JP2002129928A - 内燃機関のpcvバルブの取付け構造 - Google Patents

内燃機関のpcvバルブの取付け構造

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  • Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 内燃機関において、メンテナンスの作業性に
優れたPCVバルブの取付け構造を提供する。 【解決手段】 内燃機関のシリンダブロック1には、発
電機14等の補機が取り付けられるブラケット20が固定さ
れる。シリンダブロック1と共にブリーザ室21を形成す
るブラケット20に、ブリーザ室21に連通する接続管32が
螺着され、接続管32の、ブラケット20の外側面から突出
した保持部36に、PCVバルブ40が取り付けられる。接
続管32の内周面には、接続管32をブラケット20に螺着す
るための工具が係合する多角形部が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、内燃機関のブロ
ーバイガス還元装置におけるPCV(PositiveCrankcas
e Ventilation)バルブの取付け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、内燃機関では、クランクケース内
のブローバイガスを吸気系に還流し、再度燃焼室に吸入
させて燃焼させるために、ブローバイガス還元装置が設
けられる。このブローバイガス還元装置には、ブローバ
イガスに混入しているオイルが吸気系に流入して、オイ
ルが吸気系の装置に付着する不都合やオイルの消費量が
増加するのを防止するために、ブローバイガス中のオイ
ルを分離するためのブリーザ室が設けられ、さらにブロ
ーバイガスの発生量に対応して、吸気系に還流されるブ
ローバイガスの還流量を吸気負圧に応じて調整するPC
Vバルブが設けられる。
【0003】そして、ブリーザ室が設けられたブローバ
イガス還元装置では、通常、PCVバルブはブリーザ室
を形成する形成部材に、直接またはグロメットを介して
取り付けられる。例えば特許第2888383号公報に
開示された技術では、相互に近接したサージタンクとシ
リンダブロックの側壁との間に配置されたブリーザ室
が、シリンダブロックの側壁に設けられたブリーザ凹部
と、該ブリーザ凹部に固定される蓋板(形成部材に相
当)とで形成され、PCVバルブは、グロメッットを介
して該蓋板に取り付けられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このように
PCVバルブがブリーザ室を形成する形成部材に取り付
けられるものでは、PCVバルブ自体が小さいため、該
形成部材の外側面からの突出量も小さいこと、また、ブ
リーザ室がシリンダブロックに形成された内燃機関で
は、前記公報に開示されたブリーザ室のように、ブリー
ザ室が吸気装置(サージタンク)の背後あるいは側方に
配置されて、PCVバルブも該吸気装置の背後あるいは
側方に位置したり、あるいはPCVバルブがシリンダブ
ロックに取り付けられた補機類の背後あるいは側方に位
置することが多く、メンテナンスに伴うPCVバルブの
脱着作業が効率的になされず、PCVバルブのメンテナ
ンスの作業性が良好ではなかった。
【0005】本願発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたものであって、請求項1ないし請求項4記載の発明
は、内燃機関において、メンテナンスの作業性に優れた
PCVバルブの取付け構造を提供することを共通の目的
とする。そして、請求項2記載の発明は、さらに、PC
Vバルブの軽量化と確実な保持を図ることを目的とし、
請求項3記載の発明は、さらに、PCVバルブをコンパ
クトに配置することを目的とし、請求項4記載の発明
は、さらに、還流するブローバイガス中のオイルを低減
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段および発明の効果】本願の
請求項1記載の発明は、ブリーザ室を形成する形成部材
に、該ブリーザ室に連通する接続管が取り付けられ、該
接続管の、前記形成部材の外側面から突出した突出部
に、PCVバルブが取り付けられた内燃機関のPCVバ
ルブの取付け構造である。
【0007】この請求項1記載の発明によれば、接続管
がブリーザ室を形成する形成部材の外側面から突出して
いる分、PCVバルブが該形成部材の外方に外側面から
離れて位置するので、PCVバルブの脱着が容易にな
る。また、接続管を使用するため、ブリーザ室において
最適な位置に設けられたブローバイガスの導出口に連通
する接続管の、PCVバルブが取り付けられる部分を、
ブリーザ室の周囲に配置される装置、例えば補機や吸気
装置を避けて、PCVバルブの脱着がし易い位置に配置
できる。
【0008】その結果、次の効果が奏される。すなわ
ち、PCVバルブはブリーザ室を形成する形成部材に取
り付けられる接続管の突出部に取り付けられるので、そ
の脱着性が向上し、またブリーザ室に連通する接続管に
PCVバルブが取り付けられるため、PCVバルブの位
置が前記導出口の位置の制約を受けることが少なくなっ
て、PCVバルブの配置の自由度が増すので、ブリーザ
室の周囲に位置する装置を避けて、PCVバルブの脱着
がし易い位置を選択でき、この点でもその脱着性が向上
し、PCVバルブのメンテナンスの作業性が向上する。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載の内
燃機関のPCVバルブの取付け構造において、前記接続
管は金属で形成され、前記PCVバルブのハウジングは
合成樹脂で形成されるものである。
【0010】この請求項2記載の発明によれば、PCV
バルブのハウジングは合成樹脂製であるため、PCVバ
ルブが軽量となる一方で、その剛性はあまり高くないた
め、このPCVバルブ自体をブリーザ室を形成する形成
部材に強固に固定することはできない。しかしながら、
接続管は、金属製であるためその剛性が高く、前記形成
部材に強固に取り付けられる。
【0011】その結果、請求項1記載の発明の効果に加
えて、次の効果が奏される。すなわち、PCVバルブ
は、そのハウジングが合成樹脂製であることから軽量化
される。そして、金属製であることから高剛性であり、
ブリーザ室を形成する形成部材に強固に取り付けられた
接続管を介して、合成樹脂製のハウジングを有するPC
Vバルブが、前記形成部材に対して確実に保持される。
【0012】請求項3記載の発明は、請求項1または請
求項2記載の内燃機関のPCVバルブの取付け構造にお
いて、前記接続管の内周面に、該接続管を前記形成部材
に螺着するための工具が係合する多角形部が形成されて
いるものである。
【0013】この請求項3記載の発明によれば、接続管
をブリーザ室を形成する形成部材に螺着する際、工具は
接続管の内周面の多角形部に係合されるので、接続管の
外周面で工具が係合するもののように、接続管の周囲に
工具を受け入れるための空間を確保する必要がない。
【0014】その結果、引用された請求項記載の発明の
効果に加えて、次の効果が奏される。すなわち、接続管
は、ブリーザ室を形成する形成部材に対して、接続管の
内周面の多角形部に工具を係合させることにより螺着さ
れるので、接続管の周囲に工具を受け入れるための空間
を確保する必要がなく、接続管の周囲に配置される装
置、例えば補機や吸気装置に近接して、前記形成部材に
おける接続管の螺着位置を設定できて、メンテナンスの
作業の容易性を確保しつつ、PCVバルブをコンパクト
に配置できる。
【0015】請求項4記載の発明は、請求項1ないし請
求項3のいずれか1項記載の内燃機関のPCVバルブの
取付け構造において、前記接続管は、前記形成部材に形
成された連通路を介して前記ブリーザ室と連通している
ものである。
【0016】この請求項4記載の発明によれば、接続管
はブリーザ室に比べて小さな内径の連通路を介してブリ
ーザ室に連通するので、ブローバイガスがブリーザ室か
ら連通路に流入するときは、この連通路が絞りとして機
能して、ブローバイガスに混入しているオイルは、連通
路を通過しにくくなり、結果としてブリーザ室に留まる
割合が高くなると共に、連通路を通過するとき、連通路
の壁面に付着する。
【0017】その結果、引用された請求項記載の発明の
効果に加えて、次の効果が奏される。すなわち、PCV
バルブとブリーザ室との間に設けられた連通路が絞りと
して機能すること、そしてブローバイガスに混入してい
るオイルが、連通路の壁面に付着することにより分離さ
れるので、PCVバルブに流入するブローバイガス中の
オイルの量が少なくなって、吸気系でのオイルの付着や
オイル消費量の増加を抑制できる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施例を図1な
いし図4を参照して説明する。本願発明が適用される内
燃機関の正面図である図1を参照すると、内燃機関E
は、車両に搭載される頭上カム軸式の直列4気筒の水冷
式4サイクル内燃機関であり、左右方向を指向するクラ
ンク軸(図示されず)を回転自在に支持するシリンダブ
ロック1の上端にシリンダヘッド2が、さらにシリンダ
ヘッド2の上端にヘッドカバー3が結合される一方、シ
リンダブロック1の下端にロアブロック4が結合され、
該ロアブロック4の下端にオイルパン5が結合される。
そして、シリンダブロック1の下部とロアブロック4と
オイルパン5とによりクランク室6(図2参照)が形成
され、シリンダヘッド2とヘッドカバー3とにより動弁
室が形成される。シリンダブロック1には、クランク軸
側から若干後傾して延びる中心軸線を有する4つのシリ
ンダ(図2には、そのうちの第1シリンダ7が示されて
いる)が設けられ、前記各シリンダのボア(図2には、
そのうちの第1シリンダ7のボア7aが示されている)内
にピストン(図示されず)が摺動自在に嵌合し、該ピス
トンの往復動がコンロッドを介してクランク軸の回転動
に変換される。
【0019】なお、この実施例において、「前後左右」
は、特に断らない限り、車両を基準としたときの「前後
左右」を意味するものとする。
【0020】シリンダブロック1の一側面である前面に
は、吸気マニホルド10を構成する4つの吸気管101〜104
が並列配置され、各吸気管101〜104の下流端はシリンダ
ヘッド2の4つの吸気ポートに連通する一方、その上流
端はサージタンク11に接続され、該サージタンク11の上
流端に、スロットル弁を有するスロットルボディ12が接
続される。吸気マニホルド10の右方には、シリンダブロ
ック1に複数のボルトBにより締結される補機用のブラ
ケット20が配置され、該ブラケット20には、補機類、こ
の実施例では油圧式パワーステアリング用の油圧を発生
する油圧ポンプ13、交流発電機14、空調用のコンプレッ
サ15、およびウォータポンプ(図示されず)が取り付け
られ、これらの補機は、伝動ベルト16を介して伝達され
るクランク軸の動力により回転駆動される。
【0021】図2も併せて参照すると、ブリーザ室21
は、シリンダブロック1に形成された第1凹部22とブラ
ケット20に形成された第2凹部23とにより形成される。
第1凹部22は、前記シリンダのうち右端に位置する第1
シリンダ7の前方のシリンダブロック1の前面におい
て、シリンダブロック1の一部が前方から見て略矩形の
枠を形成するように前方に突出する上下左右の各突出部
を、シリンダブロック1側の上壁1a、下壁1b、右壁(図
示されず)および左壁1cとして、それら4つの側壁W1に
囲まれ、第1シリンダ7の冷却水ジャケット24を形成す
るシリンダ壁を底壁1dとして形成される。また、第2凹
部23は、ブラケット20における発電機14の取付け部分の
背面において、シリンダブロック1側の前記4つの側壁
W1の前端面が合わせ面Pとなるように、後方に突出して
略矩形の枠を形成する上下左右の突出部をブラケット20
側の上壁20a、下壁20b、右壁(図示されず)および左壁
20dとして、それら4つの側壁W2に囲まれて形成され
る。そして、この第2凹部23の底壁20dは、発電機14の
前記取付け部分により形成され、さらに下壁20bと底壁2
0dとの交差部には、ラジエータ(図示されず)から開状
態にあるサーモスタット(図示されず)を経た冷却水を
冷却水ポンプのポンプ室に導入するための導入通路25が
形成され、該導入通路25の通路壁25aが、ブリーザ室21
内に膨出している。それゆえ、ブリーザ室21は、シリン
ダブロック1およびブラケット20を形成部材として形成
される。
【0022】このブリーザ室21は、ブローバイガスの導
入路を介してクランク室6に連通し、該導入路のブリー
ザ室21での開口部26、すなわちブリーザ室21へのブロー
バイガスの導入口が、左壁1cの底壁1d寄りでかつ上下方
向の中央よりやや下方に設けられる。なお、動弁室に
は、空気通路を介してスロットル弁の上流の空気が導入
され、該空気が、シリンダブロック1に設けられた通路
を経てクランク室6に流入する。そして、ブリーザ室21
には後述する還元路を介して内燃機関Eのスロットル弁
下流の吸気系の吸気負圧が作用することから、クランク
室6内のブローバイガスが前記導入路に流入する流れが
形成される。
【0023】また、側壁W1のうちの右壁には、ブリーザ
室21の略最下部となる位置において、ブリーザ室21内で
分離されたブローバイガス中のオイルを回収するための
回収孔27が形成される。この回収孔27は、シリンダブロ
ック1の右端がチェーンカバー8により覆われて形成さ
れて、シリンダヘッド2に設けられた吸気弁および排気
弁を作動させるカム軸とクランク軸との間に掛け渡され
たタイミングチェーンを収容するチェーン室に開口して
おり、ブリーザ室21で分離されたオイルは、回収孔27か
ら該チェーン室を経てオイルパン5に戻る。
【0024】さらに、ブリーザ室21は、後述するPCV
バルブ40が設けられた還流路30を介して、スロットルボ
ディ12においてスロットル弁の下流位置に連通する。こ
の還流路30は、ブリーザ室21からブラケット20を貫通し
て形成された連通路31と、該連通路31に接続された接続
管32と、接続ホース33とを、主な構成要素として形成さ
れ、接続管32と接続ホース33との間にPCVバルブ40が
設けられる。
【0025】以下、この還流路30について説明すると、
ブリーザ室21に比べて小径の円孔からなる連通路31は、
ブリーザ室21の略最上部となる底壁20dの上壁20a寄りの
最適位置で、ブリーザ室21に開口する第1開口部31a、
すなわちブリーザ室21からのブローバイガスの導出口
と、ブリーザ室21の形成部材としてのブラケット20の外
側面であるの前面に開口する第2開口部31bとを有す
る。この第2開口部31bは、吸気マニホルド10の右側方
に位置すると共に、発電機14の上方で、かつ近接した位
置であって、しかも前方から見ると発電機14の最上部よ
りも後方に位置する。そして、連通路31の内周面には、
第2開口部31bから所定長さに渡ってネジが切られた雌
ネジ部31cが形成される。
【0026】接続管32およびPCVバルブ40を中心とし
た要部断面図である図3を併せて参照すると、第2開口
部31bに取り付けられる段付きの筒状の接続管32は、金
属製、例えば鋼製の管材をプレス加工することにより形
成され、接続管32の円筒状の小径部であって、雌ネジ部
31cに螺合する雄ネジ部34aを有するネジ部34と、接続管
32の円筒状の大径部であって後述するグロメット37が嵌
合して係止される保持部36と、ネジ部34と保持部36との
間に設けられ、かつネジ部34の外径および内径よりも大
きく、保持部36の外径および内径よりも小さい外径およ
び内径をそれぞれ有し、工具が係合する係合部35とを有
する。
【0027】工具により接続管32を第2開口部31bから
連通路31にねじ込むことができるように、図4に図示さ
れるように、係合部35の内周面には、横断面形状が多角
形、この実施例では六角形である多角形部35aが形成さ
れ、多角形部35aと同一の横断面形状を有する工具が接
続管32内に挿入されて、工具により接続管32を回転させ
ることで、雄ネジ部34aが雌ネジ部31cに螺合して、接続
管32がブラケット20に螺着される。また、係合部35の外
周面の横断面形状も、多角形部35aの横断面形状と略相
似の形状とされる。そして、ブラケット20に対する接続
管32の螺着が完了した状態で、係合部35および保持部36
は、ブラケット20の前面から前方に突出する突出部を形
成する。
【0028】また、保持部36の端部には、内方に突出し
て円周方向に延びる円環状の突条36aが形成され、この
突条36aが、合成ゴム製のグロメット37の外周に形成さ
れた環状溝37aに係合することで、接続管32に対してグ
ロメット37が係止される。
【0029】このようにして、ブラケット20に接続管32
が螺着され、さらにその接続管32にグロメット37が係止
された状態で、PCVバルブ40が、グロメット37の内孔
に圧入される。そして、そのグロメット37の弾性力によ
り、PCVバルブ40が、グロメット37に対して、ひいて
は接続管32に対して保持される。それゆえ、PCVバル
ブ40は、発電機14の上方で、しかも近接した位置に、外
部に露出した状態で接続管32に取り付けられる。しか
も、PCVバルブ40は、一端部がネジ部34によりブラケ
ット20に取り付けられた接続管32の他端部である保持部
36に取り付けられるため、接続管32内においても、ねじ
部34とPCVバルブ40との間に通路が存する。
【0030】図3に図示されるように、PCVバルブ40
は、フランジ41aを有する円筒状のボディ41と、フラン
ジ42aを有する円筒状のカバー42と、円柱状の弁体43
と、円筒状の圧縮コイルバネからなる制御バネ44とを備
え、ボディ41、カバー42および弁体43は、いずれも合成
樹脂、例えばポリブチレンテレフタレート樹脂(PB
T)で形成され、制御バネ44はバネ鋼で形成される。
【0031】そして、ボディ41は、接続ホース33がその
外周に嵌合する嵌合部41bに設けられた流出孔41cと、該
流出孔41cに連なる計量孔41dとを有し、カバー42は、グ
ロメット37がその外周に嵌合する嵌合部42bに設けられ
た流入孔42cと、弁体43の後述する開閉弁部が制御バネ4
4のバネ力により着座する弁座42dとを有する。また、弁
体43は、流入孔42cを開閉する円板状の開閉弁部43aと、
計量孔41d内への進入の程度により、計量孔41dの周壁と
の間に形成される環状流路の流路面積を変更して、ブロ
ーバイガスの吸気系への還流量を制御する計量弁部43b
とを有し、さらに制御バネ44は、ボディ41のバネ受け部
41eと開閉弁部43aに隣接して弁体43に設けられたバネ受
け部43cとの間で、その内側に計量弁部43bが配置される
ように装着される。ボディ41とカバー42とは、両フラン
ジ部41a,42aが超音波溶着されることで一体に結合され
て、PCVバルブ40のハウジングを形成する。
【0032】このような構成のPCVバルブ40により、
流入孔42cおよび流出孔41cに等しい圧力が作用するとき
は、制御バネ44のバネ力により開閉弁部43aが弁座42dに
着座して、流入孔42cを閉じる。そして、内燃機関Eの
アイドル時や低負荷時等で、流出孔41cを介して弁体43
に作用する吸気負圧が大きいときは、弁体43が制御バネ
44のバネ力に抗して移動して、開閉弁部43aが流入孔42c
を開くと同時に、計量弁部43bが計量孔41d内に大きく進
入するため、前記環状流路の流路面積が小さくなって、
ブローバイガスの吸気系への還流量が減少し、また内燃
機関Eの高負荷時等で、流出孔41cを介して弁体43に作
用する吸気負圧が小さいときは、弁体43が制御バネ44の
バネ力に抗して移動して、開閉弁部43aが流入孔42cを開
く一方で、計量弁部43bが計量孔41d内に進入する程度が
小さくなるため、前記環状流路の流路面積が低負荷時等
のそれに比べて大きくなって、ブローバイガスの吸気系
への還流量が増加する。このようにして、前記導入路、
ブリーザ室21、PCVバルブ40および還流路30を主たる
構成要素としてブローバイガス還元装置が構成される。
【0033】次に、前述のように構成された実施例の作
用および効果について説明する。前記空気通路から動弁
室を経てクランク室6に導入された空気により生じる流
れで、クランク室6内のブローバイガスが前記導入路を
経て、開口部26からブリーザ室21に流入し、ブリーザ室
21内でブローバイガスに混入したオイルが分離される。
そして、分離されたオイルは、回収孔27からチェーン室
を経てオイルパン5に回収される。
【0034】そして、ブリーザ室21内でオイルが分離さ
れて、オイル混入量が少なくなったブローバイガスは、
連通路31、接続管32および接続ホース33を主たる構成要
素とする還流路30の第1開口部31aから、該還流路30を
通って、PCVバルブ40により吸気負圧に基づいて流量
制御された還流量で、吸気系に還流して、燃焼室内で燃
焼される。
【0035】そして、PCVバルブ40は、接続管32の保
持部36に取り付けられるため、接続管32の係合部35およ
び保持部36がブリーザ室21を形成するブラケット20の外
側面から突出している分、PCVバルブ40がブラケット
20の前面よりも前方に離れて位置するので、PCVバル
ブ40の脱着が容易になる。また、接続管32を使用するた
め、接続管32の一端部であるネジ部34が、ブリーザ室21
において最適な位置に設けられたブローバイガスの導出
口である第1開口部31aに連通される一方で、接続管32
の他端部であるPCVバルブ40が取り付けられる保持部
36を、PCVバルブ40に近接して配置される発電機14を
避けて、PCVバルブ40の脱着がし易い位置に配置でき
る。
【0036】その結果、次の効果が奏される。すなわ
ち、PCVバルブ40はブリーザ室21を形成するブラケッ
ト20に取り付けられる接続管32の、ブラケット20の外側
面である前面から突出した保持部36に取り付けられるの
で、その脱着性が向上し、またブリーザ室21に連通する
接続管32にPCVバルブ40が取り付けられるため、PC
Vバルブ40の位置が第1開口部31aを含む連通路31の位
置の制約を受けることが少なくなって、PCVバルブ40
の配置の自由度が増加するので、ブリーザ室21の室壁の
周囲に位置する発電機14を避けて、PCVバルブ40の脱
着がし易い位置を選択でき、この点でもその脱着性が向
上し、PCVバルブ40のメンテナンスの作業性が向上す
る。
【0037】PCVバルブ40のボディ41、カバー42およ
び弁体43は合成樹脂製であるため、PCVバルブ40が軽
量となる。しかしながら、ボディ41およびカバー42が合
成樹脂であるため、PCVバルブ40自体をブリーザ室21
を形成するブラケット20に強固に固定することはできな
い。しかしながら、取り付けられる接続管32は金属製で
あるため、その剛性が高く、ブリーザ室21を形成するブ
ラケット20に接続管32は強固に取り付けられる。
【0038】その結果、次の効果が奏される。すなわ
ち、PCVバルブ40は、ボディ41、カバー42および弁体
43が合成樹脂製であることから軽量化される。そして、
金属製であることから高剛性であり、ブリーザ室21を形
成するブラケット20に強固に取り付けられた接続管32を
介して、合成樹脂製のボディ41およびカバー42を有する
PCVバルブ40が、ブリーザ室21を形成するブラケット
20に対して確実に保持される。
【0039】接続管32をブリーザ室21のブラケット20に
螺着する際、工具は接続管32の内側壁面の多角形部35a
に係合されるので、接続管32の外側面で工具が係合する
もののように、接続管32の周囲に工具を受け入れるため
の空間を確保する必要がない。
【0040】その結果、次の効果が奏される。すなわ
ち、接続管32は、ブリーザ室21を形成するブラケット20
に対して、接続管32の内周面の多角形部35aに工具を係
合させることにより螺着されるので、接続管32の周囲に
工具を受け入れるための空間を確保する必要がなく、接
続管32の周囲に配置される発電機14に近接して、ブラケ
ット20における接続管32の螺着位置、すなわち第2開口
部31bの位置を設定、メンテナンスの作業の容易性を確
保しつつ、PCVバルブ40をコンパクトに配置できる。
【0041】PCVバルブ40が螺着された接続管32は、
ブリーザ室21に比べて小さな内径の連通路31を介してブ
リーザ室21に連通するので、ブローバイガスがブリーザ
室21から連通路31に流入するときは、この連通路31が絞
りとして機能して、ブローバイガスに混入しているオイ
ルは、連通路31を通過しにくくなり、結果としてブリー
ザ室21に留まる割合が高くなると共に、連通路31を通過
するとき、連通路31の壁面に付着する。さらに、PCV
バルブ40は接続管32を介して取り付けられるため、接続
管32内の通路の分、ブリーザ室21からPCVバルブ40ま
での通路長が長くなり、この間でも接続管32の内面で形
成される通路壁面にブローバイガス中のオイルが付着す
る。
【0042】その結果、次の効果が奏される。すなわ
ち、PCVバルブ40とブリーザ室21との間に設けられた
連通路31が絞りとして機能すること、そしてブローバイ
ガスに混入しているオイルが、連通路31の壁面に付着す
ることにより分離されるので、PCVバルブ40に流入す
るブローバイガス中のオイルの量が少なくなって、吸気
系でのオイルの付着やオイル消費量の増加を抑制でき
る。さらに、PCVバルブ40は接続管32を介して取り付
けられるため、ブリーザ室21からPCVバルブ40までの
通路長は、連通路31の通路長に加えて、接続管32内の通
路の分長くなり、この間でもブローバイガス中のオイル
が分離されるので、オイル分離機能がさらに向上する。
【0043】ブリーザ室21の室壁の一部が冷却水ジャケ
ット24を形成するシリンダ壁、および冷却水の導入通路
25の通路壁25aで形成されていることから、内燃機関E
の暖機時には、冷却水ジャケット24および導入通路25を
流れる冷却水によりブリーザ室21が効率よく暖められ
る。また、内燃機関Eの暖機後は、ラジエータで冷やさ
れた冷却水が導入通路25を経てポンプ室に導入されるの
で、導入通路25および冷却水ジャケット24により、ブリ
ーザ室21が高温となることが抑制される。
【0044】その結果、次の効果が奏される。すなわ
ち、内燃機関Eの暖機時には、冷却水ジャケット24およ
び導入通路25の2つの加熱源となる冷却水によりブリー
ザ室21が効率よく暖められて、ブリーザ室21内での水蒸
気の結露が防止されるので、回収されるオイルに水が混
じることが防止されて、水の混入によるオイルの劣化を
回避することができる。また、内燃機関Eの暖機後は、
冷却水ジャケット24、およびラジエータからの冷却水が
流れる導入通路25の2つの冷却源により、ブリーザ室21
が高温となることが抑制されるので、オイルの分離が促
進される。
【0045】以下、前記実施例の一部の構成を変更した
実施例について、変更した構成に関して説明する。前記
実施例では、PCVバルブ40は、発電機14に近接した位
置に設けられたが、発電機14以外の補機に近接して設け
られてもよく、またブリーザ室21がより吸気マニホルド
10に近い位置に設けられる場合は、PCVバルブ40は、
吸気マニホルド10に近接した位置に設けられる。また、
接続管32は、ブラケット20に取り付けられたが、シリン
ダブロック1に取り付けられてもよい。
【0046】PCVバルブ40は、補機である油圧ポンプ
13と吸気マニホルド10との間に配置されてもよく、この
場合にも、PCVバルブ40は接続管32に取り付けられる
ので、PCVバルブ40の脱着性は良好であり、PCVバ
ルブ40のメンテナンスの作業性が向上する。
【0047】接続管32には、ネジ部34と係合部35との代
わりに圧入部を設けて、接続管がブラケット20等のブリ
ーザ室21を形成する形成部材に圧入されるものであって
もよく、その場合に、接続管を直管とすることのほか
に、曲管とすることもでき、曲管とすることで、PCV
バルブ40の配置の自由度が一層増加し、PCVバルブ40
の脱着性が向上する。そして、接続管を曲管とする場
合、該接続管を、吸気系でのブローバイガスの還流位置
に近くなる方向に屈曲させることにより、例えば前記実
施例のように、接続管32が吸気マニホルド10の右側方に
位置して、吸気系でのブローバイガスの還流位置が吸気
マニホルド10の左側方に位置する場合、接続管32を左
方、すなわち吸気マニホルド10側に屈曲させることによ
り、接続ホース33の長さを短縮できるので、接続ホース
33の取付け作業が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明が適用される内燃機関の正面図であ
る。
【図2】図1のII−II線でのシリンダブロックおよ
びブラケットの断面図である。
【図3】図2の要部断面図である。
【図4】図3のIV−IV線断面図である。
【符号の説明】 1…シリンダブロック、2…シリンダヘッド、3…ヘッ
ドカバー、4…ロアブロック、5…オイルパン、6…ク
ランク室、7…シリンダ、8…チェーンカバー、10…吸
気マニホルド、11…サージタンク、12…スロットルボデ
ィ、13…油圧ポンプ、14…発電機、15…コンプレッサ、
16…伝動ベルト、20…ブラケット、21…ブリーザ室、22
…第1凹部、23…第2凹部、24…冷却水ジャケット、25
…導入通路、26…開口部、27…回収孔、30…還流路、31
…連通路、31a,31b…開口部、31c…雌ネジ部、32…接
続管、33…接続ホース、34…ネジ部、35…係合部、35a
…多角形部、36…保持部、37…グロメット、40…PCV
バルブ、41…ボディ、42…カバー、43…弁体、44…制御
バネ、E…内燃機関、B…ボルト、W1,W2…側壁、P…
合わせ面。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブリーザ室を形成する形成部材に、該ブ
    リーザ室に連通する接続管が取り付けられ、該接続管
    の、前記形成部材の外側面から突出した突出部に、PC
    Vバルブが取り付けられたことを特徴とする内燃機関の
    PCVバルブの取付け構造。
  2. 【請求項2】 前記接続管は金属で形成され、前記PC
    Vバルブのハウジングは合成樹脂で形成されることを特
    徴とする請求項1記載の内燃機関のPCVバルブの取付
    け構造。
  3. 【請求項3】 前記接続管の内周面に、該接続管を前記
    形成部材に螺着するための工具が係合する多角形部が形
    成されていることを特徴とする請求項1または請求項2
    記載の内燃機関のPCVバルブの取付け構造。
  4. 【請求項4】 前記接続管は、前記形成部材に形成され
    た連通路を介して前記ブリーザ室と連通していることを
    特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項記載
    の内燃機関のPCVバルブの取付け構造。
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