JP3350369B2 - ブローバイガス還元装置 - Google Patents
ブローバイガス還元装置Info
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- JP3350369B2 JP3350369B2 JP27249096A JP27249096A JP3350369B2 JP 3350369 B2 JP3350369 B2 JP 3350369B2 JP 27249096 A JP27249096 A JP 27249096A JP 27249096 A JP27249096 A JP 27249096A JP 3350369 B2 JP3350369 B2 JP 3350369B2
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- blow
- gas
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- hot water
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02F—CYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
- F02F7/00—Casings, e.g. crankcases or frames
- F02F7/006—Camshaft or pushrod housings
Landscapes
- Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として車両用の
内燃機関(エンジンともいう)におけるブローバイガス
還元装置に関する。
内燃機関(エンジンともいう)におけるブローバイガス
還元装置に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンにおいては、燃焼室からピスト
ンとシリンダ壁の隙間を通ってクランクケース内に漏れ
出るブローバイガスが発生する。このブローバイガス
は、その主成分が未燃焼ガスで多量のHCを含むもの
で、再度燃焼室へ導いて再燃焼させる必要がある。この
ために、ブローバイガス還元装置があり、一般に用いら
れる装置では、エンジンの負荷状態として吸気系の吸気
管負圧を利用してエアクリーナあるいは吸気通路または
その両方に吸い込み、吸気中に還元して再び燃焼室へ導
き燃焼させている。そしてブローバイガス還元装置は、
吸気通路等へのブローバイガス流量を調整するPCVバ
ルブを備えている。
ンとシリンダ壁の隙間を通ってクランクケース内に漏れ
出るブローバイガスが発生する。このブローバイガス
は、その主成分が未燃焼ガスで多量のHCを含むもの
で、再度燃焼室へ導いて再燃焼させる必要がある。この
ために、ブローバイガス還元装置があり、一般に用いら
れる装置では、エンジンの負荷状態として吸気系の吸気
管負圧を利用してエアクリーナあるいは吸気通路または
その両方に吸い込み、吸気中に還元して再び燃焼室へ導
き燃焼させている。そしてブローバイガス還元装置は、
吸気通路等へのブローバイガス流量を調整するPCVバ
ルブを備えている。
【0003】従来のブローバイガス還元装置にあって
は、PCVバルブのガス取入口側の端部をシリンダヘッ
ドカバーに取り付け、このPCVバルブのガス還元口側
の端部をブローバイガスホースを介して吸気系部材であ
るサージタンクに接続している。
は、PCVバルブのガス取入口側の端部をシリンダヘッ
ドカバーに取り付け、このPCVバルブのガス還元口側
の端部をブローバイガスホースを介して吸気系部材であ
るサージタンクに接続している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のブローバイガス
還元装置によると、クランクケース内のブローバイガス
がPCVバルブ、ブローバイガスホースを経て吸気系に
供給される一方、そのPCVバルブ、ブローバイガスホ
ースが走行風にさらされるため、寒冷地等ではブローバ
イガスがサージタンク内に流入する前に凍結するおそれ
がある。なお前記凍結によりクランクケースの内圧が上
昇すると、シリンダブロックとシリンダヘッドカバーと
の間のガスケット部からオイルが滲み出るといった不都
合が生じる。
還元装置によると、クランクケース内のブローバイガス
がPCVバルブ、ブローバイガスホースを経て吸気系に
供給される一方、そのPCVバルブ、ブローバイガスホ
ースが走行風にさらされるため、寒冷地等ではブローバ
イガスがサージタンク内に流入する前に凍結するおそれ
がある。なお前記凍結によりクランクケースの内圧が上
昇すると、シリンダブロックとシリンダヘッドカバーと
の間のガスケット部からオイルが滲み出るといった不都
合が生じる。
【0005】本発明は上記した問題点を解決するために
なされたものであって、本発明が解決しようとする課題
は、寒冷地等でのブローバイガスの凍結を防止すること
のできるブローバイガス還元装置を提供することにあ
る。
なされたものであって、本発明が解決しようとする課題
は、寒冷地等でのブローバイガスの凍結を防止すること
のできるブローバイガス還元装置を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決する請求
項1の発明は、エンジン負荷に応じてブローバイガス流
量を調整するPCVバルブを備えたブローバイガス還元
装置において、エンジンのシリンダヘッドカバーとその
カバー上の近くに設置される吸気装置との間には、前記
PCVバルブを配置するとともに、そのPCVバルブを
囲う防風壁を設けたことを特徴とするブローバイガス還
元装置である。前記請求項1記載のブローバイガス還元
装置によると、PCVバルブを囲う防風壁により、エン
ジンの冷却ファンの冷却風や走行風(外気)によるPC
Vバルブの放熱を防ぎ、これにより寒冷地等でのブロー
バイガスの凍結を防止することができる。
項1の発明は、エンジン負荷に応じてブローバイガス流
量を調整するPCVバルブを備えたブローバイガス還元
装置において、エンジンのシリンダヘッドカバーとその
カバー上の近くに設置される吸気装置との間には、前記
PCVバルブを配置するとともに、そのPCVバルブを
囲う防風壁を設けたことを特徴とするブローバイガス還
元装置である。前記請求項1記載のブローバイガス還元
装置によると、PCVバルブを囲う防風壁により、エン
ジンの冷却ファンの冷却風や走行風(外気)によるPC
Vバルブの放熱を防ぎ、これにより寒冷地等でのブロー
バイガスの凍結を防止することができる。
【0007】請求項2の発明は、前記PCVバルブに
は、エンジン冷却水が流れる温水加熱管をクリップまた
はホルダー等を介して支持したことを特徴とする請求項
1に記載のブローバイガス還元装置である。前記請求項
2記載のブローバイガス還元装置によると、温水加熱管
を流れるエンジン冷却水(温水)の熱がクリップまたは
ホルダー等の伝熱性を介してPCVバルブを加熱するた
め、前記防風壁によってPCVバルブの放熱を防ぐこと
と相俟って、寒冷地等でのブローバイガスの凍結を良好
に防止することができる。
は、エンジン冷却水が流れる温水加熱管をクリップまた
はホルダー等を介して支持したことを特徴とする請求項
1に記載のブローバイガス還元装置である。前記請求項
2記載のブローバイガス還元装置によると、温水加熱管
を流れるエンジン冷却水(温水)の熱がクリップまたは
ホルダー等の伝熱性を介してPCVバルブを加熱するた
め、前記防風壁によってPCVバルブの放熱を防ぐこと
と相俟って、寒冷地等でのブローバイガスの凍結を良好
に防止することができる。
【0008】
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態について図
面を参照して説明する。一実施の形態のブローバイガス
還元装置の周辺部が図1に断面図で示されている。本ブ
ローバイガス還元装置は、車両用エンジンのシリンダヘ
ッドカバー30と、そのカバー30上に設置される吸気
装置28との間に設けられている。シリンダヘッドカバ
ー30の上面には、新気導入側(図1において右側)の
取付孔30aと、ブローバイガスのガス取出側(図1に
おいて左側)の取付孔30bが形成されている。またシ
リンダヘッドカバー30には、吸気装置28をボルト止
めするための取付ボス部31が設けられている。
面を参照して説明する。一実施の形態のブローバイガス
還元装置の周辺部が図1に断面図で示されている。本ブ
ローバイガス還元装置は、車両用エンジンのシリンダヘ
ッドカバー30と、そのカバー30上に設置される吸気
装置28との間に設けられている。シリンダヘッドカバ
ー30の上面には、新気導入側(図1において右側)の
取付孔30aと、ブローバイガスのガス取出側(図1に
おいて左側)の取付孔30bが形成されている。またシ
リンダヘッドカバー30には、吸気装置28をボルト止
めするための取付ボス部31が設けられている。
【0010】吸気装置28について、図1の他、その分
解斜視図を示した図2を参照して説明する。図1に示す
ように、吸気装置28は、スロットルバルブ1をバルブ
シャフト2を介して回動可能に支持したスロットルボデ
ー3と、中空円筒状の吸気通路5を形成する吸気ダクト
(エアコネクタともいう)4とを備えている。なお説明
の都合上、スロットルボデー3及び吸気ダクト4の各構
成について述べた後、組付け手順について述べることに
する。
解斜視図を示した図2を参照して説明する。図1に示す
ように、吸気装置28は、スロットルバルブ1をバルブ
シャフト2を介して回動可能に支持したスロットルボデ
ー3と、中空円筒状の吸気通路5を形成する吸気ダクト
(エアコネクタともいう)4とを備えている。なお説明
の都合上、スロットルボデー3及び吸気ダクト4の各構
成について述べた後、組付け手順について述べることに
する。
【0011】スロットルボデー3は、図1及び図2に示
すように、前記吸気通路5とほぼ一連状に連通する中空
円筒状に形成されている。そのスロットルボデー3は、
軽合金例えばアルミニウムダイカストにより形成されて
いる。スロットルボデー3の上端部には、ボルト穴6a
を有するボス部6が形成されている。スロットルボデー
3の両端面に形成された環状溝(符号省略)にはOリン
グ8がそれぞれ嵌着されている。
すように、前記吸気通路5とほぼ一連状に連通する中空
円筒状に形成されている。そのスロットルボデー3は、
軽合金例えばアルミニウムダイカストにより形成されて
いる。スロットルボデー3の上端部には、ボルト穴6a
を有するボス部6が形成されている。スロットルボデー
3の両端面に形成された環状溝(符号省略)にはOリン
グ8がそれぞれ嵌着されている。
【0012】前記スロットルボデー3の下部には、エン
ジン冷却水が循環する温水通路9aを形成する管状部9
が設けられている。管状部9の両端部には、エンジンの
ウォータジャケットとそれぞれ連通される温水加熱ホー
ス33が接続されている。またスロットルボデー3の下
部には、アイドルスピードコントロール(ISC)用バ
イパス通路10が設けられている。
ジン冷却水が循環する温水通路9aを形成する管状部9
が設けられている。管状部9の両端部には、エンジンの
ウォータジャケットとそれぞれ連通される温水加熱ホー
ス33が接続されている。またスロットルボデー3の下
部には、アイドルスピードコントロール(ISC)用バ
イパス通路10が設けられている。
【0013】また図2に示すように、スロットルボデー
3の外側面に突出する前記バルブシャフト2の一端部に
はスロットルレバー11が取り付けられているともに、
そのスロットルレバー11とスロットルボデー3との間
にはリターンスプリング12が掛装されている。またス
ロットルボデー3の外側面には、前記バルブシャフト2
の他端部と連係されるスロットル開度センサ13と、前
記バイパス通路10を開閉するアイドルスピードコント
ロールバルブ(図示省略)を制御するアイドルスピード
コントロール(ISC)用モータ14が装備されてい
る。
3の外側面に突出する前記バルブシャフト2の一端部に
はスロットルレバー11が取り付けられているともに、
そのスロットルレバー11とスロットルボデー3との間
にはリターンスプリング12が掛装されている。またス
ロットルボデー3の外側面には、前記バルブシャフト2
の他端部と連係されるスロットル開度センサ13と、前
記バイパス通路10を開閉するアイドルスピードコント
ロールバルブ(図示省略)を制御するアイドルスピード
コントロール(ISC)用モータ14が装備されてい
る。
【0014】一方、図1及び図2に示されるように、吸
気ダクト4には、その周方向に開口すなわちほぼ下半部
を開口する開口部15が形成され、またその上半部の内
周面に開口部15と連続する凹部16が形成されてい
る。凹部16には、スロットルボデー3のボス部6が嵌
合する段付凹部16aが形成されているとともに、その
段付凹部16aの底面(図示上面)にはボルト挿通孔1
7が貫設されている。
気ダクト4には、その周方向に開口すなわちほぼ下半部
を開口する開口部15が形成され、またその上半部の内
周面に開口部15と連続する凹部16が形成されてい
る。凹部16には、スロットルボデー3のボス部6が嵌
合する段付凹部16aが形成されているとともに、その
段付凹部16aの底面(図示上面)にはボルト挿通孔1
7が貫設されている。
【0015】前記吸気ダクト4の下端部には、開口部1
5を間に一対をなす係止凸部18が対称状に形成されて
いる。なお図2に示すように、吸気ダクト4の下流側
(図2において左側)の外側面には、アクセルワイヤブ
ラケット19を締着するためのブラケット固定用ボルト
20がねじ付けられるボルト穴21aを有する上下一対
のボス部21が形成されている。
5を間に一対をなす係止凸部18が対称状に形成されて
いる。なお図2に示すように、吸気ダクト4の下流側
(図2において左側)の外側面には、アクセルワイヤブ
ラケット19を締着するためのブラケット固定用ボルト
20がねじ付けられるボルト穴21aを有する上下一対
のボス部21が形成されている。
【0016】前記吸気ダクト4は、合成樹脂例えばポリ
ブチレンテレフタレート(PBT)又はポリエチレンテ
レフタレート(PET)により形成されている。前記吸
気ダクト4は、その上流側(図1において右側)が図示
されないエアクリーナと連通され、またその下流側(図
1において左側)が図示されないインテークマニホルド
と連通される。
ブチレンテレフタレート(PBT)又はポリエチレンテ
レフタレート(PET)により形成されている。前記吸
気ダクト4は、その上流側(図1において右側)が図示
されないエアクリーナと連通され、またその下流側(図
1において左側)が図示されないインテークマニホルド
と連通される。
【0017】前記スロットルボデー3は吸気ダクト4に
次のようにしていわゆるカートリッジ式に組付けられて
いる。すなわちスロットルボデー3を吸気ダクト4の開
口部15に図示下方から上方に向けてはめ込み、図1に
示すようにスロットルボデー3を吸気ダクト4と一連状
をなした状態とする。次に、本体固定用ボルト24をボ
ルト挿通孔17を通してボス部6のボルト穴6aに締着
する。更に、板バネ製リテーナ23の両端のフック23
a,23b(図2参照)を両係止凸部18にその弾性変
形を利用して係合し、そのリテーナ23の弾性をもって
スロットルボデー3を挟持することで吸気装置28が完
成する。
次のようにしていわゆるカートリッジ式に組付けられて
いる。すなわちスロットルボデー3を吸気ダクト4の開
口部15に図示下方から上方に向けてはめ込み、図1に
示すようにスロットルボデー3を吸気ダクト4と一連状
をなした状態とする。次に、本体固定用ボルト24をボ
ルト挿通孔17を通してボス部6のボルト穴6aに締着
する。更に、板バネ製リテーナ23の両端のフック23
a,23b(図2参照)を両係止凸部18にその弾性変
形を利用して係合し、そのリテーナ23の弾性をもって
スロットルボデー3を挟持することで吸気装置28が完
成する。
【0018】ところで、前記吸気装置28の吸気ダクト
4において、スロットルボデー3の上流側(図1におい
て右側)の下壁には、接続パイプ26が下方へ突出状に
一体形成されている。この接続パイプ26を通じて、吸
気通路5を流れる新気がエンジンクランクケース内へ導
入され、またエンジンクランクケース内で一杯になった
ブローバイガスが吸気通路に放出される。接続パイプ2
6の上端部26aは吸気ダクト4の下壁の上面(吸気通
路5の底面(符号4aを付す)に相当する。)より突出
されており、吸気通路5の底面4a上に溜まる水が接続
パイプ26内に入りにくくなっている。また接続パイプ
26の口径は、水の表面張力で閉じない大きさに設定さ
れている。なお、スロットルボデー3のバイパス通路1
0の下面は前記接続パイプ26の上端面と同等かもしく
は高い高さに設けられており、吸気通路5の底面4a上
に溜まる水がパイパス通路10内に入りにくくなってい
る。
4において、スロットルボデー3の上流側(図1におい
て右側)の下壁には、接続パイプ26が下方へ突出状に
一体形成されている。この接続パイプ26を通じて、吸
気通路5を流れる新気がエンジンクランクケース内へ導
入され、またエンジンクランクケース内で一杯になった
ブローバイガスが吸気通路に放出される。接続パイプ2
6の上端部26aは吸気ダクト4の下壁の上面(吸気通
路5の底面(符号4aを付す)に相当する。)より突出
されており、吸気通路5の底面4a上に溜まる水が接続
パイプ26内に入りにくくなっている。また接続パイプ
26の口径は、水の表面張力で閉じない大きさに設定さ
れている。なお、スロットルボデー3のバイパス通路1
0の下面は前記接続パイプ26の上端面と同等かもしく
は高い高さに設けられており、吸気通路5の底面4a上
に溜まる水がパイパス通路10内に入りにくくなってい
る。
【0019】また吸気ダクト4において、スロットルボ
デー3の下流側(図1において左側)の下壁には、ガス
取出側の接続孔27aを有するボス部27が一体形成さ
れている。なお吸気ダクト4には、シリンダヘッドカバ
ー30の取付ボス部31と対応する取付ステー29が一
体的に設けられている。
デー3の下流側(図1において左側)の下壁には、ガス
取出側の接続孔27aを有するボス部27が一体形成さ
れている。なお吸気ダクト4には、シリンダヘッドカバ
ー30の取付ボス部31と対応する取付ステー29が一
体的に設けられている。
【0020】前記吸気ダクト4を備えた吸気装置28
は、図1に示すように、取付ステー29をシリンダヘッ
ドカバー30の取付ボス部31にボルト35で締着する
ことにより、そのシリンダヘッドカバー30上に設置さ
れている。この際、図1の他、図3の一部を破断した分
解斜視図によく示されるように、シリンダヘッドカバー
30の新気導入側の取付孔30aには、吸気ダクト4の
接続パイプ26がグロメット36を介して挿着される。
なお図3の吸気装置28におけるスロットルボデー3は
省略されている。
は、図1に示すように、取付ステー29をシリンダヘッ
ドカバー30の取付ボス部31にボルト35で締着する
ことにより、そのシリンダヘッドカバー30上に設置さ
れている。この際、図1の他、図3の一部を破断した分
解斜視図によく示されるように、シリンダヘッドカバー
30の新気導入側の取付孔30aには、吸気ダクト4の
接続パイプ26がグロメット36を介して挿着される。
なお図3の吸気装置28におけるスロットルボデー3は
省略されている。
【0021】また、シリンダヘッドカバー30のガス取
出側の取付孔30bにはPCVバルブ37のガス取入口
側の端部37aがグロメット38を介して挿着されると
ともに、そのPCVバルブ37のガス排出口側の端部3
7bが吸気ダクト4のボス部27の接続孔27aにグロ
メット39を介して挿着される。前記PCVバルブ37
は、エンジンで発生するブローバイガスを吸気通路5に
還元させる際に、エンジンの負圧状態つまり吸気管負圧
状態によって作動し、吸気ダクト4内へのブローバイガ
ス流量を調整する。
出側の取付孔30bにはPCVバルブ37のガス取入口
側の端部37aがグロメット38を介して挿着されると
ともに、そのPCVバルブ37のガス排出口側の端部3
7bが吸気ダクト4のボス部27の接続孔27aにグロ
メット39を介して挿着される。前記PCVバルブ37
は、エンジンで発生するブローバイガスを吸気通路5に
還元させる際に、エンジンの負圧状態つまり吸気管負圧
状態によって作動し、吸気ダクト4内へのブローバイガ
ス流量を調整する。
【0022】さらにPCVバルブ37には、前記温水加
熱ホース33が板バネ製クリップ40を介して支持され
ている。詳しくは、クリップ40は、図3に示すよう
に、大小のC環部40a,40bを背合わせ状に結合し
てなる。クリップ40の大径側C環部40aは、PCV
バルブ37におけるシリンダヘッドカバー30の上面と
吸気ダクト4のボス部27との間に挟着される大径のハ
ウジング部分(符号37c)にその弾性を利用して嵌着
される。またクリップ40の小径側C環部40bには、
その弾性を利用して温水加熱ホース33が嵌着される。
熱ホース33が板バネ製クリップ40を介して支持され
ている。詳しくは、クリップ40は、図3に示すよう
に、大小のC環部40a,40bを背合わせ状に結合し
てなる。クリップ40の大径側C環部40aは、PCV
バルブ37におけるシリンダヘッドカバー30の上面と
吸気ダクト4のボス部27との間に挟着される大径のハ
ウジング部分(符号37c)にその弾性を利用して嵌着
される。またクリップ40の小径側C環部40bには、
その弾性を利用して温水加熱ホース33が嵌着される。
【0023】また前記吸気ダクト4には、図1〜図3に
示すように一対の防風壁44が形成されている。この防
風壁44は、前記PCVバルブ37のハウジング部37
c、及びそのバルブ37にクリップ40を介して支持さ
れる温水加熱ホース33の部分を間にして突出されるこ
とにより、PCVバルブ37の取付部周辺を囲ってい
る。なおPCVバルブ37への温水加熱ホース33のク
リップ40を介しての支持は、シリンダヘッドカバー3
0への吸気ダクト4の取り付け前に行われる。
示すように一対の防風壁44が形成されている。この防
風壁44は、前記PCVバルブ37のハウジング部37
c、及びそのバルブ37にクリップ40を介して支持さ
れる温水加熱ホース33の部分を間にして突出されるこ
とにより、PCVバルブ37の取付部周辺を囲ってい
る。なおPCVバルブ37への温水加熱ホース33のク
リップ40を介しての支持は、シリンダヘッドカバー3
0への吸気ダクト4の取り付け前に行われる。
【0024】上記したブローバイガス還元装置による
と、温水加熱ホース33内を流れるエンジン冷却水(温
水)の熱がクリップ40の伝熱性を介してPCVバルブ
37のハウジング部37cを加熱することにより、寒冷
地等でのブローバイガスの凍結が防止される。なお温水
加熱ホース33が本発明でいう温水加熱管に相当してい
る。
と、温水加熱ホース33内を流れるエンジン冷却水(温
水)の熱がクリップ40の伝熱性を介してPCVバルブ
37のハウジング部37cを加熱することにより、寒冷
地等でのブローバイガスの凍結が防止される。なお温水
加熱ホース33が本発明でいう温水加熱管に相当してい
る。
【0025】また、温水加熱ホース33を流れるエンジ
ン冷却水の熱を利用してPCVバルブ37を加熱するた
め、電熱ヒータ等による加熱手段と比べて簡単かつ安価
に構成することができる。
ン冷却水の熱を利用してPCVバルブ37を加熱するた
め、電熱ヒータ等による加熱手段と比べて簡単かつ安価
に構成することができる。
【0026】また、吸気ダクト4に設けた防風壁44に
よって、PCVバルブ37のハウジング部37cに対す
るエンジンの冷却ファンの冷却風や走行風(外気)の風
当たりを防止できる。このため、PCVバルブ37の放
熱を防ぐことができ、ブローバイガスの凍結を防止する
ことができる。なお防風壁44は、温水加熱ホース33
と併用すると効果的であるが、排除することも可能であ
る。また防風壁44を設けた場合には、温水加熱ホース
33を排除することも可能である。
よって、PCVバルブ37のハウジング部37cに対す
るエンジンの冷却ファンの冷却風や走行風(外気)の風
当たりを防止できる。このため、PCVバルブ37の放
熱を防ぐことができ、ブローバイガスの凍結を防止する
ことができる。なお防風壁44は、温水加熱ホース33
と併用すると効果的であるが、排除することも可能であ
る。また防風壁44を設けた場合には、温水加熱ホース
33を排除することも可能である。
【0027】また本形態によると、PCVバルブ37の
ハウジング部37cにクリップ40が取り付けられてい
るとともに、PCVバルブ37の両端部がシリンダヘッ
ドカバー30及び吸気ダクト4にブローバイガスホース
を使用することなく直接的に接続されているため、PC
Vバルブ37がエンジンの冷却ファンの冷却風や走行風
(外気)にほとんどさらされないため、これまたブロー
バイガスの凍結防止に有効である。
ハウジング部37cにクリップ40が取り付けられてい
るとともに、PCVバルブ37の両端部がシリンダヘッ
ドカバー30及び吸気ダクト4にブローバイガスホース
を使用することなく直接的に接続されているため、PC
Vバルブ37がエンジンの冷却ファンの冷却風や走行風
(外気)にほとんどさらされないため、これまたブロー
バイガスの凍結防止に有効である。
【0028】また前記クリップ40に代え、例えば図4
に斜視図で示すホルダー42を使用することができる。
図4においてホルダー42は、板バネ製で、その一端に
PCVバルブ37のガス排出口側の端部37bを挿入可
能な挿通孔42aを形成し、その他端に温水加熱ホース
33を弾性によって保持可能なC環部42bを曲げ形成
してなる。このホルダー42は、PCVバルブ37のガ
ス排出口側の端部37bを挿通孔42aに挿通した状態
でその端部37bを吸気ダクト4のボス部27の接続孔
27aに挿着することにより、ボス部27とハウジング
部分37cとの間に挟持される。
に斜視図で示すホルダー42を使用することができる。
図4においてホルダー42は、板バネ製で、その一端に
PCVバルブ37のガス排出口側の端部37bを挿入可
能な挿通孔42aを形成し、その他端に温水加熱ホース
33を弾性によって保持可能なC環部42bを曲げ形成
してなる。このホルダー42は、PCVバルブ37のガ
ス排出口側の端部37bを挿通孔42aに挿通した状態
でその端部37bを吸気ダクト4のボス部27の接続孔
27aに挿着することにより、ボス部27とハウジング
部分37cとの間に挟持される。
【0029】また前記クリップ40及びホルダー42に
代え、例えば図5に斜視図で示す中継管43を使用して
もよい。図5において中継管43は、温水通路43aを
形成する一方、板バネ製のC環状クリップ部43bを一
体的に有している。この中継管43を介して前記温水加
熱ホース33を連通し、クリップ部43bを前記クリツ
プ40のC環部40aと同様にPCVバルブ37におけ
るハウジング部分にその弾性を利用して嵌着する。
代え、例えば図5に斜視図で示す中継管43を使用して
もよい。図5において中継管43は、温水通路43aを
形成する一方、板バネ製のC環状クリップ部43bを一
体的に有している。この中継管43を介して前記温水加
熱ホース33を連通し、クリップ部43bを前記クリツ
プ40のC環部40aと同様にPCVバルブ37におけ
るハウジング部分にその弾性を利用して嵌着する。
【0030】本発明は前記実施の形態に限定されるもの
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更
が可能である。例えば、温水加熱管としての温水加熱ホ
ース33は、パイプ製に代えたり、あるいはPCVバル
ブ37のハウジング部分37cに一体形成した管状部に
代えることができる。また加熱手段としては、温水加熱
管の他、電熱ヒータを使用することが考えられる。また
防風壁44は、PCVバルブ37の取付部周辺を囲うも
のであれば、その形状及び設置部位等は限定されない。
また本発明は、PCVバルブ37の接続に際し、ブロー
バイガスホースを使用するものに対して実施することを
妨げない。
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更
が可能である。例えば、温水加熱管としての温水加熱ホ
ース33は、パイプ製に代えたり、あるいはPCVバル
ブ37のハウジング部分37cに一体形成した管状部に
代えることができる。また加熱手段としては、温水加熱
管の他、電熱ヒータを使用することが考えられる。また
防風壁44は、PCVバルブ37の取付部周辺を囲うも
のであれば、その形状及び設置部位等は限定されない。
また本発明は、PCVバルブ37の接続に際し、ブロー
バイガスホースを使用するものに対して実施することを
妨げない。
【0031】
【発明の効果】本発明のブローバイガス還元装置によれ
ば、寒冷地等でのブローバイガスの凍結を防止すること
ができる。
ば、寒冷地等でのブローバイガスの凍結を防止すること
ができる。
【図1】一実施の形態のブローバイガス還元装置の周辺
部を示す断面図である。
部を示す断面図である。
【図2】吸気装置の分解斜視図である。
【図3】シリンダヘッドカバーと吸気ダクトとの接続部
構造を一部破断して示す分解斜視図である。
構造を一部破断して示す分解斜視図である。
【図4】温水加熱ホース用ホルダーの斜視図である。
【図5】温水加熱ホース用中継管の斜視図である。
28 吸気装置 30 シリンダヘッドカバー 33 温水加熱ホース(温水加熱管) 37 PCVバルブ 44 防風壁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01M 13/00
Claims (2)
- 【請求項1】 エンジン負荷に応じてブローバイガス流
量を調整するPCVバルブを備えたブローバイガス還元
装置において、エンジンのシリンダヘッドカバーとその
カバー上の近くに設置される吸気装置との間には、前記
PCVバルブを配置するとともに、そのPCVバルブを
囲う防風壁を設けたことを特徴とするブローバイガス還
元装置。 - 【請求項2】 前記PCVバルブには、エンジン冷却水
が流れる温水加熱管をクリップまたはホルダー等を介し
て支持したことを特徴とする請求項1に記載のブローバ
イガス還元装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27249096A JP3350369B2 (ja) | 1996-10-15 | 1996-10-15 | ブローバイガス還元装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27249096A JP3350369B2 (ja) | 1996-10-15 | 1996-10-15 | ブローバイガス還元装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10121937A JPH10121937A (ja) | 1998-05-12 |
JP3350369B2 true JP3350369B2 (ja) | 2002-11-25 |
Family
ID=17514651
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27249096A Expired - Fee Related JP3350369B2 (ja) | 1996-10-15 | 1996-10-15 | ブローバイガス還元装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3350369B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20030021459A (ko) * | 2001-09-06 | 2003-03-15 | 현대자동차주식회사 | 차량엔진의 블로우 바이 가스 역류 방지 장치 |
EP1433994B1 (de) * | 2002-06-27 | 2006-06-07 | DBK David + Baader GmbH | Heizvorrichtung zur Kurbelgehäuseentlüftung für Verbrennungskraftmaschinen und Herstellverfahren |
EP1375997B1 (de) * | 2002-06-27 | 2005-01-12 | David & Baader DBK Spezialfabrik elektrischer Apparate und Heizwiderstände GmbH | Heizvorrichtung für eine Fluidleitung und Verfahren zur Herstellung |
DE102008024874B4 (de) * | 2008-05-23 | 2016-12-29 | Audi Ag | Brennkraftmaschine mit einem eine Entlüftung aufweisenden Kurbelgehäuse |
JP5691856B2 (ja) * | 2011-06-03 | 2015-04-01 | トヨタ自動車株式会社 | ブローバイガス処理装置の換気バルブ支持構造 |
JP7421033B2 (ja) * | 2020-09-29 | 2024-01-24 | 株式会社クボタ | ブローバイガス処理装置およびブローバイガス処理装置を備えるエンジン |
-
1996
- 1996-10-15 JP JP27249096A patent/JP3350369B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10121937A (ja) | 1998-05-12 |
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