JP2002128720A - 3−l−メントキシプロパン−1,2−ジオールの製造方法 - Google Patents
3−l−メントキシプロパン−1,2−ジオールの製造方法Info
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- C07C41/03—Preparation of ethers from oxiranes by reaction of oxirane rings with hydroxy groups
Abstract
2−ジオールを安全に且つ効率よく製造する方法、及び
該方法で用いる中間体の提供。 【課題】 下記の反応式で示すように、一般式(I)(式
中Xはハロゲン原子を示す)で表される1,2−エポキ
シ−3−ハロゲノプロパンに、有機溶媒中でルイス酸の
存在下にl−メントールを付加させて一般式(II)で表さ
れる新規な1−ハロゲノ−3−l−メントキシプロパン
−2−オールを製造し、それを相間移動触媒の存在下に
塩基によってエポキシ化して化学式(III)で表される
1,2−エポキシ−3−l−メントキシプロパンを製造
し、それを加水分解して化学式(IV)で表される3−l−
メントキシプロパン−1,2−ジオールを製造する。 【化28】
Description
剤などとして有用な、3−l−メントキシプロパン−
1,2−ジオールの製造法、および該3−l−メントキ
シプロパン−1,2−ジオールを製造する際の中間体と
して有用な3−l−メントキシプロパン誘導体およびそ
の製造法に関するものである。本発明による場合は、純
度の高い3−l−メントキシプロパン−1,2−ジオー
ルおよび該3−l−メントキシプロパン−1,2−ジオ
ールの合成中間体として有用な3−l−メントキシプロ
パン誘導体を、簡単な操作で、安全に且つ高収率で得る
ことができる。
ジオールは、特公昭61−48813号公報などに記載
されているように公知の化合物である。3−l−メント
キシプロパン−1,2−ジオールは、安全性に優れ、し
かも皮膚や粘膜上でl−メントール様の冷感作用を付与
する性質を有し、その一方でl−メントールとは異なり
無臭であり、それ自体では匂いを有していない。そのた
め、3−l−メントキシプロパン−1,2−ジオールを
用いる場合は、製品に付与された香気に対して全く影響
を及ぼすことなく、製品に冷感作用を付与することがで
きる。そこで、3−l−メントキシプロパン−1,2−
ジオールの前記した特性を活かして、3−l−メントキ
シプロパン−1,2−ジオールを、歯磨粉、チューイン
ガムのような口腔用組成物、シャーベット、ハードキャ
ンデーのような飲食品に配合され、更には化粧料(特開
平60−25908号公報、特開昭63−208505
号公報)、アイパック剤(特開昭62−96403号公
報)、頭髪化粧料(特開昭62−192312号公報)
のような香粧品、その他消炎鎮痛剤用エアゾール組成物
(特開昭63−264522号)などに配合することが
提案されている。
2−ジオールの製造方法としては、(i)l−メントー
ルを金属ナトリウムまたは水素化ナトリウムによってナ
トリウム塩にした後、これにハロゲン化アリルを反応さ
せ、3−l−メントキシプロパン−1−エンを製造し、
それを有機過酸物を用いて酸化して酸化物にし、次いで
加水分解する方法(特公昭61−48813号公報);
(ii)ベンジルグリシジルエーテルに、ルイス酸の存在
下でl−メントールを付加させて1−ベンジルオキシ−
3−l−メントキシプロパン−2−オールを製造し、そ
れをパラジウム−炭素触媒の存在下に水素化分解してベ
ンジル基を脱離する方法(特開平7−82200号公
報)が知られている。
金属ナトリウムまたは水素化ナトリウムを使用して1−
メントールのナトリウム塩を調製するため、爆発の危険
や水素ガスの発生の問題がある。しかも、中間体である
3−l−メントキシプロパン−1−エンの酸化を有機過
酸物を用いて行うことから、その点でも爆発の危険があ
り、工業的に有利な方法であるとは言えず、また経済性
の点でも改良の余地があった。また、上記(ii)の従来
法は、光学活性体の合成を目的とした製造法であるた
め、高価なベンジルグリシジルエーテルを使用する必要
がある。しかも、最終的に得られる3−l−メントキシ
プロパン−1,2−ジオールには、副生成物として2−
l−メントキシプロパン−1,3−ジオールが10%程
度も混在しているために、シリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーなどによる精製・分取が必要であり、純度の高
い3−l−メントキシプロパン−1,2−ジオールを大
量に得ることが困難である。
エピクロロヒドリンなどの1,2−エポキシ−3−ハロ
ゲノプロパンに、水溶液中で塩基と第4級アンモニウム
塩の存在下にl−メントールを付加反応させて、3−l
−メントキシプロパン−1,2−ジオールの合成中間体
となる1,2−エポキシ−3−l−メントキシプロパン
を合成する方法が提案されている[仏国特許24798
22号公報(1981年)]。しかしながら、エピクロ
ロヒドリンなどの1,2−エポキシ−3−ハロゲノプロ
パンは、酸または塩基の存在下では不安定で分解し易い
ことが知られている[「化学大辞典」第292頁、東京
化学同人発行(1989年)]。そのため1,2−エポ
キシ−3−ハロゲノプロパンを塩基の存在下に反応させ
るこの方法による場合は、反応が長時間になると1,2
−エポキシ−3−ハロゲノプロパンが分解してしまうこ
とから、1,2−エポキシ−3−l−メントキシプロパ
ンを大量に合成することが困難であり、工業的に且つ経
済的に有利な方法であるとはいえない。
の反応としては、(iv)エピルクロルヒドリンとアリル
アルコールとを酸性触媒存在下で反応させて、光学活性
グリセロール誘導体である1−アリルオキシ−3−クロ
ル−2−プロパノールを製造する方法が提案されている
(特開平2−221号公報)。しかしながら、この(i
v)の従来法では、反応に用いられるアルコールは、1
級のアリルアルコールのみであり、2級アルコールへの
適応についての報告されておらず、ましてメントールと
の付加反応については報告されていない。
ヒドリンとアルコール類を酸触媒の存在下に反応させた
後、アルカリ処理により閉環させてグリシジルエーテル
とし、これを加水分解した後に、反応混合物を強塩基性
化合物と弱酸性化合物より生成される塩の存在下で10
0〜230℃に加熱してグリセリンエーテルを製造する
方法が提案されている(特開2000−212114号
公報)。しかしながら、この方法による場合は、グリシ
ジルエーテルの加水分解物中に含まれる有機ハロゲンを
分解するために、反応混合物を100〜230℃、特に
150〜200℃という高温下で、強塩基性化合物と弱
酸性化合物より生成した塩の存在下に加熱する必要があ
り、効率のよい方法ではない。しかも、この方法で用い
られるとしているアルコール類は、一般式:R−(O
A)p−OH(式中、Rは炭素数1〜36の飽和又は不
飽和の直鎖又は分岐鎖の炭化水素基を示し、Aは炭素数
2〜4のアルキレン基を示し、pは0〜100の数を示
す)で表される1級アルコールであり、2級アルコール
を用いることは開示がなく、ましてメントールの使用は
全く開示されていない。
の高い3−l−メントキシプロパン−1,2−ジオール
を、簡単な操作で、安全で且つ収率よく製造できる方法
を提供することである。そして、本発明の目的は、純度
の高い3−l−メントキシプロパン−1,2−ジオール
を得るのに有用な合成中間体を提供することである。そ
して、本発明の目的は、3−l−メントキシプロパン−
1,2−ジオールを得るのに有用な中間体の効率のより
製造法を提供することである。
達成するために鋭意検討を行ってきた。その結果、1,
2−エポキシ−3−ハロゲノプロパンに、有機溶媒中
で、ルイス酸の存在下にl−メントールを付加反応させ
ることによって、新規な化合物である1−ハロゲノ−3
−l−メントキシプロパン−2−オールを製造すること
ができた。そして、さらに検討を重ねたところ、この新
規な1−ハロゲノ−3−l−メントキシプロパン−2−
オールは、化学的に安定でそれ自体で保存可能であるこ
と、該1−ハロゲノ−3−l−メントキシプロパン−2
−オールを相間移動触媒の存在下に塩基によって更にエ
ポキシ化すると、やはり3−l−メントキシプロパン−
1,2−ジオールを得るための中間体である1,2−エ
ポキシ−3−l−メントキシプロパンが高い反応速度で
且つ高収率で得られること、そしてその1,2−エポキ
シ−3−l−メントキシプロパンを加水分解することに
よって目的とする3−l−メントキシプロパン−1,2
−ジオールが、簡単に、収率よく、しかも高純度で得ら
れることを見出して、それらの知見に基づいて本発明を
完成するに到った。
式(I);
−エポキシ−3−ハロゲノプロパンに、有機溶媒中で、
ルイス酸の存在下に、l−メントールを付加させて、下
記の一般式(II);
ロゲノ−3−l−メントキシプロパン−2−オールを製
造し、次いで、それを相間移動触媒の存在下に塩基によ
ってエポキシ化して、下記の化学式(III);
パンを製造し、更にそれを加水分解して下記の化学式
(IV);
ールを製造することを特徴とする3−l−メントキシプ
ロパン−1,2−ジオールの製造方法である。
(II);
ロゲノ−3−l−メントキシプロパン−2−オールを、
相間移動触媒の存在下に塩基によってエポキシ化して、
下記の化学式(III);
パンを製造し、更にそれを加水分解して下記の化学式
(IV);
ールにすることを特徴とする3−l−メントキシプロパ
ン−1,2−ジオールの製造方法である。
(I);
−エポキシ−3−ハロゲノプロパンに、有機溶媒中、ル
イス酸の存在下に、l−メントールを付加させて、下記
の一般式(II);
ロゲノ−3−l−メントキシプロパン−2−オールを製
造する方法である。
(II);
ロゲノ−3−l−メントキシプロパン−2−オールを相
間移動触媒の存在下に塩基によってエポキシ化して、下
記の化学式(III);
パンを製造することを特徴とする1,2−エポキシ−3
−l−メントキシプロパンの製造方法である。
(I)で表される1,2−エポキシ−3−ハロゲノプロ
パンおよび一般式(II)で表される1−ハロゲノ−3−
1−メントキシプロパン−2−オールにおいて、Xが塩
素原子である前記(1)〜(4)のいずれかの製造方
法;(6) ルイス酸が、三フッ化ホウ素エーテルコン
プレックス、塩化アルミニウム、塩化亜鉛、臭化亜鉛お
よび塩化第二鉄から選ばれる少なくとも1種である前記
(1)または(3)の製造方法;および、(7) 相間
移動触媒が、第4級アンモニウム塩である前記(1)、
(2)、(4)、(5)または(6)の製造方法;を好
ましい態様として包含する。
(II);
ロゲノ−3−l−メントキシプロパン−2−オールであ
る。そして、本発明は、(9) 下記の化学式(II
a);
2−オールで表される1−クロロ−3−l−メントキシ
プロパン−2−オールを好ましい態様として包含する。
明する。3−l−メントキシプロパン−1,2−ジオー
ルを製造するための本発明の方法は、以下に示す反応に
したがって行われる。
ノプロパン(I)に、有機溶媒中で、ルイス酸の存在下
に、l−メントールを付加させて、新規な1−ハロゲノ
−3−l−メントキシプロパン−2−オール(II)を製
造する。次いで、該1−ハロゲノ−3−l−メントキシ
プロパン−2−オール(II)を、相間移動触媒の存在下
に塩基によってエポキシ化して、1,2−エポキシ−3
−l−メントキシプロパン(III)を製造し、それを加
水分解することによって、3−l−メントキシプロパン
−1,2−ジオール(IV)が得られる。
(I)におけるハロゲン原子Xとしては、フッ素原子、
塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などが挙げられ、その
ため1,2−エポキシ−3−ハロゲノプロパンの具体例
としては、1,2−エポキシ−3−フルオロプロパン
(エピフルオロヒドリン)、1,2−エポキシ−3−ク
ロロプロパン(エピクロルヒドリン)、1,2−エポキ
シ−3−ブロモプロパン(エピブロムヒドリン)、1,
2−エポキシ−3−ヨードプロパン(エピヨードヒドリ
ン)などを挙げることができる。それらのうちでも、本
発明では、ハロゲン原子Xが塩素原子または臭素原子で
ある1,2−エポキシ−3−クロロプロパン(エピクロ
ルヒドリン)または1,2−エポキシ−3−ブロモプロ
パン(エピブロムヒドリン)が好ましく用いられ、1,
2−エポキシ−3−クロロプロパン(エピクロルヒドリ
ン)がより好ましく用いられる。原料化合物である1,
2−エポキシ−3−ハロゲノプロパン(I)およびl−
メントールは、市販品をそのまま用いることができる。
(I)への1−メントールの付加反応は、有機溶媒中で
ルイス酸の存在下に行うことが必要である。ルイス酸を
用いずにブレンステッド酸(プロトン酸)、グリニヤー
ル試薬または塩基を用いた場合は、付加体(1−ハロゲ
ノ−3−1−メントキシプロパン又は1,2−エポキシ
−3−1−メントキシプロパン)は生成しないか、或い
はその収率が低い。1,2−エポキシ−3−ハロゲノプ
ロパン(I)への1−メントールの付加反応に当たって
は、l−メントールを有機溶媒に溶解した溶液に、ルイ
ス酸を添加して溶解させた後、ここに1,2−エポキシ
−3−ハロゲノプロパン(I)を有機溶媒に溶解した溶
液を滴下して反応させる方法などが好ましく採用され
る。1,2−エポキシ−3−ハロゲノプロパン(I)と
l−メントールの使用割合は、1,2−エポキシ−3−
ハロゲノプロパン(I)の1モルに対し、1−メントー
ルが約0.8〜2モルであるのが好ましく、約0.9〜
1.3モルであるのがより好ましい。また、ルイス酸の
使用量は、通常の付加反応における触媒量と同程度にす
ればよく、一般には、1,2−エポキシ−3−ハロゲノ
プロパン(I)1モルに対して約0.01〜0.1モル
であることが好ましい。
素エーテルコンプレックス、塩化アルミニウム、塩化亜
鉛、臭化亜鉛、塩化第二鉄などを挙げることができ、こ
れらの1種または2種以上を用いることができる。それ
らのうちでも、塩化アルミニウムおよび/または三フッ
化ホウ素エーテルコンプレックスが操作性が良好で且つ
経済的に安価である点から好ましく用いられる。
−ハロゲノプロパン(I)へのl−メントールの付加反
応に悪影響を及ばさない有機溶媒が用いられ、具体例と
しては、ヘキサン、ヘプタン、オクタンなどの脂肪族炭
化水素溶媒;シクロヘキサン、メチルシクロヘキサンな
どの脂環式炭化水素溶媒;ベンゼン、トルエン、キシレ
ンなどの芳香族炭化水素溶媒;石油エーテル系溶媒など
を挙げることができ、それらの1種または2種以上を用
いることができる。それらのうちでも、ヘプタンおよび
/またはトルエンが操作性が良好で且つ経済的に安価で
ある点から好ましく用いられる。有機溶媒の使用量は、
通常、l−メントール1容量部に対して約0.5〜5容
量部であることが好ましく、約1〜3容量部であること
がより好ましい。
(I)へのl−メントールの付加反応は、窒素ガスまた
はアルゴンガスなどのような不活性ガス雰囲気下で行こ
とが、付加反応の円滑な進行のために好ましい。また、
l−メントールとルイス酸を溶解した有機溶媒溶液に
1,2−エポキシ−3−ハロゲノプロパン(I)を溶解
した有機溶媒溶液を滴下して付加反応を行うに当たって
は、1,2−エポキシ−3−ハロゲノプロパン(I)を
溶解した有機溶媒溶液の滴下時間は、通常約0.5〜1
0時間とすることが好ましく、約1.5〜3時間とする
ことがより好ましい。付加反応の温度としては、好まし
くは約60〜130℃、より好ましくは約65〜120
℃の温度が採用され、前記温度に保ちながら1,2−エ
ポキシ−3−ハロゲノプロパン(I)の有機溶媒溶液の
滴下終了後に約0.5〜15時間、好ましくは約1〜5
時間反応させることによって、1−ハロゲノ−3−l−
メントキシプロパン−2−オール(II)を円滑に製造す
ることができる。
ゲノ−3−l−メントキシプロパン−2−オール(II)
は、従来にない新規な化合物であり、安定で、通常油状
を呈し、保存可能である。そのため、前記付加反応によ
り得られる1−ハロゲノ−3−l−メントキシプロパン
−2−オール(II)は、例えば蒸留、カラムクロマトグ
ラフィー処理などによって精製処理するか又は精製処理
を行わずに保存しておき、1,2−エポキシ−3−1−
メントキシプロパンや3−l−メントキシプロパン−
1,2−ジオール(IV)の製造時に保存容器から取り出
して用いるようにしてもよい。或いは、上記の付加反応
によって生成した1−ハロゲノ−3−l−メントキシプ
ロパン−2−オール(II)を、必要に応じて冷却した
後、精製などの後処理を施すことなく、そのまま次のエ
ポキシ化反応に直接使用してもよい。
3−l−メントキシプロパン−2−オール(II)を、相
間移動触媒の存在下に、塩基によってエポキシ化して、
1,2−エポキシ−3−l−メントキシプロパン(II
I)を製造する。このエポキシ化反応で用いる塩基とし
ては、アルカリ金属、アルカリ土類金属の水酸化物、炭
酸塩および/またはアルコキシド類が用いられる。具体
例としては、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸
化カリウム、水酸化カルシウム、水酸化バリウム、炭酸
リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなどを挙げる
ことができ、これらの1種または2種以上を用いること
ができる。そのうちでも、水酸化ナトリウムおよび/ま
たは水酸化カリウムが好ましく用いられる。塩基は、水
溶液の形態で反応系に添加することが好ましい。塩基の
水溶液の濃度は40%以上、特に45〜55%の高濃度
であることがエポキシ化反応が良好に進行することから
好ましい。塩基の使用量は、1−ハロゲノ−3−l−メ
ントキシプロパン−2−オール(II)1モルに対し、約
1.0〜5.0モル、特に約1.5〜3.0モルである
ことが好ましい。
媒としては、第4級アンモニウム塩が好適に用いられ、
具体例としては、テトラメチルアンモニウムクロライ
ド、テトラブチルアンモニウムブロマイド、テトラエチ
ルアンモニウムアイオダイド、テトラブチルアンミニウ
ムアイオダイド、トリメチルヘキサデシルアンモニウム
クロライド、ジメチルジオクチルアンモニウムクロライ
ド、トリメチルベンジルアンモニウムクロライド、トリ
オクチルメチルアンモニウムクロライドなどの工業的に
容易に入手できる第4級アンモニウム塩を挙げることが
でき、これらの1種または2種以上を用いることができ
る。そのうちでも、トリメチルベンジルアンモニウムク
ロライドが、エポキシ化反応を良好に進行させ、且つ経
済的に安価であることから好ましく用いられる。相間移
動触媒の使用量は、1−ハロゲノ−3−l−メントキシ
プロパン−2−オール(II)1モルに対し、約0.01
〜0.2モル、特に約0.02〜0.05モルであるこ
とが好ましい。
うことが好ましい。有機溶媒としては、エポキシ化反応
に悪影響を及ばさない溶媒、例えば、ヘキサン、ヘプタ
ン、オクタンなどの脂肪族炭化水素溶媒;シクロヘキサ
ン、メチルシクロヘキサンなどの脂環式炭化水素溶媒;
ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素溶
媒;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジメ
トキシエタン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,
3−ジオキソランなどのエーテル系溶媒;石油エーテル
系溶媒などを挙げることができ、これらの1種または2
種以上を用いることができる。そのうちでも、トルエン
および/またはヘプタンがエポキシ化反応を円滑に進行
させ、しかも操作性が良好で且つ経済的に安価であるこ
とから好ましく用いられる。有機溶媒の使用量は、1−
ハロゲノ−3−l−メントキシプロパン−2−オール
(II)1容量部に対して、約1〜10容量部、特に約2
〜5容量部であることが好ましい。
ゴンガスなどの不活性ガス雰囲気下に行うことがことが
好ましい。エポキシ化反応の温度としては、好ましくは
約40〜100℃、特に約50〜80℃の温度が採用さ
れ、前記の温度を保ちながら約0.5〜6時間、好まし
くは約1〜4時間反応させることによって、1,2−エ
ポキシ−3−l−メントキシプロパン(III)を円滑に
製造することができる。
2−エポキシ−3−l−メントキシプロパン(III)
は、油状を呈し、保存可能である。そのため、前記エポ
キシ化反応により得られる1,2−エポキシ−3−l−
メントキシプロパン(III)は、例えば蒸留、カラムク
ロマトグラフィー処理などによって精製処理するか又は
精製処理を行わずに保存しておき、3−l−メントキシ
プロパン−1,2−ジオール(IV)の製造時に保存容器
から取り出して用いるようにしてもよい。或いは、上記
のエポキシ化反応によって生成した1,2−エポキシ−
3−l−メントキシプロパン(III)を、必要に応じて
冷却した後、精製などの後処理を施すことなく、そのま
ま3−l−メントキシプロパン−1,2−ジオール(I
V)の製造に直接使用してもよい。
エポキシ−3−l−メントキシプロパン(III)を加水
分解することによって、3−l−メントキシプロパン−
1,2−ジオール(IV)が生成する。1,2−エポキシ
−3−l−メントキシプロパン(III)の加水分解は、
酸性触媒の存在下で行うことが好ましい。酸性触媒とし
ては、例えば、塩酸、硫酸、硝酸、過塩素酸、リン酸な
どの鉱酸;酢酸、トリフロロ酢酸、トリクロロ酢酸、メ
タンスルホン酸、トリフロロメタンスルホン酸、ベンゼ
ンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、カンファース
ルホン酸などの有機酸などを挙げることができる。その
うちでも、硫酸および/または過塩素酸が、加水分解を
より円滑に進行させ且つ経済的に安価であることから好
ましく用いられる。酸性触媒の使用量は、1,2−エポ
キシ−3−l−メントキシプロパン(III)1モルに対
して、約0.02〜0.2当量、特に約0.05〜0.
15当量であることが好ましい。酸性触媒は、水溶液の
形態で反応系に添加することが好ましく、酸性触媒の水
溶液の濃度は1〜15%程度であるのが好ましい。
ことが好ましい。、有機溶媒としては、例えば、アセト
ン、メチルエチルケトン、ジエチルケトン、ジイソプロ
ピルケトン、メチルtert−ブチルケトン、シクロヘ
キサノンなどのケトン系溶媒;ジイソプロピルエーテ
ル、ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン、1,3−ジオキソランなどのエーテル系溶媒などを
挙げることができ、それらの1種または2種以上を用い
ることができる。そのうちでも、アセトンが経済的に安
価であることから好ましく用いられる。有機溶媒の使用
量は、1,2−エポキシ−3−l−メントキシプロパン
(III)1容量部に対して、約1〜10容量部、特に約
2〜5容量部であることが好ましい。
00℃、特に約50〜80℃であることが好ましく、前
記温度を保ちながら、約0.5〜5時間、好ましくは約
1〜3時間程度反応させることによって、3−l−メン
トキシプロパン−1,2−ジオール(IV)が生成する。
3−l−メントキシプロパン−1,2−ジオール(IV)
を含む反応生成物から3−l−メントキシプロパン−
1,2−ジオール(IV)の回収は通常の方法によって行
うことができる。何ら限定されるものではないが、例え
ば、反応に親水性有機溶媒を用いた場合は、反応生成物
に必要に応じて水を加えて、反応に用いた親水性有機溶
媒を留去した後に、反応混合物にアルカリ水溶液とヘキ
サン、ブタン、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの炭
化水素系有機溶媒を加えて使用した酸性触媒の中和と、
3−l−メントキシプロパン−1,2−ジオール(IV)
の有機溶媒による抽出を行い、溶媒を留去することによ
って、3−l−メントキシプロパン−1,2−ジオール
(IV)を濃縮物として回収することができる。3−l−
メントキシプロパン−1,2−ジオール(IV)の精製
は、蒸留、カラムクロマトグラフィーによる処理により
行うことができる。
ロパン−1,2−ジオール(IV)は、上記した冷感作
用、清涼作用、無臭性、安全性などの特性を活かして、
香粧品、トイレタリー製品、入浴剤、飲食品、医薬品な
どの各種用途に用いられ、例えば、全身用ローション、
アフターシェーブローション、育毛ローションなどの各
種ローション類;ウォッシングクリーム、バニシングク
リーム、クレンジングクレンジング、コールドクリー
ム、乳液、化粧水、パック、メイク落とし、リップクリ
ームなどの皮膚化粧料;パッブ剤、貼付剤、鼻充血除去
剤、制汗剤;シャンプー、リンス、トリートメント、コ
ンディショナーなどのヘアケア商品;ヘアートニック、
ヘアークリーム、ヘアースプレーなどの頭髪化粧品;香
水、コロン類;入浴剤、ボディシャンプー、石鹸;シェ
ービングフォームおよびジェル;洗剤、ソフトナー類;
室内芳香剤;歯磨き;口腔洗浄剤;軟膏;清涼飲料、ガ
ム、キャンディー、アイスクリーム、シャーベット、ゼ
リー、タブレット、トローチなどの飲食品などを挙げる
ことができる。
に説明するが、本発明は以下の例によって何ら限定され
るものではない。なお、以下の例において、物性の測定
(分析)に用いた装置は次の通りである。
社製「HP6890」 カラム;ジーエルサイエンス社製「NEUTRABON
D−1」(内径×長さ=0.25mm×30m) (2)核磁気共鳴スペクトル:1 H−NMR;ブルッカー社製「DRX−500型」
(500MHz) (3)赤外吸収スペクトル(IR); 機器:ニコレジャパン(株)製「Nicolet AV
ATAR 360」 測定方法:NaClフィルム法 (4)質量スペクトル(MS): M−80質量分析計:(株)日立製作所製(イオン化電
圧20eV) (5)旋光度計; 日本分光(株)製「DIP−360」
トキシプロパン−2−オールの合成] (1) 窒素雰囲気下に、反応フラスコ(容量500m
l)内に、l−メントール(高砂香料工業株式会社製)
136.7g(0.8763mol)およびn−ヘプタ
ン295mlを加えて室温で溶解した。次いで、無水塩
化アルミニウム3.5g(26.88mmol)を加え
て撹拌下に溶解した後、70℃まで加温した。この溶液
の中へ、エピクロルヒドリン61g(0.6572mo
l)を同温度で2時間かけて滴下した。滴下終了後、同
温度で7時間反応させた。その後、反応混合物を室温ま
で冷却した。 (2) 上記(1)で得られた反応混合物を水で洗浄し
た後、10%炭酸ナトリウム水溶液で更に洗浄し、n−
ヘプタンを留去して油状物を得た。この油状物を減圧下
で蒸留することにより、沸点78〜99℃/600Pa
(4.5mmHg)で未反応のl−メントール57.2
g(0.37mol)を回収し、更に沸点98℃/35
Pa(0.26mmHg)〜121℃/25Pa(0.
19mmHg)で1−クロロ−3−l−メントキシプロ
パン−2−オール117g(化学純度97.8%)を無
色透明の油状物として得た(エピクロルヒドリンに基づ
く収率70%)。
−3−l−メントキシプロパン−2−オールの分析結果
は、以下のとおりであった。 ○[α]D 25:−73.7゜(c=1.05, EtOH) ○MS(m/e,%):248(M+),165,163,139,138,1
23,109,97,95,83,81,71,69,57,55,53,43,4
1,29,27 ○IR(neat,cm-1):3422,2955,2922,2869,14
56,1385,1370,1344,1180,1114,1067,1050,101
1,991,974,922,845,753 ○1H−NMR(CDCl3;δppm):0.78(3H,d,J=
6.9),0.81〜0.88(2H,m),0.90(3H,d,J=7.
0),0.93(3H,d,J=6.5),0.96〜1.01(1H,m),
1.20〜1.26(1H,m),1.30〜1.40(1H,broud),1.61
〜1.66(2H,m),2.09(1H,m),2.14(1H,m),2.5
2(1H,d,J=5.9),3.09(1H,dt,J=10.6,4.1),
3.44(1H,dd,J=9.4,5.2),3.60(1H,dd,J=11.
0,5.6),3.73(1H,dd,J=9.4,5.2),3.91〜3.97
(1H,m)
−クロロ−3−l−メントキシプロパン−2−オールの
合成] (1) 実施例2〜5として、下記の表1に示すルイス
酸を実施例1におけるのと同じ量(26.88mmo
l)で用い、それ以外は実施例1と同じ条件で反応を行
って、1−クロロ−3−l−メントキシプロパン−2−
オールを製造したところ、その収率は表1に示すよう
に、いずれも65%以上であった。 (2) 一方、比較例1〜3として、ルイス酸の代わり
に下記の表1に示すブレンステッド酸(プロトン酸)
[硫酸(H2SO4)(比較例1)、リン酸(85%H3
PO4)(比較例2)、p−トルエンスルホン酸(1水
和物)(比較例3)]を、また比較例4として、ルイス
酸の代わりにグリニャール試薬(エチルマグネシウムク
ロリド;EtMgCl)を、実施例1におけるのと同じ
量(26.88mmol)で使用し、それ以外は実施例
1と同じ条件で反応を行って、1−クロロ−3−l−メ
ントキシプロパン−2−オールを製造したところ、その
収率は表1に示す通りであった。
トキシプロパン−2−オールの合成] 窒素雰囲気下に、反応フラスコ(容量300ml)内
に、l−メントール10g(64.1mmol)および
トルエン50mlを加えて室温で溶解した後、氷冷して
内温5℃以下にし、そこに60%水素化ナトリウム2.
82g(70.5mmol)を加えて100℃まで加温
した。この溶液中に、エピクロルヒドリン5.93g
(64.1mmol)をトルエン20mlに溶解した溶
液を1時間かけて滴下し、滴下終了後、同温度で3時間
反応させたが、付加体(1−クロロ−3−l−メントキ
シプロパン−2−オールまたは1,2−エポキシ−3−
1−メントキシプロパン)は何ら生成していなかった。
ら明らかなように、ルイス酸[塩化アルミニウム(Al
Cl3)、臭化亜鉛(ZnBr2)、塩化鉄(FeCl3)、塩
化亜鉛(ZnCl2)、三フッ化ホウ素エーテルコンプレ
ックス((C2H5)2O・BF 3)]を用いて反応を行う
と、1−クロロ−3−l−メントキシプロパン−2−オ
ールを65%以上の高収率で得ることが出来た。一方、
比較例1〜3の結果にみるように、触媒としてルイス酸
の代わりにブレンステッド酸(プロトン酸)[硫酸(H
2SO4)(比較例1)、リン酸(85%H3PO4)(比
較例2)、p−トルエンスルホン酸(1水和物)(比較
例3)]を用いて反応させた場合には、1−クロロ−3
−l−メントキシプロパン−2−オールが生成したが、
その収率は、それぞれ9.6%、14.8%および4.
0%であり、実施例1〜5に比べて著しく低かった。ま
た、比較例4の結果にみるように、触媒としてルイス酸
の代りにグリニャール試薬[エチルマグネシウムクロリ
ド(EtMgCl)]を用いて反応させた場合には、1−
クロロ−3−l−メントキシプロパン−2−オールは生
成したが、その収率は32.9%であり、実施例1〜5
に比べて大幅に低かった。さらに、比較例5の結果から
明らかなように、エピクロルヒドリンへの1−メントー
ルの付加反応を塩基(水素化ナトリウム)を用いて行っ
ても、付加体(1−クロロ−3−l−メントキシプロパ
ン−2−オールまたは1,2−エポキシ−3−1−メン
トキシプロパン)は生成しなかった。上記の結果から明
らかなように、エピクロルヒドリンなどの1,2−エポ
キシ−3−ハロゲノプロパンへの1−メントールの付加
反応をルイス酸の存在下で行う本発明の方法による場合
は、新規化合物である1−ハロゲノ−3−1−メントキ
シプロパン−2−オールを高収率で円滑に得ることがで
きる。
−メントキシプロパンの合成] (1) 窒素雰囲気下に、反応フラスコ(容量200m
l)内に、実施例1で得られた1−クロロ−3−l−メ
ントキシプロパン−2−オール50g(化学純度97.
8%、0.1968mol)、トルエン75ml、50
%水酸化ナトリウム水溶液31.49g(0.3936
mol)および塩化ベンジルトリメチルアンモニウム5
0%水溶液1.46g(4.26mmol)を加えた
後、75℃で2時間反応させた。反応終了後に、有機層
を水で洗浄した後、溶媒(トルエン)を回収して油状物
を得た。この油状物を減圧下で蒸留することにより、
1,2−エポキシ−3−l−メントキシプロパン34.
6g(化学純度98.25%)[沸点:75〜80℃/
10.7Pa(0.08mmHg)]を無色透明の油状
物として得た(1−クロロ−3−l−メントキシプロパ
ン−2−オールに基づく収率97.0%)。
ポキシ−3−l−メントキシプロパンの分析結果は次の
とおりであった。 ○[α]D 25:−90.95゜(c=1.05,EtOH) ○MS(m/e,%):212(M+),155,138,127,12
3,109,95,81,71,69,67,57,55,43,41,31,2
9,27 ○IR(neat,cm-1):3050,2960,2925,2875,146
0,1370,1095,910,845,765 ○1H−NMR(CDCl3;δppm):0.78(3H,d,J
=6.9),0.81〜0.88(2H,m),0.90(3H,d,J=7.
0),0.92(3H,d,J=6.6),0.95〜1.00(1H,m),
1.24(1H,m),1.36(1H,m),1.59〜1.67(2H,
m),2.08(1H,m),2.14(1H,m),2.38(1H,broa
d),3.06〜3.12(1H,m),3.38〜3.44(1H,m),3.5
7〜3.66(2H,m),3.71〜3.75(1H,dd),3.90〜3.96
(1H,m)
ポキシ−3−l−メントキシプロパンの合成] (1) 実施例7として、実施例6と同様にして、相間
移動触媒として塩化ベンジルトリメチルアンモニウムを
用いて、反応時間を変えて、1,2−エポキシ−3−l
−メントキシプロパンの合成を行ったところ、各反応時
間ごとの1−クロロ−3−l−メントキシプロパン−2
−オールの転化率および1,2−エポキシ−3−l−メ
ントキシプロパンへの選択率は下記の表2に示すとおり
であった。 (2) 比較例6として、相間移動触媒(塩化ベンジル
トリメチルアンモニウム)を加えることなく、それ以外
は実施例6と同様にして、反応時間を変えて、1,2−
エポキシ−3−l−メントキシプロパンの合成を行った
ところ、各反応時間ごとの1−クロロ−3−l−メント
キシプロパン−2−オールの転化率および1,2−エポ
キシ−3−l−メントキシプロパンへの選択率は下記の
表2に示すとおりであった。
間移動触媒を用いて反応を行った実施例7では、反応時
間4時間で、1−クロロ−3−l−メントキシプロパン
−2−オールの転化率が100%に達し、また1,2−
エポキシ−3−l−メントキシプロパンへの選択率が9
8.2%と極めて高いものであった。それに対して、相
間移動触媒を添加せずに反応を行った比較例6では、反
応2時間以降の転化率の減速が著しく、反応時間9時間
で、1−クロロ−3−l−メントキシプロパン−2−オ
ールの転化率が漸く99.4%であり、しかも同反応時
間での1,2−エポキシ−3−l−メントキシプロパン
への選択率は96.9%へと低下していた。それらの結
果から、1−ハロゲノ−3−l−メントキシプロパン−
2−オールの1,2−エポキシ−3−l−メントキシプ
ロパンへのエポキシ化反応を相間移動触媒を用いて行う
本発明の方法は極めて有効な方法であることがわかる。
ン−1,2−ジオールの合成] (1) 窒素雰囲気下に、反応フラスコ(容量3リット
ル)内に、l−メントール(高砂香料工業株式会社製)
300g(1.923mol)およびトルエン616m
lを加えて室温で溶解した後、無水塩化アルミニウム2
0.5g(0.154mol)を加えて撹拌下に溶解
し、それを116℃まで加温した。この溶液の中へ、エ
ピクロルヒドリン178g(1.923mol)をトル
エン366mlに溶解した溶液を2時間かけて滴下し
た。滴下終了後、同温度で1時間反応させた後、反応混
合物を50℃まで冷却した。 (2) 窒素雰囲気下に、上記(1)で得られた50℃
まで冷却した反応混合物に、50%水酸化ナトリウム水
溶液354g(3.846mol)と塩化ベンジルトリ
メチルアンモニウム50%水溶液14.4gを加えた
後、75℃で2時間反応させた。反応終了後に、水51
3gで洗浄した後、溶媒を留去し、油状物を得た。この
ものを減圧下で蒸留することによって、1,2−エポキ
シ−3−l−メントキシプロパン250g[沸点:12
5〜140℃/1200Pa(9mmHg)]を無色透
明の油状物として得た(エピクロルヒドリンに基づく収
率61.3%)
量3リットル)内に、上記(2)で得られた1,2−エ
ポキシ−3−l−メントキシプロパン245g(1.1
56mol)、アセトン500ml、3%硫酸水235
gを加えて撹拌下に溶解した後、2時間加熱還流した。
次に、水1000ml加えた後、減圧下アセトンを留去
した。その後、3%水酸化ナトリウム溶液800mlお
よびトルエン850mlを加えて分液後、溶媒を留去
し、油状物を得た。この油状物を減圧下で蒸留すること
によって、3−l−メントキシプロパン−1,2−ジオ
ール250g(化学純度98.7%)[沸点:120〜
140℃/40Pa(0.3mmHg)]を無色透明の
油状物として得た。
発などの危険のある金属ナトリウム、水素化ナトリウ
ム、過酸化物などを使用することなく、冷感剤や清涼改
善剤などとして有用な3−l−メントキシプロパン−
1,2−ジオールを、簡単な操作で、安全に、且つ高収
率および高純度で製造することができ、工業的に有利な
方法である。さらに、本発明による場合は、金属ナトリ
ウム、水素化ナトリウム、過酸化物などを使用すること
なく、1,2−エポキシ−3−ハロゲノプロパンに、有
機溶媒中で、ルイス酸の存在下にl−メントールを付加
させることによって、3−l−メントキシプロパン−
1,2−ジオールを製造するための新規な中間体である
1−ハロゲノ−3−l−メントキシプロパン−2−オー
ルを、簡単な操作で、安全に、且つ高収率および高純度
で製造することができる。また、本発明による場合は、
該新規な中間体である1−ハロゲノ−3−l−メントキ
シプロパン−2−オールを相間移動触媒の存在下に塩基
によってエポキシ化するという簡単な操作で、3−l−
メントキシプロパン−1,2−ジオール用の中間体であ
る1,2−エポキシ−3−l−メントキシプロパンを、
安全に、且つ高収率および高純度で製造することができ
る。そして、本発明の新規な1−ハロゲノ−3−l−メ
ントキシプロパン−2−オールは、3−l−メントキシ
プロパン−1,2−ジオールを製造するための中間体と
して有用である。
Claims (9)
- 【請求項1】 下記の一般式(I); 【化1】 (式中、Xはハロゲン原子を示す。)で表される1,2
−エポキシ−3−ハロゲノプロパンに、有機溶媒中で、
ルイス酸の存在下に、l−メントールを付加させて、下
記の一般式(II); 【化2】 (式中、Xはハロゲン原子を示す。)で表される1−ハ
ロゲノ−3−l−メントキシプロパン−2−オールを製
造し、次いで、それを相間移動触媒の存在下に塩基によ
ってエポキシ化して、下記の化学式(III); 【化3】 で表される1,2−エポキシ−3−l−メントキシプロ
パンを製造し、更にそれを加水分解して、下記の化学式
(IV); 【化4】 で表される3−l−メントキシプロパン−1,2−ジオ
ールを製造することを特徴とする3−l−メントキシプ
ロパン−1,2−ジオールの製造方法。 - 【請求項2】 下記の一般式(II); 【化5】 (式中、Xはハロゲン原子を示す。)で表される1−ハ
ロゲノ−3−l−メントキシプロパン−2−オールを、
相間移動触媒の存在下に塩基によってエポキシ化して、
下記の化学式(III); 【化6】 で表される1,2−エポキシ−3−l−メントキシプロ
パンを製造し、更にそれを加水分解して、下記の化学式
(IV); 【化7】 で表される3−l−メントキシプロパン−1,2−ジオ
ールにすることを特徴とする3−l−メントキシプロパ
ン−1,2−ジオールの製造方法。 - 【請求項3】 下記の一般式(I); 【化8】 (式中、Xはハロゲン原子を示す。)で表される1,2
−エポキシ−3−ハロゲノプロパンに、有機溶媒中で、
ルイス酸の存在下に、l−メントールを付加させて、下
記の一般式(II); 【化9】 (式中、Xはハロゲン原子を示す。)で表される1−ハ
ロゲノ−3−l−メントキシプロパン−2−オールを製
造することを特徴とする1−ハロゲノ−3−l−メント
キシプロパン−2−オールの製造方法。 - 【請求項4】 下記の一般式(II); 【化10】 (式中、Xはハロゲン原子を示す。)で表される1−ハ
ロゲノ−3−l−メントキシプロパン−2−オールを相
間移動触媒の存在下に塩基によってエポキシ化して、下
記の化学式(III); 【化11】 で表される1,2−エポキシ−3−l−メントキシプロ
パンを製造することを特徴とする1,2−エポキシ−3
−l−メントキシプロパンの製造方法。 - 【請求項5】 前記の一般式(I)で表される1,2−
エポキシ−3−ハロゲノプロパンおよび一般式(II)で
表される1−ハロゲノ−3−1−メントキシプロパン−
2−オールにおいて、Xが塩素原子である請求項1〜4
のいずれか1項に記載の製造方法。 - 【請求項6】 ルイス酸が、三フッ化ホウ素エーテルコ
ンプレックス、塩化アルミニウム、塩化亜鉛、臭化亜鉛
および塩化第二鉄から選ばれる少なくとも1種である請
求項1または3に記載の製造方法。 - 【請求項7】 相間移動触媒が、第4級アンモニウム塩
である請求項1、2、4、5または6に記載の製造方
法。 - 【請求項8】 下記の一般式(II); 【化12】 (式中、Xはハロゲン原子を示す。)で表される1−ハ
ロゲノ−3−l−メントキシプロパン−2−オール。 - 【請求項9】 下記の化学式(IIa); 【化13】 で表される1−クロロ−3−l−メントキシプロパン−
2−オール。
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