JP2002132847A - 配線図作成システム - Google Patents

配線図作成システム

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ケーブル接続表と線付表を手書きによって作
成しているので、時間がかかり、接続表と線付表の間で
データの不一致やケアレスミスが発生する。 【解決手段】 回路素子に対し位置情報、回路素子の端
子毎に接続に用いる線材に関する情報を付加し、位置情
報、線材に関する情報に基づいて回路素子の端子間の接
続を指示する接続表を作成する。また、回路素子の端子
毎に接続する線材の本数を求め、回路素子の接続に用い
る結束端子を決定し、それに基づいて回路素子の接続方
法を指示する線付表を作成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子機器の配線作
業の際に用いられるケーブル接続表とケーブル接続に必
要な線付表等の配線図を自動的に作成する配線図作成シ
ステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、このような電子機器のケーブル接
続表や線付表を作成する場合、人手によって作成してい
る。即ち、最初に電子機器の回路図を参照しながら人手
接続表を作成する。人手接続表を作成する場合、回路図
のシンボルピンの接続情報を確認しながら作成し、この
時、配線の方法や使用する線材等実際の配線の工事性を
考えて、図面の構成や接続の順番を考慮し、段、列、ピ
ン番号等の実装情報に基づいて接続表を作成する。次
に、線付表を作成するが、この線付表には部品ピンの配
置状態や接続表で付与されたピンに対し、線材が何本使
われているかをカウントし、線材本数に則した結束端子
を選択して作成する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来に
おいては、ケーブル接続表と線付表を手書きによって作
成しているので、以下のような問題点があった。即ち、
ケーブル接続表と線付表の作成に時間がかかるばかりで
なく、回路図面から工事性を考慮したケーブル接続表を
作成する必要があり、線付表には接続本数をカウント表
示すると共に接続本数から結束端子を決める等している
ので、接続表と線付表とのデータの不一致が発生した
り、ケアレスミスが発生し易い等の問題があった。
【0004】本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされ
たもので、その目的は、ケーブル接続表や線付表等の配
線図を自動的に且つ正確に作成することが可能な配線図
作成システムを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、回路素子のシンボルを記憶するシンボルラ
イブラリ部と、電気機器の回路図に基づいて前記シンボ
ルライブラリ部から使用する回路素子のシンボルを抽出
する手段と、抽出された回路素子に対し位置情報を付加
する手段と、前記回路素子の端子毎に接続に用いる線材
に関する情報を付加する手段と、前記位置情報、線材に
関する情報に基づいて回路素子の端子間の接続を指示す
る接続表を作成する手段と、前記回路素子の端子毎に接
続する線材の本数を求め、且つ、回路素子の接続に用い
る結束端子を決定する手段と、前記線材の本数及び結束
端子に基づいて回路素子の接続方法を指示する線付表を
作成する手段とを備えたことを特徴としている。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の配線
図作成システムの一実施形態の構成を示すブロック図で
ある。図1において、まず、回路設計部1は電子機器の
CAD回路図に配線用情報(例えば、回路素子の端子情
報等)を付加して回路データを作成する回路設計部であ
る。シンボルライブラリ部13は装置回路素子に対応す
るシンボルを記憶するもので、例えば、コネクタ、抵抗
ランプ、コイル、発光ダイオード、コンデンサ、電源バ
ス、ヒューズ等を記憶している。
【0007】実装情報付加部2は、配線用情報付加部3
と回路ネットデータ生成部4から成り、配線用情報付加
部3で回路データに段、列、相対列等の実装属性が付加
される。更に、回路ネットデータ生成部4では、接続情
報を付加し、接続表を出力するための回路データが生成
され、回路データ記憶部5に格納される。接続表作成部
6は配線ルール取り込み部7と配線ネットデータ生成部
8から成っていて、配線ルール取り込み部7では実装部
品ライブラリ14から配線ルールを取り込み、それに基
づいて線材の組み合わせチェックを行い、線材の接続本
数から使用可能な結束端子を選択する等の処理を行う。
【0008】更に、配線ネットデータ生成部8では線
材、色、太さ等を付加した配線データを作成し、配線デ
ータ記憶部9に格納する。出力処理部10は配線データ
に基づいて接続表11と線付表12を作成するための書
式に加工する処理を行い、接続表11と線付表12を図
面としてプリントアウトする。
【0009】次に、本実施形態の動作を図2のフローチ
ャートに基づいて詳細に説明する。図2において、ま
ず、回路設計部1は電子機器のCAD回路データに基づ
いてシンボルライブラリ部13から必要とする装置回路
素子を読み出す(S101)。次いで、図面枠が付加さ
れたCAD回路図中に装置回路素子を配置し(S10
2)、装置回路素子間の接続を行う(S103)、図3
はCAD回路図の一例を示している。
【0010】図3において、装置回路素子302,30
3はコネクタ端子の形状を表わしている。即ち、シンボ
ルライブラリ部13から取り込んだ装置回路素子30
2,303を回路図上に配置し、コネクタ情報としてC
N1,CN2がコネクタ名で、各々ピン1が第1端子、
ピン2が第2端子であることを表わしている。また、図
3ではCN1とCN2のピン1同志、ピン2同志がそれ
ぞれ接続されている。なお、素子間の接続はネットデー
タ305を形成して行う。
【0011】次いで、実装情報付加部2の配線用情報付
加部3で装置回路素子に配線属性を付加する(S10
4)。これを図4を参照して説明する。図4は配線属性
付加ウィンドウを示し、回路図への表題情報を与えるた
めのものである。この場合、装置名と回路図番号を入力
することで接続表と線付表の表題にデータを付加するこ
とができる。
【0012】また、配線用情報付加部3は段、列、相対
列の実装属性の付加、即ち、装置回路素子の接続表に表
示するための実装位置の指定を行う(S105)。図5
は部品実装位置を入力するウィンドウを示す。装置回路
素子毎に部品実装位置の入力欄から段、列、相対列の順
に番地を付与する。付与した番地は図6(b)に示すよ
うに接続表中の装置回路素子間を接続するための接続情
報として用いられ、接続表上に表示される。図6の例で
は、00A01が位置情報を表わし、そのうち00が
段、Aが列、01が相対列である。また、00A02も
位置情報を表わし、00が段、Aが列、02が相対列で
ある。
【0013】ここで、段、列、相対列で表わす位置情報
について説明する。図10は位置情報の付与方法の一例
を示す図である。装置構成として下方位置から縦方向に
ユニット1,2,…と分け、このユニットに下から順に
段00,01,…を付与している。また、各ユニットを
横方向に区分し、左方向から順に列A,E,Hを付与し
ている。相対列は各列を更に区分するもので、各列に対
し相対列を00,01,…と付与している。この位置情
報は、例えば、段00、列A、相対列12というように
付与される。また、図3の例では、コネクタCN1に0
0A01、コネクタCN2に00A02の位置情報が付
与されている。
【0014】次いで、配線ルール属性の付加を行う(S
106)。ここでは、接続表を出力した時の接続条件を
ネット毎に設定している。図7はペアー線工事の場合の
回路記号を示す。装置回路素子間のピンからつながるネ
ットに対してマウスでペアー1、ペアー2のようにペア
ー線指定を行うことで属性値がネットに付加される。図
7ではぺアー1にはP、ペアー2にはAの属性が付与さ
れ、図6(a),(b)に示すように接続表にペアー属
性Pが表示される。
【0015】次に、装置回路素子のピン毎に端子属性の
付加を行う(S107)。これについて、図8を参照し
て説明する。端子属性を付加するには、図8に示すよう
に端子属性のウィンドウ上にある配線種類、線材略称、
結束端子グループの指定を行う。配線種類は、例えば、
ストラップ線、電源線等の線材の種類であり、線材のグ
ループ毎に接続を分けるための記号を入力する。線材略
称は使用する線材を選ぶためのキーワードである。これ
は、関連する線材情報を抽出するのに用いられ、この線
材略称に基づいて実装部品ライブラリ部14から線材の
正式名や太さ、色等が抽出される。
【0016】また、結束端子グループは素子と素子を接
続する場合に用いる結束端子のグループを示すものであ
る。この結束端子グループで指定された情報は結束端子
のキーワードとなり、線材略称で指定された線材を結束
端子に何本結束できるかを実装部品ライブラリ部14内
の配線ルールに従って選択し、それに基づいて使用する
結束端子を決定する。以上の各属性はネット毎(接続
毎)に付加され、回路ネットデータ生成部4ではすべて
のネット毎のデータをまとめて回路データとして作成す
る(S108)。この回路データは回路データ記憶部5
に格納される(S109)。
【0017】次に、接続表作成部6は接続表の作成を行
う(S110)。具体的には、端子属性付加ウィンドウ
で入力した配線種類の記号に基づいて接続表に表示する
ために配線種類のグループ分けを行う。また、線材略称
に基づいて実装部品ライブラリ部14で決められている
太さ条件に基づいて線材を細い順にグループ分けを行
う。更に、回路ネットデータ作成部4で作成された回路
データの接続情報のネット毎に通し番号を付与し、この
時、部品実装ライブラリ14から線材の色を求める。ま
た、回路ネットデータ生成部4の接続情報を部品実装位
置で入力された段、列相対列の表示形式に変換する作業
を行う。
【0018】図6(a)はこのようにして作成された接
続表の一例を示している。また、図6(b)は接続表上
の接続表示を拡大して示している。まず、A WIRI
NG(図6(b)の1列目)は配線種類グループを表わ
し、UL1051/TEW−10Y(図6(b)の2列
目)は線材の正式名を表わしている。また、図6(b)
の3列目のP1は配線ルール属性と通し番号を示してい
る。ここでは、Pがペアー線属性、1が通し番号であ
る。
【0019】その次のGRは線色を示すもので、GR
(緑)の線材を用いることを示している。線色は線材の
正式名から得られる。その次の00A01.1は装置回
路素子の段、列、相対列、ピン番号を示している。00
が段、Aが列、01が相対列、1がピン番号である。ま
た、その次の00A02.1も同様に装置回路素子の
段、列、相対列、ピン番号を示している。00が段、A
が列、02が相対列、1がピン番号である。つまり、こ
こでは、GRのペアー線を用いて00A01.1と00
A02.1を接続することを示している。
【0020】次に、端子属性付加で入力した線材略称か
らそれに対応する線材情報を実装部品ライブラリ部14
から取り出す(S111)。また、ネットにつながる全
ての端子属性を調べた後、線材の接続本数の合計を求め
(S112)、使用可能な結束端子を決定する(S11
3)。これは、端子属性付加で入力された結束端子グル
ープのグループ名と実装部品ライブラリ部14に格納さ
れている結束端子のクラス(端子の種類)に基づいて決
定する。なお、ネットにつながる全ての線材の本数を数
えて線付表に表示される。
【0021】次いで、以上のS111〜S113の結果
に基づいて線付表の作成処理を行い(S114)、得ら
れた結果を配線データとして配線データ記憶部9に格納
する(S115)。出力処理部10では図5で説明した
ような書式の接続表11を出力し(S116)、且つ、
配線データを用いて所定の書式に加工する処理を行い線
付表を出力する(S117)。
【0022】図9(a)は作成された線付表の一例を示
している。また、図9(b)は線付表の線付フォーマッ
トの一部を拡大して示している。まず、図9(b)の1
列目の00A01は実装情報付加で入力した段、列、相
対列を示すもので、図6の接続表の場合と同様である。
2列目先頭の1は装置回路素子のピン番号、その次のP
1は配線ルール属性と通し番号、その次のGRは線色、
その次の1は端子ピンにつながる線材の本数、その次の
1.25−A−3は線材情報から選択された結束端子の
品名である。
【0023】また、図9(b)の3列目先頭の2は同様
に装置回路素子のピン番号、その次のP2は配線ルール
属性と通し番号、その次のGRは線色、その次の1は端
子ピンにつながる本数、その次の1.25−A−3は結
束端子の品名である。更に、図9(a)に示すように線
付表には、装置回路素子の部品実装イメージを表示して
いる。この線付表では、位置情報00A01の装置回路
素子のピン番号1に関して緑色のペアー線を品名1.2
5−A−3の結束端子を用いて接続することを示してい
る。また、同様に位置情報00A01の回路素子のピン
番号2に関して緑色のペアー線を品名1.25−A−3
の結束端子を用いて接続することを示している。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、電
気機器を製造するのに必要な接続表や線付表を自動的に
且つ短時間で作成することができる。また、回路素子の
端子の接続本数を求め、それに基づいて回路素子の接続
に用いる結束端子を決定しているので、接続表と線付表
の相互間でデータの不一致やケアレスミスが無くなり、
接続表と線付表を正確に作成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の配線図作成システムの一実施形態の構
成を示すブロック図である。
【図2】図1の実施形態の動作を示すフローチャートで
ある。
【図3】図面枠の付加された回路図上に装置回路素子を
配置した例を示す図である。
【図4】実装属性を付加する場合に用いる装置名と回路
番号を入力するためのウィンドウを示す図である。
【図5】実装属性を付加する場合に用いる段、列、相対
列を入力するためのウィンドウを示す図である。
【図6】接続表の例を示す図である。
【図7】配線ルール属性の例を説明するための図であ
る。
【図8】端子属性を付加する場合に用いる配線種類、線
材略称、結束端子グループを入力するためのウィンドウ
を示す図である。
【図9】線付表の例を示す図である。
【図10】図1の実施形態で用いる段、列、相対列を説
明するための図である。
【符号の説明】
1 回路設計部 2 実装情報付加部 3 配線用情報付加部 4 回路ネットデータ生成部 5 回路データ記憶部 6 接続表作成部 7 配線ルール取り込み部 8 配線ネットデータ生成部 9 配線データ記憶部 10 出力処理部 11 接続表 12 線付表 13 シンボルライブラリ部 14 実装部品ライブラリ部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回路素子のシンボルを記憶するシンボル
    ライブラリ部と、電気機器の回路図に基づいて前記シン
    ボルライブラリ部から使用する回路素子のシンボルを抽
    出する手段と、抽出された回路素子に対し位置情報を付
    加する手段と、前記回路素子の端子毎に接続に用いる線
    材に関する情報を付加する手段と、前記位置情報、線材
    に関する情報に基づいて回路素子の端子間の接続を指示
    する接続表を作成する手段と、前記回路素子の端子毎に
    接続する線材の本数を求め、且つ、回路素子の接続に用
    いる結束端子を決定する手段と、前記線材の本数及び結
    束端子に基づいて回路素子の接続方法を指示する線付表
    を作成する手段とを備えたことを特徴とする配線図作成
    システム。
  2. 【請求項2】 前記結束端子は、予め指定された結束端
    子グループ及び前記回路素子の端子に接続する本数に基
    づいて実装部品ライブラリ部を検索し、指定された結束
    端子グループの中から本数に応じた結束端子が選択され
    ることを特徴とする請求項1に記載の配線図作成システ
    ム。
  3. 【請求項3】 前記結束端子は、回路素子の端子に接続
    する本数に基づいて予め実装部品ライブラリ部に格納さ
    れている結束端子の中から決定されることを特徴とする
    請求項2に記載の配線図作成システム。
  4. 【請求項4】 前記回路素子の接続毎に通し番号が付与
    され、前記接続表及び線付表に同一の通し番号が表示さ
    れることを特徴とする請求項1に記載の配線図作成シス
    テム。
  5. 【請求項5】 前記線付表に回路素子の実装イメージが
    表示されることを特徴とする請求項2に記載の配線図作
    成システム。
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