JP2003236947A - グリーンタイヤの製造方法、製造システム、リボン保温装置、及びリボン巻付装置 - Google Patents

グリーンタイヤの製造方法、製造システム、リボン保温装置、及びリボン巻付装置

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JP2003236947A
JP2003236947A JP2002044547A JP2002044547A JP2003236947A JP 2003236947 A JP2003236947 A JP 2003236947A JP 2002044547 A JP2002044547 A JP 2002044547A JP 2002044547 A JP2002044547 A JP 2002044547A JP 2003236947 A JP2003236947 A JP 2003236947A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 グリーンタイヤを所定のタイヤ形状に正確に
形成することができて、性能、ユニフォミティを向上さ
せることができるグリーンタイヤの製造方法及び製造シ
ステムを提供する。 【解決手段】 ゴム押出機61から押し出されたタイヤ
構成部品としてのリボン45をカセット64内のリボン
リール65に巻回する。所定量のリボン45が巻回され
たカセット64を保温ケース72内で待機させる。形状
保持機能を有するブラダ51を用いて、ボディプライ3
9をタイヤ形状に近い形状に膨らませる。この状態で、
カセット64内のリボンリール65からリボン45を巻
き戻して、ボディプライ39の外周面に巻き付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、グリーンタイヤ
を製造するための製造方法及び製造システム、並びにそ
の製造方法または製造システムに用いるリボン保温装置
及びリボン巻付装置に関するものである。なお、ここで
グリーンとは未加硫状態を示す。
【0002】
【従来の技術】高速道路網の延長整備、車輌の高速化、
高性能化に伴い、空気入りラジアルタイヤに要求される
性能は、年々高まっている。前記タイヤは、一般的には
共通の基本的構造を有する。即ち、一対のビードコア間
に、ボディプライが延在しており、そのボディプライの
コードは、タイヤ周方向に対しほぼ90度の方向、即ち
ラジアル方向に配列されている。ボディプライのクラウ
ン部外径側にベルトが配設され、このベルトの更に外径
側にトレッドゴムが配設されている。前記ボディプライ
のサイド部外径側には、サイドウォールが配設されてい
る。トレッドゴムは路面と接触するため、主として耐磨
耗性、耐グリップ性が要求され、サイドウォールゴムは
屈曲域にあり、外気にさらされていることより耐屈曲性
と耐候性が要求される。両者の要求性能は二律背反の関
係にあり、両立されにくく、夫々別々に最適のゴム組成
物が設定準備されている。この様に適材適所のゴムが準
備されているにもかかわらず、サイドウォールでの故障
はなくならない。要求レベルと生産性より、いわゆるサ
イドウォール先張り→サイドウォール後張り→ミニサイ
ドウォールと成り行きは改良されてきている。ところ
が、超扁平タイヤではサイドゴム同士の境界でのクラッ
ク問題がある。更なる改良として特開平7−26645
1号、特開平7−266453号公報がでている。
【0003】一方、この様にグリーンタイヤで適材適所
に最適ゴムを配置しても、グリーンタイヤと加硫後タイ
ヤの形状が異なることより、加硫時にゴムが最適位置か
ら少し移動し、問題を起こしている。グリーンタイヤと
加硫後タイヤの形状を同じにするものとして剛性コアを
用いる特開平7−223275号公報が見られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】特開平7−26645
1号公報では、予め別々に押出したトレッド、サイドゴ
ムを幅の狭いベルト上で組み立てて中間部材を準備し、
軟らかい単なるゴムブラダでトロイダル状に膨径された
ボディプライに、この中間部材を貼り付けることにな
る。中間部材の準備手間と薄くやわらかく大きな一体サ
イドの貼り付けは、皺発生や空気残りがあり、問題とな
っている。またトレッド及びサイドのどちらかのサイズ
や形状が少し変わるだけで、両方の口金の変更が必要で
あり、これも問題である。特開平7−266453号公
報では、予め別々にトレッド、サイドゴムを押出し、ベ
ルトとトレッドで環状の複合体とし、生ケースを前公報
と同様に、ゴムブラダでトロイダル状に膨径した後、環
状複合体を嵌装、その後軟らかいトロイダル状グリーン
ケースにサイドウォールを貼り付けるので、前記と同様
に皺や空気残りの問題がある。また、どちらの場合もグ
リ−ンタイヤと加硫後タイヤで形状が異なり、最適に配
置した部材がずれるという問題がある。前記特開平7−
223275号公報では、グリーンタイヤ形状を正確に
加硫後のタイヤ形状にすることができるが、剛体コアの
組み付け、取り外しが非常に困難で時間も長時間を要す
る。
【0005】この発明は、このような従来の技術に存在
する問題点に着目してなされたものである。その目的
は、皺や空気残りが発生することなく、短時間で、しか
もグリーンタイヤの形状を正確に所定の加硫後タイヤ形
状にすることができて、キャップトレッド、サイドウォ
ールの性能、タイヤバランス・ユニフォミティを向上さ
せることができるグリーンタイヤの製造方法及び製造シ
ステムを提供することにある。
【0006】また、この発明のその他の目的は、グリー
ンタイヤの製造方法や製造システムに適したリボン保温
装置及びリボン巻付装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、グリーンタイヤの製造方法に関する請求項1に記
載の発明は、ボディプライをタイヤ形状に近い形状に膨
らませた状態で、その外周面にタイヤ構成部品を組み付
けることを特徴とする。
【0008】従って、ボディプライに組み付けられたタ
イヤ構成部品の加硫前後における変化比率は殆どない。
つまり、加硫時において、ゴム部材の移動は殆どなく、
狙いの部材が狙いの場所に配置され、勝手な動きが殆ど
ないので、狙いのキャップトレッド、サイドウォール性
能が発揮され、またバランス・ユニフォミティに優れた
タイヤを得ることができる。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1におい
て、前記ボディプライは、形状保持機能を有するブラダ
を用いて膨らませることを特徴とする。従って、ブラダ
は緩衝機能を有するため、タイヤ構成部品の組み付けに
おいて、無理な力が加えられた場合、それを吸収でき、
組み付けを高精度に行うことができる。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2において、前記タイヤ構成部品はリボンよりなり、そ
のリボンをボディプライ上に巻き付けることを特徴とす
る。幅の狭いリボンを用い、このリボンを幾重にも重ね
て前記構成部品を製作するので、そのリボンを取り扱う
装置を小型化でき、構成部品のサイズや形状変更でも口
金の変更がなく重ね方を変えることで対応でき結果とし
て、システム全体を狭いスペースに配置できて、工場敷
地として広いスペースが不要になり、製造コストを低減
できる。
【0011】請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の
何れかにおいて、前記リボンよりなるタイヤ構成部品
が、少なくともサイドウォールを含むことを特徴とす
る。このため、最適性能のサイドウォールゴムをサイド
ウォールとして最適位置に正確に配置し、そのままタイ
ヤにできるので、高性能のサイドウォールを有するタイ
ヤを得ることが出来る。
【0012】請求項5に記載の発明は、請求項3または
4において、対をなすタイヤ構成部品用のリボンは同時
に巻き付けられることを特徴とする。従って、リボンの
巻付けを短時間で能率よく行うことができる。
【0013】請求項6に記載の発明は、請求項3〜5の
何れかにおいて、前記リボンはカセット内のリールに巻
回され、そのリールから巻き戻されてボディプライ上に
巻き付けられることを特徴とする。
【0014】従って、リボンの搬送途中において、リボ
ンに塵埃が付着するのを抑制できるとともに、リボンの
搬送等の取り扱いが容易になる。請求項7に記載の発明
においては、請求項6において、前記リールにはタイヤ
1本分の使用量またはその整数倍に相当するリボンが巻
回されていることを特徴とする。
【0015】従って、カセット内に残留したリボンの除
去処理を行うような手間を省くことができる。請求項8
に記載の発明においては、請求項6または7において、
押出機から押し出されたリボンがカセット内のリールに
巻回され、そのカセットが保温室内で待機され、その後
にボディプライへの巻付位置に搬送されることを特徴と
する。
【0016】従って、リボン搬送におけるタクトタイム
を調整できるとともに、搬送中における変質を抑制で
き、タイヤ品質を向上できる。請求項9に記載の発明に
おいては、請求項8において、リボンの巻き付けを終了
したカセットがリボン巻回位置に戻されることを特徴と
する。
【0017】従って、カセットを繰り返し利用でき、製
造コストを低減できる。グリーンタイヤの製造システム
に関する請求項10に記載の発明は、押出機と、その押
出機の下流側に配置され、押出機から押し出されたリボ
ンをカセット内のリールに巻回するリボン巻回装置と、
そのリボン巻回装置の下流側に搬送路を介して配置さ
れ、所定量のリボンが巻回されたカセットを保温する保
温装置と、その保温装置の下流側に搬送路を介して配置
され、カセット内のリールからリボンを巻き戻してボデ
ィプライ上に巻き付けるリボン巻付装置とを備えたこと
を特徴とする。
【0018】従って、押出機から押し出されたリボンを
変質することなく、パッケージ化してボディプライまで
搬送でき、そのボディプライに巻き付けることができる
ため、リボンの管理を容易にして、タイヤ製造を円滑に
行うことができる。
【0019】リボン保温装置に関する請求項11に記載
の発明においては、カセットを搬入するための搬入口及
び搬出するための搬出口を有し、カセット内のリボンを
保温するための保温室を備えたことを特徴とする。
【0020】従って、リボンの保温と搬送とを確実かつ
円滑に行うことができる。請求項12においては、請求
項11において、前記保温室がヒーターを備えているこ
とを特徴とする。
【0021】従って、リボンの搬送または待機をリボン
の温度低下を防止しながら行うことができ、タイヤ品質
の向上に寄与できる。請求項13においては、請求項1
1または12において、前記保温室がカセットの搬送方
向を反転させるための反転機構を備えていることを特徴
とする。
【0022】従って、カセットを一方から受け入れて、
その反対側から送り出すことができ、カセット搬送が円
滑になる。リボン巻付装置に関する請求項14に記載の
発明は、カセット内からリボンを引き出す引き出し手段
と、引き出されたリボンを回転しているボディプライま
たはその外周のタイヤ構成部品に転写して巻き付ける転
写手段とを備え、転写手段を横向きになるように回動さ
せるための回動手段を設けたことを特徴とする。
【0023】従って、リボンの巻付を横方向から行うこ
とができ、サイドウォールのゴムを巻き付けるような場
合に都合がよい。
【0024】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施形態を、
図面に基づいて説明する。はじめに、グリーンタイヤ及
びその構成部品であるタイヤ構成部品について、図1〜
図5を参照しながら説明する。
【0025】(グリーンタイヤの構成及び製造方法)図
1に示すように、この実施形態においては、グリーンタ
イヤ31の部品であるタイヤ構成部品として、トレッド
32を構成するベーストレッド32a及びキャップトレ
ッド32b、サイドウォール33、ラバーチェーファー
34、インナーライナー35、ビードコア36、ビード
フィラー37、ボディプライ39、ショルダープライ4
0、ベルト41を構成する第1ベルト41a及び第2ベ
ルト41b、ベルトエッジゴム42、ベルトカバー43
が用いられている。
【0026】この実施形態においては、図5に2点鎖線
で示すように、ボディプライ材が両側の移動体50間で
円筒状をなすブラダ51の外周面に嵌装される。さら
に、このボディプライ材の両幅端部付近に、リング状の
ビードコア36、ビードフィラー37よりなるビード5
2がセットされる。この状態で、前記ブラダ51の両幅
端部を接近移動させるとともに、ブラダ51の内腔53
に、圧縮エアーを供給する。この圧縮エアーの供給によ
り、ブラダ51はボディプライ材とともに膨張を開始す
る。この場合、図示しないが、ブラダ51の内部には補
強材が縦横に埋設されているため、ブラダ51は膨張す
るが、伸張はせず、トロイダル形状をなす。その結果、
ボディプライ材が、ブラダ51の膨出した形状に沿った
形状、すなわちタイヤ形状に近い形状のトロイダル形状
に変形する。そして、ビード押圧部材54,55がタイ
ヤ外径側に移動することにより、ボディプライ材の両幅
端部がビード52を包み込むように折り返される。この
膨出状態のボディプライ39のショルダー部の所定の位
置にショルダープライ40を巻回する。このショルダー
プライ40は少なくとも1本のゴム被覆コードを複数回
連続的に巻回して構成する。次いで別に準備したベルト
が嵌装される。さらにこのタイヤ形状に近いトロイダル
形状の外径側に、図4に示すような断面長方形または平
行四辺形のコードリボン46を連続的に巻着してベルト
カバー43を形成する。更に、図3に示すようなグリー
ンゴムよりなる断面ほぼ台形状、あるいは断面平行四辺
形のリボン45を所定の位置に連続的に巻着することに
より、前記ベーストレッド32a、キャップトレッド3
2b、サイドウォール33を順次形成し、グリーンタイ
ヤを構成していく。この場合、リボン45の巻着ピッチ
はリボン幅を越えることなく最大でリボン幅となるよう
に設定され、その巻着ピッチを調節することにより、所
要のベース、キャップトレッド32b、32b、サイド
ウォール33の全体形状となる。
【0027】次に、上記トレッド32の巻付成形につい
て詳細に説明する。この場合には、すでに巻き付けられ
たベルトカバー43の外周に、リボン45を巻付ける。
そして、リボン45が図2における一側から他側に向か
って、互いに幅端部の一部を重合させながら順次巻着配
置されることにより、ベーストレッド32aが形成され
る。
【0028】その後、ベーストレッド32aの外周に、
リボン45を同方向または逆方向に向かって巻き付け角
度を変えながら巻き付けて、キャップトレッド32bを
形成する。
【0029】また、サイドウォール33の巻付成形にお
いては、リボン45がボディプライ39の両側にボディ
プライ39の円弧面に沿って巻き付け角度を変えながら
両側同時に巻着される。
【0030】このように、ブラダ51によりトロイダル
形状に膨張させたボディプライ39に対し、図4又は図
3に示すリボン45、46を巻着して各種タイヤ部品を
組み付け成形することによりグリーンタイヤが製造され
るのである。このような方法により製造されたグリーン
タイヤは、タイヤ部品の組み付け状態におけるボディプ
ライの形状、従ってグリーンタイヤ成形完了時における
形状が、加硫後のタイヤ形状に近いので、加硫中に部材
の動きが少ない製品タイヤとなる。
【0031】(製造システム全体の概略)次に、グリー
ンタイヤ31の製造システムについて、図6〜図14を
参照しながら説明する。
【0032】図6及び図7にはグリーンタイヤを構成す
る各タイヤ構成部品のうち、トレッドまたはサイドウォ
ールを製造するための製造システムが示されている。こ
の製造システムでは、リボン45が製造されて、それが
タイヤ構成部品として用いられる。すなわち、同図に示
すように、一対のゴム押出機61から押し出されたリボ
ン45は、各整形装置62により断面ほぼ台形状または
平行四辺形に成形される。その後、リボン45は、各リ
ボン巻回装置63において、カセット64内のリボンリ
ール65に対して、そのリボンリール65と同軸上に配
置されたテープリール66から繰り出される剥離テープ
67と伴巻き状態で巻回収容される。この場合、リボン
リール65には、タイヤ1本分の使用量、またはその整
数倍に相当する量のリボン45が巻回される。
【0033】このように、リボン45を巻回収容したカ
セット64は押出用シリンダー68によりリボン巻回装
置63から押出移送された後、搬入機構69によりリボ
ン保温装置70の装置本体71内の保温ケース72に搬
入される。この実施形態においては、装置本体71と保
温ケース72とにより保温室が構成されている。そし
て、この保温ケース72内において、リボン45を巻回
収容しているカセット64が所定の温度状態で一時的に
待機保管される。また、このカセット64の待機中に、
保温ケース72が図6及び図7に鎖線で示すように、装
置本体71内の中央位置まで移動されるとともに、反転
機構73により180度回転されて、カセット64の搬
送方向が反転される。
【0034】その後、保温ケース72はカセット64を
収容した状態で、図6及び図7に鎖線で示すように、装
置本体71の外側位置に送り出される。そして、この位
置において搬出機構74により、カセット64が保温ケ
ース72内から搬出されて、リボン巻付装置75のリボ
ン巻付位置に送り込まれる。このリボン巻付装置75に
おいては、リボン45及び剥離テープ67がカセット6
4内のリボンリール65から引き出されるとともに、走
行状態に維持される。そして、この走行中にリボン45
が剥離テープ67から剥離されて、図5に示すように、
タイヤ形状に近い形状のトロイダル形状に膨張して成形
されたボディプライ39の外周面等に巻付転写される。
【0035】さらに、残った剥離テープ67は、カセッ
ト64内のテープリール66にテンションを付与しなが
ら巻き取られる。そして、リボン45の巻き付けを終了
して、剥離テープ67のみを巻き取り収容したカセット
64は、前記の場合とは異なる搬送経路を経てリボン巻
回装置63に戻されて、リボン45の巻回に繰り返し使
用される。従って、カセット64は、繰り返し使用され
る。
【0036】以上のような構成の製造システムまたはこ
れに類似する製造システムが、各タイヤ構成部品毎に複
数用意され、タイヤ構成部品が各製造システムを経て移
送されて、グリーンタイヤが完成される。サイドウォー
ルやショルダープライは、図5に示すようなタイヤ形状
に近くトロイダル状に膨径されたボディプライ上に直接
リボンを巻着して形成される。一方、ベース、キャップ
トレッド32b、32bは、ブラダ51上にすでにセッ
トされているタイヤ構成部品の外周にリボン45を巻着
して形成される。
【0037】(リボン保温装置70)次に、前記リボン
保温装置70について、図8及び図9を参照しながら詳
細に説明する。このリボン保温装置70の装置本体71
は、底面を開放した四角箱形に形成され、その一側面に
はカセット64を搬入するための搬入口71aが形成さ
れるとともに、他側面にはカセット64を搬出するため
の搬出口71bが形成されている。そして、装置本体7
1の搬入口71a及び搬出口71bにはシャッター7
8,79が開閉可能に取り付けられ、モーター78a,
79aにより開閉される。また、装置本体71の底面に
は、その底面を閉塞するシャッター80が設けられてい
る。装置本体71の搬入口71a及び搬出口71bを除
く装置本体71の内面には断熱材81が設けられてい
る。さらに、装置本体71の内面の適当位置にはヒータ
ー(図示しない)が設けられている。
【0038】前記装置本体71の下方において、基台8
2上には支持台83が一対のレール84を介して移動可
能に支持され、移動用モーター85により回転されるピ
ニオン86及び固定ラック87を介して移動される。支
持台83上には前記保温ケース72が支軸88を介して
水平面内において回動可能に支持され、反転機構73の
反転用モーター89により歯車90,91を介して18
0度ずつ反転回動される。前記シャッター80は、それ
ぞれリール80a,80bに巻き取られた2枚のシャッ
ター片80c,80dよりなり、それらの先端が前記支
持台83に固定されている。そして、シャッター80は
支持台83の移動に追随して、装置本体71の底面を閉
鎖した状態で移動する。
【0039】前記保温ケース72は四角箱形に形成さ
れ、その一側面及び底面にはカセット64の搬入口及び
搬出口を構成するための開口72a,72bが形成され
ている。保温ケース72の内部にはカセット64を収容
するための4つの収容部92が形成されるとともに、カ
セット64内のリボン45を保温するための複数のヒー
ター93が配設されている。
【0040】そして、図8に実線で示すように、保温ケ
ース72が装置本体71内で搬入口71aと近接する位
置に移動配置された状態で、搬入機構69により搬入口
71a及び開口72a,72bを介して保温ケース72
内にカセット64が搬入される。この状態で、ヒーター
93により保温ケース72内が所定温度に保持され、リ
ボン45を収容したカセット64が所定の温度状態で待
機保管される。また、このカセット64の待機中に、移
動用モーター85により保温ケース72が支持台83と
ともに装置本体71内の中央位置まで移動され、この位
置で反転用モーター89により保温ケース72が180
度回動される。この回動により、保温ケース72の開口
72aが装置本体71の搬出口71b側に指向して、保
温ケース72に対してカセット64が搬送可能な方向に
向けられる。
【0041】その後、図8に鎖線で示すように、移動用
モーター85により保温ケース72が装置本体71の搬
出口71bを介してその外側位置に移動される。なお、
この保温ケース72の移動中及び移動後においても、前
記ヒーター93により保温ケース72内が所定温度に保
持されて、カセット64内のリボン45が所定の温度状
態に保たれている。そして、この位置において前記搬出
機構74により、保温ケース72内のカセット64が開
口72a,72bを介して搬出され、リボン巻付装置7
5のリボン巻付位置に送り込まれる。
【0042】なお、前記搬入口71a及び搬出口71b
は、常時シャッター78,79によりそれぞれ閉鎖さ
れ、カセット64が通過するときにのみモーター78
a,79aによりシャッター78,79が開放される。
【0043】(リボン巻付装置75)次に、前記リボン
巻付装置75について、図10〜図14を参照しながら
詳細に説明する。図10に示すように、図示しないベー
ス上には移動フレーム96が前記移動体50上のボディ
プライ39の軸線方向へ移動可能に支持され、図示しな
い移動用モーターによりボールネジを介して移動され
る。移動フレーム96には昇降フレーム97がレール9
8を介して昇降可能に支持され、図示しない昇降用モー
ターによりボールネジを介して昇降される。
【0044】図10及び図11に示すように、前記昇降
フレーム97には回動部材99が支軸100を中心に垂
直面内で回動可能に支持されている。昇降フレーム97
には回動用モーター101が配設され、この回動用モー
ター101により図示しない歯車機構を介して、回動部
材99が上下に回動される。
【0045】図10、図11に示すように、前記回動部
材99には、支持アーム102がこの回動部材99の回
動軸線に対して直角をなす方向に延びる支軸103を中
心に回動可能に支持されている。回動部材99には回動
手段としての回動変位用モーター104が配設され、こ
の回動変位用モーター104により図示しない歯車機構
を介して、支持アーム102が図11に実線で示す位置
と鎖線で示す位置とに捻るようにして回動変位される。
【0046】前記支持アーム102には支持バー105
がガイドレール106を介して、支持アーム102の支
軸103の延長方向と同方向へ移動可能に支持されてい
る。支持バー105上には移動用モーター107が配設
され、この移動用モーター107によりピニオン108
及びラック109を介して、支持バー105が移動され
る。
【0047】図10及び図12に示すように、前記支持
バー105の先端には、引き出し手段としての引き出し
ローラー110、及び転写手段としての転写ローラー1
11が回転可能に支持されている。そして、図6及び図
10に示すように、リボン45を巻回収容したカセット
64がリボン巻付位置に配置された状態で、支持バー1
05が支軸100を中心に上下方向に回動される。この
回動により、図10及び図14(a)に示すように、引
き出しローラー110及び転写ローラー111がカセッ
ト64の開口64a内の係止位置P1の側方に配置され
る。この状態で、前記移動フレーム96が横方向に移動
されることにより、引き出しローラー110及び転写ロ
ーラー111がカセット64の開口64a内の係止位置
P1に移動されて、開口64aを跨ぐリボン45及び剥
離テープ67の下方に配置される。
【0048】次いで、支持アーム102の時計方向への
上下回動により、図14(b)に示すように、引き出し
ローラー110及び転写ローラー111が係止位置P1
から引き出し位置P2に移動される。この移動により、
図10及び図14(c)に示すように、カセット64内
のリボンリール65に共巻きされたリボン45及び剥離
テープ67がカセット64から引き出されて、ブラダ5
1上のボディプライ39と近接する位置に移送される。
【0049】図10及び図11に示すように、前記昇降
フレーム97には回動レバー112が水平な支軸113
を介して回動可能に、かつ支軸113の軸線方向へ移動
可能に支持されている。この支軸113は、前記支軸1
03の軸線の延長線上に位置している。回動レバー11
2には支持レバー114が取り付けられ、その先端には
案内手段としての一対の案内ローラー116,117が
回転可能に支持されている。
【0050】昇降フレーム97には回動用シリンダー1
18及び移動用シリンダー119がそれぞれ配設され、
これらのシリンダー118,119により回動レバー1
12が回動されるとともに軸線方向へ移動される。そし
て、この回動レバー112の回動及び移動により、両案
内ローラー116,117が下部前方の退避位置P3と
上部後方の案内位置P4とに移動配置される。
【0051】すなわち、前記引き出しローラー110に
より、リボン45及び剥離テープ67がカセット64か
らボディプライ39の近接位置に引き出される際には、
両案内ローラー116,117が前記退避位置P3に回
動配置される。このとき、両案内ローラー116,11
7が支軸113の軸線に沿って移動されて、リボン45
及び剥離テープ67の経路から離間し、リボン45及び
剥離テープ67に干渉しない位置に移動配置される。
【0052】これに対して、リボン45及び剥離テープ
67の引き出しが終了した後には、両案内ローラー11
6,117が前記案内位置P4に回動配置される。この
とき、両案内ローラー116,117が支軸113の軸
線に沿って前記とは逆方向に移動されて、リボン45及
び剥離テープ67の経路上に移動配置される。この移動
配置により、リボン45及び剥離テープ67が引き出し
状態でたくし上げられ、両案内ローラー116,117
にてリボン転写位置以外の箇所に接触しないように案内
される。
【0053】図12に示すように、前記支持バー105
の先端にはホルダー120が支軸121を介して回動可
能に支持され、そのホルダー120には剥離ローラー1
22が回転可能に支持されている。支持バー105には
回動用シリンダー123が配設され、この回動用シリン
ダー123によりラック124及びピニオン125を介
してホルダー120が回動されて、剥離ローラー122
の姿勢が90度変更される。
【0054】すなわち、引き出しローラー110により
リボン45及び剥離テープ67が引き出される際には、
図12に鎖線で示すとともに、図14(a)〜(c)に
実線で示すように、剥離ローラー122の軸線が引き出
しローラー110の軸線と直交する方向に延びるよう
に、剥離ローラー122の姿勢が退避状態に変更され
る。この変更により、剥離ローラー122とリボン45
及び剥離テープ67との干渉が回避される。そして、リ
ボン45及び剥離テープ67の引き出しが終了した後に
は、図12及び図14(d)に実線で示すように、剥離
ローラー122の軸線が引き出しローラー110の軸線
と同方向に延びるように、剥離ローラー122の姿勢が
作用状態に変更される。
【0055】この状態において、前記支持バー105の
移動により、引き出しローラー110、転写ローラー1
11及び剥離ローラー122がブラダ51上のボディプ
ライ39側に接近移動される。そして、図示しない移動
用モーターにより、移動フレーム96に支持された機構
全体がボディプライ39の軸線方向に移動されながら、
転写ローラー111により、リボン45及び剥離テープ
67からリボン45のみが剥離されて、ブラダ51上の
ボディプライ39またはそのボディプライ39上のタイ
ヤ構成部品に巻付転写される。この巻付転写により、サ
イドウォールやトレッド等のタイヤ構成部品が形成され
る。また、残った剥離テープ67は剥離ローラー122
及び案内ローラー117を介してカセット64に戻され
て、そのカセット64内のテープリール66に巻き取ら
れる。
【0056】なお、図10,図12及び図14は、ベー
ストレッド32aまたはキャップトレッド32bのリボ
ン45を巻付転写する場合を図示している。サイドウォ
ールのリボン45の場合には、図10において、ボディ
プライ39の上端位置で巻付転写が行われる。
【0057】前記のようなタイヤ構成部品の成形におい
て、タイヤ形状に近い形状に膨出されたブラダ51上の
ボディプライ39の外周面と平行な面、例えばトレッド
32の形成のためにリボン45がボディプライ39にリ
ボン45が巻付転写される。すなわち、ベーストレッド
32a,キャップトレッド32bとなるリボン45をボ
ディプライ39あるいは他のタイヤ構成部品の外頂面に
巻付転写する場合には、前記回動変位用モーター104
により支持バー105が図11に実線で示す位置に回動
配置される。この回動配置により、図13に示すよう
に、転写ローラー111によるリボン45の転写面がボ
ディプライ39の外周面と平行な面、すなわちタイヤ構
成部品の外頂面となるように設定変位される。
【0058】これに対して、ブラダ51上のボディプラ
イ39の外周面と交差する面、例えばサイドウォール3
3のようにリボン45をタイヤ構成部品の側面に巻付転
写する場合には、回動変位用モーター104により支持
バー105が図11に鎖線で示す位置に回動配置され
る。この回動配置により、図13に示すように、転写ロ
ーラー111によるリボン45の転写面がボディプライ
39の外周面と交差する面、すなわちタイヤ構成部品の
側面となるように設定変位される。また、サイドウォー
ル33のように、一対のタイヤ構成部品を左右対称的に
形成する場合には、対をなすリボン巻付装置75が同時
に作動されて、ボディプライ39の両側にリボン45が
同時に巻付転写される。
【0059】従って、この実施形態によれば、以下のよ
うな効果を得ることができる。 ・ このグリーンタイヤの製造方法においては、形状保
持機能を有するブラダ51を用いてボディプライ39を
タイヤ形状に近い形状に膨らませた状態で、その外周面
にタイヤ構成部品としてのリボン45を巻き付けて組み
付けるようにしている。このため、グリーンタイヤ31
を所定のタイヤ形状に正確に形成することができ、つま
り狙いの部材を狙いの場所に配置でき、狙いの部材に狙
いの場所で性能を発揮させて、タイヤ性能、バランス・
ユニフォミティを向上させることができる。
【0060】・ また、このグリーンタイヤの製造方法
においては、リボン45を巻き付けてタイヤ構成部品を
組み付け成形するため、これらタイヤ構成部品の供給組
付装置をそれぞれ専用の装置とするのではなく、前述し
たリボン巻回装置等のリボン45を取り扱う装置にて構
成して小型化でき、構成部品のサイズや形状変更でも口
金の変更は必要なく重ね方を変えることで対応できる。
この結果、これらの装置を備えたシステム全体を小型化
でき、製造コストの低減が可能になる。
【0061】・ このグリーンタイヤの製造方法におい
ては、サイドウォールのように対をなすタイヤ構成部品
用のリボン45が同時に巻き付けられるようになってい
る。このため、サイドウォール33等の一対のタイヤ構
成部品を能率よく組み付けることができる。
【0062】・ このグリーンタイヤの製造方法におい
ては、リボン45がカセット64内に収容されて搬送等
の処理が行われるため、リボン45に塵埃等が付着する
のを防止でき、タイヤの品質を向上できる。
【0063】・ このグリーンタイヤの製造方法におい
ては、前記リボンリール65にタイヤ1本分の使用量又
はその整数倍に相当する量のリボン45が巻回されてい
る。このため、複数本のタイヤ構成部品の組み付けによ
り、カセット64内のリボンリール65に巻回されたリ
ボン45を使い切ることができる。よって、リボンリー
ル65に残ったリボン45を巻き戻して除去するという
面倒な作業を皆無にすることができる。
【0064】・ このグリーンタイヤの製造方法におい
ては、ゴム押出機61から押し出されたリボン45がカ
セット64内のリボンリール65に巻回され、所定量の
リボン45が巻回されたカセット64が保温ケース72
内で待機され、その後にボディプライ39への巻付位置
に搬送されるようになっている。このため、リボン45
の押出成形から、そのリボン45のボディプライ39へ
の巻き付けまでの一連の作業を一貫して順に行うことが
できて、作業能率を向上させることができる。また、リ
ボン45が搬送途中で温度変化により変質劣化するおそ
れを防止することができるとともに、保温ケース72内
でタクトタイムを調整でき、効率的な生産に寄与でき
る。
【0065】・ このグリーンタイヤの製造方法におい
ては、リボン45の巻き付けを終了したカセット64が
リボン巻回位置に戻されるようになっている。このた
め、カセット64を巻回位置と、巻付位置との間で往復
搬送して、繰り返し使用することができる。
【0066】・ このグリーンタイヤの製造システムに
おいては、ゴム押出機61と、そのゴム押出機61から
押し出されたリボン45をカセット64内のリボンリー
ル65に巻回するリボン巻回装置63とを備えている。
そして、所定量のリボン45が巻回されたカセット64
を保温する保温装置70と、カセット64内のリボンリ
ール65からリボン45を巻き戻してボディプライ39
上に巻き付けるリボン巻付装置75とが装備されてい
る。このため、リボン45の押出成形から、そのリボン
45のボディプライ39への巻き付けまでの一連の作業
を一貫して順に行うことができて、作業能率を向上させ
ることができる。また、リボン45が搬送途中で温度変
化により変質劣化するおそれを防止することができる。
【0067】・ このリボン保温装置70においては、
装置本体71にカセット64を搬入するための搬入口7
1a及び搬出するための搬出口71bが設けられてい
る。また、装置本体71にはカセット64を収容して、
そのカセット64内のリボン45をヒーター93により
保温するための保温ケース72が設けられている。この
ため、リボン45をパッケージ化して容易に搬入及び搬
出することができるとともに、カセット64内のリボン
45を所定温度に保温することができて、そのリボン4
5が温度変化により変質劣化するおそれを確実に防止す
ることができる。
【0068】・ このリボン保温装置70においては、
前記保温ケース72にカセット64の搬送方向を反転さ
せるための反転機構73が設けられている。このため、
リボン巻付装置75へのカセット64の搬送途中におい
て、カセット64を一方から受け入れて他方から送り出
すことができ、カセット搬送を効率よく行うことができ
る。
【0069】・ このリボン巻付装置75においては、
カセット64内からリボン45を引き出す引き出しロー
ラー110と、引き出されたリボン45を回転している
ボディプライ39またはその外周のタイヤ構成部品に転
写して巻き付ける転写ローラー111とが装備されてい
る。また、転写ローラー111を回動させて、その転写
面を変位させるための回動変位用モーター104が設け
られている。このため、タイヤ構成部品のうちで、例え
ばトレッド32とサイドウォール33とのように、ボデ
ィプライ39またはその外周のタイヤ構成部品に対する
リボン45の転写面が異なるタイヤ構成部品の製造に際
しても、その転写面の向きを容易に変位させて適用する
ことができる。
【0070】・ このリボン巻付装置75においては、
前記カセット64と転写ローラー111との間に、リボ
ン45を転写位置以外の箇所に接触しないように案内す
るための案内ローラー116,117が配設されてい
る。このため、カセット64から転写ローラー111へ
のリボン45の移送経路中で、リボン45が転写位置以
外の箇所に接触して転写されるおそれを確実に防止する
ことができ、リボン45の損傷を防止できる。
【0071】(変更例)なお、この実施形態は、次のよ
うに変更して具体化することも可能である。 ・ 前記実施形態の製造システムにおいては、リボン巻
付装置75がブラダ51上のボディプライ39等のタイ
ヤ構成部品に対して、巻付け動作の際にその軸線方向へ
相対移動されるようになっている。これに対して、巻付
け動作の際にリボン巻付装置を移動させずに、ブラダ5
1側がリボン巻付装置75に対して、軸線方向へ相対移
動されるように構成すること。
【0072】・ 前記実施形態の製造システムにおいて
は、ゴム押出機61及びリボン巻回装置63がリボン巻
付装置75と同一のフロア上に並設されている。これに
対して、ゴム押出機61及びリボン巻回装置63をリボ
ン巻付装置75と別の工場あるいはフロア等に設置する
こと。
【0073】・ 前記実施形態の製造システムにおいて
は、リボン巻付装置75の支持バー105が回動するこ
とにより、転写ローラー111によるリボン転写面の向
きが変更されるようになっている。これに対して、リボ
ン巻付装置75全体を旋回させるように構成して、リボ
ン転写面の向きが変更されるように構成すること。
【0074】・ 前記実施形態の製造システムにおいて
は、リボン45によりトレッド32、サイドウォール3
3のタイヤ構成部品を成形する場合について適用してい
る。これに対して、コード47を埋設したコードリボン
46を用いて、ショルダープライ40を成形する場合に
適用すること。
【0075】・ 前記実施形態においては、保温装置7
0が装置本体71と、その装置本体71内に位置する保
温ケース72とにより構成されているが、保温室70を
保温ケース72のみで構成すること。このようにすれ
ば、保温装置70を小型化できる。
【0076】
【発明の効果】以上、実施形態で例示したように、この
発明においては、グリーンタイヤを所定のタイヤ形状に
正確に形成することができて、性能及びバランス・ユニ
フォミティを向上させることができる。また、この発明
においては、高品質のグリーンタイヤを効率よく、製造
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 グリーンタイヤのタイヤ構成部品を示す断面
図。
【図2】 タイヤ構成部品の成形状態を示す断面図。
【図3】 サイドウォール等の構成部品を成形するリボ
ンを示す斜視図。
【図4】 ボディプライ等の構成部品を成形するリボン
を示す斜視図。
【図5】 ボディプライ等の構成部品の組み付け方法を
示す部分破断正面図。
【図6】 サイドウォール等の構成部品の製造システム
を示す概略正面図。
【図7】 図6の製造システムの概略平面図。
【図8】 図6の製造システム中の保温装置を示す拡大
断面図。
【図9】 図8の15−15線における断面図。
【図10】 図6の製造システム中のリボン巻付装置を
示す要部拡大正面図。
【図11】 図10のリボン巻付装置の拡大側面図。
【図12】 図10のリボン巻付装置の一部を拡大して
示す部分正面図。
【図13】 トレッド及びサイドウォールの成形を説明
する説明図。
【図14】 (a)〜(d)はリボン巻付装置の動作を
説明する説明図。
【符号の説明】
31…グリーンタイヤ、32…トレッド、33…サイド
ウォール、34…ラバーチェーファー、39…ボディプ
ライ、45…リボン、46…コードリボン、51…ブラ
ダ、61…ゴム押出機、63…リボン巻回装置、64…
カセット、65…リボンリール、66…テープリール、
67…剥離テープ、70…リボン保温装置、71…装置
本体71a…搬入口、71b…搬出口、72…保温室、
73…反転機構、75…リボン巻付装置、85…移動用
モーター、89…反転用モーター、93…ヒーター、1
04…回動手段としての回動変位用モーター、105…
支持バー、107…移動用モーター、110…引き出し
手段としての引き出しローラー、111…転写手段とし
ての転写ローラー、116,117…案内手段としての
案内ローラー、122…剥離ローラー。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボディプライをタイヤ形状に近い形状に
    膨らませた状態で、その外周面にタイヤ構成部品を組み
    付けることを特徴とするグリーンタイヤの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記ボディプライは、形状保持機能を有
    するブラダを用いて膨らませることを特徴とする請求項
    1に記載のグリーンタイヤの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記タイヤ構成部品はリボンよりなり、
    そのリボンをボディプライ上に巻き付けることを特徴と
    する請求項1または2に記載のグリーンタイヤの製造方
    法。
  4. 【請求項4】前記リボンよりなるタイヤ構成部品が、少
    なくともサイドウォールを含むことを特徴とする請求項
    1〜3の何れかに記載のグリーンタイヤの製造方法。
  5. 【請求項5】 対をなすタイヤ構成部品用のリボンは同
    時に巻き付けられることを特徴とする請求項3または4
    に記載のグリーンタイヤの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記リボンはカセット内のリールに巻回
    され、そのリールから巻き戻されてボディプライ上に巻
    き付けられることを特徴とする請求項3〜5の何れかに
    記載のグリーンタイヤの製造方法。
  7. 【請求項7】 前記リールにはタイヤ1本分の使用量ま
    たはその整数倍に相当するリボンが巻回されていること
    を特徴とする請求項6に記載のグリーンタイヤの製造方
    法。
  8. 【請求項8】 押出機から押し出されたリボンがカセッ
    ト内のリールに巻回され、そのカセットを保温室内で待
    機させ、その後にボディプライへの巻付位置に搬送させ
    ることを特徴とする請求項6または7に記載のグリーン
    タイヤの製造方法。
  9. 【請求項9】 リボンの巻き付けを終了したカセットが
    リボン巻回位置に戻されることを特徴とする請求項8に
    記載のグリーンタイヤの製造方法。
  10. 【請求項10】 押出機と、 その押出機の下流側に配置され、押出機から押し出され
    たリボンをカセット内のリールに巻回するリボン巻回装
    置と、 そのリボン巻回装置の下流側に搬送路を介して配置さ
    れ、所定量のリボンが巻回されたカセットを保温する保
    温装置と、 その保温装置の下流側に搬送路を介して配置され、カセ
    ット内のリールからリボンを巻き戻してボディプライ上
    に巻き付けるリボン巻付装置とを備えたことを特徴とす
    るグリーンタイヤの製造システム。
  11. 【請求項11】 カセットを搬入するための搬入口及び
    搬出するための搬出口を有し、カセット内のリボンを保
    温するための保温室を備えたとことを特徴とするリボン
    保温装置。
  12. 【請求項12】 前記保温室がヒーターを備えているこ
    とを特徴とする請求項11に記載のリボン保温装置。
  13. 【請求項13】 前記保温室がカセットの搬送方向を反
    転させるための反転機構を備えていることを特徴とする
    請求項11または12に記載のリボン保温装置。
  14. 【請求項14】 カセット内からリボンを引き出す引き
    出し手段と、引き出されたリボンを回転しているボディ
    プライまたはその外周のタイヤ構成部品に転写して巻き
    付ける転写手段とを備え、転写手段を横向きになるよう
    に回動させるための回動手段を設けたことを特徴とする
    リボン巻付装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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