JP2002135810A - 携帯電話等の移動体通信端末とテレビ受像機およびテレビ録画装置の遠隔操作装置を一体化することで効率的テレビ番組視聴、視聴率調査、電子商取引を円滑に行う機構および方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 放送番組に関する情報の受領、視聴者による
放送番組の選択、視聴者による放送番組の選択、視聴率
調査企業による視聴者の番組視聴行動の把握、放送番組
を経由した商品購入の勧誘、視聴者による購買活動の開
始の統合。 【解決手段】文字・画像表示装置を備えた携帯電話やＰ
ＨＳ等の移動体通信端末とテレビ受像機・録画装置のリ
モコンを一体化することで、テレビ放送番組表の電子的
配信とそれを利用した番組選択、テレビ録画器機への録
画予約手続を可能にし、テレビ視聴率調査において、テ
レビ視聴者一人あたりの番組視聴頻度・時間・嗜好傾向
等を把握可能にし、テレビ広告から顧客を直ちにコンピ
ュータ・ネットワーク上での電子商取引に誘導すること
を可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、移動体通信技術に
関連し、特に室内に設置される固定通信・放送端末（テ
レビ受像機）の遠隔操作装置との一体化によって実現す
る、電子的テレビ放送番組表の効率的運用、効果的な視
聴率調査の方法、円滑な電子商取引への誘導を可能とす
る機構および方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、テレビ放送番組表は新聞、雑誌等
の紙媒体に記録されていたが、近年コンピュータ・ネッ
トワークを利用して電子情報の形態でテレビ放送番組表
を提供するＥＰＧ（Ｅｌｅｃｔｒｏｎｉｃ Ｐｒｏｇｒ
ａｍ Ｇｕｉｄｅ）なる技術が一般化しつつある。この
ＥＰＧ関連の機構は、テレビ受像機本体に格納されてい
る。また、ＥＰＧ関連機構は、テレビ放送録画装置にも
格納されるようになり、録画予約などに利用されてい
る。これらＥＰＧ関連機構は、それら器機の遠隔操作装
置（リモコン）側には設置されていない。

【０００３】従来、視聴率調査は、テレビ受像機付近に
電源の入切、テレビ受像機が選択しているチャンネル、
そのチャンネルを選択した時間、また他のチャンネルに
移行した時間、テレビ受像機前に存在している人物等を
記録する器機を設置し、記録された情報を集計すること
で行われている。視聴率調査を行う器機の数は少なく、
少数のサンプルを用いて全体の視聴率を推計するという
方法を用いている。

【０００４】 従来、電子商取引と呼ばれるものは、コ
ンピュータや移動体通信機器をインターネットに接続
し、電子的な商品カタログを閲覧し、求める商品を注文
するものであった。テレビ放送広告との関係は、ＵＲＬ
を広告で表示し、それをコンピュータや移動体通信器機
に入力することを要求するものであり、円滑な連携が取
られているものではなかった。コンピュータや移動体通
信機器とテレビ受像機を一体化した製品も開発されてい
るが、テレビ受像機のリモコンを移動体通信器機と一体
化したものは存在しない。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】テレビ放送の高度情報
化、すなわちインターネット等コンピュータ・ネットワ
ークとテレビ受像機の機能的融合に伴い、テレビ放送番
組視聴は、（Ａ）テレビ放送番組に関する情報の受領、
視聴者によるテレビ放送番組の選択、（Ｂ）視聴者によ
るテレビ放送番組の選択、視聴率調査企業による視聴者
の番組視聴行動の把握、（Ｃ）テレビ放送番組を経由し
た商品購入の勧誘（テレビ広告）、視聴者による購買活
動の開始、という三つの情報交換をおこなう統合的な行
為となりつつある。

【０００６】しかしながら従来の技術において、これら
の三つの行為は個別独立のものとして把握され、それぞ
れ（Ａ）新聞等印刷物あるいはＥＰＧによるテレビ放送
番組表配信、それを閲覧しながらの視聴者による番組選
択、（Ｂ）視聴率調査企業により設置された機器によ
る、ごく少数（全国で１０００世帯程度）のサンプリン
グに基づく視聴率推計、（Ｃ）テレビ広告により喚起さ
れた消費行動は、結局電話等の別の情報経路によって完
結されざるえない、といった非効率な状態のままであっ
た。

【０００７】また、上記三つの行為のいくつかを統合的
に行おうと、コンピュータ・ネットワークとテレビ受像
機を結合した製品も登場したが、テレビ受像機本体にネ
ットワーク機能を組み込んだため、本体価格が高額であ
ったり、また、本体に組み込まれたネットワーク器機が
すぐに陳腐化し、十分に性能を発揮できないという状況
にあった。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明は、文字・画像表
示装置を備えた携帯電話やＰＨＳ等の移動体通信端末と
テレビ受像機・録画装置のリモコンを一体化すること
で、（Ａ）テレビ放送番組表の電子的配信とそれを利用
した番組選択、テレビ録画器機への簡易な録画予約手続
を可能にし、（Ｂ）テレビ視聴率調査において従来行わ
れていたようなテレビ一台あたりの放送番組視聴頻度・
時間を計測するのではなく、テレビ視聴者一人あたりの
番組視聴頻度・時間・嗜好傾向等を把握可能にし、
（Ｃ）テレビ広告から顧客を直ちにコンピュータ・ネッ
トワーク上での電子商取引に誘導することを可能にする
ものである。

【０００９】（Ａ）に関する解決手段について。テレビ
放送番組表の電子的配信とは、ＥＰＧと呼ばれる技術で
ある。本発明では、新聞や雑誌などで提供されるテレビ
放送番組表に掲載されている放送番組のチャンネル、放
送開始時間、終了時間、内容の概略、出演者のみなら
ず、番組中に使用されている楽曲名、番組中に登場した
商品、商店名等の番組関連情報を全て蓄積したデータベ
ースをＥＰＧのデータベースとして使用する。

【００１０】高機能携帯端末は、ＥＰＧデータベースか
らテレビ番組関連情報を通信回線経由で受信し端末内に
蓄積する。高機能携帯端末は従来のリモコンと互換の通
信方法（赤外線、超音波、電波等）でテレビ受像機と通
信できるので、利用者は、高機能携帯端末内の情報をテ
レビ受像機あるいは高機能携帯端末の文字・画像表示装
置等に表示させることで、自らの視聴したい番組を選択
し、従来のリモコンのようにテレビ受像機を操作してテ
レビ番組を視聴することができる。高機能携帯端末に
は、テレビ受像機と独立して文字・画像表示装置が備わ
っているので、番組関連情報を高機能携帯端末でテレビ
番組と並行して閲覧することもできる。

【００１１】ＥＰＧデータには放送番組のチャンネルと
放送開始時間、終了時間などが含まれているから、高機
能携帯端末に格納されたＥＰＧデータは、テレビ番組録
画装置への命令にも使用されうる。テレビ受像機あるい
は高機能携帯端末の文字・画像表示装置にテレビ番組の
詳細な情報を表示させながら、録画したい番組を選択
し、従来のリモコンと互換の通信方法で録画装置へ録画
命令を送信すれば、テレビ番組録画装置への録画予約作
業が完了する。さらに、リモコンたる高機能携帯端末が
ＥＰＧ情報を統御することで得られる利点として、テレ
ビ受像機とテレビ番組録画装置の間に機能的連携がなく
ても上記のような連携的使用法が可能になることであ
る。すなわち、従来のようにＥＰＧデータをテレビ受像
機側に格納する方式であれば、テレビ受像機と録画装置
の間には、そのＥＰＧデータを交換するためのプロトコ
ルやインターフェイスが必要になるが、本発明の方法で
あれば、高機能携帯端末がＥＰＧデータに関する高度処
理を担当するため、テレビ受像機や録画装置は従来のよ
うに単にリモコンから送られてくる操作命令に対応する
だけの処理能力を備えておけば良いからである。

【００１２】高機能携帯端末にはＥＰＧデータが格納さ
れており、また高機能携帯端末が本来的には通信機器で
あることから、自宅の外にいても通信回線経由でテレビ
受像機・録画装置を操作することができる。これはとく
に番組録画を行う場合に活用されうる。また、通信回線
経由でデータベースから最新のＥＰＧデータを取り込む
ことができるので、放送番組の変更に伴う録画の失敗も
大幅に減らすことができる。

【００１３】通信回線とテレビ受像機・録画装置との接
続については、テレビ受像機・録画装置側に通信回線へ
接続するためのインターフェイスを組み込む方式や、部
屋の中に設置され高機能携帯端末からの命令に応じて電
波・赤外線等を発信しテレビ受像機・録画装置を操作す
る子機を通信回線に接続する方法が考えうる。

【００１４】（Ｂ）に関する解決手段について。高機能
携帯端末にはＥＰＧデータが格納されており、利用者は
この情報を参照しながらテレビ番組を選択し視聴する。

【００１５】高機能携帯端末には利用者が行った番組選
択の過去の記録（以下、「番組ヒストリ（Ｐｒｏｇｒａ
ｍ Ｈｉｓｔｏｒｙ）」）が蓄積されており、高機能携
帯端末において利用者向けの番組推薦機能（以下、「レ
コメンドサービス（Ｒｅｃｏｍｍｅｎｄ Ｓｅｒｖｉｃ
ｅ」）に利用される。これは、利用者の過去のテレビ番
組視聴記録を端末側で解析し、その傾向に合致したテレ
ビ番組を利用者の目に届きやすい方法で表示し、視聴を
推薦する機能である。

【００１６】番組ヒストリにはテレビ視聴者の視聴行動
が細かく記録されている。高機能携帯端末は本来通信機
器であるから、視聴者の番組ヒストリを送信する機能を
もっている。従来の視聴率調査においては、テレビ受像
機側に器機を設置し、テレビ受像機の前にいる人物がど
のチャンネルを何分間視聴したかを記録していた。この
方法では、テレビ受像機の前にいる人物の属性（性別、
年齢等）を精確に把握することは困難であり、またチャ
ンネルと視聴時間以外の情報を獲得することはできなか
った。本発明においては、利用者が番組ヒストリを視聴
率調査会社に送信するか、あるいは視聴率調査会社のコ
ンピュータが利用者のヒストリを自動的に調査するかの
いずれかの方法によって、個人毎の詳細な視聴傾向を収
集することができ、より精確な視聴率調査をすることが
できる。

【００１７】さらに後述するように高機能携帯端末が電
子商取引の端末としても使用できることから、個人毎の
詳細な視聴傾向に加えて、個人毎の詳細な購買傾向もま
た収集可能である。すると個人のテレビ番組（広告）視
聴傾向と個人の購買行動間の関係について分析し、より
効率的な広告活動に利用することができる。すなわち、
視聴率調査と電子商取引サーバの購買データを照合し解
析することで、広告主にとっては単に視聴率がわかるだ
けでなく、テレビ広告と消費行動の相互関連を把握する
ことができる。

【００１８】（Ｃ）に関する解決手段について。高機能
携帯端末にはＥＰＧデータベースから受信したテレビ放
送番組表が格納されている。前述したように、ＥＰＧデ
ータベースには、番組中に使用されている楽曲名、番組
中に登場した商品、商店名等の番組関連情報が蓄積され
ている。高機能携帯端末に格納されたテレビ放送番組表
から利用者が特定の番組を選択し視聴している状態にお
いて、その放送番組に関連した各種情報に、高機能携帯
端末のボタン、ジョグスイッチ、ジョグダイヤル等のイ
ンターフェイスから容易にアクセスできるように高機能
携帯端末の機能割り当て（どのボタンやスイッチがどの
ような機能を果たすかという関連）を動的に変更する。

【００１９】利用者は、テレビ放送番組中あるいはテレ
ビ放送広告中に興味深い商品やサービスを発見したと
き、高機能携帯端末のボタン等を操作することで、イン
ターネットで用いられるアドレス（ＵＲＬ）や電話番
号、その他の記号列からなる命令を入力することなく、
その商品やサービスに関連したコンピュータ・ネットワ
ーク上の電子商取引サイトに誘導される。

【００２０】商品に関する説明や購入方法についての情
報をまとめた電子商取引サイトを、テレビ受像機あるい
は高機能携帯端末の文字・画像表示装置上に表示した
後、利用者は、そのまま購買（契約）手続および決済手
続を高機能携帯端末のボタンから行うことができる。こ
うすることで、従来のテレビ受像機にネットワーク機能
を追加しなくても、受像機からみてリモコン的位置にあ
る高機能携帯端末を追加するだけで、効率的に利用者を
電子商取引に誘導することが可能となる。

【００２１】また、本来個人的な通信端末である高機能
携帯端末に本人認証の機構（例えば、声、指紋、虹彩、
暗証番号等による認証）が組み込まれることが予定され
ている。すると、特定の高機能携帯端末から電子商取引
が行われていることをもって本人認証に代えることが可
能となる。すなわち電子商取引を開始するにあたって、
従来必要だった認証手続や会員登録などの煩雑な手続を
不要とすることもできる。

【００２２】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。

【００２３】図１は上記（Ａ）で説明した高機能携帯端
末を用いた電子的テレビ放送番組表配信の説明図、図２
は上記（Ｂ）で説明した高機能携帯端末を用いたテレビ
放送視聴率調査の説明図、図３は上記（Ｃ）で説明した
高機能携帯端末を用いたテレビ放送と連動した電子商取
引の説明図である。

【００２４】まず、本実施形態（Ａ）である高機能携帯
端末を用いた電子的テレビ放送番組表配信について図１
により説明する。

【００２５】従来、新聞や雑誌などで提供されてきたテ
レビ放送番組表に関するデータを格納したデータベー
ス、またテレビ放送番組に関連して用いられる楽曲や商
品、それらの楽曲や商品の販売を行う事業者等の関連情
報を格納したデータベースを統合したテレビ番組表配信
データベース（ＥＰＧサーバ）を準備する。

【００２６】高機能携帯端末は、ＥＧＰデータベースか
らテレビ番組関連情報を通信回線経由で受信し、端末内
に蓄積する。このとき、利用者の好みの番組を高機能携
帯端末からサーバへキーワード入力することで、利用者
の視聴傾向に応じた番組表データをＥＰＧサーバが構成
し、これを高機能携帯端末が受信することもできる。

【００２７】利用者は、高機能携帯端末に蓄積されたＥ
ＰＧデータを、テレビ受像機あるいは高機能携帯端末の
文字・画像表示装置に表示させ、視聴したい番組を検討
する。視聴したい番組を決定した場合、そのまま高機能
携帯端末のテンキーを、従来のテレビ受像機のリモコン
と同様に操作することで番組選択を効率的に行う。

【００２８】高機能携帯端末に蓄積されたＥＰＧデータ
には、放送番組のチャンネルと放送開始時間、終了時間
などのデータが含まれているから、当該データは、テレ
ビ番組録画装置への指令にも利用されうる。テレビ受像
機あるいは高機能携帯端末の文字・画像表示装置にテレ
ビ番組の詳細な情報を表示させながら、録画したい番組
を選択し、従来の録画装置のリモコンと互換の通信方法
で録画装置へ録画命令を送信すれば、テレビ番組録画装
置への録画予約作業が完了する。

【００２９】高機能携帯端末にはＥＰＧデータが格納さ
れており、また高機能携帯端末が本来的には通信機器で
あることから、自宅の外からでも通信回線経由でテレビ
受像機・録画装置を操作することができる。自宅の外か
らでも通信回線経由でＥＰＧデータベースにアクセスで
きることから、自宅の外にいるときに放送番組時間が変
更されたような場合であっても、録画装置への録画予約
命令を変更しうる。

【００３０】続いて、本実施形態（Ｂ）である高機能携
帯端末を用いた電子的テレビ放送番組表配信について図
２により説明する。

【００３１】実施形態（Ａ）で説明したとおり、高機能
携帯端末にはＥＰＧデータが格納されており、利用者は
この情報を参照しながらテレビ番組を選択し視聴する。
高機能携帯端末に内蔵された記憶媒体には利用者が行っ
た番組選択の番組ヒストリが蓄積されており、番組ヒス
トリにはテレビ視聴者の視聴行動すなわち、視聴した番
組のチャンネル、時間等が細かく記録されている。この
ヒストリとＥＰＧデータすなわち、あるチャンネルにお
いてある時間に放送されていた番組がいかなる内容を持
つものかという情報を結合させ、高機能携帯端末におい
て解析することで、利用者向けのレコメンドサービスが
提供される。

【００３２】高機能携帯端末は本来通信機器であるか
ら、視聴者の番組ヒストリを外部ネットワークに送信す
る機能をもっている。

【００３３】本発明においては、利用者が番組ヒストリ
を視聴率調査会社に送信するか、あるいは視聴率調査会
社のコンピュータが利用者の携帯端末に記録されている
ヒストリを自動的に調査するかのいずれかの方法によっ
て、個人毎の詳細な視聴傾向を収集・解析し視聴率を評
価する。ヒストリは各人毎の個別個人的データであり、
かつすべての視聴行動の記録であるから、従来の視聴率
調査と比較して飛躍的に精度が高まる。

【００３４】さらに実施形態（Ｃ）で説明するように高
機能携帯端末が電子商取引の端末としても使用できるこ
とから、個人毎の詳細な視聴傾向に加えて、個人毎の詳
細な購買傾向すなわち、どの番組を閲覧していたとき、
どのような商品を購入したのか、これまでの電子商取引
の履歴等のデータもまた収集可能である。すると個人の
テレビ番組（広告）視聴傾向と個人の購買行動間の関係
について分析し、より効率的な広告活動に利用すること
ができる。すなわち、視聴率調査と電子商取引サーバの
購買データを照合し解析することで、広告主にとっては
単に視聴率がわかるだけでなく、テレビ広告と消費行動
の相互関連を把握しうる。

【００３５】続いて、本実施形態（Ｃ）である高機能携
帯端末を用いたテレビ放送と連動した電子商取引につい
て図３により説明する。

【００３６】高機能携帯端末には、ＥＰＧデータベース
から受信したテレビ放送番組表が格納されている。実施
形態（Ａ）で述べたように、ＥＰＧデータベースには、
番組中に使用されている楽曲名、番組中に登場した商
品、商店名等の番組関連情報が蓄積されている。

【００３７】高機能携帯端末に格納されたテレビ放送番
組表から利用者が特定の番組を選択し視聴している状態
において、その放送番組に関連した各種情報に、高機能
携帯端末のボタン、ジョグスイッチ、ジョグダイヤル等
のインターフェイスから容易にアクセスできるように高
機能携帯端末の機能割り当て（どのボタンやスイッチが
どのような機能を果たすかという関連）を動的に変更す
る。

【００３８】一例としては、ある商品Ａのテレビ広告が
テレビ受像機に表示されているときには、高機能携帯端
末の「０（ゼロ）」のボタンを押すだけで、その商品Ａ
に関連した電子商取引サイトに接続できるというもので
ある。当然、テレビ広告されている商品が別の商品Ｂに
なったときには、「０（ゼロ）」ボタンを押すと商品Ｂ
に関連した電子商取引サイトに接続するのである。同様
に「１」のボタンを押せば広告中の商品の概要に、
「２」のボタンを押せば商品の価格情報に常に接続する
といったように、テレビ広告・番組と連動して、高機能
携帯端末のボタンで表示される情報が自動的に変更され
ることが「機能割り当てを動的に変更する」という意味
である。

【００３９】このように利用者は、テレビ放送番組中あ
るいはテレビ放送広告中に興味深い商品やサービスを発
見したとき、高機能携帯端末のボタン等を操作すること
で、インターネットで用いられるアドレス（ＵＲＬ）や
電話番号、その他の記号列からなる命令を入力すること
なく、その商品やサービスに関連したコンピュータ・ネ
ットワーク上の電子商取引サイトに誘導される。

【００４０】商品に関する説明や購入方法についての情
報をまとめた電子商取引サイトを、テレビ受像機あるい
は高機能携帯端末の文字・画像表示装置上に表示した
後、利用者は、そのまま購買（契約）手続および決済手
続を高機能携帯端末のボタンから行うことができる。こ
うすることで、従来のテレビ受像機にネットワーク機能
を追加しなくても、受像機からみてリモコン的位置にあ
る高機能携帯端末を追加するだけで、効率的に利用者を
電子商取引に誘導する。

【００４１】また、本来個人的な通信端末である高機能
携帯端末に本人認証の機構（例えば、声、指紋、虹彩、
暗証番号等による認証）を組み込む。すると、特定の高
機能携帯端末から電子商取引が行われていることをもっ
て本人認証に代えることが可能となる。すなわち電子商
取引を開始するにあたって、従来必要だった認証手続や
会員登録などの煩雑な手続を不要とする。

【００４２】

【実施例】個人の番組選好に対応した電子テレビ放送番
組表配信サービス。

【００４３】自宅の外からの自宅内に設置したテレビ番
組録画装置への命令、録画予約命令サービス。

【００４４】個人の番組選好情報を集計することで統計
内容の精度を向上させた視聴率調査システム。

【００４５】テレビ番組内容に連動した広告と、その広
告から商品情報や決済サービスを提供するネットワーク
上のコンピュータへ顧客を誘導する電子商取引システ
ム。

【００４６】テレビ番組内容に連動した視聴者向けアン
ケートの電子的な発送および自動的な回収・集計システ
ム。

【００４７】

【発明の効果】本発明を利用することで、テレビ受像機
やテレビ放送録画装置がＥＰＧに対応していなくても、
それら器機がリモコンによる操作に対応していれば、高
機能携帯端末を導入することで高度なＥＰＧ機能を提供
することができる。

【００４８】また、本発明を利用することで、一台の高
機能携帯端末からテレビ受像機や録画装置を操作するこ
とで、受像機と録画装置の機能間に連携がなくとも、あ
たかも両者が統合されたかのように機能させることがで
きる。

【００４９】本発明を利用することで、自宅の外から通
信回線を経由して、室内のテレビ受像機や録画装置等を
操作することができる。

【００５０】本発明を利用することで、テレビ視聴率調
査において従来おこなわれていたようなテレビ一台あた
りの放送番組視聴頻度・時間を計測するのではなく、各
個人が自分のものとして使用している高機能携帯端末
に、放送番組視聴頻度・時間のみならず、ある放送番組
に関してどのような関連情報を閲覧したか、テレビ広告
がどのような購買活動に結びついたか、を記録すること
ができる。この視聴動向等の情報を収集・集計すること
で、はるかに精確な視聴率調査をおこなうことができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】高機能携帯端末を用いたテレビ放送番組表配信
の説明図

【図２】高機能携帯端末を用いたテレビ放送視聴率調査
の説明図

【図３】高機能携帯端末を用いたテレビ放送と連動した
電子商取引の説明図

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｈ０４Ｎ 5/44 Ｈ０４Ｎ 5/44 Ａ Ｚ Ｈ 7/173 ＺＥＣ 7/173 ＺＥＣ ６４０ ６４０Ｚ Ｈ０４Ｑ 9/00 ３０１ Ｈ０４Ｑ 9/00 ３０１Ｅ

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】（１）文字・画像表示装置を備えた携帯電
   話やＰＨＳ（Ｐｅｒｓｏｎａｌ Ｈａｎｄｙ Ｐｈｏｎ
   ｅ）等の移動体通信端末とテレビ受像機・録画装置の遠
   隔操作装置（リモコン）を一体化した端末（以下、「高
   機能携帯端末」）、（２）テレビ放送番組表データ（番
   組のチャンネルや開始時間、終了時間、出演者、番組内
   容、その他番組に関連する各種情報）を格納したデータ
   ベース、（３）それらを結合する通信回線から構成され
   る機構および方法。
2. 【請求項２】請求項１記載の高機能端末、（２）高機能
   携帯端末の利用者の操作記録を高機能携帯端末から読み
   出して蓄積することができるデータベース、（３）それ
   らを結合する通信回線から構成される機構および方法。
3. 【請求項３】請求項１記載の高機能端末、（２）テレビ
   放送番組表データを格納したデータベース、（３）広
   告、商品カタログ、商品情報を格納したデータベース、
   （４）それら商品を通信回線経由で受発注することがで
   きる電子商取引サーバ、（５）それらを結合する通信回
   線から構成される機構および方法。