JP2002128761A - 5−フルオロオキシインドールの製造法 - Google Patents

5−フルオロオキシインドールの製造法

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JP2002128761A JP2000327345A JP2000327345A JP2002128761A JP 2002128761 A JP2002128761 A JP 2002128761A JP 2000327345 A JP2000327345 A JP 2000327345A JP 2000327345 A JP2000327345 A JP 2000327345A JP 2002128761 A JP2002128761 A JP 2002128761A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、簡便な方法にて、入手が容易な2-
(5-フルオロ-2-ニトロフェニル)マロン酸ジエステルか
ら5-フルオロオキシインドールを高収率で得る、工業的
に好適な5-フルオロオキシインドールの製造法を提供す
ることを課題とする。 【解決手段】 本発明の課題は、(A)2-(5-フルオロ-
2-ニトロフェニル)マロン酸ジエステルを還元条件下で
環化させて、5-フルオロオキシインドール-3-カルボン
酸エステルを生成させる第一工程、(B)次いで、5-フ
ルオロオキシインドール-3-カルボン酸エステルを脱炭
酸させる第二工程、を含んでなることを特徴とする、5-
フルオキシインドールの製造法によって解決される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2-(5-フルオロ-2-
ニトロフェニル)マロン酸ジエステルから5-フルオロオ
キシインドールを製造する方法に関する。5-フルオロオ
キシインドールは、抗癌剤や消炎鎮痛剤等の医薬品の合
成中間体として有用な化合物である。
【0002】
【従来の技術】従来、2-(5-フルオロ-2-ニトロフェニ
ル)マロン酸ジエステルから5-フルオロオキシインドー
ルを製造する方法としては、Synthesis,1993,51に、水
とジメチルスルホキシドの混合溶媒中で、2-(5-フルオ
ロ-2-ニトロフェニル)マロン酸ジメチルに塩化リチウム
を作用させて、一旦5-フルオロ-2-ニトロフェニル酢酸
メチルを生成させた後、次いで、鉄の存在下、酢酸中で
脱炭酸させて5-フルオロオキシインドールを製造する方
法が記載されている。しかしながら、この方法では、反
応系が複雑な上に、目的物の合計収率が49%と低いとい
う問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、即
ち、上記問題点を解決し、簡便な方法にて、入手が容易
な2-(5-フルオロ-2-ニトロフェニル)マロン酸ジエステ
ルから5-フルオロオキシインドールを高収率で得る、工
業的に好適な5-フルオロオキシインドールの製造法を提
供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の課題は、(A)
一般式(1)
【0005】
【化5】
【0006】(式中、R1及びR2は、同一又は異なって
いても良く、反応に関与しない基を示す。) で示される2-(5-フルオロ-2-ニトロフェニル)マロン酸
ジエステルを還元条件下で環化させて、一般式(2)
【0007】
【化6】
【0008】(式中、R1は、前記と同義である。) で示される5-フルオロオキシインドール-3-カルボン酸
エステルを生成させる第一工程、(B)次いで、5-フル
オロオキシインドール-3-カルボン酸エステルを脱炭酸
させる第二工程、を含んでなることを特徴とする、式
(3)
【0009】
【化7】
【0010】で示される5-フルオロオキシインドールの
製造法によって解決される。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明は、(A)一般式(1)で
示される2-(5-フルオロ-2-ニトロフェニル)マロン酸ジ
エステルを還元条件下で環化させて、一般式(2)で示
される5-フルオロオキシインドール-3-カルボン酸エス
テルを生成させる第一工程、(B)次いで、5-フルオロ
オキシインドール-3-カルボン酸エステルを脱炭酸させ
る第二工程、を含んでなる二つの工程によって5-フルオ
ロオキシインドールを反応生成物として得るものであ
る。
【0012】引き続き、前記の二つの工程を順次説明す
る。 (A)第一工程 本発明の第一工程は、一般式(1)で示される2-(5-フ
ルオロ-2-ニトロフェニル)マロン酸ジエステルを還元条
件下で環化させて、一般式(2)で示される5-フルオロ
オキシインドール-3-カルボン酸エステルを得る工程で
ある。
【0013】本発明の第一工程において使用する2-(5-
フルオロ-2-ニトロフェニル)マロン酸ジエステルは、前
記の一般式(1)で示される。その一般式(1)におい
て、R1及びR2は、同一又は異なっていて良く、反応に
関与しない基であり、具体的には、例えば、アルキル
基、シクロアルキル基、アラルキル基又はアリール基を
示す。
【0014】前記アルキル基としては、特に炭素数1〜
10のアルキル基が好ましく、例えば、メチル基、エチ
ル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル
基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基等が
挙げられる。これらの基は、各種異性体も含む。
【0015】前記シクロアルキル基としては、特に炭素
数3〜7のシクロアルキル基が好ましく、例えば、シク
ロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シ
クロへキシル基、シクロヘプチル基等が挙げられる。こ
れらの基は、各種異性体も含む。
【0016】前記アラルキル基としては、特に炭素数7
〜10のアラルキル基が好ましく、例えば、ベンジル
基、フェネチル基、フェニルプロピル基、フェニルブチ
ル基が挙げられる。これらの基は、各種異性体も含む。
【0017】前記アリール基としては、特に炭素数6〜
14のアリール基が好ましく、例えば、フェニル基、ト
リル基、ナフチル基、アントラニル基等が挙げられる。
これらの基は、各種異性体も含む。
【0018】本発明の第一工程は、一般的に行われる還
元方法であれば特に限定されないが、触媒の存在下、水
素雰囲気で行うのが好ましい。
【0019】前記触媒としては、パラジウム、白金、ニ
ッケルからなる群から選ばれる少なくとも一つの金属原
子を含むものであり、具体的には、例えば、パラジウム
/炭素、パラジウム/硫酸バリウム、水酸化パラジウム/
炭素、白金/炭素、パラジウム-白金/炭素、酸化白金、
ラネ−ニッケル等が挙げられるが、好ましくはパラジウ
ム/炭素が使用される。
【0020】前記触媒の使用量は、2-(5-フルオロ-2-ニ
トロフェニル)マロン酸ジエステルに対して、金属原子
換算で、好ましくは0.01〜1.0重量%、更に好ましくは
0.05〜0.5重量%である。なお、これらの触媒は、単独
又は二種以上を混合して使用しても良い。
【0021】本発明の第一工程は、溶媒の存在中で反応
させるのが好ましく、使用する溶媒としては、反応を阻
害しないものならば特に限定されず、水;メタノール、
エタノール等のアルコール類;酢酸メチル、酢酸エチル
等のエステル類;ベンゼン、トルエン等の芳香族短か水
素類;テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類
が挙げられるが、好ましくは水、アルコール類、エステ
ル類、更に好ましくは水、メタノール、エタノール、酢
酸エチルが使用される。
【0022】前記溶媒の使用量は、溶液の均一性や攪拌
性により適宜調節するが、2-(5-フルオロ-2-ニトロフェ
ニル)マロン酸ジエステルに対して、好ましくは3〜50重
量倍、更に好ましくは5〜30重量倍である。なお、これ
らの溶媒は、単独又は二種以上を混合して使用しても良
い。
【0023】本発明の第一工程は、例えば、水素雰囲気
にて、2-(5-フルオロ-2-ニトロフェニル)マロン酸ジエ
ステル、触媒及び溶媒を混合して、攪拌する等の方法に
よって行われる。その際の反応圧力は、好ましくは0.1
〜5MPa、更に好ましくは0.1〜2MPaであり、反応温度
は、好ましくは20〜80℃、更に好ましくは30〜60℃であ
る。
【0024】本発明の第一工程では、主な生成物として
5-フルオロオキシインドール-3-カルボン酸エステルを
含んだ溶液が得られるが、本発明においては、通常、必
要ならば触媒を分離後、該溶液をそのまま又は濃縮した
後に次の工程を行う。しかし、場合によっては、生成し
た5-フルオロオキシインドール-3-カルボン酸エステル
を、例えば、再結晶、蒸留、カラムクロマトグラフィー
等による一般的な方法によって一旦単離した後に、次の
工程を行っても良い。
【0025】また、本発明の第一工程で得られる、一般
式(2)
【0026】
【化8】
【0027】(式中、R1は、前記と同義である。)で
示される5-フルオロオキシインドール-3-カルボン酸エ
ステル(ケト型)は、5-フルオロオキシインドールの中
間体として有用な新規化合物である。なお、溶液中で
は、一般式(4)
【0028】
【化9】
【0029】(式中、R1は、前記と同義である。)で
示されるエノール型との平衡になる場合がある。
【0030】(B)第二工程 本発明の第二工程は、第一工程で得られた一般式(2)
で示される5-フルオロオキシインドール-3-カルボン酸
エステルを脱炭酸させて、5-フルオロオキシインドール
を得る工程である。
【0031】本発明の第二工程は、一般的に行われる脱
炭酸方法であれば特に限定されないが、酸の存在下で行
うのが好ましい。
【0032】前記酸としては、塩酸、硫酸、硝酸、メタ
ンスルホン酸、酢酸等が挙げられるが、好ましくは塩
酸、硫酸が使用される。
【0033】前記酸の使用量は、5-フルオロオキシイン
ドール-3-カルボン酸エステルに対して、好ましくは1〜
10倍モル、更に好ましくは2〜5倍モルである。なお、こ
れらの酸は、単独又は二種以上を混合して使用しても良
い。
【0034】本発明の第二工程は、溶媒の存在中で反応
させるのが好ましく、使用する溶媒としては、反応を阻
害しないものならば特に限定されず、水;メタノール、
エタノール、n-ブチルアルコール、t-ブチルアルコール
等のアルコール類、テトラヒドロフラン、ジオキサン等
のエーテル類;シクロヘキサン、トルエン等の炭化水素
類が挙げられるが、好ましくは水、アルコール類、エー
テル類、更に好ましくは水、メタノール、エタノールが
使用される。
【0035】前記溶媒の使用量は、溶液の均一性や攪拌
性により適宜調節するが、5-フルオロオキシインドール
-3-カルボン酸エステルに対して、好ましくは2〜20重量
倍、更に好ましくは4〜10重量倍である。なお、これら
の溶媒は、単独又は二種以上を混合して使用しても良
い。
【0036】本発明の第二工程は、例えば、不活性ガス
雰囲気にて、第一工程で得られた5-フルオロオキシイン
ドール-3-カルボン酸エステル又はこれを含む反応液、
酸及び溶媒を混合して、攪拌する等の方法によって行わ
れる。その際の反応温度は、好ましくは20〜110℃、更
に好ましくは50〜90℃であり、反応圧力は特に限定され
ない。
【0037】本発明の第二工程で得られた5-フルオロオ
キシインドールは、例えば、再結晶、蒸留、カラムクロ
マトグラフィー等による一般的な方法によって分離・精
製される。
【0038】
【実施例】次に、実施例を挙げて本発明を具体的に説明
するが、本発明の範囲はこれらに限定されるものではな
い。
【0039】参考例1(2-(5-フルオロ-2-ニトロフェニ
ル)マロン酸ジメチルの合成) 攪拌装置、温度計、蒸留装置及び滴下漏斗を備えた内容
積200mlのガラス製フラスコに、アルゴン雰囲気下、ナ
トリウムメトキシド3.40g(62.9mmol)及びジメチルスル
ホキシド30mlを加え、次いで、室温で攪拌しながら、純
度98%のマロン酸ジメチル8.48g(62.9mmol)を5分間かけ
てゆるやかに滴下した。更に、シクロヘキサン10mlを加
え、100〜105℃まで昇温後、生成するメタノールをシク
ロヘキサンと共に共沸蒸留(留去)した。この操作(メ
タノールの留去)を2回繰り返した後、70℃まで冷却
し、純度98%の2,4-ジフルオロニトロベンゼン5.10g(3
1.4mmol)を10分間かけてゆるやかに滴下し、70〜80℃に
て1時間反応させた。反応終了後、室温まで冷却した
後、トルエン100mlを加え、攪拌しながら6mol/l塩酸5.2
5ml(31.4mmol)をゆるやかに滴下した。次いで、有機層
を分離し、水50ml、飽和食塩水50mlの順で洗浄し、無水
硫酸マグネシウムを加えて乾燥した。濾過後、減圧下で
濃縮し、得られた濃縮液をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(充填剤:Daisogel 1002W、展開溶媒:ヘキサ
ン:酢酸エチル=9:1(容量比))で精製し、白色結晶とし
て、純度98%(高速液体クロマトグラフィーの面積百分
率)の2-(5-フルオロ-2-ニトロフェニル)マロン酸ジメ
チル5.60gを得た(単離収率64%)。2-(5-フルオロ-2-ニ
トロフェニル)マロン酸ジメチルの物性値は以下の通り
であった。
【0040】EI-MS(m/e);225(M-NO2)、CI-MS(m/e);27
2(M+1)1 H-NMR(CDCl3,δ(ppm));3.82(6H,s)、5.40(1H,s)、7.2
0〜7.35(2H,m)、8.1〜8. 2(1H,m)
【0041】実施例1 攪拌装置、温度計及びガス導入管を備えた内容積100ml
のガラス製フラスコに、アルゴン雰囲気下、参考例1に
準じて合成した純度98%の2-(5-フルオロ-2-ニトロフェ
ニル)マロン酸ジメチル3.93g(14.2mmol)、5重量%パラ
ジウム/炭素(49%含水品)0.5g(パラジウム原子として0.
12mmol)及び酢酸エチル50mlを加えた。次いで、系内を
水素で置換し、0.15MPaの水素圧力下、20℃で2時間反応
させた。反応終了後、反応液を濾過して触媒を除いた
後、濾液を減圧下で濃縮し、得られた濃縮液をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(充填剤:Daisogel 1002
W、展開溶媒:クロロホルム)で精製し、白色結晶とし
て、純度99%(高速液体クロマトグラフィーの面積百分
率)の5-フルオロ-3-メトキシカルボニルオキシインド
ール2.76gを得た(単離収率92%)。5-フルオロ-3-メトキ
シカルボニルオキシインドールは、以下の物性値を有す
る新規な化合物である。なお、1H-NMRの積分値より、重
クロロホルム中では、ケト型とエノール型が1:2.2の割
合で存在していた。
【0042】融点;142〜143℃ EI-MS(m/e);209(M+)、CI-MS(m/e);210(M+1) FT-IR(KBr法、cm-1);3300〜2600、1647、1569、1481、
1204、1160、11081 H-NMR(CDCl3,δ(ppm)); ケト型:3.82(3H,s)、4.48(1H,s)、6.81〜6.88(1H,m)、
6.99(1H,ddd,J=2.7,8.5,8.5Hz)、7.08〜7.13(1H,m)、8.
18(1H,s) エノール型:3.97(3H,s)、6.81〜6.88(1H,m)、6.96〜7.
02(1H,m)、7.39(1H,dd,J=2.3,9.4Hz)、8.24(1H,s)
【0043】実施例2 攪拌装置、温度計、還流冷却器及びガス導入管を備えた
内容積500mlのガラス製フラスコに、アルゴン雰囲気
下、参考例1に準じて合成した純度98%の2-(5-フルオ
ロ-2-ニトロフェニル)マロン酸ジメチル60.0g(0.22mol)
及びメタノール228gを加えた。攪拌下、液温を40〜45℃
に維持しながら、5重量%パラジウム/炭素(49%含水品)
3.0g(パラジウム原子として0.72mmol)を加えた。次い
で、常圧で水素を123ml/min.の流速で吹き込みながら、
同温度で3時間反応させた。反応終了後、反応液を濾過
して触媒を除いた後、濾液を減圧下で濃縮し、得られた
濃縮液にメタノール80ml及び水240mlを加えて10℃に冷
却した。次いで、析出した結晶を濾過後、乾燥させて、
白色の粗結晶として純度80%(高速液体クロマトグラフ
ィーによる分析値)の5-フルオロ-3-メトキシカルボニ
ルオキシインドール54.5gを得た(単離収率94%)。
【0044】実施例3 攪拌装置、温度計、滴下漏斗及び還流冷却器を備えた内
容積500mlのガラス製フラスコに、実施例2で合成した
純度80%(高速液体クロマトグラフィーによる分析値)
の5-フルオロ-3-メトキシカルボニルオキシインドール
の粗結晶26.5g(0.10mol)、メタノール66.9g及び6mol/l
塩酸52.0ml(0.31mol)を加え、70〜80℃で2時間反応させ
た。反応終了後、室温まで冷却し、8mol/l水酸化ナトリ
ウム水溶液55.0ml(0.44mol)を加えた後、40℃で30分間
攪拌した。次いで、12mol/l塩酸8.3ml(0.10mol)を加え
た。減圧下でメタノールを留去した後、反応液を0〜5℃
まで冷却すると固体が析出してきたので濾別した。得ら
れた固体をイソプロピルアルコール/水で再結晶し、白
色結晶として純度99%(高速液体クロマトグラフィーの
面積百分率)の5-フルオロオキシインドール12.6gを得
た(単離収率80%)。5-フルオロオキシインドールの物性
値は以下の通りであった。
【0045】融点;141〜142℃ EI-MS(m/e);151(M+)、CI-MS(m/e);152(M+1) 元素分析;炭素63.56%、水素4.02%、窒素9.29% (理論値(C8H6NOF);炭素63.57%、水素4.00%、窒素9.
27%) FT-IR(KBr法、cm-1);3400〜2500、1700、1633、1485、
1317、1195、745、673、5911 H-NMR(CDCl3,δ(ppm));3.56(2H,s)、6.75〜6.85(1H,
m)、6.85〜7.00(2H,m)、9.03(1H,brs)
【0046】
【発明の効果】本発明により、簡便な方法にて、入手が
容易な2-(5-フルオロ-2-ニトロフェニル)マロン酸ジエ
ステルから5-フルオロオキシインドールを高収率で得
る、工業的に好適な5-フルオロオキシインドールの製造
法を提供することが出来る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 横山 修司 山口県宇部市大字小串1978番地の5 宇部 興産株式会社宇部研究所内 (72)発明者 高橋 毅 山口県宇部市大字小串1978番地の5 宇部 興産株式会社宇部研究所内 (72)発明者 小田 広行 山口県宇部市大字小串1978番地の5 宇部 興産株式会社宇部研究所内 Fターム(参考) 4C204 AB02 BB04 CB03 DB30 EB02 FB01 GB24 4H039 CA42 CB10 CG40

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)一般式(1) 【化1】 (式中、R1及びR2は、同一又は異なっていても良く、
    反応に関与しない基を示す。)で示される2-(5-フルオ
    ロ-2-ニトロフェニル)マロン酸ジエステルを還元条件下
    で環化させて、一般式(2) 【化2】 (式中、R1は、前記と同義である。)で示される5-フ
    ルオロオキシインドール-3-カルボン酸エステルを生成
    させる第一工程、(B)次いで、5-フルオロオキシイン
    ドール-3-カルボン酸エステルを脱炭酸させる第二工
    程、を含んでなることを特徴とする、式(3) 【化3】 で示される5-フルオロオキシインドールの製造法。
  2. 【請求項2】第一工程の還元条件下での環化を、触媒の
    存在下、水素雰囲気で行う請求項1記載の5-フルオロオ
    キシインドールの製造法。
  3. 【請求項3】触媒が、パラジウム、白金、ニッケルから
    なる群から選ばれる少なくとも一つの金属原子を含むも
    のである請求項2記載の5-フルオロオキシインドールの
    製造法。
  4. 【請求項4】第二工程の脱炭酸を、酸の存在下で行う請
    求項1記載の5-フルオロオキシインドールの製造法。
  5. 【請求項5】一般式(2) 【化4】 (式中、R1は前記と同義である。)で示される、5-フ
    ルオロオキシインドール-3-カルボン酸エステル。
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