JP2002130079A - 高圧ポンプのポンプ室圧制御装置 - Google Patents

高圧ポンプのポンプ室圧制御装置

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JP2002130079A
JP2002130079A JP2000322552A JP2000322552A JP2002130079A JP 2002130079 A JP2002130079 A JP 2002130079A JP 2000322552 A JP2000322552 A JP 2000322552A JP 2000322552 A JP2000322552 A JP 2000322552A JP 2002130079 A JP2002130079 A JP 2002130079A
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pressure
valve
pressure control
pump
pump chamber
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JP2000322552A
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Hiroyuki Takamine
博行 高嶺
Tomiaki Hasebe
富昭 長谷部
Fusuo Aoki
富寿雄 青木
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Bosch Automotive Systems Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃料など流体の圧送中にその余剰分を少
なくして消費動力を低減するとともに、駆動カムの上死
点でポンプ室15の圧力を低下させるとともに、カム面
圧を低くして信頼性を向上可能な高圧ポンプのポンプ室
圧制御装置を提供すること。 【解決手段】 第1の圧力制御弁38をポンプ室15に
直接接続すること、第1の圧力制御弁38に関連して第
2の圧力制御弁39および逆止弁40を設けることに着
目し、ポンプ室15に直接臨むとともにポンプ室圧を制
御可能な第1の圧力制御弁38と、第1の圧力制御弁3
8の開弁圧P11より低い開弁圧P2で開弁可能な第2
の圧力制御弁39と、第1の圧力制御弁38の導出通路
48とポンプ室15とを連通可能であるとともに導出通
路48の圧力をポンプ室15への流体の吸入圧PLに制
御可能な逆止弁40と、を有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高圧ポンプのポンプ
室圧制御装置にかかるもので、とくにガソリンあるいは
軽油その他の流体用ポンプなどの高圧ポンプのポンプ室
圧制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来からガソリンエンジンの燃焼室にガ
ソリンを直接噴射する筒内直接噴射式の燃料噴射システ
ムなどにおいては、高圧ポンプからコモンレール(蓄圧
器)に高圧燃料を供給して所定圧力に蓄圧し、コモンレ
ールに接続しているインジェクターから燃焼室に燃料を
噴射する。当該高圧ポンプのうち、単一のピストン(プ
ランジャ)を使用するシングルプランジャタイプの高圧
ポンプは、高圧ポンプ側に圧力制御弁ないし調圧弁を設
けることにより吐出圧を制御するように構成しているた
め、プランジャのリフトによって発生するその制御燃料
圧力が一定であり、ポンプ室から圧送される燃料の全量
が吐出される。したがって従来は、コモンレールに電磁
弁(図示せず)などを設け、プランジャのリフト途中で
この電磁弁を開放して燃料を低圧側(燃料タンク側)に
還流することにより、コモンレールの圧力を所定レベル
に維持するようにしていた。しかしながら、当該高圧ポ
ンプのプランジャはエンジンによりこれを駆動している
ため、とくにエンジンの高回転時において燃料の吐出量
が増加して、上記圧力制御弁あるいは電磁弁による燃料
の還流量が余剰になるとともに、必要吐出量に対するポ
ンプの消費動力が増加するという問題がある。
【0003】さらに、特開平11−287165号など
においては、上記圧力制御弁に加えて、該圧力制御弁の
開弁時にその開弁状態を維持するリリーフ弁を設け、エ
ンジンの負荷状態すなわちコモンレールにおける燃料使
用量に応じてコモンレールへの圧送量を可変とするよう
にしている。また、上記リリーフ弁とは別にバイパス通
路にオリフィスを設けているが、燃料圧送終了後に圧力
制御弁の導出側の圧力を必要十分なレベルにまで完全に
低下させて、次回の燃料圧送時における開弁圧の変化を
完全に防止することが困難であるという問題がある。
【0004】従来の高圧ポンプ(とくにピストンタイプ
の高圧ポンプ)について高圧燃料供給ポンプを例に取っ
て、図4にもとづき概説する。図4は、高圧燃料供給ポ
ンプ1(高圧ポンプ)の断面図であって、高圧燃料供給
ポンプ1は、ポンプハウジング2と、タペットローラー
3と、駆動カム4と、第1のプレート5および第2のプ
レート6と、リードバルブ7と、プランジャバレル8
と、プランジャ9と、圧力制御弁10と、高圧ダンパー
11と、を有する。
【0005】ポンプハウジング2においては、燃料の吸
入口12、吐出口13およびリーク口14を形成すると
ともに、プランジャバレル8および第2のプレート6と
の間にポンプ室15を形成し、リードバルブ7に形成し
た吸入弁16および吐出弁17に連通させている。
【0006】プランジャバレル8は、そのポンプ室15
内にプランジャ9を往復動自在に収容し、プランジャス
プリング18により図中下方方向にプランジャ9を付勢
している。プランジャ9は、ポンプ室15への燃料の吸
入および該ポンプ室15からの吐出をそれぞれ行う。
【0007】すなわち、燃料タンク19から低圧ポンプ
20を介して吸入口12および吸入弁16からポンプ室
15に燃料を吸入し、吐出弁17から燃料を圧送し、高
圧ダンパー11より脈動を低減した上で、吐出口13か
らコモンレール21に高圧燃料を圧送し、インジェクタ
ー22から燃焼室(図示せず)に噴射する。
【0008】プランジャ9の往復動にともなってリーク
した燃料は、リーク口14からこれを低圧側(燃料タン
ク19)に還流可能としている。
【0009】圧力制御弁10は、吐出口13にこれを接
続するもので、バルブハウジング23と、バルブボディ
24と、バルブスプリング25と、を有する。高圧燃料
供給ポンプ1の吐出口13からバルブハウジング23の
導入口26に導入された燃料圧力がバルブスプリング2
5のセット力をこえると導出口27から燃料タンク19
に燃料を還流させることにより、コモンレール21への
圧送燃料圧力(すなわち、コモンレール21の設定圧
力)を一定に制御する。
【0010】なお、バルブボディ24は、その軸方向に
所定長さのピストンタイプのダンパー部28を有してお
り、バルブボディ24の作動にともなってこのダンパー
部28がダンパー機能を発揮し、その作動を安定化して
いる。
【0011】高圧ダンパー11は、吐出口13に臨んで
これを設け、燃料の吐出にともなう高圧側の脈動を低減
する。
【0012】こうした構成の高圧燃料供給ポンプ1にお
いて、エンジンによる駆動カム4の回転駆動により、タ
ペットローラー3がプランジャ9をプランジャバレル8
内で往復動させ、リードバルブ7の吸入弁16からの燃
料の吸入および吐出弁17からの吐出を行う。
【0013】当該高圧燃料供給ポンプ1は、圧力制御弁
10の作動によって制御燃料圧力が一定であり、ポンプ
室15において圧縮した燃料の全量が吐出されるため、
とくにエンジンの高回転時において吐出燃料量が増加
し、この増加にともなって導出口27からの還流量が増
えるとともに、その必要な吐出量に比較して高圧燃料供
給ポンプ1を駆動するための消費動力も多くなるという
問題がある。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上のような
諸問題にかんがみなされたもので、燃料など流体の圧送
中にその余剰分を少なくして消費動力を低減可能な高圧
ポンプのポンプ室圧制御装置を提供することを課題とす
る。
【0015】また本発明は、駆動カムの上死点でポンプ
室の圧力を低下させるとともに、カム面圧を低くして信
頼性を向上可能な高圧ポンプのポンプ室圧制御装置を提
供することを課題とする。
【0016】また本発明は、その余剰トルクを減少させ
ることができる高圧ポンプのポンプ室圧制御装置を提供
することを課題とする。
【0017】また本発明は、燃料等の圧送終了後に圧力
制御弁の導出側の圧力を必要十分なレベルにまで完全に
低下させて、次回の圧送時における開弁圧の変化を完全
に防止することができる高圧ポンプのポンプ室圧制御装
置を提供することを課題とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、圧力
制御弁(第1の圧力制御弁)をポンプ室に直接接続する
こと、この第1の圧力制御弁に関連して第2の圧力制御
弁および逆止弁を設けることに着目したもので、ポンプ
ハウジングと、このポンプハウジングとの間にポンプ室
を形成するプランジャバレルと、このプランジャバレル
内を往復動することにより、上記ポンプ室への流体の吸
入および該ポンプ室からの吐出をそれぞれ行うプランジ
ャと、を有する高圧ポンプのポンプ室圧制御装置であっ
て、上記ポンプ室に直接臨ませるとともに、そのポンプ
室圧を制御可能な第1の圧力制御弁と、この第1の圧力
制御弁の導出通路に接続するとともに、該第1の圧力制
御弁の開弁圧より低い開弁圧で開弁可能な第2の圧力制
御弁と、この第1の圧力制御弁の上記導出通路と上記ポ
ンプ室とを連通可能であるとともに、該導出通路の圧力
を上記ポンプ室への上記流体の吸入圧に制御可能な逆止
弁と、を有することを特徴とする高圧ポンプのポンプ室
圧制御装置である。
【0019】上記逆止弁は、上記ポンプ室への吸入弁と
これを一体に構成することができる。
【0020】上記逆止弁は、ボールバルブあるいはフラ
ットバルブからこれを構成することができる。
【0021】上記第1の圧力制御弁および上記第2の圧
力制御弁の少なくともいずれか一方は、ピストンタイプ
のダンパー機能を有することができる。
【0022】上記プランジャのリフトにともなって上記
第1の圧力制御弁および上記第2の圧力制御弁を順次開
弁させ、上記プランジャの下降にともなって上記逆止弁
を開弁させることができる。
【0023】本発明による高圧ポンプのポンプ室圧制御
装置においては、第1の圧力制御弁、第2の圧力制御弁
および逆止弁を設け、ポンプ室の圧力を制御するように
したので、プランジャによる燃料の圧縮および吐出の圧
力をポンプ室自体において制御可能となり、圧力制御の
応答性を向上させるとともに、燃料圧送にともなう余剰
燃料分をすみやかに低圧側に還流して消費動力を低減可
能である。とくに、逆止弁により第1の圧力制御弁の導
出側(導出通路)の圧力をポンプ室における吸入圧と同
等にすることができるので、次回の圧送時における第1
の圧力制御弁の開弁圧の変化を完全に防止して、さらに
消費動力を有効に活用することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施の形態によ
るポンプ室圧制御装置を備えた高圧ポンプ30を図1な
いし図3にもとづき説明する。ただし、図4と同様の部
分には同一符号を付し、その詳述はこれを省略する。図
1は、高圧ポンプ30の断面図、図2は、同、等価回路
図であって、高圧ポンプ30は、ポンプハウジング31
と、プランジャバレル32と、プランジャ33と、タペ
ット34と、前記駆動カム4と、吸入弁35および吐出
弁36と、ポンプ室圧制御装置37と、を有する。
【0025】ポンプハウジング31とプランジャバレル
32との間に前記ポンプ室15を形成するとともに、こ
のポンプ室15に臨んで吸入弁35、吐出弁36および
ポンプ室圧制御装置37を配設してある。吸入弁35に
連通可能に前記吸入口12を形成し、吐出弁36に連通
可能に前記吐出口13を形成し、またポンプハウジング
31に前記リーク口14を形成してある。
【0026】当該ポンプ室圧制御装置37は、第1の圧
力制御弁38と、第2の圧力制御弁39と、逆止弁40
と、を有する。第1の圧力制御弁38は、これをポンプ
室15に直接臨ませるとともに、そのポンプ室圧を制御
可能である。第2の圧力制御弁39は、この第1の圧力
制御弁38の開弁圧より低圧力の開弁圧で開弁可能であ
って、低圧側(燃料タンク19)にこれを接続してあ
る。逆止弁40は、この第1の圧力制御弁38とポンプ
室14とを連通可能であるとともに、第1の圧力制御弁
38の導出通路側の圧力を吸入圧に制御可能である。
【0027】より具体的に述べると、第1の圧力制御弁
38は、第1のバルブボディ41と、第1のバルブスプ
リング42と、を有し、第1のシート部43に第1の受
圧部44がシートし、第1の摺動部45が第1の受圧室
46に臨むようになっている。第1のバルブスプリング
42は第1のスプリング室47にこれを配置している。
【0028】第2の圧力制御弁39は、第1の圧力制御
弁38の導出通路48を介して第1の受圧室46に臨む
第2のバルブボディ49と、第2のバルブスプリング5
0と、を有し、第2のシート部51に第2のバルブボデ
ィ49がシートし、背圧連通路52を介して第1のスプ
リング室47と第2のバルブスプリング50の第2のス
プリング室53が連通している。第2のスプリング室5
3から還流口54を介して燃料タンク19に至る。
【0029】第1の圧力制御弁38および第2の圧力制
御弁39の少なくともいずれか一方は、たとえば図4に
示したバルブボディ24のように、それぞれのバルブボ
ディ(第1のバルブボディ41、第2のバルブボディ4
9)の軸方向に所定長さのピストンタイプのダンパー部
(図示せず)を有することが望ましく、第1のバルブボ
ディ41および第2のバルブボディ49の作動にともな
ってそれぞれのダンパー部がダンパー機能を発揮し、そ
の作動を安定化させることができる。
【0030】逆止弁40は、導出通路48とポンプ室1
5とを接続する連通路55にこれを設け、バルブボディ
自体はフラットバルブとして吸入弁35と一体にこれを
形成している。逆止弁40は、吸入弁35と一体に形成
するほか、任意の形態でこれを構成可能であるととも
に、フラットバルブ以外にもボールバルブからこれを構
成することもできる。
【0031】ここで、とくにポンプ室圧の変動について
計算する。第1の圧力制御弁38の初期開弁圧をP1
(たとえば70Kg/cm2)、第1の圧力制御弁38
の第1のバルブスプリング42によるセット力をF、第
1の圧力制御弁38における第1の受圧部44のシート
径をds(たとえば2.5mm)、第1の摺動部45の
摺動径をdd(たとえば6mm)、第2の圧力制御弁3
9の開弁圧ないしシート圧をP2とすれば、P1、F、
P2は、以下の各式(1)、(2)、(3)のようにな
る。すなわち、 P1=F/{(π/4)・ds2 }=70Kg/cm2 式(1) ∴ F ={(π/4)・ds2 }×70=3.43Kg/cm2 式(2) P2=F/{(π/4)・dd2 }=12.1Kg/cm2 式(3) となる。さらに、低圧の吸入口12への吸入圧をPL
(たとえば3.3Kg/cm2)とすると、第1の圧力
制御弁38の実際の開弁圧P11は、 P11={F−(π/4)・dd2 ・PL}/{(π/4)・ds2 } =50.9Kg/cm2 式(4) となる。
【0032】こうした構成の高圧燃料供給ポンプ30お
よびそのポンプ室圧制御装置37において、駆動カム4
の消費動力を低減させるとともに、そのカム面圧もこれ
を低下させることができる。すなわち図3は、上述の計
算結果にもとづき、駆動カム4(ただし2山カムのと
き)の回転角度に対するカムリフト、ポンプ室圧、およ
び第1の圧力制御弁38の第1の受圧室46の圧力(第
1の圧力制御弁38の導出通路48の圧力)を示したグ
ラフであって、プランジャ33のリフトにともないポン
プ室15内の圧力が上昇し始め、ポンプ室圧制御装置3
7における第1の圧力制御弁38の開弁圧P11(5
0.9Kg/cm2)に達したとき、第1の圧力制御弁
38が開弁し、ポンプ室15内のポンプ室圧を一定圧力
に保持したのち、第2の圧力制御弁39の第2のバルブ
ボディ49がリフトして、ポンプ室圧が低下し始め、第
2の圧力制御弁39の開弁圧P2(12.1Kg/cm
2)において一定レベルを保持するとともにプランジャ
33がその上死点に達する。すなわち、第2の圧力制御
弁39の閉弁圧は、高圧ポンプ30としての閉弁圧に一
致するもので、プランジャ33がその上死点に達するま
での駆動エネルギーを無駄なく活用していることにな
る。この間、プランジャ33がリフト途中であるため、
逆止弁40は吸入弁35とともに閉鎖状態を維持してい
る。
【0033】プランジャ33が上死点に達したのち、下
降を開始する時点で、吸入弁35とともに逆止弁40が
開弁し、導出通路48および連通路55を介して第1の
圧力制御弁38の第1の受圧室46およびポンプ室15
の圧力を低圧側に流し、吸入口12への低圧吸入圧PL
(3.3Kg/cm2)とする。
【0034】したがって、図3中の仮想線で示すような
第1のエネルギー損失E1および第2のエネルギー損失
E2を解消することができる。すなわち第1のエネルギ
ー損失E1は、第2の圧力制御弁39を設けることによ
り必要以上の燃料圧送を行うことなくこれを回避するこ
とができたもので、第2のエネルギー損失E2は、逆止
弁40を設けることによりポンプ室圧と第1の圧力制御
弁38の第1の受圧室46の圧力(第1の圧力制御弁3
8の導出通路48の圧力)とを一致させて、これw回避
することができたものである。とくに逆止弁40を設け
ることにより、第1の圧力制御弁38の第1の受圧室4
6の圧力をゼロ点設定することができるため、次回の圧
送時における第1の圧力制御弁38の開弁圧の変化を完
全に防止して、プランジャ33の駆動を円滑なものと
し、消費動力を低減することができる。さらに、駆動カ
ム4の上死点でポンプ室圧が低下するため、カム面圧を
低くすることができる。
【0035】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ポンプ室
圧制御装置として第1の圧力制御弁、第2の圧力制御弁
および逆止弁を設けたので、駆動カムの消費動力および
カム面圧を低減して、高圧ポンプの信頼性を向上させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態によるポンプ室圧制御装置
37を備えた高圧ポンプ30の断面図である。
【図2】同、等価回路図である。
【図3】同、駆動カム4(ただし2山カムのとき)の回
転角度に対するカムリフト、ポンプ室圧、および第1の
圧力制御弁38の第1の受圧室46の圧力(第1の圧力
制御弁38の導出通路48の圧力)を示したグラフであ
る。
【図4】従来の高圧燃料供給ポンプ1(高圧ポンプ)の
断面図である。
【符号の説明】
1 高圧燃料供給ポンプ(高圧ポンプ、図4) 2 ポンプハウジング 3 タペットローラー 4 駆動カム 5 第1のプレート 6 第2のプレート 7 リードバルブ 8 プランジャバレル 9 プランジャ 10 圧力制御弁 11 高圧ダンパー 12 吸入口 13 吐出口 14 リーク口 15 ポンプ室 16 吸入弁 17 吐出弁 18 プランジャスプリング 19 燃料タンク 20 低圧ポンプ 21 コモンレール(蓄圧器) 22 インジェクター 23 バルブハウジング 24 バルブボディ 25 バルブスプリング 26 導入口 27 導出口 28 ピストンタイプのダンパー部 30 高圧ポンプ(図1、図2) 31 ポンプハウジング 32 プランジャバレル 33 プランジャ 34 タペット 35 吸入弁 36 吐出弁 37 高圧ポンプ30のポンプ室圧制御装置(実施の形
態、図1、図2) 38 第1の圧力制御弁 39 第2の圧力制御弁 40 逆止弁 41 第1のバルブボディ 42 第1のバルブスプリング 43 第1のシート部 44 第1の受圧部 45 第1の摺動部 46 第1の受圧室 47 第1のスプリング室 48 導出通路 49 第2のバルブボディ 50 第2のバルブスプリング 51 第2のシート部 52 背圧連通路 53 第2のスプリング室 54 還流口 55 連通路 E1 第1のエネルギー損失(図3) E2 第2のエネルギー損失(図3) ds 第1の圧力制御弁38における第1の受圧部44
のシート径 dd 第1の圧力制御弁38における第1の摺動部45
の摺動径 P1 第1の圧力制御弁38の初期開弁圧 P11 第1の圧力制御弁38の実際の開弁圧P11 P2 第2の圧力制御弁39の開弁圧ないしシート圧 PL 吸入口12への吸入圧
フロントページの続き (72)発明者 長谷部 富昭 埼玉県東松山市箭弓町3丁目13番26号 株 式会社ボッシュオートモーティブシステム 東松山工場内 (72)発明者 青木 富寿雄 埼玉県東松山市箭弓町3丁目13番26号 株 式会社ボッシュオートモーティブシステム 東松山工場内 Fターム(参考) 3G066 AA02 AB02 AC09 AD02 BA19 CA04T CA08 CA09 CA20T CA34 CB09 CB16 CD03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポンプハウジングと、 このポンプハウジングとの間にポンプ室を形成するプラ
    ンジャバレルと、 このプランジャバレル内を往復動することにより、前記
    ポンプ室への流体の吸入および該ポンプ室からの吐出を
    それぞれ行うプランジャと、を有する高圧ポンプのポン
    プ室圧制御装置であって、 前記ポンプ室に直接臨ませるとともに、そのポンプ室圧
    を制御可能な第1の圧力制御弁と、 この第1の圧力制御弁の導出通路に接続するとともに、
    該第1の圧力制御弁の開弁圧より低い開弁圧で開弁可能
    な第2の圧力制御弁と、 この第1の圧力制御弁の前記導出通路と前記ポンプ室と
    を連通可能であるとともに、該導出通路の圧力を前記ポ
    ンプ室への前記流体の吸入圧に制御可能な逆止弁と、 を有することを特徴とする高圧ポンプのポンプ室圧制御
    装置。
  2. 【請求項2】 前記逆止弁は、前記ポンプ室への吸入
    弁とこれを一体に構成したことを特徴とする請求項1記
    載の高圧ポンプのポンプ室圧制御装置。
  3. 【請求項3】 前記逆止弁は、ボールバルブあるいは
    フラットバルブからこれを構成することを特徴とする請
    求項1記載の高圧ポンプのポンプ室圧制御装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の圧力制御弁および前記第2
    の圧力制御弁の少なくともいずれか一方は、ピストンタ
    イプのダンパー機能を有することを特徴とする請求項1
    記載の高圧ポンプのポンプ室圧制御装置。
  5. 【請求項5】 前記プランジャのリフトにともなって
    前記第1の圧力制御弁および前記第2の圧力制御弁を順
    次開弁させ、 前記プランジャの下降にともなって前記逆止弁を開弁さ
    せることを特徴とする請求項1記載の高圧ポンプのポン
    プ室圧制御装置。
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JP2000322552A Pending JP2002130079A (ja) 2000-10-23 2000-10-23 高圧ポンプのポンプ室圧制御装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7478582B2 (en) 2003-03-14 2009-01-20 Hitachi, Ltd. High pressure pump and manufacturing process thereof

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