JPH0937585A - ブラシレスモ−タ - Google Patents
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- JPH0937585A JPH0937585A JP7201441A JP20144195A JPH0937585A JP H0937585 A JPH0937585 A JP H0937585A JP 7201441 A JP7201441 A JP 7201441A JP 20144195 A JP20144195 A JP 20144195A JP H0937585 A JPH0937585 A JP H0937585A
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Abstract
つ信頼性を向上させる。 【構成】 3相ブラシレスモータの回転子1の角度位置
を1つのホール素子4に基づいて得られた位置検出信号
がその交流ゼロレベルの近傍の所定基準レベルを横切っ
た時点を検出する。この横切った時点の直後に発生する
基準クロックパルスを基点として基準クロックパルスを
カウンタ手段で計数し、3相の励磁切替制御信号を形成
する。位置検出信号のゼロクロス時点とこの近傍の基準
クロックパルスの発生時点との差がゼロになるように回
転子1の回転を制御する。
Description
ィスク装置等に使用するためのブラシレスモータに関す
る。
る回転子と3相の固定子巻線とを具備し、回転子の回転
角度位置の変化に応じて固定子巻線の励磁電流を切替え
るように構成されている。典型的な3相ブラシレスモー
タは回転子の回転角度位置を検出するために3個のホー
ル素子(位置センサ)を有する。この3個のホール素子
は電気角で120度の相互間隔を有するように配置さ
れ、この3個のホール素子の出力に基づいて3相の固定
子巻線の電流の切替が実行される。
(位置センサ)は、比較的高価であり、3相ブラシレス
モータの低コスト化を阻害している。この種の問題を解
決するために、回転子の位置検出用の1個の位置センサ
と回転子の磁極数よりも大幅に多い磁極を有して回転子
と共に回転する回転検出用永久磁石(磁気エンコーダ)
と、この永久磁石からなる磁気エンコーダの回転に対応
した周波数信号を発生するMR(磁気抵抗)センサとの
組み合せによって3相の固定子巻線の励磁切替タイミン
グを決定する方法が、特開平2−299495号公報に
開示されている。この方法によれば確かに位置センサを
1つにすることができる。しかし、MRセンサの出力パ
ルスを形成する方式であるので、ノイズによって回転検
出パルスを正確に得ることが困難になる恐れがある。ま
た、エンコ−ダの機械的誤差により励磁タイミングが変
動し、回転ムラ等の問題が発生する。3相ブラシレスモ
ータのコストの低減を図るための別の方式として位置セ
ンサを省き、この代りに各相の固定子巻線の誘起電圧を
検出し、この誘起電圧をフィルタ回路で積分して位置信
号を形成する方法が知られている。このセンサレスのモ
ータは一見低コスト化を可能にするように思われるが、
誘起電圧を積分するためのフィルタ回路のコンデンサの
ためにコストダウンの効果を十分に得ることができな
い。また、誘起電圧にノイズが重畳されて正確な回転子
の位置検出が不可能になり、脱調する恐れがある。
能であると共にノイズの影響を受けにくいブラシレスモ
ータを提供することにある。
の本発明は、N極とS極とを合せて2n極(nは整数)
を有する磁石から成る回転子と複数相の固定子巻線とを
備えたブラシレスモータであって、前記回転子の回転角
度位置を検出するものであって、前記回転子の回転角度
位置の変化に応じてこの出力電圧のレベルが変化するよ
うに形成されている1つの位置検出素子と、前記複数相
の固定子巻線の励磁の切替タイミングの基準となる基準
クロックパルスを一定周期で発生する基準クロックパル
ス発生手段と、前記1つの位置検出素子に基づいて得ら
れた位置検出信号の電圧レベルが所定電圧レベルである
か否かを検出するためのレベル検出手段と、前記回転子
の回転を開始させるように前記複数相の固定子巻線から
選択されたものを励磁するための起動時励磁制御信号を
形成すると共に、前記位置検出信号の電圧レベルが前記
所定電圧レベルであることを示す信号が前記レベル検出
手段から得られた状態おいて前記基準クロックパルスの
計数を開始するカウンタ手段を含み、前記カウンタ手段
の計数出力に基づいて前記複数相の固定子巻線の励磁を
制御するための複数相の定常時励磁制御信号を形成して
前記起動時励磁制御信号に続いて前記定常時励磁制御信
号を送出する励磁制御信号形成手段と、前記励磁制御信
号形成手段で形成された励磁制御信号に従って前記複数
相の固定子巻線の励磁電流の選択的切替を行う励磁切替
手段と、前記回転子を一定回転速度にするための速度制
御手段とを備えていることを特徴とするブラシレスモー
タに係わるものである。なお、請求項2に示すように、
基準クロックパルスの繰返し周波数を、位置検出信号の
周波数の整数倍にすることが望ましい。また、請求項3
に示すように、位置検出素子をホール素子とすることが
望ましい。また、請求項4に示すように、レベル検出手
段は、位置検出信号の最大値(正ピーク)と最小値(負
ピーク)との中間値(交流成分のゼロレベル)又はこの
近傍を検出するコンパレータであることが望ましい。ま
た、請求項5に示すように、カウンタ手段は、レベル検
出手段で所定電圧レベルが検出された時点の後で最初に
発生した基準クロックパルスを基点として基準クロック
パルスを計数するものであることが望ましい。また、請
求項6に示すように、速度制御手段は、周波数信号を発
生する速度検出器に基づく制御に位置検出信号の中間値
(交流ゼロレベル)の位相とこの近傍の基準クロックパ
ルスとの位相差を示す信号による位相制御を付加したも
のであることが望ましい。また請求項7に示すように、
起動時励磁制御信号に回転子を逆転させる励磁制御信号
を含めることが望ましい。
の位置検出素子によって複数相の固定子巻線の励磁を制
御することができるので、ブラシレスモータのコストを
低減させることができる。また、励磁制御信号は基準ク
ロックパルスをカウンタ手段で計数することによって形
成されるので、ノイズに起因して不適切な励磁制御信号
が発生することを防ぐことができる。請求項2によれ
ば、所望回転状態において、励磁制御信号の切替時点を
適切に設定することができる。請求項3によれば、回転
子の回転に応じて変化する位置検出信号を容易に得るこ
とができる。請求項4によれば、ホール素子の出力に基
づいて回転子の特定角度位置を正確に判定することがで
き、励磁制御信号を正確に形成することができる。請求
項5によれば、基準クロックパルスを基点として計数す
るので、励磁の時間幅を正確に設定することができる。
請求項6によれば、位相制御を併用するので、速度制御
を正確に行うことができる。また、起動時には位相制御
が行われず、速度検出信号に基づく制御になるので、所
望回転状態に迅速に立上げることができる。請求項7に
よれば、逆転励磁を含めることによって正転励磁で起動
できない場合であっても、逆転で起動し、その後正転駆
動に移行して起動を達成することが可能になる。
例に係わるフロッピーディスクの回転用の3相ブラシレ
スモータを説明する。この3相ブラシレスモータは、図
1に原理的に示すように、複数の磁極を有する永久磁石
から成る回転子1と、第1、第2及び第3相固定子巻線
2u、2v、2wから成る固定子2と、固定子巻線2
u、2v、2wに励磁電流を選択的に供給するための励
磁切替手段としての駆動回路3と、回転子1の回転角度
位置を検出するための1個の位置検出素子としてのホー
ル素子4と、ホール素子4に接続された励磁制御回路5
と、一般にFG(周波数発生器)と呼ばれている速度検
出器6と、固定子巻線2u、2v、2wの電流を検出す
るための抵抗Rf と、速度検出器6と電流検出抵抗Rf
と励磁制御回路5とに接続された速度制御信号形成回路
7と、励磁制御回路5と速度制御信号形成回路7とに接
続されたトランジスタ制御回路8とから成る。
極の一対が示されているのみであるが、回転子1のN極
とS極とを合せた極数は、任意の2n極(nは整数)と
することができ、実際には図11に示すように2n=1
6極をリング状に有し、回転可能に支持されている。
線され、且つ図10に示すように4つに分割されて配置
され、3相4極モータを構成している。従って、このブ
ラシレスモータの電気角の360度は機械角の90度に
相当する。固定子巻線2u、2v、2wから成る固定子
2は、図8に示すようにロータ1に対向配置されてい
る。
aと他方の端子9bとの間に6個のトランジスタQu1、
Qu2、Qv1、Qv2、Qw1、Qw2を3相ブリッジ接続する
ことによって構成されている。即ち、第1相(U相)の
スイッチ回路を構成する第1及び第2のトランジスタの
Qu1、Qu2の第1の直列回路と、第2相(V相)のスイ
ッチ回路を構成する第3及び第4のトランジスタQv1、
Qv2の第2の直列回路と、第3相(W相)のスイッチ回
路を構成する第5及び第6のトランジスタQw1、Qw2の
第3の直列回路とが一対の電源端子9a、9b間に接続
され、各直列回路における一対のトランジスタの接続点
にU、V、W相の固定子巻線2u、2v、2wの一端が
接続されている。各トランジスタQu1〜Qw2のベースは
トランジスタ制御回路8に接続されている。各トランジ
スタQu1〜Qw2は周知の3相ブリッジインバータと同様
に相互間に120度の位相差を有して選択的にオン・オ
フ制御され、且つ回転子1の速度を一定に制御するため
に各トランジスタQu1〜Qw2のベース電流が制御され
る。従って、駆動回路3は励磁切替手段としての機能を
有する他に速度制御手段の機能も有する。このトランジ
スタQu1〜Qw2の制御の詳細は追って述べる。
ルギーを電源9に帰還するために各トランジスタQu1〜
Qw2に逆並列にダイオードD1 〜D6 が接続されてい
る。なお、実施例ではトランジスタQu1〜Qw2がバイポ
ーラ型トランジスタであるが、これを電界効果型トラン
ジスタ(FET)、又は別の半導体スイッチング素子又
は半導体制御素子に置き換えることができる。また、ダ
イオードD1 〜D6 をトランジスタQu1〜Qw2に内蔵さ
せることができる。また、トランジスタQu1〜Qw2の全
部又は上側の半分Qu1、Qv1、Qw1又は下側の半分Qu
2、Qv2、Qw2をダーリントントランジスタ等の複合素
子にすることができる。
出力に基づいて3相分の励磁切替制御信号を形成するた
めに、励磁制御回路5は、図2に示すように基準クロッ
クパルス発生回路10と、位置検出信号の特定位置検出
回路11と、三相励磁切替制御信号形成回路12と、ス
タートスイッチ13と、スタートパルス形成用モノマル
チバイブレータ14と、ORゲ−ト14bと、再起動回
路15とを有する。
とする回転子1の回転数における位置検出信号及び3相
の励磁切替制御信号の周波数の整数倍の一定の繰返し周
波数を有する方形波パルスを発生するように形成されて
いる。基準クロックパルス発生回路10は周知の発振器
と分周器に基づいて構成するためにノイズ等の外部的要
因による影響の少ない状態でクロックパルスを正確に送
出することができる。また、この基準クロックパルスの
周波数を高く設定して固定子巻線2u、2v、2wの励
磁切替タイミングの精度を高めることができる。なお、
基準クロックパルス発生回路10はスタートスイッチ1
3のオンに同期して基準クロックパルスを送出する。
ホール素子4に接続された増幅器16と、この増幅器1
6に接続された自動利得制御回路(AGC)18を備え
た増幅器17と、増幅器17の出力端子に接続された5
つのコンパレータCP0 、CP1 、CP2 、CP3 、C
P4 と、基準電圧源19、20、21、22、23と、
基点決定回路24とから成る。
幅する。オペアンプから成る増幅器17の一方の入力端
子は前段の増幅器16に接続され、他方の入力端子は基
準電圧Vf の基準電圧源19に接続されている。従って
ホール素子の交流出力は基準電圧Vr でバイアスされ、
図12(A)及び図13(A)に示すように基準電圧V
r を中心にした波形に変換される。なお、基準電圧源1
9の電圧をグランドレベル(ゼロレベル)とし、増幅器
17の出力波形をゼロレベルを中心にした交流波形とす
ることもできる。CP0 は増幅器17から得られる図1
2(A)の位置信号がこの最大値(正ピーク)と最小値
(負ピーク)との中間値に設定された基準電圧Vr(交流
波形のゼロレベル)を横切る時点を検出するためのコン
パレータであって、一方の入力端子が増幅器17に接続
され、他方の入力端子が基準電圧源19に接続されてい
る。従って、このコンパレータCP0 の出力は図12
(A)の例えばt8 時点、t18時点で反転する。このコ
ンパレータCP0 の出力は位相制御及び再起動制御に使
用される。
ール素子4の出力に対応する位置検出信号が基準レベル
Vr (交流のゼロボルト)を横切る方向性を検出するた
めのコンパレータである。これ等のコンパレータCP1
、CP2 の一方の入力端子は増幅器17の出力端子に
それぞれ接続され、他方の入力端子は基準電圧源20、
21に接続されている。なお、基準電圧源20、21の
電圧Vcp1 、Vcp2 は図12(A)に示すようにVcp1
>Vr >Vcp2 の関係に設定されている。また、Vcp1
、Vcp2 は位置検出信号の正ピークと負ピークの間に
なるように設定されている。また、コンパレータCP1
は起動時の位置検出信号のレベル判定にも兼用されてい
る。このため、基準電圧Vcp1 は正常時の位置検出信号
の正ピーク値と負ピーク値との間の電圧Vp-p の約3/
4を負ピーク値に加えた値に設定されている。
(交流ゼロレベル)の近傍を検出するためのコンパレー
タである。これ等のコンパレータCP3 、CP4 の一方
の入力端子はAGC増幅器17の出力端子に接続され、
他方の入力端子は基準電圧源22、23に接続されてい
る。基準電圧源22、23の電圧Vcp3 、Vcp4 は図1
2(A)に示すようにVcp3 >Vr >Vcp4 に設定さ
れ、且つ中間値(交流ゼロレベル)を示す基準電圧Vr
に接近している。なお、基準電圧Vcp3 、Vcp4 は、回
転子1の正常回転時に位置検出信号が基準電圧Vcp3 、
Vcp4 の一方を横切った時点から他方を横切った時点ま
での時間幅が図12(C)の基準クロックパルスの1周
期よりも短くなるように互いに接近して決定されてい
る。
パレータCP1 〜CP4 と基準クロックパルス発生回路
10とに接続され、図12(A)に示す位置検出信号が
基準電圧(交流ゼロレベル)Vr よりも高い方から低い
方に向って基準電圧Vr を横切る点(ゼロクロス点)の
近くに決定された第1の基点信号をライン24aに送出
し、位置検出信号が基準電圧Vr よりも低い方から高い
方に向って基準電圧Vr を横切る点(ゼロクロス点)の
近くに決定された第2の基点信号をライン24bに送出
する。
く示す。図3において、コンパレータCP1 の出力ライ
ンが、インバータ29を介してANDゲート30の一方
の入力端子に接続されている。また、コンパレータCP
2 の出力ラインが、ANDゲート30の他方の入力端子
に接続されている。ANDゲート30の出力端子は、イ
ンバータ30aを介してDフリップフロップ30bのト
リガ入力端子即ちクロック入力端子Tに接続されてい
る。Dフリップフロップ30bは、この位相反転出力端
子がデータ入力端子Dに接続されているので、トリガフ
リップフロップ即ちTフリップフロップとして動作す
る。Dフリップフロップ30bの正相出力端子Qは、J
Kフリップフロップ38のJ入力端子とK入力端子に接
続されていると共に、ANDゲート36の一方の入力端
子に接続され、また、インバータ37aを介してJKフ
リップフロップ39のJ入力端子、K入力端子、及びリ
セット端子Rに接続され、更にANDゲート37の一方
の入力端子にも接続されている。ANDゲート36の出
力端子は、JKフリップフロップ38のクロック入力端
子Tに接続され、ANDゲート37の出力端子は、JK
フリップフロップ39のクロック入力端子Tに接続され
ている。JKフリップフロップ39のセット端子Sは抵
抗R1 を介して電源に接続されている。コンパレータC
P3の出力ラインは、インバータ31を介してANDゲ
ート32の一方の入力端子に接続されている。また、コ
ンパレータCP4 の出力ラインはANDゲート32の他
方の入力端子に接続されている。ANDゲート32の出
力端子は、JKフリップフロップ35のJK入力端子と
K入力端子に接続されていると共に、ANDゲート34
の一方の入力端子に接続されている。また、基準クロッ
クパルス発生回路10の出力ラインがインバータ33を
介してANDゲート34の他方の入力端子に接続されて
いる。ANDゲート34の出力端子はJKフリップフロ
ップ35のトリガ入力端子即ちクロック入力端子Tに接
続されている。JKフリップフロップ35の位相反転出
力端子は、ANDゲート36の他方の入力端子及びAN
Dゲート37の他方の入力端子に接続されている。JK
フリップフロップ38のQ出力端子及びJKフリップフ
ロップ39のQ出力端子は、ライン38a、39aによ
って三相励磁切替制御信号形成回路12に接続されてい
る。次に、基点検出回路24の動作を図14及び図15
を参照して説明する。図14及び図15は図2、図3、
図6のA〜W点の電圧波形を示す。図15の波形は図1
4の波形と同一紙面上に書くのが理想であるが、図示の
都合上分けて示されている。図15のt1 、t4 等の時
間位置は、図14で同一記号で示す時間位置と同一であ
る。コンパレータCP1 、CP2 、CP3 及びCP4 の
出力は図14(D)、(E)(H)、(I)に示すよう
に、図14(A)のホール出力が各コンパレータの閾値
レベル即ち基準電圧Vcp1 、Vcp2 、Vcp3 、Vcp4 と
等しくなる(クロスする)点で変化し、方形波パルス信
号となる。図15(O)に示すコンパレータCP1 の反
転信号と図14(E)のコンパレータCP2 の出力信号
はANDゲート30で論理積演算されて図15(P)の
波形が得られる。ANDゲート30の出力はインバータ
30aで反転されて図15(Q)の反転信号となり、D
フリップフロップ30bのクロック入力端子CKに入力
する。Dフリップフロップ30bの反転出力端子がデー
タ入力端子Dに接続されているので、このDフリップフ
ロップ30bはトリガタイプ(T型)フリップフロップ
として働き、図15(Q)のクロックパルスの前縁で出
力状態が反転し、図15(R)に示す出力を発生する。
Dフリップフロップ30bの出力はANDゲート36、
インバータ37a、JKフリップフロップ38のJK入
力端子に供給される。一方、図14(H)に示す第3の
コンパレータCP3 の出力はインバータ31によって反
転されて図14(J)の波形になり、ANDゲート32
に入力する。ANDゲート32のもう1つの入力は図1
4(I)に示すコンパレータCP4 の出力であるので、
このANDゲート32からは図14(K)の波形が出力
され、これがANDゲート34の一方の入力端子及びJ
Kフリップフロップ35のJK端子に入力する。AND
ゲート34のもう一方の入力端子には図14(B)のク
ロックパルスをインバータ33で反転した図14(L)
の波形が入力し、このANDゲート34からは図14
(M)の波形が得られる。JKフリップフロップ35の
JK入力端子に図14(K)の波形が入力し、トリガ端
子Tに図14(M)の波形が入力すると、この後縁のt
7 時点でJKフリップフロップ35の反転出力端子が図
15(N)に示すように低レベルに転換し、その後のt
9 時点で高レベルに戻る。ANDゲート36からは図1
5(N)の波形と図15(R)の波形との論理積出力と
して図15(S)の波形が得られる。JKフリップフロ
ップ38は図15(S)のパルスのt7 でトリガされて
図15(T)に示すように高レベルに転換し、図15
(R)の波形が低レベルに戻るt11時点に同期して再び
低レベルに戻る。JKフリップフロップ38の出力ライ
ン38aに得られる図15(T)の波形は第1の基点信
号となる。なお第1の基点信号の基点はパルス前縁のt
7 時点である。ANDゲート37の一方の入力端子には
インバータ37aから得られる図15(U)の波形が入
力し、他方の入力端子には図15(N)の波形が入力す
る。従って、このANDゲート37からは図15(V)
の波形が得られる。JKフリップフロップ39はJ及び
K入力端子が高レベルの期間にトリガ端子が低レベルに
転換するt16時点で高レベル出力状態に転換し、J及び
K入力端子が低レベルに転換するt19時点に同期して低
レベルに戻り、図15(W)の波形を第2の基点信号と
して出力する。なお、第2の基点信号の基点はパルス前
縁のt16時点である。
R5 を介して接続されたスタートスイッチ13を含む。
このスタートスイッチ13がオン操作されると、図12
(B)に示すようにt0 時点で低レベルのスタート信号
を発生する。スタートスイッチ13はORゲート14b
を介してモノマルチバイブレータ(MMV)14に接続
され、MMV14はスタートスイッチ13のオンに同期
してスタートパルスを発生し、これを三相励磁切替制御
信号形成回路12に送る。このスタートパルスは起動時
の制御時間を設定するパルスでもあり、パルス幅は起動
制御時間に相当する。従って、MMV14を出力するパ
ルスの前縁で起動制御を開始し、後縁で起動制御を終了
する。
イブレータ(MMV)25、26、28aとORゲート
27及びタイマー28により構成されている。コンパレ
ータCP0 は、MMV25を介してORゲート27の一
方の入力端子に接続されていると共に、MMV26を介
してORゲート27の他方の入力端子に接続されてい
る。MMV25とMMV26はコンパレータCP0 の出
力を検出する検出回路を構成しており、MMV25がホ
ール出力の正方向でのゼロクロス出力を検出してパルス
を出力し、MMV26がホール出力の負方向でのゼロク
ロス出力を検出してパルスを出力するように構成されて
いる。MMV25及びMMV26から出力されるパルス
の幅は、ホール出力の半周期から1周期の範囲に設定さ
れる。従って、モータが正常に起動すればMMV25及
びMMV26が交互にゼロクロス出力を検出することに
なるのでORゲート27の出力は常にHレベルに保持さ
れることになる。ORゲート27の出力端子は、タイマ
ー28及びMMV28aを介してORゲート14bの他
方の入力端子に接続されている。タイマー28はスター
ト信号に同期して作動し、ORゲート27の出力状態を
監視する。タイマー28の動作中は動作制御信号が常に
Hレベルになるように構成されており、動作時間はMM
V14による制御時間よりわずかに長くなるように設定
する。また、タイマー28にはNORゲートが内蔵され
ており、一方の入力端子にタイマー28の動作制御信号
が入力され、他方の入力端子にORゲート27の出力信
号が入力される。従って、タイマーからはこのNORゲ
ート27の出力信号が入力される。MMV28aはタイ
マー28の出力信号に応じて再スタートパルスを発生す
るものであり、通常は低レベル出力を発生している。次
に再起動回路15の動作を説明する。スイッチ13がオ
ンになり低レベルのスタート信号が発せられると、この
スタート信号がORゲート14bの一方の入力端子を介
してMMV14に入力される。この時ORゲート14b
の他方の入力は低レベルであるので、スタート信号はそ
のままMMV14に入力される。MMV14は入力信号
の高レベルから低レベルへの変化によって作動するの
で、このスタート信号により制御信号を送出する。一
方、MMV25と26から成るゼロクロス出力検出回路
とタイマー28は、スタート信号によってリセットされ
ると同時に動作を開始する。モータが正常に起動し、M
MV14のパルス信号送出中にコンパレータCP0 がホ
ール出力のゼロクロスを検出した場合、MMV25又は
MMV26の出力が高レベルとなり、ORゲート27か
らは高レベルの信号が送出されるようになる。従って、
スタート信号送出後所定時間が経過し、タイマー28の
動作制御信号が低レベルになってもNORゲートの出力
は低レベルに保持されるので、MMV28aから再起動
パルスが送出されることはなく、ORゲート14bの出
力は低レベルに保持される。モータが正常に起動せず、
MMV14のパルス信号送出中にコンパレータCP0 が
ホール出力のゼロクロスを検出できなかった場合、MM
V25又はMMV26の出力は低レベルのままであるた
め、ORゲート27の出力は低レベルのままということ
になる。従って、スタート信号送出後所定時間が経過
し、タイマー28の動作制御信号が低レベルになると、
NORゲートの出力は高レベルに変化するので、この高
レベルの変化に同期してMMV28aからは再起動パル
スが送出される。この再起動パルスの前縁によってOR
ゲート14bの出力を一旦高レベルにしてMMV14を
待機状態にし、再起動パルスの後縁によってORゲート
14bから再度低レベルの信号を送出することにより、
入力信号の高レベルから低レベルへの変化によってMM
V14を作動させる。
号形成回路12は、ライン24a、24bによって基点
決定回路24に接続されていると共に、コンパレータC
P1 に接続され、更に、ライン14aによってスタート
用モノマルチバイブレータ14及び再起動用モノマルチ
バイブレータ28に接続され、更にライン10aによっ
て基準クロックパルス発生回路10に接続されている。
この三相励磁切替制御信号形成回路12は、図12にお
いてt9 で示す第1の基点を基準にしてt11、t12、t
13時点即ち第1、第2及び第3の時間幅Ta 、Tb 、T
c を決定し、t17で示す第2の基点を基準にしてt20、
t21、t22時点即ち第4、第5、第6及び第7の時間幅
Td 、Te 、Tf 、Tg を決定し、図12(D)〜
(I)に示す三相励磁切替制御信号Su1、Su2、Sv1、
Sv2、Sw1、Sw2を送出するものである。
Su2、Sv1、Sv2、Sw1、Sw2は、1つのホール素子4
に基づく位置検出信号が図12(A)又は図13(A)
において基準レベル(交流のゼロレベル)Vr を最初に
横切る時点t8 の前と後で異なる。また、モータの励磁
を開始した時に回転子1が回転するか否かによっても起
動時の励磁方法が異なる。励磁の開始で所定の三相励磁
切替制御信号Su2、Sv1を高レベルとした後位置検出信
号のレベルがコンパレ−タCP1 の比較レベルVcp1 以
上の場合には図12の(D)〜(I)に示す励磁切替制
御信号を発生させる。励磁を開始して所定の三相励磁切
替制御信号Su2、Sv1を高レベルとしても回転子1の回
転が全く又は実質的に開始しないために位置検出信号が
Vcp1 以上に達しない場合には図13の(D)〜(I)
に示す励磁切替制御信号を発生させる。
ト信号が図12(B)に示すようにt0 で駆動を示す低
レベルになった時からしばらく後のt1 〜t2 期間T0
でトランジスタQu2とQv1とをオンにするために制御信
号Su2、Sv1を高レベルとし、その他の制御信号Su1、
Sv2、Sw1、Sw2を低レベルとする。このt1 〜t2 の
時間幅T0 は回転子1の正常回転時に得られる位置検出
信号の半周期(180度期間)以下に決定することが望
ましく、この例では正常時の位置検出信号の1周期の約
1/4に決定されている。なお、初期励磁相は、ホール
素子4に配置されている角度位置から電気角で正回転方
向において180度以内に配置されている固定子巻線を
励磁するように決定され、この実施例ではU相固定子巻
線2uの近くにホール素子が配置されているので、制御
信号Sv1とSu2が初期励磁信号となっている。次に、t
2 〜t3 期間T1 においてトランジスタQv1、Qw2をオ
ン制御するために制御信号Sv1、Sw2を高レベルとし、
その他の制御信号Su1、Su2、Sv2、Sw1を低レベルと
する。このt2 〜t3 期間の時間幅T1 は時間幅T0 と
ほぼ同様に正常時の位置検出信号の1周期の好ましくは
1/2以下に決定され、この例では約1/4周期であ
る。次に、t3 〜t4 期間T2 において、トランジスタ
Qu2、Qv1をオンにするために制御信号Su2、Sv1を高
レベルとし、その他の制御信号Su1、Sv2、Sw1、Sw2
を低レベルとする。このt3 〜t4 の時間幅T2 は好ま
しくは正常回転時の位置検出信号の1周期の1/2以上
に決定され、この例では約1/8周期とされている。次
に、t4 〜t9 期間T3 は、トランジスタQu2、Qw1を
オンにするために制御信号Su2、Sw1を高レベル、その
他の制御信号Su1、Sv1、Sv2、Sw2を低レベルとす
る。このt4 〜t9 期間の終了は第1の基点である。
制御信号を供給する。即ち、トランジスタQu1、Qv1、
Qw1は相互に120度間隔で順次にオン制御し、トラン
ジスタQu2、Qv2、Qw2も相互に120度間隔で順次に
オン制御する。更に詳細には、第1の基点t9 〜t11ま
での期間Ta においてはT3 の期間に引続いてトランジ
スタQu2、Qw1をオンにするために制御信号Su2、Sw1
を高レベルとし、その他の制御信号Su1、Sv1、Sv2、
Sw2を低レベルとする。このt9 〜t11の期間の時間幅
Ta はU相固定子巻線2uの中心角度位置からホール素
子4の中心角度位置までの角度ずれ(この実施例では約
30度)の回転所要時間にほぼ相当する。次に、t11〜
t12期間Tb ではトランジスタQv2、Qw1をオンにする
ために制御信号Sv2、Sw1を高レベルとし、その他の制
御信号Su1、Su2、Sv1、Sw2を低レベルとする。この
t11〜t12の時間幅Tb は正常回転時の位置検出信号の
1周期の1/6(60度)に相当する。次に、t12〜t
13の期間Tc ではトランジスタQu1、Qv2をオンにする
ために、制御信号Su1、Sv2を高レベルとし、その他の
制御信号Su2、Sv1、Sw1、Sw2を低レベルとする。こ
のt12〜t13の時間幅Tc は正常回転時位置検出信号の
1周期の1/6(60度)に相当する。次に、t13から
第2の基点t17までの期間Td 及び第2の基点t17から
t20までの期間Te においてトランジスタQu1、Qw2を
オンにするために、制御信号Su1、Sw2を高レベルと
し、その他の制御信号Su2、Sv1、Sv2、Sw1を低レベ
ルとする。t13〜t20までの時間幅Td +Te は正常回
転時の位置検出信号の周期の約1/6(約30度)に相
当する。t13〜t17までの時間幅Td は第2の基点t17
が一定でないために一定にならない。時間幅Te は時間
幅Ta と同様に決定される。t20〜t21期間Tf ではト
ランジスタQv1、Qw2をオンにするために制御信号Sv
1、Sw2が高レベルとなり、その他の制御信号Su1、Su
2、Sv2、Sw1が低レベルとなる。このt20〜t21の時
間幅Tf は正常回転時の位置検出信号の1周期の1/6
(30度)に相当する。次に、t21〜t22期間Tg では
トランジスタQu2、Qv1をオンにするために制御信号S
u2、Sv1を高レベルとし、その他の制御信号Su1、Sv
2、Sw1、Sw2を低レベルとする。このt21〜t22の時
間幅Tg も正常回転時の位置検出信号の1周期の1/6
(30度)に相当する。次に、t22から再び第1の基点
として決定された時点t24までの期間Th においてはト
ランジスタQu2、Qw1をオンにするために制御信号Su
2、Sw1を高レベルとし、その他の制御信号Su1、Sv
1、Sv2、Sw2を低レベルとする。t24時点から後はt9
〜t24区間と同一の制御の繰返しになる。
T0 においては図12と同様にトランジスタQu2、Qv1
をオンにするために制御信号Su2、Sv1を高レベルと
し、その他の制御信号Su1、Sv2、Sw1、Sw2を低レベ
ルとする。図13のt2 〜t3 期間T11においてはトラ
ンジスタQu2、Qw1をオンにするために制御信号Su2、
Sw1を高レベル、その他の制御信号Su1、Sv1、Sv2、
Sw2を低レベルとする。図13のt2 〜t3 の時間幅T
11は図2の時間幅T1 と同様に設定する。図13のt3
〜t4 期間T12においてはトランジスタQu2、Qv1をオ
ンにするために制御信号Su2、Sv1を高レベルとし、そ
の他の信号Su1、Sv2、Sw1、Sw2を低レベルとする。
この時間幅T12は正常回転時の位置検出信号の1周期の
ほぼ1/4に設定されている。図13のt4 より後は図
12のt4 よりも後と同様に制御信号を形成する。
Su1〜Sw2を得るための図2の三相励磁切替制御信号形
成回路12を詳しく示すブロック図である。この三相励
磁切替制御信号形成回路12は、大別して図12及び図
13の最初の第1の基点信号が得られるt9 時点よりも
前の期間の6個の制御信号Su1〜Sw2を形成する起動時
制御信号回路とt9 時点よりも後の期間の6個の制御信
号Su1〜Sw2を形成する定常時制御信号回路とを含む。
遅延回路40と、基準クロックパルスライン10aに接
続されたタイマ又はパルス発生回路として機能する6個
のカウンタ41、42、43、44、45、46と、2
つのNOT回路47、48と、2つのANDゲート4
9、50とから成る。スタートパルスライン14aは遅
延回路40を介してT0 カウンタ41に接続され、基準
クロックパルスライン10aもT0 カウンタ41に接続
されている。T0 カウンタ41は図12及び図13のt
0 時点で発生するスタートパルスを遅延回路40でt0
〜t1 期間よりも少し短い時間だけ遅延した信号に応答
して動作を開始し、図12及び図13の(C)に示すラ
イン10aの基準クロック信号の計数を開始し、t1 〜
t2 の時間幅T0 を計測し、この時間幅T0 に相当する
パルスを発生し、これを2つのORゲート52、53に
送る。6個のORゲート51、52、53、54、5
5、56の出力端子は6個のスイッチS1 、S2 、S3
、S4 、S5 、S6 の制御端子に接続され、各スイッ
チS1 〜S6 は電源端子+Vに接続されているので、各
スイッチS1 〜S6 がオンになると高レベル信号が各ス
イッチS1 〜S6 を介して出力され、オフの期間には低
レベル出力状態となる。このため、T0 カウンタ41の
出力でORゲート52、53の出力が高レベルになる
と、スイッチS2 、S3 の出力段に高レベルの制御信号
Su2、Sv1が得られ、他のスイッチS1 、S4〜S6 の
出力段は低レベルの制御信号Su1、Sv2、Sw1、Sw2と
なる。
路47とANDゲート49を介してT1 カウンタ42の
駆動制御端子に接続されている。ANDゲート49のも
う一つの入力端子はコンパレータCP1 に接続されてい
るので、図12(A)のt2時点で位置検出信号が基準
電圧Vcp1 よりも高いことを示す高レベル出力がコンパ
レータCP1 から得られていると共にT0 カウンタ41
の出力がT0 を計数して低レベルになっている時にT1
カウンタ42が駆動され、基準クロックパルスの計数を
開始する。T1 カウンタ42は基準クロックパルスの計
数開始から時間幅T1 の計測の終了時点まで高レベル出
力を発生する。T1 カウンタ42の出力端子はORゲー
ト53と56に接続されている。従って、図12のt2
〜t3 期間にT1 カウンタ42の出力パルスに基づいて
スイッチS3 、S6 がオンになり、高レベルの制御信号
Sv1、Sw2が得られる。
T1 カウンタ42の出力端子に接続されている。このT
2 カウンタ44は前段のT1 カウンタ42の出力が高レ
ベルから低レベルに転換することに応答して基準クロッ
クパルスの計数を開始し、時間幅T2 を計測し、時間幅
T2 の高レベルパルスを発生する。T2 カウンタ44の
出力端子はORゲート52、53を介してスイッチS2
、S3 の制御端子に接続されている。従って、図12
のt2 〜t3 期間にスイッチS2 、S3 から高レベルの
制御信号Su2、Sv2が送出される。
ウンタ44及びT12カウンタ45の出力端子に接続され
ている。またT3 カウンタ46のリセット端子Rは第1
の基点信号ライン24aに接続されている。従って、T
3 カウンタ46はT2 カウンタ44の時間幅T2 の出力
パルスの終了又はT12カウンタ45の時間幅T12の出力
パルスの終了に同期して駆動を開始し、基準クロックパ
ルスを計数し、第1の基点信号が発生した時に計数を終
了する。これにより、図12及び図13のt4〜t9 期
間T3 のパルスを発生する。このT3 カウンタ46の出
力端子はORゲート52、55を介してスイッチS2 、
S5 の制御端子に接続されているので、図12及び図1
3のt4 〜t9 期間に制御信号Su2、Sw1が高レベルに
なる。
ためにANDゲート50の一方の入力端子がNOT回路
47を介してT0 カウンタ41に接続され、他方の入力
端子がNOT回路48を介してコンパレータCP1 に接
続され、この出力端子がT11カウンタ43の駆動制御端
子に接続されている。ANDゲート50はT0 カウンタ
41が時間幅T0 の計測を終了した時点t2 以後におい
てコンパレータCP1の出力が低レベルの時にのみ高レ
ベルの出力を発生し、T11カウンタ43を駆動状態にす
る。T11カウンタ43は図13のt2 時点から基準クロ
ックパルスの計数を開始し、時間幅T11の計数を終了す
るまで高レベルパルスを発生する。このT11カウンタ4
3の出力端子はORゲート52、55を介してスイッチ
S2 、S5 の制御端子に接続されているので、図13の
t2 〜t3 期間に制御信号Su2、Sw1が高レベルにな
る。
T11カウンタ43の出力端子に接続され、T12カウンタ
45はT11カウンタ43の出力が高レベルから低レベル
に転換した時に駆動状態となり、基準クロックパルスを
計数し、時間幅T12を計測した時に基準クロックパルス
の計数を終了する。このT12カウンタ45の出力端子は
ORゲート52、53を介してスイッチS2 、S3 の制
御端子に接続されているので、図13のt3 〜t4 期間
に制御信号Su2、Sv1が高レベルになる。
は、図4に示すように基準クロックパルスライン10a
にそれぞれ接続された8個のタイマ又はパルス発生回路
として機能するカウンタ57、58、59、60、6
1、62、63、64を具備し、図12及び図13のt
9 時点よりも後の制御信号Su1〜Sw2を形成する。
基点信号ライン24aに接続されている。従って、Ta
カウンタ57は図12又は図13のt9 時点で第1の基
点信号が得られたことに応答して駆動され、基準クロッ
クパルスの計数を開始し、時間幅Ta の計測が終了する
まで高レベルパルスを発生する。このTa カウンタ57
の出力端子はORゲート52、55を介してスイッチS
2 、S5 の制御端子に接続されているので、図12及び
図13のt9 〜t11期間に制御信号Su2、Sw1が高レベ
ルになる。
Ta カウンタ57の出力端子に接続されている。従っ
て、Tb カウンタ58はTa カウンタ57の計数終了に
同期して基準クロックパルスの計数を開始し、図12及
び図13のt9 〜t12の時間幅Tb を計測した時に計数
を終了し、t9 〜t12期間に高レベル出力を発生する。
このTb カウンタ58の出力端子はORゲート54、5
5を介してスイッチS4、S5 の制御端子に接続されて
いる。このため、図12及び図13のt9 〜t12期間に
制御信号Sv2、Sw1が高レベルになる。
Tb カウンタ58の出力端子に接続されている。従っ
て、Tc カウンタ59は前段のTb カウンタ58の計数
の終了に同期して基準クロックパルスの計数を開始し、
図12及び図13のt12〜t13の時間幅Tc を計測した
時に計数を終了し、t12〜t13期間に高レベル出力を発
生する。このTc カウンタ59の出力端子はORゲート
51、54を介してスイッチS1 、S4 の制御端子に接
続されている。このため、t12〜t13期間に制御信号S
u1、Sv2が高レベルになる。
Tc カウンタ59の出力端子に接続されている。従っ
て、Td カウンタ60は前段のTc カウンタ59の計数
の終了に同期して基準クロックパルスの計数を開始し、
図12及び図13のt13〜t17の時間幅Td の計測を終
了した時に計数を終了し、t13〜t17期間に高レベルの
出力を発生する。このTd カウンタ60の出力端子はO
Rゲート51、56を介してスイッチS1 、S6 の制御
端子に接続されている。このため、t13〜t17の期間に
制御信号Su1、Sw2が高レベルになる。
基点信号ライン24bに接続されている。従って、この
Te カウンタは図12又は図13のt17で得られた第2
の基点信号に応答して基準クロックパルスの計数を開始
し、t17〜t20の時間幅Teが計測された時に計数を終
了し、t17〜t20の期間に高レベル出力を発生する。こ
のTe カウンタ61の出力端子はORゲート51、56
を介してスイッチS1、S6 の制御端子に接続されてい
る。このため、t17〜t20の期間に制御信号Su1、Sw2
が高レベルとなる。
Te カウンタ61の出力端子に接続されている。従っ
て、このTf カウンタ62は前段のTe カウンタ61の
計数の終了に同期して基準クロックパルスの計数を開始
し、t20〜t21の時間幅Tf を計測した時に計数を終了
し、t20〜t21の期間に高レベル出力を送出する。この
Tf カウンタ62の出力端子はORゲート53、56を
介してスイッチS3 、S6 の制御端子に接続されてい
る。このため、t20〜t21の期間に制御信号Sv1、Sw2
が高レベルになる。
Tf カウンタ62の出力端子に接続されている。従っ
て、このTg カウンタ63は前段のTf カウンタ62の
計数の終了に同期して基準クロックパルスの計数を開始
し、t21〜t22の時間幅Tg を計測した時に計数を終了
し、t21〜t22の期間に高レベル出力を発生する。この
Tg カウンタ63の出力端子はORゲート52、53を
介してスイッチS2 、S3 の制御端子に接続されてい
る。このため、t21〜t22の期間に制御信号Su2、Sv1
が高レベルになる。
Tg カウンタ63の出力端子に接続されている。従っ
て、このTh カウンタ64は前段のTg カウンタ63の
計数の終了に同期して基準クロックパルスの計数を開始
し、t22〜t24の時間幅Th を計測した時に計数を終了
し、t22〜t24の期間に高レベル出力を発生する。この
Th カウンタ64の出力端子はORゲート52、55を
介してスイッチS2 、S5 の制御端子に接続されてい
る。このため、t22〜t24の期間に制御信号Su2、Sw1
が高レベルになる。
出力ラインは図5に示すトランジスタ制御回路8の駆動
増幅器Au1、Au2、Av1、Av2、Aw1、Aw2の駆動制御
端子に接続されている。図5の駆動増幅器Au1、Au2、
Av1、Av2、Aw1、Aw2の出力ラインはトランジスタQ
u1、Qu2、Qv1、Qv2、Qw1、Qw2のベース(制御端
子)に接続されており、各トランジスタQu1〜Qw2は各
駆動増幅器Au1〜Aw2の出力電圧に応じた導通状態にな
る。駆動増幅器Au1〜Aw2はスイッチS1 〜S6 から得
られた制御信号Su1〜Sw2の高レベル期間のみトランジ
スタQu1〜Qw2を導通させるための制御信号を出力す
る。即ち、図12又は図13に示す制御信号Su1〜Sw2
に対応するようにトランジスタQu1〜Qw2を制御する。
なお、駆動増幅器Au1〜Aw2は回転子1の速度制御を行
うために速度制御信号形成回路7の出力を増幅してトラ
ンジスタQu1〜Qw2に送る。
7は図5に示すように、周波数・電圧変換回路71と、
位相検出回路72と、速度検出信号と位相検出信号の合
成回路73と、平滑回路(積分回路)74と、基準電圧
源75と、誤差増幅器76と、電流制限回路77とから
成る。
ライン6aによって図1の速度検出器6に接続されてい
る。図1の速度検出器6は回転子1の回転速度に対応し
た周波数信号を発生する一般にFG(周波数発生器)と
呼ばれるものであって、図8及び図11に示すように回
転子1と一体に回転する磁石6aと図8及び図10に示
す速度検出巻線6bとから成る。回転磁石6aは図11
に示すように多数のN極とS極とを同一円周上に交互に
配置したものである。速度検出巻線6bは磁石6aのN
極とS極の対のピッチと同一のピッチで多数の凹凸を周
期的に有するくし歯型導体パターンから成り、固定子巻
線2の外側に配置されている。磁石6aが回転子1と共
に回転すると、速度検出巻線6bから回転子1の回転速
度に対応した周波数信号が得られる。
方法によって速度検出器6から得られた周波数信号の周
波数値に対応した値の電圧を出力する。なお、周波数・
電圧変換回路71で使用するクロック信号は基準クロッ
クパルスライン10bの基準クロックパルスをてい倍し
て使用している。勿論、これとは逆に周波数・電圧変換
回路71に発振器を内蔵させ、この発振器の出力を分周
することによって位相検出回路72及び励磁制御回路5
で使用する図12及び図13(C)に示す基準クロック
パルスを形成してもよい。
号ライン5aとコンパレータCP0 の出力ライン5bと
基準クロックパルスライン10bとに接続され、図12
(A)の基準レベルVr を位置検出信号が横切る時点を
示すコンパレータCP0 の出力と図12(C)の基準ク
ロックパルスとの位相のずれを示す信号を形成するよう
に構成されている。
である。この位相検出回路72は一対のコンパレータC
P5 、CP6 を有する。コンパレータCP5 、CP6 の
一方の入力端子は図2の増幅器17から導出された位置
検出信号ライン5aにそれぞれ接続され、それぞれの他
方の入力端子はVcp5 、Vcp6 で示されている基準電圧
源に接続されている。基準電圧源の電圧Vcp5 、Vcp6
は図14(A)に示すように位置検出信号の正の半波を
横切るレベルと負の半波を横切るレベルとに設定されて
いる。従ってコンパレータCP5 、CP6 からは、図1
4(F)(G)に示す方形波パルスが得られる。コンパ
レータCP5 は、インバータ80を介してDフリップフ
ロップ82のトリガ入力端子(クロック入力端子)Tに
接続されている。また、コンパレータCP6 は、インバ
ータ81を介してDフリップフロップ82のリセット入
力端子Rに接続されると共に、JKフリップフロップ8
4の位相反転リセット入力端子に接続されている。Dフ
リップフロップ82のデータ入力端子Dは抵抗R2 を介
して電源+Vに接続され、セット入力端子Sはグランド
に接続されている。また、Q出力端子はANDゲート8
3の一方の入力端子に接続されると共にJKフリップフ
ロップ84のJ入力端子とK入力端子に接続されてい
る。ANDゲート83の他方の入力端子には図2の基準
クロックパルス発生回路10の出力ライン10bが接続
され、出力端子はANDゲート85の一方の入力端子に
接続されていると共にJKフリップフロップ84のトリ
ガ(クロック)入力端子Tに接続されている。JKフリ
ップフロップ84の位相反転セット入力端子Sは抵抗R
3 を介して電源+Vに接続され、Q出力端子はANDゲ
ート85の他方の入力端子に接続されている。ANDゲ
ート85の出力端子は位相比較器87の一方の入力端子
に接続されている。位相比較器87の他方の入力端子に
は、インバータ86を介してコンパレータCP0 の出力
ライン5bが接続されている。位相比較器87の出力端
子は増幅器88と抵抗R4 を介して図5の合成回路73
に接続されている。次に、図6のA〜H点の電圧波形を
示す図16(A)〜(H)を参照して図6の位相検出回
路72の動作を説明する。なお、図16は図14及び図
15と同一時間軸で示されている。従って、図16でt
2 、t3 等で示す時点は図14及び図15で同一記号で
示す時点と同一である。図14(A)に示す位置検出信
号の正の半波と負の半波の位相情報を含むコンパレータ
CP5 、CP6 の出力波形の位相反転信号がインバータ
80、81から図16(A)(B)に示すように得られ
る。Dフリップフロップ82は図16(A)のインバー
タ80の出力の高レベルへの立上り時点t3 に応答して
図16(C)に示すように高レベル出力を発生し、図1
6(B)のインバータ81の出力パルスの立上り時点t
12でリセットされて低レベル出力に戻る。ANDゲート
83は図14(B)に示す基準クロックパルスと図16
(C)に示すDフリップフロップ82の出力との論理積
出力を図16(D)に示すように形成する。図16
(D)のANDゲート83の出力パルスはDフリップフ
ロップ82で限定された期間のみに発生する。JKフリ
ップフロップ84はANDゲート83の出力パルスの後
縁時点t5 でトリガされて図16(E)に示すように高
レベル状態に転換し、ANDゲート83の次のパルスの
後縁時点t8 で低レベルに戻る。図16(E)のJKフ
リップフロップ82の出力パルス期間t5 〜t8 は図1
4(A)の位置検出信号のゼロクロス近傍期間を示して
いる。ANDゲート85は図16(E)のパルス発生期
間t5 〜t8 に得られる図16(D)のパルスを抽出
し、図16(F)のパルスを出力する。図16(F)は
図14(A)の位置検出信号のゼロクロス時点に最も近
い基準クロックパルスである。図16(F)は位相比較
器87の一方の入力となる。位相比較器87の他方の入
力端子には、図14(C)に示すコンパレータCP0 の
出力をインバータ86で反転した図16(G)の波形が
入力する。位相比較器87は、図16(F)のパルスの
前縁時点t7 と図16(G)のパルスの前縁時点t8 と
の時間差即ち位相差を示す図16(H)のパルスを出力
する。図16(F)の基準クロックパルスと図16
(G)のゼロクロス検出パルスとの位相差が小さくなる
と図16(H)のパルスの幅が狭くなり、逆に位相差が
大きくなると、パルス幅が広くなる。図16(H)の位
相比較器87の出力は増幅器、コンデンサ、抵抗を含む
周知のローパスフィルタ88によって平滑され、図5の
合成回路73に送られる。
3は周波数・電圧変換回路71の出力ラインと位相検出
回路72の出力ラインを増幅器73a、73bと抵抗7
3c、73dを介して接続することによって形成されて
いる。この合成回路73の出力段に抵抗Ra とコンデン
サCa の平滑回路74が接続されている。なお、この平
滑回路74をオペアンプを使用したアクティブフィルタ
(積分回路)とすることもできる。
路74に接続され、他方の入力端子は基準電圧源75に
接続されている。基準電圧源75の基準電圧は回転子1
の所望回転速度に対応するように設定されている。従っ
て、誤差増幅器76からは所望回転速度を示す基準電圧
と検出速度を示す入力電圧との差に対応する出力電圧が
得られる。誤差増幅器76の出力端子は電流リミッタ回
路77を介して各相の駆動増幅器Au1、Au2、Av1、A
v2、Aw1、Aw2の入力端子に接続されている。
と帰還用コンデンサ77bとから成る。オペアンプ77
aの一方の入力端子は誤差増幅器76の出力端子に接続
されている。このオペアンプ77aのもう一方の入力端
子と出力端子との間にはコンデンサ77bと電流検出抵
抗Rf とが接続されている。電流検出抵抗Rf は図1に
示した固定子巻線2u、2v、2wに流れる電流を検出
するものであるので、この電流が所定値よりも増大する
と負帰還量が増大し、巻線2u、2v、2wの電流が制
限される。速度制御信号形成回路7から得られた速度制
御信号は駆動増幅器Au1〜Aw2を介してこの駆動期間即
ち所望励磁期間だけ図1の各相のトランジスタQu1〜W
w2のベースに与えられる。従って、トランジスタQu1〜
Qw2のコレクタ・エミッタ間抵抗は速度制御信号の電圧
レベルに応じて変化し、固定子巻線2u、2v、2wの
電流も変化し、回転子1の速度が一定値になるように制
御される。
速度が迅速に立上り、その後速度が高精度に制御され
る。この制御動作は速度検出に基づく制御と位相検出に
基づく制御を組み合せたことによって達成されている。
即ち起動時には、位相検出回路72から位相差を示すパ
ルスが発生しないので、速度検出器6の出力に基づいて
回転子1の速度が制御され、この速度が迅速に立上る。
その後は位置検出信号が基準レベル(中心レベル)Vr
を横切る位相と基準クロック信号の位相との比較出力に
よる制御が速度制御にプラスされる。これにより、回転
子1の回転が高い精度で制御される。この結果、唯一の
ホール素子4を設けた簡単な構成であるにも拘らず、3
相固定子巻線2u、2v、2wの励磁電流の切替を正確
に行うことが可能になる。
u、2v、2wの励磁の切替と回転子1の回転との関係
を原理的に示す。これ等の図面では理解を容易にするた
めに回転子1がN極とS極の1つの対を有する棒状磁石
で示され、また、3相の固定子巻線2u、2v、2wが
幾何学的に120度間隔に配置されている。
る状態で、図12の期間T0 、T1、T2 、T3 の励磁
を順次に行うと、回転子1は図18の(A)、(B)、
(C)、(D)に示すように順次に変位し、図12のt
9 時点よりも後の正常回転に移行する。
態で図13の期間T0 の初期励磁を行っても回転子1が
ほとんど変位しない場合の動作を示す。T0 期間の励磁
で回転子1が変化しないと図13(A)に示すように位
置検出信号も立上らない。このため、図13のt2 時点
で位置検出信号が基準電圧Vcp1 よりも高くならないた
めにコンパレータCP1 の出力が低レベルに保たれ、図
4のT11カウンタ43とT12カウンタ45が動作し、こ
の出力が励磁に使用される。T11期間には制御信号Su
2、Sw1が高レベルになり、逆転励磁される。期間T0
の初期励磁で回転子1が正転できない場合でも逆転励磁
すれば回転子が変位することがある。なお、フロッピー
デイスク装置においてヘッドがディスクに固着している
とディスクの回転を円滑に開始できないことがある。し
かし、3.5インチ型フロッピーデイスク装置において
は、磁気ディスクがターンテーブルに完全に固着されて
いないので、磁気ディスクと磁気ヘッドとの固着関係に
拘らず、ターンテーブルのみを僅かに逆転させることが
できる。
用したフロッピーデイスク装置を示す。ブラシレスモー
タ90はプリント基板91上に設けられ、ブラシレスモ
ータ90の回転子1にターンテーブル92が結合されて
いる。図8に示すようにターンテーブル92の中心には
スピンドル93が設けられ、このスピンドル93から少
し離れて駆動ピン94が設けられている。ターンテーブ
ル92上に置かれるフロッピーデイスク95は3.5イ
ンチ型FDと呼ばれるものであって、図9に示すように
ケース96内に磁気ディスク97を収容したものであ
る。磁気ディスク97は中央に金属製のハブ98を有す
る。このハブ98は図8に示すスピンドル93を挿入す
る孔99と駆動ピン94を挿入する孔100を有する。
駆動ピン挿入孔100のディスク回転方向における長さ
は駆動ピン94の径よりも大きい。図7に示す一対の磁
気ヘッド101、102がディスク97の表面に密着さ
れた状態即ち固着状態(過負荷状態)が生じ、ターンテ
ーブルが正方向に回転できない場合が生じても、ハブ9
8の駆動ピン挿入孔100の範囲において駆動ピン94
を逆方向に移動すること即ちターンテーブル92及びモ
ータ90を逆転することは可能である。図13のT11期
間の逆転励磁によって回転子1を回転させると、磁気デ
ィスク97に対しても振動が与えられ、磁気ディスク9
7と磁気ヘッド101、102との固着状態が解除さ
れ、ディスク97の正方向回転が可能になる。
ば、1つのホール素子4によって3相ブラシレスモータ
の励磁切替制御を行うことができるので、3個のホール
素子を使用する従来の方式に比べてコストの低減を図る
ことができる。なお、1個のホール素子4に基づいて3
相分の励磁切替信号を形成するための回路が必要になる
が、これは集積回路によって他の制御回路と一体に形成
することによってコストの上昇を抑えることができる。
また、従来のホール素子を使用しないで固定子巻線の誘
起電圧を検出し、これにより回転子の位置を決定するも
のに比べて、ノイズの影響を受け難い。また、起動時に
は速度検出器6の出力のみによって速度を制御し、その
後に位相検出信号による制御を加える方式であるので、
起動時に迅速に所定速度にすることができ、起動後にお
いては正確な制御が可能になる。また、再起動回路15
が設けられているので、何らかの原因で起動不能又は回
転停止状態が生じても自動的に再起動させることができ
る。
く、例えば次の変形が可能なものである。 (1) 図2及び図6では基準電圧源19〜23、8
8、89が独立に設けられているが、この代りに例え
ば、図20に示すように電源端子+Vとグランドとの間
に抵抗R1 〜R8 の直列回路を接続し、この各接続点か
ら基準電圧Vcp1 、Vcp5 、Vcp3 、Vr 、Vcp4 、V
cp6 、Vcp2 を得ることができる。また、Vcp1 とVcp
2 、Vcp3 とVcp4 、Vcp5 とVcp6 を得るための3つ
の基準電圧源回路をここに設けることができる。 (2) 図4では励磁切替制御信号を各区間に対応する
パルスを発生するカウンタ41〜46、57〜64によ
って得ているが、この代りに、図12及び図13のt9
時点よりも前の起動期間においては図22に示す2つの
カウンタ110、111によってタイミング信号を発生
させ、三相励磁切替制御信号形成回路112で各相の制
御信号を形成し、これを図5の増幅器Au1、Au2、Av
1、Av2、Aw1、Aw2に送ってもよい。即ち、図22の
第1のカウンタ110は、図2の遅延回路40から送出
されたスタートパルスに応答してライン10aの基準ク
ロックパルスの計数を開始する。このカウンタ110は
図12の時間幅T0 、T0 +T1 、T0 +T1 +T2 、
T0 +T1 +T2 +T3 に相当する出力端子を有し、こ
の計数値が得られた時にタイミングパルスを発生する。
なお、図12のt2 時点でコンパレータCP1 の出力が
高レベルの時にのみT0 よりも上の段の出力端子から出
力が送出される。カウンタ110のT0 、T0 +T1 、
T0 +T1 +T2 、T0 +T1 +T2 +T3 の端子は、
図12のt2 、t3 、t4 、t9 にてタイミングパルス
を発生する。最終段のT0 +T1 +T2 +T3 端子の出
力パルスは基点決定回路24の第1の基点信号ライン2
4aから第1の基点が検出されたことに応答して発生す
る。第2のカウンタ111は、図13の時間幅T0 +T
11、T0 +T11+T12、T0 +T11+T12+T3 に相当
する出力端子を有する。この第2のカウンタ111は図
13のt2 時点でコンパレータCP1 の出力が低レベル
の時に各出力端子からタイミングパルスを出力する。更
に詳細には、スタートパルスによって第1及び第2のカ
ウンタ110、111が基準クロックパルスの計数を開
始し、T0 を示す出力は第1のカウンタ110から図1
3のt2 時点で発生する。その後、図13のt3 、t4
、t9 でのタイミングパルスは第2のカウンタ111
の出力端子から発生する。三相励磁切替制御信号は6個
のフリップフロップによって形成される。即ち、スター
トパルスと第1及び第2のカウンタ110、111の出
力タイミングパルスを選択的に使用して図12又は図1
3に示す制御信号Su1、Su2、Sv1、Sv2、Sw1、Sw2
を形成する。図4のカウンタ57〜64の代りのものと
して図23のカウンタ113を使用することができる。
このカウンタ113は、図12及び図13の時間幅Ta
、Ta +Tb 、Ta+Tb +Tc 、Te 、Te +Tf 、
Te +Tf +Tg を示すタイミングパルスを送出する端
子を有する。このカウンタ113はライン24aの第1
の基点信号に応答してゼロから計数を開始した時には出
力端子Ta 、Ta +Tb 、Ta +Tb+Tc からタイミ
ングパルスを図12のt11、t12、t13に同期して発生
する。また、このカウンタ113はライン24bの第2
の基点信号に応答してゼロから計数を開始し、出力端子
Te 、Te +Tf 、Te +Tf +Tg から図12のt2
0、t21、t22に同期してタイミングパルスを発生す
る。三相励磁切替制御信号形成回路は少なくとも6個の
フリップフロップを含み、カウンタ113の6個の出力
端子のタイミングパルスと第1及び第2の基点信号とを
選択的に使用してフリップフロップをセット及びリセッ
トして図12に示すt9 以後の制御信号Su1、Su2、S
v1、Sv2、Sw1、Sw2を形成する。なお、図22及び図
23では起動時の励磁切替タイミング決定と定常時の励
磁切替タイミング決定とを別のカウンタで行ったが、す
べてのタイミングの決定を1つのカウンタで行うように
構成することもできる。 (3) 図4では各カウンタ41〜46、57〜64が
計数部と出力部とが一体化されているものとして示され
ているが、これ等のカウンタを図24に示すように、駆
動制御信号の前縁で基準クロックパルスの計数を開始し
て所定時間の計数が終了時にタイミングパルスを発生す
る計数部115と、駆動制御信号の前縁に応答してセッ
トされ、計数部115から得られたタイミングパルスに
よってリセットされるフリップフロップ116の組み合
せとすることができる。図24における駆動制御信号は
スタートパルス又は前段のカウンタのフリップフロップ
116の出力パルスである。 (4) 図1の実施例ではトランジスタQu1〜Qw2のベ
ース電流の大きさを制御して速度制御を行っているが、
この代りに、図25に示すように電源9とトランジスタ
Qu1〜Qw2の3相ブリッジ回路との間に電圧制御回路1
20を設け、ここで電圧を制御することによって固定子
巻線2u、2v、2wの電流を制御して回転子1の速度
を制御してもよい。この電圧制御回路120はトランジ
スタを電源9に直列に接続し、この抵抗値を制御する構
成でもよいし、このトランジスタをモータの励磁切替よ
りも十分に高い周波数でオン・オフさせて直流電圧を断
続させ、このオン・オフのデューティ比を変える方式の
ものでもよい。また、図1の回路において上段のトラン
ジスタQu1、Qv1、Qw1又は下端のトランジスタQu2、
Qv2、Qw2又は全部のトランジスタを励磁切替よりも十
分に高い周波数で断続し、このデューティ比を変えて速
度制御を行うことができる。 (5) 図26に示すように、3相の固定子巻線2u、
2v、2wにそれぞれ1つのトランジスタQu1、Qv1、
Qw1を断続してユニポーラ駆動することもできる。ユニ
ポーラ駆動する時には、図12の制御信号Su1、Sv1、
Sw1によって図25のトランジスタQu1、Qv1、Qw1を
駆動する。なお、制御信号Su1、Sv1、Sw1の終了時点
を120度以下の範囲で延長させることができる。 (6) 実施例では最初の励磁区間T0 で制御信号Su
2、Sv1を高レベルにしたが、バイポーラ駆動において
はSu1、Sv1、Sw1から任意に選択された1つと、この
1つとは別の相となるようにSu2、Sv2、Sw2から任意
に選択された1つとすることができる。 (7) 図4に示すスイッチS1 〜S6 を図5の増幅器
Au1〜Aw2の入力ライン又は出力ラインに接続し、この
増幅器Au1〜Aw2の入力又は出力をスイッチS1 〜S6
でオン・オフすることによって励磁信号の切替を行うこ
とができる。 (8) 図5の周波数・電圧変換回路71と増幅器73
aとの間に誤差増幅器を接続し、この誤差増幅器で基準
電圧と周波数・電圧変換回路71の出力電圧との差の信
号を形成し、これを合成回路73に送るように構成する
ことができる。 (9) 起動回路の再起動制御部において、MMV28
aにより再起動パルスを発生させ、ORゲ−ト14bを
通すことによってMMV14に信号の送出を行っている
が、この代わりに直接にスイッチ13をオン・オフ制御
するようにしてもよい。 (10) ホ−ル素子4の位置は図27のように固定子
巻線2u 、2v の中央に配置してもよい。この場合位置
検出信号Vs は、Vcp2 <Vs のとき図18に示すシ−
ケンス、Vs ≦Vcp2 のとき図19及び図20に示すシ
−ケンスで駆動する。この構成であると固定子巻線間の
中央に配置できるので設計が容易となる。
す回路図である。
る。
る。
示すブロック図である。
制御回路を詳しく示す回路図である。
る。
デイスク装置を示す正面図である。
である。
素子及び速度検出巻線を示す平面図である。
出器の磁石を示す平面図である。
す波形図である。
す波形図である。
の2つのコンパレ−タCP5 、CP6 の電圧状態を示す
波形図である。
る。
す波形図である。
定子と回転子とホール素子の関係を原理的に示す正面図
である。
タを起動した時の動作を説明するための図である。
タを起動した時の動作を説明するための図である。
ブラシレスモータ起動動作を説明するための図である。
示すブロック図である。
を示すブロック図である。
である。
ある。
く示す。図3において、コンパレータCP1の出力ライ
ンが、インバータ29を介してANDゲート30の一方
の入力端子に接続されている。また、コンパレータCP
2の出力ラインが、ANDゲート30の他方の入力端子
に接続されている。ANDゲート30の出力端子は、イ
ンバータ30aを介してDフリップフロップ30bのト
リガ入力端子即ちクロック入力端子Tに接続されてい
る。Dフリップフロップ30bは、この位相反転出力端
子がデータ入力端子Dに接続されているので、トリガフ
リップフロップ即ちTフリップフロップとして動作す
る。Dフリップフロップ30bの正相出力端子Qは、J
Kフリップフロップ38のJ入力端子とK入力端子に接
続されていると共に、ANDゲート36の一方の入力端
子に接続され、また、インバータ37aを介してJKフ
リップフロップ39のJ入力端子、K入力端子、及びリ
セット端子Rに接続され、更にANDゲート37の一方
の入力端子にも接続されている。ANDゲート36の出
力端子は、JKフリップフロップ38のクロック入力端
子Tに接続され、ANDゲート37の出力端子は、JK
フリップフロップ39のクロック入力端子Tに接続され
ている。JKフリップフロップ39のセット端子Sは抵
抗R1を介して電源に接続されている。コンパレータC
P3の出力ラインは、インバータ31を介してANDゲ
ート32の一方の入力端子に接続されている。また、コ
ンパレータCP4の出力ラインはANDゲート32の他
方の入力端子に接続されている。ANDゲート32の出
力端子は、JKフリップフロップ35のJK入力端子と
K入力端子に接続されていると共に、ANDゲート34
の一方の入力端子に接続されている。また、基準クロッ
クパルス発生回路10の出力ラインがインバータ33を
介してANDゲート34の他方の入力端子に接続されて
いる。ANDゲート34の出力端子はJKフリップフロ
ップ35のトリガ入力端子即ちクロック入力端子Tに接
続されている。JKフリップフロップ35の位相反転出
力端子は、ANDゲート36の他方の入力端子及びAN
Dゲート37の他方の入力端子に接続されている。JK
フリップフロップ38のQ出力端子及びJKフリップフ
ロップ39のQ出力端子は、ライン38a、39aによ
って三相励磁切替制御信号形成回路12に接続されてい
る。次に、基点検出回路24の動作を図14及び図15
を参照して説明する。図14及び図15は図2、図3、
図6のA〜W点の電圧波形を示す。図15の波形は図1
4の波形と同一紙面上に書くのが理想であるが、図示の
都合上分けて示されている。図15のt1、t4等の時
間位置は、図14で同一記号で示す時間位置と同一であ
る。コンパレータCP1、CP2、CP3及びCP4の
出力は図14(D)、(E)(H)、(I)に示すよう
に、図14(A)のホール出力が各コンパレータの閾値
レベル即ち基準電圧Vcp1、Vcp2、Vcp3、V
cp4と等しくなる(クロスする)点で変化し、方形波
パルス信号となる。図15(O)に示すコンパレータC
P1の反転信号と図14(E)のコンパレータCP2の
出力信号はANDゲート30で論理積演算されて図15
(P)の波形が得られる。ANDゲート30の出力はイ
ンバータ30aで反転されて図15(Q)の反転信号と
なり、Dフリップフロップ30bのクロック入力端子T
に入力する。Dフリップフロップ30bの反転出力端子
がデータ入力端子Dに接続されているので、このDフリ
ップフロップ30bはトリガタイプ(T型)フリップフ
ロップとして働き、図15(Q)のクロックパルスの前
縁で出力状態が反転し、図15(R)に示す出力を発生
する。Dフリップフロップ30bの出力はANDゲート
36、インバータ37a、JKフリップフロップ38の
JK入力端子に供給される。一方、図14(H)に示す
第3のコンパレータCP3の出力はインバータ31によ
って反転されて図14(J)の波形になり、ANDゲー
ト32に入力する。ANDゲート32のもう1つの入力
は図14(I)に示すコンパレータCP4の出力である
ので、このANDゲート32からは図14(K)の波形
が出力され、これがANDゲート34の一方の入力端子
及びJKフリップフロップ35のJK端子に入力する。
ANDゲート34のもう一方の入力端子には図14
(B)のクロックパルスをインバータ33で反転した図
14(L)の波形が入力し、このANDゲート34から
は図14(M)の波形が得られる。JKフリップフロッ
プ35のJK入力端子に図14(K)の波形が入力し、
トリガ端子Tに図14(M)の波形が入力すると、この
後縁のt7時点でJKフリップフロップ35の反転出力
端子が図15(N)に示すように低レベルに転換し、そ
の後のt9時点で高レベルに戻る。ANDゲート36か
らは図15(N)の波形と図15(R)の波形との論理
積出力として図15(S)の波形が得られる。JKフリ
ップフロップ38は図15(S)のパルスのt7でトリ
ガされて図15(T)に示すように高レベルに転換し、
図15(R)の波形が低レベルに戻るt11時点に同期
して再び低レベルに戻る。JKフリップフロップ38の
出力ライン38aに得られる図15(T)の波形は第1
の基点信号となる。なお第1の基点信号の基点はパルス
前縁のt7時点である。ANDゲート37の一方の入力
端子にはインバータ37aから得られる図15(U)の
波形が入力し、他方の入力端子には図15(N)の波形
が入力する。従って、このANDゲート37からは図1
5(V)の波形が得られる。JKフリップフロップ39
はJ及びK入力端子が高レベルの期間にトリガ端子が低
レベルに転換するt16時点で高レベル出力状態に転換
し、J及びK入力端子が低レベルに転換するt19時点
に同期して低レベルに戻り、図15(W)の波形を第2
の基点信号として出力する。なお、第2の基点信号の基
点はパルス前縁のt16時点である。
イブレータ(MMV)25、26、28aとORゲート
27及びタイマー28により構成されている。コンパレ
ータCP0は、MMV25を介してORゲート27の一
方の入力端子に接続されていると共に、MMV26を介
してORゲート27の他方の入力端子に接続されてい
る。MMV25とMMV26はコンパレータCP0の出
力を検出する検出回路を構成しており、MMV25がホ
ール出力の正方向でのゼロクロス出力を検出してパルス
を出力し、MMV26がホール出力の負方向でのゼロク
ロス出力を検出してパルスを出力するように構成されて
いる。MMV25及びMMV26から出力されるパルス
の幅は、ホール出力の半周期から1周期の範囲に設定さ
れる。従って、モータが正常に起動すればMMV25及
びMMV26が交互にゼロクロス出力を検出することに
なるのでORゲート27の出力は常にHレベルに保持さ
れることになる。ORゲート27の出力端子は、タイマ
ー28及びMMV28aを介してORゲート14bの他
方の入力端子に接続されている。タイマー28はスター
ト信号に同期して作動し、ORゲート27の出力状態を
監視する。タイマー28の動作中は動作制御信号が常に
Hレベルになるように構成されており、動作時間はMM
V14による制御時間よりわずかに長くなるように設定
する。また、タイマー28にはNORゲートが内蔵され
ており、一方の入力端子にタイマー28の動作制御信号
が入力され、他方の入力端子にORゲート27の出力信
号が入力される。従って、タイマーからはこのNORゲ
ート27の出力信号が出力される。MMV28aはタイ
マー28の出力信号に応じて再スタートパルスを発生す
るものであり、通常は低レベル出力を発生している。次
に再起動回路15の動作を説明する。スイッチ13がオ
ンになり低レベルのスタート信号が発せられると、この
スタート信号がORゲート14bの一方の入力端子を介
してMMV14に入力される。この時ORゲート14b
の他方の入力は低レベルであるので、スタート信号はそ
のままMMV14に入力される。MMV14は入力信号
の高レベルから低レベルへの変化によって作動するの
で、このスタート信号により制御信号を送出する。一
方、MMV25と26から成るゼロクロス出力検出回路
とタイマー28は、スタート信号によってリセットされ
ると同時に動作を開始する。モータが正常に起動し、M
MV14のパルス信号送出中にコンパレータCP0がホ
ール出力のゼロクロスを検出した場合、MMV25又は
MMV26の出力が高レベルとなり、ORゲート27か
らは高レベルの信号が送出されるようになる。従って、
スタート信号送出後所定時間が経過し、タイマー28の
動作制御信号が低レベルになってもNORゲートの出力
は低レベルに保持されるので、MMV28aから再起動
パルスが送出されることはなく、ORゲート14bの出
力は低レベルに保持される。モータが正常に起動せず、
MMV14のパルス信号送出中にコンパレータCP0が
ホール出力のゼロクロスを検出できなかった場合、MM
V25又はMMV26の出力は低レベルのままであるた
め、ORゲート27の出力は低レベルのままということ
になる。従って、スタート信号送出後所定時間が経過
し、タイマー28の動作制御信号が低レベルになると、
NORゲートの出力は高レベルに変化するので、この高
レベルの変化に同期してMMV28aからは再起動パル
スが送出される。この再起動パルスの前縁によってOR
ゲート14bの出力を一旦高レベルにしてMMV14を
待機状態にし、再起動パルスの後縁によってORゲート
14bから再度低レベルの信号を送出することにより、
入力信号の高レベルから低レベルへの変化によってMM
V14を作動させる。
ライン6aによって図1の速度検出器6に接続されてい
る。図1の速度検出器6は回転子1の回転速度に対応し
た周波数信号を発生する一般にFG(周波数発生器)と
呼ばれるものであって、図8及び図11に示すように回
転子1と一体に回転する磁石6bと図8及び図10に示
す速度検出巻線6cとから成る。回転磁石6bは図11
に示すように多数のN極とS極とを同一円周上に交互に
配置したものである。速度検出巻線6cは磁石6aのN
極とS極の対のピッチと同一のピッチで多数の凹凸を周
期的に有するくし歯型導体パターンから成り、固定子巻
線2の外側に配置されている。磁石6bが回転子1と共
に回転すると、速度検出巻線6cから回転子1の回転速
度に対応した周波数信号が得られる。
Claims (7)
- 【請求項1】 N極とS極とを合せて2n極(nは整
数)を有する磁石から成る回転子と複数相の固定子巻線
とを備えたブラシレスモータであって、 前記回転子の回転角度位置を検出するものであって、前
記回転子の回転角度位置の変化に応じてこの出力電圧の
レベルが変化するように形成されている1つの位置検出
素子と、 前記複数相の固定子巻線の励磁の切替タイミングの基準
となる基準クロックパルスを一定周期で発生する基準ク
ロックパルス発生手段と、 前記1つの位置検出素子に基づいて得られた位置検出信
号の電圧レベルが所定電圧レベルであるか否かを検出す
るためのレベル検出手段と、 前記回転子の回転を開始させるように前記複数相の固定
子巻線から選択されたものを励磁するための起動時励磁
制御信号を形成すると共に、前記位置検出信号の電圧レ
ベルが前記所定電圧レベルであることを示す信号が前記
レベル検出手段から得られた状態において前記基準クロ
ックパルスの計数を開始するカウンタ手段を含み、前記
カウンタ手段の計数出力に基づいて前記複数相の固定子
巻線の励磁を制御するための複数相の定常時励磁制御信
号を形成して前記起動時励磁制御信号に続いて前記定常
時励磁制御信号を送出する励磁制御信号形成手段と、 前記励磁制御信号形成手段で形成された励磁制御信号に
従って前記複数相の固定子巻線の励磁電流の選択的切替
を行う励磁切替手段と、 前記回転子を一定回転速度にするための速度制御手段と
を備えていることを特徴とするブラシレスモータ。 - 【請求項2】 前記基準クロックパルスの繰返し周波数
が前記回転子が所望回転状態の時に得られる前記位置検
出信号の周波数の整数倍の周波数であることを特徴とす
る請求項1記載のブラシレスモータ。 - 【請求項3】 前記位置検出素子は前記回転子の磁束を
検出するように配置されたホール素子であることを特徴
とする請求項1又は2記載のブラシレスモータ。 - 【請求項4】 前記レベル検出手段は、前記回転子の所
望回転状態において前記ホール素子に基づいて得られる
位置検出信号の最大値と最小値との中間値又はこの近傍
の値を検出するコンパレータであることを特徴とする請
求項3記載のブラシレスモータ。 - 【請求項5】 前記カウンタ手段は、前記位置検出信号
の電圧レベルが前記所定電圧レベルであることを示す信
号が得られた時点の後で最初に発生した前記基準クロッ
クパルスの発生時点を基点として前記基準クロックパル
スを計数するものである請求項1又は2又は3又は4記
載のブラシレスモータ。 - 【請求項6】 前記速度制御手段は、 前記回転子の回転速度に対応した周波数を有する周波数
信号を速度検出信号として発生する速度検出器と、 前記速度検出器から得られた前記周波数信号をこれに対
応した電圧信号に変換する周波数・電圧変換回路と、 前記ホール素子に基づいて得られた前記位置検出信号が
その最大値と最小値の中間値を横切る時点を検出し、こ
の時点を前縁又は後縁とするパルスを出力する中間値検
出手段と、 前記中間値検出手段から得られた前記パルスの前記中間
値を横切る時点を示す前縁又は後縁と前記中間値を横切
る時点の近傍の前記基準クロックパルスとの位相差を示
す信号を出力する位相検出回路と、 前記周波数・電圧変換回路の出力に位置検出回路の出力
を合成して速度制御信号を形成する速度制御信号形成回
路と、 前記速度制御信号形成回路で形成された速度制御信号に
よって前記回転子を一定回転速度に制御するための手段
とから成ることを特徴とする請求項1又は2又は3又は
4又は5記載のブラシレスモータ。 - 【請求項7】 前記起動時励磁制御信号は、前記回転子
を正転させるための第1の励磁制御信号と、前記第1の
励磁制御信号の後に配置した前記回転子を逆転させるた
めの第2の励磁制御信号と、前記第2の励磁制御信号の
後に配置した前記回転子を正転させるための第3の励磁
制御信号とを含むものである請求項1又は2又は3又は
4又は5又は6記載のブラシレスモータ。
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