JP2002137158A - 研磨装置 - Google Patents

研磨装置

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JP2002137158A
JP2002137158A JP2000330865A JP2000330865A JP2002137158A JP 2002137158 A JP2002137158 A JP 2002137158A JP 2000330865 A JP2000330865 A JP 2000330865A JP 2000330865 A JP2000330865 A JP 2000330865A JP 2002137158 A JP2002137158 A JP 2002137158A
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polishing
tape
polished
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roller
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Application number
JP2000330865A
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English (en)
Inventor
Kaname Morikawa
要 森川
Hiroshi Nakada
弘 中田
Masanori Yugami
正則 湯上
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I M T KK
Original Assignee
I M T KK
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Publication date
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  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】研磨テープを効率良く使用でき、かつ、研磨能
力の低下もなくすことができる研磨装置を提供する。 【解決手段】研磨テープTが装着される研磨ヘッド本体
3と、研磨ヘッド本体3を支持する支持部材1と、被研
磨材が装着される研磨台2とを備え、研磨テープTを研
磨台2の設置面24に設置した被研磨材に接触させなが
ら、研磨ヘッド本体3を支持部材1に対して研磨台2の
設置面24と直交する線を軸線Zとして回転させるよう
にした研磨装置であって、研磨テープTは、研磨台2に
設置された被研磨材に接触させる研磨テープTの接触部
が研磨ヘッド本体3の回転軸線Zよりも径方向外方に位
置するように研磨ヘッド本体3に装着されている構成と
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、研磨テープが装着
される研磨ヘッド本体と、研磨ヘッド本体を支持する支
持部材と、被研磨材が装着される研磨台とを備え、研磨
テープを研磨台の設置面に設置した被研磨材に接触させ
ながら、研磨ヘッド本体を支持部材に対して研磨台の設
置面と直交する線を軸線として回転させるようにした研
磨装置に関する。
【0002】
【従来の技術】今日、ワープロ、パソコン、テレビなど
のディスプレイとして液晶ディスプレイが利用されてき
ており、また、ワープロ、パソコンといった電子機器に
は、半導体チップなどの電子素子を取り付けるための配
線が形成されたプリント基板が利用されている。
【0003】液晶ディスプレイについては、種々の処理
がなされたガラス基板を切断した後、その間に液晶を注
入して封止し、さらに偏光板を接着することで製造され
るのであるが、液晶ディスプレイの製造工程中、ガラス
基板を切断する際にガラスの切り粉が発生してガラス表
面に付着したり、液晶の封止の際に使用した樹脂の残存
物がガラス表面に固着したりして、これが不良品発生の
主要な原因となっていた。
【0004】そこで液晶ディスプレイの製造不良品をな
くすためにはこれら異物を除去する必要があり、従来で
は手作業により、カッターナイフによる切削作業や、あ
るいはアセトン、アルコールなどの溶剤を用いた異物の
除去作業が行われていた。しかし、手作業による異物の
除去は、液晶ディスプレイの生産性を悪くし、またその
品質が一定に維持されにくい問題がある。
【0005】また、プリント基板の製造に際しては、基
板に配線を形成するために、薄膜の形成、除去などの化
学的処理、穴空け、切断などの物理的処理を行うが、そ
のために、基板の表面、裏面を研磨する必要がある。
【0006】そこで、液晶ガラス基板、プリント基板等
の平坦な被研磨材を研磨テープにより研磨またはクリー
ニングする研磨装置が提案されており、この研磨装置A
は、特開平11−19859号公報に記載され、かつ、
図7および図8に示すように、研磨テープBが装着され
る研磨ヘッド本体Cと、研磨ヘッド本体Cを支持する支
持部材Dと、研磨ヘッド本体Cの下方に設置され被研磨
材が装着される研磨台(図示せず)とを備えている。
【0007】そして、従来の研磨装置Aは、研磨ヘッド
本体Cに装着された研磨テープBを研磨台上に設置され
た被研磨材の表面に接触させながら、研磨ヘッド本体C
を支持部材Dに対して研磨台の面と直交する線を軸線と
して回転させるように構成されている。
【0008】さらに、研磨ヘッド本体Cは、研磨テープ
Bを複数の走行ローラーEで走行させながら被研磨材を
研磨するようにもなっており、研磨ヘッド本体Cの内部
に、研磨テープBが巻かれたロールが取り付けられる供
給ローラーFと、供給ローラーFから引き出された研磨
テープBを巻き取るための巻取りローラーGとが取り付
けられ、研磨ヘッド本体C内に設ける研磨テープ搬送用
モータHにより、巻取りローラーG及び走行ローラーE
の一部を回転駆動させて、研磨テープBが供給ローラー
Fから引き出され、複数の走行ローラーEで研磨テープ
Bを搬送しながら、研磨ヘッド本体Cの下端に設ける押
え付けローラーE1を通過させた後、巻取りローラーG
で巻き取るようになっている。
【0009】また、研磨ヘッド本体Cの下端に設ける押
え付けローラーE1は、押え付けローラーE1の軸線と
研磨ヘッド本体Cの回転中心とを直交させて研磨台に対
して水平になるように設けられ、研磨テープBを走行さ
せながら押え付けローラーE1により研磨テープBを研
磨台上の被研磨材に押し付けるようになっている。
【0010】さらに、支持部材Dに設ける研磨ヘッド本
体回転用モータJにより、研磨ヘッド本体Cを研磨台の
被研磨材設置面と直交する方向に延びる軸線を中心に回
転させるようになっている。
【0011】以上のように、従来の研磨装置Aでは、研
磨テープBを研磨ヘッド本体Cに設ける研磨テープ搬送
用モータHにより研磨テープBを走行ローラーEに沿っ
て走行させながら、研磨ヘッド本体Cを支持部材Dに対
して回転させて、研磨テープBを押え付けローラーE1
により研磨台上に設置される被研磨材に接触させること
により、被研磨材の表面を自動的に研磨するようにして
いる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図7及び図
8に示す研磨装置Aでは、一本の研磨テープBを複数の
走行ローラーEで走行させながら、研磨ヘッド本体Cも
回転させて研磨するようにしていることから、研磨ヘッ
ド本体Cが回転すると、押え付けローラーE1の軸線と
研磨ヘッド本体Cの回転中心とが交差する点を中心にし
て研磨ヘッド本体Cの下端に設ける押え付けローラーE
1が旋回することになる。即ち、研磨テープBの幅方向
の中心を軸心として回転することとなる。
【0013】このとき、押え付けローラーE1のローラ
ー面全面にわたって研磨テープBを接触させると、研磨
ヘッド本体Cの回転時に押え付けローラーE1による研
磨テープBの被研磨材への押し付けで研磨テープBがね
じれ、テープの幅方向中央部分において大きな皺が生
じ、研磨が良好に行えない問題があった。
【0014】そのため、従来の研磨装置では、図8に示
すように、押え付けローラーE1を、幅方向中央部のロ
ーラー径が両端側のローラー径よりも小径となるように
形成し、押え付けローラーE1の幅方向中央部において
研磨テープBがローラー面に接触しないようにしてい
る。
【0015】しかしながら、押え付けローラーE1の中
央部に研磨テープBとの非接触部分が形成されてしまう
と、研磨テープBの幅方向中央部において被研磨材への
押え付けが行えなくなることから、研磨テープBの幅方
向中央部においては研磨がなされず未使用部分が生じて
しまい、研磨テープBに無駄が生じ、効率良く使用する
ことができなかった。
【0016】また、押え付けローラーE1は、ローラー
軸と直交する研磨ヘッド本体Cの回転軸線を中心にして
旋回させながら、ローラー軸を中心にして回転させるよ
うな構造となっているため、研磨ヘッド本体Cの回転軸
線に対し、押え付けローラーE1の軸方向長さの一方側
半分と他方側半分とでは、押え付けローラーE1のロー
ラー軸を中心にした回転と研磨ヘッド本体Cの回転との
関係で研磨能力が異なってしまい、研磨テープBの幅方
向半分の研磨能力が低下してしまう不具合もある。
【0017】そこで、本発明は、研磨テープを効率良く
使用でき、かつ、研磨能力の低下もなくすことができる
研磨装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の発明は、研磨テープが装着される研磨ヘッド本体と、
研磨ヘッド本体を支持する支持部材と、被研磨材が装着
される研磨台とを備え、研磨テープを研磨台の設置面に
設置した被研磨材に接触させながら、研磨ヘッド本体を
支持部材に対して研磨台の設置面と直交する線を軸線と
して回転させるようにした研磨装置であって、研磨テー
プは、研磨台に設置された被研磨材に接触させる研磨テ
ープの接触部が研磨ヘッド本体の回転軸線よりも径方向
外方に位置するように研磨ヘッド本体に装着されている
構成とした。
【0019】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の研磨装置において、研磨ヘッド本体に、被研磨材の表
面を切削するカッターを設け、カッターと研磨テープの
被研磨材への接触部とを同一平面上に位置させるととも
に、カッターを研磨ヘッド本体の回転軸線よりも径方向
外方に位置させている構成とした。
【0020】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の研磨装置において、研磨テープの被研磨材への接触部
と被研磨材の表面を切削するカッターとを同一線上で、
かつ、研磨ヘッド本体の回転軸線に対して対称となるよ
うに位置させている構成とした。
【0021】請求項4に記載の発明は、請求項1から請
求項3の何れかに記載の研磨装置において、研磨ヘッド
本体に研磨テープを被研磨材に接触させるための押え付
け部を設け、この押え付け部において研磨テープの被研
磨材への接触部を構成するとともに、押え付け部をロー
ラーから構成し、ローラーは研磨テープを一方向に走行
させるように回転可能となっており、押え付け部は、ロ
ーラーの軸線が研磨ヘッド本体の回転軸線と直交し、か
つ、同一平面上に位置するように複数個設けられるとと
もに、全てのローラーが研磨ヘッド本体の回転中に被研
磨材の所定の位置において同一方向にローラー軸線を中
心にして回転するようにしている構成とした。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明にかかる第1の実施形態に
ついての研磨装置の全体構成図を図1および図2に示
す。研磨装置は、箱状の下部フレーム部11と、下部フ
レーム部11の上部四隅に取り付けられる4本の支柱フ
レーム部12と、4本の支柱フレーム部12の上部位置
で支持される上部フレーム部13とを備える支持部材1
を備えている。
【0023】支持部材1の下部フレーム部11上には、
被研磨材が設置される研磨台2が設けられており、この
研磨台2は、多数の小さな穴が形成されたゴム製のエン
ドレスベルト22と、このエンドレスベルト22が掛け
渡されてエンドレスベルト22を走行させるための複数
の駆動ローラー23とから構成される被研磨材搬送機構
21を備えている。
【0024】そして、被研磨材が設置される設置面24
をエンドレスベルト22上に設けており、エンドレスベ
ルト22に水平走行させる部分が形成されるように駆動
ローラー23でエンドレスベルト22を支持させて水平
走行部分を設置面24としている。そして、設置面24
におけるエンドレスベルト22の下面側には、エンドレ
スベルト22に形成した多数の貫通穴を介して被研磨材
をエンドレスベルト22に吸着させるための吸着手段2
5を設けている。吸着手段25は、真空装置により構成
されている。なお、被研磨材の固定はこれに限らず、留
め具により設置面24上に固定するようにしても良い。
【0025】以上の研磨台2は、エンドレスベルト22
における水平走行部分の端部に被研磨材を載せると、駆
動ローラー23による回転駆動でエンドレスベルト22
が走行し、被研磨材が所定の研磨位置まで運ばれ、吸着
手段25により被研磨材がエンドレスベルト22の設置
面24に吸着されて被研磨材の動きが阻止されるように
なっている。なお、研磨台2の設置面24近く上方に
は、研磨作業時にノズルから水を供給して研磨効率を上
げるための水供給部26が配設されている。
【0026】さらに、研磨台2の上方位置に設ける支持
部材1の上部フレーム部13に、研磨テープTが走行可
能に装着される研磨ヘッド本体3が上部フレーム部13
に設ける水平移動装置4および昇降装置5を介して取り
付けられている。
【0027】上部フレーム部13に設ける水平移動装置
4は、研磨ヘッド本体3をX軸方向(図1に示すX方
向)に移動させるためのX軸方向移動機構41およびY
軸方向(図2に示すY方向)に移動させるためのY軸方
向移動機構42とを備えている。
【0028】X軸方向移動機構41は、上部フレーム部
13に固定される2本のX軸方向移動用レール部材41
a,41aと、このX軸方向移動用レール部材41a,
41aに嵌め合わされるX軸方向移動用嵌合部材41
b,41bと、X軸方向移動用嵌合部材41b,41b
が下面に固定されるX軸方向移動用フレーム41cと、
X軸方向移動用フレーム41cをX軸方向移動用レール
部材41a,41aに沿って移動させるためのX軸方向
移動用モータ41dとから構成される。
【0029】Y軸方向移動機構42は、X軸方向移動用
フレーム41cの上面に固定される2本のY軸方向移動
用レール部材42a,42aと、このY軸方向移動用レ
ール部材42a,42aに嵌め合わされるY軸方向移動
用嵌合部材42b,42bと、Y軸方向移動用嵌合部材
42b,42bが下面に固定されるY軸方向移動用フレ
ーム42cと、Y軸方向移動用フレーム42cをY軸方
向移動用レール部材42a,42aに沿って移動させる
ためのY軸方向移動用モータ42dとから構成される。
【0030】さらに、水平移動装置4に昇降装置5が組
みつけられており、この昇降装置5により研磨ヘッド本
体3を上下方向へ移動させるようになっている。なお、
昇降装置5は、研磨ヘッド本体3を研磨台2の設置面2
4上に配置した被研磨材に接近または遠ざけるために用
いるものである。
【0031】昇降装置5は、Y軸方向移動用フレーム4
2cにシリンダー本体51a,52aが固定される上下
移動用エアシリンダー51と上下方向の移動量の微調整
を行うためのコンタクトシリンダー52とから構成さ
れ、上下移動用エアシリンダー51とコンタクトシリン
ダー52のピストン部51b,52bの先端部を研磨ヘ
ッド本体3が支持される箱状の本体取付け部材14の取
付け片14aに固定させている。
【0032】本体取付け部材14は、研磨ヘッド本体3
を回転可能に支持するものであるが、ベースプレート1
4bとその前後左右の端部から垂直に伸長する側壁14
cから成り、左右(図1における左右方向)の側壁14
cにおける外側には、平行に伸びる二つの溝14d,1
4dがそれぞれ形成されている。一方、水平移動装置4
におけるY軸方向移動用フレーム42cには、溝14
d,14dに嵌め合わされるスライド部42e,42e
が突設されている。
【0033】以上のように、本体取付け部材14は、水
平移動装置4におけるY軸方向移動用フレーム42cに
上下移動用エアシリンダー51とコンタクトシリンダー
52を介して支持されるとともに、本体取付け部材14
は、昇降装置5である上下移動用エアシリンダー51と
コンタクトシリンダー52の駆動によりスライド部42
eに案内されて上下方向に移動できるようになってい
る。
【0034】そして、本体取付け部材14には、研磨ヘ
ッド本体3と研磨ヘッド本体3を回転させるためのヘッ
ド本体駆動用モータ71とが支持されており、研磨ヘッ
ド本体3は支持部材1である上部フレーム部13に対し
て研磨台2の設置面24と直交する線を軸線として回転
できるようにスピンドル機構7を介して支持されてい
る。
【0035】研磨ヘッド本体3は、図1に示すように、
その上部がスピンドル機構7を介して本体取付け部材1
4に支持されており、研磨ヘッド本体3に取付けられる
スピンドル機構7は、図1に示す筒体72と図3に示す
ように筒体72内部に回転可能に装着されるスピンドル
73とから構成されており、筒体72の上部側面には、
半径方向外方に張り出したフランジ72aが形成され、
スピンドル73は、筒体72から抜け落ちることがない
ように筒体72内に収納されている。
【0036】そして、本体取付け部材14のベースプレ
ート14bの中央に開口を形成して、その開口とほぼ同
じ直径を有する筒体72を開口に挿通させて、筒体72
の上部側面に形成するフランジ72aをベースプレート
14bの上面に当接させて筒体72の開口からの抜け落
ちを阻止している。フランジ72aは、ネジ等によりベ
ースプレート14bに固定するようになっている。
【0037】スピンドル機構7は、スピンドル73の先
端に図1に示すようにプーリー74が取り付けられてお
り、このプーリー74と、ヘッド本体駆動用モータ71
に設けるプーリーとをベルト75で掛けわたして連結
し、ヘッド本体駆動用モータ71の回転駆動によりスピ
ンドル73が回転し、スピンドル73に連結される研磨
ヘッド本体3も回転するようになっている。
【0038】なお、研磨ヘッド本体3には、研磨テープ
Tを走行させるためのテープ走行用モータ31を配設し
ているため、このテープ走行用モータ31を駆動させる
ためのリード線を研磨ヘッド本体3の回転に支障なく配
線する必要がある。
【0039】そこで、本実施の形態では、図示していな
いが、スピンドル73の内部にテープ走行用モータ31
に接続されるリード線と外部の電源に接続されるリード
線とを接続するコネクタをスピンドル73に対してフリ
ー回転可能に取付けるとともに、電源に接続されるリー
ド線をコネクタに固定し、テープ走行用モータ31に接
続されるリード線をコネクタに対して回転可能に接続し
ている。
【0040】従って、スピンドル73が回転すること
で、研磨ヘッド本体3内のテープ走行用モータ31およ
びテープ走行用モータ31に接続するリード線が回動し
ても、コネクタと電源に接続されるリード線は回転しな
いようになっている。
【0041】なお、2本のリード線はコネクタに電気的
に接続させているので、テープ走行用モータ31が研磨
ヘッド本体3とともに回転しても、テープ走行用モータ
31へ電気を送ることができ、スピンドル73、研磨ヘ
ッド本体3の回転に関係なく、テープ走行用モータ31
を駆動することができる。
【0042】そして、スピンドル73の下端には、研磨
ヘッド本体3が固定されており、研磨ヘッド本体3内に
は、研磨テープTを走行させるテープ走行機構が設けら
れている。
【0043】研磨ヘッド本体3は、昇降装置5により研
磨台2の設置面24に向けて降下させて、研磨ヘッド本
体3に装着する研磨テープTを設置面24に設置した被
研磨材に接触させた状態で研磨ヘッド本体3を回転させ
ることにより被研磨材を研磨するようになっている。
【0044】以下、研磨ヘッド本体3の構成について図
3および図4に基づいて説明する。研磨ヘッド本体3
は、スピンドル73が固定される頂部壁32と頂部壁3
2の下面から互いに平行に伸びた側壁33,33を有し
ている。一方の側壁33の上部には、テープ走行用モー
タ31が取付けられており、テープ走行用モータ31か
ら延びる第1回転軸61を軸受を介して2枚の側壁3
3,33に回転可能に支持させるとともに、第1回転軸
61の先端部に第1回転軸61の回転力を出力するため
の第1プーリー61aが取り付けられている。
【0045】側壁33,33の下部には、第1プーリー
61aと第1ベルト71によって連結される第2プーリ
ー62aが取付けられた第2回転軸62が回転自在に取
り付けられ、その第2回転軸62の両端部には、複数の
走行ローラー34に回転を伝えるための第1歯車62b
と第2歯車62cとが取り付けられており、第2回転軸
62の第2プーリー62aを取付けた側と反対側端部に
は、研磨テープTを巻き取るためのテープ巻取りローラ
ー83に回転を伝えるための第3プーリー62dを設け
ている。
【0046】テープ走行用モータ31にパワーが供給さ
れると、第1プーリー61aが回転し、その回転は第1
ベルト71を介して第2プーリー62aに伝えられ、第
3プーリー62d、第1歯車62bおよび第2歯車62
cが回転するようになっている。なお、第1ベルト71
に所定のテンションを与えるためのテンションローラー
35が一方の側壁33の外側に設けられている。
【0047】さらに、両側壁33,33の間で、第2回
転軸62の下方に押付け部となる押え付けローラー81
が回転可能に取付けられている。押え付けローラー81
の第3回転軸63の軸線は、研磨ヘッド本体3の回転軸
線Zに対して直交するように配設されている。さらに、
押え付けローラー81の第3回転軸63の一端側には、
第3歯車63aが取付けられている。なお、押え付けロ
ーラー81は、研磨ヘッド本体3の最下端に位置するよ
うに設けられている。
【0048】側壁33,33の間で、第1回転軸61と
第2回転軸62との間には、研磨テープTが巻かれたロ
ールが取り付けられるテープ供給ローラー82と、テー
プ供給ローラー82から引き出された研磨テープTを巻
き取るためのテープ巻取りローラー83とが側壁33,
33に軸受を介して回転可能に設けられている。これら
テープ供給ローラー82およびテープ巻取りローラー8
3の回転軸線は、スピンドル73の回転軸線Zに対して
直交するように設けられている。
【0049】このようにテープ供給ローラー82および
テープ巻取りローラー83の回転軸線をスピンドル73
の回転軸線Zに対して直交するように設けることによ
り、研磨作業時の初期にはテープ供給ローラー82に多
くの研磨テープがまかれ、研磨が進むとともに研磨テー
プTはテープ巻取りローラー83に移ることになるが、
それぞれのローラーの重心は研磨テープの巻き量に関係
なくスピンドル73の回転軸線Z上にあることになる。
【0050】そして、テープ供給ローラー82の第4回
転軸64の一方の先端部には研磨テープTのテンション
を調節するための第1トルクリミター64aが設けられ
ている。この第1トルクリミター64aによりテープ供
給ローラー82から引き出される研磨テープTの供給量
が制御されるとともに、研磨テープTが弛むことなく一
定のテンションが保持される。
【0051】また、テープ巻取りローラー83の第5回
転軸65の一方側端部にも研磨テープTの送り速度を調
節するための第2トルクリミター65aと、第2回転軸
62に設けられる第3プーリー62dと第2ベルト72
を介して連結される第4プーリー65bが設けられてい
る。
【0052】テープ走行用モータ31が駆動して第1プ
ーリー61aが回転し、その回転が第1ベルト71を介
して第2プーリー62aに伝えられ、第3プーリー62
dを介してテープ巻取りローラー83の第4プーリー6
5bに伝えられてテープ巻取りローラー83が回転する
ようになっている。
【0053】さらに、テープ巻取りローラー83では、
巻き始めと巻き終わりとで外径の長さが異なってくるた
め、テープ巻取りローラー83が第2回転軸62から伝
達されて常に同じ回転数で回転すると、巻き始めでは研
磨テープTの巻き取り速度が遅くなり、巻き終わりでは
巻取り速度が速くなって、後記する駆動走行ローラー3
4aや押え付けローラー81による送り速度とに差が生
じ、巻取り量が多くなるにしたがい研磨テープTにかか
るテンションが大きくなってしまう。そこで、第2トル
クリミター65aによりトルク制御を行って、巻取り速
度を調整し、巻取り量の如何に関わらずほぼ一定の速度
で研磨テープTを巻き取るようにしている。
【0054】また、側壁33,33の間には、テープ供
給ローラー82から引き出された研磨テープTがテープ
巻取りローラー83に巻き取られるまでの間に、研磨テ
ープTの走行を案内するための走行ローラー34が複数
設けられている。
【0055】特に、側壁33,33の下部で、第2プー
リー62aが取付けられている第2回転軸62の近傍に
設ける駆動走行ローラー34aは、テープ走行用モータ
31の駆動により第2プーリー62aに伝達された回転
力が第2歯車62cから別途側壁33に取付けられる第
4歯車66aに伝達された後、駆動走行ローラー34a
の第6回転軸66に設ける第5歯車66bに伝達され
て、駆動走行ローラー34aが駆動されるようになって
おり、駆動走行ローラー34aの回転駆動により研磨テ
ープTを一定の速度で走行させるようにしている。
【0056】さらに、側壁33,33の下部で、第2プ
ーリー62aが取付けられている第2回転軸62の近傍
には、第2プーリー62aに隣接して第2回転軸62に
設ける第1歯車62bと噛合う第6歯車67aとこの第
6歯車67aに隣接して設けられる第7歯車67bとを
有する第7回転軸67と、第7回転軸67の第7歯車6
7bかみ合う第8歯車68aとこの第8歯車68aに隣
接して設けられる第9歯車68bとを有する第8回転軸
68とを回転可能に設けている。
【0057】そして、テープ走行用モータ31の回転駆
動が第2プーリー62aに伝達された後、第2プーリー
62aを備える第2回転軸62の第1歯車62bから、
第7回転軸67の第6歯車67aに駆動力が伝達され、
さらに、第7回転軸67の第7歯車67bを介して第8
回転軸68の第8歯車68aに伝達された後、第8回転
軸68の第9歯車68bを介して押え付けローラー81
の第3歯車63aに駆動力が伝達されて、押え付けロー
ラー81が回転するようになっている。
【0058】このように、押え付けローラー81も回転
させるのは、研磨テープTを押え付けローラー81によ
り被研磨材に押し付けたとき、研磨テープTの走行が
(スピンドルの回転による研磨テープの回転も含めて)
妨げられることから、押え付けローラー81も回転させ
ることで、研磨テープの円滑な走行を行わせるためであ
る。押え付けローラー81の被研磨材への押し付け圧が
小さいときなどの場合のように、研磨テープTの走行が
比較的円滑に行われるときは、上記のように押え付けロ
ーラー81を駆動させる必要はない。また、研磨テープ
Tの走行を一定にする必要がない場合は駆動走行ローラ
ー34aを駆動させる必要もない。さらに、研磨テープ
Tの走行を行わないで研磨作業をすることもできる。
【0059】以上の構成において、本実施の形態では、
押え付けローラー81は研磨ヘッド本体3に一つ設けら
れており、研磨台2に設置された被研磨材に接触させる
研磨テープTの接触部が研磨ヘッド本体3の回転軸線Z
よりも径方向外方に位置するようにするために、図3に
示すように、被研磨材に接触させる研磨テープTの接触
部を構成する押え付けローラー81を研磨ヘッド本体3
の回転軸線Zよりも径方向外方に位置するように研磨ヘ
ッド本体3の側壁33,33に支持させている。
【0060】従って、テープ供給ローラー82およびテ
ープ巻取りローラー83も押え付けローラー81のロー
ラー部と上下方向において同一線上に位置するように研
磨ヘッド本体3の回転軸線Zよりも径方向外方に位置さ
せている。
【0061】さらに、本実施の形態では、研磨ヘッド本
体3に、被研磨材の表面を切削するカッター9を設けて
おり、カッター9は、カッター刃91と、カッター刃取
付け部92とを備えており、カッター刃取付け部92は
研磨ヘッド本体3の一方の側壁33に固定されている。
【0062】このとき、カッター刃取付け部92に固定
されたカッター刃91の刃の部分と押え付けローラー8
1の最下部とを同一平面上に位置させるとともに、カッ
ター刃91が研磨ヘッド本体3の回転軸線Zよりも径方
向外方に位置させるようにカッター刃取付け部92を側
壁33に固定している。
【0063】特に、本実施の形態では、押え付けローラ
ー81とカッター9とを同一線上で、かつ、研磨ヘッド
本体3の回転軸線Zに対して対称となるように位置させ
ている。
【0064】以上、第1の実施形態によれば、研磨を実
施する場合、研磨テープTを、テープ供給ローラー82
にセットした後、複数の走行ローラー34に沿わして駆
動走行ローラー34aを通過させた後に押え付けローラ
ー81に掛け渡し、さらに、下流側にある走行ローラー
34を通過させた後最終的にテープ巻取りローラー83
に至るようにセットされる。
【0065】そして、被研磨材の研磨またはクリーニン
グは次のように行われる。まず、平坦な被研磨材を研磨
台2のエンドレスベルト22上の設置面24に配置し駆
動ローラー23による駆動でエンドレスベルト22上の
被研磨材を所定の位置まで運び、吸着手段25により被
研磨材をエンドレスベルト22に吸着させて被研磨材を
研磨台2に固定する。
【0066】次に、水平移動装置4を駆動させて研磨ヘ
ッド本体3を適切な位置まで水平移動させて、昇降装置
5の駆動により研磨ヘッド本体3に装着した研磨テープ
Tを押え付けローラー81により被研磨材の表面に接触
させる。
【0067】そして、テープ走行用モータ31を駆動さ
せて、駆動走行ローラー34a、押え付けローラー8
1、および、テープ巻取りローラー83を回転させる。
これにより、新しい研磨テープTが押え付けローラー8
1へと順次供給された後にテープ巻取りローラー83に
巻き取られる。
【0068】さらに、ヘッド本体駆動用モータ71を駆
動させて、スピンドル機構7のスピンドル73を回転さ
せることにより、研磨ヘッド本体3を回転させる。かく
して、常に供給される新しい研磨テープTによる回転研
磨、クリーニングが成し遂げられる。
【0069】なお、この研磨作業時においては、研磨作
業を円滑に行うため被研磨材の研磨面に水供給部26か
ら水が供給される。
【0070】また、研磨テープTによる研磨を行うと同
時に、研磨テープTでは除去できなかった異物はカッタ
ー9により除去される。
【0071】さらに、水平移動装置4により研磨ヘッド
本体3を研磨しながら所望の方向に水平移動させること
で、被研磨材の表面を均等に研磨、クリーニングするこ
とができる。
【0072】第1の実施形態では、被研磨材に接触させ
る研磨テープTの接触部を構成する押え付けローラー8
1を研磨ヘッド本体3の回転軸線Zよりも径方向外方に
位置させているので、押え付けローラー81で押え付け
られる研磨テープTを被研磨材との接触時に回転軸線Z
を中心にして旋回させることができ、従来のようにテー
プ幅の中心を回転中心として回転させたときに生じてい
た研磨テープTの幅方向での捩れが生じることがなくな
って研磨能力の低下をなくすことができ、良好な研磨作
業が行えるとともに、研磨テープTの幅方向全長を被研
磨材に押し付けながら接触させることができるので、研
磨テープTに非接触部分が生じることがなくなり研磨テ
ープTを有効に使用することができる。
【0073】さらに、本実施の形態では、研磨ヘッド本
体3に、被研磨材の表面を切削するカッター9を設けて
おり、カッター9は、カッター刃取付け部92に固定さ
れたカッター刃91の刃の部分と押え付けローラー81
の最下部とを同一平面上に位置させるとともに、カッタ
ー刃91が研磨ヘッド本体3の回転軸線Zよりも径方向
外方に位置させるようにカッター刃取付け部92を側壁
33に固定しているので、押え付けローラー81により
被研磨材に研磨テープTを接触させて研磨作業が行えな
がら、カッター9により研磨テープTで除去できない異
物を除去することができる。
【0074】特に、本実施の形態では、押え付けローラ
ー81とカッター9とを同一線上で、かつ、研磨ヘッド
本体3の回転軸線Zに対して対称となるように位置させ
ているので、カッター刃91から研磨テープTまでの距
離を旋回方向に180度分空けることができ、研磨作業
時に供給する水がカッター9により切られて研磨テープ
Tに至らなくなるということがなくなり、水を供給しな
がら研磨テープTによる研磨を良好に行える。
【0075】次に、第2の実施形態について図5および
図6に基づいて説明する。第1の実施形態では、研磨テ
ープTを被研磨材に押え付けるための押え付けローラー
81とカッター9とを一つずつ設けたが、第2の実施形
態では、カッターの代わりにもう一つ研磨テープTを被
研磨材に押え付けるための押え付けローラー81を設け
ている。
【0076】第2実施形態は、研磨ヘッド本体3に、研
磨テープTを被研磨材に接触させるための押え付け部と
なる押え付けローラー81を2つを設け、2つの押え付
けローラー81,81を用いて研磨テープTの被研磨材
への接触部を構成している。
【0077】そして、2つの押え付けローラー81,8
1は、前記した第1実施形態と同様に、研磨テープTを
一方向に走行させるように回転可能となっており、しか
も、2つの押え付けローラー81,81は、ローラーの
軸線が研磨ヘッド本体3の回転軸線Zと直交し、かつ、
同一平面上に位置するように設けられるとともに、全て
の押え付けローラー81,81が研磨ヘッド本体3の回
転中に被研磨材の所定の位置において同一方向にローラ
ー軸線を中心として回転するようにしている。
【0078】そのため、研磨ヘッド本体3には、2つの
押え付けローラー81,81を個別に回転駆動させるた
めに、それぞれの押え付けローラー81,81に対応さ
せた2つのテープ走行用モータ31,31を設けてい
る。
【0079】以下、第2実施形態における研磨装置につ
いて具体的に説明する。第2実施形態の研磨装置は、第
1実施形態と研磨ヘッド本体3のみ構造が異なることか
ら、研磨ヘッド本体3の構成のみについて説明する。
【0080】研磨ヘッド本体3は、スピンドル73が固
定される頂部壁32と頂部壁32の下面から互いに平行
に伸びた3枚の側壁33,33,33を有している。両
端の側壁33,33の上部には、それぞれテープ走行用
モータ31,31が一つずつ取付けられており、テープ
走行用モータ31,31の駆動力を受けるための2本の
第1回転軸61,61を軸受を介して3枚の側壁33,
33,33に回転可能に支持させるとともに、両端の側
壁33,33から突出する第1回転軸61,61の一端
部には、テープ走行用モータ31,31からの回転力を
モータ用ベルト61b,61bを介して受けるモータ側
プーリー61c,61cと第1回転軸61,61の回転
力を出力するための第1プーリー61a,61aが取り
付けられている。
【0081】側壁33,33,33の下部には、第1プ
ーリー61a,61aと第1ベルト71,71によって
連結される第2プーリー62a,62aが取付けられた
2本の第2回転軸62,62が回転自在に取り付けら
れ、その第2回転軸62の両端側壁33,33から突出
する端部には、押え付けローラー81,81に回転を伝
えるための第1歯車62b,62bが取り付けられてお
り、第2回転軸62,62の第2プーリー62a,62
aを取付けた側と反対側端部には、研磨テープTを巻き
取るためのテープ巻取りローラー83,83に回転を伝
えるための第3プーリー62d,62dを設けている。
【0082】テープ走行用モータ31,31が駆動され
ると、モータ側プーリー61c,61cと第1プーリー
61a,61aが回転し、その回転は第1ベルト71,
71を介して第2プーリー62a,62aに伝えられ、
第3プーリー62d,62d、第1歯車62b,62b
が回転するようになっている。なお、第1ベルト71,
71に所定のテンションを与えるためのテンションロー
ラー35,35が両端の側壁33,33の外側に設けら
れている。
【0083】さらに、各側壁33,33,33の間に、
第2回転軸62,62の下方に押付け部となる2つの押
え付けローラー81,81が個別に回転できるように、
押え付けローラー81,81の2本の第3回転軸63,
63が回転可能に取付けられている。押え付けローラー
81,81の第3回転軸63,63の軸線は、研磨ヘッ
ド本体3の回転軸線Zに対して直交するように配設され
ている。また、押え付けローラー81,81の第3回転
軸63,63における両端の側壁33,33から突出す
る一端側には、第3歯車63a,63aが取付けられて
いる。なお、2つの押え付けローラー81,81は、研
磨ヘッド本体3の最下端に位置するように設けられてい
る。
【0084】そして、第2実施形態では、2つの押え付
けローラー81,81は、研磨台2に設置された被研磨
材に接触させる研磨テープTの接触部が研磨ヘッド本体
3の回転軸線Zよりも径方向外方に位置するようにする
ために、図5に示すように、被研磨材に接触させる研磨
テープTの接触部を構成する2つの押え付けローラー8
1,81を研磨ヘッド本体3の回転軸線Zよりも径方向
外方で、かつ、2つの押え付けローラー81,81が同
一軸線上で研磨ヘッド本体3の回転軸線Zに対して対称
に位置するように研磨ヘッド本体3の側壁33,33,
33に支持させている。
【0085】さらに、2つの押え付けローラー81,8
1は、研磨ヘッド本体3の回転中に被研磨材の所定の位
置において同一方向にローラー軸線を中心に回転するよ
うに、研磨ヘッド本体3に取り付けられている。
【0086】各側壁33,33,33には、第1回転軸
61,61と第2回転軸62,62との間に位置させる
研磨テープTが巻かれたロールが取り付けられるテープ
供給ローラー82,82と、テープ供給ローラー82か
ら引き出された研磨テープTを巻き取るためのテープ巻
取りローラー83,83とがそれぞれ2つずつ側壁3
3,33,33に軸受を介して回転可能に設けられてい
る。これらテープ供給ローラー82,82およびテープ
巻取りローラー83,83の回転軸線は、スピンドル7
3の回転軸線Zに対して直交するように設けられてい
る。
【0087】そして、テープ供給ローラー82,82お
よびテープ巻取りローラー83,83も2つの押え付け
ローラー81,81のローラー部と上下方向においてそ
れぞれ同一線上に位置するように研磨ヘッド本体3の回
転軸線Zよりも径方向外方に位置させている。
【0088】また、テープ巻取りローラー83,83の
第5回転軸65,65の一方側端部には、第2回転軸6
2,62に設けられる第3プーリー62d,62dと第
2ベルト72,72を介して連結される第4プーリー6
5b,65bが設けられている。
【0089】テープ走行用モータ31,31が駆動して
第1プーリー61a,61aが回転し、その回転が第1
ベルト71,71を介して第2プーリー62a,62a
に伝えられ、第3プーリー62d,62dを介してテー
プ巻取りローラー83,83の第4プーリー65b,6
5bに伝えられてテープ巻取りローラー83,83が回
転するようになっている。
【0090】また、各側壁33,33,33の間には、
テープ供給ローラー82,82から引き出された研磨テ
ープTがテープ巻取りローラー83,83に巻き取られ
るまでの間に、研磨テープTの走行を案内するための走
行ローラー34が複数設けられている。
【0091】さらに、側壁33,33,33の下部で、
第2プーリー62a,62aが取付けられている第2回
転軸62,62の近傍には、第2プーリー62a,62
aに隣接して第2回転軸62,62に設ける第1歯車6
2b,62bと噛合う第6歯車67a,67aと第6歯
車67a,67aに隣接して設けられる第7歯車67
b,67bとを有する2本の第7回転軸67,67と、
第7回転軸67,67の第7歯車67b,67bと噛合
う第8歯車68a,68aと第8歯車68a,68aに
隣接して設けられる第9歯車68b,68bとを有する
2本の第8回転軸68,68とを回転可能に設けてい
る。
【0092】そして、テープ走行用モータ31,31の
回転駆動が第2プーリー62a,62aに伝達された
後、第2プーリー62a,62aを備える第2回転軸6
2,62の第1歯車62b,62bから、第7回転軸6
7,67の第6歯車67a,67aに駆動力が伝達さ
れ、さらに、第7回転軸67,67の第7歯車67b,
67bを介して第8回転軸68,68の第8歯車68
a,68aに伝達された後、第8回転軸68,68の第
9歯車68b,68bを介して押え付けローラー81,
81の第3歯車63a,63aに駆動力が伝達されて、
押え付けローラー81,81が個別に回転するようにな
っている。
【0093】なお、押え付けローラー81,81は、研
磨テープTを押え付けローラー81,81の被研磨材へ
の押し付け圧が小さいときなどの場合のように、研磨テ
ープTの走行が比較的円滑に行われるときは、上記のよ
うに押え付けローラー81,81を駆動させる必要はな
い。また、研磨テープTの走行を行わずに研磨をするよ
うにしてもよい。
【0094】以上、第2の実施形態によれば、研磨を実
施する場合、研磨テープTを、2つのテープ供給ローラ
ー82,82にセットした後、複数の走行ローラー34
に沿わして2つの押え付けローラー81,81にそれぞ
れ掛け渡し、さらに、下流側にある走行ローラー34を
通過させた後最終的にテープ巻取りローラー83,83
に至るようにセットされる。
【0095】そして、被研磨材の研磨またはクリーニン
グは次のように行われる。まず、第1実施形態と同様
に、平坦な被研磨材を研磨台2のエンドレスベルト22
上の設置面24に配置し駆動ローラー23による駆動で
エンドレスベルト22上の被研磨材を所定の位置まで運
び、吸着手段25により被研磨材をエンドレスベルト2
2に吸着させて被研磨材を研磨台2に固定する。
【0096】次に、水平移動装置4を駆動させて研磨ヘ
ッド本体3を適切な位置まで水平移動させて、昇降装置
5の駆動により研磨ヘッド本体3に装着した研磨テープ
Tを押え付けローラー81,81により被研磨材の表面
に接触させる。
【0097】そして、2つのテープ走行用モータ31を
駆動させて、押え付けローラー81,81とテープ巻取
りローラー83,83を回転させる。これにより、新し
い研磨テープTが押え付けローラー81,81へと順次
供給された後にテープ巻取りローラー83,83に巻き
取られる。
【0098】さらに、ヘッド本体駆動用モータ71を駆
動させて、スピンドル機構7のスピンドル73を回転さ
せることにより、研磨ヘッド本体3を回転させる。かく
して、常に供給される新しい研磨テープTによる回転研
磨、クリーニングが成し遂げられる。
【0099】なお、この研磨作業時においては、研磨作
業を円滑に行うため被研磨材の研磨面に水供給部26か
ら水が供給される。
【0100】また、水平移動装置4により研磨ヘッド本
体3を研磨しながら所望の方向に水平移動させること
で、被研磨材の表面を均等に研磨、クリーニングするこ
とができる。
【0101】第2の実施形態では、被研磨材に接触させ
る研磨テープTの接触部を構成する2つの押え付けロー
ラー81,81を研磨ヘッド本体3の回転軸線Zに対し
て対称となるように回転軸線Zよりも径方向外方に位置
させているので、押え付けローラー81,81で押え付
けられる研磨テープTは、被研磨材との接触時に回転軸
線Zを中心にして旋回させることができ、従来のように
テープ幅の中心を回転中心として回転させたときに生じ
ていた研磨テープTの幅方向での捩れが生じることがな
く、研磨能力の低下が生じることがなくなり、良好な研
磨作業が行えるとともに、研磨テープTの幅方向全長を
被研磨材に接触させることができるので、研磨テープT
に非接触部分が生じることがなく、研磨テープTを有効
に使用することができる。
【0102】さらに、本実施の形態では、研磨ヘッド本
体3に、2つの押え付けローラー81,81を研磨ヘッ
ド本体3の回転軸線Zに対して対称となるように回転軸
線Zよりも径方向外方に位置させているので、二箇所に
設ける研磨テープTにより被研磨材の研磨時間を第1実
施形態よりも短縮でき、さらに2つの押え付けローラー
81,81は、研磨ヘッド本体3の回転中に被研磨材の
所定の位置において同一方向にローラー軸線を中心に回
転するように、研磨ヘッド本体3に取り付けられている
ので、2つの押え付けローラー81,81の研磨能力を
等しくでき研磨能力の低下も生じない。
【0103】上記説明した実施例では、歯車とプーリー
およびベルトの組み合わせにより回転の伝達を行った
が、全部を歯車により、あるいはプーリーおよびベルト
により回転の伝達を行うこともできる。
【0104】なお、第1実施形態では、カッターと研磨
テープの被研磨材への接触部となる押え付けローラー8
1とを一つずつ設けたが、カッターまたは押え付けロー
ラーを複数個配設するようにしてもよい。
【0105】さらに、第2実施形態では、押え付けロー
ラーを2つ設けたがそれ以上設けてもよい。2つ以上設
ける場合には、各押え付けローラーは周方向に等間隔で
配設することが好ましい。
【0106】
【発明の効果】このように、本発明の請求項1に記載の
発明は、研磨テープが装着される研磨ヘッド本体と、研
磨ヘッド本体を支持する支持部材と、被研磨材が装着さ
れる研磨台とを備え、研磨テープを研磨台の設置面に設
置した被研磨材に接触させながら、研磨ヘッド本体を支
持部材に対して研磨台の設置面と直交する線を軸線とし
て回転させるようにした研磨装置であって、研磨テープ
は、研磨台に設置された被研磨材に接触させる研磨テー
プの接触部が研磨ヘッド本体の回転軸線よりも径方向外
方に位置するように研磨ヘッド本体に装着されている構
成としたから、研磨テープの被研磨材への接触部を研磨
ヘッド本体の回転軸線を中心にして旋回させることがで
き、従来のようにテープ幅の中心を回転中心として回転
させたときに生じていた研磨テープの幅方向での捩れが
生じることがなく、研磨能力の低下が生じることがなく
なり、良好な研磨作業が行えるとともに、研磨テープの
幅方向全長を被研磨材に接触させることができるので、
研磨テープに非接触部分が生じることがなく、研磨テー
プを有効に使用することができる。
【0107】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の研磨装置において、研磨ヘッド本体に、被研磨材の表
面を切削するカッターを設け、カッターと研磨テープの
被研磨材への接触部とを同一平面上に位置させるととも
に、カッターを研磨ヘッド本体の回転軸線よりも径方向
外方に位置させている構成としたから、被研磨材に研磨
テープを接触させながら、カッターにより研磨テープで
除去できない異物を除去することができ、しかも、研磨
テープに無駄が生じることなく研磨テープによる研磨作
業も良好に行える。
【0108】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の研磨装置において、研磨テープの被研磨材への接触部
と被研磨材の表面を切削するカッターとを同一線上で、
かつ、研磨ヘッド本体の回転軸線に対して対称となるよ
うに位置させている構成としたから、カッター刃から研
磨テープまでの距離が旋回方向に180度分空けること
ができ、研磨作業時に供給する水がカッター刃により切
られて研磨テープに至らなくなることがなくなり、水を
供給しながら研磨テープによる研磨を良好に行える。
【0109】請求項4に記載の発明は、請求項1から請
求項3の何れかに記載の研磨装置において、研磨ヘッド
本体に研磨テープを被研磨材に接触させるための押え付
け部を設け、この押え付け部において研磨テープの被研
磨材への接触部を構成するとともに、押え付け部をロー
ラーから構成し、ローラーは研磨テープを一方向に走行
させるように回転可能となっており、押え付け部は、ロ
ーラーの軸線が研磨ヘッド本体の回転軸線と直交し、か
つ、同一平面上に位置するように複数個設けられるとと
もに、全てのローラーが研磨ヘッド本体の回転中に被研
磨材の所定の位置において同一方向にローラー軸線を中
心に回転するようにしている構成としたから、二箇所以
上に設ける研磨テープの接触部により被研磨材の研磨時
間をより短縮でき、さらに複数のローラーは、研磨ヘッ
ド本体の回転中に被研磨材の所定の位置において同一方
向にローラー軸線を中心に回転するように、研磨ヘッド
本体に取り付けられているので、全てのローラーによる
研磨テープの押し付けを均等にでき、その結果研磨能力
を等しくして研磨能力の低下も生じなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の研磨装置の概略全体構成図である。
【図2】図1に示す研磨装置を側面から見た概略全体構
成図である。
【図3】本発明の第1実施形態にかかる研磨ヘッド本体
の断面図である。
【図4】図3の研磨ヘッド本体の側面図である。
【図5】本発明の第2実施形態にかかる研磨ヘッド本体
の断面図である。
【図6】図5の研磨ヘッド本体の側面図である。
【図7】従来の研磨装置の研磨ヘッド本体を示す部分断
面図である。
【図8】図7に示す従来の研磨装置の研磨ヘッド本体の
断面図。
【符号の説明】
T 研磨テープ 1 支持部材 2 研磨台 24 設置面 3 研磨ヘッド本体 81 押え付けローラー(押え付け部) 9 カッター
フロントページの続き (72)発明者 湯上 正則 和歌山県日高郡印南町大字西ノ地1333番地 アイエムティー株式会社内 Fターム(参考) 3C058 AA05 AA11 AA14 AA16 CA01 CB03

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】研磨テープが装着される研磨ヘッド本体
    と、研磨ヘッド本体を支持する支持部材と、被研磨材が
    装着される研磨台とを備え、研磨テープを研磨台の設置
    面に設置した被研磨材に接触させながら、研磨ヘッド本
    体を支持部材に対して研磨台の設置面と直交する線を軸
    線として回転させるようにした研磨装置であって、研磨
    テープは、研磨台に設置された被研磨材に接触させる研
    磨テープの接触部が研磨ヘッド本体の回転軸線よりも径
    方向外方に位置するように研磨ヘッド本体に装着されて
    いることを特徴とする研磨装置。
  2. 【請求項2】研磨ヘッド本体に、被研磨材の表面を切削
    するカッターを設け、カッターと研磨テープの被研磨材
    への接触部とを同一平面上に位置させるとともに、カッ
    ターを研磨ヘッド本体の回転軸線よりも径方向外方に位
    置させている請求項1に記載の研磨装置。
  3. 【請求項3】研磨テープの被研磨材への接触部と被研磨
    材の表面を切削するカッターとを同一線上で、かつ、研
    磨ヘッド本体の回転軸線に対して対称となるように位置
    させている請求項2に記載の研磨装置。
  4. 【請求項4】研磨ヘッド本体に研磨テープを被研磨材に
    接触させるための押え付け部を設け、この押え付け部に
    おいて研磨テープの被研磨材への接触部を構成するとと
    もに、押え付け部をローラーから構成し、ローラーは研
    磨テープを一方向に走行させるように回転可能となって
    おり、押え付け部は、ローラーの軸線が研磨ヘッド本体
    の回転軸線と直交し、かつ、同一平面上に位置するよう
    に複数個設けられるとともに、全てのローラーが研磨ヘ
    ッド本体の回転中に被研磨材の所定の位置において同一
    方向にローラー軸線を中心にして回転するようにしてい
    る請求項1から請求項3の何れかに記載の研磨装置。
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