JP2002133973A - 2重の操作ボタン構造体 - Google Patents

2重の操作ボタン構造体

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JP2002133973A
JP2002133973A JP2000330189A JP2000330189A JP2002133973A JP 2002133973 A JP2002133973 A JP 2002133973A JP 2000330189 A JP2000330189 A JP 2000330189A JP 2000330189 A JP2000330189 A JP 2000330189A JP 2002133973 A JP2002133973 A JP 2002133973A
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JP
Japan
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button
plastic
operation button
case
double
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Withdrawn
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JP2000330189A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Miyazawa
博之 宮澤
Motohisa Warashina
基久 藁科
Tomoo Ishizuka
智勇 石塚
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Fujitsu I Network Systems Ltd
Original Assignee
Fujitsu I Network Systems Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 特別な製造管理や製造設備を要することな
く、ケース内において、プラスチック製ボタンを互いに
擦れ合わない状態に組み付けることができる2重の操作
ボタン構造体を提供する。 【解決手段】 2重の操作ボタン構造体は、セレクトボ
タンと、このボタンを取り囲んで隣接配置されたU/D
ボタンとを組み合わせてなる。これらのボタンは、プラ
スチック製ボタン部111,121と、ボタン部111,121の背
面に合わさるラバースイッチ210,220とからなり、ボタ
ン部111,121とスイッチ210,220とは一方に設けた凸部
212,222を、もう一方に設けた凹部112,122にクリアラ
ンスCを有する状態で係合する位置決め形状を備える。
U/Dボタン部121は、ツバ部123をケース500に設けた
ガイドリブ520とスイッチ220とによって保持し、セレク
トボタン部111も同様に、ツバ部113を、ケース500に設
けたガイドリブとスイッチ210とによって保持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ケースの外側へ露
出する第1の操作ボタンと、この第1の操作ボタンを取
り囲んで隣接配置され、同じくケースの外側へ露出する
第2の操作ボタンとを組み合わせた内外2重の操作ボタ
ン構造体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】通信情報端末機器に要求される機能が増
加する中、携帯電話機などに設けた操作ボタンの操作性
の向上を図るため、1つのボタンを多方向に動作させた
り、第1の操作ボタンを取り囲んで隣接配置された第2
の操作ボタンとを組み合わせた内外2重の操作ボタン構
造体などが多く利用されつつある。
【0003】図11は、第1の操作ボタンが弾性スイッ
チのみで構成された2重の操作ボタン構造体の一例であ
って、図11(a)は2重の操作ボタン構造体10を示
す正面図であり、図11(b)はその断面図である。
【0004】第1の操作ボタン11は、ドーム部21d
を有するラバースイッチ21を備え、ドーム部21dか
ら突出した先端部分21eがボタン部としてケース穴5
0pから外側に露出した状態で配置される。ラバースイ
ッチドーム部21dはプリント基板60上に配置され、
ドーム部21dの内部には、プリント基板60上に設け
た接点部tに対応する接点部tを備える。このた
め、第1の操作ボタン11においては、使用者がラバー
スイッチ21の先端部21eを下方に押し下げると、ラ
バースイッチドーム部21dが変形してドーム部21d
内の接点部tがプリント基板60の接点部tをショ
ートすることにより電気が流れる。
【0005】第2の操作ボタン12は、第1の操作ボタ
ン11を適切なクリアランスCで取り囲んで配置さ
れ、プラスチック製ボタン部12eをラバースイッチ2
2のドーム部22dに取り付けたものである。プラスチ
ック製ボタン部12eは、その背面側に設けたツバ部1
3がラバースイッチドーム部22dからの押し上げ力に
よってケース穴50p周辺の接触面51に突き当たるこ
とにより、ケース穴50pから外側に露出した状態で配
置される。このため、第2操作ボタン12においては、
第1操作ボタン11と同様、使用者がプラスチック製ボ
タン部12eを下方に押し下げると、ラバースイッチド
ーム部22dが変形してドーム部22d内の接点部(図
示せず)がプリント基板の接点部(図示せず)をショー
トすることにより電気が流れる。
【0006】しかして、上記した2重の操作ボタン構造
体10は、第1操作ボタン11のボタン部がラバースイ
ッチ21と一体に形成されているため、ゴムの柔らかな
感触がプラスチック製ボタン部に比べて操作しにくいと
か装飾性に乏しいとの評価がある。このため、第1操作
ボタン11のボタン部を、第2操作ボタン12と同様
に、操作感触が良く、しかも実現できる色や艶に制限が
なく見栄え的に優れたプラスチック製とする2重の操作
ボタン構造体が増えている。
【0007】図12は、第1の操作ボタン11がプラス
チック製ボタン部31で構成された2重の操作ボタン構
造体30の一例であって、図12(a)は2重の操作ボ
タン構造体を示す正面図であり、図12(b)はその断
面図である。なお、図12において、図11と同一部分
は同一符号をもってその説明を省略する。
【0008】第1の操作ボタン11は、ドーム部21d
を有するラバースイッチ21を備え、ドーム部21d上
にプラスチック製ボタン部31が接着によって取り付け
られている。このとき、プラスチック製ボタン部31
は、図11の場合と同様に、隣接するプラスチック製ボ
タン部12eと適切なクリアランスCで配置されてい
る。プラスチック製ボタン部31をラバースイッチ21
に接着する工法としては、接着剤を使用する工法以外に
も、両面テープを使用する工法、プラスチック製ボタン
部31を成形型に先入れした後にゴムを注入して一体成
形する工法などがあり、各工法によって必要となる設備
費用などが異なるため、目的とする製造数量などによっ
て工法を適宜選択する。
【0009】接着による組み付けの場合は、プラスチッ
ク製ボタン部31とラバースイッチ21とを精度良く組
み付けるため、組み付け時に治具を使用して管理する必
要があり、また、プラスチック製ボタン部31とラバー
スイッチ21との接着そのものに関しても、それらの材
質、接着剤の塗布量・乾燥について管理する必要があ
る。こうした製造管理をしないと、接着位置がばらつい
て、第1操作ボタン部31および第2操作ボタン部12
eが触れ合ったり、振動などによって音を発生する。こ
うした機械的なストレスや、環境(例えば、温度や湿度
の変化)によるストレスなどが累積すると、接着が剥離
して操作ボタン部31,12eが外れてしまい、ボタン
操作ができなくなる可能性がある。このため、接着によ
る組み付けの場合は製造管理が必須となる。
【0010】図13は、第1の操作ボタン11がプラス
チック製ボタン部41で構成された2重の操作ボタン構
造体の他の例であって、図13(a)はその2重の操作
ボタン構造体40を示す正面図であり、図13(b)は
その断面図である。なお、図13において、図11また
は12と同一部分は同一符号をもってその説明を省略す
る。
【0011】第1の操作ボタン11は、ドーム部21d
を有するラバースイッチ21を備え、ドーム部21d上
にプラスチック製ボタン部41が接着ではなく、圧入嵌
合によって取り付けられている。このとき、プラスチッ
ク製ボタン部41は、図11または12の場合と同様
に、隣接するプラスチック製ボタン部12eと適切なク
リアランスCで配置されている。プラスチック製ボタ
ン部41をラバースイッチ21に圧入嵌合する工法とし
ては、例えば、図3に示す如く、プラスチック製ボタン
部41の背面に形成した穴部41aを、ラバースイッチ
ドーム部21dに形成した小突起部21aに圧入嵌合す
る工法がある。
【0012】圧入嵌合による組み付けの場合は、ゴム製
の小突起部21aをプラスチック製の穴部41aの奥ま
で確実に嵌め込むために、それなりの寸法管理が必要で
ある。例えば、プラスチック製穴部41aが袋小路であ
ると、この穴部41a内の空気を逃がす必要がある。ま
た、ゴム製小突起部21aとプラスチック製穴部41a
との間に生じる圧入力を高めて接合力を強めようとする
と、ゴムの摩擦力が邪魔をしてゴム製の小突起部21a
がプラスチック製穴部41aの奥まで嵌まり込まないこ
とが起こり得る。
【0013】このため、プラスチック製ボタン部41を
ラバースイッチ21に組み付ける工法においては従来、
製造設備に費用が掛かるものの、高い寸法精度が要求さ
れる圧入嵌合よりは、組み付け作業自体が容易な接着を
採用する場合が多い。しかしながら、接着による組み付
けは、必要な製造管理を行なうためにかかるコストが少
なく無く、特に、製造数量が少ない場合ほど、製品への
コスト負担が大きくなってしまう。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した問
題点を解消するためになされたものであって、特別な製
造管理や製造設備を要することなく、ケース内におい
て、第1操作ボタンおよび第2操作ボタンの弾性スイッ
チそれぞれにプラスチック製ボタンを互いに擦れ合わな
い状態に組み付けることができる2重の操作ボタン構造
体を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明である、2重の操
作ボタン構造体は、ケースの外側へ露出する第1の操作
ボタンと、この第1の操作ボタンを取り囲んで隣接配置
され、同じくケースの外側へ露出する第2の操作ボタン
とを組み合わせた内外2重の操作ボタン構造体であっ
て、第1操作ボタンおよび第2操作ボタンは、直接押圧
操作を行なうプラスチック製のボタン部と、このボタン
部の背面に合わさる弾性スイッチとからなり、プラスチ
ック製ボタン部と弾性スイッチとは一方に設けた凸部
を、もう一方に設けた凹部にクリアランスを有する状態
で係合する位置決め形状を備え、プラスチック製ボタン
部を、ケースの内側で該ケースと一体的に形成されたリ
ブと、プラスチック製ボタン部の背面に合わさる弾性ス
イッチとによって保持したことを特徴とするものであ
る。
【0016】本発明によれば、操作感触が良くて見栄え
的にも優れたプラスチック製ボタン部を弾性スイッチに
対して接着や圧入嵌合などの工法を採用しないで位置決
めし、プラスチック製ボタン部を、ケースの内側で該ケ
ースと一体的に形成されたリブと、プラスチック製ボタ
ン部の背面に合わさる弾性スイッチとによって保持する
から、特別な製造管理や製造設備を要せずに、第1操作
ボタンのプラスチック製ボタン部および第2操作ボタン
のプラスチック製ボタン部が互いに擦れ合うことなく組
み付けできる。
【0017】従って本発明は、操作感触が良くて見栄え
的にも優れた2重の操作ボタン構造体を安価で且つ品質
的にも安定した状態で提供することができる。
【0018】また、本発明は、プラスチック製ボタン部
およびケースが、一方に設けた所定の形状を、もう一方
に設けた同型の形状に係合させることにより、プラスチ
ック製ボタン部をケース内側に組み込む向きを決定する
指標手段を備えることが好ましい。
【0019】この場合、プラスチック製ボタン部をケー
ス内側に正確且つ容易に組み込むことができるから、操
作感触が良くて見栄え的にも優れた2重の操作ボタン構
造体をさらに安価に提供することができる。
【0020】加えて本発明は、弾性スイッチが、シート
状の基部と、この基部上に一体成形された複数のドーム
部からなり、プラスチック製ボタン部が、基部のシート
面に接触して相互間のズレを防止する支持部を備えるこ
とが好ましい。
【0021】この場合、プラスチック製ボタン部に設け
た支持部が基部のシート面に接触してプラスチック製ボ
タン部と弾性スイッチとの相互間のズレを防止すること
ができるから、操作感触が良くて見栄え的にも優れた2
重の操作ボタン構造体を品質的にもさらに安定した状態
で提供することができる。
【0022】さらに加えて本発明は、弾性スイッチは、
基部の端縁に壁部を有するものであり、プラスチック製
ボタン部の支持部は、弾性スイッチの壁部内に嵌合する
と共にプラスチック製ボタン部を弾性的に支持するフレ
ームを有し、そのフレームに基部との接触の際に面圧を
局所的に上昇させる突起を備えることが好ましい。
【0023】この場合、プラスチック製ボタン部を支持
するフレームおよび、そのフレームに備わる突起が基部
のシート面に接触してプラスチック製ボタン部と弾性ス
イッチとの相互間のズレを防止することができるから、
操作感触が良くて見栄え的にも優れた2重の操作ボタン
構造体を品質的にも一層安定した状態で提供することが
できる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る、2重の操作
ボタン構造体の一実施の形態を、添付図面に基づき詳細
に説明する。
【0025】図1は、2重の操作ボタン構造体100を
組み付けた電話機ケース500を示す正面図である。ま
た図2(a)、(b)はそれぞれ、図1の一部をA−A
断面で示す側面図およびA−A断面図であり、図3
(a)、(b)はそれぞれ、図1の一部をB−B断面で
示す側面図およびB−B断面図である。
【0026】本実施形態は、図1に示す如く、電話機ケ
ース500の手前側に第1の操作ボタンであるセレクト
ボタン110と、第2の操作ボタンであるUP/DOW
Nボタン120とを組み合わせた内外2重の操作ボタン
を配したものであり、操作時の使用頻度や操作性の点か
ら、電話機ケース500の中心付近に配した複数のダイ
ヤルボタン150や、電話機ケースの側面付近に配した
機能ボタン160,170との差別化を図っている。
【0027】2重の操作ボタン構造体100は、図1に
示す如く、ケース500に設けた取り付け穴500pか
らケース500の外側へ露出したUP/DOWNボタン
120がセレクトボタン110を取り囲み、このセレク
トボタン110がUP/DOWNボタン120からケー
ス500の外側へ露出した状態に配置されたものであ
る。
【0028】セレクトボタン110は、図2(a)また
は図3(a)に示す如く、直接押圧操作を行なうプラス
チック製のセレクトボタン部111と、このボタン部1
11の背面に合わさるラバースイッチ210とからな
る。ラバースイッチ210は、図3(b)に示す如く、
ケース500に固定されたプリント基板600上に設け
た接点部tに対応する接点部tを備えるドーム部2
11を有する。
【0029】セレクトボタン部111およびラバースイ
ッチ210は、一方に設けた凸部を、もう一方に設けた
凹部にクリアランスCを有する状態で係合する位置決め
形状を備える。本実施形態における位置決め形状は、図
2(b)または図3(b)に示す如く、ラバースイッチ
ドーム部211に凸部212を設ける一方、セレクトボ
タン部111の背面に凸部212よりも大きな寸法の凹
部112を設けることにより、ラバースイッチ210の
凸部212をセレクトボタン部111の凹部112にク
リアランスCを有する状態で係合する。これにより、セ
レクトボタン部111のズレを防止するための位置だし
寸法を管理し、それに伴い動作の安定化に寄与する。
【0030】またセレクトボタン部111は、図2
(b)に示す如く、ラバースイッチ210からの付勢力
によってセレクトボタン部111が押し上げられた際に
電話機ケース500と一体に設けたガイドリブ510に
接触してストッパの働きをするツバ部113を備える。
これにより、電話機ケース500内に組み付けた際のセ
レクトボタン部111は、電話機ケース500の内側で
ケース500と一体的に形成されたガイドリブ510
と、セレクトボタン部111の背面に合わさるラバース
イッチ210とで保持される。
【0031】UP/DOWNボタン120は、図3
(a)に示す如く、直接押圧操作を行なうプラスチック
製のUP/DOWNボタン部121と、このボタン部1
21の背面に合わさるラバースイッチ220とからな
る。UP/DOWNボタン部121は、図3(b)に示
す如く、その中心付近にセレクトボタン部111を露出
するための取り付け穴121pを備え、UP/DOWN
ボタン部121の背面には、取り付け穴121p付近に
おいてセレクトボタン部111を移動可能にする隙間を
形成するための窪み124を備える。ラバースイッチ2
20は、図3(b)に示す如く、プリント基板600上
に設けた接点部tに対応する接点部tを備えるドー
ム部221を有する。
【0032】UP/DOWNボタン部121およびラバ
ースイッチ220は、一方に設けた凸部を、もう一方に
設けた凹部にクリアランスCを有する状態で係合する位
置決め形状を備える。本実施形態における位置決め形状
は、図3(b)に示す如く、ラバースイッチドーム部2
21に凸部222を設ける一方、UP/DOWNボタン
部121の背面に凸部222よりも大きな寸法の凹部1
22を設けることにより、ラバースイッチ220の凸部
222をUP/DOWNボタン部121の凹部122に
クリアランスCを有する状態で係合する。これにより、
UP/DOWNボタン部121のズレを防止するための
位置だし寸法を管理し、それに伴い動作の安定化に寄与
する。
【0033】またUP/DOWNボタン部121は、図
3(b)に示す如く、ラバースイッチ220からの付勢
力によってUP/DOWNボタン部121が押し上げら
れた際に電話機ケース500に設けたガイドリブ520
に接触してストッパの働きをするツバ部123を備え
る。これにより、電話機ケース500内に組み付けた際
のUP/DOWNボタン部121は、ケース500と一
体的に形成されたガイドリブ520と、UP/DOWN
ボタン部121の背面に合わさるラバースイッチ220
とで保持される。
【0034】上述したことから、本発明に係る、二重の
操作ボタン構造体100は、ケース500の外側へ露出
するセレクトボタン110と、このセレクトボタン11
0を取り囲んで隣接配置され、同じくケース500の外
側へ露出するUP/DOWNボタン120とを組み合わ
せた内外2重の操作ボタン構造体であって、セレクトボ
タン110およびUP/DOWNボタン120は、プラ
スチック製のボタン部111,121と、これらのボタ
ン部111,121の背面に合わさるラバースイッチ2
10,220とからなり、プラスチック製ボタン部11
1,121とラバースイッチ210,220とは一方に
設けた凸部212,222を、もう一方に設けた凹部1
12,122にクリアランスCを有する状態で係合する
位置決め形状を備え、プラスチック製ボタン部111,
121を、ケース500の内側でケース500と一体的
に形成されたガイドリブ510,520と、プラスチッ
ク製ボタン部111,121の背面に合わさるラバース
イッチ210,220とによって保持するものである。
【0035】本発明によれば、操作感触が良くて見栄え
的にも優れたプラスチック製ボタン部111,121を
ラバースイッチ210,220に対して接着や圧入嵌合
などの工法を採用しないで位置決めし、プラスチック製
ボタン部111,121を、ケース500と一体的に形
成されたガイドリブ510,520と、ラバースイッチ
210,220とによって保持するから、特別な製造管
理や製造設備を要せずに、セレクトボタン部111およ
びUP/DOWNボタン部121が互いに擦れ合うこと
なく組み付けできる。
【0036】従って本発明は、操作感触が良くて見栄え
的にも優れた2重の操作ボタン構造体を安価で且つ品質
的にも安定した状態で提供することができる。
【0037】ここで、2重の操作ボタン構造体100を
各部品ごとに区分けして、さらに詳細に説明する。
【0038】図4〜図7はそれぞれ、2重の操作ボタン
構造体100を構成する各部品を示す図である。図4
は、電話機ケース500を内側から示した図、図5は、
セレクトボタン部111を示す図であって、図5(a)
はその正面図、図5(b)はその背面図、図5(c)は
図1のA−A断面図、図5(d)は図1のB−B断面図
である。図6(a),(b)は、ダイヤルボタン150
と一体に成形されたUP/DOWNボタン部121を正
面または背面から示す図であり、図7(a),(b)
は、シート状の基部に複数のドーム部を一体成形したラ
バースイッチ200を正面または背面から示す図であ
る。
【0039】まず電話機ケース500は、図4に示す如
く、UP/DOWNボタン120に対応した取り付け穴
500pを備え、この取り付け穴500pの縁周りに
は、プラスチック製ボタン部111,121をガイドす
るためのリブ510,520が、ケース500の内側で
ケース500と一体的に形成されている。このガイドリ
ブ510,520は、取り付け穴500pの中心付近の
4箇所にケース500と一体的に形成されたL字型リブ
531,532,533,534によって、セレクトボ
タン部111をガイドするためのリブ510と、UP/
DOWNボタン部121をガイドするためのリブ520
とに区画される。
【0040】L字型リブ531〜534はまた、セレク
トボタン部111およびUP/DOWNボタン部121
が互いに触れ合わないようにセレクトボタン部111を
位置決めするためのガイドとして機能する。つまり、L
字型リブ531〜534は、セレクトボタン部111お
よびUP/DOWNボタン部121のズレを防止するた
めの位置だし寸法を管理する。
【0041】セレクトボタン部111は、操作感触が良
くて見栄え的にも優れたプラスチック製であって、図5
(a),(c),(d)に示す如く、その中心付近にU
P/DOWNボタン部121の取り付け穴121pから
露出し、その背面には、図5(b),(c),(d)に
示す如く、ラバースイッチ210との位置決め形状であ
る凹部112と、ケース500に設けたガイドリブ51
0との接触によってストッパの役割を果たすツバ部11
3とを備える。
【0042】UP/DOWNボタン部121も、操作感
触が良くて見栄え的にも優れたプラスチック製であっ
て、図6(a),(b)に示す如く、矩形フレーム70
0の内部に2本のヒンジアーム710,720を介して
弾性的に支持されるものであり、本実施形態の場合、矩
形フレーム700はさらに、複数のダイヤルボタン15
0を一体に備える。矩形フレーム700の背面における
複数箇所には、矩形フレーム700に後述のラバースイ
ッチ基部200sとの接触の際に面圧を局所的に上昇さ
せる突起730を備える。
【0043】またUP/DOWNボタン部121は、図
6(a),(b)に示す如く、その中心付近にセレクト
ボタン部111を露出するための取り付け穴121pを
備え、その背面は、図6(b)に示す如く、組み付け時
の取り付け穴121p付近においてセレクトボタン部1
11を移動可能にする隙間を形成するための窪み124
を備えると共に、この窪み124を除いた領域に、位置
決め形状となる凹部122と、ケース500に設けたガ
イドリブ520との接触によってストッパの役割を果た
すツバ部123とを備える。
【0044】ラバースイッチ200は、図7(a),
(b)に示す如く、ゴム材料からなるシート状の基部2
00sと、この基部200sに一体成形された複数のド
ーム部からなり、この基部200sの端縁に壁部200
wを有するものである。セレクトボタン部111および
UP/DOWNボタン部121のラバースイッチドーム
部211,221は、図7(a)に示す如く、位置決め
形状となる凸部212,222を一体に備え、凸部21
2,222の楔形状はそれぞれ異なる。なお、個々のラ
バースイッチ210,220は、図7(b)の背面に示
す如く、ドーム部211,221内部にプリント基板6
00上の接点部t,tに対応する接点部t,t
を備える。
【0045】図8は、電話機ケース500の背面にセレ
クトボタン部111およびUP/DOWNボタン部12
1を組み付けた状態を示した図である。この図は、UP
/DOWNボタン部121を矩形フレーム700ごと電
話機ケース500の内側に組み付けたのち、セレクトボ
タン部111をL字型リブ531〜534で区画された
ガイドリブ510にUP/DOWNボタン部121の窪
み124によってUP/DOWNボタン部121と非接
触状態に組み付けた状態を示している。この図からも明
らかなように、UP/DOWNボタン部121を矩形フ
レーム700に一体成形した場合、組み付け作業の簡便
化に役立つ。
【0046】なお、図8では、プリント基板600を省
略しているが、実際上は、機能ボタン160,170に
取り付けたプリント基板610と同様、ケース500に
設けたネジボス部550にネジSによってシート状ラバ
ースイッチ200と一体に固定される。
【0047】本発明は、プラスチック製ボタン部11
1,121およびケース500が、一方に設けた所定の
形状を、もう一方に設けた同型の形状に係合させること
により、プラスチック製ボタン部111,121をケー
ス500内側に組み込む向きを決定する指標手段を備え
ることが好ましい。
【0048】本実施形態における指標手段は、図5
(a)に示す如く、セレクトボタン部111のツバ部1
13に切欠き形状113aを設ける一方、ケース500
に設けた4つのL字型リブ531〜534を、図4に示
す如く、ダイヤルボタン150に近い2箇所のL字型リ
ブ531,532の間隔Lがダイヤルボタン150に
遠い2箇所のL字型リブ533,534の間隔Lをよ
りも広く配することにより、セレクトボタン部111を
ケース500内側に組み込む際のセレクトボタン部11
1の向きを決定するものである。
【0049】この場合、プラスチック製であるセレクト
ボタン部111をケース500内側に正確且つ容易に組
み込むことができるから、操作感触が良くて見栄え的に
も優れた2重の操作ボタン構造体をさらに安価に提供す
ることができる。
【0050】図9は、セレクトボタン部111およびU
P/DOWNボタン部121を枠付きのシート状ラバー
スイッチ200の基部200sに組み付けた状態を示し
た図である。この図は、シート状ラバースイッチ200
の枠内にUP/DOWNボタン部121を弾性的に支持
する矩形フレーム700を嵌合させて組み付けた状態を
示している。
【0051】この場合、矩形フレーム700が支持部と
して、シート状ラバースイッチ200の基部200sの
シート面200sに接触してセレクトボタン部111
およびUP/DOWNボタン部121と、ラバースイッ
チ210,220との組み付け時におけるズレを防止す
ることができるから、操作感触が良くて見栄え的にも優
れた2重の操作ボタン構造体100を品質的にもさらに
安定した状態で提供することができる。
【0052】加えて本実施形態は、矩形フレーム700
に設けた突起730が支持部として、図3または図6に
示す如く、シート状ラバースイッチ200の基部200
sのシート面200sに接触して基部200sとの接
触の際に面圧を局所的に上昇させる。
【0053】この場合、矩形フレーム700および、そ
のフレーム700に備わる突起730が基部200sの
シート面200sに接触してセレクトボタン110お
よびUP/DOWNボタン120と、ラバースイッチ2
10,220との相互間のズレを防止することができる
から、操作感触が良くて見栄え的にも優れた2重の操作
ボタン構造体を品質的にも一層安定した状態で提供する
ことができる。
【0054】特に、突起730は、基部200sのシー
ト面200sに接触して基部200sとの接触の際に
面圧を局所的に上昇させるため、電話機を落下した場
合、その衝撃によるラバースイッチ210,220とセ
レクトボタン部111およびUP/DOWNボタン部1
21とのズレの防止に寄与する。
【0055】なお図10は、電話機ケースの内側に組み
付けた2重の操作ボタン構造体を分解した状態を示す斜
視図である。この図から、電話機ケースの内側には、矩
形フレーム700に一体成形されたUP/DOWNボタ
ン部121と、セレクトボタン部111と、ラバースイ
ッチ200とが順次配置されていることが明らかであ
る。
【0056】上述したところは、本発明の好適な実施形
態を示したに過ぎず、当業者によれば、請求の範囲にお
いて、様々な変更を加えることができる。例えば、2重
の操作ボタン構造体は卓上電話機だけに採用されるもの
ではなく、携帯電話機などに採用してもよい。また、第
2操作ボタンもUP/DOWNボタンに限らず、第1操
作ボタンを取り囲む位置に配したものであれば、ラバー
スイッチを2個以上配した操作ボタンであってもよい。
【0057】
【発明の効果】上述したことから明らかなように、本発
明である、2重の操作ボタン構造体によれば、操作感触
が良くて見栄え的にも優れたプラスチック製ボタン部を
弾性スイッチに対して接着や圧入嵌合などの工法を採用
しないで位置決めし、プラスチック製ボタン部を、ケー
スの内側で該ケースと一体的に形成されたリブと、プラ
スチック製ボタン部の背面に合わさる弾性スイッチとに
よって保持するから、特別な製造管理や製造設備を要せ
ずに、第1操作ボタンのプラスチック製ボタン部および
第2操作ボタンのプラスチック製ボタン部が互いに擦れ
合うことなく組み付けできる。
【0058】従って本発明は、操作感触が良くて見栄え
的にも優れた2重の操作ボタン構造体を安価で且つ品質
的にも安定した状態で提供することができる。
【0059】また、本発明は、プラスチック製ボタン部
およびケースが、一方に設けた所定の形状を、もう一方
に設けた同型の形状に係合させることにより、プラスチ
ック製ボタン部をケース内側に組み込む向きを決定する
指標手段を備える場合、プラスチック製ボタン部をケー
ス内側に正確且つ容易に組み込むことができるから、操
作感触が良くて見栄え的にも優れた2重の操作ボタン構
造体をさらに安価に提供することができる。
【0060】加えて本発明は、弾性スイッチが、シート
状の基部と、この基部上に一体成形された複数のドーム
部からなり、プラスチック製ボタン部が、基部のシート
面に接触して相互間のズレを防止する支持部を備える。
この場合、プラスチック製ボタン部に設けた支持部が基
部のシート面に接触してプラスチック製ボタン部と弾性
スイッチとの相互間のズレを防止することができるか
ら、操作感触が良くて見栄え的にも優れた2重の操作ボ
タン構造体を品質的にもさらに安定した状態で提供する
ことができる。
【0061】さらに加えて本発明は、弾性スイッチが、
基部の端縁に壁部を有するものであり、プラスチック製
ボタン部の支持部が、弾性スイッチの壁部内に嵌合する
と共にプラスチック製ボタン部を弾性的に支持するフレ
ームを有し、そのフレームに基部との接触の際に面圧を
局所的に上昇させる突起を備える。この場合、プラスチ
ック製ボタン部を支持するフレームおよび、そのフレー
ムに備わる突起が基部のシート面に接触してプラスチッ
ク製ボタン部と弾性スイッチとの相互間のズレを防止す
ることができるから、操作感触が良くて見栄え的にも優
れた2重の操作ボタン構造体を品質的にも一層安定した
状態で提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る、2重の操作ボタン構造体を組み
付けた電話機ケースを示す正面図である。
【図2】(a),(b)はそれぞれ、図1の一部をA−
A断面で示す側面図およびA−A断面図である。
【図3】(a),(b)はそれぞれ、図1の一部をB−
B断面で示す側面図およびB−B断面図である。
【図4】電話機ケースをその内側から示す図である。
【図5】セレクトボタン部を示す図であって、(a)は
その正面図、(b)はその背面図、(c)はA−A断面
図、(d)はB−B断面図である。
【図6】(a)はダイヤルボタンと一体に成形されたU
P/DOWNボタン部の正面図、(b)はその背面図で
ある。
【図7】(a)はシート状の基部に複数のドーム部を一
体成形したラバースイッチの正面図、(b)はその背面
図である。
【図8】電話機ケースの背面にセレクトボタン部および
UP/DOWNボタン部を組み付けた状態を示す図であ
る。
【図9】電話機ケースの背面にセレクトボタン部および
UP/DOWNボタン部をシート状ラバースイッチに組
み付けた状態を示す図である。
【図10】電話機ケースの内側に組み付けた2重の操作
ボタン構造体を分解した状態を示す斜視図である。
【図11】第1操作ボタンがラバースイッチのみで構成
された2重の操作ボタン構造体であって、(a)はその
正面図、(b)はその断面図である。
【図12】第1操作ボタンがプラスチック製ボタン部で
構成された2重の操作ボタン構造体の一例であって、
(a)はその正面図、(b)はその断面図である。
【図13】第1操作ボタンがプラスチック製ボタン部で
構成された2重の操作ボタン構造体の他の例であって、
(a)はその正面図、(b)はその断面図である。
【符号の説明】
100 2重の操作ボタン構造体 110 セレクトボタン 111 セレクトボタン部 112 凹部(位置決め形状) 113 ツバ部 113a 切欠き形状(指標手段) 120 UP/DOWNボタン 121 UP/DOWNボタン部 121p 取り付け穴 122 凹部(位置決め形状) 123 ツバ部 124 窪み 150 ダイヤルボタン 160,170 機能ボタン 200 シート状ラバースイッチ 200s 基部 200s シート面 210 ラバースイッチ 211 ラバースイッチドーム部 212 凸部(位置決め形状) 220 ラバースイッチ 221 ドーム部 222 凸部(位置決め形状) 500 電話機ケース 500p 取り付け穴 510 セレクトボタン部用ガイドリブ 520 UP/DOWNボタン部用ガイドリブ 531〜534 L字型リブ(指標手段) 600,610 プリント基板 700 矩形フレーム(支持部) 710,720 ヒンジアーム 730 突起(支持部) t〜t 接点部
フロントページの続き (72)発明者 石塚 智勇 東京都新宿区6丁目12番1号 富士通ア イ・ネットワークシステムズ株式会社 Fターム(参考) 5G006 AA01 CB03 CB08 LB03 5K023 BB04 CC01 DD01 GG06 GG08 LL06 QQ05 RR08

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケースの外側へ露出する第1の操作ボタ
    ンと、この第1の操作ボタンを取り囲んで隣接配置さ
    れ、同じくケースの外側へ露出する第2の操作ボタンと
    を組み合わせた内外2重の操作ボタン構造体であって、 前記第1操作ボタンおよび前記第2操作ボタンは、直接
    押圧操作を行なうプラスチック製のボタン部と、このボ
    タン部の背面に合わさる弾性スイッチとからなり、 プラスチック製ボタン部と弾性スイッチとは一方に設け
    た凸部を、もう一方に設けた凹部にクリアランスを有す
    る状態で係合する位置決め形状を備え、 プラスチック製ボタン部を、ケースの内側で該ケースと
    一体的に形成されたリブと、プラスチック製ボタン部の
    背面に合わさる弾性スイッチとによって保持したことを
    特徴とする2重の操作ボタン構造体。
  2. 【請求項2】 プラスチック製ボタン部およびケース
    は、一方に設けた所定の形状を、もう一方に設けた同型
    の形状に係合させることにより、プラスチック製ボタン
    部をケース内側に組み込む向きを決定する指標手段を備
    えるものである請求項1に記載の2重の操作ボタン構造
    体。
  3. 【請求項3】 弾性スイッチは、シート状の基部と、こ
    の基部上に一体成形された複数のドーム部からなり、プ
    ラスチック製ボタン部は、基部のシート面に接触して相
    互間のズレを防止する支持部を備える請求項2に記載の
    2重の操作ボタン構造体。
  4. 【請求項4】 弾性スイッチは、基部の端縁に壁部を有
    するものであり、プラスチック製ボタン部の支持部は、
    弾性スイッチの壁部に内部嵌合すると共にプラスチック
    製ボタン部を弾性的に支持するフレームを有し、そのフ
    レームに基部との接触の際に面圧を局所的に上昇させる
    突起を備える請求項3に記載の2重の操作ボタン構造
    体。
JP2000330189A 2000-10-30 2000-10-30 2重の操作ボタン構造体 Withdrawn JP2002133973A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006040746A (ja) * 2004-07-28 2006-02-09 Atsumi Electric Co Ltd 電子機器のキートップ構造
JP2014174201A (ja) * 2013-03-06 2014-09-22 Yamaha Corp 電子楽器の操作子装置

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