JP2002128724A - 2−ブチルオクタン二酸の製造法 - Google Patents
2−ブチルオクタン二酸の製造法Info
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Abstract
酸含有量の少ない)2−ブチルオクタン二酸を収率よく
かつ生産効率よく製造できる方法を提供することを課題
とする。 【解決手段】 本発明の課題は、(1)7−シアノウン
デカン酸及び/又は2−ブチル−7−シアノヘプタン酸
をアルカリ性化合物の存在下で加水分解して、2−ブチ
ルオクタン二酸の塩を生成させ、(2)その加水分解反
応液をpH4以下で酸処理して、2−ブチルオクタン二
酸を生成させ、(3)その酸処理液から2−ブチルオク
タン二酸を有機溶剤で抽出し、(4)その有機溶剤層を
冷却して生じる固体を除去し、(5)有機溶剤を除去し
て生じる2−ブチルオクタン二酸を分離することを特徴
とする2−ブチルオクタン二酸の製造法により解決され
る。
Description
ン二酸の製造法に関する。更に詳しくは、7−シアノウ
ンデカン酸及び/又は2−ブチル−7−シアノヘプタン
酸から、高純度の(1,10−ドデカン二酸含有量の少
ない)2−ブチルオクタン二酸を収率よくかつ生産効率
よく製造する方法に関する。
サー(特に耐電圧特性に優れたコンデンサー)の有効な
電解質成分として使用されている。また、ポリアミド、
ポリエステルなどのポリマー原料や、エポキシ樹脂用硬
化剤として有用である。
は、例えば、シクロヘキサンを酸化分解して1,10−
ドデカン二酸と2−ブチルオクタン二酸を生成させ、こ
の混合物から2−ブチルオクタン二酸を分離する方法が
知られている(特開昭49−115992号公報、特開
昭50−37716号公報)。
酸を主生成物として製造する方法であるため、2−ブチ
ルオクタン二酸の生成量は1,10−ドデカン二酸の1
0%以下であり、1,10−ドデカン二酸の収率が低い
という問題を有していた。また、1,10−ドデカン二
酸と2−ブチルオクタン二酸の分離が容易でないことか
ら、高純度の(1,10−ドデカン二酸含有量の少な
い)2−ブチルオクタン二酸を生産効率よく製造するこ
とが困難であるという問題も有していた。
又は2−ブチル−7−シアノヘプタン酸をアルカリ性化
合物の存在下で加水分解した後、pH8.5以下で酸処
理して析出する塩を濾過などにより除去し、次いで、そ
の濾液から2−ブチルオクタン二酸を有機溶剤で抽出し
てその有機溶剤を蒸発などで除去するか、又はその濾液
から水を蒸留や蒸発などで除去することにより、高純度
の(1,10−ドデカン二酸含有量の少ない)2−ブチ
ルオクタン二酸を収率よく製造する方法が提案されてい
る(特開2000−38367号公報)。
改善されているものの、酸処理を2段階で行ってそのた
びに析出固体を除去するという煩雑な操作が必要である
だけでなく、濾過又は遠心分離による析出固体の除去に
非常に長い時間を要するなど、生産効率の点で満足でき
るものではなかった。
有する前記のような問題点を解決して2−ブチルオクタ
ン二酸を製造できる方法、即ち、高純度の(1,10−
ドデカン二酸含有量の少ない)2−ブチルオクタン二酸
を収率よくかつ生産効率よく製造できる方法を提供する
ことを課題とする。
7−シアノウンデカン酸及び/又は2−ブチル−7−シ
アノヘプタン酸をアルカリ性化合物の存在下で加水分解
して、2−ブチルオクタン二酸の塩を生成させ、(2)
その加水分解反応液をpH4以下で酸処理して、2−ブ
チルオクタン二酸を生成させ、(3)その酸処理液から
2−ブチルオクタン二酸を有機溶剤で抽出し、(4)そ
の有機溶剤層を冷却して生じる固体を除去し、(5)有
機溶剤を除去して生じる2−ブチルオクタン二酸を分離
することを特徴とする2−ブチルオクタン二酸の製造法
により解決される。
は2−ブチル−7−シアノヘプタン酸をアルカリ性化合
物の存在下で加水分解して、2−ブチルオクタン二酸の
塩を生成させる工程が実施される。
7−シアノウンデカン酸や2−ブチル−7−シアノヘプ
タン酸は公知の方法で製造したものが使用される。これ
らはそれぞれ単独でも使用できるが、通常は両者を含ん
だものが使用される。例えば、シクロヘキサンから11
−シアノウンデカン酸を製造する際に、11−シアノウ
ンデカン酸アンモニウム塩を晶析により精製した後の母
液(7−シアノウンデカン酸アンモニウム及び2−ブチ
ル−7−シアノヘプタン酸アンモニウムを含む)より製
造される、7−シアノウンデカン酸及び2−ブチル−7
−シアノヘプタン酸(特開昭63−145261号公報
など)が好ましく使用される。
に由来する2−ブチルオクタン二酸の製造原料は7−シ
アノウンデカン酸及び2−ブチル−7−シアノヘプタン
酸を含むが、その他に、11−シアノウンデカン酸や1
1−シアノウンデカン酸製造時に副生する各種化合物を
含んでいてもよい。なお、7−シアノウンデカン酸及び
2−ブチル−7−シアノヘプタン酸を含む前記製造原料
において、その混合割合は特に制限されない。
ルカリ金属化合物、アルカリ性アルカリ土類金属化合物
などが単独又は複数で使用される。アルカリ性化合物の
使用量は、7−シアノウンデカン酸と2−ブチル−7−
シアノヘプタン酸の合計に対して1〜20倍モル、更に
は2〜10倍モル、特に2〜8倍モルであることが好ま
しい。なお、前記のアルカリ金属としては、リチウム、
ナトリウム、カリウム等が挙げられ、アルカリ土類金族
としては、カルシウム、マグネシウム等が挙げられる。
体的には、前記アルカリ金属(金属リチウム、金属ナト
リウム、金属カリウム等)、前記アルカリ金属の水酸化
物(水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等)、前記アル
カリ金属のアルコラート(ナトリウムメチラート、ナト
リウムエチラート、カリウムメチラート、カリウムエチ
ラート等)、前記アルカリ金属の水素化物(水素化ナト
リウム等)などが挙げられる。
として、具体的には、前記アルカリ土類金属(金属マグ
ネシウム等)、前記アルカリ土類金属の水酸化物(水酸
化マグネシウム、水酸化カルシウム等)、前記アルカリ
土類金属のアルコラート(マグネシウムエチラート
等)、グリニヤール試薬(メチルマグネシウムブロマイ
ド等)などが挙げられる。これらアルカリ性化合物の中
では、アルカリ金属の水酸化物(特に、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム)が好ましい。
で)添加して使用してもよく、水溶液の状態で添加して
使用してもよい。この水溶液の濃度は特に制限されず、
水の使用量が後述の範囲になる程度であればよい。アル
カリ性化合物の添加時期も特に制限されず、出発物質と
同時に水に添加してもよく、出発物質と混合した水溶液
に添加しても差し支えない。
が、金属イオン含有量の少ない2−ブチルオクタン二酸
を得る場合には、金属イオン含有量の少ない水(イオン
交換水、蒸留水等)を使用することが好ましい。水の使
用量は、7−シアノウンデカン酸と2−ブチル−7−シ
アノヘプタン酸の合計1重量部に対して、0.5〜15
重量部、更には3〜10重量部、特に4〜7重量部であ
ることが好ましい。
80〜150℃、特に90〜140℃であることが好ま
しい。その際の圧力は特に制限されないが、加水分解温
度が100℃以上の場合には、水等の蒸発を抑えるた
め、圧力を1〜10気圧とすることが好ましい。反応雰
囲気は特に制限されず、空気中であっても、窒素等の不
活性ガス雰囲気であってもよい。加水分解に要する時間
は、温度、反応量などの反応条件により異なるが、通常
0.5〜50時間である。なお、加水分解の際、発生す
るアンモニアは反応系外に除去することが好ましい。
えた反応装置を使用して、連続式でも回分式でも実施で
きる。特に、還流装置も備えた反応装置は、水などの蒸
発を抑えることができるため、好ましく使用される。こ
の工程で使用する反応装置は、以下の第2工程及び第3
工程でもそのまま使用できる。
をpH4以下で酸処理して、2−ブチルオクタン二酸を
生成させる工程が実施される。このとき使用される酸と
しては、塩酸、硫酸、リン酸等の無機酸や、ギ酸、酢
酸、シュウ酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスル
ホン酸等の有機酸が挙げられる。これらの中では無機酸
が好ましく、その中でも硫酸が特に好ましい。酸の使用
量は処理時のpHにより適宜決められ、希釈することな
くそのまま使用してもよく、水で希釈したものを使用し
てもよい。
反応液に酸を添加して、その反応液をpH4以下、好ま
しくはpH1〜3.5、更に好ましくはpH1〜3に維
持することにより行われる。このときの温度は15〜1
00℃、更には35〜70℃であることが好ましい。ま
た、酸処理に要する時間は酸処理の際のpHや処理量に
より異なるが、通常5分〜20時間程度である。なお、
pHが4より高い場合、酸処理が不完全になって2−ブ
チルオクタン二酸の収率や純度が低くなるので好ましく
ない。酸処理の雰囲気は特に制限されず、通常は空気中
でよい。
−ブチルオクタン二酸を有機溶剤で抽出する工程が実施
される。この有機溶剤としては、2−ブチルオクタン二
酸の良溶媒であって、水と不均一層(特に有機溶剤層と
水層の2層)を形成する(水と混合した場合に不均一層
を形成する)ものが好ましく使用される。
ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、イソ
プロピルベンゼン等の芳香族炭化水素や、クロロベンゼ
ン等の芳香族ハロゲン化炭化水素や、メチルエチルケト
ン、メチルイソブチルケトン等の炭素数4〜15のケト
ンや、ジイソプロピルエーテル、ジブチルエーテル、エ
チレングリコールジエチルエーテル等の炭素数6〜16
のエーテルなどが挙げられる。これら有機溶剤の使用量
は、酸処理液1容量に対して0.1容量以上、更には
0.1〜5容量、特に0.2〜3容量であることが好ま
しい。
固体を含む)と前記有機溶剤を所定の割合で接触させる
ことにより行われる。このときの温度は、10〜100
℃、更には30〜90℃であることが好ましい。また、
抽出に要する時間は,抽出の際の温度や有機溶剤の使用
量により異なるが、通常5分〜20時間程度である。な
お、酸処理液と有機溶剤との接触は、例えば、向流接
触、攪拌槽による接触などにより行われる。この工程の
雰囲気は特に制限されない。このようにして、第2工程
の酸処理で生成した2−ブチルオクタン二酸が有機溶剤
層に抽出され、次いでその有機溶剤層が分液やデカンテ
ーションにより分離される。
却して生じる固体を除去する工程が実施される。即ち、
この工程では、第3工程で得られる有機溶剤層が好まし
くは−10〜40℃、更に好ましくは0〜30℃に冷却
されて、生じる固体(不純物を含む)が濾過又は遠心分
離等により容易に除去される。この場合、必要に応じ
て、有機溶剤層から有機溶剤の一部を留去するか、又は
有機溶剤の全部を留去して他の前記有機溶剤に置換して
冷却しても差し支えない。なお、この工程の雰囲気も特
に制限されない。
却で生じる固体を除去したもの)から有機溶剤を除去し
て生じる2−ブチルオクタン二酸を分離する工程が実施
される。この有機溶剤の除去は、分別蒸留や有機溶剤の
蒸発など、公知の方法により行われる。なお、この工程
の雰囲気も特に制限されない。
酸及び/又は2−ブチル−7−シアノヘプタン酸から、
高純度の(1,10−ドデカン二酸含有量の少ない)2
−ブチルオクタン二酸を収率よくそして生産効率よく製
造することができる。
い)2−ブチルオクタン二酸を得るためには、第5工程
の前に、第4工程で得られる有機溶剤層(冷却で生じる
固体を除去したもの)を水洗することが好ましい。水洗
は、例えば、該有機溶剤層に攪拌下で水を加えて、水溶
性の不純物(酸処理に使用した酸、原料又は装置に由来
する金属など)を水層に移行させることにより行われ
る。水洗は、通常、2〜3回繰り返すことが好ましく、
その際の温度は10〜80℃で、時間は1回当たり1分
〜10時間、更には20分〜5時間程度であることが好
ましい。また、水の使用量は、有機溶剤層1容量に対し
て0.05容量以上、更には0.05〜5容量、特に
0.1〜3容量であることが好ましい。なお、水洗に
は、金属イオン含有量の少ない水(イオン交換水、蒸留
水等)を使用することが好ましい。
剤を水に添加して使用してもよい。このようなキレート
剤としては、エチレンジアミン四酢酸、ニトリロ三酢酸
などが挙げられる。キレート剤の使用により、金属不純
物を効率よく除去できる。なお、キレート剤は第3工程
で使用する有機溶剤に添加してもよい。この場合、ジメ
チルグリオキシム、アセチルアセトン、クラウンエーテ
ルなどもキレート剤として使用できる。
酸を得るためには、第5工程で得られる2−ブチルオク
タン二酸を蒸留又は晶析により精製することが好まし
い。特に、有機溶剤に水難溶性のキレート剤を添加して
使用した場合には、この操作を行うことが好ましい。晶
析には、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン等の
脂肪族炭化水素や、水−メタノール混合溶媒が使用され
る。
を具体的に説明する。なお、分析はガスクロマトグラフ
ィーにより行った。
ステンレス製反応器に、7−シアノウンデカン酸40重
量%、2−ブチル−7−シアノヘプタン酸25重量%、
11−シアノウンデカン酸30重量%を含む原料65g
を入れ、更に、50重量%水酸化ナトリウム水溶液12
0gとイオン交換水240gを入れて、均一に攪拌・混
合した。この原料混合物(水溶液)を窒素ガス雰囲気下
で攪拌しながら加熱して、105℃まで昇温した。そし
て、発生するアンモニアを還流器の出口から抜き出しな
がら、同温度で24時間加水分解を行った。得られた反
応液を分析したところ、7−シアノウンデカン酸と2−
ブチル−7−シアノヘプタン酸は検出されなかった。
し、次いで、その反応液に62重量%硫酸水溶液をpH
が1.8になるまで攪拌下で添加し、引き続き1時間攪
拌して酸処理を行った。なお、硫酸水溶液添加と酸処理
の間、液温は50℃付近に維持した。
チルケトン136gを加え、その酸処理液を60℃で約
1時間攪拌して抽出を行って、引き続き、有機溶剤(メ
チルイソブチルケトン)層を分液により取り出した。そ
の後、有機溶剤層を15℃まで冷却し、生じた固体を濾
過により除去した。
下でイオン交換水80gを加え、約30分間攪拌して有
機溶剤層を分液により取り出した。この操作を2回繰り
返した後、有機溶剤層からメチルイソブチルケトンを留
去して、35gの生成物を得た。生成物を分析したとこ
ろ、2−ブチルオクタン二酸94.7重量%、1,10
−ドデカン二酸4.3重量%の組成であった。2−ブチ
ルオクタン二酸の収率は75.9%であった。
反応器に、7−シアノウンデカン酸40重量%、2−ブ
チル−7−シアノヘプタン酸25重量%、11−シアノ
ウンデカン酸30重量%を含む原料195gを入れ、更
に、50重量%水酸化ナトリウム水溶液360gとイオ
ン交換水720gを入れて、均一に攪拌・混合した。こ
の原料混合物(水溶液)を窒素ガス雰囲気下で攪拌しな
がら加熱して、100℃まで昇温した。そして、発生す
るアンモニアを還流器の出口から抜き出しながら、同温
度で24時間加水分解を行った。得られた反応液を分析
したところ、7−シアノウンデカン酸と2−ブチル−7
−シアノヘプタン酸は検出されなかった。
冷却し、次いで、この温度を維持しながら、その反応液
に62重量%硫酸水溶液をpHが1.7になるまで攪拌
下で添加し、引き続き同温度で1時間攪拌して酸処理を
行った。
0gを加え、その酸処理液を70℃で約1時間攪拌して
抽出を行って、引き続き、有機溶剤(トルエン)層を分
液により取り出した。その後、有機溶剤層を10℃まで
冷却し、生じた固体を濾過により除去した。
下でイオン交換水210gを加え、更に攪拌下でエチレ
ンジアミン四酢酸0.6gを含有するイオン交換水30
gを加え、約30分間攪拌して有機溶剤層を分液により
取り出した。この操作を2回繰り返して、更にイオン交
換水30gで2回洗浄した後、有機溶剤層からトルエン
を留去して、108gの生成物を得た。生成物を分析し
たところ、2−ブチルオクタン二酸94.4重量%、
1,10−ドデカン二酸4.2重量%の組成であった。
2−ブチルオクタン二酸の収率は78.1%であった。
及び/又は2−ブチル−7−シアノヘプタン酸から、高
純度の(1,10−ドデカン二酸含有量の少ない)2−
ブチルオクタン二酸を収率よくかつ生産効率よく製造す
ることができる。即ち、特に、7−シアノウンデカン酸
及び/又は2−ブチル−7−シアノヘプタン酸から2−
ブチルオクタン二酸を製造する方法において、酸処理を
2段階で行ってそのたびに析出固体を除去するという煩
雑な操作が必要であるだけでなく、濾過又は遠心分離に
よる析出固体の除去に非常に時間を要するなどの、生産
効率面における従来技術の問題点を解決して、高純度の
(1,10−ドデカン二酸含有量の少ない)2−ブチル
オクタン二酸を収率よくかつ生産効率よく製造できる。
Claims (4)
- 【請求項1】 (1)7−シアノウンデカン酸及び/又
は2−ブチル−7−シアノヘプタン酸をアルカリ性化合
物の存在下で加水分解して、2−ブチルオクタン二酸の
塩を生成させ、(2)その加水分解反応液をpH4以下
で酸処理して、2−ブチルオクタン二酸を生成させ、
(3)その酸処理液から2−ブチルオクタン二酸を有機
溶剤で抽出し、(4)その有機溶剤層を冷却して生じる
固体を除去し、(5)有機溶剤を除去して生じる2−ブ
チルオクタン二酸を分離することを特徴とする2−ブチ
ルオクタン二酸の製造法。 - 【請求項2】 酸処理液から2−ブチルオクタン二酸を
抽出する際の温度が10〜100℃である、請求項1記
載の2−ブチルオクタン二酸の製造法。 - 【請求項3】 有機溶剤層を冷却する際の温度が−10
〜40℃である、請求項1記載の2−ブチルオクタン二
酸の製造法。 - 【請求項4】 有機溶剤が、2−ブチルオクタン二酸の
良溶媒であって、水と不均一層を形成するものである、
請求項1記載の2−ブチルオクタン二酸の製造法。
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