JP2002134809A - ガンダイオード発振器 - Google Patents
ガンダイオード発振器Info
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Abstract
特性バラツキ等を実現できる2次高調波モードのガンダ
イオード発振器を提供する 【解決手段】 裏面に接地導体32が形成され、表面に
スロット状の伝送線路34が残る形状に表面導体33が
形成され、且つ接地導体32と表面導体34がヴィアホ
ール38によって接続された誘電体基板31と、発振出
力が伝送線路34と電磁結合するよう誘電体基板31の
表面に搭載された表面実装型ガンダイオード10とを具
備し、送線路34のカットオフ周波数をガンダイオード
10の基本波周波数より高く且つ2次高調波の周波数よ
り低く設定した。
Description
波帯のガンダイオードを用いた発振器に係り、特に2次
高調波モード発振の発振特性向上を実現したガンダイオ
ード発振器に関するものである。
であるGaAsからなるガンダイオードは、GaAsの
Energy Relaxation Timeの制限により基本発振周波数の
2倍の周波数を用いた2次高調波モードにより構成する
ことが多い。
成されたガンダイオード50を図8に示すピル型パッケ
ージ60に組み立て、これを図示しない導波管キャビテ
ィ内に配置して構成されたガンダイオード発振器があ
る。これらの図7,図8において、51は半導体基板、
52はコンタクト層、53は活性層、54はバッファ
層、55はカソード電極、56はアノード電極、61は
ガンダイオード50を搭載した放熱基台、62はガンダ
イオード50の周囲を覆う円筒、63は金リボン、64
は金属ディスクである。
c/2aで表される。cは光速、aは導波管の長い方の
内辺である。従って、基本波周波数が、このカットオフ
周波数f以下の場合、基本波成分は導波管によって除外
され2次高調波成分のみが取り出されることになる。
0−118536に開示された、平面実装型(プレーナ
構造)のガンダイオードを用いる発振器では、該ガンダ
イオードをマイクロストリップ線路やコプレーナ線路が
形成された基板上に実装して構成している。
図9の(a)の平面図、(b)の断面図に示すように、半導体
基板11上に、第1の半導体層12、活性層13および
第2の半導体層14が順に積層され、第2の半導体層1
4上に活性層13に電圧を印加するためのアノード電極
15とカソード電極16が配置されている。17は裏面
カソード電極である。アノード電極15には導電性突起
からなる所定の高さのアノードバンプ18が形成され、
カソード電極16にもアノードバンプ18と同じレベル
の高さに導電性突起からなるカソードバンプ19が形成
されている。そして、アノード電極15の周囲が第2の
半導体層14および活性層13に向けて深く切り込ま
れ、これによりアノード電極15が接続される第2の半
導体層14と活性層13をガンダイオード部分として機
能される領域として区画する凹部20が形成されてい
る。その凹部20や、パンプ18、19以外の表面は非
導電性膜21によって保護されている。なお、アノード
電極15とアノードバンプ18は図9に示したように複
数個の場合も、また1個の場合もある。また、アノード
電極15とカソード電極16は逆の場合もある。
10が実装されるマイクロストリップ線路は、図10の
(a)の平面図、(b)の断面図に示すように、誘電体の平板
基板71の表面に信号電極72が、裏面に接地電極73
が各々形成され、さらに表面には表面接地電極74形成
され、この表面接地電極74はヴィアホール75を介し
て裏面の接地電極73に接続されている。ガンダイオー
ド10は、そのアノードバンプ18が信号電極72に接
着され、カソードバンプ19が表面接地電極74に接着
されるよう搭載され、これにより発振器が構成される。
路への実装は、誘電体の平板基板の表面に形成された信
号電極及びその信号電極の両側の一対の接地電極からな
るコプレーナ線路の該信号電極にアノードバンプ18
を、両接地電極にカソードバンプ19をそれぞれ接着搭
載して構成される。
用いたガンダイオード発振器では、図10の(a)に示す
ように、信号電極72の一端がガンダイオード10のア
ノードバンプ18の接着部分から所定の長さLで開放す
る電極部分を形成して、この電極部分を共振器として働
かせ、該電極部分の長さLにより発振周波数を決定する
ことができる。
示した導波管型の発振器は精度の高い金属加工技術が要
求されるため量産化や低コスト化が困難であり、また、
一般的に導波管コンポーネントはサイズが大きく小型化
も困難であるという問題点があった。
10をマイクロストリップ線路やコプレーナ線路に搭載
する発振器は、マイクロストリップ線路やコプレーナ線
路が導波管のようにカットオフ周波数を持たないため、
2倍波成分を取り出すためのフィルタが必要になるが、
ミリ波帯においては減衰が小さく且つ帯域の広い平面回
路型のフィルタを作製することは困難で、フィルタの減
衰のために出力が劣化したり、帯域の狭さのために歩留
りの低下を引き起すという問題点があった。
ドを使用しながらも、その基本波成分は伝送線路でカッ
トできるようにして、量産化に適し、低コスト化、小型
化、少ない特性バラツキ等を実現できるガンダイオード
発振器を提供することである。
は、ガンダイオードの発振出力の2次高調波を出力信号
として取り出すガンダイオード発振器において、裏面に
接地導体が形成され、表面にスロット状の伝送線路が残
る形状に表面導体が形成され、且つ前記接地導体と前記
表面導体がヴィアホールによって接続された誘電体基板
と、発振出力が前記スロット状の伝送線路と電磁結合す
るよう前記誘電体基板の前記表面に搭載された表面実装
型ガンダイオードとを具備し、前記伝送線路のカットオ
フ周波数を前記表面実装型ガンダイオードの基本波周波
数より高く且つ2次高調波の周波数より低く設定した。
表面実装型ガンダイオードには、その底面の略中央に第
1の電極を設けると共に、該第1の電極を挟むように前
記底面の両側に第2の電極を各々設け、前記第1の電極
を前記誘電体基板の前記表面導体に接続し、前記第2の
電極の内の一方を前記誘電体基板の表面に別に設けた第
1のバイアス電極に接続し、前記第2の電極の内の他方
を前記誘電体基板の表面に別に設けた調整電極に接続し
た。
表面実装型ガンダイオードには、その底面の片端に第1
の電極を設けると共に、他端に第2の電極を設け、前記
第1の電極を前記誘電体基板の前記表面導体に接続し、
第2の電極を前記誘電体基板の表面に別に設けた第1の
バイアス電極に接続した。
れか1つにおいて、第1、第2の電極を有し且つ前記ガ
ンダイオードと異なる2端子素子を具備し、該2端子素
子の前記第1の電極を前記誘電体基板の表面に別に設け
た第2のバイアス電極に接続し、前記第2の電極を前記
表面導体に接続した。
2端子素子が、バラクタダイオード又はPINダイオー
ドであり、該バラクタダイオード又はPINダイオード
が前記スロット状の伝送線路上に搭載されているように
構成した。
イオード発振器の構造を示す斜視図である。31は誘電
体基板であり、その裏面の全面には接地導体32が形成
され、表面には表面導体33、その表面導体33の一部
を削除した形のスロット状の伝送線路34、表面実装型
ガンダイオード10にバイアスを供給するためのバイア
ス電極35、表面導体33の一部としての表面接地電極
36、表面導体33とは絶縁された周波数の調整電極3
7が形成されている。また、スロット状の伝送線路34
の両側には線路に沿って、ヴィアホール38が設けら
れ、このヴィアホール38によって表面導体33と接地
導体32が接続されている。ガンダイオード10は、そ
の中央のアノードバンプ18が表面接地電極36に接着
され、両側のカソードバンプ19の一方がバイアス電極
35に接着され、他方が調整電極37に接着されてい
る。39はガンダイオード10のスロット状の伝送線路
34側と反対側に設けたスロット状のショートスタブで
ある。
状の伝送線路34について説明する。この伝送線路34
は図2の(a)の平面図、(b)の断面図に示すように、スロ
ットラインに似た形状をしているが、裏面が接地導体3
2で覆われていることと、両側にヴィアホール38が設
けられているところが異なっている。この構造から容易
にわかるように、この伝送線路34はTEMモードを持
たない。つまりこの伝送線路34はカットオフ周波数を
もち、それより低い周波数では伝搬しない。
易ではないが、スロット幅W1=180μm、ヴィアホ
ール22の間隔W2=600μm、基板31の厚さh=
380μmのときの伝送特性のシミュレーション結果を
図3に示す。伝送線路の長さは1mmである。この図か
ら60GHz付近がカットオフ周波数になっていること
がわかる。
ダイオード10の基本波発振周波数より高く且つその2
次高調波の周波数(出力発振周波数)よりは低くなるよ
うに設定し、上記構造の諸元を決定する。
間に電圧を印加すると、バイアス電極35−ガンダイオ
ード10−表面接地電極36−表面導体33−ヴィアホ
ール38−接地電極32の経路で電流が流れ、ガンダイ
オード10で電磁波(マイクロ波)が発生する。発生し
た電磁波は伝送線路34に沿って伝搬してゆく。この
際、基本波成分は伝送線路34がカットオフ周波数以下
になっているのでそこを伝搬できず、2次高調波以上の
周波数成分のみが伝搬する。
は、調整電極37の長さやガンダイオード10後方のシ
ョートスタブ39の長さを変えることによって調整す
る。また、本実施形態では外部に出力を取り出すため
に、エアーブリッジ40を用いて伝送線路をコプレーナ
線路に変換しているが、必要に応じて導波管やマイクロ
ストリップ線路に変換してもよい。
央に複数のアノードバンプ18が形成され、その両側に
カソードバンプ19が形成されたガンダイオード10を
用いたが、図4の(a)の平面図、(b)の断面図に示すよう
に、アノードバンプ18とカソードバンプ19が底面の
両端に配置されたガンダイオード10Aを用いることも
できる。その場合の発振器の構成は図5に示すようにな
り、調整電極37が省かれる。この構成は、図1の構成
に比べて調整機構が1つ減るという欠点があるが、アノ
ード付近の電位が基本波と2次高調波で同じになり、発
振出力が増すという利点がある。
33に導体除去によって区画した別のバイアス電極41
を形成しておくとよい。これによりガンダイオードと異
なる別の2端子素子を搭載することができる。すなわ
ち、その一方の電極をそのバイアス電極41に、他方の
電極を表面導体33の一部にそれぞれ接着可能となる。
上にその2端子素子としての表面実装型バラクタダイオ
ード42を搭載して電圧制御発振器とすることができ
る。バラクタダイオード42は、一方の電極をバイアス
電極41に、他方の電極を表面導体33に接着して搭載
する。この構成では、バイアス電極41に電圧を印加す
ることによりガンダイオード10から見た外部回路のイ
ンピーダンスが変化するので、それに伴って発振周波数
が変化する。また、2端子素子としてバラクタダイオー
ド42の代りに、PINダイオードを搭載すると、パル
ス変調の発振器として機能させることができる。更にこ
こでは2端子素子をガンダイオード10の前方(伝送線
路34の側)に設けたが、後方のショートスタブ39上
に設けてもよい。
用のガンダイオード発振器は、誘電体基板に表面実装型
のガンダイオードを搭載するので組立容易な構造とな
り、量産化、小型化が可能であり、しかもカットオフ周
波数をもつ伝送線路を用いているので特別なフィルタを
使用することなく不要な基本波成分を除去することが可
能となり、特性のバラツキが少ない利点がある。
ド等)が形成されその両側に第2の電極(カソード等)
が形成されたガンダイオードを用い、第2の電極の一方
を調整電極に接続することによって、整合条件や周波数
を調整することができる。
電極(カソード等)が底面の両側に配置されたガンダイ
オードを用い、調整機構を省くことによって、第1の電
極付近の電位が基本波と2次高調波で同じになり、発振
出力を向上させることができる。
表面導体にバイアス電極を形成しておくことにより、2
端子素子を伝送線路上に搭載可能となり、2端子素子の
選択によって異なる機能を発揮させることができる。具
体的には、バラクタダイオードを搭載することにより電
圧制御発振器とすることができ、PINダイオードを搭
載することによりパルス変調の発振器とすることができ
る。
斜視図である。
路部分の平面図、(b)は(a)のb−b断面図である。
る。
ダイオードの平面図、(b)は(a)のb−b断面図である。
ード発振器の斜視図である。
オードを搭載して構成した電圧制御発振器の斜視図であ
る。
である。
んだピル型パッケージの断面図である。
(b)は(a)のb−b断面図である。
態の平面図、(b)は(a)のb−b断面図である。
12:第1の半導体層、13:活性層、14:第2の半
導体層、15:アノード電極、16:カソード電極、1
7:裏面アノード電極、18:アノードバンプ、19:
カソードバンプ、20:凹部、21:非導電性膜 31:誘電体基板、32:接地電極、33:表面導体、
34:スロット状の伝送線路、35:バイアス電極、3
6:表面接地電極、37:調整電極、38:ヴィアホー
ル、39:ショートスタブ、40:エアブリッジ、4
1:別のバイアス電極、42:バラクタダイオード 50:メサ構造ガンダイオード、51:半導体基板、5
2:コンタクト層、53:活性層、54:バッファ層、
55:カソード電極、56:アノード電極 60:ピル型パッケージ、61:放熱基台電極、62:
円筒、63:金リボン、64:金属ディスク 71:誘電体の平板基板、72:信号電極、73:接地
電極、74:表面接地電極、75:ヴィアホール
Claims (5)
- 【請求項1】ガンダイオードの発振出力の2次高調波を
出力信号として取り出すガンダイオード発振器におい
て、 裏面に接地導体が形成され、表面にスロット状の伝送線
路が残る形状に表面導体が形成され、且つ前記接地導体
と前記表面導体がヴィアホールによって接続された誘電
体基板と、 発振出力が前記スロット状の伝送線路と電磁結合するよ
う前記誘電体基板の前記表面に搭載された表面実装型ガ
ンダイオードとを具備し、 前記伝送線路のカットオフ周波数を前記表面実装型ガン
ダイオードの基本波周波数より高く且つ2次高調波の周
波数より低く設定したことを特徴とするガンダイオード
発振器。 - 【請求項2】請求項1のガンダイオード発振器におい
て、 前記表面実装型ガンダイオードには、その底面の略中央
に第1の電極を設けると共に、該第1の電極を挟むよう
に前記底面の両側に第2の電極を各々設け、 前記第1の電極を前記誘電体基板の前記表面導体に接続
し、前記第2の電極の内の一方を前記誘電体基板の表面
に別に設けた第1のバイアス電極に接続し、前記第2の
電極の内の他方を前記誘電体基板の表面に別に設けた調
整電極に接続したことを特徴とするガンダイオード発振
器。 - 【請求項3】請求項1のガンダイオード発振器におい
て、 前記表面実装型ガンダイオードには、その底面の片端に
第1の電極を設けると共に、他端に第2の電極を設け、 前記第1の電極を前記誘電体基板の前記表面導体に接続
し、第2の電極を前記誘電体基板の表面に別に設けた第
1のバイアス電極に接続したことを特徴とするガンダイ
オード発振器。 - 【請求項4】請求項1乃至3のいずれか1つのガンダイ
オード発振器において、 第1、第2の電極を有し且つ
前記ガンダイオードと異なる2端子素子を具備し、 該2端子素子の前記第1の電極を前記誘電体基板の表面
に別に設けた第2のバイアス電極に接続し、前記第2の
電極を前記表面導体に接続したことを特徴とするガンダ
イオード発振器。 - 【請求項5】請求項4のガンダイオード発振器におい
て、 前記2端子素子が、バラクタダイオード又はPINダイ
オードであり、該バラクタダイオード又はPINダイオ
ードが前記スロット状の伝送線路上に搭載されているこ
とを特徴とするガンダイオード発振器。
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-
2000
- 2000-10-25 JP JP2000326008A patent/JP4798835B2/ja not_active Expired - Fee Related
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