JP2002131141A - 温度測定器 - Google Patents
温度測定器Info
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Abstract
トで取り扱いの容易な温度測定器を提供する。 【解決手段】 溶湯測温部1として、先端の閉じたセラ
ミック管の後端に金属管を連結し、この金属管の後端を
封止することにより、セラミック管部21と金属管部2
2とからなる内部保護管23を形成し、この内部保護管
23内に2本の金属素線からなる熱電対24を収容し、
この熱電対24の接点を内部保護管23の先端部内に配
置し、この先端部10を除く内部保護管23のセラミッ
ク管部21を撥湯性多層セラミックからなる外部保護管
7内に封入した。外部保護管7による耐久性、先端部1
0による測温応答性を確保しつつ、金属管部22を用い
て内部保護管23のコストを減じることができる。
Description
測定する温度測定器に係り、特に、耐久性及び測温応答
性に優れ、しかも低コストで取り扱いの容易な温度測定
器に関するものである。
の温度を測定する温度測定器は、熱電対を内蔵し溶湯環
境(溶湯中や溶湯近傍雰囲気)に晒される溶湯測温部
と、熱起電力を温度に変換して表示する温度表示器及び
人が保持する取手を有する手元操作部とを長尺管で繋い
で一体化したものである。作業者は、手元操作部を持ち
溶湯測温部を溶湯環境に差し入れ、溶湯測温部の一部を
金属溶湯に浸漬して温度を測定する。長尺管によって溶
湯からの距離が確保されているので、作業者は、人が耐
えられる程度の温度環境で操作を行うことができる。
により、温度測定可能範囲(特に上限温度が重要)、温
度に対する熱起電力特性、雰囲気組成に対する耐性(抗
酸化性など)に違いがあり、雰囲気組成によって上限温
度が違ってくる。また、熱電対は、高温の温度測定が可
能とはいえ、耐熱衝撃性が低いので、使用前に予熱処理
が必要になる。また、熱電対は、金属溶湯に直接浸漬す
ると1〜2回の温度測定で使用不能になり、反復使用が
できない。例えば、Pt−Rh(白金−ロジウム)熱電
対を石英ガラスに内包したものでは、1回しか使用がで
きない。そこで、溶湯測温部には、熱電対を高耐熱性の
保護管に収容し、その保護管の先端部内に熱電対の接点
を配置したものが従来使用されている。熱電対を保護管
に収容したことにより、熱電対への熱衝撃を和らげると
共に、保護管内を不活性雰囲気にして上限温度を高める
ことができる。
等の劣化を生じることがあり、従来の溶湯測温部は十分
な寿命があるとは言えない。
内の熱電対に溶湯の温度が伝わりにくく、測温応答性が
低下する。測温応答性が低いと、保護管の先端部を金属
溶湯に長い時間浸漬しなければ測定ができない。このた
め、作業者が高温環境に長い時間滞在することを強いら
れる。従って、保護管には熱伝導性が高いことが要求さ
れる。
ると、測温応答性や耐熱性が低下するので、保護管には
溶湯金属やスラグが付着しにくいことが要求される。
なく、高耐熱衝撃性、高熱伝導性、抗付着性などが要求
される。
内部保護管の先端部(受熱部ともいう)を除く外側を、
多層セラミックからなる外部保護管で覆った溶湯測温部
を提案している(特願2000−6896号)。外部保
護管は、Si3 N4 (チッ化ケイ素)を主成分とする層
とSi3 N4 を主成分としBN(チッ化ホウ素)が所定
比率で含まれた層とを積層することにより、熱衝撃によ
る亀裂の進展を防いで高い耐熱衝撃性を得ると共に、撥
湯性を高めて抗付着性を得たものである。この外部保護
管によって内部保護管が金属溶湯からの熱衝撃から保護
されるので、溶湯測温部の耐熱衝撃性が高められる。
保護管との間に気体層を設けることで、内部保護管の熱
衝撃保護を強化している。また、内部保護管のSi3 N
4 を主成分とすることで、高耐熱性を得ている。そし
て、内部保護管の受熱部表面にはMoを主成分とする被
覆を設けることで、高熱伝導性及び抗付着性を得てい
る。熱電対には、熱起電力特性に優れるW−Re(タン
グステン−レニウム)熱電対を使用し、内部保護管内に
充填材を充填することでW−Re熱電対の酸化腐食を防
止している。
電対を使用する場合、W−Re熱電対は酸化し易く空気
中で400℃が上限温度であるため、W−Re熱電対を
内部保護管に収容するだけでなく、内部保護管内から空
気を除外する必要がある。前記の提案では、内部保護管
内に充填材を充填してW−Re熱電対の酸化を防止する
ことが示されている。内部保護管の後端からは熱電対の
金属素線が引き出されるので、少なくとも内部保護管の
後端は、熱電対の空気中での耐用温度以下でなくてはな
らない。このため内部保護管にはある程度の長さが必要
になる。
護管は高価であるため、長い内部保護管を用いると、溶
湯測温部のコストが高くなる。
部の金属溶湯に浸漬される先端近傍の好適な構造を示し
たが、溶湯測温部の全体構造や手元操作部を含めた温度
測定器長尺管の全体構造については、特に示していな
い。
し、耐久性及び測温応答性に優れ、しかも低コストで取
り扱いの容易な温度測定器を提供することにある。
に本発明は、溶湯環境に晒される溶湯測温部と温度表示
器を有する手元操作部とを長尺管で繋いで一体化した温
度測定器において、前記溶湯測温部として、先端の閉じ
たセラミック管の後端に金属管を連結し、この金属管の
後端を封止することにより、セラミック管部と金属管部
とからなる内部保護管を形成し、この内部保護管内に2
本の金属素線からなる熱電対を収容し、この熱電対の接
点を前記内部保護管の先端部内に配置し、この先端部を
除く前記内部保護管のセラミック管部を撥湯性多層セラ
ミックからなる外部保護管内に封入したものである。
金属管部を覆う外部管を連結し、この外部管の後端を前
記長尺管に着脱自在に連結してもよい。
電対の金属素線を前記長尺管と前記外部管との着脱部ま
で引き出し、前記長尺管内には前記手元操作部から導入
された補償導線を収容し、前記着脱部に前記熱電対と前
記補償導線との接続コネクタを収容してもよい。
を主成分とする層と、Si3 N4 にBNが所定比率で含
まれた層とを積層したものであってもよい。
るセラミック管は、Si3 N4 を主成分としてもよい。
部保護管との間に気体層を設け、外部保護管の先端内周
とセラミック管部の外周との間を、ZrO2 、Al2 O
3 、SiO2 、MgO、SiCの内いずれか1以上から
なる無機ガラス又はセラミックファイバで封止してもよ
い。
よい。
O、AlPO4 の内いずれか1以上からなる充填材を充
填してもよい。
する被覆を設けてもよい。
図面に基づいて詳述する。
測定器は、溶湯環境に晒される溶湯測温部1と、温度表
示器2及び取手3を有する手元操作部4とを長尺管5で
繋いで一体化したものである。6は、溶湯測温部1と長
尺管5とを着脱自在に連結する着脱部である。溶湯測温
部1は、溶湯中への浸漬可能な外部保護管7と、長尺管
5への固定を図るための外部管8とからなり、9は、外
部保護管7と外部管8とを連結する連結部である。10
は、外部保護管7から突き出されている内部保護管の先
端部(受熱部ともいう)である。
先端の閉じたセラミック管の後端に金属管を連結し、こ
の金属管の後端を封止することにより、セラミック管部
21と金属管部22とからなる内部保護管23を形成
し、この内部保護管23内に2本の金属素線からなる熱
電対24を収容し、この熱電対24の接点25を内部保
護管23の先端部10内に配置し、この先端部10を除
く内部保護管24のセラミック管部21を撥湯性多層セ
ラミックからなる外部保護管7内に封入したものであ
る。
の金属管部22を覆う外部管8が連結されており、この
外部管8の後端外周には、溶湯測温部1と長尺管5との
着脱が容易になるように、長尺管5側の継ぎ手のネジ部
に螺合するネジ部が形成されている。外部管8は、先端
部10を溶湯に浸漬する操作が容易になるように、所定
の角度で折り曲げて形成されている。
護管23の金属管部22後端より、外部管8の後端まで
引き出されている。この外部管8の後端には、熱電対2
4の金属素線を取り付けた接続コネクタ26が収容され
ている。熱電対24には、W−Re熱電対、Pt−Rh
熱電対などを用いることができる。ここでは、W−Re
熱電対を用いている。W−Re熱電対は、WとReとの
組成比率を異ならせた2種の合金からなる金属素線を組
み合わせたものである。例えば、W:Re=95:5の
金属素線と、W:Re=74:26の金属素線とにより
W−Re熱電対が構成されている。
内部保護管23、外部管8から絶縁されている。具体的
には、内部保護管23内では、3Al2 O3 ・2SiO
(ムライト)からなる円筒管51に挿入されており、金
属管部22後端から外部管8の後端までは、Al2 O3
からなるスリーブに挿入されている。
らなる。撥湯性多層セラミックは、Si3 N4 を主成分
とするA層と、Si3 N4 に体積含有率で10%〜40
%のBNを添加したB層とを積層したものである(詳し
くは図4参照)。
Si3 N4 を主成分とするものである。そのセラミック
管部21の先端部10の外表面にはMo(モリブデン)
を主成分とする被覆27が設けられている。
1の先端から金属管部22の後端にわたり、Si
3 N4 、MgO(酸化マグネシウム)、AlPO4 (リ
ン酸アルミニウム)の内いずれか1以上からなる充填材
28が充填されている。この充填材28は、高耐熱性を
有するものである。充填材28は、空隙が発生しないよ
うに密に充填されている。
外径より大きく形成されており、外部保護管7の先端内
周とセラミック管部21の外周との間は、固定材(接着
剤)41を詰めることにより封止されている。また、外
部保護管7の後端内周と金属管部22の外周との間も、
同様の固定材41を詰めることにより封止されている。
これにより、セラミック管部21の周囲には、空気等の
気体からなる気体層29が形成されている。固定材に
は、SiC(炭化ケイ素)セラミックファイバ、Al2
O3 (酸化アルミニウム)セラミックファイバ、ZrO
2 −Al2 O3 −SiO2 無機ガラス、ZrO2 −Mg
O−SiO2 無機ガラスなどの、ZrO2、Al
2 O3 、SiO2 、MgO、SiCの内いずれか1以上
からなる無機ガラス又はセラミックファイバが用いられ
ている。
は、手元操作部4から延出されたSUS管31からな
り、そのSUS管31の先端に、外部管8側のネジ部に
螺合するネジ部が形成された継ぎ手32が嵌め付けられ
ている。長尺管5内には、手元操作部4から導入された
補償導線33が収容されており、この補償導線33を取
り付けた接続コネクタ34が収容されている。図3
(b)に示されるように、外部管8内の接続コネクタ2
6と長尺管5内の接続コネクタ34とを接続することに
より、熱電対24の金属素線と補償導線33とを接続す
ることができる。そして、継ぎ手32を外部管8に螺合
させることにより、長尺管5と溶湯測温部1とを連結一
体化させることができる。
の出願明細書(特願2000−6896号)に記載され
たとおりであるので、ここでは図4を用いて簡単に説明
しておく。
1の閉じた先端はドーム状に形成されており、そのドー
ム状先端部内に熱電対24の接点25が配置されてい
る。このドーム状先端部より所定の長さまでが受熱部1
0となる。受熱部10の表面には、Moを主成分とする
被覆27が設けられている。被覆27の材料には、Mo
にZrB2 (ホウ化ジルコニウム)を混ぜ合わせたMo
−ZrB2 、MoにZrN(チッ化ジルコニウム)を混
ぜ合わせたMo−ZrN、MoにZrO2 (酸化ジルコ
ニウム)を混ぜ合わせたMo−ZrO2 等を用いること
ができる。これらの被覆材料は、高熱伝導性を有すると
共に、鉄と反応し難いことから、抗付着性を有する。
き、外部保護管7内に収容されている。外部保護管7を
構成する撥湯性多層セラミックは、Si3 N4 を主成分
とする複数の薄いA層とSi3 N4 に体積含有率で10
%〜40%のBNを添加した複数の薄いB層とを交互或
いはランダムに用い、層間は密着させて多層に重ね合わ
せたものである。図示しないが端面視では、同心円状或
いは渦巻き状の積層状態が形成されている。撥湯性多層
セラミックの最外層はB層である。
用・効果を説明する。
度変化に対して顕著な熱起電力変化が得られ、測定精度
が向上する。
内部保護管23内に封入し、その内部保護管24内には
充填材28を密に充填したので、W−Re熱電対24の
酸化が防止される。これにより、熱電対24の耐久性が
向上し、温度測定可能範囲の上限温度を高くすることが
できる。
金属素線が引き出されるので、少なくとも内部保護管2
3の後端は、熱電対24の空気中での耐用温度以下でな
くてはならない。このため内部保護管23にはある程度
の長さが必要になる。本発明では、溶湯温度に近くなる
内部保護管23の先端側を耐熱性の高いセラミック管で
構成し、内部保護管23の後端側を溶湯温度には耐えな
いが溶湯近傍雰囲気温度には耐える程度に耐熱性が高い
金属管で構成したので、セラミック管の長さを短縮する
ことができ、コストを低減することができる。
外部保護管7で覆ったので、内部保護管23が金属溶湯
からの熱衝撃から保護される。さらに、内部保護管23
と外部保護管7との間に気体層を設けたので、内部保護
管23の熱衝撃保護が強化される。そして、外部保護管
7を構成する多層セラミックは、その多層構造により熱
衝撃による亀裂の進展がないため、高い耐熱衝撃性を持
つ。また、外部保護管7の最外層はBNが所定比率で含
まれたB層であるため、高い撥湯性を示し、これによっ
て外部保護管7は抗付着性を持つ。また、外部保護管7
から露出して溶湯中に浸漬される先端部10には、Mo
を主成分とする被覆27を設けたので、先端部10が抗
付着性を持つ。従って、溶湯測温部1は、繰り返しの熱
衝撃にも耐え、溶湯金属やスラグが付着しないので、耐
用回数が増大する。
を設けたので、熱伝導性が向上し、さらに、先端部10
内には個体の充填材28を密に充填したので、熱伝導性
が向上した。これにより、熱電対24に溶湯の温度が伝
わり易くなり、測温応答性が高くなる。従って、作業者
は高温環境に短い時間滞在するだけで測定を終了するこ
とができる。
部6が溶湯中に浸漬される溶湯測温部1の先端近傍より
十分に離れており、着脱部6あたりの雰囲気温度は、溶
湯やその近傍ほど高温にはならない。この着脱部6にて
熱電対24の金属素線と補償導線33とを接続している
ので、補償導線33が所期の温度補償性能を確保するこ
とができる。具体的には、補償導線33の温度補償限界
は250℃であり、着脱部6が250℃を超えないよう
にすれば、補償導線33は250℃以下に保持されるの
で、温度誤差を生じることがない。
結すると共に、熱電対24の金属素線と補償導線33と
を着脱部6に収容される接続コネクタ26、34で接続
したので、溶湯測温部1の交換が容易になる。
法と結果とを説明する。
を添加した粉末を基本成分とし、この粉末からドクター
ブレード装置を用いてA層用シートを作成した。また、
前記基本成分に撥湯成分BNを添加した粉末からドクタ
ーブレード装置を用いてB層用シートを作成した。各シ
ート厚は、100μmとした。これらA層用シートとB
層用シートとを積層して円筒形の外部保護管7となる成
形体を成形した。積層数は40層とした。この成形体を
CIPにより二次成形した。この成形体をチッ素ガス雰
囲気中で1850℃×4時間にて焼成を行い、外部保護
管7を得た。
1を形成するセラミック管は、Si3 N4 を主成分とす
る材料を押し出し成形機にて成形し、100atmのチ
ッ素ガス雰囲気中で1850℃×4時間にて焼成を行っ
て製造した。このセラミック管の後端をそれよりやや径
の大きい金属管部22となるSUS管の前端に挿入し、
そのSUS管とセラミック管とをAl2 O3 及びSiO
2 を混合した接着剤61で固定かつ封止した。このよう
にしてセラミック管部21と金属管部22とを連結する
ことにより、内部保護管23を得た。この内部保護管2
3にW−Re熱電対24を挿入すると共にAlPO4 、
Si3 N4 及びMgOを混合した充填材28を充填し
た。その後、内部保護管23の後端をMgO、ZrO2
及びSiO2 を混合して成る無機ガラス42で封止し
た。
し、内部保護管23の先端(受熱部)が外部保護管7の
先端より20mm突き出した状態にし、内部保護管23
と外部保護管7との間に空気層ができるように、内部保
護管23を外部保護管7から浮かせた状態で、外部保護
管7の先端及び後端をZrO2 、Al2 O3 及びSiO
2 を混合した接着剤41により固定すると共に封止し
た。
置になるように、外部管8となるSUS管を作成し、こ
の外部管8を内部保護管23の金属管部22に被せ、さ
らに外部保護管7の後端に被せ、外部管8の外から中に
向けてイモねじ62を螺挿することにより、外部管8と
外部保護管7とを連結し固定した。金属管部22を封止
した無機ガラス42から引き出されているW−Re熱電
対24に接続コネクタ26を装着した。
クタ34とを接続し、継ぎ手32を外部管8に螺合さ
せ、長尺管5と溶湯測温部1とを連結一体化させた。
にて測温試験を行った。その結果、溶湯測温部1を溶湯
に浸漬してから6秒でW−Re熱電対24の起電力が安
定した。即ち、応答速度は6秒であった。また、溶湯測
温部1は500回繰り返し使用ができることが確認され
た。そして、500回の浸漬後も外部保護管7には破
損、スラグの付着等が見られなかった。
の測温試験を行ったところ、応答速度は10秒であり、
耐用回数は100回程度であった。このように、本発明
の温度測定器は、耐久性及び測温応答性がともに優れて
いることが確認された。
る。
部保護管を構成したので、内部保護管が低コストにな
る。
部分では熱電対を内部保護管に封入したので、抗酸化性
に難点のある熱電対でも使用できるようになり、熱起電
力特性や非酸化性雰囲気での上限温度を優先して熱電対
の種類を選択することができる。
からなる外部保護管で覆ったので、内部保護管が金属溶
湯からの熱衝撃から保護される。
体層を設けたので、内部保護管の熱衝撃保護が強化され
る。
で構成したので、高い耐熱衝撃性が得られる。
含有させたので、高い抗付着性が得られる。
反応しにくい被覆を設けたので、高い抗付着性が得られ
る。
い被覆を設けたので、測温応答性が高くなる。
熱電対と補償導線とを接続したので、温度補償性能を確
保することができる。
に連結すると共に、その着脱部に熱電対と補償導線との
接続コネクタを収容したので、溶湯測温部の交換が容易
になる。
である。
る。
Claims (9)
- 【請求項1】 溶湯環境に晒される溶湯測温部と温度表
示器を有する手元操作部とを長尺管で繋いで一体化した
温度測定器において、前記溶湯測温部として、先端の閉
じたセラミック管の後端に金属管を連結し、この金属管
の後端を封止することにより、セラミック管部と金属管
部とからなる内部保護管を形成し、この内部保護管内に
2本の金属素線からなる熱電対を収容し、この熱電対の
接点を前記内部保護管の先端部内に配置し、この先端部
を除く前記内部保護管のセラミック管部を撥湯性多層セ
ラミックからなる外部保護管内に封入したことを特徴と
する温度測定器。 - 【請求項2】 前記外部保護管の後端に前記内部保護管
の金属管部を覆う外部管を連結し、この外部管の後端を
前記長尺管に着脱自在に連結したことを特徴とする請求
項1記載の温度測定器。 - 【請求項3】 前記内部保護管の金属管部後端より前記
熱電対の金属素線を前記長尺管と前記外部管との着脱部
まで引き出し、前記長尺管内には前記手元操作部から導
入された補償導線を収容し、前記着脱部に前記熱電対と
前記補償導線との接続コネクタを収容したことを特徴と
する請求項2記載の温度測定器。 - 【請求項4】 前記撥湯性多層セラミックは、Si3 N
4 を主成分とする層と、Si3 N4 にBNが所定比率で
含まれた層とを積層したものであることを特徴とする請
求項1〜3いずれか記載の温度測定器。 - 【請求項5】 前記内部保護管のセラミック管部を形成
するセラミック管は、Si3 N4 を主成分とすることを
特徴とする請求項1〜4いずれか記載の温度測定器。 - 【請求項6】 前記内部保護管のセラミック管部と前記
外部保護管との間に気体層を設け、外部保護管の先端内
周とセラミック管部の外周との間を、ZrO2 、Al2
O3 、SiO2 、MgO、SiCの内いずれか1以上か
らなる無機ガラス又はセラミックファイバで封止したこ
とを特徴とする請求項1〜5いずれか記載の温度測定
器。 - 【請求項7】 前記熱電対は、W−Re熱電対であるこ
とを特徴とする請求項1〜6いずれか記載の温度測定
器。 - 【請求項8】 前記内部保護管内に、Si3 N4 、Mg
O、AlPO4 の内いずれか1以上からなる充填材を充
填したことを特徴とする請求項1〜7いずれか記載の温
度測定器。 - 【請求項9】 前記内部保護管の先端部にMoを主成分
とする被覆を設けたことを特徴とする請求項1〜8いず
れか記載の温度測定器。
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