JP3119566B2 - ネットワーク型マルチユーザー仮想空間による学習システム - Google Patents

ネットワーク型マルチユーザー仮想空間による学習システム

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JP3119566B2
JP3119566B2 JP07016302A JP1630295A JP3119566B2 JP 3119566 B2 JP3119566 B2 JP 3119566B2 JP 07016302 A JP07016302 A JP 07016302A JP 1630295 A JP1630295 A JP 1630295A JP 3119566 B2 JP3119566 B2 JP 3119566B2
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万知夫 森内
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンピュータネットワ
ークの分野及びコンピュータグラフィックを用いたネッ
トワーク型マルチユーザー仮想空間による学習システム
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の遠隔通信講義システムは、講師が
講義をしている映像もしくは、書面カメラによる資料や
テキストの映像と講師の音声を一方的に、遠隔地の複数
の生徒に放送するというものである。したがって、通信
形態は、映像では、生徒からは講師の顔映像は送信され
ているが、講師にとっては各生徒の映像は送られてこな
い。また、音声では、会話は基本的に1人の講師と1人
の生徒の1対1通信のみの固定型の通信形態である。
【0003】一方、CAIでは、教科書の物理現象等の
内容を視覚化して学習の効率をあげようとしているが、
個人学習型のCAIでは疑問点や不明な点に関して講師
から即座にアドバイスをもらえない。さらに、試験の採
点に関しては、通常、解答用紙を回収して採点し、生徒
に再び手渡しで返す方式となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような、従来の
遠隔通信講義システムでは、講師が各生徒一人一人の講
師や問題をどこまで理解できたのかをリアルタイムに知
ることができない、各生徒の授業態度も分からない、生
徒も気軽に講師に質問しづらいなど、講師と生徒のコミ
ユニケーションが図りにくい問題があった。即ち、講師
は個別対応する時間が十分持てない、生徒同志での話し
ができないので、お互いの情報交換等が自由にできな
い、また、採点には、解答用紙を回収して採点し、生徒
に各々配布し直すという手間がかかった。
【0005】本発明の目的は、講師等の代表者が複数の
生徒等の他の各端末利用者の学習状況をリアルタイムに
把握することができるネットワーク型マルチユーザー仮
想空間による学習システムを提供することにある。
【0006】本発明の他の目的は、遠隔地の端末利用者
が任意の1対1の会話から複数の不特定の端末利用者に
よる自由な会話までを物理的に全員がある一つの場所に
いるかのように会話できるネットワーク型マルチユーザ
ー仮想空間による学習システムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、複数の利用者がネットワークでつながれ
た端末で、各端末が同一の仮想空間を共有し、その空間
内で各利用者がオブジェクトとして表現されるネットワ
ーク型のマルチユーザー仮想空間システムにおいて、仮
想空間内において、利用者が学習して得るべき情報を数
ステップの事項に分け、これらの情報の事項を、各ステ
ップに対応した仮想空間にオブジェクト(学習オブジェ
クト)として表示し、各利用者がそのステップの空間内
を歩き回って、これらの情報の事項を順次獲得していく
機能と、各利用者の仮想空間内の位置情報に基づいて、
ある代表者が仮想空間内に各利用者の分身をオブジェク
ト(以下、分身オブジェクトという)として表現し、そ
の分身オブジェクトの視点を空間を見渡せる方向に移動
することにより、各利用者のステップ毎の仮想空間内の
リアルタイムな状況を把握する機能と、各利用者の位置
情報とそのステップの仮想世界に入っている時間と動き
記憶して画面に表示することにより、利用者の仮想空
間内の移動軌跡と、各仮想空間の利用時間を把握する機
能を有することを特徴とする。
【0008】また、生徒が解くべき事項である、試験問
題や授受内容を仮想空間内において、仮想の掲示板等の
オブジェクトに掲載し、各ステップ毎にこれらの掲示板
を仮想空間内に設置し、講師と生徒がオブジェクトとし
て仮想空間内に表現され、各生徒がその中をウォークラ
リーのように歩き回って、各仮想空間毎に用意された問
題や課題を各ステップ毎に解いていく機能を有すること
ことを特徴とする。
【0009】また、各生徒の位置とそのステップの仮想
空間に入っている時間と動きを記憶し、仮想空間内に各
生徒の分身オブジェクトを位置情報に基づいて表現し、
各ステップの仮想空間に入っている時間を累積棒グラフ
で表現し、講師がこの仮想世界全体を上部から眺めるこ
とにより、クラス全員の複数の生徒の学習習熟度を一括
して把握できる機能を有することを特徴とする。
【0010】さらに、分身オブジェクトの動きの軌跡か
ら、各生徒の問題の解き方を把握することができる機能
や、遠隔の複数の端末利用者が任意の利用者同志で1対
1やN対Nの会話からある不特定の利用者間での動的な
会話を行うことができる機能を有することを特徴とす
る。
【0011】
【作用】各端末の位置情報等は、各端末が全端末に放送
するか、または一度全端末の位置情報をサーバに集めて
全端末に分配し、各端末はこれらの位置情報に基づき、
仮想空間に各端末利用者の分身オブジェクトを画面に表
示する。各端末利用者は、分身オブジェクトで各ステッ
プ毎に表現された仮想空間内を動き回り、仮想空間内の
掲示板に分身オブジェクトが近づくと、必要な情報が別
表示画面に表示される。これらの各ステップの仮想空間
は連続してつながっており、天井がなく、講師等の代表
者は、視線を情報から下方に向けることにより、これら
のステップの仮想空間全体を眺めることができる。ま
た、各端末利用者の移動した軌跡や各ステップの仮想空
間にいた時間、会話した相手等を記憶しておくことで、
代表者は、各端末利用者の利用状況を把握できる。さら
に、各端末利用者は分身オブジェクト同志で向かい合う
ことにより、サーバーが音声回線を合成して1対1の会
話を実現する。また、仮想空間内の会話用オブジェクト
談話室等に分身オブジェクトを移動することにより、
サーバーがこれらの談話室にいる分身オブジェクトの位
置情報から、これらの端末利用者の音声回線全てを合成
したり、仮想空間内のテーブル等に近づいた利用者の回
線のみをサーバーが端末からの要求により、動的に合成
/解除する。
【0012】本学習システムでは、具体例には、仮想空
間における生徒の分身オブジェクトの位置座標を各端末
はサーバーへ送信し、サーバーは全端末にこれらの位置
座標を一括して定期的に分配し、各端末で各々の生徒の
分身オブジェクトを生成し、位置表示画面として表示す
る。この位置表示画面の仮想空間内の生徒の分身オブジ
ェクトの位置により、講師は各利用者が現在どの問題や
課題を解いているのか、または、どの講習を受けている
のかを一元的に把握でき、またどういう経路で問題を解
いたり、課題に取り組んでいるかが把握できる。また、
各生徒の各ステップで回答時間を回答時間表示画面とし
て表示することにより、そのステップの仮想空間にいる
時間及び行動の軌跡により各生徒がどの問題は簡単に解
きどの問題には苦心していたか等、生徒の理解度を把握
することができる。そして、試験問題等を選択問題に
ておけば、遠隔地でもこれらの回答をサーバーに送り、
サーバーでこれらを採点し、各生徒に返送すれば、即座
に結果が得られ、採点や返送の手間が省け復習すること
もできる。会話については、ある共有会話オブジェクト
もしくは相手のオブジェクトを操作器で選択することに
より、1対1の対話からN対Nの会話が自由に行える。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面により
説明する。
【0014】図1は本発明によるマルチユーザー仮想空
間システムの概略構成図で、本実施例では、遠隔地にい
る複数の生徒と講師が仮想空間を通して授業を行う学習
システムを想定する。図1において、1は端末制御サー
バー、2は映像サーバー、3は音声サーバーであり、そ
れぞれLAN10を通して接続されている。4は生徒と
講師の端末であり、それぞれLAN/WANなどのネッ
トワーク20を通して端末制御サーバー1に接続されて
いる。
【0015】端末制御サーバー1は仮想空間のモデルを
記憶しており、ネットワーク20を通して各端末に配布
する。この仮想空間内には各ステップ毎に問題や課題が
用意されている。各生徒は自分の端末を操作すること
で、仮想空間内を動き回り、用意された問題や課題を解
きながらゴールに辿りつく。この仮想空間内の自分の位
置座標や回答状況は、各端末4からネットワーク20を
通して端末制御サーバー1に集められる。端末制御サー
バー1は、各位置座標を全ての端末に分配し、各端末4
では、これらの位置座標に基づいて、仮想空間内に各生
徒の分身オブジェクトを表示する。この時、端末制御サ
ーバー1は、講師の端末に対しては、各位置座標の他に
各生徒の回答時間等も送付する。これにより、講師は各
生徒の状況を把握できる。
【0016】各端末4はカメラを具備し、講師や各生徒
の自画像(実画像)も、各端末4からネットワーク20
を通して端末制御サーバー1に集められる。端末4の生
徒等が、仮想空間内で分身オブジェクト同志で向かい合
うことにより、端末制御サーバー1は、該分身オブジェ
クトに対応する実画像を該当端末4に送り、端末4で
は、該実画像を表示する。この時、音声も送信しあえ
ば、1対1の会話が実現する。
【0017】映像サーバー2は、会話形態に合せて、仮
想空間内の複数の分身オブジェクトの実画像の端末間の
相互切替え制御を専門に受け持つ。同様に、音声サーバ
ー3は複数の音声の端末間の相互切替え制御を専門に受
け持つ。これにより、サーバー側の処理が分散され、端
末制御サーバー1の負担が増大することなくN対Nの会
話も実現する。
【0018】図2は、サーバー側の一実施例の構成図で
ある。端末制御サーバー1はデータ送受信装置101、
通信制御部102、端末制御部103、モデル/オブジ
ェクト制御部104、記憶装置105、端末用バッファ
106、音声画像ミキサー107からなる。ここで、記
憶装置105には、仮想空間モデル、及び、各端末4か
らの送られてきた生徒や講師の自画像(実画像)と後述
のノート画面(回答画面)が格納される。なお、仮想空
間モデルには、該仮想空間内の各ステップ毎に用意した
問題/課題画面も含まれている。端末用バッファ106
には、各端末毎に、その利用者の時々刻々の状況、即
ち、仮想空間内の位置座標(位置情報)、留っているス
テップ、その滞留時間などが格納される。映像サーバー
2は通信制御部111、映像合成制御部112からな
る。音声サーバー3は通信制御部121、音声合成制御
部122からなる。各サーバー1、2、3の通信制御部
102、通信制御部111、通信制御部121がそれぞ
れLAN10を通して接続される。
【0019】図3は、各端末4の一実施例の構成図であ
る。端末4の構成は音声系、画像(映像)系、データ系
に大別される。音声系は音声符号/復号部210、音声
送受部211、マイク212、スピーカ213からな
る。画像(映像)系は画像符号/復号部220、画像送
受部221、映像制御装置222、ディスプレイ22
3、カメラ(撮像装置)224からなる。データ系はデ
ータ符号/復号部230、ポインティングデバイスなど
の操作器231、キーボードなどの入力装置232、入
力デバイス制御部233からなる。データ送受信装置2
00は、ネットワーク20と音声符号/復号部210、
画像符号/復号部220、データ符号/復号部230と
の間の音声/画像/データの送受信を司る。CPU(処
理装置)240は自端末の全体的制御に加えて、仮想空
間の視野制御、仮想空間内への分身オブジェクトの位置
決め、その他、諸々の処理/制御を司どる。記憶装置2
50は、端末制御サーバー1から配布された仮想空間モ
デル及び各ステップ毎に用意された問題/課題画面を格
納する。モデル生成装置260は、仮想空間と分身オブ
ジェクトを合成した画面、ノート画面などを生成する。
【0020】図4は、生徒用端末におけるディスプレイ
の画面構成の一実施例を示したものである。生徒のディ
スプレイ画面は、仮想空間画面410、位置表示画面4
20、実画像画面430、ノート画面440に分割さ
れ、各画面がマルチウィンドウ形式で表示される。仮想
空間画面410には、当該端末の生徒の視野内の仮想空
間モデルが表示され、該仮想空間画面410は、操作器
231の操作に追従して、即ち、当該端末の生徒が仮想
空間内を移動するのに追従して変化することになる。位
置表示画面420には、対象とする仮想空間全体を真上
から見た2次元の地図に、各生徒の位置が当該生徒の顔
映像のアイコン等で表示される。生徒が移動すると、そ
のアイコンが地図上を移動する。実画像画面430に
は、会話相手などの実画像が表示される。複数の相手と
会話する場合などで、会話相手の全部の実画像を一度に
表示できない場合には、何回かに分けて表示すればよ
い。ノート画面440には、当該端末の生徒が入力装置
232を使って入力した回答、その他のメモが表示され
る。
【0021】図5に、仮想空間画面410の一例を示
す。この例は、当該端末の生徒が問題/課題用オブジェ
クト(学習オブジェクト)を通過したことにより、その
場所の問題/課題画面も該仮想空間内に表示されること
を示している。該仮想空間内にいる他の生徒は、分身オ
ブジェクトとして表示される。当該端末の生徒が、ある
分身オブジェクトに接近すると、対応する生徒と一対一
に会話でき、その生徒の実画像が実画像画面430に表
示される。また、随所に会話用オブジェクトを配置し、
そこに会話したい分身オブジェクトが触れると、該触れ
た複数の生徒同志でN対Nの会話ができ、各生徒の実画
像が実画像画面430に表示される。即ち、会話用オブ
ジェクトは談話室の役割をする。
【0022】図6に、位置表示画面420の一例を示
す。この例では、仮想空間は3つのステップからなると
している。各ステップの地図上に、各生徒の位置がその
顔映像のアイコンで表示される。なお、当該端末の生徒
のものは、別色や網掛けの濃淡等で区別すればよい。
【0023】図7は、講師用端末におけるディスプレイ
の画面構成の一実施例を示したものである。図7におい
て、仮想空間画面710、位置表示画面720、実画像
画面730は、図4の生徒画面の場合と基本的に同様で
ある。講師画面では、生徒画面のノート画面のかわりに
回答時間表示画面740が表示される。該回答時間表示
画面740は、各生徒の各ステップ毎の滞留時間、即
ち、各ステップにおける回答に要した時間を示してい
る。なお、各生徒のものが一度に表示できない場合に
は、何回から分けて表示すればよい。
【0024】図8に、講師から見た仮想空間画面全体の
具体例を示す。これは歴史の授業の例で、生徒はスター
トから入り、あたかも歴史上のある場所に居るかのごと
く仮想空間モデル内を歩き回り、各ステップで用意され
た問題/課題を解きながらゴールに辿りつくことを示し
たものである。各生徒や講師のディスプレイ223上の
位置表示画面420、位置表示画面720には、これを
真上から見た図が2次元的に表示されることになる。ま
た、各生徒の仮想空間画面410には、自分の視野内の
仮想空間モデルが3次元的に表示される。
【0025】以下、図1乃至図3の動作を図4乃至図8
を参照して詳述する。端末制御サーバー1は、システム
の立上げ時に自律的に、あるいは端末4からの要求に応
じて、記憶装置105に記憶されている仮想空間全体の
モデルを、モデル/オブジェクト制御部104、端末制
御部103、通信制御部102、データ送受信装置10
1を経由してネットワーク20に送出し、各端末4に配
布する。各端末4では、仮想空間全体のモデルをデータ
送受信装置200で受信し、画像符号/復号部220、
画像送受部221、CPU240を経由して記憶装置2
50に記憶する。一方、各端末4では、当該端末の生徒
や講師の自画像映像(実画像)をカメラ224から取り
込み、画像送受部221、画像符号/復号部220、デ
ータ送受信装置200を経由し、生徒と講師ネットワー
ク20を介して端末制御サーバー1に送る。端末制御サ
ーバー1では、各端末4からの生徒や講師の実画像を、
データ送受信装置102、端末制御部103、モデル/
オブジェクト制御部104を経由して記憶装置105に
記憶する。各実画像には端末IDを付しておく。
【0026】各端末4では、CPU240が、まず記憶
装置250から仮想空間全体のモデルを読み出してモデ
ル生成装置260に渡す。モデル生成装置260は、仮
想空間全体を真上から見た位置表示画面を生成し、これ
を映像制御装置222がディスプレイ223に表示す
る。この時の位置表示画面には、まだ、各生徒の顔映像
のアイコンは表示されない。次に、CPU240は、記
憶装置250から仮想空間の初期画面としてスタート近
傍の仮想空間画面を読み出し、モデル生成装置260、
映像制御装置222を通じてディスプレイ223に表示
する。
【0027】各端末4の生徒は、ディスプレイ223の
仮想空間画面を見ながら、自分が仮想空間内を動き回る
感覚で操作器231を操作する。この操作器からの位置
座標(位置情報)は、入力デバイス制御部233を介し
てCPU240に送られる。CPU240は、位置情報
に基づいて、該生徒の視野内の仮想空間画面を記憶装置
250から次々に読み出し、モデル生成装置260、映
像制御装置222を介してディスプレイ223の仮想空
間画面を更新していく。そして、生徒が問題/課題用オ
ブジェクトを通過すると、CPU240は、記憶装置2
50から問題/課題画面を読み出し、モデル生成装置2
60、映像制御装置222を介してディスプレイ223
の仮想空間画面に表示する(図5)。この問題/課題画
面には、例えば、仮想空間内のある場所に行って、ある
歴史上の有名人物に合って話を聞いてくるなどの課題や
それに関係する問題などが表示される。生徒は、入力装
置232を使って解答等の処理を行い、それが、入力デ
バイス制御部233、CPU240、モデル生成装置2
60、映像制御装置222を介してディスプレイ223
のノート画面に表示される(図4)。CPU240は、
生徒が問題や課題のポイントを処理しないと、先に進め
ないよう制御する。
【0028】一方、各端末4は、操作器231による位
置情報を入力デバイス制御部233、画像符号/復号部
220、データ送受信装置200を経由し、ネットワー
ク20を介して端末制御サーバー1に送る。また、各端
末4は、生徒が問題/課題用オブジェクトを通過する毎
に、即ち、一つのステップに入る毎に、CPU240か
ら当該ステップIDを、画像符号/復号部220、デー
タ送受信装置200、ネットワーク20を介して端末制
御サーバー1に送る。端末制御サーバー1は、各端末4
から送られてきた位置情報、ステップIDを、データ送
受信装置101、通信制御部102、端末制御部103
を介して端末用バッファ106に格納する。このように
して、端末制御部103では、ある端末から位置情報や
ステップIDが送られてくる毎に、端末用バッファ10
6内の当該端末に対応する領域のそれまでの位置情報や
ステップIDを更新する。また、端末制御部103で
は、各端末について、あるステップIDが送られてから
次のステップIDが送られてくるまでの時間、即ち、生
徒が一つのステップに留まっている時間を監視し、端末
用バッファ106内の各端末のステップ滞留時間を更新
する。
【0029】端末制御サーバー1では、一定時間毎に、
端末制御部103が端末用バッファ106内の全端末の
位置情報を読み出し、端末制御部103、通信制御部1
02、データ送受信装置、ネットワーク20を介して各
端末4に配布する。各端末4のCPU240は、端末制
御サーバー1から配布された全端末の位置情報をデータ
送受信装置200、画像符号/復号部220を介して取
り込み、該位置情報に基づいて、記憶装置250内の仮
想空間モデルに各生徒の位置を設定する。モデル生成装
置260は、この各生徒の位置が設定された仮想空間モ
デルをCPU240から渡されることで、該当位置に生
徒の分身オブジェクトを配置した仮想空間画面(図
5)、各生徒の顔映像のアイコンを配置した位置表示画
面(図6)を生成し、映像制御装置222を介してディ
スプレイ223に表示する。なお、各生徒の顔映像のア
イコンは、端末制御サーバー1のモデル/オブジェクト
制御部104が記憶装置105内の実画像から生成し
て、各端末に配布することでもよい。
【0030】生徒が操作器231を操作して、ある分身
オブジェクトに接近すると、CPU240は、当該分身
オブジェクトの位置情報を画像符号/復号部220、デ
ータ送受信装置200、ネットワーク20を介して端末
制御サーバー1に送る。端末制御サーバー1の端末制御
部103は、該分身オブジェクトの位置情報をデータ送
受信装置、通信制御部102を介して受け取り、端末用
バッファ106を参照して、当該位置情報の格納されて
いる端末IDを判定し、該分身オブジェクトの位置情報
が送られてきた端末IDとともに、モデル/オブジェク
ト制御部104に渡す。モデル/オブジェクト制御部1
04は記憶装置105から該2つの端末IDに対応する
生徒の実画像を読み出す。また、端末制御部103は、
通信制御部102、10を介して、映像サーバー2と音
声サーバー3に両端末の実画像と音声の相互の送受信制
御を依頼する。該映像サーバー2と音声サーバー3の制
御下で、音声画像ミキサー107は互いの音声と実画像
を合成し、データ送受信装置101、ネットワーク20
を介して相手の端末4に送信する。各々の端末4では、
相手の音声がデータ送受信装置200、音声符号/復号
部210、音声送受部211を介してスピーカ213か
ら出力され、また、自分の音声はマイク212からこの
逆の経路で、端末制御サーバー1を介して相手端末に送
られる。さらに、相手の実画像は、データ送受信装置2
00、画像符号/復号部220、画像送受部221、映
像制御装置222を介してディスプレイ223の実画像
画面に表示される(図4)。これにより生徒間の1対1
の会話が成立する。
【0031】端末4の生徒が操作器231を操作し、仮
想空間内の会話用オブジェクトに触れている複数の生徒
とN対Nの会話を行う場合の動作も、上記の1対1の会
話の場合と基本的に同様である。
【0032】会話を終了する時は、操作器231のボタ
ン等を押すことにより、CPU240は会話の終了通知
を画像符号/復号部220、データ送受信装置200、
ネットワーク20を介して端末制御サーバー1に送る。
端末制御サーバー1では、該会話の終了通知をデータ送
受信装置101から音声画像ミキサー107に送ること
で、音声画像ミキサー107が動作を停止し、会話が終
了する。
【0033】講師の端末4には、一定時間毎に、端末制
御サーバー1の端末制御部103により、通信制御部1
02、データ送受信装置101、ネットワーク20を介
して、仮想空間の各ステップ毎の各生徒の滞留時間情報
が送られる。講師の端末4では、CPU240が、端末
制御サーバー1から送られてくる各生徒の滞留時間情報
をデータ送受信装置200、画像符号/復号部220を
介して取り込み、モデル生成装置260に渡す。モデル
生成装置260は、各生徒の滞留時間情報に基づいて棒
グラフ等の回答表示画面を生成し、映像制御装置222
を介してディスプレイ223に表示する(図7)。これ
により、講師は、どの生徒がどのステップの問題や課題
にどれだけ時間を費やしたかが一目で分かる。
【0034】なお、生徒は、ディスプレイ223のノー
ト画面に入力装置232を使って回答等を行う際、質問
や不明な点があれば、同入力装置232を使って講師の
分身オブジェクトを自分の視野前に呼びよせて、CPU
240に講師との会話の動作も、先の生徒同志の1対1
の会話の場合と基本的に同様である。
【0035】
【発明の効果】本発明のネットワーク型マルチユーザー
仮想空間による学習システムでは、講師である代表者が
生徒である他の各端末利用者の学習状況をリアルタイム
に把握でき、会話においては、遠隔地の端末利用者が任
意の1対1の会話から複数の不特定の端末利用者による
自由な会話までを、物理的に全員がある一つの場所にい
るかのように会話できる。
【0036】また、講師が遠隔地にいる生徒でも複数の
生徒の試験問題や課題についての進捗状況を一目で判断
でき、進捗の遅れている生徒に指導することができる。
また、採点も瞬時に行なえ、効率的な学習時間の運用が
行える。生徒から見れば、遠隔地から個人もしくはグル
ープで会話しながら講習を受けたり、必要な時のみ講師
に質問できるので、余分な講師の話しを聞かずに済み効
率的に学習できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるネットワーク型マルチユーザー仮
想空間による学習システムの全体構成図である。
【図2】サーバー側の一実施例の具体的構成図である。
【図3】端末の一実施例の具体的構成図である。
【図4】生徒側の端末の画面構成図である。
【図5】図4中の仮想空間表示画面の一例である。
【図6】図4中の位置表示画面の一例である。
【図7】講師側の端末の画面構成図である。
【図8】講師側の端末の仮想空間表示画面の一例であ
る。
【符号の説明】
1 端末制御サーバー 2 映像サーバー 3 音声サーバー 4 端末 20 ネットワーク 410,710 仮想空間画面 420,720 位置表示画面 740 回答時間表示画面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−27874(JP,A) 1.IFIP Transactio ns A:Computer Scie nce and Technology A−61 p65−79 1995 Gilbe rt Paquette「Modell ing the Virtual Ca mpus」 2.IFIP Transactio ns A:Computer Scie nce and Technology A−59 p205−221 1994 Jane tta Ring & Anthony Watson「The Virtua l Campus:ECU’s dev elopmental path」 3.電子情報通信学会技術研究報告 (IE95,51−57)VOL.95,No. 255 p43−48 1995 鈴木 元 他 「CyberCampus:ネットワー ク上の仮想学園システム」 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 15/16 620 INSPEC(DIALOG) JICSTファイル(JOIS) WPI(DIALOG)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の利用者がネットワークでつながれ
    た端末を介して同一の仮想空間を共有し、各利用者が操
    作器を操作することによって仮想空間内を移動し、該仮
    想空間内で各利用者が分身オブジェクトとして表示され
    るネットワーク型マルチユーザー仮想空間による学習シ
    ステムであって、 利用者が学習する事項を複数のステップに分け、それに
    対応して仮想空間を複数に区分し、各ステップに対応し
    た仮想空間内に、当該ステップで学習する事項を学習用
    オブジェクトとして表示し、各利用者が各ステップの仮
    想空間内を順に動き回って、各ステップで学習する事項
    を順次獲得していく機能と、 各利用者の仮想空間内の位置に基づいて、代表者の仮想
    空間内に各利用者の分身オブジェクトを表示し、代表者
    の仮想空間内での視点を仮想空間を見渡せる方向に移動
    することにより、各利用者のステップ毎の仮想空間内の
    リアルタイムな状況を把握する機能と、 各利用者が各ステップの仮想空間に入っている時間を記
    憶し表示することにより、代表者が各利用者の各ステッ
    プでの問題解決時間を把握可能とするとともに、各利用
    者の各ステップの仮想空間内の位置の軌跡から、各利用
    者の問題解決過程を把握する機能と、 を有することを特徴とするネットワーク型マルチユーザ
    ー仮想空間による学習システム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のネットワーク型マルチユ
    ーザー仮想空間による学習システムにおいて、 利用者が仮想空間内のステップに表示された学習オブジ
    ェクトを通過すると、その場所で学習する問題・課題画
    面が仮想空間内に表示されることを特徴とするネットワ
    ーク型マルチユーザー仮想空間による学習システム。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のネットワーク型マ
    ルチユーザー仮想空間による学習システムにおいて、 仮想空間の随所に会話用オブジェクトを配置し、該会話
    用オブジェクトに分身オブジェクトが触れると、対応す
    る利用者同士でN対Nの会話を可能にする、 ことを特徴とするネットワーク型マルチユーザー仮想空
    間システムによる学習方法。
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1.IFIP Transactions A:Computer Science and Technology A−61 p65−79 1995 Gilbert Paquette「Modelling the Virtual Campus」
2.IFIP Transactions A:Computer Science and Technology A−59 p205−221 1994 Janetta Ring & Anthony Watson「The Virtual Campus:ECU’s developmental path」
3.電子情報通信学会技術研究報告(IE95,51−57)VOL.95,No.255 p43−48 1995 鈴木 元 他「CyberCampus:ネットワーク上の仮想学園システム」

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