JP2002109999A - 押しボタンスイッチおよび携帯端末 - Google Patents

押しボタンスイッチおよび携帯端末

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JP2002109999A
JP2002109999A JP2000298676A JP2000298676A JP2002109999A JP 2002109999 A JP2002109999 A JP 2002109999A JP 2000298676 A JP2000298676 A JP 2000298676A JP 2000298676 A JP2000298676 A JP 2000298676A JP 2002109999 A JP2002109999 A JP 2002109999A
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housing
positioning
keypad
base rubber
absorbing portion
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Application number
JP2000298676A
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English (en)
Inventor
Tomoyuki Okamoto
智之 岡本
Noriya Tachikawa
律哉 立川
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外観が良好な押しボタンスイッチを提供す
る。 【解決手段】 キーパッド1は、筐体2の開口に嵌り合
うように上方に突出する複数のキートップ1bを有す
る。隣り合うキートップ1bの間に撓み吸収部5が設け
られている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、押しボタンスイ
ッチおよび携帯端末に関し、特に、外観が良好な押しボ
タンスイッチおよびその押しボタンスイッチを用いた携
帯端末に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯端末として、携帯電話機が普
及している。図10は、従来の携帯電話機の押しボタン
スイッチの構造を示す斜視図である。図10を参照し
て、従来の押しボタンスイッチとしてのキーパッド10
1は、ベースラバー101aとキートップ101bとを
有する。ベースラバー101aはゴムにより構成され、
その表面に複数個の突起状のキートップ101bが固着
されている。複数のキートップ101bは、互いに距離
を隔ててかつ等間隔で配置されている。
【0003】ベースラバー101aの外周部には、複数
個の位置決め孔103が設けられる。また、ベースラバ
ー101aには、多機能スイッチに対応した大型のキー
トップ101dが設けられる。キートップ101d付近
でベースラバー101aの角部に支柱を受入れるための
支柱孔104が設けられる。
【0004】図11は、図10と反対側から見た従来の
キーパッドの裏面を示す平面図である。図11を参照し
て、従来のキーパッド101は、ベースラバー101a
と、ベースラバー101aに固着されたキートップ10
1bとを有する。
【0005】それぞれのキートップ101bはベースラ
バー101aの表面側に等間隔をあけて配置され、ベー
スラバー101aの裏面側には、それぞれのキートップ
101bの位置決めを確実に行なうための脚部106が
設けられている。ベースラバー101aの中央部におい
て列方向に並ぶキートップ101bは、4本の脚部10
6により支えられる。また、両端に位置するキートップ
101bは、2本の脚部106により支えられる。
【0006】キートップ101b下に位置するベースラ
バー101aの裏面側には、アクチュエータ101cが
設けられる。アクチュエータ101cは、基板に設けた
電気接点を押すための部材であり、人がキートップ10
1bを押圧すると、アクチュエータ101cを介して電
気接点が押圧される。
【0007】また、ベースラバー101aは、軽量化の
ために、可能な限り肉厚を薄くされている。ベースラバ
ー101aの外周部には、水の浸入を防止するための防
滴支柱101eが設けられている。図11において、ベ
ースラバー101aの右側および左側には、互いに対向
する位置に位置決め孔103が6個設けられている。ま
た、ベースラバー101aの上角部には、貫通孔により
構成される支柱孔104が設けられる。支柱孔104は
位置決め孔103よりも大きい。
【0008】図12は、従来の携帯電話機の筐体の平面
図である。図12を参照して、筐体102は、一方向に
伸びるように形成され、複数の開口が設けられている。
筐体102の上部には、窓125が設けられる。液晶デ
ィスプレイから発せられた光が窓125を通過して人の
目に届く。なお、窓125には、透明の樹脂が嵌め合さ
れ、液晶ディスプレイに直接外力が加わるのを防止する
働きをする。
【0009】窓125の下には、防滴リブ102bが設
けられる。防滴リブ102bは、筐体102の伸びる方
向とほぼ直交する方向に伸び、開口部分から進入した水
が携帯電話機内部に浸入するのを防止する働きをする。
防滴リブ102bの両側には支柱124が設けられてお
り、この支柱124のそれぞれは、図11で示す支柱孔
104に嵌め合せられる。防滴リブ102b下には多機
能スイッチを嵌め合せるための開口123が設けられ
る。開口123は、多機能スイッチの形に合せて横方向
に長く伸びるように形成されている。
【0010】開口123下には、キートップ101bを
嵌め合せるための円形の開口121が複数個碁盤目状に
配置されている。それぞれの開口121は、互いに等し
い距離を隔てて設けられており、筐体102を貫通す
る。開口121の外周部には、位置決めピン122が複
数本設けられている。位置決めピン122および支柱1
24は、それぞれ紙面の手前側から奥側へ伸びるように
形成されている。位置決めピン122は位置決め孔10
3に嵌め合される。なお、携帯電話機を製造する場合
に、筐体102にキーパッド101が組込まれた後、次
の工程にて、筐体102が裏返される場合がある。この
とき、キーパッド101の脱落を防止するために、位置
決めピン122は、位置決め孔103に対し圧入嵌合さ
れるように寸法が管理されている。さらに、キーパッド
101の自重に耐えるためには、位置決めも複数箇所で
行われている。図11および図12では、6ヵ所で位置
決めがされているが、通常6ヵ所〜10ヵ所以上で位置
決めされる。
【0011】図13は、図12で示す筐体の斜視図であ
る。図13を参照して、筐体102には、窓125が設
けられている。窓125はほぼ長方形状であり、その長
辺は筐体102の伸びる方向とほぼ直交するように伸び
る。窓125下には偏平形状の開口123が設けられ
る。開口121は筐体102を貫通しており、開口12
1および123にキートップが嵌め合せられる。
【0012】図14は、従来のキーパッドと筐体との分
解斜視図である。図14を参照して、筐体102にキー
パッド101を取付ける場合には、筐体102の支柱1
24をキーパッド101の支柱孔104に挿入する。さ
らに、位置決めピン122を位置決め孔103に挿入す
る。また、キートップ101bを開口121に挿入す
る。これにより、筐体102にキーパッド101を取付
けることができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】図11で示すように、
キーパッド101において、支柱孔104と位置決め孔
103との距離はa1、隣り合う位置決め孔103の間
の距離はb1、両端に位置する位置決め孔103の間の
距離はc1と設計される。また、図12で示すように、
支柱124と位置決めピン122との間の距離はa2、
隣り合う位置決めピン122間の距離はa2、両端に位
置する位置決めピン122の間の距離はc2として設計
される。ここで、a1=a2、b1=b2、c1=c2
である。
【0014】しかしながら、キーパッド101は、ゴム
により構成され、公差は約0.3mmである。筐体10
2はプラスチックにより構成され、公差は約0.1mm
である。そのため、キートップ101bと、このキート
ップ101bが嵌り合う開口121との間の位置ずれが
最大で0.4mmとなる。
【0015】図15は、従来の携帯電話機で生じる問題
を説明するための図である。図15を参照して、位置ず
れが生じた状態でキーパッド101が筐体102に組込
まれると、少しずつずれた状態で開口121に嵌り合
い、それぞれのキートップ101bが所定の方向を向か
ない。隣り合うキートップ101b間において、ベース
ラバー101aには、ある部分で圧縮応力が生じ、ある
部分で引張応力が生じる。そのため、開口121から出
たキートップ101bの向きがばらばらとなり、キーパ
ッド101の見栄えが悪化する。なお、軽量化のために
ベースラバー101aを肉厚を薄くしていない場合、ま
たは、脚部106の面積が大きい場合は、たるみが発生
しても、キートップ101bの傾きは少なくなる。しか
しながら、この場合、キーパッドの重量が増加する。
【0016】そこで、この発明は上述のような問題点を
解決するためになされたものであり、良好な外観を有す
る押しボタンスイッチおよび携帯端末を提供することを
目的とするものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】この発明に従った押しボ
タンスイッチは、ベース体と、筐体の開口に嵌り合うよ
うにベース体から上方に突出する複数の突起を有するボ
タン部材を備え、隣り合う突起の間に撓み吸収部が設け
られている。
【0018】このように構成された押しボタンスイッチ
では、隣り合う突起の間に撓み吸収部が設けられている
ため、筐体の開口と複数の突起との間に位置ずれが生じ
た場合であっても、この位置ずれを撓み吸収部が吸収す
ることができる。その結果、筐体の開口にボタン部材の
突起がより確実に位置決めされ、良好な外観を有する押
しボタンスイッチを提供することができる。
【0019】また好ましくは、ボタン部材は、ボタン部
材を筐体に対して位置決めする位置決めピンを挿入する
複数個の孔をベース部材に有し、孔はボタン部材の外周
部であって突起に近接するように配置されている。この
場合、孔が突起に近接するように配置されているため、
突起が孔により位置決めされる。その結果、それぞれの
突起をさらに確実に位置決めすることができる。
【0020】また好ましくは、ボタン部材は、ボタン部
材を筐体に対して位置決めする位置決めピンを挿入する
複数個の孔をベース部材に有し、孔はボタン部材の外周
部であって隣り合う突起の間に配置されている。この場
合、孔が突起の間に配置されるため孔は2つの突起を位
置決めする。その結果、少ない孔で多くの突起を位置決
めすることができる。
【0021】また、撓み吸収部の厚さはベース体の厚さ
よりも薄く、かつ撓み吸収部は弧状に形成されている。
この場合、撓み吸収部が薄く、かつ弧状に形成されてい
るため、この部分に応力が加わると、この弧状の部分が
収縮または伸長して確実に撓みを吸収することができ
る。
【0022】この発明の1つの局面に従った携帯端末
は、複数の開口を有する筐体と、ベース体と筐体の複数
の開口に嵌り合うようにベース体から上方に突出する複
数の突起を有するボタン部材と、ボタン部材を筐体に対
して位置決めする位置決めピンとを備える。隣り合う突
起の間に撓み吸収部が設けられており、ボタン部材は位
置決めピンを挿入する複数個の孔を有し、孔はボタン部
材の外周部であって突起に近接するように配置されてい
る。
【0023】このように構成された携帯端末において
は、まず、隣り合う突起の間に撓み吸収部が設けられる
ため、突起と筐体の開口との間に位置ずれが生じた場合
でも、この位置ずれを撓み吸収部が吸収することができ
る。その結果、突起を確実に開口に嵌め合せることがで
き、押しボタンスイッチが良好な外観を有する。さらに
位置決めピンを挿入する複数の孔はボタン部材の外周部
であって突起に近接するように配置されているため、こ
の孔が突起を位置決めする。その結果、さらに突起の位
置決めを確実に行なうことができる。
【0024】この発明の別の局面に従った携帯端末は、
複数の開口を有する筐体と、ベース体と筐体の複数の開
口に嵌り合うようにベース体から上方に突出する複数の
突起を有するボタン部材と、ボタン部材を筐体に対して
位置決めする位置決めピンとを備える。隣り合う突起の
間に撓み吸収部が設けられており、ボタン部材は位置決
めピンを挿入する複数個の孔を有し、孔はボタン部材の
外周部であって隣り合う突起の間に配置されている。
【0025】このように構成された携帯端末において
は、まず、隣り合う突起の間に撓み吸収部が設けられる
ため、筐体の開口と複数の突起との間に位置ずれが生じ
ても、この位置ずれを撓み吸収部が吸収することができ
る。その結果、筐体の開口に確実に嵌り合うように突起
を位置決めすることができ、良好な外観を有する携帯端
末を提供できる。また、孔は隣り合う突起の間に配置さ
れるため、この孔も突起を位置決めする。その結果、突
起の位置決めをさらに確実に行なうことができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。
【0027】(実施の形態1)図1は、この発明の実施
の形態1に従ったキーパッドの斜視図である。図1を参
照して、ボタン部材としてのキーパッド1は、筐体の開
口に嵌り合うように上方に突出する複数の突起としての
キートップ1bと、キートップ1bを支持するベースラ
バー1aとを有する。隣り合うキートップ1bの間には
撓み吸収部5が設けられている。
【0028】ベースラバー1aの外周部には、複数個の
位置決め孔3が設けられる。また、ベースラバー1aに
は、多機能スイッチに対応した大型のキートップ1dが
設けられる。キートップ1d付近でベースラバー1aの
角部に支柱を受入れるための支柱孔4が設けられる。キ
ートップ1bは、円柱形状であり、キートップ1dは、
楕円柱形状である。
【0029】ベースラバー1aは平板形状であり、その
表面に複数個のキートップ1bが固着されている。ベー
スラバー1aはゴムにより構成される。キートップ1b
は、ベースラバー1aの表面に碁盤目状に形成されてお
り、行方向にそれぞれ3つ、列方向にそれぞれ4つが配
置されている。複数のキートップ1bは、互いに距離を
隔ててかつ等間隔で配置されている。
【0030】撓み吸収部5は、ベースラバー1aの短辺
方向に伸びるように設けられる。ベースラバー1aにお
いて、撓み吸収部5の部分がゴムの肉厚が薄くなってお
り、さらに弧状に形成される。撓み吸収部5を延長した
部分に筐体に対してキーパッド1を位置決めする位置決
めピンを挿入する複数の孔としての位置決め孔3が形成
されている。位置決め孔3は、ベースラバー1aの外周
部であってキートップ1bの間に配置されている。な
お、従来のものより位置決め孔3の数が多くなっている
が、位置決め孔3の数はこれに限定されるものではな
い。
【0031】なお、図1で示すように、ベースラバー1
aの縦方向(長辺方向)に余裕がある場合には、図1で
示すように、ベースラバー1aの短辺方向に伸びるよう
に撓み吸収部5が配置される。
【0032】図2は、図1と反対側から見たこの発明の
実施の形態1に従ったキーパッドの裏面を示す平面図で
ある。図2を参照して、キーパッド1は、ベースラバー
1aと、ベースラバー1aから突出するように設けられ
るキートップ1bとを有する。
【0033】それぞれのキートップ1bはベースラバー
1aの表面側に等間隔をあけて配置され、ベースラバー
1aの裏面側には、それぞれのキートップ1bの位置決
めを確実に行なうための脚部6が設けられている。ベー
スラバー1aの中央部において列方向に並ぶキートップ
1bは、4本の脚部6により支えられる。また、両端に
位置するキートップ1bは、2本の脚部6により支えら
れる。
【0034】キートップ1b下に位置するベースラバー
1aには、アクチュエータ1cが設けられる。アクチュ
エータ1cは、基板に設けたドーム形状の電気接点を押
すための部材であり、人がキートップ1bを押圧する
と、アクチュエータ1cを介してこの圧力が電気接点に
伝わる。
【0035】隣り合うキートップ1bの間に、互いに平
行に伸びるように撓み吸収部5が設けられている点であ
る。撓み吸収部5は、隣り合うキートップ1b間に伸
び、キートップ1b間で生じた撓みを吸収する。撓み吸
収部5の延長線上に位置決め孔3が設けられている。位
置決め孔3は撓み吸収部5の両側に設けられている。位
置決め孔3は隣り合うキートップ1bの間に配置され
る。撓み吸収部5は互いに平行に伸びるように形成され
ている。
【0036】また、ベースラバー1aの裏面側は、軽量
化のために、可能な限り肉厚を薄くされている。ベース
ラバー1aの外周部には、水の浸入を防止するための防
滴支柱1eが設けられている。ベースラバー1aの右側
および左側には、互いに対向する位置に位置決め孔3が
6個設けられている。また、ベースラバー1aの上角部
には、貫通孔により構成される支柱孔4が設けられる。
支柱孔4は位置決め孔3よりも大きい。
【0037】図3は、この発明に従った携帯電話機を構
成する筐体の平面図である。図3を参照して、筐体2
は、一方向に伸びるように形成され、複数の開口が設け
られている。筐体2の上部には、窓25が設けられる。
窓25は、人が液晶ディスプレイに表示された文字等を
見るための開口であり、液晶ディスプレイから発せられ
た光が窓25を通過して人の目に届く。なお、窓25に
は、透明の樹脂が嵌め合され、液晶ディスプレイに直接
外力が加わるのを防止する働きをする。
【0038】窓25の下には、防滴リブ2bが設けられ
る。防滴リブ2bは、筐体2の伸びる方向とほぼ直交す
る方向に伸び、紙面の手前側から奥側に厚みを持って形
成される。防滴リブ2bは、筐体2に設けられた開口部
分から進入した水が携帯電話機内部に浸入するのを防止
する働きをする。防滴リブ2bの両側には支柱24が設
けられており、この支柱24のそれぞれは、図11で示
す支柱孔4に嵌め合せられる。防滴リブ2b下には多機
能スイッチを嵌め合せるための開口23が設けられる。
開口23は、多機能スイッチの形に合せて横方向に長く
伸びるように形成されている。
【0039】開口23下には、キートップ1bを嵌め合
せるための円形の開口21が複数個碁盤目状に配置され
ている。それぞれの開口21は、互いに等しい距離を隔
てて設けられており、筐体2を貫通する。開口21の外
周部には、位置決めピン22が複数本設けられている。
位置決めピン22および支柱24は、それぞれ紙面の手
前側から奥側へ伸びるように形成されている。位置決め
ピン22は位置決め孔23に嵌め合される。なお、筐体
2にキーパッド1が組込まれた後、次の工程にて、筐体
2が裏返される場合がある。このとき、キーパッド1の
脱落を防止するために、位置決めピン22は、位置決め
孔3に対し圧入嵌合されるように寸法が管理されてい
る。さらに、キーパッド1の自重に耐えるためには、位
置決めも複数箇所で行われている。図2および図3で
は、8ヵ所で位置決めがされているが、通常6ヵ所〜1
0ヵ所で位置決めしてもよい。
【0040】筐体2において、位置決めピン22が、開
口21の間に設けられている。開口21から等しい距離
に位置決めピン22が設けられている。
【0041】図4は、図3で示す筐体の斜視図である。
筐体2には、窓25が設けられている。窓25はほぼ長
方形状であり、その長辺は筐体2の伸びる方向とほぼ直
交するように伸びる。窓25下には偏平形状の開口23
が設けられる。開口23下には複数個の開口21が格子
状に並ぶ。開口21は筐体2を貫通しており、開口21
および23にキートップが嵌め合せられる。なお、開口
21が設けられる位置の高さは開口23が設けられる位
置の高さよりも低い。
【0042】図5は、キーパッドと筐体との分解斜視図
である。図5を参照して、筐体2にキーパッド1を取付
ける場合には、筐体2の支柱24をキーパッド1の支柱
孔4に挿入する。さらに、位置決めピン22を位置決め
孔3に挿入する。また、キートップ1bを開口21に挿
入する。これにより、筐体2にキーパッド1を取付ける
ことができる。
【0043】図6は、この発明の実施の形態1に従った
携帯電話機の断面図であり、図3中のVI−VI線に沿
って見た断面を示す図である。図6を参照して、この発
明に従った携帯電話機70は、複数の開口21を有する
筐体2と、筐体2の複数の開口21に嵌り合うように上
方に突出する複数の突起を有するボタン部材としてのキ
ーパッド1と、筐体2に対してキーパッド1を位置決め
するように筐体に設けられる位置決めピン(図6では示
さず)とを備える。
【0044】複数の突起としてのキートップ1bの間に
撓み吸収部5が設けられている。キーパッド1は、筐体
2に対してキーパッド1を位置決めする位置決めピン
(図6では示さず)を挿入する複数の孔(図6では示さ
ず)を有し、その孔は、キーパッド1の外周部であって
隣り合う突起の間に配置されている。
【0045】筐体2には、窓25が設けられる。筐体2
の中央部には開口23が設けられ、この開口23には多
機能スイッチとしてのキートップ1dが嵌め込まれる。
筐体2の下部においては、複数の開口21のそれぞれに
キートップ1bが嵌め合せられる。キートップ1bのそ
れぞれは、ベースラバー1aに固着されている。隣り合
うキートップ1b間では、ベースラバー1aに撓み吸収
部5が設けられている。撓み吸収部5では、ゴムの肉厚
が薄く、かつ弧状に形成されており、撓み吸収部が曲り
の起点となる。すなわち、隣り合うキートップ1b間の
距離が規定値よりも小さくキートップ1b間に引張り応
力が生じる場合であっても、この引張り応力を撓み吸収
部5が緩和する。また、隣り合うキートップ1b間の距
離が規定値よりも大きく、キートップ1b間で圧縮応力
が生じる場合でも、この圧縮応力を撓み吸収部5が緩和
する。
【0046】撓み吸収部5は隣り合うキートップ1bの
間であって、かつ、隣り合う脚部6の間に設けられる。
なお、図6で示す脚部6は断面としては現われず、紙面
の奥側に位置する脚部が図面において表わされる。キー
トップ1dの中央部に対向するようにアクチュエータ1
cが設けられており、アクチュエータ1cが基板7の表
面に形成された電気スイッチ(図6では示さず)を押圧
する。なお、図6では、基板7とアクチュエータ1cと
は直接接触しているように描かれているが、実際には、
基板7とアクチュエータ1cとの間には電気スイッチが
存在する。
【0047】筐体2には、基板7が位置決めされてい
る。基板7は、筐体2の内部で筐体2の伸びる方向に沿
って伸びるように形成される。基板7上にキーパッド1
が載置されており、キートップ1bおよび1dが押圧さ
れることにより、この圧力が基板7へ伝わり、電気信号
の入出力が行われる。
【0048】さらに、筐体2には、携帯電話機70の裏
面を構成する筐体40が取付けられる。筐体40と筐体
2とにより所定の空間が形成され、この空間内に基板7
が位置決めされる。筐体40には電池パック9が取付け
られる。
【0049】図7は、図6中の点線VIIで囲んだ部分
を拡大して示す図である。図7を参照して、基板7上に
ドーム状の電気スイッチ8が設けられている。電気スイ
ッチ8は押圧されることにより撓む部材により構成さ
れ、電気スイッチ8が押圧されて、そのドームの頂部が
基板7に接触するかどうかにより情報の入出力を行な
う。
【0050】ベースラバー1aのうち、脚部6が基板7
と接触する。隣り合う脚部6に囲まれた領域に所定の空
間が形成され、この空間に電気スイッチ8が位置するよ
うにベースラバー1aが位置決めされる。ベースラバー
1aのうち、下方に突出するアクチュエータ1cが電気
スイッチ8と直接接触する。また、ベースラバー1aに
は、山部1fが設けられ、山部1f上にキートップ1b
が固着される。キートップ1bが押圧されると、この圧
力が山部1fおよびアクチュエータ1cを介して電気ス
イッチ8に伝わる。これにより、電気スイッチ8が基板
7に直接接触することで情報が入力される。
【0051】隣り合う脚部6の間に撓み吸収部5が設け
られている。撓み吸収部5の肉厚は、他の部分のベース
ラバー1aの肉厚よりも薄くなっており、かつ、上方向
に突出するように弧状(波形)に形成される。なお、図
7では、撓み吸収部5は一定の曲率を有する弧状に形成
されているが、この形状に限られるものではなく、アコ
ーディオンのようにジグザグに形成されてもよい。ま
た、基板7に近づく方向に突出していてもよい。さら
に、一部分において孔を開けてもよい。つまり、撓み吸
収部5では、隣り合うキートップ1b間で生じる撓みを
吸収するための構造であればよい。撓み吸収部5が、ベ
ースラバー1aの他の部分よりも強度が小さければよ
い。この撓み吸収部5は隣り合う脚部6間に設けられ
る。撓み吸収部5上に筐体2が位置している。撓み吸収
部5は、さまざまに構成されるが、図7で示すように、
ベースラバー1aの一部分を薄くして撓み吸収部5を構
成することにより、防塵性、防水性は向上する。ベース
ラバー1aに孔(スリット)または切り欠きを形成して
撓み吸収部5を構成した場合には、防塵性、防水性が低
下する。
【0052】脚部6の幅W1は約1.2mm、キートッ
プ1bの鍔状部分から筐体2までの高さH1は約0.2
mm、キートップ1bの鍔状部分の厚さH2は約0.4
mm、ベースラバー1aからキートップ1bの鍔状部分
までの高さH3は約0.3mmである。さらに、脚部6
の高さおよびベースラバー1aの厚みの合計H4は0.
7〜0.9mmである。また、撓み吸収部5の厚みT1
は約0.2mmである。ベースラバー1aとキートップ
1bとを同じ部材で一体的に構成してもよく、別部材で
構成してもよい。
【0053】このように構成された携帯電話機70およ
びキーパッド1では、隣り合うキートップ1bの間に撓
み吸収部5が設けられているため、筐体2の開口21と
キートップ1b突起との間に位置ずれが生じた場合であ
っても、この位置ずれを撓み吸収部5が吸収することが
できる。その結果、筐体2の開口21により確実にキー
トップ1bが位置決めされ、良好な外観を有するキーパ
ッド1および携帯電話機70を提供することができる。
【0054】(実施の形態2)図8は、図1と反対側か
ら見たこの発明の実施の形態2に従ったキーパッドの裏
面を示す平面図である。図8を参照して、この発明の実
施の形態2に従ったキーパッドでは、撓み吸収部5の向
きと位置決め孔3の位置が実施の形態1と異なる。すな
わち、実施の形態1では、撓み吸収部5がベースラバー
1aの短辺方向に沿って伸びていたのに対し、この実施
の形態では、撓み吸収部5はベースラバー1aの長辺方
向に沿って伸びるように形成されている。また、実施の
形態1では、位置決め孔3がベースラバー1aの外周部
であって隣り合うキートップ1bの間に位置していた
が、実施の形態2では、位置決め孔3は、ベースラバー
1aの外周部であってキートップ1bに近接するように
配置されている。
【0055】このように構成されたキーパッド1でも、
実施の形態1で示したキーパッドと同様の効果がある。
なお、図8で示すようなキーパッドは、キーパッド1の
ベースラバー1aの横方向(短辺方向)に余裕がある場
合に採用される。
【0056】(実施の形態3)図9は、図1と反対側か
ら見たこの発明の実施の形態3に従ったキーパッドの裏
面を示す平面図である。図9で示すこの発明の実施の形
態3に従ったキーパッドでは、撓み吸収部5がさまざま
な方向に伸びるように設けられている点で、実施の形態
1で示すキーパッドと異なる。すなわち、図9では、撓
み吸収部5が縦方向および横方向に伸びるように形成さ
れている。また、ベースラバー1aの外周部だけでなく
中央部にも位置決め孔3が設けられている。位置決め孔
3と接触しないように撓み吸収部5が設けられる。な
お、撓み吸収部5は、キートップ1bを囲むように配置
される。ただし、撓み吸収部5が一方向に長く伸びすぎ
ると強度が低下するので撓み吸収部5の1つの長さは短
くされる。
【0057】このように構成されたキーパッド1でも、
実施の形態1で示したキーパッドと同様の効果がある。
【0058】以上、この発明の実施の形態について説明
したが、ここで示した実施の形態はさまざまに変形する
ことが可能である。まず、実施の形態で示した寸法はあ
くまでも例示であり、本発明の範囲はこれに制限される
ものではない。また、撓み吸収部として波状のものを示
したが、これに限らずスリットを設けることにより撓み
を吸収してもよい。また、本発明では、キートップ1b
周囲に位置決め孔3および位置決めピン22を設けた
が、位置決め孔3および位置決めピン22を設けない場
合でも、この発明の構成を実施することが可能である。
【0059】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
【0060】
【発明の効果】この発明に従えば、良好な外観を有する
押しボタンスイッチおよび携帯端末を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に従ったキーパッド
の斜視図である。
【図2】 図1と反対側から見たこの発明の実施の形態
1に従ったキーパッドの裏面を示す平面図である。
【図3】 この発明に従った携帯電話機を構成する筐体
の平面図である。
【図4】 図3で示す筐体の斜視図である。
【図5】 筐体とキーパッドの分解斜視図である。
【図6】 この発明の実施の形態1に従った携帯電話機
の断面図であり、図3中のVI−VI線に沿って見た断
面を示す図である。
【図7】 図6中の点線VIIで囲んだ部分を拡大して
示す図である。
【図8】 図1と反対側から見たこの発明の実施の形態
2に従ったキーパッドの裏面を示す平面図である。
【図9】 図1と反対側から見たこの発明の実施の形態
3に従ったキーパッドの裏面を示す平面図である。
【図10】 従来の携帯電話機の押しボタンスイッチの
構造を示す斜視図である。
【図11】 図10と反対側から見た従来のキーパッド
の裏面を示す平面図である。
【図12】 従来の携帯電話機の筐体の平面図である。
【図13】 図12で示す筐体の斜視図である。
【図14】 従来の筐体とキーパッドの分解斜視図であ
る。
【図15】 従来の携帯電話機で生じる問題を説明する
ための図である。
【符号の説明】
1 キーパッド、1a ベースラバー、1b キートッ
プ、2 筐体、3 位置決め孔、5 撓み吸収部、22
位置決めピン。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベース体と、筐体の開口に嵌り合うよう
    に前記ベース体から上方に突出する複数の突起を有する
    ボタン部材を備え、 隣り合う前記突起の間に撓み吸収部が設けられている、
    押しボタンスイッチ。
  2. 【請求項2】 前記ボタン部材は、前記ボタン部材を筐
    体に対して位置決めする位置決めピンを挿入する複数個
    の孔を前記ベース部材に有し、前記孔は前記ボタン部材
    の外周部であって前記突起に近接するように配置されて
    いる、請求項1に記載の押しボタンスイッチ。
  3. 【請求項3】 前記ボタン部材は、前記ボタン部材を筐
    体に対して位置決めする位置決めピンを挿入する複数個
    の孔を前記ベース部材に有し、前記孔は前記ボタン部材
    の外周部であって隣り合う前記突起の間に配置されてい
    る、請求項1に記載の押しボタンスイッチ。
  4. 【請求項4】 前記撓み吸収部の厚さは前記ベース体の
    厚さよりも薄く、かつ前記撓み吸収部は弧状に形成され
    ている、請求項1から3のいずれか1項に記載の押しボ
    タンスイッチ。
  5. 【請求項5】 複数の開口を有する筐体と、 ベース体と、前記筐体の複数の開口に嵌り合うように前
    記ベース体から上方に突出する複数の突起を有するボタ
    ン部材と、 前記ボタン部材を前記筐体に対して位置決めする位置決
    めピンとを備え、 隣り合う前記突起の間に撓み吸収部が設けられており、 前記ボタン部材は前記位置決めピンを挿入する複数個の
    孔を有し、前記孔は前記ボタン部材の外周部であって前
    記突起に近接するように配置されている、携帯端末。
  6. 【請求項6】 複数の開口を有する筐体と、 ベース体と、前記筐体の複数の開口に嵌り合うように前
    記ベース体から上方に突出する複数の突起を有するボタ
    ン部材と、 前記ボタン部材を前記筐体に対して位置決めする位置決
    めピンとを備え、 隣り合う前記突起の間に撓み吸収部が設けられており、 前記ボタン部材は前記位置決めピンを挿入する複数個の
    孔を有し、前記孔は前記ボタン部材の外周部であって隣
    り合う前記突起の間に配置されている、携帯端末。
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