JP2016059028A - テレビ番組関連コンテンツ提供方法 - Google Patents

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浩一 二瓶
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稔 出田
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亮太 石井
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久彌 須賀
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曜子 文分
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浩二 村尾
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英明 春田
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Hiroyuki Matsuyama
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栄 竹内
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Abstract

【課題】テレビ番組の進行とほぼ同時に、番組内容に関連するコンテンツの提供を受ける。【解決手段】テレビ番組表示装置2でテレビ番組を視聴中のユーザのユーザ端末3と通信ネットワークを介してシステムのサーバ1が接続する。サーバ1は、放送局4から取得した映像がCMであれば、このCMに関連するコンテンツをユーザ端末3に送出する。また、放送局4から取得した字幕情報や映像に含まれるキーワードを抽出し、この抽出したキーワードと関連するコンテンツが制作されているならば、このキーワードとコンテンツのURLとをユーザ端末3に送出する。さらに、前記キーワードと連動する広告コンテンツが入稿されているならば広告収益性スコアを考慮して選出された広告コンテンツのURLをユーザ端末3に送出する。【選択図】図1

Description

本発明は、テレビ番組と関連するコンテンツを提供する技術に関する。
テレビを視聴していると気になる単語や話題が出現し、その場で直ちに調べることができるならば便利である。例えば、バラエティ番組であればタレントが着用している洋服やアクセサリについて、旅行番組であれば番組で取り上げられている渓谷への交通手段について、といったように番組によって関心を喚起された事柄をタイムリーに且つより広く深く知りたいと思う。テレビが視聴者に提供する情報は膨大であって、視聴者の関心も放送内容に伴い移り変わって行き、ひとつの事柄への関心が長続きしない傾向がある。また、気になった言葉を検索サイトで調べようとしても、知識不足によるうろ覚えのため、正確な検索キーワードを入力できないこともある。
そこで、テレビ放送を視聴しているときに、視聴者が気になった話題や言葉に関する情報の提供をタイムリーに受けられるシステムが複数特許出願されている。
例えば、特許文献1には、視聴中の番組において出現する情報のうちでユーザが気になった言葉や話題に関するキーワードリストを表示でき、且つそのリストを用いてインターネットからの情報検索ができる情報処理装置が開示されている。
特許文献2には、視聴中のテレビ番組などと関連する情報を、モバイル端末で受信することができるシステム、方法が開示されている。
特開2013−59038号公報 特開2013−258439号公報
特許文献1に記載の情報処理装置によれば、パソコンなどでテレビを視聴しているときに、視聴している番組の中で気になった単語や話題についてさらなる情報を取得したいならば、「気になるボタン」を押下する。「気になるボタン」が押下されると、その直前の一定時間の文書情報からキーワードのリストを抽出し、視聴者はこのリストからキーワードを選択すると情報が取得できる。しかしながら、「気になるボタン」を押し忘れると一切情報を検索できないという問題がある。
本発明は、この問題点に鑑み、視聴者による操作がなくても気になるキーワードが自動的に画面表示され、表示されたキーワードに関連する情報を容易に取得できる仕組みを提供することを目的とする。
特許文献2に記載のシステムの大きな特徴は、タイムライン(番組開始からの経過時間)指定で、コンテンツを出す仕組みにある。これでは、事前に番組内容に基づいた準備が必要となる。
そこで、本発明は、事前の準備が無くても、視聴者に番組の進行に応じた適切なキーワードを配信できる仕組みの提供も目的とする。
上記の目的を達成するために、請求項1に係るテレビ番組関連コンテンツ提供システムは、
テレビ番組(CMも含む)と関連性のある情報を、通信ネットワークを介してユーザのユーザ端末あるいはテレビ番組表示装置に提供するシステムであって、
前記ユーザ端末あるいはテレビ番組表示装置から放送局を特定する放送局特定情報(例:チャンネル番号)を受信するユーザ入力情報受信部と、
放送局から放送データを取得し、各種パケットに分解する受信パケット解析部と、
前記放送局特定情報に対応する放送局から取得した前記各種パケットに含まれる情報と関連性のある情報を前記ユーザ端末あるいはテレビ番組表示装置に送出する関連情報送出部を備えることを特徴とする。
前記関連情報送出部は、ライブキーワードタグ送出部と広告タグ送出部とシンクロCM送出部の少なくとも一つを含み、
前記ライブキーワードタグ送出部は、前記各種パケットに含まれる文字情報から抽出したライブキーワードが付けられたライブキーワードタグを送出し、
前記広告タグ送出部は、前記ライブキーワードに連動する文字列が付けられた広告タグを送出し、
前記シンクロCM送出部は、前記各種パケットに含まれるCMデータに関連するCMシンクロコンテンツを提供する。
本発明のテレビ番組と関連する情報を画面に表示するのは、ユーザのユーザ端末とテレビ番組表示装置の少なくとも1つである。つまり、テレビ番組関連情報はユーザ端末のみに表示する場合、テレビ番組表示装置のみに表示する場合、ユーザ端末とテレビ番組表示装置の両方に表示する場合とがある。下記の実施形態においてユーザ端末のことをセカンドスクリーンと言うこともある。本発明は、テレビを視聴中のユーザによって利用されることを想定している。しかし、外出時などのテレビを実際には視聴していないときに、関心のある放送局を指定して携帯端末上にその放送内容と関連する情報を表示させるといった利用も考えられる。また、実際に視聴している放送局とは異なる放送局を指定して、その放送局の現在の放送内容と関連する情報を表示させることもできる。さらに、既に放送済みの番組をタイムシフト視聴するユーザによる利用も可能である。
本発明は、通信ネットワークを介して情報を提供するシステムであるが、「通信ネットワークを介して」には複数の態様がある。インターネットを介する情報の提供が代表的であるが、放送局が発信する電波に乗せて情報を提供してもよい。
本発明において、放送データを取得する方法には、放送局から有線或は放送波発信アンテナを介して無線で取得する方法、放送局のサーバが提供する放送データを取得する方法などがある。
上記の目的を達成するために、請求項2に係るテレビ番組関連コンテンツ提供システムは、
テレビ番組と関連性のある情報を、通信ネットワーク及び外部システムを介して番組視聴者に提供するシステムであって、
放送局から放送データを取得し、各種パケットに分解する受信パケット解析部と、
前記各種パケットに含まれる情報と関連性のある情報を前記外部システムに送出する関連情報送出部を備えることを特徴とする。
前記関連情報送出部は、ライブキーワードタグ送出部と広告タグ送出部とシンクロCM送出部の少なくとも一つを含み、前記ライブキーワードタグ送出部は、前記各種パケットに含まれる文字情報から抽出したライブキーワードが付けられたライブキーワードタグを送出し、前記広告タグ送出部は、前記ライブキーワードに連動する文字列、或は前記外部システムから取得した文字列に連動する文字列が付けられた広告タグを送出し、前記シンクロCM送出部は、前記各種パケットに含まれるCMデータに関連するCMシンクロコンテンツを提供する。
請求項1に係る発明が、直接ユーザに情報を提供するのに対し、請求項2に係る発明は、外部システムに情報を提供する。提供された情報は、外部システムによってそのユーザである番組視聴者に提供される。ここで「番組視聴者」には、実際に番組を視聴している者に限らず、視聴している者から番組についての感想や評判などを聞き、当該番組に関心を持った者も含まれる。
本発明の関連情報送出部が、ライブキーワードタグ送出部を含む場合、
本発明のシステムは、ライブキーワードと当該ライブキーワードの関連コンテンツのアドレス情報とを対応づけたライブキーワードタグを格納するライブキーワードタグデータベースを備えるとともに、
前記ライブキーワードタグ送出部は、放送局から取得した放送データに含まれる文字情報から文字列を抽出し、抽出した文字列と一致するライブキーワードが前記ライブキーワードタグデータベースに格納されているならば、前記ライブキーワード及び関連コンテンツのアドレス情報を送出する。
本発明の関連情報送出部が、広告タグ送出部を含む場合、
本発明のシステムは、広告タグデータベースと広告タグスコア作成部を備え、
前記広告タグデータベースは、広告掲出用の文字列と当該文字列に関連する広告コンテンツのアドレス情報とを対応づけた広告タグを格納し、
前記広告タグスコア作成部は、広告掲出用の文字列の入札価格に基づいて、広告タグ掲出スコアを生成するとともに、
前記広告タグ送出部は送出するための広告タグを前記広告タグ掲出スコアに基づいて選出し、この選出された広告タグに付いた文字列及び当該文字列に関連する広告コンテンツのアドレス情報を送出する。
本発明でいう「タグ」とは、コンテンツの意味内容を端的に表す文字列が付けられた仮想的なタグ(小片)のことであり、コンテンツのアドレス情報と一体不可分である。タグに付けられた文字列は、ユーザ端末あるいはテレビ番組表示装置の画面に表示され、この文字列を表示画面上のタップなどの操作によって選択すると先に送られたアドレス情報のコンテンツが送信されてくる。つまり、本発明の「タグ」は無体のデータであるコンテンツに対して、店頭に陳列されている有体の商品に付されたタグをイメージさせる働きをする。
「アドレス情報」とは、一般にインターネット上でコンテンツの存在箇所を示すいわゆるURLのことである。
本発明の関連情報送出部が、シンクロCM送出部を含む場合、
本発明のシステムは、CMデータベースとCM同定部をさらに備え、
前記CMデータベースは、テレビ広告データ(以下、「CMデータ」)から取り出した静止画像の特徴点データと前記CMデータに関連するCMシンクロコンテンツのアドレス情報とを格納し、
前記CM同定部は、前記CMデータベースに格納されている特徴点データと、前記放送局から取得した放送データに含まれる映像情報から所定間隔で取り出した静止画像の特徴点データとを照合することによってCMデータを同定するとともに、
前記シンクロCM送出部は、前記同定されたCMデータと対応づけられたCMシンクロコンテンツを送出する。
本発明において、ユーザを識別する情報と対応づけて当該ユーザのユーザに関する情報(例えば、ユーザの年齢に関する情報(例:生年、30代前半といった年齢範囲でもよい)、性別、放送地域など)を格納するユーザ情報データベースを備え、
前記ユーザに関する情報には、受信したユーザの個人情報が含まれるだけでなく、受信したユーザの個人情報に基づいて当該ユーザを複数のユーザグループのいずれかにカテゴリ化し、このカテゴリ化されたユーザグループも含まれるとともに、
前記関連情報送出部が、放送局特定情報に対応する放送局から取得した前記各種パケットに含まれる情報と関連性のある情報を前記ユーザ端末あるいはテレビ番組表示装置に対して送出する際に、前記ユーザ情報データベースから取り出したユーザに関する情報をも参照することが好ましい。また、当該ユーザをいずれかのユーザグループにカテゴリ化するにあたり、前記関連情報送出部によって送出される情報に対する当該ユーザからのアクセス状況の集計結果を参照することが好ましい。
本発明は、撮影データ受信部と番組同定部をさらに備え、
前記ユーザ端末あるいはテレビ番組表示装置からの放送局特定情報の受信に代えて、
前記ユーザ端末が前記テレビ番組表示装置の画面に表示されている動画像を撮影し、撮影した動画像から取り出した静止画について算出した特徴点データを、前記撮影データ受信部が前記ユーザ端末から受信すると、前記番組同定部は、放送データに含まれる映像情報から取り出した静止画について算出した特徴点データと前記ユーザ端末から受信した特徴点データとを照合し、一致度が所定の値以上であれば、当該ユーザの現在視聴している放送局を同定するようにしてもよい。
本発明は、前記ユーザ入力情報受信部が、放送局特定情報に代えて或は放送局特定情報とともに、番組を特定する情報を受信すると、前記関連情報送出部は、前記特定された番組に対応する各種パケットに含まれる情報と関連性のある情報を送出するようにしてもよい。
これにより、視聴とは無関係にユーザにとって関心のある番組と関連づけられたライブキーワードタグ、広告タグ或はCMシンクロコンテンツの提供を受けることもできる。
本発明は、前記放送データに含まれる文字情報からキーワードを抽出する自然言語処理部をさらに備え、前記文字情報とは字幕情報であることを特徴とする。この文字情報には、前記放送データに含まれる映像情報から文字認識によって取り出したテロップ情報が含まれてもよく、前記放送データに含まれる音声情報の音声認識処理結果が含まれてもよい。自然言語処理部によるキーワードの抽出は、ゆらぎ辞書を含む各種辞書を利用した形態素解析によって行ってもよい。
本発明において、前記広告タグスコア作成部は、レコメンドアルゴリズムに基づいて決定したレコメンドスコアと広告タグの入札価格に基づいて広告タグごとの広告タグ掲出スコアを算出し、前記広告タグ送出部は、広告タグを送出する際、前記算出した広告タグ掲出スコアの高い広告タグを原則として優先的に送出対象として選出することが好ましい。ここで、前記広告タグスコア作成部は、コンテンツ(ライブキーワードタグに対応づけられた関連コンテンツ、広告コンテンツ、或はCMシンクロコンテンツ)へのアクセス状況を集計した結果に基づいて広告タグのカテゴリ別のレコメンドスコアを決定してもよい。
なお、レコメンドスコアと入札価格とを乗じて算出した広告タグ掲出スコアのことを、下記の実施形態では「広告収益性スコア」と呼ぶ。
また、前記ライブキーワードタグ送出部によるライブキーワードタグの送出時において、広告タグも同時に前記広告タグ送出部が送出する場合に、動的計画法のアルゴリズムを利用して、送出するライブキーワードタグの個数に対する広告タグの個数の割合を所定の範囲内(例:ライブキーワードタグ10個に対して広告タグは2個以内)とすることが好ましい。
また、本発明において、前記関連情報送出部によって提供される情報に含まれるコンテンツ(ライブキーワードタグに対応づけられた関連コンテンツ、広告コンテンツ、或はCMシンクロコンテンツ)は、一方向の情報提供を内容とするものに限らず、アンケートやクーポンの発行に代表される双方向の内容も含むことが好ましい。
請求項18〜22に記載のテレビ番組関連コンテンツ提供方法の発明も、上記の課題を達成するものである。
テレビ番組の視聴者は、ユーザ端末あるいはテレビ番組表示装置を介して、番組中で出現した話題や言葉に関連するコンテンツにアクセスすることができるので、テレビ番組の楽しみ方が従来よりも広がる。放送局やシステムの運営者にとっては新たな広告収入獲得の機会が得られる。
本発明の第1の実施形態のシステム構成を示す図である。 同実施形態のユーザ端末の機能ブロック構成を示す図である。 同実施形態のテレビ番組関連コンテンツ提供装置(以下、「関連コンテンツ提供装置」)の機能ブロック構成を示す図である。 同実施形態のユーザ情報DBのデータ構成例を説明する図である。 同実施形態のCM―DBのデータ構成例を説明する図である。 同実施形態のライブキーワードタグDBのデータ構成例を説明する図である。 同実施形態の広告タグDBのデータ構成例を説明する図である。 同実施形態の関連コンテンツ提供装置によって実行される処理及びデータの流れを説明する図である。 同実施形態のライブキーワードタグと広告タグの送出処理および広告タグ掲出スコア表作成処理の説明をする図である。 同実施形態のレコメンドスコア表を例示する図である。 同実施形態の広告タグ掲出スコア表を例示する図である。 同実施形態の処理を説明するために、(1)は受信する放送電波の内容、(2)は受信した放送電波について逐次行う処理、(3)はユーザ端末の画面表示例を示す図である。 同実施形態のユーザ端末がアプリを起動した直後にチャンネルを指定するときの画面表示例を示す図である。 第2の実施形態の関連コンテンツ提供装置の機能ブロック構成を示す図である。 第3の実施形態のシステム構成を示す図である。 同実施形態の関連コンテンツ提供装置を構成するテレビ放送受信装置とタグ送出装置のそれぞれの機能を説明する図である。 第4の実施形態のシステム構成を示すとともに、テレビ番組表示装置とユーザ端末との連携動作を実現する過程を説明する図である。 第5の実施形態のシステム構成を示す図である。
《第1の実施形態》
以下、添付図面を参照して本発明にかかるテレビ番組関連コンテンツ提供システム(以下、「本システム」)の実施形態を詳細に説明する。なお本実施形態の説明の構成は以下の通りである。
《1.本システムの概要》
《2.本システムの構成》
《2−1.ユーザ端末の構成》
《2−2.関連コンテンツ提供装置の構成》
《3.本システムの動作》
《3.1.ライブキーワードタグ送出と広告タグ送出処理》
《3.2.受信した放送データについて逐次行う処理》
《3.3.ユーザ端末への関連情報提供処理》
《1.本システムの概要》
図1は、関連コンテンツ提供装置1とテレビ番組表示装置(以下、「テレビ」)2を視聴している者即ちユーザが使用するユーザ端末3と放送局の設備4(以下、「放送局4」)とウェブサーバ5から構成される本システムの構成例を示す。関連コンテンツ提供装置1は、本システムのサーバにあたり、クライアントであるユーザ端末3からの各種要求を処理する。
ユーザ端末3は、通信ネットワークを介して関連コンテンツ提供装置1と接続している。本システムでは通信ネットワークがインターネットNの場合について説明するが、インターネットに限るものではない。テレビ2と関連コンテンツ提供装置1のそれぞれは、放送局4と有線或は放送波発信アンテナ(図示せず)を介して無線で接続している。なお、テレビ番組を視聴するのはテレビ受像機とはかぎらず、パソコンやスマートフォンなどの各種情報処理装置でも視聴できるが、この視聴可能な機器を総称して「テレビ」と呼ぶ。また、地上波デジタル、ワンセグ、BSなどの放送媒体によっては、テレビ2は専用のチューナ、デコーダが必要になるが図示および説明は省略する。
図1では、関連コンテンツ提供装置1が2つの放送局4A、4Bからの電波を受信しているが、2つに限らない。また、図1では、ユーザは放送局4Aの番組を視聴しているものとする。
放送局4Aが放送番組を送信すると、ユーザのテレビ2はこれを受信しスクリーン6に映し出す。ユーザは、スクリーン6を視聴するかたわら、自分のユーザ端末3に所定のアプリケーションソフト(以下、「アプリ」)を起動させて、関連コンテンツ提供装置1に対して視聴している放送局4Aのチャネル番号を送信する。
ユーザが視聴している放送番組は関連コンテンツ提供装置1によってもリアルタイムで受信され、関連コンテンツ提供装置1は受信した電波から映像情報、文字情報などを抽出する。関連コンテンツ提供装置1は、抽出した情報と関連するコンテンツに、検索エンジンを介することなく直接アクセスできるための情報をユーザ端末3に送信する。具体的には、比較的短い文字列をつけたタグをリスト状に表示させ、このタグに対して選択操作がされるとタグに対応づけられたアドレス情報が関連コンテンツ提供装置1に送信され、ユーザ端末3にタグに対応するコンテンツが表示されることになる。ここで選択操作とは、スマートフォンやタブレット端末ではタップという言葉で、パソコンではクリックという言葉で、スマートTVではリモコン操作という言葉で表現されることが多い。この実施形態では、ユーザ端末3としてスマートフォンやタブレット端末を用いることを想定しているので、ユーザによる選択操作を「タップ」と表現する。
タグについて、以下の説明の中で頻繁に言及することになるので、ここでひととおりの説明をする。
表1に示すように、タグにはCMタグ、ライブキーワードタグ、広告タグの3種類がある。
Figure 2016059028
まずCMタグについて説明する。
CMタグは、CMタグにつけられる文字列(以下、「CMタグキーワード」)と、CMシンクロコンテンツのアドレス情報からなる。
CMタグキーワードとは、制約文字数の中で広告を特徴づける、コピーライターが考え抜いたような言葉であり、空白やカンマ(、)疑問符(?)、感嘆符(!)などの記号も含まれる。
CMシンクロコンテンツとは、テレビで放送されるCMと関連性があるコンテンツである。例えば、CMの制作秘話や出演タレントのコメント、CM対象商品に関連する商品の紹介などがある。関連する商品として、CMが化粧品会社の若い女性向けの口紅に関するものであれば、マスカラやチークのような若い女性が興味を持ちそうな商品がある。
関連コンテンツ提供装置1が現在放送中のCMを同定すると、関連コンテンツ提供装置1はユーザ端末3にCMシンクロコンテンツを送信し、ユーザ端末3の画面に表示させる。このようにテレビでCMが放送されると、このCMと関連するコンテンツがほぼ同時に表示される。
関連コンテンツ提供装置1はCMシンクロコンテンツのページデータ(HTMLなどで記述されたファイル)を送信するとともに、ユーザ端末3に対しCMタグキーワードとCMシンクロコンテンツのアドレス情報も送信する。後でCMシンクロコンテンツを見たいと思うユーザが、CMタグキーワードをタップすれば、このコンテンツを見ることができるようにするためである。
次にライブキーワードタグについて説明する。
ライブキーワードタグは、ライブキーワードすなわちライブキーワードタグにつけられる文字列と、ライブキーワードに対応づけられた関連コンテンツのアドレス情報からなる。
ライブキーワードは、各種事典に名詞として掲載されている単語、近年新聞や雑誌で話題の単語、インターネット上でアクセスの多い単語などであり、その多くは固有名詞である。
関連コンテンツとは、ライブキーワードに関連する情報であって、放送局あるいはシステム運営者等が、ユーザに必要な情報を1つのページに出力し制作したものである。制作にあたり、外部のウェブサーバ5などからも情報を取得する。
ユーザ端末3にライブキーワードタグが送出されると、つまりライブキーワードと関連コンテンツのアドレス情報が送出されると、ライブキーワードが画面に表示され、これをタップすると関連コンテンツ提供装置1から関連コンテンツが送信される。
ライブキーワードとなる単語の多くは固有名詞と想定しているが、その理由は、もしライブキーワードに普通名詞を含めると概念が広すぎて関連コンテンツに含める情報が1ページにはとても納まりきらないからである。例えば、「港」という普通名詞では範囲が広すぎて、ユーザに提供する情報が絞り込めないが、「横浜港」という固有名詞であれば、このような心配はない。ただし、固有名詞以外の普通名詞や一連の文章をライブキーワードから全く排除するというわけではない。
ところで、放送される文字情報の中で出現した固有名詞が全部ライブキーワードとなるのではない。ユーザ側にライブキーワードタグが送信されたときに、このライブキーワードタグをタップすると必ず関連コンテンツが表示されなくてはならない。この関連コンテンツは、タップされたときに必ず表示されるので「タップ先コンテンツ」と名づけることもできる。つまり、タップ先コンテンツが用意された文字列がライブキーワードとなるのである。
関連コンテンツを予め準備する点は、本システムの大きな特徴である。すなわち、従来の検索サイトで検索する場合、検索結果ページとリンク先ページを行き来して情報を集めるが、本システムではすべての集めた情報を1つのコンテンツにコンパクトにまとめ、これを表示させるのである。そのため、本システムはライブキーワードを登録する際に、タップされたコンテンツを自動編集あるいは手動で編集する機能を別途用意する。
続いて、広告タグについて説明する。
広告タグは、広告タグにつけられる文字列(以下、「広告タグキーワード」)と、広告コンテンツのアドレス情報からなる。
広告タグキーワードは、原則としてはいずれかのライブキーワードに連動し、制約文字数の中で広告を特徴づける言葉であり、空白やカンマ(、)疑問符(?)、感嘆符(!)などの記号も含まれる。
例えば、ライブキーワードタグ「横浜港」と連動する広告タグとして「横浜港 シーバス」、「横浜 中華レストラン」、「横浜元町 宝飾店」などがある。
ただし、ライブキーワードとして出力されない文字列にも反応して広告タグが出力されることもある。例えば、「ワイン」という言葉は、普通名詞であり広い概念をもつため、ライブキーワードとしては出力されるには適しないが、「カリフォルニア ワイン」、「山梨 ワイン」のように広告のためのキーワードとなりうる。
ユーザ端末3に広告タグが送出されると、つまり広告タグキーワードと広告コンテンツのアドレス情報が送出されると、広告タグキーワードが画面に表示され、これをタップすると関連コンテンツ提供装置1を経由して広告主が用意した外部のウェブサーバ5にある広告コンテンツが画面に表示される。このように、ユーザ端末3からの広告コンテンツへのアクセスは、関連コンテンツ提供装置1を介在させて行う(リダイレクト機能)のは、関連コンテンツ提供装置1にもアクセスしたというログを残すためである。
なお、ライブキーワードタグはユーザに情報を提供することが主たる目的であるが、広告タグは広告主にとっての広告宣伝手段である。広告タグがタップされると、広告主から本システムの運営者あるいは放送局に広告掲出料が通常支払われる。
《2.本システムの構成》
《2−1.ユーザ端末の構成》
ユーザ端末3は、パソコンでもスマートフォンと呼ばれる多機能携帯電話やタブレット端末などの可搬型の情報処理装置でも何でもよい。ただし、本実施形態のユーザ端末3は、多機能携帯電話のようにタッチパネルを備えた情報処理装置であるものとする。
ユーザ端末3は、図2に示すように、操作部301と表示部302と記憶部303と処理部304と送受信部305と撮像部306を有する。
操作部301には、表示部302の画面に重ねて配置されるタッチパネルが含まれる。プログラムの起動・終了の指示や、関連コンテンツ提供装置1へのアクセスなどはこの操作部301を介して行われる。本明細書では、操作部301を介した入力操作を「タップ」というものとする。
表示部302はディスプレイ画面が必須であり、適宜スピーカも含まれる。
記憶部303には、関連コンテンツ提供装置1が実行する機能の提供を受けるためのコンピュータプログラムやブラウザと呼ばれる画面表示ソフト、これらのプログラムの実行の際に必要となるパラメータ類や処理の中間結果などが格納される。また、記憶部303には、関連コンテンツ提供装置1から送信されたタグの中で、後から見るつもりのタグの情報を保存することもできる。これは、いわゆるブックマークの機能である。
処理部304には、関連コンテンツ提供装置1にアクセスするときに当該ユーザを特定する情報(例:ユーザID)を記憶部303から取り出して送信する手段、関連コンテンツ提供装置1からライブキーワードタグや広告タグのリストが送信されたならば、リスト中のタグを選択して当該タグに関連するコンテンツにアクセスする手段などを含む。処理部304は所定のプログラムをユーザ端末3が実装することにより実現される。つまり、本システムを利用する者はユーザ端末向けのアプリを、例えば公式アプリストアからダウンロードすることを想定している。このプログラムは記憶部303に格納されている。また、処理部304は、操作部301をはじめとする各部の動作を制御する。
ただし、専用アプリによらず、標準的に実装されているウェブブラウザによっても本システムのユーザ端末3の機能は実現できる。
送受信部305は、インターネットNを介して関連コンテンツ提供装置1やウェブサーバ5との信号の送受信をする。
撮像部306は、カメラレンズ及び撮像素子である。この実施形態では画像撮影機能は特に必要でないが、第2の実施形態では必須である。
《2−2.関連コンテンツ提供装置の構成》
関連コンテンツ提供装置1は、図示しないハードディスクやメモリなどの記憶媒体、RAMやROMなどが接続されたCPUなどから構成され、プログラムコードをRAMやキャッシュメモリに展開し、CPUがこのプログラムコードを読み込んで実行することにより、本システムの各種処理が実現される。
関連コンテンツ提供装置1は、上記のCPUや記憶媒体のほか、図示しない入出力手段や通信インターフェース手段や各種バスを有する情報処理装置である。
図1では、関連コンテンツ提供装置1として1台のみ表示されているが、複数の情報処理装置から構成されていてもよい。複数台からなる場合、通信ネットワーク上に集中して配置されていても、分散して配置されていてもよい。後述する第3の実施形態は分散して配置されている例である。
次に、図3に従い関連コンテンツ提供装置の機能ブロックの説明をする。
関連コンテンツ提供装置1は、機能に着目すると記憶部と処理部に大別される。
図3では、記憶部に含まれる要素は楕円で、処理部に含まれる要素は矩形で表している。
処理部をそれが実現する機能にしたがうと、図3に示すように、受信パケット解析部101、CM同定部102、シンクロCM送出部103、自然言語処理部104、ライブキーワードタグ送出部105、広告タグ入札部106、広告タグスコア作成部107、広告タグ送出部108、配信処理部109、アクセスログ集計部110、ユーザ入力情報受信部111、ユーザ情報登録部112が含まれる。なお、請求項1にいう「関連情報送出部」とは、シンクロCM送出部103とライブキーワードタグ送出部105と広告タグ送出部108の3つのことである。
処理部の各要素の動作は制御部100によって制御される。但し、以下の説明では、制御部100の動作について特に言及しない。
処理部を構成する各要素についての説明は、記憶部の説明の後にする。
記憶部には、ユーザ情報データベース(以下、「ユーザ情報DB」)151、CMデータベース(以下、「CM―DB」)152、ライブキーワードタグデータベース(以下、「ライブキーワードタグDB」)153、広告タグデータベース(以下、「広告タグDB」)154、アクセスログ記録データベース(以下、「アクセスログDB」)155が含まれる。記憶部には、本システムの各種処理を実行するためのプログラム、形態素解析において参照する各種辞書、広告タグ掲出スコア表、及び各種中間処理結果なども格納されている。
ユーザ情報DB151は、図4に例示するようにユーザID、当該ユーザの属性に関する情報及びユーザグループを登録する。
ユーザ端末3が端末IDを持つならば、この端末IDをユーザIDとして利用してもよいし、ユーザIDとともに端末IDを登録してもよい。
ユーザの属性に関する情報としては、ユーザに適したコンテンツを配信するためにも、少なくとも生年と性別の登録が望ましい。放送地域の登録は放送局の特定のために必要である。チャンネル番号が同じでも、地域によって放送局が異なることがあるからである。ただし、ユーザ端末3にGPS機能があれば放送地域の登録は省略可能である。
ここで、ユーザが了承するならば、他の項目を入力してもらってもよい。例えば、メールアドレスやSNSアカウントなどの入力があれば、それに見合った利便性や付加価値を与えることができ、システムはこのようなユーザに対してポイントを与えたり、視聴予約の通知をしたりできる。
CM―DB152には、図5(1)のデータ構成例に示すように、本システムと契約をしたCM提供元によって入稿されたCMデータがCM識別情報(CM−ID)とともに登録される。これは、テレビで放送されるCMと同一の動画素材である。動画であるCMデータから所定の時間間隔で静止画を取り出し、各静止画の特徴点データを算出して登録する。CMの動画データとともに特徴点データを登録してもよく、特徴点データだけを登録してもよい。また、これらのデータとともにCMの提供元や放送される期間などもあわせて登録するとよい。このCM―DB152への登録処理は、CM提供元からの新規入稿が有る都度実行される。
また、CM―DB152には、図5(2)に例示するようにCM―IDと対応づけてCMタグキーワードと、CMシンクロコンテンツを格納したページデータのアドレス情報も登録する。また、CMシンクロコンテンツ毎にユーザグループも登録するとよい。なお、ページデータ自体もCM−DB152に格納してもよい。
ライブキーワードタグDB153には、図6のデータ構成例に示すように、ライブキーワードタグIDと対応づけてライブキーワードと関連コンテンツのアドレス情報などが登録される。
関連コンテンツのページデータは、ライブキーワードタグDB153に格納されていてもよいが、本システムが管理している記憶手段やデータベースサーバに格納されていてもよい。ライブキーワードタグDB153は、運用開始前に作成しておくとともに、運用後も適宜更新することが望ましい。また、ライブキーワードタグDB153は、放送局用とシステム共通用の2種類を用意しておき、放送局用のライブキーワードタグDB153を優先するのが適当である。
なお、ライブキーワードタグDB153にライブキーワードを登録する場合、自然言語処理のために本システムに備えてあるシソーラス辞書を参照し、ライブキーワードの類義語・同義語・別名なども登録する。これらはユーザ辞書に登録され、自然言語処理時に参照される。
広告タグDB154には、図7のデータ構成例に示すように、広告タグIDと対応づけて、広告タグキーワードと、広告主から入稿された広告コンテンツのページデータが格納されているアドレス情報が登録される。また、広告タグDB154には、広告主、入札価格なども登録される。広告コンテンツのページデータ自体は、広告主のウェブサーバに通常登録されている。
アクセスログDB155には、ユーザ端末3からタグが選択されてコンテンツの送信要求があった都度、ユーザグループ、時間、地域、タグのキーワード、延べアクセス回数などのアクセス態様を記録する。
次に処理部の各要素について、図8のデータの流れを参照しながら説明する。図8において概要が示される処理は放送局毎に行われる。
受信パケット解析部101は、図示しないキャプチャボードなどのハードウェアによって放送局4から電波(図8の矢印の方向に流れるデータD1、以下「図8のデータD1」のように表現する。)を受信すると、これを各種パケットに分解する。
受信パケット解析部101は、放送局から受信した電波を、映像、音声、字幕、番組配列情報(SI:Service Information)等の各種パケットに分解する。
受信パケット解析部101は、映像パケットから動画像および音声を取得する。映像は本編放送だけでなく、CMも含み、抽出された映像はCM同定部102の入力データとなる。
また、受信パケット解析部101は、字幕パケットに含まれる情報を所定の規格に従い文字情報へ変換する。文字情報は映像パケットや音声パケットからも取得できる。映像パケットに含まれる情報をフレームに分解し、前後のフレームの差分をとり、動きがあったエリアに着目するとテロップ情報が抽出できるが、このテロップ情報から文字情報を取得できる。音声パケットに含まれる情報を音声認識し易いように変換し、変換された音声データに対して音響処理、言語処理を施し文字情報へ変換することができる。これらの抽出された文字情報は自然言語処理部104の入力データとなる。
さらに受信パケット解析部101は、番組配列情報パケットから電子番組ガイド(EPG:Electronic Program Guide)を取得する。EPG情報は、必要であればCM同定部102、自然言語処理部104に送出される。
CM同定部102は、受信パケット解析部101から入力された映像データ(図8のデータD2)を、CM−DB152に格納されているCMデータと照合し、現在放送されているのがCMか否か、CMであれば提供元は誰であるか何のCMであるか等を同定する。ここで、対象となるCMには、スポンサー企業のCM(タイム契約)とスポンサー以外の企業のCM(スポット契約)の両者が含まれる。
CM同定部102は、映像データから所定の時間間隔で静止画を取り出し、特徴点データを算出する。この特徴点抽出には、たとえばORB(Oriented FAST and Rotated BRIEF)アルゴリズムを使用する。ORBは公知のアルゴリズムであり且つ関数の利用レベルになるのでその詳細は省略する。
算出された特徴点データと一致する特徴点データをCM−DB152から検索し、一致するものが見つかればCMが同定されたことになる。なお、放送局から受信した映像データがCMであっても、本システムと契約をしていないCM提供元によるCMであるならば、CM−DB152には登録されておらず、従ってCM同定処理の対象とならない。ただし、CMデータに含まれる文字情報は後述するライブキーワードタグ送出処理や広告タグ送出処理の対象となりうる。
シンクロCM送出部103は、CM同定部102によって現在放送中のCMのCM−ID(図8のデータD3)が特定されると、このCM−IDと対応づけられたCMシンクロコンテンツのアドレス情報をCM−DB152から取り出し、このアドレス情報に基づいて取得したページデータ(図8のデータD4)を配信処理部109に送出する。ここで、ユーザ情報DB151を参照して、送信先ユーザの属するユーザグループに適したCMシンクロコンテンツを送出することが望ましい。
自然言語処理部104は、受信パケット解析部101から送出された文字情報(図8のデータD5)からライブキーワード候補を抽出する。
文字情報の言語が日本語の場合、自然言語処理部104は、入力された文字情報に対し、ユーザ辞書、システム辞書、ゆらぎ辞書等の各種辞書(シソーラスも含む)を使用して形態素解析を行い、ライブキーワード候補となる単語を抽出する。
ここで、ゆらぎ辞書について付言する。テレビ放送される言葉は、正式名称ではなく、略称、あだ名等で露出することが多い。これを過去に放送された番組から集計し、ゆらぎ辞書を作成する。ゆらぎ辞書から得た情報とEPG等の番組情報をもとに正式名称を決定する。例えば、番組中の「ハチは渋谷駅の改札口を見つめていました」というナレーションの中で「ハチ」という単語が出現したとき、EPGに登録されている番組名称が「忠犬ハチ公の一生」であれば、「ハチ」とは「ハチ公」のことと決定する。
各種辞書の内、ユーザ辞書は放送局毎に用意する。
抽出されたライブキーワード候補(図8のデータD6)はライブキーワードタグ送出部105に送出される。
なお、自然言語処理部104は、他に最新キーワードなどを定期的にシステム辞書に登録する機能、放送局側で追加した単語をユーザ辞書に随時登録する機能などを有するが、説明は省略する。
ライブキーワードタグ送出部105は、自然言語処理部104からライブキーワード候補であるキーワード(図8のデータD6)を取得すると、これをライブキーワードタグDB153に登録されているデータとのマッチングを行う。もしライブキーワード候補がライブキーワードタグDB153に登録されていなければ処理対象とはしない。もし、ライブキーワードタグDB153に登録されているならば、このライブキーワード及び関連コンテンツのアドレス情報を配信処理部109に渡す。
このようにライブキーワードタグ送出部105は、ライブキーワードタグには必ずユーザによるタップ先のコンテンツを用意して配信する。そのため、自然言語処理部104が抽出したライブキーワード候補のうちライブキーワードタグDB153に存在するもののみ出力する。「ライブキーワード候補」と呼ばれるのは、このマッチング処理を経るまでのキーワードのことであり、マッチングされたキーワードは、ライブキーワードと呼ばれる。
広告タグ入札部106は、広告主からの広告データを入稿し、広告タグキーワードと対応づけて広告タグDB154に登録する。この登録処理は、図8に示す一連の処理とは独立に行われる。
広告タグスコア作成部107は、ユーザからのアクセスがあったライブキーワードタグ及びそれに関連する広告タグのコンテンツへのアクセス状況を集計した結果(図8のデータD11)とユーザグループに基づいて、広告タグ掲出スコア表を作成する。広告タグスコア作成部107については、広告タグ入札部106とともに後に詳しく説明する。
広告タグ送出部108には、ライブキーワードタグ送出部105からライブキーワード(図8のデータD8)が渡される。広告タグ送出部108は、このライブキーワードと関連する広告タグキーワードを広告タグDB154から取り出し、送出先のユーザのユーザグループや、広告タグスコア作成部107によって作成された広告タグ掲出スコア表(図8のデータD9)に基づき、ユーザ端末3に送る広告タグを選出する。選出された広告タグとこれに対応する広告コンテンツのアドレス情報(図8のデータD10)を配信処理部109に渡す。広告タグ送出部108については、広告タグ入札部106および広告タグスコア作成部107とともに、後に詳しく説明する。
配信処理部109は、CMタグ、ライブキーワードタグ、広告タグあるいはアクセスのあったコンテンツを含む表示用データ(図8のデータD12)を、ユーザ端末3へ送信する。
アクセスログ集計部110は、ユーザ端末3からタップ操作された情報(図8のデータD13)を受信して、アクセス状況のログを集計する。このログから当該ユーザの嗜好などの参考データが得られる。
ユーザ入力情報受信部111は、本システム用のアプリを実装しているユーザ端末3から送信される各種情報を受信する。受信情報には、ユーザ登録時のユーザ属性、ユーザが視聴中の放送局のチャンネル番号などが含まれる。
ユーザ情報登録部112は、ユーザ入力情報受信部111を介してユーザの個人情報が入力されると、当該ユーザを識別するためのユーザIDを生成し、入力された個人情報をユーザIDと対応付けてユーザ情報DB151に格納する。ここで、ユーザの個人情報に基づき設定したユーザグループも格納する。例えば、ユーザを性別と年齢によって、30歳未満の男性、30歳以上の男性、30歳未満の女性、30歳以上の女性のユーザグループをそれぞれグループ1、グループ2、グループ3、グループ4といったようにカテゴリ化する。
関連コンテンツ提供装置1の処理部は、CM−DB152、ライブキーワードタグDB153へのデータの新規登録、削除や修正などを行う機能も備える。本システムは放送局からの電波を受信して、リアルタイムにユーザに関連情報を行うのがメインの処理内容であるが、このメインの処理を円滑に遂行するためには、データベースの充実が欠かせない。そのためには人手によりキーボードやマウスなどの入力手段を介してデータが入力される。このデータベースへの登録や編集は、システム運用前に行うとともに、運用開始後も随時行う。言葉は生きており、常に新しい単語が生まれる。そこで、各種ソーシャルネットワークサービスを利用して新しい単語を抽出し、これらの新しい単語を基に、事前にユーザ辞書に追加したり、ライブキーワードタグDB152に追加したりすることが望ましい。
《3.本システムの動作》
本システムは大別すると、関連コンテンツ提供装置1がテレビ電波を受信し、受信した電波について逐次行う処理と、ユーザ端末3からのサービス提供要求を受け、セカンドスクリーン上に表示させるデータを送信する処理とからなる。
前者の一連の処理に含まれる広告タグ送出処理が円滑に実行されるためには、広告タグ掲出スコア表の作成・更新が適切に行われていることが前提である。
そこで、上記の2つの主要な処理を説明する前に、広告タグ掲出スコア表の作成・更新も含め、ライブキーワードタグ送出と広告タグ送出の処理(図8において、破線の閉曲線で示した箇所)について、図9に従い詳しく説明する。
《3.1.ライブキーワードタグ送出と広告タグ送出処理》
自然言語処理部104は字幕放送等から抽出したキーワードをライブキーワードタグ送出部105に向けて出力する(ステップS101)。このキーワードは、未だライブキーワードと判定されていないのでライブキーワード候補というべきものである。
ライブキーワードタグ送出部105は、このキーワードがライブキーワードタグDB153にライブキーワードとして存在するならば、つまり、タップ先である関連コンテンツが用意されているならば、ライブキーワードと関連コンテンツのアドレス情報を配信処理部109へ送る(ステップS102)。ただし、タップ先コンテンツが用意されているライブキーワードタグを無条件に送るわけではない。ライブキーワードタグ送出部105は、同一のライブキーワードが連続送出されることのないように制御する機能、同一番組内での同一ライブキーワードの出現個数の上限を設定する機能などを適宜備えるものとする。また、番組毎に、送出してはいけないライブキーワードの設定ができる機能も備えることが望ましい。
ライブキーワードタグを渡された配信処理部109は、「当該ライブキーワードタグをユーザ端末3へ送信する」という情報を広告タグ送出部108へ送る(ステップS103)。これは、ライブキーワードタグと広告タグとを同時にユーザ端末3へ送るためである。
次に広告タグ送出部108は、ライブキーワードで、広告タグDB154に格納されている広告タグ掲出スコア表を検索して、最も高い広告収益性スコア(図11の列C6を参照)を持つ広告タグを選出し、これを配信処理部109へ渡す(ステップS104)。なお、広告タグ掲出スコア表は、関連コンテンツ提供装置1の図示しない記憶部に記憶されていてもよいが、広告タグDB154に格納されていてもよい。
次に、広告タグ掲出スコア表について図11に従い説明するが、図11は例示にすぎない。広告タグ掲出スコア表は、レコメンドスコアの算出アルゴリズム(以下、「レコメンドアルゴリズム」)として何を採用するかによって異なってくる。そこで、レコメンドアルゴリズムについて簡単に説明をする。
レコメンドアルゴリズムとして、次の(アルゴリズム1)〜(アルゴリズム6)等がある。これらは、既存の検索エンジンや通販サイトにおいても取り入れられている公知のアルゴリズムなので、要点のみを記し、詳細は省略する。
(アルゴリズム1)ユーザの類似度に着目し、より適した広告を掲出するアルゴリズムである。ユーザカテゴリによる協調型推薦と呼ばれる。
(アルゴリズム2)文脈適合度に着目し、番組本編で語られている内容に、より適した広告を掲出するアルゴリズムである。
(アルゴリズム3)番組相性度に着目し、番組単位でよりタップされやすい広告商品・サービス及びそのカテゴリに、より適した広告を掲出するアルゴリズムである。
(アルゴリズム4)人気度に着目し、全ユーザがタップしやすい広告商品・サービス及びそのカテゴリに、より適した広告を掲出するアルゴリズムである。
(アルゴリズム5)ソーシャルシェア度に着目し、ユーザがシェアしやすい広告商品・サービス及びそのカテゴリに、より適した広告を掲出するアルゴリズムである。
(アルゴリズム6)本人嗜好相性度に着目し、ユーザ本人がタップする傾向にある広告商品・サービス及びそのカテゴリに、より適した広告を掲出するアルゴリズムである。
ただし、本発明にとって、いずれのレコメンドアルゴリズムを採用するかは本質的でないので、以下、(アルゴリズム1)を例にとって説明する。
この協調型推薦のアルゴリズムでは、ユーザをいくつかのユーザグループにカテゴリ化する。このカテゴリ化はユーザの性別や年齢に着目するだけではない。嗜好や価値観にも着目して行う。そのために、どのようなライブキーワードタグや広告タグのコンテンツに、どのような頻度でアクセスしたか等のアクセス状況のログをとり集計しておく。
ユーザグループ毎に、広告タグのカテゴリ毎にレコメンドスコアを設定したレコメンドスコア表の例を図10に示す。
図10の例では、ユーザグループUG_Aに属する人へのレコメンドスコアとして、カテゴリCGY3には8(○印を付した数値)、カテゴリCGY4には2(□印を付した数値)をセットしている。つまり、このユーザグループに属する人へ広告を掲出する場合、カテゴリCGY3に属する広告がカテゴリCGY4に属する広告よりも推奨することが望ましいと判断されるのである。なお、特定のカテゴリの広告を掲出したくないときは、レコメンドスコアとして0(ゼロ)をセットするといったコントロールが可能である。
上記のレコメンドスコアに基づき、広告タグ掲出スコア表が作成される。
広告タグ掲出スコア表は、ユーザグループ毎に作成され、図11にはユーザグループがUG_Aの場合を例示する。
この表の列C1はライブキーワードタグであり、列C2には各ライブキーワードタグに関連する広告タグが任意個数掲載されている。たとえばLTaというライブキーワードタグをユーザ端末3に送信するとき、広告タグとしてATa1、ATa2、ATa3、ATa4のいずれか一つが送信されうる。
列C3は広告タグのカテゴリであって、図10のレコメンドスコア表にも同じカテゴリが現れる。
列C4は、レコメンドスコア表のレコメンドスコア(S)が転記される。図10の例では、ユーザグループUG_Aに対応する広告タグカテゴリのCGY3には、レコメンドスコアとして値8が付与されている(図10の丸印の箇所)。同じスコアが図11の丸印を付したセルに転記されている。
列C5は入札価格(CPC)である。
列C6は、広告収益性スコアであり、列C4のレコメンドスコア(S)と列C5の入札価格(CPC)との積である。
次に、広告タグ掲出スコア表の作成について図9を参照しながら説明する。
広告タグ入札処理部106は、予めライブキーワードタグDB153に登録されているライブキーワードタグに連動する文字列を購入した者、つまり広告主からの広告の入札管理を行う(ステップS201)。
広告タグ入札処理部106は広告タグDB154に入札された広告タグの情報を格納するとともに、広告タグ掲出スコア表の列C2には購入された文字列(=広告タグキーワード)を、列C3には広告タグのカテゴリを、列C5には入力した単価を記録する(ステップS202)。
ところで、広告の単価は、通常、クリックされたときに支払う単価(CPC=Cost per Click)である。クリックされたときのみ費用が発生し、画面に表示されたというだけでは費用が発生しない購入の仕方である。したがって、広告キーワード毎に単価が異なるのであるが、「セール」とか「ファッション」といった一般的な名詞ほど高い単価がつけられる。他社もこれらのキーワードの購入を希望するからである。
ところで、ある広告が掲出されるか否かは、広告入札時の単価によってのみ決まるのではない。その広告とキーワードの関連性や、ユーザの属性情報等を加味して、掲出される広告が決まる。なぜならCPCであるから、クリックされないキーワードをユーザ端末3に配信しても本システムの運営者側には収益が発生しないからである。そこで、広告を掲出するために何を判断基準とするかが重要となる。本システムではCPCと上述のレコメンドスコアとの積の大小に基づいて判断する。この点につき、再び図9を参照しながら説明する。
ユーザ端末3によるCMタグ、ライブキーワードタグ、広告タグのいずれかのタグへのタップ操作がなされると、関連コンテンツ提供装置1にコンテンツの送信要求が送られてくる(ステップS301)。
アクセスログ集計部110は、ユーザ毎のコンテンツへのアクセス状況のログをとり、ユーザがどのような言葉や事物に興味があるかを収集する(ステップS302)。アクセスログはユーザ毎に、その情報を管理してもよい。ただし、それではシステムが複雑になるから、性別が同じ、年代が同じというような、ユーザグループを形成してアクセスログを管理することが適当である。
広告タグスコア作成部107は、上述したようにユーザグループごとのアクセス状況のログを参照し(ステップS303)、このログに基づき図10に例示するようなレコメンドスコア表を作成する(ステップS304)。
広告タグスコア作成部107は、広告タグ掲出スコア表の列C4にレコメンドスコアを記録し、この値と列C5の入札価格との積を広告収益性スコアとして列C6に記録する(ステップS305)。この広告収益性スコアが、広告タグ送出部108が掲出する広告タグを選出するための判断基準となる。
例えば、図11の行R1に示す入札価格が40円の広告タグATa3の広告収益性スコアは80円である。これに対し、行R2に示す入札価格が20円の広告タグATa4の広告収益性スコアは160円である。この場合、入札価格が低いとはいえ広告収益性スコアの高い広告タグATa4を選出するのが適当である。このように入札価格の多寡と、当該ユーザグループへ掲出する適否とは合致しない。
なお、広告タグ掲出スコア表はアクセスログの集計状況に応じて逐次更新される。この更新処理では、当日登録会員対応や、急激なアクセスに応じた特殊なレコメンド対応を考慮して行うとよい。
ここで、再び図9のステップS104の処理に戻る。
広告タグ送出部108は、ライブキーワードで、広告タグ掲出スコア表を検索して、最も高い、広告収益性スコアを持つ広告を選出する。ライブキーワードタグがLTaの場合、広告タグATa4の広告収益性スコアが最も高い。そこで、広告タグATa4をユーザ端末3に送信する候補とする。
ただし、注意すべきことは、ここで選ばれた広告タグの全部を送出するのではないということである。もし、ライブキーワードタグ1個に付き、広告タグを1個出すとすると、ユーザに広告ばかり表示するアプリと思われ、敬遠される。広告アプリと思われないように、広告タグの表示は、ライブキーワードタグの10回に1回程度の割合にするという制約を付ける。
この制約が付くことにより、どのタイミングでどの広告を出すことが最適かを決定するアルゴリズムが必要となる。そのため、動的計画法の一種であって最適停止問題(秘書問題、結婚問題)とも呼ばれる公知のオペレーションズリサーチの技術を使用し、ユーザ端末3へ送出する広告タグを決定する。
配信処理部109は、ユーザ端末3に対してライブキーワードタグと広告タグを合わせて送信する(ステップS105)。送信に際し、各種送信制限条件を適宜チェックする。アルコール類の広告のように、広告によっては時間指定があったりするからである。送信制限条件は、記憶部にパラメータとして格納しておけばよい。
なお、ここで送信された広告タグは、次回の広告タグを選出する際に送信する確率を下げるようにするとよい。
《3.2.受信した放送データについて逐次行う処理》
関連コンテンツ提供装置1は、図12(1)に示すような放送電波を受信すると、図12(2)に示す処理を行う。
ステップS401では、放送局4AからA社のCMを受信しているが、A社は契約しており当該CMがCM−DB152に登録されているので、関連コンテンツ提供装置1は現在受信中の放送データがA社のCMであると同定する。そして、CM−DB152からA社のCMシンクロコンテンツを取り出す。
続いて、ステップS402ではA社のCMが終わり、本編放送データが流れてくる。関連コンテンツ提供装置1は、この本編放送データとともに受信した字幕情報などから文字情報を取り出し、自然言語処理によりライブキーワード候補を抽出する。ここでライブキーワード候補のLTp、LTq、LTrがライブキーワードタグDB153に格納されているならば、これらをライブキーワードとする。また、各ライブキーワードタグに関連した広告タグは広告タグ掲出スコア表を参照し、広告収益性スコアが最も高いものを広告タグとして選出する。
ステップS403では、放送局4AからB社のCMが流れてくるが、関連コンテンツ提供装置1はB社と契約していないのでCM−DB152に登録されておらず、CMの同定はできない。関連コンテンツ提供装置1はB社のCMをCMとして認識できないので本編データと同様に扱う。したがって、文字情報が含まれているならば、ライブキーワード候補の抽出とライブキーワードタグ送出および広告タグ選出の処理をする。
次にステップS404では、放送局4AからC社のCMを受信しているが、C社は契約しており当該CMがCM−DB152に登録されているので、関連コンテンツ提供装置1は現在受信中の放送データがC社のCMであると同定する。そして、CM−DB152からC社のCMシンクロコンテンツのアドレス情報を取り出し、CMシンクロコンテンツのページデータを取得する。
次にステップS405では、本編データが流れてくるので、ステップS402と同様にライブキーワードタグ送出および広告タグ選出処理を行う。
関連コンテンツ提供装置1は、放送局毎に放送電波が送信されてくる間、ステップS401〜S405に例示したような処理を間断なく行う。このように、本システムは受信した電波をリアルタイムで処理するので、出演者の話す内容が予め確定していないバラエティ番組や放送時間の延長や変更のあるスポーツ番組であっても、実際の放送内容に対応した処理ができる。
《3.3.ユーザ端末への関連情報提供処理》
ユーザは、関連コンテンツ提供装置1による情報提供を希望するとき、ユーザ端末3の記憶部303に格納されているアプリを起動し、ユーザIDを送信しログインする。ログインを許可すると関連コンテンツ提供装置1は、ユーザ情報DB151の放送地域を参照して当該ユーザが視聴可能な放送局のチャンネル番号を表示する画面データを作成し、ユーザ端末3に送信する。送信された画面データは、図13に例示するようにユーザ端末3に表示される。ユーザは、図13に例示する画面を介して視聴中の放送局を特定する情報を関連コンテンツ提供装置1に送信する(図12のステップS501)。図13の例ではチャンネル番号に対応するボタンBTN1をタップしてチャンネル番号を送信している。放送局を変える場合は、変更後のチャンネル番号を関連コンテンツ提供装置1に送信すればよい。なお、図13に「AUTO(自動)」ボタンBTN2があるが、これについては第2の実施形態において説明する。
ユーザ端末3から放送局の指定(画面G1)があったとき、指定された放送局4AではA社のCMが放送されていたので、関連コンテンツ提供装置1は、放送中のA社のCMシンクロコンテンツのページデータをユーザ端末3に送信し、ユーザ端末3には画面G2に示すようにA社のCMシンクロコンテンツが表示される(ステップS502)。
ここで、関連コンテンツ提供装置1は、当該ユーザの属するユーザグループを考慮して通常複数個用意されたCMシンクロコンテンツの中からユーザに適したCMシンクロコンテンツを選択して送信する。
次に、ステップS402で抽出されたライブキーワードタグや選出された広告タグが、ユーザ端末3に送信され画面G3上に表示される(ステップS503)。このように本システムによれば、ユーザは番組を視聴しているのとほぼ同時に、その番組と関連する情報の取得が可能となる。
画面G3のタグ一覧の一番下に「A社のシンクロ広告」が掲出されている。これは、直近表示されていたA社のCMシンクロコンテンツをA社のCMの放送後にも閲覧できるようにするためのCMタグである。
画面G3に表示されているタグ一覧の中で下から2番目のタグLTpを選択する操作をすると(ステップS504)、当該タグが選択されたことを示す信号が関連コンテンツ提供装置1に送信され、関連コンテンツ提供装置1はライブキーワードタグDB153からライブキーワードLTpと対応付けられた関連コンテンツを取り出してユーザ端末3に送信し、画面G4上に表示する(ステップS505)。関連コンテンツ提供装置1は、タップされたコンテンツの送信とともに、当該ユーザからのアクセス状況のログを記録する。アクセスログが更新されると、広告タグ掲出スコア表も連動して更新されることになる。
ここで、重要なことはライブキーワードタグLTpを選択する操作をすることにより、特定のコンテンツが送信されてくるのであって、「LTp」という検索キーワードを検索エンジンに渡し、検索結果一覧が送信されてくるのではないということである。関連コンテンツは主に放送局が制作するが、そのためには番組制作の膨大なノウハウを活用する。そのため、ユーザは関連コンテンツを閲覧すると「LTp」というテーマに関する的確な情報を労せずして収集できるのである。
もし、検索エンジンを介するのであれば、ユーザは検索結果の中から絞り込んでいかなくてはならない。絞込みには知識が要るので、知識不足により不適当な情報を選択したり、優れた情報を見落としたりすることもありうる。
さらに、検索エンジンを利用するときは検索キーワードを入力するが、知識が足りず、うろ覚えの単語を入力すると所望の検索結果が得られない。
本システムでは、このような問題は生じない。放送局側の膨大な知識・ノウハウがユーザ側の不慣れ・知識不足をカバーしてくれるからである。
なお、関連コンテンツはユーザ側へ一方向に提供される情報ではあるが、このコンテンツに関連する商品等のアフィリエイト広告を載せることはかまわない。
CMタグ、ライブキーワードタグ、及び広告タグのいずれもユーザのタップによってコンテンツが送信され表示されるが、このコンテンツは本システムの運営者からユーザへの一方通行の情報提供とは限らない。コンテンツが表示された画面を介してアンケートに答えたり、クイズに応募したり、クーポン発行やポイント付与のサービスを受けたり、インスタントウィンすなわち当落がその場で分かる懸賞に応募したりすることもできる。また、CMシンクロコンテンツや広告コンテンツにはCM提供元や広告主のウェブサイトへのリンクが張られ、オンラインショッピングができるようになっていてもよい。
ところで、最近の広告業界においてO2O2O(OnAir to Online to Offline)、即ち「テレビ放送を見てスマートフォンで検索して店に行く」という意味の言葉が注目されつつある。本システムにおいても、関連コンテンツ提供装置1から提供されるコンテンツを介してクーポンの発行を受け、そのクーポンに関する情報をスマートフォンに格納し、実際の店舗でクーポンをスマートフォンの画面に表示させると割引されるといったサービスが実現可能である。これにより、ユーザにとっての利便性が高まり、企業としても集客効果があげられる。
放送局からの放送内容がC社のCMに切り替わったとき、関連コンテンツ提供装置1は、ユーザ端末3にC社のCMシンクロコンテンツを送信し、画面G5に表示させる(ステップS506)。このようにCMシンクロコンテンツが送信されると、ユーザ端末3の画面のタグ一覧やコンテンツ表示の代わりにCMシンクロコンテンツが表示される。ただし、図示しないボタンなどの操作により画面G3のようなタグ一覧表示などに切り替えることができる。
ところで、ユーザ端末3が当該アプリを立ち上げている間、ライブキーワードタグや広告タグが次々と表示され、ある程度の個数を超えると古いタグが消去される。そこで、ユーザが気に入ったタグに関するコンテンツを後で閲覧できるように、タグを記憶する機能を備えることが好ましい。例えば、画面G3に例示したようなタグ一覧において気に入ったタグを右から左に向かって指をなぞるといった操作をすると、アプリ側で当該タグをユーザ端末3の記憶部303に記憶させる。これは、いわゆるブックマーク機能であって、これにより気になる情報を自由な時間に閲覧できる。記憶された情報の消去は、ユーザの操作によってもよいが、所定の時間の経過により自動的に行ってもよい。
《第2の実施形態》
第1の実施形態では、ユーザが放送局を指定していた。しかし、この実施形態では、ユーザがユーザ端末3で自分のテレビスクリーン6を撮影して、これを関連コンテンツ提供装置に送信し、関連コンテンツ提供装置側で受信した画像をもとに番組同定つまり現在視聴している放送局を特定する。なお、この放送局の同定処理は、本出願人が日本国において特許取得済みである(特許第5574556号)。
以下、第1の実施形態との相違点を中心に図14を参照しながら説明する。なお、同一の機能を有する要素については図3と同一の符号を用いる。また、図14において図3と相違する要素は2重の矩形で表す。
この実施形態の関連コンテンツ提供装置7は、関連コンテンツ提供装置1の機能をすべて有し、且つ撮影データ受信部701と番組同定部702を備えている。
ユーザ端末3は、アプリを立ち上げて図13に例示するチャンネル選択用画面から自動(AUTO)ボタンBTN2をタップして送信すると、関連コンテンツ提供装置7は続いて送信されてくるのが静止画像の特徴点データであると認識する。
ユーザ端末3は、その撮像機能によってテレビのスクリーン6に映されている動画像を撮影する。ユーザ端末3のアプリは、動画像から適当な間隔で静止画を取り出し、特徴点データを算出する。この特徴点データ算出のアルゴリズムは、CM同定部102による特徴点抽出処理と同一である。撮影データ受信部701は、ユーザ端末3から特徴点データを受信する。
一方、番組同定部702は、受信パケット解析部101によって取り出された映像データを静止画に分解し、各静止画の特徴点データを算出し、ユーザ端末3から受信した特徴点データと照合し、一致度が所定の値以上であれば、当該ユーザの現在視聴しているのがどのテレビ局の番組であるかが判断できる。なお、CM同定部102がCMを同定するために、テレビ局からの映像データから取り出した静止画の特徴点データを算出するので、番組同定部702はこれを利用すればよい。
番組同定により関連コンテンツ提供装置7が、視聴中の放送局を同定した後の処理は、第1の実施形態における処理と同じである。
ところで、ユーザ端末3が静止画の特徴点データを送信するのは、関連コンテンツ提供装置7に対して視聴中の放送局を認識させることが目的であるから、短時間分の特徴点データを送信すればよい。放送局を変えるときは、チャンネル指定ボタンBTN1をタップするか、或は自動ボタンBTN2を再度タップすればよい。
《第3の実施形態》
第1の実施形態では、ユーザ端末3に提供するサービスを実施する情報処理装置が放送局から電波を受信するものとして説明した。第3の実施形態では、受信パケット解析処理を専用のサーバに担わせる点で第1の実施形態と相違する。
図15と図16に従い、第1の実施形態との相違点を中心に第3の実施形態について説明する。
図15に示すように、関連コンテンツ提供装置8は、テレビ放送受信装置8Aとタグ送出装置8Bを含み構成される。テレビ放送受信装置8Aとタグ送出装置8Bは有線あるいは無線により通信可能に接続されている。
図15ではテレビ放送受信装置8Aは複数の放送局4と接続しているが、一の放送局4ごとにテレビ放送受信装置8Aが設置され、複数のテレビ放送受信装置8Aがタグ送出装置8Bと接続していてもよい。
図16は、テレビ放送受信装置8Aとタグ送出装置8Bの機能ブロックを例示する図である。図3及び図8と機能が同一の要素については同一の符号を用いる。
図16の例では、テレビ放送受信装置8Aが、受信パケット解析部801で分解した映像データをCM同定部802に渡し、CM−DB153内のCMデータと照合してCMを同定する。CM同定部802は、CMが同定された場合、タグ送出装置8Bに備わるシンクロCM送出部103にCM−IDを送信する。このCMに関連するCMシンクロコンテンツの送出処理はタグ送出装置8Bが分担する。また、受信パケット解析部801で抽出された文字情報はタグ送出装置8Bに備わる自然言語処理部104に渡され、ライブキーワード候補を取り出す。つまり、この実施形態は、第1の実施形態と比較すると、放送電波の受信とCMデータの同定を行う情報処理装置を独立させた点でのみ相違する。独立させることにより、システムの負荷分散が実現される。
なお、図16に示すテレビ放送受信装置8Aとタグ送出装置8Bの機能分担は一例にすぎない。例えば、シンクロCM送出機能や自然言語処理機能及びライブキーワードタグ送出機能はテレビ放送受信装置8A側に持たせてもよい。
《第4の実施形態》
第1〜第3の実施形態では、ユーザ端末3がテレビ番組関連情報を受信し表示していた。しかし、この実施形態では放送番組を放映しているテレビのスクリーンに関連情報が表示される。
図17は、この実施形態のシステム構成例を示す図である。ユーザ端末9とテレビ番組表示装置10とルータ11はホームネットワークHNを構成している。ユーザ端末9とテレビ番組表示装置10はインターネットNを介して関連コンテンツ提供装置12及びアプリケーションサーバ13とそれぞれ接続する。テレビ番組表示装置10と関連コンテンツ提供装置12のそれぞれは、放送局14と有線或は放送波発信アンテナを介して無線で接続している。
この実施形態では、ユーザ端末9とテレビ番組表示装置10がそれぞれアプリケーションサーバ13から専用のアプリを取得する点、ユーザ端末9とテレビ番組表示装置10とが互いに情報の送受信をする点で、上記の他の実施形態と相違する。以下、図17を参照しながら、これらの相違点を中心に、説明する。
ユーザ端末9はホームネットワークHN内でローカルに通信可能に接続しているテレビ番組表示装置10を見つけ出す(ステップS601)。
テレビ番組表示装置10は放送局14から、テレビ番組表示装置用アプリ(以下、「受信機用アプリ」)のURLを受信する(ステップS602)。放送局14は、第1の実施形態の放送局4に受信機用アプリのURLを送信する機能を備えたものである。テレビ番組表示装置10は、放送局14から受信したURLが示すアプリケーションサーバ13から受信機用アプリおよび関連するデータを取得する(ステップS603)。取得したデータにはテレビ番組表示装置10と連携動作する端末機器用のアプリ(以下、「連携端末用アプリ」)のURLが含まれている。そこで、テレビ番組表示装置10はユーザ端末9即ち連携端末に連携端末用アプリのURLを送信する(ステップS604)。ユーザ端末9は、受信したURLが示すアプリケーションサーバ13から連携端末用アプリおよび関連するデータを取得する(ステップS605)。以後、ユーザ端末9とテレビ番組表示装置10とは直接接続することができるため、受信機用アプリから連携端末用アプリを起動したり、データ連携を行ったりすることが可能である(ステップS606)。
受信機用アプリを実装したテレビ番組表示装置10は、放送局14の番組放映とほぼ同時に関連コンテンツ提供装置12から情報提供を受け、これをスクリーン15に表示する。関連コンテンツ提供装置12の機能は上記の実施形態の関連コンテンツ提供装置1,2とほぼ同じである。ただし、関連コンテンツ提供装置12は、アプリケーションサーバ13の機能も併せ持っていてもよい。
第1の実施形態でユーザ端末3の画面に表示されたタグの一覧やコンテンツ類は、この実施形態では、テレビ番組表示装置10のスクリーン15上に、放送番組とともに、表示される。タグの選択をはじめとするユーザの入力操作は、テレビ用リモコンによって行うことになる。もしパソコンをテレビ番組表示装置10としても利用するのであれば、キーボードやマウスでタグの選択を含む入力操作を行う。
テレビ番組表示装置10と同様にユーザ端末9も、関連コンテンツ提供装置12から情報を受信して画面表示してもよい。あるいは、関連コンテンツ提供装置12から送信される情報はテレビ番組表示装置10のみが表示し、ユーザにとって必要な情報をユーザ端末9に送信してもよい。例えば、スクリーン15に表示されているタグに対応するコンテンツの全体を見る時間が無い場合、そのタグに対応づけられたアドレス情報をユーザ端末9に送信し、時間の有るときに関連コンテンツ提供装置12からコンテンツを受信する、といったことも可能である。
《第5の実施形態》
この実施形態は、請求項2に係る発明に対応するものである。第1の実施形態では、関連コンテンツ提供装置1は直接ユーザに対して情報を提供していた。これに対し、この実施形態では関連コンテンツ提供装置は外部システムに対して情報を提供し、当該外部システムがそのユーザに対して情報を提供する点で相違する。
以下、第1の実施形態との相違点について図18を参照しながら説明する。なお、機能が同一の要素については図1と同一の符号を用いる。
関連コンテンツ提供装置16は、放送局4から放送データを取得すると、ライブキーワードタグ、広告タグあるいはCMシンクロコンテンツの少なくとも1つを送出するための処理を実行し、通信ネットワークNを介して外部システムのサーバ17宛てに送出する。サーバ17は、当該外部システムのユーザのユーザ端末3に対して関連コンテンツ提供装置16から取得した情報を提供する。
外部システムへのタグやコンテンツの提供の仕方にはさまざまな態様がある。
例えば、外部システムがライブキーワードタグに類似する情報だけをユーザに提供するシステムであれば、外部システムのサーバ17は、番組の進行とともに出現するライブキーワードを関連コンテンツ提供装置16に送信する。そして、関連コンテンツ提供装置16は受信したライブキーワードと連動する広告タグキーワードと広告コンテンツのアドレス情報をサーバ17に提供することが考えられる。
他の例として、サーバ17から放送局特定情報を受信すると、関連コンテンツ提供装置16は、当該放送局で放送されているCMを同定し、サーバ17にCMシンクロコンテンツを提供することも考えられる。
関連コンテンツ提供装置16にとって、番組関連情報の提供先がユーザ端末3の代わりに外部システムのサーバ17になっただけであり、第1の実施形態の関連コンテンツ提供装置1と大きく変わるところはない。
図18には、外部システムのサーバが1つしかないが、関連コンテンツ提供装置16は複数の外部システムと接続してもかまわない。この場合、一の外部システムにはライブキーワードタグと広告タグを提供し、別の一の外部システムにはCMシンクロコンテンツを提供するといったように、外部システム毎に提供する情報の種類が異なっていてもよい。
以上、5つの実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態の記載内容に限定されるものではなく、他にもさまざまな態様で実施することが可能である。例えば、上記のシステム構成、アルゴリズム、データ構造などは例示にすぎず、さまざまな変形例が考えられる。
以下、変形例のいくつかを示す。
上記の実施形態では、ユーザ側にライブキーワードタグ、広告タグおよびシンクロCMの3種類の情報を提供していた。
しかし、いずれか1種類のみ、或はいずれか2種類を選択して提供してもよい。例えば、本発明のシステムに参加する放送局によっては、広告タグは不要であると考えることもあるからである。
上記の実施形態では、放送局からの受信電波から取り出した字幕情報、映像に含まれるテロップ情報および音声情報をもとにキーワードを抽出した。しかし、テロップ情報と音声情報の片方或は両方をキーワード抽出の対象外としてもよい。
一方で、本発明のシステムが放送局と提携することによって、事前に情報を入手できるのであれば、これもキーワード抽出の対象に含めてもよい。例えば、事前収録系番組の場合は、番組素材が先に入手できるため、番組素材を見ながらタイムライン(番組開始からの時刻)指定で出力するライブキーワードタグを設定でき、実際の放送時には、このタイムラインに従ってライブキーワードタグを送出する(プリセット機能)。また、生番組でも放送内容があらかじめわかっている番組コーナーに関しては、事前に出力するライブキーワードタグを設定することができる。ただし、この場合は、生番組のため番組進行によって出力する時間が異なるため、タイムラインを設定できない。そのため、番組放送時にキュー出しすることによって出力する。さらに、放送業界には、前メタサービス、即ち事前に番組放送内容を取材し、番組宣伝などを行っているサービスがある。そこで、このサービスを利用して番組で出力されるキーワードを事前に登録し、上記のようなキュー出し機能やプリセット機能を用いて出力することもできる。
また、番組放送時に特別なシーンが現れたとき、その場でライブキーワードと即時編集したコンテンツとをライブキーワードタグDB153に登録し、このライブキーワードタグをユーザ側に送出できる。例えば、大相撲の千秋楽で、横綱大鵬が優勝を決めたときに、「大鵬6場所連続優勝」のようなライブキーワードタグを出力できる。このような必要なシーンで出力するキーワードはライブキーワードに限らず、広告タグキーワードでもよい。この広告タグは必ずしもライブキーワードタグに連動していなくてよい。例えば、著名作家である永井荷風をテーマとする番組で荷風のお気に入りの食堂が紹介されたとする。この場合、「永井荷風」というライブキーワードタグは出力せずに、「浅草 洋食屋」という広告タグのみを出力してもよい。
さらに、放送局から受信した情報以外に、外部から入力した情報もキーワード抽出の対象としてもよい。例えば、後メタ情報サービス、即ちテレビ放送の内容を人間が記録して外部に提供しているサービスと連携し、人間の判断で、重要と思われるキーワードを本発明のシステムへ送信してもらい、それも文字情報として取り込んでもよい。
上記の実施形態では、文字情報が日本語の場合を対象としていた。しかし、本システムは日本語以外の言語も対象にできることは言うまでもない。
言語には、日本語、中国語などの分かち書きされていない言語と、英語、ヒンディー語などの分かち書きされている言語がある。分かち書きされている言語は、空白があることにより単語の区切りが明確にわかるが、分かち書きされていない言語は、品詞と品詞の結合規則により単語の区切りを判断できる。例えば、日本語の場合、形容詞+名詞の組み合わせはあるが、名詞+形容詞はあり得ない。これらの規則を利用することで、品詞の特定はある程度可能である。
また、日本語以外の言語においても、次の理由により形態素解析による品詞決定は可能である。すなわち、現在の形態素解析では、大量なテキストデータ(コーパス)から、品詞と品詞の組み合わせの発生確率を求め、この確率に応じて品詞を特定する。そのため、電子化されたテキストデータさえあれば、形態素解析の元になる辞書データは、言語の種類を問わず構築できるので、統計的にではあるが、どの言語でも形態素解析が可能である。要するに、統計的言語処理を用いれば、文法とは無関係に、統計的確率の問題として、品詞を認識できるのである。
上記の実施形態は、ユーザ端末3がアプリの実行中はインターネットに接続されていることを前提としている。そこで、インターネットを介して各種のソーシャルメディアを利用してもよい。たとえば、気に入ったライブキーワードタグや広告タグがあれば、それをツイッターに投稿してもよい。
アクセスログに基づいてシステムが自動的にレコメンド機能を果たしてもよいが、仲間によるレコメンドは効果的である。インターネット上には膨大な情報が溢れているが、仲間が薦めるから、仲間が注目しているから、といった理由で情報の取捨選択を行う人が多いからである。
CM同定の機能は、予めCMを本システムに登録してあったCM提供元のみが利用できる。そのため、上記の実施形態では、ユーザ属性に即したサブCMとでもいうべき関連情報をCMシンクロコンテンツとして配信していた。
しかし、CMシンクロコンテンツの配信にとどまらず、CM提供元はユーザ端末3を広告宣伝媒体として活用することも可能である。例えば、放送局と時間帯を指定して、ユーザ端末3の画面へ自社のCMあるいは関連するコンテンツを表示する権利(第2のCM枠とでもいうべき)を購入する。CM提供元とつながりの深いキーワードが抽出されたときに、関連コンテンツ提供装置はCM提供元が予め準備したコンテンツをユーザ端末3に配信するとよい。例えば、CM提供元が自動車メーカであれば、「クルマ」とか「ドライブ」といったキーワードが抽出されたときに、そのCM提供元のCMを配信するわけである。ただし、その時間帯に別の自動車メーカが放送中の番組のスポンサーになっていることもありうるので、CM同定の機能あるいは放送局から取得したスポンサー情報等によって同業会社間のCMの表示を調整することが必要になってくる。
上記の実施形態では、システムのサーバが各地にある複数の放送局からの電波を受信し、放送番組に関連する情報をユーザ端末に配信するサービスを行うことを前提に説明した。しかし、放送局が本システムのサーバを運営し、自局の番組に関連する情報のみをユーザに提供する場合にも本発明を適用できる。このような情報提供サービスを行う放送局は、他局と差別化でき、視聴率の向上を図ることができるのである。
上記の実施形態では、ユーザ端末はスマートフォンやタブレット端末などの可搬型の端末装置を想定していた。しかし、パソコンをユーザ端末として使用してもよい。パソコンの場合、標準的に実装されているウェブブラウザを介して本発明のシステムのサービスを受けることができ、ユーザ入力は専らキーボードやマウスによって行う。
上記の実施形態では、テレビ番組表示装置すなわちテレビ受像機とは別に、ユーザはスマートフォンなどのユーザ端末を併せて使用する。しかし、最近ではインターネットに接続可能なパソコンでテレビ番組を視聴できることもある。このパソコンに、上記の実施形態のテレビ番組表示装置とユーザ端末の両方の機能を備えさせるならば、ユーザ端末は必要ない。このようなユーザ端末を省略するシステム構成の場合も、放送番組関連情報の提供という本発明のシステムの機能は全く異なることはない。
上記の実施形態では、ユーザはテレビ番組表示装置すなわちテレビ受像機でテレビ番組を視聴するかたわら、本発明のシステムによる情報提供サービスを受けていた。しかし、本発明のシステムのユーザは必ずしもテレビ番組を視聴していなくてもよい。例えば、テレビ番組を視聴できない外出時などであっても、スマートフォンなどのユーザ端末から本発明のシステムにアクセスし、CMシンクロコンテンツやライブキーワードを受信するならば、どのような番組が放送されているかの見当がつく。仮に、情報番組であれば、実際の放送と遜色のない情報を入手することも可能である。
また、実際にテレビ番組を見ている時でも、視聴中の放送局とは異なる放送局を指定すれば、この視聴中ではない放送局の番組に関する情報を入手することができる。
上記の実施形態では、ユーザはインターネットを介して情報の提供を受けていた。
しかし、ユーザ側のテレビ受像機で提供される情報を表示する場合などは、放送局が発信する電波に乗せて情報が提供されてもよい。本システムのサーバが放送局にある場合は、このサーバが送出するタグやコンテンツはインターネットを介するのではなく、例えばデータ放送(BML)で電波に乗せて送ればよい。本システムのサーバが放送局の外部にある場合は、インターネット等を介して放送局に対してタグやコンテンツを送出し、放送局がこれらを電波に乗せてユーザに提供すればよい。
上記の実施形態では、ユーザ登録時にユーザ属性情報が入力され、この属性情報によってユーザをユーザグループにカテゴリ化していた。このカテゴリ化によって、ユーザに適合したコンテンツの提供や広告タグの選出ができるというメリットが生じる。しかし、本発明にとってユーザ属性情報の入力は必須ではない。なぜなら、ユーザの属性や嗜好を考慮しなくても、テレビ番組の内容に関連した情報をリアルタイムに提供するという本発明の目的は達成されるからである。また、個人情報の入力を必須とすると、ユーザ登録をためらう人もいるからである。
上記の実施形態では、放送データに含まれる音声情報から専ら文字情報を取り出していた。しかし、音声情報から楽曲やBGMを認識する機能を含めてもよい。例えば、楽曲の作曲者がわかれば、この作曲者名をライブキーワードタグとして送出することができる。
上記の実施形態では、画像認識によってCMを同定していた。また、第2の実施形態では、画像認識によって放送局を同定していた。しかし、音声認識によってCMや放送局を同定することも可能である。音声認識を利用するのであれば、継続して放送局を同定することができる。そのため、チャンネルの変更に追従でき、視聴継続状況のログを収集することができる。
上記の実施形態では、ユーザカテゴリによる協調型推薦のアルゴリズムによってレコメンドスコアを算出していた。しかし、高い広告収益が見込めるようなアルゴリズムであれば何でもよい。アルゴリズムによってはレコメンドスコア表と広告タグ掲出スコア表の構成が異なることも考えられる。ただし、いずれのアルゴリズムによっても、広告単価とレコメンドスコアとに基づいて、掲出する広告タグを選出する点では変わりがない。
上記の実施形態では、ユーザは現在放送されているテレビ番組を視聴していることを前提としていた。しかし、本発明のシステムは、既に放送が終わっているテレビ番組にも適用可能である。一つの例として、ユーザは録画しておき、録画されているテレビ番組の視聴時に本発明のサーバにアクセスする利用形態がある。テレビ番組を特定する情報をサーバに送信すると、サーバは当該テレビ番組の放送局と実際に放送された日時を特定し、特定された情報を基に、ライブキーワードタグDB、広告タグDB或はCM−DBを参照してタグやコンテンツをユーザ側に送信するのである。
また、本発明の利用形態には、テレビ番組の視聴とは無関係に単にタグ情報やコンテンツを提供することも含まれる。見逃した番組の内容を調べたいときに、番組名を指定すると、その番組で流れたタグ情報が全部表示されるならば、その番組のだいたいの内容が見えてくる。この場合、テレビ番組の映像とは無関係なので、タイムラインに沿って送るのではなく、表示させる情報を一度に送ることになる。このような利用形態では、検索機能も併せて持たせるとよい。たとえば、既に見た番組で紹介された事物を思い出せないときに、全部表示させた中から、1以上の単語で検索できるならば、ユーザにとっての利便性が向上する。
テレビ番組と関連する情報を手軽に入手できる本発明は、視聴者に対して新たなテレビ番組の楽しみ方を提供しつつ、CMを提供するスポンサー企業に対しては効率良い広告媒体を、放送局に対しては新たな広告収入獲得の可能性を提供するものである。
1:関連コンテンツ提供装置
101:受信パケット解析部
102:CM同定部
103:シンクロCM送出部
104:自然言語処理部
105:ライブキーワードタグ送出部
107:広告タグスコア作成部
108:広告タグ送出部
111:ユーザ入力情報受信部
151:ユーザ情報DB
152:CM−DB
153:ライブキーワードタグDB
154:広告タグDB
2:テレビ番組表示装置
3:ユーザ端末
4(4A,4B):放送局
7:関連コンテンツ提供装置
701:撮影データ受信部
702:番組同定部
8:関連コンテンツ提供装置
8A:テレビ放送受信装置
8B:タグ送出装置
9:ユーザ端末
10:テレビ番組表示装置
12:関連コンテンツ提供装置
14:放送局
16:関連コンテンツ提供装置
17:外部システムのサーバ
N:インターネット
上記の目的を達成するために、請求項1に係るテレビ番組関連コンテンツ提供方法は、
テレビ番組を視聴しているユーザのユーザ端末あるいはテレビ番組表示装置から通信ネットワークを介して、視聴中の放送局及びテレビ番組を特定可能とする情報を受信すると、前記ユーザ端末あるいはテレビ番組表示装置に対して前記テレビ番組に関連するコンテンツを提供するテレビ番組関連コンテンツ提供方法であって、
前記放送局及びテレビ番組を特定可能とする情報には、
放送局特定情報、放送局特定情報及びテレビ番組特定情報のほかに、
画像認識あるいは音声認識によって放送局及びテレビ番組を特定するための情報が含まれ、
提供されるコンテンツの各々に対応づけられたキーワードを受信した前記ユーザ端末あるいはテレビ番組表示装置によって、いずれかのキーワードが選択されると対応するコンテンツへのアクセスが可能となり、
提供されるコンテンツには、
前記テレビ番組の放送開始前に予めキーワードと対応づけてデータベースに登録されているコンテンツのほかに、
テレビ番組放送時に特別なシーンが現れたとき、その場でキーワードを抽出し、該キーワードに対応して即時編集されたコンテンツが含まれることを特徴とする。
本発明のテレビ番組と関連する情報を画面に表示するのは、ユーザのユーザ端末とテレビ番組表示装置の少なくとも1つである。つまり、テレビ番組関連情報はユーザ端末のみに表示する場合、テレビ番組表示装置のみに表示する場合、ユーザ端末とテレビ番組表示装置の両方に表示する場合とがある。下記の実施形態においてユーザ端末のことをセカンドスクリーンと言うこともある。本発明は、テレビを視聴中のユーザによって利用されることを想定している。しかし、外出時などのテレビを実際には視聴していないときに、関心のある放送局を指定して携帯端末上にその放送内容と関連する情報を表示させるといった利用も考えられる。また、実際に視聴している放送局とは異なる放送局を指定して、その放送局の現在の放送内容と関連する情報を表示させることもできる。さらに、既に放送済みの番組をタイムシフト視聴するユーザによる利用も可能である。
本発明は、通信ネットワークを介して情報を提供する方法であるが、「通信ネットワークを介して」には複数の態様がある。インターネットを介する情報の提供が代表的であるが、放送局が発信する電波に乗せて情報を提供してもよい。
本発明では、コンテンツ提供主体が放送データの取得機能を有することを前提としているが、放送データを取得する方法には、放送局から有線或は放送波発信アンテナを介して無線で取得する方法、放送局のサーバが提供する放送データを取得する方法などがある。
本発明は、音声認識によって放送局及びテレビ番組を特定するための情報を受信したときは、スポット的な視聴状況のログにとどまらず、チャンネルの変更にも追従して継続的な視聴状況のログを収集してもよい。
本発明において、事前収録系のテレビ番組の場合は、放送に先立って入手した番組素材を見ながらタイムライン指定で出力するキーワード及びコンテンツを作成し、該テレビ番組の放送時には、タイムラインに従って該コンテンツに対応するキーワードを送出してもよい。
また、放送内容が予めわかっている生番組の場合は、事前にキーワード及びコンテンツを作成し、番組放送中にコンテンツに対応するキーワードをキュー出しすることによって送出してもよい。
さらに、前メタサービスで事前に放送内容が得られる番組の場合は、事前にキーワード及びコンテンツを作成し、番組放送中にコンテンツに対応するキーワードをキュー出し或はタイムラインに従って送出してもよい。
下記の実施の形態でいう「タグ」とは、コンテンツの意味内容を端的に表す文字列が付けられた仮想的なタグ(小片)のことであり、コンテンツのアドレス情報と一体不可分である。タグに付けられた文字列は、ユーザ端末あるいはテレビ番組表示装置の画面に表示され、この文字列を表示画面上のタップなどの操作によって選択すると先に送られたアドレス情報のコンテンツが送信されてくる。つまり「タグ」は無体のデータであるコンテンツに対して、店頭に陳列されている有体の商品に付されたタグをイメージさせる働きをする。本発明にいう「コンテンツに対応するキーワード」とは、タグに付けられる文字列のことである。
「アドレス情報」とは、一般にインターネット上でコンテンツの存在箇所を示すいわゆるURLのことである。
本発明によって提供されるコンテンツには、放送データに含まれる音声情報から認識した楽曲やBGMに関連するキーワードに対応するコンテンツが含まれていてもよい。
次に、図3に従い関連コンテンツ提供装置の機能ブロックの説明をする。
関連コンテンツ提供装置1は、機能に着目すると記憶部と処理部に大別される。
図3では、記憶部に含まれる要素は楕円で、処理部に含まれる要素は矩形で表している。
処理部をそれが実現する機能にしたがうと、図3に示すように、受信パケット解析部101、CM同定部102、シンクロCM送出部103、自然言語処理部104、ライブキーワードタグ送出部105、広告タグ入札部106、広告タグスコア作成部107、広告タグ送出部108、配信処理部109、アクセスログ集計部110、ユーザ入力情報受信部111、ユーザ情報登録部112が含まれる
処理部の各要素の動作は制御部100によって制御される。但し、以下の説明では、制御部100の動作について特に言及しない。
処理部を構成する各要素についての説明は、記憶部の説明の後にする。
《第5の実施形態》
第1の実施形態では、関連コンテンツ提供装置1は直接ユーザに対して情報を提供していた。これに対し、この実施形態では関連コンテンツ提供装置は外部システムに対して情報を提供し、当該外部システムがそのユーザに対して情報を提供する点で相違する。
以下、第1の実施形態との相違点について図18を参照しながら説明する。なお、機能が同一の要素については図1と同一の符号を用いる。

Claims (22)

  1. テレビ番組と関連性のある情報を、通信ネットワークを介してユーザのユーザ端末あるいはテレビ番組表示装置に提供するシステムであって、
    前記ユーザ端末あるいはテレビ番組表示装置から放送局を特定する放送局特定情報を受信するユーザ入力情報受信部と、
    放送局から放送データを取得し、各種パケットに分解する受信パケット解析部と、
    前記放送局特定情報に対応する放送局から取得した前記各種パケットに含まれる情報と関連性のある情報を前記ユーザ端末あるいはテレビ番組表示装置に送出する関連情報送出部を備え、
    前記関連情報送出部は、ライブキーワードタグ送出部と広告タグ送出部とシンクロCM送出部の少なくとも一つを含み、
    前記ライブキーワードタグ送出部は、前記各種パケットに含まれる文字情報から抽出したライブキーワードが付けられたライブキーワードタグを送出し、
    前記広告タグ送出部は、前記ライブキーワードに連動する文字列が付けられた広告タグを送出し、
    前記シンクロCM送出部は、前記各種パケットに含まれるCMデータに関連するCMシンクロコンテンツを提供する
    ことを特徴とするテレビ番組関連コンテンツ提供システム。
  2. テレビ番組と関連性のある情報を、通信ネットワーク及び外部システムを介して番組視聴者に提供するシステムであって、
    放送局から放送データを取得し、各種パケットに分解する受信パケット解析部と、
    前記各種パケットに含まれる情報と関連性のある情報を前記外部システムに送出する関連情報送出部を備え、
    前記関連情報送出部は、ライブキーワードタグ送出部と広告タグ送出部とシンクロCM送出部の少なくとも一つを含み、
    前記ライブキーワードタグ送出部は、前記各種パケットに含まれる文字情報から抽出したライブキーワードが付けられたライブキーワードタグを送出し、
    前記広告タグ送出部は、前記ライブキーワードに連動する文字列、或は前記外部システムから取得した文字列に連動する文字列が付けられた広告タグを送出し、
    前記シンクロCM送出部は、前記各種パケットに含まれるCMデータに関連するCMシンクロコンテンツを提供する
    ことを特徴とするテレビ番組関連コンテンツ提供システム。
  3. ライブキーワードと当該ライブキーワードの関連コンテンツのアドレス情報とを対応づけたライブキーワードタグを格納するライブキーワードタグデータベースを備え、
    前記ライブキーワードタグ送出部は、放送局から取得した放送データに含まれる文字情報から文字列を抽出し、抽出した文字列と一致するライブキーワードが前記ライブキーワードタグデータベースに格納されているならば、前記ライブキーワード及び関連コンテンツのアドレス情報を送出することを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載のテレビ番組関連コンテンツ提供システム。
  4. 広告掲出用の文字列と当該文字列に関連する広告コンテンツのアドレス情報とを対応づけた広告タグを格納する広告タグデータベースと、
    広告掲出用の文字列の入札価格に基づいて、広告タグ掲出スコアを生成する広告タグスコア作成部を備え、
    前記広告タグ送出部は送出するための広告タグを前記広告タグ掲出スコアに基づいて選出し、この選出された広告タグに付いた文字列及び当該文字列に関連する広告コンテンツのアドレス情報を送出することを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載のテレビ番組関連コンテンツ提供システム。
  5. CMデータベースとCM同定部とをさらに備え、
    前記CMデータベースは、テレビ広告データ(以下、「CMデータ」)から取り出した静止画像の特徴点データと前記CMデータに関連するCMシンクロコンテンツのアドレス情報とを格納し、
    前記CM同定部は、前記CMデータベースに格納されている特徴点データと、前記放送局から取得した放送データに含まれる映像情報から所定間隔で取り出した静止画像の特徴点データとを照合することによってCMデータを同定するとともに、
    前記シンクロCM送出部は、前記同定されたCMデータと対応づけられたCMシンクロコンテンツを送出することを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載のテレビ番組関連コンテンツ提供システム。
  6. ユーザを識別する情報と対応づけて当該ユーザのユーザに関する情報を格納するユーザ情報データベースを備え、
    前記ユーザに関する情報には、受信したユーザの個人情報が含まれるだけでなく、受信したユーザの個人情報に基づいて当該ユーザを複数のユーザグループのいずれかにカテゴリ化し、このカテゴリ化されたユーザグループも含まれるとともに、
    前記関連情報送出部が、放送局特定情報に対応する放送局から取得した前記各種パケットに含まれる情報と関連性のある情報を前記ユーザ端末あるいはテレビ番組表示装置に対して送出する際に、前記ユーザ情報データベースから取り出したユーザに関する情報をも参照することを特徴とする請求項1に記載のテレビ番組関連コンテンツ提供システム。
  7. 当該ユーザをいずれかのユーザグループにカテゴリ化するにあたり、前記関連情報送出部によって送出される情報に対する当該ユーザからのアクセス状況の集計結果を参照することを特徴とする請求項6に記載のテレビ番組関連コンテンツ提供システム。
  8. 撮影データ受信部と番組同定部をさらに備え、
    前記ユーザ端末あるいはテレビ番組表示装置からの放送局特定情報の受信に代えて、
    前記ユーザ端末が前記テレビ番組表示装置の画面に表示されている動画像を撮影し、撮影した動画像から取り出した静止画について算出した特徴点データを、前記撮影データ受信部が前記ユーザ端末から受信すると、前記番組同定部は、放送データに含まれる映像情報から取り出した静止画について算出した特徴点データと前記ユーザ端末から受信した特徴点データとを照合し、一致度が所定の値以上であれば、当該ユーザの現在視聴している放送局を同定することを特徴とする請求項1に記載のテレビ番組関連コンテンツ提供システム。
  9. 前記ユーザ入力情報受信部が、放送局特定情報に代えて或は放送局特定情報とともに、番組を特定する情報を受信すると、
    前記関連情報送出部は、前記特定された番組に対応する各種パケットに含まれる情報と関連性のある情報を送出することを特徴とする請求項1に記載のテレビ番組関連コンテンツ提供システム。
  10. 前記放送データに含まれる文字情報からキーワードを抽出する自然言語処理部をさらに備え、前記文字情報とは字幕情報であることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載のテレビ番組関連コンテンツ提供システム。
  11. 前記文字情報には、放送データに含まれる映像情報から文字認識によって取り出したテロップ情報も含まれることを特徴とする請求項10に記載のテレビ番組関連コンテンツ提供システム。
  12. 前記文字情報には、放送データに含まれる音声情報の音声認識処理結果も含まれることを特徴とする請求項10に記載のテレビ番組関連コンテンツ提供システム。
  13. 前記自然言語処理部は、ゆらぎ辞書を含む各種辞書を利用した形態素解析によってキーワードを抽出することを特徴とする請求項10〜12のいずれか1に記載のテレビ番組関連コンテンツ提供システム。
  14. 前記広告タグスコア作成部は、レコメンドアルゴリズムに基づいて決定したレコメンドスコアと広告タグの入札価格に基づいて、広告タグごとの広告タグ掲出スコアを算出し、
    前記広告タグ送出部は、広告タグを送出する際、前記算出した広告タグ掲出スコアの高い広告タグを原則として優先的に送出対象として選出することを特徴とする請求項4に記載のテレビ番組関連コンテンツ提供システム。
  15. 前記広告タグスコア作成部は、コンテンツへのアクセス状況を集計した結果に基づいて広告タグのカテゴリ別のレコメンドスコアを決定することを特徴とする請求項14に記載のテレビ番組関連コンテンツ提供システム。
  16. 前記ライブキーワードタグ送出部によるライブキーワードタグの送出時において、広告タグも同時に前記広告タグ送出部によって送出される場合、動的計画法のアルゴリズムを利用して、送出するライブキーワードタグの個数に対する広告タグの個数の割合を所定の範囲内とすることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載のテレビ番組関連コンテンツ提供システム。
  17. 前記関連情報送出部によって提供される情報に含まれるコンテンツは、一方向の情報提供を内容とするものに限らず、アンケートやクーポンの発行に代表される双方向の内容も含むことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1に記載のテレビ番組関連コンテンツ提供システム。
  18. テレビ番組と関連性のある情報を、通信ネットワークを介してユーザのユーザ端末あるいはテレビ番組表示装置に提供する方法であって、
    前記ユーザ端末あるいはテレビ番組表示装置、及び放送局と通信可能なコンピュータが、
    前記ユーザ端末あるいはテレビ番組表示装置から放送局を特定する放送局特定情報を受信するステップと、
    放送局から放送データを取得し、各種パケットに分解するステップと、
    前記放送局特定情報に対応する放送局から取得した前記各種パケットに含まれる情報と関連性のある情報を前記ユーザ端末あるいはテレビ番組表示装置に送出するステップであって、第1に前記各種パケットに含まれる文字情報から抽出したライブキーワードが付けられたライブキーワードタグを送出するステップ、第2に前記ライブキーワードに連動する文字列が付けられた広告タグを送出するステップ、第3に前記各種パケットに含まれるCMデータに関連するCMシンクロコンテンツを提供するステップの3つのうち少なくとも1つを実行する
    ことを特徴とするテレビ番組関連コンテンツ提供方法。
  19. テレビ番組と関連性のある情報を、通信ネットワーク及び外部システムを介して番組視聴者に提供する方法であって、
    前記外部システムと通信可能なコンピュータが、
    放送局から放送データを取得し、各種パケットに分解するステップと、
    前記各種パケットに含まれる情報と関連性のある情報を前記外部システムに送出するステップであって、第1に前記各種パケットに含まれる文字情報から抽出したライブキーワードが付けられたライブキーワードタグを送出するステップ、第2に前記ライブキーワードに連動する文字列、或は前記外部システムから取得した文字列に連動する文字列が付けられた広告タグを送出するステップ、第3に前記各種パケットに含まれるCMデータに関連するCMシンクロコンテンツを提供するステップの3つのうち少なくとも1つを実行する
    ことを特徴とするテレビ番組関連コンテンツ提供方法。
  20. 前記コンピュータは、ライブキーワードと当該ライブキーワードの関連コンテンツのアドレス情報とを対応づけたライブキーワードタグを格納するライブキーワードタグデータベースに接続可能であって、
    前記ライブキーワードタグを送出するステップでは、放送局から取得した放送データに含まれる文字情報から文字列を抽出し、抽出した文字列と一致するライブキーワードが前記ライブキーワードタグデータベースに格納されているならば、前記ライブキーワード及び関連コンテンツのアドレス情報を送出することを特徴とする請求項18または19のいずれかに記載のテレビ番組関連コンテンツ提供方法。
  21. 前記コンピュータは、広告掲出用の文字列と当該文字列に関連する広告コンテンツのアドレス情報とを対応づけた広告タグを格納する広告タグデータベースに接続可能であって、
    前記広告タグを送出するステップでは、広告掲出用の文字列の入札価格に基づいて、広告タグ掲出スコアを生成するとともに、送出するための広告タグを前記広告タグ掲出スコアに基づいて選出し、この選出された広告タグに付いた文字列及び当該文字列に関連する広告コンテンツのアドレス情報を送出することを特徴とする請求項18または19のいずれかに記載のテレビ番組関連コンテンツ提供方法。
  22. 前記コンピュータは、CMデータから取り出した静止画像の特徴点データと、前記CMデータに関連するCMシンクロコンテンツのアドレス情報を格納するCMデータベースに接続可能であって、
    前記CMシンクロコンテンツを提供するステップでは、当該CMデータベースに格納されている特徴点データと、前記放送局から取得した放送データに含まれる映像情報から所定間隔で取り出した静止画像の特徴点データとを照合することによってCMデータを同定するとともに、前記同定されたCMデータと対応づけられたCMシンクロコンテンツを送出することを特徴とする請求項18または19のいずれかに記載のテレビ番組関連コンテンツ提供方法。
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