JP2002137759A - ダイカスト製サブフレーム - Google Patents
ダイカスト製サブフレームInfo
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Abstract
出すこと、及びボスの為の張出しを設ける必要のない技
術を提供する。 【解決手段】 (a)は従来品の要部拡大図である。
(b)は本発明に係るリヤサブフレーム20の部分拡大
図であり、リヤサブフレーム20の横メンバー部24と
縦メンバー部23とが交差する部位に略三角形の膨出部
51を張出し形成し、同部位で溶湯が流れ得る幅をW2
に拡大したことを特徴とする。膨出部51には穴52を
開ける等して、車両小部品を取付ける部品取付け座53
として活用する。 【効果】 湯流れ性が格段に向上し、ダイカストであっ
ても湯回り不良を引起こす心配は無くなった。
Description
の改良技術に関する。
であり、車体(図示せず)にサブフレーム101を取付
け、このサブフレーム101にサスペンションなどの車
両部品を取付ける如くに、サブフレーム101は車両部
品を車体に取付けるときの中間部材である。このサブフ
レーム101はクロスメンバでもあるから、適当な箇所
に部品取付け座102,102を付随的に設けておき、
この部品取付け座102に例えば排気管103をバンド
104及びボルト105で取付ける如くに多目的に使用
することができる。サブフレーム101は、従来ブラン
ク材をプレス曲げしたものを溶接で一体化する方法で製
造されてきたが、鋳造フレームが注目されている。プレ
ス、溶接法は生産効率が悪くコスト高になるが、鋳造で
あれば量産が可能であるからである。
模型法を例に説明すると、湯口111、湯道112,1
12、キャビティ113,113、ガス抜き114,1
14を発泡樹脂で造った模型を鋳砂115に埋め、溶湯
116を湯口111からを注入すれば、溶湯116の熱
で模型は溶解、消失し、そこに溶湯116が置き換り、
目的の鋳造品を得ることができるというものである。金
型鋳造であれば、より手軽にサブフレームを量産するこ
とができる。鋳造であるから、プレス曲げも溶接も不要
であり、生産能率は良好である。
り、湯口111から4本の湯道112・・・(・・・は複数を
示す。以下同じ)を延ばし、これらの湯道112・・・を
通じて井桁型キャビティ113に注湯するが、キャビテ
ィ113に予め部品取付け座の為の張出し部117,1
17を含めておけば、従来の金型鋳造であれば溶湯がゆ
っくりと張出し部117,117に回るため、これら張
出し部117,117は容易に造ることができる。
ムの強度を確保する若しくは高めることを考えると、金
型鋳造よりは、ダイカストが望ましいと言える。すなわ
ち、高速高圧で溶湯をキャビティへ圧入することで、緻
密な組織の鋳物を得ることができるダイカスト法が望ま
しい。ダイカスト品であれば、サブフレームの薄肉化、
軽量化も可能となる。
の溶湯の流速が極めて大きくなるため、井桁型のサブフ
レームの場合、湯回り不良が発生しやすくなり、金型鋳
造での鋳型を使用することはできなる。加えて、高速で
溶湯を流すため前記張出し部117,117は渦を発生
する要因となる。そのためサブフレームの製造法として
ダイカスト法の導入が遅れているのが現状である。そこ
で、本発明の目的は、ダイカスト法に適合したキャビテ
ィ構造を見出すこと、及びボスの為の張出しを設ける必
要のない技術を提供することにある。
に請求項1は、車体にサスペンションなどの車両部品を
取付けるときに中間部材として使用するサブフレームで
あって且つ車両前後方向に延びる縦メンバー部と車両幅
方向に延びる横メンバーを含むサブフレームにおいて、
このサブフレームは、縦メンバー部と横メンバー部とが
交差する部位に湯流れ性を良くするための膨出部を設け
ることでメンバーの幅を部分的に広げたダイカスト品で
あり、膨出部は、排気管などの車両小部品を取付ける部
品取付け座としたことを特徴とする。
部位を広げて、溶湯の流路幅を増加したため、湯流れ性
を高めることができる。加えて、従来張出し成形してい
た掘出し部を本発明では廃止した。その結果、湯流れ性
は格段に向上し、ダイカストであっても湯回り不良を引
起こす心配は無くなった。
づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見る
ものとする。図1は本発明に係る車両のリヤサブフレー
ムの要部斜視図であり、アッパアーム11及びロアアー
ム12を主要素とするサスペンション10を、アーム取
付け部21,21,22を介してリヤサブフレーム20
に取付け、このリヤサブフレーム20を図示せぬ車体に
取付ける。すなわち、サスペンション10を直接車体に
取付けるのではなく、リヤサブフレーム20を介して車
体に取付ける。従って、リヤサブフレーム20はサスペ
ンション10を車体に取付けるための中間部材であると
言える。
後方向に延びる縦メンバー部23と車両幅方向に延びる
横メンバー24,24とを含む井桁形状のフレームであ
る。など、リヤサブフレーム20は、H型、井桁型、I
型など各種の形状のものがあるが、いずれも車体に左か
ら右へ掛け渡すクロスメンバーでもある。
原理図であり、ダイカストマシーン30は、ベース31
と、固定金型32を支える固定盤33と、この固定盤3
3に対向配置した圧受盤34と、これら圧受盤34と固
定盤33に掛け渡した複数のタイバー35・・・(・・・は複
数を示す。以下同じ)と、これらのタイバー35・・・に
案内され且つ可動金型36を支える可動盤37と、この
可動盤37を固定盤33へ押圧させるべく圧受盤34に
取付けた型締めシリンダ38と、前記固定金型32並び
に固定盤33を貫通するスリーブ39と、このスリーブ
39に開けた注湯穴41と、前記スリーブ39に挿入し
たフランジャ42と、このフランジャ42を押出す圧入
シリンダ43とからなる。
そして、固定金型32には湯口45に繋がる湯道46,
46の半分と、これらの湯道46,46に繋がるキャビ
ティ47,47の半分を設けておく。可動金型36にも
同様に湯道46,46の半分と、これらの湯道46,4
6に繋がるキャビティ47,47の半分を設けておく。
0の作用を説明する。先ず、図2にて型締めシリンダ3
8を作動させて可動金型36を固定金型32に合せ、続
いて十分な力で型締めする。
ストの作用説明図である。(a)において、鍋48を傾
けることにより注湯穴41を通じて、アルミニウム合金
の溶湯49をスリーブ39に所定量注入する。(b)に
て、プランジャ42を高速で前進させる。すると、溶湯
49は湯道46,46を介してキャビティ47,47に
充満する。フランジャ42の圧入作用で溶湯が加圧さ
れ、この状態で凝固するため、得られるダイカスト品
は、砂型鋳造品や金型鋳造品に比較して組織が緻密化
し、高い強度が得れる。
図は機械加工を施してあるので、純粋な型ばらし品とは
言えないので、概念図と呼ぶ。リヤサブフレーム20は
横メンバー部24,24と縦メンバー部23,23を井
桁型に組んだフレームである。そこで、湯口45から4
本の湯道46・・・を分岐し、これらの湯道46・・・を通じ
て注湯することによりダイカストを実施したことを示
す。
鋳物から切除する。湯口45及び湯道46・・・を除いた
ダイカスト品に、機械加工を施せば目的のリヤサブフレ
ーム20を得ることができ、このリヤサブフレーム20
はアルミニウム合金製であるから軽量である。
設ける部品取付け座の説明図であり、(a)で比較例、
(b)で実施例を説明する。(a)は図6(従来品)の
部分拡大図であり、リヤサブフレーム110の横メンバ
ー部121に部品取付け座102を膨出形成すると共
に、横メンバー部121と縦メンバー部122とが交差
する部位に適当なアール部123を設けたことを示す。
このアール部123は砂型鋳造や金型鋳造若しくは消失
模型法鋳造で要求される程度の比較的小さな半径rで構
成する。図で、幅W1は、横メンバー部121と縦メン
バー部122とが交差する部位での溶湯の流路幅であ
る。
0の部分拡大図であり、リヤサブフレーム20の横メン
バー部24と縦メンバー部23とが交差する部位に略三
角形の膨出部51を張出し形成し、同部位で溶湯が流れ
得る幅をW2に拡大したことを特徴とする。膨出部51
には穴52を開ける等して、車両小部品を取付ける部品
取付け座53として活用する。
法等に比較して、溶湯の流速は格段に大きくなる。
(b)において、横メンバー部24と縦メンバー部23
が交差する部位の幅をW1からW2に大幅に広げること
により、矢印で示すごとく図下から上に更に左右に流れ
る溶湯は、大きな幅W2の部位を円滑に流れる。従っ
て、本発明では横メンバー部24と縦メンバー部23と
が交差する部位の幅をW1からW2に大幅に広げること
で、ダイカスト法で発生が予想される湯回り不良現象を
巧みに解消できること、及び膨出部51を部品取付け座
53として活用することで部品取付け座53のための張
出し部を格別に設ける必要が無くなったという2つの効
果を引出すことに成功したものである。
スペンション、デフマウントの他、エンジンマウント、
スプリングなどの懸架装置関連部品を広く指す用語であ
り、格別に種類を限定するものではない。また、排気管
などの車両小部品は、リヤサブフレームに取付けること
が適当である小部品を広く指す用語であり、格別に種類
を限定するものではない。
であるが、形状によってはフロントサブフレームにも適
用できる。すなわち、縦メンバー部とこれに交差(又は
直交若しくは略直交)する横メンバー部を含むものでれ
ば、フロント、リヤを問わない。
ニウム合金、マグネシウム合金、銅アルミニウム合金、
鉄鋼などダイカスト可能な金属であれば種類は任意であ
る。ただし、サブフレームを軽量化する観点から、アル
ミニウム合金やマグネシウム合金が望ましい。
する。請求項1によれば、縦メンバー部と横メンバー部
とが交差する部位を広げて、溶湯の流路断面積を増加し
たため、湯流れ性を高めることができる。加えて、従来
張出し成形していた掘出し部を本発明では廃止した。そ
の結果、湯流れ性は格段に向上し、ダイカストであって
も湯回り不良を引起こす心配は無くなった。ダイカスト
であるから生産性が高く、溶湯を軽合金とすれば軽量化
が図れ、丈夫で軽いリヤサブフレームを量産することが
できる。
視図
図
レーム(リヤサブフレーム)、23…縦メンバー部、2
4…横メンバー部、30…ダイカストマシーン、39…
スリーブ、41…プランジャ、43…圧入シリンダ、4
6…湯道、47…キャビティ、48…鍋、49…溶湯、
51…膨出部、52…穴、53…部品取付け座。
Claims (1)
- 【請求項1】 車体にサスペンションなどの車両部品を
取付けるときに中間部材として使用するサブフレームで
あって且つ車両前後方向に延びる縦メンバー部と車両幅
方向に延びる横メンバーを含むサブフレームにおいて、 このサブフレームは、前記縦メンバー部と横メンバー部
とが交差する部位に湯流れ性を良くするための膨出部を
設けることでメンバーの幅を部分的に広げたダイカスト
品であり、前記膨出部は、排気管などの車両小部品を取
付ける部品取付け座としたことを特徴とするダイカスト
製サブフレーム。
Priority Applications (3)
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---|---|---|---|
JP2000334633A JP4435963B2 (ja) | 2000-11-01 | 2000-11-01 | ダイカスト製サブフレーム |
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---|---|---|---|
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013139236A (ja) * | 2012-01-06 | 2013-07-18 | Fuji Heavy Ind Ltd | 車両用フレーム構造 |
JP2015054669A (ja) * | 2013-09-13 | 2015-03-23 | 本田技研工業株式会社 | 車両のサブフレーム |
JP2015054675A (ja) * | 2013-09-13 | 2015-03-23 | 本田技研工業株式会社 | 車両のサブフレーム |
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- 2000-11-01 JP JP2000334633A patent/JP4435963B2/ja not_active Expired - Fee Related
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