JP4393744B2 - グリーンタイヤの製造方法、製造システム、リボン保温装置、及びリボン巻付装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、グリーンタイヤを製造するための製造方法及び製造システム、並びにその製造方法または製造システムに用いるリボン保温装置及びリボン巻付装置に関するものである。なお、ここでグリーンとは未加硫状態を示す。
【0002】
【従来の技術】
高速道路網の延長整備、車輌の高速化、高性能化に伴い、空気入りラジアルタイヤに要求される性能は、年々高まっている。前記タイヤは、一般的には共通の基本的構造を有する。即ち、一対のビードコア間に、ボディプライが延在しており、そのボディプライのコードは、タイヤ周方向に対しほぼ90度の方向、即ちラジアル方向に配列されている。ボディプライのクラウン部外径側にベルトが配設され、このベルトの更に外径側にトレッドゴムが配設されている。前記ボディプライのサイド部外径側には、サイドウォールが配設されている。トレッドゴムは路面と接触するため、主として耐磨耗性、耐グリップ性が要求され、サイドウォールゴムは屈曲域にあり、外気にさらされていることより耐屈曲性と耐候性が要求される。両者の要求性能は二律背反の関係にあり、両立されにくく、夫々別々に最適のゴム組成物が設定準備されている。この様に適材適所のゴムが準備されているにもかかわらず、サイドウォールでの故障はなくならない。要求レベルと生産性より、いわゆるサイドウォール先張り→サイドウォール後張り→ミニサイドウォールと成り行きは改良されてきている。ところが、超扁平タイヤではサイドゴム同士の境界でのクラック問題がある。更なる改良として特開平7−266451号、特開平7−266453号公報がでている。
【0003】
一方、この様にグリーンタイヤで適材適所に最適ゴムを配置しても、グリーンタイヤと加硫後タイヤの形状が異なることより、加硫時にゴムが最適位置から少し移動し、問題を起こしている。グリーンタイヤと加硫後タイヤの形状を同じにするものとして剛性コアを用いる特開平7−223275号公報が見られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
特開平7−266451号公報では、予め別々に押出したトレッド、サイドゴムを幅の狭いベルト上で組み立てて中間部材を準備し、軟らかい単なるゴムブラダでトロイダル状に膨径されたボディプライに、この中間部材を貼り付けることになる。中間部材の準備手間と薄くやわらかく大きな一体サイドの貼り付けは、皺発生や空気残りがあり、問題となっている。またトレッド及びサイドのどちらかのサイズや形状が少し変わるだけで、両方の口金の変更が必要であり、これも問題である。特開平7−266453号公報では、予め別々にトレッド、サイドゴムを押出し、ベルトとトレッドで環状の複合体とし、生ケースを前公報と同様に、ゴムブラダでトロイダル状に膨径した後、環状複合体を嵌装、その後軟らかいトロイダル状グリーンケースにサイドウォールを貼り付けるので、前記と同様に皺や空気残りの問題がある。また、どちらの場合もグリ−ンタイヤと加硫後タイヤで形状が異なり、最適に配置した部材がずれるという問題がある。前記特開平7−223275号公報では、グリーンタイヤ形状を正確に加硫後のタイヤ形状にすることができるが、剛体コアの組み付け、取り外しが非常に困難で時間も長時間を要する。
【0005】
この発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的は、皺や空気残りが発生することなく、短時間で、しかもグリーンタイヤの形状を正確に所定の加硫後タイヤ形状にすることができて、キャップトレッド、サイドウォールの性能、タイヤバランス・ユニフォミティを向上させることができるグリーンタイヤの製造方法及び製造システムを提供することにある。
【0006】
また、この発明のその他の目的は、グリーンタイヤの製造方法や製造システムに適したリボン保温装置及びリボン巻付装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、グリーンタイヤの製造システムに関する請求項1に記載の発明は、押出機と、その押出機の下流側に配置され、押出機から押し出されたリボンをカセット内のリールに巻回するリボン巻回装置と、そのリボン巻回装置の下流側の搬送路を介した位置に配置された所定量のリボンが巻回されたカセットを保温する保温装置と、その位置の下流側に搬送路を介して配置され、カセット内のリールからリボンを巻き戻してボディプライ上に巻き付けるリボン巻付装置とを備えたことを特徴とする。
【0008】
従って、押出機から押し出されたリボンを変質することなく、パッケージ化してボディプライまで搬送でき、そのボディプライに巻き付けることができるため、リボンの管理を容易にして、タイヤ製造を円滑に行うことができる。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記保温装置は、カセットを搬入するための搬入口及び搬出するための搬出口を有し、カセット内の前記リボンを保温するための保温室を備えたことを特徴とする。
従って、リボンの保温と搬送とを確実かつ円滑に行うことができる。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項2において、前記保温室がヒーターを備えていることを特徴とする。
従って、リボンの搬送または待機をリボンの温度低下を防止しながら行うことができ、タイヤ品質の向上に寄与できる。
【0011】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れかにおいて、前記カセットの搬送方向を反転させるための反転機構を備えていることを特徴とする。
従って、カセットを一方から受け入れて、その反対側から送り出すことができ、カセット搬送が円滑になる。
【0012】
請求項5に記載の発明は、請求項1ないし4のいずれかにおいて、前記リボン巻付装置は、カセット内からリボンを引き出す引き出し手段と、引き出されたリボンを回転しているボディプライまたはその外周のタイヤ構成部品に転写面を向けて転写して巻き付ける転写手段と、当該転写手段を転写面がボディプライまたはその外周のタイヤ構成部品と平行な面と交差するタイヤ側面に向くように回動させるための回動手段とを備えたことを特徴とする。
従って、リボンの巻付をタイヤ側面方向から行うことができ、サイドウォールのゴムを巻き付けるような場合に都合がよい。
【0013】
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載のグリーンタイヤの製造システムを用いたグリーンタイヤの製造方法であって、前記リボン巻付装置は、ボディプライをタイヤ形状に近い形状に膨らませた状態で、その外周面に前記リボンよりなるタイヤ構成部品を組み付けることを特徴とする。
従って、ボディプライに組み付けられたタイヤ構成部品の加硫前後における変化比率は殆どない。つまり、加硫時において、ゴム部材の移動は殆どなく、狙いの部材が狙いの場所に配置され、勝手な動きが殆どないので、狙いのキャップトレッド、サイドウォール性能が発揮され、またバランス・ユニフォミティに優れたタイヤを得ることができる。
【0014】
請求項7に記載の発明においては、請求項6において、前記ボディプライは、
形状保持機能を有するブラダを用いて膨らませることを特徴とする。
従って、ブラダは緩衝機能を有するため、タイヤ構成部品の組み付けにおいて、無理な力が加えられた場合、それを吸収でき、組み付けを高精度に行うことができる。
【0015】
請求項8に記載の発明においては、請求項6または7において、前記リボンよりなるタイヤ構成部品が、少なくともサイドウォールを含むことを特徴とする。
このため、最適性能のサイドウォールゴムをサイドウォールとして最適位置に正確に配置し、そのままタイヤにできるので、高性能のサイドウォールを有するタイヤを得ることが出来る。
【0016】
請求項9に記載の発明においては、請求項8において、タイヤに左右対象的に形成される対をなすタイヤ構成部品用のリボンは、左右両側が同時に巻き付けられることを特徴とする。
従って、リボンの巻付けを短時間で能率よく行うことができる。
【0017】
請求項10に記載の発明は、請求項6ないし9のいずれかに記載のグリーンタイヤの製造方法において、前記リールにはタイヤ1本分の使用量またはその整数倍に相当するリボンが巻回されていることを特徴とする。
【0018】
従って、カセット内に残留したリボンの除去処理を行うような手間を省くことができる。
【0019】
請求項11に記載の発明においては、請求項6ないし10のいずれかに記載のグリーンタイヤの製造方法において、押出機から押し出されたリボンがカセット内のリールに巻回され、当該カセットをボディプライへの巻付位置に搬送させるまで当該リボンが巻回されたカセットを保温装置で保温して待機させることを特徴とする。
【0020】
従って、リボン搬送におけるタクトタイムを調整できるとともに、搬送中における変質を抑制でき、タイヤ品質を向上できる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下に、この発明の実施形態を、図面に基づいて説明する。はじめに、グリーンタイヤ及びその構成部品であるタイヤ構成部品について、図1〜図5を参照しながら説明する。
【0025】
(グリーンタイヤの構成及び製造方法)
図1に示すように、この実施形態においては、グリーンタイヤ31の部品であるタイヤ構成部品として、トレッド32を構成するベーストレッド32a及びキャップトレッド32b、サイドウォール33、ラバーチェーファー34、インナーライナー35、ビードコア36、ビードフィラー37、ボディプライ39、ショルダープライ40、ベルト41を構成する第1ベルト41a及び第2ベルト41b、ベルトエッジゴム42、ベルトカバー43が用いられている。
【0026】
この実施形態においては、図5に2点鎖線で示すように、ボディプライ材が両側の移動体50間で円筒状をなすブラダ51の外周面に嵌装される。さらに、このボディプライ材の両幅端部付近に、リング状のビードコア36、ビードフィラー37よりなるビード52がセットされる。この状態で、前記ブラダ51の両幅端部を接近移動させるとともに、ブラダ51の内腔53に、圧縮エアーを供給する。この圧縮エアーの供給により、ブラダ51はボディプライ材とともに膨張を開始する。この場合、図示しないが、ブラダ51の内部には補強材が縦横に埋設されているため、ブラダ51は膨張するが、伸張はせず、トロイダル形状をなす。その結果、ボディプライ材が、ブラダ51の膨出した形状に沿った形状、すなわちタイヤ形状に近い形状のトロイダル形状に変形する。そして、ビード押圧部材54,55がタイヤ外径側に移動することにより、ボディプライ材の両幅端部がビード52を包み込むように折り返される。この膨出状態のボディプライ39のショルダー部の所定の位置にショルダープライ40を巻回する。このショルダープライ40は少なくとも1本のゴム被覆コードを複数回連続的に巻回して構成する。次いで別に準備したベルトが嵌装される。さらにこのタイヤ形状に近いトロイダル形状の外径側に、図4に示すような断面長方形または平行四辺形のコードリボン46を連続的に巻着してベルトカバー43を形成する。更に、図3に示すようなグリーンゴムよりなる断面ほぼ台形状、あるいは断面平行四辺形のリボン45を所定の位置に連続的に巻着することにより、前記ベーストレッド32a、キャップトレッド32b、サイドウォール33を順次形成し、グリーンタイヤを構成していく。この場合、リボン45の巻着ピッチはリボン幅を越えることなく最大でリボン幅となるように設定され、その巻着ピッチを調節することにより、所要のベース、キャップトレッド32b、32b、サイドウォール33の全体形状となる。
【0027】
次に、上記トレッド32の巻付成形について詳細に説明する。この場合には、すでに巻き付けられたベルトカバー43の外周に、リボン45を巻付ける。そして、リボン45が図2における一側から他側に向かって、互いに幅端部の一部を重合させながら順次巻着配置されることにより、ベーストレッド32aが形成される。
【0028】
その後、ベーストレッド32aの外周に、リボン45を同方向または逆方向に向かって巻き付け角度を変えながら巻き付けて、キャップトレッド32bを形成する。
【0029】
また、サイドウォール33の巻付成形においては、リボン45がボディプライ39の両側にボディプライ39の円弧面に沿って巻き付け角度を変えながら両側同時に巻着される。
【0030】
このように、ブラダ51によりトロイダル形状に膨張させたボディプライ39に対し、図4又は図3に示すリボン45、46を巻着して各種タイヤ部品を組み付け成形することによりグリーンタイヤが製造されるのである。このような方法により製造されたグリーンタイヤは、タイヤ部品の組み付け状態におけるボディプライの形状、従ってグリーンタイヤ成形完了時における形状が、加硫後のタイヤ形状に近いので、加硫中に部材の動きが少ない製品タイヤとなる。
【0031】
(製造システム全体の概略)
次に、グリーンタイヤ31の製造システムについて、図6〜図14を参照しながら説明する。
【0032】
図6及び図7にはグリーンタイヤを構成する各タイヤ構成部品のうち、トレッドまたはサイドウォールを製造するための製造システムが示されている。この製造システムでは、リボン45が製造されて、それがタイヤ構成部品として用いられる。すなわち、同図に示すように、一対のゴム押出機61から押し出されたリボン45は、各整形装置62により断面ほぼ台形状または平行四辺形に成形される。その後、リボン45は、各リボン巻回装置63において、カセット64内のリボンリール65に対して、そのリボンリール65と同軸上に配置されたテープリール66から繰り出される剥離テープ67と伴巻き状態で巻回収容される。この場合、リボンリール65には、タイヤ1本分の使用量、またはその整数倍に相当する量のリボン45が巻回される。
【0033】
このように、リボン45を巻回収容したカセット64は押出用シリンダー68によりリボン巻回装置63から押出移送された後、搬入機構69によりリボン保温装置70の装置本体71内の保温ケース72に搬入される。この実施形態においては、装置本体71と保温ケース72とにより保温室が構成されている。そして、この保温ケース72内において、リボン45を巻回収容しているカセット64が所定の温度状態で一時的に待機保管される。また、このカセット64の待機中に、保温ケース72が図6及び図7に鎖線で示すように、装置本体71内の中央位置まで移動されるとともに、反転機構73により180度回転されて、カセット64の搬送方向が反転される。
【0034】
その後、保温ケース72はカセット64を収容した状態で、図6及び図7に鎖線で示すように、装置本体71の外側位置に送り出される。そして、この位置において搬出機構74により、カセット64が保温ケース72内から搬出されて、リボン巻付装置75のリボン巻付位置に送り込まれる。このリボン巻付装置75においては、リボン45及び剥離テープ67がカセット64内のリボンリール65から引き出されるとともに、走行状態に維持される。そして、この走行中にリボン45が剥離テープ67から剥離されて、図5に示すように、タイヤ形状に近い形状のトロイダル形状に膨張して成形されたボディプライ39の外周面等に巻付転写される。
【0035】
さらに、残った剥離テープ67は、カセット64内のテープリール66にテンションを付与しながら巻き取られる。そして、リボン45の巻き付けを終了して、剥離テープ67のみを巻き取り収容したカセット64は、前記の場合とは異なる搬送経路を経てリボン巻回装置63に戻されて、リボン45の巻回に繰り返し使用される。従って、カセット64は、繰り返し使用される。
【0036】
以上のような構成の製造システムまたはこれに類似する製造システムが、各タイヤ構成部品毎に複数用意され、タイヤ構成部品が各製造システムを経て移送されて、グリーンタイヤが完成される。サイドウォールやショルダープライは、図5に示すようなタイヤ形状に近くトロイダル状に膨径されたボディプライ上に直接リボンを巻着して形成される。一方、ベース、キャップトレッド32b、32bは、ブラダ51上にすでにセットされているタイヤ構成部品の外周にリボン45を巻着して形成される。
【0037】
(リボン保温装置70)
次に、前記リボン保温装置70について、図8及び図9を参照しながら詳細に説明する。このリボン保温装置70の装置本体71は、底面を開放した四角箱形に形成され、その一側面にはカセット64を搬入するための搬入口71aが形成されるとともに、他側面にはカセット64を搬出するための搬出口71bが形成されている。そして、装置本体71の搬入口71a及び搬出口71bにはシャッター78,79が開閉可能に取り付けられ、モーター78a,79aにより開閉される。また、装置本体71の底面には、その底面を閉塞するシャッター80が設けられている。装置本体71の搬入口71a及び搬出口71bを除く装置本体71の内面には断熱材81が設けられている。さらに、装置本体71の内面の適当位置にはヒーター(図示しない)が設けられている。
【0038】
前記装置本体71の下方において、基台82上には支持台83が一対のレール84を介して移動可能に支持され、移動用モーター85により回転されるピニオン86及び固定ラック87を介して移動される。支持台83上には前記保温ケース72が支軸88を介して水平面内において回動可能に支持され、反転機構73の反転用モーター89により歯車90,91を介して180度ずつ反転回動される。前記シャッター80は、それぞれリール80a,80bに巻き取られた2枚のシャッター片80c,80dよりなり、それらの先端が前記支持台83に固定されている。そして、シャッター80は支持台83の移動に追随して、装置本体71の底面を閉鎖した状態で移動する。
【0039】
前記保温ケース72は四角箱形に形成され、その一側面及び底面にはカセット64の搬入口及び搬出口を構成するための開口72a,72bが形成されている。保温ケース72の内部にはカセット64を収容するための4つの収容部92が形成されるとともに、カセット64内のリボン45を保温するための複数のヒーター93が配設されている。
【0040】
そして、図8に実線で示すように、保温ケース72が装置本体71内で搬入口71aと近接する位置に移動配置された状態で、搬入機構69により搬入口71a及び開口72a,72bを介して保温ケース72内にカセット64が搬入される。この状態で、ヒーター93により保温ケース72内が所定温度に保持され、リボン45を収容したカセット64が所定の温度状態で待機保管される。また、このカセット64の待機中に、移動用モーター85により保温ケース72が支持台83とともに装置本体71内の中央位置まで移動され、この位置で反転用モーター89により保温ケース72が180度回動される。この回動により、保温ケース72の開口72aが装置本体71の搬出口71b側に指向して、保温ケース72に対してカセット64が搬送可能な方向に向けられる。
【0041】
その後、図8に鎖線で示すように、移動用モーター85により保温ケース72が装置本体71の搬出口71bを介してその外側位置に移動される。なお、この保温ケース72の移動中及び移動後においても、前記ヒーター93により保温ケース72内が所定温度に保持されて、カセット64内のリボン45が所定の温度状態に保たれている。そして、この位置において前記搬出機構74により、保温ケース72内のカセット64が開口72a,72bを介して搬出され、リボン巻付装置75のリボン巻付位置に送り込まれる。
【0042】
なお、前記搬入口71a及び搬出口71bは、常時シャッター78,79によりそれぞれ閉鎖され、カセット64が通過するときにのみモーター78a,79aによりシャッター78,79が開放される。
【0043】
(リボン巻付装置75)
次に、前記リボン巻付装置75について、図10〜図14を参照しながら詳細に説明する。図10に示すように、図示しないベース上には移動フレーム96が前記移動体50上のボディプライ39の軸線方向へ移動可能に支持され、図示しない移動用モーターによりボールネジを介して移動される。移動フレーム96には昇降フレーム97がレール98を介して昇降可能に支持され、図示しない昇降用モーターによりボールネジを介して昇降される。
【0044】
図10及び図11に示すように、前記昇降フレーム97には回動部材99が支軸100を中心に垂直面内で回動可能に支持されている。昇降フレーム97には回動用モーター101が配設され、この回動用モーター101により図示しない歯車機構を介して、回動部材99が上下に回動される。
【0045】
図10、図11に示すように、前記回動部材99には、支持アーム102がこの回動部材99の回動軸線に対して直角をなす方向に延びる支軸103を中心に回動可能に支持されている。回動部材99には回動手段としての回動変位用モーター104が配設され、この回動変位用モーター104により図示しない歯車機構を介して、支持アーム102が図11に実線で示す位置と鎖線で示す位置とに捻るようにして回動変位される。
【0046】
前記支持アーム102には支持バー105がガイドレール106を介して、支持アーム102の支軸103の延長方向と同方向へ移動可能に支持されている。支持バー105上には移動用モーター107が配設され、この移動用モーター107によりピニオン108及びラック109を介して、支持バー105が移動される。
【0047】
図10及び図12に示すように、前記支持バー105の先端には、引き出し手段としての引き出しローラー110、及び転写手段としての転写ローラー111が回転可能に支持されている。そして、図6及び図10に示すように、リボン45を巻回収容したカセット64がリボン巻付位置に配置された状態で、支持バー105が支軸100を中心に上下方向に回動される。この回動により、図10及び図14(a)に示すように、引き出しローラー110及び転写ローラー111がカセット64の開口64a内の係止位置P1の側方に配置される。この状態で、前記移動フレーム96が横方向に移動されることにより、引き出しローラー110及び転写ローラー111がカセット64の開口64a内の係止位置P1に移動されて、開口64aを跨ぐリボン45及び剥離テープ67の下方に配置される。
【0048】
次いで、支持アーム102の時計方向への上下回動により、図14(b)に示すように、引き出しローラー110及び転写ローラー111が係止位置P1から引き出し位置P2に移動される。この移動により、図10及び図14(c)に示すように、カセット64内のリボンリール65に共巻きされたリボン45及び剥離テープ67がカセット64から引き出されて、ブラダ51上のボディプライ39と近接する位置に移送される。
【0049】
図10及び図11に示すように、前記昇降フレーム97には回動レバー112が水平な支軸113を介して回動可能に、かつ支軸113の軸線方向へ移動可能に支持されている。この支軸113は、前記支軸103の軸線の延長線上に位置している。回動レバー112には支持レバー114が取り付けられ、その先端には案内手段としての一対の案内ローラー116,117が回転可能に支持されている。
【0050】
昇降フレーム97には回動用シリンダー118及び移動用シリンダー119がそれぞれ配設され、これらのシリンダー118,119により回動レバー112が回動されるとともに軸線方向へ移動される。そして、この回動レバー112の回動及び移動により、両案内ローラー116,117が下部前方の退避位置P3と上部後方の案内位置P4とに移動配置される。
【0051】
すなわち、前記引き出しローラー110により、リボン45及び剥離テープ67がカセット64からボディプライ39の近接位置に引き出される際には、両案内ローラー116,117が前記退避位置P3に回動配置される。このとき、両案内ローラー116,117が支軸113の軸線に沿って移動されて、リボン45及び剥離テープ67の経路から離間し、リボン45及び剥離テープ67に干渉しない位置に移動配置される。
【0052】
これに対して、リボン45及び剥離テープ67の引き出しが終了した後には、両案内ローラー116,117が前記案内位置P4に回動配置される。このとき、両案内ローラー116,117が支軸113の軸線に沿って前記とは逆方向に移動されて、リボン45及び剥離テープ67の経路上に移動配置される。この移動配置により、リボン45及び剥離テープ67が引き出し状態でたくし上げられ、両案内ローラー116,117にてリボン転写位置以外の箇所に接触しないように案内される。
【0053】
図12に示すように、前記支持バー105の先端にはホルダー120が支軸121を介して回動可能に支持され、そのホルダー120には剥離ローラー122が回転可能に支持されている。支持バー105には回動用シリンダー123が配設され、この回動用シリンダー123によりラック124及びピニオン125を介してホルダー120が回動されて、剥離ローラー122の姿勢が90度変更される。
【0054】
すなわち、引き出しローラー110によりリボン45及び剥離テープ67が引き出される際には、図12に鎖線で示すとともに、図14(a)〜(c)に実線で示すように、剥離ローラー122の軸線が引き出しローラー110の軸線と直交する方向に延びるように、剥離ローラー122の姿勢が退避状態に変更される。この変更により、剥離ローラー122とリボン45及び剥離テープ67との干渉が回避される。そして、リボン45及び剥離テープ67の引き出しが終了した後には、図12及び図14(d)に実線で示すように、剥離ローラー122の軸線が引き出しローラー110の軸線と同方向に延びるように、剥離ローラー122の姿勢が作用状態に変更される。
【0055】
この状態において、前記支持バー105の移動により、引き出しローラー110、転写ローラー111及び剥離ローラー122がブラダ51上のボディプライ39側に接近移動される。そして、図示しない移動用モーターにより、移動フレーム96に支持された機構全体がボディプライ39の軸線方向に移動されながら、転写ローラー111により、リボン45及び剥離テープ67からリボン45のみが剥離されて、ブラダ51上のボディプライ39またはそのボディプライ39上のタイヤ構成部品に巻付転写される。この巻付転写により、サイドウォールやトレッド等のタイヤ構成部品が形成される。また、残った剥離テープ67は剥離ローラー122及び案内ローラー117を介してカセット64に戻されて、そのカセット64内のテープリール66に巻き取られる。
【0056】
なお、図10,図12及び図14は、ベーストレッド32aまたはキャップトレッド32bのリボン45を巻付転写する場合を図示している。サイドウォールのリボン45の場合には、図10において、ボディプライ39の上端位置で巻付転写が行われる。
【0057】
前記のようなタイヤ構成部品の成形において、タイヤ形状に近い形状に膨出されたブラダ51上のボディプライ39の外周面と平行な面、例えばトレッド32の形成のためにリボン45がボディプライ39にリボン45が巻付転写される。すなわち、ベーストレッド32a,キャップトレッド32bとなるリボン45をボディプライ39あるいは他のタイヤ構成部品の外頂面に巻付転写する場合には、前記回動変位用モーター104により支持バー105が図11に実線で示す位置に回動配置される。この回動配置により、図13に示すように、転写ローラー111によるリボン45の転写面がボディプライ39の外周面と平行な面、すなわちタイヤ構成部品の外頂面となるように設定変位される。
【0058】
これに対して、ブラダ51上のボディプライ39の外周面と交差する面、例えばサイドウォール33のようにリボン45をタイヤ構成部品の側面に巻付転写する場合には、回動変位用モーター104により支持バー105が図11に鎖線で示す位置に回動配置される。この回動配置により、図13に示すように、転写ローラー111によるリボン45の転写面がボディプライ39の外周面と交差する面、すなわちタイヤ構成部品の側面となるように設定変位される。また、サイドウォール33のように、一対のタイヤ構成部品を左右対称的に形成する場合には、対をなすリボン巻付装置75が同時に作動されて、ボディプライ39の両側にリボン45が同時に巻付転写される。
【0059】
従って、この実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
・ このグリーンタイヤの製造方法においては、形状保持機能を有するブラダ51を用いてボディプライ39をタイヤ形状に近い形状に膨らませた状態で、その外周面にタイヤ構成部品としてのリボン45を巻き付けて組み付けるようにしている。このため、グリーンタイヤ31を所定のタイヤ形状に正確に形成することができ、つまり狙いの部材を狙いの場所に配置でき、狙いの部材に狙いの場所で性能を発揮させて、タイヤ性能、バランス・ユニフォミティを向上させることができる。
【0060】
・ また、このグリーンタイヤの製造方法においては、リボン45を巻き付けてタイヤ構成部品を組み付け成形するため、これらタイヤ構成部品の供給組付装置をそれぞれ専用の装置とするのではなく、前述したリボン巻回装置等のリボン45を取り扱う装置にて構成して小型化でき、構成部品のサイズや形状変更でも口金の変更は必要なく重ね方を変えることで対応できる。この結果、これらの装置を備えたシステム全体を小型化でき、製造コストの低減が可能になる。
【0061】
・ このグリーンタイヤの製造方法においては、サイドウォールのように対をなすタイヤ構成部品用のリボン45が同時に巻き付けられるようになっている。このため、サイドウォール33等の一対のタイヤ構成部品を能率よく組み付けることができる。
【0062】
・ このグリーンタイヤの製造方法においては、リボン45がカセット64内に収容されて搬送等の処理が行われるため、リボン45に塵埃等が付着するのを防止でき、タイヤの品質を向上できる。
【0063】
・ このグリーンタイヤの製造方法においては、前記リボンリール65にタイヤ1本分の使用量又はその整数倍に相当する量のリボン45が巻回されている。このため、複数本のタイヤ構成部品の組み付けにより、カセット64内のリボンリール65に巻回されたリボン45を使い切ることができる。よって、リボンリール65に残ったリボン45を巻き戻して除去するという面倒な作業を皆無にすることができる。
【0064】
・ このグリーンタイヤの製造方法においては、ゴム押出機61から押し出されたリボン45がカセット64内のリボンリール65に巻回され、所定量のリボン45が巻回されたカセット64が保温ケース72内で待機され、その後にボディプライ39への巻付位置に搬送されるようになっている。このため、リボン45の押出成形から、そのリボン45のボディプライ39への巻き付けまでの一連の作業を一貫して順に行うことができて、作業能率を向上させることができる。また、リボン45が搬送途中で温度変化により変質劣化するおそれを防止することができるとともに、保温ケース72内でタクトタイムを調整でき、効率的な生産に寄与できる。
【0065】
・ このグリーンタイヤの製造方法においては、リボン45の巻き付けを終了したカセット64がリボン巻回位置に戻されるようになっている。このため、カセット64を巻回位置と、巻付位置との間で往復搬送して、繰り返し使用することができる。
【0066】
・ このグリーンタイヤの製造システムにおいては、ゴム押出機61と、そのゴム押出機61から押し出されたリボン45をカセット64内のリボンリール65に巻回するリボン巻回装置63とを備えている。そして、所定量のリボン45が巻回されたカセット64を保温する保温装置70と、カセット64内のリボンリール65からリボン45を巻き戻してボディプライ39上に巻き付けるリボン巻付装置75とが装備されている。このため、リボン45の押出成形から、そのリボン45のボディプライ39への巻き付けまでの一連の作業を一貫して順に行うことができて、作業能率を向上させることができる。また、リボン45が搬送途中で温度変化により変質劣化するおそれを防止することができる。
【0067】
・ このリボン保温装置70においては、装置本体71にカセット64を搬入するための搬入口71a及び搬出するための搬出口71bが設けられている。また、装置本体71にはカセット64を収容して、そのカセット64内のリボン45をヒーター93により保温するための保温ケース72が設けられている。このため、リボン45をパッケージ化して容易に搬入及び搬出することができるとともに、カセット64内のリボン45を所定温度に保温することができて、そのリボン45が温度変化により変質劣化するおそれを確実に防止することができる。
【0068】
・ このリボン保温装置70においては、前記保温ケース72にカセット64の搬送方向を反転させるための反転機構73が設けられている。このため、リボン巻付装置75へのカセット64の搬送途中において、カセット64を一方から受け入れて他方から送り出すことができ、カセット搬送を効率よく行うことができる。
【0069】
・ このリボン巻付装置75においては、カセット64内からリボン45を引き出す引き出しローラー110と、引き出されたリボン45を回転しているボディプライ39またはその外周のタイヤ構成部品に転写して巻き付ける転写ローラー111とが装備されている。また、転写ローラー111を回動させて、その転写面を変位させるための回動変位用モーター104が設けられている。このため、タイヤ構成部品のうちで、例えばトレッド32とサイドウォール33とのように、ボディプライ39またはその外周のタイヤ構成部品に対するリボン45の転写面が異なるタイヤ構成部品の製造に際しても、その転写面の向きを容易に変位させて適用することができる。
【0070】
・ このリボン巻付装置75においては、前記カセット64と転写ローラー111との間に、リボン45を転写位置以外の箇所に接触しないように案内するための案内ローラー116,117が配設されている。このため、カセット64から転写ローラー111へのリボン45の移送経路中で、リボン45が転写位置以外の箇所に接触して転写されるおそれを確実に防止することができ、リボン45の損傷を防止できる。
【0071】
(変更例)
なお、この実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・ 前記実施形態の製造システムにおいては、リボン巻付装置75がブラダ51上のボディプライ39等のタイヤ構成部品に対して、巻付け動作の際にその軸線方向へ相対移動されるようになっている。これに対して、巻付け動作の際にリボン巻付装置を移動させずに、ブラダ51側がリボン巻付装置75に対して、軸線方向へ相対移動されるように構成すること。
【0072】
・ 前記実施形態の製造システムにおいては、ゴム押出機61及びリボン巻回装置63がリボン巻付装置75と同一のフロア上に並設されている。これに対して、ゴム押出機61及びリボン巻回装置63をリボン巻付装置75と別の工場あるいはフロア等に設置すること。
【0073】
・ 前記実施形態の製造システムにおいては、リボン巻付装置75の支持バー105が回動することにより、転写ローラー111によるリボン転写面の向きが変更されるようになっている。これに対して、リボン巻付装置75全体を旋回させるように構成して、リボン転写面の向きが変更されるように構成すること。
【0074】
・ 前記実施形態の製造システムにおいては、リボン45によりトレッド32、サイドウォール33のタイヤ構成部品を成形する場合について適用している。これに対して、コード47を埋設したコードリボン46を用いて、ショルダープライ40を成形する場合に適用すること。
【0075】
・ 前記実施形態においては、保温装置70が装置本体71と、その装置本体71内に位置する保温ケース72とにより構成されているが、保温室70を保温ケース72のみで構成すること。このようにすれば、保温装置70を小型化できる。
【0076】
【発明の効果】
以上、実施形態で例示したように、この発明においては、グリーンタイヤを所定のタイヤ形状に正確に形成することができて、性能及びバランス・ユニフォミティを向上させることができる。また、この発明においては、高品質のグリーンタイヤを効率よく、製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 グリーンタイヤのタイヤ構成部品を示す断面図。
【図2】 タイヤ構成部品の成形状態を示す断面図。
【図3】 サイドウォール等の構成部品を成形するリボンを示す斜視図。
【図4】 ボディプライ等の構成部品を成形するリボンを示す斜視図。
【図5】 ボディプライ等の構成部品の組み付け方法を示す部分破断正面図。
【図6】 サイドウォール等の構成部品の製造システムを示す概略正面図。
【図7】 図6の製造システムの概略平面図。
【図8】 図6の製造システム中の保温装置を示す拡大断面図。
【図9】 図8の15−15線における断面図。
【図10】 図6の製造システム中のリボン巻付装置を示す要部拡大正面図。
【図11】 図10のリボン巻付装置の拡大側面図。
【図12】 図10のリボン巻付装置の一部を拡大して示す部分正面図。
【図13】 トレッド及びサイドウォールの成形を説明する説明図。
【図14】 (a)〜(d)はリボン巻付装置の動作を説明する説明図。
【符号の説明】
31…グリーンタイヤ、32…トレッド、33…サイドウォール、34…ラバーチェーファー、39…ボディプライ、45…リボン、46…コードリボン、51…ブラダ、61…ゴム押出機、63…リボン巻回装置、64…カセット、65…リボンリール、66…テープリール、67…剥離テープ、70…リボン保温装置、71…装置本体71a…搬入口、71b…搬出口、72…保温室、73…反転機構、75…リボン巻付装置、85…移動用モーター、89…反転用モーター、93…ヒーター、104…回動手段としての回動変位用モーター、105…支持バー、107…移動用モーター、110…引き出し手段としての引き出しローラー、111…転写手段としての転写ローラー、116,117…案内手段としての案内ローラー、122…剥離ローラー。
Claims (11)
- 押出機と、
その押出機の下流側に配置され、押出機から押し出されたリボンをカセット内のリールに巻回するリボン巻回装置と、
そのリボン巻回装置の下流側の搬送路を介した位置に配置された所定量のリボンが巻回されたカセットを保温する保温装置と、
その位置の下流側に搬送路を介して配置され、
カセット内のリールからリボンを巻き戻してボディプライ上に巻き付けるリボン巻付装置と
を備えたことを特徴とするグリーンタイヤの製造システム。 - 前記保温装置は、カセットを搬入するための搬入口及び搬出するための搬出口を有し、カセット内の前記リボンを保温するための保温室を備えた
ことを特徴とする請求項1に記載のグリーンタイヤの製造システム。 - 前記保温室がヒーターを備えていることを特徴とする請求項1または2に記載のグリーンタイヤの製造システム。
- 前記カセットの搬送方向を反転させるための反転機構を備えていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のグリーンタイヤの製造システム。
- 前記リボン巻付装置は、
カセット内からリボンを引き出す引き出し手段と、
引き出されたリボンを回転しているボディプライまたはその外周のタイヤ構成部品に転写面を向けて転写して巻き付ける転写手段と、
当該転写手段を転写面がボディプライまたはその外周のタイヤ構成部品と平行な面と交差するタイヤ側面に向くように回動させるための回動手段と
を備えたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のグリーンタイヤの製造システム。 - 請求項5に記載のグリーンタイヤの製造システムを用いたグリーンタイヤの製造方法であって、
前記リボン巻付装置は、ボディプライをタイヤ形状に近い形状に膨らませた状態で、その外周面に前記リボンよりなるタイヤ構成部品を組み付けることを特徴とするグリーンタイヤの製造方法。 - 前記ボディプライは、形状保持機能を有するブラダを用いて膨らませることを特徴とする請求項6に記載のグリーンタイヤの製造方法。
- 前記リボンよりなるタイヤ構成部品が、少なくともサイドウォールを含むことを特徴とする請求項6または7に記載のグリーンタイヤの製造方法。
- タイヤに左右対象的に形成される対をなすタイヤ構成部品用のリボンは、左右両側が同時に巻き付けられることを特徴とする請求項8に記載のグリーンタイヤの製造方法。
- 前記リールにはタイヤ1本分の使用量またはその整数倍に相当するリボンが巻回されていることを特徴とする請求項6ないし9のいずれかに記載のグリーンタイヤの製造方法。
- 押出機から押し出されたリボンがカセット内のリールに巻回され、当該カセットをボディプライへの巻付位置に搬送させるまで当該リボンが巻回されたカセットを保温装置で保温して待機させることを特徴とする請求項6ないし10のいずれかに記載のグリーンタイヤの製造方法。
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