以下、図面を参照し、本発明の情報処理装置、プログラム、および情報処理方法の実施形態について説明する。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態に係る情報処理装置を含む情報処理システム1の全体構成を示す図である。図1に示す通り、情報処理システム1は、一以上のテレビ受像機10と、一以上の端末装置50と、情報処理装置(以下、リモコンアプリサーバと記す)100と、放送管理サーバ200とを含む。端末装置50と、リモコンアプリサーバ100と、放送管理サーバ200とは、ネットワークNWを用いて互いに通信する。ネットワークNWは、例えば、WAN(Wide Area Network)、LAN(Local Area Network)、インターネット、プロバイダ装置、無線基地局、専用回線などのうちの一部または全部を含む。
テレビ受像機10は、テレビ番組を視聴するための受像機である。テレビ受像機10においては、設置される地域に応じたチャンネル設定が実行されているものとする。チャンネル設定により、電波を受信する中継局が選択される。中継局は、テレビ受像機10が設置される地域に応じて予め決められている。テレビ受像機10は、例えば、ユーザAの自宅リビングに設置されている。
[端末装置50]
端末装置50は、ユーザが使用する端末であって、例えば、スマートフォン、タブレット端末、PDA(Personal Digital Assistant)等である。以下の実施形態において、端末装置50は、例えば、ユーザAが所有し、ユーザ登録を行っているスマートフォンである。なお、端末装置50は、ユーザAの自宅リビングに置いてある場合、ユーザAの他にも、ユーザAの家族により操作可能である。
図2は、端末装置50の構成図である。図2に示す通り、端末装置50は、例えば、通信部51と、赤外線通信部52と、入力部53と、表示部54と、記憶部55と、制御部57とを備える。
通信部51は、セルラー網やWi−Fi網等を用いて、ネットワークNWに接続するためのハードウェアを有する。例えば、通信部51は、アンテナおよび送受信装置などを有する。
赤外線通信部52は、テレビのリモコン操作を実現する赤外線通信を行うためのハードウェアを有する。
入力部53は、例えば、表示部54と一体として形成されるタッチパネルTP、各種キー、ボタン、ダイヤルスイッチ、マウスなどのうち一部または全部を含む。
表示部54は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)や有機EL(Electroluminescence)表示装置などである。
記憶部55は、例えば、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)、SSD(Solid State Drive)などのフラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)などである。記憶部55には、例えば、リモコンアプリ551などの情報が格納される。
リモコンアプリ551は、テレビ受像機を遠隔操作する機能を実現させるアプリケーションプログラムであって、端末装置50によりダウンロードされてもよいし、実在店舗において可搬型記憶媒体に格納されたものが販売され、可搬型記憶媒体から端末装置にインストールされてもよいし、端末装置にプリインストールされていてもよい。以下の説明では、リモコンアプリは、一例として、リモコンアプリサーバ100からダウンロードされ、端末装置50にインストールされているものとして説明する。
制御部57は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などのプロセッサがプログラムを実行することで実現される。制御部57は、例えば、リモコンアプリ実行部571を備える。リモコンアプリ実行部571は、例えばCPUがリモコンアプリ551を実行することで実現される。
リモコンアプリ実行部571は、入力部53により、ユーザからのリモコンアプリ551の起動指示が受け付けられた場合に起動される。なお、リモコンアプリ実行部571は、入力部53により、ユーザからのリモコンアプリ551の終了指示が受け付けられるまで、他のアプリケーションプログラムの実行状態に拘わらずバックグラウンドで起動していてもよい。
リモコンアプリ実行部571は、各種操作画面等を表示部54に表示させる。例えば、リモコンアプリ実行部571は、リモコン操作画面を表示部54に表示させる。図3に、リモコン操作画面501の一例を示す図である。図3に示す通り、リモコン操作画面501には、電源ボタン510、選局ボタン511と、音量調整ボタン512と、カーソル選択ボタン513と、番組表ボタン514と、録画ボタン515と、再生ボタン516とが設定される。これらのボタンは既存のテレビリモコンの操作内容と同じであるため詳細な説明は省略する。
リモコンアプリ実行部571は、例えば、リモコン操作画面501に対するユーザのリモコン操作が入力部53により受け付けられた場合(以下、「リモコン操作画面501に対してユーザが操作を行った場合」と称する)、受け付けられたリモコン操作に応じた信号(以下、操作信号と記す)を生成し、生成した操作信号を、赤外線通信部52を用いて送信する。
また、リモコンアプリ実行部571は、例えば、リモコン操作画面501に対してユーザが操作を行った場合、受け付けられたリモコン操作の内容を示す情報(以下、操作内容情報と記す)を、通信部51を用いてリモコンアプリサーバ100に送信する。つまり、操作内容情報は、リモコンアプリの機能によりアップロードされる情報である。リモコンアプリ実行部571は、所定のタイミング(例えば、操作の都度、所定時間経過後)で、操作内容情報をアップロードする。所定時間経過後にアップロードする場合、リモコンアプリ実行部571は、所定時間(例えば、一分、一時間等)おきに前回のアップロードの後から作成された全ての操作内容情報をまとめて、アップロードしてもよい。
リモコン操作には、例えば、テレビ受像機10の電源のオン・オフを指示する操作、出力チャンネルを指定されたチャンネルに変更するように指示する操作、指定されたチャンネルにおいて指定された時間帯に放送される番組の録画を指示する操作等が含まれる。出力チャンネルとは、テレビ受像機10において出力が選択されているチャンネルである。
リモコンアプリ実行部571は、例えば、リモコン操作を受け付けるたびに、操作内容情報を作成し、リモコンアプリサーバ100に送信する。なお、リモコンアプリ実行部571は、所定のリモコン操作を受け付けた場合に操作内容情報を作成し、所定のリモコン操作以外のリモコン操作を受け付けた場合には操作内容情報を作成しなくてもよい。例えば、音量の調整や同じ番組を指定する操作等については、操作内容情報は作成されなくてもよい。
また、リモコンアプリ実行部571は、通信部51を用いて、リモコンアプリサーバ100から広告データを受信した場合、受信した広告データに基づく画面(以下、広告表示画面と記す)を表示部54に表示させる。図4は、リモコン操作画面の中に埋め込まれた状態で表示される広告表示画面502の一例を示す図である。図5は、リモコン操作画面の上に重ねて表示される広告表示画面503の一例を示す図である。広告表示画面502,503には、静止画あるいは動画が表示される。広告表示画面は、図4と図5のいずれの態様で表示されてもよい。
図4に示す広告表示画面502は、リモコン操作画面501Aの一部の領域に置き換えられる形で表示されている(リモコン操作画面501Aに埋め込まれている)。この状態において、リモコン操作画面501Aに表示される各種ボタン等は、ユーザからの操作を受け付け可能な状態である。
図5に示す広告表示画面503は、リモコン操作画面501Bの上にポップアップの形で重ねて表示される。この状態において、リモコン操作画面501Bに表示される各種ボタン等は、ユーザからの操作を受け付けない状態であり、例えば、リモコン操作画面501に表示される色よりも薄い色で表示されている。
[放送管理サーバ200]
次に、リモコンアプリサーバ100の説明に先だって、図6を参照し、放送管理サーバ200について説明する。図6は、放送管理サーバ200の構成図である。図6に示す通り、放送管理サーバ200は、例えば、通信部210と、記憶部250と、配信部270とを備える。
通信部210は、例えば、NIC(Network Interface Card)などの通信インターフェースを含む。
記憶部250は、例えば、RAMやROM、SSDなどのフラッシュメモリ、HDDなどである。記憶部250には、例えば、放送属性データ251と、広告データ252などの情報が格納される。放送属性データ251は、地域ごとにテレビ番組表の内容が異なる場合、地域ごとに用意される。広告データ252は、放送属性データ251において放送が予定されているテレビCM(commercial message)のコンテンツデータである。なお、同じ商品の広告であっても、インターネットにおいて提供されるネット広告のコンテンツデータが、テレビCMの内容と異なる場合がある。この場合、広告データ252は、テレビCMのコンテンツと、インターネットにおいて提供されるネット広告のコンテンツデータの両方を含んでいてもよい。
配信部270は、所定の配信タイミング(例えば、一日単位、一週間単位、二週間単位等)において、記憶部250から放送属性データ251および広告データ252を読み出し、通信部210を用いて、リモコンアプリサーバ100に配信する。
[リモコンアプリサーバ100]
次に、図7を参照して、リモコンアプリサーバ100について説明する。図7は、リモコンアプリサーバ100の構成図である。図7に示す通り、リモコンアプリサーバ100は、例えば、通信部110と、記憶部150と、制御部170とを備える。
通信部110は、例えば、NICなどの通信インターフェースを含む。
記憶部150は、例えば、RAMやROM、SSDなどのフラッシュメモリ、HDDなどである。記憶部150には、例えば、放送属性データ151、広告データ152、視聴履歴データ153、テレビ状態情報154、ユーザ属性データ155などの情報が格納される。
放送属性データ151は、テレビ放送される番組およびテレビCMに関する情報である。図8は、放送属性データ151の内容の一例を示す図である。放送属性データ151は、図8に示す通り、例えば、放送時刻情報と、番組情報と、番組のジャンルと、ターゲットのジャンルと、テレビCMのスケジュール(CMスケジュール)と、対象ネット広告IDとを対応付けたテーブルに格納される。放送時刻情報は、番組が放送される時刻を示す情報である。番組情報は、放送される番組名や番組の内容等を示す情報である。番組のジャンルは、番組の内容に応じてグループ化するための情報であって、番組のカテゴリや種類等に基づき予め決められている。ターゲットのジャンルは、番組のターゲットに応じてグループ化するための情報であって、視聴者の属性やテレビ番組の視聴傾向に基づいて予め決められている。テレビCMのスケジュール(CMスケジュール)は、CMを識別するための固有情報(ID、CM名、商品等名称等)、各CMの放送時刻、およびCMの動画の長さ等を含む情報である。対象ネット広告IDは、広告主によりインターネットを用いて端末装置50への配信が依頼された広告(対象ネット広告)を識別するための固有情報である。対象ネット広告IDには、対象ネット広告のジャンルを示す情報が対応付けられていてもよい。なお、放送属性データ151は、地域ごとに番組表の内容が異なる場合、地域ごとに用意される。
対象ネット広告には、予め関連する対象テレビCMが決められている。これは、対象ネット広告に対して、関連する対象テレビCMが決定される場合に限らず、対象テレビCMに対して、関連する対象ネット広告が決定される場合も含まれる。「関連する」には、同一の商品・サービス等であること、同一のメーカーであること、同一のターゲット層であること等が含まれる。互いに関連する対象ネット広告と対象テレビCMは、例えば、同一の情報を用いて関連付けられている。例えば、実施形態において、互いに関連する対象テレビCMのCMID(テレビCMを識別するための固有情報)と、対象ネット広告のネット広告ID(ネット広告を識別するための固有情報)とは、少なくとも一部に同一の情報を含んでいる。これに限らず、同一の商品・サービス名や、同一のメーカー名、同一のターゲット層等を示す情報に基づいて、互いに関連する対象テレビCMと対象ネット広告とが対応付けられていてもよい。
広告データ152は、放送属性データ151において、CMスケジュールにおいて放送が予定されている広告のコンテンツデータである。広告データ152は、画像データであってもよく、動画データであってもよいが、必ずしも、テレビで放送されるCMの動画データと同一のものとは限らない。例えば、広告データ152は、ネット広告IDに、コンテンツデータを対応付けたデータである。
視聴履歴データ153は、端末装置50から受信した操作内容情報に基づく情報である。図9は、視聴履歴データ153の内容の一例を示す図である。図9に示す通り、視聴履歴データ153は、操作時刻と、操作種別と、出力チャンネルと、録画スケジュールとを対応付けたテーブルに格納される。視聴履歴データ153は、端末装置50ごとに用意されたテーブルに格納される。なお、各テーブルは、端末装置50を識別するための固有情報(以下、端末IDと記す)により管理されている。端末IDは、電話番号やMACアドレス、その他の任意のユニークIDで表される。なお、各端末装置50を識別するための情報は、端末装置50を利用するユーザを識別するための固有情報(以下、ユーザIDと記す)であってもよい。ユーザIDは、例えば、リモコンアプリをダウンロードした際に用いられたユーザIDである。操作時刻は、入力部53によりユーザからのリモコン操作が受け付けられた時刻である。操作種別は、リモコン操作の種類を示す情報である。出力チャンネルとは、リモコン操作後にテレビ受像機10において出力が選択されているチャンネルを示す情報である。録画スケジュールは、指定された録画番組や放送時間、放送されるチャンネルを示す情報である。
テレビ状態情報154は、各端末装置50におけるテレビ番組の視聴状態や録画状態についての最新状況を示す情報であり、逐次更新される。図10は、テレビ状態情報154の内容の一例を示す図である。図10に示す通り、テレビ状態情報154は、端末IDと、テレビ状態(視聴状態と録画状態とを含む)とを対応付けたテーブルに格納される。テレビ状態は、端末装置50のユーザがテレビ番組を視聴中であるか否かを示す情報や、視聴中である場合にはどこのチャンネルを視聴しているか等を示す情報を含む。また、テレビ状態は、端末装置50のユーザが所有するテレビ受像機10がテレビ番組を録画中であるか否かを示す情報や、録画中である場合にはどこのチャンネルを録画しているか等を示す情報を含む。テレビ状態は、後に説明する状態判定部172による判定結果である。
ユーザ属性データ155は、各端末装置50を使うユーザの属性を示す情報である。図11は、ユーザ属性データ155の内容の一例を示す図である。図11に示す通り、ユーザ属性データ155は、端末IDと、ユーザのジャンルと、テレビ番組の視聴頻度と、テレビ番組の視聴時間帯と、登録情報と、ショッピング履歴情報と、嗜好情報とを対応付けたテーブルに格納される。ユーザのジャンルは、テレビ放送されている番組のターゲットのジャンルと対応しており、端末装置50のユーザがどのタイプのターゲットに該当するかを示す情報である。テレビ番組の視聴頻度は、端末装置50のユーザによるテレビ番組の視聴頻度が高いか、低いか、あるいはその中間であるかを示す情報である。テレビ番組の視聴時間帯は、端末装置50のユーザがよくテレビ番組を見ている時間帯を示す情報である。テレビ番組の視聴時間帯は、一日のうち各時間帯においてユーザがテレビ番組を見ている時間の割合を、パーセント表記で示す情報を含んでいてもよい。登録情報は、例えば、リモコンアプリや他のアプリをインストールしたとき、あるいは、端末装置50を購入したとき等において、端末ID(あるいはユーザID)と対応付けて登録される情報である。登録情報には、例えば、性別、年齢、住んでいる地域、職業、家族構成等が含まれる。ショッピング履歴情報は、端末ID(あるいはユーザID)と対応付けられているオンラインショッピングの履歴情報である。ショッピング履歴情報には、オンラインショッピングにより購入した商品等に関する情報や、オンラインショッピングにおいて閲覧した商品等に関する情報等が含まれる。嗜好情報は、ユーザの嗜好に関する情報である、嗜好情報は、ユーザによって選択された情報であってもよく、ユーザのインターネットの視聴履歴や検索履歴等に基づく解析により得られた情報であってもよい。
制御部170は、例えば、データ管理部171と、状態判定部172と、属性取得部173と、広告決定部174と、通信制御部175とを備える。これらの構成要素のうち一部または全部は、例えば、CPUなどのプロセッサが、記憶部150に記憶されたプログラム(ソフトウェア)を実行することで実現される。また、データ管理部171、状態判定部172、属性取得部173、広告決定部174、および通信制御部175の機能のうち一部または全部は、LSI、ASIC、FPGA等のハードウェア(回路部:circuitryを含む)によって実現されていてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されていてもよい。
データ管理部171は、所定のタイミングで一定期間の放送属性データおよび広告データ(広告コンテンツ)を放送管理サーバ200から取得する。データ管理部171は、放送管理サーバ200から取得した各種情報を、放送属性データ151あるいは広告データ152の一部として記憶部150に格納する。また、データ管理部171は、各端末装置50から受信した操作内容情報から、操作時刻と、操作種別と、出力が選択されたテレビのチャンネルを示す情報とを抽出し、抽出した情報を、視聴履歴データ153の一部として記憶部150に格納する。
また、データ管理部171は、放送属性データ151のCMスケジュールに対象ネット広告を対応づけて、対象ネット広告の配信予定スケジュールとして、放送属性データ151に格納する。例えば、データ管理部171は、通信部110を用いて対象ネット広告を示すネット広告IDを取得した場合、取得した対象ネット広告と関連するテレビCMを示すCMIDを、放送属性データ151の「CMスケジュール」の項目から検索する。検索により「CMスケジュール」の中から対象テレビCMを示すCMIDを得られた場合、データ管理部171は、放送属性データ151において、対象テレビCMを示すCMIDを得た「CMスケジュール」と同じ番組情報に対応づけられている「対象ネット広告ID」の欄に、対象ネット広告を示すネット広告IDを書き込む。
また、データ管理部171は、通信部110を用いて、対象ネット広告を示すネット広告IDと、対象ネット広告のジャンルを示す情報とを取得した場合、取得した対象ネット広告のジャンルと同一あるいは類似する(または所定の関係を有する)ジャンルを、放送属性データ151の「番組ジャンル」の項目から検索してもよい。検索により「番組ジャンル」の中から対象ネット広告のジャンルと同一あるいは類似する(または所定の関係を有する)ジャンルを得られた場合、データ管理部171は、放送属性データ151において、対象ネット広告のジャンルと同一あるいは類似する(または所定の関係を有する)ジャンルを得た「番組ジャンル」と同じ番組情報に対応づけられている「対象ネット広告ID」の欄に、対象ネット広告を示すネット広告IDを書き込む。
状態判定部172は、記憶部150に記憶されている視聴履歴データ153を参照し、各端末装置50によりリモコン操作されるテレビ受像機10の状態(テレビ状態)を判定する。テレビ状態には、視聴状態と録画状態とが含まれる。視聴状態は、現在放送されている番組の視聴状態を示し、例えば、チャンネル○○を視聴中、電源オフ(非視聴中)等が含まれる。録画状態は、現在放送されている番組の録画状態を示し、例えば、「○月○日○時○分チャンネル○○を録画中」等が含まれる。なお、状態判定部172による詳細な処理については、後述する。状態判定部172は、判定結果に基づいて、テレビ状態情報154に含まれる情報のうち、対応する端末装置50の端末IDと対応付けられている「テレビ状態」の欄を更新する。なお、テレビ受像機10が、複数のチャンネルの番組を同時に出力できる装置である場合、状態判定部172は、通信部110を用いて、テレビ受像機10において同時に出力可能なチャンネル数や、テレビ受像機10において出力されているチャンネル数を示す情報(以下、チャンネル数情報と記す)を、端末装置50から取得する。そして、状態判定部172は、端末装置50から取得したチャンネル数情報と操作内容情報との両方に基づいて、テレビ状態を判定してもよい。
属性取得部173は、例えば、記憶部150に記憶されている視聴履歴データ153に基づいて、端末装置50を利用するユーザの属性を取得する。例えば、属性取得部173は、視聴履歴データ153に含まれるターゲットのジャンルを参照し、ユーザがよく見るテレビ番組のジャンルに基づいて、ユーザの好みのジャンルを決定する。また、属性取得部173は、視聴している時間帯や曜日、所定期間における視聴時間の累積値等に基づいて、テレビ番組をよく見るユーザであるか否かを示す属性(テレビ番組の視聴頻度)や、昼あるいは夜等、どの所定時間帯にテレビ番組を見ているユーザであるかを示す属性(テレビ番組の視聴時間帯)等を取得してもよい。属性取得部173は、取得したユーザの属性を示す情報を、ユーザ属性データ155として記憶部150に格納する。
また、属性取得部173は、通信部110を用いて、他のサーバや外部装置の記憶部に記憶されている情報の中から、端末装置50を利用するユーザの属性を取得してもよい。例えば、属性取得部173は、他のサーバや外部装置から、端末ID(あるいはユーザID)と対応付けられている登録情報、ショッピング履歴情報、あるいは嗜好情報等を取得する。
また、属性取得部173は、例えば、端末装置50にインストールされているアプリケーションプログラムの種類に基づいて、端末装置50を利用するユーザの属性を取得してもよい。
広告決定部174は、視聴履歴データに関する情報に基づいて、端末装置50に配信する広告を決定する。例えば、広告決定部174は、状態判定部172により判定された各端末装置50に対応するテレビ状態に基づいて、各端末装置50に配信する広告(以下、配信広告と記す)を決定する。これに限らず、広告決定部174は、視聴履歴データ153を直接参照して、配信広告を決定してもよい。
第1実施形態において、広告決定部174は、テレビ放送に連動して、配信広告を決定する。例えば、広告決定部174は、テレビ放送におけるCMの放送タイミングと同期させて(あるいはほとんど同じタイミングで)、配信広告を決定する。決定された配信広告が通信制御部175により迅速に端末装置50に送信されることにより、テレビ受像機10がCMを放送するタイミング(あるいはほとんど同じタイミング)において、CMと同じ配信広告(CMと同じ商品等の広告であって、コンテンツの内容に違いがあってもよい)が、端末装置50において出力される。
また、広告決定部174は、広告を配信する範囲に応じて予め決められている視聴履歴と配信広告との関係に基づいて、配信広告を決定する。広告を配信する範囲は、例えば、広告主の要望により決定される。例えば、広告を配信する範囲を狭くして、効率的に商品の認知度を高める手法(以下、集中広告手法と記す)と、広告を配信する範囲を広くして、効率よくより多くのユーザに商品を認知させる手法(以下、拡散広告手法と記す)とがある。
ここで、図12を参照して、広告手法について説明する。図12は、広告手法について説明するための説明図である。図12に示すベン図は、テレビCMとの接触ユーザを示す円C1と、ネット広告との接触ユーザを示す円C2とにより表されている。集中広告手法は、図12(a)に示すように、円C1と円C2との重複部分を増やすための広告手法である。集中広告手法によると、同一のユーザAに対して、テレビ放送における広告と、インターネットにおける広告の両方が提供される。これに対し、拡散広告手法は、図12(b)に示すように、円C1と円C2との重複部分を減らすための広告手法である。拡散広告手法では、テレビ放送で広告を見ているユーザAに対しては、インターネットを用いて同じ広告を配信しない。また、テレビ放送で広告を見ていないユーザBに対しては、テレビ放送で配信されている広告が、インターネットを用いて配信される。上記の何れかの手法を用いて、広告主により端末装置50への配信が依頼された広告が、対象ネット広告である。番組内の放送中に対象テレビCMが流れる予定の番組を、以下、対象番組と記す。
以下、広告決定部174による処理の内容を類型化して説明する。例えば、広告決定部174は、状態判定部172により判定されたテレビ状態がチャンネルX(対象番組を現在放送しているチャンネル)の番組を視聴中であるか否かを判定する。チャンネルXの番組を視聴中であると判定された場合、広告決定部174は、チャンネルXにおいて放送中(放送直前あるいは放送直後を含んでもよい:以下同じ)である対象テレビCMに関連する対象ネット広告を、配信広告に決定する(以下、第1決定方法と記す)。なお、チャンネルXには、番組内でCMを放送しないチャンネルが含まれていてもよい。この場合、チャンネルXには、対象ネット広告と所定の関係(例えば、対象ネット広告の商品等が番組内のテーマになっている)を有する番組が放送されるチャンネルが含まれる。第1決定方法を採用することにより、端末装置50のユーザAがテレビ受像機10を視聴中において流れるテレビCMと同一または類似する(あるいは所定の関係を有する)対象ネット広告を、端末装置50において出力することができる。
また、広告決定部174は、状態判定部172により判定されたテレビ状態がチャンネルXの録画中であるか否かを判定し、チャンネルXの番組の録画中であると判定した場合、録画中である対象テレビCMに関連付けられている対象ネット広告を、配信広告に決定してもよい(以下、第2決定方法と記す)。第2決定方法を採用することにより、テレビ受像機10においてちょうど番組が録画中のタイミングで、対象ネット広告を端末装置50に出力することができる。また、テレビ受像機10は、録画番組を再生するときに、対象テレビCMと同一または類似する(あるいは所定の関係を有する)対象ネット広告を出力することができる。これにより、番組の再生時にテレビCMがスキップされても端末装置には同一または類似する対象ネット広告が出力される。
第1決定方法あるいは第2決定方法またはその両方を利用することにより、同一のユーザAに対し、テレビ受像機10と端末装置50の両方から互いに関連する対象テレビCMと対象ネット広告を提供することにより、同一のユーザに対する商品等の認知を深めることができる。
また、広告決定部174は、チャンネルXの番組を視聴中でなく、且つ、チャンネルX以外のチャンネル(以下、チャンネルYと記す)の番組を視聴中であると判定した場合、チャンネルXにおいて放送中である対象テレビCMに関連する対象ネット広告を、配信広告に決定してもよい(以下、第3決定方法と記す)。チャンネルX以外のチャンネルにおいて放送中の番組は、いわゆるテレビCMが放送される対象番組の裏番組である。なお、チャンネルYは、チャンネルX以外のチャンネルのうち、同じ放送時間帯の番組内において、チャンネルXにおいて放送される対象テレビCMと同一の広告主による広告が流れる予定のないチャンネルであってもよい。
また、広告決定部174は、チャンネルXの放送中において、状態判定部172により判定されたテレビが電源オフ状態であるか否かを判定し、電源オフ状態であると判定した場合、チャンネルXにおいて放送中である対象テレビCMに関連するネット広告を、配信広告に決定してもよい(以下、第4決定方法と記す)。
第3決定方法あるいは第4決定方法またはその両方を利用することにより、テレビ受像機10において対象番組を視聴しているユーザと、テレビ受像機10において対象番組を視聴していないユーザの両方に対して、対象テレビCMと同一または類似する(あるいは所定の関係を有する)対象ネット広告を提供することができる。これにより、より多くのユーザに対して認知を広げることができる。
広告決定部174は、第1〜4決定方法のうちの少なくとも二つの方法を組み合わせて、配信広告を決定してもよい。例えば、集中広告手法(第1,2決定方法)同士を組み合わせることにより、同一ユーザに対して、対象テレビCMと対象ネット広告の両方を提供することができる。また、集中広告手法(第1,2決定方法)と、拡散広告手法(第3,4決定方法)とを組み合わせることや、拡散広告手法(第3,4決定方法)同士を組み合わせることでも、広告を配信する範囲をより広げることができる。
また、広告決定部174は、視聴履歴に加え、端末装置50を使用するユーザの属性に基づいて、配信広告を決定してもよい。例えば、上述したいずれかの方法によって配信広告を仮決定した後、広告決定部174は、仮決定した複数の配信広告のうち、ユーザの属性に適する広告を、端末装置50に配信する広告として本決定してもよい。具体的に説明すると、広告決定部174は、仮決定した配信広告のうち、ユーザの属性に最も合致する内容の広告を抽出し、抽出した広告を配信する広告として本決定してもよい。また、広告決定部174は、仮決定した配信広告がユーザの属性に合致する内容であるか否かを判定し、仮決定した配信広告がユーザの属性に合致する内容であると判定した場合にのみ、仮決定した配信広告の配信を本決定してもよい。こうすれば、仮決定した配信広告がユーザの属性に合致しない場合は、広告決定部174は、仮決定した配信広告の配信をキャンセルすることができる。
通信制御部175は、広告決定部174から、配信広告に決定された広告データの識別情報等を入力し、入力した識別情報に基づいて、広告データ152から配信広告の広告データを読み出す。通信制御部175は、読み出した広告データを、通信部110を用いて、対応する端末装置50に配信する。
[シーケンス図]
次に、図13を参照して、情報処理システム1において実行される処理について説明する。図13は、情報処理システム1において実行される処理を示すシーケンス図である。
まず、リモコンアプリサーバ100は、所定のタイミングで、放送管理サーバ200に対して、放送属性データおよび広告データの配信を要求する(S1)。放送管理サーバ200は、要求に基づいて、記憶部250から最新の放送属性データおよび広告データを読み出し(S2)、リモコンアプリサーバ100に送信する(S3)。そして、リモコンアプリサーバ100のデータ管理部171は、受信した放送属性データを、放送属性データ151として記憶部150に格納し、受信した広告データを、広告データ152として記憶部150に格納する(S4)。
次いで、端末装置50は、入力部53により、ユーザからのリモコンアプリの起動指示を受け付ける(S10)。これにより、リモコンアプリ実行部571が起動される。リモコンアプリ実行部571は、リモコン操作画面501を表示部54に表示させる(S11)。リモコンアプリ実行部571は、リモコン操作画面501に対してユーザが電源をオンにする操作を行った場合(S12)、電源をオンにする操作信号を生成し、生成した操作信号を、赤外線通信部52を用いて送信する(S13)。テレビ受像機10は、受信した操作信号に基づいて、電源をオンにする(S14)。また、リモコン操作画面501に対してユーザが電源をオンにする操作を行った場合(S12)、リモコンアプリ実行部571は、電源をオンにすることを示す操作内容情報を作成し、通信部51を用いて、リモコンアプリサーバ100に送信する(S15)。リモコンアプリサーバ100のデータ管理部171は、受信した操作内容情報を、視聴履歴データ153の一部として記憶部150に格納する(S16)。
次いで、リモコンアプリ実行部571は、リモコン操作画面501に対してユーザがチャンネルを変更する操作を行った場合(S22)、指定されたチャンネルに変更する操作信号を生成し、生成した操作信号を、赤外線通信部52を用いて送信する(S23)。テレビ受像機10は、受信した操作信号に基づいて、指定されたチャンネルを出力チャンネルに設定する(S24)。これにより指定されたチャンネルにおいて放送されている番組やCM等が、テレビ受像機10から出力される。また、リモコン操作画面501に対してユーザがチャンネルを変更する操作を行った場合(S22)、リモコンアプリ実行部571は、チャンネルを変更することを示す操作内容情報を作成し、通信部51を用いて、リモコンアプリサーバ100に送信する(S25)。リモコンアプリサーバ100のデータ管理部171は、受信した操作内容情報を、視聴履歴データ153の一部として記憶部150に格納する(S26)。
そして、リモコンアプリサーバ100は、所定のタイミングで広告決定処理を実行する(S31)。この広告決定処理については、後で詳細に説明する。リモコンアプリサーバ100は、広告決定処理により決定された広告の広告データを記憶部150から読み出し(S32)、通信部110を用いて、端末装置50に送信する(S33)。端末装置50は、受信した広告データに基づいて、広告表示画面を作成し、表示部54から表示する(S34)。
[広告決定処理のフローチャート]
次に、図14を参照して、リモコンアプリサーバ100において実行される処理について説明する。図14は、リモコンアプリサーバ100において実行される広告決定処理の一例を示すフローチャートである。
まず、状態判定部172が、端末装置50ごとにテレビ状態の判定タイミングであるか否かを判定する(S51)。テレビ状態の判定タイミングは、予め決められた時間であってもよく、後述する広告決定タイミングから所定時間(広告決定タイミングまでにテレビ状態の判定処理を完了させるのに必要な時間)前であってもよい。テレビ状態の判定タイミングであると判定した場合、状態判定部172は、記憶部150に記憶されている視聴履歴データ153を参照し、各端末装置50によりリモコン操作されるテレビ受像機10の最新のテレビ状態を判定する(S52)。この判定処理(前処理)の詳細については、後述する。
次いで、広告決定部174は、状態判定部172による判定結果に基づいて、配信広告を決定し、端末装置50に配信する(S54)。この決定配信処理(後処理)の詳細については、後述する。
[前処理のフローチャート]
次に、図15を参照して、状態判定部172において実行される前処理について説明する。図15は、状態判定部172において実行される前処理の一例を示すフローチャートである。
状態判定部172は、端末装置50ごとに、視聴履歴データ153を参照し、以下のようにしてテレビ状態を判定する。状態判定部172は、視聴履歴データ153の「録画スケジュール」の欄に保存されている情報に基づいて、テレビ受像機10においてチャンネルXの番組が録画中であるか否かを判定する(S101)。例えば、状態判定部172は、現在(判定時)の時刻が、「録画スケジュール」の欄に保存されている録画番組の放送時間帯に含まれるか否かを判定する。現在の時刻が録画番組の放送時間帯に含まれない場合、状態判定部172は、テレビ受像機10は録画中でないと判定する。そして、状態判定部172は、テレビ状態情報154に含まれる情報のうち、対応する端末装置50の端末IDと対応付けられている「録画状態」の欄に、非録画中と書き込む(S102)。
次いで、状態判定部172は、視聴履歴データ153において最新の「操作時刻」と対応付けられた「操作種別」が「電源オフ」であるか否かを判定する(S103)。つまり、状態判定部172は、テレビ受像機10が視聴中であるか否かを判定する。最新の「操作種別」が「電源オフ」である場合、状態判定部172は、テレビ状態が視聴中でないと判定する。そして、状態判定部172は、テレビ状態情報154に含まれる情報のうち、対応する端末装置50の端末IDと対応付けられている「視聴状態」の欄に、「電源オフ」と書き込む(S105)。
S103において、テレビ受像機10が視聴中である場合(最新の「操作種別」が「電源オフ」でない場合)、状態判定部172は、テレビ状態が視聴中であると判定する(S109)。次いで、状態判定部172は、視聴履歴データ153において最新の「操作時刻」と対応付けられた「出力チャンネル」の欄に保存されている情報を取得する(S111)。これにより、テレビ受像機10において出力が選択されているチャンネルが特定される。そして、状態判定部172は、テレビ状態情報154に含まれる情報のうち、対応する端末装置50の端末IDと対応付けられている「視聴状態」の欄に、「視聴中(チャンネル○○)」であることを書き込む。
S101において、現在の時刻が「録画スケジュール」の欄に保存されている録画番組の放送時間帯に含まれる場合、状態判定部172は、テレビ受像機10において録画中であると判定する(S113)。そして、状態判定部172は、録画中であると判定した際に参照した「録画スケジュール」に含まれる録画番組を示す情報を取得する(S115)。これにより、テレビ受像機10において録画が選択されているチャンネルが特定される。そして、状態判定部172は、テレビ状態情報154に含まれる情報のうち、対応する端末装置50の端末IDと対応付けられている「録画状態」の欄に、「録画中(チャンネル○○)」であることを書き込む。
次に、図16〜19を参照して、広告決定部174において実行される後処理について説明する。図16〜19は、広告決定部174において実行される後処理の一例を示すフローチャートである。広告決定部174は、図16〜19に示す処理を、チャンネルXごとに行ってもよく、対象番組ごとに行ってもよい。広告決定部174は、広告主による要望に応じて、図16〜19に示す処理のうち少なくとも一つを実行する。
[後処理のフローチャート(第1決定方法)]
初めに、図16を参照して、第1決定方法を採用した場合の後処理について説明する。広告決定部174は、広告決定タイミングであるか否かを判定する。例えば、広告決定部174は、放送属性データ151を参照し、対象番組の放送開始時刻か否かを判定する(S201)。広告決定部174は、放送属性データ151において、放送開始時刻となった「番組情報」に対応付けられている「対象ネット広告ID」の欄に広告データの識別情報が書き込まれている場合、対象番組の放送開始時刻であると判定する。
対象番組の放送開始時刻でないと判定した場合、広告決定部174は、S201の処理を繰り返す。対象番組の放送開始時刻であると判定した場合、広告決定部174は、対象番組内でCMが放送されるか否かを判定する(S203)。例えば、広告決定部174は、放送属性データ151において、放送開始時刻となった「番組情報」に対応付けられている「CMスケジュール」の欄にCMID等が書き込まれている場合、対象番組内でCMが放送されると判定する。
対象番組内でCMが放送されると判定した場合、広告決定部174は、対象テレビCMを現在放送中であるか否かを判定する(S205)。ここで、広告決定部174は、対象テレビCMの放送直前あるいは放送直後であるか否かを判定してもよい。広告決定部174は、対象テレビCMが放送中であると判定するまで、S205の処理を繰り返す。S205において、対象テレビCMが放送中であると判定した場合、広告決定部174は、テレビ状態情報154を参照し、チャンネルXの番組を視聴中であるユーザを抽出する(S211)。例えば、広告決定部174は、テレビ状態情報154から、「視聴中(チャンネルX)」と対応付けられた端末IDを読み出す。次いで、広告決定部174は、広告データ152から対象ネット広告の広告データを読み出し、通信部110を用いて、読み出した端末IDの端末装置50に対して、読み出した広告データを送信する(S212)。
そして、広告決定部174は、放送属性データ151を参照し、対象番組内において、全ての対象テレビCMについての上記処理が終了したか否かを判定する(S226)。例えば、広告決定部174は、対象番組についての「CMスケジュール」を参照し、対象テレビCMのCMIDに基づいて、全ての対象テレビCMの放送時刻を経過したか否かを判定する。全ての対象テレビCMの放送時刻を経過したと判定するまで、広告決定部174は、S205に戻って処理を繰り返す。全ての対象テレビCMの放送時刻を経過したと判定した場合、広告決定部174は、処理を終了する。
S203において、対象番組内でCMが放送されないと判定した場合、広告決定部174は、所定のタイミングであるか否かを判定する(S207)。所定のタイミングとは、番組の放送時間内の予め決められた時間であってもよく、番組の放送終了後の予め決められた時間であってもよい。広告決定部174は、所定のタイミングであると判定するまで、S207の処理を繰り返す。S207において、所定のタイミングであると判定した場合、広告決定部174は、テレビ状態情報154を参照し、チャンネルXの番組を視聴中であるユーザを抽出する(S231)。例えば、広告決定部174は、テレビ状態情報154から、「テレビ状態」の項目が「視聴中(チャンネルX)」と対応付けられた端末IDを読み出す。次いで、広告決定部174は、広告データ152から対象ネット広告の広告データを読み出し、通信部110を用いて、読み出した端末IDの端末装置50に対して、読み出した広告データを送信する(S232)。
そして、広告決定部174は、放送属性データ151を参照し、対象番組内において、全ての所定のタイミングが終了したか否かを判定する(S248)。全ての所定のタイミングが終了したと判定するまで、広告決定部174は、S207に戻って処理を繰り返す。全ての所定のタイミングが終了したと判定した場合、広告決定部174は、処理を終了する。
[後処理のフローチャート(第2決定方法)]
次に、図17を参照して、第2決定方法を採用した場合の後処理について説明する。以下、図16と同様の処理内容については、同一の符号を付して詳細な説明は省略し、異なる部分についてのみ説明する。
S205において、対象テレビCMが放送中であると判定した場合、広告決定部174は、テレビ状態情報154を参照し、チャンネルXの番組を録画中であるユーザを抽出する(S213)。例えば、広告決定部174は、テレビ状態情報154から、「録画状態」の項目が「録画中(チャンネルX)」と対応付けられた端末IDを読み出す。次いで、広告決定部174は、広告データ152から対象ネット広告の広告データを読み出し、通信部110を用いて、読み出した端末IDの端末装置50に対して、読み出した広告データを送信する(S214)。
また、S207において、所定のタイミングであると判定した場合、広告決定部174は、テレビ状態情報154を参照し、チャンネルXの番組を録画中であるユーザを抽出する(S233)。例えば、広告決定部174は、テレビ状態情報154から、「録画状態」の項目が「録画中(チャンネルX)」と対応付けられた端末IDを読み出す。次いで、広告決定部174は、広告データ152から対象ネット広告の広告データを読み出し、通信部110を用いて、読み出した端末IDの端末装置50に対して、読み出した広告データを送信する(S234)。
[後処理のフローチャート(第3決定方法)]
次に、図18を参照して、第3決定方法を採用した場合の後処理について説明する。以下、図16と同様の処理内容については、同一の符号を付して詳細な説明は省略し、異なる部分についてのみ説明する。
S205において、対象テレビCMが現在放送中であると判定した場合、広告決定部174は、テレビ状態情報154を参照し、チャンネルXの番組を視聴中でなく、且つ、チャンネルYの番組を視聴中であるユーザを抽出する(S215)。例えば、広告決定部174は、テレビ状態情報154から、「視聴状態」の項目が「視聴中(チャンネルY)」と対応付けられた端末IDを読み出す。ここで、テレビ受像機10が、複数のチャンネルの番組を同時に出力できる装置である場合、「テレビ状態」の項目に複数のテレビ状態が書き込まれている場合がある。この場合、広告決定部174は、S215において、テレビ状態情報154から、「視聴状態」の項目が「視聴中(チャンネルX)」を対応付けられておらず、且つ、「視聴中(チャンネルY)」と対応付けられた端末IDを読み出す。
次いで、広告決定部174は、抽出した端末装置50のうち、ユーザの属性に基づいて、対象ネット広告のターゲット範囲に該当する端末装置50をさらに抽出する(S216)。対象ネット広告のターゲット範囲とは、例えば広告主等により決定され、対象ネット広告の商品等の購買層を示す情報である。例えば、広告決定部174は、放送属性データ151の「対象ネット広告の広告ID」の項目を参照し、対象ネット広告のジャンルに基づいて対象ネット広告のターゲット範囲を決定する。そして、広告決定部174は、ユーザ属性データ155を参照し、S215において抽出した端末装置50の中から、決定したターゲット範囲に該当する属性を有するユーザを抽出する。例えば、対象ネット広告のターゲット範囲が子供向けおもちゃに関係する分野である場合、広告決定部174は、家族構成に子供や孫がいるユーザを抽出する。そして、広告決定部174は、広告データ152から対象ネット広告の広告データを読み出し、通信部110を用いて、S216において抽出した端末装置50に対して、読み出した広告データを送信する(S217)。
一方、S207において、所定のタイミングであると判定した場合、広告決定部174は、テレビ状態情報154を参照し、チャンネルXの番組を視聴中でなく、且つ、チャンネルYの番組を視聴中であるユーザを抽出する(S235)。S235は、S215と同様であるため、詳細な説明を省略する。次いで、広告決定部174は、抽出した端末装置50のうち、ユーザの属性に基づいて、対象ネット広告のターゲット範囲に該当する端末装置50をさらに抽出する(S236)。S236は、S216と同様であるため、詳細な説明を省略する。そして、広告決定部174は、広告データ152から対象ネット広告の広告データを読み出し、通信部110を用いて、S236において抽出した端末装置50に対して、読み出した広告データを送信する(S237)。
[後処理のフローチャート(第4決定方法)]
次に、図19を参照して、第4決定方法を採用した場合の後処理について説明する。以下、図16と同様の処理内容については、同一の符号を付して詳細な説明は省略し、異なる部分についてのみ説明する。
S205において、対象テレビCMが放送中であると判定した場合、広告決定部174は、テレビ状態情報154を参照し、「視聴状態」の欄が「電源オフ」であるユーザを抽出する(S218)。例えば、広告決定部174は、テレビ状態情報154から、「視聴状態」の項目が「電源オフ」と対応付けられた端末IDを読み出す。
次いで、広告決定部174は、抽出した端末装置50のうち、ユーザの属性に基づいて、対象ネット広告のターゲット範囲に該当する端末装置50をさらに抽出する(S219)。S219は、S216と同様であるため、詳細な説明を省略する。そして、広告決定部174は、広告データ152から対象ネット広告の広告データを読み出し、通信部110を用いて、S219において抽出した端末装置50に対して、読み出した広告データを送信する(S220)。
一方、S207において、所定のタイミングであると判定した場合、広告決定部174は、テレビ状態情報154を参照し、「視聴状態」の欄が「電源オフ」であるユーザを抽出する(S238)。S238は、S218と同様であるため、詳細な説明を省略する。次いで、広告決定部174は、抽出した端末装置50のうち、ユーザの属性に基づいて、対象ネット広告のターゲット範囲に該当する端末装置50をさらに抽出する(S239)。S239は、S219と同様であるため、詳細な説明を省略する。そして、広告決定部174は、広告データ152から対象ネット広告の広告データを読み出し、通信部110を用いて、S239において抽出した端末装置50に対して、読み出した広告データを送信する(S240)。
以上説明した実施形態の情報処理装置によれば、リモコンアプリにより実行されたリモコン操作に基づきテレビ番組の視聴履歴を取得し、取得したテレビ番組の視聴履歴に基づいて端末装置50に配信する配信広告を決定することができる。これにより、ユーザのテレビ番組の視聴状況に応じて効果的に配信する広告を決定することができる。
また、実施形態のリモコンアプリサーバ100によれば、テレビ放送に連動して、例えば、対象テレビCMのテレビ放送のタイミングに同期させて、端末装置50に対象ネット広告を表示させることができる。これにより、ユーザの視聴履歴に応じて、広告を配信する範囲に応じた効果的な広告配信を実現することができる。例えば、第1,2決定方法を採用した場合の後処理では、同一のユーザAに対して、テレビ受像機10と端末装置50の両方を用いて互いに関連する対象テレビCMと対象ネット広告の両方を提供することにより、同一のユーザに対する認知度を深めることができる。これに対して、第3,4決定方法を採用した場合の後処理では、テレビ放送での対象テレビCMを見ていないことが予測されるユーザに対して、端末装置50を用いて対象ネット広告を提供することができる。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態に係る情報処理装置を含む情報処理システム1Aについて説明する。以下、情報処理システム1と同様の構成については、同一の符号を付して詳細な説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。図20は、第2実施形態に係る情報処理装置を含む情報処理システム1Aの全体構成を示す図である。図20に示す通り、情報処理システム1Aは、例えば、テレビ受像機10と、端末装置50と、リモコンアプリサーバ100Aと、放送管理サーバ200と、その他アプリサーバ300とを備える。
図21は、その他アプリサーバ300の構成図である。その他アプリサーバ300とは、リモコンアプリ以外の所定のアプリ(以下、その他アプリと記す)を提供するサーバである。図21に示す通り、その他アプリサーバ300は、例えば、通信部310と、アプリ支援部370と、記憶部350とを備える。記憶部350には、アプリ情報351と、登録ユーザ情報352と、広告データ353等の情報が格納される。アプリ情報351は、端末装置50にインストールされるその他アプリのプログラムデータを含む。登録ユーザ情報352は、その他アプリをダウンロードしたユーザや端末装置に関する情報(端末ID、ユーザID、電話番号、メールアドレス、広告の受信を許可するか否かを示す情報等)を含む。広告データ353は、リモコンアプリサーバ100から送信された広告データである。
アプリ支援部370は、端末装置50からの要求に応じて、記憶部350からアプリ情報351を読み出して、読み出した情報を、通信部310を用いて端末装置50に送信する。アプリ支援部370は、通信部310を用いて、リモコンアプリサーバ100から広告データと配信依頼情報を受信した場合、受信した情報を記憶部350に一時的に格納する。そして、アプリ支援部370は、登録ユーザ情報352を参照し、配信依頼情報に基づいて、広告データを転送する端末装置50を決定する。配信依頼情報には、広告データの転送を依頼する情報や、転送先である端末装置50を示す端末ID等が含まれる。例えば、アプリ支援部370は、登録ユーザ情報352を参照して、配信依頼情報に含まれる端末IDが登録されているか否かを判定し、端末IDが登録されている場合、この端末IDに対応付けて、広告の受信を許可することを示す情報が登録されているか否かを判定する。広告の受信を許可することを示す情報が登録されている場合、アプリ支援部370は、通信部310を用いて、端末IDが示す端末装置50に対して、広告データを送信する。
次に、図22を参照して、本実施形態に係るリモコンアプリサーバ100Aについて説明する。図22は、リモコンアプリサーバ100Aの構成図である。なお、リモコンアプリサーバ100と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。図22に示す通り、リモコンアプリサーバ100Aは、例えば、通信部110と、記憶部150Aと、制御部170Aとを備える。記憶部150Aは、記憶部150が格納する情報に加え、アプリ実行状態情報156を格納する。図23は、アプリ実行状態情報156の内容の一例を示す図である。アプリ実行状態情報156は、図23に示す通り、端末IDと、アプリ情報とを対応付けたテーブルに格納される。アプリ情報は、端末装置50において起動されているアプリ(リモコンアプリや、それ以外のアプリを含む)に関する情報であって、例えば、アプリ名と、アプリサーバアドレスと、アプリ起動状態とを含む。図22に戻って、制御部170Aは、制御部170が備える構成に加え、例えば、配信決定部176を備える。配信決定部176は、所定の条件を満たした場合、その他アプリサーバ300を、配信広告を配信する配信先に決定する。所定の条件は、端末装置50におけるアプリの実行状態に応じた条件であって、例えば、端末装置50においてその他アプリが実行されていることが含まれる。なお、所定の条件は、端末装置50においてリモコンアプリがバックグラウンドで実行中であり、且つ、その他アプリの実行画面が端末装置50の表示部54に表示されていることであってもよい。なお、配信決定部176による具体的な処理については後述する。
次に、図24を参照して、情報処理システム1Aにおいて実行される処理について説明する。図24は、情報処理システム1Aにおいて実行される処理を示すシーケンス図である。以下、図13を参照して上述した処理と同様の処理について、同一の符号を付して詳細な説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。
端末装置50において、リモコンアプリが起動した場合(S11)、リモコンアプリ実行部571は、端末装置50におけるアプリの起動状態を示す情報(以下、アプリ起動情報と記す)を作成する(S17)。アプリ起動情報には、アプリを示す情報(アプリ名やアプリID)と、アプリのアプリサーバを示す情報(アドレス等)、アプリが起動しているか否かを示す情報が含まれる。そして、リモコンアプリ実行部571は、作成したアプリ起動情報に端末IDを対応付けた情報を、通信部51を用いて、リモコンアプリサーバ100Aに送信する(S18)。リモコンアプリサーバ100Aのデータ管理部171は、受信したアプリ起動情報に基づいて、アプリ実行状態情報156を更新する(S19)。なお、図示は省略するが、リモコンアプリの終了指示を受け付けた場合も、起動指示を受け付けた場合と同様の処理が実行される。
次いで、端末装置50が、入力部53により、ユーザからのその他アプリの起動指示を受け付ける(S41)。これにより、端末装置50において、その他アプリが起動される。ここで、その他アプリ実行部(不図示)が起動される。その他アプリ実行部(あるいはリモコンアプリ実行部571)は、その他アプリのアプリ起動情報を作成し(S42)、作成したアプリ起動情報に端末IDを対応付けた情報を、通信部51を用いて、リモコンアプリサーバ100Aに送信する(S43)。リモコンアプリサーバ100Aのデータ管理部171は、受信したアプリ起動情報に基づいて、アプリ実行状態情報156を更新する(S44)。なお、図示は省略するが、その他アプリの終了指示を受け付けた場合も、起動指示を受け付けた場合と同様の処理が実行される。
リモコンアプリサーバ100Aの配信決定部176は、所定のタイミングにおいて広告配信処理を実行する(S51)。広告配信処理については、後述する。広告配信処理において、配信先がその他アプリサーバ300に決定された場合、通信制御部175は、通信部110を用いて、広告データおよび配信依頼情報を、その他アプリサーバ300に送信する(S52)。その他アプリサーバ300のアプリ支援部370は、受信した配信依頼情報に基づいて、受信した広告データを転送する端末装置50に決定する(S53)。そして、アプリ支援部370は、決定した端末装置50に対し、広告データを送信する(S54)。端末装置50において、その他アプリ実行部は、受信した広告データに基づいて、広告表示画面を作成し、表示部54に表示する。
次に、図25を参照して、広告配信処理について説明する。図25は、広告配信処理の一例を示すフローチャートである。配信決定部176は、広告決定部174により配信広告が決定されたか否かを判定する(S61)。例えば、広告決定部174から配信広告のネット広告ID等(配信先の端末装置50の端末IDも含む)が入力された場合、配信決定部176は、広告決定部174により配信広告が決定されたと判定する。配信広告が決定されない場合、配信決定部176は、配信広告が決定するまでS61の処理を繰り返す。
広告決定部174により配信広告が決定されたと判定した場合、配信決定部176は、対応する端末装置50においてその他アプリが実行中か否かを判定する(S61)。例えば、配信決定部176は、アプリ実行状態情報156を参照し、対応する端末装置50の端末IDと対応付けられているその他アプリのアプリ起動状態が、起動中であるか否かを判定する。対応する端末装置50においてその他アプリが実行中でないと判定した場合、配信決定部176は、S65に移行する。
S62において、対応する端末装置50においてその他アプリが実行中であると判定した場合、配信決定部176は、アプリ実行状態情報156を参照し、起動中であるその他アプリを特定し(S63)、特定したその他アプリのその他アプリサーバ300に対象ネット広告の広告データを配信する(S64)。そして、配信決定部176は、配信広告の配信先である端末装置50に対して、上記処理が終了したか否かを判定する(S65)。例えば、配信決定部176は、広告決定部174から入力した端末IDについて、上記処理を実行したか否かを判定する。全ての端末装置50について上記処理を実行するまで、広告決定部174は、S62に戻って処理を繰り返す。全ての端末装置50について上記処理を実行した場合、配信決定部176は、処理を終了する。
以上説明した実施形態の情報処理装置によれば、その他アプリサーバ300が配信広告を端末装置50に配信することができるため、端末装置50において、リモコンアプリがバックグラウンドで起動しており、その他アプリの実行画面が表示されている場合であっても、その他アプリの実行画面に配信広告の広告表示画面を表示することができる。
<第3実施形態>
次に、第3実施形態に係る端末装置50Bについて説明する。以下、端末装置50と同様の構成については、同一の符号を付して詳細な説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。図26は、端末装置50Bの構成図である。図26に示す通り、端末装置50Bは、例えば、通信部51と、赤外線通信部52と、入力部53と、表示部54と、記憶部55Bと、制御部57Bとを備える。記憶部55Bは、リモコンアプリ551に加え、例えば、放送属性データ552、広告データ553、視聴履歴データ554、テレビ状態情報555、ユーザ属性データ556などの情報が格納される。制御部57Bは、例えば、リモコンアプリ実行部571に加え、例えば、データ管理部572と、状態判定部573と、属性取得部574と、広告決定部575とを備える。なお、これらの情報およびこれらの構成のうち、リモコンアプリサーバ100に格納される情報あるいは構成と同一の名称については、同一の構成および機能を備える。例えば、データ管理部572は、所定のタイミングで一定期間の放送属性データおよび広告データを放送管理サーバ200から取得し、放送属性データ552あるいは広告データ553の一部として記憶部55Bに格納する。リモコンアプリ実行部571は、リモコン画面に対するユーザからの操作内容を、視聴履歴データ554に格納する。広告決定部575は、視聴履歴データ554を参照し、配信広告を決定する。
以上説明した第3実施形態の情報処理装置によれば、視聴履歴データ554を外部装置に送信することなく、端末装置50Bが、配信広告を決定することができる。これにより、視聴履歴に関する情報をリモコンアプリサーバ100などの外部に送信することをユーザAが許可していない場合であっても、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
以上、本発明を実施するための形態について実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、広告決定部174は、所定期間内に複数の広告が、端末装置50に送信する広告として取得された場合、複数の広告の中から、ユーザの属性に応じた適切な広告を選択して、選択した広告を端末装置50に送信する配信広告に決定してもよい。
また、リモコンアプリ実行部571は、複数の配信広告のコンテンツデータを取得した場合、同時に複数の配信広告を表示部54に表示してもよく、同一のページに複数の配信広告を表示してもよい。
また、リモコンアプリ実行部571は、予め所定時間後にスリープモードになることが設定されていたとしても、リモコン操作画面を表示し続けるように変更してもよい。これにより、リモコン操作画面でない画面に変更されない限り、表示部54は、スリープモードにはならず、リモコン操作画面を表示し続けることができる。この場合、リモコン操作画面に広告表示画面を表示することができ、テレビ放送と連動していることを通知することができる。これは、テレビ放送に連動した内容のネット広告(例えば、テレビショッピング等)を配信するときに効果的である。
また、リモコンアプリ実行部571は、表示部54にリモコン操作画面を表示していない場合であっても、例えば、ポップアップの形で、既に表示されている表示画面の上に、広告表示画面を重ねて表示してもよい。
また、リモコンアプリ実行部571は、テレビ放送に連動して、表示する配信広告の大きさを変更してもよい。例えば、リモコンアプリ実行部571は、テレビ放送の放送タイミングと同時に配信広告を表示部54に表示する場合の広告表示画面の大きさを、テレビ放送の放送タイミングの後に表示する場合に比べて大きくしてもよい。
また、リモコンアプリ実行部571は、テレビ放送に連動して、配信広告の音声を出力してもよい。例えば、リモコンアプリ実行部571は、テレビ番組の放送タイミングと同時に配信広告を表示部54に表示する場合には、端末装置50に搭載されているスピーカーから配信広告のコンテンツデータに含まれる音声を出力してもよい。これにより、テレビ放送のCMの動画や音声と、端末装置50から出力する音声とを連動させて、効果的な広告を提供することができる。
また、リモコンアプリ実行部571は、表示部54において配信広告を出力していることをユーザに通知してもよい。例えば、リモコンアプリ実行部571は、配信広告の出力を開始したタイミングで、端末装置50に搭載されているスピーカーから通知音を出力してもよい。また、リモコンアプリ実行部571は、上記タイミングで、表示部54の画面の明るさ(輝度)を高くしたり、表示部54の画面が消えている場合は画面の電源をオンにしたりして広告表示画面を表示してもよい。
また、リモコンアプリ実行部571は、広告表示画面に対するタップ操作を受け付けた場合、対象ネット広告に関連するWEBサイト(例えば、商品のホームページ等)に移行してもよい。