JP2002129989A - エンジン付き小型二輪車のスロットル装置 - Google Patents

エンジン付き小型二輪車のスロットル装置

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JP2002129989A
JP2002129989A JP2000328375A JP2000328375A JP2002129989A JP 2002129989 A JP2002129989 A JP 2002129989A JP 2000328375 A JP2000328375 A JP 2000328375A JP 2000328375 A JP2000328375 A JP 2000328375A JP 2002129989 A JP2002129989 A JP 2002129989A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
throttle
engine
pedal
torque
shaft
Prior art date
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Pending
Application number
JP2000328375A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Nagase
猛 長瀬
Yusuke Sasaki
祐助 佐々木
Hiromi Fukuda
博美 福田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
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Publication date
Application filed by Yamaha Motor Co Ltd filed Critical Yamaha Motor Co Ltd
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  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コーナーリング時のアクセルワークや通常走
行時のアクセルフィーリングの向上を図り、またペダル
踏力によるエンジン始動時の始動感覚の向上を図ったエ
ンジン付き小型二輪車を提供する。 【解決手段】 ペダルおよびエンジンを備え、該ペダル
にトルク検出機構を連結し、該トルク検出機構とエンジ
ン吸気系のスロットルとを連結してペダル踏力のトルク
に応じてスロットルを自動で開閉制御可能にするととも
に、ハンドルグリップ110部にスロットル操作子11
1を設け、該スロットル操作子111により前記スロッ
トルを手動で開閉制御可能とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ペダル駆動の自転
車の踏力を補助するエンジンを備えたエンジン付き小型
二輪車に関し、特にそのスロットル装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】ペダルおよびエンジンを備え、ペダル踏
力によるトルクを検出して、これに応じてエンジン吸気
系のスロットルを開閉してペダル踏力とエンジン出力と
をバランスさせながら制御するエンジン付き小型二輪車
が開発されている。このような小型二輪車においては、
ペダル踏力が大きくなって運転者の負担が増大すると、
その負荷を軽減するようにエンジン出力が増加され、エ
ンジンのトルクが大きくなるとその出力を低下させるよ
うにスロットルが自動的に開閉制御される。これによ
り、ペダル踏力による走行中に適度にエンジンからの駆
動力が自動で付加され、円滑で軽快なペダル走行が可能
になる。
【0003】また、このようなエンジン付き小型二輪車
において、ペダル踏力によりエンジンを始動させるよう
に構成してスタータモータ等の部品点数の削減や構成の
簡素化を図ったエンジン付き小型二輪車が開発されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このようなエンジン付
き小型二輪車において、運転中のコーナーリング時等に
スロットルを開いて運転者の意思によるアクセルワーク
が要望される場合や通常走行中にアクセルフィーリング
を向上させたい要望がある。また、ペダル踏力によるエ
ンジン始動時にスロットルをあおって始動性あるいは始
動感覚を高めたい要望もある。
【0005】本発明は上記従来技術を考慮したものであ
って、コーナーリング時のアクセルワークや通常走行時
のアクセルフィーリングの向上を図り、またペダル踏力
によるエンジン始動時の始動感覚の向上を図ったエンジ
ン付き小型二輪車の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明では、ペダルおよびエンジンを備え、該ペダ
ルにトルク検出機構を連結し、該トルク検出機構とエン
ジン吸気系のスロットルとを連結してペダル踏力のトル
クに応じてスロットルを自動で開閉制御可能にするとと
もに、ハンドルグリップ部にスロットル操作子を設け、
該スロットル操作子により前記スロットルを手動で開閉
制御可能としたことを特徴とするエンジン付き小型二輪
車のスロットル装置を提供する。
【0007】この構成によれば、ペダル踏力によるトル
クをトルク検出機構により検出し、これに応じてスロッ
トルが自動で開閉制御されるため、ペダルとエンジンと
の出力バランスが常に適度に維持され安定して快適な走
行ができるとともに、ハンドルグリップにアクセルレバ
ー等の操作子を設け運転者が手動でスロットルの開閉制
御を行うことができるため、運転者の意思によるコーナ
ーリング時のアクセルワークや通常走行時のアクセル操
作ができ運転感覚がさらに向上するとともに、ペダル踏
力によるエンジン始動時に始動性や始動感覚の向上が図
られる。
【0008】好ましい構成例では、前記トルク検出機構
は、ペダル駆動軸に装着された遊星歯車機構と、この遊
星歯車機構に連結されたトルク反力スプリングからな
り、前記遊星歯車機構のサンギヤをペダル駆動軸に装着
し、該遊星歯車機構のリングギヤをワンウェイクラッチ
を介してエンジン出力側と連結し、前記サンギヤと前記
スロットルとをスロットルワイヤで連結したことを特徴
としている。
【0009】この構成によれば、遊星歯車機構を用い
て、そのサンギヤをペダル踏力のトルクに応じてペダル
駆動軸廻りに回転するように装着し、このサンギヤにス
ロットルワイヤを介してスロットルを接続することによ
り、ペダルトルクに応じてスロットルを調整しエンジン
出力を制御することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の形態について説明する。図1は、本発明の実施の形態
に係るエンジン付き小型二輪車の全体構成図である。車
体1は、ハンドル2のステアリング軸部を保持するヘッ
ドパイプ3と、このヘッドパイプ3の後部に固定された
メインフレーム4とからなるフレーム構造を有する。ヘ
ッドパイプ3に左右フロントフォーク5が連結され、こ
れらフロントフォーク5が前輪6を支持する。メインフ
レーム4は、ヘッドパイプ3の後方で左右2本に分かれ
その間に燃料タンク7が装着される。メインフレーム4
の後端部に、ピボット8を介してV字形状のリヤフレー
ム9の下フレーム9aが連結され、その上側部分のメイ
ンフレームにショックアブソーバ10が取付けられる。
このショックアブソーバ10にリヤフレーム9の上フレ
ーム9bの端部が連結される。リヤフレーム9の後端部
は後輪11の車軸12に固定される。車軸12にハブ1
3が回転可能に装着され、チェーン14から駆動力を伝
達されて後輪11を車軸12廻りに回転させる。
【0011】車体中央部のメインフレーム4の下側にエ
ンジン15が設けられる。エンジン15の後側にエンジ
ン出力を伝達する第1トランスミッション16が結合さ
れ、その後側にカップリング17を介して第2トランス
ミッション18が結合される。第2トランスミッション
18は、エンジン出力とともにペダル19からの踏力を
選択または合力して出力し、チェーン14を介して後輪
11を駆動する。ペダル19からの踏力は、ペダル軸2
0に装着されたペダルギヤ21からチェーン(不図示)
を介して増速され、第2トランスミッション18に入力
される。
【0012】第2トランスミッション18は、メインフ
レーム4に固定され支持される。エンジン15は、その
重心付近の左右両側でメインフレーム4に固定されたブ
ラケット108によりゴムマウント109を介してメイ
ンフレーム4から吊下げられた状態で支持される。エン
ジン15の後端部側は、カップリング17に設けたリン
グ状のゴムマウント(不図示)により支持される。22
は排気管、23はマフラー、24はスタンドである。
【0013】メインフレーム4の左右外側は車体カバー
で覆われ、その下部も車体カバー25で覆われる。この
車体カバー25に連続してエンジン側面が車体カバー2
6で覆われる。フロントフォーク5の前側に前部フロン
トフェンダー27が設けられ、フロントフォーク5の後
側の車体カバー25に後部フロントフェンダー28が設
けられる。これらの前部フロントフェンダー27および
後部フロントフェンダー28によりフロントフェンダー
29が形成される。
【0014】車体中央部のメインフレーム4に、後方に
向けてサドル支持部材30が固定される。このサドル支
持部材30は、下が開いた断面コ字状の部材であり、そ
の後端部でサドル31の支柱32を高さ調整可能に支持
する。この支柱32の下方に前述のショックアブソーバ
10が配設されている。サドル支持部材30の内側に
は、エアクリーナ33が配設される。サドル31の支柱
32の後方にはリヤフェンダー34が取付けられる。
【0015】図2は、上記エンジン15の出力側に結合
された第1トランスミッション16の詳細構成図であ
る。エンジン15(図1)のクランク軸35の端部にセ
レーション38が形成されるとともに、遠心クラッチ3
7を介して第1トランスミッション16のシャフト36
が連結される。遠心クラッチ37は、セレーション38
に噛合うクラッチキャリヤ39と、このクラッチキャリ
ヤ39に設けたスプリング40と、スプリング40によ
り内側に付勢されたシュー41と、これらを囲むハウジ
ング42とからなる。ハウジング42は、シャフト36
に連結されている。クランク軸35が回転すると、クラ
ッチキャリヤ39が回転してスプリング40に抗して遠
心力によりシュー41が外側に移動する。所定の回転数
以上になると、シュー41がハウジング42に圧接して
回転力をシャフト36側に伝達する。
【0016】この遠心クラッチ37に連結して遊星減速
機構43が設けられる。遊星減速機構43は、シャフト
36に固定されたサンギヤ44と、このサンギヤ44に
噛合う遊星ギヤ45と、遊星ギヤ45を保持するキャリ
ヤ46と、遊星ギヤ45に噛合うリングギヤ47とから
なる。遠心クラッチ37のハウジング42は、サンギヤ
44に噛合っている。リングギヤ47は、ゴムダンパ4
8を介してこの第1トランスミッション16のアウタケ
ーシング49に固定される。この遊星減速機構43の背
面はカバー50で塞がれる。アウタケーシング49内に
は、油面51で示すように、オイルがその下部に溜まっ
ている。このオイルは、カバー50に形成した孔(不図
示)を介して遊星減速機構43内に進入し、内部を回動
する遊星ギヤ45を介して内部全体にオイルが供給され
る。このようなカバー50を設けることにより、オイル
が確実に遊星減速機構43内に閉じ込められ、少ないオ
イル量で遊星減速機構43に対し確実にオイルによる潤
滑作用を施すことができる。また、このカバー50によ
り、オイルがアウタケーシング49内全体に飛散してブ
リーザパイプ51を介して流失することが防止される。
【0017】遊星減速機構43のキャリヤ46はワンウ
ェイクラッチ52を介してシャフト36に装着されてい
る。これにより、通常運転時には、エンジン側からの回
転により遊星減速機構43を介してシャフト36を回転
させ、逆方向には回転させない。したがって、シャフト
36が相対的に逆方向に回転した場合(シャフト36が
エンジンと同方向にエンジンより速く回転する場合)に
遊星減速機構43は空転する。これにより、後述のエン
ジン始動時に、ペダル踏力によりシャフト36を回転さ
せた場合に、シャフト36の回転により遊星減速機構4
3および遠心クラッチ37は動作することなく空転し、
後述の始動用ローラー式ワンウェイクラッチ53を介し
て回転力がエンジンに伝達される。
【0018】遊星減速機構43の後方のシャフト36に
はドッグクラッチ54が装着される。このドッグクラッ
チ54は、軸方向にスライド可能な爪55と、この爪5
5が係合するクラッチホイル56からなり、爪55とク
ラッチホイル56との係合および離間によりエンジンと
の連結をON/OFFするものである。爪55は、スプ
リング57により一定方向に付勢されたレバー58を介
してスライド操作される。
【0019】ドッグクラッチ54が噛合った状態で、ク
ラッチホイル56が回転し、カップリング17のゴムダ
ンパ59を介して第2トランスミッション18(図1)
側のカプラホイル65を回転させる。これにより、第2
トランスミッション18のシャフト60にエンジン回転
が伝達される。カップリング17にはリング状のゴムマ
ウント61が装着され、第1トランスミッション16の
端部を防振およびシールして保持する。
【0020】前述の遠心クラッチ37のハウジング42
内には、エンジン始動時用のローラー式ワンウェイクラ
ッチ53が装着される。このワンウェイクラッチ53
は、クランク軸35のセレーション38に噛合うクラッ
チホイル62と、シャフト36に固定されたクラッチハ
ブ63と、ワンウェイローラ64とからなる。
【0021】エンジン始動時に、ペダル踏力によりシャ
フト36が回転すると、前述のように、遠心クラッチ3
7および遊星減速機構43はワンウェイクラッチ52の
作用で空転し、ローラー式ワンウェイクラッチ53を介
してシャフト36の回転がクランク軸35に伝達され
る。これにより、クランク軸35が強制回転されエンジ
ンが始動する。エンジンが始動して、エンジンによるク
ランク軸35の回転数がペダル踏力によるシャフト36
の回転数より大きくなると、ワンウェイクラッチ52の
作用で、遠心クラッチ37および遊星減速機構43がシ
ャフト36に対し回転力を伝達し、始動用のローラー式
ワンウェイクラッチ53は空転する。これにより通常の
運転状態に移行する。
【0022】図3は第2トランスミッション18の構成
図であり、図4はそのA−A断面図である。前述のよう
に、カップリング17を介して第1トランスミッション
側から第2トランスミッション18のシャフト60にエ
ンジン回転が伝達される。シャフト60の端部に傘歯車
のピニオン66(図3)が形成され、これに噛合うベベ
ルホイル67(図4)を回転させる。ベベルホイル67
の回転はワンウェイクラッチ68を介して出力スプロケ
ット69に伝達される。このワンウェイクラッチ68に
より、エンジンの回転がペダルに伝達されることが防止
され、逆にペダルからの回転はエンジンおよび出力スプ
ロケット69に伝達される。これにより、エンジン駆動
での走行中にエンジン回転によるペダルの回転が防止さ
れるとともに、エンジン始動時にペダルの回転によりエ
ンジンを回転させることができる。また、エンジンを停
止またはドッグクラッチ54(図2)をOFFにした状
態でのペダル踏力による走行およびエンジン駆動力より
ペダル踏力が大きくなったときのペダルでの走行が可能
になる。
【0023】ペダル軸20に装着されたペダル19(図
1)の回転は、ペダルギヤ21(図1)および不図示の
チェーンを介して増速されてペダルスプロケット70に
伝達され、ペダル駆動軸71を回転させる。
【0024】ペダル駆動軸71の回転は遊星増速機構7
2を介してさらに増速され、前述のワンウェイクラッチ
68を介してエンジン側および出力スプロケット69に
伝達される。この遊星増速機構72は、ペダル駆動軸7
1とともに回転するサンギヤ73と、このサンギヤ73
に噛合いピン74でキャリヤ75に支持された複数の遊
星ギヤ76と、これらの遊星ギヤ76が噛合う外側のリ
ングギヤ77とからなる。このリングギヤ77の回転が
前述のワンウェイクラッチ68を介してエンジン側およ
び出力スプロケット69に伝達される。
【0025】遊星増速機構72のサンギヤ73には、2
本の第1アーム78および第2アーム79が固定され
る。第1アーム78の端部にはスロットルワイヤ80が
連結される。第2アーム79の端部は、ローラ81(図
4)を介してトルク反力スプリング82(図3)に連結
される。トルク反力スプリング82にはダンパ83が備
わる。
【0026】ペダル踏力によるトルクがエンジンのトル
クより大きくなると、このペダル踏力のトルクにより、
サンギヤ73がトルク反力スプリング82に抗して矢印
F方向(図3)に回転し、第1アーム78を介してスロ
ットルワイヤ80を引張る。これによりスロットル(不
図示)が開いてエンジン出力が大きくなる。エンジン出
力が大きくなってトルクが増加すると、ペダル踏力によ
るトルクが小さくなり、スプリング82によりサンギヤ
73が元に戻る方向に回転し、スロットルワイヤ80を
戻してエンジン出力を下げる。このとき、ダンパ83の
作用により、スプリング82の伸縮動作が緩和され急激
なスロットルの開閉動作が防止される。この場合、エン
ジントルクが小さくその出力増加が必要なときにはスロ
ットルを速やかに開いてエンジン出力要求に速やかに追
従させ、エンジン出力が増加してこれを低下させるとき
にはスロットルを徐々に閉じて急激な速度低下を防止
し、滑らかに速度を移行させて安定した走行状態を保つ
ことができる。ダンパ83自体は、油圧その他適当な公
知の構造のものを用いることができる。
【0027】図5は後輪車軸部分の断面図であり、図6
はその左側面図である。左右リヤフレーム9間に車軸1
2が固定して保持され、この車軸12上にカラー84を
介して被駆動スプロケット85が回転可能に装着され
る。この被駆動スプロケット85に対し、前述の出力ス
プロケット69(図4)からチェーン14(図1)を介
して駆動力が伝達される。この被駆動スプロケット85
にキャリヤ86が結合されて回転する。キャリヤ86
は、ピン87を介して遊星ギヤ88を回転可能に支持す
る。遊星ギヤ88は外周側でリングギヤ89に噛合うと
ともに、内周側で3つの第1、第2、第3サンギヤ9
0,91,92と噛合う。リングギヤ89は、ワンウェ
イクラッチ93を介してインサートハブ94に連結され
る。インサートハブ94は、ハブ13のハブ外枠13a
に固定される。
【0028】上記第1、第2および第3のサンギヤ9
0,91,92に対応してそれぞれラチェット95が設
けられる。この3つのラチェット95のうちいずれか
が、円筒状のシフトカム96の内面に設けたカム(不図
示)により選択され、そのラチェットに対応したサンギ
ヤを介して回転力が伝達される。
【0029】この第1、第2および第3のサンギヤ9
0,91,92の選択はシフトフォーク97により行わ
れる。すなわち、シフトフォーク97がシフトカム96
に設けたピン98を介してシフトカム96を車軸12廻
りに回転させる。これにより、シフトカム96の内面の
カム(不図示)によりサンギヤが選択される。シフトフ
ォーク97は、車軸12とともに固定保持されたパネル
ホイル106にシフト軸99を介して回転可能に装着さ
れる。シフト軸99のパネルホイル106の外側部分に
は、シフトアーム100が装着され不図示のシフトワイ
ヤが連結される。このシフトワイヤを操作することによ
り、シフトアーム100を介してシフトフォーク97が
回転し、サンギヤが選択される。
【0030】本実施形態では、前述の図3および図4で
説明したように、遊星増速機構72とトルク反力スプリ
ング82とによりトルク検出機構を構成し、ペダル踏力
に応じて遊星増速機構72のサンギヤ73がペダル駆動
軸71廻りに回転し、このサンギヤに結合したアーム7
8が回転してスロットルワイヤ80を介してスロットル
を自動的に開閉制御してエンジン出力とのバランスを維
持するように構成している。
【0031】このような自動的なスロットル制御ととも
に、本実施形態ではスロットルの手動による開閉制御を
可能としている。すなわち、前述の図1において、エン
ジン15には吸気管(不図示)を介してエアクリーナ3
3が接続され、この吸気管上に不図示の気化器および前
述のスロットルワイヤ80が接続されたスロットルが設
けられている。図1のハンドル2のグリップ部にスロッ
トルレバー(不図示)が設けられ、このスロットルレバ
ーがスロットルワイヤ(不図示)を介して上記スロット
ルに接続される。これにより、スロットルを運転者が手
動で開閉制御することができる。
【0032】図7は、本実施形態に係るスロットル装置
の要部構成図である。(A)に示すように、前述の遊星
増速機構72(図3、図4)のサンギヤに接続されたス
ロットルワイヤ80がコネクタ116の入力側に連結さ
れる。ハンドルグリップ110にスロットルレバー11
1が軸112廻りに回転可能に装着される。スロットル
レバー111には接続ピース113を介してスロットル
ワイヤ114が接続される。このスロットルワイヤ11
4は、上記スロットルワイヤ80とともにコネクタ11
6の入力側に連結される。コネクタ116の出力側は、
スロットルワイヤ115を介してスロットル(不図示)
に接続される。
【0033】コネクタ116は、遊星増速機構72側か
らのスロットルワイヤ80およびスロットルレバー11
1側からのスロットルワイヤ114のいずれか一方がス
ロットル開方向に引かれるとスロットルワイヤ115を
介してスロットルを開方向に動作させる。これにより、
ペダル踏力のトルクに応じてスロットルワイヤ80を介
してスロットルが自動で開閉制御されるとともに、運転
者の意思でスロットルレバーを操作することにより、ス
ロットルワイヤ114を介してスロットルが手動で開閉
制御される。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、ペダ
ル踏力によるトルクをトルク検出機構により検出し、こ
れに応じてスロットルが自動で開閉制御されるため、ペ
ダルとエンジンとの出力バランスが常に適度に維持され
安定して快適な走行ができるとともに、ハンドルグリッ
プにアクセルレバー等の操作子を設け運転者が手動でス
ロットルの開閉制御を行うことができるため、運転者の
意思によるコーナーリング時のアクセルワークや通常走
行時のアクセル操作ができ運転感覚が向上するととも
に、ペダル踏力によるエンジン始動時に手動でアクセル
操作して始動性や始動感覚の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るエンジン付き小型二輪車の全体
図。
【図2】 図1のエンジンの第1トランスミッション部
分の断面図。
【図3】 図1のエンジンの第2トランスミッションを
左側面から見た構成図。
【図4】 図3のA−A部分の断面図。
【図5】 図1の小型二輪車の後輪車軸部分の断面図。
【図6】 図5の車軸部分の左側面図。
【図7】 本発明に係るエンジン付き小型二輪車のスロ
ットル装置の要部構成説明図。
【符号の説明】
1:車体、2:ハンドル、3:ヘッドパイプ、4:メイ
ンフレーム、5:フロントフォーク、6:前輪、7:燃
料タンク、8:ピボット、9:リヤフレーム、9a:下
フレーム、9b:上フレーム、10:ショックアブソー
バ、11:後輪、12:車軸、13:ハブ、14:チェ
ーン、15:エンジン、16:第1トランスミッショ
ン、17:カップリング、18:第2トランスミッショ
ン、19:ペダル、20:ペダル軸、21:ペダルギ
ヤ、22:排気管、23:マフラ、24:スタンド、2
5:車体カバー、26:車体カバー、27:前部フロン
トフェンダー、28:後部フロントフェンダー、29:
フロントフェンダー、30:サドル支持部材、31:サ
ドル、32:支柱、33:エアクリーナ、3:リヤフェ
ンダー、35:クランク軸、36:シャフト、37:遠
心クラッチ、38:セレーション、39:クラッチキャ
リヤ、40:スプリング、41:シュー、42:ハウジ
ング、43:遊星減速機構、44:サンギヤ、45:遊
星ギヤ、46:キャリヤ、47:リングギヤ、48:ゴ
ムダンパ、49:アウタケーシング、50:カバー、5
1:ブリーザパイプ、52:ワンウェイクラッチ、5
3:ローラー式ワンウェイクラッチ、54:ドッグクラ
ッチ、55:爪、56:クラッチホイル、57:スプリ
ング、58:レバー、59:ゴムダンパ、60:シャフ
ト、61:ゴムマウント、62:クラッチホイル、6
3:クラッチハブ、64:ワンウェイローラ、65:カ
プラホイル、66:ピニオン、67:ベベルホイル、6
8:ワンウェイクラッチ、69:出力スプロケット、7
0:ペダルスプロケット、71:ペダル駆動軸、72:
遊星増速機構、73:サンギヤ、74:ピン、75:キ
ャリヤ、76:遊星ギヤ、77:リングギヤ、78:第
1アーム、79:第2アーム、80:スロットルワイ
ヤ、81:ローラ、82:トルク反力スプリング、8
3:ダンパ、84:カラー、85:被駆動スプロケッ
ト、86:キャリヤ、87:ピン、88:遊星ギヤ、8
9:リングギヤ、90:第1サンギヤ、91:第2サン
ギヤ、92:第3サンギヤ、93:ワンウェイクラッ
チ、94:インサートハブ、95:ラチェット、96:
シフトカム、97:シフトフォーク、98:ピン、9
9:シフト軸、100:シフトアーム、101:爪、1
06:パネルホイル、107:コニカルスプリング、1
08:ブラケット、109ゴムマウント、110:ハン
ドルグリップ、111:スロットルレバー、112:
軸、113:接続ピース、114:スロットルワイヤ、
115:スロットルワイヤ、116:コネクタ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福田 博美 静岡県磐田市新貝2500番地 ヤマハ発動機 株式会社内 Fターム(参考) 3G065 BA01 CA00 CA21 FA02 GA00 GA10 GA46 JA03 JA04 JA15 KA05 KA08 KA16 KA29 KA32

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ペダルおよびエンジンを備え、 該ペダルにトルク検出機構を連結し、 該トルク検出機構とエンジン吸気系のスロットルとを連
    結してペダル踏力のトルクに応じてスロットルを自動で
    開閉制御可能にするとともに、 ハンドルグリップ部にスロットル操作子を設け、 該スロットル操作子により前記スロットルを手動で開閉
    制御可能としたことを特徴とするエンジン付き小型二輪
    車のスロットル装置。
  2. 【請求項2】前記トルク検出機構は、ペダル駆動軸に装
    着された遊星歯車機構と、この遊星歯車機構に連結され
    たトルク反力スプリングからなり、前記遊星歯車機構の
    サンギヤをペダル駆動軸に装着し、該遊星歯車機構のリ
    ングギヤをワンウェイクラッチを介してエンジン出力側
    と連結し、前記サンギヤと前記スロットルとをスロット
    ルワイヤで連結したことを特徴とする請求項1に記載の
    エンジン付き小型二輪車のスロットル装置。
JP2000328375A 2000-10-27 2000-10-27 エンジン付き小型二輪車のスロットル装置 Pending JP2002129989A (ja)

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