JP2002134089A - 電池用セパレータおよびその製造方法 - Google Patents

電池用セパレータおよびその製造方法

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Yutaka Kishii
豊 岸井
Keisuke Yoshii
敬介 喜井
Masakatsu Urairi
正勝 浦入
Takashi Yamamura
隆 山村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 薄膜であっても機械的強度に優れ、イオン透
過性および通気性に優れる電池用セパレータを提供す
る。 【解決手段】 超高分子量ポリエチレン粉末を加熱焼結
し、この焼結体を切削により厚み100〜500μmの
シートに成形し、これを二軸延伸して厚み50〜200
μmのシートにする。このシートは、突刺強度が3N以
上であり、空孔率が40〜90体積%の範囲であり、平
均孔径が20〜200μmの範囲であり、最大孔径が5
0〜2000μmの範囲である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多孔性シートを用
いた電池用セパレータおよびその製造方法に関し、例え
ば、電気自動車用アルカリ二次電池に好ましく使用でき
る電池用セパレータおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ニッケル−カドミウム(ニッカ
ド)電池、ニッケル水素電池を代表とするアルカリ二次
電池は、電気・電子機器用の小型電池のみならず、電気
自動車用の電源としても期待されている。現在、アルカ
リ二次電池に用いられているセパレータとしては、ナイ
ロン繊維製の親水性不織布および親水化処理されたポリ
オレフィン繊維製不織布がある(特開平4−16735
5号公報等)。前記親水化処理としては、例えば、界面
活性剤溶液への含浸乾燥処置、グラフト処理、スルホン
化処理、プラズマ処理等がある。
【0003】また、超高分子量プラスチックを材料とし
た電池用セパレータとしては、例えば、超高分子量ポリ
エチレン(UHPE)粒子が融着により3次元状に連結
し、前記粒子間の空隙により多孔構造が形成されている
多孔性シートがある(特開平8−77997号公報)。
このUHPE製多孔性シートは、前記不織布と比較し
て、強度に優れ、電極の膨張に対しつぶれにくく、良好
なサイクル特性を電池に付与できる。
【0004】電池用セパレータの重要な物性に、通気性
(ガス透過性)およびイオン透過性がある。例えば、ニ
ッカド電池やニッケル水素電池の場合、正極や負極で発
生した酸素ガスや水素ガスを、対極にて消費させ、電池
の内圧上昇を抑える必要があるため、その電池用セパレ
ータが前記ガスを十分に透過させる必要がある。一方、
イオン透過性は、電池の出力特性と密接な関係にあり、
特に電気自動車に用いられる高出力が必要な電池には、
イオン透過性の良好な電池用セパレータが必要である。
【0005】通気性およびイオン透過性には、セパレー
タの空孔率および孔径が影響し、これらが大きいほど、
良好な特性を示す。前記不織布製の電池用セパレータ
は、孔径が大きく、また約60〜70体積%という大き
な空孔率を有する。しかし、前記不織布製の電池用セパ
レータは、機械的強度が弱いという問題があり、電極の
膨張によってつぶれる恐れがある。
【0006】一方、超高分子量プラスチック多孔性シー
ト製の電池用セパレータは、機械的強度に優れるもの
の、前記不織布と比較して、空孔率および孔径の点で十
分でない。
【0007】超高分子量プラスチック製多孔性シート
は、通常、超高分子量プラスチック粉末を加熱焼結し、
得られた焼結体をシート状に成形して製造される。この
シートにおいて、空孔率及び孔径を大きくするために
は、弱い条件で加熱焼結して超高分子量プラスチック粒
子相互の結着面積を小さくすれば良いが、これでは強度
が弱くなる。
【0008】さらに、電気自動車電源用電池に対して
は、出力特性の向上が強く求められており、これに伴
い、電池用セパレータの薄膜化が要求されている。しか
し、薄膜化と機械的強度の向上は相反する特性である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の目的
は、薄膜であっても高強度であり、イオン透過性および
通気性に優れた電池用セパレータを提供することであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明の電池用セパレータは、超高分子量ポリオレ
フィン多孔性シートを用いた電池用セパレータであっ
て、突刺強度が3N以上であり、厚みが50〜200μ
mの範囲であり、空孔率が40〜90体積%の範囲であ
り、平均孔径が20〜200μmの範囲であり、最大孔
径が50〜2000μmの範囲であるという構成を有す
る。
【0011】本発明の電池用セパレータは、前記所定の
物性値を有することにより、薄膜であっても高強度であ
り、イオン透過性および通気性に優れるという特性を有
する。本発明の電池用セパレータは、アルカリ二次電池
用セパレータとして使用することが好ましく、特に好ま
しくは電気自動車用アルカリ二次電池用セパレータであ
る。
【0012】前記空孔率は、前記多孔性シートの片面の
面積S(cm2)、その厚みd(cm)および重量m
(g)と、その形成材料の比重r(g/cm3)とか
ら、下記の式により算出する。
【0013】空孔率(体積%)=[1−((m/r)/
(s×d))]×100
【0014】前記突刺強度は、一般的な圧縮試験機によ
り測定でき、針でシートを突刺し、シートが破れるまで
の最大加重を突刺強度とする。この測定に用いる針は、
直径1.0mm、先端形状R0.75mmのものであ
り、ホルダーは直径11.3mmのものである。また、
押し込み速度は、2mm/秒である。圧縮試験機として
は、例えば、ハンディー圧縮試験機(製品名:KES−
G5、カトーテック株式会社製)を使用することができ
る。
【0015】前記平均孔径および最大孔径の測定は、A
STM F316−86に規定の方法に基き行う。その
測定装置として、POROUS MATERIALS
INC社製の商品名Perm−Porometerを用
い、含浸用溶媒として、フッ素系溶媒(3M社製、商品
名FC−40、表面張力1.6×10-4N/cm)を用
いる。
【0016】引張強度の測定は、JIS K 7127
に規定の方法に基き行う。試験片として1号試験片を使
用し、測定条件は、幅10mm、標線間距離100m
m、引張速度50mm/secの条件である。
【0017】本発明の電池用セパレータにおいて、前記
シートの突刺強度は3N以上である必要がある。3N未
満であると、機械的強度が充分でなく、電極間の内部短
絡が起こる場合がある。前記シートの突刺強度の上限は
特に制限しないが、前記シートの突刺強度の範囲は、例
えば、3〜10Nである。前記シートの厚みは50〜2
00μmである。厚みが200μmを超えると、電池内
での電池用セパレータの体積が大きくなりすぎ、電池容
量が低下し、50μm未満であると、電極間の内部短絡
が起こる場合がある。前記シートの厚みの好ましい範囲
は、70〜180μmであり、特に好ましくは80〜1
40μmの範囲である。前記シートの空孔率は、40〜
90体積%である。40体積%未満であると、イオン透
過性が悪くなり、90体積%より大きいと、機械的強度
が低下する。前記シートの空孔率の好ましい範囲は、4
5〜80体積%であり、特に好ましい範囲は、45〜6
0体積%である。前記シートの平均孔径は、20〜20
0μmである。20μmより小さいとアルカリ電解液の
浸透速度が小さく実用的でない。200μmより大きい
とアルカリ電解液の保液性に劣り好ましくない。前記シ
ートの平均孔径の好ましい範囲は、20〜50μmであ
り、特に好ましい範囲は、20〜40μmの範囲であ
る。前記シートの最大孔径は、50〜2000μmであ
る。50μmより小さいと、一方の電極で発生したガス
が、セパレータを透過し難くなり、この結果、このガス
が対極で消費されず電池内圧が上昇する。また、200
0μmより大きいと、電極の内部短絡の増加および機械
的強度の低下が起こる場合がある。前記シートの最大孔
径の好ましい範囲は、60〜1000μmであり、特に
好ましい範囲は70〜200μmである。
【0018】本発明の電池用セパレータに使用する超高
分子量ポリオレフィン多孔性シートにおいて、少なくと
も一方向の引張強度が、500N/cm2以上であるこ
とが好ましい。この引張強度の上限は、特に制限されな
い。この引張強度の範囲は、例えば、500〜4000
N/cm2の範囲である。また、前記超高分子量ポリオ
レフィン多孔性シートにおいて、その一方向の引張強度
と、前記方向に直交する方向の引張強度との差が、0〜
100N/cm2の範囲であることが好ましい。このよ
うな超高分子量ポリオレフィン多孔性シートは、縦横方
向の引張強度に異方性がなくなり、機械的強度の点でさ
らに優れたものとなる。
【0019】本発明において、前記超高分子量ポリオレ
フィンの粘度平均分子量は、例えば、10万〜1600
万の範囲であり、好ましくは100万〜1000万の範
囲であり、特に好ましくは150万〜500万の範囲で
ある。本発明の電池用セパレータが、アルカリ電池用で
ある場合、超高分子量ポリオレフィンの種類は、耐アル
カリ性に優れた超高分子量ポリエチレン、超高分子量ポ
リオレフィンが好ましい。
【0020】前記超高分子量ポリオレフィン多孔性シー
トは、複数の超高分子量ポリオレフィン粒子が相互に連
結し、前記粒子間の空隙により多孔構造が形成されてい
ることが望ましい。
【0021】つぎに、本発明の電池用セパレータの製造
方法は、厚みが100〜500μmであり、複数の超高
分子量ポリオレフィン粒子が相互に連結し、前記粒子間
の空隙により多孔構造が形成されている超高分子量ポリ
オレフィン多孔性シートを準備し、このシートを二軸延
伸して厚み50〜200μmとするという方法である。
この製造方法により、前記所定の物性を有する本発明の
電池用セパレータが製造できる。二軸延伸すれば、縦横
強度の差が小さい多孔性シートが得られる。本発明の電
池は、電極間に介在させる電池用セパレータとして、前
記本発明の電池用セパレータを用いた電池である。この
電池としては、アルカリ二次電池が好ましく、特に好ま
しくは、電気自動車用アルカリ二次電池である。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の電池用セパレータは、例
えば、つぎのようにして製造することができる。
【0023】まず、厚み100〜500μmの超高分子
量ポリオレフィン多孔性シートを準備する。このシート
は、超高分子量ポリオレフィン粉末を焼結し、その後こ
の焼結体をシート状に成形するか、もしくは焼結と同時
にシート状に成形する方法によって製造できる。例え
ば、超高分子量ポリオレフィン粉末を保形具に充填して
焼結し、この焼結体をシート状に切削する方法、超高分
子量ポリオレフィン粉末を溶剤に均一に分散させ、これ
を耐熱シートに塗布して焼結する方法、または、スクリ
ュー押出機等により、ダイス中で超高分子量ポリオレフ
ィン粉末を焼結し、シート状に成形する方法等がある。
本発明の製造方法において使用されるポリオレフィン粉
末の平均粒子径は、高結着面積を発現するために、例え
ば、10〜300μm、好ましくは30〜200μm、
特に好ましくは40〜100μmである。前記方法の中
でも、前記保形具を用いた方法が、シート厚みの調整が
容易である等の理由により好ましい。この方法は、例え
ば、以下のようにして実施される。
【0024】まず、超高分子量ポリオレフィン粉末を保
形具に充填する。これを耐圧容器に入れ、前記容器中の
空気を排気した後、前記粉末の融点以上に加熱した水蒸
気を導入して前記粉末を加熱焼結する。導入された水蒸
気は、通常、加圧されており、また、前記容器内が陰圧
であり、前記粉末間に容易に侵入して速やかに熱を伝達
するため、むらなく短時間で加熱焼結が行える。
【0025】そして、得られた焼結体を、切削旋盤等に
より厚み100〜500μmのシート状に切削する。こ
のシートでは、複数の超高分子量ポリオレフィン粒子が
相互に連結し、前記粒子間の空隙により多孔構造が形成
されている。
【0026】つぎに、このシートを二軸延伸して厚み5
0〜200μmにする。この延伸により、前記所定の物
性を有するシートが得られる。この延伸は、例えば、延
伸前後のシート厚の差が5〜100μm、好ましくは1
0〜80μm、特に好ましくは20〜70μmになるよ
うにする。延伸倍率は、例えば1.2〜10倍、好まし
くは2〜5倍、特に好ましくは2〜4倍である。前記延
伸倍率は、延伸前のシート面積(A)に対する延伸後の
シート面積(B)の割合(B/A)である。
【0027】延伸の方法は、特に制限されず、例えば、
バッチ式二軸延伸機による二軸延伸、ロールとテンター
を組み合わせた逐次二軸延伸、テンターによる逐次二軸
延伸又は同時二軸延伸、ロールやベルトプレスによる圧
延等がある。
【0028】このようにして得られた超高分子量ポリオ
レフィン多孔性シートは、そのまま電池用セパレータと
して使用できるが、アルカリ電池に使用する場合は親水
化処理をすることが好ましい。親水化処理は、特に制限
されず、例えば、界面活性剤の含浸乾燥処理、親水性モ
ノマーのグラフト重合処理、スルホン化処理、プラズマ
処理等がある。
【0029】このようにして、本発明の電池用セパレー
タが製造できるが、本発明は、この製造方法に限定され
ず、その他の製造方法により製造しても良い。
【0030】
【実施例】つぎに、本発明の実施例について比較例と併
せて説明する。なお、各種特性については、前記各方法
により調べた。また、シートの厚みはダイヤルゲージに
より測定した。
【0031】(実施例1)厚さ100μmのステンレス
板を用いて、内径15cm、高さ30cmの円筒を作
り、この円筒をポリテトラフルオロエチレン板(厚さ5
mm)の上に置き、上方開口状の円筒状保形具を作成し
た。平均粒子径120μmのUHPE粉末(ヘキスト社
製、商品名ホスタレンGUR4120、粘度平均分子量
300万、融点130〜135℃)を前記保形具内に充
填し、さらにこの保形具を金属製耐圧容器内部に入れ、
保形具上面に荷重をかけ、圧力(7.8kPa)を一定
に保った。つぎに、前記金属製耐圧容器内部を真空ポン
プで排気して雰囲気圧を3.3kPaにした後、飽和水
蒸気(温度180℃、圧力10kPa)を導入しながら
前記金属製耐圧容器内部の温度を167℃に保ち、2時
間加熱した。その後、室温まで放冷して、UHPE焼結
体を保形具から取り出し、ひび割れ等のない円筒状多孔
質体を得た。得られた多孔質体を切削旋盤により切削
し、厚み200μmの多孔性シートを得た。この多孔性
シートに対し、バッチ式二軸延伸機を用い130℃で縦
横各々2倍の延伸倍率で同時二軸延伸を行い、厚み11
0μmの多孔性シートを得た。
【0032】(実施例2)UHPE粉末として、UHP
E粉末a(平均粒子径120μm、ヘキスト社製、商品
名ホスタレンGUR4120、粘度平均分子量300
万、融点130〜135℃)と、UHPE粉末b(平均
粒子径60μm、ヘキスト社製、商品名ホスタレンGU
R4126、粘度平均分子量300万、融点130〜1
35℃)との混合物(重量混合比(a:b)=2:1)
を用いた。これ以外は、実施例1と同様にして、厚み2
00μmの未延伸多孔性シートを得た。この多孔性シー
トに対し、バッチ式二軸延伸機にて、130℃で、縦横
各々2倍の延伸倍率で同時二軸延伸を行い、厚み100
μmの多孔性シートを得た。
【0033】(実施例3)実施例2と同様にして、厚み
200μmの未延伸多孔性シートを得た。この多孔性シ
ートに対し、バッチ式二軸延伸機を用い、130℃で縦
横各々1.3倍の延伸倍率で同時二軸延伸を行い、厚み
130μmの多孔性シートを得た。
【0034】(実施例4)実施例2と同様にして、厚み
200μmの未延伸多孔性シートを得た。この多孔性シ
ートに対し、バッチ式二軸延伸機を用い、130℃で縦
横各々3倍の延伸倍率で同時二軸延伸を行い、厚み60
μmの多孔性シートを得た。
【0035】(比較例1)実施例1と同様にして、厚み
200μmの未延伸多孔性シートを得た。この多孔性シ
ートに対し、バッチ式二軸延伸機を用いて、130℃で
縦4倍の延伸倍率で一軸延伸を行い、厚み110μmの
多孔性シートを得た。
【0036】このようにして得られた実施例および比較
例の各シートについて、各物性値を調べた。この結果を
下記表1に示す。なお、同表において、シート長手方向
の引張強度を引張強度(縦)とし、シート幅方向(長手
方向と直交する方向)の引張強度を引張強度(横)と
し、これらの差を引張強度の差とした。
【0037】 (表1) 実施例 比較例 1 2 3 4 1 シート厚み 110 100 130 70 110 (μm) 空孔率 82 77 73 83 57 (%) 平均孔径 70 58 32 98 15 (μm) 最大孔径 571 1145 137 1720 35 (μm) 突刺強度 3.6 4.1 5.3 3.4 2.7 (N) 引張強度(縦) 1500 1200 1050 2100 2500 (N/cm2) 引張強度(横) 1600 1250 1100 2100 1200 (N/cm2) 引張強度の差 100 50 50 0 1300 (N/cm2
【0038】前記表1からわかるように、実施例のシー
トは薄膜であっても突刺強度及び引張強度が高く、引張
強度の差が小さく、平均孔径、最大孔径および空孔率が
大きかった。これに対し、比較例のシートは、前記すべ
ての特性において実施例より劣っていた。
【0039】
【発明の効果】以上のように、本発明の電池用セパレー
タは、薄膜であっても高強度であり、イオン透過性及び
通気性に優れる。したがって、本発明の電池用セパレー
タは、電池の高出力化等の性能向上に貢献することがで
き、特に、大出力が求められる電気自動車用電池に最適
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浦入 正勝 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内 (72)発明者 山村 隆 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内 Fターム(参考) 4F074 AA16 AB01 CA52 CC12Y DA03 DA08 DA24 DA49 5H021 BB05 CC03 CC08 EE04 HH00 HH02 HH03 HH06 5H028 AA05 EE06 HH00 HH01 HH05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超高分子量ポリオレフィン多孔性シート
    を用いた電池用セパレータであって、突刺強度が3N以
    上であり、厚みが50〜200μmの範囲であり、空孔
    率が40〜90体積%の範囲であり、平均孔径が20〜
    200μmの範囲であり、最大孔径が50〜2000μ
    mの範囲であることを特徴とする電池用セパレータ。
  2. 【請求項2】 超高分子量ポリオレフィン多孔性シート
    において、少なくとも一方向の引張強度が、500N/
    cm2以上である請求項1記載の電池用セパレータ。
  3. 【請求項3】 超高分子量ポリオレフィン多孔性シート
    において、その一方向の引張強度と、前記方向に直交す
    る方向の引張強度との差が0〜100N/cm 2の範囲
    である請求項1または2に記載の電池用セパレータ。
  4. 【請求項4】 超高分子量ポリオレフィン多孔性シート
    は、複数の超高分子量ポリオレフィン粒子が相互に連結
    し、前記粒子間の空隙により多孔構造が形成されている
    シートである請求項1〜3のいずれか一項に記載の電池
    用セパレータ。
  5. 【請求項5】 厚みが100〜500μmであり、複数
    の超高分子量ポリオレフィン粒子が相互に連結し、前記
    粒子間の空隙により多孔構造が形成されている超高分子
    量ポリオレフィン多孔性シートを準備し、このシートを
    二軸延伸して厚み50〜200μmとする電池用セパレ
    ータの製造方法。
  6. 【請求項6】 電極間に介在させる電池用セパレータと
    して、請求項1〜4のいずれか一項に記載の電池用セパ
    レータを用いた電池。
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