JP2002138593A - 電磁遮蔽壁体の構築方法 - Google Patents

電磁遮蔽壁体の構築方法

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JP2002138593A
JP2002138593A JP2000335048A JP2000335048A JP2002138593A JP 2002138593 A JP2002138593 A JP 2002138593A JP 2000335048 A JP2000335048 A JP 2000335048A JP 2000335048 A JP2000335048 A JP 2000335048A JP 2002138593 A JP2002138593 A JP 2002138593A
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mortar
wall
shielding
conductive
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Katsunori Yamaki
克則 山木
Junichi Hirai
淳一 平井
Fumitoshi Sakuramoto
文敏 桜本
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Kajima Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】壁体間隙からの電波漏れを簡単に防ぐことがで
きる電磁遮蔽壁体の構築方法を提供する。 【解決手段】電磁遮蔽壁体1と該壁体1を厚さ方向に貫
通する導電性部材4との間の間隙9を、主成分が酸化第
二鉄(Fe2O3)及び四三酸化鉄(Fe3O4)である酸化鉄粒
体の混練により遮蔽対象周波数の電波に対する誘電率を
高めた電磁遮蔽モルタル10で充填する。好ましくは、電
磁遮蔽壁体1を表面が導電性遮蔽材料2で被覆された壁
体とし、導電性遮蔽材料2の端部を前記間隙9のモルタ
ル10中に巻き込む。電磁遮蔽部材で囲まれた電磁遮蔽空
間を構築する場合は、電磁遮蔽空間の隣接する導電性部
材の間の間隙を、主成分が酸化第二鉄及び四三酸化鉄で
ある酸化鉄粒体の混練により誘電率を高めた電磁遮蔽モ
ルタル10で充填する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術の分野】本発明は電磁遮蔽壁体の構
築方法に関し、とくに電磁遮蔽壁体を厚さ方向に貫通す
る導電性部材の周囲からの電波漏洩を抑制した電磁遮蔽
壁体の構築方法に関する。
【0002】
【従来の技術】情報化の進展に伴い、オフィスビル等で
も無線LANシステム(Local Area Network System)や屋
内PHS(Personal Handy Phone System)等の電波通信の
利用が進み、コンピュータ機器や精密機器の障害防止、
機密保持・盗聴防止等のセキュリティ、混信の防止、電
波の効率的利用などの面から、建物の電磁シールド(以
下、電磁遮蔽ということがある。)に対する要求が高ま
っている。
【0003】従来、電磁遮蔽ビルや電磁遮蔽室等の電磁
遮蔽空間を構築する場合は、例えば遮蔽対象空間の周囲
の構造部材である床、天井、側壁等のコンクリート壁体
の全面を金属板、金属箔、金属メッシュ、金属をメッキ
した不織布等の導電性の電磁遮蔽材料(以下、導電性遮
蔽材料という。)で被覆している。導電性遮蔽材料は、
電波の反射及び電波を電流に変換して材料表面を流して
大地へ流すことにより、遮蔽対象空間をその外側空間か
ら遮蔽する。この場合、導電性遮蔽材料に穴があると電
波漏れが発生し遮蔽性能が劣化するので、遮蔽対象空間
の周囲全面を導電性遮蔽材料の電気的接続により隙間な
く囲む必要がある。
【0004】電磁遮蔽空間にドア、窓、換気口等を設け
る場合は、図7に示すように、金属製のシールドドア、
金属を蒸着したシールドガラスやシート、金属製ハニカ
ム構造のシールド換気口等の金属製建具5を用い、建具
5の金属枠5aの全周縁を建具周囲のコンクリート壁体3
に設けた導電性遮蔽材料2と導電性が保たれるように接
続する。建具5の金属枠5aと周囲の導電性遮蔽材料2と
を接続する方法としては、図7に示すようにハンダ8で
接続する方法の他、溶接する方法、導電性テープでシー
ル処理する方法等が実施されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の金属製
建具5と周囲壁体3の導電性材料2とを接続する方法
は、何れも施工がかなり煩雑であり作業時間を要するの
で全体の工期が長くなる問題点がある。また周波数の高
い電波(例えばGHz帯の電波)の漏れを完全に防ぐこと
が難しい問題点もある。施工の容易化を図るため、金属
製建具5と導電性材料2との間に導電性塗料を塗布して
両者を電気的に接続する方法も提案されているが、導電
性塗料では乾燥後にひび割れが発生して遮蔽性能が劣化
するおそれがある。
【0006】電磁遮蔽空間では、建具5と周囲壁面1と
の間だけでなく、床や天井と梁との間、周囲壁と該壁を
貫通する配管との間などの間隙からの電波漏洩も問題と
なる。このため、電磁遮蔽空間の隣接する導電性部材の
間の間隙からの電波漏洩を簡単に防ぐことができる技術
の開発が望まれている。
【0007】そこで本発明の目的は、壁体間隙からの電
波漏れを簡単に防ぐことができる電磁遮蔽壁体の構築方
法を提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、電磁波遮蔽
性能を有するモルタル(以下、電磁遮蔽モルタルとい
う。)に注目した。電磁遮蔽空間の壁体と建具や梁等と
の間隙に電磁遮蔽モルタルを充填すれば、モルタル自体
の電磁波遮蔽性能により間隙等からの電波漏洩の防止が
期待できる。更に本発明者は、電磁遮蔽モルタルの研究
開発の結果、酸化第二鉄(Fe2O3)及び四三酸化鉄(Fe3
O4)を主成分とする酸化鉄粒体の混練により誘電率を高
めたモルタルは、電磁波遮蔽性能を有すると共に、ひび
割れが生じても電波漏洩が防止できるとの実験的知見を
得た。
【0009】主成分が酸化第二鉄及び四三酸化鉄である
酸化鉄粒体を混練した電磁遮蔽モルタルの電磁波遮蔽性
能を確認するため、酸化第二鉄70%、四三酸化鉄20%、
その他10%の酸化鉄粒体と普通ポルトランドセメントと
水とを重量比1:1:0.5の割合で普通モルタルと同様
の方法により混練して電磁遮蔽モルタル(以下、電磁遮
蔽モルタルAという。)を調製し、そのモルタルAで厚
さd=50mmのパネル材13を製造し、打設から50日経過し
た後のパネル材13を用いて遮蔽性能を確認した。但し、
本発明で用いる電磁遮蔽モルタルは普通ポルトランドセ
メントを利用したものに限定されず、焼石膏や珪酸カル
シウムを利用したものとすることができる。
【0010】電磁遮蔽モルタルAに混練した前記酸化鉄
粒体は、製鉄ダストの一種である。この製鉄ダストは、
年間を通じて成分が安定している。この酸化鉄粒体の粒
径は数10μm〜数百μmのサイズであり、通常のコンク
リート細骨材の粒径に比べて細かいものであった。その
ため、電磁遮蔽モルタルAのコンクリートスランプ値を
適当な値とするために、高性能AE減衰剤をセメントの
重量に対して2〜3%程度添加した。
【0011】また、比較のため、酸化第二鉄60%、四三
酸化鉄30%、その他10%の酸化鉄粒体と普通ポルトラン
ドセメントと水とを重量比1:1:0.5の割合で混練し
た電磁遮蔽モルタル(以下、電磁遮蔽モルタルBとい
う。)、及び砂と普通ポルトランドセメントと水とを重
量比1:1:0.5の割合で混練した普通モルタル(以
下、比較モルタルという。)を調製し、それらのモルタ
ルで厚さd=50mmのパネル材13を製造して遮蔽性能を確
認した。
【0012】電磁遮蔽モルタルBに混練した前記酸化鉄
粒体は、鉄鉱石輸入原料の一種(ロメラル鉱石)であ
る。ロメラル鉱石も、年間を通じて成分が安定してい
る。この酸化鉄粒体の粒径は、通常のコンクリート用細
骨材と同等の数百μm〜数mmのサイズの主であった。こ
のため電磁遮蔽モルタルBは、通常のコンクリートと同
等の施工性(コンクリートスランプ値)であった。
【0013】遮蔽性能の測定装置として、図5に示すよ
うに、ベクトルネットワークアナライザ(VNA)24と電
波発信器25及び受信器(ホーンアンテナ)26とを用い
た。発信器25及び受信器26を隔壁22で仕切られたシール
ドルーム20a、20bにそれぞれ隔壁22の所定位置と対向さ
せて配置し、その隔壁22の所定位置に設けた孔に電磁遮
蔽モルタル又は比較モルタルのパネル材13を嵌め込み、
パネル材13と隔壁22との間を電波が漏れないように密着
させて固定した。シールドルーム20a、20bの内面と隔壁
22の両面とを電波吸収部材で被覆することにより、外部
からの進入電波やシールドルーム内面での反射電波が受
信器26で受信されるのを防止した。
【0014】電波周波数として1、3及び5GHz帯域を
使用し、送信器25からパネル材13の面に対して垂直とな
るように電波を送出し、パネル材13を透過した電波を受
信器26で受信し、アナライザー24で透過電波の振幅を測
定した。また隔壁22の孔からパネル材13を取り外し、孔
の空隙を介して受信した電波の振幅を測定し、パネル材
13の透過電波の振幅との比(透過係数T)からパネル材
13の遮蔽性能(電磁波減衰量)を求めた。なお遮蔽性能
と透過係数Tとの関係は下記(1)式で表される。実験結
果を表1に示す。
【0015】
【数1】 遮蔽性能=-20・log(透過係数T)………………………………(1)
【0016】
【表1】
【0017】表1から分かるように、電磁遮蔽モルタル
A、Bは比較モルタルに比し遮蔽性能が大きく、且つ周
波数が高くなるに応じて遮蔽性能が大きくなることが確
認できた。また、電磁遮蔽モルタルBの遮蔽性能は、電
磁遮蔽モルタルAよりも大きいことが分かる。この遮蔽
性能の相違は四三酸化鉄の混練量が高いためと考えられ
る。表1は、モルタル中に混練する酸化第二鉄及び四三
酸化鉄の量の調節により、特定周波数に対するモルタル
の遮蔽性能を調整できることを示す。
【0018】本発明者は、更なる実験の結果、酸化第二
鉄及び四三酸化鉄を主成分とする酸化鉄粒体の混練量と
パネル材13の厚さdとの調節により、特定周波数に対し
て所望の電磁遮蔽性能をパネル材13に与えられることを
確認できた。
【0019】更に、電磁遮蔽モルタルパネル材13にひび
割れが生じた場合の遮蔽性能を確認するため、前記電磁
遮蔽モルタルAによる厚さd=150mmのパネル材13の遮
蔽性能と、そのパネル材13に外力を加えてひび割れを生
じさせた場合の遮蔽性能とを図5の測定装置により確認
した。本実験におけるひび割れの大きさは、外力印加側
で幅0.5〜0.7mm、反対側で0.2mm、長さ70cm程度であっ
た。実験結果を図6のグラフに示す。図6のグラフαは
ひび割れを生じる前、グラフβはひび割れを生じさせた
後のパネル13の遮蔽性能を示す。
【0020】図6のグラフαとグラフβとの比較から、
酸化第二鉄及び四三酸化鉄を混練したモルタルでは、幅
0.5〜0.7mm程度で長さ70cm程度のひび割れが存在して
も、1.0〜4.0GHz帯域の電波に対して、ひび割れがない
場合と同程度の遮蔽性能が維持できることが分かる。こ
の理由は、酸化第二鉄及び四三酸化鉄を主成分とする酸
化鉄粒体が混練された電磁遮蔽モルタルは、普通モルタ
ルに比し誘電率が大きいので、ひび割れ間隙に進入した
電磁波がひび割れ周囲の電磁遮蔽モルタルにより減衰す
るためと考えられる。
【0021】本発明者は、更なる実験の結果、酸化第二
鉄及び四三酸化鉄を主成分とする酸化鉄粒体の混練によ
り誘電率を高めたモルタル製パネル13は、波長の1/2
程度(?)の大きさのひび割れが発生しても、ひび割れ
がない場合と同程度の遮蔽性能が維持できることを確認
できた。一般にモルタルでは乾燥収縮等によりひび割れ
が生じるおそれがあるが、前記酸化鉄粒体の混練により
誘電率を高めたモルタルを用いれば、ひび割れが生じて
も遮蔽性能が劣化し難い。本発明は、これらの知見に基
づき完成に至ったものである。
【0022】図1の実施例を参照するに、本発明の電磁
遮蔽壁体の構築方法は、電磁遮蔽壁体1と該壁体1を厚
さ方向に貫通する導電性部材4との間の間隙9を主成分
が酸化第二鉄(Fe2O3)及び四三酸化鉄(Fe3O4)である
酸化鉄粒体の混練により遮蔽対象周波数の電波に対する
誘電率を高めた電磁遮蔽モルタル10で充填してなるもの
である。好ましくは、電磁遮蔽壁体1を表面が導電性遮
蔽材料2で被覆された壁体とし、導電性遮蔽材料2の端
部を前記間隙9のモルタル10中に巻き込む。
【0023】電磁遮蔽モルタル10に、主成分が酸化第二
鉄及び四三酸化鉄である酸化鉄粒体に加えて、カーボン
粉体、フェライト粉体、軽量骨材を混練してもよい。カ
ーボン粉体は酸化鉄粒体に比し比重が小さい無定形炭素
であり、例えば比重が1.3〜1.5程度である。カーボン粉
体等の混練により、電磁遮蔽モルタル10の軽量化を図る
ことができる。
【0024】一般にモルタルとは砂等の細骨材とセメン
トと水とを練混ぜたものであるが(建築用語辞典編集委
員会「建築用語辞典(第二版)」(1995-4-10)技報
堂、「セメントモルタル」の項)、本発明で用いる電磁
遮蔽モルタル10では、酸化鉄粒体を細骨材して用いるこ
とができる。好ましくは、セメントに対して50〜300重
量%の酸化鉄粉体を混練する。酸化鉄粉体の混練量をセ
メントに対して50〜300重量%とすることにより、電磁
遮蔽モルタル10の抵抗率を比較モルタルと同程度としつ
つ、誘電率を高めることができる。必要に応じて、セメ
ントに対し柔軟性向上に足る量の砂等の細骨材を混練し
てもよい。施工性向上のため、高性能AE減衰剤等の混
和剤を適宜混練することにより、電磁遮蔽モルタル10を
更に柔軟にすることもできる。
【0025】主成分が酸化第二鉄及び四三酸化鉄である
酸化鉄粒体、又は該酸化鉄粒体とカーボン粉体との混合
粒体として、例えば製鉄所で排出されるダスト(以下、
製鉄所ダストということがある。)を用いることができ
る。製鉄所ダストとは、製鉄所の各作業施設から発生す
る煤塵、粉塵を乾式又は湿式集塵機にて捕集した環境集
塵ダストである。但し本発明で用いる酸化鉄粒体は製鉄
所ダストに限定されない。
【0026】
【発明の実施の形態】図1は、この場合金属製建具5で
ある導電性部材4が電磁遮蔽壁体1を厚さ方向に貫通す
る場合に、導電性部材4と電磁遮蔽壁体1との間の間隙
9に、酸化第二鉄及び四三酸化鉄を主成分とする酸化鉄
粒体の混練により誘電率を高めた電磁遮蔽モルタル10を
充填した本発明の実施例を示す。電磁遮蔽壁体1及び導
電性部材4は、それぞれ遮蔽対象周波数の電波に対し所
望の遮蔽性能を付与したものである。
【0027】酸化第二鉄及び四三酸化鉄を混練したモル
タルは、金属のような導電性はなく、高誘電率材料とし
て働く。従って本発明において、電磁遮蔽壁体1の導電
性、電磁遮蔽壁体1と導電性部材4との電気的接続は必
須ではない。上述したように、酸化鉄粒体の組成及び混
練量と間隙9に充填する深さ(以下、充填厚さとい
う。)との調節により、遮蔽対象周波数の電波に対する
所望の遮蔽性能を電磁遮蔽モルタル10に付与できる。電
磁遮蔽壁体1が導電性である場合は、必要に応じて、電
磁遮蔽壁体1及び導電性部材4をそれぞれ大地に接続し
てもよい。
【0028】所望の遮蔽性能を付与した電磁遮蔽モルタ
ル10を電磁遮蔽壁体1と導電性部材4との間隙9に充填
することにより、間隙9からの電波漏洩を防止できる。
しかも、本発明で用いる電磁遮蔽モルタル10は、施工後
の乾燥収縮等によりひび割れが生じてもひび割れ間隙で
電波が減衰するので、電磁遮蔽壁体1と導電性部材4と
からなる遮蔽壁体の遮蔽性能を劣化させるおそれが少な
い。
【0029】図1では、電磁遮蔽壁体1をコンクリート
壁体3の表面に金属板、金属メッシュ等の導電性遮蔽材
料2を被覆したものとしている。この場合、コンクリー
ト壁体3の遮蔽性能は小さいので、間隙9に進入した電
波が減衰する前にコンクリート壁体3を介して漏洩する
おそれがある。図示例では、導電性遮蔽材料2の端部を
間隙のモルタル中に巻き込むことにより、間隙9に進入
した電波がコンクリート壁体3を介して漏洩するのを防
止している。
【0030】また図2は、コンクリート壁体3の表面に
内装用の石膏ボード3aを取り付け、石膏ボード3a上を導
電性遮蔽材料2で被覆した電磁遮蔽壁体1を用いる本発
明の実施例を示す。この場合は、導電性メッシュ等の導
電性遮蔽材料11の端部を予めコンクリート壁体3と建具
5との間に充填した電磁遮蔽モルタル10中に埋め込み、
コンクリート壁体3の表面へ石膏ボード3aを取り付けた
後、石膏ボード3a上の導電性遮蔽材料2とモルタル10中
に埋め込んだ導電性遮蔽材料11とを導電性を有する接続
テープによる接続又は圧着により電気的に接続する。こ
の接続により、コンクリート壁体3と石膏ボード3aとの
間の間隙を介して漏洩する電波を遮蔽する。ただし、電
磁遮蔽壁体1は導電性遮蔽材料2を被覆したものに限定
されず、導電性遮蔽材料2の端部のモルタル中への巻き
込みは本発明に必須のものではない。
【0031】本発明は、電磁遮蔽壁体1を貫通する建具
や梁、配管等の導電性部材4と該壁体1との間隙からの
電波漏洩の防止に広く適用可能である。図3は、電磁遮
蔽壁体1を貫通する配管6と該壁体1との間の間隙9に
電磁遮蔽モルタル10を充填した実施例を示す。電磁遮蔽
壁体1が導電性遮蔽材料2を被覆したコンクリート壁体
3等である場合は、配管6の周囲の導電性遮蔽材料2を
間隙のモルタル中に巻き込むことができる。また、本発
明で用いる酸化第二鉄及び四三酸化鉄が混練された電磁
遮蔽モルタル10は、後述するように高周波帯とくにミリ
波帯の電波に対して高い遮蔽性能を有するので、高周波
帯を対象とした電波漏洩の防止、電磁遮蔽壁体の補強等
に利用することができる。
【0032】本発明の電磁遮蔽壁体の構築方法によれ
ば、間隙に電磁遮蔽モルタル10を充填する簡単な作業で
電波漏洩が防止できるので、従来の建具5と周囲壁体1
とをハンダ等で接続する方法等に比し、電磁遮蔽壁体の
施工が極めて容易である。また、電磁遮蔽モルタル10は
構造部材としても作用するので、電磁遮蔽モルタル10を
建具周囲の防水モルタル等として使用することも可能で
ある。
【0033】こうして本発明の目的である「壁体間隙か
らの電波漏れを簡単に且つ確実に防ぐことができる電磁
遮蔽壁体の構築方法」の提供が達成できる。
【0034】主成分が酸化第二鉄及び四三酸化鉄である
酸化鉄粒体、又は該酸化鉄粒体とカーボン粉体との混合
粒体として、製鉄所ダストを用いることができる。製鉄
所ダストは、製鉄プラントの副産物として大量に排出さ
れるもので、主成分は酸化第二鉄及び四三酸化鉄であ
る。安価な製鉄ダストを利用して電磁遮蔽壁体を構築す
ることにより、建物の電磁遮蔽に要するコストの低減が
図れる。その他、主成分を四三酸化鉄とする鉄鉱石原料
や砂鉄等の利用も可能である。
【0035】
【実施例】電磁遮蔽壁に要求される遮蔽対象周波数の電
波に対する透過係数(所望透過係数)T0が設計されてい
る場合は、電磁遮蔽モルタル10中への酸化鉄粒体の混練
量の調節と共に、モルタル10の充填厚さdを定める必要
がある。本発明者は、充填厚さdを定めるため、電磁遮
蔽モルタル10の複素誘電率ε=εr−jεi(以下、単に
誘電率εということがある。)が利用できることを見出
した。誘電率εにより、電磁遮蔽モルタル10の遮蔽性能
を定めることができる。
【0036】一般的に、一様の誘電率εを有する厚さd
の層(一層モデル)の透過係数Tは下記(2)式で表すこ
とができる(電気情報通信学会技術研究報告、A・P95-4
7(1995-09)「ミリ波帯における建材の反射特性と屈折
率の測定」)。ここで、δ=(2πd/λ)(ε−sin
2θ)1/2、k0=2π/λである。またλは遮蔽対象電波
の波長、θは遮蔽対象電波の入射角を示す。R'には、遮
蔽対象電波の偏波により、下記(3)式のR'sまたは下記
(4)式のR'pを代入する。
【0037】
【数2】
【0038】例えば厚さdのパネル材13について考える
と、電磁遮蔽モルタル10の誘電率εは、パネル材13の厚
さdと遮蔽対象電波の波長λと入射角θ(図3では垂
直)とに基づき、透過係数Tの実測値と(2)式との分散
が最小となるように推定できる(以下、説明簡単化のた
め、(2)式への透過係数Tと厚さdとの代入という)。
従って、先ず表1のように電磁遮蔽モルタル10のパネル
材13の遮蔽対象電波に対する透過係数Tを測定し、次に
パネル材13の厚さd(表1では50mm)と測定した透過係
数Tとを(2)式へ代入することによりモルタル10の誘電
率εを求める。次に、所望透過係数T0と求めた誘電率ε
とを(2)式へ代入することにより、遮蔽対象電波に対し
所望の遮蔽性能を与えるモルタル10の充填厚さdを定め
ることができる。
【0039】例えば前記電磁遮蔽モルタルA又はBを電
磁遮蔽壁体1と導電性部材4との間隙に充填して3GHz
帯に対する所要の透過係数を与える場合は、表1の3GH
z帯における遮蔽性能とパネル厚さd(=50mm)とを(2)
式へ代入することによりモルタルA又はBの3GHz帯に
対する誘電率εを求め、その誘電率εと所要性能とを
(2)式へ代入することにより充填厚さdを算出する。表
2は、表1の3GHzの遮蔽性能から算出した電磁遮蔽モ
ルタルA、B及び比較モルタルの誘電率εの計算結果を
示し、表3はその誘電率εを用いて充填厚さdを変えた
場合の遮蔽性能の計算値を示す。
【0040】
【表2】
【0041】
【表3】
【0042】電磁遮蔽壁体で囲まれた電磁遮蔽空間を構
築する場合は、導電性壁体1と該壁体を厚さ方向に貫通
する導電性部材4との間の間隙9だけでなく、電磁遮蔽
空間の隣接する導電性部材の間の間隙を酸化鉄粒体の混
練により誘電率を高めた電磁遮蔽モルタル10で充填する
ことにより、間隙からの電波漏洩を防止できる。また、
主成分が酸化第二鉄及び四三酸化鉄である酸化鉄粒体を
混練した電磁遮蔽モルタル10は、高周波帯とくに無線LA
Nや高度道路通信システム(以下、ITSという。)で利用
されるミリ波帯の電波に対して高い遮蔽性能を有するの
で、電磁遮蔽空間の間隙からのミリ波帯の電波漏洩を有
効に防止できる。
【0043】ITSで利用される60GHz帯の周波数電波に対
する前述の電磁遮蔽モルタルAの遮蔽性能を確認するた
め、電磁遮蔽モルタルAで厚さd=2mm、3mm、5mm及び1
0mmの4枚のパネル材13を製造し、図5の測定装置によ
り遮蔽性能を測定した。また、厚さd=5mm及び10mmの
2枚のパネル材13について、TV利用周波数の一例である
200MHzの周波数電波に対する遮蔽性能を測定した。更に
比較のため、比較モルタルでの厚さd=2mm、3mm、5mm
及び10mmのパネル材13を製造し、60GHz及び200MHzの周
波数電波に対する遮蔽性能を測定した。測定結果を表4
に示す。
【0044】
【表4】
【0045】表4から分かるように電磁遮蔽モルタルA
は、比較的低周波数である200MHzの電波に比し、比較的
高周波である60GHzの周波数電波に対して大きな遮蔽性
能を示す。例えば、図4に示すように、建物の構造部材
であるデッキプレート7を電磁遮蔽空間の導電性部材と
して利用する場合は、デッキプレート7aと7bとの間の継
ぎ目の間隙に電磁遮蔽モルタル10を充填することによ
り、継ぎ目からの高周波帯の電波漏れを防止できる。電
磁遮蔽空間の天井や床と梁との接合部などの間隙も、電
磁遮蔽モルタル10の充填により高周波帯の電波漏れを抑
制できる。
【0046】また、厚さd=50mmのパネル板13の遮蔽性
能を示す表1と表4との対比から、電磁遮蔽モルタルA
は比較的薄い充填厚さであっても、高周波帯の電波に対
し高い遮蔽性能を示すことが分かる。よって、導電性部
材の間の間隙への電磁遮蔽モルタル10の充填は、コテ等
による施工のほか、吹き付けによる充填も可能である。
更に、例えば既存の電磁遮蔽壁体の遮蔽性能が不足する
場合には、その壁体上に内装材として、電磁遮蔽モルタ
ル10を所要の厚さで塗布することにより、電磁遮蔽壁体
の遮蔽性能、とくにミリ波帯等の高周波帯の電波に対す
る遮蔽性能を高めることも期待できる。
【0047】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の電
磁遮蔽壁体の構築方法は、電磁遮蔽壁体を厚さ方向に貫
通する導電性部材と該壁体との間の間隙を主成分が酸化
第二鉄及び四三酸化鉄である酸化鉄粒体の混練により遮
蔽対象周波数の電波に対する誘電率を高めた電磁遮蔽モ
ルタルで充填するので、次の顕著な効果を奏する。
【0048】(イ)電磁遮蔽モルタルを充填する作業の
みで足り、ハンダ付け処理などの作業を必要としないの
で、電磁遮蔽壁体の施工の工期短縮を図ることができ
る。 (ロ)また、モルタルに混練する酸化第二鉄及び四三酸
化鉄の混練量と充填厚さとの調節により、電磁遮蔽壁体
に所望の遮蔽性能を付与することができる。 (ハ)施工後の乾燥収縮等によりひび割れが生じても電
波減衰効果の維持が期待できるので、電磁遮蔽壁体の遮
蔽性能を劣化させるおそれが少ない。 (ニ)高周波帯とくにミリ波帯の電波に対して高い遮蔽
性能を有するので、無線LANやITSの利用電波の利用エリ
ア外への漏洩を防止する電磁遮蔽壁体の構築に利用でき
る。 (ホ)酸化鉄粒体として製鉄所ダストを利用することが
できるので、電磁遮蔽コストの低減を図ると共に、製鉄
所ダストのリサイクルに寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】は、本発明の一実施例の説明図である。
【図2】は、本発明の他の実施例の説明図である。
【図3】は、本発明の更に他の実施例の説明図である。
【図4】は、デッキプレートの接合部に電磁遮蔽モルタ
ルを充填した本発明の実施例である。
【図5】は、電磁遮蔽性能の測定装置の説明図である。
【図6】は、ひび割れの有無による電磁遮蔽モルタルの
遮蔽性能の相違を示す説明図である。
【図7】は、従来の電磁遮蔽壁体と導電性建具との接続
方法の説明図である。
【符号の説明】
1…電磁遮蔽壁体 2…導電性遮蔽材料 3…コンクリート壁体 3a…石膏ボード 4…導電性部材 5…金属製建具 6…配管 7…デッキプレート 8…ハンダ 9…間隙 10…電磁遮蔽モルタル 11…導電性メッシュ 12…普通モルタル 13…モルタルパネル 20…シールドルーム 21…電波吸収部材 22…隔壁 24…ネットワークアナライザー 25…送信器 26…受信器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 桜本 文敏 東京都港区元赤坂一丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 Fターム(参考) 2E001 DH01 FA03 FA11 FA51 FA63 FA71 GA07 HA01 JA06 JB02 KA03 LA04 MA02 MA06 5E321 AA42 AA43 AA44 BB31 BB51 BB60 GG05 GG11

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電磁遮蔽壁体と該壁体を厚さ方向に貫通す
    る導電性部材との間の間隙を主成分が酸化第二鉄(Fe2O
    3)及び四三酸化鉄(Fe3O4)である酸化鉄粒体の混練に
    より遮蔽対象周波数の電波に対する誘電率を高めた電磁
    遮蔽モルタルで充填してなる電磁遮蔽壁体の構築方法。
  2. 【請求項2】請求項1の構築方法において、前記電磁遮
    蔽壁体を表面が導電性遮蔽材料で被覆された壁体とし、
    前記導電性遮蔽材料の端部を前記間隙の電磁遮蔽モルタ
    ル中に巻き込んでなる電磁遮蔽壁体の構築方法。
  3. 【請求項3】請求項1又は2の構築方法において、前記
    電磁遮蔽モルタルに前記酸化鉄粒体に加えてカーボン粉
    体及び/又はフェライト粉体を混練してなる電磁遮蔽壁
    体の構築方法。
  4. 【請求項4】請求項1から3の何れかの構築方法におい
    て、前記酸化鉄粒体を製鉄所で排出されるダストとして
    なる電磁遮蔽壁体の構築方法。
  5. 【請求項5】請求項1から4の何れかの構築方法におい
    て、前記間隙中への前記電磁遮蔽モルタルの充填厚さ
    を、前記モルタルの厚さと誘電率と透過係数との関係式
    へ前記モルタルの誘電率と前記遮蔽対象周波数の電波に
    対する所要透過係数とを代入することにより定めてなる
    電磁遮蔽壁体の構築方法。
  6. 【請求項6】周囲全面が導電性部材で囲まれた電磁遮蔽
    空間を構築する方法において、隣接する前記導電性部材
    の間の間隙を主成分が酸化第二鉄(Fe2O3)及び四三酸
    化鉄(Fe3O4)である酸化鉄粒体の混練により遮蔽対象
    周波数の電波に対する誘電率を高めた電磁遮蔽モルタル
    で充填してなる電磁遮蔽空間の構築方法。
  7. 【請求項7】請求項6の構築方法において、前記導電性
    部材にデッキプレートを含めてなる電磁遮蔽空間の構築
    方法。
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