JP2002132133A - 分析教育方法および分析教育用端末 - Google Patents

分析教育方法および分析教育用端末

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JP2002132133A
JP2002132133A JP2000321236A JP2000321236A JP2002132133A JP 2002132133 A JP2002132133 A JP 2002132133A JP 2000321236 A JP2000321236 A JP 2000321236A JP 2000321236 A JP2000321236 A JP 2000321236A JP 2002132133 A JP2002132133 A JP 2002132133A
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Atsushi Kikuma
淳 菊間
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 分析技術の教育を提供する指導者と分析技術
の教育を受ける受講者が、各々の手元にある分析装置を
用いて技術教育を実施することにより、より効率的な技
術教育を可能にする。 【解決手段】 指導者および受講者が、各々の手元にあ
る分析装置10および30を操作し、手元の装置のステ
ータス情報と分析結果情報の一部または全部を、通信回
線20を介して相手側の表示画面に表示し、指導者と受
講者の間に設けたコミュニケーション装置により、互い
にコミュニケーションを取り合いながら分析技術の教育
を行うものであって、双方が操作する分析装置のステー
タス情報および分析結果情報を相互にリアルタイムで共
有することにより、受講者に効果的な教育を実施する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、分析技術の教育を
行う分析教育方法およびその方法を実現する分析教育用
端末に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、分析装置は高度化が進み、その機
能を最大限に発揮させるためには分析装置のステータス
を目的に応じて最適化する必要がある。ここで言うとこ
ろの分析装置のステータスとは、分析条件を含め、分析
装置の状態を規定する装置パラメータを指す。
【0003】分析装置のユーザーは、分析装置を初めて
使用する場合や、より高度な分析を行う場合には、分析
装置の操作に習熟した者(例えば分析装置メーカーや分
析サービス会社の担当者)から技術教育を受けることに
より、分析装置の操作方法や最適な装置パラメータや分
析条件の設定方法を修得する必要がある。従来、分析技
術の教育は次の三種類の形式のいずれかで実施されるこ
とが一般的である。
【0004】(1)講習会形式 教育を提供する指導者が日常的に使用する分析装置を用
いて、指導者が分析装置の操作を行い、教育を受ける複
数の受講者がその場でこれを見学する、もしくは、各受
講者が前記の分析装置を実際に操作し、その方法につい
て指導を受ける。この形式の場合、受講者は教育を受け
た後、自分自身が日常的に使用する分析装置において、
受講した技術を実践することになる。
【0005】(2)指導者の分析装置を用いた個別教育
形式 これは、(1)の形式で単に受講者が単独である場合で
ある。 (3)受講者の分析装置を用いた個別教育形式 指導者が受講者のもとに出向き、受講者が日常的に使用
する分析装置を用いて教育を実施するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記(1)、(2)の
場合、受講者が日常的に使用する分析装置と技術教育で
使用される分析装置のステータスが異なる場合があって
も、受講中にそれを確認することができない。よって、
受講後に受講者がその違いに気付かないまま、日常の分
析業務を行ってしまい、最適な状態での分析ができない
場合が多々ある。
【0007】上記(3)の場合にはこれらの問題は避け
られるが、指導者が受講者のもとに出向くための時間お
よび費用が必要であるために、あまり広く用いられてい
ない。また、数多くの装置パラメータを一度の技術教育
ですべて把握するのは困難である。
【0008】本発明は、上記の問題に鑑みてなされたも
ので、その目的とするところは、技術教育を提供する指
導者と技術教育を受ける受講者が、各々の手元にある分
析装置を用いて分析教育を実施する方法およびその方法
を実現する分析教育用端末を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の問題を
解決するためになされたものである。本発明の分析教育
方法は、分析技術の教育を提供する指導者と分析技術の
教育を受ける受講者が、各々の手元にある分析装置を操
作し、手元の分析装置のステータス情報と分析結果情報
の一部または全部を、通信回線を介して相手側の表示画
面に表示し、指導者と受講者の間に設けたコミュニケー
ション装置により、互いにコミュニケーションを取り合
いながら分析技術の教育を行うものである。
【0010】本発明の分析教育方法によれば、指導者と
受講者の双方が操作する分析装置のステータス情報およ
び分析結果情報を相互にリアルタイムで共有することに
より、受講者に効果的な教育を実施することができる。
これにより、指導者側端末と受講者端末が互いに遠隔地
に設置されている場合であっても、指導者と受講者は、
互いに出向くことなく教育を実施することができる。
【0011】本発明の分析教育方法を実現する分析教育
用端末は、分析装置から、分析装置のステータス情報お
よび分析結果情報を得るインターフェース部と、通信回
線を介して通信相手側端末との間でデータを送受信する
送受信部と、前記分析装置のステータス情報と分析結果
情報の一部または全部を前記送受信部から前記通信相手
側端末に送信する処理部とを具備する。
【0012】本発明の分析教育用端末を使用すれば、手
元の分析装置のステータス情報と分析結果情報の一部ま
たは全部を相手側に送信することができる。この分析教
育用端末は、通信相手との間でコミュニケーションを行
うコミュニケーション装置を設けることができる。ま
た、前記通信回線を介して受信した通信相手側の分析装
置のステータス情報と分析結果情報の一部または全部を
表示する表示部を設けることができる。この表示部を設
けた場合には、指導者と受講者の双方が、分析装置のス
テータス情報および分析結果情報を相互にリアルタイム
で共有することが容易になる。
【0013】さらに、前記表示部は、手元の分析装置の
ステータス情報と分析結果情報の一部または全部と、通
信回線を介して受信した通信相手側の分析装置のステー
タス情報と分析結果情報の一部または全部を同一画面上
に表示するようにすることもできる。さらに、この分析
教育用端末は、手元の分析装置の操作に関する情報、ス
テータス情報、分析結果情報、および通信回線を介して
受信した通信相手側の分析装置の操作に関する情報、ス
テータス情報、分析結果情報、および通信相手との間の
コミュニケーションの中の少なくとも一つの一部または
全部を経時的に記録する記録装置を設けることもでき
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態について
図を用いて説明する。図1は本発明の分析教育方法を実
施する分析教育システムの構成図である。指導者側の分
析装置10には、指導者端末11が接続されている。指
導者端末11は通信回線20を通して受講者端末31に
接続される。受講者端末31は、受講者側に設置され、
受講者側の分析装置30が受講者端末31に接続され
る。指導者側の分析装置10及び受講者側の分析装置3
0は、それぞれ表示部101、301を具備する。
【0015】指導者側の分析装置10のステータス情報
および分析結果情報は指導者端末11に送信され、さら
に通信回線20を介して受講者端末31に送信される。
これらの情報の一部または全部が受講者端末31の表示
部にリアルタイムに表示される。逆に受講者側の分析装
置30のステータス情報および分析結果情報は受講者端
末31に送信され、さらに通信回線20を介して指導者
端末11に送信される。
【0016】これらの情報の一部または全部が指導者端
末11の表示部にリアルタイムに表示される。ここで、
指導者端末11、受講者端末31の表示部に表示される
相手側装置の情報は、装置ステータス情報と分析結果情
報の両方であってもどちらか一方であっても構わない。
分析装置10にコンピュータが組み込まれている場合に
は、そのコンピュータをそのまま指導者端末11として
利用しても構わない。同様に、分析装置30にコンピュ
ータが組み込まれている場合には、そのコンピュータを
そのまま受講者端末31として利用しても構わない。
【0017】図2は指導者端末11の構成の一例を示す
図である。指導者端末11は、インターフェース11
1、通話部112、表示部113、処理部114、入力
部115、記憶部116、送受信部117から構成され
る。インターフェース111は、分析装置10から装置
ステータス情報および分析結果情報を取り込む。通話部
112は指導者と受講者の間で行われる指示や質問や議
論のやりとりなどのコミュニケーションを制御する。
【0018】表示部113はユーザーインターフェース
として機能するとともに、通信回線20を介して受講者
端末31を経由して送信されて来る受講者側の分析装置
30のステータス情報と分析結果情報の一部または全部
を表示する。処理部114はソフトウエアの実行など各
種の処理を行う。入力部115では各種のコマンド入力
およびポインターの操作を行う。
【0019】記憶部116は、ソフトウエアの格納およ
びデータの保存に用いられる。記憶部116には、分析
装置10のステータス情報および分析結果情報を受講者
端末31に送信するソフトウエア118、送信されてき
た受講者側の分析装置30のステータス情報および分析
結果情報を表示部113に表示させるソフトウエア11
9、通話部から入力された音声および画像の少なくとも
一方の情報を相手側端末に送信する機能と相手側端末で
入力された音声および画像の少なくとも一方の情報を受
信し通話部にて再生する機能を有するソフトウエア12
0が記憶される。
【0020】記憶部116に、分析装置10からの装置
ステータス情報および分析結果情報を表示部113に表
示させるソフトウエア121を更に格納すれば、指導者
側の分析装置10と受講者側の分析装置30のステータ
ス情報および分析結果情報を表示部113の同一画面上
で比較することができ、更に効率的な教育を実施するこ
とができる。ここで、ソフトウエア121の機能はソフ
トウエア119で代用しても構わない。
【0021】送受信部117は指導者端末11と通信回
線20を接続する。図3は受講者端末31の構成の一例
を示す図である。受講者端末31は、インターフェース
311、通話部312、表示部313、処理部314、
入力部315、記憶部316、送受信部317から構成
される。インターフェース311は、分析装置30から
装置ステータス情報および分析結果情報を取り込む。
【0022】通話部312は指導者と受講者の間で行わ
れる指示や質問や議論のやりとりなどのコミュニケーシ
ョンを制御する。表示部313はユーザーインターフェ
ースとして機能するとともに、通信回線20を介して指
導者端末11を経由して送信されてくる指導者側の分析
装置10のステータス情報と分析結果情報の一部または
全部を表示する。
【0023】処理部314はソフトウエアの実行など各
種の処理を行う。入力部315では各種のコマンド入力
およびポインターの操作を行う。記憶部316は、ソフ
トウエアの格納およびデータの保存に用いられる。記憶
部316には、分析装置30のステータス情報および分
析結果情報を指導者端末11に送信するソフトウエア3
18、送信されてきた指導者側の分析装置10のステー
タス情報および分析結果情報を表示部313に表示させ
るソフトウエア319、通話部から入力された音声およ
び画像の少なくとも一方の情報を相手側端末に送信する
機能と相手側端末で入力された音声および画像の少なく
とも一方の情報を受信し通話部にて再生する機能を有す
るソフトウエア320が記憶される。
【0024】記憶部316に、分析装置30からのステ
ータス情報および分析結果情報を表示部313に表示さ
せるソフトウエア321を更に格納すれば、分析装置3
0と分析装置10のステータス情報および分析結果情報
を表示部313の同一画面上で比較することができ、更
に効率的な教育を実施することができる。ここで、ソフ
トウエア321の機能はソフトウエア319で代用して
も構わない。
【0025】送受信部317は受講者端末31と通信回
線20を接続する。図1において、通信回線20はネッ
トワークまたはポイントツーポイント(point to point)
で指導者端末11と受講者端末31を接続する回線によ
り実現できる。ネットワークとしては、LAN、WA
N、インターネット等が例として挙げられる。ポイント
ツーポイントとしては、電話回線、ISDN、携帯電
話、PHS等が例として挙げられる。
【0026】ネットワークを利用した場合、ネットワー
クへの接続は、一般的に行われている方法のいずれも利
用可能である。すなわち、イーサネット(登録商標)
(Ethernet(登録商標))等でネットワークに
直接接続するか、プロバイダー経由で接続する。プロバ
イダー経由の場合は、一般電話回線、 ISDN、携帯
電話、PHS、CATV、衛星回線等でプロバイダーに
接続する。ネットワークを利用する場合は、3つ以上の
端末を同時に接続できるため、単数または複数の受講者
が、単数または複数の指導者から同時に教育を受けるこ
とが可能である。
【0027】図2、図3において、表示部113、31
3は、例えばCRT、液晶ディスプレイ等の表示デバイ
スで実現できる。入力部115、315はキーボード、
マウス、タッチパネル、トラックボール等で実現でき
る。インターフェース111は分析装置10に付属の出
力インターフェースと同一のもので実現できる。例え
ば、GPIB、HPIB、RS232C等を備える分析
装置の場合には、分析装置が備えるものと同じインター
フェースカードとこれらを制御するためのソフトウエア
を指導者端末11に組み込むことで実現できる。インタ
ーフェース311も同様に実現できる。すなわち、分析
装置30が備えるものと同じインターフェースカード
と、これらを制御するソフトウエアを受講者端末31に
組み込むことで実現できる。
【0028】また、画像データの出力の場合にはコンポ
ジットビデオ信号、Sビデオ信号、RGB信号等のイン
ターフェースを備える分析装置が多いが、これらの場合
はこれらの入出力端子を備えるビデオキャプチャーカー
ド等で実現できる。また、これらのインターフェースが
分析装置10、30に備わっていない場合でも、分析装
置10、30のコンソール端末にコンピュータが採用さ
れている場合はこのコンピュータの本体から表示部10
1、301へ出ているRGB信号を途中で分離して取り
出せば、RGB用のビデオキャプチャーカードで実現で
きる。
【0029】記憶部116、316はハードディスク等
のストレージデバイスで実現できる。処理部114、3
14はCPU等で実現できる。送受信部117、317
は用いる通信回線によって異なる。例えばイーサネット
に接続する場合はイーサネットカード、ISDNに接続
する場合はDSUとTA、電話に接続する場合はモデム
で実現可能である。
【0030】以上説明したように、指導者端末11、受
講者端末31は1台のコンピュータシステムにインター
フェースを組み込んだシステムで実現可能である。通話
部112、312は音声入力装置と音声再生装置と画像
入力装置と画像再生装置からなる。本実施形態におい
て、コミュニケーション装置は通話部112、312、
ソフトウエア120、320により実現される。音声入
力装置としては例えば、マイク等が挙げられる。音声再
生装置は、スピーカ等により実現される。電子顕微鏡な
ど、スピーカの音による振動が画像観察の障害になる場
合には、ヘッドセットやハンドセットを用いることによ
り振動を防ぐことができる。
【0031】画像入力装置としては、例えばCCDカメ
ラなどが挙げられる。画像再生装置としては、先に述べ
たビデオキャプチャーカード等を用いることができる。
また、通話部112、312は必ずしも指導者端末1
1、受講者端末31に組み込む必要はなく、電話、携帯
電話等でも代用できる。また、コミュニケーション装置
として、通話ではなくチャットや電子メールのような文
字通信手段も利用できる。
【0032】次に本実施形態の動作について図を用いて
説明する。図4は本実施形態のフローを示す。まず、指
導者と受講者は、教育を実施する日時および教育の際に
用いる試料を決定するために事前相談を行う(401
a、401b)。指導者と受講者は、事前相談で指定し
た日時に各々の装置10、30を立ち上げ、指定してお
いた試料を各々の装置にセットする(402a、402
b)。続いて指導者と受講者は、各々、指導者端末1
1、受講者端末31およびソフトウエア118〜12
1、318〜321を起動する(403a、403
b)。双方がシステムを立ち上げることにより、両者の
間では通話部を用いたコミュニケーションが可能にな
る。指導者端末11、受講者端末31に通話部が組み込
まれていない場合には、電話、携帯電話等を用いてコミ
ュニケーションを行う。
【0033】次に、指導者が分析装置10の操作を行う
と(404)、指導者側の分析装置10の表示部101
に装置ステータス情報が表示される(405)。ここ
で、装置ステータス情報とは、分析条件のみでなく、装
置パラメータをも含む。電子顕微鏡を例に取れば、加速
電圧、照射電流などの分析条件に加えて、コンデンサレ
ンズにかかる電圧、Focusレンズにかかる電圧、Stigma
レンズにかかる電圧などの装置パラメータを含む。ここ
で表示される情報の一部または全部が通信回線20を通
して、リアルタイムで受講者端末31に表示される(4
06)。さらに、指導者が実際に分析を行えば(40
4)、指導者側の分析装置10の表示部101に分析結
果が表示される(405)。ここで表示される情報の一
部または全部が通信回線20を通して、リアルタイムで
受講者端末31に表示される(406)。
【0034】図5〜図7は指導者側の分析装置10の表
示部101と受講者端末31の表示部313に表示され
る画面の例を示す。図5の(A1)は、指導者側の分析
装置10のステータス情報を示す画面である。このステ
ータス情報の一部または全部が受講者端末31にリアル
タイムで表示される(A2)。これにより受講者は、指
導者が設定した分析条件および装置パラメータの値を知
ることができる。
【0035】図6は画像データの表示画面の例であり、
601は観察された穴を示す。図7はスペクトルデータ
の表示画面の例であり、701はスペクトルを示す。図
6、7の(B1)、(C1)は指導者側の装置で得られ
た分析結果を示す画面である。これらの画像データやス
ペクトルデータの一部または全部が受講者側にリアルタ
イムで表示される(B2、C2)。
【0036】これにより受講者は、指導者が設定した分
析条件および装置パラメータを用いて分析した場合にど
のような結果が得られるかを見ることができる。ここ
で、受講者端末31に表示される情報は、装置ステータ
ス情報と分析結果情報の両方であってもどちらか一方で
あっても構わない。指導者と受講者がこれらの画面を見
ながらコミュニケーションを取り合うことにより(40
7a、407b)、指導者は、分析条件および装置パラ
メータと分析結果との関係を受講者に教育することがで
きる。
【0037】次に指導者は、受講者に対して分析装置の
操作の指示を出し(408)、受講者はこの指示に従っ
て自分の装置を操作する(409)。すると、受講者側
の分析装置30のステータス情報の一部または全部が指
導者側端末11の表示部113にリアルタイムで表示さ
れる(411)。これにより指導者は、受講者が設定し
た分析条件および装置パラメータの値を知ることができ
る。受講者が実際に分析を行えば(409)、受講者側
の分析装置30の表示部301に分析結果が表示される
(410)。ここで表示される情報の一部または全部が
通信回線20を通して、リアルタイムで指導者端末11
に表示される(411)。
【0038】これにより指導者は、受講者が設定した分
析条件および装置パラメータを用いて分析した場合にど
のような結果が得られるかを見ることができる。ここ
で、指導者端末11に表示される情報は、装置ステータ
ス情報と分析結果情報の両方であってもどちらか一方で
あっても構わない。また、表示される画面は前述の図5
〜図7と同様である。
【0039】受講者が操作した分析装置30のステータ
ス情報およびそれにより得られた分析結果を見た指導者
は、ステップ(408)に戻って受講者に新たな指示を
与えるか、ステップ(404)に戻って自分の分析装置
10を操作して見せることにより、受講者に教育を行う
ことができる。このループを繰り返して教育を進め、す
べての教育が終了したら、処理を終了する。
【0040】なお、ここで指導者および受講者が、相手
側の分析装置30、10だけでなく、手元の分析装置1
0、30のステータス情報および分析結果情報をも指導
者端末11、受講者端末31の表示部113、313に
表示させる実施形態をとれば、両者の分析装置10、3
0のステータス情報または両者の分析装置により得られ
た分析結果情報を同一画面上で比較することができ、よ
り効率的に教育を実施することができる。
【0041】図8〜図10は、このような実施形態をと
った場合の、受講者端末31の表示部313に表示され
る画面の例を示す。図8は分析装置10、30のステー
タス情報を同一画面上で比較表示した例である。これに
より受講者は自分の分析装置30の状態と指導者の分析
装置10の状態を容易に比較することができる。
【0042】図9は分析装置10、30によって得られ
た分析結果(画像データ)を同一画面上で比較表示した
例である。また、図10は分析装置10、30によって
得られた分析結果(スペクトルデータ) を同一画面上で
比較表示した例である。これらにより、受講者は自分が
取得したデータと指導者が取得したデータを直接比較す
ることができ、より効率的な学習が可能となる。なお、
図8〜図10に示す画面は、指導者端末11の表示部1
13に表示してもよい。
【0043】また、指導者端末11、受講者端末31の
記憶部116、316に、分析装置10、30のステー
タス情報や操作に関する情報の履歴、得られた分析結果
情報の履歴、受講者と指導者の間で行われたコミュニケ
ーションの履歴を記録しておくことによって、指導者は
これらの情報履歴を利用して教育方法の品質向上を行え
る。加えて、受講者はこれらの情報履歴を利用して、受
講した教育内容の復習を行える。
【0044】図11は分析装置の操作の履歴を表示する
受講者端末31の表示部313に表示される画面の例で
ある。受講者は、この履歴にしたがって再度操作を行う
ことにより、受講した教育内容の復習を行うことができ
る。さらに、このシステムの別の利点として、受講者と
指導者が場所を移動する必要がないので、緊急に技術指
導が必要となった場合や短時間のみの指導が必要な場合
などにも臨機応変に対処できることがあげられる。
【0045】本発明は、あらゆるタイプの分析装置に適
用が可能である。特に複雑なパラメータ設定が必要とさ
れる、二次イオン質量分析装置、オージェ電子分光装
置、光電子分光装置などの表面分析装置、電子顕微鏡や
走査型プローブ顕微鏡などの顕微鏡装置、核磁気共鳴分
析装置、赤外分光分析装置、ガスクロマトグラフィー装
置、液体クロマトグラフィー装置などに適用することで
大きな効果が期待できる。さらに分析を目的とした装置
にとどまらず、あらゆる測定装置に適用可能であること
は容易に理解されよう。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、分析技術の教育を提供
する指導者と分析技術の教育を受ける受講者が、各々の
手元にある分析装置を操作し、手元の装置のステータス
情報と分析結果情報の一部または全部を、通信回線を介
して相手側の表示画面に表示して、これらの情報を互い
に共有することにより、分析技術の教育を効果的に行う
ことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の分析教育方法を実施する分析教育シス
テムの構成を示す図。
【図2】図1の指導者端末の構成を示す図。
【図3】図1の受講者端末の構成を示す図。
【図4】図1のシステムの動作を示すフローチャート。
【図5】図1の分析装置10の表示部101と図3の表
示部に表示される装置ステータス情報の画面の一例を示
す図。
【図6】図1の分析装置10の表示部101と図3の表
示部に表示される画像データの画面の一例を示す図。
【図7】図1の分析装置10の表示部101と図3の表
示部に表示されるスペクトルデータの画面の一例を示す
図。
【図8】図3の表示部に表示される装置ステータス情報
の画面の一例を示す図。
【図9】図3の表示部に表示される画像データの画面の
一例を示す図。
【図10】図3の表示部に表示されるスペクトルデータ
の画面の一例を示す図。
【図11】図3の表示部に表示される、分析装置の操作
の履歴を表示する画面の一例を示す図。
【符号の説明】
10…指導者側の分析装置 101…指導者側の分析装置の表示部 11…指導者端末 111…インターフェース 112…通話部 113…表示部 114…処理部 115…入力部 116…記憶部 117…送受信部 118、119、120、121…ソフトウエア 20…通信回線 30…受講者側の分析装置 301…受講者側の分析装置の表示部 31…受講者端末 311…インターフェース 312…通話部 313…表示部 314…処理部 315…入力部 316…記憶部 317…送受信部 318、319、320、321…ソフトウエア 601…穴 701…スペクトル

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分析技術の教育を提供する指導者と分析
    技術の教育を受ける受講者が、各々の手元にある分析装
    置を操作し、各々の手元の分析装置のステータス情報と
    分析結果情報の一部または全部を、通信回線を介して相
    手側の表示画面に表示し、前記指導者と前記受講者の間
    に設けたコミュニケーション装置により、互いにコミュ
    ニケーションを取り合いながら分析技術の教育を行うこ
    とを特徴とする分析教育方法。
  2. 【請求項2】 分析装置から、分析装置のステータス情
    報および分析結果情報を得るインターフェース部と、 通信回線を介して通信相手側端末との間でデータを送受
    信する送受信部と、 前記分析装置のステータス情報と分析結果情報の一部ま
    たは全部を前記送受信部から前記通信相手側端末に送信
    する処理部と、 を具備することを特徴とする分析教育用端末。
  3. 【請求項3】 通信相手との間でコミュニケーションを
    行うコミュニケーション装置を更に具備する請求項2に
    記載の分析教育用端末。
  4. 【請求項4】 分析装置から、分析装置のステータス情
    報および分析結果情報を得るインターフェース部と、 通信回線を介して通信相手側端末との間でデータを送受
    信する送受信部と、 前記分析装置のステータス情報と分析結果情報の一部ま
    たは全部を前記送受信部から前記通信相手側端末に送信
    する処理部と、 前記通信回線を介して受信した通信相手側の分析装置の
    ステータス情報と分析結果情報の一部または全部を表示
    する表示部と、 を具備することを特徴とする分析教育用端末。
  5. 【請求項5】 通信相手との間でコミュニケーションを
    行うコミュニケーション装置を更に具備する請求項4に
    記載の分析教育用端末。
  6. 【請求項6】 前記表示部は、手元の分析装置のステー
    タス情報と分析結果情報の一部または全部と、通信回線
    を介して受信した通信相手側の分析装置のステータス情
    報と分析結果情報の一部または全部を同一画面上に表示
    する請求項4または5に記載の分析教育用端末。
  7. 【請求項7】 手元の分析装置の操作に関する情報、ス
    テータス情報、分析結果情報および通信回線を介して受
    信した通信相手側の分析装置の操作に関する情報、ステ
    ータス情報、分析結果情報、および通信相手との間のコ
    ミュニケーションの少なくとも一つの一部または全部
    を、経時的に記録する記録装置を更に具備する請求項2
    から6のいずれか1項に記載の分析教育用端末。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102663659A (zh) * 2012-03-27 2012-09-12 上海爱友科技有限公司 一种基于学业成就发展指数的教育系统
JP7436083B1 (ja) 2023-10-20 2024-02-21 株式会社フレアリンク 信頼関係推定装置、信頼関係推定方法、及びコンピュータプログラム

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