JP2002131361A - 配線の短絡検知装置 - Google Patents

配線の短絡検知装置

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JP2002131361A
JP2002131361A JP2000322863A JP2000322863A JP2002131361A JP 2002131361 A JP2002131361 A JP 2002131361A JP 2000322863 A JP2000322863 A JP 2000322863A JP 2000322863 A JP2000322863 A JP 2000322863A JP 2002131361 A JP2002131361 A JP 2002131361A
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JP2000322863A
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Masashi Kase
正史 加瀬
Kazuo Aoki
和夫 青木
Yoshihiro Yubikawa
好宏 指川
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Koha Co Ltd
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Koha Co Ltd
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  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)
  • Emergency Protection Circuit Devices (AREA)
  • Electric Cable Installation (AREA)
  • Train Traffic Observation, Control, And Security (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 配線の短絡状態の発生を事前に予測すること
が可能な配線の短絡検知装置を提供する。 【解決手段】 短絡事故の発生が予想される信号線1に
結合部6及び結合コンデンサ4を介して接地検出電流発
生用信号Sg を印加する。信号Sg は、信号線1から短
絡事故部の抵抗Rを経て電流検出用CT5を流れ、検出
信号Sd として検出される。検出信号Sd は、電流値と
して短絡検知装置3に取り込まれ、この検出値に基づい
て前記配線とアース間の抵抗値が算出される。この抵抗
値に基づいて接地事故にあることを検出でき、或いは将
来、接地事故が発生すること予測することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、配線の短絡検知装
置に関し、特に、敷設距離が長い通信ケーブル、電力ケ
ーブル(配電線)、ライン等の配線のアース短絡の発生
を事前に予測する配線の短絡検知装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、電力ケーブルの芯線が事故等に
よりアース(接地又は短絡)された場合、負荷への電力
供給が止まるだけでなく、事故を誘発する恐れがある。
また、通信線(回線)がアースに短絡した場合には、通
信が行えなくなる。更に、鉄道においては、レールに沿
って信号用の制御線、各種の信号線等が敷設されている
が、この制御線や信号線等が雨水の浸入等によって接地
された状態になれば、信号機の動作に支障が生じ、事故
を招く恐れがある。このため、重要な配線においては、
接地事故を直ちに検出し、その後の対策をとると共に、
短絡場所や方向を特定し、迅速な復旧を図ることが要求
される。
【0003】従来の短絡検知装置として、配線とアース
間の抵抗を直流的に測定し、その抵抗値が或る値以下で
あることをもってアラームを発生するもの、或いは漏電
遮断機の動作をもって検知するもの等がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の配線の
短絡検知装置によると、閾値に基づいてアラームを発生
させる構成では、アラームの発生時点が即短絡発生時点
であるため、事前に短絡発生を予測することは困難であ
る。また、漏電遮断機の動作に基づく短絡検知において
も、短絡発生と短絡検知が同時になるため、やはり短絡
の発生を事前に予測することはできない。短絡発生を事
前に検知することができれば、点検保守によって短絡事
故の発生を未然に防止することができる。したがって、
短絡発生を事前に検知可能な短絡検知装置の開発が望ま
れている。
【0005】本発明の目的は、配線の短絡状態の発生を
事前に予測することが可能な配線の短絡検知装置を提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するため、短絡事故の発生が予想されるケーブル、
通信線、信号線等の配線に交流信号を印加する信号発生
手段と、信号発生手段から前記配線に流れる前記交流信
号の電流値を検出する検出手段と、前記検出手段による
前記電流値に基づいて前記配線とアース間の抵抗値を算
出し、この抵抗値又は変化状況から接地事故を予測する
演算手段を備えることを特徴とする配線の短絡検知装置
を提供する。
【0007】この構成によれば、短絡事故の発生が予想
される配線に信号発生手段によって交流信号を印加し、
この交流信号の電流が短絡事故点を経由して検出手段を
流れることを検出することにより、その検出電流の値か
ら短絡事故点における抵抗が算出される。この抵抗値が
零状態であれば短絡を示し、小さい値であれば短絡事故
が近いことを示し、抵抗値が大きい短絡状態になるまで
に時間のあることがわかる。したがって、配線の短絡事
故の発生を事前に予測できるようになる。
【0008】以下、本発明の実施の形態について図面を
基に説明する。図1は本発明による配線の短絡検知装置
の原理を示す。以下においては、鉄道の信号機箱間を接
続する中継ライン(平均200本のワイヤを有する)の
1本を信号線として説明する。信号線1は、信号機箱2
a,2b(例えば、600m間隔で配置)間に接続され
ており、その1ヵ所に短絡事故による短絡事故点Pが生
じるとする。この短絡事故を検知するために短絡検知装
置3が接続される。短絡検知装置3は、信号線1の上流
である信号機箱2aの出力部の近くに接続(接続点A)
される。この接続点Aとアース間には、直流カット用の
結合コンデンサ4、電流検出用CT(変流器)5、及び
結合部6が直列接続して挿入されている。この結合コン
デンサ4、電流検出用CT5、及び結合部6が検出部を
形成している。短絡検知装置3及び結合コンデンサ4〜
結合部6の検知用部材は、必要に応じて接続してもよい
し、常時接続されていてもよい。また、これらの部分を
器具箱にまとめると、利便性及び安全性が高められる。
【0009】電流検出用CT5と短絡検知装置3はケー
ブル7によって接続され、結合部6と短絡検知装置3は
ケーブル8によって接続される。結合部6には絶縁トラ
ンスが用いられ、この結合部6には短絡検知装置3から
正弦波による10Hzの接地検出電流発生用信号Sg が
印加される。この接地検出電流発生用信号Sg の周波数
は、好結果が得られた10Hzを用いたが、信号線1を
伝送する信号の状態、外来ノイズ等の影響を考慮して適
宜設定する。
【0010】図1において、信号線1は短絡事故点Pで
短絡事故が生じているものとする。また、信号線1には
所定の信号が伝送されている活線状態にあるものとす
る。信号線1の上流(信号機箱2aの出力部の近傍)に
結合コンデンサ4、電流検出用CT5、結合部6、及び
短絡検知装置3を接続し、ケーブル類の接続を行った
後、短絡検知装置3の電源をオンにする。短絡検知装置
3から結合部6に接地検出電流発生用信号Sg が印加さ
れ、この接地検出電流発生用信号Sg は電流検出用CT
5及び結合コンデンサ4を通して信号線1のA点に印加
される。さらに、信号線1を通して、短絡事故点P、接
地抵抗R、アースの経路で接地検出電流発生用信号Sg
が、信号機箱2aから出力される信号に重畳して巡回す
る。
【0011】接地検出電流発生用信号Sg が接地抵抗R
に印加されることにより、接地抵抗Rを流れる電流が生
じ、これにより電流検出用CT5及び結合部6にも電流
が流れる。そこで、この電流を電流検出用CT5で検出
信号Sd として検出し、短絡検知装置3でそのレベルを
測定し、或る値以下であれば、短絡事故とみなして短絡
事故を判定し、その旨のディスプレィ表示や警告点灯を
行う。また、接地抵抗Rが大きな値(すなわち、電流検
出用CT5を流れる値が小さい)を示しているときに
は、短絡事故点Pが短絡状態に至らない状態、つまり、
現状を放置しておけば将来短絡に至るような状況である
と判定し、その旨のディスプレィ表示や警告点灯を行
う。短絡事故の状況により接地抵抗Rの値は変わるの
で、予め接地抵抗Rの値と短絡事故のレベル、及び短絡
事故に至る段階的なレベルを把握しておくことにより、
状況に応じた検知及び報知(警告)が可能になる。
【0012】次に、短絡検知装置3の詳細について説明
する。図2は短絡検知装置3を示す。短絡検知装置3
は、AC100V、50/60Hzの商用電源により動
作し、CPU(中央処理装置)11を中心に構成されて
いる。CPU11に接続されたバス(bus )12には、
各種の回路が接続されている。バス12には、プログラ
ムが格納されたROM13、データ等を記憶するRAM
14、計時機能を持つ時計回路15、バス17が接続さ
れたパラレル入出力回路(I/O)回路16、プリンタ
接続用のセントロニクス(Centronics)インターフェー
ス(I/F)回路18、直列データ伝送用のRS(Reco
mmended Standard)232Cインターフェース回路1
9、及び短絡検知処理を実行する計測ユニット20が接
続されている。RAM14及び時計回路15にはバッテ
リー26から常時電源が供給され、電源断時のデータの
保持及び時計動作を保証している。
【0013】パラレル入出力回路16のバス17には、
エラー時に点灯するエラーランプ21、警告ランプ2
2、検知結果等を表示するLCD(液晶表示器)23、
各種の入力操作を行うための操作キー24、電流検出器
となる電流検出用CT5の接続先を切り替えるためのC
T切替回路25、及び接地検出電流発生用信号Sg を発
生する発振器50のそれぞれが接続されている。
【0014】1つの検出部で信号線1を構成するワイヤ
(ライン)の内の測定対象の本数分の検査を可能にする
ため、各ワイヤに結合コンデンサ4、電流検出用CT
5、及び結合部6からなる回路を接続しておき、ワイヤ
毎に電流検出用CT5及び結合部6を切り替え選択して
いる。CT切替回路25による電流検出用CT5の選択
と同時に、結合部6の選択も専用の回路(図示せず)に
より行われる。電流検出用CT5の切り替えには半導体
素子によるCMOSリレーを用い、結合部6の切り替え
にはマイクロリレーを用いることができる。さらに、避
雷や雷誘電を避けるために、サージアブソーバを設けて
いる。なお、複数のワイヤの測定の場合でも、測定に時
間を要するようになるが、結合コンデンサ4、電流検出
用CT5、及び結合部6からなる回路の1組を複数のワ
イヤに順次接続替えして測定を行うようにしてもよい。
【0015】図2の構成において、短絡検知装置3の全
体の動作はCPU11によって管理され、ROM13に
格納されたプログラムの実行、電源のON/OFFの監
視、外部とのインターフェースやI/Oに対する制御が
行われる。状況に応じて設定内容を変更する必要がある
場合、操作キー24の該当するキーを操作して設定を行
う。信号線1の短絡検知及び処理は計測ユニット20が
担当し、その内部で発成させた接地検出電流発生用信号
Sg を検査対象の信号線1へ印加したり、電流検出用C
T5による検出信号Sd の取り込み(サンプリング)を
行う。ROM13に格納のプログラムに従ってCPU1
1は各種の処理を実行する。その処理結果はRAM14
に保存されるほか、LCD23に表示され、また、検査
結果に応じて警報ランプ22を点灯する。更に、セント
ロニクスインターフェース回路18を通してプリンタに
ハードコピーすることができる。あるいは、セントロニ
クスI/F回路18を介して外部の機器やネットワーク
等へ検査データを転送することもできる。検査が無事に
終了できなかった場合、CPU11はエラー処理を実行
し、その結果をLCD23に表示する。別途、必要に応
じてプリンタにハードコピーすることも可能である。1
つの信号線に対する検査が終了すると、検査対象の他の
信号線に測定部をCT切替回路25により接続替えし、
同様に検査を実施する。検査日時等の情報は、時計回路
15から与えられる。
【0016】図3は計測ユニット20の詳細を示す。計
測ユニット20は、PLL( Phase-Locked Loop)回路
30、このPLL回路30からサンプリングクロックが
付与されるCPU41、検出信号Sd の内の必要な帯域
の信号のみを濾波するバンドパスフィルタ(BPF)4
2、BPF42の出力信号をアナログ/デジタル(A/
D)変換するA/Dコンバータ43、CPU41に接続
されたバス44、検査を実行するためのプログラムが格
納されたROM45、検査データ等を記憶するRAM4
6、バス44に接続されたパラレルI/O47、このパ
ラレルI/O47に接続されて接地検出電流発生用信号
Sg を発生する発振回路48、CPU11側との通信を
行うためのI/F49を備えている。PLL回路30
は、入力された参照信号Sg (周波数fg )と分周出力
(周波数fx )の位相を比較する位相比較器30a、こ
の位相比較器30aの出力信号(周波数fp )の遅れ又
は進みに応じた出力周波数を出力するVCO(電圧制御
発振器)30b、このVCO30bによる発振周波数f
vco に対して1/N(ここでは、N=16)の周波数f
x =fvco /Nを出力する1/16分周器30cを備え
て構成され、周波数fr =fx となるようにVCO30
bが動作する。PLL回路30を用いることにより、ノ
イズ(切り替えパルス、外来ノイズ等)が検出信号Sd
に及ぼす影響を低減することができる。VCO30bに
は、市販のLSIを流用することができる。
【0017】A/Dコンバータ43は、検出信号Sd
(測定電流値)が小さい場合、ビット数が小さいと、信
号線1を流れる電流値の量子化歪みに測定電流が埋も
れ、検出不能になる。これを避けるため、A/Dコンバ
ータ43のビット数を16ビットにし、信号線1の活線
時の電流成分(ACラインの50Hz)はBPF42で
除去している。このような問題が発生しやすいケースと
して、方向性検出がある。この測定法については後述す
る。
【0018】図3の計測ユニット20においては、接地
検出電流発生用信号Sg を参照信号とし、その周波数に
検出信号Sd (サンプリング周波数)をロックするよう
にPLL回路30が動作する。本実施の形態において
は、一周期の入力信号に対して16回のサンプリングが
行われ、この16回のサンプリング結果は、CPU41
によって加算処理され、結果はRAM46に保存され
る。検出信号Sd 以外の信号成分(ノイズ)は位相が異
なるため、加算される毎にゼロに近づくこととなる。ま
た、ノイズが多い場合、加算回数を増やすことにより、
ノイズの影響を減らすことができる。
【0019】図4は短絡検知装置3の外観を示す。本体
30の表面には、警告ランプ22(緑色ランプ22a、
アンバー色ランプ22b、及び赤色ランプ22cからな
る)、LCD23、操作キー24、印刷ボタン27、R
S232Cインターフェース用コネクタ28、セントロ
ニクスインターフェース用コネクタ29、LED(発光
ダイオード)による電源パイロットランプ31、及びエ
ラーランプ32が設けられている。そして、本体30内
には、表面に現れていない図2に示した各回路、及びバ
ックアップ用のバッテリー26が内蔵されている。
【0020】緑色ランプ22aは全ての配線に異常が無
かったときに点灯し、アンバー色ランプ22bは要注意
な活線が存在するときに点灯し、赤色ランプ22cは危
険或いは異常な活線が存在するときに点灯する。セント
ロニクスインターフェース用コネクタ29には、図示し
ないプリンタのケーブルが接続される。プリンタが接続
されているときに印刷ボタン27を押下すると、現在の
信号線1の状態、検査日時、検査本数、異常線の番号、
抵抗値等を内容とする印刷が開始される。RS232C
インターフェース用コネクタ28には、外部の機器や管
理センターの機器を接続することにより、これらの機器
へデータを転送することができる。LCD23は、例え
ば、20文字を4段に表示できるサイズを有しており、
例えば、1段目には現在日時が表示され、2段目には検
査本数、注意閾値(抵抗値)、危険閾値(抵抗値)が表
示され、3,4段目には事故を生じている活線番号(信
号線1の番号)と抵抗値の数値が表示される。事故活線
本数を表示しきれないときには、操作キー24のアップ
キー24b及びダウンキー24cを操作してスクロール
表示する。
【0021】図5は操作キー24の詳細を示す。中央部
には設定キー24aが配置され、設定キー24aの上側
にアップ(up)キー24b、下側にダウン(down)キー
24c、左側にレフト(left)キー24d、右側にライ
ト(right )キー24e、斜め右下に取り消しキー24
fが配設されている。アップキー24b、ダウンキー2
4c、レフトキー24d、及びライトキー24eは、カ
ーソル移動のために用いられる。設定キー24aの操作
により、時計、閾値等の変更を行うことができ、数値等
の変更はアップキー24b又はダウンキー24cを操作
して行う。変更後、確定を行うには、再度、設定キー2
4aを押下する。設定操作中に取り消しキー24fを押
下すると、設定した値はクリアされる。
【0022】図6は、信号線1とアース間に生じる各成
分を示す。また、図7は各部を流れる電流の位相関係を
示す。信号線1には、発振回路48の出力が信号源とし
て接続されている。信号線1とアースの間には、接地事
故時に生じる接地抵抗Rと浮遊容量Cが並列接続されて
いる。発振回路21からは、接地検出電流発生用信号S
g による電流I が流れる。この電流Iの一部が接
地抵抗RにIとして流れ、残りはIc として浮遊容
量Cに流れる。PLL回路30は、計測信号の一周期に
同期して処理を行うため、サンプリング開始からの検出
電流のピークのずれを見ることにより、I に対する
の位相角θ(図7に示す)を知ることができる。
ここで、電流I は、 I =I ×COSθ として算出することができる。なお、検出電流の計測に
変流器(CT)を使用した場合、変流器自身が進み位相
を持つため、計測電流付近における進み位相の度合いを
予め実験的に計測しておき、この結果をテーブル化す
る。また、Iの値と接地事故の状況(異常無し、要注
意、危険又は異常な状態等)と対応させたテーブルを作
成する。これらテーブルを参照することにより、短絡検
知の判定を容易に行うことができる。
【0023】次に、接地事故方向の計測について説明す
る。図8は接地事故方向を計測するための構成を示す。
図8においては、図1と同一であるものには同一引用数
字を用いたので、説明を省略する。電流検出用CT5の
系統が接続された接続点Aの両側の信号線1には、接地
検出電流発生用信号Sg により生成された検出信号Sd
を得るための方向検出用のCT71,72が挿入されて
いる。このCT71,72と電流検出用CT5は切換回
路73に接続され、この切換回路73によって3つのC
Tの内の1つが選択される。切換回路73は制御部3に
ケーブル7によって接続され、検出信号Sdが短絡検知
装置3内の計測ユニット20に取り込まれる。切換回路
73は、短絡検知装置3から出力される切換信号74に
よって切り換えられる。なお、切換回路73は短絡検知
装置3内に設けられていてもよい。
【0024】図8の構成において、信号線1の短絡検知
を行う場合には、上記したように、切換回路73により
電流検出用CT5を選択し、接地検出電流発生用信号S
g を結合部6に供給する。一方、接地事故方向を計測す
る場合、まず、切換回路73によりCT71を選択し、
図2に示した発振器50で生成した接地検出電流発生用
信号Sg を結合部6に入力し、その時の検出信号Sd を
計測する。ついで、切換回路73を切り換えてCT72
を選択し、同様に検出信号Sd を計測する。接地検出電
流発生用信号Sg を信号線1に印加したときの通電経路
は、CT71を通して図示の左側に流れるルートと、C
T72を通して図示の右方向に流れるルートになる。C
T72と信号機箱2bの間には接地抵抗Rを有する短絡
事故点Pがあり、CT71の先には信号機箱2aが有
り、非接地状態(高インピーダンス状態)にある。した
がって、検出電流Sd は接地事故を生じている側のCT
72のみで検出される。このように、接続点Aを基準に
して、どちら側で接地事故が生じているか、即ち、接地
事故方向を知ることができる。
【0025】図9は本発明の配線の短絡検知装置の処理
を示す。この処理は、CPU11及びCPU41によっ
て実行される。図中、Sはステップを意味している。図
2〜図5を用いて、図9の処理を説明する。図示しない
電源スイッチがONにされたことを検出すると(S10
1)、LCD23への初期表示が行われ、更に操作キー
24のいずれかのキーが押下されたか否かが判定される
(S102)。所定時間内にキー操作が無かった場合、
信号線1の配線の短絡検査が開始される(S103)。
一方、所定時間内にいずれかのキーの押下があった場
合、印刷ボタン27の押下が有ったか否かを判定し(S
104)、印刷ボタン27の押下が有れば、エラープリ
ントを実行する(S105)。印刷ボタン27の押下無
しの場合、操作(押下)されたキーの内容に従った処理
をし、信号線1の検査を開始する(S106)。
【0026】押下されたキーの内容に応じて、次の処理
が行われる。 設定キー24aの押下時:LCD表示のカーソル位置が
時刻の場合は時刻設定に入り、検査設定表示の場合は検
査設定に入る。 アップキー24bの押下時:LCD表示のカーソルを上
方へ移動し、信号線1の検査に入るが、カーソルが表示
画面の最上部の場合は、3〜4段のエラー表示を下方へ
スクロールさせ、信号線1の検査に入る。 ダウンキー24cの押下時:LCD表示のカーソルを下
方へ移動し、活線検査に入るが、カーソルが表示画面の
最下部の場合は、3−4段のエラー表示をスクロールア
ップさせ、信号線1の検査に入る。 ライトキー24dの押下時:LCD表示のカーソルを右
移動し、信号線1の検査に入る。
【0027】信号線1の検査が終了するまでの間、所定
時間々隔により終了の有無のチエック(S107)、及
びキーの押下が有ったか否か(S113)が順次判定さ
れ、いずれもNoであれば、検査は続行され(S11
4)、処理はS107に戻される。一方、S107で検
査終了が判定された場合、一本当たりのサンプリング結
果(例えば、1波形のサンプリングは16回であり、そ
の各々の値に対して加算をしておき、所定の波形数(例
えば、4096波形)をサンプリング後に平均をとる
(S108)。ついでエラーの有無が判定され(S10
9)、エラーが発生していればエラー処理(S111)
をし、エラーが発生していない場合には全数の検査が終
了したか否かを判定する(S110)。S111のエラ
ー処理は、次のようになる。
【0028】(1)純抵抗成分の算出する。 (2)エラーLEDランプを点灯する。 (3)低抗値をエラーテーブルに登録し、LCDに表示
する。 (4)方向検査をし、エラーの配線方向をエラーテーブ
ルに登録し、LCD表示する。 全数の検査(S110)が終了していれば全ての処理は
終了する。S110で残り有りが判定された場合、次の
信号線の検査を開始し(S112,107)、その過程
でいずれかのキーの押下がチエックされた場合(S11
3)、S104以降の処理を繰り返し、キーの押下が無
い場合にはS114に進み、S107以降の処理を繰り
返し実行する。
【0029】上記実施の形態においては、鉄道の信号機
箱間の信号線を例に説明したが、本発明は信号線に限定
されるものではなく、電力ケーブル、配電線、通信ケー
ブル等の配線に適用可能である。また、接地検出電流発
生用信号Sg は、外来ノイズ等を受けにくい10Hzに
設定したが、本発明は10Hzに限定されるものではな
く、配線の敷設環境、配線を流れる周波数、電流(信
号)波形等に応じて適宜最適な値を設定可能である。さ
らに、上記実施の形態では、配線の活線状態において接
地検出電流発生用信号Sg を印加、すなわち使用中の信
号や通電電流(又は通電電圧)に重畳するものとした
が、非通電(又は非伝送)状態のときに印加し、接地検
出電流発生用信号Sg のみを流すようにしてもかまわな
い。
【0030】
【発明の効果】以上より明らかなように、本発明の配線
の短絡検知装置によれば、信号発生手段によって配線に
交流信号を印加し、短絡事故点を経由して検出手段に流
れる前記交流信号の電流を検出し、この検出電流の値か
ら短絡事故点における抵抗を演算手段により配線とアー
ス間の抵抗値を算出し、この抵抗値又は変化状況から接
地事故を予測するようにしたので、配線の短絡事故の発
生を事前に予測できるようになる。また、検出手段が、
前記交流信号の印加点に対し、上り方向及び下り方向の
それぞれに変流器を設置した検出部を備える構成にすれ
ば、2台の変流器における検出電流の大小から接地事故
の発生方向を予測することができ、保守や復旧処理を迅
速に行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による配線の短絡検知装置の概略構成を
示す配線図である。
【図2】図1の短絡検知装置の詳細を示すブロック図で
ある。
【図3】図2の計測ユニットの詳細構成を示すブロック
図である。
【図4】本発明の短絡検知装置の外観を示す平面図であ
る。
【図5】図4の操作キーの詳細を示す平面図である。
【図6】検査対象の信号線とアース間に生じる各成分を
示す等価回路図である。
【図7】図6の回路の各部を流れる電流の位相関係を示
す説明図である。
【図8】接地事故方向を計測するための配線図である。
【図9】本発明の配線の短絡検知装置の処理を示すフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
1 信号線 3 短絡検知装置 4 結合コンデンサ 5,71,72 電流検出用CT 6 結合部 11,41 CPU 13,45 ROM 20 計測ユニット 22,22a,22b,22c 警報ランプ 23 LCD 25 CT切替回路 48 発振回路 50 発振器 73 切換回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B61L 1/20 B61L 1/20 (72)発明者 指川 好宏 東京都練馬区東大泉四丁目26番11号 株式 会社光波内 Fターム(参考) 2G014 AA03 AA04 AB33 AB34 AB35 AC07 AC15 5G004 AA01 AA04 AB02 BA01 CA02 DA01 DC14 GA01 5H161 AA01 BB20 DD07 FF07

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 短絡事故の発生が予想されるケーブル、
    通信線、信号線等の配線に交流信号を印加する信号発生
    手段と、 信号発生手段から前記配線に流れる前記交流信号の電流
    値を検出する検出手段と、 前記検出手段による前記電流値に基づいて前記配線とア
    ース間の抵抗値を算出し、この抵抗値又は変化状況から
    接地事故を予測する演算手段を備えることを特徴とする
    配線の短絡検知装置。
  2. 【請求項2】 前記信号発生手段は、前記交流信号とし
    て約10Hzの低周波を用いることを特徴とする請求項
    1記載の配線の短絡検知装置。
  3. 【請求項3】 前記検出手段は、変流器(CT)を検出
    部に用いることを特徴とする請求項1記載の配線の短絡
    検知装置。
  4. 【請求項4】 前記検出手段は、前記配線が2以上の線
    材からなり、その複数本が検出対象であるとき、前記変
    流器を複数本の前記線材を切り替え接続する選択手段を
    備えることを特徴とする請求項3記載の配線の短絡検知
    装置。
  5. 【請求項5】 前記演算手段は、前記演算手段による予
    測結果を表示する表示手段、又は点灯により警報する警
    報手段を備えることを特徴とする請求項1記載の配線の
    短絡検知装置。
  6. 【請求項6】 前記演算手段は、前記演算手段による予
    測結果を外部へ伝送する第1のインターフェース手段
    と、 前記演算手段による予測結果をプリンタに出力する第2
    のインターフェース手段を備えることを特徴とする請求
    項1又は5記載の配線の短絡検知装置。
  7. 【請求項7】 前記検出手段は、前記交流信号の印加点
    に対し、上り方向及び下り方向のそれぞれに変流器(C
    T)が設置された検出部を備え、 前記演算手段は、前記2台の変流器の内、検出電流の大
    きい方を接地事故の発生方向として予測することを特徴
    とする請求項1記載の配線の短絡検知装置。
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