JP2002130875A - 空気調和機の冷媒回収方法および装置 - Google Patents

空気調和機の冷媒回収方法および装置

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JP2002130875A
JP2002130875A JP2000331441A JP2000331441A JP2002130875A JP 2002130875 A JP2002130875 A JP 2002130875A JP 2000331441 A JP2000331441 A JP 2000331441A JP 2000331441 A JP2000331441 A JP 2000331441A JP 2002130875 A JP2002130875 A JP 2002130875A
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    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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    • F25B2400/00General features or devices for refrigeration machines, plants or systems, combined heating and refrigeration systems or heat-pump systems, i.e. not limited to a particular subgroup of F25B
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Abstract

(57)【要約】 【課題】可搬式インバータ装置によりコンプレッサを強
制的に駆動させ、冷媒を室外機側に効率よく回収させ、
冷媒回収作業の作業能率と作業性を向上させた技術であ
る。 【解決手段】本発明は空気調和機10の冷媒回収方法お
よび装置に関する。空気調和機10は室内熱交換器23
を収納した室内機12と、モータ駆動のコンプレッサ1
6および室外熱交換器18を収納した室外機11とを有
する。室外機11は室内機12に冷媒配管13,14で
接続されて冷凍サイクル25を構成し、上記冷媒配管1
3,14は室外機11側で開閉バルブ27,28により
閉塞可能に接続されている。空気調和機10の冷媒回収
運転のときには、可搬式インバータ装置50(50A)
をコンプレッサ16の電源入力端子側に接続し、このイ
ンバータ装置50(A)でコンプレッサ16を駆動さ
せ、冷媒回収運転を行なう。冷媒回収運転により、室内
機12側の冷媒が室外機11側に回収され、室外機11
側の冷凍サイクル内に封じ込められる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は空気調和機の撤去あ
るいは廃棄時の冷媒回収技術に係り、特にスプリット型
空気調和機の冷媒回収方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】室内の冷暖房等の空気調和を行なう空気
調和機の中には室内機と室外機とを分離したスプリット
型空気調和機がある。この空気調和機は、室内熱交換器
を収納した室内機とモータ駆動のコンプレッサおよび室
外熱交換器を収納した室外機とを冷媒配管である2本の
渡り配管で接続して構成されており、室内空気が室内熱
交換器で熱交換されて室内に吹き出されることで室内の
冷暖房や除湿等の空気調和を行なっている。
【0003】スプリット型空気調和機は、長期間の使用
により古くなったり、また故障して動作しなくなった
り、引越し等で転居する場合、廃棄等のために撤去され
る。空気調和機の撤去時には、環境対策から空気調和機
の冷凍サイクルに封入されている冷媒が漏出することが
ないように冷媒回収を行う必要があり、種々の冷媒回収
対策が採られている。
【0004】ウインド据付型空気調和機や冷蔵庫の場合
には、撤去された空気調和機や冷蔵庫をそのまま単体で
廃棄工場(冷媒回収工場)に運搬し、廃棄工場にて大型
の冷媒回収装置を用いて空気調和機や冷蔵庫の冷凍サイ
クルに封入されている冷媒を回収している。
【0005】しかし、スプリット型空気調和機では室内
機と室外機を取外し、撤去時に室内機と室外機に分解し
た状態で撤去されるために、単体構成のウインド据付型
空気調和機のようにそのまま廃棄工場に運搬することが
できない。
【0006】このため、一般にスプリット型空気調和機
を廃棄するための取外し、撤去時には、空気調和機の冷
凍サイクルに封入されている冷媒をコンプレッサ駆動し
て室外機側の冷凍サイクルに集め、室外機内に封じ込め
た状態で室外機と室内機を接続する冷媒配管である渡り
配管を取り外し、室内機と室外機とを完全に分離した状
態で廃棄工場に搬送し、廃棄工場にて室外機に封入され
た冷媒を回収している。
【0007】しかし、長期間未利用のまま放置されてい
た空気調和機や何らかの故障が発生した空気調和機の中
には、通常の運転操作を行なってもコンプレッサが動作
しないものがある。このような場合、空気調和機の室内
機側に滞留している冷媒を室外機側に吸い出すことがで
きない。
【0008】したがって、空気調和機のコンプレッサが
動作しない場合でも、冷凍サイクルに封入されている冷
媒を大気中に放散することなく、確実に回収するために
可搬式の冷媒回収機が用いられる。冷媒回収機は室内機
と室外機の冷媒配管接続用のパックドバルブのサービス
ポートに接続されて、スプリット型空気調和機内の冷媒
全てを回収し、冷媒が大気中に流出するのを防止してい
る。
【0009】ところが、空気調和機内の冷媒を回収する
可搬式の冷媒回収機は大型でかなりの重量物であり、持
運びに大きな労力を要し、冷媒回収作業に困難性を伴な
う。特に、空気調和機の室外機が傾斜した屋根上に設置
されていたり、高層アパートやマンションの狭いベラン
ダ上に設置されていたり、作業足場の悪い場所に重量物
である冷媒回収機を持ち上げて冷媒回収作業を行なうの
に安全性が損なわれる虞があり、危険な作業である。
【0010】一方、コンプレッサはモータ圧縮機構から
なるシンプルな構造で、かつ密封されていることから故
障の確率は極めて低い。したがって、通常の運転操作を
行なってもコンプレッサが動作しない空気調和機の場
合、コンプレッサ自体が動作しない状態で故障している
のではなく、リモートコントローラ等の運転操作部の故
障や紛失、さらには室内機または室外機の電子回路の故
障が大部分を占め、コンプレッサが電気的あるいは機械
的に故障しているケースは実際には殆どなく、極く少数
と考えられる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来のスプリット型空
気調和機では、空気調和機の故障原因を調査することな
く、空気調和機の冷媒を作業現場にて確実に回収できる
可搬式の冷媒回収機を用いて冷媒回収を行なっている。
【0012】冷媒回収を行なう可搬式冷媒回収機は、作
業性を考慮して小型・コンパクト化ならびに軽量化が望
まれている。しかし、小型でコンパクトな冷媒回収機で
は冷媒を回収・貯溜する冷媒回収タンクの容量が小さ
く、冷媒回収できる空気調和機の台数が自ずと制限され
る。
【0013】このため、何台もの空気調和機からの冷媒
回収が困難であったり、また、多数の空気調和機からの
冷媒回収を行なうためには、冷媒回収機の回収タンクに
貯溜された回収冷媒を一旦処理場で廃棄してから、再度
回収作業を行なわなければならないという問題がある。
【0014】さらに、多数の空気調和機からの冷媒回収
を行ない得るように、冷媒回収機に回収タンクを取外し
可能に設けたものが特開2000−88404号公報に
開示されている。しかし、この冷媒回収機では冷媒回収
タンクを頻繁に取り換えなければならず、冷媒回収作業
の作業性が悪く、作業能率を向上させることが困難であ
った。
【0015】本発明は、上述した事情を考慮してなされ
たもので、コンプレッサの不作動原因に着目し、コンプ
レッサが動作する場合には、可搬式のインバータ装置に
よりコンプレッサを強制的に駆動させ、冷媒を大気中に
放出することなく室外機側に確実かつ効率よく回収可能
で冷媒回収作業の作業性や作業効率を向上させた空気調
和機の冷媒回収方法および装置を提供することを目的と
する。
【0016】本発明の他の目的は、小型、軽量で安価な
可搬式インバータ装置によりコンプレッサを駆動させ、
室内機側の冷媒を室外機側に効率よく回収させ、冷媒回
収作業を簡素化し、簡単かつ能率的に短時間で行なうこ
とができる空気調和機の冷媒回収方法および装置を提供
することにある。
【0017】本発明の別の目的は、可搬式冷媒回収機に
インバータ装置を備え、コンプレッサが駆動可能な場合
にはインバータ装置でコンプレッサを駆動させ、コンプ
レッサ駆動不能な場合は冷媒回収機で確実に冷媒回収を
行なうことができる空気調和機の冷媒回収方法および装
置を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明に係る空気調和機
の冷媒回収方法は、上述した課題を解決するために、請
求項1に記載したように、室内熱交換器を収納した室内
機と、モータ駆動のコンプレッサおよび室外熱交換器を
収納した室外機とからなり、室外機と室内機とが冷媒配
管で接続されて冷凍サイクルを構成し、上記冷媒配管を
室外機側で閉塞可能に接続したスプリット型空気調和機
に対し、交流出力が可能な可搬式インバータ装置の出力
を前記コンプレッサの電源入力端子に接続し、上記イン
バータ装置でコンプレッサを駆動させ、室内機側冷凍サ
イクルの冷媒を室外機側冷凍サイクルに回収する方法で
ある。
【0019】また、上述した課題を解決するために、本
発明に係る空気調和機の冷媒回収方法は、請求項2に記
載したように、前記インバータ装置は、インバータ出力
を低周波数から開始し、その後徐々に出力周波数を上昇
させて所定の周波数に到達させ、所定周波数にてコンプ
レッサの冷媒回収運転を行なう方法であり、さらに、請
求項3に記載したように、前記インバータ装置をコンプ
レッサの電源入力端子に接続する前後に液側冷媒配管の
開閉バルブを閉じ、この開閉バルブを閉じた状態で前記
インバータ装置によるコンプレッサの冷媒回収運転を所
定時間行ない、コンプレッサによる冷媒回収運転が終了
する直前にガス側冷媒配管の開閉バルブを閉じて室内機
側冷凍サイクルの冷媒を室外機側に回収して封じ込め、
冷媒を室外機側に封じ込めた後、室外機および室内機を
取り外す方法であり、またさらに、請求項4に記載した
ように、前記インバータ装置は出力電流を電流検出器で
検出し、電流検出器が過大電流を検出したとき、上記イ
ンバータ装置によるコンプレッサの冷媒回収運転を停止
させる方法である。
【0020】一方、本発明に係る空気調和機の冷媒回収
装置は、上述した課題を解決するために、請求項5に記
載したように、室内熱交換器を収納した室内機と、モー
タ駆動のコンプレッサおよび室外熱交換器を収納した室
外機とを備え、上記室内機と室外機とが冷媒配管で接続
されて冷凍サイクルを構成し、上記冷媒配管を室外機側
で開閉バルブにより閉塞可能に接続したスプリット型空
気調和機に対し、前記コンプレッサの電源入力端子に電
気的に接続され、コンプレッサを駆動して室内機冷凍サ
イクルの冷媒を室外機側冷凍サイクルに回収する可搬式
インバータ装置からなるものである。
【0021】さらに、上述した課題を解決するために、
本発明に係る空気調和機の冷媒回収装置は、請求項6に
記載したように、前記インバータ装置は、商用電源ある
いは車載用バッテリ等の蓄電池を電源としたものであ
り、また、請求項7に記載したように、前記インバータ
装置は蓄電池を電源としたとき、入力電圧をコンプレッ
サ駆動に必要な電圧に昇圧させるものであり、さらに、
請求項8に記載したように、前記インバータ装置は、冷
媒回収運転時間を制御するタイマー手段を備え、このタ
イマー手段によりインバータ装置の出力運転時間を制御
し、運転開始から所定時間後に自動的に停止させるよう
に設置されたものであり、またさらに、請求項9に記載
したように、前記インバータ装置はタイマー手段で設定
された所定時間経過前にコンプレッサの冷媒回収運転停
止予告を報知する報知手段を備えたものである。
【0022】また、上述した課題を解決するために、本
発明に係る空気調和機の冷媒回収装置は、請求項10に
記載したように、前記インバータ装置は出力電流を検出
する電流検出器を備え、この電流検出器が過大電流検出
時にインバータ装置は出力を停止するように制御回路が
設定されたものであり、さらに、請求項11に記載した
ように、前記インバータ装置には、電流検出器が過大電
流を検出したとき、異常を報知する異常報知器が設けら
れたものである。
【0023】さらに、本発明に係る空気調和機の冷媒回
収装置は、上述した課題を解決するために、請求項12
に記載したように、空気調和機の冷凍サイクルに接続可
能に可搬式の冷媒回収機を設け、この冷媒回収機は冷媒
吸出用の吸引ポンプと吸い出された冷媒を回収する冷媒
回収タンクを備える一方、上記冷媒回収機に交流出力が
可能なインバータ装置が設けられたものである。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明に係る空気調和機の冷媒回
収方法および装置の実施の形態について添付図面を参照
して説明する。
【0025】図1は冷媒回収の対象となるスプリット型
空気調和機10の一例を示すものであり,この空気調和
機10は室外機11と室内機12とがセパレートして設
置される。室外機11は渡り配管としての一対の冷媒配
管13,14を介して室内機12に接続される。
【0026】室外機11にはボックス状本体ケーシング
であるキャビネット15内に冷媒の圧縮作用を行うコン
プレッサ16が設置される一方、コンプレッサ16の吐
出口側に四方弁17を介して室外熱交換器18が接続さ
れ、コンプレッサ16の吸込側にアキュムレータ19が
設けられる。符号20は減圧機構としてのキャピラリチ
ューブを示す。キャピラリチューブ20に代えて膨脹弁
を用いてもよい。
【0027】また、室内機12にはボックス状の本体ケ
ーシング22内に室内熱交換器23が内蔵されており、
この室内熱交換器23はガス冷媒が流れる管径の太いガ
ス側冷媒配管14により四方弁17およびアキュムレー
タ19を経てコンプレッサ15の吸込側に接続される。
コンプレッサ15の吐出口側は四方弁17から室外熱交
換器18およびキャピラリチューブ20を経て液冷媒が
流れる管径の細い液側冷媒配管13により室外熱交換器
23に接続され、閉じた冷凍サイクル25を構成してい
る。
【0028】室外機11を室内機12に接続する一対の
冷媒配管13,14には、室外機11側に配管接続用パ
ックドバルブ27,28が設けられる。このバックドバ
ルブ27,28は開閉バルブとして機能し、室外機11
と室内機12とが互いに冷媒配管13,14を介して接
続される。パックドバルブ27,28には冷媒を充填し
たり、回収するサービスポート29を備えたバルブや、
サービスポートを備えないバルブがある。サービスポー
ト29を備えたバルブ28は例えばガス側冷媒配管14
に設けられる。
【0029】また、スプリット型空気調和機10は運転
用インバータ装置30によりコンプレッサ16が駆動さ
れ、空調運転が開始される。空気調和機10の運転は四
方弁17の切換えにより冷房運転と暖房運転が切り換え
られる。
【0030】運転用インバータ装置30を収容する室外
機11は図2および図3に示すように構成される。
【0031】室外機11は図2に示すように、ボックス
状キャビネット15内にコンプレッサ16や室外熱交換
器18、送風ファンを収容している。キャビネット15
内の上部には電装部品を収納する収納ボックス33が設
けられる。収納ボックス33は図3に示すようにキャビ
ネット15の上部隅部に位置し、内部にコンプレッサ1
6を周波数運転させる運転用インバータ装置30を内蔵
している。インバータ装置30には室内機12側からの
電源ケーブル34を介して交流電源が供給されるように
なっている。
【0032】電源ケーブル34はキャビネット15側板
に開口されたケーブル取出口35から取り出される一
方、電源ケーブル34はケーブル取出口35に露出する
電源端子板36に取り付けられる。ケーブル取出口35
は着脱可能な配電蓋37により開閉自在に覆われる。
【0033】また、収納ボックス33に収納されるイン
バータ装置30は、図3および図4に示すように構成さ
れる。インバータ装置30は交流電源40からの交流電
圧を整流化させるダイオードブリッジなどの整流回路4
1と、平滑コンデンサ42と、インバータ回路を構成す
るトランジスタモジュール43とを組み合せたインバー
タ構造を有し、インバータ駆動回路44により駆動され
るようになっている。インバータ装置30は、リード線
45によりコネクタ46を介してコンプレッサ16の電
源入力端子に接続される。
【0034】インバータ装置30は、交流電源40から
の交流電流を整流回路36で一旦直流電流に変換し、こ
の直流電流をインバータ回路としてのトランジスタモジ
ュール38で所要運転周波数の交流電流に変換し、出力
線としてのリード線40を介してコンプレッサ16のモ
ータに電流を供給し、可変周波数運転を行なうものであ
る。
【0035】この室外機11では、キャビネット15側
板の配電蓋37を取り外すことにより、コンプレッサ1
6およびインバータ装置30の電気系統のチェックを行
なうことができる。チェック作業は従来のように室外機
11のキャビネット15を分解させる必要がない。な
お、符号48は冷媒配管13,14を被覆するカバーで
ある。
【0036】また、電源ケーブル34の取出口35周辺
は空気調和機10の設置時のケーブル接続作業のため、
充分なスペースが確保されており、設置後の電気系統の
チェックにおいても充分な作業スペースを確保でき、電
気系統のチェック作業を円滑且つスムーズに行なうこと
ができる。また、空気調和機10の据付状態如何によっ
ては、キャビネット15の分解が困難な場合でも、キャ
ビネット側面一部の蓋体37の取外しスペースさえあれ
ばチェック作業を実施できる。
【0037】このように、室外機11の電気系統のチェ
ック、故障判定にキャビネット15取外しの必要がな
く、かつ電源ケーブル取出口35付近のスペースを充分
に活用してチェック作業ができるため、作業性がよく、
電気系統のチェック、故障判定が簡単かつ迅速に行な
え、保守、点検、修理等の効率化を容易に行ない得る。
【0038】また、コネクタ46は難燃性であるから高
温に対しても充分耐え得るので故障時の火災発生の虞は
ない。また絶縁被覆が施してあるので、通電状態でチェ
ックする際にコネクタ46表面に手が触れても感電の虞
がなく、作業の安全性も確保できる。
【0039】ところで、スプリット型空気調和機10の
冷媒回収時には、図1に示すように、冷媒回収用として
可搬式のインバータ装置50がコネクタ51により室外
機11のコンプレッサ16の電源入力端子側に接続され
る。これは、空気調和機10に通常の運転操作を行なっ
てもコンプレッサ16が動作しない原因が、コンプレッ
サ16自体ではなく、他の原因に起因する場合が殆どで
あるという新しい知見に基づくものである。
【0040】可搬式の携帯用インバータ装置50の電源
は、商用電源(交流電源)からとってもよいが、引越し
や不在の場合で空気調和機10が取り付けられている家
庭に商用電源が供給されていない場合が想定されるた
め、車載用のバッテリ(蓄電池)52が好ましい。バッ
テリ52はインバータ装置50に蓄電池として内蔵して
も、車に搭載した車載バッテリを利用してもよい。
【0041】図5は、可搬式インバータ装置50の電源
を商用電源53とした例を示す。
【0042】インバータ装置50は交流電源を整流化さ
せる整流回路55、平滑コンデンサ56およびインバー
タ回路としてのトランジスタモジュール57を組み合せ
て構成され、インバータ駆動回路58により動作開始す
る。インバータ駆動回路58にはON−OFFスイッチ
59のON作用により駆動させるCPU等の制御回路6
0と、この制御回路60からの制御信号により駆動され
るベースドライブ回路61が設けられ、ベースドライブ
回路61の駆動によりコンプレッサ16を所定の周波数
で運転するようになっている。
【0043】可搬式インバータ装置50によりコンプレ
ッサ16が駆動されるが、このコンプレッサ16の冷媒
回収運転時間は内蔵されたタイマー手段63により予め
設定される。その際、コンプレッサ16の運転状態は電
流検出器としての電流検出回路64により検出され、イ
ンバータ装置50の出力周波数は周波数表示器65に表
示される。運転電流が過大な異常時には、異常表示手段
としての異常表示ランプ66が点燈せしめられる。一
方、タイマー手段63に報知手段としての終了予告ラン
プ67が接続され、コンプレッサ16の運転終了前の所
定時間、終了予告ランプが点滅あるいは点燈し、運転終
了予告が行なわれる。
【0044】また、図6は可搬式インバータ装置50A
の電源を車載用バッテリ52あるいは蓄電池とした例を
示す。
【0045】車載用バッテリ52は一般的には12Vの
直流電源であり、この直流電源を冷媒回収用インバータ
装置50Aに用いるためには、数十V程度、例えば40
V〜50V程度に電圧を昇圧させる必要がある。このた
め、冷媒回収用インバータ装置50Aにはリアクトルコ
イル70、スイッチング回路71をベース信号とするト
ランジスタ72およびダイオード73を備えて昇圧回路
74が内蔵されている。この昇圧回路74で出力電圧E
outは車載用バッテリ52の入力電圧(12V)Ei
nの数倍に昇圧される。インバータ装置50Aの他の構
成は図5に示すものと異ならないので、同じ符号を用い
て説明する。
【0046】ところで、スプリット型空気調和機10の
室外機11に内蔵されたコンプレッサ16には、図1に
示す交流出力可能な運転用インバータ装置30で駆動さ
れる三相誘導モータまたは永久磁石モータが内蔵され、
冷暖房時には20Hz〜百数十Hzの間で周波数運転さ
れる。
【0047】三相誘導モータが内蔵されたコンプレッサ
16では、三相交流出力可能な汎用のインバータ装置3
0で駆動可能であるが、一般に、永久磁石モータの場合
には、ロータ位置をフィードバックさせる必要があり、
誘導電動機を駆動する一般的な汎用インバータ装置30
では脱調等が生じ、駆動できない。
【0048】しかし、コンプレッサ16による冷媒回収
運転は、通常の空調運転と異なり、必要なモータ回転数
が低く、回収運転時間も例えば1分程度でよく短い。冷
媒回収運転程度の回転数と運転時間であれば、永久磁石
モータを用いたコンプレッサ16でも、可搬式インバー
タ装置50(50A)からの三相出力を通常空調運転の
駆動交流より大きな電流を流せるように構成すると、大
きな駆動トルクが得られ、冷媒回収用インバータ装置5
0(50A)でも駆動できる。
【0049】また、スプリット型空気調和機10の据付
時には、室外機11と室内機12を接続する冷媒配管1
3,14の配管接続作業が開閉バルブとしてのパックド
バルブ27,28を利用して行なわれるが、パックドバ
ルブ27,28は配管接続作業が完了するまで閉塞され
ている。
【0050】冷媒配管13,14の配管接続作業が終了
すると、パックドバルブ27,28が開かれ、当初室外
機11側に封入されていた冷媒が渡り配管としての冷媒
配管13,14を通して室内機12側の冷凍サイクル2
5に流れ込み、室内機12および室外機11の冷凍サイ
クル25中に分散される。これにより、スプリット型空
気調和機10の冷暖房運転が可能な状態となる。
【0051】次に、スプリット型空気調和機10の冷媒
回収作用について説明する。
【0052】スプリット型空気調和機10の運転が可能
な場合には、室外機11や室内機12を取り外すことな
く、四方弁17を冷房運転側に切り換えて、液側冷媒配
管13のパックドバルブ27を閉じる。このとき、パッ
クドバルブ27は開閉バルブとして機能し、バルブ本体
27aをドライバ等を用いて押し込むことにより、バル
ブ本体27aが弁座27bに着座して閉じられる。
【0053】液側冷媒配管13のパッドバルブ27を閉
じた状態でコンプレッサ16を運転させると、室内機1
2側の冷凍サイクルに滞留している冷媒がガス側冷媒配
管14およびパックドバルブ28を介してコンプレッサ
16に吸い込まれ、室外熱交換器18に溜められる。そ
の際、液側冷媒配管12のパックドバルブ27は閉じて
いるため、室外熱交換器18に封じ込められた冷媒が室
内機12側に流れ出ることはなく、室外機11側に回収
される。
【0054】コンプレッサ16の冷媒回収運転を例えば
略1分程度行なえば、室内機12の冷媒はほぼ全て室外
機11側に吸い込まれ、真空状態となる。室内機12側
の冷媒を室外機11側に回収した状態でガス側冷媒配管
14のパックドバルブ28を閉じる。その後、空気調和
機10の運転を停止させ、コンプレッサ16を止めれば
冷凍サイクル25中の冷媒は略全て室外機11に回収さ
れる。
【0055】ガス側冷媒配管14のパックドバルブ28
を閉じた後、液側およびガス側冷媒配管13,14をパ
ックドバルブ27,28から取り外し、室内機12およ
び室外機11を取り外す。取り外された室内機12は冷
媒が回収されているので、室内機12側の冷媒が大気中
に放出されることはない。
【0056】また、室外機11側には回収された冷媒が
封じ込められているので、パツクドバルブ27,28を
閉塞した状態のまま取り外して廃棄工場(冷媒回収工
場)に搬送させる。そして、この廃棄工場で室外機11
側に滞留された冷媒を大型の冷媒回収機を用いて回収タ
ンクに回収する。室外機11から冷媒が回収された後、
室外機11は解体される。室内機12の解体も同様にし
て行なわれる。
【0057】一方、スプリット型空気調和機10が通常
の運転操作で動作しない場合や、操作用リモートコント
ローラを紛失した場合の冷媒回収作用は次のようにして
行なわれる。
【0058】初めに、室外機11の側面に設けられてい
る図2の配電蓋37を取り外し、配電蓋37の内側に設
けられたコンプレッサ16と空気調和機10の運転用イ
ンバータ装置30との間に設けられたコネクタ46を切
り離して取り外す。
【0059】コネクタ46の切離しにより、運転用イン
バータ装置30をコンプレッサ16から取り外した後、
コンプレッサ16側コネクタ46に冷媒回収用の可搬式
インバータ装置50(50A)のコネクタ51を接続す
る。可搬式インバータ装置50(50A)のコネクタ5
1をコンプレッサ16側コネクタ46に接続することに
より、冷媒回収の準備作業が終了する。コンプレッサ1
6と空気調和機10のインバータ装置30との間にコネ
クタがない空気調和機では、室外機11のキャビネット
パネルを取り外してコンプレッサ16を露出させ、コン
プレッサの電源入力端子側に冷媒回収用インバータ装置
50(50A)の出力端子(コネクタ51)を直接接続
させる。この接続により冷媒回収準備作業を終了させる
ことができる。
【0060】室外機11のコンプレッサ16に可搬式イ
ンバータ装置50(50A)の接続が完了して冷媒回収
準備作業が終了した後、液側冷媒配管13の開閉バルブ
としてのパックドバルブ27を閉じる。なお、パックド
バルブ27の閉塞作業と、冷媒回収用インバータ装置5
0(50A)とコンプレッサの電源入力端子との接続作
業の順序は逆でも構わない。続いて、図1に示されるO
N−OFFスイッチ59をON操作して冷媒回収用イン
バータ装置50(50A)によるコンプレッサ16の冷
媒回収運転を開始する。
【0061】インバータ装置50(50A)からの出力
は、図7に示すように、最初は低い周波数の三相交流出
力から徐々に周波数および電圧を増加させている。な
お、このときにはV(電圧)/F(周波数)比は通常の
空気調和機10の運転用インバータ装置30が出力する
V/F比よりも大きな値に設定され、コンプレッサ16
が確実に駆動できるように設定されている。このV/F
比を大きくとることで、コンプレッサ16に誘導電動式
モータが内蔵されていても、また永久磁石式モータが内
蔵されていても、何れの場合にもスムーズに駆動させる
ことができる。
【0062】冷媒回収用インバータ装置50(50A)
によるコンプレッサ16の周波数運転において、コンプ
レッサ16の運転周波数が所要周波数、例えば40Hz
に達したところで、冷媒回収用インバータ装置50(5
0A)は出力周波数の増加を止め、所定周波数、例えば
40Hzの周波数固定運転に入る。
【0063】冷媒回収時のコンプレッサ16の運転周波
数は適宜変更可能であり、40Hzに固定されない。た
だ、冷媒回収運転だけであれば、商用電源周波数(50
/60Hz)以上の周波数にする必要はない。したがっ
て、高周波出力が不要のため、運転負荷は非常に小さな
ものでもよい。したがって、可搬式インバータ装置50
(50A)の小型・コンパクトで軽量化を図ることがで
きる。また、20Hz以下の運転周波数では冷媒回収に
時間がかかりすぎたり、また、コンプレッサ16と構造
的に共振を起こし易く、異常振動の発生原因となり易い
ので、25Hz以上50Hz以下の運転が好ましい。
【0064】冷媒回収用インバータ装置50(50A)
には、図5および図6に示すように電流検出回路64が
電流センサ(電流検出器)として設けられており、この
電流センサにてインバータ装置50(50A)の出力電
流を検出している。この出力電流の検出により、コンプ
レッサ16の故障の有無を判定できる。
【0065】具体的には、室外機11のコンプレッサ1
6が故障している場合、例えばコンプレッサ16の機構
部やモータそのものの故障の場合には、冷媒回収用イン
バータ装置50(50A)の出力電流が過大となるの
で、この過大電流の検出により、コンプレッサ16の機
構部やモータ自身の故障を検出・表示できる。
【0066】すなわち、冷媒回収運転開始後、所要周波
数、例えば40Hzに達するまでに過大電流が検出され
ると、冷媒回収用インバータ装置50(50A)のパネ
ルに設けられた異常表示ランプ66が点灯するととも
に、この異常状態を検出してCPU等の制御回路60が
ベースドライブ回路61を介してインバータ装置50
(50A)の出力を停止し、コンプレッサ16の運転を
停止させ、作業者にコンプレッサ異常を報知することが
でき、安全性をキープできる。
【0067】この場合には、冷媒回収用インバータ装置
50(50A)によりコンプレッサ16を動作させて冷
媒を回収することが不可能であるため、従来同様に小型
の冷媒回収機を用いて冷媒回収することになる。
【0068】一方、過大電流の異常がない場合には、冷
媒回収用の可搬式インバータ装置50(50A)からの
出力でコンプレッサモータが回転する。コンプレッサ1
6が動作を開始すると、室内機12に滞留している冷媒
はガス側冷媒配管14、ガス側バルブ28を介してコン
プレッサ16に迅速に吸い込まれ、室外熱交換器18や
コンプレッサ16内に回収され、封じ込められる。この
とき、液側のパックドバルブ27が閉であるため、室内
機12側へは冷媒は流出しない。
【0069】そして、冷媒回収運転を所定の周波数、例
えば40Hzで所要時間、例えば1分程度行なえば、室
内機12の冷媒は略全て室外機11側に吸い込まれ、室
内機12側は負圧となり、真空状態となる。
【0070】この冷媒回収用のインバータ装置50(5
0A)では運転開始から経過時間を計るタイマー手段6
3が内蔵され、所要時間、例えば1分間が経過した時点
で省略予告ランプ67が点滅する。作業者は終了予告ラ
ンプ67を見て冷媒回収状態を確認しながらガス側冷媒
配管14のパックドバルブ28を閉じればよい。
【0071】冷媒回収用のインバータ装置50(50
A)は、所定時間経過後、例えば1分20秒で自動的に
インバータの出力を停止するようになっているため、作
業者は例えば20秒以内にガス側のパックドバルブ28
を閉じることが望ましい。これは、コンプレッサ16の
停止後にコンプレッサ16の吸込側から逆に室内機12
側にガス側パックドバルブ28を介して回収した冷媒が
逆戻りするのを防止するためである。ガス側のパックド
バルブ28を閉じれば、このバルブ28の閉鎖により室
外機11側の冷凍サイクルと室内機12側の冷凍サイク
ルとが分離されるため、冷媒の逆戻りは生じない。
【0072】また、所定時間、例えば1分20秒以内に
ガス側のパックドバルブ28を閉じることができた場合
には、手動でON/OFFスイッチ59(図1参照)を
操作し、OFFにすることでコンプレッサ16を強制的
に停止させることができる。
【0073】図9は、冷媒回収用可搬式インバータ装置
50(50A)をコンプレッサに接続して冷媒回収運転
を行なう場合の制御フローチャートを示す。この制御フ
ローチャートは図7に示された冷媒回収用インバータ装
置50(50A)による制御をフローチャート化したも
のである。
【0074】具体的には、ステップS1にてON/OF
Fスイッチ59の状態が判別される。ONでなければ、
ステップS1が繰り返され、ONになるとステップS2
でタイマー手段63の内部タイマTがスタートされる。
続いてステップS3でインバータ出力が所定速度で上昇
を開始し、電流検出回路64にて検出されるインバータ
電流Iが過大電流設定値Isを超えていないかどうかが
ステップS4にてチェックされる。コンプレッサが正常
に動作し、過大電流が検出されない場合にはステップS
5で所定周波数である40Hzにインバータ出力が到達
したかどうかが判別される。
【0075】一方、ステップS4にて過大電流が検出さ
れた場合には、ステップS6に移り、異常を表示する異
常表示ランプ66を点灯させ、次いでステップS7にて
インバータ装置の出力を停止(0Hz)し、タイマTを
リセット(停止)させる。
【0076】ステップS5で所定周波数である40Hz
にインバータ出力が到達した場合には、ステップS8に
てインバータ出力周波数は40Hzに固定される。この
状態で室内機の冷媒は室外機へと回収される。続いて、
ステップS9にて冷媒回収運転停止を判別するために、
ON/OFFスイッチ59の状態が判別される。
【0077】ここでOFF状態であった場合には、冷媒
回収を行う作業者が冷媒回収運転を終了し、ON/OF
Fスイッチ59を操作した場合であるため、ステップS
10にてインバータ出力を停止(0Hz)し、タイマT
をリセット(停止)し、各種表示をOFFする。なお、
本フローチャートにおいては周波数表示器65の表示動
作はフローチャートから省略しているが、このステップ
S10にて周波数表示器65の表示も消灯する。一方、
ON/OFFスイッチ59がOFF状態に操作されなけ
れば、ステップS9からステップS11に移行し、タイ
マTの計時時間が設定時間Ts1に到達したかどうかが
判別される。この設定時間Ts1は、タイマ手段による
冷媒回収運転の終了の20分程度前に設定される。例え
ば冷媒回収運転の終了時間TEが1分40秒であれば、
1分20秒が設定されることとなる。このステップS1
1でタイマTの計時時間が設定時間Ts1に到達してい
なければ、ステップS9に戻り、これが繰り返される。
タイマTの計時時間が設定時間Ts1に到達するとステ
ップS12にて終了予告ランプ67が点滅を開始する。
続いてステップS13でタイマTの計時時間が冷媒回収
運転の終了時間TEに到達したか否かが判別され、終了
時間TEに到達していれば、ステップS10にて冷媒回
収運転が自動的に終了される。終了時間TEに到達して
いなければ、ステップS9,S11,S13が繰り返さ
れ、終了時間が到達するか、作業者によりON/OFF
スイッチ59がOFF状態に操作されるまでインバータ
装置の出力は40Hzで運転される。
【0078】このように可搬式インバータ装置50(5
0A)によりコンプレッサ16を駆動させて冷媒回収運
転を行ない、室外機11側の冷凍サイクルに室内機12
側冷凍サイクルの冷媒を吸引して回収した後、ガス側パ
ックドバルブ28を閉じることで、スプリット型空気調
和機10の冷凍サイクル25内の冷媒を室外機11側に
ほぼ全て回収させ、封じ込めることができる。
【0079】そして、室外機11側に冷媒を封じ込めた
状態で、パックドバルブ27,28を切り離し、室内機
12や室外機11を取り外す。取り外された室内機12
や室外機11は続いて廃棄工場を移送されて最終解体処
理されるが、室外機11は解体処理される前に冷媒回収
機(図示せず)を用いて封じ込められた冷媒回収が行な
われる。
【0080】また、冷媒回収用インバータ装置50Aの
ように、電源に通常直流12Vの車載用バッテリ52を
用いる場合には、インバータ装置52Aに昇圧回路74
を組み込んで数十V程度まで昇圧させる必要があるが、
冷媒回収時のインバータ装置52Aの運転は長くても2
分程度以内であり、出力周波数も低いため、車載用バッ
テリ52を電源として用いても、通常の車載用バッテリ
52で30回程度の冷媒回収が可能である。将来的には
車載用バッテリ52の小型・軽量化や性能改善が見込め
るため、車載用バッテリ52を使用した冷媒回収用イン
バータ回路52Aは将来性があり、有望でかつ一般的な
冷媒回収技術に発展する可能性が極めて大きい。
【0081】なお、本発明の実施の形態では、可搬式イ
ンバータ装置の電源として交流電源と車載用バッテリを
個別に用いたものを説明したが、図5および図6に示す
インバータ装置を互いに組み合わせることで、1台の可
搬式インバータ装置で双方の電源を選択して使用可能す
ることもできる。
【0082】また、以上の実施の形態では可搬式インバ
ータ装置50(50A)を単体の例で説明したが、図8
に示すように可搬式の小型・軽量の吸引ポンプ78と冷
媒回収タンク79を用いた冷媒回収装置77に組み込ん
でも良い。この場合、最初にインバータ装置50(50
A)によりコンプレッサの駆動を試み、過大電流により
コンプレッサの故障が判別された時にのみ、吸引ポンプ
78を動作させて冷媒回収タンク79に冷媒を回収すれ
ばよい。既述したコンプレッサの故障は極めて少ないた
め、殆どの場合、吸引ポンプ78を用いた冷媒回収は行
わなくて済む。このため実施形態の冷媒回収装置77で
は冷媒回収タンク79を従来のこの種の冷媒回収機より
小さくしても十分となり、小形化が可能となる。この冷
媒回収装置77において吸引ポンプ778を動作させて
冷媒回収を行う場合、まずパックドバルブ28のサービ
スポート29(図1参照)に接続し、吸引ポンプ78を
動作させて冷媒回収タンク79に強制的に冷媒を回収さ
せる。なお、符号80は開閉バルブであり、吸引ポンプ
78の吸込口をサービスポート29から取り外した時に
タンク79に回収した冷媒が逆流してこの吸込口から外
部に放出されないようにするためのバルブである。作業
者は、吸引ポンプ78を動作させて冷媒回収を終了した
時点でこの開閉バルブ80を閉じた後、吸引ポンプ78
の吸込口をパックドバルブ28のサービスポート29か
ら取り外す。
【0083】
【発明の効果】本発明に係る空気調和機の冷媒回収方法
および装置においては、冷媒回収運転時に可搬式インバ
ータ装置を用いて室外機のコンプレッサを強制的駆動さ
せるようにしたので、小型で軽量な可搬式インバータ装
置をコンプレッサの電源入力端子側に接続するだけで、
スプリット型空気調和機の室内機側の冷媒を室外機側に
簡単かつ容易に回収させることができ、冷媒回収作業の
作業性や作業能率を大幅に向上させることができる。
【0084】可搬式インバータ装置は、CPUやトラン
ジスタ等の電気部品を組み合わせたものであるから、小
型・軽量化が図れ、持運びが容易であるので、コンプレ
ッサの電源入力端子側への接続も容易となり、冷媒回収
作業を簡素化し、簡単かつ能率的に短時間で行なうこと
ができる。
【0085】また、可搬式インバータ装置の電源として
車載用バッテリ等の蓄電池を利用した場合には、商用電
源が使用できない場合にも、冷媒回収作業を効率よく行
なうことができる。
【0086】さらに、冷媒回収用インバータ装置を可搬
式冷媒回収機に組み込んだ場合には、コンプレッサの故
障の有無に拘わらず、冷媒を確実に回収することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る空気調和機の冷媒回収方法および
装置の一実施の形態を示す系統図。
【図2】上記空気調和機の室外機を示す斜視図。
【図3】図2に示された室外機を側方から見た図であっ
て、配電蓋を取り外した状態を示す側面図。
【図4】室外機に内蔵されるコンプレッサを駆動させる
運転用インバータ装置を示す図。
【図5】本発明に係る空気調和機の冷媒回収装置に用い
られるもので、室外機のコンプレッサを駆動させる冷媒
回収用インバータ装置を示す図。
【図6】図5に示された冷媒回収用インバータ装置の他
の実施例を示す図。
【図7】本発明に係る空気調和機の冷媒回収装置におけ
る冷媒回収作用を時系列的に表示した図。
【図8】冷媒回収用インバータ装置を組み込んだ可搬式
冷媒回収機の模式図。
【図9】本発明に係る空気調和機の冷媒回収運転を示す
制御フローチャートを示す図。
【符号の説明】
10 空気調和機 11 室外機 12 室内機 13,14 冷媒配管(渡り配管) 15 キャビネット(本体ケーシング) 16 コンプレッサ 17 四方弁 18 室外熱交換器 19 アキュムレータ 20 キャピラリチューブ(減圧機構) 22 本体ケーシング 23 室内熱交換器 24 冷凍サイクル 27,28 パックドバルブ 29 サービスポート 30 運転用インバータ装置 33 収納ボックス 34 電源ケーブル 35 ケーブル取出口 36 電源端子板 37 配電蓋 40 交流電源 41 整流回路 42 平滑コンデンサ 43 トランジスタモジュール(インバータ回路) 44 インバータ駆動回路 45 リード線(出力線) 46 コネクタ 47 電源入力端子 50,50A 可搬式インバータ装置 51 コネクタ 52 バッテリ(蓄電池) 53 商用電源 55 整流回路 56 平滑コンデンサ 57 トランジスタ模し 58 インバータ駆動回路 59 ON−OFFスイッチ 60 制御回路 61 ベースドライブ回路 63 タイマー手段 64 電流検出回路(電流検出器) 65 周波数表示器 66 異常表示ランプ(異常表示手段) 67 終了予告ランプ(報知手段) 70 リアクトルコイル 71 スイッチング回路 72 トランジスタ 73 ダイオード 74 昇圧回路 77 冷媒回収機 78 吸引ポンプ 79 冷媒回収タンク 80 開閉バルブ

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室内熱交換器を収納した室内機と、モー
    タ駆動のコンプレッサおよび室外熱交換器を収納した室
    外機とからなり、室外機と室内機とが冷媒配管で接続さ
    れて冷凍サイクルを構成し、上記冷媒配管を室外機側で
    閉塞可能に接続したスプリット型空気調和機に対し、交
    流出力が可能な可搬式インバータ装置の出力を前記コン
    プレッサの電源入力端子に接続し、上記インバータ装置
    でコンプレッサを駆動させ、室内機側冷凍サイクルの冷
    媒を室外機側冷凍サイクルに回収することを特徴とする
    空気調和機の冷媒回収方法。
  2. 【請求項2】 前記インバータ装置は、インバータ出力
    を低周波数から開始し、その後徐々に出力周波数を上昇
    させて所定の周波数に到達させ、所定周波数にてコンプ
    レッサの冷媒回収運転を行なう請求項1記載の空気調和
    機の冷媒回収方法。
  3. 【請求項3】 前記インバータ装置をコンプレッサの電
    源入力端子に接続する前後に液側冷媒配管の開閉バルブ
    を閉じ、この開閉バルブを閉じた状態で前記インバータ
    装置によるコンプレッサの冷媒回収運転を所定時間行な
    い、コンプレッサによる冷媒回収運転が終了する直前に
    ガス側冷媒配管の開閉バルブを閉じて室内機側冷凍サイ
    クルの冷媒を室外機側に回収して封じ込め、冷媒を室外
    機側に封じ込めた後、室外機および室内機を取り外す請
    求項1記載の空気調和機の冷媒回収方法。
  4. 【請求項4】 前記インバータ装置は出力電流を電流検
    出器で検出し、電流検出器が過大電流を検出したとき、
    上記インバータ装置によるコンプレッサの冷媒回収運転
    を停止させる請求項1ないし3のいずれか記載の空気調
    和機の冷媒回収方法。
  5. 【請求項5】 室内熱交換器を収納した室内機と、モー
    タ駆動のコンプレッサおよび室外熱交換器を収納した室
    外機とを備え、上記室内機と室外機とが冷媒配管で接続
    されて冷凍サイクルを構成し、上記冷媒配管を室外機側
    で開閉バルブにより閉塞可能に接続したスプリット型空
    気調和機に対し、前記コンプレッサの電源入力端子に電
    気的に接続され、コンプレッサを駆動して室内機冷凍サ
    イクルの冷媒を室外機側冷凍サイクルに回収する可搬式
    インバータ装置からなることを特徴とする空気調和機の
    冷媒回収装置。
  6. 【請求項6】 前記インバータ装置は、商用電源あるい
    は車載用バッテリ等の蓄電池を電源とした請求項5記載
    の空気調和機の冷媒回収装置。
  7. 【請求項7】 前記インバータ装置は蓄電池を電源とし
    たとき、入力電圧をコンプレッサ駆動に必要な電圧に昇
    圧させる昇圧回路を備えた請求項6記載の空気調和機の
    冷媒回収装置。
  8. 【請求項8】 前記インバータ装置は、冷媒回収運転時
    間を制御するタイマー手段を備え、このタイマー手段に
    よりインバータ装置の出力運転時間を制御し、運転開始
    から所定時間後に自動的に停止させるように設置された
    請求項5記載の空気調和機の冷媒回収装置。
  9. 【請求項9】 前記インバータ装置はタイマー手段で設
    定された所定時間経過前にコンプレッサの冷媒回収運転
    停止予告を報知する報知手段を備えた請求項8記載の空
    気調和機の冷媒回収装置。
  10. 【請求項10】 前記インバータ装置は出力電流を検出
    する電流検出器を備え、この電流検出器が過大電流検出
    時にインバータ装置は出力を停止するように制御回路が
    設定された請求項5記載の空気調和機の冷媒回収装置。
  11. 【請求項11】 前記インバータ装置には、電流検出器
    が過大電流を検出したとき、異常を報知する異常報知器
    が設けられた請求項10記載の空気調和機の冷媒回収装
    置。
  12. 【請求項12】 空気調和機の冷凍サイクルに接続可能
    に可搬式の冷媒回収機を設け、この冷媒回収機は冷媒吸
    出用の吸引ポンプと吸い出された冷媒を回収する冷媒回
    収タンクを備える一方、上記冷媒回収機に交流出力が可
    能なインバータ装置が設けられたことを特徴とする空気
    調和機の冷媒回収装置。
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