JP2002133667A - 情報記録媒体、情報記録装置、情報記録方法、情報再生装置、及び情報再生方法 - Google Patents

情報記録媒体、情報記録装置、情報記録方法、情報再生装置、及び情報再生方法

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JP2002133667A
JP2002133667A JP2000324188A JP2000324188A JP2002133667A JP 2002133667 A JP2002133667 A JP 2002133667A JP 2000324188 A JP2000324188 A JP 2000324188A JP 2000324188 A JP2000324188 A JP 2000324188A JP 2002133667 A JP2002133667 A JP 2002133667A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】片面に複数の記録層を備え、どの記録層におい
ても精度の優れた記録再生が可能な情報記録媒体を提供
すること。 【解決手段】積層された複数の記録層(214、21
5)を有するディスク形状の情報記録媒体であって、各
記録層が、複数の周回から成るスパイラルトラック(1
4)と、スパイラルトラックの一部を遮断するようにデ
ィスクの半径方向にアラインされた少なくとも一つのイ
ンデックスヘッダ(12)とを有し、インデックスヘッ
ダは、エンボスピットにより記録された各トラックのア
ドレスデータを有し、各記録層のインデックスヘッダの
一部もしくは全部が、光ビームの入射面から見て重なり
合うように配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、データの記録再
生が可能な光ディスクなどの情報記録媒体に関する。
【0002】また、この発明は、上記した情報記録媒体
に対して情報を記録する情報記録装置及び情報記録方法
に関する。
【0003】さらに、この発明は、上記した情報記録媒
体に記録された情報を再生する情報再生装置及び情報再
生方法に関する。
【0004】
【従来の技術】情報記録媒体の一つとして、例えば相変
化方式の書き換え型光ディスクが知られている。このよ
うな光ディスクに対して、光ビームを集光照射すると、
この光ビームの光強度の変化に伴い、ディスク上に相変
化マークが形成される。つまり、目的の記録データに対
応させて、ディスクに対して照射する光ビームを制御す
ることにより、ディスクに対して目的のデータを記録す
ることができる。
【0005】このような光ディスクからデータを再生す
る場合にも、光ディスクに対して光ビームを集光照射す
る。但し、記録時の光ビームのレーザパワーに比べて、
所定レベル低いレーザパワーの光ビームが利用される。
ディスクに対して光ビームが照射されると、これに伴い
ディスクからの反射光を得ることができる。この反射光
には、ディスク上に形成された相変化マークの成分が含
まれる。つまり、この反射光を検出して、ディスク上に
相変化マークとして記録された目的のデータを再生する
ことができる。
【0006】続いて、DVD-RAMとエンボスピット
の規格とその利点について説明する。上記説明したよう
に、任意の位置にデータを繰り返し記録し、かつ任意の
位置のデータを再生できる書き換え型光ディスクが知ら
れている。この光ディスクの一つとして、例えば、国際
規格化された直径120mmのDVD−RAMと称され
る書き換え型光ディスク(ISO/IEC16824)
がある。このDVD−RAMでは、トラッキングのため
に蛇行したグルーブ溝(以後この蛇行のことをウォブル
と呼ぶ)とランドと呼ばれる平坦部が形成され、これら
グルーブ溝と平坦部の両方にデータが記録される。
【0007】また、この光ディスクには、予め、セクタ
(物理セクタ)毎にアドレスデータが記録されている。
アドレスデータは、CAPAと呼ばれるエンボスピット
により記録されている。この光ディスクは、半径方向に
複数のゾーンに分割され、各ゾーン内は一定の回転数で
回転制御される。つまり、回転制御には、ZCLV方式
が採用されている。この方式では、あるゾーン内におけ
るトラック一周あたりのセクタ数は等しい。あるゾーン
とこのゾーンの一つ外周側のゾーンとを比較すると、あ
るゾーンにおけるトラック1周あたりのセクタ数より、
一つ外周側のゾーンにおけるトラック1周あたりのセク
タ数の方が一つだけ多い。また、同一ゾーン内では、C
APAが半径方向にアラインされている。この結果、目
的のデータが記録される領域の半径方向にエンボスピッ
トが配置されないので、エンボスピットの影響で記録再
生が不安定になるのを防げる。但し、ゾーンが変わると
(ゾーンを跨ぐと)、半径方向にアラインされたCAP
Aも途切れる。ゾーンの幅はCAPAのアラインとフォ
ーマット効率の点から決定される。例えば、トラック一
周あたりのセクタ数が増えない程度の範囲が、一つのゾ
ーンの幅となる。
【0008】DVD−RAMでは、このようにセクタ単
位で物理アドレスが決まっていることから、ディスクの
任意のアドレスへの記録が可能であり、また初期化無し
でデータをいきなり記録することもできる。
【0009】続いて、記録層の2層化について説明す
る。光ディスク1枚の記録容量を向上させる方法とし
て、記録層を2層積層する方法が考えられる。これは再
生専用光ディスクであるDVD−ROMで採用されてい
る片面2層の手法を踏襲したものである。2つの記録層
の間を透明層によって隔てて製作されたディスクに対し
て、光を同じ側から照射して、どちらか一方の目的の記
録層に集束させることで目的の記録層に対してデータを
記録したり、目的の記録層に記録されたデータを再生し
たりすることができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ここで、記録層の2層
化の問題について説明する。2層式のディスクでは、光
ビームの入射方向から見て、奥側の記録層の記録再生時
には、この記録再生のための光ビームが、手前側の記録
層を透過することになる。手前側の記録層がROMタイ
プの記録層である場合には、あらかじめ光ディスクの全
面にデータがエンボスピットで記録されている。このた
め、奥側の記録層への入射光及び奥側の記録層からの反
射光が透過する手前側の記録層の透過率及び反射率は、
ディスク全面で常にほぼ一定となる。これに対して、D
VD−RAMのような書き換え型のディスクでは(手前
側の記録層がRAMタイプの記録層である場合には)、
エンボスピットによりデータが記録されたエンボス領域
や、相変化によりデータが記録される相変化記録領域な
どが存在し、両領域において透過率及び反射率が異な
る。さらに、相変化記録領域でも、非晶質状態の領域
(記録済み領域)と結晶状態(未記録領域)の領域とで
透過率及び反射率が異なる。このような違いから、以下
のような不具合が生じる。
【0011】1、手前側記録層に記録済み領域と未記録
領域が混在する場合、手前側記録層を透過して奥側記録
層へ到達する記録光の強度が、記録済み領域と未記録領
域で変動するため、この記録光により奥側記録層に形成
される記録間マークが不揃いになり、記録安定性が損な
われる。
【0012】2、手前側記録層に記録済み領域と未記録
領域が混在する場合、手前側記録層を透過して奥側記録
層に到達し、奥側記録層で反射して再び手前側記録層を
透過する再生光の強度が、記録済み領域と未記録領域で
変動するために、再生信号に誤りが生じ易くなる。さら
に、手前の記録層の反射率が変化することで再生信号に
オフセットが生じるので、再生安定性が損なわれる。
【0013】DVD−RAMのCAPAのようなエンボ
スピットが記録された領域は、情報記録禁止領域であ
り、常に未記録状態となっている。また、基板の形状が
CAPAの領域はエンボスであり、グルーブが形成され
た記録領域とは光の散乱など光学的条件が異なる。つま
り、透過率も異なる。さらに、DVD−RAMの場合、
CAPAの領域がセクタ単位で配置されているので、も
っとも少ない最内周のゾーンでもトラック1周あたり2
5ヵ所、最外周のゾーンではトラック1周あたり59ヵ
所も存在する。このような構成の記録層を、何の制約も
無く貼り合わせて2層化した場合、記録再生安定性が損
なわれることになる。
【0014】続いて、フォーマット効率に対するCAP
Aにおける問題点について説明する。DVD−RAMの
ようにセクタ単位でエンボスピットによりアドレスデー
タを記録する方法では、セクタ毎に、アドレスデータフ
ィールド(ヘッダーフィールド)、バッファフィール
ド、ガードフィールドなどが必要となる。バッファフィ
ールドは、ディスクの回転変動や回転時の偏心などで生
じるディスク上での実際のセクタ長の変化に対応するた
めのフィールドである。ガードフィールドは、記録位置
のランダムシフトや記録による始終端劣化に対応するた
めのフィールドである。このように、DVD−RAMで
は、目的のデータを記録するためのフィールド以外に様
々なフィールドが必要となる。このことが、DVD−R
AMのフォーマット効率が、DVD−ROMに比べて大
幅に低下してしまう原因となっている。具体的に言う
と、DVD−RAMの記録容量はDVD−ROMの記憶
容量に比べ約10%も小さい。
【0015】続いて、シームレス記録に対するCAPA
における問題点について説明する。DVD−RAMでは
CAPAをアラインするためにゾーンの幅が大きくなっ
ており、ゾーン間で記録周波数が大きくジャンプする。
このため、映像データなどの大量のデータを連続して記
録しようとすると、ゾーン毎に記録周波数を切り替える
ための時間が必要となる。これにより、転送レートの低
下やシームレス記録が難しくなるなどの問題が生じる。
【0016】続いて、トレーニングパターンの必要性と
問題点について説明する。光ディスクにおける記録密度
の高密度化、レンズの高NA化などに伴い、隣接トラッ
クのクロストーク、符号間干渉、ディスクチルトなどの
影響による再生信号の劣化が無視できなくなっている。
これに対して、ディスク上の既知配列データであるトレ
ーニングパターンを再生することにより、波形等化の条
件を決定し、再生信号の劣化を補完する方法がある。ま
た、この条件や既知データの再生情報そのものを利用し
てディスクのチルトを測定する方法がある。これらの方
法では、ディスクにトレーニングパターンをあらかじめ
記録しておく必要があるが、このトレーニングパターン
を記録フィールドの一部に挿入することは、記憶容量の
低下を招くことになる。さらに、記録フィールドの中に
トレーニングパターンを配置した場合、記録再生の際に
トレーニングパターンの位置を特定することが困難にな
るほか、連続記録の妨げになることもある。
【0017】この発明の目的は、上記したような事情に
鑑み成されたものであって、下記の情報記録媒体、情報
記録装置、情報記録方法、情報再生装置、及び情報再生
方法を提供することにある。
【0018】(1)片面に複数の記録層を備え、どの記
録層においても精度の優れた記録再生が可能な情報記録
媒体。
【0019】(2)記録効率に優れた情報記録媒体、特
に、映像データのような大量の連続データのシームレス
な記録、及びPCデータのようなECCブロック単位の
小さなデータの任意位置への記録に優れた情報記録媒
体。
【0020】(3)片面に複数の記録層を備え、どの記
録層においても精度の優れた記録再生が可能な情報記録
媒体に対して、この情報記録媒体の特性が発揮できるよ
うに情報を記録する情報記録装置及び情報記録方法。
【0021】(4)記録効率に優れた情報記録媒体、特
に、映像データのような大量の連続データのシームレス
な記録、及びPCデータのようなECCブロック単位の
小さなデータの任意位置への記録に優れた情報記録媒体
に対して、この情報記録媒体の特性が発揮できるように
情報を記録する情報記録装置及び情報記録方法。
【0022】(5)片面に複数の記録層を備え、どの記
録層においても精度の優れた記録再生が可能な情報記録
媒体に対して記録されたデータを再生する情報再生装置
及び情報再生方法。
【0023】(6)記録効率に優れた情報記録媒体、特
に、映像データのような大量の連続データのシームレス
な記録、及びPCデータのようなECCブロック単位の
小さなデータの任意位置への記録に優れた情報記録媒体
に対して記録されたデータを再生する情報再生装置及び
情報再生方法。
【0024】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し目的を
達成するために、この発明の情報記録媒体、情報記録装
置、情報記録方法、情報再生装置、及び情報再生方法
は、以下のように構成されている。
【0025】(1)積層された複数の記録層を有するデ
ィスク形状の情報記録媒体であって、各記録層が、複数
の周回から成るスパイラルトラックと、前記スパイラル
トラックの一部を遮断するようにディスクの半径方向に
アラインされた少なくとも一つのインデックスヘッダ
と、を有し、前記インデックスヘッダは、エンボスピッ
トにより記録された各トラックのアドレスデータを有
し、各記録層の前記インデックスヘッダが、光ビームの
入射面から見て所定の範囲で重なり合うように配置され
ている。
【0026】(2)積層された複数の記録層を有するデ
ィスク形状の情報記録媒体であって、各記録層が、複数
の周回から成るスパイラルトラックと、前記スパイラル
トラックの一部を遮断するようにディスクの半径方向に
アラインされた少なくとも一つのインデックスヘッダ
と、を有し、前記インデックスヘッダは、エンボスピッ
トにより記録された各トラックのアドレスデータを有
し、各記録層の前記インデックスヘッダが、光ビームの
入射面から見て所定の範囲で重なり合うように配置され
ており、前記情報記録媒体に対してデータを記録する情
報記録装置は、この情報記録媒体の一方の面から光ビー
ムを照射し、目的の記録層に設けられたスパイラルトラ
ックに対してデータを記録する記録手段を有することを
特徴とする。
【0027】(3)積層された複数の記録層を有するデ
ィスク形状の情報記録媒体であって、各記録層が、複数
の周回から成るスパイラルトラックと、前記スパイラル
トラックの一部を遮断するようにディスクの半径方向に
アラインされた少なくとも一つのインデックスヘッダ
と、を有し、前記インデックスヘッダは、エンボスピッ
トにより記録された各トラックのアドレスデータを有
し、各記録層の前記インデックスヘッダが、光ビームの
入射面から見て所定の範囲で重なり合うように配置され
ており、前記情報記録媒体に対してデータを記録する情
報記録方法は、この情報記録媒体の一方の面から光ビー
ムを照射し、目的の記録層に設けられたスパイラルトラ
ックに対してデータを記録することを特徴とする。
【0028】(4)積層された複数の記録層を有するデ
ィスク形状の情報記録媒体であって、各記録層が、複数
の周回から成るスパイラルトラックと、前記スパイラル
トラックの一部を遮断するようにディスクの半径方向に
アラインされた少なくとも一つのインデックスヘッダ
と、を有し、前記インデックスヘッダは、エンボスピッ
トにより記録された各トラックのアドレスデータを有
し、各記録層の前記インデックスヘッダが、光ビームの
入射面から見て所定の範囲で重なり合うように配置され
ており、前記情報記録媒体からデータを再生する情報再
生装置は、この情報記録媒体の一方の面から光ビームを
照射し、目的の記録層に設けられたスパイラルトラック
からデータを再生する再生手段を有することを特徴とす
る。
【0029】(5)積層された複数の記録層を有するデ
ィスク形状の情報記録媒体であって、各記録層が、複数
の周回から成るスパイラルトラックと、前記スパイラル
トラックの一部を遮断するようにディスクの半径方向に
アラインされた少なくとも一つのインデックスヘッダ
と、を有し、前記インデックスヘッダは、エンボスピッ
トにより記録された各トラックのアドレスデータを有
し、各記録層の前記インデックスヘッダが、光ビームの
入射面から見て所定の範囲で重なり合うように配置され
ており、前記情報記録媒体からデータを再生する情報再
生方法は、この情報記録媒体の一方の面から光ビームを
照射し、目的の記録層に設けられたスパイラルトラック
からデータを再生することを特徴とする。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。
【0031】図1は、この発明の一例に係る光ディスク
(情報記録媒体)の概略構造を示す図である。光ディス
ク10は、積層された複数の記録層を有する。光ディス
ク10は、一方の面から照射される光ビームにより、任
意に選択された目的の記録層に設けられたスパイラルト
ラックに対するデータが記録されたり、目的の記録層に
設けられたスパイラルトラックに対して記録されたデー
タが再生されたりする。
【0032】図2は、ダミー領域201を配置していな
い場合の光ディスクを、インデックスヘッダを跨いでト
ラックに沿って切り開いたときの断面図である。図3
は、図2に示す光ディスクにおいて、第二記録層215
に焦点を合わせた状態で、トラックに沿って光ビームを
走査させたときの、第一記録層214の光の透過率変化
を示す図である。図4は、図1に示す光ディスク10
を、インデックスヘッダを跨ぎトラックに沿って切り開
いたときの断面図であり、ダミー領域201の配置を示
す図である。図5は、図4の光ディスク10において、
第二記録層215に焦点を合わせた状態でトラックに沿
って光ビームを走査させたときの配置、及び第一記録層
214の光の透過率変化を示す図である。図6は、ダミ
ー領域に関する別の例を示す図である。図7は、スパイ
ラルトラックの構成を示す図である。図8は、インデッ
クスヘッダ12の構成を示す図である。図9は、記録フ
ィールド15の構成を示す図である。図11は、記録フ
ィールド15とサブ記録フィールドの関係を示す図であ
る。
【0033】まず、二層ディスクの概要と記録再生の原
理について説明する。
【0034】図1に示す光ディスクは、DVD−RAM
と同じ相変化型の記録膜を二層積層した片面二層型構造
を有する。下側の第一記録層214と、上側の第二記録
層215の間には透明な中間層212が挿入されてい
る。このような光ディスクに対して照射光222は下側
から照射され、第一記録層214もしくは第二記録層2
15のどちらか任意に選択した一方の記録層に、対物レ
ンズによって集光される。選択された記録層に対して強
いレーザー光がパルス的に照射されると、光の強度の高
い部分がアモルファス化され、それ以外の部分が結晶化
されて、目的のデータが書きこまれる。この際、第二記
録層215に焦点が合っていれば、第一記録層214に
おけるスポット223はデフォーカスされており、エネ
ルギー密度が低いことから、光ビームが第一記録層21
4に、与える光学的及び熱的影響は無視できる。第一記
録層214に焦点が合っている場合の、第二記録層21
5への影響も同様である。ただし、繰り返し述べている
ように、第二記録層215に焦点が合っている場合、第
一記録層214の透過率の変化は、第二記録層215へ
の記録および再生に多大な影響を与える。また、第一記
録層214の反射率の変化は、第二記録層215の再生
信号のオフセットに影響を与える。
【0035】続いて、各記録層の構成について説明す
る。
【0036】各記録層は、図1に示すように、リードイ
ンエリア203、リードアウトエリア204、情報の追
加記録及び書き換え記録領域(以下、情報記録領域)、
インデックスヘッダ12、ダミー領域201を備えてい
る。情報記録領域はグルーブ形状のグルーブトラック1
3とランド形状のランドトラック14が一周毎に交互に
切り替わるスパイラルトラック(記録トラック)を備え
ている。そして、このスパイラルトラックを遮断するよ
うに、インデックスヘッダ12はディスク半径方向にア
ラインされる。このインデックスヘッダ12の片側もし
くは両側と、リードインエリアのエンボスピット領域2
02の外側、及びリードアウトエリア204の外側にダ
ミー領域201が配置されている。このダミー領域20
1は、透過率及び反射率の調整や、記録禁止のために用
いられ、その範囲はディスクの積層の際の位置決め精度
や、ビームスポットの広がり角などによって決定され
る。
【0037】続いて、ウォブルの詳細について説明す
る。
【0038】上記スパイラルトラックは、ウォブル信号
によりウォブルが施されている。また、光ディスクの記
録層は内周側から外周側に向けて径の異なるドーナツ上
のゾーンが複数規定されている。これら各ゾーンには所
定周回数のトラックが含まれる。所定のゾーンに含まれ
るトラック1周あたりのウォブル数は一定になるように
決められている。光ディスクを再生するときには、上述
のようにトラックに沿って光ビームを照射し、このトラ
ックからの反射光を検出することで、反射光に反映され
た情報が再生される。このときこの反射光には、記録マ
ークなどによる情報のほかにウォブル成分も含まれる。
つまりこの反射光に含まれるウォブル成分を検出して、
ウォブル信号として取り出すことができる。さらに、取
り出されたウォブル信号から、スピンドルモータの回転
制御信号と、データを記録する際に用いるクロック信号
とを得ることができる。これによって、モータの回転変
動に影響されず、正確な記録ができる。
【0039】続いて、インデックスヘッダの詳細につい
て説明する。
【0040】この光ディスクのスパイラルトラックは高
密度記録に適した、ランド及びグルーブの両方にデータ
が記録できるランド&グルーブ記録方式となっている。
例えば、インデックスヘッダから始まるスパイラルトラ
ックを辿ると、一周分のグルーブトラックを通過した
後、インデックスヘッダとダミー領域201を通過し、
一周分のランドトラックを通過した後、再びインデック
スヘッダとダミー領域201を通過し、一周分のグルー
ブトラックを通過する。つまり、光ディスクはスパイラ
ルトラックに沿って光が走査したとき、トラック一周に
つき1度だけ、インデックスヘッダが現れるように、ラ
ンドトラックとグルーブトラックの切り変わり目の1ヵ
所だけにインデックスヘッダがアラインされ、その隣に
ダミー領域201が配置されている。
【0041】しかし、この発明はこれだけに限定される
ものではない。例えばスパイラルトラックに沿って光ビ
ームが走査したとき、トラック1周につき2度インデッ
クスヘッダ12が現れるように、インデックスヘッダ1
2をディスク状の2ヵ所にアラインしてもよい。さら
に、インデックスヘッダ12をディスク上の3ヵ所以上
にアラインするようにしてもよい。
【0042】また、図8に示すように、インデックスヘ
ッダ12は、Haヘッダ30、Hbヘッダ31、Hcヘ
ッダ32、Hdヘッダ33を備えている。Haヘッダ3
0はPLLの同期をかけるための連続ピット列から成る
VFO部、及びトラックアドレスが記録されたHa35
を備えている。同様に、Hbヘッダ31はVFO部及び
Hb36を備えている。同様に、Hcヘッダ32はVF
O部及びHc37を備えている。同様に、Hdヘッダ3
3はVFO部及びHd38を備えている。Ha35、H
b36、Hc37、Hd38には、夫々に、AM(アド
レスマーク)、PID(物理ID)、IED(エラー検
出)、及びPAD(パッド)などの情報が含まれてい
る。VFOはどのトラックにも形成されるが、Ha3
5、Hb36、Hc37、Hd38は例えば図4の様に
交互に一トラックずつ飛ばして形成しても良い。このと
き例えばHa35、Hb36を同一トラックに、Hc3
7、Hd38を隣のトラックに形成してもよい。これ
は、トラックピッチが再生用光ビームのスポット径に対
し狭く形成された場合、そのために生じる隣接トラック
からのクロストークを避けるためである。
【0043】また、同一トラックにHa35、Hb3
6、Hc37、Hd38をすべて形成してもよい。各々
のトラックに2つ以上のヘッダが形成されていれば、欠
陥などで一つのヘッダが読めなくても、もう一つのヘッ
ダを用いてトラックを確定することができる。また、本
実施例ではヘッダを4個としたが、これに限定するもの
ではない。
【0044】続いて、ダミー領域201(インデックス
ヘッダ外側)の詳細について説明する。
【0045】光ディスクは特徴として各記録層は、図
2、図4に示すように、インデックスヘッダが照射光2
22の入射方向から見て重なり合うように積層されてい
る。ただし、このインデックスヘッダの重なり合いは許
容される精度の範囲内で図4に示すようにずれることが
有る。
【0046】ここで、インデックスヘッダの両側に配置
されたダミー領域201について詳細を説明する。前述
したように、一般に、記録膜が記録マーク(アモルファ
ス状態)である場合と初期化領域(結晶化状態)で有る
場合では透過率及び反射率が異なる。ここでは、第一記
録層214はアモルファスの透過率が結晶化状態より高
く、反射率が結晶化状態より低いとする。また、第一記
録層214の情報記録領域の全面に情報が記録済みであ
るとする。ここで、第一記録層214を通過して、第二
記録層215にアクセスする場合を考える。図2に示す
光ディスクは、第一記録層214のインデックスヘッダ
領域と第二記録層215のインデックスヘッダ領域が完
全に重なっている場合、インデックスヘッダ領域には記
録は行なわないので、第一記録層214のインデックス
ヘッダ領域で記録光強度が低下しても、第二記録層21
5が情報記録領域でないので、影響は小さい。また、第
一記録層214のインデックスヘッダを再生光が通過し
ている場合は、第二記録層215に到達する再生光強度
も下がり、さらに第二記録層215からの反射率が増加
して再生信号のオフセットが上昇するが、第一記録層2
14に形成されるデフォーカススポット223全体がイ
ンデックスヘッダ領域に入れば、際しえ信号レベルの過
渡的な変動が無い。そのため、再生信号のオフセットゲ
インをコントロールすることなどにより、安定した再生
を行なうことが可能となる。ただし、第二記録層215
にアクセスしている場合、第一記録層214でのスポッ
トは図2に示すようにデフォーカスしているので、情報
記録領域のうち、区間2a218ではデフォーカススポ
ット223の一部が第一記録層214のエンボスピット
にかかるので、記録光強度が低下しており、安定した情
報の記録ができない。また、区間2a218と区間2b
219では再生中に再生光強度が変動し、ゲインのコン
トロール等が難しいため安定した再生ができない。特に
区間2b219はインデックスヘッダであり常に安定し
て再生する必要がある。そこで、第一記録層214の区
間1a216をダミー領域201として、インデックス
ヘッダと同じ透過率及び反射率にする。この結果、第二
記録層215のインデックスヘッダを再生中は再生光強
度を一定とすることができる。さらに、記録光強度の低
下が起こる第二記録層215の区間2c220をダミー
領域201として、予めユーザー情報の記録禁止領域と
する。この結果、第二記録層215の情報記録領域では
記録光強度は低下しないことになる。
【0047】さらに、図4に示すように、インデックス
ヘッダの重ね合わせがずれた場合について考える。第二
記録層215のインデックスヘッダに対して、第一記録
層214のインデックスヘッダが最大Xだけずれるとす
る。ずれが生じると、重ね合わせずれ区間では第二記録
層215から見て、第一記録層214のこれまでインデ
ックスヘッダであった部分が情報記録領域となって、イ
ンデックスヘッダであった場合より透過率が高くなって
しまう。従ってこの区間だけダミー領域201を延長
し、透過率をインデックスヘッダ領域と等しくする必要
がある。また、重ね合わせのずれは前後どちらにもずれ
る可能性があるので、インデックスヘッダの両側に同じ
長さのダミー領域201を配置する必要がある。さら
に、第一記録層214のダミー領域201をこのように
延長すると、第二記録層215ではこれまでより広い範
囲で記録光強度の低下が起こることになる。従って図5
に示すような記録光強度低下する可能性の有る範囲をダ
ミー領域201としてユーザー情報の記録禁止とする。
この結果、第二記録層215の情報記録領域では記録光
強度は低下しないことになる。
【0048】以上のことから、第二記録層215のイン
デックスヘッダを再生中の再生光強度を一定に保つため
には第一記録層214のインデックスヘッダの両側に、
(第二記録層215に焦点を合わせたときに第一記録層
214に形成されるデフォーカススポット223の半分
の幅)+(重ね合わせの最大ずれ幅)の幅のダミー領域
201を配置して、透過率をインデックスヘッダと等し
くする必要がある。また、第二記録層215の記録領域
で記録光強度の低下を引き起こさないために、第二記録
層215のインデックスヘッダの両側に第一記録層21
4の2倍の幅のダミー領域201を配置して情報記録禁
止領域とする必要がある。
【0049】これまでは第一記録層214のインデック
スヘッダの両側に同じ幅のダミー領域201を場合につ
いて説明したが、インデックスヘッダとダミー領域20
1の透過率及び反射率は等しいので、第一記録層214
については、インデックスヘッダとダミー領域201を
合わせた幅が等しければ、インデックスヘッダがこの中
心にある必要は無い。すなわち、左右のダミー領域20
1の幅が異なってもかまわない。ただし、第二記録層2
15のインデックスヘッダは、第一記録層214の透過
率が均一である必要があるので、両側のダミー領域20
1の幅は等しくする必要がある。
【0050】また、再生ゲインをコントロールして、第
一記録層214の透過率変化による再生光強度変化が起
こっても、第二記録層215からの再生信号レベルが一
定に保たれる光ディスク装置では、第一記録層214の
ダミー領域201は必要無くなる。このときは、記録光
強度の変化に対応できるよう、第二記録層215に(第
二記録層215に焦点を合わせたときに第一記録層21
4に形成されるデフォーカススポット223の半分の
幅)+(重ね合わせの最大ずれ幅)の幅のダミー領域2
01を配置し、この部分を情報記録禁止領域とすれば良
い。
【0051】また、第一記録層214と第二記録層21
5の情報記録領域の面積を等しくしたい場合には、第一
記録層214に(第二記録層215に焦点を合わせたと
きに第一記録層214に形成されるデフォーカススポッ
ト223の半分の幅)+(重ね合わせの最大ずれ幅)の
幅の領域二ヵ所を情報記録領域でなくする必要がある
が、この領域の透過率は情報記録領域と等しくする必要
がある。
【0052】次に、図6を用いてもう一つのダミー領域
配置方法について説明する。図6に示すように、第一記
録装置214には、図4と同様にダミー領域201を配
置する。第二記録装置215はインデックスヘッダ12
とトラックが形成されている。ここで、第二記録層21
5に焦点を合わせたときの第二記録層215の再生和信
号の変化を図6(b)に示す。第一記録層214がトラ
ック(記録フィールド)からエンボスピット(ダミー領
域及びインデックスヘッダ)に移行すると、第一記録層
214の透過率及び反射率が変化するので、第二記録層
215の再生和信号のオフセットが変化する。すなわち
区間3aと領域区間3bは、同じトラックを再生してい
るにもかかわらず再生信号が変化している。そこで、こ
のような第一記録層214の光学特性が記録フィールド
15と異なる範囲に対応した第二記録層215のトラッ
クをダミー領域201とし、記録フィールド15の書込
みを禁止する。但し、同期信号の生成や反射率制御など
のために、ここにユーザデータとは異なるVFOなどの
信号を記録するようにしてもよい。こうすれば、第二記
録層215のダミー領域201を第一記録層214のダ
ミー領域201と同程度に抑えることができる。但し、
第二記録層215のインデックスヘッダ12に対するダ
ミー領域201の左右の幅は記録層の貼り合わせのすれ
によって変化する。
【0053】従って、このディスクでは、リードインエ
リア203に第二記録層215のダミー領域201の位
置を示す情報を書き込む領域を設ける。ディスクを一度
再生したら、図6(b)に示すような信号から第二記録
層215のダミー領域201となる範囲を検出し、この
情報をリードインエリア203に記録しておく。この情
報は具体的には、インデックスヘッダ12からのウォブ
ル数や時間幅などである。この結果を基にして記録フィ
ールド15の位置を特定することができる。
【0054】続いて、リードインエリア202とリード
アウトエリア204について説明する。また、リードイ
ンエリアとリードアウトエリア204のダミー領域20
1について説明する。
【0055】DVD−RAMでは、リードインエリア
は、半径位置22.59mmから24.101mmまで
となっている。このうち、22.59mmから24.0
00mmまではエンボスピットとミラーが形成されてお
り、残りの部分は書き換え可能領域となっている。リー
ドアウトエリア204は57.889mmから58.4
93mmまでで、すべて書き換え可能領域となってい
る。リードインエリアのエンボス領域202にはRef
erence code及びControl data
が記録されている。また、リードインエリアとリードア
ウトエリア204の書き換え可能領域には、DMA、d
isc identification zone,
Guard track zone ,Drive t
est zone, Disc test zoneが
設けられている。本発明のディスクでは複数の記録層を
有するので、図1に示すように、各記録層それぞれにリ
ードインエリア及びリードアウトエリア204をもたせ
る。リードインエリアのエンボスピット及びミラー領域
をDVD−RAMと同じ22.59mmから24.00
0mmとする。リードイン各記録層の貼り合わせのずれ
や、各記録層の偏心によって、第一記録層214と第二
記録層215のエンボスピット及びミラー領域の重なり
が、ずれることになる。このずれを考慮して、第一記録
層214の24.000mmから24.070mmまで
をダミー領域201とする。さらに、24.070mm
から24.101mmまでをリードインエリアの書き換
え領域203とする。第二記録層215では、24.0
00mmから24.140mmまでをダミー領域20
1、24.140mmから24.170mmをリードイ
ンエリアの書き換え領域203とする。この結果、リー
ドインエリアのエンボスピット領域を安定して再生でき
る。また、各層の57.889mmから最外周までをリ
ードアウトエリア204とする。このとき、リードアウ
トエリア204の外周側にもダミー領域201を配置し
てもよいが、このエリアにはエンボスピット領域がない
ので、再生光強度均一化のための第一記録層214のダ
ミー領域201は必要ない。また、ディスク最外周の重
なりがずれることも考えられるが、第二記録層215に
必要となるダミー領域201は、ガードトラックゾーン
で代用できる。
【0056】さらに、この他の方法として、第一記録層
の内周側にリードインエリア、第二記録層の内周側にリ
ードアウトエリア204、各記録層の外周側にミドルエ
リアを配置することが考えられるが、この際にはリード
インエリアのエンボス及びミラー領域での透過率低下の
影響を受ける第二記録層の範囲をダミー領域として記録
禁止とするか、ガードトラックゾーンとする。
【0057】続いて、記録フィールドの詳細について説
明する。
【0058】次に、スパイラルトラックに配置するデー
タについて説明する。第一記録層214もしくは第二記
録層215にデータを記録するときには、上記したスパ
イラルトラックに対し、データの書き換えが可能な記録
フィールド15が所定数記録される。また、図7及び図
9に示すように、記録フィールド15は、記録フィール
ド15のアドレスデータを格納するヘッダーフィールド
19と、各種データを格納するデータフィールド20と
を備えている。この記録フィールド15には、一つのE
CCブロック単位でデータが記録される。ECCブロッ
クについては後述する。ヘッダーフィールド19に対し
てフォーマッティングなどで一度アドレスが記録される
と、再びフォーマッティングされない限り、ヘッダーフ
ィールド19に記録されたアドレスは書き換えられな
い。データフィールド20はデータの書き換えが起こる
たびに書き換えられる。
【0059】ここで、トラック上に連続して記録フィー
ルド15が記録されると、図7に示すように、ある記録
フィールド15がインデックスヘッダ12と交差する場
合が生じる。つまり、所定のトラック長により形成され
る一つの記録フィールド15が、インデックスヘッダ1
2とダミー領域201を跨いで二つの記録フィールド1
5に分断されることがある。この分断された二つの記録
フィールド15を、サブ記録フィールドa16、サブ記
録フィールドb17とする。
【0060】上記したように、各記録フィールド15
は、自身のアドレスを格納するヘッダーフィールド1
9、及び各種データを格納するデータフィールド20を
備えている。
【0061】図10に示すように、サブ記録フィールド
a16及びサブ記録フィールドb17は、両サブ記録フ
ィールドの接続のための接続領域を備えている。サブ記
録フィールドa16の接続領域には、例えば、PA(ポ
ストアンブル)を配置する。このほか、ガード領域又は
バッファ領域を配置するようにしてもよい。サブ記録フ
ィールドb17の接続領域には、例えばPS(プリシン
ク)を配置する。このほか、GAP、ガード領域、VF
O領域を配置するようにしてもよい。また、サブ記録フ
ィールドa16の接続領域を記録フィールドのリアと同
様の構成とし、サブ記録フィールドb17の接続領域を
記録フィールドのフロントと同様の構成とすれば、図1
1に示すように、サブ記録フィールドa16及びサブ記
録フィールドb17も、ヘッダーフィールド19及びサ
ブデータフィールド43を備えることになる。サブ記録
フィールドa16のヘッダーフィールド19と、サブ記
録フィールドb17のヘッダーフィールド19とには、
同一のアドレスデータを格納してデータ記録再生時の信
頼性を向上させることができる。また、サブ記録フィー
ルドa16及びサブ記録フィールドb17に記録される
べく、1ECCブロックのデータは、サブ記録フィール
ドa16のサブデータフィールド43と、サブ記録フィ
ールドb17のサブデータフィールド45とに分割して
記録される。
【0062】続いて、記録フィールドの構成について説
明する。
【0063】図9は、記録フィールド15の詳細を示す
図である。ヘッダーフィールド19は、2つのヘッダ、
ヘッダaとヘッダb、及びミラー(Mirror)部か
らなる。ヘッダはいずれも46バイトで、具体的な構成
はインデックスヘッダの各ヘッダと同じである。ミラー
部はヘッダーフィールドとデータフィールドの境界を検
出するために用いられる。ヘッダーフィールドは、一度
記録されると、再フォーマッティングされない限り書き
換えられない。一度ヘッダーフィールドが記録される
と、記録フィールド15のアドレスはこのヘッダから決
定され、インデックスヘッダ及びウォブルは、補助的な
アドレスデータとして利用される。
【0064】データフィールド20は、GAP、Gua
rd1、VFO、PS、データ、PA、Guard2、
Bufferからなる。GAPはレーザーの記録立ち上
がりやパワー制御、及び記録位置のランダムシフトのた
めに設けられている。Jは書換えごとに、0〜15まで
のランダムな数値が入る。通常はVFOと同じ信号が記
録される。Guard1は多数回記録したとき記録信号
の先頭部に現れる劣化対策のためである。Kは0〜7ま
でランダムな数値が入る。通常はVFOと同じ信号が記
録される。VFOはPLLの同期用信号、PSはプリシ
ンク信号、データは1ECCブロックのデータである。
ECCブロックの構成については後述する。PAはポス
トアンブル、Guard2は記録信号の後端に現れる劣
化対策のためである。Kは0〜7までのランダムな数値
で、Guard1と同じKの値が用いられる。通常はV
FOと同じ信号が記録される。Bufferは、偏心に
よる記録フィールド15の長さの違いやディスクの回転
変動の吸収、および記録位置のランダムシフトのために
用いられ、最悪でも2バイト以上の信号の記録されない
領域を持つ。Jの値は0〜15で、GAPのJと同じ値
が用いられる。
【0065】続いて、フォーマットと実際の記録方法に
ついて説明する。また、光ディスクのスパイラルトラッ
クに対し記録フィールドを記録する手順について述べ
る。
【0066】一般に、データの記録を行う光ディスクで
はディスク作成後、初期化というアニーリングが行わ
れ、記録膜は結晶化された状態となる。その後、ディス
クの欠陥状態をチェックする検査、物理フォーマッティ
ングがおこなわれる。この欠陥検査は例えば、ディスク
全体に特定のデータを書き込み、エラーの状態を調べ、
訂正不可能なエラーがある記録フィールド15や一定以
上のエラーの有る記録フィールド15は、エラーの無い
別の記録フィールド15に置き換える処理である。この
動作は、ディスクの欠陥検査とは言え、ディスクの全面
を記録・再生するため、長い時間がかかり、ディスクの
コストアップにつながる。
【0067】そこで、大きな欠陥は、効率のよい別の方
法(大きな光スポットを走査してチェック)でチェック
し、データを書き込んでのチェックは、ディレクトリが
作成されるエリアだけに限定したり、場合によってはま
ったくチェックしない場合もある。
【0068】DVD−RAMでは、一つの記録フィール
ド15(1ECCブロック)が16個の物理セクタに分
割されて記録される。各々の物理セクタには、アドレス
データが形成されているので、任意の記録フィールド1
5へデータの記録が可能である。欠陥管理を行わなけれ
ば、最初から、すべての物理アドレスが決まっているの
で、物理的なフォーマッティングを行わなくても任意の
記録フィールド15へのデータの記録が可能で、これが
特徴の一つとなっている。
【0069】一方、本発明の光ディスク10には、イン
デックスヘッダ12に、トラックアドレスデータが記録
されているので、このインデックスヘッダ12を読むこ
とで、全てのトラックアドレスが決まる。一方、初期状
態では記録フィールド15は形成されていない。従っ
て、記録フィールドのアドレスをもつヘッダーフィール
ドも記録されていない。しかし、すべての記録フィール
ド15の配置は、インデックスヘッダ12と記録トラッ
クに形成されているウォブル数から決定できるので、イ
ンデックスヘッダ12とウォブル信号を検出すれば、任
意の記録フィールド15へのデータの書き込みが可能と
なる。
【0070】コンピュータのデータ記録用途向けには、
一般に、ディスク全面にわたってデータを記録し、欠陥
管理を行う。本発明の光ディスク10では、このとき、
記録フィールド15全体の書き込み、すなわち、物理フ
ォーマッティングが行われる。つまり、光ディスク全面
にわたって、記録フィールド15の記録が行われ、この
ときに、ヘッダーフィールド19とデータフィールド2
0が記録される。このとき、前述したようにインデック
スヘッダ12と交差するときは、2つのサブ記録フィー
ルドに分割されて記録される。
【0071】記録フィールド15が、物理フォーマッテ
ィングなどで、最初に記録されるときは、図9に示し
た、ヘッダーフィールド19のヘッダaからデータフィ
ールド20のGuard2までが連続して記録される。
2回目以降は、データフィールド20のGAP部からG
uard2までが書き換えられる。実際には、GAP部
の途中からVFOと同じ信号が記録され、Guard2
で終わる。したがって、記録フィールド15には、少な
くてもミラー部とBuffer部に2バイト以上の信号
の無い領域が存在することになる。
【0072】続いて、DVDを参考にECCブロックに
ついて説明する。
【0073】図12は、172バイト×12行(206
4バイト)からなるデータフレームの構造を示してい
る。このデータフレームは、2048バイトの主デー
タ、データフレームのIDを示す4バイトのデータI
D、データIDのエラー検出のための2バイトのIE
D、予約となる6バイトのRSV、及び主データのエラ
ー検出のための4バイトのEDCからなる。この主デー
タについては、連続した0や1が生じないようにスクラ
ンブル処理がされる。
【0074】DVD(ROM及びRAM)の記録単位と
なるECCブロックは、主データがスクランブルされた
データフレーム16個から構成され、図12に示すよう
に、172バイト×192行から成る。これに、エラー
訂正符号として、各行には内符号PIが10バイト、各
列には外符号POが16行付加され、ECCブロック全
体は、182バイト×208行で構成される。次に、E
CCブロックは、ブロックエラーの訂正能力を高めるた
め、図14に示すようにPOを1行含むインターリーブ
が施された16個の記録フレームに分割される。
【0075】次に、記録フレームの各行に対し、8−1
6変調が施され、さらに、図15に示すように91バイ
トごとに2バイトのシンクバイトが付加される。その結
果、記録フレームは、各行が93バイトからなる2つの
シンクフレームを持ち、全部で26個のシンクフレーム
(2418バイト)からなる。
【0076】DVD−ROMでは、この26個のシンク
フレームを1つの記録フレームとし、16個の記録フレ
ームを1つのECCブロック(38688バイト)とし
て、トラックに連続的に配置される。したがって、フォ
ーマット効率は84.7%となる。
【0077】一方、DVD−RAMでは、この26個の
シンクフレームを1つの物理セクタに記録する。各々の
物理セクタは、図9と類似の構成をしており、130バ
イトのヘッダーフィールドと2567バイトの記録フィ
ールド15からなる。全体の長さは2697バイト(2
9シンクフレーム)で、そのうちデータは2048バイ
トであるから、フォーマット効率は75.9%である。
【0078】なお、DVD−RAMの各トラックは、各
物理セクタのヘッダ部を除いて、ウォブルされたランド
及びグルーブで形成されている。ウォブルの数は、1シ
ンクフレームあたり8個である。一つのECCブロック
は16個の記録フレームからなるので、ECCブロック
は416個のシンクフレームで構成される。
【0079】本発明の実施例では、シンクフレーム、記
録フレーム、ECCブロックサイズとして、DVD−R
AMと同じ値を用いているので、1シンクフレームは9
3バイト、8ウォブルとなり、1記録フレームは26シ
ンクフレーム、1ECCブロックは416のシンクフレ
ームで構成される。すでに説明したとおり、インデック
スヘッダ12は2シンクフレーム長である。
【0080】記録フィールド15は、図9で示すよう
に、ヘッダーフィールド19とデータフィールド20か
らなり、全部で420シンクフレームからなる。このう
ち、1ECCブロック分のデータ部は、416シンクフ
レームである。このデータ部の前部をフロント、後部を
リアと呼べば、1つの記録フィールド15は、データ部
と各々2シンクフレームからなるフロント及びリアから
なる。
【0081】図11は、記録フィールド15がインデッ
クスヘッダ12と交差したときのサブ記録フィールドの
取り扱いを示す図である。インデックスヘッダの前側を
サブ記録フィールドa16、後側をサブ記録フィールド
b17とすれば、各々のサブ記録フィールドはヘッダー
フィールド19、及びサブデータフィールド43、44
から成る。サブ記録フィールドは、記録フィールド15
と同様データ部を除けば、各々2シンクフレームのフロ
ント40、及びリア42から成るので、サブ記録フィー
ルドaのデータa44は、Mシンクフレーム:1≦M≦
415となる。そうすると、サブ記録フィールドb17
のデータ部46は、(416−M)シンクフレームとな
る。
【0082】次に、本発明について具体的な数値を入れ
て説明を行う。使用する紫色レーザーの波長を405n
m、対物レンズのNAを0.66とし、光ディスクの直
径を120mm、記録エリアをDVD−RAMと同じ2
4.1mm〜57.89mmとする。データの記録はD
VD−RAMと同じZCLV記録方式とする。ゾーン数
は、DVD−RAMのように物理セクタをアラインする
必要が無いので、自由に設定できる。ここでは内周から
外周に向けて連続書きこみを行っても、ゾーン間の記録
クロックの変化を1%程度とするために、各記録層のゾ
ーン数を100とする。ただし、ここではディスクの内
周側に設けられるリードインエリア、及び外周側に設け
られるリードアウトエリア204については省略してあ
る。
【0083】図16に各ゾーンにおけるトラックのレイ
アウトの一実施例を示す。トラックピッチを、隣接トラ
ックとのクロスイレースを考慮して、0.348μmと
する。総トラック数は97000本となり、各ゾーンの
トラック数は970本となる。一方、OTFなどを考慮
し、ビット長を0.159μmとする。また、収差など
を考慮して記録層の間隔を25μmとすると、第二記録
層215に焦点を合わせた際の、第一記録層214に形
成されるデフォーカススポット223の直径は4μm程
度となる。インデックスヘッダ重ね合わせのずれ量を円
周方向で、最大±50μmとすると、第一記録層214
に設けるインデックスヘッダの片側に設けるダミー領域
201の幅はもっとも短くて片側54μm、両側で10
8μmとなる。第二記録層215の同様の箇所に設ける
ダミー領域201の幅はもっとも短くて片側108μ
m、両側218μmとなる。ここで1シンクフレーム長
は約118μmなので、簡単にするため第一記録層21
4のダミー領域201を1シンクフレーム長、第二記録
層215のダミー領域201を2シンクフレーム長とす
る。ただし、ダミー領域201の幅は必ずしもシンクフ
レーム長の整数倍である必要はない。
【0084】ここで、最内周トラックを含むゾーン0の
各トラックは一周あたり119319バイトで、128
3シンクフレームである。このうち2シンクフレームは
インデックスヘッダのものである。さらに、第一記録層
214では1シンクフレーム、第二記録層215では2
シンクフレームをダミー領域201とする。例えば第一
記録層214では、残りの1280シンクフレームに記
録フィールドを配置することになる。
【0085】次に、図17に第一記録層214ゾーン0
のトラックと記録フィールドの関係を示す。トラック0
に420シンクフレームからなる3つの記録フィールド
15を書きこむと、トラック0の余剰シンクフレーム数
は20となる。つまり、20シンクフレームのサブ記録
フィールドが発生する。この20シンクフレームのサブ
記録フィールドでは、フロント及びリアとして4シンク
フレームが割り当てられ、データ部として16シンクフ
レームが割り当てられる。次のトラック1では、404
シンクフレームのサブ記録フィールドが発生する。この
404シンクフレームのサブ記録フィールドでは、フロ
ント及びリアとして4シンクフレームが割り当てられ、
データ部として400シンクフレームが割り当てられ
る。つまり、上記した20シンクフレームのサブ記録フ
ィールド及び404シンクフレームのサブ記録フィール
ドが図に示されたサブ記録フィールドa及びbに相当す
る。
【0086】さらに、404シンクフレームのサブ記録
フィールドに続けて、420シンクフレームの2つの記
録フィールドを記録すると、余剰は36シンクフレーム
となる。つまり、36シンクフレームのサブ記録フィー
ルドが発生する。この36シンクフレームのサブ記録フ
ィールドでは、フロント及びリアとして4シンクフレー
ムが割り当てられ、データとして32シンクフレームが
割り当てられる。次のトラック2では、388シンクフ
レームのサブ記録フィールドが発生する。この388シ
ンクフレームのサブ記録フィールドでは、フロント及び
リアとして4シンクフレームが割り当てられ、データ部
として384シンクフレームが割り当てられる。
【0087】これを続けて行けばゾーン0の記録フィー
ルド、サブ記録フィールドの配置はすべて決まる。この
処理を第二記録層215のゾーン99まで続ければ、デ
ィスク全体の記録フィールド及び、サブ記録フィールド
の配置が一義的に決まる。フォーマット効率は第一記録
層214で83.6%、第二記録層215で83.5%
となる。この値はDVD−ROMの84.7%に対し、
約1%の低下であり、DVD−RAMの75.9%に比
べ大幅に改善されていることが分かる。ここで、第一記
録層214におけるインデックスヘッダの両側のダミー
領域201は第一記録層214全体の0.1%、第二記
録層215におけるインデックスヘッダの両側のダミー
領域201は第二記録層215全体の0.2%を占める
のみである。
【0088】次に、ダミー領域201に配置するデータ
について説明する。第一記録層214のダミー領域20
1は、透過率をインデックスヘッダと等しくする必要が
あるので、インデックスヘッダと同じエンボスピット領
域とすることが望ましい。エンボスピットで形成するデ
ータは例えば、全て0を示すデータとすることやVFO
と同じデータとすることや、ランダムデータとすること
が考えられる。
【0089】第二記録層215のダミー領域201はユ
ーザー情報の記録禁止領域とする必要がある。また、こ
の領域では再生光強度が過渡的に変化する部分が有る。
従って、この領域にはエンボスピットで形成する全て0
のデータや、VFOと同じデータや、ランダムデータを
記録することが考えられる。このほか、この部分を図6
に示すようにグルーブトラックもしくは、ランドトラッ
クとしてバッファ領域として利用しても良い。
【0090】この他に、例えば既知のマーク長、マーク
間隔を持つデータを配置しても良い。このデータを波形
の適応等化、クロストークキャンセラーのトレーニング
パターンとして利用することで、光ディスク再生時の波
形等化の精度を高めることができる。適応等化を行う適
応等化器にはトランスバーサルフィルターを使用する。
このとき、トランスバーサルフィルターのタップゲイン
は、等化後の波形が正確に目標信号波形となるように、
適応アルゴリズムによって順次校正され、最終的に等化
誤差が零となるように所望の値に適応的に調整される。
このとき、トレーニングパターンは既知なので、このパ
ターンと適応等化後の再生信号パターンを比較すること
で正確に、効率良くタップゲインを収束させることがで
きる。同様にクロストークキャンセラーにおいても例え
ば、波形等化器としてトランスバーサルフィルター用い
る。トレーニングパターンを再生したときの等化後の再
生波形と、トレーニングパターンから求められる理想的
な再生波形を比較することで、トランスバーサルフィル
ターのタップゲインを精度良く、効率的に収束させるこ
とができる。例えばこのときのトレーニングパターンに
は3T、4T、及び5T以上のマークとマーク間隔を含
む既知のランダムパターンや、3T、4T、5T、6
T、…、14Tと順次マーク長、マーク間隔を増やした
階段状のパターンを用いる。
【0091】また、既知のマーク長、マーク間隔を持つ
データが配置されていることで、左右のトラックからの
信号の漏れ込み量がわかるので、この結果を元にディス
クのチルト量を測定することができる。このとき測定の
ためには、前述のようなランダムパターンや、階段状の
パターンを配置しても良いし、トラック毎に周波数の違
う信号を配置すれば、再生信号のスペクトルから、走査
するトラックの信号振幅と、左右トラックの漏れ込み量
の比を測定することができる。
【0092】さらに、既知のマーク長、マーク間隔をも
つデータを1トラック置きに配置する部分を設ける。こ
のトラックを再生した場合、隣接トラックからのクロス
トークの影響をなくすことができるので、例えば上記の
適応等化を精度良く行うことが可能となる。また、デー
タの配置されたトラックに隣接したデータの無いトラッ
クを再生すれば、再生信号に漏れこむ隣接トラックから
の信号量を正確に測定できるので、隣接トラックからの
クロストーク量が分かる。また、左右のクロストークの
比からディスクのチルト量を求めることができる。さら
に、既知のマーク長、マーク間隔をもつデータを2トラ
ック置きに配置する部分を設け、データの無いトラック
を再生すれば、片側のトラックからのクロストーク量を
測定することができる。図18と図19に既知マーク及
びマーク間隔をもつデータの配置の実施例を示す。図1
8の配置では、例えばトラックBを再生すれば、トラッ
クA及びトラックCに記録されたデータからの信号の漏
れ込み量が測定できる。トラックCではクロストークの
影響を受けずに信号を再生することができる。トラック
Fを再生すれば、トラックEに記録されたデータからの
信号の漏れ込み量を測定することができる。
【0093】また、図19のようにデータを交互に配置
すれば、再生するトラックを換えなくても、図18で説
明した測定が可能となる。
【0094】上記トレーニングパターン231のための
データを配置することで、記録フィールド15のフォー
マット効率が低下することは無い。
【0095】次に、光ディスク10の製造方法の一例を
示す。図20に示すように光ディスクの各記録層の基板
211は別々に形成される。原板234にレジスト膜2
33を塗布してこれに記録を行い、トラックとエンボス
ピットが形成されたレジスト膜233を形成する。次
に、この原板234からスタンパ金型235を作成す
る。このスタンパ金型235によって樹脂を成形して、
樹脂成形基板236を製造する。さらに、樹脂成形基板
236上にスパッタ装置などを用いて複数の膜からなる
記録層237を製膜する。最後に、二つの基板211を
中間層212を挟んで向かい合わせで貼り合わせること
で完成する。再生専用ディスクを作成する場合には、エ
ンボスピットが形成された樹脂成形基板236を成形
し、この樹脂成形基板236に対し奥側の層には反射
膜、手前側の層のためには半透過膜を製膜する。最後に
二つの記録層237を中間層212を挟んで向かい合わ
せで貼り合わせることで完成する。
【0096】この貼り合わせの工程では、各層のインデ
ックスヘッダ12をディスク半径方向及び、円周方向に
沿って適切な精度で重ね合わさるように各層を貼り合わ
せる必要がある。インデックスヘッダ12は、それ以外
の領域と異なる光学的特性をもっているので、これを目
印としてインデックスヘッダが重なるように各記録層を
重ね合わせることができる。このとき、図4に示すディ
スクでは、第一記録層のエンボスピット領域が第二記録
層に完全に収まるように貼りあわせればよい。図6に示
すディスクでは、第一記録層214のエンボスピット領
域が第二記録層215に完全に収まるように貼りあわせ
る。このほか、光ディスクの各層は図21に示すように
貼り合わせの目印となるしるし238を、容量を損なわ
ないように、光ディスクの最内周もしくは、最外周の通
常情報の記録再生に用いられない領域に持たせてもよ
い。このしるし238は、各層同じ大きさの点でも良い
し、また、どちらかの層の点をもう一方の点に比べ許容
される重ね合わせ誤差分だけ大きい点にしても良い。図
22に示すように、貼り合わせの際には前者の場合、各
層のしるし238が完全に重なるように光学センサーな
どで観察しながら貼り合わせる。後者の場合、小さいほ
うのしるし238が、大きい方のしるし238に完全に
収まるように貼り合わせる。この際、インデックスヘッ
ダの円周方向重ね合わせの精度によって、インデックス
ヘッダの両側に必要となるダミー領域201の幅が変化
する。半径方向の重ね合わせのずれについては、インデ
ックスヘッダがディスク全体で半径方向にアラインされ
ていることから、影響は少ない。リードインエリア、リ
ードアウトエリア204周辺のダミー領域201の幅
は、半径方向のずれを考慮する必要がある。
【0097】次に、図23を用いて、上述した光ディス
ク10を駆動してデータの記録及び再生を行う光ディス
ク装置について説明する。
【0098】光ディスク10は、クランプ孔11とクラ
ンパ101によって、スピンドルモータ100に装着さ
れる。スピンドルモータ100は、モータドライバー1
80によって駆動される。回転する光ディスク10に対
向して、光ヘッド110が、設けられており、この光ヘ
ッド110から照射される光ビームにより光ディスク1
0への記録及び再生が行われる。
【0099】光ヘッド110は、対物レンズ111とこ
の対物レンズ111をフォーカス方向及びディスクの半
径方向に動かすレンズアクチュエータ115と、記録及
び再生のための光学系113と、紫色の半導体レーザー
LDと、ディスクからの反射光から再生信号を抽出する
複数分割フォトディテクタ114などを備えている。光
ヘッド110全体は、ラジアル送りアクチュエータ11
5で、ディスク10の半径方向に動かされる。
【0100】半導体レーザーLDから照射された光は、
光学系113を透過後、対物レンズ111で集光され、
光ディスク10の各記録層に任意にフォーカスされる。
ディスクからの反射光は、対物レンズ111、ヘッド光
学系113を逆に辿って、複数分割ディテクタ114へ
入射する。複数分割ディテクタ114の中には、トラッ
キング誤差信号を検出する2分割のプッシュプルディテ
クタがあり、この2分割プッシュプルディテクタにより
検出された信号を用いて、グルーブトラック13へのト
ラッキングが行われる。ディテクタからのサーボ情報
は、再生アンプ120、信号処理部130で処理され、
制御部150で制御信号が作成されて、ACTドライバ
ー170に供給される。
【0101】RF再生信号は、読み取り用のディテクタ
により受信される。RF再生信号を再生アンプ120で
増幅した後、信号処理部130へ送る。このRF再生信
号には、ウォブル信号が重畳されており、ローパスフィ
ルタを用いることで簡単に分離できる。また、データの
再生信号は、このウォブル信号を通過させないハイパス
フィルタを用いることで分離できる。
【0102】検出されたウォブル信号は、1シンクフレ
ームあたり8サイクルで、最内周のトラック0には、イ
ンデックスヘッダとダミー領域201を除きウォブルが
ある。スピンドルモータは、このウォブル信号を分周し
て作られる回転制御信号を用いて、回転数が制御され
る。このため、スピンドルモータの回転はディスクのウ
ォブル信号と同期することになるから、データの記録の
時に用意されるバッファーは少なくてもすむ。上記した
回転制御信号は、制御部150において生成される。
【0103】一方、記録のときに用いるクロック信号
は、このウォブル信号を逓倍して用いる。つまり、ウォ
ブル信号の周波数に基づき、記録クロック信号の周波数
が決定される。8−16変調の場合は、1ウォブル当た
り186チャネルビットなので、クロック信号は186
逓倍することになる。記録クロックをウォブル信号から
作成することにより、データフィールド20のバッファ
ーの長さを短くできる。この記録クロックは制御部15
0において生成される。
【0104】次に、図24に再生専用装置の構成を示
す。これは図17の記録再生用装置から、記録用の制御
装置、フォーマッタ、テスト記録用の要素を取り除いた
ものである。この装置では、再生専用ディスクだけでな
く、記録フィールドが記録された後の記録再生用ディス
クを再生することも可能である。
【0105】次に、図25のフローチャートを参照し
て、主にコンピュータ用途の場合の物理フォーマッティ
ングについて説明する。すでに説明した通り、9700
0トラックが100ゾーンに分割して配置され、さらに
各ゾーンにおける各トラックは、複数の記録フィールド
(サブ記録フィールドを含む)からなる。任意の記録フ
ィールドの物理アドレスは、インデックスヘッダにエン
ボス記録されたトラックアドレスとインデックスヘッダ
を起点に始まるウォブルの数で決定される。
【0106】まず、光ディスク10を光ディスク装置に
装着し、スピンドルモータ100を回転させ(ST1
1)、続いてフォーカス制御を行う(ST11)。初め
てフォーマットを行う際には、まず、第一記録層214
にアクセスする。トラッキングをかけながら(ST1
1)、光ヘッド110を内周側にあるリードインエリア
に移動させる。さらに、信号処理部130でチルト量の
検出を行い、この結果に基づきチルトACTを制御す
る。このとき制御部150はチルト制御部として機能す
る。この状態でウォブル信号が検出され(ST12)、
モータの回転がウォブル信号によって制御される(ST
13)。
【0107】ディスクが挿入されてからの始めての記録
であるので、物理フォーマッティングの前に記録ストラ
テジの最適化を行う。スポットがテスト記録領域に入っ
たら、制御部150はメモリ151に記憶されたテスト
パターンの情報から、テストデータを発生させ、テスト
パターンの記録を行う。続いて、記録したテストパター
ンの再生信号と、メモリ151に記憶されたテストパタ
ーンとを信号処理部130で統計的に比較判定処理する
ことによって、最適な記録ストラテジを決定する。この
結果は制御部150に記憶され、その後の記録制御に利
用される。続いて、インターフェース190を介して、
光ディスク装置に物理フォーマッティングの命令が出さ
れると、インデックスヘッダにエンボス記録されたアド
レスの読み取りを行い(ST14)、第一記録層214
のトラック0を探す。一方、フォーマッタは記録フィー
ルド15への書き込みを行う準備として、ヘッダーフィ
ールド19、データフィールド20へ記録するデータを
発生させる。トラック0のエンボス信号で形成されたイ
ンデックスヘッダ12を検出すると、直ちに記録フィー
ルド150への記録がスタートする。記録クロックは、
ウォブル信号を逓倍したクロックが用いられ、フォーマ
ッタから読み出された信号がLDドライバ160に入力
され、光ディスク10への記録が始まる(ST15)。
記録フィールド15のアドレスがインクリメントされ、
次々と記録フィールド15が記録される。記録領域の最
外周トラックの最後の記録フィールド15を記録して、
第一記録層214のフォーマット信号の書込みが完了す
る。
【0108】続いて、第二記録層215にアクセスす
る。このとき、図2及び図4に示すディスクではあらか
じめ第二記録層215のダミー領域201の配置が決ま
っているので、第一記録層214のときと同様にフォー
マット信号を書込み、ディスクのフォーマットを完了す
る。
【0109】図6に示すような光ディスクではあらかじ
め第二記録層215のダミー領域201の位置が決まっ
ていないので、これを決定する必要がある。この場合、
第二記録層215のダミー領域201は第一記録層21
4のインデックスヘッダ12とダミー領域201のエン
ボスピットで起こる反射率変化及び透過率変化の範囲で
決まる。そこで、第二記録層215のダミー領域201
の範囲決定のために、第二記録層215をトラック一周
分再生する。この再生信号は図6(b)に示すように、
第一記録層214のエンボスピット領域でオフセットを
もつので、あらかじめ基準レベルを決めておき、そのレ
ベルを超えて変化した領域を第二記録層215のダミー
領域201の範囲とする。さらに、詳細に述べると、第
二記録層215のインデックスヘッダ12の端から始ま
り、再生信号が基準レベルを超えた状態から通常(第一
記録層214がエンボスピットと異なる部分)の状態に
戻った瞬間から、始めに記録信号の同期をとることが可
能な位置までをダミー領域201とする。この位置か
ら、記録フィールド15の記録を開始し、シンクフレー
ムを配置していくことになる。トラック一周毎に順番に
シンクフレームを配置して、次に再生信号が基準レベル
を超える手前で、シンクフレームをきり良く配置できる
ところまでを記録領域とし、そこからインデックスヘッ
ダ12までをダミー領域201とする。なお、ここでは
記録信号の同期はウォブル18の位相から決まる。以上
の手順で決定したダミー領域201の範囲情報、具体的
にはインデックスヘッダからのウォブル数や時間幅の情
報を、情報記録再生装置のメモリもしくはディスクのリ
ードインエリアの所定の位置に記録する。ダミー領域2
01の範囲が決定すれば、第二記録層215全体の記録
フィールド15の配置が決定するので、第一記録層21
4と同様にフォーマット信号を書込み、ディスクのフォ
ーマットを完了する。ここで、ダミー領域201の範囲
の決定は、すべてのトラックについて行なってもよい
が、ゾーン毎に1回もしくはディスクの1箇所だけでも
よい。フォーマッティング時に記録フィールド15のデ
ータフィールドへ記録されるデータは、光ディスクの欠
陥を検査するためのデータであり、全ての記録フィール
ド15に同じデータが記録される。この際、第一記録層
214の記録領域全体に信号が記録されていることか
ら、この領域の透過率は全体で均一であるので、第二記
録層215に安定して記録を行うことが出きる。
【0110】物理フォーマット後は、記録した記録フィ
ールド15のヘッダ情報、及びデータフィールドのデー
タが正しく再現できるか、チェックを行う。いわゆる欠
陥管理処理である。記録フィールド15のヘッダーフィ
ールドからデータが正しく読めない場合や、データフィ
ールドから読み取られたデータのエラーが予め定めた基
準より多い場合は、その記録フィールド15は、欠陥処
理のために準備された記録フィールド15と置き換えら
れる。このとき、ディスクの所望のデータを再生する前
に、調整領域に記録されたトレーニングパターン231
を再生し、信号処理部130において適応等化器の最適
タップゲインや、クロストークキャンセラーの最適タッ
プゲインを決定する。さらに欠陥管理処理の途中に光ス
ポットがトレーニングパターン231を横切った場合、
最適タップゲインを再設定し直す場合もある。
【0111】このように、一般の光ディスクと同じよう
に、ユーザーがデータを記録する前に、光ディスク全面
にわたって物理的にフォーマットされ、欠陥検査が行わ
れれば、その光ディスクの物理アドレスは全て決まって
いるのと同じになる。さらに、第一記録層214の透過
率は情報記録領域前面で常に均一になる。このため、ユ
ーザーが実際のデータを記録するときは、光ディスク装
置は、記録フィールド15のヘッダーフィールドのアド
レスを見ればよい。インデックスヘッダおよびウォブル
信号から求めたアドレスデータは、参考情報となる。
【0112】続いて、図26に示すフローチャートを参
照して、上記したように物理フォーマットされたディス
クに対するユーザーデータの記録について説明する。
【0113】まず、光ディスク10を光ディスク装置に
装着し、スピンドルモータ100を回転させ(ST2
1)、続いて任意の記録層にフォーカス制御を行う(S
T21)。トラッキングをかけながら(ST21)、光
ヘッド110を内周側にあるリードインエリアに移動さ
せる。さらに、信号処理部130でチルト量の検出を行
い、この結果に基づきチルトACTを制御する。この状
態でウォブル信号が検出され(ST22)、モータの回
転がウォブル信号によって制御される(ST23)。続
いて、記録フィールド15内のヘッダーフィールドに記
録されたアドレスの読み取りを行い(ST24)、トレ
ーニングパターン231の記録されている領域にアクセ
スする。そこで、トレーニングパターン231の再生を
行い、適応等化器やクロストークキャンセラーのタップ
ゲインを最適化する(ST24)。次に、インターフェ
ース190を介して、光ディスク装置にユーザーデータ
記録の命令が出されると、目的の記録フィールド15に
アクセスし、ダミー領域201の範囲があらかじめきま
っていれば、制御部150でウォブル信号から生成され
る記録クロックに基づきユーザーデータが記録される
(ST25)。また、記録の途中トレーニングパターン
231を通過した場合は、逐次適応等化器とクロストー
クキャンセラーのタップゲインの再決定、チルト量の検
出を行う場合もある。
【0114】さらに詳述すると、物理フォーマット後の
記録フィールド15へのデータの記録は、インターフェ
ース190を介して受け取った記録データから、記録す
べき記録フィールド15のアドレスとデータフィールド
に記録すべきデータ情報の配列を決定する。次に、その
アドレスと一致する記録フィールド15を探し、見つか
ったらデータフィールドへの書き込みを行う。記録フィ
ールド15がインデックスヘッダと交差するときは、サ
ブ記録フィールドに分割して書き込みを行う。記録フィ
ールド15のフォーマッティング情報は、フォーマッタ
に蓄積されており、論理アドレスを指定することで、デ
ィスク上の物理的な状態を決定できる。これらは全て制
御部150で処理される。
【0115】ただし、光ディスクの全面をフォーマット
し、欠陥のチェックを行うと多大な時間がかかる。メー
カが行えばその分コストアップになるし、ユーザーが行
えば使えるようになるまでに時間がかかりすぎるなどの
問題がある。また、用途によっては、全面にわたって欠
陥検査をする必要がない場合も有る。本発明では、この
ような場合でも、任意の位置にランダムにデータの書き
込みができ、しかも映像などの連続データでもシームレ
スに記録することが可能である。
【0116】ファイルのディレクトリが記録される一部
分のみフォーマットし、一般のデータのかかれていない
ところはフォーマットされていないとする。データはフ
ォーマットされていない領域への記録となるが、制御部
150(フォーマッタ)には、インデックスヘッダとウ
ォブル数で決定されるアドレス空間がある。フォーマッ
トされているエリアへの書き込みは記録フィールド15
のデータフィールドのみを記録し、フォーマットされて
いない記録フィールド15への記録は、ヘッダーフィー
ルド及びデータフィールドを一括して記録する。
【0117】物理フォーマットされていない場合は、制
御部150(フォーマッタ)に有るアドレス空間を用い
て、記録フィールド15のヘッダーフィールド及びデー
タフィールドの両方を記録する。勿論、データフィール
ドのデータ部には、インターフェースが受け取ったデー
タが記録される。
【0118】このとき、第一記録層214の情報記録領
域全体に情報を記録した後に、第二記録層215に情報
を記録するようにすれば、第一記録層214の情報記録
領域の透過率が均一なので、第二記録層215に安定し
て記録を行える。
【0119】次に図27に示すフローチャートを参照し
て、光ディスク10に記録されたデータの再生処理につ
いて説明する。
【0120】まず、光ディスク10を光ディスク装置に
装着し、スピンドルモータ100を回転させ(ST3
1)、続いてフォーカス制御を行う(ST31)。トラ
ッキングをかけながら(ST31)、光ヘッド110を
内周側にあるリードインエリアに移動させる。さらに、
チルトACTを制御する。この状態でウォブル信号が検
出され(ST32)、モータの回転がウォブル信号によ
って制御される(ST33)。続いて、インターフェー
ス190を介して、光ディスク装置にユーザーデータ再
生の命令が出されると、記録フィールド15のヘッダー
フィールドに記録されたアドレスの読み取りを行い(S
T34)、目的の記録フィールド15にアクセスする。
このとき、光スポットがトレーニングパターン231を
横切った際には、適応等化器やクロストークキャンセラ
ーのタップゲインを最適化する(ST34)。目的の記
録フィールド15のデータフィールドに記録されたユー
ザーデータは、制御部150でウォブル信号から生成さ
れる再生クロックに基づき再生される(ST35)。具
体的には、再生手段としての光ヘッド110、再生アン
プ120、信号処理130、及びデータ処理140、な
どが光ディスク10に記録されたデータを再生する。
【0121】本実施例では、ランド&グルーブ記録方式
で説明を行っていきたが、グルーブ記録であっても同じ
ように適用できる。
【0122】また、本実施例ではシングルスパイラルで
説明を行ったが、ダブルスパイラルとしても良い。
【0123】さらに、本発明は書き換えのできる場合で
説明したが、ライトワンス系の1回しか記録できない媒
体にも全く同じように適用できる。
【0124】さらに、本発明はZCLV方式で説明して
きたが、本発明はゾーンの数を自由に選べるので、ゾー
ン数をトラック数と同じにすることもできる。すなわち
CLV方式にも適用できる。
【0125】さらに、本発明は書換え可能な光ディスク
について説明をしてきたが、これとの互換性から、エン
ボスピットで形成するROM型の光ディスクについて、
本発明と全く同じもしくはほとんど同じフォーマットを
適用することが可能である。
【0126】本発明の実施例では、データの記録単位と
して、DVDで用いているECCブロック(32kバイ
ト:416シンクフレーム)を用いた。高密度化した場
合、さらにECCを強化する必要が生じ、一般に、EC
Cブロックサイズが大きくなる。ECCブロックサイズ
が64kバイトになれば、当然、記録フィールド15も
大きくなり、データ部に比べ、それ以外は相対的に小さ
くなる。従って、フォーマット効率はさらに上がること
になる。
【0127】また、本発明の実施例では、記録フィール
ド15のフロントとリアに、合わせて4シンクフレーム
を用いたが、これに限定されるものではない。
【0128】また、本発明の実施例ではインデックスヘ
ッダを2シンクフレームとし、ヘッダを4つ配置した
が、これに限定されるものではない。
【0129】また、本発明の実施例では記録層を二層に
したが、二層以上の多層ディスクであっても良い。
【0130】また、本発明の実施例では結晶とアモルフ
ァスの状態で透過率及び反射率が異なるとして説明した
が、この透過率及び反射率が等しい場合でも、エンボス
とグルーブでは光の散乱、回折の影響が異なるので、本
発明の効果は有効である。
【0131】本発明では、光ディスクは複数の記録層を
もち、片側の面から光ビームを入射して、選択した目的
の記録層に対して情報の記録再生を行うことができる。
各記録層では1周に1ヵ所、エンボスピットで形成され
たインデックスヘッダ12とウォブルで、記録フィール
ド15の物理アドレスが決定される。また、このインデ
ックは半径方向でアラインされている。各記録層はそれ
ぞれのインデックスヘッダ12が光の入射方向から見て
重なるように貼り合わされている。また、インデックス
ヘッダ12や、リードインエリアのエンボスピット領域
202の周辺にはダミー領域201が配置されており、
透過率及び反射率の調整が行われている。したがって、
本発明によれば、エンボスピット領域と、それ以外の領
域の間での記録層の透過率及び反射率の変化があっても
問題なく各記録層において情報の記録再生が行える。さ
らに、インデックスヘッダとウォブルから決定されるア
ドレス空間、もしくは記録フィールドのアドレスデータ
によって、各記録フィールドにランダムにアクセスする
ことができる。また、ゾーンの切り替わり(ゾーン跨
ぎ)による周波数の切り替わり(周波数跳び)が無視で
きる範囲に収まっているので、長く連続した情報であっ
ても、シームレスに記録することができる。
【0132】また、ダミー領域201に既知マーク長、
マーク間隔のデータを配置することで、より高精度な適
応等化、クロストークキャンセル、チルト量測定を行う
ことができる。このように本発明によれば、記録フィー
ルド15に余分なデータを配置しないでも、適応等化、
クロストークキャンセルの最適化、チルト量測定が行え
るので、記録密度を上げても、高精度で信頼性の高い記
録及び再生が可能なディスクを、フォーマット効率を落
とさずに提供することができる。また、このような光デ
ィスクに対してデータを記録したり再生したりする光デ
ィスク装置、光ディスク記録方法、及び光ディスク再生
方法を提供することができる。
【0133】本発明のフォーマット効率は約83.5%
で、DVD−RAMの75.9%に比べ大幅に改善され
た。書き換えの不要なDVD−ROMのフォーマット効
率が84.7%であるから、本発明を用いることでDV
D−ROMに比べてわずか1%のフォーマット効率ロス
で、上記光ディスクを提供でき、その実用的な効果はき
わめて高い。
【0134】以下に、この発明の作用効果をまとめる。
【0135】この発明の情報記録媒体では、インデック
スヘッダがディスク全体で半径方向にアラインされてい
るので、インデックスヘッダの隣のトラックが記録フィ
ールドにならないので、記録フィールドの記録再生の安
定性が保たれる。
【0136】また、スパイラルトラックのウォブル周波
数を基準にして、情報記録媒体の回転数、及び記録する
ときのクロック周波数が決定され、ウォブル信号から再
生信号の同期が採れることから、記録フィールドに設け
られる偏心や回転変動を吸収するためのバッファーを従
来のものに比べて短くすることができる。
【0137】また、ディスクを物理フォーマットしない
で初めてデータを記録する場合、物理トラックのアドレ
スデータは1周に1ヵ所配置されたインデックスヘッダ
から読み出される。1周内の物理的な位置は、インデッ
クスヘッダから、ウォブルを数えることにより正確に決
まる。従って、ディスクを物理フォーマットしないでも
所望の位置にランダムにデータを記録することができ
る。
【0138】また、ディスクのゾーン分割の幅をセクタ
と無関係に決定できるので、分割の幅を従来のものに比
べて狭くするか、ゾーン分割を行わなければ、ゾーンを
跨ぐときに発生するクロック周波数飛びが無視できるほ
ど小さくなるので、連続情報のシームレスな記録が可能
となる。
【0139】また、トラック1周に1ヵ所しかエンボス
ピットの領域が無いので、手前の記録層を通して、奥の
記録層に照射光が集光されている場合、手前の層の透過
率及び反射率の変化によって奥の記録層での信号の記録
再生が不安定になる領域が少ない。
【0140】さらに、この発明の情報記録媒体は、各記
録層の前記インデックスヘッダを照射光の入射面から見
て重なり合うように配置したことで、手前の記録層を通
して、奥の記録層に照射光が集光されている場合、手前
の記録層のインデックスヘッダで透過率及び反射率の変
化が起こっても、その部分がほとんどの場合、追記、も
しくは書き換え領域ではないので、追記、もしくは書き
換え領域のほぼ全域で情報の安定した記録再生が可能に
なる。また、前記インデックスヘッダがディスク全体で
半径方向にアラインされているので、前記インデックス
ヘッダを重ね合わせ易い。
【0141】さらに、この発明の情報記録媒体は前記ダ
ミー領域を備え、ダミー領域の透過率が、その記録層に
おけるインデックスヘッダもしくはその他のエンボスピ
ット領域の透過率と等しいので、手前の記録層を通し
て、奥の記録層に照射光が集光されており、奥の層のイ
ンデックスヘッダもしくはその他のエンボスピット領域
を再生している間、手前の層の透過率変化が一定に保た
れる。
【0142】さらに、この発明の情報記録媒体は前記ダ
ミー領域を追記、もしくは書き換え禁止領域としている
ので、ダミー領域において追記、もしくは書き換えによ
って透過率変化が発生することが無い。従って、ディス
クの偏心や各層のインデックスヘッダの重ね合わせのず
れがあっても、追記もしくは、書き換え領域の全域で情
報の安定した記録再生が可能になる。
【0143】さらに、この発明の情報記録媒体は前記ダ
ミー領域に既知の配列のエンボスピットマークを備えて
いる。このエンボスピットマークを、波形等化やクロス
トークキャンセラー、チルト量検出のためのトレーニン
グパターンとして利用することで、記録フィールドにお
けるフォーマット効率の低下を引き起こすことなく、よ
り高精度な情報の記録再生が実現できる。前記ダミー領
域はディスク半径方向に全体に分布しているので、ディ
スク半径の違いによるによるチルト量の違いや、波形等
化条件の違いが有る場合でもそれぞれの半径でチルト量
の測定を行うことや、波形等化条件の最適化を行うこと
ができる。また、前記ダミー領域はリードイン、リード
アウトエリアの周辺か、インデックスヘッダの直前か直
後にあるので、物理的な位置はディスクを物理フォーマ
ットしない状態でも定まるので、前記ダミー領域に配置
した情報の検索が容易であり、さらに、連続した記録の
妨げにならない。
【0144】さらに、この発明の情報記録媒体は、各記
録層の情報の記録再生には使わない部分に貼り合わせの
目印となるしるしをもっているので、これを目標にする
ことでインデックスヘッダが重なるように貼り合わせる
ことができる。
【0145】従って、この発明によれば、積層された複
数の記録層を有し、片側の面から光を入射して、選択し
た記録層に対して情報の記録再生を行う光記録媒体にお
いて、ディスクの追記もしくは、書き換え領域全面で安
定した記録再生を行うことが可能であり、光ディスク全
面で連続したデータでもランダムデータでも無駄なく記
録することができる。また、記録フィールドのフォーマ
ット効率を低下させること無く、トレーニングパターン
をディスクの半径方向全体に配置することができる。
【0146】さらに、高フォーマット効率であり、ゾー
ン跨ぎのクロック周波数ジャンプが小さい、もしくは無
いことから、追記、もしくは書き換え領域の変わりに再
生専用のデータを設ければ、本フォーマットは再生専用
ディスクのフォーマットとしても用いることが出きる。
【0147】なお、本願発明は、上記実施形態に限定さ
れるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない
範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施
形態は可能な限り適宜組み合わせて実施してもよく、そ
の場合組み合わせた効果が得られる。更に、上記実施形
態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複
数の構成要件における適当な組み合わせにより種々の発
明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成
要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解
決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明
の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、
この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得
る。
【0148】
【発明の効果】この発明によれば、下記の情報記録媒
体、情報記録装置、情報記録方法、情報再生装置、及び
情報再生方法を提供できる。
【0149】(1)片面に複数の記録層を備え、どの記
録層においても精度の優れた記録再生が可能な情報記録
媒体。
【0150】(2)記録効率に優れた情報記録媒体、特
に、映像データのような大量の連続データのシームレス
な記録、及びPCデータのようなECCブロック単位の
小さなデータの任意位置への記録に優れた情報記録媒
体。
【0151】(3)片面に複数の記録層を備え、どの記
録層においても精度の優れた記録再生が可能な情報記録
媒体に対して、この情報記録媒体の特性が発揮できるよ
うに情報を記録する情報記録装置及び情報記録方法。
【0152】(4)記録効率に優れた情報記録媒体、特
に、映像データのような大量の連続データのシームレス
な記録、及びPCデータのようなECCブロック単位の
小さなデータの任意位置への記録に優れた情報記録媒体
に対して、この情報記録媒体の特性が発揮できるように
情報を記録する情報記録装置及び情報記録方法。
【0153】(5)片面に複数の記録層を備え、どの記
録層においても精度の優れた記録再生が可能な情報記録
媒体に対して記録されたデータを再生する情報再生装置
及び情報再生方法。
【0154】(6)記録効率に優れた情報記録媒体、特
に、映像データのような大量の連続データのシームレス
な記録、及びPCデータのようなECCブロック単位の
小さなデータの任意位置への記録に優れた情報記録媒体
に対して記録されたデータを再生する情報再生装置及び
情報再生方法。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の情報記録媒体の一例に係る光ディスク
を示す図であり、特にこの光ディスクに設けられたスパ
イラルトラック、インデックスヘッダ及びダミー領域を
示す図である。
【図2】ダミー領域を配置しない場合の光ディスクの、
インデックスヘッダを含むトラックに沿って切断した断
面図である。
【図3】図2に示す断面においてトラックに沿って照射
光を走査した場合の第一記録層の光の透過率変化を示す
図である。
【図4】図1に示す光ディスクの、インデックスヘッダ
を含むトラックに沿って切断した断面図であり、ダミー
領域の配置の一例を示す図である。
【図5】図4に示す断面においてトラックに沿って照射
光を走査した場合の第一記録層の透過率変化を示す図で
ある。
【図6】ダミー領域の配置の一例を示す図である。
【図7】図1に示す光ディスクに設けられたスパイラル
トラック、インデックスヘッダ及びダミー領域を拡大表
示するとともに、スパイラルトラックに記録される記録
フィールド及びサブ記録フィールドなどを示す図であ
る。
【図8】図1に示す光ディスクに設けられたインデック
スヘッダのデータ構造を示す図である。
【図9】図1に示す光ディスクに設けられたスパイラル
トラックに記録される記録フィールドとサブ記録フィー
ルドに対して記録されるECCブロックを構成するデー
タフレームのデータ構造を示す図である。
【図10】図1に示す光ディスクに設けられたスパイラ
ルトラックに記録された記録フィールド及びサブ記録フ
ィールドとの関係を示すとともに、サブ記録フィールド
のデータ構造(接続領域有り)を示す図である。
【図11】図1に示す光ディスクに設けられたスパイラ
ルトラックに記録された記録フィールド及びサブ記録フ
ィールドとの関係を示すとともに、サブ記録フィールド
のデータ構造(接続領域無し)を示す図である。
【図12】図1に示す光ディスクに設けられたスパイラ
ルトラックに記録された記録フィールド及びサブ記録フ
ィールドに対して記録されるECCブロックを構成する
データフレームのデータ構造を示す図である。
【図13】図1に示す光ディスクに設けられたスパイラ
ルトラックに記録された記録フィールド及びサブ記録フ
ィールドに対して記録されるECCブロックのデータ構
造を示す図である。
【図14】図1に示す光ディスクに設けられたスパイラ
ルトラックに記録された記録フィールド及びサブ記録フ
ィールドに対して記録されるECCブロックのインター
リーブ後のデータ構造を示す図である。
【図15】シンク符号(2バイト)が付加された後の記
録フレームのデータ構造を示す図である。
【図16】図1に示す光ディスクに規定される各ゾーン
における各種パラメータを示す図である。
【図17】ゾーン0の各トラック上に記録された各記録
フィールドを示す図である。
【図18】ダミー領域に配置するトレーニングパターン
の配置方法の一例を示す図である。
【図19】調整領域に配置するトレーニングパターンの
配置方法の一例を示す図である。
【図20】本発明の光ディスクの製作方法の一例を示す
図である。
【図21】本発明の光ディスクの設ける貼り合わせのた
めの目印の一例を示す図である。
【図22】本発明の光ディスクを製作する過程である貼
り合わせ工程における、図21に示すしるしの使用法を
示す図である。
【図23】本発明の情報記録装置及び情報再生装置の一
例に係る光ディスク駆動装置の概略を示す図である。
【図24】本発明の情報再生専用装置の一例に係る光デ
ィスク駆動装置の概略を示す図である。
【図25】図1に示す光ディスクを物理フォーマットす
るときに生じるデータ記録処理(記録フィールドの記
録)を示すフローチャートである。
【図26】物理フォーマットされた光ディスクに対して
ユーザーデータを記録する記録処理を示すフローチャー
トである。
【図27】ユーザーデータが記録された光ディスクから
ユーザーデータを再生する再生処理を示すフローチャー
トである。
【符号の説明】
10…光ディスク 11…クランプ孔 12…インデックスヘッダ 13…グルーブトラック 14…ランドトラック 15…記録フィールド 16…サブ記録フィールドa 17…サブ記録フィールドb 18…ウォブル信号 19…ヘッダーフィールド 20…データフィールド 30…Haヘッダ 31…Hbヘッダ 32…Hcヘッダ 33…Hdヘッダ 34…VFO 35…Ha 36…Hb 37…Hc 38…Hd 40…フロント 41…DATA 42…リア 43…サブデータフィールド 44…DATAa 45…サブデータフィールド 46…DATAb 100…スピンドルモータ 101…クランパ 110…光ヘッド 111…対物レンズ 112…集光ビーム 113…光学系 114…LD/PD 115…F/T/R−ACT 120…再生アンプ 130…信号処理 140…データ処理 150…フォーマッタ/記録制御/サーボ制御 160…LDドライバ 170…ACTドライバー 180…モータドライバー 190…インターフェース 201…ダミー領域 202…リードインエリア(エンボス領域) 203…リードインエリア(書き換え領域) 204…リードアウトエリア 211…基板 212…中間層 214…第一記録層 215…第二記録層 216…区間1a 217…区間1b 218…区間2a 219…区間2b 220…区間2c 221…エンボスピット 222…照射光 223…デフォーカススポット 231…トレーニングパターン 232…トラック 233…レジスト膜 234…原板 235…スタンパ金型 236…樹脂成形基板 237…記録層 238…しるし
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5D029 JB13 JC02 JC04 WA02 WA16 5D044 BC06 CC06 DE03 DE17 DE27 DE52 DE62 5D090 AA01 BB04 CC02 DD01 FF25 GG09 GG17 GG21

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】積層された複数の記録層を有するディスク
    形状の情報記録媒体であって、 各記録層が、 複数の周回から成るスパイラルトラックと、 前記スパイラルトラックの一部を遮断するようにディス
    クの半径方向にアラインされた少なくとも一つのインデ
    ックスヘッダと、 を有し、 前記インデックスヘッダは、エンボスピットにより記録
    された各トラックのアドレスデータを有し、 この情報記録媒体の一方の面から照射される光ビームを
    受けて、目的の記録層に設けられたスパイラルトラック
    に対するデータの記録、及び目的の記録層に設けられた
    スパイラルトラックに記録されたデータの再生が可能で
    ある、 ことを特徴とする情報記録媒体。
  2. 【請求項2】各記録層の前記インデックスヘッダの一部
    もしくは全部が、光ビームの入射面から見て重なり合う
    ように配置された、 ことを特徴とする請求項1に記載の情報記録媒体。
  3. 【請求項3】前記スパイラルトラックがウォブルを有
    し、 前記スパイラルトラックに、複数の記録フィールドが記
    録され、 各記録フィールドが、アドレスデータが記録されたヘッ
    ダーフィールド、及び目的のデータが記録されるデータ
    フィールドを有する、 ことを特徴とする請求項1に記載の情報記録媒体。
  4. 【請求項4】各記録層が、同心円状の複数のゾーンを有
    し、 各ゾーンが、ウォブリングされた前記スパイラルトラッ
    クを含み、 特定のゾーンに含まれるスパイラルトラック1周あたり
    のウォブル数は同一であって、スパイラルトラックのウ
    ォブルから再生される周波数に基づき、この特定のゾー
    ンへのアクセス時のディスク回転数を決定可能にすると
    ともに、この特定のゾーンに対するデータ記録時の周波
    数を決定可能にした、 ことを特徴とする請求項3に記載の情報記録媒体。
  5. 【請求項5】前記複数の記録フィールドのうちの、特定
    の記録フィールドは、前記インデックスヘッダを跨いで
    配置され、 この特定の記録フィールドは、前記インデックスヘッダ
    を境に、第1及び第2のサブ記録フィールドを有し、 前記第1及び第2のサブ記録フィールド夫々が、両サブ
    記録フィールドを接続するための接続領域を有する、 ことを特徴とする請求項3に記載の情報記録媒体。
  6. 【請求項6】前記第1のサブ記録フィールドは、第1の
    ヘッダーフィールド及び第1のサブデータフィールドを
    有し、 この第1のサブデータフィールドは、前記接続領域を有
    し、 前記第2のサブ記録フィールドは、第2のサブデータフ
    ィールドを有し、 この第2のサブデータフィールドは、前記接続領域を有
    し、 この第2のサブデータフィールドの接続領域は、第2の
    ヘッダーフィールドを有し、 前記第1及び第2のヘッダーフィールドには、同一のア
    ドレスデータが記録される、 ことを特徴とする請求項5に記載の情報記録媒体。
  7. 【請求項7】前記インデックスヘッダと前記記録フィー
    ルドとの間に、ダミー領域を配置したことを特徴とする
    請求項3に記載の情報記録媒体。
  8. 【請求項8】各記録層が、 エンボスピットによりデータが記録された所定のエンボ
    スフィールドと、 ミラーフィールドと、 を有し、 前記インデックスヘッダと前記記録フィールドとの間、
    前記所定のエンボスフィールドと前記記録フィールドと
    の間、及び前記ミラーフィールドと前記記録フィールド
    との間、夫々に、ダミー領域を配置したことを特徴とす
    る請求項3に記載の情報記録媒体。
  9. 【請求項9】前記光ビームの入射面から見て、最も奥側
    の記録層を除く他の記録層における前記ダミー領域が、
    この記録層における前記インデックスヘッダ及び前記所
    定のエンボスフィールドと等しい透過率及び反射率を有
    する、 ことを特徴とする請求項8に記載の情報記録媒体。
  10. 【請求項10】前記ダミー領域は、スパイラルトラック
    もしくはエンボスピットで形成され、エンボスピットで
    形成された前記ダミー領域は、追加記録及び書き換え記
    録を禁止した領域である、 ことを特徴とする請求項8記載の情報記録媒体。
  11. 【請求項11】前記複数の記録層のうちの、第1の記録
    層における前記ダミー領域が、前記光ビームの入射面か
    ら見てこの第1の記録層より奥側の第2の記録層におけ
    る前記ダミー領域よりも狭い、 ことを特徴とする請求項8記載の情報記録媒体。
  12. 【請求項12】前記ダミー領域が、エンボスピットで形
    成されたトレーニングパターンを有する、 ことを特徴とする請求項8記載の情報記録媒体。
  13. 【請求項13】積層された複数の記録層を有するディス
    ク形状の情報記録媒体であって、 各記録層が、 複数の周回から成るスパイラルトラックと、 前記スパイラルトラックの一部を遮断するようにディス
    クの半径方向にアラインされた少なくとも一つのインデ
    ックスヘッダと、 を有し、 前記インデックスヘッダは、エンボスピットにより記録
    された各トラックのアドレスデータを有し、 前記情報記録媒体に対してデータを記録する情報記録装
    置であって、 この情報記録媒体の一方の面から光ビームを照射し、目
    的の記録層に設けられたスパイラルトラックに対してデ
    ータを記録する記録手段を有する、 ことを特徴とする情報記録装置。
  14. 【請求項14】前記スパイラルトラックに、ヘッダーフ
    ィールド及びデータフィールドを有する記録フィールド
    を複数記録するとともに、前記ヘッダーフィールドには
    アドレスデータを記録し、前記データフィールドには目
    的のデータを記録する記録フィールド記録手段を有する
    ことを特徴とする請求項13に記載の情報記録装置。
  15. 【請求項15】前記記録フィールド記録手段は、前記ス
    パイラルトラックに前記記録フィールドを連続記録する
    とき、前記インデックスヘッダを跨いで特定の記録フィ
    ールドを記録し、 この特定の記録フィールドは、前記インデックスヘッダ
    を境に、第1及び第2のサブ記録フィールドを有し、 前記第1及び第2のサブ記録フィールド夫々が、前記ヘ
    ッダーフィールド及び前記データフィールドを有し、 前記記録フィールド記録手段は、前記第1及び第2のサ
    ブ記録フィールド夫々の前記ヘッダーフィールドに同一
    のアドレスデータを記録する、 ことを特徴とする請求項14に記載の情報記録装置。
  16. 【請求項16】各記録層が、 エンボスピットによりデータが記録された所定のエンボ
    スフィールドと、 ミラーフィールドと、 を有し、 前記インデックスヘッダと前記記録フィールドとの間、
    前記所定のエンボスフィールドと前記記録フィールドと
    の間、及び前記ミラーフィールドと前記記録フィールド
    との間、夫々に、ダミー領域を有し、 前記記録手段が、 前記ダミー領域に、トレーニングパターンを記録する、 ことを特徴とする請求項13に記載の情報記録装置。
  17. 【請求項17】積層された複数の記録層を有するディス
    ク形状の情報記録媒体であって、 各記録層が、 複数の周回から成るスパイラルトラックと、 前記スパイラルトラックの一部を遮断するようにディス
    クの半径方向にアラインされた少なくとも一つのインデ
    ックスヘッダと、 を有し、 前記インデックスヘッダは、エンボスピットにより記録
    された各トラックのアドレスデータを有し、 前記情報記録媒体に対してデータを記録する情報記録方
    法であって、 この情報記録媒体の一方の面から光ビームを照射し、目
    的の記録層に設けられたスパイラルトラックに対してデ
    ータを記録する、 ことを特徴とする情報記録方法。
  18. 【請求項18】前記スパイラルトラックに、ヘッダーフ
    ィールド及びデータフィールドを有する記録フィールド
    を複数記録するとともに、前記ヘッダーフィールドには
    アドレスデータを記録し、前記データフィールドには目
    的のデータを記録することを特徴とする請求項17に記
    載の情報記録方法。
  19. 【請求項19】前記スパイラルトラックに前記記録フィ
    ールドを連続記録するとき、前記インデックスヘッダを
    跨いで特定の記録フィールドを記録し、 この特定の記録フィールドは、前記インデックスヘッダ
    を境に、第1及び第2のサブ記録フィールドを有し、 前記第1及び第2のサブ記録フィールド夫々が、前記ヘ
    ッダーフィールド及び前記データフィールドを有し、 前記第1及び第2のサブ記録フィールド夫々の前記ヘッ
    ダーフィールドに同一のアドレスデータを記録する、 ことを特徴とする請求項18に記載の情報記録方法。
  20. 【請求項20】各記録層が、 エンボスピットによりデータが記録された所定のエンボ
    スフィールドと、 ミラーフィールドと、 を有し、 前記インデックスヘッダと前記記録フィールドとの間、
    前記所定のエンボスフィールドと前記記録フィールドと
    の間、及び前記ミラーフィールドと前記記録フィールド
    との間、夫々に、ダミー領域を有し、 前記ダミー領域に、トレーニングパターンを記録する、 ことを特徴とする請求項17に記載の情報記録方法。
  21. 【請求項21】積層された複数の記録層を有するディス
    ク形状の情報記録媒体であって、 各記録層が、 複数の周回から成るスパイラルトラックと、 前記スパイラルトラックの一部を遮断するようにディス
    クの半径方向にアラインされた少なくとも一つのインデ
    ックスヘッダと、 を有し、 前記インデックスヘッダは、エンボスピットにより記録
    された各トラックのアドレスデータを有し、 前記情報記録媒体に記録されたデータを再生する情報再
    生装置であって、 この情報記録媒体の一方の面から光ビームを照射し、目
    的の記録層に設けられたスパイラルトラックに対して記
    録されたデータを再生する再生手段を有する、 ことを特徴とする情報再生装置。
  22. 【請求項22】各記録層が、 エンボスピットによりデータが記録された所定のエンボ
    スフィールドと、 ミラーフィールドと、 を有し、 前記インデックスヘッダと前記記録フィールドとの間、
    前記所定のエンボスフィールドと前記記録フィールドと
    の間、及び前記ミラーフィールドと前記記録フィールド
    との間、夫々に、トレーニングパターンが記録されたダ
    ミー領域を有し、 前記記録手段が、 前記ダミー領域から前記トレーニングパターンを再生す
    る、 ことを特徴とする請求項21に記載の情報再生装置。
  23. 【請求項23】積層された複数の記録層を有するディス
    ク形状の情報記録媒体であって、 各記録層が、 複数の周回から成るスパイラルトラックと、 前記スパイラルトラックの一部を遮断するようにディス
    クの半径方向にアラインされた少なくとも一つのインデ
    ックスヘッダと、 を有し、 前記インデックスヘッダは、エンボスピットにより記録
    された各トラックのアドレスデータを有し、 前記情報記録媒体に記録されたデータを再生する情報再
    生方法であって、 この情報記録媒体の一方の面から光ビームを照射し、目
    的の記録層に設けられたスパイラルトラックに対して記
    録されたデータを再生する、 ことを特徴とする情報再生方法。
  24. 【請求項24】各記録層が、 エンボスピットによりデータが記録された所定のエンボ
    スフィールドと、 ミラーフィールドと、 を有し、 前記インデックスヘッダと前記記録フィールドとの間、
    前記所定のエンボスフィールドと前記記録フィールドと
    の間、及び前記ミラーフィールドと前記記録フィールド
    との間、夫々に、トレーニングパターンが記録されたダ
    ミー領域を有し、 前記ダミー領域から前記トレーニングパターンを再生す
    る、 ことを特徴とする請求項23に記載の情報再生方法。
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