JP2002138533A - 建物における給水用樹脂管の配管構造及び配管ユニット - Google Patents
建物における給水用樹脂管の配管構造及び配管ユニットInfo
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Abstract
防のための水抜きを確実に行うことができる給水用樹脂
管の配管構造を提供する。 【解決手段】 建物の1階床下空間部1に樹脂管からな
る主管2,3が延ばされ、この主管2,3の先端側の所
定長さ範囲2a,3aが床下空間部1において上面一方
向勾配付きのベース断熱材7に支えられて傾斜状態に固
定されている。この傾斜部2a,3aに沿って同じく樹
脂管からなる複数の枝管4,5が分岐され、枝管4,5
は床上に延ばされている。そして、傾斜部2a,3aの
傾斜方向の下側に水抜き弁9,9が備えられ、水抜き弁
9,9を開いて抜かれた水を受け入れる浸透枡10が備
えられている。
Description
用樹脂管の配管構造及び給水配管ユニットに関する。
れまでの金属管に替え、施工の容易な樹脂管が用いられ
る傾向にある。ところが、北海道などの寒冷地では、冬
期などにおいて管内の水が凍結することから、水抜きを
行う必要があるが、樹脂管を用いたこれまでの配管系統
では、水を抜けない、あるいは、抜きにくいという問題
があった。
管を用いた配管構造において、凍結予防のための水抜き
を確実に行うことができる給水用樹脂管の配管構造を提
供することを課題とする。
階床下空間部に樹脂管からなる主管が延ばされ、この主
管の先端側の所定長さ範囲が床下空間部において傾斜状
態に保持され、この傾斜部に沿って同じく樹脂管からな
る複数の枝管が分岐され、枝管は床上に延ばされ、前記
傾斜部の傾斜方向の下側に水抜き部が備えられ、かつ、
水抜き部で抜かれた水を受け入れる受けが備えられてい
ることを特徴とする建物における給水用樹脂管の配管構
造によって解決される。なお、「給水」の語は、給水と
給湯のいずれか一方又は両方を含む意味において用いて
いることはいうまでもない。
管の先端側の傾斜部内の水が、その傾斜の作用で水抜き
部の側へと流れていき、それによって床上の枝管内の水
と主管傾斜部内の水が水抜き部を通じて受けに送り込ま
れ、管内の水を確実に抜くことができる。従って、樹脂
管を用いた床下分岐型の配管構造でありながら、管内か
らきれいに水を抜いて、凍結を予防することができる。
に設置されたベース断熱材に沿わされて傾斜状態に固定
されている場合は、傾斜部を安定良く傾斜状態に保つこ
とができ、しかも、樹脂管が床下ベース面の側から冷や
されるのを防ぐことができる。
されている場合は、傾斜部をより一層安定良く傾斜状態
に保つことができると共に、床下空間部内の冷気で樹脂
管の傾斜部が冷やされるのを防ぐことができる。
ユニットであって、樹脂管からなる主管を接続して主管
先端部を形成する所定長さの同じく樹脂管からなる主管
先端管部が備えられ、この主管先端管部は、傾斜状態に
保持され、この主管先端管部に対して、同じく樹脂管か
らなる複数の枝管を接続できるようになっていることを
特徴とする給水配管ユニット、並びに、このユニットに
おいて、前記主管先端管部の傾斜方向の下側に水抜き部
が備えられている給水配管ユニットを用いて施工を行う
ことにより、現場での施工を能率良く行うことができ
る。
基づいて説明する。
設置した、樹脂管からなる給水・給湯用の主管2,3
と、同じく樹脂管からなる枝管4…,5…との分岐部分
の構造を示している。樹脂管には、例えば、ボリブテン
管や架橋ポリエチレン管などが用いられる。
ベース面であり、この土間6上に、上面一方向勾配付き
のベース断熱材7が設置され、この断熱材7の上面に、
主管2,3の先端側の所定長さ範囲2a,3aが、断熱
材7の傾斜に沿うように、先端側を斜め上方に向けるよ
うに傾斜状態にされて支えられ、固定されている。断熱
材7に支えられて固定されている各主管2,3の傾斜部
2a,3aの長さ寸法は、例えば2mであり、緩やかな
傾斜角度で一方向に傾斜するようになされている。この
ように、主管2,3の傾斜部2a,3aを下から断熱材
で傾斜状態に支えて固定しユニット化した構造とするこ
とにより、傾斜部2a,3aを安定良く傾斜状態に保つ
ことができ、しかも、主管傾斜部2a,3aが土間6の
側から冷やされるのを防ぐことができる。
継ぎ手8…が、傾斜部2a,3aの長さ方向に沿って所
定間隔おきに介設され、各分岐継ぎ手8…に枝管4…,
5…が接続され、各枝管4…,5…は、床上の各所、例
えば、浴槽や洗面、洗濯機、流し、階上、階下のトイレ
などへと延ばされている。12は床面ラインである。
a,3aの下流基端側において、水抜き部としての水抜
き弁9,9が介設され、土間6には、抜かれた水を受け
入れる受けとしての浸透枡10が設けられている。水抜
き弁9,9は、洗面室などの屋内の床下に設置されてお
り、床をとることで、配管の分岐部分や水抜き弁等にア
クセスすることができるようになっている。
うに、水抜き弁を閉じた状態にすることで、床上の各所
で水や湯を利用することができ、一方、冬期など、管内
の水が凍結するおそれのあるときは、図2(ロ)に示す
ように、主管2,3の図示しない元栓を閉じ、水抜き弁
9,9を開くと共に、各所に延ばされた枝管4…,5…
の水栓を開くことで、主管2,3の先端傾斜部2a,3
a内の水が、その傾斜の作用で水抜き弁9,9の側へと
流れていき、それによって床上に延ばされた枝管4…,
5…内の水と主管2,3の傾斜部2a,3a内の水も水
抜き弁9,9を通じて浸透枡10の中へと排出され、管
内の水がきれいに抜かれる。こうして、樹脂管を用いた
床下分岐型の配管構造でありながら、樹脂管内からきれ
いに水を抜けて、冬期などにおける管内の水の凍結を予
防できる。
2a,3aとは反対側、即ち一次側の主管部分2b,3
bについても、この水抜き部9,9に向けて下方に傾斜
するように配管しておくことで、主管2,3の一次側の
水もこの水抜き部9,9を開くことで抜くことができ
る。
端傾斜部2a,3aが、上方より、断熱材からなる断熱
蓋11でカバーされている。この断熱蓋11により、主
管2,3の先端傾斜部2a,3aをより一層安定良く傾
斜状態に保つことができると共に、床下空間部1内の冷
気で主管傾斜部2a,3aが冷やされるのを防ぐことが
できる。その他は、図1に示す実施形態と同様である。
発明はこれに限られるものではなく、発明思想を逸脱し
ない範囲で各種の変更が可能である。例えば、上記の各
実施形態において、主管傾斜部2aを、主管2を接続し
て主管先端部を形成する所定長さの同じく樹脂管からな
る傾斜させた主管先端管部とし、この主管先端管部に主
管を接続できるようにし、この主管先端管部に上記のよ
うな枝管接続用の継ぎ手8…などの枝管接続部を設けて
枝管4を接続できるようにした給水配管ユニットに構成
されているのもよい。このようにユニット品を用いるこ
で、主管先端管部を床下において容易に傾斜状態に設置
することができ、現場での施工の省力化を図ることがで
きる。なお、このようなユニット品において、主管先端
管部は、ベース用断熱材7によって傾斜状態に保持する
構成にしてベース用断熱材7もユニット構成品に含ませ
るようにしてよいし、また、主管先端管部の傾斜方向の
下側に水抜き部9を備えさせてこの水抜き部9もユニッ
ト構成品に含ませるようにしてよい。
ら、樹脂管を用いた床下分岐型の給水配管構造におい
て、凍結予防のための水抜きを確実に行うことができ
る。
図、図(ロ)は同斜視図である。
図、図(ロ)は水抜き時の水の流れ状態を示す斜視図で
ある。
側面図、図(ロ)は同斜視図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 建物の1階床下空間部に樹脂管からなる
主管が延ばされ、この主管の先端側の所定長さ範囲が床
下空間部において傾斜状態に保持され、この傾斜部に沿
って同じく樹脂管からなる複数の枝管が分岐され、枝管
は床上に延ばされ、前記傾斜部の傾斜方向の下側に水抜
き部が備えられ、かつ、水抜き部で抜かれた水を受け入
れる受けが備えられていることを特徴とする建物におけ
る給水用樹脂管の配管構造。 - 【請求項2】 前記傾斜部が、床下ベース面に設置され
たベース断熱材に沿わされて傾斜状態に固定されている
請求項1に記載の建物における給水用樹脂管の配管構
造。 - 【請求項3】 前記傾斜部がその上方より断熱材でカバ
ーされている請求項2に記載の建物における給水用樹脂
管の配管構造。 - 【請求項4】 建物の床下に設置される給水配管用ユニ
ットであって、樹脂管からなる主管を接続して主管先端
部を形成する所定長さの同じく樹脂管からなる主管先端
管部が備えられ、この主管先端管部は、傾斜状態に保持
され、この主管先端管部に対して、同じく樹脂管からな
る複数の枝管を接続できるようになっていることを特徴
とする給水配管ユニット。 - 【請求項5】 前記主管先端管部の傾斜方向の下側に水
抜き部が備えられている請求項4に記載の給水配管ユニ
ット。
Priority Applications (1)
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JP2000333832A JP4559609B2 (ja) | 2000-10-31 | 2000-10-31 | 建物における給水用樹脂管の配管構造及び配管ユニット |
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Publications (2)
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Citations (1)
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JPH0369130U (ja) * | 1989-11-09 | 1991-07-09 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3427669B2 (ja) * | 1997-04-22 | 2003-07-22 | 松下電工株式会社 | 浴室用配管構造 |
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2000
- 2000-10-31 JP JP2000333832A patent/JP4559609B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH0369130U (ja) * | 1989-11-09 | 1991-07-09 |
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