軸41が回転することを規制して、左右後輪RW
1,RW2に制動力を付与した状態を保持することがで
きる。
付与した状態を保持するため、ケーブル巻き上げ機構A
を停止させると、当接面27cは当接面33aのカム面
の谷部で当接することにより摩擦面31cと摩擦部材2
1aが摩擦係合し、ケーブル13に付与された張力によ
り出力軸41が回転することを規制して、左右後輪RW
1,RW2に制動力を付与した状態を保持することがで
きる。
【0051】また、上記第3実施形態においては、図1
0に示すように、スプリング34を、中間部材33と出
力軸41の平面部41aの間に引張状態で設けて、摩擦
面33cと摩擦部材21aが摩擦係合するように付勢し
て実施してもよい。この場合においても、当接面27c
は当接面33aのカム面の谷部で当接することにより摩
擦面31cと摩擦部材21aが摩擦係合し、ケーブル1
3に付与された張力により出力軸41が回転することを
規制して、左右後輪RW1,RW2に制動力を付与した
状態を保持することができる。
0に示すように、スプリング34を、中間部材33と出
力軸41の平面部41aの間に引張状態で設けて、摩擦
面33cと摩擦部材21aが摩擦係合するように付勢し
て実施してもよい。この場合においても、当接面27c
は当接面33aのカム面の谷部で当接することにより摩
擦面31cと摩擦部材21aが摩擦係合し、ケーブル1
3に付与された張力により出力軸41が回転することを
規制して、左右後輪RW1,RW2に制動力を付与した
状態を保持することができる。
【0052】次に、上記第1実施形態の中間部材31及
び出力軸41を、図11に示すように、一体形成して出
力部材とした第4実施形態に係る車両用駐車ブレーキ装
置について説明する。なお、中間部材31、出力軸41
以外の部分に関しては、上記第1実施形態と同じ構成と
されている。
び出力軸41を、図11に示すように、一体形成して出
力部材とした第4実施形態に係る車両用駐車ブレーキ装
置について説明する。なお、中間部材31、出力軸41
以外の部分に関しては、上記第1実施形態と同じ構成と
されている。
【0053】この第4実施形態においては、図11に示
すように、出力部材は中間部材31と出力軸41が一体
として形成された出力ロッド71とされている。出力ロ
ッド71は、ハウジング21内に軸線回りに回転可能か
つ軸線方向に変位可能に組みつけられている。また、出
力ロッド71は、入力軸24の突起26に当接する当接
面71aと、摩擦部材21aに摩擦係合する摩擦面71
cと、巻き上げギヤ14に歯合するウォームギヤ71d
とを一体形成している。また、出力ロッド71は、付勢
手段としてのスプリング72により摩擦面71cと摩擦
部材21aが摩擦係合する方向に付勢されている。な
お、当接面71a、摩擦面71c及びウォームギヤ71
dは、上記第1実施形態の当接面31a、摩擦面31d
及びウォームギヤ41cと同様に構成されている。
すように、出力部材は中間部材31と出力軸41が一体
として形成された出力ロッド71とされている。出力ロ
ッド71は、ハウジング21内に軸線回りに回転可能か
つ軸線方向に変位可能に組みつけられている。また、出
力ロッド71は、入力軸24の突起26に当接する当接
面71aと、摩擦部材21aに摩擦係合する摩擦面71
cと、巻き上げギヤ14に歯合するウォームギヤ71d
とを一体形成している。また、出力ロッド71は、付勢
手段としてのスプリング72により摩擦面71cと摩擦
部材21aが摩擦係合する方向に付勢されている。な
お、当接面71a、摩擦面71c及びウォームギヤ71
dは、上記第1実施形態の当接面31a、摩擦面31d
及びウォームギヤ41cと同様に構成されている。
【0054】このように構成した第4実施形態の作動を
説明すると、入力軸24が回転されて突起26が当接面
71aのカム面の谷部から山部に回転し、出力ロッド7
1は軸線下方に変位する。このとき、巻き上げギヤ14
とウォームギヤ71dが歯合しており、出力ロッド71
が軸線下方に変位することに応じて、巻き上げギヤ14
が図11中の矢印と逆方向に回転する。これにより、出
力ロッド71は軸線下方に変位し、摩擦面71cと摩擦
部材21aが離間して摩擦係合が解除される。また、突
起26と係合部71bが係合して入力軸24と出力ロッ
ド71が一体的に回転する。これにより、ウォームギヤ
71dと歯合した巻き上げギヤ14を回転させて、ケー
ブル13を巻き上げ及び巻き戻ししてブレーキユニット
11,12を作動させる。
説明すると、入力軸24が回転されて突起26が当接面
71aのカム面の谷部から山部に回転し、出力ロッド7
1は軸線下方に変位する。このとき、巻き上げギヤ14
とウォームギヤ71dが歯合しており、出力ロッド71
が軸線下方に変位することに応じて、巻き上げギヤ14
が図11中の矢印と逆方向に回転する。これにより、出
力ロッド71は軸線下方に変位し、摩擦面71cと摩擦
部材21aが離間して摩擦係合が解除される。また、突
起26と係合部71bが係合して入力軸24と出力ロッ
ド71が一体的に回転する。これにより、ウォームギヤ
71dと歯合した巻き上げギヤ14を回転させて、ケー
ブル13を巻き上げ及び巻き戻ししてブレーキユニット
11,12を作動させる。
【0055】また、ケーブル13の張力が所定の張力と
なると、電動モータ22の駆動が停止される。この状態
では、入力軸24は自由に当接面71aのカム面の山部
から谷部に滑りながら回転可能である。これにより、当
接面26aは当接面71aのカム面の谷部で当接するた
め、スプリング72の付勢力により、摩擦面71cと摩
擦部材21aが摩擦係合する。
なると、電動モータ22の駆動が停止される。この状態
では、入力軸24は自由に当接面71aのカム面の山部
から谷部に滑りながら回転可能である。これにより、当
接面26aは当接面71aのカム面の谷部で当接するた
め、スプリング72の付勢力により、摩擦面71cと摩
擦部材21aが摩擦係合する。
【0056】また、この状態でケーブル13に付与した
張力により巻き上げギヤ14が図11中に示す矢印方向
に回転する場合は、出力ロッド71を軸線回りに回転さ
せるとともに、出力ロッド71を軸線上方に変位させる
力も伝達される。
張力により巻き上げギヤ14が図11中に示す矢印方向
に回転する場合は、出力ロッド71を軸線回りに回転さ
せるとともに、出力ロッド71を軸線上方に変位させる
力も伝達される。
【0057】このため、左右後輪RW1,RW2に制動
力を付与及び解除するためにケーブル巻き上げ機構Aを
作動させると、摩擦面71cと摩擦部材21aが離間
し、出力ロッド71に効率よく回転トルクを伝達するこ
とができる。したがって、ブレーキユニット11,12
を作動及び解除させることができ、左右後輪RW1,R
W2に制動力を付与及び解除することができる。
力を付与及び解除するためにケーブル巻き上げ機構Aを
作動させると、摩擦面71cと摩擦部材21aが離間
し、出力ロッド71に効率よく回転トルクを伝達するこ
とができる。したがって、ブレーキユニット11,12
を作動及び解除させることができ、左右後輪RW1,R
W2に制動力を付与及び解除することができる。
【0058】また、左右後輪RW1,RW2に制動力を
付与した状態を保持するため、ケーブル巻き上げ機構A
を停止させると、当接面26aは当接面71aのカム面
の谷部で当接するようになり摩擦面71cと摩擦部材2
1aが摩擦係合しさらに出力ロッド71の軸線上方の変
位により同摩擦係合力が大きくなり、ケーブル13に付
与された張力により出力ロッド71が回転することを規
制して、左右後輪RW1,RW2に制動力を付与した状
態を保持することができる。また、中間部材31と出力
軸41を一体として形成されるので、構成部品を少なく
して軽量化を図ることが可能である。
付与した状態を保持するため、ケーブル巻き上げ機構A
を停止させると、当接面26aは当接面71aのカム面
の谷部で当接するようになり摩擦面71cと摩擦部材2
1aが摩擦係合しさらに出力ロッド71の軸線上方の変
位により同摩擦係合力が大きくなり、ケーブル13に付
与された張力により出力ロッド71が回転することを規
制して、左右後輪RW1,RW2に制動力を付与した状
態を保持することができる。また、中間部材31と出力
軸41を一体として形成されるので、構成部品を少なく
して軽量化を図ることが可能である。
【0059】また、この第4実施形態においても、第2
実施形態で説明した操作部の操作により入力軸24を軸
線方向に変位させる技術を適用できる。この場合も、上
記第2実施形態のようにプッシュボタン51又はキャッ
プ61をハウジング21に組み付け、出力ロッド71に
当接する入力軸24をプッシュボタン51の押し込み操
作又はキャップ61の回転操作により、入力軸24を介
して出力ロッド71を下方に変位させ、摩擦面71cと
摩擦部材21aとの摩擦係合を解除するようにしてもよ
い。
実施形態で説明した操作部の操作により入力軸24を軸
線方向に変位させる技術を適用できる。この場合も、上
記第2実施形態のようにプッシュボタン51又はキャッ
プ61をハウジング21に組み付け、出力ロッド71に
当接する入力軸24をプッシュボタン51の押し込み操
作又はキャップ61の回転操作により、入力軸24を介
して出力ロッド71を下方に変位させ、摩擦面71cと
摩擦部材21aとの摩擦係合を解除するようにしてもよ
い。
【0060】また、上記第1実施形態から第4実施形態
においては、摩擦面31d,33c,71cと、同摩擦
面31d,33c,71cと摩擦係合する摩擦部材21
aの表面を互いに摩擦係数の高い材料で平面状に形成し
た。しかし、これに限らず、摩擦面31d,33c,7
1cと摩擦部材21aは、密着状態にて、摩擦力により
入力軸24と、中間部材31,33又は出力ロッド71
との相対回転を規制し、離間状態にて、入力軸24と、
中間部材31,33又は出力ロッド71との軸線回りの
自由回転を許容するものであるので、この機能を実現さ
せる限り、摩擦面31d,33c,71cと、同摩擦面
31d,33c,71cと摩擦係合する摩擦部材21a
の面を平面的でなく構成するなど種々の変形も可能であ
る。
においては、摩擦面31d,33c,71cと、同摩擦
面31d,33c,71cと摩擦係合する摩擦部材21
aの表面を互いに摩擦係数の高い材料で平面状に形成し
た。しかし、これに限らず、摩擦面31d,33c,7
1cと摩擦部材21aは、密着状態にて、摩擦力により
入力軸24と、中間部材31,33又は出力ロッド71
との相対回転を規制し、離間状態にて、入力軸24と、
中間部材31,33又は出力ロッド71との軸線回りの
自由回転を許容するものであるので、この機能を実現さ
せる限り、摩擦面31d,33c,71cと、同摩擦面
31d,33c,71cと摩擦係合する摩擦部材21a
の面を平面的でなく構成するなど種々の変形も可能であ
る。
【0061】例えば、図12の(A)に示すように、摩
擦面31d,33c,71cと、摩擦部材21aとが互
いにかみ合う断面2等辺三角形状の複数の歯をそれぞれ
周方向に形成してもよい。また、(B)に示すように、
摩擦面31d,33c,71cと、摩擦部材21aとが
互いにかみ合う断面直角三角形状の複数の歯をそれぞれ
周方向に形成してもよい。
擦面31d,33c,71cと、摩擦部材21aとが互
いにかみ合う断面2等辺三角形状の複数の歯をそれぞれ
周方向に形成してもよい。また、(B)に示すように、
摩擦面31d,33c,71cと、摩擦部材21aとが
互いにかみ合う断面直角三角形状の複数の歯をそれぞれ
周方向に形成してもよい。
【0062】これらによれば、摩擦面31d,33c,
71cと、摩擦部材21aとの間の摩擦力を種々に変更
することができる。特に(B)の場合には、逆入力によ
る中間部材31,33又は出力ロッド71の回転方向に
応じて、摩擦力を変更することができる。
71cと、摩擦部材21aとの間の摩擦力を種々に変更
することができる。特に(B)の場合には、逆入力によ
る中間部材31,33又は出力ロッド71の回転方向に
応じて、摩擦力を変更することができる。
【0063】また、上記第1,2,4実施形態において
は、入力軸24に突起26を形成し、中間部材31及び
出力ロッド71に当接面31a及び71aを形成して実
施した。また、第3実施形態においては、入力軸24に
当接部27を形成し、中間部材33に当接面33aを形
成して実施した。しかし、突起26又は当接部27と当
接面31a,71a又は当接面33aとは相対的なもの
であるので、第1,2,4実施形態では、入力軸24に
当接面31a,71aを形成し、中間部材31及び出力
ロッド71に突起26を形成して実施してもよい。ま
た、第3実施形態では、入力軸24に当接面33aを形
成し、中間部材33に当接部27を形成して実施しても
よい。
は、入力軸24に突起26を形成し、中間部材31及び
出力ロッド71に当接面31a及び71aを形成して実
施した。また、第3実施形態においては、入力軸24に
当接部27を形成し、中間部材33に当接面33aを形
成して実施した。しかし、突起26又は当接部27と当
接面31a,71a又は当接面33aとは相対的なもの
であるので、第1,2,4実施形態では、入力軸24に
当接面31a,71aを形成し、中間部材31及び出力
ロッド71に突起26を形成して実施してもよい。ま
た、第3実施形態では、入力軸24に当接面33aを形
成し、中間部材33に当接部27を形成して実施しても
よい。
【0064】この場合、第1,2,4実施形態において
は、入力軸24の回転に応じて、当接面31a,71a
が回転し突起26との相対回転位置が変わることによ
り、中間部材31及び出力ロッド71がスプリング3
2,72に抗して軸線下方に変位し、摩擦面31d,7
1cと摩擦部材21aの摩擦係合が解除される。また、
係合部31b,71bと突起26が係合して入力軸24
と一体的に回転する。
は、入力軸24の回転に応じて、当接面31a,71a
が回転し突起26との相対回転位置が変わることによ
り、中間部材31及び出力ロッド71がスプリング3
2,72に抗して軸線下方に変位し、摩擦面31d,7
1cと摩擦部材21aの摩擦係合が解除される。また、
係合部31b,71bと突起26が係合して入力軸24
と一体的に回転する。
【0065】また、第3実施形態においては、入力軸2
4の回転に応じて、当接面33aが回転し当接面27と
の相対回転位置が変わることにより、中間部材33がス
プリング34に抗して軸線上方に変位し、摩擦面33c
と摩擦部材21aの摩擦係合が解除される。また、係合
部33bと当接部27が係合して入力軸24と一体的に
回転する。
4の回転に応じて、当接面33aが回転し当接面27と
の相対回転位置が変わることにより、中間部材33がス
プリング34に抗して軸線上方に変位し、摩擦面33c
と摩擦部材21aの摩擦係合が解除される。また、係合
部33bと当接部27が係合して入力軸24と一体的に
回転する。
【0066】このため、上記の変形例においても左右後
輪RW1,RW2に制動力を付与及び解除するためケー
ブル巻き上げ機構Aを作動させると、効率よく回転トル
クを伝達することができる。このため、ブレーキユニッ
ト11,12を作動及び解除させることができ、左右後
輪RW1,RW2の制動力を付与及び解除することがで
きる。また、左右後輪RW1,RW2に制動力を付与し
た状態を保持するため、ケーブル巻き上げ機構Aを停止
させると、出力軸41及び出力ロッド71が回転するこ
とを規制して制動力を付与した状態を保持することがで
きる。
輪RW1,RW2に制動力を付与及び解除するためケー
ブル巻き上げ機構Aを作動させると、効率よく回転トル
クを伝達することができる。このため、ブレーキユニッ
ト11,12を作動及び解除させることができ、左右後
輪RW1,RW2の制動力を付与及び解除することがで
きる。また、左右後輪RW1,RW2に制動力を付与し
た状態を保持するため、ケーブル巻き上げ機構Aを停止
させると、出力軸41及び出力ロッド71が回転するこ
とを規制して制動力を付与した状態を保持することがで
きる。
【0067】さらに、上記第1実施形態から第4実施形
態で説明するとともに本発明に係るアクチュエータのト
ルク伝達機構は、車両用駐車ブレーキ装置に限定される
ことなく、電気的に回転制御される電動モータを備えた
装置であれば他の装置にも広く適用できるものである。
態で説明するとともに本発明に係るアクチュエータのト
ルク伝達機構は、車両用駐車ブレーキ装置に限定される
ことなく、電気的に回転制御される電動モータを備えた
装置であれば他の装置にも広く適用できるものである。
【図1】 本発明の各実施形態にかかる車両用駐車ブレ
ーキ装置を示す概略図である。
ーキ装置を示す概略図である。
【図2】 本発明の第1実施形態に係るケーブル巻き上
げ機構の詳細を示す縦断面図である。
げ機構の詳細を示す縦断面図である。
【図3】 図2の状態から90°回転させた入力軸の突
起を示す。
起を示す。
【図4】 図2の入力軸、中間部材及び出力軸等を拡大
して示す。
して示す。
【図5】 本発明の第2実施形態に係るプッシュボタン
の組み付け状態を示す縦断面図である。
の組み付け状態を示す縦断面図である。
【図6】 本発明の第2実施形態の変形例に係るキャッ
プの組み付け状態を示す縦断面図である。
プの組み付け状態を示す縦断面図である。
【図7】 本発明の第3実施形態に係る中間部材の縦断
面図である。
面図である。
【図8】 図7の中間部材の斜視図である。
【図9】 図7の3−3線に沿った中間部材の断面図で
ある。
ある。
【図10】 本発明の第3実施形態に係る変形例を示す
縦断面図である。
縦断面図である。
【図11】 本発明の第4実施形態に係る出力部材の縦
断面図である。
断面図である。
【図12】 (A),(B)は本発明に係る摩擦面と摩
擦部材の変形例を示す縦断面図である。
擦部材の変形例を示す縦断面図である。
11,12…駐車ブレーキユニット、13…ケーブル、
14…巻き上げギヤ、21a…摩擦部材、22…電動モ
ータ、24…入力軸、26、…突起、28…当接部、3
1,33…中間部材、31a,33a,71a…当接
面、31b、33b,71b…係合部、31d,33
c,71c…摩擦面、31e,33d…伝達軸、32,
34…スプリング、41…出力軸、51…プッシュボタ
ン、61…キャップ、71…出力ロッド、A…ケーブル
巻き上げ機構。
14…巻き上げギヤ、21a…摩擦部材、22…電動モ
ータ、24…入力軸、26、…突起、28…当接部、3
1,33…中間部材、31a,33a,71a…当接
面、31b、33b,71b…係合部、31d,33
c,71c…摩擦面、31e,33d…伝達軸、32,
34…スプリング、41…出力軸、51…プッシュボタ
ン、61…キャップ、71…出力ロッド、A…ケーブル
巻き上げ機構。
Claims (9)
- 【請求項1】ハウジングに組み付けられ電気的に制御さ
れて回転軸を正転及び逆転させる電気アクチュエータか
ら被駆動装置に回転トルクを伝達するトルク伝達機構に
おいて、 前記電気アクチュエータの回転軸にトルク伝達可能に連
結されて同回転軸と一体的に軸線回りに回転する入力軸
と、 前記ハウジングに組み付けられ前記入力軸により軸線回
りに回転駆動されて回転トルクを前記被駆動装置に伝達
する出力部材と、 前記ハウジングに固定されて前記出力部材に形成した摩
擦面と摩擦係合して前記出力部材の軸線回りの回転を規
制する摩擦部材と、 前記摩擦面が前記摩擦部材に摩擦係合する方向に前記出
力部材を付勢する付勢手段とを備え、 前記入力軸及び前記出力部材に互いに当接する当接面を
それぞれ形成し前記出力部材に対する前記入力軸の軸線
回りの相対回転位置に応じて前記出力部材を前記付勢手
段に抗して変位させ前記摩擦面と前記摩擦部材とを離間
させ、 かつ前記入力軸及び前記出力部材の各周方向の一部に係
合部をそれぞれ形成し、前記入力軸及び前記出力部材が
前記摩擦面と前記摩擦部材とを離間させる軸線回りの相
対回転位置にあるとき、前記各係合部が互いに係合して
前記入力軸と前記出力部材とを一体回転させるようにし
たことを特徴とするアクチュエータのトルク伝達機構。 - 【請求項2】前記請求項1に記載したアクチュエータの
トルク伝達機構において、 前記出力部材を、 前記ハウジングに軸線回りに回転可能かつ軸線方向に変
位不能に組み付けられ前記被駆動装置に回転トルクを伝
達する出力軸と、 前記出力軸に軸線方向に変位可能かつ軸線回りに一体回
転するように組み付けられた中間部材とで構成し、 前記中間部材に前記入力軸の当接面に当接する当接面を
形成するとともに前記入力軸の係合部に係合する係合部
を形成し、 前記付勢手段は前記中間部材に形成された摩擦面が前記
摩擦部材に摩擦係合する方向に前記中間部材を弾性的に
付勢するようにしたことを特徴とするアクチュエータの
トルク伝達機構。 - 【請求項3】前記請求項2に記載したアクチュエータの
トルク伝達機構において、 前記付勢手段は前記中間部材を前記出力軸の軸線方向で
あって前記入力軸側に付勢して前記摩擦面と前記摩擦部
材とを摩擦係合させるものであり、 前記入力軸は、その当接面にて、前記中間部材との相対
回転位置に応じて前記中間部材の当接面を前記出力軸側
に押圧して前記摩擦面と前記摩擦部材とを離間させるこ
とを特徴とするアクチュエータのトルク伝達機構。 - 【請求項4】前記請求項2に記載したアクチュエータの
トルク伝達機構において、 前記付勢手段は前記中間部材を前記入力軸の軸線方向で
あって前記出力軸側に付勢して前記摩擦面と前記摩擦部
材とを摩擦係合させるものであり、 前記入力軸は、その当接面にて、前記中間部材との相対
回転位置に応じて前記中間部材の当接面を前記入力軸側
に押圧して前記摩擦面と前記摩擦部材とを離間させるこ
とを特徴とするアクチュエータのトルク伝達機構。 - 【請求項5】前記請求項1に記載したアクチュエータの
トルク伝達機構において、 前記出力部材を、 前記ハウジングに軸線方向に変位可能な出力ロッドで一
体的に構成したことを特徴とするアクチュエータのトル
ク伝達機構。 - 【請求項6】前記請求項1乃至請求項5に記載したいず
れか一つのアクチュエータのトルク伝達機構において、 前記入力軸及び出力部材のいずれか一方の当接面を周方
向に沿って谷部と山部とを有するカム面で構成し、 前記入力軸及び出力部材の他方に径方向に突出した突起
を形成して、前記入力軸及び前記出力部材の他方の当接
面を前記突起に形成したことを特徴とするアクチュエー
タのトルク伝達機構。 - 【請求項7】前記請求項6に記載したアクチュエータの
トルク伝達機構において、 前記突起の当接面が当接する前記カム面を、谷部の両側
にて対称の山部を形成したことを特徴とするアクチュエ
ータのトルク伝達機構。 - 【請求項8】前記請求項6に記載したアクチュエータの
トルク伝達機構において、 前記入力軸及び出力部材の一方に形成したカム面の山部
に前記入力軸及び出力部材の一方に形成した係合部が設
けられ、 前記入力軸及び出力部材の他方に形成した突起の一部を
前記入力軸及び出力部材の他方に形成した係合部とした
ことを特徴とするアクチュエータのトルク伝達機構。 - 【請求項9】前記請求項1乃至請求項3、及び請求項5
に記載したいずれか一つのアクチュエータのトルク伝達
機構において、 前記入力軸を、 前記ハウジングに軸線方向に変位可能に組み付けるよう
に構成し、 前記ハウジングに前記入力軸を軸線方向に変位させて前
記摩擦部材と前記出力部材の摩擦面との摩擦係合を解除
させる操作部材を設けたことを特徴とするアクチュエー
タのトルク伝達機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000334724A JP2002139070A (ja) | 2000-11-01 | 2000-11-01 | アクチュエータのトルク伝達機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000334724A JP2002139070A (ja) | 2000-11-01 | 2000-11-01 | アクチュエータのトルク伝達機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002139070A true JP2002139070A (ja) | 2002-05-17 |
Family
ID=18810583
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000334724A Pending JP2002139070A (ja) | 2000-11-01 | 2000-11-01 | アクチュエータのトルク伝達機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002139070A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007506913A (ja) * | 2003-06-30 | 2007-03-22 | プラネットエナジー リミテッド | 機械式または磁気式動力伝達方法および装置 |
-
2000
- 2000-11-01 JP JP2000334724A patent/JP2002139070A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007506913A (ja) * | 2003-06-30 | 2007-03-22 | プラネットエナジー リミテッド | 機械式または磁気式動力伝達方法および装置 |
JP4795946B2 (ja) * | 2003-06-30 | 2011-10-19 | プラネットエナジー リミテッド | 機械式または磁気式動力伝達方法および装置 |
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