JP2002132001A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2002132001A
JP2002132001A JP2000326940A JP2000326940A JP2002132001A JP 2002132001 A JP2002132001 A JP 2002132001A JP 2000326940 A JP2000326940 A JP 2000326940A JP 2000326940 A JP2000326940 A JP 2000326940A JP 2002132001 A JP2002132001 A JP 2002132001A
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speed
driving force
intermediate transfer
image forming
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JP2000326940A
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Kuniaki Tanaka
邦章 田中
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D1/00Couplings for rigidly connecting two coaxial shafts or other movable machine elements
    • F16D1/10Quick-acting couplings in which the parts are connected by simply bringing them together axially
    • F16D1/101Quick-acting couplings in which the parts are connected by simply bringing them together axially without axial retaining means rotating with the coupling
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D1/00Couplings for rigidly connecting two coaxial shafts or other movable machine elements
    • F16D1/02Couplings for rigidly connecting two coaxial shafts or other movable machine elements for connecting two abutting shafts or the like
    • F16D1/033Couplings for rigidly connecting two coaxial shafts or other movable machine elements for connecting two abutting shafts or the like by clamping together two faces perpendicular to the axis of rotation, e.g. with bolted flanges

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)
  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 感光体および転写媒体の駆動状態を安定化さ
せて高品質な画像を安定して形成することが可能な画像
形成装置を提供することを課題とする。 【解決手段】 回転駆動される感光体21と、感光体2
1上に形成されたトナー像が転写される中間転写ベルト
41とを用いて画像形成装置が構成される。ここで、感
光体21の表面速度Vopよりも中間転写ベルト41の表
面速度Vtbの方が速くなるように、複数のギヤ71〜7
4,61,62等が構成され、表面速度の遅い感光体2
1と電動モータ70等とが、カービックカップリング機
構8を介して接続されている。したがって、感光体21
は、転写媒体41の影響を受けることなく、電動モータ
70の回転駆動力に応じて回転駆動するので、感光体2
1および中間転写ベルト41の駆動状態が安定化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、感光体および転
写媒体を回転させながら、感光体上に形成されたトナー
像を転写媒体に転写するように構成された画像形成装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の画像形成装置では、基準信号が
出力されるごとに感光体上にトナー像を形成した後、感
光体と同期して一定の搬送速度で回転する転写媒体上に
当該トナー像を一次転写しており、このような像形成・
転写処理を互いに異なる複数のトナー色について繰り返
すことにより、各トナー像を正確に重ね合わせてカラー
画像を形成している。
【0003】ここで、従来の画像形成装置では、例えば
図7に示すように構成することによって感光体および転
写媒体を同期して回転駆動し、感光体と転写媒体との接
触部における表面速度を同一に設定している。すなわ
ち、この画像形成装置においては、同図に示すように、
感光体221と転写媒体たる中間転写ベルト241との
共通駆動源として電動モータ270が設けられ、この電
動モータ270で発生した回転駆動力が複数のギヤ27
1〜276等を組み合わせてなる動力伝達機構を介して
感光体221を備えたプロセスユニットと、中間転写ベ
ルト241を備えた転写ユニットとに向けてそれぞれ伝
達される。そして、プロセスユニットでは、回転駆動力
によって回転軸を回転させることによって感光体221
が回転駆動される。一方、転写ユニットでは、回転駆動
力によって駆動ローラ243を回転させることによって
駆動ローラ243に巻き掛けられた中間転写ベルト24
1が駆動される。
【0004】また、この種の画像形成装置においては、
感光体221を有するプロセスユニットと、中間転写ベ
ルト241を有する転写ユニットとをそれぞれ装置本体
に対して着脱可能とするために、装置本体側の動力伝達
機構と、プロセスユニットおよび転写ユニットとは、カ
ップリング機構263,264を介して連結自在となっ
ている。
【0005】このため、プロセスユニットを装置本体に
装着することによって、感光体221の回転軸に取り付
けられたカップリング機構263の従動側カップリング
と、動力伝達機構のギヤ276に取り付けられたカップ
リング機構263の駆動側カップリングとが相互に嵌合
して電動モータ270からの回転駆動力が動力伝達機構
およびカップリング機構263を介して感光体221の
回転軸に与えられ、感光体221が駆動される。一方、
転写ユニットについても、装置本体に装着することによ
って、駆動ローラ243の回転軸に取り付けられたカッ
プリング機構264の従動側カップリングと、動力伝達
機構のギヤ273に取り付けられたカップリング機構2
64の駆動側カップリングとが相互に嵌合して電動モー
タ270からの回転駆動力が動力伝達機構およびカップ
リング機構264を介して駆動ローラ243の回転軸に
与えられ、駆動ローラ243の回転動作に伴って中間転
写ベルト241が駆動される。
【0006】また、消耗品たる感光体221や中間転写
ベルト241が長期にわたって使用されて消耗してきた
時点で装置本体からプロセスユニット単位や転写ユニッ
ト単位で装置本体から取り外し可能となっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、感光体
221と転写媒体たる中間転写ベルト241とを同一の
表面速度で回転するように構成したとしても、感光体2
21、中間転写ベルト241、あるいは中間転写ベルト
241を駆動させるための駆動ローラ243等の製作上
の誤差、およびギヤ271〜276間のバックラッシ等
に起因して、感光体221および中間転写ベルト241
の表面速度が相互に相違してしまうことがある。この場
合、次のような問題が生じてしまう。
【0008】感光体221の表面速度の方が中間転写ベ
ルト241の表面速度を上回る場合には、中間転写ベル
ト241は、電動モータ270からの駆動力にて回転駆
動される駆動ローラ243により一定速度で駆動される
と同時に、一次転写部にて感光体221からも駆動力を
受ける。よって、中間転写ベルト241は、電動モータ
270から供給される駆動力にて得られる速度よりも、
わずかながら速い速度で駆動することとなる。ここで、
一次転写部にて感光体221から受ける駆動力とは、一
次転写を行うために印加されたバイアスによる静電吸着
力、または、機械的に感光体221が中間転写ベルト2
41を押しつける垂直抗力による摩擦力があげられる。
このように、同期駆動の設計を行ったにも関わらず、感
光体221の表面速度の方が中間転写ベルト241の表
面速度を上回った場合においては、中間転写ベルト24
1は、感光体221によって押されて、駆動ローラ24
3との巻き掛け部に押し込まれる状態となり、感光体2
21、中間転写ベルト241、延いては画像形成装置の
駆動状態が不安定になるという問題があった。
【0009】また、中間転写ベルト241の表面速度の
方が感光体221の表面速度を上回る場合には、感光体
221は、電動モータ270からの駆動力が動力伝達機
構等を介して回転軸に与えられて一定速度で駆動される
と同時に、一次転写部にて中間転写ベルト241からも
駆動力を受ける。よって、感光体221は、電動モータ
270から供給される駆動力にて得られる速度よりも、
わずかながら速い速度で駆動することとなる。ここで、
一次転写部にて中間転写ベルト241から受ける駆動力
とは、上述したように、静電吸着力あるいは摩擦力に起
因した駆動力があげられるが、この静電吸着力および摩
擦力は、転写を実行する際のプロセス的な条件、例えば
トナーの有無等によって変動するものであるため、中間
転写ベルト241から受ける駆動力は、一定とはならな
い。
【0010】さらに、電動モータ270からの回転駆動
力をプロセスユニットおよび転写ユニットに向けて伝達
する動力伝達機構は、複数のギヤ271〜276を用い
て構成されているため、バックラッシ等のガタ成分を有
する。また、プロセスユニットおよび転写ユニットを装
置本体に対して着脱自在とするために、カップリング機
構263,264を設けているが、従来の画像形成装置
では、装置コストの低減を図るために、カップリング機
構263,264として多少ガタ成分を有していたとし
ても、より安価なものを採用していた。そのため、感光
体221と中間転写ベルト241との表面速度に速度差
が生ずると、ギヤ271〜276およびカップリング機
構263,264等の有するバックラッシにより、駆動
状態が不安定になるという問題があった。
【0011】以上のことから、従来技術にかかる画像形
成装置においては、感光体221あるいは中間転写ベル
ト241の速度変動等に起因して、感光体221、中間
転写ベルト241、延いては画像形成装置が不安定な駆
動状態となるという問題があった。また、このように、
駆動状態が不安定となるため、レジストずれが不均一に
起こり、画像が劣化するという問題もあった。
【0012】そこで、本発明はかかる問題を解決するた
めになされたものであって、感光体および転写媒体の駆
動状態を安定化させて、高品質な画像を安定して形成す
ることができる画像形成装置を提供することを課題とす
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、本発明は、回転駆動力を発生する駆動力発生部
と、前記駆動力発生部からの回転駆動力を受けて第1回
転軸が回転することによって感光体が回転するプロセス
ユニットと、前記駆動力発生部からの回転駆動力を受け
て第2回転軸が回転することによって転写媒体が回転す
る転写ユニットと、前記駆動力発生部からの回転駆動力
を前記プロセスユニットおよび前記転写ユニットに向け
て伝達する動力伝達機構とを備え、前記感光体および前
記転写媒体を回転させながら、前記感光体上に形成され
たトナー像を前記転写媒体に転写する画像形成装置にお
いて、前記感光体の表面速度と、前記転写媒体の表面速
度とが相互に相違しており、前記感光体および前記転写
媒体のうち表面速度が遅い方の回転軸を低速側回転軸と
し、速い方の回転軸を高速側回転軸としたとき、前記低
速側回転軸がカービックカップリング機構によって前記
動力伝達機構に対して連結されて、前記駆動力発生部か
らの回転駆動力が前記動力伝達機構および前記カービッ
クカップリング機構を介して前記低速側回転軸に与えら
れることを特徴としている。
【0014】本発明においては、前記感光体の表面速度
と前記転写媒体の表面速度との間に、予め速度差を設定
しておき、表面速度の遅い方の回転軸(前記低速側回転
軸)が、前記カービックカップリング機構によって前記
動力伝達機構に連結されている。つまり、前記感光体お
よび前記転写媒体のうちで表面速度の遅い方は、その回
転軸に対して前記カービックカップリング機構を介して
回転駆動力が伝達されるため、表面速度の速い方から与
えられる力に影響されることなく、前記動力伝達機構お
よび前記カービックカップリング機構を介して前記駆動
力発生部から与えられる回転駆動力にて、回転駆動され
ることとなる。したがって、本発明によれば、速度差の
影響を受けやすい表面速度の遅い方が、前記カービック
カップリング機構と連結された前記低速側回転軸によっ
て安定して駆動されるため、前記感光体および前記転写
媒体の駆動状態の安定化を図ることが可能となる。ま
た、前記感光体および前記転写媒体の駆動状態を安定化
させることによって、画像の劣化を防止して高品質な画
像を形成することができる。
【0015】また、本発明にかかる画像形成装置は、前
記駆動力発生部は一の共通駆動源を有するとともに、前
記動力伝達機構は、前記カービックカップリング機構を
介して前記低速側回転軸に連結される低速側動力伝達部
材と、直接的またはカップリング機構を介して間接的に
前記高速側回転軸に連結される高速側動力伝達部材とを
有しており、前記動力伝達機構では、前記共通駆動源か
らの回転駆動力を前記低速側動力伝達部材に伝達し、さ
らに前記低速側動力伝達部材を経由して前記高速側動力
伝達部材に伝達するように、前記低速側動力伝達部材お
よび前記高速側動力伝達部材を用いて一列の駆動経路が
形成されていることを特徴としている。
【0016】このような構成によれば、前記共通駆動源
からの回転駆動力が前記低速側動力伝達部材を経由して
前記高速側動力伝達部材に伝達されているので、一次転
写部において、前記感光体および前記転写媒体のうち前
記低速側回転軸にて回転する遅い方は、常に、速い方に
とっての負荷となっている。つまり、速い方は遅い方に
引っ張られる状態となるため、前記一列の駆動経路とし
て構成された前記動力伝達機構においては、前記低速側
動力伝達部材から前記高速側動力伝達部材に回転駆動力
が伝達されると、これらの動力伝達部材間のバックラッ
シは常に付勢された状態となる。したがって、本発明に
よれば、前記感光体および前記転写媒体のうち表面速度
の速い方は、バックラッシ等の影響を受けることがなく
なるため、安定した駆動状態を得ることができる。加え
て、前記感光体および前記転写媒体のうち表面速度の遅
い方は、上述したように、前記カービックカップリング
機構によって前記動力伝達機構に連結され、前記共通駆
動源からの回転駆動力が前記動力伝達機構および前記カ
ービックカップリング機構を介して前記低速側回転軸に
与えられるので、この遅い方も安定した駆動状態を得る
ことができる。
【0017】また、本発明にかかる画像形成装置を構成
する前記カービックカップリング機構は、前記低速側動
力伝達部材に固着された駆動側カップリングと、前記低
速側回転軸に固着された従動側カップリングとを備え、
前記両カップリングの各々は、その軸線方向に延び、か
つ円周方向において互いに隣接する複数の凹部および複
数の凸部を有するとともに、各凸部の先端部は角錐形状
または円錐形状となっており、対向するカップリングの
凹部に噛み合い可能となっていることを特徴としてい
る。
【0018】このような構成によれば、前記両カップリ
ングが噛み合った状態において、各凸部の先端部が角錐
形状または円錐形状となっているので、その最尖端部
(頂点)は、面積の小さな点状態となる。したがって、
本発明によれば、前記低速側動力伝達部材と前記低速側
回転軸との装着時にカップリング同士を噛み合わせる際
には、両カップリングの凸部における最尖端部(頂点)
同士が当接するという事態は極めて生じにくくなるた
め、カップリング同士を円滑に噛み合わせることができ
る。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施形態にかか
る画像形成装置の概略図を示したものである。この画像
形成装置は、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ
(M)、ブラック(K)の4色のトナーを重ね合わせて
フルカラー画像を形成する装置であり、ホストコンピュ
ータなどの外部装置から画像信号が制御ユニット(図示
省略)に与えられると、この制御ユニットによってエン
ジン部Eの各部が制御されて転写紙、複写紙やOHPシ
ートなどの画像形成対象たるシートSに画像信号に対応
する画像が形成される。
【0020】このエンジン部Eでは、プロセスユニット
2の感光体21にトナー像を形成可能となっている。す
なわち、プロセスユニット2は、図1の矢印Q方向に回
転可能な感光体21を備えており、さらに感光体21の
周りにその回転方向に沿って、帯電手段としての帯電ロ
ーラ22、現像手段としての現像器23Y,23C,2
3M,23K、および感光体用クリーナブレード24が
それぞれ配置されている。
【0021】この装置では、帯電ローラ22が感光体2
1の外周面に当接して外周面を均一に帯電させた後、感
光体21の外周面に向けて露光ユニット3からレーザ光
Lが照射される。この露光ユニット3は、同図に示すよ
うに、画像信号に応じて変調駆動される半導体レーザな
どの発光素子31を備えており、この発光素子31から
のレーザ光Lが高速モータ32によって回転駆動される
多面鏡33に入射されている。そして、多面鏡33によ
って反射されたレーザ光Lはレンズ34およびミラー3
5を介して感光体21上に主走査方向(同図の紙面に対
して垂直な方向)に走査して画像信号に対応する静電潜
像を形成する。なお、符号36は主走査方向における同
期信号を得るための水平同期用読取センサである。
【0022】こうして形成された静電潜像は現像部23
によってトナー現像される。すなわち、この実施形態で
は現像部23として、イエロー用の現像器23Y、シア
ン用の現像器23C、マゼンタ用の現像器23M、およ
びブラック用の現像器23Kがこの順序で感光体21に
沿って配置されている。これらの現像器23Y,23
C,23M,23Kは、それぞれ感光体21に対して接
離自在に構成されており、制御ユニットからの指令に応
じて、上記4つの現像器23Y,23M,23C,23
Kのうちの一の現像器が選択的に感光体21に当接する
とともに、高電圧が印加されて選択された色のトナーを
感光体21の表面に付与して感光体21上の静電潜像を
顕在化する。
【0023】現像部23で現像されたトナー像は、ブラ
ック用現像器23Kと感光体用クリーナブレード24と
の間に位置する一次転写領域で転写ユニット4の中間転
写ベルト41上に一次転写される。また、感光体21
が、一次転写領域から周方向(図1の矢印Q方向)に進
んだ位置には、感光体用クリーナブレード24が配置さ
れており、この感光体用クリーナブレード24は、一次
転写後に感光体21の外周面に残留付着しているトナー
を掻き落とすべく機能する。
【0024】この転写ユニット4は、7個のローラ42
〜48、つまり(1)一次転写バックアップローラ42、
(2)駆動ローラ43、(3)テンションローラ44、(4)二
次転写バックアップローラ45、(5)クリーナバックア
ップローラ46、(6)一次転写サポートローラ47、お
よび(7)二次転写ローラ48を有している。そして、二
次転写ローラ48を除く6個のローラ42〜47に無端
状の中間転写ベルト(本発明の「転写媒体」に相当)4
1が掛け渡されている。そして、カラー画像をシートS
に転写する場合には、感光体21上に形成される各色の
トナー像を中間転写ベルト41上に重ね合わせてカラー
像を形成するとともに、カセットや手差しトレイから取
り出されたシートSが上ガイド部材5Uおよび下ガイド
部材5Dの間を通過して二次転写領域に搬送され、当該
シートSにカラー像を二次転写することでフルーカラー
画像を得ている(カラー印字処理)。また、モノクロ画
像をシートSに転写する場合には、感光体21上のブラ
ックトナー像のみを中間転写ベルト41上に形成し、カ
ラー画像の場合と同様にして二次転写領域に搬送されて
きたシートSに転写してモノクロ画像を得る(モノクロ
印字処理)。
【0025】また、駆動ローラ43の下方位置には、中
間転写ベルト41の基準位置を検出するためのセンサ4
0が配置されており、主走査方向とほぼ直交する副走査
方向における同期信号、つまり垂直同期信号を得るため
の垂直同期用読取センサとして機能する。
【0026】さらに、クリーナバックアップローラ46
に対向して、ベルトクリーナ49が設けられている。こ
のベルトクリーナ49は、二次転写後に中間転写ベルト
41に残留する残留トナー、および中間転写ベルト41
に付着した堆積トナーをクリーニング除去するものであ
り、次のように構成されている。すなわち、このベルト
クリーナ49では、クリーナケース491にクリーナブ
レード492が取り付けられ、クリーナカバー493内
で中間転写ベルト41に対して離当接可能に構成される
とともに、ベルトクリーナ用駆動部(図示省略)によっ
て離当接駆動される。そして、制御ユニットからの動作
信号に応じてベルトクリーナ用駆動部が作動し、その結
果、クリーナブレード492が中間転写ベルト41に当
接してその外周面に付着しているトナーを掻き落す。な
お、図1中の符号494はクリーナすくいシートであ
る。
【0027】次に、上記のように構成された画像形成装
置に組み込まれ、感光体21および中間転写ベルト41
を回転駆動させるための構成について図2を参照しつつ
説明する。この画像形成装置では、感光体21および中
間転写ベルト41の共通駆動源たる電動モータ70が設
けられており、この電動モータ70で発生する回転駆動
力が複数のギヤ61,62,71〜76を組み合わせて
なる動力伝達機構を介して感光体21を有するプロセス
ユニット2と、中間転写ベルト41を有する転写ユニッ
ト4側に伝達している。なお、この実施形態では、駆動
ローラ43によって回転駆動される中間転写ベルト41
の表面速度Vtbが感光体21の表面速度Vopよりも速く
なるように、ギヤ配列やギヤ比などを決定している。
【0028】この動力伝達機構は、図2に示すように、
感光体21を回転駆動させるべく、感光体21の回転軸
21aに対してカービックカップリング機構8を介して
連結自在な第一のヘリカルギヤ61と、中間転写ベルト
41の駆動手段たる駆動ローラ43を回転駆動させるべ
く、駆動ローラ43の回転軸43aに対してカップリン
グ機構64を介して連結自在な第二のヘリカルギヤ62
と、複数のギヤ71〜74とを有しており、これらのギ
ヤ61,62,71〜76によって一列の駆動経路とし
て構成されている。
【0029】より具体的には、共通駆動源たる電動モー
タ70からの回転駆動力は複数の動力伝達ギヤ71〜7
4を介して第一のヘリカルギヤ61に伝達され、後で詳
述するカービックカップリング機構8を介して感光体2
1の回転軸21aに伝達されるように構成されている。
これによって、本発明の「低速側回転軸」に相当する回
転軸21aが回転し、感光体21が表面速度Vop(<V
tb)で回転する。このように、この実施形態では、第一
のヘリカルギヤ61が本発明の「低速側動力伝達部材」
として機能する。
【0030】また、第一のヘリカルギヤ61に対して第
二のヘリカルギヤ62が噛合しており、第一のヘリカル
ギヤ61に伝達されてきた回転駆動力が当該ギヤ61を
経由して第二のヘリカルギヤ62にさらに伝達される。
これによって、本発明の「高速側回転軸」に相当する回
転軸43aが回転し、駆動ローラ43に掛け渡された中
間転写ベルト41を表面速度Vtbで駆動する。このよう
に、この実施形態では、第二のヘリカルギヤ62が本発
明の「高速側動力伝達部材」として機能する。
【0031】なお、この実施形態では、図2(a)に示
すように、第一および第二のヘリカルギヤ61,62の
みならず、動力伝達ギヤ71〜74もヘリカルギヤで構
成されている。もちろん、ヘリカルギヤを用いる代わり
に平歯を用いてもよいのであるが、ヘリカルギヤを用い
たことによって平歯を用いた場合に比べてギヤ同士のか
み合い率を向上させて動力伝達機構における速度ムラを
効果的に抑えることができるという有利な効果が得られ
る。また、動力伝達部材としてギヤを用いる代わりに、
ベルトやプーリなどの他の動力伝達要素で構成してもよ
いことはいうまでもない。この点に関しては、後で説明
する実施形態についても全く同様である。
【0032】ところで、この実施形態では、上記のよう
にプロセスユニット2を装置本体に着脱可能とするため
にカービックカップリング機構8を用いる一方、転写ユ
ニット4を装置本体に対して着脱可能とするために従来
例(図7)と同様に一般的なカップリング機構64を用
いている。一般的なカップリング機構64については改
めて説明するまでもないが、本実施形態で使用したカー
ビックカップリング機構8は従来には見られない特有の
構成および作用効果を有していることから、その構成お
よび作用効果について詳述しておく。
【0033】図3〜図5は、図2に示されたカービック
カップリング機構8を具体的に説明するための図であ
る。ここで、図3(a)は、カービックカップリング機
構の噛み合い状態を示す側面図であり、図3(b)は、
図3(a)の部分拡大図である。また、図4(a)は、
カービックカップリング機構を構成する一方のカップリ
ングの斜視図であり、図4(b)は、図4(a)の部分
拡大図である。さらに、図5(a)は、カービックカッ
プリング機構を構成する一方のカップリングの平面図で
あり、図5(b)は、図5(a)の側面図であり、図5
(c)は、カップリングの歯形(凸部の形状)を説明す
るための図(歯形の凸部の拡大図)である。
【0034】本実施形態にかかるカービックカップリン
グ機構8は、低速側動力伝達部材たる第一のヘリカルギ
ヤ61に固着される駆動側カップリング82と、低速側
回転軸たる回転軸21aに固着される従動側カップリン
グ81とで構成されている。これらのカップリング8
2,81は、図3に示すように、その軸線方向に延びか
つ円周方向において互いに隣接する複数の凹部82a,
81aと凸部82b,81bとを有しており、両者は互
いに嵌合自在となっている。そして、後述するように、
両カップリング82,81における凸部の先端部は、角
錐形状または円錐形状となっている。
【0035】両カップリング82,81の構成は、基本
的に同様であるので、以下、従動側カップリング81を
例にとって、詳しく説明する。
【0036】図4および図5は、上述したように従動側
カップリング81の概略図であって、図4(a)は従動
側カップリングの斜視図を示し、図4(b)は図4
(a)のb部の部分拡大図を示し、図5(a)は従動側
カップリングの平面図を示し、図5(b)は図5(a)
の側面図を示し、図5(c)は従動側カップリングの歯
形(凸部の形状)の説明図を示したものである。
【0037】これらの図に示すように、従動側カップリ
ング81における凸部81bの先端部81b1は、角錐
形状となっている。また、先端部81b1における最尖
端部81b11は、従動側カップリング81の外周側に
位置している。すなわち、先端部81b1における外周
側の最尖端部81b11は、内周側の尖端部81b12
よりも高くなるように形成され、これによって、凸部8
1bの先端部81b1が角錐形状となっている。
【0038】さらに、図5(c)にてその概念図を示す
ように、凸部81bの先端部81b1を成す角度θ4
は、凸部81b1の基部81b13を成す角度θ3より
も大きく形成されている。すなわち、この実施形態にお
ける凸部81bの先端部81b1は、いわば二段階の角
度変化を持って形成されている。なお、凸部81bの外
郭線81cは、この実施形態では、直線状となっている
が、外方に僅かに膨らむ曲線状とすることもできる。
【0039】このように構成されたカービックカップリ
ング機構8を用いた場合には、プロセスユニット2を装
置本体に装着する場合、一方のカップリング82に設け
られた凹部および凸部がそれぞれ他方のカップリング8
1の凸部および凹部にしっかりと噛み合って電動モータ
70からの回転駆動力が動力伝達機構および当該カービ
ックカップリング機構8を介して回転軸21aに与えら
れ、感光体21が安定して駆動される。
【0040】また、上記カービックカップリング機構8
を用いているために、次のような作用効果も得られる。
すなわち、このカービックカップリング機構8によれ
ば、両カップリング82,81における凸部82b,8
1bの先端部82b1,81b1が角錐形状となってい
るので、その最尖端部(頂点)82b11,81b11
は、面積の小さな点状態となる。したがって、感光体2
1の装着時にカップリング同士が噛み合う際に、両カッ
プリング82,81の凸部における最尖端部(頂点)8
2b11,81b11同士が当接してしまうという事態
は極めて生じにくくなり、その結果として、プロセスユ
ニット2を装置本体に対して、容易に装着することが可
能となる。
【0041】また、カップリング82,81の先端部8
2b1,81b1における最尖端部82b11,81b
11がカップリングの外周側に位置しているので、感光
体21の装着時に両カップリングの凸部における最尖端
部(頂点)82b11,81b11同士が当接する確率
が一層小さくなり、その結果として、感光体21を装置
本体に対して、一層容易に装着することが可能となる。
【0042】さらに、凸部の先端部82b1,81b1
を成す角度θ4が、凸部の基部82b13,81b13
を成す角度θ3よりも大きく形成されているので、カッ
プリング同士の噛み合いによる動力伝達は、基部82b
13,81b13同士の当接によってなされることとな
る。よって、動力伝達時には、凸部の先端部82b1,
81b1には力が作用しないため(図3等参照)、感光
体21を回転駆動させる際において、先端部82b1,
81b1が破損することはなくなる。また、感光体21
の装着時において、カップリングの凸部の先端部82b
1,81b1同士が当接したとしても、先端部82b
1,81b1の角度θ4は比較的大きい角度に形成され
ているので、やはり破損は生じにくくなる。
【0043】そして、本実施形態にかかるカービックカ
ップリング機構8においては、動力伝達の際に当接して
いる基部82b13,81b13を成す角度θ3が、上
述したように、比較的小さく形成されている。したがっ
て、本実施形態によれば、駆動側カップリング82と従
動側カップリング81とが噛み合った状態において、噛
み合いが外れる方向へ作用する力は小さなものとなる。
【0044】つまり、本実施形態のように第一のヘリカ
ルギヤ(低速側動力伝達部材)61と低速側回転軸21
aとは、カービックカップリング機構8にて相互に連結
されており、通常のカップリング機構を用いて連結され
ている場合と比較すれば、両者は極めて強固に連結され
ている状態となる。したがって、本実施形態によれば、
駆動源たる電動モータ70からの回転駆動力は、的確に
感光体21の回転軸21aに伝達されることとなる。ま
た、感光体21の回転軸21aはカービックカップリン
グ機構8にて強固に動力伝達機構と連結されているた
め、感光体21に対して外部から何らかの力が作用した
としても、感光体21はかかる外部からの力の影響を殆
ど受けることなく、感光体21は、カービックカップリ
ング機構8を介して与えられる電動モータ70からの回
転駆動力にて回転駆動されることとなる。よって、感光
体21の表面速度Vopは、基本的に、駆動源たる電動モ
ータ70からの回転駆動力に応じて定められることとな
る。
【0045】以上、図1〜図5を用いて説明したよう
に、本実施形態にかかる画像形成装置においては、感光
体21の表面速度Vopの方が中間転写ベルト41の表面
速度Vtbよりも遅くなるように設定されている。そし
て、感光体21を回転させるために設けられた回転軸2
1aが、カービックカップリング機構8等を介して、回
転軸21aに回転駆動力を与える駆動力発生部を構成す
る電動モータ70と接続されている。したがって、次の
ような作用効果が得られる。
【0046】従来技術においては、感光体と中間転写ベ
ルトとの間で速度にずれが生ずると、その速度ずれによ
って、両者のうち遅い方が速い方の影響を受けて、感光
体、中間転写ベルト、延いては画像形成装置全体の動き
が不安定になっていた。また、従来技術においては、感
光体と中間転写ベルトの表面速度を同一とすべく設定し
ていたので、どのような速度のずれが生ずるのかを判断
するのは困難であった。
【0047】これに対して、本実施形態においては、予
め、感光体21の表面速度Vopと中間転写ベルト41の
表面速度Vtbとの間に所定の速度差(=Vtb−Vop)を
設け、表面速度の遅い感光体21を有するプロセスユニ
ット2を装置本体に対して着脱自在とするための連結手
段としてカービックカップリング機構8(図3〜図5等
参照)を採用している。つまり、本実施形態において
は、速度ずれを予め設定しておき、速度の影響を受ける
感光体21をカービックカップリング機構8を介して駆
動しているので、中間転写ベルト41から与えられる力
に影響されることなく、カービックカップリング機構8
を介して与えられる電動モータ70からの回転駆動力に
て感光体21を駆動することができ、感光体21を安定
して動作させることが可能となる。
【0048】また、本実施形態においては、駆動力発生
部を構成する一の共通駆動源たる電動モータ70から、
駆動力伝達機構を介して、各回転軸(感光体21の回転
軸21aおよび駆動ローラ43の回転軸43a)に対し
て回転駆動力が伝達され、低速側回転軸である回転軸2
1aに連結されたギヤ(低速側動力伝達部材)61か
ら、高速側回転軸である回転軸43aに連結されたギヤ
(高速側動力伝達部材)62に対して、回転駆動力が伝
達される。つまり、本実施形態においては、駆動力伝達
方向(図2の矢印X方向)の下流側に、より速い表面速
度を有すべく設定された中間転写ベルト41を駆動させ
る高速側回転軸である回転軸43aが設けられている。
【0049】このような構成に基づき、本実施形態にお
いては、駆動ローラ43にて回転駆動される中間転写ベ
ルト41の表面速度Vtbの方が、感光体21の表面速度
Vopよりも速くなるように(Vtb>Vopとなるように)
設定されているので、回転駆動中の中間転写ベルト41
にとっては、常に、一次転写部にて感光体21が負荷と
なっている。つまり、感光体21が、中間転写ベルト4
1の負荷となっているため、中間転写ベルト41を回転
駆動させている駆動ローラ43は、中間転写ベルト41
を介して感光体21によって引っ張られている状態とな
る。
【0050】そうすると、本実施形態においては、上述
したように、動力伝達方向の上流側のギヤ61から、動
力伝達方向の下流側のギヤ62に対して、回転駆動力が
伝達される構成となっているため、ギヤ61からギヤ6
2へ回転駆動力を伝達する際には、これらのギヤ61,
62間およびカップリング機構64のバックラッシは常
に付勢された状態となる。したがって、本実施形態によ
れば、駆動ローラ43の回転状態は所定の状態に維持さ
れることとなり、駆動ローラ43に掛け渡された中間転
写ベルト41の回転状態も所定の状態を維持するため、
中間転写ベルト41の駆動状態は安定する。
【0051】したがって、本実施形態によれば、感光体
21および中間転写ベルト41の駆動状態が安定化する
ため、これらを用いて構成されている画像形成装置につ
いても、安定した駆動状態を実現することが可能とな
る。その結果、不安定な駆動状態に起因して生じていた
レジストずれも効果的に防止して、高品質な画像を安定
して形成することができる。
【0052】さらに、本実施形態においては、回転軸2
1aを駆動させるギヤ61と、駆動ローラ43の回転軸
43aを駆動させるギヤ62とを直接噛合させている
が、もちろん両者の間にアイドルギヤ等を介在させても
よい。但し、本実施形態の如くアイドルギヤ等を設ける
ことなく、動力伝達機構を構成した場合には、ギヤの伝
達効率を容易に改善することができる。また、アイドル
ギヤ等を設けず直接駆動させるので、段数が減少し、ギ
ヤ61からギヤ62への回転方向の剛性が改善されるこ
ととなって、感光体21および駆動ローラ43の駆動状
態をより安定化させることが可能となる。
【0053】また、カービックカップリング機構8を用
いているため、カービックカップリング機構の特徴とし
て、感光体21の位置出し手段を兼ねることが可能とな
る。
【0054】なお、本実施形態においては、中間転写ベ
ルト41の表面速度よりも感光体21の表面速度の方を
低速度に設定する場合について説明したが、本発明はこ
の構成に限定されるものではなく、感光体21の表面速
度Vopよりも中間転写ベルト41の表面速度Vtbの方が
低速度となるように動力伝達機構のギヤ構成やギヤ比等
を構成してもよい。ただし、感光体21と中間転写ベル
ト41とで表面速度を逆転させた場合には、それに対応
した動力伝達機構およびカップリング機構などを採用す
る必要があり、この発明にかかる画像形成装置の他の実
施形態は次に説明する点で上記実施形態と大きく相違す
る。以下、相違点を中心に図6を参照しつつ他の実施形
態について説明する。
【0055】同図に示すように、この画像形成装置では
上記実施形態と同様に感光体21および中間転写ベルト
41の共通駆動源たる電動モータ70が設けられてお
り、この電動モータ70で発生する回転駆動力が複数の
ギヤ91,92,71〜76を組み合わせてなる動力伝
達機構を介して感光体21を有するプロセスユニット2
と、中間転写ベルト41を有する転写ユニット4側に伝
達している。なお、この実施形態では、駆動ローラ43
によって回転駆動される中間転写ベルト41の表面速度
Vtbが感光体21の表面速度Vopよりも低速となるよう
に、ギヤ配列やギヤ比などを決定している。つまり、こ
の実施形態では、駆動ローラ43の回転軸43aが「低
速側回転軸」となり、この回転軸43aに対応して設け
られるギヤ91がいわゆる「低速側動力伝達部材」と機
能する一方、感光体21の回転軸21aが「高速側回転
軸」となり、この回転軸21aに対応して設けられたギ
ヤ92がいわゆる「高速側動力伝達部材」として機能す
る。
【0056】この動力伝達機構では、電動モータ70か
らの回転駆動力は、複数の動力伝達ギヤ71〜74を介
して低速側動力伝達部材たるギヤ91に伝達された後、
このギヤ91と噛合する高速側動力伝達部材たるギヤ9
2に伝達される。このように電動モータ70からの回転
駆動力を低速側に伝達した後、さらに高速側に伝達する
ように所定の駆動力伝達方向(同図の矢印Y方向)に一
列の駆動輪列を構成している点で先の実施形態と全く同
一である。
【0057】そして、低速側のギヤ91はカービックカ
ップリング機構10を介して駆動ローラ43の回転軸4
3aに連結されており、こうして与えられた回転駆動力
によって回転軸43aが回転し、中間転写ベルト41が
表面速度Vtb(<Vop)で回転する。また、高速側のギ
ヤ92は通常のカップリング機構94を介して感光体2
1の回転軸21aに連結されており、こうして与えられ
た回転駆動力によって回転軸21aが回転し、感光体2
1が表面速度Vop(>Vtb)で回転する。
【0058】また、図6に示されたカービックカップリ
ング機構10と図3等に示されたカービックカップリン
グ機構8とは、その大きさ等に異なるところがあるが、
駆動側カップリングおよび従動側カップリングを構成す
る各歯形等は基本的に同様の構成を有している。よっ
て、カービックカップリング機構8の有する種々の作用
および効果については、カービックカップリング機構1
0も同様に有している。
【0059】上述したように、図6に示された他の実施
形態にかかる画像形成装置においては、予め、感光体2
1の表面速度Vopと中間転写ベルト41の表面速度Vtb
との間に所定の速度差(=Vop−Vtb)を設け、遅い表
面速度を有するように設定された中間転写ベルト41を
有する転写ユニット4を装置本体に対して着脱自在とす
るための連結手段としてカービックカップリング機構1
0が採用されている。つまり、この他の実施形態におい
ても、先に説明した実施形態の場合と同様に、速度ずれ
を予め設定しておき、速度の影響を受ける中間転写ベル
ト41をカービックカップリング機構10を介して駆動
している。したがって、駆動ローラ43は、感光体21
から与えられる力に影響されることなく、カービックカ
ップリング機構10を介して与えられる電動モータ70
からの回転駆動力にて中間転写ベルト41を駆動するこ
とができ、中間転写ベルト41を安定して動作させるこ
とができる。
【0060】また、この図6に示した実施形態において
は、電動モータ70から、駆動力伝達機構を介して、駆
動ローラ43の回転軸43aおよび回転軸21aに対し
て回転駆動力が伝達される。そして、駆動力伝達機構を
構成するギヤ71〜74,91,92間においては、低
速側回転軸である駆動ローラ43の回転軸43aに連結
されたギヤ91を経由して、高速側回転軸である回転軸
21aに連結されたギヤ92に、電動モータ70からの
回転駆動力が伝達される。
【0061】すなわち、本実施形態においては、回転軸
21aにて回転駆動される感光体21の表面速度Vopの
方が、中間転写ベルト41の表面速度Vtbよりも速くな
るように設定されているので、回転駆動中の感光体21
にとっては、常に、一次転写部にて中間転写ベルト41
が負荷となっている。つまり、中間転写ベルト41が、
感光体21の負荷となっているため、感光体21(およ
びこれを回転駆動させている回転軸21a)は、中間転
写ベルト41によって引っ張られている状態となる。
【0062】そうすると、本実施形態においては、動力
伝達方向Yの上流側のギヤ91から、動力伝達方向Yの
下流側のギヤ92に対して、回転駆動力が伝達される構
成となっているため、ギヤ91からギヤ92へ回転駆動
力を伝達する際には、これらのギヤ91,92間および
カップリング機構94のバックラッシは常に付勢された
状態となる。したがって、本実施形態によれば、感光体
21の回転状態は所定の状態に維持され、安定して駆動
することとなる。
【0063】したがって、本実施形態によれば、感光体
21および中間転写ベルト41の駆動状態が安定化する
ため、これらを用いて構成されている画像形成装置につ
いても、安定した駆動状態を実現することができる。そ
の結果、不安定な駆動状態に起因して生じていたレジス
トずれも効果的に防止して、高品質な画像を安定して形
成することができる。
【0064】さらに、図6に示された他の実施形態と、
図1〜図5を用いて説明した実施形態とは、基本的に同
様の技術的思想を有しているため、上述したもの以外の
作用効果であっても、他の実施形態は、図1〜図5を用
いて説明した実施形態と同様の作用効果を有している。
【0065】また、上述した二つの実施形態において
は、感光体21および中間転写ベルト41のうち表面速
度が遅い方の回転軸と、動力伝達機構とを連結する手段
として、図3等にて示されたカービックカップリング機
構8,10を用いる場合について説明したが、本発明に
おけるカービックカップリング機構は、この図3等にて
示された構成に限定されるものではない。したがって、
本発明にかかるカービックカップリング機構は、例え
ば、動力伝達機構と低速側回転軸との強固な連結状態を
維持しつつ、駆動力発生部から供給される回転駆動力を
低速側回転軸に伝達可能であって、必要に応じて低速側
回転軸を装置本体側の動力伝達機構に対して着脱可能で
あれば、如何なる構成であってもよい。
【0066】さらに、本実施形態においては、共通駆動
源たる一の電動モータ70から、駆動力伝達機構を介し
て、感光体21および中間転写ベルト41に回転駆動力
を伝達する場合について説明したが、本発明はこの構成
に限定されるものではない。したがって、例えば、必要
に応じて二以上の駆動源を用いて駆動力発生部を構成
し、これらの駆動源から供給される回転駆動力によっ
て、感光体21および中間転写ベルト41を回転駆動さ
せるべく構成してもよい。
【0067】また、本発明は上記した実施形態に限定さ
れるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて
上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能であ
る。例えば、上記実施形態にかかる画像形成装置は、ホ
ストコンピュータなどの外部装置より与えられた画像を
複写紙、転写紙、用紙およびOHP用透明シートなどの
シートに印字するプリンタであるが、本発明は複写機や
ファクシミリ装置などの電子写真方式の画像形成装置に
適用することができる。
【0068】また、上記実施形態では、感光体21上に
形成されたトナー像を中間転写ベルト41上に転写する
転写工程を、各トナー色について実行して中間転写ベル
ト41上にカラー画像を形成しているが、中間転写ベル
ト以外の転写媒体(転写ドラム、転写ベルト、転写シー
ト、中間転写ドラム、中間転写シートなど)にトナー像
を転写してカラー画像を形成する画像形成装置にも本発
明を適用することができる。さらに、上記実施形態で
は、4色のトナーを用いたカラー画像を形成することが
できる画像形成装置であったが、本発明の適用対象はこ
れに限定されるものではなく、モノクロ画像のみを形成
する画像形成装置にも当然に適用することができる。
【0069】また、上記実施形態では、プロセスユニッ
ト2および転写ユニット4の両者を装置本体に対して着
脱自在に構成しているが、本発明の適用対象はこれに限
定されるものではなく、少なくとも低速側に設定したユ
ニットを装置本体に対して着脱自在に構成する画像形成
装置に適用することができる。また、プロセスユニット
2および転写ユニット4の構成も上記実施形態に限定さ
れるものではなく、プロセスユニットに少なくとも感光
体が含まれ、転写ユニットに中間転写ベルト、中間転写
ドラムなどの転写媒体が含まれる画像形成装置に対して
本発明を適用することができる。
【0070】
【発明の効果】以上のように、本発明にかかる画像形成
装置においては、感光体の表面速度と転写媒体の表面速
度との間に、予め速度差を設定しておき、速度の影響を
受ける側(表面速度の遅い側)をカービックカップリン
グ機構を介して回転させている。したがって、本発明に
よれば、感光体および転写媒体の駆動状態を安定化させ
て高品質な画像を安定して形成することが可能な画像形
成装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態にかかる画像形成装置の概略
図である。
【図2】図1に示された画像形成装置に組み込まれる動
力伝達機構を示す図である。
【図3】本実施形態にかかるカービックカップリング機
構の噛み合い状態を示す概略図である。
【図4】本実施形態にかかるカービックカップリング機
構を構成するカップリングの概略斜視図である。
【図5】本実施形態にかかるカービックカップリング機
構を構成するカップリングの概略側面図である。
【図6】本発明の他の実施形態にかかる画像形成装置に
組み込まれる動力伝達機構を示す図である。
【図7】従来技術にかかる画像形成装置に組み込まれる
動力伝達機構を示す図である。
【符号の説明】
8,10 カービックカップリング機構 21 感光体 21a 回転軸(第1回転軸) 41 中間転写ベルト(転写媒体) 43 駆動ローラ 43a 回転軸(第2回転軸) 70 電動モータ(一の共通駆動源) 61,91 ギヤ(低速側動力伝達部材) 62,92 ギヤ(高速側動力伝達部材)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転駆動力を発生する駆動力発生部と、
    前記駆動力発生部からの回転駆動力を受けて第1回転軸
    が回転することによって感光体が回転するプロセスユニ
    ットと、前記駆動力発生部からの回転駆動力を受けて第
    2回転軸が回転することによって転写媒体が回転する転
    写ユニットと、前記駆動力発生部からの回転駆動力を前
    記プロセスユニットおよび前記転写ユニットに向けて伝
    達する動力伝達機構とを備え、前記感光体および前記転
    写媒体を回転させながら、前記感光体上に形成されたト
    ナー像を前記転写媒体に転写する画像形成装置におい
    て、 前記感光体の表面速度と、前記転写媒体の表面速度とが
    相互に相違しており、 前記感光体および前記転写媒体のうち表面速度が遅い方
    の回転軸を低速側回転軸とし、速い方の回転軸を高速側
    回転軸としたとき、 前記低速側回転軸がカービックカップリング機構によっ
    て前記動力伝達機構に対して連結されて、前記駆動力発
    生部からの回転駆動力が前記動力伝達機構および前記カ
    ービックカップリング機構を介して前記低速側回転軸に
    与えられることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記駆動力発生部は一の共通駆動源を有
    するとともに、 前記動力伝達機構は、前記カービックカップリング機構
    を介して前記低速側回転軸に連結される低速側動力伝達
    部材と、直接的またはカップリング機構を介して間接的
    に前記高速側回転軸に連結される高速側動力伝達部材と
    を有しており、 前記動力伝達機構では、前記共通駆動源からの回転駆動
    力を前記低速側動力伝達部材に伝達し、さらに前記低速
    側動力伝達部材を経由して前記高速側動力伝達部材に伝
    達するように、前記低速側動力伝達部材および前記高速
    側動力伝達部材を用いて一列の駆動経路が形成されてい
    る請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記カービックカップリング機構は、前
    記低速側動力伝達部材に固着された駆動側カップリング
    と、前記低速側回転軸に固着された従動側カップリング
    とを備え、前記両カップリングの各々は、その軸線方向
    に延び、かつ円周方向において互いに隣接する複数の凹
    部および複数の凸部を有するとともに、各凸部の先端部
    は角錐形状または円錐形状となっており、対向するカッ
    プリングの凹部に噛み合い可能となっている請求項2記
    載の画像形成装置。
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