JP2002130274A - リニアガイド装置のサイドシール取り付け構造 - Google Patents
リニアガイド装置のサイドシール取り付け構造Info
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- JP2002130274A JP2002130274A JP2000324919A JP2000324919A JP2002130274A JP 2002130274 A JP2002130274 A JP 2002130274A JP 2000324919 A JP2000324919 A JP 2000324919A JP 2000324919 A JP2000324919 A JP 2000324919A JP 2002130274 A JP2002130274 A JP 2002130274A
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C29/00—Bearings for parts moving only linearly
- F16C29/08—Arrangements for covering or protecting the ways
- F16C29/084—Arrangements for covering or protecting the ways fixed to the carriage or bearing body movable along the guide rail or track
- F16C29/086—Seals being essentially U-shaped, e.g. for a U-shaped carriage
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- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Bolts, Nuts, And Washers (AREA)
- Bearings For Parts Moving Linearly (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】サイドシールに設けた弾性体からなる摺接突起
を案内レールのボール転動溝に最適に密接させて防塵
性、シール性を長期間にわたって行うことができるリニ
アガイド装置のサイドシール取り付け構造を提供する。 【解決手段】ボール転動溝を備えた案内レールに跨架さ
れて案内レール上を移動するスライダのエンドキャップ
2Bにねじ孔12を設け、案内レールのボール転動溝に
摺接する摺接突起を備えたサイドシール4にボルト貫通
孔18を設け、ボルト5を、サイドシールのボルト貫通
孔を通過させてねじ孔に螺合し、ボルトの頭部5bでボ
ルト貫通孔の周縁部を締め付けてサイドシールをエンド
キャップに取り付ける。この際、互いに対向するボルト
の頭部の座面5cとサイドシールのボルト貫通孔の周縁
部との間に、ボルトを締め付ける際に、座面及び周縁部
の少なくとも一方に対して滑りを発生するサイドシール
回転防止部材22を介在させている。
を案内レールのボール転動溝に最適に密接させて防塵
性、シール性を長期間にわたって行うことができるリニ
アガイド装置のサイドシール取り付け構造を提供する。 【解決手段】ボール転動溝を備えた案内レールに跨架さ
れて案内レール上を移動するスライダのエンドキャップ
2Bにねじ孔12を設け、案内レールのボール転動溝に
摺接する摺接突起を備えたサイドシール4にボルト貫通
孔18を設け、ボルト5を、サイドシールのボルト貫通
孔を通過させてねじ孔に螺合し、ボルトの頭部5bでボ
ルト貫通孔の周縁部を締め付けてサイドシールをエンド
キャップに取り付ける。この際、互いに対向するボルト
の頭部の座面5cとサイドシールのボルト貫通孔の周縁
部との間に、ボルトを締め付ける際に、座面及び周縁部
の少なくとも一方に対して滑りを発生するサイドシール
回転防止部材22を介在させている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工作機械、産業機
械、測定機器等に用いられるリニアガイド装置に係り、
特に、スライダの移動方向の面にサイドシールをボルト
を介して取り付ける構造に関する。
械、測定機器等に用いられるリニアガイド装置に係り、
特に、スライダの移動方向の面にサイドシールをボルト
を介して取り付ける構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば図3、図4に示すようなリ
ニアガイドが知られている。これは、軸方向に長く延び
る案内レール1と、その上に移動可能に跨架され且つ横
断面形状がほぼコ字状をしたスライダ2とを備えてい
る。案内レール1の両側面にはそれぞれ軸方向に延びる
二条のボール転動溝3が形成されている。スライダ2の
スライダ本体2Aには、その両袖部の内側面に、前記ボ
ール転動溝3に対向する図示されないボール転動溝がそ
れぞれ形成されている。そして、これらの向き合った両
ボール転動溝の間には転動体としての多数のボールが転
動自在に装填され、そのボールの転動を介して、スライ
ダ2が案内レール1上を軸方向に移動するようになって
いる。
ニアガイドが知られている。これは、軸方向に長く延び
る案内レール1と、その上に移動可能に跨架され且つ横
断面形状がほぼコ字状をしたスライダ2とを備えてい
る。案内レール1の両側面にはそれぞれ軸方向に延びる
二条のボール転動溝3が形成されている。スライダ2の
スライダ本体2Aには、その両袖部の内側面に、前記ボ
ール転動溝3に対向する図示されないボール転動溝がそ
れぞれ形成されている。そして、これらの向き合った両
ボール転動溝の間には転動体としての多数のボールが転
動自在に装填され、そのボールの転動を介して、スライ
ダ2が案内レール1上を軸方向に移動するようになって
いる。
【0003】スライダ本体2Aの袖部の肉厚内には図示
されない軸方向に貫通するボール戻り通路が形成される
とともに、スライダ本体2Aの前後両端に取りつけた断
面形状ほぼコ字状のエンドキャップ2Bに、上記ボール
戻り通路とボール転動溝3とを連通させるU字形の湾曲
路が形成されてエンドレスのボール循環路が構成されて
いる。
されない軸方向に貫通するボール戻り通路が形成される
とともに、スライダ本体2Aの前後両端に取りつけた断
面形状ほぼコ字状のエンドキャップ2Bに、上記ボール
戻り通路とボール転動溝3とを連通させるU字形の湾曲
路が形成されてエンドレスのボール循環路が構成されて
いる。
【0004】案内レール1とスライダ2との間を転動す
るボールは、スライダ2の進行に伴いボール転動溝内を
進行してスライダ本体2Aの一端部に移動し、そこで湾
曲路に導かれてUターンしてボール戻り通路を経てスラ
イダ本体2Aの他端部に移動し、そこで他方の湾曲路に
導かれて今度は逆Uターンし、ボール転動溝内に戻る循
環を繰り返す。
るボールは、スライダ2の進行に伴いボール転動溝内を
進行してスライダ本体2Aの一端部に移動し、そこで湾
曲路に導かれてUターンしてボール戻り通路を経てスラ
イダ本体2Aの他端部に移動し、そこで他方の湾曲路に
導かれて今度は逆Uターンし、ボール転動溝内に戻る循
環を繰り返す。
【0005】ところで、上記の案内レール1と、その上
に跨架されて相対移動するスライダ2との間に介在する
隙間にゴミ、ほこり、切粉等の異物が入り込みボール転
動溝面等に付着すると、ボールの円滑な転動が妨げられ
る。そこで、スライダ2の移動方向の前後両端の隙間か
らの異物の侵入を防ぐためのシール装置として、サイド
シール4がエンドキャップ2Bの外端面に取り付けボル
ト5を介して取付けられる。
に跨架されて相対移動するスライダ2との間に介在する
隙間にゴミ、ほこり、切粉等の異物が入り込みボール転
動溝面等に付着すると、ボールの円滑な転動が妨げられ
る。そこで、スライダ2の移動方向の前後両端の隙間か
らの異物の侵入を防ぐためのシール装置として、サイド
シール4がエンドキャップ2Bの外端面に取り付けボル
ト5を介して取付けられる。
【0006】前記サイドシール4は、鋼板からなる補強
部材と、この補強部材の表面に接着又は溶着したゴム等
の弾性体からなるシール材とで構成されており、補強部
材は、案内レール1を受け入れる中央凹部を設けた全体
的にコ字形状を呈しており、取り付けボルト5が貫通す
る貫通孔4aを左右位置に形成している。また、シール
材は、補強部材の一方の面の全域に接着又は溶着されて
おり、中央凹部の周縁部に、案内レール1のボール転動
溝3及びその溝底の保持器逃げ溝3aに密接するべく摺
接突起6、7を突設している。なお、図4の符号4b
は、スライダ2の内部のボール転動箇所等に潤滑剤を供
給するためのグリスニップルを挿入するニップル挿入用
孔である。
部材と、この補強部材の表面に接着又は溶着したゴム等
の弾性体からなるシール材とで構成されており、補強部
材は、案内レール1を受け入れる中央凹部を設けた全体
的にコ字形状を呈しており、取り付けボルト5が貫通す
る貫通孔4aを左右位置に形成している。また、シール
材は、補強部材の一方の面の全域に接着又は溶着されて
おり、中央凹部の周縁部に、案内レール1のボール転動
溝3及びその溝底の保持器逃げ溝3aに密接するべく摺
接突起6、7を突設している。なお、図4の符号4b
は、スライダ2の内部のボール転動箇所等に潤滑剤を供
給するためのグリスニップルを挿入するニップル挿入用
孔である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、サイドシー
ル4に設けた摺接突起6、7を、案内レール1のボール
転動溝3及び保持器逃げ溝3aに最適な圧力で密接させ
るためには、エンドキャップ2Bに対してサイドシール
4を正常な姿勢で取り付けなければならない。しかし、
上記構成のサイドシール4は、取り付けボルト5を介し
てエンドキャップ2Bに取り付ける際に、貫通孔4aが
取り付けボルト5のねじ径より大きな径に設定されてい
るので、取り付けボルト5の締め付けトルクがボルト頭
部と接触する補強部材に伝達されると、サイドシール4
が正常な位置から動いて姿勢が変化してしまうおそれが
ある(図5参照)。このような状態になると、図6の丸
印のAで示す位置のように、ボール転動溝3及び保持器
逃げ溝3aに対して摺接突起6、7が局部的に接触して
摩耗によりシール性能が低下したり、ボール転動溝3及
び保持器逃げ溝3aと摺接突起6、7の間に隙間が生じ
て接触しない部分が発生し、防塵性が悪くなるおそれが
ある。
ル4に設けた摺接突起6、7を、案内レール1のボール
転動溝3及び保持器逃げ溝3aに最適な圧力で密接させ
るためには、エンドキャップ2Bに対してサイドシール
4を正常な姿勢で取り付けなければならない。しかし、
上記構成のサイドシール4は、取り付けボルト5を介し
てエンドキャップ2Bに取り付ける際に、貫通孔4aが
取り付けボルト5のねじ径より大きな径に設定されてい
るので、取り付けボルト5の締め付けトルクがボルト頭
部と接触する補強部材に伝達されると、サイドシール4
が正常な位置から動いて姿勢が変化してしまうおそれが
ある(図5参照)。このような状態になると、図6の丸
印のAで示す位置のように、ボール転動溝3及び保持器
逃げ溝3aに対して摺接突起6、7が局部的に接触して
摩耗によりシール性能が低下したり、ボール転動溝3及
び保持器逃げ溝3aと摺接突起6、7の間に隙間が生じ
て接触しない部分が発生し、防塵性が悪くなるおそれが
ある。
【0008】そこで本発明は、このような従来のリニア
ガイド装置の問題点に着目してなされたものであり、サ
イドシールに設けた弾性体からなる摺接突起を案内レー
ルのボール転動溝に最適に密接させてシール性を長期間
にわたって行うことができるリニアガイド装置のサイド
シール取り付け構造を提供することを目的としている。
ガイド装置の問題点に着目してなされたものであり、サ
イドシールに設けた弾性体からなる摺接突起を案内レー
ルのボール転動溝に最適に密接させてシール性を長期間
にわたって行うことができるリニアガイド装置のサイド
シール取り付け構造を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する本
発明は、外面にボール転動溝を備えた案内レールに跨架
されて該案内レール上を相対直線移動するスライダの移
動方向の面にねじ孔を設け、前記案内レールのボール転
動溝に摺接する弾性体からなる摺接突起を備えたサイド
シールにボルト貫通孔を設け、ボルトを、前記サイドシ
ールのボルト貫通孔を通過させて前記面のねじ孔に螺合
し、該ボルトの頭部で前記ボルト貫通孔の周縁部を締め
付けて前記サイドシールを前記面に取り付けるようにし
たリニアガイド装置のサイドシール取り付け構造におい
て、互いに対向する前記ボルトの頭部の座面と前記サイ
ドシールのボルト貫通孔の周縁部との間に、前記ボルト
を締め付ける際に、前記座面及び前記周縁部の少なくと
も一方に対して滑りを発生するサイドシール回転防止部
材を介在させている。
発明は、外面にボール転動溝を備えた案内レールに跨架
されて該案内レール上を相対直線移動するスライダの移
動方向の面にねじ孔を設け、前記案内レールのボール転
動溝に摺接する弾性体からなる摺接突起を備えたサイド
シールにボルト貫通孔を設け、ボルトを、前記サイドシ
ールのボルト貫通孔を通過させて前記面のねじ孔に螺合
し、該ボルトの頭部で前記ボルト貫通孔の周縁部を締め
付けて前記サイドシールを前記面に取り付けるようにし
たリニアガイド装置のサイドシール取り付け構造におい
て、互いに対向する前記ボルトの頭部の座面と前記サイ
ドシールのボルト貫通孔の周縁部との間に、前記ボルト
を締め付ける際に、前記座面及び前記周縁部の少なくと
も一方に対して滑りを発生するサイドシール回転防止部
材を介在させている。
【0010】前記サイドシール回転防止部材として、前
記座面と前記ボルト貫通孔の周縁部との接触時に摩擦係
数が低い樹脂製の環状部材をボルトのねじ部に装着する
ことが考えられる。このようにすると、ボルトの締め付
けトルクが環状部材を介してサイドシールに伝達されよ
うとするが、環状部材は座面との間に滑りを発生して自
身が回転しながら締め付けトルクを遮断し、或いは、頭
部とともに環状部材が回転したとしても、この環状部材
とサイドシールのボルト貫通孔の周縁部との間で滑りが
発生して締め付けトルクを遮断する。このように、ボル
トの締め付けトルクは、環状部材の滑りの発生によって
サイドシールに伝達するのが防止されるので、ボール転
動溝に対して摺接突起が最適な圧力で密着し、案内レー
ルとスライダの対向面のすき間の前後の開口をシール
し、スライダの前後からの塵埃の侵入を阻止する。
記座面と前記ボルト貫通孔の周縁部との接触時に摩擦係
数が低い樹脂製の環状部材をボルトのねじ部に装着する
ことが考えられる。このようにすると、ボルトの締め付
けトルクが環状部材を介してサイドシールに伝達されよ
うとするが、環状部材は座面との間に滑りを発生して自
身が回転しながら締め付けトルクを遮断し、或いは、頭
部とともに環状部材が回転したとしても、この環状部材
とサイドシールのボルト貫通孔の周縁部との間で滑りが
発生して締め付けトルクを遮断する。このように、ボル
トの締め付けトルクは、環状部材の滑りの発生によって
サイドシールに伝達するのが防止されるので、ボール転
動溝に対して摺接突起が最適な圧力で密着し、案内レー
ルとスライダの対向面のすき間の前後の開口をシール
し、スライダの前後からの塵埃の侵入を阻止する。
【0011】また、サイドシール回転防止部材として、
ボルトの頭部の座面や、この座面が当接するボルト貫通
孔の周縁部の少なくとも一方に、滑りが生じやすい材料
をコーティングしてもよい。例えばボルトの頭部の座面
に滑りやすい材料をコーティングすると、座面とサイド
シールが当接してボルトの締め付けトルクがサイドシー
ルに伝達されようとしても、座面の滑りが生じやすい材
料によって頭部の座面とサイドシールとの間に滑りが発
生してサイドシールは回転せず、ボール転動溝に対して
摺接突起が最適な圧力で密着し、案内レールとスライダ
の対向面のすき間の前後の開口をシールし、スライダの
前後からの塵埃の侵入を阻止する。
ボルトの頭部の座面や、この座面が当接するボルト貫通
孔の周縁部の少なくとも一方に、滑りが生じやすい材料
をコーティングしてもよい。例えばボルトの頭部の座面
に滑りやすい材料をコーティングすると、座面とサイド
シールが当接してボルトの締め付けトルクがサイドシー
ルに伝達されようとしても、座面の滑りが生じやすい材
料によって頭部の座面とサイドシールとの間に滑りが発
生してサイドシールは回転せず、ボール転動溝に対して
摺接突起が最適な圧力で密着し、案内レールとスライダ
の対向面のすき間の前後の開口をシールし、スライダの
前後からの塵埃の侵入を阻止する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るリニアガイド
装置の一実施形態を図面を参照して説明する。なお、従
来と同一または相当部分には同一の符号を付してある。
図1は、金属製の取り付けボルト5を使用してエンドキ
ャップ2Bを介してスライダ2にサイドシール4を取り
付ける構造を示す分解図である。
装置の一実施形態を図面を参照して説明する。なお、従
来と同一または相当部分には同一の符号を付してある。
図1は、金属製の取り付けボルト5を使用してエンドキ
ャップ2Bを介してスライダ2にサイドシール4を取り
付ける構造を示す分解図である。
【0013】図1に示すように、エンドキャップ2Bに
は、取り付けボルト5のねじ部5aが貫通する貫通孔1
2が形成されている。サイドシール4は、鋼板製の補強
板14と、この補強板14の表面に接着又は溶着されて
いるゴム製等のシール材16とで構成されている。補強
板14は、案内レール1の上部を囲む中央凹部を設けた
全体的にコ字形状を呈しており、取り付けボルト5が貫
通する貫通孔18が左右位置に形成されている。また、
シール材16にも、貫通孔18と同軸で、貫通孔18よ
り大径な丸孔20が形成されている(d1<d2)。そ
して、図1では示していないが、中央凹部の周縁部の内
側に、案内レール1のボール転動溝3及びその溝底の保
持器逃げ溝3aに密接する摺接突起6、7が突設して設
けられている。
は、取り付けボルト5のねじ部5aが貫通する貫通孔1
2が形成されている。サイドシール4は、鋼板製の補強
板14と、この補強板14の表面に接着又は溶着されて
いるゴム製等のシール材16とで構成されている。補強
板14は、案内レール1の上部を囲む中央凹部を設けた
全体的にコ字形状を呈しており、取り付けボルト5が貫
通する貫通孔18が左右位置に形成されている。また、
シール材16にも、貫通孔18と同軸で、貫通孔18よ
り大径な丸孔20が形成されている(d1<d2)。そ
して、図1では示していないが、中央凹部の周縁部の内
側に、案内レール1のボール転動溝3及びその溝底の保
持器逃げ溝3aに密接する摺接突起6、7が突設して設
けられている。
【0014】ここで、本実施形態では、取り付けボルト
5のねじ部5aに円環状のサイドシール回転防止部材2
2を装着し、このサイドシール回転防止部材22を、補
強板14の貫通孔18の周縁部と取り付けボルト5の頭
部5bの座面とで挟み込む構造としている。このサイド
シール回転防止部材22は、ナイロン樹脂製の成形品で
あり、図2(a)に示すように、内径の寸法d3は、取
り付けボルト5のねじ部5aの径より大きく、補強板1
4に設けた貫通孔18の径d1以下の寸法に設定してい
る(d1≧d3>ねじ部5aの径)。また、外径の寸法
d4は、取り付けボルト5の頭部5bの外径d5以上で
あり、シール材16に設けた丸孔20の径d2より小さ
な寸法に設定している(d2>d4≧d5)。
5のねじ部5aに円環状のサイドシール回転防止部材2
2を装着し、このサイドシール回転防止部材22を、補
強板14の貫通孔18の周縁部と取り付けボルト5の頭
部5bの座面とで挟み込む構造としている。このサイド
シール回転防止部材22は、ナイロン樹脂製の成形品で
あり、図2(a)に示すように、内径の寸法d3は、取
り付けボルト5のねじ部5aの径より大きく、補強板1
4に設けた貫通孔18の径d1以下の寸法に設定してい
る(d1≧d3>ねじ部5aの径)。また、外径の寸法
d4は、取り付けボルト5の頭部5bの外径d5以上で
あり、シール材16に設けた丸孔20の径d2より小さ
な寸法に設定している(d2>d4≧d5)。
【0015】そして、このサイドシール回転防止部材2
2は、図2(b)にも示すように、外径側から内径側に
向かうに従い肉厚が減少する傾斜面22aを形成してお
り、この傾斜面22aが取り付けボルト5の頭部5bに
面している。上記構成によると、摺接突起6、7を案内
レール1のボール転動溝3及びその溝底の保持器逃げ溝
3aに対応させた状態でエンドキャップ2B端面にサイ
ドシール4を当て、このサイドシール4の丸孔20及び
貫通孔18に、サイドシール回転防止部材22を装着し
た取付けボルト5を通し、スライダ本体2Aの端面に形
成した雌ねじに取り付けボルト5のねじ部5aを螺合し
て締め付けていく。
2は、図2(b)にも示すように、外径側から内径側に
向かうに従い肉厚が減少する傾斜面22aを形成してお
り、この傾斜面22aが取り付けボルト5の頭部5bに
面している。上記構成によると、摺接突起6、7を案内
レール1のボール転動溝3及びその溝底の保持器逃げ溝
3aに対応させた状態でエンドキャップ2B端面にサイ
ドシール4を当て、このサイドシール4の丸孔20及び
貫通孔18に、サイドシール回転防止部材22を装着し
た取付けボルト5を通し、スライダ本体2Aの端面に形
成した雌ねじに取り付けボルト5のねじ部5aを螺合し
て締め付けていく。
【0016】取り付けボルト6のねじ部5aが雌ねじ内
に進入していくと、サイドシール回転防止部材22が、
補強板14の貫通孔18の周縁部と取り付けボルト5の
頭部5bの座面5cとの間に挟み込まれ、取り付けボル
ト5の締め付けトルクがサイドシール回転防止部材22
を介して補強板14に伝達されようとする。しかし、摩
擦係数が小さいサイドシール回転防止部材22の傾斜面
22aが、取り付けボルト5の座面5cと小さな接触面
積で当接しているので、サイドシール回転防止部材22
は座面5cとの間に滑りを発生して自身が回転しながら
締め付けトルクを遮断する。或いは、取り付けボルト5
の頭部5bとともにサイドシール回転防止部材22が回
転したとしても、この回転するサイドシール回転防止部
材22と補強板14の貫通孔18の周縁部との間で滑り
が発生して締め付けトルクを遮断し、補強板14の回転
を規制する。
に進入していくと、サイドシール回転防止部材22が、
補強板14の貫通孔18の周縁部と取り付けボルト5の
頭部5bの座面5cとの間に挟み込まれ、取り付けボル
ト5の締め付けトルクがサイドシール回転防止部材22
を介して補強板14に伝達されようとする。しかし、摩
擦係数が小さいサイドシール回転防止部材22の傾斜面
22aが、取り付けボルト5の座面5cと小さな接触面
積で当接しているので、サイドシール回転防止部材22
は座面5cとの間に滑りを発生して自身が回転しながら
締め付けトルクを遮断する。或いは、取り付けボルト5
の頭部5bとともにサイドシール回転防止部材22が回
転したとしても、この回転するサイドシール回転防止部
材22と補強板14の貫通孔18の周縁部との間で滑り
が発生して締め付けトルクを遮断し、補強板14の回転
を規制する。
【0017】このように、取り付けボルト5を使用して
サイドシール4をエンドキャップ2Bに取り付ける場
合、取り付けボルト5の締め付けトルクは、サイドシー
ル回転防止部材22の滑りの発生によって補強板14に
伝達するのが防止されるので、ボール転動溝3及び保持
器逃げ溝3aに対して摺接突起6、7が最適な圧力で密
着し、案内レール1とスライダ2の対向面のすき間の前
後の開口をシールし、スライダ2の前後からの塵埃の侵
入を阻止する。
サイドシール4をエンドキャップ2Bに取り付ける場
合、取り付けボルト5の締め付けトルクは、サイドシー
ル回転防止部材22の滑りの発生によって補強板14に
伝達するのが防止されるので、ボール転動溝3及び保持
器逃げ溝3aに対して摺接突起6、7が最適な圧力で密
着し、案内レール1とスライダ2の対向面のすき間の前
後の開口をシールし、スライダ2の前後からの塵埃の侵
入を阻止する。
【0018】したがって、本実施形態の装置は、ボール
転動溝3及び保持器逃げ溝3aに対して摺接突起6、7
が過度に接触したり、接触しない部分が存在するといっ
た不都合が発生せず、リニアガイド装置のシール性を長
期間にわたって確保することができる。ここで、上記実
施形態ではサイドシール回転防止部材22の材料として
ナイロン樹脂を用いたが、他の樹脂であってもよい。望
ましくは、金属と接触したとききの摩擦係数が0.15
以下のものが良い。
転動溝3及び保持器逃げ溝3aに対して摺接突起6、7
が過度に接触したり、接触しない部分が存在するといっ
た不都合が発生せず、リニアガイド装置のシール性を長
期間にわたって確保することができる。ここで、上記実
施形態ではサイドシール回転防止部材22の材料として
ナイロン樹脂を用いたが、他の樹脂であってもよい。望
ましくは、金属と接触したとききの摩擦係数が0.15
以下のものが良い。
【0019】また、サイドシール回転防止部材22の形
状を傾斜面22aを有する形状としたが、傾斜面22a
のない平らな面としても良い。さらにまた、本発明の要
旨は、環状のサイドシール回転防止部材22を使用する
ことに限定するものではなく、例えば、サイドシール回
転防止部材22の替わりに、テフロン(登録商標)コー
ティングを施した座金を取り付けボルト5に装着し、こ
の座金が、補強板14の貫通孔18の周縁部と取り付け
ボルト5の頭部5bの座面5cとの間に挟み込まれるよ
うにしてもよい。
状を傾斜面22aを有する形状としたが、傾斜面22a
のない平らな面としても良い。さらにまた、本発明の要
旨は、環状のサイドシール回転防止部材22を使用する
ことに限定するものではなく、例えば、サイドシール回
転防止部材22の替わりに、テフロン(登録商標)コー
ティングを施した座金を取り付けボルト5に装着し、こ
の座金が、補強板14の貫通孔18の周縁部と取り付け
ボルト5の頭部5bの座面5cとの間に挟み込まれるよ
うにしてもよい。
【0020】また、サイドシール回転防止部材や前述し
た座金を使用せずに、取り付けボルト5の頭部5bの座
面5cや、この座面5cが当接する補強板14の貫通孔
18の周縁部に、滑りが生じやすい材料をコーティング
してもよい。なお、上記実施形態では、標準的な取り付
けボルト5を使用したが、緩み止め用のねじ止め剤を用
いたり、或いは、予めねじ止め剤が付いた取り付けボル
トを使用することで、例えば振動などの影響等により取
り付けボルトが緩み易い条件下で使用しても、取り付け
ボルトの緩みを防止することができる。また、取り付け
ボルトの緩み止めの方法としてタッピングねじを使用し
てエンドキャップ2Bに取り付けてもよい。
た座金を使用せずに、取り付けボルト5の頭部5bの座
面5cや、この座面5cが当接する補強板14の貫通孔
18の周縁部に、滑りが生じやすい材料をコーティング
してもよい。なお、上記実施形態では、標準的な取り付
けボルト5を使用したが、緩み止め用のねじ止め剤を用
いたり、或いは、予めねじ止め剤が付いた取り付けボル
トを使用することで、例えば振動などの影響等により取
り付けボルトが緩み易い条件下で使用しても、取り付け
ボルトの緩みを防止することができる。また、取り付け
ボルトの緩み止めの方法としてタッピングねじを使用し
てエンドキャップ2Bに取り付けてもよい。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のリニアガ
イド装置のサイドシール取り付け構造構造によると、ボ
ルトの締め付けトルクがサイドシールに伝達されようと
するが、サイドシール回転防止部材の介在によってサイ
ドシールへの締め付けトルクの伝達が遮断されるので、
ボール転動溝に対して摺接突起が最適な圧力で密着し、
案内レールとスライダの対向面のすき間の前後の開口を
シールし、スライダの前後からの塵埃の侵入を阻止し、
防塵性、シール性を長期間にわたって行うことができる
という効果がある。
イド装置のサイドシール取り付け構造構造によると、ボ
ルトの締め付けトルクがサイドシールに伝達されようと
するが、サイドシール回転防止部材の介在によってサイ
ドシールへの締め付けトルクの伝達が遮断されるので、
ボール転動溝に対して摺接突起が最適な圧力で密着し、
案内レールとスライダの対向面のすき間の前後の開口を
シールし、スライダの前後からの塵埃の侵入を阻止し、
防塵性、シール性を長期間にわたって行うことができる
という効果がある。
【図1】本発明に係る一実施形態のサイドシール取り付
け構造を示す分解図である。
け構造を示す分解図である。
【図2】本発明の構成部材であるサイドシール回転防止
部材を示す図であり、(a)は正面図、(b)は軸心を
通過する横断面図である。
部材を示す図であり、(a)は正面図、(b)は軸心を
通過する横断面図である。
【図3】リニアガイド装置を示す正面図である。
【図4】リニアガイド装置を示す側面図である。
【図5】従来のサイドシール取り付け構造において姿勢
が傾いた状態でサイドシールが取り付けられている状態
を示す図である。
が傾いた状態でサイドシールが取り付けられている状態
を示す図である。
【図6】サイドシールの姿勢が傾いていることにより、
ボール転動溝に対して摺接突起が局部的に接触したり、
ボール転動溝と摺接突起の間に隙間が生じている状態を
示す図である。
ボール転動溝に対して摺接突起が局部的に接触したり、
ボール転動溝と摺接突起の間に隙間が生じている状態を
示す図である。
1 案内レール 2 スライダ 2B エンドキャップ 3 ボール転動溝 3a 保持器逃げ溝 4 サイドシール 5 取り付けボルト(ボルト) 5a ねじ部 5b 頭部 5c 座面 6、7 摺接突起 12 貫通孔 14 補強板 16 シール材 18 貫通孔(ボルト貫通孔) 22 サイドシール回転防止部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3J016 AA08 BB12 CA03 3J034 AA07 BA17 3J104 AA03 AA23 AA36 AA65 AA69 AA74 AA76 BA62 DA04 EA01 EA04
Claims (1)
- 【請求項1】 外面にボール転動溝を備えた案内レール
に跨架されて該案内レール上を相対直線移動するスライ
ダの移動方向の面にねじ孔を設け、前記案内レールのボ
ール転動溝に摺接する弾性体からなる摺接突起を備えた
サイドシールにボルト貫通孔を設け、ボルトを、前記サ
イドシールのボルト貫通孔を通過させて前記面のねじ孔
に螺合し、該ボルトの頭部で前記ボルト貫通孔の周縁部
を締め付けて前記サイドシールを前記面に取り付けるよ
うにしたリニアガイド装置のサイドシール取り付け構造
において、 互いに対向する前記ボルトの頭部の座面と前記サイドシ
ールのボルト貫通孔の周縁部との間に、前記ボルトを締
め付ける際に、前記座面及び前記周縁部の少なくとも一
方に対して滑りを発生するサイドシール回転防止部材を
介在させたことを特徴とするリニアガイド装置のサイド
シール取り付け構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000324919A JP2002130274A (ja) | 2000-10-25 | 2000-10-25 | リニアガイド装置のサイドシール取り付け構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000324919A JP2002130274A (ja) | 2000-10-25 | 2000-10-25 | リニアガイド装置のサイドシール取り付け構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002130274A true JP2002130274A (ja) | 2002-05-09 |
Family
ID=18802372
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000324919A Pending JP2002130274A (ja) | 2000-10-25 | 2000-10-25 | リニアガイド装置のサイドシール取り付け構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002130274A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006068089A1 (ja) * | 2004-12-21 | 2006-06-29 | Thk Co., Ltd. | 運動案内装置 |
CN102449334A (zh) * | 2010-08-19 | 2012-05-09 | 日本精工株式会社 | 线性引导装置 |
KR101171277B1 (ko) * | 2011-10-04 | 2012-08-06 | 주식회사 모션디바이스 | 리니어 액츄에이터 |
JP2014126591A (ja) * | 2012-12-25 | 2014-07-07 | Kyocera Document Solutions Inc | 取付補助部材およびこれを備えた光走査装置 |
-
2000
- 2000-10-25 JP JP2000324919A patent/JP2002130274A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006068089A1 (ja) * | 2004-12-21 | 2006-06-29 | Thk Co., Ltd. | 運動案内装置 |
US7845854B2 (en) | 2004-12-21 | 2010-12-07 | Thk Co., Ltd. | Motion guide device |
CN102449334A (zh) * | 2010-08-19 | 2012-05-09 | 日本精工株式会社 | 线性引导装置 |
KR101171277B1 (ko) * | 2011-10-04 | 2012-08-06 | 주식회사 모션디바이스 | 리니어 액츄에이터 |
JP2014126591A (ja) * | 2012-12-25 | 2014-07-07 | Kyocera Document Solutions Inc | 取付補助部材およびこれを備えた光走査装置 |
US9213183B2 (en) | 2012-12-25 | 2015-12-15 | Kyocera Document Solutions, Inc. | Mounting auxiliary member and optical scanning device including the same |
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