JP2002129594A - 建設機械のトラックフレーム - Google Patents

建設機械のトラックフレーム

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JP2002129594A JP2000319765A JP2000319765A JP2002129594A JP 2002129594 A JP2002129594 A JP 2002129594A JP 2000319765 A JP2000319765 A JP 2000319765A JP 2000319765 A JP2000319765 A JP 2000319765A JP 2002129594 A JP2002129594 A JP 2002129594A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 走行用の油圧モータとセンタジョイントとの
間を油圧ホースによって接続するときの作業性を向上す
る。 【解決手段】 センタフレーム12を構成する上板14
と下板15との間に、後縦板19と隙間40をもって対
面し筒体16のホース挿通孔16Aに向けて延在するホ
ースガイド39を設ける。これにより、後縦板19のホ
ース挿通孔19Aに挿通した油圧ホース34の先端側
を、ホースガイド39によって筒体16のホース挿通孔
16Aに案内し、このホース挿通孔16Aを通じて筒体
16の内周側に容易に導出することができ、油圧モータ
26とセンタジョイント22との間を油圧ホース34に
よって接続するときの作業性を向上させることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば油圧ショベ
ル、油圧クレーン等の下部走行体を構成する建設機械の
トラックフレームに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、土砂等の掘削作業に用いられる
油圧ショベルは、山岳地、泥濘地等の不整地を安定して
走行するためクローラ式の下部走行体を備えている。そ
して、クローラ式の下部走行体を構成するトラックフレ
ームは、通常、センタフレームと、該センタフレームの
左,右両側に位置して前,後方向に延び、前,後方向の
一側に走行用の油圧モータが取付けられる左,右のサイ
ドフレームとからなっている。
【0003】ここで、センタフレームは、上面側に丸胴
が設けられた上板と、該上板と上,下方向で対面する下
板と、前記丸胴の下側に位置して前記上板と下板との間
に設けられ内周側にセンタジョイントが配置された筒体
と、前記上板と下板との間に設けられ該筒体の外周側か
ら前記サイドフレームに向けて左,右方向に延びる前,
後の縦板とを備え、筒体と、油圧モータ側に位置する一
方の縦板(後縦板)にはホース挿通孔がそれぞれ設けら
れている。
【0004】そして、サイドフレームに取付けられた油
圧モータには、可撓性をもった油圧ホースが接続され、
該油圧ホースの先端側は、後縦板のホース挿通孔からセ
ンタフレームの内部(上板と下板との間の空間)を通
り、筒体のホース挿通孔を通じて該筒体の内周側に配置
されたセンタジョイントに接続される構成となってい
る。
【0005】ところで、油圧ショベルの組立時に油圧モ
ータとセンタジョイントとの間を油圧ホースによって接
続する場合には、通常、後縦板のホース挿通孔に油圧ホ
ースを挿通し、センタフレームの内部で屈曲させた後、
この油圧ホースの先端側を筒体のホース挿通孔を通じて
該筒体の内周側に取出す必要がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、油圧ホースは
曲げ剛性が大きいため、後縦板のホース挿通孔に油圧ホ
ースを挿通したときに、該油圧ホースがセンタフレーム
の内部で直線状に延びてしまい、この油圧ホースの先端
側を筒体のホース挿通孔に向けて屈曲させることが難し
いという問題がある。
【0007】このため、従来では、例えば筒体のホース
挿通孔を通じてセンタフレームの内部に針金等を挿入
し、この針金等を油圧ホースに引っ掛けることにより、
油圧ホースの先端側をホース挿通孔を通じて筒体の内周
側へと引出す方法を採用しているが、針金等をセンタフ
レームの内部で油圧ホースに引っ掛ける作業は難しく、
油圧モータとセンタジョイントとの間を油圧ホースによ
って接続するときの作業性が非常に悪いという問題があ
る。
【0008】また、例えば作業者がホース挿通孔からセ
ンタフレームの内部に手を挿入し、油圧ホースの先端側
を把持して筒体の内周側に引出すことができるように、
筒体に大きなホース挿通孔を形成することが考えられ
が、この場合には、筒体のホース挿通孔を大きくした
分、トラックフレームの強度が低下してしまうという問
題がある。
【0009】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、走行用の油圧モータとセンタジョイント
との間を油圧ホースによって接続するときの作業性を向
上できるようにした建設機械のトラックフレームを提供
することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、本発明は、センタフレームと、該センタフレーム
の左,右両側に位置して前,後方向に延び、前,後方向
の一側に走行用の油圧モータが取付けられる左,右のサ
イドフレームとからなり、前記センタフレームは、上面
側に丸胴が設けられた上板と、該上板と上,下方向で対
面する下板と、前記丸胴の下側に位置して前記上板と下
板との間に設けられ内周側にセンタジョイントが配置さ
れた筒体と、前記上板と下板との間に設けられ該筒体の
外周側から前記サイドフレームに向けて左,右方向に延
びる前,後の縦板とを備え、前記センタフレームの筒体
と油圧モータ側に位置する一方の縦板には、前記サイド
フレームに設けられた油圧モータとセンタジョイントと
の間を接続する油圧ホースが挿通されるホース挿通孔を
それぞれ設けてなる建設機械のトラックフレームに適用
される。
【0011】そして、請求項1の発明が採用する構成の
特徴は、センタフレームの上板と下板との間には、前記
一方の縦板のホース挿通孔に挿通された油圧ホースを筒
体のホース挿通孔に向けて案内するホースガイドを設け
たことにある。
【0012】このように構成したことにより、油圧ホー
スの先端側を、油圧モータ側に位置する一方の縦板のホ
ース挿通孔に挿通すると、該油圧ホースはホースガイド
に当接して上板と下板との間で屈曲し、該ホースガイド
に沿って筒体のホース挿通孔へと案内される。このた
め、縦板のホース挿通孔に挿通した油圧ホースの先端側
を、筒体のホース挿通孔を通じて該筒体の内周側に容易
に導出することができ、油圧モータとセンタジョイント
との間を油圧ホースによって接続するときの作業性を向
上させることができる。
【0013】請求項2の発明は、ホースガイドは、一方
の縦板と隙間をもって対面し筒体のホース挿通孔に向け
て延びる板体により構成したことにある。
【0014】このように構成したことにより、一方の縦
板のホース挿通孔に挿通した油圧ホースの先端側をホー
スガイドに当接させ、該ホースガイドに沿って確実に筒
体のホース挿通孔に案内することができる。
【0015】請求項3の発明は、一方の縦板とホースガ
イドとの間には、油圧ホースの先端側に設けた接続具が
ホースガイドに沿って円滑に移動し油圧ホースが筒体の
ホース挿通孔に向けて無理なく屈曲できるだけの隙間を
設ける構成としたことにある。
【0016】このように構成したことにより、油圧ホー
スを一方の縦板のホース挿通孔に挿通したときに、該油
圧ホースの先端側に設けた接続具がホースガイド等に引
っ掛かって移動できなくなるのを抑えることができ、ま
た、油圧ホースが筒体のホース挿通孔に向けて無理なく
屈曲することができるので、油圧ホースを円滑にホース
挿通孔へと案内することができる。
【0017】請求項4の発明は、サイドフレームの前,
後方向の一側には、油圧モータが取付けられるモータ取
付ブラケットを設け、該モータ取付ブラケットと一方の
縦板との間には、サイドフレームに沿って延び油圧ホー
スを覆うカバーを設ける構成としたことにある。
【0018】このように構成したことにより、油圧ホー
スのうちモータ取付ブラケットから油圧モータ側に位置
する一方の縦板に向けて延びる部位をカバーによって保
護することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る建設機械のト
ラックフレームの実施の形態を、油圧ショベルの下部走
行体に適用した場合を例に挙げ、図1ないし図8を参照
しつつ詳細に説明する。
【0020】図中、1は土砂等の掘削作業に用いられる
油圧ショベルで、該油圧ショベル1は、本実施の形態に
係る後述のトラックフレーム11を備えたクローラ式の
下部走行体2と、該下部走行体2上に旋回装置3を介し
て旋回可能に搭載された上部旋回体4と、該上部旋回体
4の前部側に俯仰動可能に設けられた作業装置5とによ
り大略構成され、下部走行体2の前側には排土板装置6
が昇降可能に設けられている。
【0021】11は本実施の形態によるトラックフレー
ムで、該トラックフレーム11は、図2及び図3に示す
ように、後述のセンタフレーム12と、該センタフレー
ム12の左,右両側に位置する左,右のサイドフレーム
23,24とにより大略構成されている。
【0022】12はトラックフレーム11の中央部に位
置するセンタフレームで、該センタフレーム12は、鋼
板等によりほぼ長方形に形成され、上面側中央に旋回装
置3を取付けるための丸胴13が固着された上板14
と、上板14とほぼ同様の形状を有し該上板14と上,
下方向で対面した下板15と、丸胴13の下側に位置し
て上板14と下板15との間に溶接等によって固着され
た円筒状の筒体16と、上板14と下板15との間に溶
接等によって固着され筒体16の外周側からサイドフレ
ーム23,24に向けて左,右方向に延びる左,右の前
縦板17,18と、後述の油圧モータ26,31側に位
置して上板14と下板15との間に溶接等によって固着
され、筒体16の外周側からサイドフレーム23,24
に向けて左,右方向に延びる左,右の後縦板19,20
とにより大略構成されている。
【0023】ここで、上板14の中央部には丸胴13の
内周側に位置して透孔14Aが形成され、筒体16の内
周側には、透孔14Aの下側に位置して前,後のブラケ
ット21,21が溶接等によって固着されている。そし
て、各ブラケット21には、上部旋回体4の旋回中心上
に位置してセンタジョイント22が取付けられ、該セン
タジョイント22は、上部旋回体4側に設けられた油圧
ポンプ(図示せず)と下部走行体2側に取付けられた油
圧モータ26,31との間を接続し、上部旋回体4の旋
回時においても油圧モータ26,31を駆動可能とする
ものである。
【0024】また、筒体16のうち後縦板19,20の
近傍となる部位には、後述の油圧ホース34,35が挿
通される左,右のホース挿通孔16A,16Bがそれぞ
れ穿設され、筒体16のうち前縦板17,18の近傍と
なる部位には、後述の油圧ホース36が挿通される左,
右のホース挿通孔16C,16Dがそれぞれ穿設されて
いる。
【0025】さらに、後縦板19のうちサイドフレーム
23の近傍となる部位には、油圧ホース34が挿通され
るホース挿通孔19Aが穿設され、後縦板20のうちサ
イドフレーム24の近傍となる部位には、油圧ホース3
5が挿通されるホース挿通孔20Aが穿設されている。
【0026】23,24はセンタフレーム12の左,右
両側に設けられ前,後方向に延びた左,右のサイドフレ
ームで、該各サイドフレーム23,24は、ほぼコ字状
の断面形状を有する枠体として形成され、センタフレー
ム12の左,右端部に溶接等によって固着されている。
【0027】ここで、左側のサイドフレーム23の前,
後方向の一端側(後端側)には、モータ取付ブラケット
25が溶接等によって固着されており、該モータ取付ブ
ラケット25には走行用の油圧モータ26が取付けら
れ、油圧モータ26には駆動輪27が取付けられてい
る。そして、サイドフレーム23の前,後方向の他端側
(前端側)には遊動輪28が回転可能に設けられ、駆動
輪27と遊動輪28とには履帯29が巻回して設けられ
ている。また、モータ取付ブラケット25には、油圧ホ
ース34が挿通されるホース挿通孔25Aが穿設されて
いる。
【0028】一方、右側のサイドフレーム24の後端側
には、サイドフレーム23と同様にモータ取付ブラケッ
ト30が固着されており、該モータ取付ブラケット30
には油圧モータ31が取付けられ、該油圧モータ31に
は駆動輪32が取付けられている。そして、サイドフレ
ーム24の前端側には遊動輪33が回転可能に設けら
れ、駆動輪32と遊動輪33とには履帯29が巻回され
る構成となっている。また、モータ取付ブラケット30
にも、油圧ホース35が挿通されるホース挿通孔30A
が穿設されている。
【0029】34,34,…は左側の油圧モータ26と
センタジョイント22との間を接続する4本の油圧ホー
スで、該油圧ホース34は、例えば油圧モータ26に走
行用(前進走行、後進走行)の圧油を供給する2本の走
行用油圧ホースと、油圧モータ26に速度切換用の圧油
を供給する1本の速度切換用油圧ホースと、油圧モータ
26に供給された余剰の圧油をタンク(図示せず)に戻
す1本のドレン用油圧ホースとからなっている。
【0030】そして、各油圧ホース34は油圧モータ2
6に接続され、各油圧ホース34の先端側は、モータ取
付ブラケット25のホース挿通孔25A、後縦板19の
ホース挿通孔19Aを通じてセンタフレーム12の内部
(上板14と下板15との間の空間)に挿通された後、
筒体16のホース挿通孔16Aを通じて該筒体16の内
周側に導出され、センタジョイント22に接続されてい
る。
【0031】35,35,…は右側の油圧モータ31セ
ンタジョイント22との間を接続する4本の油圧ホース
で、該油圧ホース35も油圧ホース34と同様に、2本
の走行用油圧ホースと、1本の速度切換用油圧ホース
と、1本のドレン用油圧ホースとからなっている。
【0032】そして、各油圧ホース35は油圧モータ3
1に接続され、各油圧ホース35の先端側は、モータ取
付ブラケット30のホース挿通孔30A、後縦板20の
ホース挿通孔20Aを通じてセンタフレーム12の内部
に挿通された後、筒体16のホース挿通孔16Bを通じ
て該筒体16の内周側に導出され、センタジョイント2
2に接続されている。
【0033】36,36は排土板装置6を昇降させる油
圧シリンダ(図示せず)に圧油を給排する2本の排土板
昇降用油圧ホースで、各油圧ホース36は、筒体16の
ホース挿通孔16C,16Dを通じて前,後方向に延
び、排土板装置6を昇降させる油圧シリンダとセンタジ
ョイント22との間を接続するものである。
【0034】37はモータ取付ブラケット25と後縦板
19との間に溶接等によって固着されたホースカバー
で、該ホースカバー37は、サイドフレーム23に沿っ
て前,後方向に延びている。そして、ホースカバー37
は、図5に示す如くの断面形状を有し、油圧ホース34
のうちモータ取付ブラケット25のホース挿通孔25A
から後縦板19のホース挿通孔19Aに亘る部位を覆う
と共に、モータ取付ブラケット25を補強するものであ
る。
【0035】38はモータ取付ブラケット30と後縦板
20との間に溶接等によって固着されたホースカバー
で、該ホースカバー38もホースカバー37と同様に、
サイドフレーム24に沿って前,後方向に延び、油圧ホ
ース35のうちモータ取付ブラケット30のホース挿通
孔30Aから後縦板20のホース挿通孔20Aに亘る部
位を覆うと共に、モータ取付ブラケット30を補強する
ものである。
【0036】39は後縦板19の近傍に位置して上板1
4と下板15との間に設けられたホースガイドで、該ホ
ースガイド39は、図6に示すように、上板14と下板
15にそれぞれ溶接等によって固着された平行四辺形の
板体からなり、後縦板19と隙間40をもって対面し、
筒体16のホース挿通孔16Aに向けて延在している。
【0037】そして、ホースガイド39は、例えば図7
に示すように、油圧ホース34をモータ取付ブラケット
25のホース挿通孔25Aを通じて後縦板19のホース
挿通孔19Aに挿通したときに、該油圧ホース34の先
端側を筒体16のホース挿通孔16Aに向けて矢示A方
向に案内するものである。ここで、ホースガイド39と
後縦板19との間に形成された隙間40は、例えば油圧
ホース34の先端側に設けた接続金具34Aが、ホース
ガイド39等に引っ掛かることなく該ホースガイド39
に沿って円滑に移動し、油圧ホース34が筒体16のホ
ース挿通孔16Aに向けて無理なく屈曲できるだけの大
きさに設定されている。
【0038】41は後縦板20の近傍に位置して上板1
4と下板15との間に設けられたホースガイドで、該ホ
ースガイド41もホースガイド39と同様に、上板14
と下板15にそれぞれ溶接等によって固着された平行四
辺形の板体からなり、後縦板20と隙間42をもって対
面し、筒体16のホース挿通孔16Bに向けて延在して
いる。
【0039】そして、ホースガイド41は、油圧ホース
35をモータ取付ブラケット30のホース挿通孔30A
を通じて後縦板20のホース挿通孔20Aに挿通したと
きに、該油圧ホース35の先端側を筒体16のホース挿
通孔16Bに向けて案内するものである。
【0040】本実施の形態に係るトラックフレーム11
が適用された油圧ショベル1は上述の如き構成を有する
もので、以下、油圧ショベル1の組立時に、左側の油圧
モータ26とセンタジョイント22との間を油圧ホース
34によって接続する作業について説明する。
【0041】まず、作業者が油圧ホース34を把持し、
図7に示すように、油圧ホース34(1本のみ図示)の
先端側を、モータ取付ブラケット25のホース挿通孔2
5A、後縦板19のホース挿通孔19Aに順次挿通して
いく。ここで、油圧ホース34は大きな曲げ剛性を有し
ているため、該油圧ホース34は、ほぼ直線状に延びた
状態で後縦板19のホース挿通孔19Aに挿通される。
【0042】そして、油圧ホース34がホース挿通孔1
9Aを通過すると、該油圧ホース34の先端側に設けた
接続金具34Aがホースガイド39に当接する。ここ
で、ホースガイド39は、筒体16のホース挿通孔16
Aに向けて延在しているので、油圧ホース34の接続金
具34Aは、ホースガイド39に沿って矢示A方向に移
動し、筒体16のホース挿通孔16Aへと案内される。
【0043】これにより、油圧ホース34は、センタフ
レーム12の内部(上板14と下板15との間の空間)
で筒体16のホース挿通孔16Aに向けて徐々に屈曲し
ていく。このとき、ホースガイド39と後縦板19との
間には隙間40が形成されているので、油圧ホース34
の接続金具34Aは、ホースガイド39等に引っ掛かる
ことなく該ホースガイド39に沿って円滑に移動するこ
とができ、油圧ホース34は、筒体16のホース挿通孔
16Aに向けて無理なく屈曲することができる。
【0044】このようにして、油圧ホース34の接続金
具34Aは、筒体16のホース挿通孔16Aに挿通さ
れ、該ホース挿通孔16Aを通じて筒体16の内周側に
導出される。従って、作業者は、例えば針金等を用いて
油圧ホース34の先端側を筒体16の内周側に引出すと
いった煩雑な作業を行うことなく、筒体16の内周側に
導出された油圧ホース34の接続金具34Aを容易にセ
ンタジョイント22に接続することができ、この作業性
を大幅に向上することができる。
【0045】そして、油圧ホース34の先端側をセンタ
ジョイント22に接続した後、例えばモータ取付ブラケ
ット25に油圧モータ26を取付け、該油圧モータ26
に油圧ホース34の基端側を接続することにより、図4
に示すように、油圧モータ26とセンタジョイント22
との間を油圧ホース34によって接続することができ
る。
【0046】一方、右側の油圧モータ31とセンタジョ
イント22との間を油圧ホース35によって接続する場
合にも、上述したと同様に、モータ取付ブラケット30
のホース挿通孔30A、後縦板20のホース挿通孔20
Aに油圧ホース35の先端側を挿通することにより、油
圧ホース35の先端側がホースガイド41によって筒体
16のホース挿通孔16Bに案内され、該ホース挿通孔
16Bを通じて筒体16の内周側に導出される。
【0047】そして、筒体16の内周側に導出された油
圧ホース35の先端側をセンタジョイント22に接続し
た後、モータ取付ブラケット30に油圧モータ31を取
付け、該油圧モータ31に油圧ホース35の基端側を接
続することにより、油圧モータ31とセンタジョイント
22との間を油圧ホース35によって容易に接続するこ
とができる。
【0048】かくして、本実施の形態に係るトラックフ
レーム11によれば、センタフレーム12を構成する上
板14と下板15との間に、後縦板19と隙間40をも
って対面し筒体16のホース挿通孔16Aに向けて延在
するホースガイド39と、後縦板20と隙間42をもっ
て対面し筒体16のホース挿通孔16Bに向けて延在す
るホースガイド41とを設ける構成としている。
【0049】これにより、後縦板19のホース挿通孔1
9Aに挿通した油圧ホース34の先端側を、ホースガイ
ド39によって筒体16のホース挿通孔16Aに案内
し、該ホース挿通孔16Aを通じて筒体16の内周側に
容易に導出することができ、後縦板20のホース挿通孔
20Aに挿通した油圧ホース35の先端側を、ホースガ
イド41によって筒体16のホース挿通孔16Bに案内
し、該ホース挿通孔16Bを通じて筒体16の内周側に
容易に導出することができる。
【0050】このため、例えば筒体16のホース挿通孔
16A,16Bからセンタフレーム12の内部に針金等
を挿入し、この針金等を用いて油圧ホース34,35の
先端側を筒体16の内周側に引出すといった煩雑な作業
を行う必要がなくなり、油圧モータ26,31とセンタ
ジョイント22との間を油圧ホース34,35によって
接続するときの作業性を向上させることができる。
【0051】また、例えば作業者が筒体16のホース挿
通孔16A,16Bからセンタフレーム12の内部に手
を挿入し、油圧ホース34,35の先端側を把持して筒
体16の内周側に引出すといった作業が不要となるの
で、ホース挿通孔16A,16Bを小さくすることがで
き、センタフレーム12を適正な強度に保つことができ
る。
【0052】しかも、ホースガイド39,41は、セン
タフレーム12の上板14と下板15とに溶接等によっ
て固着されているので、このホースガイド39,41を
設けた分、センタフレーム12の強度を高めることがで
きる。
【0053】また、後縦板19とホースガイド39との
間には油圧ホース34がホースガイド39に沿って円滑
に移動できるだけの隙間40を設け、後縦板20とホー
スガイド41との間には油圧ホース35がホースガイド
41に沿って円滑に移動できるだけの隙間42を設ける
構成としたので、油圧ホース34,35をホースガイド
39,41に沿って無理なく屈曲させ、確実にホース挿
通孔16A,16Bへと案内することができる。
【0054】さらに、モータ取付ブラケット25と後縦
板19との間にはサイドフレーム23に沿って前,後方
向に延びるホースカバー37を設け、モータ取付ブラケ
ット30と後縦板20との間にはサイドフレーム24に
沿って前,後方向に延びるホースカバー38を設ける構
成としたので、油圧ホース34のうちモータ取付ブラケ
ット25から後縦板19に亘る部位をホースカバー37
によって覆い、油圧ホース35のうちモータ取付ブラケ
ット30から後縦板20に亘る部位をホースカバー38
によって覆うことができ、油圧ホース34,35を土砂
等から保護することができる。
【0055】なお、上述した実施の形態に係るトラック
フレーム11では、図4に示すように、ホースガイド3
9の左,右方向の長さを後縦板19の半分程度の長さに
設定しているが、本発明はこれに限るものではなく、例
えば図8に示す変形例のように、後縦板19とほぼ等し
い長さをもったホースガイド39′を設ける構成として
もよい。このことは、ホースガイド41についても同様
である。
【0056】また、上述した実施の形態では、トラック
フレーム11を油圧ショベル1の下部走行体2に適用し
た場合を例に挙げたが、本発明によるトラックフレーム
はこれに限るものではなく、例えば油圧クレーン等の他
の建設機械の下部走行体にも広く適用することができ
る。
【0057】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1の発明に
係るトラックフレームによれば、センタフレームの上板
と下板との間に、油圧モータ側に位置する縦板のホース
挿通孔に挿通された油圧ホースを、筒体のホース挿通孔
に向けて案内するホースガイドを設ける構成としたの
で、前記縦板のホース挿通孔に挿通した油圧ホースの先
端側を、ホースガイドによって筒体のホース挿通孔へと
案内し、筒体の内周側に容易に導出することができる。
このため、例えば筒体のホース挿通孔からセンタフレー
ムの内部に針金等を挿入し、この針金等を用いて油圧ホ
ースを筒体の内周側に引出すといった煩雑な作業を行う
必要がなくなり、油圧モータとセンタジョイントとの間
を油圧ホースによって接続するときの作業性を向上させ
ることができる。また、例えば作業者が筒体のホース挿
通孔からセンタフレームの内部に手を挿入して油圧ホー
スを筒体の内周側に引出すといった作業が不要となるの
で、ホース挿通孔を小さくすることができ、センタフレ
ームを適正な強度に保つことができる。
【0058】また、請求項2の発明によれば、ホースガ
イドは、油圧モータ側の縦板と対面し筒体のホース挿通
孔に向けて延びる板体により構成したので、縦板のホー
ス挿通孔に挿通した油圧ホースをホースガイドに当接さ
せることにより、油圧ホースをホースガイドに沿って確
実に筒体のホース挿通孔に案内することができる。
【0059】また、請求項3の発明によれば、油圧モー
タ側の縦板とホースガイドとの間には、油圧ホースの先
端側に設けた接続具がホースガイドに沿って円滑に移動
できるだけの隙間を設ける構成としたので、油圧ホース
をホースガイドに沿って無理なく屈曲させ、確実に筒体
のホース挿通孔へと案内することができる。
【0060】さらに、請求項4の発明によれば、サイド
フレームの前,後方向の一側に油圧モータが取付けられ
るモータ取付ブラケットを設け、該モータ取付ブラケッ
トと一方の縦板との間には、サイドフレームに沿って延
び油圧ホースを覆うカバーを設ける構成としたので、油
圧ホースのうちモータ取付ブラケットからセンタフレー
ムの縦板に向けて延びる部位をカバーによって保護する
ことができ、油圧ホースの寿命を延ばすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態によるトラックフレームが
適用された油圧ショベルを示す正面図である。
【図2】実施の形態に係るトラックフレームをセンタジ
ョイント、油圧モータ、油圧ホース等と一緒に示す平面
図である。
【図3】実施の形態に係るトラックフレームを図2中の
矢示III−III方向からみた背面図である。
【図4】センタジョイント、油圧モータ、油圧ホース、
ホースガイド等を図3中の矢示IV−IV方向からみた拡大
断面図である。
【図5】サイドフレーム、ホースカバー等を油圧ホース
を省略した状態で図2中の矢示V−V方向からみた拡大
断面図である。
【図6】ホースガイド等を油圧ホースを省略した状態で
図2中の矢示VI−VI方向からみた拡大断面図である。
【図7】油圧ホースをセンタジョイントに接続するとき
の作業状態を図4と同様位置からみた拡大断面図であ
る。
【図8】ホースガイドの変形例を示す図4と同様の拡大
断面図である。
【符号の説明】
11 トラックフレーム 12 センタフレーム 13 丸胴 14 上板 15 下板 16 筒体 16A,16B,16C,16D ホース挿通孔 17,18 前縦板 19,20 後縦板 19A,20A ホース挿通孔 22 センタジョイント 23,24 サイドフレーム 26,31 油圧モータ 34,35 油圧ホース 37,38 ホースカバー 39,41 ホースガイド 40,42 隙間

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 センタフレームと、該センタフレームの
    左,右両側に位置して前,後方向に延び、前,後方向の
    一側に走行用の油圧モータが取付けられる左,右のサイ
    ドフレームとからなり、 前記センタフレームは、上面側に丸胴が設けられた上板
    と、該上板と上,下方向で対面する下板と、前記丸胴の
    下側に位置して前記上板と下板との間に設けられ内周側
    にセンタジョイントが配置された筒体と、前記上板と下
    板との間に設けられ該筒体の外周側から前記サイドフレ
    ームに向けて左,右方向に延びる前,後の縦板とを備
    え、 前記センタフレームの筒体と油圧モータ側に位置する一
    方の縦板には、前記サイドフレームに設けられた油圧モ
    ータとセンタジョイントとの間を接続する油圧ホースが
    挿通されるホース挿通孔をそれぞれ設けてなる建設機械
    のトラックフレームにおいて、 前記センタフレームの上板と下板との間には、前記一方
    の縦板のホース挿通孔に挿通された油圧ホースを前記筒
    体のホース挿通孔に向けて案内するホースガイドを設け
    る構成としたことを特徴とする建設機械のトラックフレ
    ーム。
  2. 【請求項2】 前記ホースガイドは、前記一方の縦板と
    隙間をもって対面し前記筒体のホース挿通孔に向けて延
    びる板体により構成してなる請求項1に記載の建設機械
    のトラックフレーム。
  3. 【請求項3】 前記一方の縦板とホースガイドとの間に
    は、前記油圧ホースの先端側に設けた接続具がホースガ
    イドに沿って円滑に移動し該油圧ホースが筒体のホース
    挿通孔に向けて無理なく屈曲できるだけの隙間を設ける
    構成としてなる請求項1または2に記載の建設機械のト
    ラックフレーム。
  4. 【請求項4】 前記サイドフレームの前,後方向の一側
    には、前記油圧モータが取付けられるモータ取付ブラケ
    ットを設け、該モータ取付ブラケットと前記一方の縦板
    との間には、前記サイドフレームに沿って延び前記油圧
    ホースを覆うカバーを設ける構成としてなる請求項1,
    2または3に記載の建設機械のトラックフレーム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009191555A (ja) * 2008-02-15 2009-08-27 Kubota Corp クローラ式走行装置
JP2009249922A (ja) * 2008-04-07 2009-10-29 Komatsu Ltd 建設機械の下部走行体

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