JP2002138012A - 油性固形化粧料 - Google Patents

油性固形化粧料

Info

Publication number
JP2002138012A
JP2002138012A JP2000330035A JP2000330035A JP2002138012A JP 2002138012 A JP2002138012 A JP 2002138012A JP 2000330035 A JP2000330035 A JP 2000330035A JP 2000330035 A JP2000330035 A JP 2000330035A JP 2002138012 A JP2002138012 A JP 2002138012A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
solid cosmetic
oily solid
ester
fatty acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000330035A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaru Baba
優 馬場
Kensuke Yoshida
健介 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP2000330035A priority Critical patent/JP2002138012A/ja
Publication of JP2002138012A publication Critical patent/JP2002138012A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 次の成分(A)、(B)及び(C): (A)デキストリン脂肪酸エステル 3〜25重量%、 (B)ステロール誘導体 0.1〜50重量%、 (C)25℃の粘度が50〜5000mPa・sのエステル油 25〜80重量% を含有する油性固形化粧料。 【効果】 本発明の油性固形化粧料は、塗布膜がベタつ
かず、透明性と塗布時ののび、つき、つやに優れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、塗布膜がベタつか
ず、透明性と塗布時ののび、つき、及びつやに優れる油
性固形化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】固形で透明な油性化粧料として、デキス
トリン脂肪酸エステルを用いた組成物が種々提案されて
いる。例えば、デキストリン脂肪酸エステル、融点が2
0℃以上のグリセリン脂肪酸エステル及び液体油を含有
する油性外用剤(特開平3−68505号)では、透明
性の良好なリップクリーム、マスカラ等が開示されてい
るが、塗布膜のつやが十分でない。一方、デキストリン
脂肪酸エステルと重質流動イソパラフィンと液状油性成
分を配合した固形化粧料(特開平9−235210
号)、及び、デキストリン脂肪酸エステルと、平均炭素
数が40〜200である液状の鎖状炭化水素と、ステロ
ール誘導体と、メチルフェニルポリシロキサンとを含有
する固形化粧料(特開平11−222413号)が知ら
れている。しかし、これらの固形化粧料は、いずれも、
塗布膜がベタつく点、塗布時ののびが良くない点で必ず
しも満足のいくものではなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明は、塗布
膜がベタつかず、透明性と塗布時ののび、つき、及びつ
やに優れる油性固形化粧料を提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、デキストリ
ン脂肪酸エステル、ステロール誘導体と25℃における
粘度が50〜5000mPa・sであるエステル油を特定量
組み合わせて用いることにより、塗布膜がベタつかず、
透明性と塗布時のつやに優れた油性固形化粧料が得られ
ることを見出した。
【0005】すなわち、本発明は、次の成分(A)、
(B)及び(C): (A)デキストリン脂肪酸エステル 3〜25重量%、 (B)ステロール誘導体 0.1〜50重量%、 (C)25℃の粘度が50〜5000mPa・sのエステル油 25〜80重量% を含有する油性固形化粧料を提供するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の油性固形化粧料に用いら
れるデキストリン脂肪酸エステル(成分(A))として
は、油溶性のもので炭素数8〜24(好ましくは14〜
18)の脂肪酸と平均重合度10〜50(好ましくは2
0〜30)のデキストリンとのエステル化合物であるこ
とが好ましい。具体例としてはパルミチン酸デキストリ
ン、ステアリン酸デキストリン、パルミチン酸ステアリ
ン酸デキストリン、オレイン酸デキストリン、イソパル
ミチン酸デキストリン、イソステアリン酸デキストリン
等が挙げられ、これらは単独で又は2種以上を組み合わ
せて用いることができる。市販品としてはパルミチン酸
デキストリン(レオパールKL;千葉製粉(株)製)を
好適に用いることができる。
【0007】成分(A)は、本発明の油性固形化粧料中
に3〜25重量%(以下、単に%で示す)、好ましくは
5〜20%含有させる。3%未満では保形性が十分でな
く、25%を超えると塗布感触の悪化が起こってしま
う。
【0008】ステロール誘導体(成分(B))として
は、ステロール類由来の合成エステル類、及びそれらを
含有する天然由来の混合物が挙げられる。具体的には、
イソステアリン酸コレステリル、ヒドロキシステアリン
酸コレステリル、マカダミアナッツ油脂肪酸コレステリ
ル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリ
ル・ベヘニル・2−オクチルドデシル)エステル、N−
ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル・2−
オクチルドデシル)エステル等のコレステロール誘導
体;N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステ
リル・ベヘニル・2−オクチルドデシル)エステル、N
−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル・
2−オクチルドデシル)エステル、イソステアリン酸フ
ィトステリル、オレイン酸フィトステリル等のフィトス
テロール誘導体;ラノステロール誘導体;ラノリン、ヒ
ドロキシラノリン等が挙げられる。これらは単独で又は
2種以上を組み合わせて用いることができる。市販品と
して、エルデュウ CL−202、同CL−301、同
PS−203、同PS−304(いずれも味の素(株)
製)を用いることができる。
【0009】成分(B)は、本発明の油性固形化粧料中
に0.1〜50%、好ましくは1〜30%含有させる。
0.1%未満では塗布つやが十分でなく、50%を超え
るとゲルの透明性が低下してしまうことがある。
【0010】本発明に用いられるエステル油(成分
(C))は、25℃における粘度が50〜5000mPa・
sのものであり、好ましくは150〜4000mPa・sであ
る。当該エステル油の粘度が50mPa・s未満では塗布時
のつやが出ない。また、5000mPa・sを超えると塗布
膜がベタつき使用感が低下する。
【0011】またこれらのエステル油のうち、25℃に
おける比誘電率が2.9以上のものが塗布時ののび、つ
きを向上させる上でより好ましい。
【0012】上記粘度特性を満たすエステル油は、合成
エステル油、動植物油等のエステル結合を有する液状油
の中から好適に選択することができる。合成エステル油
としては、リンゴ酸ジイソステアリル、モノミリスチン
酸モノイソステアリン酸グリセリル、(2−ヘキシルデ
カン酸・セバシン酸)ジグリセリルオリゴエステル、モ
ノイソステアリン酸ポリグリセリル、ジイソステアリン
酸ポリグリセリル、トリイソステアリン酸ポリグリセリ
ル、テトライソステアリン酸ポリグリセリル、テトラ脂
肪酸ペンタエリスリトール、イソステアリン酸トリメチ
ロールプロパン等が挙げられる。また動植物油として
は、ホホバ油、ヒマシ油、マカダミアナッツ油、オリー
ブ油、サンフラワー油、アボガド油、アマニ油、とうも
ろこし油、ひまわり油、液状ラノリン、酢酸液状ラノリ
ン等が挙げられる。これらのエステル油は単独で又は2
種以上を組み合わせて用いることができる。
【0013】成分(C)は、本発明油性固形化粧料中に
25〜80%、好ましくは25〜60%含有させる。2
5%未満では塗布つやが十分でなく、80%を超えると
塗布感触の悪化が起こってしまう。
【0014】本発明の油性固形化粧料には前記必須成分
の他、前記以外の油剤、通常化粧料に用いられる着色顔
料、体質顔料、パール顔料、高分子化合物、香料、界面
活性剤、酸化防止剤、防腐剤、消泡剤、保湿剤、美容成
分及び水等を適宜配合することができる。ここで前記以
外の油剤としては、炭化水素油、前記以外の合成エステ
ル油、前記以外の動植物油、シリコーン油、高級アルコ
ール等が挙げられる。
【0015】本発明の油性固形化粧料としては固形状で
あれば特に限定されることがなく、例えば、口紅、リッ
プグロス、リップクリーム、アイシャドウ、アイライナ
ー、マスカラ、ファンデーション等が挙げられる。ま
た、本発明の油性固形化粧料は、例えば各成分を加熱溶
解混合した後、必要に応じて脱泡し、冷却固化すること
により製造できる。
【0016】
【実施例】実施例1〜4及び比較例4 表1に記載の処方の各成分を加熱溶解して均一に混合し
た後に脱泡し、冷却固化することにより、油性固形化粧
料(リップグロス)を調製した。得られた化粧料につい
て、塗布つやの程度、塗膜のベタつきのなさ、のび及び
つきの良さについて官能評価を行った。
【0017】〔官能評価〕 パネラー:専門パネラー10名 評価項目:塗布つやの程度、塗膜のベタつきのなさ、の
び、つきの良さ ◎:9名以上が良好と評価 ○:6〜8名が良好と評価 △:3〜5名が良好と評価 ×:0〜2名が良好と評価
【0018】〔透明性評価〕表1記載の処方の混合物に
ついて、下記の如く透明性を評価した。ガラスセルに厚
さ5mmになるように流し込み冷却固化させた後に、専門
パネラー10名により隠蔽紙上で評価を行った。 ◎:9名以上が透明と評価 ○:6〜8名が透明と評価 △:3〜5名が透明と評価 ×:0〜2名が透明と評価
【0019】得られた結果を表1に示す。また表1に
は、用いた各エステル油の25℃における粘度及び比誘
電率も記載した。粘度の測定はA&D社製の音叉型振動
式粘度計CJV5000にて、25℃で測定した。比誘
電率の測定は安藤電気社製LCRメーター AG−43
11Bにて行った。
【0020】
【表1】
【0021】
【発明の効果】本発明の油性固形化粧料は、塗布膜がベ
タつかず、透明性と塗布時ののび、つき、つやに優れ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C083 AA122 AC022 AC352 AC392 AC422 AD152 AD241 AD242 AD491 AD492 AD512 BB13 CC01 CC11 CC12 CC13 DD01 DD21 DD30 EE06

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の成分(A)、(B)及び(C): (A)デキストリン脂肪酸エステル 3〜25重量%、 (B)ステロール誘導体 0.1〜50重量%、 (C)25℃の粘度が50〜5000mPa・sのエステル油 25〜80重量% を含有する油性固形化粧料。
JP2000330035A 2000-10-30 2000-10-30 油性固形化粧料 Pending JP2002138012A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000330035A JP2002138012A (ja) 2000-10-30 2000-10-30 油性固形化粧料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000330035A JP2002138012A (ja) 2000-10-30 2000-10-30 油性固形化粧料

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002138012A true JP2002138012A (ja) 2002-05-14

Family

ID=18806617

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000330035A Pending JP2002138012A (ja) 2000-10-30 2000-10-30 油性固形化粧料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002138012A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2843018A1 (fr) * 2002-08-02 2004-02-06 Oreal Composition gelifiee par un ester de dextrine
JP2004075540A (ja) * 2002-08-09 2004-03-11 Rohto Pharmaceut Co Ltd 外用ゲル状組成物
JP2016190816A (ja) * 2015-03-31 2016-11-10 小林製薬株式会社 外用組成物

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2843018A1 (fr) * 2002-08-02 2004-02-06 Oreal Composition gelifiee par un ester de dextrine
JP2004075540A (ja) * 2002-08-09 2004-03-11 Rohto Pharmaceut Co Ltd 外用ゲル状組成物
JP2016190816A (ja) * 2015-03-31 2016-11-10 小林製薬株式会社 外用組成物

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6181697B2 (ja) デキストリン脂肪酸エステル及び化粧料
KR101652536B1 (ko) 유성 화장료
EP1417955B1 (en) Humectant and cosmetics and external preparations containing the same
JP5797395B2 (ja) 口唇用化粧料
JP2000063235A (ja) 被膜形成ポリマ―を含む新規化粧品組成物
WO2006022395A1 (ja) 油性化粧料
KR101075692B1 (ko) 수중유형 유화 화장료
JP5770002B2 (ja) 油性化粧料
JP3635155B2 (ja) 化粧料
KR20060009331A (ko) 유성 화장료
JP5616095B2 (ja) 睫用化粧料
JP2983487B2 (ja) 多糖類アルキルエーテルで増粘させた組成物
JP2006316003A (ja) 水素添加ロジンのアルコールエステルを含有する安定な液状組成物およびそれを含有する化粧料
WO2005046625A1 (ja) 化粧料組成物
JP2008519017A (ja) ブチレングリコールのモノエステルとジエステルの混合物をベースにした湿潤剤
JP2009029721A (ja) 1−ブテン単独重合体を含む化粧料
JP2002138012A (ja) 油性固形化粧料
JP5616092B2 (ja) 油性毛髪化粧料
JP4327068B2 (ja) 化粧料
JP2003212724A (ja) 非揮発性シリコーン化合物、非シリコーン脂溶性ポリマー及び特定の分散剤を含むケラチン物質のためのケア又はメイクアップ組成物
JP5616094B2 (ja) 油性アイライナー化粧料
JPH11222413A (ja) 固形化粧料
JP3086241B2 (ja) 化粧料
JP6400799B2 (ja) 化粧料
JP2000229816A (ja) 非固形非水系油性化粧料

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060816

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20060816

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080214

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080226

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080428

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080826