JP2002135179A - 電磁コイルを有しデータを外部に出力する電子機器、及び電子機器の制御方法 - Google Patents

電磁コイルを有しデータを外部に出力する電子機器、及び電子機器の制御方法

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JP2002135179A
JP2002135179A JP2000318539A JP2000318539A JP2002135179A JP 2002135179 A JP2002135179 A JP 2002135179A JP 2000318539 A JP2000318539 A JP 2000318539A JP 2000318539 A JP2000318539 A JP 2000318539A JP 2002135179 A JP2002135179 A JP 2002135179A
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rotor
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロータと電磁コイルとを有する電磁変換機に
より外部調整装置に電磁信号を送信する場合、ロータの
位置により送信信号の強さが異なり、外部調整装置の信
号の検出レベルの設定が難しいという問題点があった。 【解決手段】ロータと電磁コイルからなる電磁変換機
と、磁界によりデータを送信する送信手段とを有し、デ
ータを送信する際、ロータの静止位置におけるロータに
生じる磁界の向きにより、電磁コイルに生じる磁界が大
きくなる方向にデータ信号を電磁コイルに送信する送信
手段を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子機器、及び電
子機器の制御方法に関し、特に多極磁化されたロータを
電磁コイルを備えたステータ内で回転駆動可能なステッ
ピングモータと、前記電磁コイルを介して外部にデータ
を送信する送信手段と、を備えた電子機器に関するもの
である。
【0002】
【従来技術】従来、モータコイルを有する電子時計にお
いて、非接触で時計内部のデータを時計外部に出力する
手段として、データ送信手段にモータコイル、受信手段
に外部調整装置である受信コイルを用いて、電子時計内
のロータの磁界の向きに関わらず、モータコイルにロー
タが回転しない程度の微少パルスを規定の間隔で出力
し、微少パルスによりモータコイルに誘起する磁界を外
部調整装置を用いて検出していた。これにより微少パル
スにより生じる磁界の有無で時計内部のデータを外部に
出力するという方法が取られていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図2、図3は各々の電
子時計におけるモータコイルに矩形波を印加した場合の
モータコイルに流れる電流波形図とステッピングモータ
の概要構成図を示している。データ信号によりモータコ
イル303に生じる磁界は、データ送信時のロータ30
1の静止位置における極性とモータコイルに生じる磁界
の向きによって大きく変化する。従って、外部調整装置
で検出するレベルに大きな違いがあり外部調整装置での
磁界を検出する感度を設定するのが難しく、又ノイズ等
による誤検出をしてしまう可能性があった。
【0004】モータコイル303に生じる磁界の強さは
図3のステータにおいて、ロータの配置穴とステータ外
形部との幅が最も狭くなった磁気飽和領域A304及び
磁気飽和領域B310が磁界により飽和する時間の速さ
に依存している。図3の磁気飽和領域A304及び磁気
飽和領域B310は磁界により飽和するとステータ30
2の透磁率が低くなりモータコイル303のインダクタ
ンス成分が小さくなるためモータコイル303に流れる
電流が急峻に増大する。従ってモータコイル303に生
じる磁界はモータコイル303に流れる電流の時間的変
化に依存するため外部調整装置にて容易に検出可能な強
い磁界を得ることができる。つまり磁気飽和領域A30
4及び磁気飽和領域B310が飽和をしない間は電流の
時間的変化が小さいためモータコイル303により生じ
る磁界は弱く外部調整装置にて磁界を検出する事は難し
い。
【0005】図3のようにロータ301のN極が右側を
向いている場合、ロータのN極からS極へ磁界が生じる
為、ステータの磁気飽和領域A304及び磁気飽和領域
B310には右から左への磁界が生じる。この状態でモ
ータコイル303のO1端子306から微少なデータ信
号201を印可するとアンペアの右ネジの法則よりステ
ータ302には左回り、磁気飽和領域A304及び磁気
飽和領域B310には右から左への磁界が生じる。ここ
で磁気飽和領域A304及び磁気飽和領域B310はロ
ータ301による磁界とモータコイル303による磁界
とが共に右から左へと流れる為、磁気飽和領域A304
及び磁気飽和領域B310はすぐに飽和をする。従っ
て、モータコイル303のインダクタンスは短時間で急
激に小さくなり、モータコイル303に流れる電流20
2は図2の反発パルス電流波形のように急峻に変化する
ため、モータコイル303に生じる磁界は強くなる。以
上のようなモータコイルに強い磁界が生じるようにモー
タコイルに印可するパルスのことを反発パルスと呼ぶ。
【0006】ロータ301は図3の状態で、O2端子3
05から微少なデータ信号201を印可する場合、ロー
タ301は前記のように磁気飽和領域A304及び磁気
飽和領域B310に右から左への磁界を与える。しか
し、O2端子305から微少なデータ信号を印可すると
磁気飽和領域A304及び磁気飽和領域B310には左
から右への磁界を与える為モータコイル303に生じる
磁界はロータ301の磁界を打ち消し更に磁気飽和領域
A304及び磁気飽和領域B310を飽和させる必要が
ある。従って、O2端子305から電流を流した場合は
O1端子306から電流を流した時に比べ磁気飽和領域
A304及び磁気飽和領域B310が飽和するのに時間
がかかり、モータコイル303に流れる電流203は図
2の吸引パルス電流波形のように、磁気飽和領域A30
4及び磁気飽和領域B310が飽和するまで緩やかに増
加し磁気飽和領域A304及び磁気飽和領域B310が
飽和した瞬間急峻に変化をする。この為、同じ電圧で同
じ幅のデータ信号を送信しても反発パルスに比べモータ
コイル303に生じる磁界は弱くなる。以上のようなモ
ータコイルに印可するパルスのことを吸引パルスと呼
ぶ。
【0007】従って、反発パルスと吸引パルスでは生じ
る磁界の強さが異なるため外部調整装置で磁界を検出す
る検出レベルの設定が難しいという問題があった。
【0008】又、吸引パルスによりモータコイル303
に磁界が発生しても外部調整装置で磁界を検出可能にす
るためにはデータ信号のパルス幅を広くする必要があ
り、消費電流が増大してしまうという問題があった。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、2極以上に磁化されたロー
タ、前記ロータの外周を包囲しているステータ、前記ス
テータと結合している電磁コイルからなる電磁変換機
と、前記電磁コイルを介して外部に磁界によるデータを
送信する送信手段と、を備えた電子機器において、前記
電磁コイルを介して外部へ磁界によるデータを送信する
際、前記ロータの静止位置における前記ロータに生じる
磁界の向きにより、前記電磁コイルに生じる磁界が大き
くなる方向にデータ信号を前記電磁コイルに送信する送
信手段、を備えることを特徴としている。
【0010】請求項2記載の発明は、請求項1記載の電
子機器において、前記ロータの静止位置における前記ロ
ータから生じる磁界の向きを認識する極性認識手段と、
前記電磁コイルに前記認識手段の認識結果により決定さ
れる方向に電流が流れるようにデータ信号を前記電磁コ
イルに送信する送信手段、を備えることを特徴としてい
る。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項1記載の電
子機器において、前記ロータの静止位置における前記ロ
ータから生じる磁界の向きを、機械的又は電気的に外的
操作で確定する極性確定手段と、前記電磁コイルに前記
極性確定手段により決定される方向に電流が流れるよう
にデータ信号を前記電磁コイルに送信する送信手段を備
えることを特徴としている。
【0012】請求項4記載の発明は、請求項1乃至3の
うちいずれかに記載の電子機器において、電磁コイルは
モータコイル、電磁変換機はステッピングモータである
ことを特徴としている。
【0013】請求項5記載の発明は、請求項2又は4記
載の電子機器において、前記極性認識手段として、前記
電磁コイルにそれ以前にどちらの向きにモータ駆動パル
スを出力したのかを記憶する極性記憶手段を備え、前記
電磁コイルに前記記憶手段により決定される方向に電流
が流れるように、データ信号を前記電磁コイルに送信す
る送信手段、を備えることを特徴としている。
【0014】請求項6記載の発明は、請求項3又は4記
載の電子機器において、前記極性確定手段として、前記
電磁コイルに少なくとも1発以上のモータ駆動信号を所
定の方向から印加することにより、前記ロータの静止位
置における前記ロータから生じる磁界の向きが一定にな
るように制御する制御手段を備え、前記電磁コイルに所
定の方向に電流が流れるようにデータ信号を前記電磁コ
イルに送信する送信手段、を備えることを特徴としてい
る。
【0015】請求項7記載の発明は、請求項4記載の電
子機器において、通常間欠駆動をしているモータ駆動信
号が出力していない期間にデータ信号を出力し、直前に
出力されたモータ駆動信号の方向で定められた向きに前
記電磁コイルに電流が流れるようにデータ信号を送信す
る送信手段を備えることを特徴としている。
【0016】請求項8記載の発明は、請求項1から7ま
で記載の電子機器において、電子機器はアナログ電子時
計であることを特徴としている。
【0017】請求項9記載の発明は、2極以上に磁化さ
れたロータ、前記ロータの外周を包囲しているステー
タ、前記ステータと結合している電磁コイルからなる電
磁変換機と、前記電磁コイルを介して外部にデータを送
信する送信手段と、を備えた電子機器の制御方法におい
て、前記電磁コイルを介して外部へ磁界によるデータを
送信する際、前記ロータの静止位置における前記ロータ
に生じる磁界の向きにより、前記電磁コイルに所定の方
向に電流が流れるようにデータ信号を前記電磁コイルに
送信することを特徴としている。
【0018】請求項10記載の発明は、請求項9記載の
電子機器の制御方法において、前記ロータの静止位置に
おける前記ロータから生じる磁界の向きを認識する極性
認識手段と、前記電磁コイルに前記認識手段の認識結果
により決定される方向に電流が流れるようにデータ信号
を前記電磁コイルに送信する送信手段、を備えることを
特徴としている。
【0019】請求項11記載の発明は、請求項9記載の
電子機器の制御方法において、前記ロータの静止位置に
おける前記ロータから生じる磁界の向きを極性確定手段
により、機械的又は電気的に外的操作で確定し、前記電
磁コイルに前記極性確定手段により決定される方向に電
流が流れるようにデータ信号を前記電磁コイルに送信す
ることを特徴としている。
【0020】請求項12記載の発明は、請求項10記載
の電子機器の制御方法において、前記極性認識手段とし
ての極性記憶手段により、前記電磁コイルにそれ以前に
どちらの向きにモータ駆動パルスを出力したのかを記憶
し、前記電磁コイルに前記記憶手段により決定される方
向に電流が流れるように、データ信号を前記電磁コイル
に送信することを特徴としている。
【0021】請求項13記載の発明は、請求項11記載
の電子機器の制御方法において、前記極性確定手段とし
ての制御手段により、前記電磁コイルに少なくとも1発
以上のモータ駆動信号を所定の方向から印加することに
より、前記ロータの静止位置における前記ロータから生
じる磁界の向きを一定になるように制御する制御手段を
備え、前記電磁コイルに所定の方向に電流が流れるよう
にデータ信号を前記電磁コイルに送信することを特徴と
している。
【0022】請求項14記載の発明は、請求項9記載の
電子機器の制御方法において、通常間欠駆動をしている
モータ駆動信号が出力していない期間にデータ信号を出
力し、直前に出力されたモータ駆動信号の方向で定めら
れた向きに前記電磁コイルに電流が流れるようにデータ
信号を送信することを特徴としている。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態について説明する。
【0024】例としてアナログ電子時計について説明を
するが、本発明はこれに限定する趣旨ではなく、データ
通信可能な電子機器であれば本発明の適用は可能であ
る。
【0025】(1.1)通信システムの概要構成 図1は、本実施形態に係わるデータ伝送システムの概要
構成ブロック図である。
【0026】この伝送システム100は、竜頭やボタン
等の外部操作部材105の操作、又は外部調整装置10
4からの制御信号により、通常モードから検査モードに
移行し、電子時計内のデータSTRを出力するモータコイ
ル303や前述の外部操作部材105を備えたアナログ
電子時計103と、モータコイル303から出力された
データSTRを受信用コイル102を介して受信する外部
調整装置104とを備えて構成される。
【0027】ここで通常モードとは、このアナログ電子
時計103が現時刻を表示している動作状態をいい、検
査モードとは、このアナログ電子時計103の検査を行
なうための動作状態をいう。
【0028】(1.1.1)アナログ電子時計の概要構
成 図4は、アナログ電子時計の概要構成ブロック図であ
る。
【0029】アナログ電子時計103は、水晶振動子の
基準発振信号から所定の基準周波数の基準パルス信号を
生成する発振回路401と、基準パルス信号を分周して
周波数が異なる各種パルス信号を生成する分周回路40
2と、分周回路402から出力される各種パルス信号及
びデータ記憶回路408の記憶データに基づいてアナロ
グ電子時計103全体の動作を制御するCPU、メモリ
等で構成される制御回路406と、制御回路406の制
御に応じ1秒毎にステッピングモータを駆動する駆動パ
ルス及びデータ送信状態になるとデータ記憶回路408
により記憶されたデータのデータ信号を発生する駆動パ
ルス発生回路403と、駆動パルス及びデータ信号に基
づいてモータコイル303に駆動電流を流すべき方向を
記憶する極性記憶回路404と、極性記憶回路404に
より、モータコイル303に決められた方向に電流を流
す駆動回路405と、モータコイルを介して受信したデ
ータをコンパレータ等用いて検出する検出回路407
と、検出されたデータを記憶するデータ記憶回路408
とを備えて構成される。
【0030】(1.1.2)外部調整装置の概要構成 図5は、外部調整装置の概要構成ブロック図である。
【0031】外部調整装置104は、水晶振動子の基準
発振信号から所定の基準周波数の基準パルス信号を生成
する発振回路501と、基準パルス信号を分周して周波
数が異なる各種パルス信号を生成する分周回路502
と、分周回路から出力される各種パルス信号に基づいて
受信検出タイミング及び、検出信号のシリアル/パラレ
ル変換をするタイミングを生成するCPU、メモリ等で
公正される制御回路503と、外部に生じる磁界の受信
手段である受信コイル102と、受信コイル102で受
信した磁界を検出する検出回路506と、検出回路にて
信号が検出されたら分周回路502及び制御回路503
に同期信号を送信する同期回路505と、検出回路で検
出されたデータをシリアル/パラレル変換するシリアル/
パラレル変換回路509と、変換されたデータを記憶す
るデータ記憶回路508と、記憶されたデータを表示す
るデータ表示回路507とを備えて構成される。
【0032】(1.1.3)ステッピングモータの構成 図3は、ステッピングモータの概要構成図である。モー
タコイル303と、モータコイルによって励磁されるス
テータ302と、ステータの内部において励磁される磁
界により回転するロータ301とを備えている。なお、
このロータは、ディスク状の二極の永久磁石によって構
成されたPM型(永久磁石回転型)で構成されている。
【0033】ステータ302にはモータコイル303で
発生した磁力によって異なった磁極がロータ301の周
りのそれぞれの相(極)308及び309に発生するよ
うに磁気飽和部304及び310が設けられている。ま
た、ロータ301の回転方向を規定するために、ステー
タの内周の適当な位置には内ノッチ307が設けられて
おり、コギングトルクを発生させてロータ301が適当
な位置に停止するようにしている。
【0034】(1.2)実施例の動作 次に、アナログ電子時計から外部調整装置間のデータ送
信について、図6、図7のフローチャート600及びタ
イミングチャート700を参照しながら説明する。又、
以下のステップを進めていくのはアナログ電子時計の制
御回路406、と外部調整装置の制御回路503であ
る。
【0035】ここでは、アナログ電子時計に内蔵されて
いる時計の歩度調整データであるEEPROMのデータ確認を
行なうため、EEPROMのデータを外部に出力する場合を説
明する。
【0036】作業者により規定の竜頭の複雑操作(S
1)を行なうと、図7の「竜頭操作」に示された信号が
出力されて制御回路406はアナログ電子時計の動作モ
ードを通常モードからデータ送信モードに移行する(S
1のY)。ここで制御回路406により作られる図7の
データ送信モード信号がHiとなる。S1が行われなけれ
ば通常運針を続ける(S1のN)。データ送信モード信
号がHiとなり、通常運針モードからデータ送信モードに
移行すると、通常運針停止をして(S2)O2端子30
5から極性確定パルスPKを印可する(S3)。仮に運針
停止直前にO1端子306から駆動パルスが出力された
ならば、運針停止後のO2端子305からの極性確定パ
ルスPKでロータ301は回転し、ロータ301の静的安
定位置における反発パルス出力方向が、図7のようにO
1端子306になる(S4)。運針停止直前にO2端子
305から駆動パルスが出力されたならば、運針停止後
のO2端子305からの極性確定パルスPKではロータ
301は回転せず、ロータ301の静的安定位置におけ
る反発パルス出力方向が、O1端子306になる。ここ
で外部調整装置104の磁界検出用の検出回路506を
構成するコンパレータで極性パルスPKを検出すると、外
部調整装置104の同期回路505により外部調整装置
104とアナログ電子時計103との同期を取り、外部
調整装置の検出コンパレータは一定の期間検出を止め
る。アナログ電子時計側はデータ記憶回路408である
EEPROMのデータに基づき、制御回路406を通じてデー
タ信号PDを等間隔でデータ1ならば信号を出力、0なら
ば信号を出力しないように駆動パルス発生回路403で
作成する(S5)。作成されたデータ信号PDは、駆動回
路405によりモータコイル303にO1端子306か
らデータ信号を送信することにより、データ信号PDは常
に反発パルスを出力する。この時、外部調整装置の検出
コンパレータは、図7のようにアナログ電子時計からの
データ信号の出力タイミングに合わせてコンパレータを
ONにしてアナログ電子時計からのデータを読み取る。
アナログ電子時計側は、データ出力が終了した後にO2
端子305から消磁パルスPEを出力し、モータコイル
の消磁を行なう(S6)。
【0037】(1−2)実施形態の効果 以上の説明のように本実施形態によれば、時計から外部
調整装置にデータを送信する場合、時計側のデータ信号
PDが常に反発パルスで出力されるため、データ信号PD
によりモータコイルに生じる磁界の強さのバラツキが小
さくなり、外部調整装置での検出が容易になる。又、常
に反発パルスを出力しているため、データ信号PDのパ
ルス幅を短くする事ができる。従ってデータ送信時の消
費電流の削減が可能となる。更に極性確定パルスPKを
出力することにより、時計と外部調整装置との間で同期
が簡単に取りやすくなり、スムーズなデータ伝送が可能
である。
【0038】(2)変形例 (2.1)第1変形例 上述の実施形態においては、極性確定手段として受信モ
ードに投入するとO2から極性確定パルスPKが出力され
たが本発明はこれに限らず、時計内にある極性記憶回路
404でデータ送信モード投入前のモータパルス出力方
向がO1から出力されたのか、O2から出力されたのか
を記憶し、この受信モード投入前のモータパルスの出力
された方向とは逆向きに反発パルスが出る方向でデータ
信号PDを出力しても良い。
【0039】(2.2)第2変形例 上述の実施形態においては、データ信号出力期間はモー
タ駆動パルスの出力を禁止していたが、本発明はこれに
限らず、モータ駆動パルス出力を止めずモータ駆動パル
ス間に反発パルスが出力される方にデータ信号PDを出力
しても良い。
【0040】(2.3)第3変形例 上述の実施形態においては、アナログ電子時計の駆動用
モータコイルを介してデータ信号STRを送信する場合に
ついて述べたが、本発明は、磁界発電により用いられる
発電用の発電コイルを介して送信してもよい。
【0041】(2.4)第4変形例 上述の実施携帯においては、アナログ電子時計に本発明
を適用する場合について述べたが、本発明はこれに限ら
ず、多極化されたロータをモータコイルを備えたステー
タ内で回転駆動可能なステッピングモータを備え、モー
タコイルを介して外部に磁界によるデータを送信可能な
電子機器に広く適用することができる。例えば、携帯電
話、小型情報機器等に適用できる。
【0042】
【発明の効果】上述したように本発明によれば、時計側
のデータ信号PDが常に反発パルスで出力されるため、
データ信号PDによりモータコイルに生じる磁界の強さの
バラツキが小さくなり、外部調整装置での検出が容易に
なる。又、常に反発パルスを出力しているため、データ
信号PDのパルス幅を短くする事ができる。従ってデー
タ送信時の消費電流の削減が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るデータ伝送システムの
概要構成ブロック図。
【図2】前記データ伝送システムにおけるモータコイル
に流れる電流波形図。
【図3】前記データ伝送システムにおけるステッピング
モータの概要構成図。
【図4】前記データ伝送システムにおけるアナログ電子
時計の概要構成ブロック図。
【図5】前記データ伝送システムにおける外部調整装置
の概要構成ブロック図。
【図6】前記データ伝送システムの伝送方法の説明に共
するフローチャート
【図7】前記データ伝送システムの伝送方法の説明に共
するタイミングチャート。
【符号の説明】
100・・・・・・データ伝送システム 102・・・・・・送信コイル 103・・・・・・アナログ電子時計 104・・・・・・外部調整装置 105・・・・・・外部操作部材 200・・・・・・モータコイルの電流波形 201・・・・・・データ信号 202・・・・・・反発パルス印加時にモータコイルに流れる
電流 203・・・・・・吸引パルス印加時にモータコイルに流れる
電流 300・・・・・・ズテッピングモータ 301・・・・・・ロータ 302・・・・・・ステータ 303・・・・・・モータコイル 304・・・・・・磁気飽和領域A 305・・・・・・ O2端子 306・・・・・・ O1端子 307・・・・・・内ノッチ 308・・・・・・相(極) 309・・・・・・相(極) 310・・・・・・磁気飽和領域B 401・・・・・・発振回路 402・・・・・・分周回路 403・・・・・・駆動パルス発生回路 404・・・・・・極性記憶回路 405・・・・・・駆動回路 406・・・・・・制御回路 407・・・・・・検出回路 408・・・・・・データ記憶回路 501・・・・・・発振回路 502・・・・・・分周回路 503・・・・・・制御回路 505・・・・・・同期回路 506・・・・・・検出回路 507・・・・・・データ表示回路 508・・・・・・データ記憶回路 509・・・・・・シリアル/パラレル変換回路

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2極以上に磁化されたロータ、前記ロータ
    の外周を包囲しているステータ、前記ステータと結合し
    ている電磁コイルからなる電磁変換機と、前記電磁コイ
    ルを介して外部に磁界によるデータを送信する送信手段
    と、を備えた電子機器において、前記電磁コイルを介し
    て外部へ磁界によるデータを送信する際、前記ロータの
    静止位置における前記ロータに生じる磁界の向きによ
    り、前記電磁コイルに生じる磁界が大きくなる方向にデ
    ータ信号を前記電磁コイルに送信する送信手段、を備え
    ることを特徴とする電子機器。
  2. 【請求項2】請求項1記載の電子機器において、前記ロ
    ータの静止位置における前記ロータから生じる磁界の向
    きを認識する極性認識手段と、前記電磁コイルに前記認
    識手段の認識結果により決定される方向に電流が流れる
    ようにデータ信号を前記電磁コイルに送信する送信手
    段、を備えることを特徴とする電子機器。
  3. 【請求項3】請求項1記載の電子機器において、前記ロ
    ータの静止位置における前記ロータから生じる磁界の向
    きを、機械的又は電気的に外的操作で確定する極性確定
    手段と、前記電磁コイルに前記極性確定手段により決定
    される方向に電流が流れるようにデータ信号を前記電磁
    コイルに送信する送信手段を備えることを特徴とする電
    子機器。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3のうちいずれかに記載の電
    子機器において、電磁コイルはモータコイル、電磁変換
    機はステッピングモータであることを特徴とする電子機
    器。
  5. 【請求項5】請求項2又は4記載の電子機器において、
    前記極性認識手段として、前記電磁コイルにそれ以前に
    どちらの向きにモータ駆動パルスを出力したのかを記憶
    する極性記憶手段を備え、前記電磁コイルに前記記憶手
    段により決定される方向に電流が流れるように、データ
    信号を前記電磁コイルに送信する送信手段、を備えるこ
    とを特徴とする電子機器。
  6. 【請求項6】請求項3又は4記載の電子機器において、
    前記極性確定手段として、前記電磁コイルに少なくとも
    1発以上のモータ駆動信号を所定の方向から印加するこ
    とにより、前記ロータの静止位置における前記ロータか
    ら生じる磁界の向きが一定になるように制御する制御手
    段を備え、前記電磁コイルに所定の方向に電流が流れる
    ようにデータ信号を前記電磁コイルに送信する送信手
    段、を備えることを特徴とする電子機器。
  7. 【請求項7】請求項4記載の電子機器において、通常間
    欠駆動をしているモータ駆動信号が出力していない期間
    にデータ信号を出力し、直前に出力されたモータ駆動信
    号の方向で定められた向きに前記電磁コイルに電流が流
    れるようにデータ信号を送信する送信手段を備えること
    を特徴とする電子機器。
  8. 【請求項8】請求項1乃至7のいずれかに記載の電子機
    器において、電子機器はアナログ電子時計であることを
    特徴としているアナログ電子時計。
  9. 【請求項9】2極以上に磁化されたロータ、前記ロータ
    の外周を包囲しているステータ、前記ステータと結合し
    ている電磁コイルからなる電磁変換機と、前記電磁コイ
    ルを介して外部にデータを送信する送信手段と、を備え
    た電子機器の制御方法において、前記電磁コイルを介し
    て外部へ磁界によるデータを送信する際、前記ロータの
    静止位置における前記ロータに生じる磁界の向きによ
    り、前記電磁コイルに所定の方向に電流が流れるように
    データ信号を前記電磁コイルに送信することを特徴とす
    る電子機器の制御方法。
  10. 【請求項10】請求項9記載の電子機器において、前記
    ロータの静止位置における前記ロータから生じる磁界の
    向きを認識する極性認識手段と、前記電磁コイルに前記
    認識手段の認識結果により決定される方向に電流が流れ
    るようにデータ信号を前記電磁コイルに送信する送信手
    段、を備えることを特徴とする電子機器の制御方法。
  11. 【請求項11】請求項9記載の電子機器の制御方法にお
    いて、前記電磁コイルに付属するロータの静止位置にお
    ける極性を極性確定手段により外的操作で確定し、前記
    極性確定手段により決定される方向でデータ信号を前記
    電磁コイルに送信することを特徴とする電子機器の制御
    方法。
  12. 【請求項12】請求項10記載の電子機器の制御方法に
    おいて、前記極性認識手段としての極性記憶手段によ
    り、前記電磁コイルにそれ以前にどちらの向きにモータ
    駆動パルスを出力したのかを記憶し、前記電磁コイルに
    前記記憶手段により決定される方向に電流が流れるよう
    に、データ信号を前記電磁コイルに送信することを特徴
    とする電子機器の制御方法。
  13. 【請求項13】請求項11記載の電子機器の制御方法に
    おいて、前記極性確定手段としての制御手段により、前
    記電磁コイルに少なくとも1発以上のモータ駆動信号を
    所定の方向から印加することにより、前記ロータの静止
    位置における前記ロータから生じる磁界の向きを一定に
    なるように制御する制御手段を備え、前記電磁コイルに
    所定の方向に電流が流れるようにデータ信号を前記電磁
    コイルに送信することを特徴とする電子機器の制御方
    法。
  14. 【請求項14】請求項9記載の電子機器の制御方法にお
    いて、通常間欠駆動をしているモータ駆動信号が出力し
    ていない期間にデータ信号を出力し、直前に出力された
    モータ駆動信号の方向で定められた向きに前記電磁コイ
    ルに電流が流れるようにデータ信号を送信することを特
    徴とする電子機器の制御方法。
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JP2015166712A (ja) * 2014-03-04 2015-09-24 シチズンホールディングス株式会社 電子時計および歩度測定器

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