JP2002133625A - ヘッド送り機構とそのバックラッシュ防止機構、およびアクチュエータアセンブリ - Google Patents

ヘッド送り機構とそのバックラッシュ防止機構、およびアクチュエータアセンブリ

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JP2002133625A
JP2002133625A JP2000323757A JP2000323757A JP2002133625A JP 2002133625 A JP2002133625 A JP 2002133625A JP 2000323757 A JP2000323757 A JP 2000323757A JP 2000323757 A JP2000323757 A JP 2000323757A JP 2002133625 A JP2002133625 A JP 2002133625A
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Japan
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head
lead screw
lift
screw
actuator assembly
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Kiichiro Nawa
幾一郎 縄
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Mitsumi Electric Co Ltd
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Mitsumi Electric Co Ltd
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    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/48Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed
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    • G11B5/592Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed with provision for moving the head for the purpose of maintaining alignment of the head relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following for track following on tapes by controlling the position of the rotating heads using bimorph elements supporting the heads
    • G11B5/5921Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed with provision for moving the head for the purpose of maintaining alignment of the head relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following for track following on tapes by controlling the position of the rotating heads using bimorph elements supporting the heads using auxiliary signals, e.g. pilot signals

Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価な構成で(部品を使用して)バックラッ
シュを防止し、安定した押圧力を得、コストを安価に
し、組立工数を削減すること。 【解決手段】 ヘッドアセンブリ(30)を上下方向に
延在する軸方向に沿って上下動させるヘッド送り機構
(40)に用いられるバックラッシュ防止機構は、ヘッ
ドリフト(42)をリードスクリュー(41)の回転中
心軸に沿って常に一方向に押圧する手段である。予圧ブ
ッシュ(43)は、ヘッドリフトの中空開口(42a)
中に配置され、リードスクリューと係合するネジ溝(4
31)を持つ。圧縮コイルスプリング(48)は、ヘッ
ドリフトの中空開口内で、予圧ブッシュとヘッドリフト
との間に配置され、ヘッドリフトに対してリードスクリ
ューの軸方向の押圧力を付与する。また、予圧ブッシュ
(43)のネジ溝(431)が、上下動部材(47)の
ネジ溝(471)に対して半ピッチずれている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はDLT(Digital Li
near Tape)やLTO(Linear Tape Open)に代表され
るリニアテープストレージシステムに関し、特に、それ
に用いられる磁気テープヘッドアクチュエータアセンブ
リ(ヘッド送り機構)およびそのバックラッシュ防止機
構に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のリニアテープストレージシステ
ムは、コンピュータシステムのバックアップ用として開
発され、従来から種々のものが提案されている。例え
ば、DLTとしてのデジタル線形テープドライブは、特
開平9−198639号公報などに開示されている。
【0003】デジタル線形テープドライブ(以下、単に
「駆動装置」や「テープドライブ」、「ドライブ」とも
呼ぶ。)は、単一のリール(供給リール)を持つテープ
カートリッジ(以下、単に「カートリッジ」とも呼
ぶ。)を受けるためのものであり、その内部に巻取りリ
ールを内蔵している。テープカートリッジが駆動装置に
装着されると、テープカートリッジから磁気テープが引
き出され、ヘッドガイドアセンブリ(HGA)を介して
巻取りリールで巻き取られる。ヘッドガイドアセンブリ
は、テープカートリッジから引き出された磁気テープ
(以下、単に「テープ」とも呼ぶ。)を磁気ヘッドに案
内するためのものである。磁気ヘッドは、当該テープと
の間で情報を交換する。ヘッドガイドアセンブリは、一
般に、ブーメラン状の形をしたアルミニウム製のプレー
トと、ベアリングを使用した6個の大きなガイドローラ
とで構成される。
【0004】尚、ヘッドガイドアセンブリは、テープガ
イドアセンブリとも呼ばれ、それは、例えば、特表平9
−500753号公報に開示されている。また、ガイド
ローラの一例は、特開2000−100025号公報に
開示されている。
【0005】一般に、テープドライブは、例えば、特表
2000−501547号公報に記載されているよう
に、共通のベースを有する略直方体形状のハウジングを
含む。ベースは2つのスピンドルモータ(リールモー
タ)を有する。第1のスピンドルモータは、ベースに永
久的に取り付けられたスプール(巻取りリール)を有
し、そのスプールは、比較的高速で流れる磁気テープを
受けるように大きさが定められている。第2のスピンド
ルモータ(リールモータ)は取外し可能なテープカート
リッジを受けるように適合される。取外し可能なテープ
カートリッジは、ドライブのハウジングに形成されたス
ロットを通してドライブの中に手動で、または自動的に
挿入される。テープカートリッジをスロットの中に挿入
すると、カートリッジは第2のスピンドルモータ(リー
ルモータ)と係合する。第1および第2のスピンドルモ
ータ(リールモータ)を回転する前に、機械的なバック
リング機構によってテープカートリッジは永久的に取付
けられたスプール(テイクアップリール)に接続され
る。テープカートリッジと永久スプールとの間に位置づ
けられた多くのローラ(ガイドローラ)は、テープカー
トリッジと永久に取付けられたスプールとの間を磁気テ
ープが比較的高速で前後に移動する際にそれを案内す
る。
【0006】このような構成のデジタル線形テープドラ
イブでは、巻取りリールがテープを供給リールから引っ
張るための装置が必要である。そのような引っ張り装置
は、例えば、特公平3−7595号公報に開示されてい
る。この公報によると、巻取りリールには巻取りリーダ
手段(第1のテープリーダ)が連結され、供給リール上
のテープに供給テープリーダ手段(第2のテープリー
ダ)が固定されている。第1のテープリーダはその一端
にタブを有し、第2のテープリーダはロッキング孔を有
し、タブがロッキング孔に係合される。
【0007】さらに、第1のテープリーダを第2のテー
プリーダに接合するための機構も必要となる。そのよう
な接合機構は、例えば、特公平6−39027号公報に
開示されている。
【0008】また、特開2000−100116号公報
には、リーダテープ(第2のテープリーダ)の側方に突
出する耳片を必要とすることなく、リーダテープの端部
をテープカートリッジのテープエンド引掛け部に係止す
ることのできる「リーダテープの係止部構造」が開示さ
れている。
【0009】特開平11−86381号公報には、テー
プカートリッジがドライブに挿入されていない際に、テ
ープドライブの巻取りリールが回転するのを防ぐための
ロックシステムが開示されている。
【0010】一方、デジタル線形テープドライブに装着
されるテープカートリッジとしては、その一例が特開2
000−149491号公報に開示されている。
【0011】また、特開平11−316991号公報に
は、バックリング機構または巻取りリーダを使用するこ
となくテープリーダがテープカートリッジからテイクア
ップリールに押し進められるようにした「テープドライ
ブ」が開示されている。
【0012】尚、テープドライブは、磁気テープヘッド
アクチュエータアセンブリをさらに含み、この磁気テー
プヘッドアクチュエータアセンブリは複数のローラによ
って規定されたテープ経路上に、巻取りスプールとテー
プカートリッジとの間に位置づけられる。動作中は、磁
気テープが巻取りスプールとテープカートリッジとの間
を前後に流れ、規定されたテープ経路上を流れる間に磁
気ヘッドアクチュエータアセンブリに密に接近する。こ
のような磁気ヘッドアクチュエータアセンブリの一例
は、上記特表2000−501547号公報に開示され
ている。
【0013】図7を参照して、従来の磁気テープヘッド
アクチュエータアセンブリを含む従来のテープドライブ
について説明する。尚、図7は上蓋を取り外した状態の
従来のテープドライブを示す平面図である。
【0014】テープドライブ10’は、テープカートリ
ッジ(図示せず)を受けるためのものであり、その内部
に巻取りリール11を内蔵している。巻取りリール11
はスプールとも呼ばれる。テープドライブ10’は、共
通のベース12’aを有する略直方体形状のハウジング
(シャーシ)12’を有する。ベース12’aは2つの
スピンドルモータ(リールモータ)13’、14を有す
る。第1のスピンドルモータ13’は、ベースに永久的
に取り付けられたスプール(巻取りリール)11を有
し、そのスプール11は、比較的高速で流れる磁気テー
プ(図示せず)を受けるように大きさが定められてい
る。第2のスピンドルモータ(リールモータ)14は取
外し可能なテープカートリッジを受けるように適合され
る。取外し可能なテープカートリッジは、ドライブ1
0’のハウジング12’に形成されたスロット12’b
を通してドライブ10’の中に手動で、または自動的
に、矢印Aで示す挿入方向に沿って挿入される。
【0015】テープカートリッジをスロット12’bの
中に挿入すると、カートリッジは第2のスピンドルモー
タ(リールモータ)14と係合する。第1および第2の
スピンドルモータ(リールモータ)13’、14を回転
する前に、機械的なバックリング機構(図示せず)によ
ってテープカートリッジは永久的に取付けられたスプー
ル(テイクアップリール)11に接続される。テープカ
ートリッジと永久スプール11との間に位置づけられた
多くのローラ(ガイドローラ)15は、テープカートリ
ッジと永久に取付けられたスプール11との間を磁気テ
ープが比較的高速で前後に移動する際にそれを案内す
る。
【0016】尚、ハウジング(シャーシ)12'は非磁
性体のアルミダイカストで構成されているので、第2の
スピンドルモータ14のマグネット(図示せず)からの
磁気漏れを遮断するために、第2のスピンドルモータ1
4は鉄系の磁性体からなるプレート16で覆われてい
る。
【0017】テープドライブ10’は、磁気テープヘッ
ドアクチュエータアセンブリ(以下、単に「アクチュエ
ータアセンブリ」とも呼ぶ)20’をさらに含み、この
磁気テープヘッドアクチュエータアセンブリ20’は上
記複数のローラ15によって規定されたテープ経路(図
示せず)上に、巻取りスプール11とテープカートリッ
ジとの間に位置づけられる。動作中は、磁気テープが巻
取りスプール11とテープカートリッジとの間を前後に
流れ、規定されたテープ経路上を流れる間に磁気テープ
ヘッドアクチュエータアセンブリ20’に密に近接す
る。
【0018】以下、図8乃至図12を参照して、従来の
磁気テープヘッドアクチュエータアセンブリ20’につ
いて説明する。図8は磁気テープヘッドアクチュエータ
アセンブリ20’の外観を示す斜視図であり、図9は図
8に図示した磁気テープヘッドアクチュエータアセンブ
リ20’をテープヘッドアセンブリ30とヘッド送り機
構40’とに分解して示す分解斜視図である。また、図
10は図9に図示したヘッド送り機構40’の一部を分
解して示す分解斜視図であり、図11は図9に図示した
ヘッド送り機構40’の全体を分解して示す分解斜視図
である。図12は図7の線XII−XIIについての断面図で
ある。
【0019】図9に示されるように、磁気テープヘッド
アクチュエータアセンブリ20’は、テープヘッドアセ
ンブリ(以下、単に「ヘッドアセンブリ」とも呼ぶ。)
30とヘッド送り機構40’とから構成される。テープ
ヘッドアセンブリ30は、上下方向に延在する磁気ヘッ
ド(ヘッド)31と、この磁気ヘッド31を保持するヘ
ッドホルダ32と、磁気ヘッド31と外部の回路(図示
せず)との間を電気的に接続するための一対のフレキシ
ブルプリント回路(FPC)33とを有する。
【0020】ヘッドホルダ32は、磁気ヘッド31を搭
載するヘッド搭載部321と、このヘッド搭載部321
の上端両側からヘッド搭載部321に対して垂直方向に
互いに対向して延在した一対のフランジ322とを有す
る。フランジ322の各々は、ネジ34を受け入れる孔
322aを有し、この孔322aを介してネジ34を螺
合することにより、テープヘッドアセンブリ30と後述
するヘッド送り機構40’とが組み付けられる。また、
ヘッド搭載部321は、ほぼ中央に開口321aを有
し、この開口321aを介して、一対のフレキシブルプ
リント回路(FPC)33の一端と磁気ヘッド31とが
電気的に接続される。
【0021】一方、ヘッド送り機構40’は、回転中心
軸Oを持つネジ山41’a付きリードスクリュー(ネジ
山付きシャフト)41’と、中央部が開口42’aした
略ロ字形をしており、上記テープヘッドアセンブリ30
を保持しながらテープヘッドアセンブリ30を上下動さ
せるためのヘッドリフト42’と、このヘッドリフト4
2’の開口42’a内に配置された状態で、このヘッド
リフト42’に固定され、リードスクリュー41’と係
合するネジ溝431’を持つスプリットナット(以下、
単に「ナット」とも呼ぶ。)43’と、リードスクリュ
ー41’の下端側に取り付けられ、他の駆動手段により
このリードスクリュー41’を回転中心軸Oの回りに回
転させるリードスクリューギヤ44’とを有する。スプ
リットナット43’は、リードスクリュー41’の回転
中心軸Oの回りの回転に応じて、ヘッドリフト42’を
回転中心軸Oの延在する方向(上下方向)に移動させ
る。
【0022】ヘッドリフト42’は、下端部421’
と、この下端部421’の両端から上方へ互いに対向し
て延在する一対の側壁部422’、423’と、一対の
側壁部422’、423’を上端側で架橋する上端部4
24’とを有する。下端部421’および上端部42
4’は、それぞれ、その中央に円形開口421’aおよ
び424’aを持ち、これら円形開口421’aおよび
424’aには、それぞれ、リードスクリュー41’用
の軸受45’および46’が配設されている。また、一
対の側壁部422’、423’の上面には、それぞれ、
上記ネジ34が螺合されるネジ穴422’a、423’
aが空けられている。さらに、一対の側壁部422’、
423’の上端側内壁には、スプリットナット43’を
保持するためのナット保持用溝422’b、423’b
が形成されている。ヘッドリフト42’は、一方の側壁
部422’の下端から側方外側へ突出する突出部42
5’を有し、この突出部425’にはガイド47’を受
けるためのガイド用溝425’aが形成されている。な
お、このガイド47’はガイド棒50(図7)に対して
上下方向に摺動可能に取り付けられ、ヘッドリフト4
2’が回転するのを防止するためのものである。
【0023】スプリットナット43’は、回転中心軸O
に平行に配向され円周方向に180°隔てられた一対の
スプリット(スリット)432’(図面では1つのみ図
示する)を有する。また、スプリットナット43’は、
その上端で側方外側へ延びる一対の突起部433’を有
し、この一対の突起部433’は上記一対の側壁部42
2’、423’のナット保持用溝422’b、423’
bに装着される。これにより、スプリットナット43’
のネジ溝431’はリードスクリュー41’のネジ山4
1’aと係合して、リードスクリュー41’の回転中心
軸Oに沿ってヘッドリフト42’を上下方向に移動す
る。
【0024】スプリットナット43’は、その外周に形
成された環状溝434’をさらに有し、この環状溝43
4’の中にドーナツ状スプリング(円形ばね)48’が
位置づけられる。ドーナツ状スプリング48’は、ドー
ナツ状に成形した特殊なコイルスプリングである。この
ドーナツ状スプリング48’により、内向きの適応した
圧縮力がナット43’に与えられる。ナット43’の変
形を軽減するために、ナット43’は回転中心軸Oに対
して垂直に配向された環状スペース435’をさらに含
む。
【0025】従って、アクチュエータアセンブリ20’
(ヘッド送り機構40’)のリードスクリュー41’が
時計回りまたは反時計回りのいずれかの方向に回転する
と、ヘッドリフト42’およびそれに取り付けられたヘ
ッドアセンブリ30はリードスクリュー41’の回転に
応じて、回転中心軸Oに沿って上下方向に移動すること
なる。
【0026】尚、スプリットナット43’とドーナツ状
スプリング48’との組み合わせは、アクチュエータア
センブリ20’のバックラッシュを防止するためのバッ
クラッシュ防止機構として働く。詳述すると、リードス
クリュー41’とリードスクリュー41’の回転に応じ
たヘッドリフト42’移動時のバックラッシュを防止す
るため、ドーナツ状スプリング48’で、スプリット
(スリット)432’を設けたスプリットナット43’
を弾性変形させ、側方より内側にリードスクリュー4
1’に押圧している。
【0027】また、スプリットナット43’が機械的衝
撃を受けやすく、この結果バックラッシュが生じるとい
う欠点を解決するために、上記特表2000−5015
47号公報では、機械的衝撃または摩耗や機械的公差か
ら生ずる遊動によるバックラッシュに対する耐性を高め
るため、単一の衝撃抑制スリーブを有する磁気テープヘ
ッドアクチュエータアセンブリを提供している。ここ
で、注意して頂きたいのは、この公報でも、スプリット
ナットとドーナツ状スプリングとの組み合わせからなる
バックラッシュ防止手段を使用することを前提としてい
る点である。
【0028】また、図12から明らかなように、リード
スクリュー41’の下端部は、ベアリング51を介して
シャーシ12に回転可能に取り付けられている。ベアリ
ング51上には、ワッシャー52およびリフトスプリン
グ53を介して、リードスクリューギヤ44’が搭載さ
れている。また、リードスクリュー41’の上端部は、
ベアリング55を介してベアリングホルダ56に回転可
能に取り付けられ、このベアリングホルダ56はシャー
シ12’上に固定設置されている。尚、ベアリング55
とリードスクリュー41’のネジ山部との間にはEリン
グ57が介在している。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
ではバックラッシュ防止機構として、スプリットナット
43’とドーナツ状スプリング48’との組み合わせを
使用している。しかしながら、スプリットナット43’
およびドーナツ状スプリング48’の両方とも、特殊な
形状(構造)を有しているので、部品コストが高くなる
という問題がある。また、ナット43’、スプリング4
8’の弾性力のバラツキにより、安定したリードスクリ
ュー41’の内側への押圧力を得ることが困難であると
いう問題もある。
【0030】また、従来のヘッド送り機構40’では、
リードスクリュー41’の回転に応じてヘッドリフト4
2’を移動させるためのナット43’、リードスクリュ
ー41’の軸受45’、およびヘッドリフト42’の回
転を規制するガイド47’が、それぞれ別部品で構成さ
れている。その結果、コストが高くなり、また、組立性
も悪くなるという問題がある。
【0031】したがって、本発明の課題は、安価な構成
で(部品を使用して)バックラッシュを防止することが
できる、バックラッシュ防止機構を備えたヘッド送り機
構(アクチュエータアセンブリ)を提供することにあ
る。
【0032】本発明の他の課題は、安定した押圧力を得
ることができる、バックラッシュ防止機構を備えたヘッ
ド送り機構(アクチュエータアセンブリ)を提供するこ
とにある。
【0033】本発明のさらに他の課題は、コストが安価
なヘッド送り機構(アクチュエータアセンブリ)を提供
することにある。
【0034】本発明のもっと他の課題は、組立工数を削
減できるヘッド送り機構(アクチュエータアセンブリ)
を提供することにある。
【0035】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、ヘッド
アセンブリ(30)を上下方向に延在する軸方向に沿っ
て上下動させるヘッド送り機構(40)に於いて、軸方
向に延在する回転中心軸(O)を持つネジ山付きリード
スクリュー(41)と、ヘッドアセンブリを搭載するヘ
ッドリフトであって、リードスクリューが貫通する貫通
孔(4211a、4212a)を持ち、中央部に中空開
口(42a)を持つヘッドリフト(42)と、このヘッ
ドリフトに取り付けられ、リードスクリューと係合する
ネジ溝(471)を持ち、リードスクリューの回転に応
じてヘッドリフトを回転中心軸に沿って上下動させるヘ
ッドガイド(47)と、ヘッドリフトの中空開口中に配
置され、リードスクリューと係合するネジ溝(431)
を持つ予圧ブッシュ(43)と、ヘッドリフトの中空開
口内で、予圧ブッシュとヘッドリフトとの間に配置さ
れ、ヘッドリフトに対してリードスクリューの軸方向の
押圧力を付与する圧縮コイルスプリング(48)とを有
するヘッド送り機構が得られる。
【0036】上記ヘッド送り機構において、上記予圧ブ
ッシュ(43)のネジ溝(431)が、ヘッドガイド
(47)のネジ溝(471)に対して半ピッチずれてい
ることが望ましい。また、上記ヘッドガイド(47)
が、リードスクリュー用のすべり軸受(473)と、ヘ
ッドリフトの回転を規制するガイド部(474d)とを
さらに持つことが好ましい。尚、ヘッドガイド(47)
は、例えば、ヘッドリフト(42)にネジ(49)止め
により取り付けられる。
【0037】また、本発明によれば、ヘッドアセンブリ
(30)を上下方向に延在する軸方向に沿って上下動さ
せるヘッド送り機構(40)に用いられるバックラッシ
ュ防止機構であって、ヘッド送り機構は、軸方向に延在
する回転中心軸(O)を持つネジ山付きリードスクリュ
ー(41)と、ヘッドアセンブリを搭載するヘッドリフ
トであって、リードスクリューが貫通する貫通孔(42
11a,4212a)を持つヘッドリフト(42)と、
このヘッドリフトに取り付けられ、リードスクリューと
係合するネジ溝(471)を持ち、リードスクリューの
回転に応じてヘッドリフトを回転中心軸に沿って上下動
させる上下動部材(47)とを有し、バックラッシュ防
止機構は、ヘッドリフトをリードスクリューの回転中心
軸に沿って常に一方向に押圧する手段(43,48)で
あるバックラッシュ防止機構が得られる。
【0038】上記バックラッシュ機構において、ヘッド
リフト(42)は中央部に中空開口(42a)を持ち、
バックラッシュ防止機構は、ヘッドリフトの中空開口中
に配置され、リードスクリューと係合するネジ溝(43
1)を持つ予圧ブッシュ(43)と、ヘッドリフトの中
空開口内で、予圧ブッシュとヘッドリフトとの間に配置
され、ヘッドリフトに対してリードスクリューの軸方向
の押圧力を付与する圧縮コイルスプリング(48)とを
有することが好ましい。また、予圧ブッシュ(43)の
ネジ溝(431)が、上下動部材(47)のネジ溝(4
71)に対して半ピッチずれていることが好ましい。
【0039】さらに、本発明によれば、回転中心軸
(O)を持つネジ山付きヘッドスクリュー(41)を使
用して、このヘッドスクリューに回転に応じて、被搭載
体(30)をヘッドスクリューの回転中心軸に沿って移
動させるアクチュエータアセンブリ(20)に於いて、
被搭載体を搭載し、リードスクリューが貫通する貫通孔
(4211a,4212a)を持つ搭載部材(42)
と、この搭載部材に取り付けられ、リードスクリューと
係合するネジ溝(471)を持ち、リードスクリューの
回転に応じて搭載部材を回転中心軸に沿って移動させる
移動部材(47)と、搭載部材をリードスクリューの回
転中心軸に沿って常に一方向に押圧するバックラッシュ
防止機構(43,47)とを有することを特徴とするア
クチュエータアセンブリが得られる。
【0040】上記アクチュエータアセンブリにおいて、
搭載部材(42)は中央部に中空開口(42a)を持
ち、バックラッシュ防止機構は、搭載部材の中空開口中
に配置され、リードスクリューと係合するネジ溝(43
1)を持つ予圧ブッシュ(43)と、搭載部材の中空開
口内で、予圧ブッシュと搭載部材との間に配置され、搭
載部材に対してリードスクリューの軸方向の押圧力を付
与する圧縮コイルスプリング(48)とを有することが
好ましい。また、予圧ブッシュ(43)のネジ溝(43
1)が、移動部材(47)のネジ溝(471)に対して
半ピッチずれていることが好ましい。さらに、移動部材
(47)が、リードスクリュー用のすべり軸受(47
3)と、搭載部材の回転を規制するガイド部(474
d)とをさらに持つことが望ましい。移動部材(47)
は、例えば、搭載部材(42)にネジ(49)止めによ
り取り付けられる。また、移動部材は、搭載部材に圧入
により取り付けられても良い。被搭載体は、例えば、ヘ
ッドアセンブリ(30)であっても良いし、ピックアッ
プであっても良い。
【0041】尚、上記括弧内の符号は、本発明の理解を
容易にするために付したものであり、一例にすぎず、こ
れらに限定されないのは勿論である。
【0042】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態について詳細に説明する。
【0043】最初に図1を参照して、本発明に係る磁気
テープヘッドアクチュエータアセンブリを含むテープド
ライブについて説明する。尚、図1は上蓋を取り外した
状態のテープドライブを示す平面図である。
【0044】テープドライブ10は、テープカートリッ
ジ(図示せず)を受けるためのものであり、その内部に
巻取りリール11を内蔵している。巻取りリール11は
スプールとも呼ばれる。テープドライブ10は、共通の
ベース12aを有する略直方体形状のハウジング(シャ
ーシ)12を有する。ベース12aは2つのスピンドル
モータ(リールモータ)13、14を有する。第1のス
ピンドルモータ13は、ベース12aに永久的に取り付
けられたスプール(巻取りリール)11を有し、そのス
プール11は、比較的高速で流れる磁気テープ(図示せ
ず)を受けるように大きさが定められている。第2のス
ピンドルモータ(リールモータ)14は取外し可能なテ
ープカートリッジを受けるように適合される。取外し可
能なテープカートリッジは、ドライブ10のハウジング
12に形成されたスロット12bを通してドライブ10
の中に手動で、または自動的に、矢印Aで示す挿入方向
に沿って挿入される。
【0045】テープカートリッジをスロット12bの中
に挿入すると、カートリッジは第2のスピンドルモータ
(リールモータ)14と係合する。第1および第2のス
ピンドルモータ(リールモータ)13、14を回転する
前に、機械的なバックリング機構(図示せず)によって
テープカートリッジは永久的に取付けられたスプール
(巻取りリール)11に接続される。テープカートリッ
ジと永久スプール11との間に位置づけられた多くのロ
ーラ(ガイドローラ)15は、テープカートリッジと永
久に取付けられたスプール11との間を磁気テープが比
較的高速で前後に移動する際にそれを案内する。
【0046】尚、ハウジング12は鉄系の磁性体からな
る板金プレスシャーシで構成されている。
【0047】テープドライブ10は、磁気テープヘッド
アクチュエータアセンブリ(以下、単に「アクチュエー
タアセンブリ」とも呼ぶ)20をさらに含み、この磁気
テープヘッドアクチュエータアセンブリ20は上記複数
のローラ15によって規定されたテープ経路(図示せ
ず)上に、巻取りスプール11とテープカートリッジと
の間に位置づけられる。動作中は、磁気テープが巻取り
スプール11とテープカートリッジとの間を前後に流
れ、規定されたテープ経路上を流れる間に磁気テープヘ
ッドアクチュエータアセンブリ20に密に近接する。
【0048】以下、図2乃至図6を参照して、本発明の
一実施の形態に係る磁気テープヘッドアクチュエータア
センブリ20について説明する。図2は磁気テープヘッ
ドアクチュエータアセンブリ20の外観を示す斜視図で
あり、図3は図2に図示した磁気テープヘッドアクチュ
エータアセンブリ20をテープヘッドアセンブリ30と
ヘッド送り機構40とに分解して示す分解斜視図であ
る。また、図4は図3に図示したヘッド送り機構40の
一部を分解して示す分解斜視図であり、図5は図3に図
示したヘッド送り機構40の全体を分解して示す分解斜
視図である。図6は図1の線VI−VIについての断面図で
ある。
【0049】図3に示されるように、磁気テープヘッド
アクチュエータアセンブリ20は、テープヘッドアセン
ブリ(以下、単に「ヘッドアセンブリ」とも呼ぶ。)3
0とヘッド送り機構40とから構成される。テープヘッ
ドアセンブリ30は、上下方向に延在する磁気ヘッド
(ヘッド)31と、この磁気ヘッド31を保持するヘッ
ドホルダ32と、磁気ヘッド31と外部の回路(図示せ
ず)との間を電気的に接続するための一対のフレキシブ
ルプリント回路(FPC)33とを有する。
【0050】ヘッドホルダ32は、磁気ヘッド31を搭
載するヘッド搭載部321と、このヘッド搭載部321
の上端両側からヘッド搭載部321に対して垂直方向に
互いに対向して延在した一対のフランジ322とを有す
る。フランジ322の各々は、ネジ34を受け入れる孔
322aを有し、この孔322aを介してネジ34を螺
合することにより、テープヘッドアセンブリ30と後述
するヘッド送り機構40とが組み付けられる。また、ヘ
ッド搭載部321は、ほぼ中央に開口321aを有し、
この開口321aを介して、一対のフレキシブルプリン
ト回路(FPC)33の一端と磁気ヘッド31とが電気
的に接続される。
【0051】一方、ヘッド送り機構40は、上下方向に
延在する回転中心軸Oを有するネジ山41a付きリード
スクリュー(ネジ山付きシャフト)41と、中央部が中
空でかつ半円筒分だけ開口(以下、「中空開口」と呼
ぶ。)42aした略I字形をしており、上記テープヘッ
ドアセンブリ30を保持しながらテープヘッドアセンブ
リ30を上下動させるためのヘッドリフト42と、この
ヘッドリフト42の中空開口42a内に配置されて、リ
ードスクリュー41と係合するネジ溝431を持つ予圧
ブッシュ43と、リードスクリュー41の下端側に取り
付けられ、他の駆動手段によりこのリードスクリュー4
1を回転中心軸Oの回りに回転させるリードスクリュー
ギヤ44と、後述するようにヘッドリフト42に組み付
けられ、リードスクリュー41と係合するネジ溝471
を持つヘッドガイド47とを有する。ヘッドガイド47
は、予圧ブッシュ43と協働して、リードスクリュー4
1の回転中心軸Oの回りの回転に応じて、ヘッドリフト
42を回転中心軸Oの延在する方向(上下方向)に移動
させる。
【0052】ヘッドリフト42は、上記予圧ブッシュ4
3を受け入れるための上記中空開口42aを持つ円筒部
421と、この円筒部421の下端で両側方へ延びる一
対の足422、423と、円筒部421の上端で両側方
へ延びる一対の腕424、425とを有する。筒状部4
21の下端部4211および上端部4212は、それぞ
れ、円形開口4211aおよび4212aを持ち、これ
ら円形開口4211aおよび4212aには、それぞ
れ、ヘッドガイド47の中空頭部472およびリードス
クリュー41用のすべり軸受46が配設されている。中
空頭部472に上記ネジ溝471が形成されている。ま
た、一対の腕424、425の上面には、それぞれ、上
記ネジ34が螺合されるネジ穴424a、425aが空
けられている。
【0053】ヘッドガイド47は、ネジ溝471をもつ
中空頭部472と、この中空頭部472から下部に延在
して、ヘッドリフト42の筒状部421の下端部421
1の下面と当接する中空胴体部473と、この胴体部4
72から両側方へ延在する一対の腕474、475とを
有する。中空胴体部473はリードスクリュー41のす
べり軸受として動作する。
【0054】ヘッドガイド47の一対の腕474、47
5には、それぞれ、ネジ49が貫通するネジ孔474
a、475aを持ち、このネジ孔474a、475aを
介して、ネジ49をヘッドリフト42の一対の足42
2、423のネジ溝422a(足423のネジ溝は図示
せず)に螺合することにより、ヘッドガイド47がヘッ
ドリフト42に固定される。
【0055】また、ヘッドガイド47の一方の腕474
は他方の腕475より長く側方へ延在している。この一
方の腕474は上方へ突出する円柱状の第1の突起47
4bを持ち、この第1の突起474bが、ヘッドリフト
42の一方の足422の先端に形成された係合溝422
bと係合する。これにより、ヘッドリフト42に対して
ヘッドガイド47が位置決めされる。また、一方の腕4
74は下方に突出する円柱状の第2の突起474cを持
ち、この第2の突起474cは、リードスクリューギヤ
44に形成された環状の溝44aに挿入される。さら
に、一方の腕474は、その先端に略コ字形のガイド部
474dが形成されている。このガイド部474dはガ
イド棒50(図1)に対して上下方向に摺動可能に取り
付けられ、ヘッドリフト42が回転するのを防止するた
めのものである。
【0056】このように、このヘッドガイド47は、従
来のヘッド送り機構40’の部品である、スプリットナ
ット43’、軸受45’、およびガイド47’に相当す
る機能をそれぞれ有する、中空頭部472、中空胴体部
473、およびガイド部474dとして一体に成形した
ものであり、従来における部品3点を1つの部品で構成
したものである。
【0057】予圧ブッシュ43は、上記ネジ溝431が
切られた円筒部432と、この円筒部432の下端部で
外周側へ延在した環状の受け部433と、この受け部4
33外周で約半円に相当する部分から上方へ延在する半
円筒状部434とを有し、円筒部432と半筒状部43
4との間に半環状の溝43aが形成される。図6に示さ
れるように、この溝43aに挿入された状態で、予圧ブ
ッシュ43とヘッドリフト42の上端部4212の下面
との間に、予圧バネ48が圧縮した状態で置かれる。予
圧バネ43は圧縮コイルスプリングである。すなわち、
この予圧バネ48により、予圧ブッシュ43には常にリ
ードスクリュー41の回転中心軸Oに沿って下向きの押
圧力が作用すると共に、ヘッドリフト42には常にリー
ドスクリュー41の回転中心軸Oに沿って上向きの押圧
力が作用している。ヘッドガイド47はヘッドリフト4
2に取り付けられているので、ヘッドガイド47にも常
にリードスクリュー41の回転中心軸Oに沿って上向き
の押圧力が作用している。
【0058】予圧ブッシュ43と予圧バネ48との組み
合わせは、アクチュエータアセンブリ20のバックラッ
シュを防止するためのバックラッシュ防止機構として働
く。詳述すると、アクチュエータアセンブリ20を組み
立てる前、予圧ブッシュ43のネジ溝431は、ヘッド
ガイド47のネジ溝471に対して半ピッチだけずれて
いる。この状態で、リードスクリュー41は、図6に示
されるように、ヘッドガイド47、予圧ブッシュ43、
および軸受46に順次挿入される。上述したように、予
圧バネ48によって、予圧ブッシュ42にはリードスク
リュー41の回転中心軸Oに沿って上向きの押圧力が、
ヘッドガイド47にはリードスクリュー41の回転中心
軸Oに沿って下向きの押圧力が、それぞれ作用してい
る。その為、リードスクリュー41が時計回りまたは反
時計回りのいずれかの方向に回転することにより、ヘッ
ドリフト42がリードスクリュー41の回転中心軸Oに
沿って上下に移動する間、予圧ブッシュ43のネジ溝4
31における上側の面が常にリードスクリュー41のネ
ジ山における上側の面と摺接する一方、ヘッドガイド4
7のネジ溝471における下側の面が常にリードスクリ
ュー41のネジ山における上側の面と摺接することにな
る。これにより、リードスクリュー41とリードスクリ
ュー41の回転に応じたヘッドリフト42移動時のバッ
クラッシュを防止することができる。
【0059】予圧ブッシュ43や予圧バネ48は、従来
のヘッド送り機構用のバックラッシュ防止機構として使
用されているスプリットナット43’やドーナツ状スプ
リング48’と比較して、特殊な形状(構造)ではない
ので、部品コストが高くなるという問題はない。また、
予圧ブッシュ43、予圧バネ48の弾性力のバラツキも
余りないので、安定したリードスクリュー41の軸方向
の押圧力を得ることができる。
【0060】尚、図6から明らかなように、リードスク
リュー41の下端部は、ベアリング51を介してシャー
シ12に回転可能に取り付けられている。ベアリング5
1上には、ワッシャー52およびリフトスプリング53
を介して、リードスクリューギヤ44が搭載されてい
る。また、リードスクリュー41の上端部は、ベアリン
グ55を介してベアリングホルダ56に回転可能に取り
付けられ、このベアリングホルダ56はシャーシ12上
に固定設置されている。尚、ベアリング55とリードス
クリュー41のネジ山部との間にはEリング57(図
4)が介在している。
【0061】以上、本発明について好ましい実施の形態
によって説明を例に挙げて説明してきたが、本発明は上
述した実施の形態に限定しないのは勿論である。例え
ば、上述した実施の形態では、バックラッシュ防止手段
をテープドライブのヘッド送り機構に使用した例につい
て述べているが、ディスクドライブのピックアップの送
り機構等の、リードスクリューを用いる種々の製品、機
構に応用可能であることは明らかである。また、上述し
た実施の形態では、ヘッドガイドをヘッドリフトにネジ
止めで取り付けているが、圧入等の別の取り付け方向を
使用しても良いのは勿論である。
【0062】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
では、予圧ブッシュとヘッドリフトとの間に圧縮コイル
スプリング(予圧バネ)を挿入し、ヘッドリフトをリー
ドスクリュー軸方向に押圧することによりヘッド送り機
構のバックラッシュを防止しているので、安価で、安定
した押圧力を得ることができるという作用効果を奏す
る。また、従来のナット、リードスクリューのすべり軸
受、およびヘッドリフトの回転を規制するガイドに相当
する機能を持つものを1つのヘッドガイドにより一体に
成形しているので、コスト、組立工数を削減できるとい
う作用効果も奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る磁気テープヘッドアクチュエータ
アセンブリを含むテープドライブを、上蓋を取り外した
状態で示す平面図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る磁気テープヘッド
アクチュエータアセンブリの外観を示す斜視図である。
【図3】図2に図示した磁気テープヘッドアクチュエー
タアセンブリをテープヘッドアセンブリとヘッド送り機
構とに分解して示す分解斜視図である。
【図4】図3に図示したヘッド送り機構の一部を分解し
て示す分解斜視図である。
【図5】図3に図示したヘッド送り機構の全体を分解し
て示す分解斜視図である。
【図6】図1の線VI−VIについての断面図である。
【図7】従来の磁気テープヘッドアクチュエータアセン
ブリを含む従来のテープドライブを、上蓋を取り外した
状態で示す平面図である。
【図8】従来の磁気テープヘッドアクチュエータアセン
ブリの外観を示す斜視図である。
【図9】図8に図示した磁気テープヘッドアクチュエー
タアセンブリをテープヘッドアセンブリとヘッド送り機
構とに分解して示す分解斜視図である。
【図10】図9に図示したヘッド送り機構の一部を分解
して示す分解斜視図である。
【図11】図9に図示したヘッド送り機構の全体を分解
して示す分解斜視図である。
【図12】図7の線XII−XIIについての断面図である。
【符号の説明】
10 テープドライブ 20 磁気テープヘッドアクチュエータアセンブリ 30 ヘッドアセンブリ 40 ヘッド送り機構 41 リードスクリュー 42 ヘッドリフト 43 予圧ブッシュ 44 リードスクリューギヤ 46 軸受 47 ヘッドガイド 48 予圧バネ(圧縮コイルスプリング) 49 ネジ

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘッドアセンブリを上下方向に延在する
    軸方向に沿って上下動させるヘッド送り機構に於いて、
    前記軸方向に延在する回転中心軸を持つネジ山付きリー
    ドスクリューと、前記ヘッドアセンブリを搭載するヘッ
    ドリフトであって、前記リードスクリューが貫通する貫
    通孔を持ち、中央部に中空開口を持つ前記ヘッドリフト
    と、該ヘッドリフトに取り付けられ、前記リードスクリ
    ューと係合するネジ溝を持ち、前記リードスクリューの
    回転に応じて前記ヘッドリフトを前記回転中心軸に沿っ
    て上下動させるヘッドガイドと、前記ヘッドリフトの前
    記中空開口中に配置され、前記リードスクリューと係合
    するネジ溝を持つ予圧ブッシュと、前記ヘッドリフトの
    前記中空開口内で、前記予圧ブッシュと前記ヘッドリフ
    トとの間に配置され、前記ヘッドリフトに対して前記リ
    ードスクリューの軸方向の押圧力を付与する圧縮コイル
    スプリングとを有するヘッド送り機構。
  2. 【請求項2】 前記予圧ブッシュのネジ溝が、前記ヘッ
    ドガイドのネジ溝に対して半ピッチずれている、請求項
    1に記載のヘッド送り機構。
  3. 【請求項3】 前記ヘッドガイドが、前記リードスクリ
    ュー用のすべり軸受と、前記ヘッドリフトの回転を規制
    するガイド部とをさらに持つ、請求項1に記載のヘッド
    送り機構。
  4. 【請求項4】 前記ヘッドガイドが、前記ヘッドリフト
    にネジ止めにより取り付けられている、請求項1に記載
    のヘッド送り機構。
  5. 【請求項5】 ヘッドアセンブリを上下方向に延在する
    軸方向に沿って上下動させるヘッド送り機構に用いられ
    るバックラッシュ防止機構であって、前記ヘッド送り機
    構は、前記軸方向に延在する回転中心軸を持つネジ山付
    きリードスクリューと、前記ヘッドアセンブリを搭載す
    るヘッドリフトであって、前記リードスクリューが貫通
    する貫通孔を持つ前記ヘッドリフトと、該ヘッドリフト
    に取り付けられ、前記リードスクリューと係合するネジ
    溝を持ち、前記リードスクリューの回転に応じて前記ヘ
    ッドリフトを前記回転中心軸に沿って上下動させる上下
    動部材とを有し、前記バックラッシュ防止機構は、前記
    ヘッドリフトを前記リードスクリューの前記回転中心軸
    に沿って常に一方向に押圧する手段であるバックラッシ
    ュ防止機構。
  6. 【請求項6】 前記ヘッドリフトは中央部に中空開口を
    持ち、前記バックラッシュ防止機構は、前記ヘッドリフ
    トの前記中空開口中に配置され、前記リードスクリュー
    と係合するネジ溝を持つ予圧ブッシュと、前記ヘッドリ
    フトの前記中空開口内で、前記予圧ブッシュと前記ヘッ
    ドリフトとの間に配置され、前記ヘッドリフトに対して
    前記リードスクリューの軸方向の押圧力を付与する圧縮
    コイルスプリングとを有する、請求項5に記載のバック
    ラッシュ防止機構。
  7. 【請求項7】 前記予圧ブッシュのネジ溝が、前記上下
    動部材のネジ溝に対して半ピッチずれている、請求項6
    に記載のバックラッシュ防止機構。
  8. 【請求項8】 回転中心軸を持つネジ山付きヘッドスク
    リューを使用して、該ヘッドスクリューに回転に応じ
    て、被搭載体を前記ヘッドスクリューの前記回転中心軸
    に沿って移動させるアクチュエータアセンブリに於い
    て、前記被搭載体を搭載し、前記リードスクリューが貫
    通する貫通孔を持つ搭載部材と、該搭載部材に取り付け
    られ、前記リードスクリューと係合するネジ溝を持ち、
    前記リードスクリューの回転に応じて前記搭載部材を前
    記回転中心軸に沿って移動させる移動部材と、前記搭載
    部材を前記リードスクリューの前記回転中心軸に沿って
    常に一方向に押圧するバックラッシュ防止機構とを有す
    ることを特徴とするアクチュエータアセンブリ。
  9. 【請求項9】 前記搭載部材は中央部に中空開口を持
    ち、前記バックラッシュ防止機構は、前記搭載部材の前
    記中空開口中に配置され、前記リードスクリューと係合
    するネジ溝を持つ予圧ブッシュと、前記搭載部材の前記
    中空開口内で、前記予圧ブッシュと前記搭載部材との間
    に配置され、前記搭載部材に対して前記リードスクリュ
    ーの軸方向の押圧力を付与する圧縮コイルスプリングと
    を有する、請求項8に記載のアクチュエータアセンブ
    リ。
  10. 【請求項10】 前記予圧ブッシュのネジ溝が、前記移
    動部材のネジ溝に対して半ピッチずれている、請求項9
    に記載のアクチュエータアセンブリ。
  11. 【請求項11】 前記移動部材が、前記リードスクリュ
    ー用のすべり軸受と、前記搭載部材の回転を規制するガ
    イド部とをさらに持つ、請求項8に記載のアクチュエー
    タアセンブリ。
  12. 【請求項12】 前記移動部材が、前記搭載部材にネジ
    止めにより取り付けられている、請求項8に記載のアク
    チュエータアセンブリ。
  13. 【請求項13】 前記移動部材が、前記搭載部材に圧入
    により取り付けられている、請求項8に記載のアクチュ
    エータアセンブリ。
  14. 【請求項14】 前記被搭載体がヘッドアセンブリであ
    る、請求項8に記載のアクチュエータアセンブリ。
  15. 【請求項15】 前記被搭載体がピックアップである、
    請求項8に記載のアクチュエータアセンブリ。
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