JP2002129055A - 可逆熱変色性マイクロカプセル顔料 - Google Patents

可逆熱変色性マイクロカプセル顔料

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JP2002129055A
JP2002129055A JP2000331863A JP2000331863A JP2002129055A JP 2002129055 A JP2002129055 A JP 2002129055A JP 2000331863 A JP2000331863 A JP 2000331863A JP 2000331863 A JP2000331863 A JP 2000331863A JP 2002129055 A JP2002129055 A JP 2002129055A
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Japan
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temperature
color
esters
reversible thermochromic
behenate
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Katsuyuki Fujita
勝幸 藤田
Fumihiro Kimura
文洋 木村
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Pilot Ink Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 変色温度の微調整が可能であり、特に示温分
野に適用性を有する可逆熱変色性マイクロカプセル顔料
を提供する。 【解決手段】 (イ)電子供与性呈色性有機化合物、
(ロ)電子受容性化合物、(ハ)前記(イ)と(ロ)の
呈色反応の生起温度を決める反応媒体である3℃以下の
ΔT値(融点−曇点)を示すエステル類、(ハ)成分の
融点(X℃)に対して(X+30)℃≦Y≦200℃の
関係を満たすエステル類、ケトン類、酸アミド類、炭化
水素類から選ばれる(ニ)変色温度調整剤をマイクロカ
プセルに内包させた可逆熱変色性マイクロカプセル顔
料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は可逆熱変色性マイク
ロカプセル顔料に関する。さらに詳細には、温度変化に
より可逆的に変色する組成物を内包したマイクロカプセ
ル顔料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、発色状態からの昇温過程で消
色を開始し、特定温度以上で完全消色状態を呈し、引き
続く降温過程で発色を開始し、発色状態に復帰する可逆
熱変色性を示す組成物に関して、幾つかの提案が開示さ
れている。そのうち、変色温度を境として、その前後で
変色し、変色前後の両状態のうち常温域では特定の一方
の状態しか存在し得ず、もう一方の状態はその状態が発
現するのに要する熱または冷熱が適用されている間は維
持され、熱または冷熱の適用がなくなれば常温域で呈す
る元の状態に戻る、温度−色濃度曲線に関して比較的小
さいヒステリシス幅(ΔH)を示して変色する可逆性感
熱示温組成物が開示されている(特公平1−29398
号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記可逆性感熱示温組
成物は、僅かな温度変化を確認するための示温分野等に
好適に用いられるが、(ハ)反応媒体として有効な化合
物は、種類に制限がある上、有効な化合物を適用した系
にあって、温度−色濃度曲線を高温側にシフトさせる手
段がなく、微妙な変色温度の調整ができ難く、意図する
変色特性を必ずしも満足させていなかった。本発明者ら
は、可逆熱変色性組成物に関して鋭意検討を加え、第四
成分として、特定の化合物を配合することにより、前記
温度−色濃度曲線を微妙に変位させることを見出し、本
発明を完成させた。本発明は、従来の(イ)、(ロ)、
(ハ)三成分系の変色特性をベースとし、変色温度を調
整した可逆熱変色性マイクロカプセル顔料を提供するも
のであり、意図する変色特性を備えた、示温、装飾、玩
具、教材要素等、多様な分野に適用性を有する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、(イ)電子供
与性呈色性有機化合物、(ロ)電子受容性化合物、
(ハ)前記(イ)と(ロ)の呈色反応の生起温度を決め
る反応媒体である3℃以下のΔT値(融点−曇点)を示
すエステル類、及び、(ニ)変色温度調整剤を必須四成
分として含み、前記(ニ)変色温度調整剤が、融点をY
℃とするとき、(ハ)成分の融点(X℃)に対して(X
+30)℃≦Y≦200℃の関係を満たすエステル類、
ケトン類、酸アミド類、炭化水素類から選ばれる一種又
は二種以上の化合物であり、前記必須四成分をマイクロ
カプセルに内包させた可逆熱変色性マイクロカプセル顔
料を要件とする。更には、前記(ニ)変色温度調整剤
が、脂肪族エステル類、脂肪族ケトン類、脂肪族酸アミ
ド類から選ばれること、前記(ニ)変色温度調整剤が、
(ハ)反応媒体1重量部に対して0.01〜0.3重量
部含まれること等を要件とする。
【0005】以下に可逆熱変色性マイクロカプセル顔料
の色濃度−温度曲線におけるヒステリシス特性について
詳しく説明する。図1において、縦軸に色濃度、横軸に
温度が表されている。温度変化による色濃度の変化は矢
印に沿って進行する。ここで、Aは完全消色状態に達す
る最低温度T4 (以下、完全消色温度と称す)における
濃度を示す点であり、Bは完全呈色状態を保持できる最
高温度T3 (以下、消色開始温度と称す)における濃度
を示す点であり、Cは完全消色状態を保持できる最低温
度T2 (以下、発色開始温度と称す)における濃度を示
す点であり、Dは完全呈色状態に達する最高温度T 1
(以下、完全発色温度と称す)における濃度を示す点で
ある。線分EFの長さが変色のコントラストを示す尺度
であり、線分EFの中点を通る線分HGの長さがヒステ
リシスの程度を示す温度幅(以下、ヒステリシス幅ΔH
と記す)であり、このΔH値が小さい(5℃以下)と変
色前後の両状態のうち常温域では特定の一方の状態しか
存在しえない。とりわけ、本発明に用いられるΔH値が
小さい(3℃未満)可逆熱変色性組成物は、その変色特
性からインジケーター等の用途に使用され、変色温度の
調整は重要である。
【0006】本発明は、(ハ)成分の融点(X℃)に対
して、融点(Y℃)が、(X+30)℃≦Y≦200℃
の関係、好ましくは(X+35)℃≦Y≦150℃の関
係を満たすエステル類、ケトン類、酸アミド類、炭化水
素類から選ばれる高融点化合物を(ニ)成分として配合
することにより、低温側の変色点を高温側にシフトさせ
て変色点を微妙に調整できることにある。この点につい
て説明すれば、(ニ)成分を配合することにより図2の
色濃度−温度曲線の破線で示したようにT1 (完全発色
温度)及びT2 (発色開始温度)が高温側にシフトす
る。前記シフトする温度は、(ニ)成分、即ち変色温度
調整剤の種類、添加量によって任意に調整できる。な
お、(ハ)成分の融点に対する(ニ)成分の融点が30
℃未満では所望の変色温度調整機能を発現し難く、ま
た、200℃を越える融点の成分を添加すると変色感度
を損なう虞がある。
【0007】前記(ニ)成分について説明する。前記
(ニ)成分のエステル類のうち、好適に用いられる脂肪
族エステル類としては、ラウリン酸ステアリル、ラウリ
ン酸エイコシル、ラウリン酸ドコシル、ラウリン酸テト
ラコシル、ラウリン酸ヘキサコシル、ラウリン酸オクタ
コシル、ラウリン酸トリアコンチル、ミリスチン酸セチ
ル、ミリスチン酸ステアリル、ミリスチン酸エイコシ
ル、ミリスチン酸ドコシル、ミリスチン酸テトラコシ
ル、ミリスチン酸ヘキサコシル、ミリスチン酸オクタコ
シル、ミリスチン酸トリアコンチル、パルミチン酸ラウ
リル、パルミチン酸トリデシル、パルミチン酸ミリスチ
ル、パルミチン酸セチル、パルミチン酸ステアリル、パ
ルミチン酸エイコシル、パルミチン酸ドコシル、パルミ
チン酸テトラコシル、パルミチン酸ヘキサコシル、パル
ミチン酸オクタコシル、パルミチン酸トリアコンチル、
ステアリン酸ウンデシル、ステアリン酸ラウリル、ステ
アリン酸トリデシル、ステアリン酸ミリスチル、ステア
リン酸セチル、ステアリン酸ステアリル、ステアリン酸
エイコシル、ステアリン酸ドコシル、ステアリン酸テト
ラコシル、ステアリン酸ヘキサコシル、ステアリン酸オ
クタコシル、ステアリン酸トリアコンチル、エイコ酸オ
クチル、エイコ酸デシル、エイコ酸ウンデシル、エイコ
酸トリデシル、エイコ酸ミリスチル、エイコ酸セチル、
エイコ酸ステアリル、エイコ酸エイコシル、エイコ酸ド
コシル、エイコ酸テトラコシル、エイコ酸ヘキサコシ
ル、エイコ酸オクタコシル、エイコ酸トリアコンチル、
ベヘン酸メチル、ベヘン酸プロピル、ベヘン酸ブチル、
ベヘン酸ヘキシル、ベヘン酸オクチル、ベヘン酸デシ
ル、ベヘン酸ウンデシル、ベヘン酸ラウリル、ベヘン酸
トリデシル、ベヘン酸ミリスチル、ベヘン酸セチル、ベ
ヘン酸ステアリル、ベヘン酸エイコシル、ベヘン酸ドコ
シル、ベヘン酸テトラコシル、ベヘン酸ヘキサコシル、
ベヘン酸オクタコシル、ベヘン酸トリアコンチル、シュ
ウ酸ジトリデシル、シュウ酸ジミリスチル、シュウ酸ジ
セチル、シュウ酸ジステアリル、シュウ酸ジエイコシ
ル、マロン酸ジミリスチル、マロン酸ジセチル、マロン
酸ジステアリル、マロン酸ジエイコシル、コハク酸ジト
リデシル、コハク酸ジミリスチル、コハク酸ジセチル、
コハク酸ジステアリル、コハク酸ジエイコシル、グルタ
ル酸ジトリデシル、グルタル酸ジミリスチル、グルタル
酸ジセチル、グルタル酸ジステアリル、グルタル酸ジエ
イコシル、アジピン酸ジトリデシル、アジピン酸ジミリ
スチル、アジピン酸ジセチル、アジピン酸ジステアリ
ル、アジピン酸ジエイコシル、スベリン酸ジトリデシ
ル、スベリン酸ジミリスチル、スベリン酸ジセチル、ス
ベリン酸ジステアリル、スベリン酸ジエイコシル、セバ
シン酸ジラウリル、セバシン酸ジトリデシル、セバシン
酸ジミリスチル、セバシン酸ジセチル、セバシン酸ジス
テアリル、セバシン酸ジエイコシル等が挙げられる。
【0008】ケトン類のうち、好適に用いられる脂肪族
ケトン類としては、ジオクチルケトン、ジノニルケト
ン、ジウンデシルケトン、ジトリデシルケトン、ジペン
タデシルケトン、ジヘプタデシルケトン、フェニルオク
チルケトン、フェニルウンデシルケトン、フェニルトリ
デシルケトン、フェニルペンタデシルケトン、フェニル
ヘプタデシルケトン等が挙げられる。
【0009】酸アミド類のうち、好適に用いられる脂肪
族酸アミド類としては、ヘキシルアミド、ヘプチルアミ
ド、オクチルアミド、ノニルアミド、デシルアミド、ウ
ンデシルアミド、ラウリルアミド、トリデシルアミド、
ミリスチルアミド、パルミチルアミド、ステアリルアミ
ド、ドコシルアミド、トリコシルアミド、ヘキサコシル
アミド、オクタコシルアミド等が挙げられる。
【0010】炭化水素類としては、エイコサン、ヘンエ
イコサン、ドコサン、トリコサン、テトラコサン、ペン
タコサン、ヘキサコサン、ヘプタコサン、オクタコサ
ン、ノナコサン、トリアコンタン、ヘントリアコンタ
ン、ドトリアコンタン、トリトリアコンタン、テトラト
リアコンタン等が挙げられる。
【0011】前記(ニ)変色温度調整剤は、(ハ)成分
1重量部に対して0.01〜0.3重量部、好ましく
は、0.01〜0.2重量部の割合で配合される。0.
01重量部未満では、所望の変色温度調整効果を発現し
難く、また、0.3重量部を超えると変色感度を損ない
易く、鋭敏な変色挙動を示し難くなる。
【0012】前記(イ)電子供与性呈色性有機化合物と
しては、従来より公知のジフェニルメタンフタリド類、
フェニルインドリルフタリド類、インドリルフタリド
類、ジフェニルメタンアザフタリド類、フェニルインド
リルアザフタリド類、フルオラン類、スチリノキノリン
類、ジアザローダミンラクトン類等が挙げられ、以下に
これらの化合物を例示する。3,3−ビス(p−ジメチ
ルアミノフェニル)−6−ジメチルアミノフタリド、3
−(4−ジエチルアミノフェニル)−3−(1−エチル
−2−メチルインドール−3−イル)フタリド、3,3
−ビス(1−n−ブチル−2−メチルインドール−3−
イル)フタリド、3,3−ビス(2−エトキシ−4−ジ
エチルアミノフェニル)−4−アザフタリド、3−〔2
−エトキシ−4−(N−エチルアニリノ)フェニル〕−
3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)
−4−アザフタリド、3−(2−エトキシ−4−ジエチ
ルアミノフェニル)−3−(1−エチル−2−メチル−
インドイール−3−イル)−4−アザフタリド、3−
(4−ジエチルアミノ−2−ヘキシルオキシフェニル)
−3−(1−エチル−2−メチル−インドール−3−イ
ル)−4−アザフタリド、3,6−ジメトキシフルオラ
ン、3,6−ジ−n−ブトキシフルオラン、2−メチル
−6−(N−エチル−N−p−トリルアミノ)フルオラ
ン、3−クロロ−6−シクロヘキシルアミノフルオラ
ン、2−メチル−6−シクロヘキシルアミノフルオラ
ン、2−(2−クロロアニリノ)−6−ジ−n−ブチル
アミノフルオラン、2−(3−トリフルオロメチルアニ
リノ)−6−ジエチルアミノフルオラン、2−(N−メ
チルアニリノ)−6−(N−エチル−N−p−トリルア
ミノ)フルオラン、1,3−ジメチル−6−ジエチルア
ミノフルオラン、2−クロロ−3−メチル−6−ジエチ
ルアミノフルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−
ジエチルアミノフルオラン、2−アニリノ−3−メチル
−6−ジ−n−ブチルアミノフルオラン、2−キシリジ
ノ−3−メチル−6−ジエチルアミノフルオラン、1,
2−ベンツ−6−ジエチルアミノフルオラン、1,2−
ベンツ−6−(N−エチル−N−イソブチルアミノ)フ
ルオラン、1,2−ベンツ−6−(N−エチル−N−イ
ソアミルアミノ)フルオラン、2−(3−メトキシ−4
−ドデコキシスチリル)キノリン、スピロ〔5H−
(1)ベンゾピラノ(2,3−d)ピリミジン−5,
1′(3′H)イソベンゾフラン〕−3′−オン,2−
(ジエチルアミノ)−8−(ジエチルアミノ)−4−メ
チル−、スピロ〔5H−(1)ベンゾピラノ(2,3−
d)ピリミジン−5,1′(3′H)イソベンゾフラ
ン〕−3′−オン,2−(ジ−n−ブチルアミノ)−8
−(ジ−n−ブチルアミノ)−4−メチル−、スピロ
〔5H−(1)ベンゾピラノ(2,3−d)ピリミジン
−5,1′(3′H)イソベンゾフラン〕−3′−オ
ン,2−(ジ−n−ブチルアミノ)−8−(ジエチルア
ミノ)−4−メチル−、スピロ〔5H−(1)ベンゾピ
ラノ(2,3−d)ピリミジン−5,1′(3′H)イ
ソベンゾフラン〕−3′−オン,2−(ジ−n−ブチル
アミノ)−8−(N−エチル−N−i−アミルアミノ)
−4−メチル−、スピロ〔5H−(1)ベンゾピラノ
(2,3−d)ピリミジン−5,1′(3′H)イソベ
ンゾフラン〕−3′−オン,2−(ジ−n−ブチルアミ
ノ)−8−(ジ−n−ブチルアミノ)−4−フェニル
等。更には、蛍光性の黄色〜赤色の発色を発現させるの
に有効な、フロ〔3,4−b〕ピリジン−3(7H)−
オン,7,7−ビス〔4−(ジエチルアミノ)−2−エ
トキシフェニル〕−等のピリジン系化合物、キナゾリン
系化合物、ビスキナゾリン系化合物等を挙げることがで
きる。
【0013】前記(ロ)成分の電子受容性化合物として
は、活性プロトンを有する化合物群、偽酸性化合物群
〔酸ではないが、組成物中で酸として作用して成分
(イ)を発色させる化合物群〕、電子空孔を有する化合
物群等がある。活性プロトンを有する化合物を例示する
と、フェノール性水酸基を有する化合物としては、モノ
フェノール類からポリフェノール類があり、さらにその
置換基としてアルキル基、アリール基、アシル基、アル
コキシカルボニル基、カルボキシ基及びそのエステル又
はアミド基、ハロゲン基等を有するもの、及びビス型、
トリス型フェノール等、フェノール−アルデヒド縮合樹
脂等が挙げられる。又、前記フェノール性水酸基を有す
る化合物の金属塩であってもよい。
【0014】以下に具体例を挙げる。フェノール、o−
クレゾール、ターシャリーブチルカテコール、ノニルフ
ェノール、n−オクチルフェノール、n−ドデシルフェ
ノール、n−ステアリルフェノール、p−クロロフェノ
ール、p−ブロモフェノール、o−フェニルフェノー
ル、4−(4−(1−メチルエトキシフェニル)スルホ
ニルフェノール、4−(4−ブチルオキシフェニル)ス
ルホニルフェノール、4−(4−ペンチルオキシフェニ
ル)スルホニルフェノール、4−(4−ヘキシルオキシ
フェニル)スルホニルフェノール、4−(4−ヘプチル
オキシフェニル)スルホニルフェノール、4−(4−オ
クチルオキシフェニル)スルホニルフェノール、p−ヒ
ドロキシ安息香酸n−ブチル、p−ヒドロキシ安息香酸
n−オクチル、レゾルシン、没食子酸ドデシル、2,2
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、4,4−
ジヒドロキシジフェニルスルホン、1,1−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)エタン、2,2−ビス(4−ヒド
ロキシ−3−メチルフェニル)プロパン、ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)スルフィド、1−フェニル−1,1
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1−ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)−3−メチルブタン、
1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−2−メチル
プロパン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)n
−ヘキサン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)
n−ヘプタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)n−オクタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)n−ノナン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)n−デカン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)n−ドデカン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)ブタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)エチルプロピオネート、2,2−ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)−4−メチルペンタン、2,2−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン、
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)n−ヘプタ
ン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)n−ノナ
ン、等がある。前記フェノール性水酸基を有する化合物
が最も有効な熱変色特性を発現させることができるが、
それらの金属塩や、芳香族カルボン酸及び炭素数2〜5
の脂肪族カルボン酸及びそれらの金属塩、カルボン酸金
属塩、酸性リン酸エステル及びそれらの金属塩、1,
2,3−トリアゾール及びその誘導体から選ばれる化合
物等であってもよい。更に、フルオロアルコール化合物
を用いることもでき、以下に例示する。2−ヒドロキシ
ヘキサフルオロイソプロピルベンゼン、1,3−ビス
(2−ヒドロキシヘキサフルオロイソプロピル)ベンゼ
ン、1,4−ビス(2−ヒドロキシヘキサフルオロイソ
プロピル)ベンゼン、1,3−ビス(2−ヒドロキシメ
チル−ヘキサフルオロイソプロピル)ベンゼン、1,3
−ビス(3−ヒドロキシ−1,1−ビストリフルオロメ
チルプロピル)ベンゼン、1,4−ビス(2−ヒドロキ
シメチル−ヘキサフルオロイソプロピル)ベンゼン、
1,4−ビス(3−ヒドロキシ−1,1−ビストリフル
オロメチルプロピル)ベンゼン、2−ヒドロキシメチル
−ヘキサフルオロイソプロピルベンゼン、3−ヒドロキ
シ−1,1−ビストリフルオロメチルプロピルベンゼ
ン、等がある。
【0015】本発明の可逆熱変色性組成物の(イ)成分
及び(ロ)成分の2成分から成る組成物でも、可逆的な
加熱発色性を得ることができるが、変色温度の調整に制
限が有り、(ハ)成分を使用することによって、変色温
度の調整が実用的に可能となる。(ハ)前記(イ)、
(ロ)による電子授受反応を特定温度域において可逆的
に生起させる反応媒体である化合物としては、エステル
類が挙げられ、一種又は二種以上を適用できる。前記各
化合物を用いてマイクロカプセル化及び二次加工に応用
する場合は低分子量のものは高熱処理を施すとカプセル
系外に蒸散するので、安定的にカプセル内に保持させる
ために、炭素数10以上の化合物が有効である。
【0016】エステル類としては、炭素数10以上のエ
ステル類が有効であり、脂肪族及び脂環或いは芳香環を
有する一価カルボン酸と、脂肪族及び脂環或いは芳香環
を有する一価アルコールの任意の組み合わせから得られ
るエステル類、脂肪族及び脂環或いは芳香環を有する多
価カルボン酸と、脂肪族及び脂環或いは芳香環を有する
一価アルコールの任意の組み合わせから得られるエステ
ル類、脂肪族及び脂環或いは芳香環を有する一価カルボ
ン酸と、脂肪族及び脂環或いは芳香環を有する多価アル
コールの任意の組み合わせから得られるエステル類が挙
げられ、具体的にはカプリル酸エチル、カプリル酸オク
チル、カプリル酸ステアリル、カプリン酸ミリスチル、
カプリン酸ドコシル、ラウリン酸2−エチルヘキシル、
ラウリン酸n−デシル、ミリスチン酸3−メチルブチ
ル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸n−ブチ
ル、ステアリン酸n−ブチル、ステアリン酸2−メチル
ブチル、ステアリン酸n−ヘキシル、ステアリン酸3,
5,5−トリメチルヘキシル、ステアリン酸ペンタデシ
ル、ステアリン酸ステアリル、ベヘン酸イソプロピル、
ベヘン酸n−ブチル、ベヘン酸ヘキシル、ベヘン酸ラウ
リル、ベヘン酸ベヘニル、安息香酸セチル、フタル酸ジ
ミリスチル、フタル酸ジステアリル、シュウ酸ジミリス
チル、シュウ酸ジセチル、アラキン酸n−ブチル、1,
18−オクタデシルメチレンジカルボン酸ジヘキシル、
1,18−オクタデシルメチレンジカルボン酸ジブチ
ル、1,18−オクタデシルメチレンジカルボン酸ジオ
クチル、プロピレングリコールジステアレート、ヘキシ
レングリコールジパルミテート、1,5−ペンタンジオ
ールジミリステート、1,2,6−ヘキサントリオール
トリミリステート、1,4−シクロヘキサンジオールジ
デシル、1,4−シクロヘキサンジメタノールジミリス
テート、キシレングリコールジカプリネート、キシレン
グリコールジステアレート等が例示できる。
【0017】又、飽和脂肪酸と分枝脂肪族アルコールの
エステル、不飽和脂肪酸又は分枝もしくは置換基を有す
る飽和脂肪酸と分岐状であるか又は炭素数16以上の脂
肪族アルコールのエステル、酪酸セチル、酪酸ステアリ
ル及び酪酸ベヘニルから選ばれるエステル化合物も有効
である。具体的には、酪酸2−エチルヘキシル、ベヘン
酸2−メチルペンチル、ベヘン酸2−エチルヘキシル、
ベヘン酸3、5、5−トリメチル、ベヘン酸イソアミ
ル、ミリスチン酸2−エチルヘキシル、カプリン酸2−
エチルヘキシル、ラウリン酸3,5,5−トリメチルヘ
キシル、パルミチン酸3,5,5−トリメチルヘキシ
ル、ステアリン酸3,5,5−トリメチルヘキシル、カ
プロン酸2−メチルブチル、カプリル酸2−メチルブチ
ル、カプリン酸2−メチルブチル、パルミチン酸1−エ
チルプロピル、ステアリン酸1−エチルプロピル、ベヘ
ン酸1−エチルプロピル、ラウリン酸1−エチルヘキシ
ル、ミリスチン酸1−エチルヘキシル、パルミチン酸1
−エチルヘキシル、カプロン酸2−メチルペンチル、カ
プリル酸2−メチルペンチル、カプリン酸2−メチルペ
ンチル、ラウリン酸2−メチルペンチル、ステアリン酸
2−メチルブチル、ステアリン酸2−メチルブチル、ス
テアリン酸3−メチルブチル、ステアリン酸1−メチル
ヘプチル、ベヘン酸2−メチルブチル、ベヘン酸3−メ
チルブチル、ステアリン酸1−メチルヘプチル、ベヘン
酸1−メチルヘプチル、カプロン酸1−エチルペンチ
ル、パルミチン酸1−エチルペンチル、ステアリン酸1
−メチルプロピル、ステアリン酸1−メチルオクチル、
ステアリン酸1−メチルヘキシル、ラウリン酸1,1−
ジメチルプロピル、カプリン酸1−メチルペンチル、パ
ルミチン酸2−メチルヘキシル、ステアリン酸2−メチ
ルヘキシル、ベヘン酸2−メチルヘキシル、ラウリン酸
3,7−ジメチルオクチル、ミリスチン酸3,7−ジメ
チルオクチル、パルミチン酸3,7−ジメチルオクチ
ル、ステアリン酸3,7−ジメチルオクチル、ベヘン酸
3,7−ジメチルオクチル、オレイン酸ステアリル、オ
レイン酸ベヘニル、リノール酸ステアリル、リノール酸
ベヘニル、エルカ酸3,7−ジメチルオクチル、エルカ
酸ステアリル、エルカ酸イソステアリル、イソステアリ
ン酸セチル、イソステアリン酸ステアリル、12−ヒド
ロキシステアリン酸2−メチルペンチル、18−ブロモ
ステアリン酸2−エチルヘキシル、2−ケトミリスチン
酸イソステアリル、2−フルオロミリスチン酸2−エチ
ルヘキシル、酪酸セチル、酪酸ステアリル、酪酸ベヘニ
ル等が例示できる。
【0018】前記した(イ)、(ロ)、(ハ)及び
(ニ)成分からなる必須四成分を含むことにより可逆熱
変色性組成物を得ることができる。尚、前記(イ)、
(ロ)、(ハ)成分の配合割合は、濃度、変色温度、変
色形態や各成分の種類に左右されるが、一般的に所望の
変色特性が得られる成分比は、(イ)成分1に対して、
(ロ)成分0.1〜50、好ましくは0.5〜20、
(ハ)成分1〜800、好ましくは5〜200の範囲で
ある(前記割合はいずれも重量部である)。
【0019】尚、可逆熱変色性組成物の光劣化を防止す
るために光安定剤を0.3〜24重量部、好ましくは
0.8〜16重量部の割合で含有することができる。前
記光安定剤としては、(イ)成分の光反応による励起状
態によって生ずる光劣化を防止する紫外線吸収剤、酸化
防止剤や、カロチン類、色素類、アミン類、フェノール
類、ニッケル錯体類、スルフィド類等の一重項酸素消光
剤、オキシドジスムスターゼとコバルト、及びニッケル
の錯体等のスーパーオキシドアニオン消光剤、オゾン消
光剤等の酸化反応を抑制する化合物を挙げることができ
る。
【0020】前記した可逆熱変色性組成物はマイクロカ
プセルに内包させて、マイクロカプセル顔料として使用
される。これにより、種々の使用条件において可逆熱変
色性組成物を同一の組成に保ち、化学的、物理的に安定
な顔料を構成でき、同一の作用効果を奏することができ
る。前記マイクロカプセル化は、従来より公知の界面重
合法、in Situ重合法、液中硬化被覆法、水溶液
からの相分離法、有機溶媒からの相分離法、融解分散冷
却法、気中懸濁被覆法、スプレードライング法等があ
り、用途に応じて適宜選択される。更にマイクロカプセ
ルの表面には、目的に応じて更に二次的な樹脂皮膜を設
けて耐久性を付与させたり、表面特性を改質させて実用
に供することもできる。尚、前記マイクロカプセル中に
可逆熱変色性組成物を内包する際、前記光安定剤は可逆
熱変色性組成物と共にマイクロカプセルに内包してもよ
いし、色材として適用される際に用いられるビヒクル中
に添加することもできる。又、前記光安定剤をマイクロ
カプセルに内包すると共に、ビヒクル中にも添加するこ
とができる。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の可逆熱変色性マイクロカ
プセル顔料は、従来より汎用のマイクロカプセル化手段
により得ることができ、各種ビヒクルに分散して、印刷
インキや塗料の形態として印刷物、塗装物を得ることが
できる。又、成形用樹脂にブレンドして汎用の成形手段
により各種の成形体を得ることができる。更には、ワッ
クス状或いはペースト状媒体に分散させて色材の形態と
なすこともできる。尚、非熱変色性の染料、或いは顔料
を適宜、併用して、色変化を多彩化させることができ
る。以下に実施例を示すが、本発明は実施例に限定され
るものではない。
【0022】
【実施例】表1に実施例1〜8の可逆熱変色性マイクロ
カプセル顔料の(イ)、(ロ)、(ハ)、(ニ)成分の
組成を示す。(ハ)、(ニ)成分については融点を併記
する。尚、表中の( )内の数字は重量部を示す。
【0023】
【表1】
【0024】実施例1 可逆熱変色性組成物を内包したマイクロカプセル顔料の
調製 (イ)成分として3−〔2−エトキシ−4−ジエチルア
ミノ)フェニル−3−(1−エチル−2−メチル−イン
ドール−3−イル)−4−アザフタリド1.0重量部、
(ロ)成分として1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)n−デカン5.0重量部、(ハ)成分としてベヘン
酸2−メチルペンチル40.0重量部、ベヘン酸3,
5,5−トリメチルヘキシル10.0重量部、(ニ)成
分としてステアロン1.0重量部からなる可逆熱変色性
組成物を均一に溶解し、壁膜材料として芳香族イソシア
ネートプレポリマー30.0重量部、酢酸エチル35.
0重量部を加えて70℃で溶解した溶液を、15%ゼラ
チン溶液中で乳化した。乳化時において、粒子径が6.
0〜8.0μmになるようにホモミキサーの攪拌力を調
整して行い、乳化後、約1時間攪拌を続けた後、水溶性
脂肪族変性アミン2.5重量部を加え、更に6時間攪拌
を続けて可逆熱変色性マイクロカプセル顔料懸濁液を得
た。前記可逆熱変色性マイクロカプセル顔料懸濁液を遠
心分離によりマイクロカプセル顔料を単離した。尚、前
記マイクロカプセル顔料は青色から無色の可逆的熱変色
性を示す。
【0025】粒子径測定 前記マイクロカプセル顔料をレーザー式粒度分布測定機
〔LA−300:(株)堀場製作所製〕を用いて粒子径
を測定した結果、平均粒子径は6.0μmであった。
【0026】測定試料の作成 前記マイクロカプセル顔料40重量部をエチレン−酢酸
ビニルエマルジョン中に分散した可逆熱変色性インキを
用いて、スクリーン印刷により上質紙に所定の大きさの
円を印刷した。
【0027】変色温度測定 前記印刷物を色差計[TC−3600型色差形、東京電
色(株)製]の所定箇所にセットし、50℃の温度幅で
10℃/分の速度で加熱及び冷却して各温度における色
濃度を測定した。
【0028】実施例2〜8についても、表に示した各組
成物にて実施例1と同様の方法によってマイクロカプセ
ル顔料を調製して粒子径を測定し、更に、測定試料を作
成した後、前記色差計を用いてそれぞれ各温度を測定し
た。
【0029】表2に各実施例の可逆熱変色性マイクロカ
プセル顔料のT1 (完全発色温度)、T2 (発色開始温
度)、T3 (消色開始温度)、T4 (完全消色温度)、
H(着色過程における色濃度の中点の温度)、TG
(消色過程における色濃度の中点の温度)及びΔH(ヒ
ステリシス幅)を示す。
【0030】
【表2】
【0031】尚、実施例5、6のマイクロカプセル顔料
は青緑色から無色、実施例7、8のマイクロカプセル顔
料はピンク色から無色のそれぞれ色変化を示す。
【0032】表3に比較例1〜8の可逆熱変色性マイク
ロカプセル顔料の(イ)、(ロ)、(ハ)成分の組成を
示す。(ハ)成分の融点も併記する。尚、表中の( )
内の数字は重量部を示す。
【0033】
【表3】
【0034】表4に比較例1乃至8の可逆熱変色性マイ
クロカプセル顔料のT1 (完全発色温度)、T2 (発色
開始温度)、T3 (消色開始温度)、T4 (完全消色温
度)、TH (着色過程における色濃度の中点の温度)、
G (消色過程における色濃度の中点の温度)及びΔH
(ヒステリシス幅)を示す。比較例については実施例1
と同様にマイクロカプセル顔料を調製した後、測定試料
を作成して前記色差計を用いてそれぞれ各温度を測定し
た。
【0035】
【表4】
【0036】以下に実施例と比較例の各変色温度に関
し、模式図により説明する。実施例1の可逆熱変色性組
成物を内包したマイクロカプセル顔料の変色温度特性
は、比較例1と比較してヒステリシス幅(ΔH)が1.
0℃狭くなり、図2の如き変色温度曲線を示す。同様
に、実施例2と比較例2の系を比較すると、実施例2
は、比較例2と比較してヒステリシス幅(ΔH)が1.
5℃狭くなり、図2の如き変色温度曲線を示す。同様
に、実施例3と比較例3の系を比較すると、実施例3
は、比較例3と比較してヒステリシス幅(ΔH)が0.
5℃狭くなり、図2の如き変色温度曲線を示す。同様
に、実施例4と比較例4の系を比較すると、実施例4
は、比較例4と比較してヒステリシス幅(ΔH)が1.
0℃狭くなり、図2の如き変色温度曲線を示す。同様
に、実施例5と比較例5の系を比較すると、実施例5
は、比較例5と比較してヒステリシス幅(ΔH)が1.
0℃狭くなり、図2の如き変色温度曲線を示す。同様
に、実施例6と比較例6の系を比較すると、実施例6
は、比較例6と比較してヒステリシス幅(ΔH)が1.
0℃狭くなり、図2の如き変色温度曲線を示す。同様
に、実施例7と比較例7の系を比較すると、実施例7
は、比較例7と比較してヒステリシス幅(ΔH)が1.
0℃狭くなり、図2の如き変色温度曲線を示す。同様
に、実施例8と比較例8の系を比較すると、実施例8
は、比較例8と比較してヒステリシス幅(ΔH)が1.
0℃狭くなり、図2の如き変色温度曲線を示す。
【0037】
【発明の効果】本発明は、変色温度の微調整が可能なヒ
ステリシス幅の小さい可逆熱変色性マイクロカプセル顔
料を提供でき、特に示温分野に適用性を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】可逆熱変色性組成物を内包したマイクロカプセ
ル顔料の温度−色濃度曲線を示す説明図である。
【図2】従来のマイクロカプセル顔料の低温側変色点を
高温側にシフトさせた本発明の可逆熱変色性マイクロカ
プセル顔料の温度−色濃度曲線を示す説明である。
【符号の説明】
1 完全発色温度 T2 発色開始温度 T3 消色開始温度 T4 完全消色温度 TH 発色過程における色濃度の中点の温度 TG 消色過程における色濃度の中点の温度 ΔH ヒステリシス幅(TG −TH

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (イ)電子供与性呈色性有機化合物、
    (ロ)電子受容性化合物、(ハ)前記(イ)と(ロ)の
    呈色反応の生起温度を決める反応媒体である3℃以下の
    ΔT値(融点−曇点)を示すエステル類、及び、(ニ)
    変色温度調整剤を必須四成分として含み、前記(ニ)変
    色温度調整剤が、融点をY℃とするとき、(ハ)成分の
    融点(X℃)に対して(X+30)℃≦Y≦200℃の
    関係を満たすエステル類、ケトン類、酸アミド類、炭化
    水素類から選ばれる一種又は二種以上の化合物であり、
    前記必須四成分をマイクロカプセルに内包させた可逆熱
    変色性マイクロカプセル顔料。
  2. 【請求項2】 前記(ニ)変色温度調整剤が、脂肪族エ
    ステル類、脂肪族ケトン類、脂肪族酸アミド類から選ば
    れる請求項1記載の可逆熱変色性マイクロカプセル顔
    料。
  3. 【請求項3】 前記(ニ)変色温度調整剤が、(ハ)反
    応媒体1重量部に対して0.01〜0.3重量部含まれ
    る請求項1又は2記載の可逆熱変色性マイクロカプセル
    顔料。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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