JP2002138444A - 防舷装置 - Google Patents

防舷装置

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JP2002138444A JP2000336900A JP2000336900A JP2002138444A JP 2002138444 A JP2002138444 A JP 2002138444A JP 2000336900 A JP2000336900 A JP 2000336900A JP 2000336900 A JP2000336900 A JP 2000336900A JP 2002138444 A JP2002138444 A JP 2002138444A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特殊な船体形状を有する船舶であっても十分
な緩衝効果を発揮するとともに岸壁の形状等にも順応す
る防舷装置を提供する。 【解決手段】 防舷装置は中空箱型形状の剛性を有する
本体31を中心として構成される。本体31の一方面に
は接舷すべき船舶の胴体の形状に沿う凹面39が形成さ
れた第1の緩衝材32が取付けられる。本体31の反体
面には岸壁への接触による反力を吸収するための第2の
緩衝材33が取付けられる。本体31のケーシング34
内には、蓋板41を開放することによって開口42から
給水される液体44が所定量貯留され、防舷装置全体の
浮遊位置を接舷すべき船舶の吃水に応じて所望の位置に
調整している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は防舷装置に関し、
特に潜水艦等の特殊な船体形状を有した船舶の接舷に適
した防舷装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図17は従来の防舷装置の使用状態を示
した概略図である。
【0003】図を参照して、海面23には岸壁24に接
舷すべき潜水艦等の特殊な胴体形状を有した船舶21が
浮遊している。そして船舶21の胴体22と岸壁24と
の間には浮遊式防舷材75が設置され、浮遊式防舷材7
5はガイチェーン26を介して岸壁24に係留されてい
る。このようにして船舶21の接舷時における岸壁24
に対する緩衝を、浮遊式防舷材75によって行なってい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の浮
遊式防舷材にあっては特殊な船舶等に対しては緩衝効果
を十分発揮できないという問題があった。すなわち、潜
水艦のような海中に船体全部が又は一部が深く沈み込ん
でおり、しかも船体の胴体の断面形状がほぼ円形をして
いるような船舶である場合、接舷しようとすると浮遊式
防舷材が上方に押し上げられてしまい、十分な緩衝効果
を得ることができない。
【0005】このようなことからこの問題を解決するた
めに俵型の浮遊式防舷材を縦型(鉛直方向)にしたもの
が提案されている。
【0006】図18はこのような浮遊式防舷材を使用し
た状態を示した概略図である。
【0007】図を参照して、海面23に接舷すべき潜水
艦等の特殊な形状を有した船舶21が浮遊している。船
舶21と岸壁24との間には縦型空気式防舷材76がガ
イチェーン26を介して岸壁24に係留されている。縦
型空気式防舷材76の内部には液体77が所定量充填さ
れており更にその下部には重錘78が取付けられ、縦型
空気式防舷材76の海面23に対する上下浮遊位置が調
整されている。
【0008】このような縦型空気式防舷材76を用いた
場合、船舶21が接舷しても図17で示したような浮遊
式防舷材75のように縦型空気式防舷材76は上方に押
し上げられる虞はない。従って十分な緩衝効果を船舶2
1の胴体22に対して発揮することが可能となる。
【0009】しかしながら、このような縦型の浮遊式防
舷材を用いた場合、縦型空気式防舷材76が接する岸壁
24の面が平坦なものであれば問題ないが、岸壁24が
鋼管矢板や鋼矢板のように表面の凹凸が極めて大きな場
合に問題を生じる虞がある。
【0010】図19はこのような状態を説明するための
平面図である。
【0011】図を参照して、岸壁24は鋼矢板71を用
いた岸壁であり、大きな凹み部80が所定間隔で形成さ
れている。縦型空気式防舷材76はガイチェーン26を
介して岸壁24に係留されているが、ガイチェーン26
の長さの範囲において移動自在となっている。従って、
縦型空気式防舷材76が、実線の位置から二点鎖線の位
置に移動して鋼矢板71の凹み部80にはまり込んでし
まう場合がある。このような状態になると縦型空気式防
舷材76の表面を損傷する虞があり、又、接舷する船舶
に対する十分な緩衝効果を発揮できない虞もあった。
【0012】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、潜水艦等の特殊な船体形状を有す
る船舶であっても十分な緩衝効果を発揮するとともに岸
壁の形状等にも十分順応できる防舷装置を提供すること
を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに請求項1記載の発明は、剛性を有する本体と、本体
の一方面に取付けられ、船舶が接舷する第1の緩衝材
と、本体の一方面とは反対方向に面する他方面に取付け
られ、岸壁等に接触する第2の緩衝材とを備えたもので
ある。
【0014】このように構成すると、船舶の接舷に対す
る緩衝は第1の緩衝材が受け持ち、岸壁からの反力は第
2の緩衝材が吸収する。
【0015】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明の構成において、第1の緩衝材の船舶との接触面は該
船舶の胴体の側面形状に沿った凹面形状を有するもので
ある。
【0016】このように構成すると、潜水艦等の特殊な
船体形状を有した船舶に対する反力が集中せずに分散さ
れる。
【0017】請求項3記載の発明は、請求項2記載の発
明の構成において、第1の緩衝材は、合成樹脂繊維とゴ
ムとの積層体よりなるものである。
【0018】このように構成すると、船舶の接舷による
第1の緩衝材の変形が小さくなる。
【0019】請求項4記載の発明は、請求項1から請求
項3のいずれかに記載の発明の構成において、第2の緩
衝材はサークル型防舷材よりなるものである。
【0020】このように構成すると、岸壁への接触方向
に関わらず安定して接触エネルギーが吸収される。
【0021】請求項5記載の発明は、請求項1から請求
項4のいずれかに記載の発明の構成において、本体は中
空箱型形状を有し、本体はその内部への液体の給水及び
内部からの排水を可能とする給排水手段を有するもので
ある。
【0022】このように構成すると、給排水手段によっ
て本体の全体重量が制御される。
【0023】請求項6記載の発明は、請求項5記載の発
明の構成において、給排水手段は、本体のケーシングの
上面に形成された開口と、開口を塞ぐようにして取付け
られた開閉自在の蓋体とからなるものである。
【0024】このように構成すると、開口を介してケー
シング内部への給水や内部貯留水の排水が可能となる。
【0025】請求項7記載の発明は、請求項5記載の発
明の構成において、給排水手段は、本体のケーシングの
上面に設置された制御部と、制御部にケーシングの外面
に沿うようにして接続され、本体を浮遊させる海水等を
吸水するための外部吸水管と、制御部にケーシングの上
面を内面に向かって貫通した状態で接続され、外部吸水
管から吸水されてきた液体をケーシング内に排水するた
めの内部排水管と、制御部にケーシングの上面を内面に
向かって貫通した状態に接続され、ケーシング内に貯留
された液体を吸水するための内部吸水管と、制御部にケ
ーシングの外面に沿うようにして接続され、内部吸水管
から吸水されてきた液体をケーシング外に排水するため
の外部排水管とを備え、制御部はポンプ手段を有し、外
部吸水管、内部排水管、内部吸水管及び外部排水管を介
して本体が所望の上下位置において浮遊するように、ケ
ーシング内に貯留する液体の量を制御するものである。
【0026】このように構成すると、本体の全体重量は
制御部によって調整される。
【0027】請求項8記載の発明は、本体のケーシング
の側面に取付けられた本体の上下の浮遊位置を検知する
液面センサと、浮遊位置を指示する指示手段とを更に備
え、制御部は、検知された浮遊位置に基づいて指示され
た浮遊位置に本体が保持されるように貯留された液体の
量を制御するものである。
【0028】このように構成すると、検知された浮遊位
置に基づいて貯留される液体の量が制御される。
【0029】請求項9記載の発明は、請求項5記載の発
明の構成において、給排水手段は、本体のケーシングの
上方に貫通するようにして取付けられた給水管と、給水
管の外方端に接続された給水弁と、本体のケーシングの
下方に貫通するように取付けられた排水管と、排水管の
外方端に接続された排水弁とからなるものである。
【0030】このように構成すると、給水弁又は排水弁
を介して本体ケーシング内部に貯留する液体の量が調整
される。
【0031】請求項10記載の発明は、請求項1記載の
発明の構成において、第1の緩衝材は、本体にその一方
面が取付けられた一定厚さの緩衝体と、緩衝体の他方面
に取付けられた、緩衝体より変形容易な弾性体とからな
るものである。
【0032】このように構成すると、接舷する船舶の胴
体形状に応じて弾性体が容易に変形する。
【0033】請求項11記載の発明は、請求項10記載
の発明の構成において、緩衝体は合成樹脂繊維とゴムと
の積層体よりなり、弾性体はスポンジよりなるものであ
る。
【0034】このように構成すると、緩衝体の変形は小
さくなるとともに弾性体の変形は容易となる。
【0035】請求項12記載の発明は、請求項1から請
求項11のいずれかに記載の発明の構成において、第2
の緩衝材の岸壁との接触面に取付けられ、接触面を規定
する外郭線より大きな外郭線を有する受衝板を更に備え
たものである。
【0036】このように構成すると、受衝板によって岸
壁への接触面積が拡大する。
【0037】請求項13記載の発明は、剛性を有する本
体と、本体の一方面及び一方面とは反対方向に面する他
方面の各々に取付けられた浮遊式防舷材とを備えたもの
である。
【0038】このように構成すると、船舶の接舷に対し
ての緩衝や岸壁からの反力の吸収は対応する各々の浮遊
式防舷材が受け持つことになる。
【0039】請求項14記載の発明は、請求項13記載
の発明の構成において、浮遊式防舷材は横置式であり、
本体の取付け面の各々に対して上下方向に2個ずつ取付
けられ、防舷装置を海水等に浮遊させたとき、少なくと
も下方に位置する浮遊式防舷材の各々が完全に水面下と
なるように本体の重量が規定されるものである。
【0040】このように構成すると、水面下において少
なくとも2個の浮遊式防舷材が位置する。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明は、船舶の緩衝に対しては第1の緩衝材が受け持ち岸
壁からの反力は第2の緩衝材が吸収するので、船舶の形
状や岸壁の形状に応じた適切な防舷装置とすることがで
きる。
【0042】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明の効果に加えて、特殊な胴体形状を有した船舶に対す
る反力が分散されるため、緩衝効果をより高めることが
できる。
【0043】請求項3記載の発明は、請求項2記載の発
明の効果に加えて、船舶の接舷による変形が小さくなる
ため、安定した緩衝効果を発揮することが可能となる。
【0044】請求項4記載の発明は、請求項1から請求
項3のいずれかに記載の発明の効果に加えて、岸壁への
接触方向に関わらず接触エネルギーが安定して吸収され
るので、装置の信頼性が向上する。
【0045】請求項5記載の発明は、請求項1から請求
項4のいずれかに記載の発明の効果に加えて、本体の全
体重量が制御されるので、接舷する船舶の吃水に応じて
防舷装置の浮遊上下位置を調整できるため使い勝手が良
い。
【0046】請求項6記載の発明は、請求項5記載の発
明の効果に加えて、ケーシング内部への給水や内部貯留
水の排水が可能となるため本体重量の調整が容易とな
る。
【0047】請求項7記載の発明は、請求項5記載の発
明の効果に加えて、本体重量は制御部によって調整され
るので、防舷装置の浮遊位置の効率的な調整が容易とな
り使い勝手が向上する。
【0048】請求項8記載の発明は、請求項7記載の発
明の効果に加えて、浮遊位置を指示するだけで自動的に
液体の貯留量が制御されるので、より使い勝手が向上す
る。
【0049】請求項9記載の発明は、請求項5記載の発
明の効果に加えて、給水弁又は排水弁を介して貯留する
液体の量を調整することができるため、防舷装置の浮遊
位置を簡易に調整することができる。
【0050】請求項10記載の発明は、請求項1記載の
発明の効果に加えて、接舷する船舶の胴体の形状に応じ
て弾性体が変形するため種々の形状の船舶に対応でき
る。
【0051】請求項11記載の発明は、請求項10記載
の発明の効果に加えて、緩衝体の変形は小さく、弾性体
の変形は容易となるため安定した緩衝効果を発揮する。
【0052】請求項12記載の発明は、請求項1から請
求項11のいずれかに記載の発明の効果に加えて、受衝
板によって岸壁への接触面積が拡大するため、岸壁の凹
凸に対して第2の緩衝材による緩衝効果を高めることが
できる。
【0053】請求項13記載の発明は、船舶の接舷に対
しての緩衝や岸壁からの反力の吸収は対応する浮遊式防
舷材が受け持つため、船舶の形状や岸壁の形状に応じた
適切な防舷装置とすることができる。
【0054】請求項14記載の発明は、請求項13記載
の発明の効果に加えて、水面下において少なくとも2個
の浮遊式防舷材が位置するため船舶の接舷時の緩衝効果
がより向上するとともに、岸壁からの反力もより効果的
に吸収されるため防舷装置の信頼性が向上する。
【0055】
【発明の実施の形態】図1はこの発明の第1の実施の形
態による防舷装置の使用状態を示した概略図である。
【0056】図を参照して、海面23には岸壁24に接
舷すべき潜水艦、双胴船等の特殊な船体形状を有する船
舶21が浮遊している。船舶21と岸壁24との間には
この実施の形態による防舷装置25が海面23に浮遊し
ており、ガイチェーン26を介して岸壁24に係留され
ている。尚、船舶21の胴体22は、ほぼ円形断面形状
を有しており、その側面は船首及び船尾方向に向かって
先細りする曲面形状を有している。
【0057】図2は図1で示した防舷装置25の概略形
状を示した図であり、図3は図2のIII−IIIライ
ンから見た図であり、図4は図2のIV−IVラインか
ら見た図であり、図5は図3のV−Vラインの断面図で
ある。
【0058】これらの図を参照して、防舷装置25は箱
型中空形状の剛性を有する浮遊可能な本体31を中心と
して構成されている。本体31は一般には鉄板を溶接し
て構成されるが、これに代えて合成樹脂やFRPによっ
て一体的に形成されたものでも良い。本体31のケーシ
ング34の上面には開口42が形成されており、開口4
2にはこれを覆うように、開閉自在とされる蓋板41が
取付けられている。本体31のケーシング34内には開
口42から給水された所定量の液体44が貯留されてい
る。
【0059】本体31の一方面には第1の緩衝材32が
取付けられている。第1の緩衝材32の外方面には、こ
れに接舷する船舶21の胴体22の形状に沿った凹面3
9が形成されている。これによって接舷時の胴体22に
対する第1の緩衝材32からの反力が分散され、胴体2
2の損傷を防止する。
【0060】尚、第1の緩衝材32には、ナイロン繊維
等の繊維層38とゴム37との積層体構造が採用されて
いる。このように積層ゴム構造を用いると、図6に示し
ているように繊維層を含まない総ゴムの構造物に比べ
て、同一変位Wに対して反力Pを大きくとることができ
る。従って総ゴム構造に比べて、同一の力が船舶21の
胴体22から第1の緩衝材32に加わった場合の第1の
緩衝材32の変形は少なく、より安定した緩衝効果を発
揮することができる。
【0061】又、総ゴムの構造物の場合、船舶の接岸速
度が設計を大幅に上回った時当該接岸エネルギーを吸収
するためには、防舷装置の船舶側に取り付けた第1の緩
衝材32が大きく変位しなければならない。そのため、
防舷措置の本体31に大きな反力が加わり本体31が破
損する虞がある。本体31が破損すると防舷装置として
の機能が低下し、船舶21の推進装置等が破損する危険
性がある。
【0062】一方、積層ゴム構造であれば、圧縮される
とゴム中に埋設された繊維が破断することにより、図7
に示しているように積層体構造の反力の上昇を抑えなが
ら、吸収する接岸エネルギー(斜線部)を大きくするこ
とができる。この破断荷重は、内部積層繊維の材質や枚
数によって明確にできるため、本体31の強度を第1の
緩衝材32の破断荷重以上に設定することにより、本体
32自身の破損を防止することができる。このようにし
て、第1の緩衝材32を構成する繊維とゴムとの積層体
構造の破断荷重を上回る強度を本体31に持たせること
により、船舶21の接岸速度が設計条件を大幅に上回っ
たとしても、本体31が破損することなく、又その機能
が低下することを確実に防止することができる。
【0063】又、本体31の第1の緩衝材32の取付け
面と反対方向の他方面にはサークル型の防舷材よりなる
第2の緩衝材33が取付けられている。第2の緩衝材3
3は、図4及び図5から明らかなように上下左右いずれ
の方向にも同一断面形状を有しているため、防舷装置2
5の岸壁24に対する接触方向が変化しても岸壁24に
対する吸収エネルギーを安定して発揮することが可能と
なる。
【0064】次に、この防舷装置25の使用方法につい
て説明する。
【0065】第1の緩衝材32の凹面39の形状は前も
って接舷すべき船舶21の胴体22の形状に沿ったもの
としておけばよいが、船舶21の吃水は接舷時の状況に
よって変化する場合がある。このため防舷装置25の吃
水位置が常時一定であれば、第1の緩衝材32の凹面3
9が船舶21の胴体22に合致しない場合が生じる。こ
のとき、本体31の蓋板41を開き、開口42を介して
防舷装置25が所定の吃水位置に浮遊するように液体4
4の量を調整する。これによって防舷装置25の吃水を
所望の位置に調整すれば、第1の緩衝材32の凹面39
を精度よく船舶21の胴体22に接触させるように調整
することが容易となる。この結果第1の緩衝材32から
の反力が確実に分散されて船舶21の胴体22に伝達さ
れるため、胴体22の局部的な損傷等を生じる虞がな
い。
【0066】又、防舷装置25はケーシング34の上面
に形成された係留具36に連結されたガイチェーン26
を介して岸壁24に係留されている。そのため防舷装置
25が不用意に岸壁24から移動することはなく、船舶
21の接舷によって防舷装置25の第2の緩衝材33は
安定して岸壁24に接触し、岸壁24からの反力を確実
に吸収する。
【0067】このようにこの実施の形態であれば、本体
31を中心として第1の緩衝材32を船舶21に対応さ
せたものを採用し、且つ岸壁24に対しては適切な第2
の緩衝材33を設定することが可能となるため、接舷す
べき船舶の種類や岸壁24の形状に関わらず安定した防
舷装置としてその緩衝効果を発揮することが可能とな
る。
【0068】図8はこの発明の第2の実施の形態による
防舷装置の本体の概略構造を示した図であり、先の実施
の形態において説明した第1の緩衝材32と第2の緩衝
材33との取付け面に平行な面によって本体31を切断
した場合の断面図である。尚、第1の緩衝材32及び第
2の緩衝材33の構造については先の実施の形態と同一
であるためここでの説明は繰り返さない。
【0069】図を参照して、本体31のケーシング34
の上面には給排水機能を有するポンプ等を内蔵した制御
部48が取付けられている。制御部48にはケーシング
34の外面に沿うように接続され本体31が浮遊する海
面23の海水等を吸水するための外部吸水管49が接続
されている。又、制御部48の下面にはケーシング34
の上面を内方に向かって貫通した状態で接続され、外部
吸水管49から吸水されてきた液体をケーシング34内
に排水するための内部排水管52が接続されている。
尚、外部吸水管49と内部排水管52とは制御部48内
においてポンプ等を介して接続されており、制御部48
の制御の下で外部吸水管49から吸水された海水等の液
体がケーシング34内に排出される。
【0070】更に、制御部48の下面にはケーシング3
4の上面を内方に向かって貫通した状態で接続され、ケ
ーシング34内に貯留されている貯留水54を吸水させ
るための内部吸水管51が接続されている。又、制御部
48には、ケーシング34の外面に沿うように接続さ
れ、内部吸水管51から吸水されてきた液体をケーシン
グ34の外に排水するための外部排水管50が接続され
ている。尚、内部吸水管51と外部排水管50とは制御
部48内において他のポンプ等を介して接続されてお
り、制御部48の制御によって貯留水54は内部吸水管
51を介して外部排水管50から外部に排出される。こ
のように構成することによって、ケーシング34内の貯
留水54の量は制御部48の制御によって自在に調整す
ることが可能となる。
【0071】一方、ケーシング34の側面には本体31
の海面23の位置(吃水位置)を検知するための液面セ
ンサ53が取付けられており、液面センサ53からの検
知信号は制御部48に入力される。又、図示していない
が制御部48には本体31の海面23に対する上下方向
の浮遊位置すなわち吃水位置を指示するための指示手段
が設けられている。尚、この指示手段は制御部48に取
付けてもよく、あるいは遠隔操作によって制御部48に
指示を与えるように構成してもよい。
【0072】次に、この実施の形態による防舷装置の使
用方法について説明する。接舷すべき船舶21の吃水位
置によって防舷装置25の吃水位置が定められると、そ
の吃水位置に基づいた本体31の浮遊位置を指示手段に
よって指示する。この指示手段による指示内容に従っ
て、制御部48はポンプ等を駆動して液面センサ53が
所定の液面位置を検知するまでケーシング34内の貯留
水54の量を制御する。このようにして防舷装置25の
所望の吃水位置を指示するだけで、制御部48によって
自動的にその吃水位置に防舷装置25が浮遊するように
自動的に制御されるものである。尚、上述のように浮遊
位置を指示する指示手段を遠隔操作できるようにしてお
けば、外方からの目測に基づいて船舶21に対して防舷
装置25を自在にその浮遊位置を調整できるためより使
い勝手が向上する。
【0073】図9はこの発明の第3の実施の形態による
防舷装置の本体の断面形状を示した図であり、図8で示
した第2の実施の形態による断面に対応するものであ
る。
【0074】図を参照して、本体31のケーシング34
の上方に貫通するように給水管57が取付けられ、給水
管57の外方端部に給水弁58が接続されている。又、
ケーシング34の下方にこれを貫通するように排水管5
9が取付けられ、排水管59の外方端部には排水弁60
が接続されている。
【0075】使用時においてはケーシング34に貯留す
べき貯留水54の量を前もって計算しておき、図示しな
い給水管を給水弁58に接続する。そして排水弁60を
閉状態とした後、給水弁58を開状態として給水管57
を介してケーシング34内に給水する。これによって所
定量の貯留水54がケーシング34内に貯留され、防舷
装置25を所望の浮遊位置に調整することが可能とな
る。尚、防舷装置25の浮遊位置をより高く調整したい
場合には、排水弁60を開状態として排水管59を介し
て所定量の貯留水54を外部に排出すればよい。
【0076】このように給水弁58及び排水弁60を介
してケーシング34内に給排水することによって、防舷
装置25の吃水位置を所望の位置に調整することが可能
となる。
【0077】図10はこの発明の第4の実施の形態によ
る防舷装置の概略構造を示した図であり、図11は図9
のXI−XIラインからみた図である。
【0078】これらの図を参照して、防舷装置25の基
本的な形状は先の第1の実施の形態によるものと同一で
あるが、この実施の形態においては、更に本体31のケ
ーシング34の対向する側面の各々に断面略半円形状の
中実柱状のフロート63a,フロート63bが取付けら
れている。フロート63a,フロート63bは例えば発
泡ウレタンによって形成されており、使用時において防
舷装置25に浮力を与えるためのものである。これによ
って防舷装置25の浮遊位置の調整範囲をより広く取る
ことが可能となり、船舶21の吃水位置の変化に対応で
きる範囲がより拡大することになる。
【0079】又、このようなフロート63a,フロート
63bを取付けることによって、複数の防舷装置25を
隣接するようにして使用した場合の、相互の接触による
本体31の損傷を防止する効果も奏するものである。
【0080】図12はこの発明の第5の実施の形態によ
る防舷装置の概略構造を示した図である。
【0081】図を参照して、本体31及び第2の緩衝材
33は先の第1の実施の形態によるものと同一であるた
めここでの説明は繰り返さない。この実施の形態による
防舷装置においては、本体31の船舶側に取付けられる
第1の緩衝材32が二層構造となっている。すなわち、
本体31には一定厚さの緩衝体67が取付けられてお
り、緩衝体67の外方面にはスポンジ等の弾性体68が
取付けられている。尚、緩衝体67は先の第1の実施の
形態による第1の緩衝材32と同一構成である繊維層と
ゴムとの積層体よりなるものである。
【0082】このため緩衝体67は変位が少ないが、弾
性体68は接触すべき船舶21の胴体22の形状に応じ
て容易に変形するものとなる。すなわち、接舷すべき船
舶21の種々の船体形状に応じて弾性体68がその外面
形状に沿うように変形する。これによって先の実施の形
態のように接舷すべき船舶21の胴体22に合わせた凹
面39を固定的に形成する必要がないため、汎用性が高
くなり使い勝手が向上する。
【0083】図13はこの発明の第6の実施の形態によ
る防舷装置の概略形状を示した図であり、図14は図1
3のXIV−XIVラインから見た図である。
【0084】これらの図を参照して、防舷装置25を構
成する本体31、第1の緩衝材32及び第2の緩衝材3
3の構造は、先の第1の実施の形態によるものと同一で
あるためここでの説明は繰り返さない。この実施の形態
においては、第2の緩衝材33の接触面に板状の受衝板
70が取付けられている。受衝板70の外郭線73は第
2の緩衝材33の接触面を規定する外郭線74より大き
なものとなっている。
【0085】このため、防舷装置25は岸壁24に対し
てより大きな範囲で接触することが可能となる。その結
果、図13に示されているように岸壁24が鋼矢板71
によって構成されて大きな凹凸面が形成されているよう
な場合であっても、第2の緩衝材33が凹み部80には
まり込んだりするような虞が少なくなる。このため防舷
装置25の岸壁24に対する接触による岸壁24からの
反力が受衝板70全体によって受けられ、第2の緩衝材
33によって効率的に吸収されることになる。尚、受衝
板70の大きさは第2の緩衝材33の接触面を規定する
外郭線74より大きなものとしているが、岸壁24の最
大の凹み部80に対しても影響を受けないような大きさ
にすればより効果を奏するものである。
【0086】図15はこの発明の第7の実施の形態によ
る防舷装置の概略形状を示したものであって上方から見
た図である。
【0087】図を参照して、防舷装置25を構成する本
体31及び第1の緩衝材32は先の第1の実施の形態に
よるものと同一であるためここでの説明は繰り返さな
い。この実施の形態においては、本体31に2つの第2
の緩衝材33a,第2の緩衝材33bが取付けられてお
り、第2の緩衝材33a,第2の緩衝材33bのいずれ
にもサークル型防舷材が採用されている。そして第2の
緩衝材33a,第2の緩衝材33bの接触面には受衝板
70が取付けられている。
【0088】受衝板70は第2の緩衝材33a,第2の
緩衝材33bの接触面を規定する外郭線74a,74b
のいずれをも覆うような大きさの形状となっている。こ
れによって岸壁24が鋼管製矢板72によって構成され
てその表面に凹凸が生じた場合であっても、受衝板70
によって防舷装置25は安定して岸壁24に接触するこ
とが可能となる。このため、岸壁24からの反力は受衝
板70に伝達され、第2の緩衝材33a,第2の緩衝材
33bによって効率的に吸収されることになる。
【0089】図16はこの発明の第8の実施の形態によ
る防舷装置の概略構造を示した図である。
【0090】図を参照して、防舷装置25は板状の剛性
を有する本体65を中心として構成されている。本体6
5の一方面には横置式の浮遊式防舷材66a,浮遊式防
舷材66bが上下に並べて取付けられている。一方、本
体65の他方面には同様に横置式の浮遊式防舷材66
c,浮遊式防舷材66dが上下方向に並べて取付けられ
ている。そして、浮遊式防舷材66b及び浮遊式防舷材
66dが完全に海面23より下方に位置するように、本
体65の重量が定められている。このように構成するこ
とによって、潜水艦等の特殊断面形状を有する船舶21
の胴体22を浮遊式防舷材66c及び浮遊式防舷材66
dによって上下方向から挟み込むようにして接触させて
緩衝効果を高めることが可能となる。
【0091】又、岸壁24側の浮遊式防舷材66a,浮
遊式防舷材66bにあっては横置式としているため、岸
壁24に凹凸面が形成されていても安定した岸壁24へ
の接触を可能とする。尚、本体65は中実体としている
が、先の実施の形態のように中空構造としてこれに液体
等を投入することによって防舷装置25全体の上下浮遊
位置を調整するように構成してもよい。
【0092】尚、図16においては浮遊式防舷材66を
横置式としているが、岸壁24の凹凸に対して浮遊式防
舷材66の径が十分に大きなものであれば縦置式として
本体65に取付けてもよい。
【0093】又、上記の各実施の形態では、第2の緩衝
材は岸壁に接触するようにしているが、岸壁に代えて他
の船舶等の浮遊構造物に接触させて使用するようにして
も同様の効果を奏する。
【0094】更に、上記の各実施の形態では、第1の緩
衝材は繊維とゴムとの積層体としているが、これに代え
て総ゴムや合成樹脂等の中実体、中空体あるいは中空体
内部に緩衝物としての樹脂粒や砂等を所定量充填したも
のを用いても良い。
【0095】更に、上記の各実施の形態では、本体31
に海水等の液体を注入しているが、これに代えて砂等の
固形粒状物を注入するようにして全体重量を調整するよ
うにしても良い。
【0096】更に、上記の各実施の形態では、第2の緩
衝材としてサークル型の防舷材を用いているが、これに
代えてV型、円筒形等の防舷材を用いても良い。
【0097】更に、上記の各実施の形態では、本体31
の幅、すなわち第1の緩衝材32と第2の緩衝材33と
の間隔を一定としているが、潜水艦のような船首及び船
尾に向かって先細りする曲面形状を有する船舶であれ
ば、潜水艦の胴体と岸壁との間隔が一定ではなくなる。
そこで、その場合には、同一幅の本体を複数連結した
り、あるいは幅の異なった本体に第1緩衝材及び第2緩
衝材を取り付けた防舷装置を用いれば良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態による防舷装置の
使用状況を示した図である。
【図2】図1で示した防舷装置の概略構造を示した図で
ある。
【図3】図2で示したIII−IIIラインから見た図
である。
【図4】図2で示したIV−IVラインから見た図であ
る。
【図5】図3で示したV−Vラインの断面構造図であ
る。
【図6】この発明の第1の実施の形態における第1の緩
衝材32として用いた積層ゴムと一般の総ゴムとにおけ
る変位と反力との関係を示した図である。
【図7】この発明の第1の実施の形態における第1の緩
衝材32として用いた積層ゴムの強度と本体31の強度
とについて、変位と反力との関係において示した図であ
る。
【図8】この発明の第2の実施の形態による防舷装置の
本体の概略断面構造を示した図である。
【図9】この発明の第3の実施の形態による防舷装置の
本体の概略断面構造を示した図である。
【図10】この発明の第4の実施の形態による防舷装置
の概略構造を示した図である。
【図11】図10で示したXI−XIラインから見た図
である。
【図12】この発明の第5の実施の形態による防舷装置
の概略構造を示した図である。
【図13】この発明の第6の実施の形態による防舷装置
の概略構造を示した図である。
【図14】図13で示したXIV−XIVラインから見
た図である。
【図15】この発明の第7の実施の形態による防舷装置
の概略構造を示した図である。
【図16】この発明の第8の実施の形態による防舷装置
の概略構造を示した図である。
【図17】従来の防舷装置の使用状態を示した図であ
る。
【図18】従来の防舷装置の使用状態の他の例を示した
図である。
【図19】図18で示した防舷装置の問題点を説明する
ための概略図である。
【符号の説明】
21…船舶 22…胴体 23…海面 24…岸壁 25…防舷装置 31,65…本体 32…第1の緩衝材 33…第2の緩衝材 34…ケーシング 37…ゴム 38…繊維層 39…凹面 41…蓋板 42…開口 44…液体 47…給排水装置 48…制御部 49…外部吸水管 50…外部排水管 51…内部吸水管 52…内部排水管 53…液面センサ 54…貯留水 57…給水管 58…給水弁 59…排水管 60…排水弁 66…浮遊式防舷材 67…緩衝体 68…弾性体 70…受衝板 尚、各図中同一符号は同一又は相当部分を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 生駒 信康 明石市魚住町中尾1058番地 シバタ工業株 式会社内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 剛性を有する本体と、 前記本体の一方面に取付けられ、船舶が接舷する第1の
    緩衝材と、 前記本体の前記一方面とは反対方向に面する他方面に取
    付けられ、岸壁等に接触する第2の緩衝材とを備えた、
    防舷装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の緩衝材の船舶との接触面は、
    該船舶の胴体の側面形状に沿った凹面形状を有する、請
    求項1記載の防舷装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の緩衝材は、合成樹脂繊維とゴ
    ムとの積層体よりなる、請求項2記載の防舷装置。
  4. 【請求項4】 前記第2の緩衝材は、サークル型防舷材
    よりなる、請求項1から請求項3のいずれかに記載の防
    舷装置。
  5. 【請求項5】 前記本体は中空箱型形状を有し、前記本
    体はその内部への液体の給水及び内部からの排水を可能
    とする給排水手段を有する、請求項1から請求項4のい
    ずれかに記載の防舷装置。
  6. 【請求項6】 前記給排水手段は、 前記本体のケーシングの上面に形成された開口と、 前記開口を塞ぐようにして取付けられた開閉自在の蓋体
    とからなる、請求項5記載の防舷装置。
  7. 【請求項7】 前記給排水手段は、 前記本体のケーシングの上面に設置された制御部と、 前記制御部に前記ケーシングの外面に沿うようにして接
    続され、前記本体を浮遊させる海水等を吸水するための
    外部吸水管と、 前記制御部に前記ケーシングの上面を内面に向かって貫
    通した状態で接続され、前記外部吸水管から吸水されて
    きた液体を前記ケーシング外に排水するための内部排水
    管と、 前記制御部に前記ケーシングの上面を内面に向かって貫
    通した状態に接続され、前記ケーシング内に貯留された
    液体を吸水するための内部吸水管と、 前記制御部に前記ケーシングの外面に沿うようにして接
    続され、前記内部吸水管から吸水されてきた液体を前記
    ケーシング外に排水するための外部排水管とを備え、 前記制御部はポンプ手段を有し、前記外部吸水管、前記
    内部排水管、前記内部吸水管及び前記外部排水管を介し
    て、前記本体が所望の上下位置において浮遊するように
    前記ケーシング内に貯留する液体の量を制御する、請求
    項5記載の防舷装置。
  8. 【請求項8】 前記本体の前記ケーシングの側面に取付
    けられた前記本体の上下の浮遊位置を検知する液面セン
    サと、 前記浮遊位置を指示する指示手段とを更に備え、 前記制御部は、前記検知された浮遊位置に基づいて、前
    記指示された浮遊位置に前記本体が保持されるように貯
    留された液体の量を制御する、請求項7記載の防舷装
    置。
  9. 【請求項9】 前記給排水手段は、 前記本体のケーシングの上方に貫通するようにして取付
    けられた給水管と、 前記給水管の外方端に接続された給水弁と、 前記本体のケーシングの下方に貫通するように取付けら
    れた排水管と、 前記排水管の外方端に接続された排水弁とからなる、請
    求項5記載の防舷装置。
  10. 【請求項10】 前記第1の緩衝材は、前記本体にその
    一方面が取付けられた一定厚さの緩衝体と、 前記緩衝体の他方面に取付けられた、前記緩衝体より変
    形容易な弾性体とからなる、請求項1記載の防舷装置。
  11. 【請求項11】 前記緩衝体は合成樹脂繊維とゴムとの
    積層体とよりなり、 前記弾性体はスポンジよりなる、請求項10記載の防舷
    装置。
  12. 【請求項12】 前記第2の緩衝材の岸壁との接触面に
    取付けられ、前記接触面を規定する外郭線より大きな外
    郭線を有する受衝板を更に備えた、請求項1から請求項
    11のいずれかに記載の防舷装置。
  13. 【請求項13】 剛性を有する本体と、 前記本体の一方面及び前記一方面とは反対方向に面する
    他方面の各々に取付けられた浮遊式防舷材とを備えた、
    防舷装置。
  14. 【請求項14】前記浮遊式防舷材は横置式であり、前記
    本体の取付け面の各々に対して上下方向に2個ずつ取付
    けられ、前記防舷装置を海水等に浮遊させたとき、少な
    くとも下方に位置する浮遊式防舷材が完全に水面下とな
    るように前記本体の重量が規定される、請求項13記載
    の防舷装置。
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