JP2002131292A - ケーブルの劣化診断方法、劣化診断装置及びその固定治具 - Google Patents

ケーブルの劣化診断方法、劣化診断装置及びその固定治具

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JP2002131292A
JP2002131292A JP2000324870A JP2000324870A JP2002131292A JP 2002131292 A JP2002131292 A JP 2002131292A JP 2000324870 A JP2000324870 A JP 2000324870A JP 2000324870 A JP2000324870 A JP 2000324870A JP 2002131292 A JP2002131292 A JP 2002131292A
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ultrasonic
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JP2000324870A
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Masaru Inoue
勝 井ノ上
Masataka Okada
昌孝 岡田
Chikashi Takeya
千加士 竹谷
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Chubu Electric Power Co Inc
Tatsuta Electric Wire and Cable Co Ltd
Chubu Plant Service Co Ltd
Original Assignee
Chubu Electric Power Co Inc
Tatsuta Electric Wire and Cable Co Ltd
Chubu Plant Service Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 診断対象ケーブルを布設状態で診断し、残寿
命の少ないケーブルを容易に見出し得るケーブルの劣化
診断方法、劣化診断装置及びその固定治具を提供する。 【解決手段】 送波器及び受波器をケーブル外周上で直
径上の2点間に固定治具を用いて当接させ、超音波伝搬
時間TX を測定する方法及び装置であって、予め破断伸
びが寿命値又は残余寿命年数がNC 年(2N≧NC
N)と推定される要注意値を示すケーブル試料から、シ
ース材料の等しい同種ケーブルごとにケーブル外径及び
表面温度を変数として、超音波伝搬時間の劣化判定基準
値(不良値F又は要注意値C)を算出する関係式を求
め、これを記憶手段に記憶させ、入力された診断対象ケ
ーブルの種類から該当する関係式を読み出し、外径、表
面温度から演算手段により劣化判定基準値F,Cを演算
し、超音波伝搬時間TX との比較により劣化度を判定し
て表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、布設状態にあるケ
ーブルのシース及び絶縁体等の被覆材の劣化程度を診断
するケーブルの劣化診断方法、診断装置及び固定治具に
関するものであり、特にケーブルの一部をサンプリング
により破壊することなく非破壊的に劣化診断するための
劣化診断方法、その診断に適した診断装置及びケーブル
ラック等に布設されたケーブルをその状態で診断するの
に適した固定治具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】布設状態にあるケーブルの被覆材の劣化
程度を、非破壊的に診断する方法として、高圧ケーブル
では直流漏れ電流試験、誘電正接試験等の電気的診断方
法が採用されているが、低圧ケーブルでは、遮蔽層とし
ての銅テープが巻き付けられていないため、このような
診断方法を適用することができない。このため、メガー
による絶縁抵抗の測定は行われているが、この方法だけ
では、ケーブル被覆材の様々な要因による電気的性質、
機械的性質などの経年的な劣化を検知することができな
いため、結局布設ケーブルを撤去し、ケーブルから被覆
材を破壊的に採取し、その伸び等を測定して、劣化程度
を判定せざるを得ないという問題があった。
【0003】そこで、これを改善するものとして、超音
波測定器を用いてケーブルのシースの劣化程度を診断す
る方法が提案されている。この方法にも、(1) 超音波測
定器として、超音波厚さ計を用い、その送波器から単心
ケーブルの導体に向けて超音波を送信し、被覆材中を伝
搬して被覆材内面で反射した超音波を受波器で受信する
までの伝搬時間と被覆材の厚さとから、超音波の被覆材
中の伝搬速度を求め、オリジナルの(健全時の)それと
比較することにより被覆材の劣化の程度を判定する方法
(例えば、特開平7−3573号)、(2) 超音波測定器
の送波器及び受波器を2心ケーブルの外周の長さ方向に
比較的長い距離(例えば5cm)の区間の両端に当接
し、比較的低い周波数(50KHz〜100KHz)の
超音波を伝搬させて伝搬時間を測定する方法、などがあ
る。
【0004】前記(1) の方法では、伝搬距離が短いた
め、健全時と劣化時の伝搬時間の変化の絶対値が小さ
く、測定値のバラツキが大きくなる。測定精度をよくす
るためには、直進性のよい高周波(1MHz以上)の超
音波、従って波長の短い超音波を用いなければならない
が、波長の短い超音波は、減衰が大きくなるため、大き
い超音波出力が必要となり、測定装置(超音波厚さ計)
が高価なものになるという問題がある。さらに、診断対
象が単心ケーブルのように被覆材内部が導体のように均
一な材質の充実体のものに限られる。理由は、多心ケー
ブルのようにシース内部の境界面に線心や介在や空間な
ど、材質の異なるものがあると、測定場所によって反射
率や反射角度が異なり測定値のバラツキがさらに大きく
なり、また測定ができなかったりするからである。ま
た、前記(2) の方法では、同一箇所の測定に関してはバ
ラツキはなくなったが、同じ距離の別の区間について測
定すると伝搬時間がばらつくことが分かった。理由は、
送波器及び受波器がケーブルの外周の長さ方向に比較的
長い距離を隔てて設けられているため、送波器から送波
された超音波のうち、受波器に達する超音波はシース内
部すなわちコア内を通る割合が多く、このコア内の線心
や介在等の配置が長さ方向に変化するためであると思わ
れる。
【0005】そこで、図11に示すように、超音波測定
器の送波器S及び受波器Rを診断対象ケーブル20の有
機材からなるシース24の外周上で任意の直径上の2点
に相対向して当接させ、前記診断対象ケーブル20のシ
ース中に30KHz〜1000KHzの超音波W1 ,W
2 を伝搬させて前記2点間の超音波伝搬時間を、同期信
号発生器4a、基準クロック発生器4b及びカウンタ4
cからなる超音波伝搬時間計測手段4により測定し、測
定された超音波伝搬時間を劣化判定基準値と比較してケ
ーブルの劣化度を判定する方法が提案された(特開平1
0−177014号)。この方法によれば、超音波は送
波器からシース内のみを伝搬して受波器に達するのでバ
ラツキがなく、また測定器も安価に得られる。しかし、
これを実用に供するには、なお改良し、具体化すべき多
くの課題が残されていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このケーブ
ル劣化診断方法をさらに改良し、具体化して実用に供す
ることを課題とするものであって、請求項1乃至請求項
5の発明は、布設された診断対象ケーブルを定期的に診
断する際に、事故を生ずるような状態に至る前に残寿命
が少ないことを見いだして対策を講じることのできるケ
ーブルの劣化診断方法の提供を課題とする。
【0007】請求項6記載の発明は、ケーブルの劣化度
を極めて簡単に判定することのできるケーブルの劣化診
断装置の提供を課題とする。
【0008】請求項7乃至10記載の発明は、超音波測
定器の送波器及び受波器を診断対象ケーブル外周上で任
意の直径上の2点に相対向して当接するのを極めて容易
にする固定治具の提供を課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、超音波測定器の送波器及び
受波器を診断対象ケーブルの有機材からなるシース外周
上の任意の直径上の2点に相対向して当接させ、前記診
断対象ケーブルのシース中に超音波を伝搬させて前記2
点間の超音波伝搬時間を測定し、測定された超音波伝搬
時間TX を劣化判定基準値TS と比較してケーブルの劣
化度を判定するケーブルの劣化診断方法において、前記
劣化判定基準値TS は、前記診断対象ケーブルとシース
の材料、外径がほぼ等しい同種ケーブルであって、寿命
に達したと判断されるケーブル試料について予め測定し
た超音波伝搬時間Fを不良値とし、診断対象ケーブル
は、N年ごとに定期診断を行うものとするとき、残余寿
命年数がNC 年(但し、2N≧NC >N)と推定される
ケーブル試料について予め測定して得た前記超音波伝搬
時間Cを要注意値として、 前記超音波伝搬時間測定値TX >要注意値Cのとき良、 不良値F<前記超音波伝搬時間測定値TX ≦要注意値C
のとき要注意、 と判定することを特徴とする。これにより、診断対象ケ
ーブルの超音波伝搬時間測定値TX がこの要注意値C以
下で不良値Fより大きければ、残余寿命年数があとNC
以下であって不良のレベルに近づいているから注意を要
することがわかる。
【0010】請求項2記載の発明は、請求項1記載のケ
ーブルの診断劣化方法において、 前記超音波伝搬時間測定値TX ≦不良値Fのとき不良 と判定することを特徴とする。これにより、ケーブルや
布設条件のばらつきによって、稀にいきなり不良と判定
されるものが出現しても不良のレベルに達した初期の段
階で発見できる。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項2又は3記
載のケーブルの劣化診断方法において、前記ケーブル試
料の劣化度は、ケーブルの絶縁体及びシースの伸びEX
によって判定するものとし、前記不良値Fは、絶縁体又
はシースのいずれかの伸びEX が使用不可と判定される
寿命値ES に達したケーブル試料について測定した前記
超音波伝搬時間とすることを特徴とする。これにより、
ケーブルの劣化度が容易かつ確実に判定でき、絶縁体又
はシースのいずれかの伸びEX が使用不可と判定される
寿命値ES に達したときのシース中の超音波伝搬時間T
S を劣化判定基準値とするので、安全である。
【0012】請求項4記載の発明は、請求項3記載のケ
ーブルの劣化診断方法において、前記残余寿命は、ケー
ブルの使用温度よりも高い一定温度で加熱して伸びの変
化を求める加速劣化試験により、前記加熱温度が10度
上がるごとに劣化時間が半減するものとして求めた加熱
時間と伸びの変化から推定し、かつ前記使用温度は通電
電流に応じて推定した導体温度とすることを特徴とす
る。これにより異なるケーブルの劣化判定基準について
も、短期間の試験によって正確に決めることができる。
また、使用温度は通電電流に応じて正確に推定すること
ができる。
【0013】請求項5記載の発明は、請求項1乃至4の
いずれかに記載のケーブルの劣化診断方法において、前
記劣化基準判定値TS は、シース材料の等しい同種ケー
ブルごとに、予め求めたケーブル外径α及びケーブル表
面温度tと超音波伝搬時間TX との関係式f S (α,
t)により、診断対象ケーブルの種類s、ケーブル外径
α及び測定時のケーブル表面温度tに応じて算出するこ
とを特徴とする。こにより、ケーブルの種類sが分か
り、ケーブル外径α、表面温度tを測定するだけで、劣
化判定基準値を容易に算出することができる。
【0014】請求項6記載の発明は、超音波の送波器及
び受波器と、前記送波器を駆動する送信機と、前記受波
器からの信号を受信する受信機と、前記送波器から送波
される超音波が前記受波器に達する伝搬時間を測定する
伝搬時間計測手段と、前記送波器及び受波器を有機材料
からなるシース体を有する診断対象ケーブルの外周上の
2点に相対向して当接させるための固定治具とを有する
ケーブルの劣化診断装置であって、ケーブルの種類s、
外径α、表面温度tを入力する入力手段と、入力された
ケーブルの種類s、外径α、表面温度tからケーブルの
劣化判定基準値TS を算出する関係式fS (α,t)を
記憶する記憶手段と、前記入力手段から入力されるケー
ブルの種類s、外径α、表面温度tとから関係式f
S (α,t)に基づいて劣化判定基準値TS を演算する
演算手段と、前記伝搬時間計測手段で計測された超音波
伝搬時間TX を前記演算手段により算出された劣化判定
基準値TS と比較して劣化度を判定する判定手段と、判
定結果を表示する表示手段とを備えてなることを特徴と
する。この劣化診断装置を用いることにより、極めて簡
単に劣化度を知ることができる。
【0015】請求項7記載の発明は、超音波測定器の送
波器及び受波器を保持し、その送受波面が診断対象ケー
ブルのシース外周上で任意の直径上の2点に相対向して
当接するように固定する1対の保持具からなることを特
徴とする。この固定治具により送波器及び受波器を保持
することにより、送波器及び受波器を診断対象ケーブル
外周上で任意の直径上の2点に当接するのが容易にでき
る。
【0016】請求項8記載の発明は、請求項7記載の固
定治具において、前記1対の保持具は、前記送波器及び
受波器の送受波端部をその送受波端面が相対向するよう
に保持する保持孔を有する平板からなり、第1の保持具
は、平板の対向面上にその送受波端面中心から左右両側
に垂直に立設された1対の昇降ガイドを有し、第2の保
持具は、平板の送受波端面中心から左又は右側に前記1
対の昇降ガイドの片方が挿入されるように設けられたガ
イド孔と、右又は左側に設けられたガイド溝とを備え、
前記第1の保持具の前記1対の昇降ガイドとこれに対応
する前記第2の保持具の前記ガイド孔及びガイド溝と
は、前記昇降ガイドの片方を前記ガイド孔に挿通するこ
とにより、摺動自在に結合され、かつ前記片方の昇降ガ
イドを軸に前記他方の昇降ガイドをストッパーとして回
動自在に結合されることを特徴とする。これにより、第
1の保持具に保持された送受波器の送受波端面上に診断
対象ケーブルを載置し、前記第2の保持具のガイド孔に
前記第1の保持具の片方の昇降ガイドを挿通し、他方の
昇降ガイドに前記第2の保持具のガイド溝を当接させ
て、前記第2の保持具に保持された送受波器の送受波端
面を診断対象ケーブルの上面に当接させることにより、
送波器及び受波器を容易に診断対象ケーブル外周上で任
意の直径上の2点に相対向して当接することができる。
【0017】請求項9記載の発明は、請求項8記載の固
定治具において、前記第1の保持具の平板上に立設され
た1対の昇降ガイドは、片方が他方より長いものとし、
短い方の昇降ガイドの長さは、少なくとも診断対象ケー
ブルの最大径に第2の保持具の平板の厚さを加えた程度
とすることを特徴とする。これにより、前記第1の保持
具の長い方の昇降ガイドを前記第2の保持具のガイド孔
に挿通すれば、前記第1、第2の保持具の結合間隔が長
いので一体に扱うことが容易であり、前記第1の昇降ガ
イドを前記短い方の昇降ガイドの方から診断対象ケーブ
ルを掬い上げるようにしてケーブル下に挿入するのが容
易であるから、診断対象ケーブルが多数条布設された状
態でも、1本ずつ診断するのが容易である。
【0018】請求項10記載の発明は、請求項8又は9
記載の固定治具において、前記第2の保持具の平板は、
少なくともその前後端面が平行であり、この前後端面が
前記診断対象ケーブルの長手方向に直交するように固定
されるものとするとき、前記第2の保持具の平板の前後
端面に設けられ下方に向かって開らく左右に対称な形状
の溝を有する1対の保持ガイドを備え、前記1対の保持
ガイドの溝の頂部と前記送受波端面中心とは、左右方向
の位置がほぼ一致するように、かつ上下方向に摺動可能
に設けられていることを特徴とする。これにより、前記
第2の保持具の前後端面に設けられた保持ガイドの溝が
診断対称ケーブルの外周に左右2点で外接するようにセ
ットすれば、それだけで送波器及び受波器の送受波端面
を容易に診断対象ケーブル外周上で任意の直径上の2点
に相対向して当接することができる。また、保持ガイド
は上下方向に摺動可能に設けられているので、診断対象
ケーブルの外径に応じて適切な上下位置に調整すること
ができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面に基づいて説明する。図1は本発明の概要の説
明図であり、図1(a)は、本発明のケーブルの劣化診
断装置の概略図であり、同図(b)はその部分拡大図で
ある。図1(a)において、符号20は劣化診断をしよ
うとする診断対象ケーブルであり、劣化診断装置1は、
超音波測定器本体Mと送波器S1 及び受波器R1 からな
る超音波測定器及びこの送波器S及び受波器Rをケーブ
ル20に固定する固定治具10とからなる。ケーブル2
0は、図1(b)に示すように、導体21aに絶縁体2
1bを被覆した線心21と、導体22aに絶縁体22b
を被覆した線心22とを介在23とともに撚り合わせた
上にシース24を被覆したものである。また、超音波測
定器本体Mは、送波器Sを駆動する超音波送信機2、受
波器Rによって受信された超音波信号を検知し増幅する
超音波受信機3、送波器S1 から送信された超音波
1 ,W2 がケーブルのシース24内を伝搬して受波器
1によって受信されるまでの超音波の伝搬時間を計測
する伝搬時間計測手段4を備えている。伝搬時間計測手
段4は、例えば超音波送信機2と基準クロック発生器4
bを起動する同期信号発生器4a、受信機3からの信号
と基準クロック発生器4bからの基準信号を受信し、送
信から受信までの超音波の伝搬時間を計測するカウンタ
4cとからなる。超音波測定器のこれらの手段は、特開
平10−177014号において提案された図11のも
のと実質的に同じであるから、同じ符号で示す。
【0020】劣化診断装置1は、そのほか後述するよう
にケーブルの種類s、外径α、表面温度tを入力する入
力手段5、予め入力されたケーブルの種類s、外径α、
表面温度tからケーブルの劣化判定基準値TS を算出す
る関係式fS (α,t)を記憶する記憶手段6、入力手
段から入力されるケーブルの種類s、外径α、表面温度
tとから関係式fS (α,t)に基づいて劣化判定基準
値TS を演算する演算手段、伝搬時間計測手段で計測さ
れた超音波伝搬時間TX を演算手段7により算出された
劣化判定基準値TS と比較して劣化度を判定する判定手
段8、判定結果を表示する表示手段9などを備えてお
り、これらが本発明において改良され、具体化さてい
る。
【0021】先ず、一例として上記劣化診断装置1を用
いて、ケーブル20の劣化程度を診断する本発明のケー
ブルの劣化診断方法について説明する。超音波測定器本
体Mの図示しない電源をONすると、超音波送信機2に
より駆動された送波器Sから発信される超音波は、その
周波数を適宜に選択することにより、その大半がケーブ
ルのシース24内を二つの波W1 及びW2 に分かれて伝
搬し、再び合流して受波器Rによって受信される。受信
された超音波は超音波受信機3によって検出され、増幅
されて、カウンタ4cに送られる。同期信号発生器4a
によって、超音波送信機2と同時に起動された基準クロ
ック発生器4bからの出力パルスは、カウンタ4cによ
って計数されるが、超音波受信機3からの信号によって
計数を停止する。このカウンタ4cによって計数された
パルス数から超音波の伝搬時間TX が分かる。記憶手段
6には、予めケーブル種類s、外径α、表面温度tから
ケーブルの劣化判定基準値TS を算出する関係式f
S (α,t)が記憶されているから、入力手段5から、
診断対象ケーブル20について測定した外径α及び表面
温度tを入力すると、演算手段7が記憶手段6から読み
出した関係式fS (α,t)に基づいて劣化判定基準値
S を演算する。カウンタ4cから送られる超音波の伝
搬時間TX とこの劣化判定基準値TS とが判定手段8に
よって比較され、その判定結果が表示手段9に表示され
る。
【0022】次に、劣化判定基準値Tsを算出する関係
式fS (α,t)を求める手順について、特殊耐熱ビニ
ル絶縁耐熱ビニルシースケーブル(以下「SHVV」と
いう)を例として図2〜5を参照しつつ説明する。先
ず、図2に基づいて、加熱による促進劣化試験における
加熱時間と劣化の関係を求める手順について述べる。 (1)外径の異なる数種類のケーブルを準備する。 (2)ケーブルの劣化度を示す劣化度特性値としては、
例えば測定が簡単でかつ絶縁体やシースの劣化度を正確
に表す破断伸び率(以下単に「伸び」という)を選ぶの
がよい。 (3)伸びEX が一定の基準値(ここでは50%)にな
ると使用不可と考えられているので、ケーブル試料(こ
こでは7種類)を一定温度(ここでは130℃)で加熱
して加速劣化させる。その平均値をプロットすると図2
のようになる。 (4)この例ではシースの方が劣化がやや早いので、シ
ースのデータから最小自乗法で関係式を求める。伸びを
y、加熱日数をxとするとき、関係式は、図中に示すと
おりであり、加熱時間をx(日),伸びをy(%)とす
ると、 y=−2.9637x+328.85 (1) となる。
【0023】次に、図3〜図5に基づいて、伸びEX
例えば130℃で100日間加熱して加速劣化させたケ
ーブル(ここでは5種類)を使用不可の限度となる劣化
度判定用ケーブル試料を例として、このケーブル試料か
ら劣化判定基準TS (不良値F)を求める関係式を導出
する方法について説明する。 (1)劣化させたケーブル試料を恒温槽に入れ、温度を
変えて超音波伝搬時間を測定する。その結果をプロット
すると図3のとおりである。なお、各ケーブル試料の外
径は、つぎのとおりである。 イ、2×60mm2 32.0mm ロ、2×38mm2 27.0mm ハ、7×5.5mm2 18.5mm ニ、3×5.5mm2 14.5mm ホ、2×5.5mm2 13.5mm (2)図3から各ケーブル試料ごとに温度による変化の
関係式を求める。超音波伝搬時間をc(μsec),ケ
ーブル表面温度をt(℃)とすると、関係式はそれぞれ
図中に示すとおりとなる。 (3)サイズが大きくなるほど関係式の傾きが大きくな
る傾向にあるが、図3で求めた1次式の傾き(係数)と
ケーブルの外径との関係をプロットすると図4に示すと
おりであり、傾きをy,ケーブル外径をα(mm)とす
ると、関係式は図中に示すとおり、 y=O.0096α−0.0226 (2) となる。 (4)また、図3で求めた各1次式の切片(定数項)の
値をy(μsec)、ケーブル外径をα(mm)とし、
その関係をプロットすると図5に示すとおりであり、関
係式は図中に示すとおり、 y=0.5612α−1.9271 (3) となる。 (5)したがって、ケーブル外径をα、ケーブル表面温
度をtで表し、寿命となるケーブル試料の超音波伝搬時
間をFとすると、 F=(0.0096α−0.0226)t +(0.5612α−1.9271) (4) となる。 (6)以上は130℃で100日間加熱して促進劣化さ
せたケーブル試料から求めた劣化判定基準Fとケーブル
外径α及び表面温度tとの関係式であるが、この劣化判
定用ケーブル試料の加熱温度、加熱時間を所望の伸びの
基準値ES となるように目的に応じて変えることによ
り、それに対応する劣化判定基準値TS に関する関係式
S (α,t)を求めることができる。
【0024】次に、この劣化判定基準値TS を求める基
礎となる伸びES の選定方法について述べる。伸びの基
準値ES が使用不可と考えられる基準値50%になった
ときの超音波伝搬時間Fを劣化判定基準値とすると、ケ
ーブルや布設条件のバラツキによっては、発見前に事故
を生じるおそれがある。そこで、例えばN年ごとに定期
診断を行うことになっている場合、劣化判定基準値を残
余寿命年数がN年より大きいNc年と推定されるケーブ
ル試料について測定した超音波伝搬時間Cを要注意値と
して求めておけば、残余寿命年数の推定値がNc年以下
のものはその時点ですべて発見されるから、N年後の次
の定期診断まで(N<Nc)に不良になる確率は極めて
少ない。仮にばらつきがあって不良値に達することがあ
っても、不良に達した初期の段階で発見することができ
る。また、Nc≦2Nに選定しておくと、寿命年数が十
分あるものまでいちいちチェックすることがない。
【0025】前記残余寿命年数がNc年となるケーブル
試料の伸びの推定を、例えば図2に示す劣化特性を有す
る絶縁体及びシースを有するケーブルについて求める手
順は、次のとおりである。 (1)先に説明したとおり、この例ではシースが先に伸
び50%に達するので、シースの130℃における加熱
時間と伸びの関係式(1) を求めたが、この式のyを50
と置くとx=94.1日(x1 )となり、130℃で9
4.1日間加熱すると、伸びが50%(Ef1 )になる
ことが分かる。 (2)定期巡回診断の周期N年を4年とし、要注意と判
定する残余寿命年数Ncを例えば5年とする。ケーブル
の連続使用温度を50℃として、この50年で5年間
を、130℃で促進劣化したときの日数に換算する。こ
の場合、加熱温度が10℃上がると、同じ劣化をさせる
に必要な加熱時間が半分に減少するという半減則を用い
ると、 (130−50)/10=8 であり、10℃ごとに半減するから、残余寿命年数の5
年は、 5年×(1/2)8 =0.0195年=7.1日 なり、したがって、要注意値となる加熱日数は、 94.1日−7.1日=87.0日 となる。式(1) より、このときの伸びEc1 は、71%
である。
【0026】次に、通電による温度上昇を考慮した場合
を、1例として3×5.5mm2 のSHVVについて説
明する。 (1)ケーブルの許容電流は周知の次の式から求められ
る。 I=η〔(T1 −T2 )/(n×r×Rth)〕1/2 (5) 但し、I :許容電流 η :多条布設の場合の逓減率 T1 :導体最高許容温度 T2 :基底温度 n :ケーブル心線数 r :交流導体実効抵抗 Rth:全熱抵抗 3段20列の多条布設の場合、逓減係数ηは、0.3で
ある。したがって、導体最高許容温度T1 =80℃、基
底温度T2 =40℃とすると、 I=11.7A となる。 (2)いま式(5) において、通電電流Iをこの許容電流
の60%即ち7.0Aとした場合の導体温度T1 を求め
ると、53℃である。すなわち、基底温度から13℃上
昇することが分かる。これを加速劣化試験に換算する。
すなわち、基底温度T2 =130℃とし、1条布設の場
合、7.0Aを通電すると、導体温度T1 =131.5
℃となる。 (3)通電により131.5℃に上昇した場合の加熱日
数の減少を前述の半減則によって、求めると、 (131.5−130)/10=0.15 であり、10℃ごとに半減するから、伸びが50%に低
下する期間は、94.1日×(1/2)0.15=84.8
日(x2 )となり、130℃加熱の場合の伸びに換算す
ると77.5%(Ef2 )となる。 (4)また、残余寿命年数5年となるのは、84.8日
−7.1日=77.7日(x3 )となるから、要注意の
伸びの値は98.6%(Ec2 )となる。
【0027】同様にして、通電電流Iを許容電流の20
%、40%、80%、100%にした場合についても求
めると表1のようになる。
【0028】
【表1】
【0029】図6は、要注意値に近いものとして、13
0℃で70日間加熱したケーブル試料5種類について表
面温度t(℃)と超音波伝搬時間c(μsec)との関
係をプロットしたもので、それぞれの関係式を図中に示
す。不良値の場合と同様の手順で、その傾き及び切片と
ケーブル外径との関係式を求め、任意の外径αのSHV
Vについて、温度t(℃)と超音波伝搬時間C(μse
c)との関係式を求めると、要注意値Cは、式(6) のと
おりとなる。 C=(0.0105α−0.0222)t +(0.6653α−3.0194) (6)
【0030】以上は、SHVVを例として説明したが、
種類の異なる各種のケーブルについて上記と同様の手順
で、基準となる劣化度特性値(伸び)のケーブル試料を
作製し、それぞれについて外径α,表面温度tと超音波
伝搬時間の劣化判定基準値T S (F,C等)との関係式
S (α,t)を求めておけば、診断対象ケーブルの種
類を確認し、外径α、表面温度tが分かれば、その超音
波伝搬時間測定値TXから、劣化度を判定することがで
きる。
【0031】次に、劣化診断装置1の詳細について説明
する。図7は、超音波測定器本体Mの外観図であり、図
7(a) は正面図、図7(b) は平面図である。図1の超音
波測定装置Mは、図7の筐体Bに収納されている。図7
(a) において、筐体Bの正面には入力手段、操作手段な
どが取り付けられている。入力手段5は、ケーブルの種
類を入力する入力スイッチ5a、外径を入力するスイッ
チ5b、表面温度(雰囲気温度)を入力するスイッチ5
cからなり、回転部kを回すとスイッチ部iが回転しそ
れに対応する数字が表示される。操作手段としては、電
源スイッチA(ONスイッチA1,OFFスイッチA
2)、測定スイッチD、テストスイッチGがある。テス
トスイッチGは、バッテリーの電圧をチェックするスイ
ッチであり、バッテリーが消耗するとテストスイッチG
をONしたとき、後述する液晶画面90に「POWER
DOWN」と表示される。つまみ9aは、液晶画面9
0の明るさを調整するつまみである。
【0032】図7(b) において、筐体Bの上面には液晶
画面90と、表示ランプ9b,9c,9dが設けられて
いる。液晶画面90にはケーブルの種類91、外径9
2、表面温度93、超音波伝搬時間測定回数94、超音
波伝搬時間測定値95、その平均値96、不良値97、
要注意値98が表示される。
【0033】図8は、図1の記憶手段6、演算手段7、
判定手段8の説明図である。記憶手段6は、RAMから
なり、各種ケーブルについて前述の方法で求めた劣化判
定基準値TS を算出する関係式fS (α,t)を記憶し
ている。演算手段7及び判定手段8は、CPU50とR
OM51とからなり、ROM51に記憶された後述する
プログラムにしたがってCPU50が作動し、演算、判
定及び表示手段の制御を行う。
【0034】図9は、固定治具10の斜視図である。こ
の固定治具について図1とともに説明する。この固定治
具10は、超音波測定器の送波器S及び受波器Rが診断
対象ケーブル20の任意の直径のケーブル外周上の2点
に相対向して当接するように固定するための治具であ
り、送波器S及び受波器Rの送受波端部をその送受波端
面が相対向するように保持する保持孔11d,12dを
有する1対の保持具11,12からなる。この保持具1
1,12は、その保持孔11d,12dに保持された送
波器S及び受波器Rが診断対象ケーブル20の外周上で
任意の直径上の2点に相対向して当接するように案内す
る昇降ガイド13,14を備えている。この固定治具1
0を用いることにより、送波器S及び受波器Rを診断対
象ケーブル20の外周上で任意の直径上の2点に当接す
るのが容易にできる。
【0035】保持具11,12の保持孔11d,12d
には超音波測定器の送波器S、受波器Rの送受波端部が
挿入され、固定されるようになっている。なお、送受波
器の送受波端面には、超音波吸収材Sa,Raがそれぞ
れ貼着されている。そして、送受波端面は平板の対向面
11a,12aにほぼ一致するように構成されている。
超音波吸収材Sa,Raにより診断対象ケーブル20の
外周面での音響インピーダンスが整合され、ミスマッチ
ングによる反射を防ぐことができる。また、送受波面を
平板の対向面11a,12aにほぼ一致するように構成
することにより、超音波の損失を少なくし、かつ平板の
対向面間に大きい突出部が生じないようにすることがで
きる。
【0036】さらに、第1の保持具11の平板の対向面
11a上の送受波端面中心から左右両側ほぼ等距離に1
対の昇降ガイド13、14が垂直に立設され、第2の保
持具12の平板の送受波面中心から左又は右側にガイド
孔15が設けられ、右又は左側にガイド溝16が設けら
れている。第1及び第2の保持具は、長い方の昇降ガイ
ド13をガイド孔15に挿通することにより摺動自在に
結合され、かつ長い方の昇降ガイド13を軸に短い方の
昇降ガイド14をストッパーとして回動自在に結合され
る。そして、ガイド溝16はその底部が短い方の昇降ガ
イド14に当接できるように設けられている。
【0037】また、第2の保持具の平板12の前後端面
12b、12cは平行になるように設けられ、この平行
な前後端面12b、12cには、1対の保持ガイド1
7,17が取り付けられている。この保持ガイド17,
17の上部には、溝m,mが保持ガイド17,17の上
辺に平行に設けられている。溝m,mは上下方向に細長
に形成されており、ビスb,bで平板12の前後端面1
2b,12cに上下方向に摺動可能に取り付けられてい
る。そして、この保持ガイド17,17には下方に向か
って開らく左右に対称な形状の溝19が設けられてお
り、溝19の頂部と前記送受波端面中心とは左右方向の
位置がほぼ一致するように配置されている。したがっ
て、この左右に対称な形状の溝19に診断対象ケーブル
20が外接するように配置すれば、診断対象ケーブル2
0は、平板20の前後端面12b,12cに直交するよ
うに固定され、送受波端面の中心がケーブルシースの外
周上で直径上の2点に当接する。
【0038】次に、この固定治具10をラックに布設さ
れた診断対象ケーブル20に取り付ける手順について説
明する。先ず、第1の保持具に立設された昇降ガイド1
3が第2の保持具12のガイド孔に差し込まれ、第2の
保持具のガイド溝16を昇降ガイド14から外すように
回動させ、約90度以上開いた状態にして、短い方の昇
降ガイド14を診断対象ケーブル20の下に差し込み、
ケーブル20を掬い上げるようにして、超音波吸収材R
aを貼着した受波器Rの受波端面上に載置する。次いで
第2の保持具12を回動させ、溝16の底部が昇降ガイ
ド14に当接した位置で止めてさらにケーブル20上に
接近させ、送受波端面がケーブル外周に当接するように
するとともに、1対の保持ガイド17,17の溝19,
19がケーブル20の外周上の2点で外接するように押
しあてる。
【0039】溝19の頂部と送受波端面中心とは左右方
向の位置がほぼ一致するように配置されているので、こ
のようにすると、送波器S及び受波器Rを診断対象ケー
ブル20の外周上で任意の直径上の2点に相対向する位
置にくる。そして、超音波W 1 ,W2 は、ケーブルのシ
ース24中を均等に分かれて伝搬するので、同じように
して測定したデータから求めた劣化判定基準との比較が
正確に行なわれる。
【0040】また、取り外すときは、第2の保持具12
を長い方の昇降ガイド13の上部に上げ、ケーブル上を
回避する方向に回転させると、短い方の昇降ガイド14
は、ケーブル径に平板部の厚さを加えた程度のものであ
るから、第1の保持具11を容易にケーブルから容易に
取り外すことができる。昇降ガイド13が長いので、第
2の保持具と第1の保持具とを結合したままで取り外す
ことができ、いちいち外したり挿通したりする手間が省
けるので好ましいが、ケーブルの布設状況により昇降ガ
イド13から第2の保持具12を取りはずしてもよい。
【0041】以上の例では、昇降ガイド13,14を長
さが異なるものとしたが、同程度の長さとしたものも本
発明に含まれる。また、第2の保持具はその前後端面1
2b、12cに1対の保持ガイドを設けたものとした
が、保持ガイドを設けないものも本発明に含まれる。要
は、固定治具10の1対の保持具が保持する送受波器の
送受波面が診断対象ケーブルの任意の直径上の2点に対
向して当接するように固定するものであればよい。
【0042】図10は、図7及び図8とともに超音波測
定器の動作を説明するためのフローチャートである。図
7に示す電源スイッチAのONスイッチA1を入れると
CPU50は、ROM51の動作プログラムを読み込
み、それに基づいて動作が始まる(START)。先
ず、図7aの操作パネルにおいて、回転スイッチkを回
して、ケーブルの種類s、外径α、表面温度tが入力さ
れるものとする(図示例では、ケーブル種類sは1:S
HVV、外径は32mm,雰囲気温度は25℃)。この
状態で、CPU50が診断対象ケーブルの種類sを読み
取り(S1)、RAM6に予め記憶されたSHVVに関
する不良値Fの関係式fF (α,t)、要注意値の関係
式fC (α,t)を読み取る(S2)。次いで、診断対
象ケーブルの外径α及び表面温度tを読み取り(S
3)、関係式fF (α,t)及び関係式fC (α,t)
に基づく演算処理を行い劣化判定基準値F,Cを演算す
る。そして、図7bの液晶画面90の表示箇所97に不
良値Fを、表示箇所98に要注意値Cを、それぞれ表示
する(S5)。
【0043】ここで、超音波伝搬時間の読み取り回数に
関する変数をIのカウントをはじめ(S6)、測定スイ
ッチDがONされるごとに(S7)、超音波伝搬時間の
測定値が読み取られ(S8)、測定された超音波伝搬時
間が液晶画面90の表示箇所95に表示される(S
9)。測定が1回終わるごとに変数Iを1ずつ増やす
(S10)。測定回数が4回に達すると(S11)、平
均値の演算処理S12が行われ、得られた平均値Aが表
示箇所96に表示される(S13)。そして、超音波伝
搬時間TX (平均値A)が不良値Fと比較され(S1
4)、F以下であると、表示ランプ80の不良を示すラ
ンプ9bが点灯する(S15)。不良値F以下でなけれ
ば次に要注意値C以下であるか否かが判定され(S1
6)、C以下であれば、要注意を示すランプ9cが点灯
する(S17)。さらに、その要注意値Cより大きけれ
ば「良」の表示ランプ9dが点灯する(S18)。いず
れかの判定結果がでるとこの超音波伝搬時間の測定動作
が終了する(ENND)。
【0044】このように、超音波伝搬時間の測定値TX
(平均値A)が自動的に測定され、劣化判定基準値であ
る不良値F又は要注意値Cと比較され、表示ランプ80
又は液晶画面90に表示されるので、極めて簡単に劣化
度を知ることができる。
【0045】上記の各ステップにおいて、ステップS1
〜4、S6〜S12が演算手段7を構成し、ステップS
14、S16が判定手段8を構成し、ステップS5、S
9、S13、S15、S17およびS18が表示ランプ
80及び液晶画面90とともに表示手段9を構成する。
【0046】なお、以上の例では、演算手段7、判定手
段8及び表示手段の駆動部をCPU50とROM51に
より構成したが、本発明はこれに限定されるものではな
く、その他の電子素子で形成してもよい。
【0047】
【発明の効果】本発明のうち、請求項1記載の発明によ
れば、超音波測定器の送波器及び受波器を診断対象ケー
ブルの有機材からなるシース外周上で任意の2点に相対
向して当接させ、診断対象ケーブルのシース中に超音波
を伝搬させて超音波伝搬時間を測定し、測定された超音
波伝搬時間TX を求め、診断対象ケーブルとシースの材
料、外径がほぼ等しい同種ケーブルであって、寿命に達
したと判断されるケーブル試料について予め測定された
データから推定される診断時の表面温度における超音波
伝搬時間Fを不良値とし、N年ごとに診断対象ケーブル
の定期診断が行われるものとするとき、残余寿命年数が
C 年(但し、2N≧NC >N)と推定されるケーブル
試料について予め測定して得た前記超音波伝搬時間Cを
要注意値として、前記超音波伝搬時間測定値TX >要注
意値Cのとき良、不良値F<前記超音波伝搬時間測定値
X ≦要注意値Cのとき要注意、と判定されるので、診
断時に要注意の判定を経ることなくいきなり不良と判定
される確率が極めて小さいので、事故を未然に防ぐこと
ができる。
【0048】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明の効果に加えて、超音波伝搬時間測定値TX
不良値Fのとき不良と判定するので、ケーブルや布設条
件のばらつきによって、稀にいきなり不良と判定される
ものが出現しても不良のレベルに達した初期の段階で発
見し、良品と交換することができる。
【0049】請求項3記載の発明によれば、請求項1又
は2記載の発明の効果に加えて、前記ケーブル試料の劣
化度は、ケーブルの絶縁体及びシースの伸びEX によっ
て判定するので、容易にかつ確実に判定でき、不良値F
は、絶縁体又はシースのいずれかの伸びEX が使用不可
と判定される寿命値ES に達したケーブル試料によって
求めるので、安全である。
【0050】請求項4記載の発明によれば、請求項3記
載の発明の効果に加えて、残余寿命は、使用温度よりも
高い一定温度で加熱して伸びの変化を求める加速劣化試
験により、加熱温度が10度上がるごとに劣化時間が半
減するものとして求めた加熱時間と伸びの変化から推定
するので、異なる種類のケーブルの劣化判定基準につい
ても、短期間の試験によって正確に決めることができ、
また、使用温度は通電電流に応じて推定した温度とする
ので、通電電流に応じて正確に推定される。
【0051】請求項5記載の発明によれば、請求項1乃
至4のいずれかの発明の効果に加えて、前記劣化基準判
定値TS は、シース材料の等しい同種ケーブルごとに、
予め求めたケーブル外径α及びケーブル表面温度tと超
音波伝搬時間TX との関係式f S (α,t)により、診
断対象ケーブルの種類s、ケーブル外径α及び測定時の
ケーブル表面温度tに応じて算出すればよいので、ケー
ブル種類sが分かり、ケーブル外径α、表面温度tを測
定するだけで、容易に算出することができる。
【0052】請求項6記載の発明によれば、ケーブルの
種類sと、測定されたケーブルの外径α及び表面温度t
を入力手段により又は自動的に入力されると、記憶手段
に記憶されたケーブルの種類s、外径α、表面温度tに
対応するケーブルの劣化判定基準値TS を算出する関係
式f S (α,t)により自動的に劣化判定基準値TS
演算され、固定治具によりケーブル外周上の2点に当接
された送波器から送信された超音波が、受波器によって
受信されるまでの超音波伝搬時間TX が伝搬時間計測手
段で計測され、前記判定基準値TS と比較して劣化度を
判定する判定手段で判定され、表示手段により表示され
るので、極めて簡単に劣化度を知ることができる。
【0053】請求項7記載の発明によれば、超音波測定
器の送波器及び受波器を保持し、その送受波面が診断対
象ケーブルのシース外周上で任意の直径上の2点に相対
向して当接するように固定する1対の保持具からなるの
で、この固定治具により送波器及び受波器を保持するこ
とにより、送波器及び受波器を診断対象ケーブル外周上
で任意の直径上の2点に当接するのが容易にできる。
【0054】請求項8記載の発明によれば、請求項7記
載の発明の効果に加えて、第1の保持具の1対の昇降ガ
イドとこれに対応する第2の保持具のガイド孔及びガイ
ド溝とは、第1の保持具の昇降ガイドの片方を第2の保
持具のガイド孔に挿通することにより、摺動自在に結合
され、かつ片方の昇降ガイドを軸に他方の昇降ガイドを
ストッパーとして回動自在に結合されるので、第1の保
持具に保持された送受波器の送受波端面上に診断対象ケ
ーブルを載置し、これに結合された第2の保持具を前記
診断対象ケーブルの上面に当接させることにより、送波
器及び受波器を容易に診断対象ケーブル外周上で任意の
直径上の2点に相対向して当接することができる。
【0055】請求項9記載の発明によれば、請求項8記
載の発明の効果に加えて、第1の保持具の長い方の昇降
ガイドを第2の保持具のガイド孔に挿通すれば、第1、
第2の保持具の結合間隔が長いので一体に扱うことが容
易であり、第1の保持具を短い方の昇降ガイドの方から
診断対象ケーブルを掬い上げるようにしてケーブル下に
挿入するのが容易であるから、診断対象ケーブルが多数
条布設された状態でも、1本ずつ診断するのが容易であ
る。
【0056】請求項10記載の発明によれば、請求項8
又は9記載の発明の効果に加えて、第2の保持具の前後
端面に設けられた保持ガイドの溝の下方に向かって開く
左右対称な形状を有するから、診断対称ケーブルの外周
に左右2点で外接するようにセットすれば、それだけで
送波器及び受波器の送受波端面を容易に診断対象ケーブ
ル外周上で任意の直径上の2点に相対向して当接するこ
とができる。また、保持ガイドは上下方向に摺動可能に
設けられているので、診断対象ケーブルの外径に応じて
適切な上下位置に調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の概要の説明図である。
【図2】SHVVケーブルの絶縁体及びシースの加熱時
間と伸びの特性図である。
【図3】130℃で100日間加熱促進劣化したケーブ
ル試料の表面温度と超音波伝搬時間の特性図である。
【図4】130℃で100日間加熱促進劣化したケーブ
ル試料の表面温度と超音波伝搬時間の特性図から推定し
た1次式の傾きとケーブル外径との関係を示す図であ
る。
【図5】130℃で100日間加熱促進劣化したケーブ
ル試料の表面温度と超音波伝搬時間の特性図から推定し
た1次式の切片とケーブル外径との関係を示す図であ
る。
【図6】130℃で70日間加熱促進劣化したケーブル
試料のケーブル表面温度と超音波伝搬時間の特性図であ
る。
【図7】超音波測定器本体の外観図である。
【図8】超音波伝測定器の記憶手段、演算手段、判定手
段、表示手段の具体例を示す説明図である。
【図9】固定治具の斜視図である。
【図10】超音波測定器の動作を示すフローチャートで
ある。
【図11】従来の超音波劣化診断装置を示す図である。
【符号の説明】
1 劣化診断装置 2 超音波送信器 3 超音波受信器 4 超音波伝搬時間計測手段 5 入力手段 6 記憶手段 7 演算手段 8 判定手段 9 表示手段 10 固定治具 11,12 保持具 13,14 保持ガイド 15 ガイド孔 16 ガイド溝 17 保持ガイド 20 ケーブル 50 CPU 51 ROM 80 表示ランプ 90 液晶画面 M 超音波測定器本体 S 送波器 R 受波器 W1 ,W2 超音波の伝搬経路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井ノ上 勝 愛知県名古屋市東区東新町1番地 中部電 力株式会社内 (72)発明者 岡田 昌孝 愛知県名古屋市熱田区五本松町11番22号 株式会社中部プラントサービス内 (72)発明者 竹谷 千加士 大阪府東大阪市岩田町2丁目3番1号 タ ツタ電線株式会社内 Fターム(参考) 2G047 AB03 AD20 BC02 BC11 EA10 EA16 GG33 GG36 GG43

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超音波測定器の送波器及び受波器を診断
    対象ケーブルの有機材からなるシース外周上で任意の直
    径上の2点に相対向して当接させ、前記診断対象ケーブ
    ルのシース中に超音波を伝搬させて前記2点間の超音波
    伝搬時間を測定し、測定された超音波伝搬時間TX を劣
    化判定基準値TS と比較してケーブルの劣化度を判定す
    るケーブルの劣化診断方法において、 前記劣化判定基準値TS は、前記診断対象ケーブルとシ
    ースの材料、外径及び厚さがほぼ等しい同種ケーブルで
    あって、寿命に達したと判断されるケーブル試料につい
    て予め測定した超音波伝搬時間Fを不良値とし、 診断対象ケーブルは、N年ごとに定期診断を行うものと
    するとき、残余寿命年数がNC 年(但し、2N≧NC
    N)と推定されるケーブル試料について予め測定して得
    た前記超音波伝搬時間Cを要注意値として、 前記超音波伝搬時間測定値TX >要注意値Cのとき良、
    不良値F<前記超音波伝搬時間測定値TX ≦要注意値C
    のとき要注意、と判定することを特徴とするケーブルの
    劣化診断方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のケーブルの診断劣化方法
    において、 前記超音波伝搬時間測定値TX ≦不良値Fのとき不良と
    判定することを特徴とするケーブルの劣化診断方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のケーブルの劣化診
    断方法において、 前記ケーブル試料の劣化度は、ケーブルの絶縁体及びシ
    ースの伸びEX によって判定するものとし、 前記不良値Fは、絶縁体又はシースのいずれかの伸びE
    X が使用不可と判定される寿命値ES に達したケーブル
    試料について測定した前記超音波伝搬時間とすることを
    特徴とするケーブルの劣化診断方法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のケーブルの劣化診断方法
    において、 前記残余寿命は、ケーブルの使用温度よりも高い一定温
    度で加熱して伸びの変化を求める加速劣化試験により、
    前記加熱温度が10度上がるごとに劣化時間が半減する
    ものとして求めた加熱時間と伸びの変化から推定し、か
    つ前記使用温度は通電電流に応じて推定した導体温度と
    することを特徴とするケーブルの劣化診断方法。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれかに記載のケー
    ブルの劣化診断方法において、 前記劣化基準判定値TS は、シース材料の等しい同種ケ
    ーブルごとに、予め求めたケーブル外径α及びケーブル
    表面温度tと超音波伝搬時間TX との関係式f S (α,
    t)により、診断対象ケーブルの種類s、ケーブル外径
    α及び測定時のケーブル表面温度tに応じて算出するこ
    とを特徴とするケーブルの劣化判定方法。
  6. 【請求項6】 超音波の送波器及び受波器と、前記送波
    器を駆動する送信機と、前記受波器からの信号を受信す
    る受信機と、前記送波器から送波される超音波が前記受
    波器に達する伝搬時間を測定する伝搬時間計測手段と、
    前記送波器及び受波器を有機材料からなるシース体を有
    する診断対象ケーブルの外周上の2点に相対向して当接
    させるための固定治具とを有するケーブル劣化診断装置
    であって、 ケーブルの種類s、外径α、表面温度tを入力する入力
    手段と、入力されたケーブルの種類s、外径α、表面温
    度tからケーブルの劣化判定基準値TS を算出する関係
    式fS (α,t)を記憶する記憶手段と、前記入力手段
    から入力されるケーブルの種類s、外径α、表面温度t
    とから関係式fS (α,t)に基づいて劣化判定基準値
    S を演算する演算手段と、前記伝搬時間計測手段で計
    測された超音波伝搬時間TX を前記演算手段により算出
    された劣化判定基準値TS と比較して劣化度を判定する
    判定手段と、判定結果を表示する表示手段とを備えてな
    ることを特徴とするケーブルの劣化診断装置。
  7. 【請求項7】 超音波測定器の送波器及び受波器を保持
    し、その送受波面が診断対象ケーブルのシース外周上で
    任意の直径上の2点に相対向して当接するように固定す
    る1対の保持具からなることを特徴とする固定治具。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の固定治具において、 前記1対の保持具は、前記送波器及び受波器の送受波端
    部をその送受波端面が相対向するように保持する保持孔
    を有する平板からなり、 第1の保持具は、平板の送受波端部を保持する保持孔の
    中心から左右両側に垂直に立設された1対の昇降ガイド
    を有し、 第2の保持具は、平板の対向面上にその送受波端面中心
    から左又は右側に前記1対の昇降ガイドの片方が挿入さ
    れるように設けられたガイド孔と、右又は左側に設けら
    れたガイド溝とを備え、 前記第1の保持具の前記1対の昇降ガイドとこれに対応
    する前記第2の保持具の前記ガイド孔及びガイド溝と
    は、前記昇降ガイドの片方を前記ガイド孔に挿通するこ
    とにより、摺動自在に結合され、かつ前記片方の昇降ガ
    イドを軸に前記他方の昇降ガイドをストッパーとして回
    動自在に結合されることを特徴とする固定治具。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の固定治具において、 前記第1の保持具の平板上に立設された1対の昇降ガイ
    ドは、片方が他方より長いものとし、短い方の昇降ガイ
    ドの長さは、少なくとも診断対象ケーブルの最大径に第
    2の保持具の平板の厚さを加えた程度とすることを特徴
    とする固定治具。
  10. 【請求項10】 請求項8又は9記載の固定治具におい
    て、 前記第2の保持具の平板は、少なくともその前後端面が
    平行であり、この前後端面が前記診断対象ケーブルの長
    手方向に直交するように固定されるものとするとき、 前記第2の保持具の平板の前後端面に設けられ下方に向
    かって開らく左右に対称な形状の溝を有する1対の保持
    ガイドを備え、 前記1対の保持ガイドの溝の頂部と前記送受波端面中心
    とは、左右方向の位置がほぼ一致するように、かつ上下
    方向に摺動可能に設けられていることを特徴とする固定
    治具。
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