JP2002138778A - 外部日除け装置 - Google Patents

外部日除け装置

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JP2002138778A
JP2002138778A JP2000331430A JP2000331430A JP2002138778A JP 2002138778 A JP2002138778 A JP 2002138778A JP 2000331430 A JP2000331430 A JP 2000331430A JP 2000331430 A JP2000331430 A JP 2000331430A JP 2002138778 A JP2002138778 A JP 2002138778A
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直樹 竹林
Sumitaka Sasaki
純孝 佐々木
Kenichiro Egami
賢一郎 江上
Masayuki Akimoto
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価でかつ巻出し位置を自由に選択できるバ
ネ巻取り式の外部日除け装置を提供する。 【解決手段】 窓への日差しを遮るスクリーン1と、建
物の外壁に取付けられたスクリーン巻取軸301と、ス
クリーンを巻出した状態で支持する支持手段と、スクリ
ーンに巻上げ方向の回転力を付勢するバネと、バネに抗
して巻取軸にスクリーン巻出し方向の回転を与えるスク
リーン巻出し操作手段4と、巻取軸の回転を制御する第
1及び第2のクラッチ手段5からなる巻取軸回転制御手
段とを備えた外部日除け装置であり、第1のクラッチ手
段51は、スクリーン巻出し操作手段によりバネによる
巻取軸の強制巻上げを自由に許す状態と、同強制巻上げ
を拘束する状態とを切替え可能とされ、第2のクラッチ
手段52は、スクリーンに強風が所定値以上の力で作用
したときに第1のクラッチ手段による強制巻上げの回転
拘束を解除する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ベランダやテラ
ス、店舗の出入り口等に設置する外部日除け装置(オー
ニング)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、例えば店舗の出入り口に比較
的大きな日除けスクリーン(テントシート)等を設置す
る外部日除け装置が多く採用されており、また、カーテ
ン等に比べて外部日除け装置を設置した場合の室内の冷
房エネルギーが飛躍的に減少することなどから、個人の
家屋でも日除け装置を設置するケースが増している。そ
して、このスクリーンは通常は建物から道路側等に張り
出して固定設置されるものが多いが、スクリーンを電動
あるいは手動で軸に巻き取って収納することが出来るよ
うにした構造のものも知られている。
【0003】上記のような日除け装置の従来装置につい
ては、前者の固定設置のタイプのものは、建物の外部に
設置され風等の影響で壊されないようにある程度の強度
をもつように作られるが、台風などの強風に耐えられる
ようにするにはコストが嵩むため、それほど強靭な構造
には設けられておらず、強風にあおられて壊れるという
問題があった。
【0004】一方、このようなスクリーンの巻出し,巻
上げ操作を行うようにした装置としては、例えば、巻取
軸の端部に操作用のチェーンを設けて、チェーンの連続
引き操作により、巻取軸にスクリーンを巻取ったり巻解
いたりするチェーン操作式のものがある。しかしこの方
式の装置は、スクリーンを巻取るためにはチェーンを引
き操作するしかないため、スクリーンが風に煽られても
スクリーンを自動的に巻取ることができず、強風に煽ら
れた場合には装置が破損する虞れがあるという問題があ
る。またスクリーン収納タイプのもののうちで、例え
ば、スクリーンの軸側の一端を巻取軸に固定し、巻取軸
の両端から折り畳みあるいは伸縮などの手段によって電
動又は手動で開閉可能に設けられたアームにスクリーン
の展開側の先端を固定し、アームの開閉によってスクリ
ーンを巻出し(展開し)あるいは巻上げ(収容)するよ
うにしたものがあり、この装置においても、強風時にス
クリーンを軸巻き取って収容しておけば上記の破壊の問
題は生じないという利点がある。
【0005】しかし、スクリーンの巻上げを電動,手動
のいずれによって行う場合にも、人為的な収納操作をし
なくてはならないものが殆どで、事前に予測できない突
風のような風による場合には対処できず、また留守をし
ている場合には対処できないという問題があって、強風
作用時に装置が壊れる危険性も残る。
【0006】以上のような強風作用時に装置が壊れると
いう問題を解消するためのオーニングの風対策として
は、一つには装置に十分な強度を与えるという方向があ
り、例えば、巻取軸内に設けたコイルバネにより常時ス
クリーン巻上げ方向の回転を付勢しつつ、アームの開閉
によってスクリーンの所定の位置で展開(巻出し)状態
を維持するようにしたものにおいて、バネ力に抗してア
ームに常にスクリーン巻出し方向のテンションを加え、
かつアームの強度を強化することによって強風に耐えう
るようにしたものが知られている。しかしこの方式のも
のは、構造強化のために費用が嵩むという問題がある
他、スクリーンを巻上げるように設けられている巻取軸
に内蔵のコイルバネのトルクよりも大きなトルクでアー
ムによるテンションをかける必要があるため、通常のス
クリーン巻上げ(収容)操作の際のアーム折り畳む際み
操作荷重が非常に重くなるという問題がある。
【0007】上記のような強度補強ではなく、強風作用
時には自動的にスクリーンを巻上げさせてしまうという
対策もあり、例えば、装置に隣接して風力センサーを取
付け、所定量以上の風を風力センサーが検知した場合に
は、風力センサーが巻取軸を回転させるモータ等にスク
リーン巻上げの信号を送り、モータの稼働で巻取軸がス
クリーンを巻上げるようにしたいわゆる電動タイプのも
のも提案されている。しかし、このように構成した装置
は高価になることが避けられないという問題がある。
【0008】また、巻出した(展開した)状態のスクリ
ーンに強風が作用したときには、このスクリーンに生ず
る強い張力により巻取軸から巻出されているスクリーン
の両側を支えている支持アームを旋回させて、巻取軸に
内挿している巻取りコイルバネでスクリーンを自動的に
巻き上げるようにした機械式の自動巻上げ式外部日除け
装置の提案もされている(特開平10−266502号
公報)。
【0009】この提案の外部日除け装置は、出入口や窓
の上部に取り付けられかつコイルバネを内蔵したスクリ
ーン巻取軸に該スクリーンを巻取り可能とした構造とな
っていて、巻取軸には常にスクリーンを巻き上げるバネ
力が作用し、常時は巻出した(展開した)スクリーンが
巻取軸に巻き取られないようにするために両側の支持ア
ームで該展開状態のスクリーンを支える構造としたもの
である。そしてこの支持アームを旋回可能に設けると共
に、伸縮可能のスライダーと、このスライダーを常に突
出する方向に付勢するバネとを備え、常時はこの支持ア
ーム内のバネで上記巻取軸内のコイルバネのバネ力に抗
してスクリーンを巻出し(展開)状態の一定の姿勢に支
持し、強風が作用してスクリーンに大きな張力が生じた
場合には、この姿勢が崩れて支持アームを旋回させるこ
とで巻取軸の巻取りバネ力でスクリーンを収納するよう
にしたものである。
【0010】この機械式の自動収納機能を備えた外部日
除け装置によれば、人が人為的な収納操作を行わなくて
も強風,突風などがスクリーンに作用したときに装置を
破壊せずにスクリーンを自動的に巻上げ収納することが
できる点で優れている。
【0011】しかし、スクリーンを巻上げするための機
構と、この巻上げを常時は阻止し、強風時等においては
その阻止を解除する支持アーム機構をスクリーンの両側
に一対設ける必要があり、その分コストが嵩むという問
題があり、また、支持アーム機構の設置を正確な位置に
行わないとスクリーンを自動的に収納する際のスクリー
ン張力が一定しないという問題もある。更に、支持アー
ムによるストッパー作用によってスクリーンの展開状態
を維持しているため、スクリーンを途中位置(姿勢が違
う位置)で停止させることができず、スクリーンの展開
は一位置しか与えられないという問題もある。
【0012】上記のようなコイルバネによるバネ力付勢
式の巻取軸型の日除け装置の機構を簡単にするために、
例えば、室内で使用するいわゆる巻取式スクリーン装置
であるロールスクリーンを応用することが考えられる。
【0013】この室内用ロールスクリーンにはいくつか
の方式のものがあるが、基本的には巻上げ方向のバネ力
付勢コイルバネを内蔵したスクリーン巻取パイプと、巻
取パイプを回転させるチェーン−プーリー等の回転操作
手段と、スクリーン巻出し終了後に巻き上げようとする
スクリーンの回転を固定軸との係合関係で止めるクラッ
チとを備え、更に必要に応じてこのクラッチの固定軸と
の係合を維持するための一方向性クラッチバネとを備え
たものである。この巻取軸のスクリーン巻上げ方向の作
用を、スクリーンに対して巻出し方向の操作の操作量に
よって阻止し、解除するクラッチ機構を備えたものであ
り、例えば、巻出し方向の操作で回転軸の回転阻止を解
除する方式のものは、一回のスクリーン巻出し操作で該
スクリーンを巻出した後、この巻出し操作を停止すると
クラッチ機構の機能によってスクリーンの巻上げを阻止
した状態で停止し、次に僅かにスクリーンを巻出し操作
すると、該クラッチ機構の巻上げ阻止が解除されてスク
リーンの巻上げが行われる状態になるものとして、特許
第2661829号公報等によって開示され、反対に、
巻上げ方向の回転操作で回転阻止を解除する方式のもの
は、スクリーンの巻出し操作はエンドレス状チェーンの
一方側を連続して引き操作することによって行い、スク
リーンを巻出した後、この巻出し操作を停止するとクラ
ッチ機構の機能によってスクリーンの巻上げを阻止した
状態で停止し、次にスクリーンの巻上げ操作はチェーン
の他方側を引くか、あるいはスクリーンを巻出し方向に
引くかによって、クラッチ機構の巻上げ阻止状態を解除
させてスクリーンの巻上げが行われる状態になるように
したものとして、特開平7−233684号公報により
開示されている。
【0014】しかし、屋内用のロールスクリーンは、上
記いずれの巻上げ阻止の方式のものとしても、スクリー
ンから巻取軸に巻出し方向にある程度の強いトルクが作
用したときにはじめてクラッチ解除する機構としては考
えられていないので、これを屋外に設置した場合、スク
リーンが風に煽られるとすぐに巻取軸が巻出し方向に回
転してしまうか、あるいは機構が壊れない限りにあくま
でも阻止を継続することになり、外部日除け装置には応
用できない。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上のような
従来の種々の日除け装置における破壊等の問題を解消す
ることができる新規な日除け装置を提供することを目的
とする。
【0016】また本発明は、安価でかつ巻出し位置(長
さ)を自由に選択することができる新規なバネ巻取り式
の外部日除け装置の提案を目的とするものである。
【0017】また更に、本発明は、通常のスクリーンの
操作時において大きな操作力を必要としない新規な外部
日除け装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する本
願発明は以下の構成を有することを特徴とする。 (1)窓や出入り口などに差し込む日差しを遮る日除け
スクリーンと、建物の外壁等に取付けられかつ前記スク
リーンを巻上げできるように該スクリーン一端側が固定
されたスクリーン巻取軸と、スクリーンの巻出し先端側
を巻出した状態で支持する支持手段と、スクリーンを巻
上げする方向の強制回転力を前記巻取軸に付勢するバネ
手段と、このバネ手段によるバネ付勢力に抗して前記巻
取軸にスクリーン巻出し方向の回転を与えることができ
るように設けられたスクリーン巻出し操作手段と、上記
巻取軸の回転を制御する第1及び第2のクラッチ手段か
らなる巻取軸回転制御手段と、を備えた外部日除け装置
であり、上記第1のクラッチ手段は、前記スクリーン巻
出し操作手段から巻取軸に伝えられる回転操作により前
記バネ手段による巻取軸のスクリーン巻上げ方向の強制
回転を自由に許す状態と、同強制回転を拘束する状態と
を切替えるように設けられ、上記第2のクラッチ手段
は、上記スクリーンに外部からスクリーン巻出し方向の
張力が所定値以上の力として作用したときに上記第1の
クラッチ手段により巻上げ方向の強制回転が拘束されて
いる状態を解除して該強制回転を許すように設けられて
いることを特徴とする外部日除け装置。 (2)上記第2のクラッチ手段において、スクリーンか
ら伝えられて巻取軸の巻上げ方向の強制回転の阻止を解
除する所定値以上の回転力は、スクリーンに対して風で
与えられるものであることを特徴とする上記発明(1)
に記載の外部日除け装置。 (3)上記第1のクラッチ手段は、巻取軸を支持する固
定軸との間で該巻取軸の巻上げ回転の許容と解除を切替
える一方向性クラッチバネを含み、第2のクラッチ手段
は、上記一方向性クラッチバネの締まり勝ってを解除す
る手段であることを特徴とする上記発明(1)に記載の
外部日除け装置。 (4)上記第2クラッチ手段を解除するために必要な巻
取パイプの回転量は、第1クラッチ手段を解除するため
に必要な巻取パイプの回転量よりも小さいことを特徴と
する上記発明(1)ないし(3)のいずれかに記載の外
部日除け装置。 (5)上記第2クラッチ手段を解除するための力を操作
手段によって調整可能としたことを特徴とする上記発明
(1)ないし(4)のいずれかに記載の外部日除け装
置。
【0019】上記の発明(1)はより具体的には、例え
ば次のように構成される。すなわち、ロールスクリーン
型の本発明(1)の装置は、両端にサイドプレートを有
するセットフレームの該両端のサイドプレートに巻取パ
イプの両端を回転可能に支持させ、巻取パイプには、ス
クリーンの一端側が巻上げ及び巻出し可能に連結して、
これに常時スクリーン巻上げ方向に回転する力を加えて
いる巻取バネを設け、この巻取パイプには、操作コード
により回転操作可能なプーリーの回転を伝達可能とする
とともに、巻取バネの弾性力を作用可能にクラッチ装置
を設け、このクラッチ装置は、上記サイドプレートに回
転不可能に取り付けられている固定軸と、固定軸に相対
回転可能に支持されているとともに、巻取パイプに一体
回転可能に連結されているパイプ受けと、固定軸に相対
回転可能に嵌合された上記プーリーと、このプーリーと
所定角度相対回転可能であるとともに一体回転するよう
に連結可能なクラッチ筒と、プーリーとクラッチ筒との
相対回転により、クラッチ筒とパイプ受けとを連結及び
解除可能とする係合子と、クラッチ筒と所定角度相対回
転可能とし、かつクラッチ筒と相対回転可能に嵌合され
ているクラッチバネ受けと、クラッチ筒の回転方向によ
りクラッチバネ受けとの締結(締め付け)及び解除をす
る第1のクラッチ手段と、スクリーンに強風が作用した
ときに第1のクラッチ手段によるスクリーン巻上げ阻止
を解除できるようにした第2のクラッチ手段とを有する
ようにして構成できる。
【0020】このような装置において、スクリーンを下
降(巻出し)させる場合は、操作コードをスクリーン巻
出し方向に引いて、プーリーをスクリーン巻出し方向に
回転させる。これにより、プーリーとクラッチ筒とが一
体に回転して、クラッチ筒には、スクリーン巻上げ方向
の回転力が加えられるが、一方向クラッチバネが緩み勝
って(押し拡げられる)となるようにしておけば、クラ
ッチバネ受けとの締結は解除されて、クラッチ筒の回転
は許容される。これにより、プーリー、クラッチ筒は一
体に回転していく。したがって、巻取パイプはスクリー
ンを巻出していく。スクリーンの巻出しを停止させる場
合は、操作コードから手を離しプーリーの回転を停止さ
せればよく、これにより、巻取パイプは巻取バネの弾性
力によりパイプ受けとともにスクリーン巻上げ方向に回
転しようとするが、係合子によってパイプ受けとクラッ
チ筒とが連結されているため、一方向クラッチバネが締
まり、クラッチ筒とクラッチバネ受けとが締結されるの
で、クラッチ筒の回転が拘束される。したがって、パイ
プ受けも回転が拘束される。これにより、巻取パイプの
回転が停止する。
【0021】スクリーンを上昇(巻上げ)させる場合
は、操作コードを巻上げ方向に引きプーリーをスクリー
ン巻上げ方向に若干回転させることでプーリーとクラッ
チを所定角度相対回転させると、係合子がクラッチ筒と
パイプ受けとの連結を解除する位置に移動するため、パ
イプ受けが回転自在な状態になり、巻取パイプは、巻取
バネの弾性力により回転して、スクリーンを巻き上げ
る。
【0022】また、スクリーン展開時に強風が作用した
場合、スクリーンが強風で巻出し方向に回転しようとす
る場合に、上記スクリーンから伝えられる巻出し方向の
回転を阻止するように巻回されたクラッチバネの上記連
結を解除するように設けることで、スクリーンに対する
風による回転トルクがそれほど大きくないときには回転
の阻止が維持されるが、所定の値を越えると回転阻止を
解除して巻取軸を回転させ、上記係合子がクラッチ筒と
パイプ受けとの連結を解除する位置まで強制回転すれ
ば、巻取バネによる巻取軸の回転、したがってスクリー
ンの巻上げを自由に有す状態とすることができる。した
がってこれにより、スクリーンが強い強風を受けたとき
に、巻取軸の巻上げ阻止を図っている第1のクラッチ手
段の係合を解除して巻取軸が巻取バネの回転力によりス
クリーンを巻き上げできることになる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下本発明を具体的に示した実施
形態を図面に基づいて説明する。
【0024】実施形態1 図1〜図9は、本発明の実施形態1の外部日除け装置の
巻取パイプ(巻取り軸)の回転制御手段部分を示したも
のであり、第2のクラッチバネ機構(上述した第2のク
ラッチ手段)を除いた全体構造は、用途は異なるが上述
した屋内用ロールスクリーンを開示した特開平7−23
3684号公報に記載の構造と概ね一致する。
【0025】本例の外部日除け装置は、次のように構成
されている。すなわち、日除けを行うスクリーン1の巻
上げ側一端を固定しかつ常時は内装した巻上げバネ(コ
イルバネ:図示せず)により巻上げ方向の回転バネ力が
付与されている巻取パイプ301は、スクリーン1の巻
出しガイドレールを兼ねた一対のサイドプレート201
により回転可能に支持される。この一対のサイドプレー
ト201は、建物の外壁等に固定のセットフレーム(図
示せず)の両端に固定され、片側のサイドプレート20
1(図1, 図9参照)には、巻取パイプ301の回転制
御手段が設けられるが、他側は単に巻取パイプ301の
回転支持軸として機能する固定軸(図示せず)が設けら
れている。なお、2011はサイドプレート(ガイドレ
ールを兼ねている)の姿勢を補強するための梁であり、
サイドプレート201は建物の壁部からスクリーン巻出
し先端をガイドするレール型に設けられている。
【0026】次に、巻取パイプ301のスクリーン1の
巻出し,巻上げの回転制御手段について説明すると、こ
れは、固定機構2、回転機構3、手動操作で回転される
プーリー機構4、回転部分と固定部分及びプーリー機構
4との連係を断続するクラッチ機構5とからなってい
る。
【0027】上記において、固定機構2は、建物の外壁
等にセットフレーム(図示せず)を介して固定された上
記サイドプレート201と、これに固定されている固定
支持軸202と、この固定支持軸202の非円形軸部2
021に嵌合して回転不能に設けられているクラッチバ
ネ受け203とからなっている。サイドプレート201
から巻取パイプ301内部方向(水平方向)に延出され
た上記固定支持軸202は、軸方向に延出した所定位置
(回転支持するプーリー等の嵌合部)までは断面円形の
形状であり、その他のクラッチバネ受け203嵌合部か
ら先端に至る範囲は円形断面を一対の弦で切り落とした
非円形の形状をなしており、上記クラッチバネ受け20
3はこの非円形軸部2021に嵌合することで回転不能
とされている。なお、断面円形,非円形の軸部を含め
て、外周に嵌合される各部材の軸方向の位置決めのため
に、常法に従って所定位置に適当な抜け止めリングを弾
性的にはめ込みするが、図示は省略した。
【0028】回転機構3は、上記のようにスクリーン1
の一端が巻出し,巻上げ可能に固定された巻取パイプ3
01と、この巻取パイプ301が一体に嵌合され、かつ
上記固定支持軸202に対して軸回り回転自在(クラッ
チ手段による制御を除く)に滑合されているパイプ受け
302とからなっていて、巻上げバネには上述のよう
に、図示しないより巻上げ方向の回転力が巻取パイプ3
01に常に作用するように設けられている。
【0029】スクリーン巻出し操作手段であるプーリー
機構4は、図1,図3及び図7に示すように、上記固定
支持軸202に軸回り回転が自在に滑合されているプー
リー本体401と、このプーリー本体401に掛け回さ
れて手動操作でプーリー本体401を回転させるための
回転操作チェーン402とからなっていると共に、プー
リー本体401の大径部4011の外周のギア4011
1が回転操作チェーン402に係合し、また軸方向に延
出された小径部4012の外周面に、周方向に120°
間隔で径内方に凹設された短尺の周方向溝4013が設
けられていて、後述するクラッチボール機構51のクラ
ッチ用鋼球(以下単に「ボール」という)512が、ク
ラッチ筒403に対して、これに形成した径方向の貫通
孔514の内外に出没できるように設けられている。
【0030】クラッチ機構5は、本例においては、上記
ボール512がクラッチ筒511とプーリー本体401
との周方向の相対回転で径方向に出没することにより、
プーリー本体401と巻取パイプ301との周方向の連
係を断続するようにしたクラッチボール機構51、及び
巻取パイプ301の巻上げ方向回転を阻止するクラッチ
バネ521とを有する機構によって構成される第1クラ
ッチバネ機構52からなる上述した第1のクラッチ手段
と、このクラッチバネ521による巻取パイプ301の
スクリーン1の巻上げ方向回転の阻止を解除する第2ク
ラッチバネ機構53からなる上述した第2のクラッチ手
段とから構成されている。
【0031】以上のように説明される巻取パイプ301
のスクリーン巻出し,巻上げの回転制御をするクラッチ
機構5を構成する各機構は、それぞれ相互に連係してお
り、個々の構造だけでなく相互の連係関係を併せて説明
することが理解を容易にするので、以下においては構造
と機構の動きを併せて図1〜図8により説明する。
【0032】なお、図3〜図6は、図1に示した回転制
御手段の各回転部分の周方向の位置関係を、動作姿勢の
違い〜と、そのときの各断面位置A〜D(図2参
照)で示したものであり、これらの全体の関係は図8に
示した。
【0033】まず、上記の巻取パイプ301に対するス
クリーン巻出し操作手段であるプーリー機構4と、第1
のクラッチ手段の一部を構成するクラッチボール機構5
1の連係の構成について説明すると、巻取パイプ301
には、スクリーン1の一端側が固定して連結され、また
この巻取パイプ301には、図示していない巻取バネに
よりスクリーン1を巻上げる方向への力が常に加えられ
ていることは上述した通りである。なお、巻取パイプ3
01を巻出し回転駆動させる回転操作チェーン402
(エンドレスのボールチェーン等)は図3,図9に示さ
れる。
【0034】そして、巻取パイプ301には、クラッチ
ボール機構51を介してプーリー機構4からスクリーン
の巻出し方向及び巻き上げ方向の回転力伝達ができるよ
うになっている。
【0035】すなわち本例のプーリー機構4は、プーリ
ー本体401が、固定支持軸202に回転自在に滑合さ
れて、回転操作チェーン402により正逆回転可能に設
けられ、かつ、本例ではプーリー本体401が回転機構
3のパイプ受け302との間の係合を断続する上記クラ
ッチボール機構51が設けられ、これらの係合の断続に
加えて、係合時に回転機構3の巻上げ方向の回転を阻止
(拘束)するクラッチバネ521が固定支持軸との間に
設けられている。
【0036】上記クラッチボール機構51の構成を説明
すると、プーリー本体401には大径部4011と小径
部4012が設けられ、その大径部4011から軸方向
に延出された小径部4012の外周には、周方向に径が
漸減する外周溝4013が上述のように120°の等間
隔で3箇所に設けられている(図3の断面A,B参
照)。
【0037】また、プーリー本体401には、軸方向に
貫通しかつ周方向に一定角度の長さをもつように形成さ
れた孔部4014が設けられていて、後述のクラッチ筒
511から軸方向に延出された爪513が周方向に一定
角度の相対回転できる遊度をもって嵌挿される(図3の
断面A参照)。
【0038】このような構成を有することにより、プー
リー本体401とクラッチ筒511は、上記遊度の分だ
け周方向に「から運動」することができるようになって
おり、この「から運動」により、上記クラッチ筒511
に設けられている周方向溝4013に上記ボール(鋼
球)512が上記周溝4013内に落ちたり溝外に乗り
上がったりすることで径方向に出没し、回転機構3のパ
イプ受け302と周方向の係合を断続できるようにして
いる。又この係合のために、パイプ受け302にはその
内周に内向き突起3021を周方向に等間隔に6箇所設
け、ボール512が径外方に突出したときに周方向の係
合を生ずるようにしている。なお上記において「から運
動」というのは、周方向に一定角度の相対回転できる遊
度をもつ一対の回転部材が、相互に係合しない状態で周
方向に相対回転する運動(これを「から運動」という)
を行い、この相対回転で一方向の遊度がなくなったとき
に係合して相互に回転力を伝える状態になることをい
う。
【0039】次に第1の手段の一部を構成する第1クラ
ッチバネ機構52について説明すると、これは図1及び
図7により示され、クラッチバネ521とクラッチアダ
プタ522とから構成されている。
【0040】このクラッチバネ521は、一端5211
がクラッチアダプタ522に周方向の移動が拘束されて
係合され、他端5212は(後述する第2クラッチバネ
機構53との連係の説明はここでは省略する)、固定支
持軸202と回転不能のクラッチバネ受け203に巻き
付き、クラッチアダプタ522のスクリーン1の巻上げ
方向の回転を締め勝ってとなって阻止(拘束)するよう
に設けられている。なお、クラッチアダプタ522は、
クラッチ筒511に対して軸方向に対向すると共に、周
方向には若干の遊度をもって係合及び係合解除ができる
ように設けられている。
【0041】上記のような構成を有するクラッチボール
機構51及び第1クラッチバネ機構52からなる第1の
クラッチ手段の動きを、プーリー機構4のプーリー本体
401に対する人為的な操作との関係で説明すると、い
ま、スクリーン1が巻取パイプ301に完全に巻き上げ
られている状態(図3の状態A参照)と考えて、この
状態から、プーリー機構4のプーリー本体401をスク
リーン1を巻出し方向に回転操作すると、プーリー本体
401は図3中の時計回り方向に回転することになり、
静止状態のクラッチ筒511の爪513に対して孔部4
014が所定角度だけ「から運動」した後、該孔部40
14の周方向端部壁が係合して回転力を伝達する状態
(図3の状態A参照)に移行する。
【0042】また、この途中におけるクラッチボール機
構51に生ずる動作は断面Bで示され、(図3の状態
A)ではプーリー本体401の周方向溝4013とボー
ル512の周方向の位相が一致して該ボール512はク
ラッチ筒511の径方向貫通の孔部514に落ち込む
(ことができる)ようになっているが(図3の状態B
参照)、(図3の状態A)では、上記位相がずれてボ
ール512は周方向溝4013からプーリー本体401
の外周面(小径部の外周面)に乗り上がり、径方向貫通
孔514から径外方に突出することになる(図3の状態
B参照)。なお、これらの状態移行に伴うボール51
2の径方向位置の違いは、図7の(イ)、(ロ)によっ
て示され、この図7の(イ)→(ロ)の状態移行によ
り、ボール512は図7(ロ)の状態ではクラッチ筒5
11の外周よりも外側に突出することになる。
【0043】以上の(図3の状態A)から更にスクリ
ーン1を巻出す方向に回転機構3を操作すると(通常は
一連の操作)、プーリー本体401はクラッチ筒511
を随伴して回転させることになる(図3の状態A)。
そして回転機構3によるスクリーン巻出し方向の回転操
作を連続させると、その操作初期に生じた(図3の状態
B)から更に同回転操作が連続するので、クラッチ筒
511から径外方に突出された状態に維持されたボール
512が上記パイプ受け302の内周に設けた突起30
21に係合することになり(図3の状態B)、更なる
同回転操作の連続で、クラッチ筒511、従ってパイプ
受け302及び巻取パイプ301に対してスクリーン巻
出し方向の回転力が伝えられる(上記図3の状態Bと
同じ)。このとき、第1クラッチバネ機構52のクラッ
チバネ521は、回転不能のクラッチバネ受け203に
対し緩み勝っての状態にあるため拘束は受けず、この回
転力伝達によりパイプ受け302、従って巻取パイプ3
01はスクリーン1を巻出す(日除けのために展開す
る)方向に自由に巻出されることになる。
【0044】次に、以上のスクリーン巻出し操作を終了
してこの操作を停止した時の同回転制御手段の各機構の
状態を説明すると、これらの各機構に対する外部からの
回転力のうちの回転機構3(プーリー)からの操作力は
なくなるので、巻取パイプ301に内装されている巻取
バネの回転力のみとなる。したがって、巻取パイプ30
1は同バネ力により巻上げ方向に回転しようとすること
になる。
【0045】しかしこの際において、第1クラッチバネ
機構52のクラッチバネ521に作用する回転力の伝達
方向は上記のスクリーン巻出し方向とは反対のプーリー
本体401から巻取パイプ301への方向となり、かつ
この回転力伝達方向が逆転することに伴って巻取パイプ
301の回転が拘束される。
【0046】すなわち、巻取パイプ301からプーリー
本体401に回転力を伝える途中に介在する上記クラッ
チアダプタ522は、これと回転不能に係合するクラッ
チバネ受け203を介して固定部(本例ではクラッチバ
ネ受け203)との間に、相対回転の方向が正・逆に変
わることで回転を許容,拘束するクラッチバネ521が
設けられているので、バネとの巻き付き方向の関係で締
まりや緩みにより締り勝って,緩み勝ってが変わる。本
例では上述したパイプ受け302と、固定部(クラッチ
バネ受け203)との間において、スクリーン巻出し方
向の操作の際には、このクラッチバネ521は固定部に
対しては緩み勝ってとなるが、反対方向については締め
勝ってとなる。したがって、固定部(クラッチバネ受け
203)との関係において巻取パイプ301の巻取バネ
による巻上げ方向の回転は拘束されることになる(図3
の状態A)。なお、この巻取パイプ301の巻上げ方
向の回転(プーリーからの巻出し方向の回転に逆方向の
回転)が拘束される状態という条件では同じ図3の状態
A,Bとの間でクラッチ筒511の回転位置・姿勢に
若干の変化があるのは、クラッチバネ521の緩み状態
から締め状態への回転が必要になるためである。また図
3中の太線矢印と細線矢印は、前者は人為的な回転操作
力を示し、後者は巻取バネによる機械的な回転操作力を
示し、更に後述する点線矢印は風による回転力を示して
いる。
【0047】以上の状態から、スクリーン1を巻き上げ
る場合には、回転操作手段のプーリー本体401をスク
リーン巻上げ方向に回転させるようにすればよい(図3
の状態A参照)。
【0048】すなわち、この回転機構4のプーリー40
1をスクリーン巻上げ方向に操作した場合、クラッチバ
ネ521によるクラッチアダプタ522の回転(巻上げ
方向の回転)は阻止は継続している。
【0049】この状態で回転機構3からプーリー本体4
01をスクリーン1の巻上げ方向に人為的に操作したと
きに、クラッチ筒511は回転せず(クラッチバネ52
1で回転が拘束されているクラッチアダプタ522とボ
ール512の係合が継続)、したがって巻取パイプ30
1の回転はそのまま阻止(拘束)されている。一方、拘
束されていないプーリー本体401は上記人為的な操作
で回転される。そして、プーリー本体401がクラッチ
筒511に対して所定角度の「から運動」をする(図3
の状態A)と、クラッチ筒511とプーリー本体40
1の周方向の位相が所定角度ずれてボール512がプー
リー本体の周方向溝4013に落ち、上記のクラッチア
ダプタ522とボール512の係合が外れる状態となり
(図3の状態B)、クラッチバネ521による巻取パ
イプ301に対する巻上げ方向の回転阻止が解除される
ので、スクリーン1は巻取バネのバネ力で全て巻上げら
れることになる。図7(ハ)は、ボール512がクラッ
チ筒511の径方向外側から内側に落ち込むようになっ
た状態(図3の状態B)を示している。
【0050】次に本例におけるスクリーン1に風が作用
した場合について、この場合に機能する第2クラッチバ
ネ機構53の構成と動作を説明する。
【0051】本例の第2のクラッチ手段を構成する第2
クラッチバネ機構53は、上記クラッチバネ521の他
端5212がクラッチバネ受け203に巻き付く位置か
ら更に延長されていて、パイプ受け302と所定の回転
連係関係に設けられているフリクションカラー531と
の間で、締り勝って,緩み勝ってがこのフリクションカ
ラー531とクラッチアダプタ522の間の相対回転の
方向と回転力伝達の方向の違いにより変わるように設け
られている。なお532はスペーサリングであり、フリ
クションカラー531とクラッチアダプタ522の巻き
付き関係を設定するために設けられ、周方向に関して固
定支持軸202の非円形軸部2021に嵌合して回転不
能に固定されている部材であり、作動機構上は特に機能
するものではない。なお、上記のフリクションカラー5
31は、パイプ受け302との間で周方向に若干の遊度
をもって係合し、スペーサリング532に対しては周方
向に回転自在に外装されている(図5のD参照)。
【0052】このような構成において、スクリーン1が
巻出し展開された状態で停止している状況(図5の状態
D,図3の状態A,B参照)で、このスクリーン1
に風が作用すると、スクリーン1が煽られるので巻取パ
イプ301には巻出し方向の回転力が作用することにな
る(図4の状態A,B参照)。このとき、風が微風で
あればスクリーン1から巻出し方向に作用する回転力は
小さく、フリクションカラー531からクラッチバネ5
21に伝えられる回転力は小さいのでクラッチバネ52
1の締め勝って方向の拘束力を緩めることができずに、
上記(図3の状態B)の状態はそのまま維持されるこ
とになる。
【0053】しかし、作用する風が強風で巻取パイプ3
01からフリクションカラー531に作用するトルク
(回転力)が予め設定した値を越える場合には、クラッ
チバネ521の締め勝って方向の拘束力を緩め、つま
り、該クラッチバネ521のクラッチバネ受け203に
対する締め勝って状態を緩める方向への回転力が大きく
なり、クラッチアダプタ522の回転を許すことになる
(図4の状態C,図6の状態D参照)。
【0054】このようにすると、クラッチアダプタ52
2ひいてはクラッチ筒511に対するクラッチバネ52
1のスクリーン巻上げ方向の回転阻止が解除されて、巻
取パイプ301は巻取バネにより巻上げ方向に回転しよ
うとすることになり、この回転の角度が、ボール512
がプーリー本体401の周方向溝4013に落ち込むま
での位相ずれとなった時点で、巻取パイプ301に対す
る巻上げ方向の回転阻止は完全に解除されて、スクリー
ン1は巻き上げられることになる。この動作状況は図5
〜図7により示される。
【0055】つまり、巻出されて展開した状態にある日
除けスクリーン1に作用すると、通常は直線状をなして
いるこのスクリーン1がふくらみ変形し、これが巻取パ
イプ301に対しては巻出し方向の力となる。この風の
力(図3〜図7では点線で示した回転力)が小さい場合
には、スクリーン展開状態を維持している各機構の動作
状態は概ね変化がないが、この回転力が大きい場合(つ
まり強風の場合)には、フリクションカラー531が、
巻取パイプ301と一体のパイプ受け302からの回転
力を強く受けて、締め勝って状態のクラッチバネ521
を緩める方向に強く作用し、これによってこの該クラッ
チバネ521は若干径がふくらまされることになり、ク
ラッチバネ受け203との締め勝っての締結を緩めて滑
らせ、最終的には、クラッチ筒511とプーリー本体4
01の周方向の位相をずらせて、クラッチボール機構5
1のボール512をクラッチ筒511の外周から周方向
溝4013に落ち込ませこれらの係合を解除させる(図
7(ホ)参照)。この係合解除により、巻取パイプ30
1は内装した巻取バネのバネ力でスクリーン1を最終巻
上げ状態まで自動的に巻き上げることになる。
【0056】以上のように、本例の装置においては、第
2クラッチバネ機構53が、巻出して停止した展開状態
のスクリーン1に対し、予めクラッチバネ521の巻き
付け力などで設定した力以上の強い強風が作用した場合
には、スクリーン1の巻上げを拘束している第1クラッ
チバネ機構52による回転拘束を解除してスクリーン1
を巻き上げることができ、この動作において人為的な操
作は不要であり、風の影響のみに応じて自動的に作動す
ることができる。
【0057】以上説明したように、本例においては、特
に特徴的な第2のクラッチ手段を構成するフリクション
カラー531により、巻取パイプ301に作用した風に
よる回転トルクでクラッチバネ521が緩み方向の力を
受けてクラッチ筒511の回転を許すため、クラッチボ
ール機構51のボールが、静止しているプーリー本体4
01の周方向溝4013に落ち込むようになり(図7
(ホ)参照)、該クラッチバネ521による巻取パイプ
301の巻上げ回転阻止が解除されてスクリーン1が巻
取パイプ内装の巻取バネにより巻上げられることにな
る。したがって、本例の外部日除け装置によれば、通常
はスクリーン1が回転操作チエーン402の操作により
巻出しあるいは巻上げされるが、スクリーン1を巻き出
して展開した状態で強風が作用すると、自動的にスクリ
ーン1巻き上げることができるという優れた効果が得ら
れ、かつこのための機構も比較的に簡単であるため、部
品数も少なく、低コストに構成することができる利点が
ある。
【0058】実施形態2 本例は図10、図11に示され、第2のクラッチ手段が
実施形態1とは異なり、またこれに伴って第1のクラッ
チ手段の構成が実施形態1とは異なるが、全体の基本的
構成と、動作の概要はほぼ同じである。すなわち本例に
よる動作は、プーリー機構41をスクリーン巻出し方向
に操作する際に巻取パイプ301の回転が自由に許され
るが、この巻出し操作を停止した時点で、内装(図示せ
ず)した巻取バネによる該巻取パイプ301のスクリー
ン1の巻上げ方向の回転は阻止され、その後、プーリー
機構41をスクリーン巻上げ方向に若干操作したときに
上記回転阻止を解除して、巻取バネによる強制巻上げを
許容できるようにしたという一連の動作を行い、この動
作は実施形態1と概ね同じである。
【0059】本例における機構上の特徴は、要するに、
スクリーン1を巻出した状態で停止させる巻上げ阻止の
ための機構と、強風時にこの巻上げ阻止を解除するため
の機構が上記実施形態1と異なるところにある。
【0060】これを以下説明すると、本例においては、
第1クラッチバネ機構55(実施形態1の第1クラッチ
バネ機構52に相当)のクラッチバネ551が、その回
転方向により、非回転のクラッチバネ受け203に対し
て締まり勝って、緩み勝ってが切り替わるように連係さ
れているが、強風の作用で巻取パイプ301の回転に従
動するフリクションカラー(実施形態1の531)に相
当するものが設けられていないので、力の伝達がプーリ
ー機構41→巻取パイプ301の方向の場合、スクリー
ン巻出し方向のプーリー回転時にはクラッチバネ551
は常に緩み勝ってとなって巻取パイプ301の回転を許
す。反対にプーリー機構41をスクリーン巻上げ方向に
回転させる場合は、クラッチバネ551は本来は締まり
勝ってとなるので拘束されることになるが、クラッチバ
ネ551の緩み勝ってから締まり勝てに移行するまでの
若干の遊度があるので、その遊度分はプーリー機構41
のプーリー本体411の回転が許されることになる。
【0061】一方、力の伝達がプーリー機構41→巻取
パイプ301の方向から逆転して、巻取パイプ301→
プーリー機構41の方向となる場合は次の二つに場合分
けされる。
【0062】すなわち、プーリー機構41によるスクリ
ーン巻出し方向操作を停止した時点では、巻取パイプ3
01に巻取バネの巻上げ方向のバネ力が作用しているた
め、力の伝達方向は上記の巻取パイプ301→プーリー
機構41の方向になるが、スクリーン巻上げ方向の巻取
パイプ301の回転は、該クラッチバネ551が上述の
ように締まり勝ってとなっているので巻取パイプ301
の同方向への回転を拘束(つまり非回転のクラッチバネ
受け203により巻上げを拘束)することになる。つま
り、スクリーン1をプーリー機構41で巻上げ操作した
後、この操作を停止した時点では、巻取パイプ301は
巻取バネでスクリーン1を巻上げる方向に回転しようと
するが、この回転はクラッチバネ551により拘束され
るということになる。なお、力の伝達方向を考えずに回
転方向だけでいうと、プーリー機構41をスクリーン1
の巻上げ方向への操作をすると、回転方向は同じである
が力の伝達方向が逆であるためにクラッチバネ551の
締まり勝ってと緩み勝ってが逆転し、プーリー本体41
1の同方向の回転は許容されて後述するクラッチボール
機構54がプーリー機構41と巻取パイプ301の間の
連係断続を切替えるという特徴がある。
【0063】また、巻取バネによる巻取パイプ301の
巻上げ方向の回転を拘束(阻止)している状態で、スク
リーン1に強風が作用した場合を考えると、この方向の
巻取パイプ301の回転(つまりスクリーン巻出し方向
の回転)は、クラッチバネ551の締まり勝ってと緩み
勝ってが逆転して、巻取パイプ301は非回転のクラッ
チバネ受け203に対し締まり勝ってとなって拘束され
ることになる。
【0064】また、第2のクラッチ手段の一部を構成す
る第2クラッチバネ機構56は、本例では、プーリー本
体411に対し所定の回転方向の遊びが設けられている
ことで一定回転角度の「から運動」ができ、かつ更にそ
の外周に配置されたクラッチ筒541の内周面に対し
て、回転方向により締まり勝って,緩み勝ってが切り替
わる第2クラッチバネ563と、このクラッチ筒541
を、非回転体(固定支持軸202と一体の回転不能の筒
体)565との間で所定の回転方向の摩擦抵抗をもって
係合するゴム体筒564とから構成されており、上記ク
ラッチ筒541は、実施形態1におけるクラッチボール
機構54のプーリー本体401(本例では411)と所
定角度の回転方向の「から運動」ができるように係合さ
れているものである。
【0065】このように構成された第2クラッチバネ機
構56は、プーリー機構41をスクリーン1を巻出し方
向に回転操作した際には、第2クラッチバネ563はク
ラッチ筒561に対して緩み勝って方向とするので回転
が許されて、クラッチボール機構54(これは実施形態
1のクラッチボール機構51と同じ構成)の係合の断続
で巻取パイプ301の回転を行わせ、スクリーン1の巻
出し(展開)を許すことになる(図11E−,F−
参照)。
【0066】そして、このプーリー機構41によるスク
リーン1の巻出し操作を停止させると、巻取パイプ30
1は内装した巻取バネにより巻上げ方向に回転しようと
するが、上述したように第1クラッチバネ機構55のク
ラッチバネ551の回転拘束によりこの巻取パイプ30
1の巻上げ方向の回転は阻止される。この際、クラッチ
バネ551の緩み勝って状態から締まり勝って状態への
移行のための若干の回転が巻取パイプ301に生じ、第
2クラッチバネ563はこの若干の回転に追従し(図1
1E−,F−参照)、その状態(スクリーン1展開
状態)で停止する。
【0067】次に、上記スクリーン1展開状態で停止し
ている装置のプーリー機構41のプーリー本体411を
巻上げ方向に回転させると、クラッチバネ551の回転
拘束により停止している巻取パイプ301に対して該プ
ーリー本体411が回転するため、クラッチボール機構
54のボール542が、プーリー機構41の周方向溝4
113(実施形態1の4013と同じ)の径方向内側に
落ち込み、巻取バネによる巻取パイプ301の巻上げ方
向の回転を阻止する係合が解除されるので、該巻取パイ
プ301は自動的に巻上がることになる(図11E−
,F−参照)。なお、図が煩雑になるため実施形態
1と実質的に同じ機構、部分については符号の図示は省
略した。
【0068】以上が本例の外部日除け装置の通常の動作
状態であるが、スクリーン1が展開した状態で、人為的
でなく、スクリーン1に強風が作用した場合には次のよ
うにして該スクリーン1は自動的に巻上がることにな
る。
【0069】すなわち、スクリーン1に強風が作用した
場合の状況では、プーリー機構41には外部操作力が作
用しないので、同機構41はそのままの姿勢を維持する
(図11E−とを参照)。一方、巻取パイプ301
には風によってスクリーン1を巻出そうとする力が作用
するが、この方向への巻取パイプ301の回転は、第2
クラッチバネ563が締まり勝ってとなるので阻止され
る。すなわち、第2クラッチバネ563が緩み勝ってか
ら締まり勝ってに移行する巻取パイプ301の若干の回
転は許されるが、該第2クラッチバネ563が締まり勝
って状態となった後は、基本的には該巻取パイプ301
の巻出し方向の回転は阻止される。
【0070】しかし、この第2クラッチバネ563によ
る非回転部と巻取パイプ301との間の回転阻止は、本
例ではゴム体筒564の非回転部との間の摩擦抵抗で与
えるようにしているので、回転体側(つまり巻取パイプ
301側)に、当該摩擦抵抗よりも大きな回転力が生じ
た場合には、摩擦係合部分の滑りを生じ、両者の間に相
対回転が行われることになる。これにより、クラッチボ
ール機構54のボール542がプーリー機構41(プー
リー本体411)の周方向溝4113に落ち込むことが
できる状態に移行し、巻取パイプ301は内装巻取バネ
により自動的に巻上がることになる(図11E−,F
−参照)。
【0071】以上の「から運動」動作などを与えるプー
リー本体411、クラッチ筒541、第2クラッチバネ
563、ゴム体筒564、クラッチボール機構54等の
具体的な機構は、図10のE−E断面、及びF−F断面
を示した図11により説明される。なお、図11の動作
状態の図示は、説明を分かり易くするために実施形態1
の動作と一致させた動作状態を示す符号,,,
を用いて示した。
【0072】以上の説明から分かるように、本例の機構
は実施形態1とはその構成が異なるが、生ずる動作は基
本的には同様のものであり、これらのことから本発明の
課題は種々の構成により実現できることが分かる。
【0073】実施形態3 本例は図12,図13に示され、巻取パイプ301の巻
出し、この巻出し操作の停止後における該巻取パイプ3
01の巻上げ回転の阻止、及び人為的な巻上げ操作に伴
う動作については、特許第2661829号公報に記載
されているいわゆる迷路型の第1のクラッチ手段6に、
操作手段としてプーリー機構42を追加したものであ
り、要するに、プーリー機構42による巻取パイプ30
1の巻出し方向の操作の操作量、すなわちプーリー42
1を所定角度以上回転させたときには、巻取パイプ30
1をスクリーン巻出し方向に回転させ、プーリー421
を所定角度のみ回転させたときには、巻取パイプ301
をスクリーン巻上げ方向に回転できるよう、非回転部
(固定支持軸202等)に対してスクリーン1の巻上げ
と、その阻止を切換えるようにしたものであり、プーリ
ー421からの回転は順番にパイプ受け709、回転部
材704、ボール703、パイプ受け702から巻取パ
イプ301へと伝達される。なお、第1クラッチ手段6
の具体的な内容は、上記公報を参照すれば理解できるの
で本明細書においては説明を省略する。
【0074】本例の機構による通常の動作(上記公報で
説明されるプーリー機構42を操作することで行われる
動作)は、図13の(イ)→(ロ)→(ハ)→(ホ)の
順に行われ、スクリーン1のプーリー機構42による巻
出し時には巻取パイプ301が同方向に回転し(図13
(イ)参照)、この操作を停止すると、巻取パイプ30
1の巻上げ方向の回転は迷路型の第1のクラッチ手段6
により阻止される(図13(ロ)参照)。次に、人為的
にプーリー機構42をスクリーン巻出し方向に一定角度
回転操作すると(図13(ハ)参照)、迷路型の第1の
クラッチ手段6の巻取パイプ301の同方向回転阻止が
解除され、該巻取パイプ301は巻取バネによりスクリ
ーン巻上げ方向に回転されることになる。
【0075】ところで、図13(ロ)の展開状態にある
スクリーン1に対して、風等の外力が作用すると、該ス
クリーン1は巻出し方向に強く引かれることになるが、
上記特許第2661829号公報記載の装置のみでは、
屋外での使用等このような状況を想定しておらず、仮に
上記のような外力が作用した場合には、スクリーン1が
巻き出され手巻取パイプ301が所定角度のみ回転する
ことがあるため、微風が作用した場合でも、クラッチ手
段が解除されて巻取パイプ301がスクリーン巻上げ方
向に回転されてしまう。
【0076】本例の特徴は、以上の構成に加えて、第2
クラッチ手段を追加することによって、スクリーン1に
微風が作用したときにはスクリーン1の展開状態を維持
するが、スクリーン1に強風が作用したときにはスクリ
ーン1の自動的な巻上げが行われるところにある。
【0077】すなわち、作用する風が微風である場合に
は、ストッパケース701及びこれと一体回転するパイ
プ受け702から、ボール703に回転力が伝わって、
このボール703と実質的に一体の回転部材704が回
転しようとするが、この回転部材704と固定支持軸2
02の間に連係された第2クラッチバネ705は、同方
向の回転部材704の回転を阻止するように締まり勝っ
てとされていて、上記巻取パイプ301の微風の作用に
よる巻出し方向の回転は阻止される。
【0078】一方、巻取パイプ301に強風が作用して
該巻取パイプ301が強く回転しようとする場合には、
上記ボール部分の連係を介した回転阻止に打ち勝って、
ストッパケース701及びパイプ受け702が回転する
ようになっている。この回転阻止に打ち勝った回転は、
上記パイプ受け702に設けたボール受け溝7021か
ら、ボール703が溝外に乗り上がる軸方向の力として
定めることができ、その力の大きさは、本例において
は、皿バネ706のバネ力をバネ力調整ダイヤル707
で調整することで所望する値に設定することができる。
【0079】なお、708はクラッチバネ受け、709
はケーシング、42はプーリー機構、421はそのプー
リー本体である。
【0080】以上の構成の本例の回転制御手段によれ
ば、スクリーン1に強風が作用したときには、図13の
(ロ)→(ニ)→(ホ)の順に巻取パイプ301側の機
構が回転して、迷路型の第1のクラッチ手段6の巻取パ
イプ301の同方向回転阻止が解除され、該巻取パイプ
301は巻取バネによりスクリーン巻上げ方向に回転さ
れることになる。
【0081】本願発明は上記の実施形態に限定されるこ
となく、実施形態1あるいは実施形態2において第2ク
ラッチ手段をそれぞれパイプ受け302の内部あるいは
プーリー本体411の外周部に設けているが、パイプ受
け302の外側あるいはプーリイー本体411の内周面
に設けることもでき、また、実施形態3において第2ク
ラッチ手段を巻取パイプの外側に設けているが、巻取パ
イプに内側に設けることなど、種々の実施形態を含むこ
とは言うまでもない。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の該部日除
け装置によれば、スクリーンに所定量以上の風の作用が
かかった場合には、自動的にスクリーンを巻上げできる
ようにしたため、屋外に設置した場合には、強風が吹い
ても製品の破損を防止することができる。
【0083】また、巻取パイプ側に設けたクラッチ装置
が解除されることによって、強風が吹いた場合に自動的
にスクリーンを巻上げようにしたため、アームの種類に
こだわることなく、スクリーンが途中位置で停止されて
いる場合でも強風に対応できる。
【0084】第2クラッチ手段の抵抗力を調整可能なダ
イヤルなどを設けることによって、製品毎に抵抗力の調
整をすることができるため、製品サイズに係わらず部品
の共通化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1の外部日除け装置の巻取軸
回転制御手段を構成する装置の部分断面図。
【図2】図1の装置の各部の動きを説明するためのA〜
Dの断面位置を示した図。
【図3】図2のA〜C部分の機構の通常の動きを示した
図。
【図4】図2のA〜C部分の機構の強風作用時の動きを
示した図。
【図5】図2のD部分の機構の通常の動きを示した図。
【図6】図2のD部分の機構の強風作用時の動きを示し
た図。
【図7】プーリーと巻取パイプの間の回転力の伝達を説
明するための図。
【図8】図3〜図6の各部の機構の動きを総括的に示し
た図。
【図9】図1の機構適用した外部日除け装置の概要一例
を示した図。
【図10】本発明の実施形態2のロールスクリーン装置
の全体図である。
【図11】図10の装置の各部の動きを説明するための
E,F断面位置を示した図。
【図12】本発明の実施形態3のロールスクリーン装置
の全体図である。
【図13】同実施形態3の(イ)〜(ホ)の動作状態を
示した図である。
【符号の説明】
1:スクリーン 2:固定機構 201:サイドプレート 2011:梁 202:固定支持軸 2021:非円形軸部 203:クラッチバネ受け 3:回転機構 301:巻取パイプ 302:パイプ受け 3021:内向き突起 4,41:プーリー機構 401,411:プーリー本体 4011:大径部 40111:ギア 4012:小径部 4013,4113:周方向溝(外周溝) 4014:孔部 402:回転操作チェーン 4031:径方向貫通孔 5:クラッチ機構 51:,54クラッチボール機構 511,541:クラッチ筒 512,542:ボール(鋼球) 513:爪 514:貫通孔 52,55:第1クラッチバネ機構 521,551:クラッチバネ 5211:一端 5212:他端 522:クラッチアダプタ 53,56:第2クラッチバネ機構 531:フリクションカラー 532:スペーサリング 563:第2クラッチバネ 564:ゴム体筒 565:非回転体 6:第1のクラッチ手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 江上 賢一郎 東京都中央区日本橋3丁目15番4号 株式 会社ニチベイ内 (72)発明者 秋元 正行 東京都中央区日本橋3丁目15番4号 株式 会社ニチベイ内 Fターム(参考) 2E042 AA06 BA02 CA04 CA08 CB01 CB06 CB09 DA01 DB15 2E105 BB03 BB05 DD08 DD24 FF16 FF34

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 窓や出入り口などに差し込む日差しを遮
    る日除けスクリーンと、建物の外壁等に取付けられかつ
    前記スクリーンを巻上げできるように該スクリーン一端
    側が固定されたスクリーン巻取軸と、スクリーンの巻出
    し先端側を巻出した状態で支持する支持手段と、スクリ
    ーンを巻上げする方向の強制回転力を前記巻取軸に付勢
    するバネ手段と、このバネ手段によるバネ付勢力に抗し
    て前記巻取軸にスクリーン巻出し方向の回転を与えるこ
    とができるように設けられたスクリーン巻出し操作手段
    と、前記巻取軸の回転を制御する第1及び第2のクラッ
    チ手段からなる巻取軸回転制御手段と、を備えた外部日
    除け装置であり、 前記第1のクラッチ手段は、前記スクリーン巻出し操作
    手段から巻取軸に伝えられる回転操作により前記バネ手
    段による巻取軸のスクリーン巻上げ方向の強制回転を自
    由に許す状態と、同強制回転を拘束する状態とを切替え
    るように設けられ、前記第2のクラッチ手段は、前記ス
    クリーンに外部からスクリーン巻出し方向の張力が所定
    値以上の力として作用したときに前記第1のクラッチ手
    段により巻上げ方向の強制回転が拘束されている状態を
    解除して該強制回転を許すように設けられていることを
    特徴とする外部日除け装置。
  2. 【請求項2】 前記第2のクラッチ手段において、スク
    リーンから伝えられて巻取軸の巻上げ方向の強制回転の
    阻止を解除する所定値以上の回転力は、スクリーンに対
    して風で与えられるものであることを特徴とする請求項
    1に記載の外部日除け装置。
  3. 【請求項3】 前記第1のクラッチ手段は、巻取軸を支
    持する固定軸との間で該巻取軸の巻上げ回転の許容と解
    除を切替える一方向性クラッチバネを含み、第2のクラ
    ッチ手段は、前記一方向性クラッチバネの締まり勝って
    を解除する手段であることを特徴とする請求項1又は2
    に記載の外部日除け装置。
  4. 【請求項4】 第2クラッチ手段を解除するために必要
    な巻取パイプの回転量は、第1クラッチ手段を解除する
    ために必要な巻取パイプの回転量よりも小さいことを特
    徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の外部日除
    け装置。
  5. 【請求項5】 第2クラッチ手段を解除するための力を
    操作手段によって調整可能としたことを特徴とする請求
    項1ないし4のいずれかに記載の外部日除け装置。
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