JP4741116B2 - グリーンタイヤ用リボンカセット,リボン巻付装置及びグリーンタイヤの製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、リボンを用いたグリーンタイヤの製造方法に関するものであって、さらに、そのグリーンタイヤの製造に使用されるリボンカセット及びリボン巻付装置に関するものである。なお、ここで、グリーンとは、未加硫状態を示す。
【0002】
【従来の技術】
従来、タイヤ用ゴム部材、例えばトレッドゴムやサイドウォールゴムはその全体端断面形状に見合った口金を介して押出機から連続して押し出されていた。そして、その押し出されたゴムをタイヤ1本分の長さに切断し、それを一時ストックして、タイヤ成形工程に所要のタイミングで供給していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
この場合、ストック工程あるいはストック工程の前後における搬送工程において、例えば温度管理が悪いと、グリーンゴムが収縮して、ゴムの寸法精度が低下したり、表面が硬化したり、あるいは表面に塵埃等が付着したりする。
【0004】
また、押出機からのゴム押し出しの速度に比較して、タイヤの成形速度のほうが遅いため、それに対応するため、例えばタイヤ1本分のゴム押し出しごとに、そのゴム押し出しを停止したり、押し出し速度を遅くしたりすることが考えられる。しかし、ゴム押し出しを停止したり、押し出し速度を遅くしたりすると、ゴムが焦げて、使用不能になるおそれがある。
【0005】
一方、ゴム押し出しを連続して行うと、多くの不要なゴムが押し出されることになる。この場合には、余分なゴムを練り直して再利用するが、これを繰り返すと、ゴムの品質が低下するし、押出されたゴム形状も安定せず、品質が安定しない要因となる。
【0006】
以上の問題は、トレッドゴムやサイドウォールゴムの全体端断面形状に見合った口金からゴムを押し出しするために、生じるものである。これらの問題を解決するために、押出機から押し出されるゴムの断面形状を小さくしてリボン状にし、トレッドゴム等のタイヤ構成部品の成形においては、ゴムリボンを重ねるようにすることも考えられる。しかし、この場合も、前述のように、搬送時間が長くなると、ゴムが収縮したりして、精度が悪くなるのは避けられない。
【0007】
この発明の目的は、リボンの温度管理や搬送時間管理等を容易に行うことができ、しかも、小型で省スペースの押出機でゴム押し出しをはじめとするタイヤ成形を行い得ることを実現するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
以上の目的を達成するために、この発明においては、リボンカセットは、タイヤの部品としてのグリーンゴムよりなるリボンと剥離テープとを共巻き状態で巻回するようにしたリボンリールと、リボンから剥離された剥離テープを巻き取るようにしたテープリールとをケース内に収容配置し、そのケースにはリボン及び剥離テープを重合状態で外部に引き出すとともに、外部の剥離テープをテープリールに引き込むための開口を設けたことを特徴とする。
【0009】
従って、グリーンゴムよりなる幅の狭いリボンを共巻き状態でケース内に収容することができる。このため、リボンをカセットごとに保管したり、搬送したりすることができる。このため、取り扱いが容易であるばかりでなく、塵埃等の付着を防止できる。しかも、リボンを収容したカセットを保温室等にいれれば、温度管理が容易である。
【0010】
前記リボンリール及びテープリールを同軸上に支持すれば、カセットを小型化でき、取り扱いがさらに容易になる。
リボンリールからの引き出しを案内するための引き出し案内手段を設ければ、リボンの引き出しが円滑に行われ、タイヤ成形の確実化に寄与できる。
【0011】
剥離テープをテープリールに案内するための巻取り案内手段を設ければ、リボンから分離された剥離テープをカセット内に再収容でき、その剥離テープが邪魔になることはなく、しかも再使用できて経済的である。
【0012】
リボンリール及びテープリールに対して、制動力を解除可能に付与するための制動手段を設ければ、リボンリール及びテープリールの遊転を防止できる。このため、リボン等が不用意にカセット外に引き出されたりするのを防止でき、リボンの品質低下を阻止できる。
【0013】
少なくともケースを金属製にすれば、内部のリボンに対して効率よく熱が伝達され、リボンの温度管理に都合が良い。
少なくともケースをアルミニウムまたはアルミニウム合金製にすれば、さらに熱伝達効率が良くなるばかりでなく、軽くなり、取り扱いが容易になる。
【0014】
また、この発明は、リボン巻付装置において、前記リボンカセットのリボンリールからリボン及び剥離テープをテンションを付与しながら引き出すための引き出し手段と、引き出されたリボン及び剥離テープからリボンのみを剥離して回転ドラム上のタイヤ構体に巻きつけ転写する転写手段と、残った剥離テープをテープリールにテンションを付与しながら巻き取るテープ巻き取り手段とを設けたことを特徴とする。
【0015】
このため、カセットからリボンのみを転写に供することができ、このリボンによりトレッド等を簡単に成形できる。しかも、リボンと分離された剥離テープはカセット内に再び収容されるため、そのテープが邪魔になることなく取り扱ったり、再利用したりすることが可能になる。
【0016】
前記引出手段がカセットからリボン及び剥離テープを引き出して保持手段と対応する位置まで移送する移送手段を備えれば、リボンの引き出し、移送を円滑に行うことができ、タイヤ成形の効率化に寄与できる。
【0017】
前記カセットを複数個立設状態で支持する支持手段と、前記引出手段とカセットを相対的に移動させて、引出手段をいずれか1つのカセットと順次選択的に対応配置させる選択配置手段とを設ければ、リボンを用いたタイヤ成形を連続して効率的に実行できる。すなわち、カセットを支持手段に対して複数個セットし、カセット内のリボンが尽絶したら、他のカセットのリボンによるタイヤ成形に切換え、その間に空のカセットはリボンを収容したカセットに交換すれば、リボンを用いたタイヤ成形をカセット交換のために中断する必要がない。
【0018】
前記転写手段を転写面の向きが変わるように変位させる変位手段を設ければ、タイヤ成形のための回転ドラムの円筒面と、その円筒面と交差する面に対してリボンを供給できる。例えば、トレッドとサイドウォールのように、異なる面に対してリボンを供給できる。
【0019】
さらに、この発明においては、リボン巻付グリーンゴムよりなるリボンを温度管理下のもとに搬送し、搬送されたリボンを剥離テープと共巻き状態で前記カセット内のリボンリールに巻回することを特徴とした。
【0020】
このため、搬送中におけるリボンの表面硬化等の変質を防止でき、タイヤ品質を向上できる。
加えて、この発明においては、グリーンタイヤの製造方法において、リボンカセットのリボンリールからリボン及び剥離テープを引き出して走行させながら保持する引出工程と、保持されたリボン及び剥離テープからリボンのみを剥離して回転ドラム上のタイヤ構体に巻きつけ転写する転写工程と、残った剥離テープをテープリールにテンションを付与しながら巻き取るテープ巻取り工程とを備えたことを特徴とする。
【0021】
従って、前述したように、リボンの変質等を防止して、高品質のタイヤを効率よく製造できる。
前記カセットを保温室内で保管すれば、温度管理が容易で、リボンの変質を有効に抑制できる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下に、この発明の実施形態を、図面に基づいて説明する。はじめに、グリーンタイヤ及びその構成部材であるタイヤ構成部材について図25〜図34を参照しながら説明する。
【0023】
(グリーンタイヤ10の構成及び製造方法)
図25に示すように、この実施形態においては、グリーンタイヤ10の部品であるタイヤ構成部材として、トレッド11を構成するベーストレッド11a及びキャップトレッド11b、サイドウォール12、ラバーチェファー13、インナーライナー15、ビードコア17、ビードフィラー18、ビードプライ26、ボディプライ25、ショルダープライ19、ベルト20を構成する第1ベルト20b,第2ベルト20a、ベルトエッジゴム22、ベルトカバー23が用いられている。
【0024】
そして、前記ベーストレッド11a及びキャップトレッド11b、サイドウォール12、ラバーチェファー13、インナーライナー15が、図27に示すグリーンゴムよりなる断面ほぼ台形のリボン14を連続的に巻着することにより構成されている。また、ボディプライ25、ショルダープライ第1ベルト20b,第2ベルト20a、ベルトカバー23は、図28に示す断面長方形のコードリボン14Bを連続的に巻着することにより構成されている。このコードリボン14Bは、金属または有機繊維よりなる撚線27aにゴムを被覆27bして構成した複数本のコード27が配列されて、グリーンゴムに埋設されたものである。このコードリボン14Bは、断面長方形状をなす。前記ショルダープライ19は、有機繊維よりなる撚線にゴム被覆27bした1本のゴム被覆コードを連続して巻回したものである。
【0025】
これらの各構成部材は、回転ドラム上に周回されたり、図36に示すブラダ300により膨出されたりして成形されるが、基本的には、タイヤ内径側の構成部材から組み付けられる。
【0026】
前記ビードコア17は金属ワイヤの集合体により構成され、ビードフィラー18は硬質ゴムにより構成され、ビードプライ26は1本または複数本のゴム被覆金属撚線またはゴム被覆有機繊維撚線により構成されている。
【0027】
従って、ビード関連部品及びショルダープライ19はリボン14,コードリボン14Bで構成されたものではない。なお、ここでビード関連部品とは、ビードコア17,ビードフィラー18,ビードプライ26を指す。
【0028】
そして、リボン14及びコードリボン14Bは、グリーンゴムにより形成されているために、ある程度の圧力で相互に接触させれば、接触部が密着する。
図26に示すように、前記ベーストレッド11a及びキャップトレッド11b、サイドウォール12、ラバーチェファー13、インナーライナー15(図26では図示していない)は、巻回ピッチがリボン幅を最大としてリボン幅を越えないように、その巻回ピッチをコントロールすることにより、容易に変形して所要の全体形状を得ることができる。このとき、リボン14が断面ほぼ台形状をなしているため、外側に突出するコーナ部14a,14bが鋭角状をなす。このため、そのコーナ部14a,14bは、きわめて容易に変形して、所定形状をなす各グリーンタイヤ用構成部材の輪郭の一部または全部を構成する。
【0029】
一方、前記コードリボン14Bは、その幅端が相互に密着されるように、リボン幅の巻回ピッチで巻回されることにより、ボディプライ25、第1ベルト20b,第2ベルト20a、ベルトカバー23を構成する。
【0030】
次に、ボディプライ25の巻付成形について説明する。図28に示すように、ボディプライ25には、撚線27aとして、有機繊維を用いたコードリボン14Bが使用される。そして、図29に示すように、1本のコードリボン14Bがリボン幅を巻回ピッチとして回転ドラム(図示しない)上に連続的に巻着された後、カッタ28により切開されて、図30に示すように、長方形状のプリボディプライ25Aとなる。このプリボディプライ25Aは、コードリボン14Bが長辺及び短辺に対して直角または平行をなすように配列されている。次いで、図31に示すように、プリボディプライ25Aは、コードリボン14Bが軸線方向に沿って配置されるように、円筒状に巻回される。
【0031】
そして、プリボディプライ25Aが図36に示すようにタイヤ形状に膨出形成されて、ボディプライ25となる。また、図29〜図31においては、理解を容易にするためにコードリボン14Bを幅広く描いたが、実際にはもっと幅狭である。
【0032】
プリボディプライ25Aの成形は、以下のようにして行われる。すなわち、図36に2点鎖線で示すように、プリボディプライ25Aが両側の移動体307間で円筒状をなすブラダ300の外周面に載置される。さらに、このプリボディプライ25Aの両幅端部付近に、リング状のビードコア17、ビードフィラー18とビードプライ26とよりなるプリセットビード303がセットされる。
【0033】
そして、ブラダ300の両幅端部が接近移動されるとともに、ブラダ300の内腔304に、圧縮エアーが供給される。これにより、ブラダ300はプリボディプライ25Aとともに膨張を開始する。
【0034】
ここで、前記ブラダ300は、図37に示すように、その内部に補強材305,306を縦横に埋設しているため、ブラダ300はトロイダル形状に膨張する。その結果、プリボディプライ25Aが、ブラダ300の膨出した形状に沿った形状、すなわちタイヤの形状であるトロイダル形状に膨張拡大変形される。
【0035】
そして、ビード押圧部材301,302がタイヤ外径側に移動して、プリボディプライ25A両幅端部がプリセットビード303を包み込む。
このようにして成形されたボディプライ25の外周面にベルト20やサイドウォール12等の各タイヤ構成部材が巻着される。
【0036】
前記第1,第2ベルト20b,20aには、コード27として、金属製の撚線27aを用いたコードリボン14Bが使用される。すなわち、図32に示すように、コードリボン14Bをリボン幅ピッチで回転ドラム(図示しない)に連続巻着し、螺旋状に切開して(図32の破線に沿って切開)、図33に示す平行四辺形をなすプリベルト20Aとする。次いで、そのプリベルト20Aをベルト成形ドラムに巻着し、ベーストレッド11a、キャップトレッド11bを巻着して、タイヤ構体としてのベルト・トレッド構体を得て、それを膨出したボディプライ上に嵌装する。なお、図32〜図34においても、理解を容易にするために、コードリボン14Bの幅を誇張して描いてある。
【0037】
ボディプライ25上へのベルト・トレッド構体の嵌装に先だって、膨出状態のボディプライ25には、前記ボディプライ25と同様に、撚線27aとして有機繊維製のものを用いたコードリボン14Bよりなるショルダープライ19が巻回される。このショルダープライ19は少なくとも1本のコードを複数回連続巻回して構成される。
【0038】
前述したトレッド11、サイドウォール12、ラバーチェファー13以外のベルトエッジゴム22,ベルトカバー23,も同様にして、断面長方形状のグリーンゴム、又は、コード補強ゴム被覆リボンよりなるリボンにより巻付成形される。
【0039】
次に、上記トレッド11の巻付成形について詳細に説明する。この場合には、すでに巻き付けられたベルトカバー23の外周に、リボン14が巻付けられる。そして、リボン14が図26における一側から他側に向かって、互いに幅端部の一部を重合させながら順次巻着配置されて、ベーストレッド11aが形成される。
【0040】
その後、ベーストレッド11aの外周に、(図では同方向、方向はこだわらない)キャップトレッド11bが形成される。この場合、図26において右端のリボン14は、ベーストレッド11a上に寝させるとともに、巻付ピッチを徐々に変えて、左側に配置されるに従って起立される。このように巻付成形されたトレッド11には空気溜りが認められない。
【0041】
サイドウォール12の巻付成形においては、リボン14がボディプライ25の両側に巻着される。ラバーチェファー13の巻付成形は、各リボン巻付工程の最初に実行される。
【0042】
なお、前記トレッド11、サイドウォール12及びラバーチェファー13を巻付成形する際に、リボン14の巻着ピッチが、最大でリボン14の幅となるように設定される。また、このリボン14としては、例えば、幅が10〜20mm、厚さが0.3〜2mm程度である。
【0043】
そして、このようにして製造されたグリーンタイヤは、後続の加硫工程を経て製品タイヤとなる。
以上のようなグリーンタイヤ10及びその製造方法においては、以下のような効果を得ることができる。すなわち、断面ほぼ台形をなす細幅のグリーンゴムよりなるリボン14を使用して、そのリボン14を連続的に巻着することにより、例えばトレッド11,サイドウォール12,ラバーチェファー13等を巻付成形するようにしている。このため、小さな設備でタイヤ構成部材を所要の断面形状に容易にかつ連続して巻付成形することができる。
【0044】
(製造システム全体の概略)
次に、グリーンタイヤの製造システムについて、図1〜図30及び図36〜図38を参照しながら説明する。
【0045】
図1(a)にはグリーンタイヤを構成する各タイヤ構成部材のうち、トレッド及びサイドウォールを除く、例えばラバーチェーファー等のタイヤ構成部材を製造するための製造システムが示されている。この図1(a)に示す製造システムでは、リボン14が製造されて、それがタイヤ構成部材として用いられる。同図に示すように、ゴム押出機31から押し出されたリボン14は整形装置32により断面ほぼ台形状に成形された後、搬送手段としての搬送装置33において温度管理下のもとで熟成されながら搬送される。続いて、リボン14はリボン巻回手段としてのリボン巻回装置34において、カセット35内のリボンリール36に剥離テープt1と共巻き状態で巻回収容される。
【0046】
このように、リボン14を巻回収容したカセット35は搬送レール38を介してリボン巻付装置39に搬入される。そして、このリボン巻付装置39において、リボン14及び剥離テープt1がカセット35内のリボンリール36から引き出されるとともに走行状態に保持される。また、このリボン14及び剥離テープt1からリボン14のみが剥離されて、回転ドラム40または回転ドラム40上のタイヤ構体T1(図8及び図9に示す)またはタイヤ構成部材に巻付転写される。さらに、残った剥離テープt1は、カセット35内でリボンリール36と同軸上に配置されたテープリール37にテンションを付与しながら巻き取られる。なお、前記ラバーチェファー13となるリボン14は回転ドラム40の外周に直接巻き付けられ、その他のタイヤ構成部材となるリボン14は、すてに回転ドラム40上にセットされたタイヤ構成部材またはタイヤ構体の外周に巻着または嵌装される。
【0047】
図1(b)にはグリーンタイヤを構成するリボン14が使用されるタイヤ構成部材のうち、トレッド及びサイドウォールを製造するための製造システムが示されている。この製造システムでは、前述した図1(a)に示す製造システムにおける搬送装置33が省略され、リボン14が整形装置32からリボン巻回装置34に直接搬入される。また、リボン巻回装置34とリボン巻付装置39との間には保温手段としての保温室41が設けられ、カセット35内のリボンリール36に共巻き状態で巻回されたリボン14が、この保温室41内で所定の温度状態に一時的に保管される。他は、図1(a)の場合と同様である。
【0048】
なお、複数本の金属あるいは有機繊維よりなるコード27が埋設されるリボン14Bについては、ゴム押出機31の口金がコード27の走行経路に位置し、コード27がグリーンゴムに埋設されるようにゴムの押出しが行われる。このようにして押出されたコードリボン14Bは、回転ドラム40に直接導かれる。
【0049】
以上のように、各タイヤ構成部材ごとに前述したような製造システムが複数用意され、タイヤ構体が各製造システムの回転ドラム40上を順次経て、グリーンタイヤが完成される。
【0050】
(搬送装置33)
次に、前記搬送装置33について図2及び図3を参照しながら詳細に説明する。この搬送装置33は、前述のように、ベーストレッド11b、ラバーチェーファー13等ためのリボン14の搬送工程中に設けられるものである。フレーム44には一対の温度付与手段としての温度管理ローラ45,46が回転可能に支持されている。また、フレーム44には、各5個の傾斜プーリ47a〜47e,48a〜48e、及び3個のガイドプーリ49,50,51が回転可能に支持されている。
【0051】
前記温度管理ローラ45,46の内部には、温水または冷却水が供給されて、同温度管理ローラ45,46の外周面が所定温度に維持される。この場合、サイドウォール12用のリボン14の工程に配置される搬送装置33については、温水が供給され、他の工程に配置される搬送装置33については、冷水が供給される。温度管理ローラ45,46、傾斜プーリ47a〜47e,48a〜48e及びガイドプーリ49,50,51間には、無端状の金属ベルト52が掛装されている。この金属ベルト52は、真鍮やステンレススチール等により構成される。
【0052】
すなわち、この金属ベルト52は、一方の温度管理ローラ45と傾斜プーリ47a〜47eとの間に5周分だけ掛装された後、ガイドプーリ49,50,51を介して他方の温度管理ローラ46上に導かれ、その温度管理ローラ46と傾斜プーリ48a〜48eとの間に5周分だけ掛装されている。このため、金属ベルト52には、温度管理ローラ45,46の温度が伝達される。なお、温度管理ローラ46等に対する巻回数は、5周分に限らず、5周分を越えた巻回数あるいは5周分未満であってもよい。
【0053】
そして、一方の温度管理ローラ45または46の部分において、金属ベルト52上に、ゴム押出機31から押し出されたリボン14が載置される。リボン14は、自身の粘着性により金属ベルト52に対して脱落することなく密着する。この状態で、温度管理ローラ45,46がモータ53によりプーリ54,55,56及びベルト57を介して回転されることにより、金属ベルト52が前記の掛装順序で周回される。
【0054】
従って、金属ベルト52が温度管理ローラ45,46によって所定温度となり、その温度がリボン14に伝達される。このため、ゴム押出機31から押し出されたリボン14が所定の温度管理下のもとで一定領域内を一定時間周回移動される。このようにして、リボン14が温度コントロールされながら熟成され、搬送される。
【0055】
(リボン巻回装置34及びカセット35)
次に、前記リボン巻回装置34及びカセット35について図4〜図7を参照しながら詳細に説明する。図5に示すように、カセット35のケース61は、その上部に開口35aを有する。ケース61内には一対のリール回転軸62,63が同軸上でそれぞれ回転可能に支持され、それらのリール回転軸62,63には大径のリボンリール36及び小径のテープリール37がそれぞれ固定されている。前記ケース61及び両リール36,37は、アルミニウムまたはアルミニウム合金により構成されている。図6に示すように、ケース61にはそれぞれリボンリール36及びテープリール37に対応する制動手段としての一対のブレーキ64,65が軸65dを介して支持されている。このブレーキ64,65はレバー64a,65aの先端のシュー65b(レバー64aのシューは図示しない)がスプリング64c,65cの付勢力により前記リール36,37に圧接して、リール36,37に制動力を付与する。
【0056】
従って、ブレーキ64,65により、通常時にはリボンリール36及びテープリール37の遊転が拘束されている。そして、リボンリール36に対するリボン14及び剥離テープt1の巻回または巻き戻し時、あるいはテープリール37に対する剥離テープt1の巻取または巻き戻し時には、これらのブレーキ64,65のブレーキ作用が図示しないシリンダにより解放される。すなわち、前記シリンダによりブレーキ64,65のレバー64a,65aに対してスプリング64c,65cの付勢力に抗した軸65dを中心の回動力が付与されて、両レバー64a,65aのシュー64b,65b(シュー64bは図示していない)がリボンリール36及びテープリール37から離間する。
【0057】
図5及び図7に示すように、前記ケース61内の上部一側には引き出し案内手段及び巻取り案内手段としてのリボン案内ローラ66が回転可能に配設され、このリボン案内ローラ66により、リボンリール36に対するリボン14及び剥離テープt1の巻回または巻き戻しが案内される。ケース61内の上部他側には引出し案内手段としてのテープ移送ローラ67がローラ回転軸68を介して回転可能に配設され、そのテープ移送ローラ67の外周には押えローラ69が圧接されている。テープ移送ローラ67の直下において、ケース61内の他側には一対のテープ案内ローラ70,71が同軸上で配設されている。
【0058】
テープ案内ローラ70,71の下方におけるケース61の下部には、平面から見てテープ案内ローラ70,71に対して軸線方向が直角をなす中間案内ローラ72が回転可能に配設されている。そして、テープ移送ローラ67の回転により、一方のテープ案内ローラ70、中間案内ローラ72及び他方のテープ案内ローラ71を介して、テープリール37に対する剥離テープt1の巻取または巻き戻しが行われる。
【0059】
図4に示すように、前記リボン巻回装置34には複数の搬送ローラ73が配設され、この搬送ローラ73により、リボン巻回装置34に対してカセット35が搬入されるとともに、リボン巻回装置34から搬出される。
【0060】
リボン巻回装置34には一対のリール用モータ74,75が配設され、これらのモータ74,75により、それぞれ図示しない伝達系を介してリボンリール36が巻取方向に回転されるとともに、テープリール37が巻き戻し方向に回転される。リボン巻回装置34にはテープ送りローラ76が回転可能に配設され、ローラ用モータ77によりギヤ78,79,80,81を介して回転される。テープ送りローラ76の下方には複数のテープ案内ローラ82が対向配置されている。そして、カセット35がリボン巻回装置34内に搬入されたとき、複数のテープ案内ローラ82が図4に示すように、カセット35の開口35a内に進入して剥離テープt1の下方に位置する。次いで、テープ案内ローラ82が上昇し、この状態でローラ用モータ77によるテープ送りローラ76の回転により、カセット35内のテープリール37から剥離テープt1が巻き戻されて、テープ案内ローラ82によって案内されながらケース61外を走行される。
【0061】
前記テープ案内ローラ82にはリボン押えローラ83が回動レバー84を介して接離可能に対向配置され、シリンダ85により1つのテープ案内ローラ82に圧接される。そして、ゴム押出機31から押し出されて整形装置32で形を整えられたリボン14がリボン押えローラ83と1つのテープ案内ローラ82との間に導かれ、テープリール37から送り出された剥離テープt1と重合される。その後、リール用モータ74によるリボンリール36の回転に伴い、リボン14及び剥離テープt1がカセット35内のリボン案内ローラ66を介して、リボンリール36に共巻き状態で巻回される。
【0062】
(リボン巻付装置39)
次に、前記リボン巻付装置39について主として図8〜図24を参照しながら詳細に説明する。
【0063】
図8〜図11に示すように、リボン巻付装置39には、カセット待機部39Aが固定配置されている。このカセット待機部39Aには、4つのカセット自動搬入位置P1a〜P1dと、4つのカセット手動搬入位置P2a〜P2dとが、回転ドラム40と対応して配置されている。カセット自動搬入位置P1a〜P1dには、前記リボン巻回装置34にてリボン14を巻回収容してなるカセット35が搬送レール38を介して自動的に搬入される。また、カセット手動搬入位置P2a〜P2dには、リボン14を巻回収容してなるカセット35が別の搬送レール88を介して手動操作にて搬入される。
【0064】
図10〜図14に示すように、前後両側の各搬入位置P1a,P1d,P2a,P2dにおいて、フレーム89にはそれぞれ側部昇降板90が昇降可能に配設されている。また、中間の搬入位置P1b,P1c間及びP2b,P2c間において、フレーム89にはそれぞれ中間昇降板91が昇降可能に配設されている。各昇降板90,91には支持部材92が配設され、昇降板90,91が下降された状態で、搬送レール38を介して各搬入位置P1a〜P1d,P2a〜P2dにカセット35が搬入されたとき、この支持部材92によってカセット35の一側下部が支持される。各昇降板90,91にはクランプ93が回動可能に配設され、このクランプ93がシリンダ94によりカセット35内の係止ピン95に係合されることにより、カセット35が昇降板90,91に立設状態でクランプされて、その状態で保持される。
【0065】
前後両側の各搬入位置P1a,P1d,P2a,P2dにおいて、フレーム89には上下一対の昇降用スプロケット96が回転可能に支持されている。両昇降用スプロケット96間には昇降用チェーン97が掛装され、その一部が止め具98により側部昇降板90に固定されている。そして、昇降用モータ99にて一対の伝達用スプロケット100及び伝達用チェーン101を介して一対の昇降用スプロケット96が回転されることにより、昇降用チェーン97を介して側部昇降板90が昇降される。この昇降により、前後両側の各搬入位置P1a,P1d,P2a,P2dの側部昇降板90にクランプされたカセット35が、図10に示す下方位置と上方位置との間で上昇または下降される。
【0066】
図11及び図14に示すように、中間の搬入位置P1b,P1c間及びP2b,P2c間において、フレーム89には上、中、下3個の昇降用スプロケット102が回転可能に支持されている。昇降用スプロケット102間には昇降用チェーン103が掛装され、その一部が止め具104により中間昇降板91に固定されている。そして、昇降用モータ105にて一対の伝達用スプロケット106及び伝達用チェーン107を介して中間の昇降用スプロケット102が回転されることにより、昇降用チェーン103を介して中間昇降板91が昇降される。この昇降により、中間の搬入位置P1b,P1c間またはP2b,P2c間の中間昇降板91にクランプされた一対のカセット35が、図11に示す下方位置と上方位置との間で同時に上昇または下降される。
【0067】
図9、図10及び図19に示すように、前記搬入位置P1a〜P1d,P2a〜P2dの上方には、前後一対のリボン巻付装置39の本体部39Bが配設されている。ここで、前述のようにサイドウォール12の巻付ラインにおいては、リボン巻付装置39が一対配置されているため、図9示すような状態であるが、他のタイヤ構成部材のラインではリボン巻付装置39が1台しか配置されないため、本体部39Bも1台のみである。
【0068】
各リボン巻付装置39の本体部39Bにおいて、ベース110上には移動フレーム111が一対のガイドレール112を介して回転ドラム40の軸線方向へ移動可能に支持され、移動手段としての移動用モータ113によりボールネジ114を介して移動される。移動フレーム111には昇降フレーム115がガイドレール116を介して昇降可能に支持され、昇降用モータ117によりボールネジ118を介して昇降される。
【0069】
図10及び図15に示すように、前記移動フレーム111には支持板119が取り付けられ、その支持板119には支持手段としての一対のカセット支持部119a,119bが設けられている。図5及び図7に示すように、支持板119の各カセット支持部119a,119bには一対のロータリシリンダ120が配設され、それらのピストンロッドにはカセット35のケース61上の透孔121からケース61内に進入可能なクランプ122が取り付けられている。各カセット支持部119a,119bには、カセット35のケース61上の係合筒123に係合可能な係合突起124が突設されている。
【0070】
そして、前記移動用モータ113により支持板119が任意の搬入位置P1a〜P1d,P2a〜P2dと対向する位置に移動された状態で、昇降用モータ99,105によりカセット35が支持部材92とともに上方位置に上昇されたとき、そのカセット35が支持板119のカセット支持部119a,119bに対向配置される。この状態で、移動用モータ113にて支持板119がカセット35側に接近移動されることにより、クランプ122が透孔121を介してカセット35のケース61内に進入配置される。
【0071】
その後、ロータリシリンダ120にてクランプ122が回転されるとともにシリンダ120側に引き込み移動されることにより、係合突起124が係合筒123に係合されて、カセット35が立設状態で支持板119のカセット支持部119a,119bに位置決め状態でクランプ支持される。そして、クランプ93がシリンダ94によりカセット35内の係止ピン95から離間してクランプが解除される。その後、支持部材92が下方の待機位置に復帰する。このようにして、前記カセット待機部39Aのひとつのカセット35が本体部39Bにセットされる。
【0072】
また、カセット35内のリボン14が尽絶されて、そのカセット35がカセット待機部39Aに返却される場合には、前記移動用モータ113により支持板119がカセット35が待機されていない空席の搬入位置P1a〜P1d,P2a〜P2dの支持部材92と対向する位置に移動される。そして、昇降用モータ99,105により支持部材92が上昇されて、カセット35の下面に位置する。この状態で、クランプ93がシリンダ94によりカセット35内の係止ピン95に係合してからカセット35に対するクランプが実行される。
【0073】
次いで、ロータリシリンダ120にてクランプ122が前記とは逆に移動されるとともに、回転された後、移動用モータ113にて支持板119がカセット35から離隔される。このため、クランプ122が透孔121を介してカセット35のケース61外に配置されて、係合突起124と係合筒123との係合が解除される。このようにして、支持部材92に移し替えられた空のカセット35は、支持部材92の加工により下方待機位置に復帰して、リボン14を有するカセット35と交換される。
【0074】
図16〜図18に示すように、前記支持板119の各カセット支持部119a,119bには、一対のリール駆動軸125,126が同軸上でそれぞれ回転可能に支持されている。そして、カセット35がカセット支持部119a,119bにクランプされたとき、これらのリール駆動軸125,126がクラッチ爪125a,126a,62a,63aを介して、カセット35のリール回転軸62,63に連結される。
【0075】
前記支持板119の各カセット支持部119a,119bには、テープ巻取り手段としての1台のリール用モータ127が配設されている。そして、このリール用モータ127により、ギヤ128,129及びマグネットクラッチ130を介して内側のリール駆動軸125が回転されるとともに、ギヤ128,129,131、マグネットクラッチ132及びギヤ133,134を介して外側のリール駆動軸126が回転される。この回転により、カセット35内のリボンリール36及びテープリール37が回転されて、リボンリール36に共巻きされたリボン14及び剥離テープt1の巻き戻し、及びテープリール37への剥離テープt1の巻き取りが行われる。従って、前記リール用モータ127は、テープ巻取手段を構成している。
【0076】
この場合、リール駆動軸125,126に所定値を越える負荷が作用したとき、マグネットクラッチ130,132において滑りが生じる。この滑りにより、リボンリール36に対するリボン14及び剥離テープt1の巻径や、テープリール37に対する剥離テープt1の巻径が変化しても、常に一定のテンション付与状態でそれらの巻き戻しまたは巻き取りが行われる。
【0077】
なお、前記の構成は、1台のリール用モータ127によりリボンリール36及びテープリール37の双方を回転させるようにしたが、図38に示すように、両リール36,37をそれぞれ別のモータで回転させるように構成してもよい。すなわち、両リール駆動軸125,126に歯車機構をリール用モータ127a,127bをそれぞれ連結すればよい。なお、両リール36,37の巻径の変化に対応するために、リール用モータ127a,127bには、マグネット、パウダー等の滑りクラッチが内蔵されている。
【0078】
図15及び図18に示すように、前記支持板119の各カセット支持部119a,119bには、ローラ駆動軸135が回転可能に支持されている。そして、カセット35がカセット支持部119a,119bにクランプされたとき、このローラ駆動軸135がクラッチ爪135a,68aを介して、カセット35のローラ回転軸68に連結される。
【0079】
前記支持板119の各カセット支持部119a,119bにはテープ巻取手段としてのローラ用モータ136が配設され、このローラ用モータ136により、カップリング137を介してローラ駆動軸135が回転される。この回転により、カセット35内のテープ移送ローラ67が回転されて、前記回転ドラム40または回転ドラム40上に嵌装されたタイヤ構体T1またはタイヤ構成部材にリボン14を巻付転写した後の剥離テープt1が、カセット35内に引き込み移送される。
【0080】
図9、図10、図19及び図22に示すように、前記各リボン巻付装置39において、昇降フレーム115には回動アーム140が支軸141を中心に垂直面内で回動可能に支持されている。昇降フレーム115には選択配置手段を構成する回動用モータ142が配設され、この回動用モータ142により図示しない歯車機構を介して、回動アーム140が上下に回動される。
【0081】
図21及び図22に示すように、前記回動アーム140には、支持アーム143がこの回動アーム140の回動軸線に対して直角をなす方向に延びる支軸144を中心に回動可能に支持されている。回動アーム140には変位手段としての変位用モータ145が配設され、この変位用モータ145により図示しない歯車機構を介して、支持アーム143が図22に実線で示す位置と鎖線で示す位置とにひねるようにして回動変位される。
【0082】
前記支持アーム143には支持バー146が複数のガイドローラ147を介して、支持アーム143の回動軸線(支軸144と平行)と同方向へ移動可能に支持されている。支持レバー146には選択配置手段を構成する移動用モータ148が配設され、この移動用モータ148によりピニオン149及びラック150を介して、支持バー146が移動される。
【0083】
図19及び図22に示すように、前記支持バー146の先端には、引出手段及び移送手段としての引出ローラ151、及び転写手段としての転写ローラ152が回転可能に支持されている。そして、前記支持板119のカセット支持部119a,119bにカセット35がクランプされた後、支持バー146が支軸141を中心に回動される。この回動により、引出ローラ151及び転写ローラ152が図19に鎖線で示すとともに、図19及び図24(a)に示す係止位置p1の側方に位置する。この状態で、前記移動フレーム111がガイドレール112に沿って移動することにより、引出ローラ151及び転写ローラ152がカセット35の開口35a内の係止位置p1に位置する。この位置は、前記開口35aを跨ぐリボン14及び剥離テープt1の下方である。
【0084】
次いで、支持アーム143の回動により、図24(b)に示すように、引出ローラ151及び転写ローラ152が係止位置p1から引出位置p2に上方移動される。このため、図19及び図24(c)に示すように、カセット35内のリボンリール36に共巻きされたリボン14及び剥離テープt1がカセット35から引き出されて、回転ドラム40と近接する位置に移送される。
【0085】
図19及び図22に示すように、前記昇降フレーム115には回動レバー153が支軸154を介して回動可能に、かつ支軸154の軸線方向へ移動可能に支持され、その先端には保持手段としての一対の保持ローラ155,156が回転可能に支持されている。昇降フレーム115には回動用シリンダ157及び移動用シリンダ158がそれぞれ配設され、これらのシリンダ157,158により回動レバー153が回動されるとともに軸線方向へ移動される。これらの移動により、両保持ローラ155,156が図19及び図20に鎖線で示す下方の退避位置と図19及び図20に実線で示す上方の保持位置とに移動配置される。
【0086】
すなわち、前記引出ローラ151により、リボン14及び剥離テープt1がカセット35から回転ドラム40の近接位置に引き出される際には、両保持ローラ155,156が前記退避位置に回動配置される。このとき、両保持ローラ155,156が支軸154の軸線に沿って移動されて、リボン14及び剥離テープt1の経路から離間し、リボン14及び剥離テープt1に干渉しない位置に移動配置されている。そして、リボン14及び剥離テープt1の引き出しが終了した後は、両保持ローラ155,156が前記実線の位置に回動配置される。
【0087】
このため、前記保持位置に配置されるとともに、支軸154の軸線に沿って移動されて、リボン14及び剥離テープt1の経路上に移動配置される。この移動配置により、リボン14及び剥離テープt1が引出状態で、両保持ローラ155,156にて走行可能に保持される。
【0088】
図19及び図23に示すように、前記支持バー146の先端にはホルダ159が支軸160を介して回動可能に支持され、そのホルダ159には剥離ローラ161が回転可能に支持されている。支持レバー146には回動用シリンダ162が配設され、この回動用シリンダ162によりラック163及びピニオン164を介してホルダ159が回動されて、剥離ローラ161の姿勢が90度変更される。
【0089】
すなわち、図24(a)〜(c)に示すように、引出ローラ151によりリボン14及び剥離テープt1が引き出される際には、図19に鎖線で示すように、剥離ローラ161の軸線が引出ローラ151の軸線と直交する方向に延びるように、剥離ローラ161の姿勢が退避状態に変更される。この変更により、剥離ローラ161とリボン14及び剥離テープt1との干渉が回避される。そして、リボン14及び剥離テープt1の引き出しが終了した後、図23及び図24(d)に示すように、剥離ローラ161の軸線が引出ローラ151の軸線と同方向に延びるように、剥離ローラ161の姿勢が作用状態に変更される。
【0090】
この状態において、前記支持バー146の移動により、引出ローラ151、転写ローラ152及び剥離ローラ161が回転ドラム40側に接近移動される。そして、移動用モータ113により、移動フレーム111上に支持された機構全体が回転ドラム40の軸線方向に移動されながら、転写ローラ152により、保持状態のリボン14及び剥離テープt1からリボン14のみが剥離されて、回転ドラム40または回転ドラム40上のタイヤ構体T1またはタイヤ構成部材に巻付転写される。この巻付転写により、サイドウォールやトレッド等のタイヤ構成部材が形成される。また、残った剥離テープt1は剥離ローラ161及び保持ローラ156を介してカセット35に戻されて、そのカセット35内のテープリール37に巻き取られる。
【0091】
なお、グリーンタイヤの成形において、回転ドラム40の外周面と平行な面、例えばトレッド形成のためにリボン14を回転ドラム40に嵌装されたタイヤ構体T1の外頂面に巻付転写する場合には、前記変位用モータ145により支持バー146が図21及び図22に実線で示す位置に回動変位される。この回動変位により、図9に実線で示すように、転写ローラ152によるリボン14の転写面がタイヤ構体T1の外頂面等の回転ドラム40の外周面と平行な面となるように設定される。
【0092】
これに対して、回転ドラム40の外周面と交差する面、例えばサイドウォールのようにリボン14をタイヤ構体T1の側面に巻付転写する場合には、変位用モータ145により支持バー146が図21及び図22に鎖線で示す位置に回動変位される。この回動変位により、図9に鎖線で示すように、転写ローラ152によるリボン14の転写面がタイヤ構体T1の側面等の回転ドラム40の外周と交差する面となるように変更される。また、サイドウォールのように、タイヤ構体T1に一対のタイヤ構成部材を左右対称的に形成する場合には、一対のリボン巻付装置39が同時に作動されて、タイヤ構体T1の両側にリボン14が同時に巻付転写される。
【0093】
このように、支持板119の一方のカセット支持部119aに支持されたカセット35について、リボン14の巻付転写が終了すると、引き続いて他方のカセット支持部119bに支持されたカセット35について、リボン14の引出及び巻付転写が開始される。すなわち、回動用モータ142及び移動用モータ148により、引出ローラ151がカセット支持部119bのカセット35と対応する係止位置p1に選択移動され、カセット35が入れ替えられて、そのカセット35から引出位置p2にリボン14及び剥離テープt1が引出移送される。そして、前記の場合と同様に、転写ローラ152により、リボン14が回転ドラム40上のタイヤ構体T1に巻付転写されて、次のタイヤ構成部材が連続的に形成される。
【0094】
(グリーンタイヤ10の組付け順序)
さて、図19等に示すリボン巻付装置39は、回転ドラム40と対向する製造ラインのリボン組付けステーションにそれぞれ配置される。そして、カセット35がそのステーションに搬送され、そのステーションにおいて、回転ドラム40上やすでに嵌装されているベルト等のタイヤ構体T1あるいはタイヤ構成部材上にリボン巻付装置39によりリボンが巻付けられる。そして、巻き付けられたリボン14は、ステッチャ装置167により巻回状態に維持される。リボン巻付により残った剥離テープt1はカセット35内のテープリール37に巻き取られる。
【0095】
回転ドラム40または回転ドラム40上のタイヤ構体T1またはタイヤ構成部材に対するリボン巻回によって、剥離テープt1のみが残ったカセット35はステーションから搬出され、代わりにリボン14を有する新たなカセット35が搬入される。リボンが巻付けられたタイヤ構体T1は、回転ドラムから外され、後続のステーションに送られる。
【0096】
このようにして、リボンの巻付けにより、ラバーチェファー,トレッド、サイドウォール等の各部が順次組付成形され、グリーンタイヤが製造される。
(実施形態の作用及び効果)
以上の実施形態においては、以下の作用効果を奏する。
【0097】
・ リボンカセット35のリボンリール36に共巻きされた状態で、グリーンゴムよりなる幅の狭いリボン14が剥離テープt1と共巻き状態でカセット35内に収容されている。このため、リボン14をカセット35ごとに保管したり、搬送したりすることができ、その取り扱いが容易である。その上、リボン14に対する塵埃等の付着を防止できる。しかも、リボン14を収容したカセット35を保温室等に入れれば、温度管理が容易で、例えば、トレッド11やサイドウォール用のリボン14を高温で保管できて、リボン14の接着性を維持でき、トレッド11やサイドウォールを成形する場合に好都合である。しかも、カセット35のリボンリール36とテープリール37とが同軸上に支持されているため、カセットを小型化でき、取り扱いがさらに容易になる。
【0098】
・ リボンリール36及びテープリール37に対して制動力を解除可能に付与するためのブレーキ65が設けられているため、リボンリール36及びテープリール37の遊転を防止できる。このため、リボン14や剥離テープt1等が不用意にカセット35外に引き出されたりするのを防止できて、取り扱いの問題が生じないばかりでなく、リボン14の品質低下を阻止できる。また、カセット35のケース61及び両リール36,37がアルミニウムまたはアルミニウム合金により形成されている。このため、カセット35を保温室41に収容した場合等において、リボン14に対して効率よく熱が伝達され、リボン14の温度管理が的確に行われるし、軽量で作業もやり易い。
【0099】
・ 引き出しローラ151により、リボンカセット35のリボンリール36からリボン14及び剥離テープt1をテンションを付与しながら引き出し、転写ローラ152により引き出されたリボン14及び剥離テープt1からリボン14のみを剥離する。そして、この転写ローラ152により回転ドラム40上のタイヤ構体にリボン14を巻付け転写し、残った剥離テープt1をテープリール37にテンションを付与しながら巻き取るようになっている。このため、カセット35からリボン14のみを転写に供することができ、このリボン14によりトレッド等を簡単に成形できる。しかも、リボン14と分離された剥離テープt1はカセット35内に再び収容されるため、そのテープt1を邪魔にすることなく取り扱い、再利用したりすることが可能になる。
【0100】
・ カセット35をカセット支持部119a,119bに複数個立設状態で支持するとともに、引出ローラ151に対してカセット35を移動させて、いずれか1つのカセット35を引出ローラ151に選択的に対応配置させるようになっている。このため、リボン14を用いたタイヤ成形を連続して効率的に実行できる。すなわち、カセット35をカセット支持部119a,119bに対して複数個セットし、カセット35内のリボン14が尽絶したら、他のカセット35のリボン14によるタイヤ成形に切換える。そして、ひとつのカセット35のリボン14を巻付けている間に空のカセット35とリボン14を収容したカセット35とを交換すれば、タイヤ成形をカセット交換のために中断する必要がない。
【0101】
・ 転写ローラ152がその転写面の向きが変わるようになっているため、回転ドラム40の円筒面と、その円筒面と交差する面に対してリボン14を転写供給できる。このため、例えば、トレッド14とサイドウォール12等にように、異なる面に対してリボン14を転写供給できる。
【0102】
(変更例)
なお、この実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・ 前記実施形態では、カセット35のリール36,37が同軸上に支持されているが、これに対し、リール36,37を別々の軸上に支持すること。例えば、リール36,37を同一平面上に配置して異なる軸上に支持すること。このように構成すれば、カセット35全体を薄くすることができる。
【0103】
・ カセット35のケース61の適当な位置に重量軽減のための透孔を設けること。このようにすれば、カセットの取り扱いが容易になる。
・ カセット35に保温用のヒータあるいは蓄熱材を設けること。このようにすれば、温度管理を好適に行うことが可能になる。
【0104】
・ リボン14の断面形状を変更すること。例えば図34に示すように、リボン14を断面長方形状にすること。
・ 前記実施形態の製造システムにおいては、リボン巻付装置39が回転ドラム40に対して、回転ドラム40の軸線方向へ相対移動されるようになっているが、回転ドラム40側がリボン巻付装置39に対して、軸線方向へ相対移動されるように構成してもよい。
【0105】
・ 前記実施形態の製造システムにおいては、ゴム押出機31及びリボン巻回装置34がリボン巻付装置39と同一のフロア上に並設されているが、ゴム押出機31及びリボン巻回装置34をリボン巻付装置39と別の工場あるいはフロア等に設置してもよい。
【0106】
このように構成した場合でも、前記実施形態とほぼ同様の効果を得ることができる。
・リボン14を準備する機械として、ゴム押出し機に換えて、カレンダーロールを使用してもよい。
【0107】
【発明の効果】
以上、実施形態で例示したように、この発明においては、リボンの温度管理や搬送時間管理等を容易かつ的確に行うことができてタイヤ品質を向上できるという効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)はグリーンタイヤを構成する部品のうちでラバーチェーファー等を製造する製造システムの概略構成を示す正面図、(b)はグリーンタイヤを構成する部品のうちでサイドウォールやキャップトレッド等を製造する製造システムの概略構成を示す正面図。
【図2】 図1の製造システム中の熟成装置を拡大して示す正面図。
【図3】 図2のほぼ4−4線における断面図。
【図4】 図1,図2の製造システム中のリボン巻回装置の要部拡大正面図。
【図5】 図1,図2の製造システムに使用するカセットを示す背面図。
【図6】 図5の7−7線における拡大断面図。
【図7】 図5の8−8線における部分拡大断面図。
【図8】 図1,図2の製造システム中のリボン巻付装置の平面図。
【図9】 図8のリボン巻付装置のリボン転写構成を示す平面図。
【図10】 図7,図8のリボン巻付装置の拡大正面図。
【図11】 図10のリボン巻付装置の拡大側面図。
【図12】 図10のリボン巻付装置のカセット保持構成を示す拡大正面図。
【図13】 図11の14−14線における拡大断面図。
【図14】 図11の15−15線における拡大断面図。
【図15】 図10のリボン巻付装置とカセットとを示す正面図。
【図16】 図15の17−17線における拡大断面図。
【図17】 図15の18−18線における拡大断面図。
【図18】 図15の19−19線における拡大断面図。
【図19】 図10のリボン巻付装置の一部を拡大して示す正面図。
【図20】 図19のリボン巻付装置のリボン保持構成を示す断面図。
【図21】 図19の22−22線における拡大断面図。
【図22】 図19の23−23線における拡大断面図。
【図23】 図19のリボン巻付装置の一部をさらに拡大して示す正面図。
【図24】 図19のリボン巻付装置の動作を示す簡略図。
【図25】 グリーンタイヤの分解断面図。
【図26】 トレッド,サイドウォール,ラバーチェファーを示す断面図。
【図27】 リボンを示す斜視図。
【図28】 コードリボンを示す切断斜視図。
【図29】 コードリボンの巻回状態を示す平面図。
【図30】 プリボディプライを示す斜視図。
【図31】 プリボディプライを円筒状にした状態を示す斜視図。
【図32】 コードリボンの巻回状態を示す平面図。
【図33】 プリベルトを示す平面図。
【図34】 プリベルトを円筒状にした状態を示す斜視図。
【図35】 リボンの変形例を示す斜視図。
【図36】 ボディプライの成形状態を示す一部破断正面図。
【図37】 ブラダを示す一部斜視図。
【図38】 図17の構成の変形例を示す断面図。
【符号の説明】
10…グリーンタイヤ、14〜14D…リボン、31…ゴム押出機、33…34…リボン巻回装置、35…カセット、36…リボンリール、37…テープリール、39…リボン巻付装置、40…回転ドラム、41…保温室、61…ケース、64,65…制動手段としてのブレーキ、66…引出し案内手段及び巻取り案内手段としてのリボン案内ローラ、67…引出し案内手段としてのテープ移送ローラ、70,71…テープ案内ローラ、72…中間案内ローラ、74,75…リール用モータ、76…テープ送りローラ、77…ローラ用モータ、82…テープ案内ローラ、83…リボン押えローラ、90,91…昇降板、93…クランプ、99,105…昇降用モータ、111…移動フレーム、113…移動用モータ、119…支持板、119a,119b…支持手段としてのカセット支持部、125,126…リール駆動軸、127…テープ巻取り手段としてのリール用モータ、135…ローラ駆動軸、136…ローラ用モータ、142…回動用モータ、145…変位手段としての変位用モータ、146…支持バー、142…選択配置手段を構成する回動用モータ、148…選択配置手段を構成する移動用モータ、151…引出手段及び移送手段を構成する引出ローラ、152…転写手段を構成する転写ローラ、155,156…保持手段を構成する保持ローラ、14…リボン、t1…剥離テープ。
Claims (16)
- タイヤの部品としてのグリーンゴムよりなるリボンと剥離テープとを共巻き状態で巻回するようにしたリボンリールと、リボンから剥離された剥離テープを巻き取るようにしたテープリールとをケース内に収容配置し、そのケースにはリボン及び剥離テープを重合状態で外部に引き出すとともに、外部の剥離テープをテープリールに引き込むための開口を設けたことを特徴とするリボンカセット。
- リボンリール及びテープリールを同軸上に支持したことを特徴とする請求項1に記載のリボンカセット。
- リボンリールからの引き出しを案内するための引出し案内手段を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載のリボンカセット。
- 剥離テープをテープリールに案内するための巻取り案内手段を設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のリボンカセット。
- リボンリール及びテープリールに対して制動力を解除可能に付与するための制動手段を設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のリボンカセット。
- 少なくともケースを金属製にしたことを特徴とする請求項1〜5にいずれかに記載のリボンカセット。
- 少なくともケースをアルミニウムまたはアルミニウム合金製にしたことを特徴とする請求項6に記載のリボンカセット。
- 請求項1〜7のいずれかに記載のリボンカセットのリボンリールからリボン及び剥離テープをテンションを付与しながら引き出すための引出手段と、
引き出されたリボン及び剥離テープからリボンのみを剥離して回転ドラム上のタイヤ構体に巻きつけ転写する転写手段と、
残った剥離テープをテープリールにテンションを付与しながら巻き取るテープ巻取り手段と
を設けたことを特徴とするリボン巻付装置。 - 前記引出手段はカセットからリボン及び剥離テープを引き出して保持手段と対応する位置まで移送する移送手段を有することを特徴とする請求項8記載のリボン巻付装置。
- 前記カセットを複数個立設状態で支持する支持手段と、
前記引出手段とカセットを相対的に移動させて、引出手段をいずれか1つのカセットと順次選択的に対応配置させる選択配置手段と
を設けたことを特徴とする請求項8または9記載のリボン巻付装置。 - 前記転写手段を転写面の向きが変わるように変位させる変位手段を設けたことを特徴とする請求項8〜10のうちのいずれか一項に記載のリボン巻付装置。
- グリーンゴムよりなるリボンを温度管理下のもとに搬送し、搬送されたリボンを剥離テープと共巻き状態で請求項1〜7のいずれかに記載のカセット内のリボンリールに巻回することを特徴としたリボン巻付方法。
- 請求項1〜7のいずれかに記載のリボンカセットのリボンリールからリボン及び剥離テープを引き出して走行させながら保持する引出工程と、保持されたリボン及び剥離テープからリボンのみを剥離して回転ドラム上のタイヤ構体に巻きつけ転写する転写工程と、残った剥離テープをテープリールにテンションを付与しながら巻き取るテープ巻取り工程と
を備えたことを特徴とするグリーンタイヤの製造方法。 - 前記引出工程に供される前記リボンは、ゴム押出機から押し出されたものであることを特徴とする請求項13記載のグリーンタイヤの製造方法。
- 前記引出工程に供される前記カセットは、リボン及び剥離テープをリボンリールに共巻きした状態で一時的に保管されたものであることを特徴とする請求項13または14に記載のグリーンタイヤの製造方法。
- 前記カセットの保管は、保温室内で行われることを特徴とする請求項15に記載のグリーンタイヤの製造方法。
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