JP2002128732A - 小分子捕捉能を有する固体有機金属化合物 - Google Patents

小分子捕捉能を有する固体有機金属化合物

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JP2002128732A
JP2002128732A JP2000326680A JP2000326680A JP2002128732A JP 2002128732 A JP2002128732 A JP 2002128732A JP 2000326680 A JP2000326680 A JP 2000326680A JP 2000326680 A JP2000326680 A JP 2000326680A JP 2002128732 A JP2002128732 A JP 2002128732A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水などの小分子を捕捉することができ、構造
上も安定な無機ゼオライトに類似する多孔質の固体有機
金属化合物を提供する。 【解決手段】 下記の一般式(1)で表わされる組成を
有する固体有機金属化合物。式(1)中、Mはn価の原
子価を有する金属を表わし、Lはm個のカルボキシル基
を有する有機多塩基酸を表わし、nは2または3であ
り、nが2の場合はmは3以上の整数であり、nが3の
場合はmは2以上の整数であり、aおよびbは、n×a
=m×bの関係を満たす整数である。好適なM(金属)
としてランタンなど、また、好適な有機多塩基酸として
トリメシン酸などが用いられる。 a[Mn+]・b[Lm−] (1)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有機ゼオライトの
技術分野に属し、特に、水などの小分子を捕捉する機能
を有する新規な固体有機金属化合物に関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】ゼオライト(無機ゼオライ
ト)は、内部の空孔に特定の大きさの分子を捕捉するこ
とによって、吸着剤、分離剤、イオン交換体、触媒など
の広範囲の分野に利用されている。このゼオライトは、
安定な多孔性構造を有するが、内部の空孔が比較的大き
く水などの小分子の選択的捕捉には適しておらず、ま
た、密度も大きく重い材料となるのが難点であった。
【0003】最近、金属イオンを有機化合物のネットワ
ークで固定化することによって得られる多孔質の固体有
機金属化合物(有機金属錯体)が、「有機ゼオライト」
として注目されている。この有機ゼオライトは、軽量で
あり、各種の化学的特性を容易に付与することができ、
さらに、回収が容易で再利用可能であるため省資源や環
境保全の観点からも、従来のゼオライト(無機ゼオライ
ト)のような材料に代わる新しい機能性材料として期待
されている。しかし、実用的な機能を有するとともに安
定な構造を保持するよう具現化されたものは、未だきわ
めて少ない。本発明の目的は、水などの小分子を捕捉す
ることができ、構造上も安定な新しいタイプの多孔質の
固体有機金属化合物を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、このたび、
複数のカルボキシル基(カルボキシアニオン)を有する
有機多塩基酸から成る配位子をビルディングブロックと
して低原子価金属の金属イオンを固定化し、低分子を捕
捉する機能を持つ多孔質で安定な不溶性の固体有機金属
化合物(有機金属錯体)の合成に成功し本発明を導き出
した。
【0005】すなわち、本発明は、下記の一般式(1)
で表わされる固体有機化合物を提供するものである。 a[Mn+]・b[Lm−] (1) 式(1)中、Mはn価の原子価を有する金属を表わし、
Lはm個のカルボキシル基を有する有機多塩基酸を表わ
し、nは2または3であり、nが2の場合はmは3以上
の整数であり、nが3の場合はmは2以上の整数であ
り、aおよびbは、n×a=m×bの関係を満たす整数
である。
【0006】式(1)で表わされる本発明の固体有機金
属化合物として好適な具体例は、Mが3価の原子価(す
なわち、n=3)を有する遷移元素であり、且つ、aが
1から4の整数である固体有機金属化合物であり、特に
好ましい例は、有機多塩基酸が下記の式(2)、(3)
または(4)で表わされるものである。
【0007】
【化5】
【0008】
【化6】
【0009】
【化7】
【0010】但し、式(2)、(3)または(4)にお
いて、Xは−COOまたは末端が−COOである官
能基または原子団を表わす。式(1)で表わされる本発
明の固体有機金属化合物として好適な別の具体例は、M
が2価の原子価を有する(すなわち、n=2)遷移元素
であり、且つ、aが2または3である固体有機金属化合
物であり、特に好ましい例は、有機多塩基酸が下記の式
(4)で表わされるものである。
【0011】
【化8】
【0012】但し、式(4)において、Xは−COO
または末端が−COOである官能基または原子団を表
わす。
【0013】
【発明の実施の形態】式(1)で表わされる本発明の固
体有機金属化合物は、有機多塩基酸の塩(一般的にはナ
トリウム塩)と金属の塩(一般的には塩化物または硝酸
塩)を常温下に水中で混合することにより簡単に合成す
ることができる(後述の実施例参照)。
【0014】使用する有機多塩基酸Lはm個のカルボキ
シル基(カルボキシアニオン)を有するものであり、よ
り具体的には次の一般式(6)で表わすことができる。 A(COO) (6) Aは有機多塩基酸のスペーサー部に相当し、このスペー
サー部が、芳香族炭化水素、脂肪族炭化水素(飽和脂肪
族炭化水素および不飽和脂肪族炭化水素)、ならびに脂
環族炭化水素から導かれる官能基または原子団から成る
各種の有機多塩基酸を使用することができる(図1〜図
3参照)。スペーサー部は、ヘテロ原子を含むこともで
き、さらに、特定の官能基または原子団で化学修飾する
こともできる。例えば、前述の式(2)、(3)、
(4)および(5)で表わされる有機多塩基酸における
Xとして、下記の式(7)または(8)で表わされるよ
うな光学活性なアミノ酸側鎖を有し末端が−COO
ある官能基または原子団を用いることもできる。
【0015】
【化9】
【0016】
【化10】
【0017】式(7)および(8)において、Cは不
斉炭素原子を表わし、また、Phはフェニル基を表わ
す。本発明の固体有機金属化合物を構成する有機多塩基
酸は、上述のような有機多塩基酸のうち、カルボキシル
基の配置として放射状または発散型のものが好ましい。
すなわち、前述の式(2)、(3)、(4)および
(5)で表わされる有機多塩基酸で例示されるように、
カルボキシル基が有機多塩基酸分子の周縁部または端部
に配置されたような分子構造を有する有機多塩基酸が好
ましい。
【0018】本発明の固体有機金属化合物は、低原子
価、すなわち、2価または3価の原子価(n=2または
3)を有する金属イオンを、上述したような有機多塩基
酸のカルボキシル基(カルボキシアニオン)と結合させ
ることによって、不溶性固体に固定化することによって
得られるものである。
【0019】このような不溶性の化合物となる本発明の
有機金属化合物は、上記の式(1)で示されるように、
金属イオンの電荷と有機多塩基酸のカルボキシアニオン
の電荷とが中和している、すなわち、n×a=m×bの
関係を満たす。さらに、n=2の場合、すなわち、2価
の金属イオンが固定化された有機金属化合物を得るには
mが3以上であること、すなわち、少なくとも3個のカ
ルボキシル基を有する有機多塩基酸を用いることが必要
であり、また、n=3の場合、すなわち、3価の金属イ
オンが固定化された有機金属化合物を得るにはmが2以
上であること、すなわち、少なくとも2個のカルボキシ
ル基を有する有機多塩基酸を用いることが必要である。
これらの条件を満たす本発明の有機金属化合物が不溶性
となるのは、金属イオンと有機多塩基酸のカルボキシア
ニオンとが結合されて分子間ネットワークが形成された
ことに因ると理解される。図2のAは、n=3の金属イ
オンとm=2の有機多塩基酸を用いた場合、また、図2
のBは、n=2の金属イオンとm=3の有機多塩基酸を
用いた場合にそれぞれ得られる金属有機化合物において
形成されていると推測される分子間ネットワークを模式
的に示すものである。
【0020】本発明の有機金属化合物に用いられる金属
は、その塩(例えば、塩化物)が水中で安定であり、有
機多塩基酸の塩と水中で混合されることによって不溶性
の有機金属錯体を生成し得るものである。例えば、Al
(アルミニウム)は3価の金属ではあるが、その塩(塩
化アルミニウム)は水中で不安定であり水酸化アルミニ
ウムとなってしまうので適していない。また、本発明の
有機金属化合物は、よく知られているような有機化合物
を配位子とする水溶性の金属錯体でもない。
【0021】この点から本発明の有機金属化合物を構成
する金属(M)として好適な例は、3価の原子価を有す
る遷移元素(遷移金属)であり、特に好ましいのはLa
(ランタン)、Sc(スカンジウム)、Y(イットリウ
ム)のような希土類元素である。この場合、使用する有
機多塩基酸のカルボキシル基の数(m)は原理的には2
以上であればよいが、一般的に入手できる有機多塩基酸
の保有するカルボキシル基の数は限られている(一般に
mが6以下)ので、上記式(1)においてaの値が1か
ら4の整数から成る組成の有機金属化合物が得られる。
例えば、好ましい有機多塩基酸として前述の式(2)
〔2塩基酸〕、(3)〔3塩基酸〕および(4)〔4塩
基酸〕で表わされる有機多塩基酸を用いた場合は、それ
ぞれ、a=2でb=3、a=1でb=1、およびa=4
でb=3の組成から成る有機金属化合物が得られる。
【0022】本発明の有機金属化合物を構成する金属
(M)として好適な別の例は、2価の原子価を有する遷
移元素(遷移金属)、例えば、Pd(パラジウム)、R
h(ロジウム)、Ru(ルテニウム)のような白金族元
素、Cu(銅)などである。この場合、使用する有機多
塩基酸のカルボキシル基の数(m)は、原理的には3以
上であればよいが、上述したように一般的に入手できる
有機多塩基酸の保有するカルボキシル基の数は限られて
いるので、上記式(1)においてaの値が2または3の
整数から成る組成の有機金属化合物が得られる。例え
ば、好ましい有機多塩基酸として前述の式(5)で表わ
される有機多塩基酸〔3塩基酸〕を用いた場合、a=3
でb=2の組成から成る有機金属化合物が得られる。な
お、本発明の有機金属化合物は、原子価が同じである2
種以上の金属を用いて合成したものも含む。したがっ
て、式(1)においてMは、そのような複数の金属も表
示するものとする(例えば、後述の実施例の錯体17参
照)。
【0023】本発明の有機金属化合物が式(1)で表わ
される組成を有することは、有機多塩基酸の塩と金属の
塩とを水中で混合して得られる生成物を元素分析、赤外
線吸収スペクトル測定、蛍光X線分光分析などで分析す
ることにより確認される(後述の実施例参照)。
【0024】また、得られた生成物の物性測定により、
本発明の有機金属化合物は、次のような特性を有するこ
とが明かにされている(後述の実施例参照)。 (1)本発明の有機金属化合物は、水をはじめとするほ
とんどの有機溶媒(アルコール類、ケトン類、ジメチル
スルホキシドなど)に不溶である。分解するには酸およ
びアルカリが有効である。
【0025】(2)本発明の有機金属化合物は、粉末X
線回折分析による明確な粉末X線回折パターンを示し、
結晶性である。本発明の有機金属化合物においては、金
属イオンと配位子(有機多塩基酸)のカルボキシアニオ
ンとの間で規則的な分子間ネットワークが形成されてい
るものと理解される。
【0026】(3)本発明の有機金属化合物は、非常に
優れた熱安定性を示す。熱重量分析により300℃付近
までの熱安定性を調べたところ、固体中に取り込まれて
いる水の脱離による重量減少は見られる(一般的に約7
から20パーセント)が、分解による重量減少は認めら
れない。本発明の有機金属化合物が非分解性であること
は、加熱前後の赤外吸収スペクトルが殆ど同一であるこ
とからも確認されている。
【0027】(4)熱重量分析により脱離し易い水を多
量に含むことが示すように、本発明の有機金属化合物
は、ゲスト吸着能を有する多孔質である。すなわち、本
発明の有機金属化合物は、小分子を捕捉する機能を有
し、特に水に対する捕捉能に優れ、また、用いる金属
(金属イオン)と有機多塩基酸の組合せによっては炭酸
ガスのような小分子に対して選択的捕捉能のある有機金
属化合物を得ることもできる。
【0028】(5)本発明の有機金属化合物は、用いる
有機多塩基酸を化学的に修飾する(例えば、光学活性な
アミノ酸側鎖を付ける)ことによって、同じゲスト分子
(被吸着物質)に対する吸着特性を変えることができ
る。
【0029】
【実施例】以下、本発明の特徴をさらに具体的に明らか
にするため実施例を示すが、本発明はこれらの実施例に
よって制限されるものではない。実施例1:有機金属化合物の合成と分析 図1〜図3に示す各種の有機多塩基酸(配位子)とLa
(ランタン)およびその他の金属から本発明に従う有機
金属化合物(錯体)を合成し、得られた生成物につき、
元素分析および下記のように各種の分析を行った。
【0030】IR(赤外分光分析) IRスペクトルは、赤外分光光度計(日本分光製FT/
IR−350型)により測定した。 試料調整:KBr(乾燥粉末臭化カリウム)と試料粉末
をメノウ乳鉢でよく混合した。試料形成器(ミニプレ
ス)を用いて混合粉末を透明な錠剤とした。それを以下
の条件で測定した。 測定条件: 分解能:4cm−1 アポタイゼーション:cosine アパーチャー:5.0mm ゼロフィリング:×1 スピード:2.0mm/sec 待ち時間:0 ビームスプリッター:KBr
【0031】NMR(プロトン核磁気共鳴分光法) NMRはBruker社製DPX400により測定した。
【0032】粉末X線回折 粉末X線回折パターンは、縦型粉末X線回折装置(リガ
ク社製Rint2500)によって得られた。ターゲッ
トCu、出力40kv・30mA、スキャンスピード4
度毎分、測定範囲(2θ)5〜45度の条件にて測定し
た。
【0033】TG(熱重量測定) TGは示差熱熱重量同時測定装置(セイコーインスツル
メンツ社製TG/DTA220)を使用した。 測定条件: スタート温度:30℃ リミット温度:300℃ 昇温レート:10℃/min 保持時間:0sec サンプリング:0.5sec
【0034】蛍光X線分光分析 蛍光X線分光分析には、全自動蛍光X線分析装置(日本
フィリップス株式会社PW2404型)を用いた。 試料調整:試料となるランタン錯体、またはその他金属
錯体の粉末を約0.2g計りとり、専用の試料錠剤形成
器(ミニプレス)を使用して、試料錠剤とした。その錠
剤の正確な重さを量った。 測定:ホウ素からウランまでの元素に対して定量を行っ
た。標準サンプルなしの定量計算をプログラムUniquant
で行った。より正確を期すため、計算時にそれら錯体の
元素分析結果(C、Hの含有率)を入力し補正を行っ
た。
【0035】以下に幾つかの代表例に沿って本発明の有
機金属化合物(錯体)の合成法および分析結果を詳述す
る。本発明の有機金属化合物を合成するに当っては、用
いる有機多塩基酸と金属の種類に応じてカルボキシル基
(カルボキシアニオン)の負電荷と金属(金属イオン)
の正電荷が中和するモル比〔式(1)におけるa:b〕
となるように有機多塩基酸のナトリウム塩と金属の塩を
混合した。
【0036】(1)4,4’−ビフェニルジカルボン酸
ランタン錯体(錯体1) 水10mlに炭酸ナトリウム(1.06g、10mmo
l)を入れ、溶けるまで過熱攪拌した。沸騰している炭
酸ナトリウム水溶液中に4,4’−ビフェニルジカルボ
ン酸(2.42g、10mmol)を少しずつ加えてい
った。全部加えた後、中性であることを確認した。溶液
を室温に戻し、ろ過後溶媒を留去、乾燥したところ、
4,4’−ビフェニルジカルボン酸ジナトリウム塩
(2.9672g、収率104%)を得た。元素分析:
C=51.97、H=3.39.水100mlに塩化ラ
ンタン7水和物(1.8g、4.85mmol)を溶か
し、最少量の水で溶かした4,4’−ビフェニルジカル
ボン酸ジナトリウム塩(1.39g、4.85mmo
l)水溶液をゆっくりと滴下した。一滴目より白色のも
のが析出した。滴下後20分ほど攪拌を続けろ過により
回収し、五酸化リン下、減圧乾燥した。得られた4,
4’−ビフェニルジカルボン酸ランタン錯体(収量1.
67g、収率103.5%)の粉末X線回折パターンよ
りピークはいくつもみられ、結晶性であることがわかっ
た(図7のA参照)。またこの錯体のIR、元素分析、
TGについて解析を行った。IR:−CO=1575c
−1(図5のA参照) 元素分析:C=46.61、
H=3.05 T:−7.5wt%(図6のA参照)。
【0037】(2)トリメシン酸ランタン錯体(錯体
2) 水10mlと炭酸ナトリウム(1.6g、15mmo
l)を30ml三角フラスコに入れ、過熱攪拌した。沸
騰したらトリメシン酸(2.1g、10mmol)をゆ
っくりと加えていった。すべて加えた後pH=7になっ
ているのを確認したら室温に戻し、ろ過した。ろ液を濃
縮し、乾燥させると白色のトリメシン酸ナトリウム塩
(2.99g、収率108%)を得た。元素分析:C=
30.59、H=2.10。水100mlと塩化ランタ
ン7水和物(2.0g、5.4mmol)を500ml
三角フラスコに入れ、溶けるまで攪拌した。溶けたら、
最少量の水に溶かしたトリメシン酸ナトリウム塩(1.
0g、3.6mmol)水溶液ををゆっくりと滴下して
いった。10分攪拌ろ過し、ろ紙上の白色固体を五酸化
リン下減圧乾燥した。得られた錯体の収量は1.24
g、収率99.9%であった。この固体のIR、TG、
蛍光X線、粉末X線回折パターンについて測定を行っ
た。粉末X線回折パターンより鋭いピークが見られた
が、結晶性は低いようであった(図7のB参照)。I
R:−CO=1550cm−1(図5のB参照) 元素
分析:C=27.50、H=2.00 TG:−16.
82wt%(図6のB参照) 蛍光X線分光分析よりL
a=42.45%。
【0038】(3)9,10−ビス(3,5−カルボキ
シ−1−フェニル)アントラセンランタン錯体(錯体
3) 水10mlと炭酸ナトリウム(0.53g、5mmo
l)を入れ、溶けるまで過熱攪拌した。沸騰している炭
酸ナトリウム水溶液中に9,10−ビス(3,5−カル
ボキシ−1−フェニル)アントラセン(1.26g、
2.5mmol)を少しずつ加えていった。全部加えた
後、中性であるのを確認した。溶液を室温に戻し、ろ過
後溶媒を留去し、9,10−ビス(3,5−カルボキシ
−1−フェニル)アントラセンテトラナトリウム塩を得
た。このナトリウム塩をそのまま次のランタン化に用い
た。水100mlと塩化ランタン7水和物(1.71
g、4.63mmol)を溶かし、最少量の水で溶かし
た9,10−ビス(3,5−カルボキシ−1−フェニ
ル)アントラセンテトラナトリウム塩(1.37g、
2.30mmol)水溶液をゆっくりと滴下した。一滴
目より白色のものが析出した。滴下後24時間ほど攪拌
を続けろ過により回収し、五酸化リン下、減圧乾燥し
た。得られた9,10−ビス(3,5−カルボキシ−1
−フェニル)アントラセン錯体(収量1.58g、収率
100.0%)の粉末X線回折パターンよりピークはい
くつもみられ、結晶性であることがわかった。またこの
錯体のIR、元素分析、TGについて解析を行った。I
R:−CO=1559cm−1(図5のC参照) 元素
分析:C=45.24、H=3.00 TG:−12.
55wt%。
【0039】(4)トリメシン酸銅錯体(錯体15) 水50mlに塩化銅(II)2水和物(0.18g、1.
08mmol)を溶かし、最少量の水で溶かしたトリメ
シン酸ナトリウム塩(0.20g、0.72mmol)
水溶液をゆっくりと滴下した。一滴目より青色のものが
析出した。滴下後14時間ほど攪拌を続けろ過により回
収し、五酸化リン下、減圧乾燥した。得られたトリメシ
ン酸銅錯体(収量0.25g、収率112.9%)のI
R、元素分析、TGについて解析を行った。また粉末X
線回折パターンの測定、蛍光X線分光分析も行った。粉
末X線回折パターンには、するどいピークがいくつも見
られ、結晶性であることがわかった。IR:−CO=1
708cm−1、1579cm−1フリーのカルボニルが
残っているが、金属と配位したものと比べると小さい。
元素分析:C=28.15、H=2.72 TG:−1
9.71wt%。色は青から緑に変化。蛍光X線分光分
析より、Cu=37.06wt%、理論値Cu=31.
52wt%。
【0040】(5)トリメシン酸パラジウム錯体(錯体
16) 水100mlにテトラクロロパラジウム(II)酸カリウ
ム(1.0g、3.1mmol)を500ml三角フラ
スコに入れ、溶けるまで攪拌した。溶けたら、最少量の
水に溶かしたトリメシン酸ナトリウム塩(0.38g、
1.36mmol)水溶液をゆっくりと滴下していっ
た。20分攪拌後溶液はにごり始め、茶褐色だった溶液
の色はだんだんと薄くなった。4日間攪拌を続けたが溶
液は透明なままであったので、そのまま冷暗所に1週間
置いておき、沈殿を熟成させた。ろ過により回収し、五
酸化リン下減圧乾燥した。得られた錯体の収量は0.4
5g、収率91.1%であった。この固体のIR、TG
について測定を行った。熱分析結果、この錯体の色は茶
色から黒へと変わり、重量は150℃付近から最終的に
は40wt%程度減少した。IR:−CO=1556c
−1、元素分析:C=22.14、H=2.29 T
G:−10.0wt%(30℃〜150℃)。
【0041】(6)トリメシン酸パラジウム−銅錯体
カルボン酸:Pd:Cu=2:1:2(錯体17) 水40mlにテトラクロロパラジウム(II)酸カリウム
(0.3g、0.91mmol)、塩化銅(II)2水和
物(0.31g、1.81mmol)を三角フラスコに
入れ、溶けるまで攪拌した。溶けたら、最少量の水に溶
かしたトリメシン酸ナトリウム塩(0.5g、1.81
mmol)水溶液をゆっくりと滴下していった。一滴目
から析出物は見られた。溶液はナトリウム塩を加える前
は茶褐色であったが、加え終えた後は若草色に変わっ
た。24時間攪拌後、ろ過により回収し、五酸化リン下
減圧乾燥した。得られた錯体の収量は0.56gであっ
た。この固体の組成を、トリメシン酸:Pd:Cu=
2:1:2としたとき、収率は96.0%であった。こ
の固体の元素分析、IR、TGについて測定を行った。
また、蛍光X線分光分析、蒸気吸着量測定も行った。I
R:−CO=1708cm−1、1577cm−1 元素
分析:C=22.14、H=2.29 TG:−22.
11wt%。蛍光X線分光分析より、Pd:17.2w
t%、Cu=26.0wt%、モル比Pd:Cu=1:
25。
【0042】(7)トリメシン酸スカンジウム錯体(錯
体20) 水10mlと炭酸ナトリウム(1.6g、15mmo
l)を30ml三角フラスコに入れ、過熱攪拌した。沸
騰したらトリメシン酸(2.1g、10mmol)をゆ
っくりと加えていった。すべて加えたのちpH=7にな
っているのを確認したら室温に戻し、ろ過した。ろ液を
濃縮し、乾燥させると白色のトリメシン酸ナトリウム塩
(2.99g、収率108%)を得た。元素分析:C=
30.59、H=2.10。水100mlと硝酸スカン
ジウム4水和物(1.64g、5.4mmol)を50
0ml三角フラスコに入れ、溶けるまで攪拌した後、最
少量の水に溶かしたトリメシン酸ナトリウム塩(1.0
g、3.6mmol)水溶液をゆっくりと滴下していっ
た。10分攪拌後ろ過し、ろ紙上の白色固体を、五酸化
リン下減圧乾燥した。収率98.5%であった。なお、
錯体19は、4,4’−ビフェニルジカルボン酸ナトリ
ウムと硝酸スカンジウムを水中で混合することにより同
様に合成した。
【0043】(8)トリメシン酸イットリウム錯体(錯
体22) 水10mlと炭酸ナトリウム(1.6g、15mmo
l)を30ml三角フラスコに入れ、過熱攪拌した。沸
騰したらトリメシン酸(2.1g、10mmol)をゆ
っくりと加えていった。すべて加えたのちpH=7にな
っているのを確認したら室温に戻し、ろ過した。ろ液を
濃縮し、乾燥させると白色のトリメシン酸ナトリウム塩
(2.99g、収率108%)を得た。元素分析:C=
30.59、H=2.10。水100mlと塩化イット
リウム6水和物(1.64g、5.4mmol)を50
0ml三角フラスコに入れ、溶けるまで攪拌した。溶け
たら、最少量の水に溶かしたトリメシン酸ナトリウム塩
(1.0g、3.6mmol)水溶液をゆっくりと滴下
していった。10分攪拌後ろ過し、ろ紙上の白色固体
を、五酸化リン下減圧乾燥した。収率96.5%であっ
た。なお、錯体21は、4,4’−ビフェニルジカルボ
ン酸ナトリウムと塩化イットリウムを水中で混合するこ
とにより同様に合成した。
【0044】図1〜図3に示す他の錯体(有機金属化合
物)も上述の場合と同様に合成し分析を行った。その分
析結果を表1にまとめている。いずれの場合も元素分析
値(C、H、金属)がほぼ計算値と一致した。また、残
存しているNaやClも実質的に認められなかった。さ
らにIRにおいては、遊離のカルボン酸に由来する17
00cm−1付近の伸縮振動が認められなかった。以上
を総合し、全てのカルボキシアニオンが金属イオンに過
不足なく結合し、図1〜図3に示される組成から成る錯
体であると判断された。
【0045】
【表1】
【0046】実施例2:有機金属化合物の分子捕捉能測
実施例1で合成した本発明の有機金属化合物(錯体)に
ついて、ガス・蒸気吸着装置を用いて、下記のように、
水、各種有機溶媒、炭酸ガスなどに対する吸着等温特性
を測定し、これらの分子に対する捕捉能を調べた。
【0047】吸着量測定 吸着量測定には、定容型蒸気吸着装置(日本ベル社製B
ELSORP 18SP−V)を使用した。錯体試料
(0.2gから0.5g)を測定容器に入れ、真空下、
温度80℃から250℃にて乾燥した。これにより錯体
に配位している水や錯体形成時に付着した溶媒などが取
り除かれる。室温に戻したのち、これを測定サンプルと
した。 測定:サンプルを装置に連結し、まず吸着しない気体と
してヘリウムガスを用い、サンプル管の死容積(サンプ
ル管の体積から粉体の体積を差し引いた正味のサンプル
部の体積)を求めた。真空状態からそれぞれのゲスト分
子(被吸着物質)の飽和蒸気圧まで数十段階にわけて、
体積既知の前室にゲスト分子の蒸気を導入し、圧力が安
定したら、前室とサンプル管を隔てているパイプを開
き、各段階の圧力降下を測定した。実際の圧力降下か
ら、体積増加分の圧力降下を差し引いたものが吸着によ
るものである。これより錯体が取り込んだゲスト分子の
量を算出した。
【0048】(1)ランタン錯体の吸着特性 図8のAに錯体1、図8のBに錯体3に対する種々の被
吸着物質の25℃における吸着等温線を示す。水の吸着
等温線は、急峻な立ち上がりを示すラングミュア型とな
る。錯体1gあたりの吸着量は、相対圧0.5付近で9
0ccである。これをモル比に換算すると、ランタン1
原子あたり2分子もの水が固体内に吸着されていること
を示している。単位重量あたりの吸着量は無機ゼオライ
ト類に勝るとも劣らないものである。被吸着物質がメタ
ノールの場合、水に比べ吸着量が激減する(相対比0.
5付近では錯体1gあたり20cc)。メタノール1分
子の体積が水分子の2倍と考えたとしても同様に吸着量
は減少する。ことことより、本発明のランタン錯体の孔
は非常に狭く、水分子ふるいとしての挙動に類似してお
り、小分子の精密分離という観点から非常に興味深い。
錯体1(ビフェニル配位子)と錯体3(テトラカルボン
酸配位子)を比べた場合、単位重さあたりの被吸着物質
の割合はほぼ同じである。しかしながら、錯体3のほう
が総合的に2倍近い吸着能を示す。これは、配位子とな
る有機多塩基酸として直交型分子を用いれば固体中の充
填効率が下がり隙間が多くなるためと理解される。
【0049】(2)ランタン錯体(アミノ酸を有するも
の)の吸着特性 光学活性なアミノ酸側鎖をもつランタン錯体(錯体13
および14a)についてもメタノール、エタノール、ア
セトン、酢酸エチルなどの吸着等温線(25℃)を測定
した(図9のA:錯体13、図9のB:錯体14a)。
錯体1gあたりの吸着量が、アミノ酸側鎖を持たない錯
体に比べて3から6倍ほど増加した。例えば、被吸着物
質がメタノールの場合、相対圧0.5付近での吸着量
は、錯体1で約20cc/gであるが、錯体13および
14aでは約100cc/gにもなる。これをモル比に
換算すると、ランタン1原子あたり約3.5分子ものゲ
スト分子が固体内に吸着されていることを示している。
光学活性なアミノ酸側鎖は対称性が低く、固体内でのリ
ガンド同士の充填を阻害するし、そのために錯体はより
隙間の多いものになったものと考えられる。水の吸着等
温線に関しては、アミノ酸をつけることにより立ち上が
りの鈍い等温線になる。特に錯体13(ビフェニル−バ
リン)の場合は、シグモイド型の等温線になっている。
相対圧があがるにつれ、吸着量がゆるやかに増加するの
も特徴のひとつである。立ち上がりが鈍くなった原因と
しては、バリンのイソプロピル基による孔の疎水性の増
加が考えられる。また、吸着量がゆるやかに増加するの
は、孔の大きさがかなり大きくなっているためであると
予想される。
【0050】(3)その他の錯体の吸着特性 ランタン以外の金属を含む錯体(錯体15〜17、19
〜22)についても同様な吸着実験を行ったが、吸着等
温線の特徴ならびに吸着量は、アミノ酸を持たないラン
タン錯体(錯体1〜12、18)とほぼ同様なものとな
った図10のAに、錯体17についての吸着等温線を示
す。この錯体17は、炭酸ガスの吸着が他の錯体よりも
かなり多かった(大気圧付近で錯体1gあたり約19c
c)(図10のB参照)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で用いられる有機多塩基酸(配位子)と
それから得られる本発明の有機金属化合物(錯体)を例
示するものである。
【図2】本発明で用いられる有機多塩基酸(配位子)と
それから得られる本発明の有機金属化合物(錯体)を例
示するものである。
【図3】本発明で用いられる有機多塩基酸(配位子)と
それから得られる本発明の有機金属化合物(錯体)を例
示するものである。
【図4】本発明の有機金属化合物において形成されてい
ると推測される分子間ネットワークを模式的に示すもの
である。
【図5】本発明の有機金属化合物の例について測定した
赤外吸収スペクトルである。
【図6】本発明の有機化合物の例について測定した示差
熱熱重量曲線である。
【図7】本発明の有機化合物の例について測定した粉末
X線回折の回折パターンである。
【図8】本発明の有機化合物の例について測定した吸着
等温線である。
【図9】本発明の有機化合物の別の例について測定した
吸着等温線である。
【図10】本発明の有機化合物の更に別の例について測
定した吸着等温線である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07F 5/00 C07F 5/00 D F G 15/00 15/00 C Fターム(参考) 4G066 AA37A AA43A AA53A AB03A AB03B AB07A AB07B AB24B AD15B BA31 BA36 CA43 DA01 FA05 GA01 4H006 AA01 AB90 AB99 BJ50 BS30 4H048 AA01 AB90 AB99 VA56 VA70 VB10 4H050 AA01 AB90 AB99 WB11 WB21 WB22 WB23

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の一般式(1)で表わされる組成を
    有することを特徴とする固体有機金属化合物。 a[Mn+]・b[Lm−] (1) 〔式(1)中、Mはn価の原子価を有する金属を表わ
    し、Lはm個のカルボキシル基を有する有機多塩基酸を
    表わし、nは2または3であり、nが2の場合はmは3
    以上の整数であり、nが3の場合はmは2以上の整数で
    あり、aおよびbは、n×a=m×bの関係を満たす整
    数である。〕
  2. 【請求項2】 Mが3価の原子価を有する遷移元素であ
    り、aが1から4の整数であることを特徴とする請求項
    1の固体有機金属化合物。
  3. 【請求項3】 有機多塩基酸が下記の式(2)、(3)
    または(4)で表わされるものであることを特徴とする
    請求項2の固体有機金属化合物。 【化1】 【化2】 【化3】 〔但し、式(2)、(3)または(4)において、Xは
    −COOまたは末端が−COOである官能基または
    原子団を表わす。〕
  4. 【請求項4】 Mが2価の原子価を有する遷移元素であ
    り、aが2または3であることを特徴とする請求項1の
    固体有機金属化合物。
  5. 【請求項5】 有機多塩基酸が下記の式(4)で表わさ
    れるものであることを特徴とする請求項4の固体有機金
    属化合物。 【化4】 〔但し、式(5)において、Xは−COOまたは末端
    が−COOである官能基または原子団を表わす。〕
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