JP2002137310A - グリーンタイヤ,その製造方法,製造システム - Google Patents

グリーンタイヤ,その製造方法,製造システム

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JP2002137310A
JP2002137310A JP2001244758A JP2001244758A JP2002137310A JP 2002137310 A JP2002137310 A JP 2002137310A JP 2001244758 A JP2001244758 A JP 2001244758A JP 2001244758 A JP2001244758 A JP 2001244758A JP 2002137310 A JP2002137310 A JP 2002137310A
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茂正 高木
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Fuji Seiko Co Ltd
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Fuji Seiko Co Ltd
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  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造工程におけるタイヤ構成部材の品質管理
を容易に行うことができ、製品タイヤの品質向上を図る
ことができて、歩留まりを高めることができるリボン巻
付装置、及びグリーンタイヤの製造システムを提供す
る。 【解決手段】 ゴム押出機31から押し出されたリボン
14を、搬送装置33内で温度管理下のもとに搬送す
る。搬送されたリボン14をリボン巻回装置34によ
り、剥離テープt1と共巻き状態でカセット35内のリ
ボンリール36に巻回する。リボン巻付装置39にカセ
ット35を搬入し、そのカセット35のリボンリール3
6からリボン14及び剥離テープt1を引き出して走行
させながら保持するとともに、保持されたリボン14及
び剥離テープt1からリボン14のみを剥離して回転ド
ラム40上のタイヤ構体T1に巻付転写する。残った剥
離テープt1をリボンリール36と同軸上のテープリー
ル37に巻き取る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、グリーンタイ
ヤ,グリーンタイヤを製造するための装置やシステム,
グリーンタイヤの製造方法等に関するものである。な
お、ここでグリーンとは未加硫状態を示す。
【0002】
【従来の技術】従来から、グリーンタイヤを製造する場
合には、大量生産方式が採用されている。すなわち、グ
リーンタイヤを構成するタイヤ構成部材、例えばトレッ
ドやサイドウォールを製造する場合には、幅広で長尺の
帯状シートを連続的に作成し、その帯状シートをタイヤ
1本分の所要寸法をなすように多数枚に裁断し、それを
トレイに載せてストックしている。そして、このストッ
クされたものを順次次の工程に移送して蔵出ししてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この従来の大量生産方
式では、一見してグリーンタイヤを効率的に製造できる
ように考えられる。ところが、大量の帯状シートを作成
したり、裁断したりするための大型装置が必要になるば
かりでなく、裁断後の部品をストックするための広いス
ペースも必要になる。このため、工場スペースが広大に
なって、工場稼働のための所要エネルギも膨大となる。
従って、大量生産指向であっても、結果として生産コス
トがアップし、大量生産のメリットを享受することがで
きなかった。
【0004】特に、地理的条件の制約上、ボティプラ
イ、ベルト、トレッドやサイドウォール等のタイヤ構成
部材の製造工場とタイヤの組立、成形工場とが分離して
いる場合には、タイヤ構成部材のストックコストや搬送
コストが全体のコストに大きな割合を占めて、全体コス
トの低減は極めて困難になる。さらに、製造工程の途中
にタイヤ構成部材のストックや搬送工程が介在するた
め、シート表面の硬化、塵埃の付着あるいは湿気等を防
止するという種々の品質管理が難しく、製品タイヤの品
質の低下を招くばかりでなく、歩留まりが悪くなるとい
う問題があった。
【0005】この発明は、このような従来の技術に存在
する問題点に着目してなされたものである。その目的
は、製造工程におけるタイヤ構成部材の品質管理を容易
に行うことができ、製品タイヤの品質向上を図ることが
できて、歩留まりを高めることができるグリーンタイヤ
を提供することにある。この発明の別の目的は、リボン
巻付装置、及びそのリボン巻付装置を備えたグリーンタ
イヤの製造システムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めに、この発明においては、グリーンタイヤにおいて、
断面矩形状をなすグリーンゴムよりなるリボンを使用し
て、そのリボンを連続的に巻着することによりサイドウ
ォールを構成したことを特徴とする。
【0007】このため、サイドウォール全体の断面形状
を有する幅広の帯状シートを作成する必要がない。従っ
て、このような幅広の帯状シートを作成するための大型
の設備が不要になり、工場スペースを小さくできるとと
もに、所要エネルギも少なくなり、生産コスト低下を図
り得る。また、工場スペースが小さくても済むため、タ
イヤ工場を自動車工場内に設置することも可能となり、
ストックコストや搬送コストの低減も可能になる。さら
に、前記のように、ストックや搬送を解消したり、それ
に要する時間を短くしたりすることが可能であるため、
サイドウォール表面の硬化や塵埃の付着等を抑制でき、
タイヤ品質を向上できる。
【0008】また、この発明においては、断面矩形状を
なすグリーンゴムよりなるリボンを使用して、そのリボ
ンを連続的に巻着することによりサイドウォール及びト
レッドを構成したことを特徴とする。
【0009】従って、トレッドの成形に関しても、前述
した作用効果を得ることができる。さらに、この発明に
おいては、断面矩形状をなすグリーンゴムよりなるリボ
ンを使用して、そのリボンを連続的に巻着することによ
りサイドウォール,トレッド及びラバーチェファーを構
成したことを特徴とする。
【0010】従って、ラバーチェファーの成形に関して
も、前述した作用効果を得ることができる。前記リボン
の巻着ピッチを、最大でリボンの幅となるように設定す
れば、リボンどうしを隙間があくことなく連続させるこ
とができる。
【0011】前記リボンの巻着ピッチを調節することに
より所要の断面形状を形成するようにすれば、きわめて
簡単に所要の断面形状をなすサイドウォール等のタイヤ
構成部材を得ることができる。
【0012】前記リボンとして、その幅端部に鋭角コー
ナを設ければ、鋭角コーナ部は容易に変形するため、必
要とする断面形状のサイドウォール等のタイヤ構成部材
を得ることができる。
【0013】さらに、断面矩形状をなすとともに、グリ
ーンゴムに複数のコードが埋設されたコードリボンを幅
端部が接合するように配列して、ボディプライ及びベル
トを構成すれば、ボディプライやベルトについても、前
述したリボンを用いた場合と同様な作用効果を得ること
ができる。
【0014】ビード関連部品及びショルダープライを除
く主要部品を断面矩形状をなすグリーンゴムよりなるリ
ボンまたはグリーンゴムに複数のコードが埋設されたコ
ードリボンを用いて構成すれば、前述した各種の作用効
果をタイヤ製造工程のほぼ全般にわたって享受できる。
【0015】また、この発明においては、リボン巻付装
置として、グリーンゴムよりなるリボンを走行可能に保
持し、回転ドラム上のタイヤ構体あるいはタイヤ構成部
材に巻付転写する転写手段と、その転写手段上の転写面
の向きが変更されるように、転写手段を変位させる変位
手段とを備えたことを特徴とする。なお、ここで、タイ
ヤ構体とは、あるタイヤ構成部材を組付ける以前にすで
に組付けられたタイヤ構成部材をいう。また、タイヤ構
成部材とは、タイヤを構成するためのボディプライ,ベ
ーストレッド,キャップトレッド,ラバーチェファー等
の単独の部品をいう。
【0016】従って、リボン巻付装置において、転写面
の向きを変更できるため、例えば、膨張状態のタイヤ構
体の側面にサイドウォールゴム等を張り付けることがで
きる。従って、タイヤ製造を効率よく遂行できるととも
に、高品質のタイヤとすることができる。
【0017】さらに、この発明においては、リボン巻付
装置として、リボンリールに共巻きされたグリーンゴム
よりなるリボン及び剥離テープをリボンリールからテン
ションを付与しながら引き出す引出手段と、引き出され
たリボン及び剥離テープを走行可能に保持する保持手段
と、保持されたリボン及び剥離テープからリボンのみを
剥離して回転ドラムまたは回転ドラム上のタイヤ構体ま
たはタイヤ構成部材に巻付転写する転写手段と、残った
剥離テープをテープリールの方向に案内する案内手段と
を設けたことを特徴とする。
【0018】従って、グリーンゴムを剥離テープととも
にリールに巻回しておけば、リボン巻付装置によりリボ
ンをリボンリールから引き出してタイヤ製造に供するこ
とができる。このため、リボンの取り扱いが簡便になっ
て、タイヤ製造工程を簡略化することができる。
【0019】リボン巻付装置として、リボンリール及び
テープリールを備えたカセットを複数個立設状態で支持
する支持手段と、前記転写手段とカセットとを相対的に
移動させて、転写手段をいずれか1つのカセットと順次
選択的に対応配置させる選択配置手段とを設ければ、連
続的な作業が可能になる。すなわち、リボン巻付装置が
リボンを有するカセットに順次対向することで、リボン
巻付作業を中断することなく継続できて、作業効率をア
ップできる。
【0020】加えて、この発明においては、グリーンタ
イヤの製造システムにおいて、外周にタイヤ構体あるい
はタイヤ構成部材が嵌装される回転ドラムと、リボン巻
付装置と回転ドラムとを回転ドラムの軸線方向に相対移
動させる移動手段とを設けたことを特徴とする。
【0021】従って、回転ドラムの外周に対してリボン
を所定幅で巻付けて、トレッド等を成形できる。ここ
で、製造システムとして、ゴム押出機と、そのゴム押出
機から押し出されたグリーンゴムよりなるリボンをカセ
ット内のリボンリールに剥離テープと共巻き状態で巻回
するリボン巻回手段とを設ければ、ゴム押出しから巻付
けまで連続して一貫した作業が可能になる。
【0022】また、前記ゴム押出機とリボン巻回手段と
の間には、ゴム押出機から押し出されたリボンを温度管
理下のもとに搬送する搬送手段を設ければ、ゴムの変質
を防止して、タイヤ品質を向上できる。
【0023】前記搬送手段が、表面にリボンを載置した
状態で一定領域内を周回移動される金属ベルトと、その
金属ベルトに対して所定温度を付与する温度付与手段と
を備えることにより、前述したゴムの変質抑制を効果的
に行うことができる。
【0024】前記リボン巻回手段とリボン巻付装置との
間には、リボンをカセット内のリボンリールに共巻きさ
れた状態で所定の温度状態に保持するための保温手段を
設ければ、リボン巻き付け時に、押出された暖かい状態
でリボン同士が合わされるので、良い密着状況を得、加
硫後も良好な接着状態となる。
【0025】さらに、この発明においては、リボン搬送
装置として、表面にグリーンゴムよりなるリボンを載置
した状態で一定領域内を周回移動される金属ベルトと、
その金属ベルトに対して所定温度を付与する温度付与手
段とを設けたことを特徴とする。
【0026】従って、金属ベルト上にリボンを載置した
状態で、リボンを所定温度に保持しながら搬送でき、高
品質タイヤを製造できる。この発明のリボン巻付方法に
おいては、リボンリールに共巻きされたグリーンゴムよ
りなるリボン及び剥離テープをリボンリールから引き出
し、引き出されたリボン及び剥離テープを走行させなが
ら保持し、保持されたリボン及び剥離テープからリボン
のみを剥離して回転ドラムまたは回転ドラム上のタイヤ
構体またはタイヤ構成部材に巻付け転写し、残った剥離
テープをリボンリールと同軸上に配置されたテープリー
ルにテンションを付与しながら巻き取ることを特徴とす
る。
【0027】従って、カセットに剥離テープとともに収
容されたリボンをそのカセットから引き出して、タイヤ
構成部材として巻付成形できる。また、この発明におい
ては、グリーンゴムよりなるリボンを温度管理下のもと
に搬送し、搬送されたリボンを剥離テープと共巻き状態
でカセット内のリボンリールに巻回し、リボンリールか
らリボン及び剥離テープを引き出して走行させながら保
持し、保持されたリボン及び剥離テープからリボンのみ
を剥離して回転ドラムまたは回転ドラム上のタイヤ構体
またはタイヤ構成部材に巻付け転写することを特徴とす
る。
【0028】つまり、温度管理されて品質低下を生じる
ことのないリボンがカセット内のリボンリールに巻回さ
れ、このリボンを使用して高品質のタイヤを製造でき
る。前記リボンはカセット内のリボンリールに共巻きさ
れた状態で一時的に保管されるので、タイヤ製造のサイ
クルタイムに合わせることができる。
【0029】前記リボンの保管が保温室内で行われれ
ば、リボンの温度低下が好ましくないタイヤ構成部材の
成形に対しては好都合である。
【0030】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施形態を、
図面に基づいて説明する。はじめに、グリーンタイヤ及
びその構成部材であるタイヤ構成部材について図25〜
図34を参照しながら説明する。
【0031】(グリーンタイヤ10の構成及び製造方
法)図25に示すように、この実施形態においては、グ
リーンタイヤ10の部品であるタイヤ構成部材として、
トレッド11を構成するベーストレッド11a及びキャ
ップトレッド11b、サイドウォール12、ラバーチェ
ファー13、インナーライナー15、ビードコア17、
ビードフィラー18、ビードプライ26、ボディプライ
25、ショルダープライ19、ベルト20を構成する第
1ベルト20b,第2ベルト20a、ベルトエッジゴム
22、ベルトカバー23が用いられている。
【0032】そして、前記ベーストレッド11a及びキ
ャップトレッド11b、サイドウォール12、ラバーチ
ェファー13、インナーライナー15が、図27に示す
グリーンゴムよりなる断面ほぼ台形のリボン14を連続
的に巻着することにより構成されている。また、ボディ
プライ25、ショルダープライ第1ベルト20b,第2
ベルト20a、ベルトカバー23は、図28に示す断面
長方形のコードリボン14Bを連続的に巻着することに
より構成されている。このコードリボン14Bは、金属
または有機繊維よりなる撚線27aにゴムを被覆27b
して構成した複数本のコード27が配列されて、グリー
ンゴムに埋設されたものである。このコードリボン14
Bは、断面長方形状をなす。前記ショルダープライ19
は、有機繊維よりなる撚線にゴム被覆27bした1本の
ゴム被覆コードを連続して巻回したものである。
【0033】これらの各構成部材は、回転ドラム上に周
回されたり、図36に示すブラダ300により膨出され
たりして成形されるが、基本的には、タイヤ内径側の構
成部材から組み付けられる。
【0034】前記ビードコア17は金属ワイヤの集合体
により構成され、ビードフィラー18は硬質ゴムにより
構成され、ビードプライ26は1本または複数本のゴム
被覆金属撚線またはゴム被覆有機繊維撚線により構成さ
れている。
【0035】従って、ビード関連部品及びショルダープ
ライ19はリボン14,コードリボン14Bで構成され
たものではない。なお、ここでビード関連部品とは、ビ
ードコア17,ビードフィラー18,ビードプライ26
を指す。
【0036】そして、リボン14及びコードリボン14
Bは、グリーンゴムにより形成されているために、ある
程度の圧力で相互に接触させれば、接触部が密着する。
図26に示すように、前記ベーストレッド11a及びキ
ャップトレッド11b、サイドウォール12、ラバーチ
ェファー13、インナーライナー15(図26では図示
していない)は、巻回ピッチがリボン幅を最大としてリ
ボン幅を越えないように、その巻回ピッチをコントロー
ルすることにより、容易に変形して所要の全体形状を得
ることができる。このとき、リボン14が断面ほぼ台形
状をなしているため、外側に突出するコーナ部14a,
14bが鋭角状をなす。このため、そのコーナ部14
a,14bは、きわめて容易に変形して、所定形状をな
す各グリーンタイヤ用構成部材の輪郭の一部または全部
を構成する。
【0037】一方、前記コードリボン14Bは、その幅
端が相互に密着されるように、リボン幅の巻回ピッチで
巻回されることにより、ボディプライ25、第1ベルト
20b,第2ベルト20a、ベルトカバー23を構成す
る。
【0038】次に、ボディプライ25の巻付成形につい
て説明する。図28に示すように、ボディプライ25に
は、撚線27aとして、有機繊維を用いたコードリボン
14Bが使用される。そして、図29に示すように、1
本のコードリボン14Bがリボン幅を巻回ピッチとして
回転ドラム(図示しない)上に連続的に巻着された後、
カッタ28により切開されて、図30に示すように、長
方形状のプリボディプライ25Aとなる。このプリボデ
ィプライ25Aは、コードリボン14Bが長辺及び短辺
に対して直角または平行をなすように配列されている。
次いで、図31に示すように、プリボディプライ25A
は、コードリボン14Bが軸線方向に沿って配置される
ように、円筒状に巻回される。
【0039】そして、プリボディプライ25Aが図36
に示すようにタイヤ形状に膨出形成されて、ボディプラ
イ25となる。また、図29〜図31においては、理解
を容易にするためにコードリボン14Bを幅広く描いた
が、実際にはもっと幅狭である。
【0040】プリボディプライ25Aの成形は、以下の
ようにして行われる。すなわち、図36に2点鎖線で示
すように、プリボディプライ25Aが両側の移動体30
7間で円筒状をなすブラダ300の外周面に載置され
る。さらに、このプリボディプライ25Aの両幅端部付
近に、リング状のビードコア17、ビードフィラー18
とビードプライ26とよりなるプリセットビード303
がセットされる。
【0041】そして、ブラダ300の両幅端部が接近移
動されるとともに、ブラダ300の内腔304に、圧縮
エアーが供給される。これにより、ブラダ300はプリ
ボディプライ25Aとともに膨張を開始する。
【0042】ここで、前記ブラダ300は、図37に示
すように、その内部に補強材305,306を縦横に埋
設しているため、ブラダ300はトロイダル形状に膨張
する。その結果、プリボディプライ25Aが、ブラダ3
00の膨出した形状に沿った形状、すなわちタイヤの形
状であるトロイダル形状に膨張拡大変形される。
【0043】そして、ビード押圧部材301,302が
タイヤ外径側に移動して、プリボディプライ25A両幅
端部がプリセットビード303を包み込む。このように
して成形されたボディプライ25の外周面にベルト20
やサイドウォール12等の各タイヤ構成部材が巻着され
る。
【0044】前記第1,第2ベルト20b,20aに
は、コード27として、金属製の撚線27aを用いたコ
ードリボン14Bが使用される。すなわち、図32に示
すように、コードリボン14Bをリボン幅ピッチで回転
ドラム(図示しない)に連続巻着し、螺旋状に切開して
(図32の破線に沿って切開)、図33に示す平行四辺
形をなすプリベルト20Aとする。次いで、そのプリベ
ルト20Aをベルト成形ドラムに巻着し、ベーストレッ
ド11a、キャップトレッド11bを巻着して、タイヤ
構体としてのベルト・トレッド構体を得て、それを膨出
したボディプライ上に嵌装する。なお、図32〜図34
においても、理解を容易にするために、コードリボン1
4Bの幅を誇張して描いてある。
【0045】ボディプライ25上へのベルト・トレッド
構体の嵌装に先だって、膨出状態のボディプライ25に
は、前記ボディプライ25と同様に、撚線27aとして
有機繊維製のものを用いたコードリボン14Bよりなる
ショルダープライ19が巻回される。このショルダープ
ライ19は少なくとも1本のコードを複数回連続巻回し
て構成される。
【0046】前述したトレッド11、サイドウォール1
2、ラバーチェファー13以外のベルトエッジゴム2
2,ベルトカバー23,も同様にして、断面長方形状の
グリーンゴム、又は、コード補強ゴム被覆リボンよりな
るリボンにより巻付成形される。
【0047】次に、上記トレッド11の巻付成形につい
て詳細に説明する。この場合には、すでに巻き付けられ
たベルトカバー23の外周に、リボン14が巻付けられ
る。そして、リボン14が図26における一側から他側
に向かって、互いに幅端部の一部を重合させながら順次
巻着配置されて、ベーストレッド11aが形成される。
【0048】その後、ベーストレッド11aの外周に、
(図では同方向、方向はこだわらない)キャップトレッ
ド11bが形成される。この場合、図26において右端
のリボン14は、ベーストレッド11a上に寝させると
ともに、巻付ピッチを徐々に変えて、左側に配置される
に従って起立される。このように巻付成形されたトレッ
ド11には空気溜りが認められない。
【0049】サイドウォール12の巻付成形において
は、リボン14がボディプライ25の両側に巻着され
る。ラバーチェファー13の巻付成形は、各リボン巻付
工程の最初に実行される。
【0050】なお、前記トレッド11、サイドウォール
12及びラバーチェファー13を巻付成形する際に、リ
ボン14の巻着ピッチが、最大でリボン14の幅となる
ように設定される。また、このリボン14としては、例
えば、幅が10〜20mm、厚さが0.3〜2mm程度
である。
【0051】そして、このようにして製造されたグリー
ンタイヤは、後続の加硫工程を経て製品タイヤとなる。
以上のようなグリーンタイヤ10及びその製造方法にお
いては、以下のような効果を得ることができる。すなわ
ち、断面ほぼ台形をなす細幅のグリーンゴムよりなるリ
ボン14を使用して、そのリボン14を連続的に巻着す
ることにより、例えばトレッド11,サイドウォール1
2,ラバーチェファー13等を巻付成形するようにして
いる。このため、小さな設備でタイヤ構成部材を所要の
断面形状に容易にかつ連続して巻付成形することができ
る。
【0052】(製造システム全体の概略)次に、グリー
ンタイヤの製造システムについて、図1〜図30及び図
36〜図38を参照しながら説明する。
【0053】図1(a)にはグリーンタイヤを構成する
各タイヤ構成部材のうち、トレッド及びサイドウォール
を除く、例えばラバーチェーファー等のタイヤ構成部材
を製造するための製造システムが示されている。この図
1(a)に示す製造システムでは、リボン14が製造さ
れて、それがタイヤ構成部材として用いられる。同図に
示すように、ゴム押出機31から押し出されたリボン1
4は整形装置32により断面ほぼ台形状に成形された
後、搬送手段としての搬送装置33において温度管理下
のもとで熟成されながら搬送される。続いて、リボン1
4はリボン巻回手段としてのリボン巻回装置34におい
て、カセット35内のリボンリール36に剥離テープt
1と共巻き状態で巻回収容される。
【0054】このように、リボン14を巻回収容したカ
セット35は搬送レール38を介してリボン巻付装置3
9に搬入される。そして、このリボン巻付装置39にお
いて、リボン14及び剥離テープt1がカセット35内
のリボンリール36から引き出されるとともに走行状態
に保持される。また、このリボン14及び剥離テープt
1からリボン14のみが剥離されて、回転ドラム40ま
たは回転ドラム40上のタイヤ構体T1(図8及び図9
に示す)またはタイヤ構成部材に巻付転写される。さら
に、残った剥離テープt1は、カセット35内でリボン
リール36と同軸上に配置されたテープリール37にテ
ンションを付与しながら巻き取られる。なお、前記ラバ
ーチェファー13となるリボン14は回転ドラム40の
外周に直接巻き付けられ、その他のタイヤ構成部材とな
るリボン14は、すてに回転ドラム40上にセットされ
たタイヤ構成部材またはタイヤ構体の外周に巻着または
嵌装される。
【0055】図1(b)にはグリーンタイヤを構成する
リボン14が使用されるタイヤ構成部材のうち、トレッ
ド及びサイドウォールを製造するための製造システムが
示されている。この製造システムでは、前述した図1
(a)に示す製造システムにおける搬送装置33が省略
され、リボン14が整形装置32からリボン巻回装置3
4に直接搬入される。また、リボン巻回装置34とリボ
ン巻付装置39との間には保温手段としての保温室41
が設けられ、カセット35内のリボンリール36に共巻
き状態で巻回されたリボン14が、この保温室41内で
所定の温度状態に一時的に保管される。他は、図1
(a)の場合と同様である。
【0056】なお、複数本の金属あるいは有機繊維より
なるコード27が埋設されるリボン14Bについては、
ゴム押出機31の口金がコード27の走行経路に位置
し、コード27がグリーンゴムに埋設されるようにゴム
の押出しが行われる。このようにして押出されたコード
リボン14Bは、回転ドラム40に直接導かれる。
【0057】以上のように、各タイヤ構成部材ごとに前
述したような製造システムが複数用意され、タイヤ構体
が各製造システムの回転ドラム40上を順次経て、グリ
ーンタイヤが完成される。
【0058】(搬送装置33)次に、前記搬送装置33
について図2及び図3を参照しながら詳細に説明する。
この搬送装置33は、前述のように、ベーストレッド1
1b、ラバーチェーファー13等ためのリボン14の搬
送工程中に設けられるものである。フレーム44には一
対の温度付与手段としての温度管理ローラ45,46が
回転可能に支持されている。また、フレーム44には、
各5個の傾斜プーリ47a〜47e,48a〜48e、
及び3個のガイドプーリ49,50,51が回転可能に
支持されている。
【0059】前記温度管理ローラ45,46の内部に
は、温水または冷却水が供給されて、同温度管理ローラ
45,46の外周面が所定温度に維持される。この場
合、サイドウォール12用のリボン14の工程に配置さ
れる搬送装置33については、温水が供給され、他の工
程に配置される搬送装置33については、冷水が供給さ
れる。温度管理ローラ45,46、傾斜プーリ47a〜
47e,48a〜48e及びガイドプーリ49,50,
51間には、無端状の金属ベルト52が掛装されてい
る。この金属ベルト52は、真鍮やステンレススチール
等により構成される。
【0060】すなわち、この金属ベルト52は、一方の
温度管理ローラ45と傾斜プーリ47a〜47eとの間
に5周分だけ掛装された後、ガイドプーリ49,50,
51を介して他方の温度管理ローラ46上に導かれ、そ
の温度管理ローラ46と傾斜プーリ48a〜48eとの
間に5周分だけ掛装されている。このため、金属ベルト
52には、温度管理ローラ45,46の温度が伝達され
る。なお、温度管理ローラ46等に対する巻回数は、5
周分に限らず、5周分を越えた巻回数あるいは5周分未
満であってもよい。
【0061】そして、一方の温度管理ローラ45または
46の部分において、金属ベルト52上に、ゴム押出機
31から押し出されたリボン14が載置される。リボン
14は、自身の粘着性により金属ベルト52に対して脱
落することなく密着する。この状態で、温度管理ローラ
45,46がモータ53によりプーリ54,55,56
及びベルト57を介して回転されることにより、金属ベ
ルト52が前記の掛装順序で周回される。
【0062】従って、金属ベルト52が温度管理ローラ
45,46によって所定温度となり、その温度がリボン
14に伝達される。このため、ゴム押出機31から押し
出されたリボン14が所定の温度管理下のもとで一定領
域内を一定時間周回移動される。このようにして、リボ
ン14が温度コントロールされながら熟成され、搬送さ
れる。
【0063】(リボン巻回装置34及びカセット35)
次に、前記リボン巻回装置34及びカセット35につい
て図4〜図7を参照しながら詳細に説明する。図5に示
すように、カセット35のケース61は、その上部に開
口35aを有する。ケース61内には一対のリール回転
軸62,63が同軸上でそれぞれ回転可能に支持され、
それらのリール回転軸62,63には大径のリボンリー
ル36及び小径のテープリール37がそれぞれ固定され
ている。前記ケース61及び両リール36,37は、ア
ルミニウムまたはアルミニウム合金により構成されてい
る。図6に示すように、ケース61にはそれぞれリボン
リール36及びテープリール37に対応する一対のブレ
ーキ64,65が軸65dを介して支持されている。こ
のブレーキ64,65はレバー64a,65aの先端の
シュー65b(レバー64aのシューは図示しない)が
スプリング64c,65cの付勢力により前記リール3
6,37に圧接して、リール36,37に制動力を付与
する。
【0064】従って、ブレーキ64,65により、通常
時にはリボンリール36及びテープリール37の遊転が
拘束されている。そして、リボンリール36に対するリ
ボン14及び剥離テープt1の巻回または巻き戻し時、
あるいはテープリール37に対する剥離テープt1の巻
取または巻き戻し時には、これらのブレーキ64,65
のブレーキ作用が図示しないシリンダにより解放され
る。すなわち、前記シリンダによりブレーキ64,65
のレバー64a,65aに対してスプリング64c,6
5cの付勢力に抗した軸65dを中心の回動力が付与さ
れて、両レバー64a,65aのシュー64b,65b
(シュー64bは図示していない)がリボンリール36
及びテープリール37から離間する。
【0065】図5及び図7に示すように、前記ケース6
1内の上部一側にはリボン案内ローラ66が回転可能に
配設され、このリボン案内ローラ66により、リボンリ
ール36に対するリボン14及び剥離テープt1の巻回
または巻き戻しが案内される。ケース61内の上部他側
にはテープ移送ローラ67がローラ回転軸68を介して
回転可能に配設され、そのテープ移送ローラ67の外周
には押えローラ69が圧接されている。テープ移送ロー
ラ67の直下において、ケース61内の他側には一対の
テープ案内ローラ70,71が同軸上で配設されてい
る。
【0066】テープ案内ローラ70,71の下方におけ
るケース61の下部には、平面から見てテープ案内ロー
ラ70,71に対して軸線方向が直角をなす中間案内ロ
ーラ72が回転可能に配設されている。そして、テープ
移送ローラ67の回転により、一方のテープ案内ローラ
70、中間案内ローラ72及び他方のテープ案内ローラ
71を介して、テープリール37に対する剥離テープt
1の巻取または巻き戻しが行われる。
【0067】図4に示すように、前記リボン巻回装置3
4には複数の搬送ローラ73が配設され、この搬送ロー
ラ73により、リボン巻回装置34に対してカセット3
5が搬入されるとともに、リボン巻回装置34から搬出
される。
【0068】リボン巻回装置34には一対のリール用モ
ータ74,75が配設され、これらのモータ74,75
により、それぞれ図示しない伝達系を介してリボンリー
ル36が巻取方向に回転されるとともに、テープリール
37が巻き戻し方向に回転される。リボン巻回装置34
にはテープ送りローラ76が回転可能に配設され、ロー
ラ用モータ77によりギヤ78,79,80,81を介
して回転される。テープ送りローラ76の下方には複数
のテープ案内ローラ82が対向配置されている。そし
て、カセット35がリボン巻回装置34内に搬入された
とき、複数のテープ案内ローラ82が図4に示すよう
に、カセット35の開口35a内に進入して剥離テープ
t1の下方に位置する。次いで、テープ案内ローラ82
が上昇し、この状態でローラ用モータ77によるテープ
送りローラ76の回転により、カセット35内のテープ
リール37から剥離テープt1が巻き戻されて、テープ
案内ローラ82によって案内されながらケース61外を
走行される。
【0069】前記テープ案内ローラ82にはリボン押え
ローラ83が回動レバー84を介して接離可能に対向配
置され、シリンダ85により1つのテープ案内ローラ8
2に圧接される。そして、ゴム押出機31から押し出さ
れて整形装置32で形を整えられたリボン14がリボン
押えローラ83と1つのテープ案内ローラ82との間に
導かれ、テープリール37から送り出された剥離テープ
t1と重合される。その後、リール用モータ74による
リボンリール36の回転に伴い、リボン14及び剥離テ
ープt1がカセット35内のリボン案内ローラ66を介
して、リボンリール36に共巻き状態で巻回される。
【0070】(リボン巻付装置39)次に、前記リボン
巻付装置39について主として図8〜図24を参照しな
がら詳細に説明する。
【0071】図8〜図11に示すように、リボン巻付装
置39には、カセット待機部39Aが固定配置されてい
る。このカセット待機部39Aには、4つのカセット自
動搬入位置P1a〜P1dと、4つのカセット手動搬入
位置P2a〜P2dとが、回転ドラム40と対応して配
置されている。カセット自動搬入位置P1a〜P1dに
は、前記リボン巻回装置34にてリボン14を巻回収容
してなるカセット35が搬送レール38を介して自動的
に搬入される。また、カセット手動搬入位置P2a〜P
2dには、リボン14を巻回収容してなるカセット35
が別の搬送レール88を介して手動操作にて搬入され
る。
【0072】図10〜図14に示すように、前後両側の
各搬入位置P1a,P1d,P2a,P2dにおいて、
フレーム89にはそれぞれ側部昇降板90が昇降可能に
配設されている。また、中間の搬入位置P1b,P1c
間及びP2b,P2c間において、フレーム89にはそ
れぞれ中間昇降板91が昇降可能に配設されている。各
昇降板90,91には支持部材92が配設され、昇降板
90,91が下降された状態で、搬送レール38を介し
て各搬入位置P1a〜P1d,P2a〜P2dにカセッ
ト35が搬入されたとき、この支持部材92によってカ
セット35の一側下部が支持される。各昇降板90,9
1にはクランプ93が回動可能に配設され、このクラン
プ93がシリンダ94によりカセット35内の係止ピン
95に係合されることにより、カセット35が昇降板9
0,91に立設状態でクランプされて、その状態で保持
される。
【0073】前後両側の各搬入位置P1a,P1d,P
2a,P2dにおいて、フレーム89には上下一対の昇
降用スプロケット96が回転可能に支持されている。両
昇降用スプロケット96間には昇降用チェーン97が掛
装され、その一部が止め具98により側部昇降板90に
固定されている。そして、昇降用モータ99にて一対の
伝達用スプロケット100及び伝達用チェーン101を
介して一対の昇降用スプロケット96が回転されること
により、昇降用チェーン97を介して側部昇降板90が
昇降される。この昇降により、前後両側の各搬入位置P
1a,P1d,P2a,P2dの側部昇降板90にクラ
ンプされたカセット35が、図10に示す下方位置と上
方位置との間で上昇または下降される。
【0074】図11及び図14に示すように、中間の搬
入位置P1b,P1c間及びP2b,P2c間におい
て、フレーム89には上、中、下3個の昇降用スプロケ
ット102が回転可能に支持されている。昇降用スプロ
ケット102間には昇降用チェーン103が掛装され、
その一部が止め具104により中間昇降板91に固定さ
れている。そして、昇降用モータ105にて一対の伝達
用スプロケット106及び伝達用チェーン107を介し
て中間の昇降用スプロケット102が回転されることに
より、昇降用チェーン103を介して中間昇降板91が
昇降される。この昇降により、中間の搬入位置P1b,
P1c間またはP2b,P2c間の中間昇降板91にク
ランプされた一対のカセット35が、図11に示す下方
位置と上方位置との間で同時に上昇または下降される。
【0075】図9、図10及び図19に示すように、前
記搬入位置P1a〜P1d,P2a〜P2dの上方に
は、前後一対のリボン巻付装置39の本体部39Bが配
設されている。ここで、前述のようにサイドウォール1
2の巻付ラインにおいては、リボン巻付装置39が一対
配置されているため、図9示すような状態であるが、他
のタイヤ構成部材のラインではリボン巻付装置39が1
台しか配置されないため、本体部39Bも1台のみであ
る。
【0076】各リボン巻付装置39の本体部39Bにお
いて、ベース110上には移動フレーム111が一対の
ガイドレール112を介して回転ドラム40の軸線方向
へ移動可能に支持され、移動手段としての移動用モータ
113によりボールネジ114を介して移動される。移
動フレーム111には昇降フレーム115がガイドレー
ル116を介して昇降可能に支持され、昇降用モータ1
17によりボールネジ118を介して昇降される。
【0077】図10及び図15に示すように、前記移動
フレーム111には支持板119が取り付けられ、その
支持板119には支持手段としての一対のカセット支持
部119a,119bが設けられている。図5及び図7
に示すように、支持板119の各カセット支持部119
a,119bには一対のロータリシリンダ120が配設
され、それらのピストンロッドにはカセット35のケー
ス61上の透孔121からケース61内に進入可能なク
ランプ122が取り付けられている。各カセット支持部
119a,119bには、カセット35のケース61上
の係合筒123に係合可能な係合突起124が突設され
ている。
【0078】そして、前記移動用モータ113により支
持板119が任意の搬入位置P1a〜P1d,P2a〜
P2dと対向する位置に移動された状態で、昇降用モー
タ99,105によりカセット35が支持部材92とと
もに上方位置に上昇されたとき、そのカセット35が支
持板119のカセット支持部119a,119bに対向
配置される。この状態で、移動用モータ113にて支持
板119がカセット35側に接近移動されることによ
り、クランプ122が透孔121を介してカセット35
のケース61内に進入配置される。
【0079】その後、ロータリシリンダ120にてクラ
ンプ122が回転されるとともにシリンダ120側に引
き込み移動されることにより、係合突起124が係合筒
123に係合されて、カセット35が立設状態で支持板
119のカセット支持部119a,119bに位置決め
状態でクランプ支持される。そして、クランプ93がシ
リンダ94によりカセット35内の係止ピン95から離
間してクランプが解除される。その後、支持部材92が
下方の待機位置に復帰する。このようにして、前記カセ
ット待機部39Aのひとつのカセット35が本体部39
Bにセットされる。
【0080】また、カセット35内のリボン14が尽絶
されて、そのカセット35がカセット待機部39Aに返
却される場合には、前記移動用モータ113により支持
板119がカセット35が待機されていない空席の搬入
位置P1a〜P1d,P2a〜P2dの支持部材92と
対向する位置に移動される。そして、昇降用モータ9
9,105により支持部材92が上昇されて、カセット
35の下面に位置する。この状態で、クランプ93がシ
リンダ94によりカセット35内の係止ピン95に係合
してからカセット35に対するクランプが実行される。
【0081】次いで、ロータリシリンダ120にてクラ
ンプ122が前記とは逆に移動されるとともに、回転さ
れた後、移動用モータ113にて支持板119がカセッ
ト35から離隔される。このため、クランプ122が透
孔121を介してカセット35のケース61外に配置さ
れて、係合突起124と係合筒123との係合が解除さ
れる。このようにして、支持部材92に移し替えられた
空のカセット35は、支持部材92の加工により下方待
機位置に復帰して、リボン14を有するカセット35と
交換される。
【0082】図16〜図18に示すように、前記支持板
119の各カセット支持部119a,119bには、一
対のリール駆動軸125,126が同軸上でそれぞれ回
転可能に支持されている。そして、カセット35がカセ
ット支持部119a,119bにクランプされたとき、
これらのリール駆動軸125,126がクラッチ爪12
5a,126a,62a,63aを介して、カセット3
5のリール回転軸62,63に連結される。
【0083】前記支持板119の各カセット支持部11
9a,119bには、1台のリール用モータ127が配
設されている。そして、このリール用モータ127によ
り、ギヤ128,129及びマグネットクラッチ130
を介して内側のリール駆動軸125が回転されるととも
に、ギヤ128,129,131、マグネットクラッチ
132及びギヤ133,134を介して外側のリール駆
動軸126が回転される。この回転により、カセット3
5内のリボンリール36及びテープリール37が回転さ
れて、リボンリール36に共巻きされたリボン14及び
剥離テープt1の巻き戻し、及びテープリール37への
剥離テープt1の巻き取りが行われる。従って、前記リ
ール用モータ127は、テープ巻取手段を構成してい
る。
【0084】この場合、リール駆動軸125,126に
所定値を越える負荷が作用したとき、マグネットクラッ
チ130,132において滑りが生じる。この滑りによ
り、リボンリール36に対するリボン14及び剥離テー
プt1の巻径や、テープリール37に対する剥離テープ
t1の巻径が変化しても、常に一定のテンション付与状
態でそれらの巻き戻しまたは巻き取りが行われる。
【0085】なお、前記の構成は、1台のリール用モー
タ127によりリボンリール36及びテープリール37
の双方を回転させるようにしたが、図38に示すよう
に、両リール36,37をそれぞれ別のモータで回転さ
せるように構成してもよい。すなわち、両リール駆動軸
125,126に歯車機構をリール用モータ127a,
127bをそれぞれ連結すればよい。なお、両リール3
6,37の巻径の変化に対応するために、リール用モー
タ127a,127bには、マグネット、パウダー等の
滑りクラッチが内蔵されている。
【0086】図15及び図18に示すように、前記支持
板119の各カセット支持部119a,119bには、
ローラ駆動軸135が回転可能に支持されている。そし
て、カセット35がカセット支持部119a,119b
にクランプされたとき、このローラ駆動軸135がクラ
ッチ爪135a,68aを介して、カセット35のロー
ラ回転軸68に連結される。
【0087】前記支持板119の各カセット支持部11
9a,119bにはテープ巻取手段としてのローラ用モ
ータ136が配設され、このローラ用モータ136によ
り、カップリング137を介してローラ駆動軸135が
回転される。この回転により、カセット35内のテープ
移送ローラ67が回転されて、前記回転ドラム40また
は回転ドラム40上に嵌装されたタイヤ構体T1または
タイヤ構成部材にリボン14を巻付転写した後の剥離テ
ープt1が、カセット35内に引き込み移送される。
【0088】図9、図10、図19及び図22に示すよ
うに、前記各リボン巻付装置39において、昇降フレー
ム115には回動アーム140が支軸141を中心に垂
直面内で回動可能に支持されている。昇降フレーム11
5には選択配置手段を構成する回動用モータ142が配
設され、この回動用モータ142により図示しない歯車
機構を介して、回動アーム140が上下に回動される。
【0089】図21及び図22に示すように、前記回動
アーム140には、支持アーム143がこの回動アーム
140の回動軸線に対して直角をなす方向に延びる支軸
144を中心に回動可能に支持されている。回動アーム
140には変位手段としての変位用モータ145が配設
され、この変位用モータ145により図示しない歯車機
構を介して、支持アーム143が図22に実線で示す位
置と鎖線で示す位置とにひねるようにして回動変位され
る。
【0090】前記支持アーム143には支持バー146
が複数のガイドローラ147を介して、支持アーム14
3の回動軸線(支軸144と平行)と同方向へ移動可能
に支持されている。支持レバー146には選択配置手段
を構成する移動用モータ148が配設され、この移動用
モータ148によりピニオン149及びラック150を
介して、支持バー146が移動される。
【0091】図19及び図22に示すように、前記支持
バー146の先端には、引出手段及び移送手段としての
引出ローラ151、及び転写手段としての転写ローラ1
52が回転可能に支持されている。そして、前記支持板
119のカセット支持部119a,119bにカセット
35がクランプされた後、支持バー146が支軸141
を中心に回動される。この回動により、引出ローラ15
1及び転写ローラ152が図19に鎖線で示すととも
に、図19及び図24(a)に示す係止位置p1の側方
に位置する。この状態で、前記移動フレーム111がガ
イドレール112に沿って移動することにより、引出ロ
ーラ151及び転写ローラ152がカセット35の開口
35a内の係止位置p1に位置する。この位置は、前記
開口35aを跨ぐリボン14及び剥離テープt1の下方
である。
【0092】次いで、支持アーム143の回動により、
図24(b)に示すように、引出ローラ151及び転写
ローラ152が係止位置p1から引出位置p2に上方移
動される。このため、図19及び図24(c)に示すよ
うに、カセット35内のリボンリール36に共巻きされ
たリボン14及び剥離テープt1がカセット35から引
き出されて、回転ドラム40と近接する位置に移送され
る。
【0093】図19及び図22に示すように、前記昇降
フレーム115には回動レバー153が支軸154を介
して回動可能に、かつ支軸154の軸線方向へ移動可能
に支持され、その先端には保持手段としての一対の保持
ローラ155,156が回転可能に支持されている。昇
降フレーム115には回動用シリンダ157及び移動用
シリンダ158がそれぞれ配設され、これらのシリンダ
157,158により回動レバー153が回動されると
ともに軸線方向へ移動される。これらの移動により、両
保持ローラ155,156が図19及び図20に鎖線で
示す下方の退避位置と図19及び図20に実線で示す上
方の保持位置とに移動配置される。
【0094】すなわち、前記引出ローラ151により、
リボン14及び剥離テープt1がカセット35から回転
ドラム40の近接位置に引き出される際には、両保持ロ
ーラ155,156が前記退避位置に回動配置される。
このとき、両保持ローラ155,156が支軸154の
軸線に沿って移動されて、リボン14及び剥離テープt
1の経路から離間し、リボン14及び剥離テープt1に
干渉しない位置に移動配置されている。そして、リボン
14及び剥離テープt1の引き出しが終了した後は、両
保持ローラ155,156が前記実線の位置に回動配置
される。
【0095】このため、前記保持位置に配置されるとと
もに、支軸154の軸線に沿って移動されて、リボン1
4及び剥離テープt1の経路上に移動配置される。この
移動配置により、リボン14及び剥離テープt1が引出
状態で、両保持ローラ155,156にて走行可能に保
持される。
【0096】図19及び図23に示すように、前記支持
バー146の先端にはホルダ159が支軸160を介し
て回動可能に支持され、そのホルダ159には剥離ロー
ラ161が回転可能に支持されている。支持レバー14
6には回動用シリンダ162が配設され、この回動用シ
リンダ162によりラック163及びピニオン164を
介してホルダ159が回動されて、剥離ローラ161の
姿勢が90度変更される。
【0097】すなわち、図24(a)〜(c)に示すよ
うに、引出ローラ151によりリボン14及び剥離テー
プt1が引き出される際には、図19に鎖線で示すよう
に、剥離ローラ161の軸線が引出ローラ151の軸線
と直交する方向に延びるように、剥離ローラ161の姿
勢が退避状態に変更される。この変更により、剥離ロー
ラ161とリボン14及び剥離テープt1との干渉が回
避される。そして、リボン14及び剥離テープt1の引
き出しが終了した後、図23及び図24(d)に示すよ
うに、剥離ローラ161の軸線が引出ローラ151の軸
線と同方向に延びるように、剥離ローラ161の姿勢が
作用状態に変更される。
【0098】この状態において、前記支持バー146の
移動により、引出ローラ151、転写ローラ152及び
剥離ローラ161が回転ドラム40側に接近移動され
る。そして、移動用モータ113により、移動フレーム
111上に支持された機構全体が回転ドラム40の軸線
方向に移動されながら、転写ローラ152により、保持
状態のリボン14及び剥離テープt1からリボン14の
みが剥離されて、回転ドラム40または回転ドラム40
上のタイヤ構体T1またはタイヤ構成部材に巻付転写さ
れる。この巻付転写により、サイドウォールやトレッド
等のタイヤ構成部材が形成される。また、残った剥離テ
ープt1は剥離ローラ161及び保持ローラ156を介
してカセット35に戻されて、そのカセット35内のテ
ープリール37に巻き取られる。
【0099】なお、グリーンタイヤの成形において、回
転ドラム40の外周面と平行な面、例えばトレッド形成
のためにリボン14を回転ドラム40に嵌装されたタイ
ヤ構体T1の外頂面に巻付転写する場合には、前記変位
用モータ145により支持バー146が図21及び図2
2に実線で示す位置に回動変位される。この回動変位に
より、図9に実線で示すように、転写ローラ152によ
るリボン14の転写面がタイヤ構体T1の外頂面等の回
転ドラム40の外周面と平行な面となるように設定され
る。
【0100】これに対して、回転ドラム40の外周面と
交差する面、例えばサイドウォールのようにリボン14
をタイヤ構体T1の側面に巻付転写する場合には、変位
用モータ145により支持バー146が図21及び図2
2に鎖線で示す位置に回動変位される。この回動変位に
より、図9に鎖線で示すように、転写ローラ152によ
るリボン14の転写面がタイヤ構体T1の側面等の回転
ドラム40の外周と交差する面となるように変更され
る。また、サイドウォールのように、タイヤ構体T1に
一対のタイヤ構成部材を左右対称的に形成する場合に
は、一対のリボン巻付装置39が同時に作動されて、タ
イヤ構体T1の両側にリボン14が同時に巻付転写され
る。
【0101】このように、支持板119の一方のカセッ
ト支持部119aに支持されたカセット35について、
リボン14の巻付転写が終了すると、引き続いて他方の
カセット支持部119bに支持されたカセット35につ
いて、リボン14の引出及び巻付転写が開始される。す
なわち、回動用モータ142及び移動用モータ148に
より、引出ローラ151がカセット支持部119bのカ
セット35と対応する係止位置p1に選択移動され、カ
セット35が入れ替えられて、そのカセット35から引
出位置p2にリボン14及び剥離テープt1が引出移送
される。そして、前記の場合と同様に、転写ローラ15
2により、リボン14が回転ドラム40上のタイヤ構体
T1に巻付転写されて、次のタイヤ構成部材が連続的に
形成される。
【0102】(グリーンタイヤ10の組付け順序)さ
て、図19等に示すリボン巻付装置39は、回転ドラム
40と対向する製造ラインのリボン組付けステーション
にそれぞれ配置される。そして、カセット35がそのス
テーションに搬送され、そのステーションにおいて、回
転ドラム40上やすでに嵌装されているベルト等のタイ
ヤ構体T1あるいはタイヤ構成部材上にリボン巻付装置
39によりリボンが巻付けられる。そして、巻き付けら
れたリボン14は、ステッチャ装置167により巻回状
態に維持される。リボン巻付により残った剥離テープt
1はカセット35内のテープリール37に巻き取られ
る。
【0103】回転ドラム40または回転ドラム40上の
タイヤ構体T1またはタイヤ構成部材に対するリボン巻
回によって、剥離テープt1のみが残ったカセット35
はステーションから搬出され、代わりにリボン14を有
する新たなカセット35が搬入される。リボンが巻付け
られたタイヤ構体T1は、回転ドラムから外され、後続
のステーションに送られる。
【0104】このようにして、リボンの巻付けにより、
ラバーチェファー,トレッド、サイドウォール等の各部
が順次組付成形され、グリーンタイヤが製造される。 (実施形態の作用及び効果)従って、この実施形態によ
れば、以下のような効果を得ることができる。
【0105】・ この実施形態においては、断面矩形状
をなすグリーンゴムよりなるリボン14を使用して、そ
のリボン14を連続的に巻着することによりトレッド1
1やサイドウォール12を巻付構成している。このた
め、トレッド11やサイドウォール12全体の断面形状
を有する幅広の帯状シートを作成する必要がない。従っ
て、このような幅広の帯状シートを作成するための大型
の設備が不要になり、工場スペースを小さくできるとと
もに、所要エネルギーも少なくなり、生産コスト低下が
可能になる。また、工場スペースが小さくても済むた
め、タイヤ工場を自動車工場内に設置することも可能と
なり、ストックコストや搬送コストの低減も可能にな
る。さらに、ストックや搬送を解消したり、それに要す
る時間を短くしたりすることが可能であるため、サイド
ウォール12等グリーンゴム表面の硬化や塵埃の付着等
を抑制でき、タイヤ品質を向上できる。
【0106】・ この実施形態におけるリボン巻付装置
においては、カセット35内のリボンを自ら引き出して
回転ドラム40あるいは回転ドラム40上のタイヤ構体
T1やタイヤ構成部材上に巻き付けるようになってい
る。従って、グリーンタイヤの巻付成形を効率的に実行
できる。
【0107】・ この実施形態におけるリボン巻付装置
39においては、複数個のカセット35が支持板119
のカセット支持部119a,119bに立設状態で支持
されるようになっている。そして、引出ローラ151が
回動用モータ142及び移動用モータ148により、各
カセット35と対応する位置に順次選択的に移動配置さ
れるようになっている。このため、複数のカセット35
からリボン14を順に引き出して、回転ドラム40また
は回転ドラム40上のタイヤ構体やタイヤ構成部材T1
に巻付転写することにより、タイヤ構成部材を順次連続
的に効率よく製造することができる。
【0108】・ このリボン巻付装置39においては、
前記転写ローラ152を変位させるための変位用モータ
145が設けられている。このため、タイヤ構成部材の
うちで例えばトレッドとサイドウォールとのように、タ
イヤ構体T1に対するリボン14の転写面が異なるタイ
ヤ構成部材の製造に際しても、その転写面の向きを容易
に変えて適用することができる。
【0109】・ このグリーンタイヤの製造システムに
おいては、前記のような構成のリボン巻付装置39を回
転ドラム40の軸線方向に相対移動させる移動用モータ
113とが設けられている。このため、製造工程の途中
にタイヤ構成部材のストックや搬送工程が介在すること
なく、それらのタイヤ構成部材を順次連続的に製造する
ことができる。よって、製造工程におけるタイヤ構成部
材の品質管理を容易に行うことができ、製品タイヤの品
質向上を図ることができて、歩留まりを高めることがで
きる。
【0110】・ このグリーンタイヤの製造システムに
おいては、ゴム押出機31から押し出されたリボン14
がリボン巻回装置34により、カセット35内のリボン
リール36に剥離テープt1と共巻き状態で巻回される
ようになっている。このため、リボン14の押出成形か
ら、そのリボン14のタイヤ構体T1への巻付転写まで
の一連の作業を一貫して順に行うことができて、作業能
率を向上させることができる。
【0111】・ このグリーンタイヤの製造システムに
おいては、前記ゴム押出機31とリボン巻回装置34と
の間に温度管理下においてリボン14を搬送する搬送装
置33が設けられている。このため、ゴム押出機31か
ら押し出されたリボン14を温度管理下のもとで不都合
な変質を防止しながら搬送することができて、製品タイ
ヤの品質向上を図ることができる。すなわち、サイドウ
ォールゴムのように相互密着性を必要するリボン14の
場合は、温度を保持しながら搬送することにより、相互
密着性を維持できる。また、ゴム焦けし易いゴムなど
は、逆に、冷却しながらリボン14を搬送することで、
焦けの懸念がなくなり新しい配合ゴムが適用できるよう
になり、品質向上に寄与できる。
【0112】・ このグリーンタイヤの製造システムに
おいては、前記搬送装置33が、表面にリボン14を載
置した状態で一定領域内を周回移動される金属ベルト5
2と、その金属ベルト52に対して所定温度を付与する
温度管理ローラ45,46とより構成されている。この
ため、搬送装置33の構造が簡単であるとともに、リボ
ン14を所定温度で効果的に熟成させることができる。
【0113】・ このグリーンタイヤの製造システムに
おいては、前記リボン巻回装置34とリボン巻付装置3
9との間に、リボン14をカセット35内のリボンリー
ル36に共巻きされた状態で所定の温度状態に保持する
ための保温室41が設けられている。このため、カセッ
ト35内のリボン14を所定温度に維持することができ
て、タイヤ構体T1等に対するリボン14の巻付転写を
確実に行わせることができ、トレッドゴム等の形成に好
都合である。
【0114】・ このグリーンタイヤの製造システムに
おいては、カセット35のケース61内に、リボン14
と剥離テープt1とを共巻き状態で巻回するリボンリー
ル36と、リボン14から剥離された剥離テープt1を
巻き取るテープリール37とが同軸上で回転可能に収容
配置されている。また、ケース61内には、剥離テープ
t1をテープリール37に案内するためのテープ案内ロ
ーラ70,71及び中間案内ローラ72が配置されてい
る。このため、長尺状のリボン14を小型のケース61
内に剥離テープt1との共巻き状態で容易に収容するこ
とができるとともに、そのケース61内からリボン14
及び剥離テープt1を引き出して、リボン14のみを容
易に剥離使用することができる。また、リボン14の使
用後に残された剥離テープt1を、再びケース61内へ
容易に巻取収容することができる。
【0115】・ この実施形態においては、リボン14
として断面台形のものを使用している。従って、整形装
置32の口金の加工が容易である。すなわち、2分割さ
れた口金の一方に口金分割面側に広がるゴム押出し孔を
設ければよく、アンダーカットは不要である。
【0116】(変更例)なお、この実施形態は、次のよ
うに変更して具体化することも可能である。 ・ 前記実施形態の製造システムにおいては、リボン巻
付装置39が回転ドラム40に対して、回転ドラム40
の軸線方向へ相対移動されるようになっている。これに
対し、回転ドラム40側がリボン巻付装置39に対し
て、軸線方向へ相対移動されるように構成すること。
【0117】・ 前記実施形態の製造システムにおいて
は、ゴム押出機31及びリボン巻回装置34がリボン巻
付装置39と同一のフロア上に並設されている。これに
対し、ゴム押出機31及びリボン巻回装置34をリボン
巻付装置39と別の工場あるいはフロア等に設置するこ
と。
【0118】・ 図1(a)(b)に2点鎖線で示すよ
うに、リボン14を整形装置32からリボン巻付装置3
9に直接導くこと。 ・ 前記実施形態ではリボン巻付装置39の支持バー1
46が回動することにより、リボン転写面の向きが変更
されるように構成した。これに対し、回転ドラム40を
その回転軸線と直交する軸線を中心に回動するように構
成したり、リボン巻付装置39全体が旋回するように構
成したりして、リボン転写面の向きが変更されるように
構成すること。
【0119】・ 前記実施形態ではリボン14を断面台
形に形成したが、図35に示すように断面長方形にした
り、あるいは断面平行四辺形にしたり、断面矩形の範囲
内で変更すること。
【0120】・ トレッド11等のための押出機31と
して一対のロールよりなるカレンダーを用いること。こ
のようにすれば、幅の広いリボンあるいはタイヤ構成部
材の断面形状を有するゴムシートを成形できる。この発
明においては、押出機がカレンダーを含むものとする。
【0121】前記実施形態から把握される請求項以外の
技術的思想は以下の通りである。 (1) 断面矩形状をなすグリーンゴムよりなるリボン
を使用して、そのリボンを連続的に巻着してサイドウォ
ールとすることを特徴とするグリーンタイヤの製造方
法。
【0122】(2) 断面矩形状をなすグリーンゴムよ
りなるリボンを使用して、そのリボンを連続的に巻着す
ることによりサイドウォール及びトレッドを構成したこ
とを特徴とするグリーンタイヤの製造方法。
【0123】(3) 断面矩形状をなすグリーンゴムよ
りなるリボンを使用して、そのリボンを連続的に巻着す
ることによりサイドウォール,トレッド及びラバーチェ
ファーを構成することを特徴とするグリーンタイヤの製
造方法。
【0124】(4) 前記リボンの巻着ピッチを、最大
でリボンの幅となるように設定することを特徴とする前
記(1)項〜(3)項のいずれかに記載のグリーンタイ
ヤの製造方法。
【0125】(5) 前記リボンの巻着ピッチを調節す
ることにより巻着された所要の断面形状を形成すること
を特徴とした前記(1)項〜(4)項のいずれかに記載
のグリーンタイヤの製造方法。
【0126】(6) 前記リボンは、その幅端部に鋭角
コーナを有することを特徴とした前記(1)項〜(5)
項のいずれかに記載のグリーンタイヤ。 (7) 断面矩形状をなすとともに、グリーンゴムに複
数のコードが埋設されたコードリボンを幅端部が接合す
るように配列して、ボディプライ及びベルトを構成する
ことを特徴とする前記(1)項〜(6)項のいずれかに
記載のグリーンタイヤの製造方法。
【0127】(8) ビードコア及びビードフィラーを
除く主要部品を断面矩形状をなすグリーンゴムよりなる
リボンまたはグリーンゴムに複数のコードが埋設された
コードリボンを用いて構成することを特徴とする前記
(1)項〜(7)項のいずれかに記載のグリーンタイヤ
の製造方法。
【0128】(9) トロイダル形状に膨張されるよう
に補強を備えたブラダを用いてボディプライを成形する
ことを特徴とした前記(1)項〜(8)項のいずれかに
記載のグリーンタイヤの製造方法。
【0129】以上の各項においては、それぞれ請求項1
〜9項と同様な効果を有する。 (10) グリーンゴムよりなるリボンを走行可能に保
持し、回転ドラムまたは回転ドラム上のタイヤ構体また
はタイヤ構成部材に巻付転写する転写手段と、その転写
手段上の転写面の向きが回転ドラムに対して相対的に変
更されるように、転写手段及び回転ドラムの少なくとも
一方を変位させる変位手段とを備えたことを特徴とする
リボン巻付装置。
【0130】
【発明の効果】以上、実施形態で例示したように、この
発明においては、製造工程におけるタイヤ構成部材の品
質管理を容易に行うことができ、製品タイヤの品質向上
を図ることができ、しかも大幅なコストダウンが可能に
なるというすぐれた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)はグリーンタイヤを構成する部品のう
ちでラバーチェーファー等を製造する製造システムの概
略構成を示す正面図、(b)はグリーンタイヤを構成す
る部品のうちでサイドウォールやキャップトレッド等を
製造する製造システムの概略構成を示す正面図。
【図2】 図1の製造システム中の熟成装置を拡大して
示す正面図。
【図3】 図2のほぼ4−4線における断面図。
【図4】 図1,図2の製造システム中のリボン巻回装
置の要部拡大正面図。
【図5】 図1,図2の製造システムに使用するカセッ
トを示す背面図。
【図6】 図5の7−7線における拡大断面図。
【図7】 図5の8−8線における部分拡大断面図。
【図8】 図1,図2の製造システム中のリボン巻付装
置の平面図。
【図9】 図8のリボン巻付装置のリボン転写構成を示
す平面図。
【図10】 図7,図8のリボン巻付装置の拡大正面
図。
【図11】 図10のリボン巻付装置の拡大側面図。
【図12】 図10のリボン巻付装置のカセット保持構
成を示す拡大正面図。
【図13】 図11の14−14線における拡大断面
図。
【図14】 図11の15−15線における拡大断面
図。
【図15】 図10のリボン巻付装置とカセットとを示
す正面図。
【図16】 図15の17−17線における拡大断面
図。
【図17】 図15の18−18線における拡大断面
図。
【図18】 図15の19−19線における拡大断面
図。
【図19】 図10のリボン巻付装置の一部を拡大して
示す正面図。
【図20】 図19のリボン巻付装置のリボン保持構成
を示す断面図。
【図21】 図19の22−22線における拡大断面
図。
【図22】 図19の23−23線における拡大断面
図。
【図23】 図19のリボン巻付装置の一部をさらに拡
大して示す正面図。
【図24】 図19のリボン巻付装置の動作を示す簡略
図。
【図25】 グリーンタイヤの分解断面図。
【図26】 トレッド,サイドウォール,ラバーチェフ
ァーを示す断面図。
【図27】 リボンを示す斜視図。
【図28】 コードリボンを示す切断斜視図。
【図29】 コードリボンの巻回状態を示す平面図。
【図30】 プリボディプライを示す斜視図。
【図31】 プリボディプライを円筒状にした状態を示
す斜視図。
【図32】 コードリボンの巻回状態を示す平面図。
【図33】 プリベルトを示す平面図。
【図34】 プリベルトを円筒状にした状態を示す斜視
図。
【図35】 リボンの変形例を示す斜視図。
【図36】 ボディプライの成形状態を示す一部破断正
面図。
【図37】 ブラダを示す一部斜視図。
【図38】 図17の構成の変形例を示す断面図。
【符号の説明】
10…グリーンタイヤ、11…トレッド、12…サイド
ウォール、13…ラバーチェファー、14〜14D…リ
ボン、21…ベルトアンダークッションゴム,22…ベ
ルトエッジゴム,23…キャップバンド,24…エッジ
バンド,26…ビードプライ、31…ゴム押出機、33
…搬送手段としての搬送装置、34…リボン巻回手段と
してのリボン巻回装置、35…カセット、36…リボン
リール、37…テープリール、39…リボン巻付装置、
40…回転ドラム、41…保温手段としての保温室、4
5,46…温度付与手段を構成する温度管理ローラ、5
2…金属ベルト、53…モータ、61…ケース、66…
リボン案内ローラ、67…テープ移送ローラ、70,7
1…テープ案内ローラ、72…中間案内ローラ、74,
75…リール用モータ、76…テープ送りローラ、77
…ローラ用モータ、82…テープ案内ローラ、83…リ
ボン押えローラ、90,91…昇降板、93…クラン
プ、99,105…昇降用モータ、111…移動フレー
ム、113…移動手段を構成する移動用モータ、119
…支持板、119a,119b…支持手段を構成するカ
セット支持部、125,126…リール駆動軸、127
…テープ巻取手段を構成するリール用モータ、135…
ローラ駆動軸、136…テープ巻取手段を構成するロー
ラ用モータ、142…選択配置手段を構成する回動用モ
ータ、145…変位手段を構成する変位用モータ、14
6…支持バー、148…選択配置手段を構成する移動用
モータ、151…引出手段を構成する引出ローラ、15
2…転写手段を構成する転写ローラ、155,156…
保持手段を構成する保持ローラ、14…リボン、t1…
剥離テープ、T1…タイヤ構体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29L 30:00 B29L 30:00

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断面矩形状をなすグリーンゴムよりなる
    リボンを使用して、そのリボンを連続的に巻着すること
    によりサイドウォールを構成したことを特徴とするグリ
    ーンタイヤ。
  2. 【請求項2】 断面矩形状をなすグリーンゴムよりなる
    リボンを使用して、そのリボンを連続的に巻着すること
    によりサイドウォール及びトレッドを構成したことを特
    徴とするグリーンタイヤ。
  3. 【請求項3】 断面矩形状をなすグリーンゴムよりなる
    リボンを使用して、そのリボンを連続的に巻着すること
    によりサイドウォール,トレッド及びラバーチェファー
    を構成したことを特徴とするグリーンタイヤ。
  4. 【請求項4】 前記リボンの巻着ピッチを、最大でリボ
    ンの幅となるように設定したことを特徴とする請求項1
    〜3のいずれかに記載のグリーンタイヤ。
  5. 【請求項5】 前記リボンの巻着ピッチを調節すること
    により所要の断面形状を形成することを特徴とした請求
    項1〜4のいずれかに記載のグリーンタイヤ。
  6. 【請求項6】 前記リボンは、その幅端部に鋭角コーナ
    を有することを特徴とした請求項1〜5のいずれかに記
    載のグリーンタイヤ。
  7. 【請求項7】 断面矩形状をなすとともに、グリーンゴ
    ムに複数のコードが埋設されたコードリボンを幅端部が
    接合するように配列して、ボディプライ及びベルトを構
    成したことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載
    のグリーンタイヤ。
  8. 【請求項8】 ビード関連部品及びショルダープライを
    除く主要部品を断面矩形状をなすグリーンゴムよりなる
    リボンまたはグリーンゴムに複数のコードが埋設された
    コードリボンを用いて構成したことを特徴とする請求項
    1〜7のいずれかに記載のグリーンタイヤ。
  9. 【請求項9】 グリーンゴムよりなるリボンを走行可能
    に保持し、回転ドラム上のタイヤ構体あるいはタイヤ構
    成部材に巻付転写する転写手段と、 その転写手段上の転写面の向きが変更されるように、転
    写手段を変位させる変位手段とを備えたことを特徴とす
    るリボン巻付装置。
  10. 【請求項10】 リボンリールに共巻きされたグリーン
    ゴムよりなるリボン及び剥離テープをリボンリールから
    テンションを付与しながら引き出す引出手段と、 引き出されたリボン及び剥離テープを走行可能に保持す
    る保持手段と、 保持されたリボン及び剥離テープからリボンのみを剥離
    して回転ドラムまたは回転ドラム上のタイヤ構体あるい
    はタイヤ構成部材に巻付転写する転写手段と、 残った剥離テープをテープリールの方向に案内する案内
    手段とを設けたことを特徴とするリボン巻付装置。
  11. 【請求項11】 請求項9に記載の構成と、請求項10
    に記載の構成とを備えたことを特徴とするリボン巻付装
    置。
  12. 【請求項12】 リボンリール及びテープリールを備え
    たカセットを複数個立設状態で支持する支持手段と、 前記転写手段とカセットとを相対的に移動させて、転写
    手段をいずれか1つのカセットと順次選択的に対応配置
    させる選択配置手段とを設けたことを特徴とする請求項
    9〜11のいずれかに記載のリボン巻付装置。
  13. 【請求項13】 前記請求項9〜請求項12のうちのい
    ずれか一項に記載のリボン巻付装置と、 外周にタイヤ構体あるいはタイヤ構成部材が嵌装される
    回転ドラムと、 リボン巻付装置と回転ドラムとを回転ドラムの軸線方向
    に相対移動させる移動手段とを設けたことを特徴とする
    グリーンタイヤの製造システム。
  14. 【請求項14】 ゴム押出機と、 そのゴム押出機から押し出されたグリーンゴムよりなる
    リボンをカセット内のリボンリールに剥離テープと共巻
    き状態で巻回するリボン巻回手段とを設けたことを特徴
    とする請求項13に記載のグリーンタイヤの製造システ
    ム。
  15. 【請求項15】 前記ゴム押出機とリボン巻回手段との
    間には、ゴム押出機から押し出されたリボンを温度管理
    下のもとに搬送する搬送手段を設けたことを特徴とする
    請求項14に記載のグリーンタイヤの製造システム。
  16. 【請求項16】 前記搬送手段は、表面にリボンを載置
    した状態で一定領域内を周回移動される金属ベルトと、 その金属ベルトに対して所定温度を付与する温度付与手
    段とを備えたことを特徴とする請求項15に記載のグリ
    ーンタイヤの製造システム。
  17. 【請求項17】 前記リボン巻回手段とリボン巻付装置
    との間には、リボンをカセット内のリボンリールに共巻
    きされた状態で所定の温度状態に保持するための保温手
    段を設けたことを特徴とする請求項14に記載のグリー
    ンタイヤの製造システム。
  18. 【請求項18】 表面にグリーンゴムよりなるリボンを
    載置した状態で一定領域内を周回移動される金属ベルト
    と、 その金属ベルトに対して所定温度を付与する温度付与手
    段とを設けたことを特徴とするリボン搬送装置。
  19. 【請求項19】 リボンリールに共巻きされたグリーン
    ゴムよりなるリボン及び剥離テープをリボンリールから
    引き出し、 引き出されたリボン及び剥離テープを走行させながら保
    持し、 保持されたリボン及び剥離テープからリボンのみを剥離
    して回転ドラムまたは回転ドラム上のタイヤ構体あるい
    はタイヤ構成部材に巻付け転写し、 残った剥離テープをリボンリールと同軸上に配置された
    テープリールにテンションを付与しながら巻き取ること
    を特徴とするリボン巻付方法。
  20. 【請求項20】 グリーンゴムよりなるリボンを温度管
    理下のもとに搬送し、 搬送されたリボンを剥離テープと共巻き状態でカセット
    内のリボンリールに巻回し、 リボンリールからリボン及び剥離テープを引き出して走
    行させながら保持し、保持されたリボン及び剥離テープ
    からリボンのみを剥離して回転ドラムまたは回転ドラム
    上のタイヤ構体あるいはタイヤ構成部材に巻付け転写す
    ることを特徴とするグリーンタイヤの製造方法。
  21. 【請求項21】 前記リボンはゴム押出機から押し出さ
    れることを特徴とする請求項20に記載のグリーンタイ
    ヤの製造方法。
  22. 【請求項22】 前記リボンはカセット内のリボンリー
    ルに共巻きされた状態で一時的に保管されることを特徴
    とする請求項20または21に記載のグリーンタイヤの
    製造方法。
  23. 【請求項23】 前記リボンの保管は保温室内で行われ
    ることを特徴とする請求項22に記載のグリーンタイヤ
    の製造方法。
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