JP2000229816A - 非固形非水系油性化粧料 - Google Patents

非固形非水系油性化粧料

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JP2000229816A
JP2000229816A JP11029845A JP2984599A JP2000229816A JP 2000229816 A JP2000229816 A JP 2000229816A JP 11029845 A JP11029845 A JP 11029845A JP 2984599 A JP2984599 A JP 2984599A JP 2000229816 A JP2000229816 A JP 2000229816A
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fatty acid
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JP11029845A
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Mina Fujishita
実奈 藤下
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Kanebo Ltd
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Kanebo Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】透明性があり、ベタツキがなく、塗布時の艶を
付与し、のび、つき、艶の持続性、保存安定性が良好で
あり、塗布時のしっとり感及びその持続性に優れる非固
形非水系油性化粧料を提供する。 【解決手段】デキストリン脂肪酸エステルと、重質流動
イソパラフィンと、常温で液状の油性成分とを含有する
非固形非水系油性化粧料

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非固形油性化粧料
に関し、詳しくはベタツキがなく、透明性に優れ、塗布
時の艶を付与し、のび、つき、艶の持続性、保存安定性
が良好であり、塗布時のしっとり感及びその持続性に優
れる非固形油性化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】油性化粧料は、キャンデリラロウ等の固
体脂、炭化水素等の液状油等に必要に応じ顔料等を配合
したものであり、皮膚に対する親和性等より、主として
口紅、アイシャドウ、アイライナー及び油性ファンデー
ション等のメークアップ用製品に多用されている。そし
て剤形としては固形、液状、ペースト状、乳液状等種々
のものがある。化粧効果、のび、つき等の官能特性及び
保存安定性が良好であることが求められているが、近
年、更に艶、しっとり感や透明性(透明感)をも求めら
れるようになってきている。
【0003】透明感のある固形化粧料としては、特公昭
45−41318号公報、特公昭52−7067号公
報、特開昭63−119405号公報、特開平2−26
4707号公報等があるが、固形化粧料特有の、のびに
くい、光沢やなめらかな感触を付与しがたいという問題
を持っている。また、透明性、べたつき、つき、しっと
り感、保存安定性等の面で満足できるものではない。
【0004】これらの課題を解決する手段として、特開
平9−235210号公報には重質流動イソパラフィン
と液状油とを含有し、デキストリン脂肪酸エステルによ
り固体状とした固形化粧料が示されている。しかしなが
ら、固形化粧料であるためかしっとり感やしっとり感の
持続の面で不満が残り、また固形状のため筆ペン型容器
やチューブ容器に充填して供することができない問題が
あった。
【0005】液状の非固形化粧料としては、特開昭63
−165303号公報記載のデキストリン脂肪酸エステ
ル、水素添加ポリブテン、マルチトール、液状油性物質
及び水を含有する液状乳化型の唇用化粧料等がある。保
存安定性が良く、伸びが良く、なめらかな感触としっと
りとした感触、光沢を付与し、にじみ、よれ、動きがな
く、唇に良く密着し化粧くずれしにくく唇の荒れ防止に
効果があり保水性も良好であるとされている。しかしな
がら、透明感、唇に塗布した後の艶及びしっとり感の持
続性は不十分である。また、水を含有するため低温安定
性に問題がある場合があり界面活性剤の併用が実質必要
とされる場合が多々あった。そのため人により界面活性
剤による刺激が問題となる場合があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】係る状況下、本発明の
目的とするところは、塗布時の艶を付与し、ベタツキが
なく、のび、つき、艶の持続性、保存安定性が良好であ
り、塗布時のしっとり感及びその持続性に優れる非固形
非水系油性化粧料を提供するにある。また、透明性が求
められるものにあっては更に、優れた透明性を持つ非固
形非水系油性化粧料を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題は、デキストリ
ン脂肪酸エステルと、重質流動イソパラフィンと、常温
で液状の油性成分とを含有する非固形非水系油性化粧料
によって達成される。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態に関して
本発明を詳説する。
【0009】本発明において、非固形非水系油性化粧料
とは、常温において非固体状をなしいくらかの流動性を
有し、実質的に水を含まない油性化粧料を指す。
【0010】本発明の係るデキストリン脂肪酸エステル
は、デンプンの加水分解物であるデキストリンと高級脂
肪酸とのエステル化合物であり液状油のゲル化剤として
良く知られている。それらの中で安定性等の面よりパル
ミチン酸デキストリンが好ましい。デキストリンとして
は平均重合度10〜50の物で、高級脂肪酸が炭素数1
2〜22の物が好ましく、脂肪酸の置換度はデキストリ
ンのグルコース単位当り1.0以上の物が好ましい。デ
キストリン脂肪酸エステルは容易に入手可能であり、例
えば、千葉製粉社よりレオパールKE、レオパールKL
として市販されている。
【0011】上記デキストリン脂肪酸エステルの配合量
は、組み合わせる常温で液状の油性成分の種類等によっ
て適宜変るものであるが、一般には非固形非水系油性化
粧料全量に対し2〜25重量%が好ましく、更に好まし
くは5〜15重量%である。2重量%未満では本発明の
効果を奏さない場合があり、25重量%を越えて配合す
ると使用感が損なわれる場合がある。
【0012】本発明に係る重質流動イソパラフィンは、
別名水素添加ポリブテンとも呼ばれる、イソブテンとn
−ブテンとを共重合した後、水素添加して得られる側鎖
を有する炭化水素の混合物であり、皮膚刺激がなく、安
全性、安定性に優れる。平均分子量は、500〜280
0程度のものが好ましく、更に好ましくは700〜14
00のものである。平均分子量500未満では安定性が
悪い場合があり、2800を越えると粘性が高くなりす
ぎ使用感等で問題を起こす場合がある。
【0013】重質流動イソパラフィンは、組み合わせる
液状油の種類、目的とする非固形非水系油性化粧料の種
別や性質等によって適宜変るものであるが、一般には非
固形非水系油性化粧料全量に対し5〜60重量%配合さ
れるのが好ましく、更に好ましくは10〜50重量%で
ある。5重量%未満では安定性に問題がある場合があ
り、60重量%を越えて配合すると使用感が損なわれる
場合があり好ましくない。
【0014】本発明に係る常温で液状の油性成分は、特
に限定されるものではなく、化粧品、医薬部外品又は医
薬品等に用いられる物であれば何ら問題なく使用でき
る。例えば、流動パラフィン、スクワラン等の炭化水素
類、液状の合成エステル油類(例えば、トリカプリル・
カプリン酸グリセリン、ミリスチン酸オクチルドデシ
ル、イソプロピルミリステート、2−エチルヘキサン酸
トリグリセライド、ヒドロキシステアリン酸2−エチル
ヘキシル、セチルイソオクタノエート等)、植物油(例
えば、オリーブ油、マカデミアナッツ油、ゴマ油、サフ
ラワー油、ホホバ油、大豆油、ツバキ油等)、液状高級
アルコール(例えば、オクチルドデカノール、オレイル
アルコール、イソステアリルアルコール等)、液状高級
脂肪酸(例えば、イソステアリン酸、リノール酸等)、
シリコーン油(例えば、ジメチルポリシロキサン、メチ
ルフェニルポリシロキサン等)一種又は二種以上を適宜
組み合わせて用いることができる。これらの中でシリコ
ーン油は相溶性等の面より好ましくない場合があり、他
の油性成分が好ましい。これら液体の油性原料の配合量
は、目的により適宜決定すればよいが、通常15〜90
重量%、好ましくは20〜70重量%である。15重量
%未満では使用感が良くない場合があり、90重量%を
越えて配合するとべたつき等が生じたりして使用感が損
なわれる場合があり好ましくない。
【0015】本発明に係る非固形非水系油性化粧料は、
従来技術の特開平9−235210号公報記載の固形化
粧料においてゲル化剤であるデキストリン脂肪酸エステ
ルの配合量を単に減じたのみでは経時的に油性成分の滲
み出し等が起こる場合があり好ましくない。好ましく
は、該化粧料調製時にゲル化を防止する手段又は調製さ
れたゲルを破壊する手段を併用し、最終製品において固
体状をならないようにすることが好ましい。すなわちデ
キストリン脂肪酸エステルと、重質流動イソパラフィン
と、常温で液状の油性成分とを含有しながらも非固形か
つ非水系の油性化粧料であらねばならない。
【0016】ゲル化を防止する手段としては、非固形非
水系油性化粧料の調製時に、デキストリン脂肪酸エステ
ルが完全溶解するに必要な温度まで昇温させないで行う
こと、剪断力をかけながら行うこと、脱泡工程を省略し
て(溶存空気存在下で)行うこと、超音波等をかけてミ
クロ的な細動下又はキャビテーションを起こさせながら
行うこと等の公知の手段を用いることができる。
【0017】調製されたゲルを破壊する手段としては、
調製されたゲルに更に剪断力をかける方法等の公知の手
段を用いることができる。
【0018】本発明に係る非固形非水系油性化粧料に
は、本発明の効果を損なわない範囲で、顔料や色素等の
着色剤、増粘剤、美容成分、防腐剤、紫外線吸収剤、香
料、酸化防止剤等を配合してもよい。
【0019】
【実施例】以下、実施例に基づいて本発明を更に詳説す
る。尚、本発明は以下の実施例に何ら限定されるもので
はない。まず評価方法について述べる。
【0020】・透明性試験 透明ガラス製シャーレに5mm厚となるように試料を流
し込み一昼夜放置した。その後JIS5400の隠蔽率
試験紙の白黒の境界線上に置き、真上より試料を通して
境界線の見え具合を下記の評価基準で評価した。 (評価基準) 境界ラインが明確に見える 3 境界ラインが少しぼやける 2 境界ラインが透けて見える 1 境界ラインが見えない 0
【0021】パネラー5名にて評価しその平均点を、下
記基準で判定し透明性試験結果とした。 (判定基準) 2.5以上 ◎ 1.5以上2.5未満 ○ 0.5以上1.5未満 △ 0.5未満 ×
【0022】・保存安定性試験 0℃、45℃の各恒温槽に2ヶ月間保管した後、外観
(油分のにじみ、ひび割れ、艶の消失等)、粘度の変
化、色調の変化、匂いの変化、使用感の変化について製
造直後のものと下記の基準で判定した。 (判定基準) 変化がない ○ 変化が見られる ×
【0023】・官能試験 パネラー20名に使用してもらい、ベタツキのなさ、の
び、つき、艶、艶の持続性、しっとり感、しっとり感の
持続性について下記の評価基準にて評価し、平均点を判
定基準にて判定し評価結果とした。尚、持続性は塗布後
3時間経過後にて評価した。 (評価基準) 非常に良い 3 良い又は普通 2 悪い 1 (判定基準) 平均点2.5以上 ◎ 平均点1.5以上2.5未満 ○ 平均点1.5未満 ×
【0024】実施例1〜7、比較例1〜3 下記表1に示す処方のリップグロスを常法により調製し
た。但し、実施例1〜6のリップグロスは、成分の混合
調製時から冷却に至るまでホモジナイザーにて剪断力を
かけながら得た。実施例7はホモジナイザーを用いず、
通常行う加熱混合後の減圧脱泡工程を省略して得た。比
較例は全て通常の加熱混合脱泡工程等を経て調製した。
尚、表1に示す数字は重量%である。
【0025】
【表1】
【0026】
【発明の効果】上述したように本発明は、塗布時の艶を
付与し、ベタツキがなく、のび、つき、艶の持続性、保
存安定性が良好であり、塗布時のしっとり感及びその持
続性に優れる非固形非水系油性化粧料を提供することは
明らかである。また、透明性が求められるものにあって
は更に、優れた透明性を持つ非固形非水系油性化粧料を
提供することができる。また、非固形状であるため筆ペ
ン型容器やチューブ容器に充填して供することができ
る。そして水を含まないため界面活性剤を併用する必要
がなく安全性の高い非固形非水系油性化粧料を提供でき
る。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デキストリン脂肪酸エステルと、重質流
    動イソパラフィンと、常温で液状の油性成分とを含有す
    る非固形非水系油性化粧料。
  2. 【請求項2】 デキストリン脂肪酸エステル2〜25重
    量%と、重質流動イソパラフィン5〜60重量%と、常
    温で液状の油性成分とを含有する非固形非水系油性化粧
    料。
  3. 【請求項3】 ゲル化防止又はゲル破壊を奏する手段に
    よって得られる請求項1又は2記載の非固形非水系油性
    化粧料。
JP11029845A 1999-02-08 1999-02-08 非固形非水系油性化粧料 Pending JP2000229816A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004100903A1 (ja) 2003-05-13 2004-11-25 The Nisshin Oillio Group, Ltd. 油性化粧料
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