JPH1019856A - ケーブル被覆材の劣化診断装置 - Google Patents

ケーブル被覆材の劣化診断装置

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JPH1019856A
JPH1019856A JP8218161A JP21816196A JPH1019856A JP H1019856 A JPH1019856 A JP H1019856A JP 8218161 A JP8218161 A JP 8218161A JP 21816196 A JP21816196 A JP 21816196A JP H1019856 A JPH1019856 A JP H1019856A
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JP
Japan
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cable
probe
reception
ultrasonic wave
deterioration
Prior art date
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Pending
Application number
JP8218161A
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English (en)
Inventor
Tetsuya Ashida
哲哉 芦田
Kazuhiko Kanemitsuya
和彦 金光谷
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Mitsubishi Cable Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Cable Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPH1019856A publication Critical patent/JPH1019856A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、ケーブル被覆材の劣化診断が適確
になされているか否かを容易に知ることができるケーブ
ル被覆材の劣化診断装置を提供するものである。 【解決手段】 本発明の装置は、布設状態にあるケーブ
ル1の被覆材12中を伝搬する超音波速度の変化から被
覆材12の劣化程度を知見するための装置であって、プ
ローブ2の送信子21から超音波を送信した後、プロー
ブの受信子22が超音波を受信すると、受信確認部5が
超音波の受信を確認して信号を発し、プローブに設置さ
れた受信表示部23が該信号を受けてこれを表示するた
め、プローブを取り扱う測定者が測定の適否を容易に知
ることができるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ケーブル被覆材の劣化
診断が適確になされているか否かを容易に知ることがで
きるケーブル被覆材の劣化診断装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来技術および発明が解決しようとする課題】ケーブ
ルの有機被覆材は様々な要因によって経年劣化していく
が、このような経年劣化はケーブルの布設された環境雰
囲気が大きく影響し、例えば、原子力発電所の関連設備
等に布設されたケーブルでは、熱や放射線などの劣化要
因によって、他の一般的な布設環境に比べて劣化の進行
が早い場合がある。劣化が進行すると、ケーブルの電気
絶縁性が低下するという問題があるため、上記のような
特種な環境下に布設されるケーブルには特に、その劣化
診断を行うことが重要である。
【0003】従来、布設状態にあるケーブル被覆材の劣
化診断を行う方法として、特開平7−35733にケー
ブル被覆材の超音波伝搬速度の測定によって劣化程度を
知見する方法が開示されており、上記ケーブル被覆材の
超音波伝搬速度の測定は、具体的には、以下の通りであ
る。まず、超音波の送信及び受信を行う探触子(以下プ
ローブともいう)と、超音波の送信から受信までの時間
と供試ケーブルの被覆材厚さとから被覆材の超音波伝搬
速度を算出する演算部と、予め設定した判定基準となる
超音波伝搬速度と計測した超音波伝搬速度とを対比し供
試ケーブルの劣化程度を推定する判定部とを備えた劣化
診断装置を用意する。次いで、図1に示すように、プロ
ーブ2を布設状態にあるケーブル1の被覆材12の外周
面の適宜箇所に取着し、プローブ2の超音波発信子21
から超音波をケーブル1の導体11に向けて送信し、被
覆材中を伝搬し被覆材内面即ち導体直上で反射した超音
波を受信子22で受信させる。そして、超音波を発信子
から送信してから受信子で受信するまでの時間を計測
し、この時間と被覆材の厚さとから被覆材中の超音波伝
搬速度を求めるものである。
【0004】ところが、上記の測定を行う際に、例えば
図2に示すようにプローブ2の取着箇所が不適当である
ことなどによって、送信した超音波を受信することがで
きないため測定がなされない場合がある。このような場
合には再度測定を行わなければならないため、超音波伝
搬速度の測定を行う際には該測定が適確に行えたか否か
を確認する必要がある。その確認方法としては、演算部
や判定部からなる劣化診断装置本体にオシロスコープを
接続して超音波の波形を観察する方法、または、測定が
適確に行えた場合には上記の装置本体に超音波伝搬速度
が表示されるのでその表示を観察する方法などが考えら
れる。しかし、布設状態のケーブルの劣化診断を行う場
合、上記の装置本体は携帯性に欠けるため、該装置本体
はプローブから離れたところに位置しており、プローブ
を取り扱う測定者が該装置本体を直接観察することは困
難であり、測定者が測定の適否を容易に知ることができ
なかった。
【0005】本発明は、上記課題を解消するためになさ
れたものであり、ケーブル被覆材の劣化診断が適確にな
されているか否かを容易に知ることができるケーブル被
覆材の劣化診断装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、布設状態にあ
るケーブルの被覆材中を伝搬する超音波速度の変化から
被覆材の劣化程度を知見するための装置であって、超音
波の送信及び受信を行う探触子と、超音波の送信から受
信までの時間と供試ケーブルの被覆材厚さとから被覆材
の超音波伝搬速度を算出する演算部と、予め設定した判
定基準となる超音波伝搬速度と計測した超音波伝搬速度
とを対比し供試ケーブルの劣化程度を推定する判定部と
を備えたケーブル被覆材の劣化診断装置において、さら
に超音波の受信を確認して信号を発する受信確認部を該
装置に備え、受信確認部からの信号を受けてこれを表示
する受信表示部を探触子に設けることを特徴とするケー
ブル被覆材の劣化診断装置によって上記課題を解決する
ものである。
【0007】即ち、本発明は、探触子(以下プローブと
もいう)の送信子から超音波を送信した後、プローブの
受信子が超音波を受信して超音波伝搬速度の測定がなさ
れると、受信確認部が超音波の受信を確認して受信表示
部に向けて信号を発し、プローブに設置された受信表示
部が該信号を受けてこれを表示するため、該表示によっ
てプローブを取り扱う測定者は測定の適否を容易に知る
ことができるものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下本発明のケーブル被覆材の劣
化診断装置につき詳細に説明する。図3は、本発明の装
置の一例を示すブロック図である。本発明の装置は、超
音波の送信及び受信を行うプローブ2と、超音波の送信
から受信までの時間と供試ケーブルの被覆材厚さとから
被覆材の超音波伝搬速度を算出する演算部3と、予め設
定した判定基準となる超音波伝搬速度と計測した超音波
伝搬速度とを対比し供試ケーブルの劣化程度を推定する
判定部4とを備えたケーブル被覆材の劣化診断装置にお
いて、さらに超音波の受信を確認して信号を発する受信
確認部5を備え、上記プローブ2には受信確認部5から
の信号を受けてこれを表示する受信表示部23を設けて
いる。
【0009】本発明において、プローブ2は、超音波の
発信子21と受信子22を備え、ケーブルの劣化診断を
行う際には、該プローブ2を診断対象となるケーブル1
の被覆材12の外周面の適宜箇所に取着し、プローブ2
の超音波発信子21から超音波をケーブルの導体11に
向けて送信し、被覆材12中を伝搬して被覆材内面即ち
導体11直上で反射した超音波を受信子22で受信させ
るものである。
【0010】また、演算部3は、超音波の送信から受信
までの時間、すなわち、プローブ2の発信子21から出
た超音波が導体で反射されて受信子22で受信されるま
での時間をパルスカウンタ等で計測し、この時間と予め
入力された被覆材の厚さとから被覆材中の超音波伝搬速
度を算出するものである。
【0011】また、判定部4は、予め設定された判定基
準となる超音波伝搬速度、すなわちその被覆材の健全時
における超音波伝搬速度(以下基準値ともいう)と演算
部3が算出した超音波伝搬速度とを対比してケーブルの
劣化程度を推定するものである。ケーブルの劣化程度の
推定は詳しくは以下のように行われる。
【0012】超音波伝搬速度は、被覆材の劣化によって
健全時と比べて変化し、かつその変化は劣化の程度に応
じたものである。従って、超音波を発信子21から送信
してから受信子22で受信するまでの時間と、被覆材の
厚さとから、被覆材中の超音波伝搬速度を演算部3で求
め、この速度と基準値とを判定部4で対比させることに
より、劣化程度を知見できるものである。通常、劣化し
た被覆材中の超音波伝搬速度は基準値よりも速くなり、
また、劣化が進行するほど超音波伝搬速度は速くなる。
すなわち、基準値と算出した超音波伝搬速度との差の大
小が劣化の進行度合いを示すことになり、判定部4はこ
れに基づいて劣化の程度を推定するものである。
【0013】本発明の劣化診断装置は、さらに受信確認
部5を備えており、受信確認部5は、プローブ2の送信
子21から超音波を送信した後、プローブ2の受信子2
2が超音波を受信した場合、超音波の受信を確認して受
信表示部23に向けて信号を発するものである。受信確
認部5は、装置内の適宜の部分、例えば、演算部3など
に接続することができ、演算部3に接続した場合には、
演算部3が超音波伝搬速度を算出するときの作動などに
よって、受信確認部5が信号を発するように設定してお
けば良い。
【0014】上記受信確認部5が発した信号は、受信表
示部23に伝達され、この受信表示部23はこの信号を
受けてこれを表示する。受信表示部23には、例えばL
EDなどの発光素子などを用いることが好ましい。受信
表示部23は、プローブ2に設けられており、これに例
えばLEDなどの発光体などを用いた場合には、該表示
部23は超音波の受信によって発光するため、プローブ
2を取り扱う測定者は表示部の発光によって測定が適確
になされたことを知ることができ、演算部や判定部など
からなる劣化診断装置本体を観察することよりも、容易
に測定の適否を知ることができる。
【0015】また、本発明においては、基準値入力部6
を上記判定部4に接続し、該基準値入力部6に上述の判
定基準となる超音波伝搬速度を設定するための基準値を
入力することが好ましい。この基準値は、ケーブル布設
前の健全時に予め求めておくことが最も好ましいが、被
覆材と同材料のものでシートを作成し、このシートから
基準となる超音波伝搬速度を求めるようにしても良い。
【0016】また、本発明においては、表示装置7を判
定部4に接続し、該表示装置7に供試ケーブルの被覆材
中の超音波伝搬速度の測定結果や劣化の推定結果等を表
示させることが好ましい。表示装置7としては、例えば
ディスプレイやプリンタなどが例示され、これらの装置
は、例えばパソコン等に接続して所定の処理ソフトで統
括的に運用するよう構成しても良い。
【0017】本発明の装置の診断対象となる被覆材料に
は特に制限はなく、各種の有機被覆材料が診断対象とな
り、例えば、エチレン−プロピレンゴム、シリコンゴ
ム、ブチルゴム、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリ
クロロスルホン化ポリエチレン、エチレンエチルアクリ
レートなどが挙げられる。
【0018】本発明の装置は、様々な環境下に布設され
たケーブル被覆材の劣化診断に適用可能であり、中でも
特に、劣化が進行しやすい特殊環境下、例えば、原子力
発電所の関連設備などに布設されたケーブルの被覆材の
劣化診断に特に好適に用いられる。
【0019】
【発明の効果】本発明のケーブル被覆材の劣化診断装置
は、プローブ、演算部、および判定部を備えたケーブル
被覆材の劣化診断装置において、さらに超音波の受信を
確認して信号を送信する受信確認部を備え、上記プロー
ブには受信確認部からの信号を受信してこれを表示する
表示部を設けることによって、プローブの送信子から超
音波を送信した後、プローブの受信子が超音波を受信し
て超音波伝搬速度の測定がなされると、受信確認部が超
音波の受信を確認して受信表示部に向けて信号を発し、
プローブに設置された受信表示部が該信号を受けてこれ
を表示するため、該表示によってプローブを取り扱う測
定者が、ケーブル被覆材の劣化診断が適確になされてい
るか否かを容易に知ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のケーブル被覆材の劣化診断方法を説明す
るための図である。
【図2】従来のケーブル被覆材の劣化診断方法を説明す
るための図である。
【図3】本発明のケーブル被覆材の劣化診断装置の一例
を示すブロック図である。
【符号の簡単な説明】
1:ケーブル 11:導体 12:被覆材 2:探触子(プローブ) 21:超音波発信子 22:超音波受信子 23:受信表示部 3:演算部 4:判定部 5:受信確認部 6:基準値入力部 7:表示装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 布設状態にあるケーブルの被覆材中を伝
    搬する超音波速度の変化から被覆材の劣化程度を知見す
    るための装置であって、超音波の送信及び受信を行う探
    触子と、超音波の送信から受信までの時間と供試ケーブ
    ルの被覆材厚さとから被覆材の超音波伝搬速度を算出す
    る演算部と、予め設定した判定基準となる超音波伝搬速
    度と計測した超音波伝搬速度とを対比し供試ケーブルの
    劣化程度を推定する判定部とを備えたケーブル被覆材の
    劣化診断装置において、さらに超音波の受信を確認して
    信号を発する受信確認部を該装置に備え、受信確認部か
    らの信号を受けてこれを表示する受信表示部を探触子に
    設けることを特徴とするケーブル被覆材の劣化診断装
    置。
  2. 【請求項2】 受信表示部が発光素子である請求項1記
    載のケーブル被覆材の劣化診断装置。
JP8218161A 1996-07-08 1996-07-08 ケーブル被覆材の劣化診断装置 Pending JPH1019856A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6852992B2 (en) 2001-06-29 2005-02-08 Hitachi, Ltd. Method and apparatus of diagnosing deterioration of an article
US6993202B2 (en) 2001-02-28 2006-01-31 Canon Kabushiki Kaisha Decoding apparatus, method, and storage medium for inputting and decoding variable-length coded data

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