JP2002130128A - 横形圧縮機 - Google Patents

横形圧縮機

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JP2002130128A
JP2002130128A JP2001256198A JP2001256198A JP2002130128A JP 2002130128 A JP2002130128 A JP 2002130128A JP 2001256198 A JP2001256198 A JP 2001256198A JP 2001256198 A JP2001256198 A JP 2001256198A JP 2002130128 A JP2002130128 A JP 2002130128A
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oil
oil supply
cap
supply pipe
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JP2001256198A
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Tatsuya Wakana
竜也 若菜
Koichi Inaba
恒一 稲場
Koichi Sekiguchi
浩一 関口
Atsushi Shimada
敦 島田
Toshiyuki Terai
利行 寺井
Nobuo Abe
信雄 阿部
Kunio Fukami
国男 深見
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C2360/00Engines or pumps
    • F16C2360/42Pumps with cylinders or pistons

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  • Rotary Pumps (AREA)
  • Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】組立時の給油シャフトの曲げ方向の角度を自由
にすることができ、作業性を向上し、簡便な手段で安価
に、信頼性の高い横形圧縮機を提供する。また、副軸受
の球面軸受部へ充分な給油のできる軸受構造を提供す
る。 【解決手段】密閉容器1内に、圧縮機構部2と電動機部
10とを、軸心を水平方向にして収納し、主軸受8を圧
縮機構部2と電動機部10との間に、副軸受9を主軸受
8に対し電動機10を挾んで対向する位置に設け、給油
パイプ21を給油キャップ20を介して副軸受9に固定
してなる横形圧縮機において、給油キャップ20を、副
軸受9のハウジング17に嵌入して固定し、給油パイプ
21は、その軸心を給油キャップ20の円筒底部の軸心
に一致させて接続し、給油パイプ21は給油キャップ2
0を介して軸受9に固定された後、この給油パイプ21
の開放端が油溜りに浸るように曲げられた給油経路を有
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、横形圧縮機に係
り、特に空気調和機、冷蔵庫等に用い、簡便な手段で信
頼性、組立性を向上させるのに好適な横形圧縮機に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来の横形圧縮機における、クランク軸
を支持する軸受の配置や構造に関しては、図15に示す
構成のものが知られている。図15は、従来の横形スク
ロール圧縮機の断面図である。図15に示す従来の横形
スクロール圧縮機は、密閉ケ−ス1内に圧縮機構部2と
電動機10とが軸心Lを水平にして収納されたもので、
圧縮機構部2を構成する固定スクロール3は端板3a上
に渦巻状のラップ3bが直立したものであり、旋回スク
ロール4は端板4a上に渦巻状のラップ4bが直立した
もので、互いにラップを内側に向けて噛み合わせること
により圧縮室5を形成している。
【0003】電動機10は、ステータ11とロ−タ12
とからなっている。6は、電動機10の回転力を伝達し
旋回スクロール4を公転させるクランク軸、7は、この
クランク軸6を支持する主軸受15を具備したフレ−
ム、16は、固定された軸受ハウジング17に設けた副
軸受である。すなわち、主軸受15は圧縮機構部2と電
動機部10との間にあり、副軸受16は前記主軸受15
に対し前記電動機部10を挾んで対向する位置に設けら
れている。
【0004】密閉ケース1内の油溜りから軸受や圧縮機
構部へ給油する手段である給油パイプ31が、給油キャ
ップ30に保持されて副軸受16の軸受ハウジング17
にねじ35で固定されている。給油キャップ30は、薄
板をプレス成形した円筒形状(カップ形状)のものであ
り、この給油キャップ30に設けられた横穴30aに給
油パイプ31が溶接固定されている。
【0005】ロータ12に嵌着されたクランク軸6は、
電動機10の両側に設けられた主軸受15と副軸受16
とで支持されており、副軸受16は自動調芯可能な球面
軸受構造となっている。クランク軸6内には、給油パイ
プ31からの油を軸受や圧縮機構部へ給油するための給
油通路6bが穿孔されている。このような従来の横形圧
縮機の例としては、例えば、特開平3−206388号
公報記載のものが知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記図15に示す従来
の圧縮機構造においては、副軸受ハウジング17と給油
キャップ30とは複数のねじ35で固定されており、給
油キャップ30は比較的強度の弱い薄板で形成されてい
るため、副軸受へねじ35を固定する際に変形したり、
圧縮機運転中の振動により変形したりして、両部品の取
り付け面のシール性が悪くなり油洩れが発生し、必要給
油量が確保できないという問題があった。また、その油
洩れを防ぐために給油キャップおよび副軸受の取り付け
面の加工精度を厳しく管理する必要があった。
【0007】さらに、シール性を重要視するあまり取り
付け時のねじ35の締め付け力を大きくすると、ねじ3
5が副軸受ハウジング17に固定されているため、副軸
受ハウジング17までもが変形してしまい、副軸受ハウ
ジング17内の球面軸受16が回転不能となり、軸受の
信頼性を低下させる要因となっていた。その上、複数の
ねじ35で止められているため、作業性が非常に悪く組
立工程上の隘路ともなっていた。
【0008】また、一般に横形圧縮機においては、密閉
容器内の油溜りに浸った給油パイプ下端から給油してい
るため、圧縮機が傾いた場合や製品自体が傾いた場合で
も給油パイプは油中に浸っていなくてはならない。この
ため、組立時には給油パイプは鉛直方向に向くように給
油キャップの回転方向の角度を厳しく管理しなくてはな
らないため、組立時の作業性が悪かった。
【0009】またさらに、副軸受ハウジングには球面軸
受を組み込むための切欠き溝が必要であるが、従来は副
軸受を取り付ける仕切り板との合わせ面となる方向に溝
を設けていたため、モータ室のガスが切欠き溝内に浸入
し副軸受の球面軸受部に付着している油を洗い落してし
まい、球面軸受部に油膜が形成できず、軸受の異常摩耗
や噛りを発生させるという問題があった。
【0010】本発明は、上記従来技術の問題点を解決す
るためになされたもので、軸受と給油キャップとの取り
付け部のシ−ル性を向上させるとともに、組立時の給油
キャップの曲げ方向の角度を自由にすることができ、作
業性を向上することができ、簡便な手段で安価に、より
信頼性の高い横形圧縮機を提供することを目的とする。
また、本発明の他の目的は、副軸受の球面軸受部へ充分
な給油を行うことができ、軸受の異常摩耗や噛りのな
い、信頼性の高い軸受構造の横形圧縮機を提供すことに
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る横形圧縮機の構成は、底部に油溜りを
有する密閉容器内に、冷媒を圧縮する圧縮機構部と、こ
の圧縮機構部に回転力を伝達するクランク軸と、このク
ランク軸に回転力を与える電動機部とを、軸心を水平方
向にして収納し、前記クランク軸を支持する主軸受を前
記圧縮機構部と前記電動機部との間に、副軸受を前記主
軸受に対し前記電動機を挾んで対向する位置に設け、密
閉容器内の油溜りから前記クランク軸の給油路へ油を供
給する給油パイプを給油キャップを介して前記副軸受に
固定してなる横形圧縮機において、前記給油キャップ
を、前記副軸受のハウジングに嵌入して固定し、前記給
油パイプは、当該給油パイプの軸心を前記給油キャップ
の円筒底部の軸心に一致させて接続し、前記給油パイプ
は前記クランク軸の軸心方向に前記給油キャップを介し
て前記軸受に固定された後、この給油パイプの開放端が
油溜りに浸るように曲げられた給油経路を有するもので
ある。
【0012】より詳しくは、前記副軸受は自動調心可能
な球面軸受と該球面軸受を保持する軸受ハウジングとか
らなり、その軸受ハウジングに、球面軸受を挿入するた
めの溝を、給油パイプの取り付け側に設けたものであ
る。
【0013】また、上記の横形圧縮機では、副軸受は自
動調心可能な球面軸受と該球面軸受を保持する軸受ハウ
ジングとからなり、その軸受ハウジングに球面軸受を挿
入するための溝を設けており、その球面軸受を挿入する
ための溝を、給油パイプの取り付け側に設けたものであ
る。そして、給油キャップの外周と軸受ハウジングと
は、嵌入後軸受ハウジング外周をシール材を介して溶接
して固定したものである。
【0014】なお、本発明をスクロール圧縮機に適用し
た場合を具体的に付記すると次のとおりである。横形ス
クロール圧縮機は、密閉容器内に、電動機と該電動機に
連結された圧縮機構部とを収納するものであって、それ
ぞれの端板上に渦巻き状のラップを有し、それぞれのラ
ップを互いに噛み合わせることにより圧縮室を形成する
固定スクロールおよび旋回スクロールと、電動機の回転
力を伝達し旋回スクロールを公転させるクランク軸と、
このクランク軸を支持回転させる軸受を具備するフレー
ムと、前記旋回スクロールの自転防止手段とを備え、前
記クランク軸を支持する軸受を前記電動機の両側に設け
たものである。
【0015】本発明の特徴部は、軸受、圧縮機構部へ油
を供給するための給油パイプ、給油パイプを保持する給
油キャップを備え、密閉容器内の油溜りから給油パイプ
を介して給油を行う横形圧縮機において、給油キャップ
を反圧縮機構部側の軸受ハウジングに取り付ける際、シ
ール材を介し給油キャップに嵌入して固定し、給油キャ
ップの軸心方向に取り付けた給油パイプは、給油キャッ
プを軸受に固定したのち、鉛直方向に曲げたものであ
る。
【0016】また、球面軸受の信頼性を確保するため
に、本発明の横形スクロール圧縮機の構成は、密閉容器
内に、電動機と該電動機に連結された圧縮機構部とを収
納するものであって、それぞれの端板上に渦巻上のラッ
プを有し、それぞれのラップを噛み合わせることにより
圧縮室を形成する固定スクロールおよび旋回スクロール
と、電動機の回転力を伝達し旋回スクロールを公転させ
るクランク軸と、このクランク軸を回転させる軸受を具
備するフレームと、前記旋回スクロールの自転防止手段
とを備え、前記軸受を電動機を挟んで両側に設け、軸
受、圧縮機構部へ油を供給するための給油パイプ、給油
パイプを保持する給油キャップを備え、密閉容器内の油
溜りから給油パイプを介し給油を行う横形圧縮機におい
て、副軸受に設けられた球面軸受を組み込むための切欠
き溝を、油溜りから油を吸入する側へ設けたものであ
る。
【0017】上記の技術的手段による働きは下記のとお
りである。給油パイプを保持する給油キャップは、副軸
受に固定されるが、従来、副軸受へ給油キャップを取り
付けた際に、シール性が悪く取り付け部から油漏れが発
生してしまうようなことがあった。しかし、本発明の構
成においては、給油キャップと副軸受間に介在するシ−
ル材によってシ−ルされるため油洩れは皆無である。
【0018】また、軸受、圧縮機構部へ給油するための
給油パイプは、密閉容器内の油溜りの中に浸されてい
る。横形圧縮機では、組み立て時の回転方向の精度や各
部品の精度によっては給油パイプの先端が真下を向かず
に傾いて取り付けられ、油面よりも給油パイプ先端(開
放端)が上方に位置し給油不可能となる場合や、製品に
組み込まれ据付けを行うときにも製品が傾いて付けられ
圧縮機が傾き給油不可能となることが考えられる。本発
明では、このような場合でも、給油パイプは副軸受に固
定された後にほぼ鉛直方向に曲げられるため、密閉容器
内の油面とほぼ垂直になり、給油パイプは油中に浸って
給油量確保が十分に行われる。
【0019】さらに、副軸受にある球面軸受と軸受ハウ
ジングとの間の摺動部には、軸受ハウジングに設けられ
た切欠き溝により、球面軸受に強制的に給油され、過渡
的に軸受の負荷が大きくなり、かつ、油切れをおこすよ
うな条件下においても、軸受の異常摩耗や噛りといった
現象を起こすことはなく、高信頼性の軸受構造とするこ
とができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施例を図1ないし
図14を参照して説明する。 〔実施例 1〕第1の実施例を説明する。図1は、本発
明の一実施例に係る横形スクロール圧縮機の縦断面図、
図2は、図1の圧縮機の副軸受ハウジングの断面図、図
3は、図2の副軸受ハウジングの斜視図、図4は、図1
の圧縮機の給油キャップの斜視図、図5は、給油キャッ
プと副軸受とを組み付けた状態を示す斜視図、図9は、
給油パイプを曲げる状態を示す断面図である。図中、図
15と同一符号のものは、従来技術と同一または相当部
分を示している。
【0021】図1に示す本実施例の横形スクロール圧縮
機は、密閉ケース1内に圧縮機構部2と電動機部10と
が軸心Lを水平にして収納されたもので、圧縮機構部2
を構成する固定スクロール3は端板3a上に渦巻状のラ
ップ3bが直立したものであり、旋回スクロール4は端
板4a上に渦巻状のラップ4bが直立したもので、互い
にラップを内側に向けて噛みあわせることにより圧縮室
5を形成している。
【0022】図1において、6はクランク軸で、その偏
心部6aを旋回スクロール4のボス部に嵌入させ、電動
機10の回転力を伝達し旋回スクロール4を公転させる
ものである。旋回スクロール4は、オルダムリング(図
示せず)の作用で自転が防止されている。7は、旋回ス
クロール4を収納し固定スクロール3を締結するフレー
ムで、密閉ケース1に固定されている。8は、フレーム
7に具備されクランク軸6を回転自在に支持する主軸受
で、この主軸受8は、圧縮機構部2と電動機10との間
にある。9は、クランク軸6の反圧縮機構部側端部を回
転自在に支持する副軸受で、この副軸受9は、前記主軸
受8に対し電動機10を挾んで対向する位置にある。
【0023】電動機10は、ステータ11とロータ12
とからなり、ロータ12に結合されたクランク軸6は、
電動機10の両側に設けられた主軸受8と副軸受9とで
支持される構成となっている。主軸受8は、内径面が一
般的なストレート形状のすべり軸受であり、副軸受9は
内径面が自動調芯形状(略球面形状)をなすすべり軸受
である。すなわち、副軸受9は、球面軸受16と該球面
軸受16を保持する軸受ハウジング17とからなり、図
3に示すように、軸受ハウジング17には球面軸受16
を組み込むための切欠き溝17aが、油を吸い込む方向
側、すなわち次に述べる給油パイプの取り付け側に形成
されている。この切欠き溝17aは、図2,3に示すよ
うに、球面状の凹所の中間部分まで形成されており、こ
の溝に球面軸受16を挿入したのち、90度回転するこ
とにより図5に示す状態となって、軸受ハウジング17
から外れなくなる。
【0024】また、副軸受9は自動調芯軸受となってお
り、副軸受ハウジングには球面形の球面軸受が挿入され
るが、そのボ−ルは切欠き溝17aを中心軸に対称に設
けてあり、ワンタッチで挿入が可能である。その挿入組
付け方法を図10ないし図14に示す。まず、図10に
示すごとく、球面軸受9Aをハウジング9Bの挿入溝9
Baに向かって垂直に挿入する。図11が、その垂直に
挿入した状態を示す。また、図13が球面軸受9Aをハ
ウジングの9Bに垂直に挿入した状態を断面図で示した
ものである。次いでこの図13に示すように、球面軸受
9Aを矢印の方向に90°回転することによって組付け
を完了する。図12は、その組付けを完了した状態を斜
視図で示したもので、断面図で示したものが図14であ
る。
【0025】図12,図14に示す状態では、球面軸受
9Aはハウジング9Bから抜けてしまうことはない。し
たがって、球面軸受9Aにクランク軸6が嵌め込まれ、
ハウジング9Bを副軸受に固定した実用状態では、どち
らを上下にしても球面軸受9Aが抜け落ちることはな
い。
【0026】図1において、20は、給油手段を構成す
る円筒形状(カップ形状)の給油キャップ、21は、密
閉ケース1内の油溜りから軸受部,圧縮機機構部へ給油
するための給油手段を構成する給油パイプ、22は、給
油パイプ21の開放端部に具備された異物捕集マグネッ
ト、23は、軸受ハウジング17と給油キャップ20と
の間に取り付けられるシール材である。給油キャップ2
0の外周には、図4に示すように、ねじ部20aが形成
されている。また、前記副軸受9を構成する軸受ハウジ
ング17の内周には、図3に示すように、前記ねじ部2
0aと締結可能にねじ部9aが形成されている。
【0027】前記給油パイプ21は、図4,5に示すよ
うに、当該給油パイプ21の軸心を前記給油キャップ2
0の円筒底部20bの軸心に一致させて溶接接続され
る。この軸心は、クランク軸6の軸心Lと同心である。
給油パイプ21を保持している給油キャップ20は、そ
の外周に設けられたねじ部20aと副軸受9の前記軸受
ハウジング17の内周に設けられたねじ部9aとのねじ
合わせによって、シール材23を介して締結されてい
る。
【0028】すなわち、給油パイプ21を保持している
給油キャップ20は、給油キャップ20の外周に設けら
れたねじ部20aで副軸受9に固定され、かつ、副軸受
9と給油キャップ20との間には両部品間のシ−ルをす
るためにシ−ル材23を設けてあるため、給油を行う際
に重要である取り付け部からの油漏れを十分に防止で
き、それぞれの部品の加工精度をラフにすることができ
る。
【0029】また、給油パイプ21は、給油キャップ2
0を副軸受9に取り付ける際には、図9に実線で示すよ
うにクランク軸心Lと同心に水平方向にストレートにな
っている。そして、給油キャップ20取り付け後給油パ
イプ21を、当該給油パイプ21の開放端21aが油溜
りに浸る方向、すなわち軸心Lに対し破線で示すように
鉛直方向に曲げて給油経路を構成する。このように、取
り付け後曲げ加工を行うため、組立時の取り付け角度の
ズレや製品組込時の傾きを許容することができるととも
に組立性を向上することができる。
【0030】密閉ケース1内の油溜りから給油パイプ2
1に吸い込まれた油は、給油キャップ20内を経てクラ
ンク軸6内の給油通路6bに入り、圧縮機構部2の摺動
部や主軸受8,副軸受9に供給される。また、上述のよ
うに、軸受ハウジング17には球面軸受16を組み込む
ための切欠き溝17aが油を吸い込む方向側に形成され
ているため、油溜りから給油パイプ21を介して吸い込
まれた油は、給油キャップ20、副軸受9間に設けられ
た空間に一時溜ったのち、副軸受9の軸受ハウジング1
7に設けられた切欠き溝17aから、球面軸受16内の
摺動部に安定した給油が行なわれ、簡便な手段で信頼性
の高い副軸受9を構成することができる。
【0031】本実施例によれば、副軸受9へ給油キャッ
プ20を取り付けた際、シール性が悪く、取り付け部か
ら漏れが発生してしまうような場合でも、給油キャップ
20と軸受ケーシング17間に設けられたシール材23
でシールするため油洩れは皆無である。
【0032】また、従来の横形スクロ−ル圧縮機では、
組立時の回転方向の精度や各部品の精度によっては給油
パイプの先端が真下を向かずに傾いて取り付けられ、油
面よりも上方に給油パイプ先端が位置し、給油不可能と
なる場合があった。あるいは、圧縮機が製品に組み込ま
れて据付けを行うときにも、製品が傾いて取り付けら
れ、圧縮機が傾いて給油不可能となることが考えられ
た。本実施例では、そういった場合でも、給油パイプ2
1は給油キャップ20を介して副軸受9に固定されたの
ちに、ほぼ鉛直方向に曲げられるため、密閉ケース1内
の油面とほぼ垂直になり、給油パイプの開放端21aは
油中に浸り、給油量の確保が十分に行われる。
【0033】さらに、副軸受9にある球面軸受16と軸
受ハウジング17との間の摺動部には、軸受ハウジング
17に設けられた切欠き溝17aにより、球面軸受16
に強制的に給油され、過渡的に軸受の負荷が大きくな
り、かつ、油切れをおこすような条件下においても軸受
の異常摩耗や噛りといった現象を起こすことはなく、高
信頼性の軸受構造とすることができる。
【0034】〔実施例 2〕本発明に係る第2の実施例
を図6ないし図8を参照して説明する。図6は、本発明
の他の実施例に係る副軸受ハウジングの斜視断面図、図
7は、図6に組み合わさる給油キャップの斜視図、図8
は、図6,図7の副軸受ハウジング、給油キャップを組
み付ける状態を示す斜視図である。図6ないし図8の給
油キャップおよび給油パイプを適用する横形スクロール
圧縮機は、図1と同等であり、給油パイプを曲げる状態
は先の図9に示したものと同様である。
【0035】第2の実施例では、給油キャップ20A
は、図7に示すもので、一方、副軸受9を構成する軸受
ハウジング17の内周には、図6に示すように、切欠き
溝17aが形成されている。前記給油キャップ20A
は、軸受ハウジング17の内周に嵌入されるものであ
る。すなわち、図8に示すように、給油キャップ20A
は、シール材23を介して軸受ハウジング17内に挿入
して嵌めあわせ、給油キャップ20Aの外周を副軸受9
に溶接して固定したものである。
【0036】前記給油パイプ21は、第1の実施例と同
様、当該給油パイプ21の軸心を前記給油キャップ20
の円筒底部の軸心に一致させて溶接接続される。この軸
心は、クランク軸6の軸心Lと同心である。第2の実施
例によれば、先の第1の実施例と同様の効果を得ること
ができる。なお、上記各実施例は、横形スクロール圧縮
機について説明したが、本発明は、スクロール圧縮機に
限らず、他の横形圧縮機にも適用可能のものである。
【0037】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、軸受と給油キャップとの取り付け部のシ−ル性を
向上させるとともに、組立時の給油パイプの曲げ方向の
角度を自由にすることができ、作業性を向上することが
でき、簡便な手段で安価に、より信頼性の高い横形圧縮
機を提供することができる。また、本発明によれば、副
軸受の球面軸受部へ充分な給油を行うことができ、軸受
の異常摩耗や噛りのない、信頼性の高い軸受構造の横形
圧縮機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る横形スクロ−ル圧縮機
の縦断面図である。
【図2】図1の圧縮機の副軸受ハウジングの断面図であ
る。
【図3】図2の副軸受ハウジングの斜視図である。
【図4】図1の圧縮機の給油キャップの斜視図である。
【図5】給油キャップと副軸受とを組み付けた状態を示
す斜視図である。
【図6】本発明の他の実施例に係る副軸受ハウジングの
斜視断面図である。
【図7】図6の軸受ハウジングに組み合わさる給油キャ
ップの斜視図である。
【図8】図6,図7の副軸受ハウジング、給油キャップ
を組み付ける状態を示す斜視図である。
【図9】給油パイプを曲げる状態を示す断面図である。
【図10】下軸受の球面軸受、ハウジングの挿入におけ
る挿入前を示す斜視図である。
【図11】下軸受の球面軸受、ハウジングの挿入におけ
る挿入時を示す斜視図である。
【図12】下軸受の球面軸受、ハウジングの挿入におけ
る組み付け後を示す斜視図である。
【図13】図11のC−C矢視断面図である。
【図14】図12のD−D矢視断面図である。
【図15】従来の横形スクロール圧縮機の断面図であ
る。
【符号の説明】
1…密閉ケース、2…圧縮機構部、3…固定スクロー
ル、4…旋回スクロール、3a,4a…端板、3b,4
b…ラップ、5…圧縮室、6…クランク軸、7…フレー
ム、8…主軸受、9…副軸受、9A…球面軸受、9a,
20a…ねじ部、10…電動機、16…球面軸受、17
…軸受ハウジング、17a…切欠き溝、20,20A…
給油キャップ、20a…円筒底部、21…給油パイプ、
21a…開放端、23…シ−ル材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F04C 29/02 311 F04C 29/02 311E F16C 23/04 F16C 23/04 E (72)発明者 関口 浩一 栃木県下都賀郡大平町大字富田800番地 株式会社日立製作所冷熱事業部栃木本部内 (72)発明者 島田 敦 栃木県下都賀郡大平町大字富田800番地 株式会社日立製作所冷熱事業部栃木本部内 (72)発明者 寺井 利行 栃木県下都賀郡大平町大字富田800番地 株式会社日立製作所冷熱事業部栃木本部内 (72)発明者 阿部 信雄 栃木県下都賀郡大平町大字富田800番地 株式会社日立製作所冷熱事業部栃木本部内 (72)発明者 深見 国男 栃木県下都賀郡大平町大字富田800番地 株式会社日立製作所冷熱事業部栃木本部内 Fターム(参考) 3H003 AA05 AB05 AC03 BC01 BD05 BD08 CA02 CD01 CE02 3H029 AA02 AA15 AA21 AB03 BB01 BB10 BB32 BB33 CC06 CC22 CC26 CC32 CC34 CC82 CC83 3H039 AA02 AA05 AA10 AA12 BB07 BB08 BB11 CC27 CC28 CC44 3J012 AB07 BB01 DB02 FB04

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】底部に油溜りを有する密閉容器内に、冷媒
    を圧縮する圧縮機構部と、この圧縮機構部に回転力を伝
    達するクランク軸と、このクランク軸に回転力を与える
    電動機部とを、軸心を水平方向にして収納し、 前記クランク軸を支持する主軸受を前記圧縮機構部と前
    記電動機部との間に、副軸受を前記主軸受に対し前記電
    動機を挾んで対向する位置に設け、 密閉容器内の油溜りから前記クランク軸の給油路へ油を
    供給する給油パイプを給油キャップを介して前記副軸受
    に固定してなる横形圧縮機において、 前記給油キャップを、前記副軸受のハウジングに嵌入し
    て固定し、 前記給油パイプは、当該給油パイプの軸心を前記給油キ
    ャップの円筒底部の軸心に一致させて接続し、 前記給油パイプは前記クランク軸の軸心方向に前記給油
    キャップを介して前記軸受に固定された後、この給油パ
    イプの開放端が油溜りに浸るように曲げられた給油経路
    を有することを特徴とする横形圧縮機。
  2. 【請求項2】前記請求項1記載の横形圧縮機であって、
    前記副軸受は自動調心可能な球面軸受と該球面軸受を保
    持する軸受ハウジングとからなり、その軸受ハウジング
    に、球面軸受を挿入するための溝を、給油パイプの取り
    付け側に設けたことを特徴とする横形圧縮機。
  3. 【請求項3】給油キャップと軸受ハウジングとは、シー
    ル材を介して溶接で接合されていることを特徴とする請
    求項1もしくは2記載の横形圧縮機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103982436A (zh) * 2014-05-28 2014-08-13 珠海凌达压缩机有限公司 凸缘与壳体连接结构、卧式旋转式压缩机轴承座与上油壳体连接结构及卧式旋转式压缩机

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