JP2002132018A - 帯電装置 - Google Patents

帯電装置

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JP2002132018A
JP2002132018A JP2000325865A JP2000325865A JP2002132018A JP 2002132018 A JP2002132018 A JP 2002132018A JP 2000325865 A JP2000325865 A JP 2000325865A JP 2000325865 A JP2000325865 A JP 2000325865A JP 2002132018 A JP2002132018 A JP 2002132018A
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dust
discharge
wire
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JP2000325865A
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English (en)
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Kazuhisa Edahiro
和久 枝廣
Keisuke Oba
圭介 大羽
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Kyocera Mita Corp
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の帯電装置ではシールドケース内に発生
した放電生成物を排出する為に、シールドケースに開口
部が設けられている。しかしこの開口部から粉塵等も同
時に侵入し、放電が不良となる恐れがある。そこで本発
明においては、シールドケース内に発生した放電生成物
を除去でき、且つシールドケース内への粉塵等の侵入を
防止することのできる帯電装置を提供することを目的と
する。 【解決手段】 チャージャ部と粉塵捕獲用放電部を有す
る。前記チャージャ部は帯電ワイヤ52とシールドケー
ス23とを有し、且つ主シールドケース23が通気部2
3bを備えたものである。粉塵捕獲用放電部は、通気部
23bに対向する開放部11aを備えた粉塵捕獲用シー
ルドケース11と、放電ワイヤ12とを有するものであ
る。粉塵捕獲用シールドケース11と主シールドケース
23が間隔を開けて配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真プロセス
を用いた複写機、ファクシミリ及びプリンタ等の画像形
成装置に用いられ、感光体表面を所定電位に帯電させる
帯電装置に関するものである。尚以下、感光体としてド
ラム状の感光体を例に挙げて説明するが、これに限るも
のではなく、ベルト感光体等に対しても勿論適用でき
る。
【0002】
【従来の技術】従来より感光体ドラムを帯電させる手段
として、コロトロン方式やスコロトロン方式の帯電装置
が一般に用いられている。このコロトロン方式の帯電装
置は、感光体ドラム51に対向してその幅方向に帯電ワ
イヤ52を延設し、この帯電ワイヤ52に高電圧を印加
することにより、上記感光体ドラム51表面を帯電させ
るというものであり、上記感光体ドラム51側を開放し
たシールドケース53内に上記帯電ワイヤ52を納める
ことによって効率的な放電が行われている。またスコロ
トロン方式の帯電装置は、上記コロトロン方式帯電装置
におけるシールドケース53の開放部にグリッド54を
設けた構造のものであり、このグリッド54にバイアス
電圧を印加することにより感光体ドラム表面の帯電電位
ムラを低減している[図5:スコロトロン方式の帯電装
置の一例を表す図で、帯電ワイヤ52を切断する方向の
断面図である]。
【0003】ところで図5に示す様な感光体ドラム51
側だけが開いたシールドケース53の場合は、放電によ
り発生したオゾンや窒素酸化物等の放電生成物がシール
ドケース53内に滞留し、帯電ワイヤ52に付着して放
電ムラを生じる恐れがある。また上記窒素酸化物等は比
較的重い物質であるから感光体ドラム51に付着して不
具合を生じる懸念もある。
【0004】そこでシールドケースに開口部を設け、こ
の開口部から風を流して、上記オゾンや窒素酸化物等の
放電生成物をシールドケース外に排出するという手法が
提案されている。
【0005】図6はこの開口部を有するタイプの帯電装
置を示す断面図である。シールドケース63には、感光
体ドラム51側とは逆側に開口部63bが設けられてお
り、この開口部63bから空気をシールドケース内に導
き、図6に矢印で示す様にシールドケース63と感光体
ドラム51の隙間から放電生成物を抜き出すというもの
である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記開口
部を有するタイプの帯電装置では、シールドケース63
の上記開口部63bから粉塵等も同時に侵入し、帯電ワ
イヤ52を汚染したり、また帯電ワイヤ52に電圧が印
加されるとその放電による集塵効果によって、上記粉塵
等がグリッド54やシールドケース63内壁に付着して
しまい、良好な放電が実現できない恐れがある。特にス
コロトロン方式の帯電装置においてグリッド54に粉塵
が付着すると、帯電装置内の電界状態が変化して、上述
のグリッド54による帯電電位安定化の効果が損なわ
れ、感光体ドラム51の表面電位が上昇して、ついには
グリッド54と帯電ワイヤ52の間でリークが発生して
しまうという問題がある。
【0007】そこで本発明においては、シールドケース
内に発生した放電生成物を除去でき、且つシールドケー
ス内への粉塵等の侵入を防止することのできる帯電装置
を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る帯電装置
は、チャージャ部と粉塵捕獲用放電部を有し、前記チャ
ージャ部が、感光体(例えば感光体ドラム)に対向して
その幅方向に延設される帯電ワイヤと、前記感光体側を
開放して該帯電ワイヤを収納するシールドケースとを有
し、且つ該シールドケースが通気部を備えたものであ
り、前記粉塵捕獲用放電部が、前記通気部に対向する開
放部を備えた粉塵捕獲用シールドケースと、該粉塵捕獲
用シールドケース内に収納される放電ワイヤとを有する
ものであり、前記粉塵捕獲用シールドケースと前記チャ
ージャ部のシールドケース(以下、主シールドケースと
称することがある)が間隔を開けて配置されていること
を要旨とする。尚上記主シールドケースの通気部として
は、上記従来例の様に完全に開放された開口部となった
ものや、この様な開口部に例えば金属製メッシュを取付
けたもの等が挙げられる。
【0009】本発明においては、上述の様に粉塵捕獲用
シールドケースと主シールドケースが間隔を開けて配置
されているから、この隙間を経由して上記通気部から主
シールドケース内に空気が入り、放電生成物を主シール
ドケース外に排出することとなる。他方粉塵捕獲用放電
部の放電ワイヤに電圧を印加すると、放電して付近の塵
や埃等を帯電させ、この塵や埃をその対向電極である粉
塵捕獲用シールドケースにその開放部から集める。そし
てこの開放部は主シールドケースの通気部に対向して設
けられているから、上記の様にして通気部から主シール
ドケース内に侵入しようとする空気は、上記粉塵捕獲用
放電部の集塵作用を受けて粉塵等が除かれることとな
る。よって主シールドケース内へは粉塵等の殆ど含まれ
ていない空気が入ることになり、またこの空気によって
上記の如く放電生成物が排出される。その結果グリッド
や主シールドケース内壁への粉塵の付着、また帯電ワイ
ヤへの粉塵の付着が防止され、且つ主シールドケース内
で発生した放電生成物も除かれて、安定した放電が実現
できる。
【0010】また本発明においては、主シールドケース
の前記通気部が、感光体側とは逆側に設けられたもので
あることが好ましい。
【0011】シールドケースに通気部を設けると、その
通気部部分における対向電極一部欠落によって放電均一
性が損なわれ、感光体への帯電に影響を与えるという懸
念があるが、上記の様に感光体側とは逆側に通気部を設
けた場合は、感光体側への放電均一性があまり損なわれ
ず、放電効率も比較的良好に保つことができ、感光体の
帯電に殆ど影響を与えないからである。
【0012】尚上記通気部として開口に金属製メッシュ
を取り付けたものを用いれば、該金属製メッシュにより
シールド効果が得られるから、放電均一性や放電効率が
殆ど損なわれない。
【0013】更に本発明においては、前記放電ワイヤへ
の印加電圧が、前記帯電ワイヤへの印加電圧より低い或
いは同じであることが好ましい。放電ワイヤの放電圧が
あまりに大きいと、上記チャージャ部の中に大量のイオ
ンが流れ込む可能性があり、この様に大量のイオンが流
れ込むと、該チャージャ部の放電均一性を乱す恐れがあ
るからである。
【0014】また粉塵捕獲用放電部は集塵の目的であっ
てチャージャ部の様に感光体を帯電させる訳ではないか
ら、粉塵捕獲用シールドケースの断面積として比較的小
さいもので良く、この様に断面積の小さい粉塵捕獲用シ
ールドケースにおいてチャージャ部の帯電ワイヤより高
い電圧を放電ワイヤに印加すると、放電ワイヤと粉塵捕
獲用シールドケースとの間にリークが生じる懸念があ
る。しかし上記の如く帯電ワイヤよりも放電ワイヤへの
印加電圧が超えないようにすれば上記リークを避けるこ
とができるからである。
【0015】尚本明細書において、印加電圧は+或いは
−のいずれであっても良く、特に断らない場合には、電
圧の絶対値を意味する。
【0016】加えて本発明においては、前記放電ワイヤ
への印加電圧が前記帯電ワイヤへの印加電圧と同極であ
ることが好ましい。仮に帯電ワイヤと放電ワイヤへの印
加電圧が逆極であると、粉塵捕獲用放電部で帯電された
粉塵等がチャージャ部の帯電ワイヤに引き寄せられ易く
なるが、上記の様に同極とすれば、帯電した粉塵等が帯
電ワイヤへ引き寄せられるのを防止することができる。
【0017】更に本発明においては、前記放電ワイヤへ
の印加電圧が、前記帯電ワイヤへの印加電圧と同極で4
〜8kVであり、且つチャージャ部の帯電ワイヤの印加
電圧より低い或いは同じことが好ましい。即ち帯電ワイ
ヤへの印加電圧が正極の場合は放電ワイヤへの印加電圧
をこれより低く或いは同じで+4〜+8kVとし、帯電
ワイヤへの印加電圧が負極の場合は放電ワイヤへの印加
電圧をこれより低く或いは同じで−4〜−8kVとす
る。
【0018】放電可能電圧の下限値が4kVであるか
ら、上記の如く放電ワイヤへの印加電圧を4kV以上と
するのが良い。一方放電ワイヤへの印加電圧があまり高
いと、上述の様にチャージャ部の放電均一性を乱した
り、また放電ワイヤと粉塵捕獲用シールドケースとの間
にリークが生じる恐れがあるから、上記の如く8kV以
下とし、且つ帯電ワイヤへの印加電圧を超えない様にす
るのが好ましい。
【0019】また本発明においては、前記粉塵捕獲用シ
ールドケースへの印加電圧が、前記チャージャ部のシー
ルドケースへの印加電圧と同極で、且つこのシールドケ
ースへの印加電圧より低い或いは同じであることが好ま
しい。仮に主シールドケースへの印加電圧よりも粉塵捕
獲用シールドケースへの印加電圧が高いと、粉塵等が主
シールドケースに吸引吸着する懸念があるが、上記の如
く低い或いは同じとすることにより、おおかたの粉塵が
粉塵捕獲用シールドケースに集まることとなり、主シー
ルドケースに殆ど吸引付着しなくなるからである。
【0020】加えて本発明においては、前記チャージャ
部の前記シールドケースへの印加電圧と、前記帯電ワイ
ヤへの印加電圧、及び前記粉塵捕獲用放電部の前記放電
ワイヤへの印加電圧が同極であり、これに対して前記粉
塵捕獲用シールドケースへの印加電圧が逆極であること
が好ましい。
【0021】これにより、粉塵捕獲用放電部の前記放電
ワイヤによって帯電された粉塵等は、その殆どが粉塵捕
獲用シールドケースに集まり、主シールドケースに行か
なくなるからである。
【0022】更に前記粉塵捕獲用シールドケースへの印
加電圧が前記放電ワイヤ等への印加電圧と逆極である場
合において、前記粉塵捕獲用シールドケースへの印加電
圧が3kV以下であることが好ましい。3kV超である
と、粉塵捕獲用シールドケースと上記放電ワイヤの電圧
差が大きくなり過ぎ、リークを生じる恐れがあるからで
ある。
【0023】
【発明の実施の形態】以下本発明に係る帯電装置に関し
て、例を示す図面を参照しつつ具体的に説明するが、本
発明はもとより図示例に限定される訳ではなく、前・後
記の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施す
ることも可能であり、それらはいずれも本発明の技術的
範囲に包含される。
【0024】先ず本発明に係る帯電装置を適用した複写
機(画像形成装置)の一例について説明する。
【0025】図1は該複写機を示す全体断面図である。
この複写機は、装置本体の下部に配設された給紙部10
0と、この給紙部100の上方に配設された用紙搬送部
200と、この用紙搬送部200の上方に配設された画
像形成部300と、この画像形成部300よりも排出側
に配設された定着部400と、これらの画像形成部30
0および定着部400の上方に配設された光学系部材な
どからなる画像読取部500を備えている。
【0026】給紙部100は、給紙カセット111に積
層載置された転写用紙115の束を、円弧外周部を有す
る給紙ローラ112の回転動作によって給紙カセット1
11の出口側(図1の右側)に送り出すとともに、給紙
カセット111の幅方向両端上部にそれぞれ設けられた
さばき爪116によってさばくことにより、最上位置の
転写用紙115を1枚ずつ確実に用紙搬送部200に給
紙するようになっている。
【0027】用紙搬送部200は、給紙部100から給
紙された転写用紙115を、反転ガイド201を介して
搬送ローラ対202およびレジストローラ対203によ
って画像形成部300に向けて搬送し、さらに画像形成
部300から定着部400において画像形成がなされた
転写用紙115を排出ローラ対205によって排出トレ
イ204上に排出するようになっている。
【0028】画像形成部300は、電子写真プロセスに
よって、転写用紙115に所定のトナー像を形成するも
のであり、回転可能に軸支された光導電性を有する感光
体ドラム51と、この感光体ドラム51の周囲にその回
転方向に沿って、帯電装置302、露光装置303、現
像装置304、転写装置305、クリーナー306およ
び除電装置307を備えている。
【0029】帯電装置302は、前述の様に高電圧が印
加される帯電ワイヤ(図示省略)を備え、この帯電ワイ
ヤからのコロナ放電によって感光体ドラム51の表面に
所定電位を与えるものである。露光装置303は、後述
する画像読取部500によって読み取られた原稿の画像
データに基づいてレーザ発光器331から出力されるレ
ーザ光を、ポリゴンミラー332および反射鏡333を
介して感光体ドラム51に照射することにより、感光体
ドラム51表面の電位を選択的に減衰させて、この感光
体ドラム51の表面に静電潜像を形成するものである。
現像装置304は、上記静電潜像をトナーにより現像し
て、感光体ドラム51の表面にトナー像を形成するもの
である。転写装置305は、感光体ドラム51の表面の
トナー像を転写用紙115に転写するものである。この
画像形成装置においては、転写装置305は、感光体ド
ラム51から所定距離だけ離間した転写ローラによって
構成されている。クリーナー306は、転写後の感光体
ドラム51の表面に残留しているトナーを除去するもの
である。除電装置307は、感光体ドラム51の表面の
残留電荷を除去するものである。
【0030】定着部400は、この画像形成部300の
用紙搬送方向の下流側に配置され、画像形成部300に
おいてトナー像が転写された転写用紙115を、加熱ロ
ーラ401およびこの加熱ローラ401に押し付けられ
る加圧ローラ402によって挟んで加熱し、転写用紙1
15上にトナー像を定着させるものである。
【0031】画像読取部500は、コンタクトガラス5
01上に載置された原稿に、露光ランプ502から光を
照射し、その反射光を反射鏡505a,505b,50
5cを介してCCDラインセンサ等からなる光電変換部
506に導くことにより、原稿の画像情報を読み取るも
のである。なお、露光ランプ502および反射鏡505
aは走査動作部507を形成しており、この走査動作部
507が、所定の速度で図1の左右方向に移動領域50
8を移動動作することにより、コンタクトガラス501
上に載置された原稿の全面を走査し、原稿全面の画像を
読み取ることができる様になっている。
【0032】次に上記帯電装置302について説明す
る。
【0033】図2は本発明の一実施形態に係る帯電装置
の断面図(帯電ワイヤ52を切断する方向の断面図)で
あり、感光体ドラム51上に配置された様子として表し
ている。
【0034】該帯電装置のチャージャ部は、帯電ワイヤ
52と、該帯電ワイヤ52を収納する主シールドケース
23と、グリッド54からなる。上記帯電ワイヤ52は
感光体ドラム51に対向してその幅方向に延設されてい
る。上記主シールドケース23の感光体ドラム51側
(正面側)は開放され、その開放部分に上記グリッド5
4が取り付けられている。また上記主シールドケース2
3には、感光体ドラム51側とは逆側(背面側)に、帯
電ワイヤ52延設方向のほぼ全幅に渡った開口部(通気
部)23bが設けられている。
【0035】帯電装置の粉塵捕獲用放電部は、放電ワイ
ヤ12と、該放電ワイヤ12を収納する粉塵捕獲用シー
ルドケース11からなる。放電ワイヤ12は上記開口部
23bに対向して位置し、この開口部23bの長手方向
に延設されている。また上記粉塵捕獲用シールドケース
11は上記開口部23bに対向して開放部11aが設け
られており、ちょうどこの開放部11aが上記開口部2
3b上を覆う様にして位置している。
【0036】次に上記帯電装置の動作について説明す
る。
【0037】先ず粉塵捕獲用放電部の方をONにして放
電ワイヤ12や粉塵捕獲用シールドケース11に電圧を
印加する。すると放電ワイヤ12よりコロナ放電が発生
して、開放部11aから粉塵等を帯電させ、その対向電
極である粉塵捕獲用シールドケース11にこの帯電した
粉塵等を引き寄せ、集める。
【0038】次いでチャージャ部の方をONにして帯電
ワイヤ52や主シールドケース23,及びグリッド54
に電圧を印加する。これにより生じたコロナ放電により
感光体ドラム51表面が帯電される。
【0039】このとき開口部23bから主シールドケー
ス23内に空気が流れ込み、主シールドケース23内で
発生した放電生成物は上記空気の流れに乗って主シール
ドケース23と感光体ドラム51の隙間から抜き出され
る(図2に示す実線の矢印)。またこの主シールドケー
ス23内に流入する空気は、流入する前に粉塵捕獲用放
電部の上記開放部11aの前を通過するから、この通過
時に粉塵等が除かれ(図2に示す白抜き矢印)、清浄化
された空気となって主シールドケース23に流入する。
従って粉塵等はシールドケース23内に殆ど入らず、グ
リッド54や主シールドケース23内壁或いは帯電ワイ
ヤ23に粉塵が付着する恐れが非常に低減する。そして
空気の流入によって上述の如く放電生成物が排出され
て、主シールドケース23内に滞留することも防止され
る。
【0040】感光体ドラム51への帯電終了後は、先ず
チャージャ部の方をOFFにし、次いで粉塵捕獲用放電
部の方をOFFにする。
【0041】上記の様に粉塵捕獲用放電部をチャージャ
部よりも先にONにして、チャージャ部よりも後にOF
Fにすれば、チャージャ部の電圧変動やイオン流入等を
避けることができるので好ましい。尚この様なチャージ
ャ部の変動を避ける手法としては、上記の様なON/O
FFのタイミングによる制御の他、チャージャ部の変動
のタイミングが、画像領域外になる様に制御する様にし
ても良い。
【0042】上記チャージャ部の電圧仕様について説明
すると、一般に通常感光体ドラム51には450〜10
00Vの電位設定(帯電到達点)がなされるから、この
様に帯電させるため帯電ワイヤ52に5〜10kVの電
圧を印加して放電量が一定電流になるよう制御すると良
い。尚この電流値は感光体ドラム51の回転速度や帯電
能力により変更すると良い。グリッド電圧としてはドラ
ム電位設定値より50〜150V上にするのが好まし
い。例えば感光体ドラム51として正帯電単層有機感光
体ドラムを用い、ドラム電位設定を+800V、放電電
流を+600μA、主シールドケース23とグリッド5
4の電圧+900Vで行う。尚主シールドケース23へ
の印加電圧をグリッド54への印加電圧と異ならせても
良く、例えばグランドレベル(0V)としても良い。
【0043】粉塵捕獲用放電部の電圧仕様については、
前述の様に放電ワイヤ12への印加電圧は4〜8kVの
範囲で、チャージャ部の帯電ワイヤ52への印加電圧を
超えない同極電圧を選択し、定電圧制御するのが好まし
い。尚定電流制御によっても、チャージャ部の放電均一
を確保したり、放電ワイヤと粉塵捕獲用シールドケース
間のリーク防止をすることが可能であるが、この様な定
電流制御の場合は高価な電源を使用することとなる。
【0044】また粉塵捕獲用シールドケース11の印加
電圧としては、主シールドケース23への印加電圧と同
じ、またはグランドレベル(0V)、或いは逆極電圧の
何れであっても良い。尚主シールドケース23への印加
電圧と同じにする場合においては、主シールドケース2
3と粉塵捕獲用シールドケース11を電気的に接続すれ
ば、粉塵捕獲用シールドケース11専用の配線をする必
要がないから、帯電装置全体がコンパクトとなり好まし
い。またグランドレベル(0V)にする場合において
は、粉塵捕獲用シールドケース11を複写機本体のフレ
ームに取り付けて該フレームを接地すれば、安価にグラ
ンドレベルを実現することができる。逆極電圧にする場
合においては、放電ワイヤ12との電位差を大きくする
ことができるから、粉塵捕獲効率を上げることができて
好ましい。但し逆極にする場合にあっては、放電ワイヤ
12と粉塵捕獲用シールドケース11にリークが起きる
のを防止する為に、前述の如く粉塵捕獲用シールドケー
ス11への印加電圧を3kV以下にすることが推奨され
る。
【0045】尚図2に示す例では主シールドケース23
と粉塵捕獲用シールドケース11とが完全に隔絶されて
いるが、これに限るものではなく、これらシールドケー
ス23,11の間が固定用柱等で接続されたものであっ
ても良い。この場合も主シールドケース23と粉塵捕獲
用シールドケース11の間に形成された固定用柱−固定
用柱間の隙間から通気部(開口部23b)に向かって空
気が流れ、粉塵捕獲用放電部によって集塵された後、主
シールドケース23内に流れ込むことになる。
【0046】また図2の例では、開口部(通気部)23
bを主シールドケース23の背面側(感光体ドラム51
とは逆側)に設けたものを示したが、これに限らず、開
口部(通気部)33bを主シールドケース33の側面に
形成するようにしても良い[図3:本発明の他の実施形
態に係る帯電装置の断面図(帯電ワイヤ52を切断する
方向の断面図)]。
【0047】加えて図2の例では通気部として、完全に
開口した開口部23bを形成したものを示したが、この
開口に例えば金属製のメッシュを取り付けても良く、こ
の場合は前述の様に通気性を有しつつシールド効果を示
すこととなり、好ましい。
【0048】また図2の例ではシールドケースに形成さ
れる通気部(開口部23b)として、帯電ワイヤ52延
設方向のほぼ全幅に渡って開口したものを示したが、こ
の様なほぼ全幅ではなく一部に通気部が形成されたもの
であっても良い。この場合は粉塵捕獲用放電部として
も、該通気部に対応した小さいサイズのもので済む。即
ち粉塵捕獲用シールドケースの開放部が上記通気部の上
を覆うことのできる程度のサイズであれば、シールドケ
ース内に流入しようとする空気から集塵することができ
るから、粉塵捕獲用放電部としても小さくできるのであ
る。但し、上記の様にほぼ全幅に通気部を形成したもの
の方が、シールドケース内への空気流入が良くなるか
ら、放電生成物等の排出がより良好となる。
【0049】更に図2に示す例では、粉塵捕獲用放電部
の放電ワイヤ12が開口部23bに対向して延設された
ものを示したが、これに限らず、図4[本発明の更に他
の実施形態に係る帯電装置の断面図(帯電ワイヤ52を
切断する方向の断面図)]に示すように粉塵捕獲用シー
ルドケース21の壁面によって放電ワイヤ22が隠れて
位置したものでも良く、この場合も粉塵捕獲用シールド
ケース21の開放部21aから粉塵等を引き寄せ、主シ
ールドケース23内に入る空気を清浄化する。
【0050】また粉塵捕獲用放電部の放電ワイヤの数と
しては1本に限らず、2本以上でも良い。
【0051】
【発明の効果】以上の様に本発明に係る帯電装置によれ
ば、チャージャ部の主シールドケース内で生成した放電
生成物を空気の流通により抜き出すことができ、且つ主
シールドケース内への粉塵等の侵入も防止できる。従っ
て主シールドケース内での放電生成物の滞留に起因する
不具合を防止できる上、粉塵付着による放電の阻害を解
消することができ、安定した良好な放電を実現すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る帯電装置を適用した複写機の一例
を示す全体断面図。
【図2】本発明の一実施形態に係る帯電装置の断面図
(帯電ワイヤを切断する方向の断面)。
【図3】本発明の他の実施形態に係る帯電装置の断面図
(帯電ワイヤを切断する方向の断面)。
【図4】本発明の更に他の実施形態に係る帯電装置の断
面図(帯電ワイヤを切断する方向の断面)。
【図5】スコロトロン方式の帯電装置の一例を表す図
(帯電ワイヤを切断する方向の断面)。
【図6】従来の、開口部を有するタイプの帯電装置を示
す断面図。
【符号の説明】
11,21 粉塵捕獲用シールドケース 11a,21a 開放部 12,22 放電ワイヤ 23,33 主シールドケース 23b,33b 開口部 51 感光体ドラム 52 帯電ワイヤ 54 グリッド 302 帯電装置

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チャージャ部と粉塵捕獲用放電部を有
    し、 前記チャージャ部は、感光体に対向してその幅方向に延
    設される帯電ワイヤと、前記感光体側を開放して該帯電
    ワイヤを収納するシールドケースとを有し、且つ該シー
    ルドケースが通気部を備えたものであり、 前記粉塵捕獲用放電部は、前記通気部に対向する開放部
    を備えた粉塵捕獲用シールドケースと、該粉塵捕獲用シ
    ールドケース内に収納される放電ワイヤとを有するもの
    であり、 前記粉塵捕獲用シールドケースと前記チャージャ部のシ
    ールドケースが間隔を開けて配置されていることを特徴
    とする帯電装置。
  2. 【請求項2】 前記通気部が、感光体側とは逆側に設け
    られたものである請求項1に記載の帯電装置。
  3. 【請求項3】 前記放電ワイヤへの印加電圧が、前記帯
    電ワイヤへの印加電圧より低い或いは同じである請求項
    1または2に記載の帯電装置。
  4. 【請求項4】 前記放電ワイヤへの印加電圧が、前記帯
    電ワイヤへの印加電圧と同極である請求項3に記載の帯
    電装置。
  5. 【請求項5】 前記放電ワイヤへの印加電圧が4〜8k
    Vである請求項4に記載の帯電装置。
  6. 【請求項6】 前記粉塵捕獲用シールドケースへの印加
    電圧が、前記チャージャ部のシールドケースへの印加電
    圧と同極で、且つこのシールドケースへの印加電圧より
    低い或いは同じである請求項1〜5のいずれかに記載の
    帯電装置。
  7. 【請求項7】 前記チャージャ部の前記シールドケース
    への印加電圧と、前記帯電ワイヤへの印加電圧、及び前
    記放電ワイヤへの印加電圧が同極であり、これに対して
    前記粉塵捕獲用シールドケースへの印加電圧が逆極であ
    る請求項1〜5のいずれかに記載の帯電装置。
  8. 【請求項8】 前記粉塵捕獲用シールドケースへの印加
    電圧が3kV以下である請求項7に記載の帯電装置。
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